JP6766914B2 - 映像出力システム - Google Patents

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Description

本発明は、映像出力システムに関する。
プロジェクタの使用形態として、PC(Personal Computer)がPCのディスプレイに表示されている画面の画面データをプロジェクタに送信して、プロジェクタが投影するという使用形態がある。従来、PCとプロジェクタは映像信号線又はネットワークケーブルなどにより有線接続されていたが、PCとプロジェクタが無線のネットワークで接続されるようになってきた。
ところで、PCの画面の解像度とプロジェクタが投影する画像の解像度にはハード的な制限があるが、一般的に、PCのほうがプロジェクタよりも解像度が高いことが多い。このため、プロジェクタは、プロジェクタの仕様上の解像度よりも大きな解像度の画面データが送信されると画像処理(縮小処理)する。画面データの送信頻度が低ければ、プロジェクタの能力で充分に画像処理が可能だが、画面データの送信頻度が高くなるとプロジェクタに大きな処理負荷がかかってしまう。このため、画像処理が間に合わなくなり、プロジェクタが投影する画像がコマ送りのようになったり、PCが送信する全ての画像を投影できないなどの現象(以下、遅延現象という)が生じる場合がある。
このような不都合を解決するため、PCとプロジェクタの間の画面遅延が大きくなったり、プロジェクタがPCの画面をスムーズに表示できなくなった場合に、画面全体を転送するのではなく、動きがあった部分だけを転送する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、動画のように動きがある部分が広い場合は、特許文献1のような技術だけでは充分にプロジェクタの負荷を低減できない場合があるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑み、遅延現象を抑制する情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、映像出力装置と、該映像出力装置と無線通信ネットワークを介して通信可能な情報処理装置とを有する映像出力システムであって、前記情報処理装置は、表示装置に画面を出力する画面表示手段と、前記画面の画面データを取得する画面データ取得手段と、 前記画面データを無線通信ネットワークを介して前記映像出力装置に送信する画面データ送信手段と、前記映像出力装置に機器能力を問い合わせ、前記映像出力装置から機器能力として前記映像出力装置の解像度を取得する機器能力取得手段と、前記機器能力に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更する解像度変更手段と、前記画面データ送信手段が送信する前記画面データの品質設定を受け付ける品質設定受付手段と、を有し、前記解像度変更手段は、前記品質設定が前記画面データの品質の低下を許容する設定の場合、前記解像度に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、記解像度変更手段は、前記映像出力装置から前記映像出力装置が投影する画像の更新時間間隔を取得し、前記更新時間間隔が第2閾値以上の場合、前記品質設定が前記画面データの品質の低下を許容する場合に限り、前記解像度に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、前記更新時間間隔が第2閾値より小さい場合、前記解像度変更手段が変更する前の画面解像度に前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、前記映像出力装置は、前記情報処理装置からの問い合わせに対し前記機器能力を通知する解像度通知手段と、前記画面データを受信する画面データ受信手段と、前記画面データを出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
遅延現象を抑制する情報処理装置を提供することができる。
映像出力システムの全体構成図の一例である。 映像出力装置のハードウェア構成図の一例である。 映像出力装置のブロック図の一例である。 クライアント機器のハードウェア構成図の一例である。 映像出力システムのブロック図の一例である。 映像出力装置の解像度とクライアント機器の解像度に応じたアプリケーションの動作を説明する図の一例である。 アプリケーションがクライアント機器のディスプレイに表示する画面例を示す図の一例である。 クライアント機器と映像出力装置の動作手順を示すシーケンス図の一例である。 解像度変更判断部が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である。 映像出力システムのブロック図の一例である(実施例2)。 解像度変更判断部がクライアント機器の解像度を変更するか否かを判断するための基準表の一例である(実施例2)。 クライアント機器と映像出力装置の動作手順を示すシーケンス図の一例である(実施例2)。 解像度変更判断部が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例2)。 映像出力システムのブロック図の一例である(実施例3)。 切り出し範囲の決定方法を模式的に説明する図の一例である。 切り出し範囲の決定方法を模式的に説明する図の一例である。 クライアント機器と映像出力装置の動作手順を示すシーケンス図の一例である(実施例3)。 解像度変更判断部が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例3)。 映像出力システムのブロック図の一例である(実施例4)。 画面変化量の算出方法を説明する図の一例である。 PC画面変化量監視部が画面の変化量を監視する手順を示すフローチャート図の一例である。 クライアント機器の解像度に対応する基準値と、アプリケーションの動作を説明する図の一例である。 クライアント機器と映像出力装置の動作手順を示すシーケンス図の一例である(実施例4)。 解像度変更判断部が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例4)。 映像出力システムのブロック図の一例である(実施例5)。 処理時間に対するアプリケーションの動作例を説明する図である。 クライアント機器と映像出力装置の動作手順を示すシーケンス図の一例である(実施例5)。 解像度変更判断部が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である。 映像出力システムの全体構成図の一例である(実施例6)。 解像度変更判断部が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例6)。 解像度変更判断部が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例7)。 映像出力システムのブロック図の一例である(実施例8)。 クライアント機器と映像出力装置の動作手順を示すシーケンス図の一例である(実施例8)。 解像度変更判断部が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例8)。 映像出力システムのブロック図の一例である(実施例9)。 映像出力装置が保持する再生能力リストの一例を示す図である。 クライアント機器と映像出力装置の動作手順を示すシーケンス図の一例である(実施例9)。 図37のステップS4、S7において解像度変更判断部がデータ転送設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。 複数の再生能力リストの一例を示す図である。 解像度変更判断部がデータ転送設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例10)。 解像度変更判断部がデータ転送設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例11)。 解像度変更判断部がデータ転送設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例12)。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲が、本実施の形態に限定されるものではない。
図1は、映像出力システムのブロック図の一例である。クライアント機器21と映像出力装置11がネットワーク15を介して通信可能に接続されている。クライアント機器21は、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)など、広義の情報処理装置である。また、情報処理装置としての機能を備えていればMFP、デジタルカメラ、ビデオカメラなどであってもよい。
映像出力装置11は、例えばスクリーンなどの平面物に画像を投影するプロジェクタである。投影するのでなく映像をディスプレイに表示する装置を映像出力装置11として使用してもよい。映像出力装置11は、クライアント機器21から送信された画面データを出力する。
ネットワーク15は、主にLANであるが、複数のLANがルータなどを介して接続されたWANであってもよい。ネットワーク15は少なくとも一部に無線通信により構築された部分を含む(ネットワーク15は特許請求の範囲の無線通信ネットワークの一例である。)。なお、クライアント機器21と映像出力装置11はネットワーク15が有線である場合にも通信する機能を有する。また、LANの場合、アクセスポイントを経由して通信しても、クライアント機器21と映像出力装置11とが直接通信してもよい(アドホックモード)。また、LANに限られずBluetooth(登録商標)やZigbee(登録商標)などによる通信をネットワーク15に含めることができる。
