JP5217497B2 - 画像投影システム、制御装置、画像投影方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
(1)幾何補正
隣り合うプロジェクタ装置が投影する複数の投影画像が繋がるように、各プロジェクタ装置を正確に配置することは難しい。そこで、複数の投影画像が繋がるように、提示したい画像に対して予め幾何変換を行う。図41は、スクリーン102をxy平面とした場合における投影画像を示す図である。図41には、プロジェクタ装置101−11の投影画像103−11と、プロジェクタ装置101−12の投影画像103−12を取り出して説明する。投影画像103−11,103−12には、それぞれ格子状の模様が表示されるものとする。そして、プロジェクタ装置101−11,101−12は、設置される位置によってわずかに水平がずれた状態となる。
幾何補正前は、投影画像103−11,103−12の格子がずれて表示される。このため、画像の水平線、垂直線が歪み、好ましくない。
図41(b)は、幾何補正後の投影画像の表示例である。
幾何補正後は、投影画像103−11,103−12の格子が重なって表示される。画像の水平線、垂直線が歪むことなく表示される。
このように、プロジェクタ装置毎に投影する画像に対して幾何補正を施すことによって、スクリーン102の全体としてズレなく画像が表示される。
同じ型式のプロジェクタ装置であっても、内部の光学素子や投影ランプの特性のばらつきにより、出力される光の強度やRGBそれぞれの強度バランスには個体差がある。また、隣り合うプロジェクタ装置から投影される投影画像が重なる領域は、二つのプロジェクタ装置からの光の強度が加算される為、周囲よりも極端に明るくなる。
図43(a)は、輝度補正前の投影画像の輝度の例を示す。
輝度補正前は、プロジェクタ装置101−11,101−12から投影される画像の輝度は、曲線で示される。そして、隣り合う投影画像が重なる箇所は、輝度が高まるため、画面に明るい線が出てしまう。
図43(b)は、輝度補正後の投影画像の輝度の例を示す。
輝度補正後は、プロジェクタ装置101−11,101−12から投影される画像の輝度は、直線で示される。輝度補正前の投影画像は、比較のため破線で示す。そして、隣り合う投影画像が重なる箇所で高まった輝度は、平坦化された輝度と高さがほぼ一致するため、画面に明るい線が出ることはない。
特許文献1には、3つのプロジェクタ装置から投影した画像を、スクリーンに一つの画像として表示する技術について開示されている。
(1)プロジェクタ装置の個体差に対して脆弱である点
輝度色度補正を行うキャリブレーションにおいて、これまでに提案された画像投影システムは、複数あるプロジェクタ装置のうち、最も特性の悪い(輝度が低い)プロジェクタ装置に、それ以外のプロジェクタ装置の特性を合わせることが主流であった。このことについて、図44を参照して説明する。
図44は、7台のプロジェクタ装置(第1〜第7のプロジェクタ装置)がそれぞれスクリーンに投影する画像(白の単色画像)の輝度の例を示す。
図44(a)は、特性を合わせる前における、プロジェクタ装置毎に投影した画像の輝度の例を示す。このとき、第5のプロジェクタ装置が投影する画像の輝度が最も特性が悪い。
第1〜第4のプロジェクタ装置と第6及び第7のプロジェクタ装置が投影する画像の輝度は、第5のプロジェクタ装置が投影する画像の輝度に合わせるため、全体の輝度が低くなることが分かる。
すなわち、画像投影システム全体の性能が個々のプロジェクタ装置の性能に左右されてしまう。このため、画像投影システムの輝度性能は、プロジェクタ装置の個体差に依存しやすく、輝度が低くなりやすい。
