JP2024049938A - 電子機器及びその制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】外部装置からデータ受信中であっても、電子機器の優先すべき処理を実行でき、高いスループットのデータ受信する電子機器を提供する。【解決手段】Ack有り及びAck無し通信メッセージを用いる通信部を有する電子機器は、外部装置から転送するデータ量を表す情報をAck有りで受信するデータ量受信部と、Ack無しで受信するデータサイズを決定し、データサイズを示すメッセージをAck有りで外部装置に通知する決定工程と、外部装置から決定したデータサイズ分のデータをAck無しで受信し、データサイズ分の受信可否を示すメッセージをAck有りとして外部装置に送信することを1セット分のデータ受信処理としたとき、データ量分のデータを受信するまで1セット分のデータ受信処理を繰り返すデータ受信工程と、を有する。決定工程では、データ受信工程によるデータ受信処理中に電子機器の負荷に応じてデータサイズを変更する。【選択図】図3B

Description

本発明はAck有りメッセージ、Ack無しメッセージを組み合わせたデータ通信技術に関するものである。
従来、装置間で通信する際にAck(Acknowledge)有りの通信方法と、Ack無しの通信方法の両方を利用する通信システムがある。
Ack有り通信においては、送信側装置は、受信側装置にメッセージを送信した後、一定時間内に受信側装置からAckが返らない場合、同じメッセージを再送する。送信側装置は、これをAckが返るまで繰り返すことでメッセージが確実に受信側装置に受信されることを保証する。
Ack無し通信においては、送信側装置はメッセージを受信側に送信しても、Ackを待たずに次の処理に進む。このため、通信のスループットを向上させることができる。ただし、確実に受信側装置にメッセージが届いているかは不明となる。つまり、Ack無し通信は、メッセージが受信側装置に受信されることを保証しない。
特許文献1は、画像データをバーストモード(Ack無し通信)で転送し、操作指示のような制御データをシングルモード(Ack有り通信)で転送し、送信するデータの種類によって、通信方法を使い分けるシステムが開示されている。
特許04525342号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、バーストモードで画像データを送信中における受信側装置の負荷状況の把握をしていない。したがって、バーストモードでの転送するデータ量が、受信側装置で処理できる許容量を超えてしまうと、受信側装置における他の優先度の高い機能を阻害してしまう可能性が発生する。
本発明はかかる問題に鑑み成されたものであり、電子機器が外部装置からデータ受信中であっても、電子機器の優先すべき処理を実行でき、且つ、高いスループットのデータ受信を行える技術を提供しようとするものである。
この課題を解決するため、例えば本発明の電子機器は以下の構成を備える。すなわち、
Ack有り通信メッセージとAck無し通信メッセージを用いて通信可能な通信手段を有する電子機器であって、
データ供給元の外部装置から転送することになるデータ量を表す情報を、前記Ack有り通信メッセージを用いて受信するデータ量受信手段と、
前記Ack無しメッセージを用いて受信するデータサイズを決定し、決定したデータサイズを示すメッセージを前記Ack有りメッセージで前記外部装置に通知する決定手段と、
前記外部装置から前記決定手段で決定したデータサイズ分のデータを前記Ack無し通信メッセージとして受信すること、及び、前記データサイズ分の受信ができたか否かを示すメッセージを前記Ack有りメッセージとして前記外部装置に送信することを1セット分のデータ受信処理としたとき、前記データ量受信手段で受信したデータ量分のデータを受信するまで前記1セット分のデータ受信処理を繰り返すデータ受信手段とを有し、
前記決定手段は、前記データ受信手段によるデータ受信処理を行っている場合に、前記電子機器の負荷に応じて前記データサイズを変更する手段を含むことを特徴とする。
本発明によれば、電子機器が外部装置からデータ受信中であっても、電子機器の優先すべき処理を実行でき、且つ、高いスループットのデータ受信も行えるようになる。
(a)第1の実施形態におけるデジタルカメラのブロック図である。(b)(c)は第1の実施形態におけるデジタルカメラの外観図である。 第1の実施形態におけるスマートデバイスのブロック図である。 第1の実施形態におけるデジタルカメラとスマートデバイスによる画像データ転送シーケンスを示す図。 画像データ転送中にデジタルカメラに対する撮影指示入力があった場合の画像データ転送シーケンスを示す図。 実施形態1におけるデジタルカメラに表示されるUI画面を例示する図。 実施形態1におけるスマートデバイスに表示されるUI画面を例示する図。 第1の実施形態におけるデジタルカメラの処理フローである。 第1の実施形態におけるスマートデバイスの処理フローである。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[第1の実施形態]
<デジタルカメラの構成>
図1(a)は、本実施形態が適用する通信装置としてのデジタルカメラ100のブロック構成図である、なお、ここでは通信装置の一例としてデジタルカメラを例にして説明するが、通信装置はこれに限られない。例えば通信装置は、携帯型のメディアプレーヤや、いわゆるタブレットデバイス、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもよい。あくまで理解を容易するための例示であるものと理解されたい。
デジタルカメラ100は、制御部101,撮像部102,不揮発性メモリ103,作業用メモリ104,操作部105、表示部106,記憶媒体107,及び通信部108を有する。
制御部101は1以上のCPU(プロセッサ)で構成され、入力された信号や、後述のプログラムに従ってデジタルカメラ100の各部を制御する。なお、制御部101が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体を制御してもよい。