図2は、映像出力装置11のハードウェア構成図の一例を示す。映像出力装置11は、内部バス108に接続されたCPU101、RAM102、ROM103、及び、I/F109を有する。I/F109にはネットワークI/F105、操作部106、及び、映像ケーブルI/F107が接続されている。ROM103には、プログラムが記憶されており、CPU101はROM103に記憶されたプログラムを実行して映像出力装置の全体を制御する。RAM102はCPU101の作業メモリとなると共に、クライアント機器から送信された画面データが記憶される。I/F109は周辺バス、DMAC(Direct Memory Access)、バスコントローラなどであり、ネットワークI/F105、操作部106、及び、映像ケーブルI/Fが受信したデータをRAM102に記憶する。また、ネットワークI/F105、操作部106、及び、映像ケーブルI/F107にデータを出力する。
ネットワークI/F105は、例えばLANに接続するためのイーサネット(登録商標)カードである。有線LAN(IEEE802.3x)、無線LAN(IEEE802.11)、それぞれに対応した複数のネットワークI/F105が配置されている。
操作部106はユーザ操作を受け付ける。操作部106は、映像出力装置に配置されたハードキーである。例えば、縮小・拡大の変倍率、明るさ、キーストン補正の補正量の設定など各種の操作を受け付けることが可能である。また、リモコンによる操作を受け付けるため例えば赤外線受信部を有していてもよい。映像出力装置は操作メニューを投影できるので、参加者はハードキー又はリモコンでカーソルを移動させ決定キーを押下することで所望の設定を行うことができる。映像ケーブルI/F107は、映像ケーブル(アナログ用又はデジタル用)から映像を取得するI/Fである。
図3は、映像出力装置11のブロック図の一例を示す。図3の点線内のブロックはソフトウェアにより実現される機能である。上記のように、映像ケーブルI/F107にはアナログ信号が送信されるRGBケーブル39とデジタル信号が送信されるHDMI(登録商標)ケーブル40が接続されている。これらのケーブルや信号種類は一例である。ネットワークI/F105には有線データ41と無線データ42の通信データが入出力される。
投影レンズ38は、映像出力装置11の仕様に応じて固定焦点レンズ又はズーム用レンズの他、焦点距離、明るさ、画角など、仕様に沿った機能を有する。光学エンジン37は、例えばマイクロミラーを使用するDLP方式で映像を投影する。なお、投影画像の投影方式には、他に、透過型液晶を使用する3LCD方式、反射型液晶を使用するLCOS方式などがある。本実施形態の投影方式はどのようなものでもよい。
光学エンジン制御部36は、光学エンジン37を制御するもので、具体的には光学エンジン37が有するカラーホイールの回転角度に応じて、DMD(Digital Mirror Device)のミラー片の向きを制御する。カラーホイールがR色の光を作成した場合は、R色の画像データに応じてミラー片の向きを制御し、G色の光を作成した場合は、G色の画像データに応じてミラー片の向きを制御し、B色の光を作成した場合は、B色の画像データに応じてミラー片の向きを制御する。
映像信号入力制御部32は、映像信号として送信される画像データを、送信された解像度の画像データに再構成する。すなわち、1フレームの画像データを作成する。また、I(インタレース)/P(プログレッシブ)変換する機能、倍密処理など高解像度化する機能を有している。
ネットワークデータ処理部35は、ネットワークI/F105が受信した通信データから通信プロトコルに応じた処理を施し、1フレーム毎に画面データを取得する。例えば、TCP/IP(UDP/IP)やアプリケーション層のプロトコルの処理を行う。アプリケーション層のプロトコルは各種あり、本実施例でも限定はされないが、例えば、HTTP、FTP、SNMP(Simple Network Management Protocol)等がある。
画像処理部34は、画像データに画像処理を施す。画像処理には上記した、映像投影装置の解像度に画像データを縮小する処理、キーストン補正など映像出力装置11に好適な画像処理がある。また、γ補正、シェーディング補正、ノイズ除去、エッジ強調など一般的な画像処理を行う。
電源状態切替制御部31は、映像出力装置11の電源状態を切り替える。映像出力装置11は、映像を投影する通常モードだけでなく、エネルギー消費量が低減された省エネモードで動作する。省エネモードは、基板や基板内の回路への電力供給が停止されたり、動作クロックが低下された状態をいう。電源状態切替制御部31は、ユーザが例えば操作部106を所定時間以上操作しないこと、画像データが所定時間以上受信されないことなどを検出して、電源状態を通常モードから省エネモードに移行する。また、操作部106の操作が検出されたり、画像データが受信されると、省エネモードから通常モードに移行する。
入力チャネル切替制御部33は、ユーザ操作により又は自動的に、映像出力装置11が投影する画像の入力チャネルを切り替える。入力チャネルは、映像ケーブルI/F107を介してRGBケーブルの映像信号が入力されるチャネル、HDMI(登録商標)ケーブルの映像信号が入力されるチャネル、ネットワークI/F105を介して有線データ41が入力されるチャネル、及び、無線データ42の通信データが入力されるチャネルである。
図4は、クライアント機器21のハードウェア構成図の一例である。クライアント機器21は、バスに接続された、CPU301、ROM302、RAM303、HDD304、ディスプレイ320が接続されたグラフィックボード305、キーボード・マウス306、メディアドライブ307、及び、ネットワーク通信部308を有する。CPU301はHDD304に記憶されたプログラム310をRAM303に展開して実行し、各部品を制御して入出力を行ったり、データの加工を行ったりする。ROM302にはBIOSやOSをRAM203に読み出すためのスタートプログラムが記憶されている。
HDD304は、不揮発性のメモリであればよくSSD(Solid State Drive)などでもよい。HDD304はOS、デバイスドライバ、及び、後述する機能を提供するプログラム310を記憶している。なお、OSとしては、Windows(登録商標)系、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、Android(登録商標)、MAC X(登録商標)、iOS(登録商標)などがある。ディスプレイ320にはプログラムが指示し、グラフィックボード305が作成したGUI画面が表示される。
キーボード・マウス306はユーザの操作を受け付ける入力装置である。メディアドライブ307はコンパクトディスク、DVD及びブルーレイディスクなどの光学メディアにデータを読み書きする。また、フラッシュメモリなどのメモリカードにデータを読み書きしてもよい。
ネットワーク通信部308は、例えばLANに接続するためのイーサネット(登録商標)カードである。TCP/IP(UDP/IP)やアプリケーション層のプロトコルの処理はOSやプログラム310が行う。アプリケーション層のプロトコルは少なくとも映像出力装置が有するものに対応している。
プログラム310は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録メディアに記録して配布される。また、プログラム310は、不図示のサーバからインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで配布される。
図5は、映像出力システム100のブロック図の一例である。クライアント機器21の機能は、映像出力装置11のツールやユーティリティとして開発されたアプリケーション(プログラム310の一部)により提供される。各機能は、CPU301がアプリケーションを実行することで実現され、クライアント機器が映像出力装置11と通信して画面データを送信したり、ユーザが無線で設定や操作を行うことを可能にする。
解像度問い合わせ部61は、映像出力装置11と通信して、映像出力装置11の解像度を取得する。取得した解像度(仕様上の最大の解像度)を解像度変更判断部62に送出する。
解像度変更判断部62は、解像度問い合わせ部61が取得した解像度、クライアント機器21の画面の解像度、及び、ユーザが設定した画質設定に基づき、クライアント機器21の解像度を変更する必要があるか否かを判断する。解像度変更判断部62は必要があればクライアント機器21の画面の解像度を変更する。その後、画面転送の準備が整ったことを画面転送部63に通知する。解像度変更判断部62は、ユーザが設定した画質設定を取得する画質設定取得部64、クライアント機器21の画面の解像度を変更する必要があるか否かを判断する判断部65、クライアント機器21の画面の解像度を変更する解像度変更部66、を有する。
クライアント機器21の画面の解像度は、グラフィックボードが生成する画面の解像度であり、グラフィックボードの仕様の範囲内で変更可能になっている。以下、単にクライアント機器の解像度という。なお、解像度変更部66は、OSに依頼して画面の解像度を変更する。
画面転送部63は、クライアント機器21の画面の画面データを取得し、ヘッダーを付与するなどネットワークで転送できるフォーマットに整形して、映像出力装置11に送信する。画面転送部63は画面データを取得する画面取り込み部67を有している。画面取り込み部67はクリップボードやOSのAPIを利用して画面データを取得する(キャプチャーする)。なお、画面データにマウスのアイコンが取り込まれない場合、OSからマウスの位置とマウスの画像データを取得して画面データに合成する。これにより、マウスが含まれる画面データが得られる。画面取り込み部67は画面データをJPEGなどに符号化する。
映像出力装置11の解像度通知部81は、クライアント機器21からの解像度の問い合わせに対して、自身の解像度(仕様上の最大の解像度)を返答する。解像度通知部81は図3のネットワークデータ処理部35に含まれる。
画面受け取り部82は、クライアント機器21から送信された画面データを受信して、画像データを投影部83に送出する。画面受け取り部82は図3の画像処理部34に含まれる。
投影部83は、ネットワークで送信されるフォーマットの画面データを、投影用のデータに変更し、光学エンジン37を制御する。例えば、RGB毎に分離し、各色の画面データを、DMDを制御するデータに変換する。投影部83は、図3の光学エンジン制御部36に含まれる。
図6は、映像出力装置11の解像度とクライアント機器21の解像度に応じたクライアント機器21の動作を説明する図の一例である。映像出力装置の解像度がXGA(1024×768)、クライアント機器21の現在の解像度がWXGA(1280×800)の場合、クライアント機器21はクライアント機器21の解像度を映像出力装置11の解像度と同じ解像度に設定する。