また、従来の画像投影システムでは、画像を投影する最中に、例えば、1台のプロジェクタ装置が故障し、光源ランプが消灯すると、そのプロジェクタ装置が投影していた領域には一切画像が表示されなくなってしまう。このため、スクリーンに投影された画像の一部が掛けてしまう。そして、故障したプロジェクタ装置が回復するまでの時間がわずかであっても、使用するアプリケーション(例えば、セキュリティ用途の監視用画面)によっては、画像投影システムの品質を著しく落としてしまう。
また、本発明は、複数台のプロジェクタ装置によって、入力された画像信号に基づく画像を互いに所定量ずらして重ね合わせ、スクリーンに投影し、スクリーンに投影され、第1の投影画像と、第1の投影画像より高い解像度である第2の投影画像を重ね合わせて提示された複数の投影画像からなる画像領域を構成する画素であって、画像領域の所定の画素は、隣り合うn(nは、2以上の整数)台のプロジェクタ装置からの投影画像の対応する画素によって重ね合わせてある画像領域の輝度を観測し、観測された画像領域の各画素の投影位置より、プロジェクタ装置毎に投影画像を構成する画素の位置を位置情報として算出し、観測された画像領域の輝度と位置情報より、スクリーン上の画像領域の各画素の輝度を輝度情報として算出し、R画像とG画像とB画像とで構成される入力された第1の投影画像の画像信号に基づく画像を、所定の領域に分割し、位置情報に基づいて、分割された画像領域のうち、R画像とB画像の輝度をRB輝度情報として算出し、位置情報に基づいて、分割された画像領域のうち、G画像の輝度をG輝度情報として算出し、画像領域のRB輝度情報とG輝度情報に対する各プロジェクタ装置の投影画像の輝度の配分を輝度補正係数として決定し、算出された輝度補正係数とRB輝度情報とG輝度情報とに基づき各プロジェクタ装置の投影画像の目標投影輝度を決定し、決定した目標投影輝度、位置情報および輝度情報に基づいて、プロジェクタ装置毎に投影する画像の各画素の画素値を算出し、算出された画素値に基づいて画像信号を生成し、画像信号を各プロジェクタ装置に供給する。
観測部4は、スクリーン2に投影された複数の投影画像からなる画像領域の輝度を観測する。観測部4は、スクリーン2の正面方向に代えて、背面方向に配置してもよい。
制御装置5は、観測部4の観測結果に基づいて、プロジェクタ装置毎に投影する画像を構成する各画素の輝度値を調整し、複数のプロジェクタ装置に供給する。
そして、複数の投影画像からなる画像領域は、第1の投影画像と、前記第1の投影画像より高い解像度である第2の投影画像が重ね合わされて提示される。画像領域の所定の画素は、隣り合う複数台のプロジェクタ装置からの投影画像の対応する画素によって重ね合わされる。投影画像の1辺の長さは、隣り合って配置されたプロジェクタ装置間の距離のn倍(nは2以上の整数)である。
各プロジェクタ装置は、1台のプロジェクタ装置が投影する画像の投影画像の幅(水平方向、垂直方向それぞれ)が、プロジェクタ装置の配列間隔のほぼ2倍(3倍、4倍等の整数倍であればよい。)となるように配置される。このため、隣り合うプロジェクタ装置が無い周辺部を除く、全ての画素で、異なる4台のプロジェクタ装置からの光が重畳される。
そして、隣り合うプロジェクタ装置の投影画像が重なる領域をスクリーン2の全面に広げる。さらに、スクリーン2に投影された全体画像の周辺部を除く投影画像の全ての位置で、複数台のプロジェクタ装置が投影した画像(光)が重なるよう設定する。
図3(a)は、拡大前の画像領域の例を示す。
図3(b)は、第2の画像領域6bの解像度を保持したまま、他の領域を拡大した第1の画像領域6a′の表示例である。
図3(c)は、第1の画像領域6aの解像度を保持したまま、他の領域を拡大した第2の画像領域6b′の表示例である。図3(c)に示す第1の画像領域6aと第2の画像領域6b′を、不均一投影画像6とする。
図4(a)は、不均一に投影画像を拡大する例である。