撮像部102は、例えば、光学レンズユニット(ズームム、フォーカスレンズを含む)と絞り等で構成される光学系、並びに、光学レンズユニットを経て結像した光学像を電気信号(映像信号)に変換するための撮像素子などで構成される。撮像素子としては、一般的には、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサや、CCD(Charge Coupled Device)センサが利用される。撮像部102は、制御部101に制御されることにより、撮像部102に含まれるレンズで結像された被写体光を、撮像素子により電気信号に変換し、A/D変換、ノイズ低減処理などを行って、デジタル画像データとして出力する。本実施形態のデジタルカメラ100は、画像データを、DCF(Design Rule for Camera File system)の規格に従って、記憶媒体107に記録するものとする。
不揮発性メモリ103は、電気的に消去・記録可能な不揮発性のメモリであり、制御部101で実行される後述のプログラム等が格納される。
作業用メモリ104は、撮像部102で撮像された画像データを一時的に保持するバッファメモリや、表示部106の画像表示用メモリ、制御部101の作業領域等として使用される。
操作部105は、ユーザがデジタルカメラ100に対する指示をユーザから受け付けるために用いられる。操作部105は例えば、ユーザがデジタルカメラ100の電源のON/OFFを指示するための電源スイッチや、撮影を指示するためのレリーズボタン、画像データの再生を指示するための再生ボタンを含む。さらに、操作部105は、後述の通信部108を介して外部機器との通信を開始するための専用の接続ボタンなどの操作部材を含む。更に、操作部105は、後述する表示部106に形成されるタッチパネルも操作部105に含まれる。なお、レリーズボタンは、2つのスイッチSW1およびSW2を有する。レリーズボタンが、いわゆる半押し状態となることにより、スイッチSW1がONとなる。これにより、制御部101は、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備を行う。また、レリーズボタンが、いわゆる全押し状態となることにより、スイッチSW2がONとなる。これにより、制御部101は、撮影及び記録を行うための処理を行う。
表示部106は、撮影の際のビューファインダー画像の表示、撮影した画像データの表示、メニュー等の対話的な操作のための文字表示などを行う。なお、表示部106は必ずしもデジタルカメラ100が内蔵する必要はない。デジタルカメラ100は内部又は外部の表示部106と接続することができ、表示部106の表示を制御する表示制御機能を少なくとも有していればよい。
記憶媒体107は、撮像部102から出力された画像データを記録することができる。記憶媒体107は、例えばSDカード等に代表される、デジタルカメラ100に着脱可能な記憶媒体であってもよいし、デジタルカメラ100に内蔵されていてもよい。すなわち、デジタルカメラ100は少なくとも記憶媒体107にアクセスする構成を有していればよい。
通信部108は、例えば無線通信のためのアンテナと無線信号を処理するため変復調回路や通信コントローラから構成される。通信部108は、変調した無線信号をアンテナから出力し、またアンテナで受信した無線信号を復調することにより、例えばIEEE802.15の規格(いわゆるBluetooth(商標))に従った近距離無線通信を実現する。なお、通信部108の通信方式はBluetooth(商標)に限定されるものではなく、他の通信方式(例えばWi-Fi通信、赤外線通信等)であってもよい。通信部108は無線通信手段の一例である。
図1(b)、(c)はデジタルカメラ100の外観の一例を示す図である。レリーズスイッチ105aや再生ボタン105b、方向キー105c、電源スイッチ105d、メニューボタン105eは、前述の操作部105に含まれる操作部材である。また、表示部106には、撮像部102による撮像の結果得られた画像が表示される。以上、実施形態におけるデジタルカメラ100の基本構成を説明した。
<スマートデバイスの構成>
次に、図2を参照して、本実施形態が適用するスマートデバイス200の構成および機能について説明する。なお、本実施形態では、外部装置の一例としてスマートデバイスについて述べるが、これに限られず、無線機能付きのデジタルカメラ、携帯電話の一種であるスマートフォン、タブレットデバイス、ウェアラブルコンピュータなどであってもよい。
本実施形態のスマートデバイス200は、制御部201、撮像部202、不揮発性メモリ203、作業用メモリ204、操作部205、表示部206、記録媒体210、接続部211、近距離無線通信部212、公衆網接続部213、マイク214、スピーカ215を有する。
制御部201は1以上のCPU(プロセッサ)で構成され、入力された信号や、後述のプログラムに従ってスマートデバイス200の各部を制御する。なお、制御部201が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体を制御してもよい。
不揮発性メモリ203には、制御部201が実行する基本的なソフトウェアであるOS(オペレーティングシステム)や、このOSと協働して応用的な機能を実現するアプリケーションが記録されている。また、本実施形態では、不揮発性メモリ203には、デジタルカメラ100と間で通信処理や制御処理を実現するためのカメラアプリケーションが格納されている。
本実施形態のデジタルカメラ100との通信時や制御時におけるスマートデバイス200の処理は、アプリケーションにより提供されるソフトウェアを読み込み、実行することにより実現される。
なお、アプリケーションはスマートデバイス200にインストールされたOSの基本的な機能を利用するためのソフトウェアを有しているものとする。なお、スマートデバイス200のOSが本実施形態における処理を実現するためのソフトウェアを有していてもよい。
接続部211は、デジタルカメラ100などの外部装置と無線通信を行うための無線LAN通信インターフェースを含む。制御部201は、接続部211を制御することで外部装置との無線通信を実現する。なお、接続部211は、デジタルカメラ100と直接接続されてもよいし、アクセスポイントを介して接続される構成でもよい。データを通信するためのプロトコルとしては、例えば無線LANを通じたPTP/IP(Picture Transfer Protocol over Internet Protocol)を用いることができる。なお、デジタルカメラ100との通信はこれに限られるものではなく、例えば、赤外線通信インターフェース、WirelessUSBなどの無線通信インターフェースを含むことができる。さらには、USBケーブルやHDMI(登録商標)、IEEE1394などの有線接続手段を用いてもよい。