映像出力装置の解像度がWXGA(1280×800)、クライアント機器21の現在の解像度がWXGA(1280×800)の場合、クライアント機器21は何もしない。
なお、変更後のクライアント機器21の解像度は、映像出力装置11の解像度未満でもよい。クライアント機器21の解像度を低くすることで、クライアント機器21の処理負荷を低減できる。
図7は、クライアント機器21がクライアント機器21のディスプレイ320に表示する画面例を示す図の一例である。図7(a)は投影開始画面501を示している。投影開始画面501は、プロジェクタ指定欄511、投影ボタン512、設定ボタン513、及び、詳細ボタン514を有している。プロジェクタ指定欄511は、クライアント機器の画面の画面データを送信する映像出力装置をユーザが指定するための入力欄である。ユーザは、識別コード、プロジェクタ名、及び、IPアドレスなどで映像出力装置を指定できる。
投影ボタン512は、ユーザから画面データの送信開始を受け付けるボタンである。設定ボタン513は、図7(b)の設定画面の表示指示を受け付けるボタンである。詳細ボタン514は、映像出力装置11の詳細設定の表示指示を受け付けるボタンである。
図7(b)は設定画面502を示している。設定画面502は、基本設定と詳細設定を受け付ける。基本設定には、画質を優先するか否かの設定を受け付ける画質優先ボックス521(特許請求の範囲の品質設定の一例である)と、音声を転送するか否かの設定を受け付ける音声転送ボックス522と、がある。ユーザが画質優先ボックス521をチェックすると(ONにすると)、クライアント機器21は、画質を優先するため現在のクライアント機器21の解像度で画面データを送信する。ユーザが画質優先ボックス521をチェックしていない場合、クライアント機器21は、画面データを映像出力装置の解像度以下に変換してから送信する。すなわち、画質優先ボックス521は映像出力装置に送信される画像データの画質の低下を許容するか否かの設定を受け付ける。
なお、音声転送ボックス522は、音声の転送を行うか否かの設定を受け付ける。音声転送ボックス522がチェックされた場合、クライアント機器21は音声データを映像出力装置11に送信するため、音声がクライアント機器21から出力される。
画質設定取得部64は、画質優先ボックスがチェックされた場合に画質優先フラグをセットして保持する。また、チェックがはずされた場合、画質優先フラグをクリアする。したがって、画質優先フラグを参照すれば画質を優先すべきか否か判定できる。
なお、設定画面502の詳細設定は、投影される画像の拡大・縮小などの設定が可能な詳細設定画面を開くための受け付けボタンである。
図8は、クライアント機器21と映像出力装置11の動作手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:ユーザが投影ボタン512を押下する。
S2:ユーザが投影ボタン512を押下するとクライアント機器21は画面データを送信するため、解像度問い合わせ部61が解像度通知部81に解像度を問い合わせる。
S3:解像度問い合わせ部61は解像度変更判断部62に解像度を通知する。
S4:解像度変更判断部62は、解像度を変更する必要があるか否かを判断する。S4の処理については後述する。
S5:解像度変更判断部62は準備完了通知を画面転送部63に送出する。
S6:画面転送部63は画面データを取り込み、画面データを画面受け取り部82に送出する。
S7:映像出力装置11の投影部83は画面データを光学エンジン37から投影する。
図9は、図8のステップS4において解像度変更判断部62が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である。
解像度変更判断部62に映像出力装置11の解像度が通知される(S1−1)。
判断部65は、クライアント機器21の解像度が、映像出力装置11の解像度よりも大きいか否かを判定する(S1−2)。判断部65は、クライアント機器21の現在の解像度をOSなどから取得する。この解像度は、ディスプレイとグラフィックボードの解像度が同じ場合はディスプレイの解像度ということができるし、異なっている場合はグラフィックボードが現在、生成している画面の解像度である。
クライアント機器21の解像度が、映像出力装置11の解像度よりも大きくない場合(S1−2のNo)、これ以上、解像度を下げる必要性が低いので、解像度変更判断部62は画面データの転送の準備完了を画面転送部63に出力する(S1−5)。
クライアント機器21の解像度が、映像出力装置11の解像度よりも大きい場合(S1−2のYes)、判断部65は画質優先フラグを参照しクライアント機器21が画質優先に設定されているか否かを判定する(S1−3)。
画質優先に設定されている場合(S1−3のYes)、解像度を下げるべきでないので、解像度変更判断部62は画面データの転送の準備完了を画面転送部63に出力する(S1−5)。
画質優先に設定されていない場合(S1−3のNo)、解像度を下げることが可能なので、解像度変更部66は、クライアント機器21の解像度を変更する(S1−4)。すなわち、OSなどに、映像出力装置11の解像度を指定してクライアント機器21の解像度を変更する。解像度変更部66は、変更前の解像度に戻すため変更前の解像度を記憶する。
変更後の解像度は、ユーザが画質優先ボックスをチェックするまで維持される。また、ユーザが直接、OSが提供するUI(ユーザインタフェース)から解像度を変更した場合は、ユーザ操作が優先される。また、ユーザがアプリケーションを終了した場合、アプリケーションは元の解像度に戻す。これにより、ユーザが元の解像度に戻す必要がなく操作性を向上できる。
以上説明したように本実施例の映像投影システムは、ユーザが画質優先ボックスをチェックしていない場合にだけクライアント機器21の解像度を低く設定するので、ユーザが許可した場合にだけ解像度を変更できる。よって、ユーザが煩わしく感じることを抑制して、遅延現象を抑制できる。
なお、この形態は本発明の範囲を限定するものではなく、映像出力装置がクライアント機器に解像度を問い合わせ、クライアント機器の解像度が、映像出力装置の解像度よりも大きい場合に、解像度の変更を要求してもよい。また、画質優先を受け付けるボタンを映像出力装置が備え、ユーザの操作結果をクライアント機器に送信してもよい。また、クライアント機器が複数台でもよく、どのクライアント機器に機能を備えさせてもよい。
本実施例では、クライアント機器21のスペックを考慮してクライアント機器21の画面の解像度を変更するクライアント機器21について説明する。これにより、ユーザが画質優先ボックスをチェックしていても、スペックの低いクライアント機器21を使用している場合、解像度が変更されるのでクライアント機器21による画像データの送信に遅延が生じにくくなる。このため、映像出力装置11は負荷を増大させることがなく遅延現象を抑制できる。
また、本実施例では、実施例1において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
図10は、映像出力システム100のブロック図の一例である。クライアント機器21は、実施例1に対しPCスペック把握部68を有している。PCスペック把握部68は、クライアント機器21のスペックを把握する。例えば、CPUの名称、動作クロック、物理メモリ量、マザーボード上のデータ転送速度、無線のデータ送信速度、などを把握する。これらはOSが管理しているので、OSに問い合わせてもよいし、ユーザが入力して記憶しておいてもよい。PCスペック把握部68はスペックを解像度変更判断部62に送出する。
そして、解像度変更判断部62は、スペックが閾値未満の場合、クライアント機器21の解像度を映像出力装置11の解像度以下に変更する。
図11(a)は、解像度変更判断部62がクライアント機器21の解像度を変更するか否かを判断するための基準表の一例を示す。この基準表では、CPU基準とメモリ基準の最低スペックが登録されている。例えば、CPU基準は、CPUメーカ名、型番及び同作クロックなどCPUスペックであり、メモリ基準は物理メモリ量である。解像度変更判断部62はCPU基準については取得したスペックが全て基準表のスペック未満の場合、クライアント機器21のスペックが閾値より低いと判定する。メモリ基準については取得した物理メモリ量が基準表のスペック未満の場合、クライアント機器21のスペックが低いと判定する。なお、CPU基準に基づく判断のため、解像度変更判断部62はCPUメーカ名と型番に対応づけて発売年月日が登録されたテーブルを有している。
図11(b)は、具体的なCPUスペックと物理メモリ量に対するクライアント機器21の動作を説明する図の一例である。クライアント機器のCPUスペックが「Intel Core2Duo 1.8GHz(登録商標)」、物理メモリ量が2GByteの場合、基準表のスペック未満と判定されるので、解像度変更判断部62はクライアント機器21の解像度を映像出力装置11の解像度と同じに変更する。CPUスペックが「Intel Core i5 1.6GHz(登録商標)」、物理メモリ量が4GByteの場合、基準表のスペック以上と判定されるので、解像度変更判断部62はなにもしない(解像度を変更しない)。
図12は、クライアント機器21と映像出力装置11の動作手順を示すシーケンス図の一例である。以下では、実施例1と異なるステップについて説明する。
S3:解像度問い合わせ部61は解像度変更判断部62に解像度を通知する。
S3-1:解像度変更判断部62は、PCスペック把握部68にスペックの取得を要求する。PCスペック把握部68はスペックをOSから取得し解像度変更判断部62に返す。
S4:解像度変更判断部62は、解像度を変更する必要があるか否かを判断する。S4の処理については後述する。
S5:解像度変更判断部62は準備完了通知を画面転送部63に送出する。以降は実施例1と同様である。
図13は、解像度変更判断部62が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である。図9に対し、新たにステップS2−1が追加されている。
解像度変更判断部62は、CPUスペックが基準表の基準以上のスペックを持っており、かつ、物理メモリ量が基準以上搭載されているか否かを判定する(S2−1)。