プロジェクタ装置1−1が投影する画像は、画像を不均一に拡大する不均一拡大光学部7−1を透過する。不均一拡大光学部7−1は、スクリーンの対応する領域に投影する画像のうち、所定の領域と、他の領域とで、画像の拡大率が異なる光学系である。不均一拡大光学部7−1は、例えば、フレネルレンズで構成される。不均一拡大光学部7−1を透過した画像は、上述した図3(c)に示した例のように、スクリーン2に投影される。
フレネルレンズ7は、レンズを同心円状に切った薄いレンズである。図4(a)に示すように、フレネルレンズ7の中心付近を矩形の孔が空くように形成する。穴の空いた領域を通る光線は、拡大されずにそのまま通り抜け、穴の空いていない部分を通る光線は、拡大されてスクリーン2に投影される。
この場合、スクリーン2には、不均一投影画像6−1が投影される。
図5(b)は、2枚の不均一投影画像を重畳した例である。
この場合、スクリーン2には、隣り合う2台のプロジェクタ装置から投影された不均一投影画像6−1,6−2が重ねて投影される。
図5(c)は、3枚の不均一投影画像を重畳した例である。
この場合、スクリーン2には、隣り合う3台のプロジェクタ装置から投影された不均一投影画像6−1〜6−3が重ねて投影される。
図5(d)は、4枚の不均一投影画像を重畳した例である。
この場合、スクリーン2には、隣り合う4台のプロジェクタ装置から投影された不均一投影画像6−1〜6−4が重ねて投影される。
図5(a)〜図5(d)に示すように、各画像領域は、1台のプロジェクタ装置による高解像度な投影画像と、その周囲にあるプロジェクタ装置の低解像度な複数の投影画像が重畳された状態で照らされる。
観測部4は、図示しない光学レンズ系と、所定のシャッタタイミングで光学レンズ系を介して取り込んだ像光を電気信号に変換する撮像素子と、変換された電気信号を静止画データ又は動画データとして記憶する記憶部と、制御装置5と接続され、記憶部に記憶された静止画データ又は動画データを伝送するための伝送処理部と、を備えるカメラを用いる。ただし、観測部4は、例えば動画像や静止画像を撮像可能なカメラであったり、輝度を計測する輝度計であったりしてもよい。
輝度補正係数算出部60は、画像領域の最小値輝度情報と差分値輝度情報に対する各プロジェクタ装置の投影画像の輝度の配分を輝度補正係数として決定する。
入力画素値算出部60は、輝度補正係数算出部60によって算出された輝度補正係数と、最小値目標輝度と、差分値目標輝度と、に基づき各プロジェクタ装置の投影画像の目標投影輝度を決定する。そして、決定した目標投影輝度、位置情報および輝度情報に基づいて、プロジェクタ装置毎に投影する画像の各画素の画素値を算出する。
また、制御装置5は、入力画素値算出部62によって算出された入力画素値に基づいて、プロジェクタ装置を制御する制御信号と画像信号を生成し、各プロジェクタ装置に供給する信号供給部63と、を備える。
以下、スクリーン2の周辺部を除いた、各プロジェクタ装置からの光が重畳される領域(例えば、異なる4台のプロジェクタ装置からの光が重畳される領域)を、「画像提示領域」と呼ぶ。
ここでは、画素位置(X,Y)について、低解像度の画素を投影しているプロジェクタ装置の総数をnとし、このうち、第k番目のプロジェクタ装置について検討する。
第k番目のプロジェクタ装置のパネルの第p番目のプレーン(カラー画像であればRプレーン(p=0),Gプレーン(p=1),Bプレーン(p=2))に、画素値ikを入力した時の、スクリーン上の画素位置(X,Y)で観測される輝度をlkと定めて、予め、関係式(5),(6)で示される関係を計測しておく。
これらの関数(lk,ik)を、上述のように「輝度情報」と呼ぶ。関係式(5)は、Rプレーン、Gプレーン、Bプレーン上の対応画素位置(xk,yk)に、0(最小出力),1,2,3,…,255(最大出力)の数値を入れた場合、実測した画素位置(X,Y)での明るさが何カンデラであるかを求めることにより得られる。