近距離無線通信部212は、例えば無線通信のためのアンテナと無線信号を処理するため変復調回路や通信コントローラから構成される。近距離無線通信部212は、変調した無線信号をアンテナから出力し、またアンテナで受信した無線信号を復調することによりIEEE802.15の規格(Bluetooth(登録商標))に従った近距離無線通信を実現する。なお、デジタルカメラ100との近距離無線通信はこれに限られるものではない。
公衆網接続部213は、3G/LTE等の広域ネットワーク(WAN)を介して無線通信を行う際に用いられるインターフェースである。スマートデバイス200は、公衆網接続部213を介して、他の機器との間で通話したり、データ通信を行うことができる。通話の際には、制御部201はマイク214およびスピーカ215を介して音声信号の入力と出力を行う。本実施形態では、公衆網接続部213は3GやLTEに限らず、WiMAX、ADSL、FTTHといった他の通信方式を用いてもよい。本実施形態では、公衆網接続部213はアンテナであり、制御部201は、アンテナを介して、公衆網に接続することができる。なお、接続部211および公衆網接続部213は、1つのアンテナで兼用することも可能である。なお、接続部211および公衆網接続部213は必ずしも独立したハードウェアで構成する必要はなく、例えば1つのアンテナで兼用することも可能である。
<Bluetooth(商標)Low Energyのアトリビュート通信の説明>
本実施形態では装置間の通信方法としてBluetooth(商標) Low Energyを用いる例を説明する。Bluetooth(商標) Low Energyで通信を行う2つの通信装置は、一方がセントラル、もう一方がペリフェラルの役割を担う。また、Bluetooth(商標) Low Energyのアプリケーションレベルのメッセージ送受信は、GATT(General Attribute protocol)という汎用のプロトコルを使用するアトリビュート通信にて行う。
GATTには2つの機器間で通信するアプリケーションレベルのメッセージがサービスとキャラクタリスティックという構成で登録される。サービスとは、ペリフェラル機器の機能を表すもので、本実施形態の場合は「スマートデバイスからの画像取得機能」で一つのサービスを定義する。キャラクタリスティックとはペリフェラル機器の内部状態、動作指示、センサーなどの状態値などを読み書きするアトリビュートで、アクセス方法を定義するプロパティとディスクリプタで構成される。
GATTのクライアントは、このキャラクタリスティックに値を書き込むことでGATTのサーバにメッセージを送信することができる。GATTへの書き込みは、Write with Response(Ackあり)と、Write without Response(Ackなし)の二つの方法を用いることができる。また、GATTサーバであるペリフェラル機器からクライアントであるセントラル機器へのメッセージ送信は、Ackなし通信であるNotification、および、Ackあり通信であるIndicationという二つの方法でメッセージを送信することができる。
なお、Bluetooth(商標)パケットには、必ずCRC(Cyclic Redundancy Check)というフィールドが含まれている。CRCとは誤り検出方式の一つで、CRCを用いることで、通信の過程でデータの一部が欠落や変化がしていることを検出することができる。CRCによる検査で異常が検知されたパケットは破棄されるため、Ackなしメッセージ送信であるWrite without ResponseおよびNotificationであっても、届いたメッセージの確かさは保証されるという特徴がある。
AckありメッセージはBluetooth(商標) Low Energy接続時にセントラル機器が決定したコネクションインターバル(CI)周期でセントラル機器~ペリフェラル機器間で送受信される。ペリフェラル機器は、CIの変更を要求することができるので、スループットを上げたいときだけCIを短くする方法も考えられるが、CIの決定権はセントラル機器にあるため、必ずしも要求どおりのCIにはならない。さらに、受信完了を示すAckを通知できるのは次のCIまで待つ必要があり、期待したスループットを得ることができない。
そこで、Ackなしメッセージ送信を用いると、CIに影響されずにメッセージを送信することができるため、スループットを向上させることができる。Bluetooth(商標) Low Energyで接続した機器間で大容量のデータ転送を行う場合、スループット向上のために無線LANなどの高速で通信可能な通信方式にハンドオーバーする手段も考えられる。しかし、ハンドオーバーそのものに数秒かかるため、数キロバイト程度のデータであれば、Bluetooth(商標) Low EnergyのAckなしメッセージを利用するのが最も効率が良い。
<デジタルカメラとスマートデバイスによる画像データ転送処理>
次に、図3A、図4および図5を参照して、本実施形態のデジタルカメラ100とスマートデバイス200による高速画像データ転送処理について説明する。
図3Aは、本実施形態のデジタルカメラ100がスマートデバイス200と通信を行い、高速画像データ転送を行うシーケンスを示している。図4は、本実施形態におけるデジタルカメラ100に表示されるUI画面を例示している。図5は、本実施形態におけるスマートデバイス200に表示されるUI画面を例示している。
デジタルカメラ100とスマートデバイス200は予めBluetooth(商標)Low Energyでペアリングされ、接続しているものとする。Bluetooth(商標)によるペアリングとは、2つのBluetooth(商標)機器がお互いに登録しあう作業のことを指し、Bluetooth(商標)規格によって定められた方法によって相手を特定することを指す。