CPUスペックが基準表の基準以上のスペックを持っており、かつ、物理メモリ量が基準以上搭載されていない場合(S2−1のNo)、解像度変更判断部62は、クライアント機器21の解像度を変更する(S1−4)。
CPUスペックが基準以上の性能を持っており、かつ、物理メモリ量が基準以上搭載されている場合(S2−1のYes)、解像度変更判断部62は、クライアント機器21の解像度を変更しない。
すなわち、処理能力が低い場合にはユーザが画質優先ボックスをチェックしても、クライアント機器21の解像度が現在の設定よりも低く設定される。解像度が変更されるので、ユーザがスペックの低いクライアント機器21を使用している場合、クライアント機器21は遅延なく画像データを送信できる。このため、映像出力装置11は負荷を増大させることがなく遅延現象を抑制できる。
実施例1では、クライアント機器21は映像出力装置11の解像度にクライアント機器21の解像度を変更したが、本実施例ではクライアント機器21が、映像出力装置の解像度に合わせて、取り込む画面データの範囲を変更する映像出力システム100について説明する。クライアント機器が解像度を変更することなく、遅延現象を抑制できる。
図14は、映像出力システム100のブロック図の一例である。クライアント機器21は、実施例1の解像度変更部66の代わりに切り出し範囲決定部69を有している。切り出し範囲決定部69は、画面取り込み部67が取り込む画面データの切り出し範囲を決定する。具体的には、映像出力装置11の解像度以下の切り出し範囲を決定する。画面取り込み部67は、決定された範囲の画面データを取り込む。
図15(a)(b)は切り出し範囲の決定方法を模式的に説明する図の一例である。図15(a)はクライアント機器21のディスプレイ320に表示された画面データを示している。この画面データの解像度は1440×900である。映像出力装置11の解像度が1024×768の場合、クライアント機器21の解像度の方が大きいので、判断部65は切り出し範囲決定部69に切り出し範囲を決定するよう要求する。
切り出す範囲については、ユーザが着目している範囲であることが好ましいと考えられる。そこで、切り出し範囲決定部69は、マウス位置を中心に1024×768の画面データを切り出す範囲に決定する。マウスの位置はOSに問い合わせることで取得できる。マウスの位置が(X,Y)の場合、切り出し範囲は以下のとおりである。
X方向:X−512〜X+512
Y方向:Y−384〜Y+384
図15(b)は画面取り込み部67が取り込んだ画面データを示している。切り出し範囲決定部69が決定した切り出し範囲の画面データが取り込まれている。
なお、図16(a)のようにマウスがディスプレイ320の端にある場合がある。この場合は、水平方向においては左又は右の端のうちマウスが近い方から1024画素、垂直方向においては上又は下の端のうちマウスが近い方から768画素を、それぞれ切り出し範囲に決定すればよい。
また、図16(b)に示すように、マウス位置に限らず、所定のアクティブウィンドウの画面データを取り込んでもよい。アクティブウィンドウとはユーザ操作の受け付け対象となっているウィンドウ(領域)である。アクティブウィンドウはOSに問い合わせることで特定できる。アクティブウィンドウのサイズが、映像出力装置11の解像度を超える場合は、アクティブウィンドウの中心から1024×768の画面データを切り出す。また、アクティブウィンドウのサイズが、映像出力装置11の解像度未満の場合は、アクティブウィンドウを超えて、中心から1024×768の画面データを切り出す。
図17は、クライアント機器21と映像出力装置11の動作手順を示すシーケンス図の一例である。以下では、実施例1と異なるステップについて説明する。
S3:解像度問い合わせ部61は解像度変更判断部62に解像度を通知する。
S4:解像度変更判断部62は、解像度を変更する必要があるか否かを判断する。S4の処理については後述する。
S4-1:解像度変更判断部62の切り出し範囲決定部69は、切り出し範囲を決定する。
S4-2:切り出し範囲決定部69は、切り出し範囲を画面転送部63に設定する。
S5:解像度変更判断部62は準備完了通知を画面転送部63に送出する。以降は実施例1と同様である。
図18は、解像度変更判断部62が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である。図9のステップS1−4がS3−1に置き換えられている。
ステップS1−3において画質優先に設定されていない場合(S1−3のNo)、切り出し範囲決定部69は切り出し範囲を決定し、切り出し範囲決定部69は切り出し範囲を画面転送部63に設定する(S3−1)。これにより、映像出力装置11に送信される画面データの解像度は、映像出力装置11の解像度と一致するので、実施例1と同様に映像出力装置11の処理負荷が増大することを抑制できる。
本実施例によれば、クライアント機器が映像出力装置の解像度に合わせて取り込む画面データの範囲を変更することで、解像度を変更することなく遅延現象を抑制できる。
本実施例では、クライアント機器21の画面の変化量に応じてクライアント機器21の解像度を変更する映像出力システム100について説明する。クライアント機器の画面の変化量が大きく負荷が高い場合、解像度を変更することで送信時の遅延が生じにくくなるので、映像出力装置11は負荷を増大させることがなく遅延現象を抑制できる。
図19は、映像出力システム100のブロック図の一例である。クライアント機器21が、新たにPC画面変化量監視部71を有している。PC画面変化量監視部71はクライアント機器21の画面の変化量を基準値と比較して、変化量が大きいか小さいかを判定する。
図20(a)(b)は画面変化量を説明する図の一例である。図20(a)と(b)を比較すると分かるようにマウスの位置だけが変化している。この場合、画面変化量は、移動前のマウス位置と移動後のマウス位置を結ぶ線を対角線とする矩形領域である。PC画面変化量監視部71は後述する方法で画面変化量を算出する。
図20(c)(d)は画面変化量を説明する別の図の一例である。図20(c)(d)はディスプレイの全体で動画を表示している。図は白黒なので分かりにくいがほぼ全体で文字などの輝度が変化している。このため、図20(c)と(d)ではほぼ全体(例えば1440×900)で画面の変化が検出される。
図21は、PC画面変化量監視部71が画面の変化量を監視する手順を示すフローチャート図の一例である。
PC画面変化量監視部71は画面転送部63が転送した最新の画面データを取得する(S10)。
PC画面変化量監視部71は1つ前の画面データと比較し、画素値に違いがあった画素範囲を変化範囲(横×縦)として保存する(S20)。
PC画面変化量監視部71は過去一定の時間範囲で、違いがあった画素範囲の平均値を算出する。例えば、過去一定の時間範囲を10秒間とすると、1秒間に30回、画面取り込み部67が画面を取り込んでいるという条件下では、10×30=300回の変化範囲の平均を算出する。このように、過去の時間範囲の平均値を取り出すことで、一時的な画面の変化によりクライアント機器21の解像度を変更することを抑制できる。変化範囲又は平均の変化範囲は特許請求の範囲の範囲情報の一例である。
PC画面変化量監視部71はステップS20で算出した平均の変化範囲で、すでに算出している平均の変化範囲を更新する(S30)。
PC画面変化量監視部71は保持している1つ前の画面データを、ステップS10で取得した最新の画面データで置き換える(S40)。
PC画面変化量監視部71は平均の変化範囲を、解像度変更判断部62に通知する(S50)。これにより、解像度変更判断部62は、解像度を変更するか否かを判定できる。
図22は、クライアント機器21の解像度に対応する基準値と、クライアント機器21の動作を説明する図の一例である。クライアント機器21の解像度が1280×800の場合、基準値は例えば640×400である(特許請求の範囲の第1閾値の一例である)。解像度変更判断部62は、平均の変化範囲が基準値を超えると解像度を下げると判断し、平均の変化範囲が基準値以下になると解像度を上げると判断する。
同様に、クライアント機器21の解像度が1024×768の場合、基準値は例えば512×384である。解像度変更判断部62は、平均の変化範囲が基準値を超えると解像度を下げると判断し、平均の変化範囲が基準値以下になると解像度を上げると判断する。
画面の変化が大きいことはクライアント機器21の処理が高いことを意味するので、クライアント機器21の処理負荷が大きい場合、映像出力装置11は負荷を増大させずに画像を投影できる。
図23は、クライアント機器21と映像出力装置11の動作手順を示すシーケンス図の一例である。以下では、実施例1と異なるステップについて説明する。
S5:解像度変更判断部62は準備完了通知を画面転送部63に送出する。この後、実施例1と同様に、画面転送部63は画面データを取り込み、画面データを画面受け取り部82に送出する。映像出力装置11の投影部83は画面データを光学エンジン37から投影する。
S8:画面転送部63は最新の画面データをPC画面変化量監視部71に通知する。
S9:PC画面変化量監視部71は図21の処理を行って、平均の変化範囲を解像度変更判断部62に通知する。
S4:解像度変更判断部62は、解像度を変更する必要があるか否かを判断する。S4の処理については後述する。以降はS5以降の処理の繰り返しになる。
図24は、解像度変更判断部62が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である。図9のステップS1−5の後に、S4−1〜S4−5が加わっている。
解像度変更判断部62が画面データの転送の準備完了を画面転送部63に出力すると(S1−5)、PC画面変化量監視部71から平均の変化範囲の通知を待つ(S4−1)。
平均の変化範囲が通知されない場合(S4−2のNo)、投影終了通知が来なければ(S4−3のNo)、解像度変更判断部62は待機したままである。
平均の変化範囲が通知された場合(S4−2のYes)、解像度変更判断部62は平均の変化範囲が基準値を上回ったか否かを判定する(S4−4)。
平均の変化範囲が基準値を上回った場合(S4−4のYes)、画面の変化量が大きいので、解像度変更判断部62はクライアント機器21の解像度を変更する(S1−4)。