輝度補正係数は、画素位置(X,Y)と、プロジェクタ装置番号k、プレーン番号pの全ての組み合わせについて、それぞれ固有に定まる定数である。また、輝度補正係数は、各スクリーン上の位置(X,Y)での各プロジェクタ装置の出しうる最大輝度lk,maxに合わせて、もしくは、lk,maxと目標輝度LTに合わせて、予め決めておく。例えば、個々のプロジェクタ装置の輝度に合わせて、単純に比例配分する場合、式(11),(12)を用いて輝度補正係数が決定される。
目標輝度とは、画像投影システムで投影したい入力画像データの各画素値から、スクリーン上の各位置(画素)について、一意に算出される量である。
図9(b)は、スクリーン2に提示したい画像の輝度の例を示す。
提示したい画像32の輝度が、各プロジェクタ装置が投影する輝度の最小出力と最大出力の範囲内であれば、任意の輝度を投影することができる。このため、提示したい画像32に応じて、各プロジェクタ装置が投影すべき輝度を求める。この提示したい画像32によって定まる投影すべき輝度を、「目標輝度」と表現する。輝度分布31−3は、目標輝度を表す輝度分布である。
提示したい画像32に対して、任意の位置における水平線33を指定する。この水平線33から求まる画素値は、画素値分布34のように求まる。画素値分布34に対して、予め設定されたガンマを掛ける(累乗する)ことによって、目標輝度値LT(画像データの各画素値)が求まる。
始めに、ジオメトリ情報算出部51は、各プロジェクタ装置の投影位置であるジオメトリ情報(fX,fY,gx,gy)を計測する(ステップS1)。この処理は、上述した第1のキャリブレーションに相当する。
始めに、入力画素値算出部62は、R,G,Bの各プレーンについて、処理を開始する(ステップS11)。つまり、pの値を、0,1,2の順に循環することで、Rプレーン、Gプレーン、Bプレーンの順に選択して処理を行う。
ブロックとは、低解像度な投影画像(最小値)の1画素の大きさを示す。高解像度な投影画像(差分値)の1画素の大きさは、低解像度な投影画像の1画素の大きさよりも更に小さいので、高解像度な投影画像の1画素の大きさは、ブロックの大きさとは異なる。高解像度な投影画像の各画素の入力画素値を決めるためには、その画素と同じ位置を、より広い範囲で照らしている低解像度な投影画像の1画素に対する入力画素値も考慮する必要がある。このため、ブロックで分割して各画素への入力値を決めていく。
以下、分割されたブロックを選択し、順に所定の処理を行う(ステップS13)。
図12では、図5(d)で示した第1の不均一投影画像6−1〜第4の不均一投影画像6−4を投影するプロジェクタ装置がどのような画像を投影するかを示している。
高解像度の領域9は、プロジェクタ装置1−1が投影する高解像度の画像と、プロジェクタ装置1−2〜1−5が投影する低解像度の画像を重ねて構成される。
ここでは、各プロジェクタに入力する画像データについて説明する。
まず、ブロック分割部57は、提示したい画像データを適当なサイズのブロックに分割する。図13では、2×2のブロックに分解しているが、3×3でも4×4でも任意のサイズで良い。
そして、高解像度の画像と低解像度の画像を重ねることで、提示したい画素値(輝度)でスクリーン2に画像を投影することができる。
図14(a)は、特性を合わせる前における、プロジェクタ装置毎に投影した画像の輝度の例を示す。このとき、第5のプロジェクタ装置が投影する画像の輝度が最も特性が悪い。