以下、スマートデバイス200からデジタルカメラ100に、高速に画像データの転送をするシーケンス処理について説明する。図3Aにおいて、S307はAck無し通知メッセージを用いるものであり、S307以外の全てはAck有り通信メッセージを用いているものと理解されたい。例えば、S302のスマートデバイス200からデジタルカメラに送信されるメッセージはAck有り通信メッセージである。これを受信したデジタルカメラ100の制御部101は、実際はAckメッセージを返信しているが、図面が煩雑となるため、図示していない点に注意されたい。これは後述する図3Bについても同じであると理解されたい。
ユーザは、デジタルカメラ100のメニューボタン105eの押下操作を行うと、デジタルカメラ100の制御部101が、表示部106に図4(a)のメニュー画面401を表示する。
S301にて、制御部101は、ユーザによるメニュー画面401の「画像受信ボタン」450の選択操作(タッチ)を検出すると、図4(b)の画像受信中画面402を表示部106に表示する。そして、S302にて、制御部101は、通信部108を介してスマートデバイス200に画像受信待ち受け状態通知を送信する。
図5(a)は、スマートデバイス200で動作する画像転送用のアプリケーションのメイン画面501を表示した状態を表す。S302にて、スマートデバイス200の制御部201は、画像受信待ち受け状態通知を受信すると、表示部206のメイン画面501の「カメラに画像を送る」ボタン550を活性化させ、ユーザ操作で画像転送手順を開始できる状態にする。
スマートデバイス200の制御部201は、操作部205を介してユーザにより「カメラに画像を送る」ボタン550の選択操作を検出すると、表示部206に図5(b)の転送画像選択画面502を表示する。そして、制御部201は、不揮発性メモリ203に保存されている画像の一部またはすべてを作業用メモリ204に読み出し、表示部206に、図5(b)に示すように、転送候補の画像のサムネイルを含む転送画像選択画面502を表示する。制御部201は、図示のように、転送候補の画像のサムネイルの近傍に、転送対象の画像として指定するためのチェックボックス561を表示し、操作部205を介してユーザに転送画像を指定する手段を提供する。ユーザは、このチェックボックスの選択操作(タッチ操作)を行うことで、1以上の転送対象画像を選択できる。
S303にて、制御部201は、操作部205を介してユーザから、図5(b)の転送画像選択画面502の送信ボタン551の選択を検出すると、選択された画像の転送手順を開始する。具体的には、スマートデバイス200の制御部201は、図5(c)の画像送信中の画面503を表示部206に表示すると共に、S304にて、デジタルカメラ100に対して転送する画像の枚数を通知する。
S321は、S305~S313の処理の繰り返しを含み、デジタルカメラ100に対し、スマートデバイス200にて選択された枚数分の画像転送が行われる工程を示している。
S304にて、スマートデバイス200の制御部201が転送画像の枚数の通知を行うと、S305に処理を進める。このS305にて、制御部201は、表示部206に図5(c)の画像送信中画面503を表示し、近距離無線通信部212を介してデジタルカメラ100に画像データ転送準備要求メッセージを送信する。より具体的には、制御部201は、これから転送しようとしている1つの画像ファイルのデータサイズをデジタルカメラ100に通知する。
S322は、S306~S310が示す処理が繰り返されることを示している。つまり、スマートデバイス200からデジタルカメラ100への1ブロック分のデータ転送する処理を1セット分の処理としたとき、S322は、1つの画像ファイルの転送が完了するまで、このセット処理が繰り返し実行される工程を示している。
S305にて、デジタルカメラ100の制御部101は、画像データ転送準備要求(受信する画像ファイルのサイズ情報が含まれる)を受信すると、受信に備えた準備を行う。そして、受信準備となると、S306にて、制御部101は、スマートデバイス200に受信準備OKを示すメッセージを送信する。このS306にて、制御部101は、転送単位であるブロックデータサイズをスマートデバイス200に通知する。受信準備がNGの場合は、スマートデバイス200に受信準備NGを通知するが、ここでは、スマートデバイス200が受信準備OKを受信できたものとして説明を続ける。前述したブロックデータサイズとは、画像データを分割転送する際、スマートデバイス200の制御部201がAck無しメッセージを連続送信して一度に転送するデータのサイズを指す。1つのAck無しメッセージで転送する部分データのサイズは、予めキャラクタリスティックで定義するため固定長である。そのため、ブロックデータサイズはキャラクタリスティックで定義した部分データのサイズの整数倍とする。ブロックデータ転送時は、受信側の制御部が高い負荷状態となる。このため、実施形態では、受信側であるデジタルカメラ100の制御部101が処理可能なサイズを決定し、そのサイズをブロックデータサイズとして指定する。
S323は、S306で指定したブロックデータサイズのデータを、Ack無しメッセージである部分データ通知を繰り返して送信するブロックデータ転送の工程を表している。Ack無しメッセージを使用することでCIに影響されることなく、S307に示す部分データ通知を、連続で送信することができるため高速データ通信が可能となる。
スマートデバイス200の制御部201は、S307にて、1ブロックデータサイズ分の複数の部分データ通知をAckなし通信のメッセージで送信する。この後、S308にて、制御部201は、ブロックデータ送信完了通知メッセージを送信する。
デジタルカメラ100の制御部101は、S308にて、ブロックデータ送信完了通知を受信することでブロックデータ転送が終わったことを認識する。そして、制御部101は、Ackなしメッセージで通知された部分データを全て受信できたか否かを確認する。先に述べたように、Bluetoothではメッセージを受信できればデータの確かさは保証されるため、単純に予定のデータサイズを受信できたかを確認すればよい。そこで、S309にて、制御部101は、ブロックデータ転送S323で受信した部分データのサイズが、S306で指定したブロックデータサイズと等しいか確認する。