平均の変化範囲が基準値を上回っていない場合(S4−4のNo)、画面の変化量が小さいので、解像度変更判断部62はクライアント機器21の解像度を変更する前の解像度に変更する(S4−5)。これにより、画面の変化量に応じてクライアント機器21の解像度を変更できる。
以上のように、本実施例の映像出力システム100は、クライアント機器21の画面変化量が大きい場合、解像度を下げてクライアント機器21の処理負荷を下げることで、送信時の遅延が生じにくくなり、映像出力装置11の遅延現象を抑制できる。
本実施例では、映像出力装置11が1フレームの画像投影に要した時間に基づき、クライアント機器21がクライアント機器21の解像度を変更する映像出力システム100について説明する。画像投影に要した時間が長い場合は処理負荷が高い場合なので、クライアント機器21の処理負荷が高い場合に解像度を変更できる。
図25は、映像出力システム100のブロック図の一例である。映像出力装置11が、画像処理時間通知部84を有している。画像処理時間通知部84は映像出力装置11が、1フレームの画像を投影する際に要した時間(以下、単に処理時間という)をクライアント機器21に送信する。処理時間は、画像を投影する時間間隔(最後に画像を投影した時から次の画像を投影するまでの時間)である。処理時間は特許請求の範囲の更新時間間隔の一例である。
解像度変更判断部62は処理時間が閾値以上の場合、クラアイント端末の解像度を映像出力装置11の解像度に設定すると判断する。解像度変更判断部62は処理時間が閾値未満の場合、クラアイント端末の解像度を元の(変更前の)の解像度に戻すと判断する。閾値は、例えば映像出力装置11に本来期待される処理時間である。例えば、動画であれば1秒間に30フレームの更新が好ましいとされているとして、映像出力装置11が1秒間に30枚の画像を投影する能力を有しているとする。この場合、閾値(特許請求の範囲の第2閾値の一例である)は33ミリ秒(1000ミリ秒/30)である。閾値より大きい時間がかかっている場合、映像出力装置11に大きな処理負荷がかかっていると推定できる。
したがって、処理時間と閾値を比較してクライアント機器21の解像度を変えることで、映像出力装置11の処理負荷に応じてクライアント機器21の解像度を変えることができる。
図26は処理時間に対するクライアント機器21の動作例を説明する図である。映像処理時間の処理時間が30ミリ秒の場合、閾値33ミリ秒未満なので、クライアント機器21は何もしない。映像処理時間の処理時間が60ミリ秒の場合、閾値33ミリ秒以上なので、クライアント機器21は、クライアント機器21の解像度を映像出力装置11の解像度と同じに設定する。
図27は、クライアント機器21と映像出力装置11の動作手順を示すシーケンス図の一例である。以下では、実施例1と異なるステップについて説明する。
S6:画面転送部63は画面データを取り込み、画面データを画面受け取り部82に送出する。
S7:映像出力装置11の投影部83は画面データを光学エンジン37から投影する。
S7-1:投影部83は画像処理時間通知部84に投影する画像の更新を通知する。
S7-2:画像処理時間通知部84は処理時間を測定し、解像度変更判断部62に処理時間を通知する。
S4:解像度変更判断部62は、解像度を変更する必要があるか否かを判断する。S4の処理については後述する。
図28は、解像度変更判断部62が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である。図9のステップS1−5の後に、S5−1〜S5−4が加わっている。
解像度変更判断部62が画面データの転送の準備完了を画面転送部63に出力すると(S1−5)、画像処理時間通知部84から処理時間の通知を待つ(S5−1)。
処理時間の通知が得られると(S5−1のYes)、解像度変更判断部62は処理時間が閾値よりも小さいか否かを判定する(S5−2)。
処理時間が閾値よりも小さくない場合(S5−2のNo)、映像出力装置11が1フレームの画像を投影する時間が長いので、画質優先ボックスの設定に基づき解像度を変更する(S1−3,S1−4)。
処理時間が閾値よりも小さい場合(S5−2のYes)、映像出力装置11は処理能力に余裕があるので、解像度変更部66が変更する前の解像度より小さな解像度に設定しているか否かを判定する(S5−3)。
変更する前の解像度より小さな解像度に設定している場合(S5−3のYes)、解像度変更判断部62は、クライアント機器21の解像度を元の解像度に戻すと判断する(S5−4)。この後、処理はステップS1−5に戻り、解像度変更部66は処理時間に応じて解像度を変更するか否かの判定を繰り返す。
以上のように、本実施例の映像出力システム100は、映像出力装置11の画像の更新時間に基づき映像出力装置11の処理負荷を推定し、クライアント機器21の解像度を変更できる。したがって、映像出力装置11の解像度以下の画像データが送信されるようになり、映像出力装置11の処理負荷を低減できる。
本実施例では、複数台の映像出力装置11を有する映像出力システム100について説明する。
図29は、映像出力システム100のブロック図の一例である。クライアント機器21と2台の映像出力装置11がネットワーク15を介して通信可能に接続されている。クライアント機器21は、同じ画面データを複数の映像出力装置11に送信することができる。複数の映像出力装置11に画面データを送信するため、一台にしか送信しない場合よりもクライアント機器21の処理負荷が増大しやすい。例えば、TCP/IPで送信する場合、画面データ(パケットに分割されている)に対するACKをクライアント機器21が受信してから次の画面データを送信するなど、送信手順が複雑である。これを、送信先の映像出力装置11毎に行うため、クライアント機器の処理負荷が増大しやすい。
そこで、本実施例では、クライアント機器21が複数の映像出力装置11に画面データを送信する場合、クライアント機器21の解像度を映像出力装置11の解像度以下に変更する。
映像出力システム100のブロック図は実施例1の図5と同様であるので省略する。また、映像出力システム100のシーケンス図も図8と同様でよい。
図30は、解像度変更判断部62が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である。図9に対し、新たにステップS6−1が追加されている。
クライアント機器21の解像度が、映像出力装置11の解像度よりも大きい場合、解像度変更判断部62は、画像データを送信する対象の映像出力装置11が2台以上か否かを判定する(S6−1)。
送信する対象の映像出力装置11は、図7(a)の投影開始画面501のプロジェクタ指定欄511で指定されているので、送信する対象の映像出力装置11が何台かはクライアント機器21にとって明らかである。また、OSやプロトコルスタックに問い合わせれば現在、確立されているTCPコネクションが回答されるので、送信する対象の映像出力装置11が2台以上か否かを判定できる。
送信する対象の映像出力装置11が2台以上の場合(S6−1のYes)、解像度変更判断部62は、クライアント機器の解像度を映像出力装置の解像度以下に変更する(S1−4)。なお、複数の映像出力装置11の解像度が異なる場合があり得るが、この場合については実施例7にて説明する。
送信する対象の映像出力装置11が2台以上でない場合(S6−1のNo)、解像度変更判断部62は、図9と同様に、画質優先ボックス521のチェック状態に応じてクライアント機器21の解像度を設定する。
したがって、本実施例によれば、送信先の映像出力装置11の数が複数台の場合、クライアント機器21の処理負荷が増大するため、クライアント機器21の解像度を映像出力装置11の解像度以下に設定する。これにより、送信の遅延が生じにくくなるので、遅延現象を抑制できる。
本実施例では、複数の映像出力装置11がある映像出力システム100において、映像出力装置11の解像度が異なる場合、最も解像度が小さい映像出力装置11に、クライアント機器21の解像度を設定する映像出力システム100について説明する。
図31は、解像度変更判断部62が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である。図30に対し、新たにステップS7−1が追加されている。
解像度変更判断部62に映像出力装置11の解像度が通知される(S1−1)。すなわち、画面データを送信する対象の全ての映像出力装置11から解像度を通知される。
判断部65は、クライアント機器21の解像度が、複数の映像出力装置11のうち最も小さい解像度よりも大きいか否かを判定する(S1−2)。
クライアント機器21の解像度が、映像出力装置11の解像度よりも大きくない場合(S1−2のNo)、これ以上、解像度を下げる必要性が低いので、解像度変更判断部62は画面データの転送の準備完了を画面転送部63に出力する(S1−5)。
クライアント機器21の解像度が、映像出力装置11の解像度よりも大きい場合、解像度変更判断部62は、画像データを送信する対象の映像出力装置11が2台以上か否かを判定する(S6−1)。
送信する対象の映像出力装置11が2台以上でない場合(S6−1のNo)、判断部65は、画質優先フラグを参照しクライアント機器21が画質優先に設定されているか否かを判定する(S1−3)。
送信する対象の映像出力装置11が2台以上の場合(S6−1のYes)、又は、画質優先に設定されていない場合(S1−3のNo)、解像度変更部66はクライアント機器21の解像度を、複数の映像出力装置11の解像度のうち最も低い解像度に変更すると判定する(S7−1)。これにより、最も解像度が低い映像出力装置11も解像度を変更する必要がなくなり、通信中の全ての映像出力装置11の処理負荷が増大することを抑制できる。
解像度変更判断部62は画面データの転送の準備完了を画面転送部63に出力する(S1−5)。
したがって、本実施例の映像出力システム100によれば、複数の映像出力装置11へ画面データを投影する際、特定の(少なくとも解像度が最も高くない)映像出力装置11にだけ処理負荷がかかることを抑制できる。この結果、映像出力装置に遅延現象が生じにくくなり、映像出力システム100は、複数の映像出力装置11が投影する画面の同期をとった投影が可能になる。