第1〜第7のプロジェクタ装置が投影する画像は、それぞれ隣り合うプロジェクタ装置が投影する画像に重ね合わせている。このため、全体の輝度は、従来のプロジェクタ装置が投影する画像よりも高くなる。また、例えば、第5のプロジェクタ装置を除く他のプロジェクタ装置は、目的輝度に対して高い輝度となる。このため、第5のプロジェクタ装置を除く他のプロジェクタ装置は、目的輝度に合わせて出力を落とすことで、スクリーン2に投影された画像全体が均一な輝度となる。
図15(a)は、1台のプロジェクタ装置(プロジェクタ装置1−1)をスクリーン2に投影した場合における投影画像の例である。スクリーン2には、画像3−1が投影される。
図15(b)は、2台のプロジェクタ装置(プロジェクタ装置1−1,1−11)をスクリーン2に投影した場合における投影画像の例である。スクリーン2には、画像3−1,3−11が重ねて投影される。
図15(c)は、3台のプロジェクタ装置(プロジェクタ装置1−1〜1−21)をスクリーン2に投影した場合における投影画像の例である。スクリーン2には、画像3−1〜3−21が重ねて投影される。
図15(d)は、4台のプロジェクタ装置(プロジェクタ装置1−1〜1−31)をスクリーン2に投影した場合における投影画像の例である。スクリーン2には、画像3−1〜3−31が重ねて投影される。
図16(a)は、1台のプロジェクタ装置(プロジェクタ装置1−1)がスクリーン2に投影する投影画像の例を示す。
図16(b)は、2台のプロジェクタ装置(プロジェクタ装置1−1,1−11)がスクリーン2に重畳して投影する投影画像の例を示す。
図16(c)は、3台のプロジェクタ装置(プロジェクタ装置1−1〜1−21)がスクリーン2に重畳して投影する投影画像の例を示す。
図16(d)は、4台のプロジェクタ装置(プロジェクタ装置1−1〜1−31)がスクリーン2に重畳して投影する投影画像の例を示す。
図17より、XYZ表色系における色度値x,yの分布は、プロジェクタ装置の台数が多くなる(言い換えれば、重ね合わせる画像枚数が多くなる。)につれて、収束することが分かる。
図16(a)に示すように、1台のプロジェクタ装置である場合、色度値x,yの標準偏差が高いため、色度のばらつきが大きい。しかし、プロジェクタ装置の台数を増やすにつれて、色度値x,yの標準偏差が低くなり、スクリーンに投影した画像の色度のばらつきが小さくなっていくことが確認できる。
各プロジェクタ装置には、各画素に対して、全て共通な画像信号((R,G,B)=(200,200,200))を入力する。
そして、各プロジェクタ装置について、投影画像の色度分布を計測し、投影画像の中央領域8付近の平均色度を算出した。
本例では、104台のプロジェクタ装置について計測した。
以下、図19(a)〜図23(a)において、格子状に配置された円は、プロジェクタ装置の配置位置を示す。また、実線または破線で囲まれた領域は、平均値を算出した範囲を示している。
図19(b)は、算出した平均値の分布を示している。
図20(b)は、色度値x,yの平均値の分布を示している。
図21(b)は、色度値x,yの平均値の分布を示している。
図22(b)は、色度値x,yの平均値の分布を示している。
図23(b)は、色度値x,yの平均値の分布を示している。
図24より、周囲のプロジェクタ装置の光と重畳することで、プロジェクタ装置の特性のばらつきが減ることが示される。周囲の4台と重畳するだけでも色度のばらつきは、ほぼ半減する。一般に、標準偏差がσの母集団からn個を取り出して平均を取った場合の標準偏差は、一般式としてσ/√nの関係を満たす。図24に示す結果は、標準偏差の一般式に準じている。
(1)スクリーン2とプロジェクタ装置の間の距離(投射距離)を延長する。
(2)プロジェクタ装置に、より広角な投射レンズを取り付ける。
図25(a)は、所望の投影画像の例を示す。
この投影画像の例は、1台のプロジェクタ装置で画像を投影して、カメラで撮影した写真である。本実施の形態では、低解像度の画像と、高解像度の画像を重畳して図25(a)に示す画像をスクリーン2に表示可能とすることを目指している。