S309にて、デジタルカメラ100の制御部101は、部分データで受信したデータサイズがS306で指定したブロックデータサイズと等しいと判定した場合、データ受信が成功したと見なす。そのため、制御部101は、S310にて、ブロックデータ受信結果がOKであることを示すメッセージをスマートデバイス200に通知する。
この通知を受けた、スマートデバイス200の制御部201は、次に送信する1ブロック分のデータに対する送信処理を行うため、S322を繰り返すことになる。
なお、S309にて、デジタルカメラ100の制御部101は、部分データで受信したデータサイズがS306で指定したブロックデータサイズと不一致であると判定した場合、直前の1ブロック分のデータ受信が不成功であったことになる。この場合、制御部101は、S310にて、ブロックデータ受信結果がNGであることを示すメッセージをスマートデバイス200に通知する。このNGを示すメッセージを受信した、スマートデバイス200の制御部201は、S307にて、NGとなった1ブロック分のデータから再送処理を再開する。そして、スマートデバイス200の制御部201は、未転送のデータが存在する限り、S322の処理を繰り返すことになる。
こうして、S322の処理が繰り返され、1つの画像ファイルの転送が完了することになるが、ここで補足説明する。転送する1つの画像ファイルのサイズが、1ブロックデータサイズの整数倍となるとか限らない。しかし、転送しようとする画像ファイルのサイズは互いに既知であるし、ブロックのサイズも決定している。よって画像ファイルの最後のブロックが、何回の部分データの転送で行われるのかは、送信側及び受信側の双方で算術できる。また、最後の部分データに含まれる有意なデータ量が、その部分データのサイズに満たない場合もあり得る。この場合、スマートデバイス200の制御部201は、既定の部分データのサイズになるように、有意なデータに後続してダミーデータを付加する。受信側のデジタルカメラ100の制御部101は、受信した順に各ブロックのデータを繋ぎ合わせ、繋ぎ合わせたデータがファイルサイズとなったときに、それ以降はダミーデータとして破棄し、画像ファイルとして保存処理を行えば良い。
上記のS323では、Ack無し通信を利用することで高速データ通信を可能としている。しかし、S307のAck無しのメッセージが、スマートデバイス200より連続して送信されるため、デジタルカメラ100の制御部101の受信処理に高負荷がかかる。この高負荷状態の緩和方法については、後述の<高速画像転送中の負荷緩和>にて説明する。
以上のS322の繰り返し処理によって1枚分の画像データの送信が完了したのを契機に、スマートデバイス200の制御部201は、S311にて、デジタルカメラ100に対し、画像データ送信完了通知をする。デジタルカメラ100の制御部101は、スマートデバイス200から画像データ送信完了通知を受信すると、S312にて、受信した画像データを不揮発性メモリ103に保存する。その後、デジタルカメラ100の制御部101は、S313にて、スマートデバイス20に対し、画像データ受信完了の通知をする。
スマートデバイス200の制御部201は、デジタルカメラから画像データ受信完了の通知を受信すると、未転送の画像ファイルが存在するか否かを判定し、未転送の画像ファイルが存在する場合はS321の処理を実行する。
さて、S321の繰り返し処理が終わり、全画像ファイルの転送が完了すると、スマートデバイス200の制御部201が、表示部206に、図5(d)の画像送信完了画面504を表示する。また、デジタルカメラ100の制御部101は、設定した枚数分の画像ファイルの受信処理を終えると、表示部106に、図4(c)の画像送信完了画面403を表示する。
以上のようにして、デジタルカメラ100がスマートデバイス200と通信を行い、高速画像転送処理を実行する。
<高速画像転送中の負荷緩和>
上記のように、デジタルカメラ100は、スマートデバイス200から複数の画像、もしくは、大きなサイズの画像を受信している場合であっても、画像転送をバックグラウンドで実施して、ユーザがデジタルカメラ100で撮影操作を続行できることが好ましい。画像転送をバックグラウンドで実施しながら、デジタルカメラ100で動画撮影や高速連写を行う際、デジタルカメラ100が高負荷状態(特に内部のバス帯域が逼迫する)となる。そこで、理解を容易にするため、本実施形態では、デジタルカメラ100が高負荷状態になる一例として、動画撮影中の画像転送について説明する。
本実施形態のスマートデバイス200から、デジタルカメラ100に対するデータ転送時にブロックデータサイズの調整方法を、図3B、図4、図5を参照して説明する。図3Bは、図3AのS322の繰り返し処理を詳しく説明した図であるものと理解されたい。
今、デジタルカメラ100の制御部101は、表示部106に、図4(b)の画像受信中画面402を表示し、スマートデバイス200の制御部201は、スマートデバイス200の表示部206に、図5(c)の画像送信中画面503を表示している状態とする。かかる状態から、ユーザが、図4(b)の画像受信中画面403の戻るボタン451を操作すると、制御部101はその操作を検出し、表示部106に図4(d)のライブビュー画面404を表示する。また、ライブビュー画面404の画像受信中を示すアイコン460は、デジタルカメラ100が、スマートフォン200から画像データを受信中であることを示している。こうすることで、デジタルカメラ100の制御部101がバックグラウンドで画像を受信が継続しておることをユーザに通知しつつ、ユーザは撮影操作が可能となる。
不図示の画像データ転送準備要求の後で、且つS346の受信準備OKの通知前に、S345にて、制御部101が動画撮影中でないことを確認し、S346にて制御部101は受信準備OK通知においてブロックデータサイズを通常時のサイズで指定して送信する。
S346は、S306と同等ある。S347は、S307と同等である。S348は、S308と同等である。S349は、S309と同等である。S350は、S310と同等である。
S371にて、ユーザが操作部105から動画撮影の指示入力を行うと、デジタルカメラ100の制御部101が動画撮影を開始する。このとき、デジタルカメラ100の制御部101は、表示部106に、図4(e)のライブビューの動画撮影中画面405を表示し、画像受信中アイコン461と動画撮影中アイコン471をライブ映像に重畳表示する。