本実施例では、複数の映像出力装置11がある映像出力システム100において、クライアント機器21が1つ以上の映像出力装置11との通信が接続された場合に、最も解像度が小さい映像出力装置11に、クライアント機器21の解像度を設定する映像出力システム100について説明する。動的に解像度の設定を見直すことで、複数の映像出力装置11が投影する画面の同期をとったまま、映像出力システム100内で送受信される画面データの解像度を常に最適に維持することができる。
図32は、映像出力システム100のブロック図の一例である。クライアント機器21の解像度変更部66は、切断判断部72を有している。切断判断部72は、例えばOSやプロトコルスタックに定期的にTCPコネクションの状態を問い合わせる。最後に問い合わせた時にコネクションが確立されている画面データの送信先を保持しておき、最新の問い合わせで得られた画面データの送信先と比較して、切断されたコネクションがあるか否かを判断する。接続されたコネクションがある場合、解像度問い合わせ部61に切断した映像出力装置11の識別情報(例えば、識別コード、プロジェクタ名、及び、IPアドレスなど)を通知する。
解像度問い合わせ部61は、映像出力装置11の識別情報に対応づけて解像度を保持している。解像度問い合わせ部61は、通知された映像出力装置11の識別情報と、対応づけられている解像度を削除し、残った解像度の中で最も小さい解像度を解像度変更判断部62に通知する。これにより、解像度変更判断部62は、最も解像度が小さい映像出力装置11に、クライアント機器21の解像度を設定することができる。
図33は、クライアント機器21と映像出力装置11の動作手順を示すシーケンス図の一例である。以下では、実施例1と異なるステップについて説明する。
S5:解像度変更判断部62は準備完了通知を画面転送部63に送出する。
S8:切断判断部72は例えば周期的に、映像出力装置11との通信が切断されたか否かを判断する。
S9:映像出力装置11との通信が切断されたと判断した場合、切断判断部72は解像度問い合わせ部61に切断通知を送出する。切断通知には、映像出力装置11の識別情報が含まれる。
S10:解像度問い合わせ部61は、通信が切断されていない映像出力装置11のうち最も小さい解像度と共に、台数変化通知を解像度変更部66に通知する。
S4:解像度変更判断部62は、解像度を変更する必要があるか否かを判断する。S4の処理については後述する。
S5:解像度変更判断部62は準備完了通知を画面転送部63に送出する。以降は実施例1と同様である。
図34は、解像度変更判断部62が解像度を変更する必要があるか否かを判断する手順を示すフローチャート図の一例である。図31に対し、新たにステップS8−1、8−2が追加されている。
ステップS1−5で、解像度変更判断部62が画面データの転送の準備完了を画面転送部63に出力すると(S1−5)、解像度変更部66は、台数変化通知の受け取りを待機する(S8−1)。台数変化通知は来ない場合があるので、台数変化通知が来なければ何もしない。
台数変化通知が来た場合(S8−2)、解像度変更判断部62は、台数変化通知に含まれる映像出力装置11のうち最も小さい解像度に、クライアント機器21の解像度を変更する。
以上説明したように、本実施例の映像出力システム100は、複数の映像出力装置11に同時投影する際に通信が切断された場合、解像度設定を見直すことで画面データの解像度を常に最適に維持することができる。
実施例1〜8では、画質優先に設定されている場合、クライアント機器21の解像度で画面を転送していた。しかしながら、この場合、クライアント機器21が静止画を連続して送信したり動画を送信したりすることで、映像出力装置11の再生能力を超えてしまい、映像出力装置11が画像を適切に再生できない場合があるという不都合がある。
そこで、本実施例では、動画又は連続静止画(以下、単に静止画という)の送信において、映像出力装置11の再生能力を考慮してクライアント機器21が画面データを送信する映像出力システム100について説明する。
なお、画像を適切に再生できないという不都合は、画質優先に設定されている場合だけに限られないので、本実施例では画質優先に設定されているか否かに関わらず説明する。
図35は、本実施例の映像出力システム100のブロック図の一例である。クライアント機器21は、能力問い合わせ部75を有している。能力問い合わせ部75は映像出力装置11に対し再生能力を問い合わせる。再生能力については後述する。再生能力は解像度変更判断部62に通知される。
本実施例の解像度変更判断部62はデータ転送設定変更部76を有している。データ転送設定変更部76は、画面転送部のデータ転送設定を、映像出力装置11から通知された再生能力以下に制限する。データ転送設定は、データ解像度、最大データレート及び最大フレームレートを有する。なお、静止画が転送される場合、最大データレートは含まれない。
また、映像出力装置11は、コンテンツ再生能力通知部85を有している。コンテンツ再生能力通知部85は能力問い合わせ部75からの問い合わせに対し自機の再生能力を通知する。
図36は、映像出力装置11が保持する再生能力リストの一例を示す図である。動画の再生能力は、例えば、「再生できるフォーマット」毎に「データ解像度」、「最大データレート〔Mbit/s〕」及び「最大フレームレート〔fps〕」により規定される。
データ解像度:実施例1〜8の解像度が映像出力装置11の仕様上の最大の解像度であるのに対し、データ解像度は画像データが持つ解像度である。
最大データレート:単位時間当たりの最大のデータ転送速度である。
最大フレームレート:単位時間当たりの最大の転送フレーム数である。画像データは圧縮率により一枚の画像のデータ量が変わるため、最大フレームレートと最大データレートの間には比例関係はない。例えば、最大データレートが小さくても、画像データの圧縮率が高ければ最大フレームレートは大きくなる。
静止画の再生能力は、「再生できるフォーマット」毎に「データ解像度」及び「最大フレームレート〔fps〕」により規定される。なお、静止画が連続的に送信される状況は、例えば、スライドショーのようにクライアント機器21が画像データを次々と表示するような状況がある。
なお、図36の「再生できるフォーマット」は一例であり、動画であればMPEG2,MPEG4などが再生できるフォーマットに含まれていてもよい。また、静止画であれば、PNG、GIF、BMPなどが再生できるフォーマットに含まれていてもよい。
本実施例ではユーザが動画と静止画のどちらを優先しているかを、図7(b)の設定画面の設定により取得する。図7(b)の設定画面には、画質を優先するか否かの設定を受け付ける画質優先ボックス521と、音声を転送するか否かの設定を受け付ける音声転送ボックス522と、が表示されている。画質優先ボックス521がチェックされている場合、ユーザは画質を優先していると判断できる。そこで、解像度変更判断部62は、画質優先ボックス521の設定に応じて以下のように、データ転送設定を決定する。
・画質優先ボックス=ON 再生能力リストのデータ解像度のみで再生能力を判断
・画質優先ボックス=OFF 再生能力のデータ解像度・最大データレート・最大フレームレートの組み合わせから最も動画送信に適した再生能力を判断。
例えば、画質優先ボックス=ON、かつ、クライアント機器21がJPEG(静止画)を連続で送信する場合、解像度変更判断部62は3840×2160のデータ解像度で画像データを送信する。必然的に、最大フレームレートは10になる。
画質優先ボックス=ON、かつ、クライアント機器21がH.264(動画)で送信する場合、解像度変更判断部62は1920×1080のデータ解像度で画像データを送信する。最大データレートは必然的に"20"最大フレームレートは"24"になる。
画質優先ボックス=OFF、解像度変更判断部62は、最大データレートと最大フレームレートのうち予め優先設定されている方に基づきデータ解像度を決定する。例えば、最大フレームレートに基づきデータ解像度が決定されるものとする。
画質優先ボックス=OFF、かつ、クライアント機器21がJPEG(静止画)を連続で送信する場合、解像度変更判断部62は、クライアント機器21の静止画のフレームレート以下で最大のデータ解像度を選択する。例えば、クライアント機器21の「静止画のフレームレート=15」であれば、データ解像度として1920×1080を選択し、例えば、クライアント機器21の「静止画のフレームレート=20」であれば、データ解像度として1280×720を選択する。
画質優先ボックス=OFF、かつ、クライアント機器21がH.264(動画)で送信する場合、解像度変更判断部62は、クライアント機器21の動画のフレームレート以下で最大のデータ解像度を選択する。例えば、クライアント機器21の「フレームレート=24」であれば、データ解像度として1920×1080を選択する。クライアント機器21の「フレームレート=40」であれば、データ解像度として640×360を選択する。
こうすることで、ユーザの設定及び静止画の転送時と動画の転送時で適切な再生能力を選択して、クライアント機器21のデータ転送速度を制限できる。
なお、クライアント機器21のフレームレートを考慮することなく、最大フレームレート又は最大データレートの解像度を選択してもよい。この場合、静止画の送信では、最大フレームレート=30で1280×720が選択され、動画の送信では最大フレームレート=60で640×360が選択される。
図37は、クライアント機器21と映像出力装置11の動作手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:ユーザが投影ボタン512を押下する。
S2:ユーザが投影ボタン512を押下するとクライアント機器21は画面データを送信するため、解像度問い合わせ部61が解像度通知部81に解像度を問い合わせる。
S3:解像度問い合わせ部61は解像度変更判断部62に解像度を通知する。
S4:解像度変更判断部62は、解像度を変更する必要があるか否かを判断する。
S5:解像度変更判断部62は、能力問い合わせ部75に再生能力の取得を要求する。
S6:能力問い合わせ部75はコンテンツ再生能力通知部85に対し、再生能力を問い合わせる。なお、このステップS5にて、再生能力と解像度を取得してもよい。これによりステップS2が不要になる。この場合、図36の再生能力リストには、「再生できるフォーマット」「データ解像度」「最大データレート」「最大フレームレート」と共に解像度が登録されている。
S7:再生能力を取得すると、解像度変更判断部62はデータ転送設定を制限する。S6の処理については後述する。