この投影画像の例も、1台のプロジェクタ装置で画像を投影して、カメラで撮影した写真である。プロジェクタ装置への入力画像を、2×2画素のブロックに分割し、各ブロック(合計4画素)内での画素値の最小値を算出した上で、その最小値の画素値でブロック内の全画素を置き換えたものである。この処理は、R,G,Bの各プレーンで独立に行う。
図26(a)は、高解像度の投影画像による差分値画像の例を示す。
この投影画像の例は、所定の処理を加えて算出した画素値を入力画像として当該プロジェクタ装置に入力し、投影した時の画像をカメラで撮影した写真である。
このように、最小値画像と差分値画像を重畳して投影することで、図25(a)に示した入力画像をそのまま投影した場合と同様に、画像が表示されることが分かる。
制御装置5は、m台のプロジェクタ装置のうち、k台(kは1以上の整数)のプロジェクタ装置に差分値輝度情報に基づいて決定された画像信号を供給し、k台のプロジェクタ装置とは異なる(m−k)台のプロジェクタ装置に、最小値輝度情報に基づいて決定された画像信号を供給する。
プロジェクタ装置の総数は、N台とする。そして、スクリーン2に対して、最小値画像を投影するプロジェクタ装置をm台、差分値画像を投影するプロジェクタ装置を、N−m台とする。図1で示したように、プロジェクタ装置は、正面方向から見て格子状に配置する。
ただし、画像投影システム70では、低解像度な画素の投影と高解像度な画素の投影を、プロジェクタ装置毎に異ならせることを特徴とする。なお、第2の実施の形態において、上述した第1の実施の形態における画像投影システム10と同じ部位については、詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、人間の眼の感度が最も高い、G成分の画像だけを高解像度のプロジェクタ装置で投影する。そしてR,B成分の画像は、互いに重なるように広い範囲に重畳した複数のプロジェクタ装置で投影する。このことは、上述した第2の実施の形態における、差分値をG成分に、最小値をRとB成分に置き換えたものに等しい。
ただし、画像投影システム80では、R,Bプレーンの投影とGプレーンの投影を、プロジェクタ装置毎に異ならせることを特徴とする。なお、第3の実施の形態において、上述した第1の実施の形態における画像投影システム10と同じ部位については、詳細な説明は省略する。
ブロック分割部57は、R画像とG画像とB画像とで構成される入力された画像信号に基づく画像を、所定の領域に分割する。
制御装置15は、ブロック分割部57で所定の領域に分割されたR画像とG画像とB画像とで構成される入力された画像信号に基づく所定の領域(分割画像領域)から、R画像とB画像の輝度を「RB目標輝度」の情報として算出するRB目標輝度算出部64と、G画像の輝度を「G目標輝度」の情報として算出するG目標輝度算出部65と、を備える。
入力画素値算出部63は、輝度補正係数算出部によって算出された前記輝度補正係数と前記RB輝度情報と前記G輝度情報とに基づき各プロジェクタ装置の投影画像の目標投影輝度を決定し、決定した目標投影輝度、前記位置情報および前記輝度情報に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像の各画素の画素値を算出する。そして、信号供給部63から各プロジェクタ装置に生成された画像信号が供給される。
そして、前記k台のプロジェクタ装置とは異なる(m−k)台のプロジェクタ装置に、前記G輝度情報に基づいて決定された画像信号を供給する。第m+1のプロジェクタ装置1−(m+1)〜第Nのプロジェクタ装置1−Nを、Gプレーン投影用のプロジェクタ装置とする。