S355は、S345と同等のものであり、デジタルカメラ100の制御部101が動画撮影中であることを確認し、高負荷状態と判断する。動画撮影中であることに加えて、長期間のAckなし通信の負荷がかかると、優先したい撮像系の機能を阻害する可能性がある。そこで、S356にて、デジタルカメラ100の制御部101は、低負荷のブロックサイズに対して予め設定サイズ分だけ減少させたサイズを、ブロックサイズとして、スマートデバイス200に通知する。
S356は、S306と同等である。S357は、S307と同等である。S358は、S308と同等である。S359は、S309と同等である。S360は、S310と同等である。
全画像データファイルの受信を終えると、デジタルカメラ100の制御部101が、図4(f)のライブビュー中画面406を表示部に表示し、画像受信完了アイコン462をライブ映像上に重畳表示する。なお、画像受信完了アイコン462は、予め設定された時間(例えば5秒)表示したら、非表示にしても良い。
ここで、S347とS357を比較すると、Ack無し送信をしている際に高負荷になる期間がS347では比較的長期間となり、S357では短期間となることが分かる。
以上のようにして、デジタルカメラ100の制御部101が高負荷状態の時に、S356のブロックデータの指定サイズを減少させることで、通信による負荷を下げることができる。
<デジタルカメラ100の処理フロー>
次に、図6のフローチャートを参照し、デジタルカメラ100の制御部101による、スマートデバイス200から1つの画像ファイルを取得(受信)する処理を説明する。これは、図3のS306~S311に対応するものでもある。すなわち、既に、ユーザは転送すべき画像の選択を終え、デジタルカメラ100,スマートデバイス200の双方で画像転送に係る指示を入力済みであるとする。
S601にて、デジタルカメラ100の制御部101は、画像転送待受け状態になっている時にスマートデバイス200から通信部108を介してAckあり通信で、画像データ転送準備要求(転送する画像ファイルの枚数が含まれている)を受信する。
S602にて、制御部101は動画撮影中か否かを判定する。制御部101は、動画撮影中でないと判定した場合は処理をS603に、動画像撮影中であると判定した場合は処理をS604に進める。S603にて、制御部101は、ブロックデータサイズを通常サイズに設定する。一方、S604にて、制御部101は、ブロックデータサイズを通常時よりも小さいサイズに設定する(たとえは通常時の半分のサイズ)。そして、S605にて、制御部101は、決定したブロックデータのサイズを含む受信準備OKメッセージをAck有りでメッセージとして、通信部108を介してスマートデバイス200に通知する(S605)。
S606にて、制御部101は、スマートデバイス200から通信部108を介してAckなし通信のメッセージを繰り返し受信することで画像の部分データを取得するブロックデータ受信処理を行う。Bluetooth(商標) Low Energyのアトリビュート通信で標準的に用いることができるキャラクタリスティックデータ長は20バイトしかないため、制御部101は通信部108を介して部分データ受信(S607)、部分データ保存(S608)を繰り返すことで、S605で指定したブロックデータサイズ分のデータを取得する。
なお、1回の部分データ受信(S607)で送受信するデータサイズはGATTのサービス、キャラクタリスティックを定義することで送信側・受信側で申し合わせることができる。また、1つの画像ファイルの最後のブロックデータ転送では、S605で指定したブロックデータサイズより小さくなる可能性があるが、先に説明したように、最後のブロックデータが、何回の部分データの転送で行われるのかは、ファイルサイズと、ブロックサイズから算術できるので、且つ、最後の部分データに含まれる有意なデータのサイズも算出できるので、特に問題は発生しない。
また、S607の部分データ受信は、Write Without Responseで受信するため、電波状況の悪化などで受信データのビット誤りが発生した場合、通信部108でメッセージが捨てられてしまい、制御部101に届かない可能性がある。そのため、スマートデバイス200の制御部201はブロックデータ送信完了後にWrite with Responseでブロックデータ送信完了通知を送信する。
S609にて、デジタルカメラ100の制御部101は、ブロックデータ送信完了通知を受信することでブロックデータ転送が完了したこと認識し、受信したブロックデータのサイズと、受信予定のブロックデータサイズが一致するか比較する。受信サイズが一致した場合、1ブロック分のデータが正常に受信されたことを示す。そこで、S612にて、制御部101はブロックデータ受信OK通知を、通信部108を介してスマートデバイス200に通知する。受信したブロックデータのサイズが受信予定のブロックデータサイズより少ない場合、S611にて、制御部101は通信部108を介してスマートデバイス200にブロックデータ受信NGを通知し、直前の受信処理で失敗したブロックデータの再送を促す。
S613にて、制御部101は、着目画像ファイルの全ての部分データ受信が終わった否かを判定する。制御部101は、未完であると判定した場合は処理をS602に戻し、後続するデータの受信を行う。一方、制御部101は、着目画像ファイルの全ての部分データ受信が終わったと判定した場合、通信部108を介してスマートデバイス200に1つの画像ファイルの受信完了を通知する(S614)。
以上がデジタルカメラ100の制御部101の処理を説明した。
<スマートデバイス200の処理フロー>
次に、図7のフローチャートを参照し、スマートデバイス200の制御部201の、1つの画像ファイルをデジタルカメラ100に送信する(図3のS305~S313に対応)処理を説明する。
デジタルカメラ100が画像受信待受け状態になっている時、ユーザによりスマートデバイスのアプリケーション上で転送画像を選択され、送信ボタンが選択されると、画像転送手順を開始する。
S701にて、スマートデバイス200の制御部201は、これから転送しようとしている画像ファイルのサイズを含む画像データ転送準備要求を、近距離無線通信部212を介してAck有り通信を用いてデジタルカメラ100に送信する。これを受信したデジタルカメラ100の制御部101は、1ブロックのデータサイズを含めた受信準備OKを示すメッセージをAck有り通信を用いて送信する。S702にて、制御部201は、受信したメッセージに含まれるブロックデータサイズを取得する。