S8:解像度変更判断部62は準備完了通知を画面転送部63に送出する。
S9:画面転送部63は画面データを取り込み、画面データを画面受け取り部82に送出する。
S10:映像出力装置11の投影部83は画面データを光学エンジン37から投影する。
図38は、図37のステップS4、S7において解像度変更判断部62がデータ転送設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。ステップS1−1〜S1−4の処理については実施例1の図9と同様なので説明を省略する。
ステップS1−3で画質優先に設定されているか否かに関わらず、次に、能力問い合わせ部75はコンテンツ再生能力通知部85から再生能力リストを取得する(S9−1)。
データ転送設定変更部76は画質優先ボックスの設定に基づき、再生能力の上限又はこれ以下にデータ転送設定を制限する(S9−2)。
次いで、解像度変更判断部62は画面データの転送の準備完了を画面転送部63に出力する(S9−3)。
以上説明したように、本実施例のクライアント機器21は、データ転送設定を映像出力装置11の再生能力の上限に制限するので、動画や静止画を送信する際に、映像出力装置11が画像を適切に再生できる。
本実施例では動画又は静止画を複数のプロジェクタに送信する際に再生能力が最も低いプロジェクタの再生能力をデータ転送設定に決定するクライアント機器21について説明する。図30に示したように、映像出力システム100が複数の映像出力装置11を有する場合がある。本実施例では、クライアント機器21は複数の映像出力装置11のうち動画又は静止画の再生能力が最も低い映像出力装置11の再生能力にデータ転送設定を制限する。これにより、全ての映像出力装置11が適切に動画又は静止画を再生できる。
図39(a)は映像出力装置1の再生能力リストを、図39(b)は映像出力装置2の再生能力リストを、それぞれ示す図の一例である。映像出力装置1の解像度は2560×1600、映像出力装置2の解像度は1920×1080である。また、映像出力装置1の静止画の最大のデータ解像度は3840×2160であるのに対し、映像出力装置2の静止画の最大のデータ解像度は1920×1080である。また、映像出力装置1の動画のデータ解像度「640×360」の最大データレートは"30"、最大フレームレートは"40"であるが、映像出力装置2の動画のデータ解像度「640×360」の最大データレートは"40"、最大フレームレートは"50"である。
図40は、解像度変更判断部62がデータ転送設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。ステップS1−1〜S7−1の処理については実施例7の図31と同様なので説明を省略する。
ステップS7−1でクライアント機器の解像度を一番解像度の低い映像出力装置の解像度以下に変更すると、解像度変更手段は能力問い合わせ部75が問い合わせた再生能力リストを取得する(S10−1)。再生能力リストは、複数の映像出力装置11からそれぞれ送信される。
次に、解像度変更手段は、画質優先ボックスの設定に基づき、最も低い再生能力にデータ転送設定を決定する(S10−2)。図39の例では以下のように決定される。
・画質優先ボックス=ON、JPEG(静止画)を送信する場合
2つの再生能力リストのJPEG(静止画)のデータ解像度に着目すると、両者が対応している最大のデータ解像度は1280×720である。この場合、どちらの映像出力装置11も1280×720のデータ解像度を有しているので、最大フレームレートに着目する。1280×720のデータ解像度の最大フレームレートは、映像出力装置1は"30"、映像出力装置2は"15"なので映像出力装置2の方が小さい。このため、映像出力装置2の再生能力にデータ転送設定を制限する。
・画質優先ボックス=ON、H.264(動画)を送信する場合
2つの再生能力リストのH.264(動画)のデータ解像度に着目すると、両者が対応している最大のデータ解像度は1280×720である。また、このデータ解像度のうち、両者が対応している最大フレームレートは"30"である。このため、映像出力装置1の再生能力にデータ転送設定を制限する。
・画質優先ボックス=OFF、JPEG(静止画)を送信する場合
画質優先ボックス=OFFの場合、実施例9と同様に、解像度変更手段は最大データレートと最大フレームレートのうち予め優先設定されている方を特定する。ここでは、最大フレームレートが優先されるものとする。静止画で両者が対応する最大の最大フレームレートは"15"である。また、最大フレームレート="15"の映像出力装置1のデータ解像度は1920×1080、映像出力装置2のデータ解像度は1280×720なので映像出力装置2の方が小さい。このため、映像出力装置2の再生能力にデータ転送設定を制限する。
・画質優先ボックス=OFF、H.264(動画)を送信する場合
動画で両者が対応する最大の最大フレームレートは"40"である。また、最大フレームレート="40"の映像出力装置1のデータ解像度は640×360、映像出力装置2のデータ解像度は1280×720なので映像出力装置1の方が小さい。このため、映像出力装置1の再生能力にデータ転送設定を制限する。
次いで、解像度変更判断部62は画面データの転送の準備完了を画面転送部63に出力する(S10−3)。
このように、クライアント機器21が、複数の映像出力装置11のうち動画又は静止画の再生能力が最も低い映像出力装置11の再生能力にデータ転送設定を制限することで、全ての映像出力装置11が適切に動画又は静止画を再生できる。
本実施例では複数のプロジェクタを有する映像出力システムにおいて、最も再生能力の高い映像出力装置11を選択し、該映像出力装置11の再生能力にデータ転送設定を制限するクライアント機器21について説明する。クライアント機器21はこの映像出力装置11にのみ画面データを送信する。これにより、最も再生能力が高い1つの映像出力装置11が高解像度で滑らかな動画又は静止画を再生できる。
図41は、解像度変更判断部62がデータ転送設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。ステップS1−1〜S7−1の処理については実施例7の図31と同様なので説明を省略する。なお、本実施例では、クライアント機器の解像度は、次述する最も再生能力が高い映像出力装置の解像度に設定してもよい。
ステップS7−1でクライアント機器の解像度を一番解像度の低い映像出力装置の解像度以下に変更すると、解像度変更手段は能力問い合わせ部75が問い合わせた再生能力リストを取得する(S11−1)。再生能力リストは、複数の映像出力装置11からそれぞれ送信される。
次に、解像度変更手段は、画質優先ボックスの設定に基づき、最も再生能力が高い映像出力装置を決定し、該映像出力装置11の再生能力にデータ転送設定を決定する(S11−2)。図39の例では以下のように決定される。
・画質優先ボックス=ON、JPEG(静止画)を送信する場合
この場合は、2つの再生能力リストのJPEG(静止画)のデータ解像度に着目して、最大のデータ解像度は映像出力装置1の3840×2160である。このため、映像出力装置1の再生能力にデータ転送設定が制限される。
・画質優先ボックス=ON、H.264(動画)を送信する場合
この場合は、2つの再生能力リストのH.264(動画)のデータ解像度に着目して、最大のデータ解像度は映像出力装置1の1920×1080である。このため、映像出力装置1の再生能力にデータ転送設定が制限される。
・画質優先ボックス=OFF、JPEG(静止画)を送信する場合
例えば、クライアント機器21の「静止画のフレームレート=15」であれば、映像出力装置1では1980×1080のデータ解像度が最も高く、映像出力装置2では1280×720が最も高い。このため、映像出力装置1のデータ転送設定に制限される。または、2つの再生能力リストのJPEG(静止画)の最大フレームレートにだけ着目してもよい。最大の最大フレームレートは映像出力装置1の"30"である。このため、映像出力装置1の再生能力にデータ転送設定が制限される。
・画質優先ボックス=OFF、H.264(動画)を送信する場合
例えば、クライアント機器21の「静止画のフレームレート=40」であれば、映像出力装置1では640×360のデータ解像度が最も高く、映像出力装置2では1280×720が最も高い。このため、映像出力装置2の再生能力にデータ転送設定が制限される。または、2つの再生能力リストのH.264(動画)の最大フレームレートにだけ着目してもよい。最大の最大フレームレートは映像出力装置2の"50"である。このため、映像出力装置2の再生能力にデータ転送設定が制限される。
次いで、解像度変更判断部62は画面データの転送の準備完了を画面転送部63に出力する(S11−3)。
このように、クライアント機器21が、複数の映像出力装置11のうち動画又は静止画の再生能力が最も高い映像出力装置11の再生能力にデータ転送設定を制限することで、最も再生能力が高い映像出力装置11が適切に動画又は静止画を再生できる。
本実施例では複数のプロジェクタを有する映像出力システムにおいて、各プロジェクタの再生能力に応じて最適な画面データを作成するクライアント機器21について説明する。これにより、複数の映像出力装置11がそれぞれの再生能力を最大に活かして動画又は静止画を再生できる。
図42は、解像度変更判断部62がデータ転送設定を決定する手順を示すフローチャート図の一例である。ステップS1−1〜S7−1の処理については実施例7の図31と同様なので説明を省略する。
ステップS7−1でクライアント機器の解像度を一番解像度の低い映像出力装置の解像度以下に変更すると、解像度変更手段は能力問い合わせ部75が問い合わせた再生能力リストを取得する(S12−1)。再生能力リストは、複数の映像出力装置11からそれぞれ送信される。
次に、解像度変更手段は、画質優先ボックスの設定に基づき、映像出力装置毎に、再生能力以下にデータ転送設定を制限する(S12−2)。映像出力装置毎に個別に決定されるため、データ転送設定の決定方法は実施例9と同じである。
解像度変更判断部62は画面データの転送の準備完了を画面転送部63に出力する(S12−3)。
そして、投影部は、送信先の映像出力装置毎にデータ転送設定を切り換えて送信する(S12−4)。
したがって、本実施例のクライアント機器21は、各映像出力装置11の再生能力に応じて最適な画面データを作成することで、複数の映像出力装置11がそれぞれの再生能力を最大に活かして動画又は静止画を再生できる。