始めに、ブロック分割部57は、画像データをブロックに分割する(ステップS41)。以下、分割されたブロックを選択し、順に所定の処理を行う(ステップS42)。
ここでは、原画像に対して、R成分、B成分、G成分、それぞれの成分について、ローパスフィルタを適用して周波数帯域を落した画像を生成する。そして、G成分の周波数帯域だけを元の周波数帯域に戻すだけで、見た目の解像度がどの程度向上するのかについて示す。
図33(a)は、原画像の表示例である。
図33(b)は、原画像からR,G,B成分の周波数帯域を半分に下げた投影画像の表示例である。
図33(c)は、原画像からR,B成分の周波数帯域を半分に下げた(G成分の周波数帯域を元に戻した場合)投影画像の表示例である。R,B成分の周波数帯域が下がると、解像度も下がる。
図33(c)に示すように、R成分、B成分については、低解像度のままで、G成分のみ高解像度である。しかし、人間の眼に対する感度がもっとも良いG成分の解像度は保持しているので、全体として、高解像度の画像に見える。つまり、高解像度の画像として提示される。
プロジェクタ装置1−1は、G成分の光は透過し、B,R成分の投影光は90度反射する素子としてダイクロイックプリズム91−1と、B,R成分の投影光を反射するミラー92−1と、ミラー92−1で反射されたB,R成分の投影光(R画像及びG画像)を拡大投射する拡大光学部93−1を備える。これら、ダイクロイックプリズム91−1と、ミラー92−1と、拡大光学部93−1を、拡大光学系95−1とする。ダイクロイックプリズム91−1によりプロジェクタ装置の投影光は、G成分の投影光と、B,R成分の投影光に分けられる。G成分の投影光はそのままスクリーン2に投影される。一方、B,R成分の投影光は、ミラー92−1を介して、拡大光学系93−1に入力され、拡大されて、スクリーン2に投影される。拡大光学系93−1は、フレネルレンズ等を含む光学系である。
ただし、画像投影システム90では、各プロジェクタ装置1−1〜1−Nは、それぞれ拡大光学系95−1〜95−Nを備えることを特徴とする。なお、第4の実施の形態において、上述した第1の実施の形態における画像投影システム10と同じ部位については、詳細な説明は省略する。
図36(a)は、R,G,B成分の入力画像の例である。
プロジェクタ装置1−1には、G成分の入力画像96−1と、B成分の入力画像96−2と、R成分の入力画像96−3が入力される。
図36(b)は、1台のプロジェクタ装置による投影画像の例である。
プロジェクタ装置1−1に、G成分の入力画像96−1と、B成分の入力画像96−2と、R成分の入力画像96−3が入力されると、スクリーン2には、G成分の投影画像97−1と、B成分の投影画像97−2と、R成分の投影画像97−3が投影される。B成分の投影画像97−2と、R成分の投影画像97−3は同じ大きさであり、同じ位置に重ねて投影される。そして、R,B成分の投影画像は、G成分の投影画像より広い領域を照らす。
図36(c)は、複数台のプロジェクタ装置による投影画像の例である。
プロジェクタ装置1−1〜1−3の投影画像は、それぞれ重なり合いながら、スクリーン2に提示される。
例えば、ユーザが、R,G,B成分の入力画像それ自体を、コンピュータ装置に接続されたモニタで見ても、どのような画像であるかは分からない。しかし、本実施の形態で示す画像投影システム90によって、スクリーン2に投影されると、どのような画像であるかが分かる。このように、R,B成分の投影画像を拡大し、隣接するプロジェクタ装置と投影画像を重ね合わせることで、プロジェクタ装置間の特性のばらつきを低減できるという効果がある。
図37(a)は、1台のプロジェクタ装置の投影画像の例である。図37(a)に示す画像の投影パターンは、図36(a)で説明した画像の投影パターンと同様である。
図37(b)は、複数台のプロジェクタ装置の投影画像の例である。