S703にて、制御部201は、近距離無線通信部212を介して、1ブロック分のデータ転送をAck無し通信を用いて行う。このS703では、S704で示す転送対象の画像データファイルの部分データをWrite without Responseで送信するブロックデータ送信処理が、ブロックデータサイズとなるまで繰り返し実行される。1ブロック分のデータ送信を終えると、制御部201は、処理をS705に処理を進める。
S705にて、制御部201は近距離無線通信部212を介し、Ack有り通信を用いて、デジタルカメラ100にブロックデータ送信完了通知を送信する。次にS706にて、制御部201は近距離無線通信部212を介してデジタルカメラ100からAck有り通信を用いたブロックデータ受信結果通知を受信する。
そして、S707にて、制御部201は、デジタルカメラか100からブロックデータ受信結果がOKであったのかNGであったのかを判定する。制御部201は、受信結果がNGを示していると判定した場合、デジタルカメラ100に正しくブロックデータを転送できなかったことになるので、S703に戻って同じブロックデータを再送する。制御部201は、デジタルカメラ100からブロックデータ受信結果がOKを示していると判定した場合は、処理をS708に進める。
S708にて、制御部201は、着目している画像ファイルの全ての部分データの送信が完了したか否かを判定する。制御部201は否であると判定した場合は、次のブロックデータを送信するために処理をS703に戻す。一方、制御部201は、着目画像ファイルの全ブロック分のデータ転送が完了したと判定した場合、S709に処理を進める。このS709にて、制御部201は近距離無線通信部212を介してデジタルカメラ100に、画像データ送信完了通知を、Ack有通信を用いて送信する。そして、S710にて、制御部201は、近距離無線通信部212を介して、デジタルカメラ100からAck、すなわち、画像データ受信完了通知を受信する。
以上がスマートデバイス200の処理フローの説明である。
上記のように、動的にブロックデータサイズを調整することで、画像データを受信中であっても、優先度の高い処理に与える影響を少なくしつつ、画像データの受信を継続できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
なお、上記実施形態では、画像データ供給元の電子機器としてスマートデバイス、画像データを受信する側の電子機器としてデジタルカメラを例にして説明したが、これら2つの装置の種類は特に問わないし、同じ種類の装置であっても構わない。要するに、データ受信側の電子機器は、データの受信/保存処理に係る処理以外の優先すべき種類の処理で負荷が増加し得る装置であれば良い。
また、実施形態では、図6のフローチャートでは、デジタルカメラは動画像撮影中か否かで、2種類のブロックサイズのいずれかを選択するものとした。しかし、互いに異なる負荷の多数の動作モードを有する場合、個々の動作モードごとに固有のブロックサイズに変更するようにしても良い。つまり、負荷が大きい動作モードであるほど、ブロックサイズを小さくする。このようにすれば、実行中の動作モードに影響が発生しない状態で、画像データの受信に係るスループットを最大に維持できることになる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本明細書の開示は、以下の電子機器及びその制御方法及びプログラムを含む。
(項目1)
Ack有り通信メッセージとAck無し通信メッセージを用いて通信可能な通信手段を有する電子機器であって、
データ供給元の外部装置から転送することになるデータ量を表す情報を、前記Ack有り通信メッセージを用いて受信するデータ量受信手段と、
前記Ack無しメッセージを用いて受信するデータサイズを決定し、決定したデータサイズを示すメッセージを前記Ack有りメッセージで前記外部装置に通知する決定手段と、
前記外部装置から前記決定手段で決定したデータサイズ分のデータを前記Ack無し通信メッセージとして受信すること、及び、前記データサイズ分の受信ができたか否かを示すメッセージを前記Ack有りメッセージとして前記外部装置に送信することを1セット分のデータ受信処理としたとき、前記データ量受信手段で受信したデータ量分のデータを受信するまで前記1セット分のデータ受信処理を繰り返すデータ受信手段とを有し、
前記決定手段は、前記データ受信手段によるデータ受信処理を行っている場合に、前記電子機器の負荷に応じて前記データサイズを変更する手段を含む
ことを特徴とする電子機器。
(項目2)
前記通信手段は、Bluetooth(商標) Low Energyに従った通信手段であって、
前記決定手段は、アトリビュート通信で用いるキャラクタリスティックデータ長の整数倍の値を、前記データサイズとして決定する
ことを特徴とする項目1に記載の電子機器
(項目3)
前記決定手段は、前記電子機器の負荷が大きいほど、前記データサイズを小さくすることを特徴とする項目1又は2に記載の電子機器。
(項目4)
前記データ受信手段は、
前記外部装置から前記データサイズ分の送信が完了を示すAck有りメッセージを受信した場合、前記データサイズ分の受信ができたか否かを判定する判定手段を有し、
前記判定手段の判定の結果が、前記データサイズ分の受信ができたことを示す場合は、次のデータサイズ分のデータを受信できることを示す情報を、
前記判定手段の判定の結果が、前記データサイズ分の受信ができなかったことを示す場合は、直前のデータサイズ分のデータの再送を要求することを示す情報を、
前記Ack有りメッセージとして前記外部装置に送信する
ことを特徴とする項目1乃至3のいずれか1つに記載の電子機器。
(項目5)
前記電子機器は、撮像装置であって、
前記データサイズ決定手段は、前記データ受信手段により前記外部装置からのデータ受信処理を行っている間にユーザからの撮像に係る指示があったことに応じて前記データサイズを、撮像の指示がなされる前のサイズより小さい予め設定された値に変更する
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれか1つに記載の電子機器。