11 映像出力装置
12 クライアント機器
34 画像処理部
35 ネットワークデータ処理部
61 解像度問い合わせ部
62 解像度変更判断部
63 画面転送部
81 解像度通知部
82 画面受け取り部
83 投影部
100 映像出力システム
特開2005−339256号公報

Claims (12)

  1. 映像出力装置と、該映像出力装置と無線通信ネットワークを介して通信可能な情報処理装置とを有する映像出力システムであって、
    前記情報処理装置は、
    表示装置に画面を出力する画面表示手段と、
    前記画面の画面データを取得する画面データ取得手段と、
    前記画面データを無線通信ネットワークを介して前記映像出力装置に送信する画面データ送信手段と、
    前記映像出力装置に機器能力を問い合わせ、前記映像出力装置から機器能力として前記映像出力装置の解像度を取得する機器能力取得手段と、
    前記機器能力に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更する解像度変更手段と
    前記画面データ送信手段が送信する前記画面データの品質設定を受け付ける品質設定受付手段と、を有し、
    前記解像度変更手段は、前記品質設定が前記画面データの品質の低下を許容する設定の場合、前記解像度に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、
    記解像度変更手段は、前記映像出力装置から前記映像出力装置が投影する画像の更新時間間隔を取得し、
    前記更新時間間隔が第2閾値以上の場合、前記品質設定が前記画面データの品質の低下を許容する場合に限り、前記解像度に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、
    前記更新時間間隔が第2閾値より小さい場合、前記解像度変更手段が変更する前の画面解像度に前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、
    前記映像出力装置は、
    前記情報処理装置からの問い合わせに対し前記機器能力を通知する解像度通知手段と、
    前記画面データを受信する画面データ受信手段と、
    前記画面データを出力する出力手段と、を有することを特徴とする映像出力システム。
  2. 映像出力装置と、該映像出力装置と無線通信ネットワークを介して通信可能な情報処理装置とを有する映像出力システムであって、
    前記情報処理装置は、
    表示装置に画面を出力する画面表示手段と、
    前記画面の画面データを取得する画面データ取得手段と、
    前記画面データを無線通信ネットワークを介して前記映像出力装置に送信する画面データ送信手段と、
    前記映像出力装置に機器能力を問い合わせ、前記映像出力装置から機器能力として前記映像出力装置の解像度を取得する機器能力取得手段と、
    前記機器能力に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更する解像度変更手段と
    前記画面データ送信手段が送信する前記画面データの品質設定を受け付ける品質設定受付手段と、を有し、
    前記解像度変更手段は、前記品質設定が前記画面データの品質の低下を許容する設定の場合、前記解像度に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、
    該情報処理装置のスペックを取得するスペック取得手段を有し、
    前記解像度変更手段は、前記品質設定が前記画面データの品質の低下を許容しない場合でも、前記スペックが基準値以上でない場合、前記解像度に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、
    前記映像出力装置は、
    前記情報処理装置からの問い合わせに対し前記機器能力を通知する解像度通知手段と、
    前記画面データを受信する画面データ受信手段と、
    前記画面データを出力する出力手段と、を有することを特徴とする映像出力システム。
  3. 映像出力装置と、該映像出力装置と無線通信ネットワークを介して通信可能な情報処理装置とを有する映像出力システムであって、
    前記情報処理装置は、
    表示装置に画面を出力する画面表示手段と、
    前記画面の画面データを取得する画面データ取得手段と、
    前記画面データを無線通信ネットワークを介して前記映像出力装置に送信する画面データ送信手段と、
    前記映像出力装置に機器能力を問い合わせ、前記映像出力装置から機器能力として前記映像出力装置の解像度を取得する機器能力取得手段と、
    前記機器能力に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更する解像度変更手段と
    前記画面データ送信手段が送信する前記画面データの品質設定を受け付ける品質設定受付手段と、を有し、
    前記解像度変更手段は、前記品質設定が前記画面データの品質の低下を許容する設定の場合、前記解像度に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、
    記画面を監視して変化した範囲の範囲情報を作成する範囲情報作成手段を有し、
    前記解像度変更手段は、前記品質設定が前記画面データの品質の低下を許容するか否かに関わらず、
    前記範囲情報が第1閾値より大きい場合、前記解像度に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、
    前記範囲情報が第1閾値以下の場合、前記解像度変更手段が変更する前の画面解像度に前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、
    前記映像出力装置は、
    前記情報処理装置からの問い合わせに対し前記機器能力を通知する解像度通知手段と、
    前記画面データを受信する画面データ受信手段と、
    前記画面データを出力する出力手段と、を有することを特徴とする映像出力システム。
  4. 前記機器能力は前記映像出力装置の解像度であり、
    前記解像度変更手段は、前記解像度に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更し、
    記解像度に応じて画面データ取得手段が取得する範囲を前記画面データの一部に変更する取得範囲変更手段を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  5. 前記機器能力は前記映像出力装置の表示能力であり、
    前記解像度変更手段は、該映像出力装置の表示能力以下に前記画面データ送信手段による画面データの送信能力を制限する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  6. 前記画面データ送信手段が、複数の前記映像出力装置に無線通信ネットワークを介して前記画面データを送信している場合、
    前記解像度変更手段は、前記品質設定が前記画面データの品質の低下を許容するか否かに関わらず、前記機器能力に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の映像出力システム。
  7. 前記機器能力取得手段は、複数の前記映像出力装置に再生能力を問い合わせ、複数の前記映像出力装置から前記再生能力を取得し、
    前記解像度変更手段は、複数の前記再生能力のうち最も低い前記再生能力に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更するか、又は、前記画面データ送信手段による画面データの送信能力を制限する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の映像出力システム。
  8. 複数の前記映像出力装置のうち1つ以上の前記映像出力装置との通信が切断されたことを検出する通信切断検出手段を有し、
    前記通信切断検出手段が通信の切断を検出した場合、
    前記解像度変更手段は、通信が切断されていない1つ以上の前記映像出力装置が送信した1つ以上の前記解像度のうち、最も小さい前記解像度に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更する、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の映像出力システム。
  9. 前記機器能力は前記映像出力装置の前記解像度であり、
    前記解像度変更手段は、複数の前記映像出力装置の前記解像度のうち最も低い前記解像度に応じて前記画面表示手段が出力する画面の画面解像度を変更する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の映像出力システム。
  10. 前記機器能力は前記映像出力装置の再生能力であり、
    前記解像度変更手段は、複数の前記映像出力装置の前記再生能力のうち最も低い前記再生能力以下に前記画面データ送信手段による画面データの送信能力を制限する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の映像出力システム。
  11. 前記機器能力は前記映像出力装置の再生能力であり、
    前記解像度変更手段は、複数の前記映像出力装置のうち最も前記再生能力が高い前記映像出力装置を決定し、該映像出力装置の再生能力以下に前記画面データ送信手段による画面データの送信能力を制限する、ことを特徴とする請求項6に記載の映像出力システム。
  12. 前記機器能力は前記映像出力装置の再生能力であり、
    前記解像度変更手段は、複数の前記映像出力装置のそれぞれの前記再生能力以下に前記画面データ送信手段による画面データの送信能力を制限し、
    前記画面データ送信手段は、それぞれの前記映像出力装置ごとに制限された送信能力で画面データを送信する、ことを特徴とする請求項6に記載の映像出力システム。
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