(項目6)
Ack有り通信メッセージとAck無し通信メッセージを用いて通信可能な通信手段を有する電子機器の制御方法であって、
データ供給元の外部装置から転送することになるデータ量を表す情報を、前記Ack有り通信メッセージを用いて受信するデータ量受信工程と、
前記Ack無しメッセージを用いて受信するデータサイズを決定し、決定したデータサイズを示すメッセージを前記Ack有りメッセージで前記外部装置に通知する決定工程と、
前記外部装置から前記決定工程で決定したデータサイズ分のデータを前記Ack無し通信メッセージとして受信すること、及び、前記データサイズ分の受信ができたか否かを示すメッセージを前記Ack有りメッセージとして前記外部装置に送信することを1セット分のデータ受信処理としたとき、前記データ量受信工程で受信したデータ量分のデータを受信するまで前記1セット分のデータ受信処理を繰り返すデータ受信工程とを有し、
前記決定工程は、前記データ受信工程によるデータ受信処理を行っている場合に、前記電子機器の負荷に応じて前記データサイズを変更する工程を含む
ことを特徴とする電子機器の制御方法。
(項目7)
コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータに、項目1乃至5のいずれか1つに記載の装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100…デジタルカメラ、101…制御部、102…撮像部、103…不揮発性メモリ、104…作業用メモリ、105…操作部、106…表示部、107…記憶媒体、108…通信部、200…スマートデバイス、201…制御部、204…作業用メモリ、210…記憶媒体、212…近距離無線通信部

Claims (7)

  1. Ack有り通信メッセージとAck無し通信メッセージを用いて通信可能な通信手段を有する電子機器であって、
    データ供給元の外部装置から転送することになるデータ量を表す情報を、前記Ack有り通信メッセージを用いて受信するデータ量受信手段と、
    前記Ack無しメッセージを用いて受信するデータサイズを決定し、決定したデータサイズを示すメッセージを前記Ack有りメッセージで前記外部装置に通知する決定手段と、
    前記外部装置から前記決定手段で決定したデータサイズ分のデータを前記Ack無し通信メッセージとして受信すること、及び、前記データサイズ分の受信ができたか否かを示すメッセージを前記Ack有りメッセージとして前記外部装置に送信することを1セット分のデータ受信処理としたとき、前記データ量受信手段で受信したデータ量分のデータを受信するまで前記1セット分のデータ受信処理を繰り返すデータ受信手段とを有し、
    前記決定手段は、前記データ受信手段によるデータ受信処理を行っている場合に、前記電子機器の負荷に応じて前記データサイズを変更する手段を含む
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記通信手段は、Bluetooth(商標) Low Energyに従った通信手段であって、
    前記決定手段は、アトリビュート通信で用いるキャラクタリスティックデータ長の整数倍の値を、前記データサイズとして決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器
  3. 前記決定手段は、前記電子機器の負荷が大きいほど、前記データサイズを小さくすることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記データ受信手段は、
    前記外部装置から前記データサイズ分の送信が完了を示すAck有りメッセージを受信した場合、前記データサイズ分の受信ができたか否かを判定する判定手段を有し、
    前記判定手段の判定の結果が、前記データサイズ分の受信ができたことを示す場合は、次のデータサイズ分のデータを受信できることを示す情報を、
    前記判定手段の判定の結果が、前記データサイズ分の受信ができなかったことを示す場合は、直前のデータサイズ分のデータの再送を要求することを示す情報を、
    前記Ack有りメッセージとして前記外部装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記電子機器は、撮像装置であって、
    前記データサイズ決定手段は、前記データ受信手段により前記外部装置からのデータ受信処理を行っている間にユーザからの撮像に係る指示があったことに応じて前記データサイズを、撮像の指示がなされる前のサイズより小さい予め設定された値に変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  6. Ack有り通信メッセージとAck無し通信メッセージを用いて通信可能な通信手段を有する電子機器の制御方法であって、
    データ供給元の外部装置から転送することになるデータ量を表す情報を、前記Ack有り通信メッセージを用いて受信するデータ量受信工程と、
    前記Ack無しメッセージを用いて受信するデータサイズを決定し、決定したデータサイズを示すメッセージを前記Ack有りメッセージで前記外部装置に通知する決定工程と、
    前記外部装置から前記決定工程で決定したデータサイズ分のデータを前記Ack無し通信メッセージとして受信すること、及び、前記データサイズ分の受信ができたか否かを示すメッセージを前記Ack有りメッセージとして前記外部装置に送信することを1セット分のデータ受信処理としたとき、前記データ量受信工程で受信したデータ量分のデータを受信するまで前記1セット分のデータ受信処理を繰り返すデータ受信工程とを有し、
    前記決定工程は、前記データ受信工程によるデータ受信処理を行っている場合に、前記電子機器の負荷に応じて前記データサイズを変更する工程を含む
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
  7. コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータに、請求項6の方法が有する各工程を実行させるためのプログラム。
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