ここでは、G成分の投影画像が隙間なく並ぶように、複数台のプロジェクタ装置を配置する。
図37(d)は、(X,Y)=(6,2)に位置するプロジェクタ装置を強調表示した例である。
同様に、(X,Y)=(5,2)にG成分の投影画像を提示するプロジェクタ装置に対して、番号“2”を付す。(X,Y)=(5,3)に投影画像を提示するプロジェクタ装置に対して、番号“3”を付す。(X,Y)=(4,2)に投影画像を提示するプロジェクタ装置に対して、番号“4”を付す。(X,Y)=(4,3)に投影画像を提示するプロジェクタ装置に対して、番号“5”を付す。
他のプロジェクタ装置によって提示されるG成分の投影画像は、1≦X≦6、2≦Y≦5の範囲であることが示される。
図37(g)は、有効画像提示領域の例である。
スクリーン2に提示される投影画像のうち、ユーザが視認することが可能な有効画像提示領域は、3≦X≦6、2≦Y≦4の範囲である。この範囲内にG成分の投影画像が提示されると、ユーザは高精細な投影画像99を見ることができる。
本例では、24台のプロジェクタ装置(横に6台、縦に4台)によって提示される投影画像について説明する。
ただし、1台のプロジェクタ装置に入力される画像は、この元画像98を所定の領域で分割した画像である。複数台のプロジェクタ装置が投影する複数の投影画像をつなげることで、この元画像98がスクリーンに提示される。各プロジェクタ装置の位置を示すため、便宜的に1〜24の番号を付す。
これらG成分画像98g、R成分画像98r、B成分画像98gがプロジェクタ装置に入力され、スクリーンに重ねて投影されることで、ユーザは画像を認識できる。
図38(c)は、G成分画像を提示するプロジェクタ装置の例である。
番号3〜6,9〜12,15〜18が振られたプロジェクタ装置が提示する投影画像によって、元画像98のG成分画像98gが提示されることが示される。
また、G成分画像98gが投影されない領域には、G成分の画像が入力しない。
ここでは、R成分画像98rの縦横を半分に縮小したR成分画像98r′と、B成分画像98bの縦横を半分に縮小したB成分画像98b′を生成する。
R成分画像98r′を提示するプロジェクタ装置の位置は、太枠で示す。例えば、番号7,9,11,19,21,23のプロジェクタ装置が投影する画像は、R成分画像98r′をサンプリングして得られる画像である。つまり、サンプリングされた各画像94aのうち、(X,Y)=(1,1)の画像は、番号7のプロジェクタ装置が投影する。以下、同様に、(X,Y)=(2,1)の画像は、番号9のプロジェクタ装置が投影する。(X,Y)=(3,1)の画像は、番号11のプロジェクタ装置が投影する。(X,Y)=(1,2)の画像は、番号19のプロジェクタ装置が投影する。(X,Y)=(2,2)の画像は、番号21のプロジェクタ装置が投影する。(X,Y)=(3,2)の画像は、番号23のプロジェクタ装置が投影する。
他のサンプリング画像94b〜94dについても同様である。
このようにして、投影画像99は、24台のプロジェクタ装置の投影画像が重ねて提示される。そして、ユーザは、投影画像99を視認することが可能となる。そして、投影画像99の周辺部には画像が提示されない。
Claims (16)
- 入力された画像信号に基づく画像を互いに所定量ずらして重ね合わせてスクリーンに投影する複数台のプロジェクタ装置と、
前記スクリーンに投影された複数の投影画像からなる画像領域の輝度を観測する観測部と、
前記観測部の観測結果に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像を構成する各画素の輝度値を調整した前記画像信号を、前記複数のプロジェクタ装置に供給する制御装置と、を含み、
前記複数の投影画像からなる画像領域は、第1の投影画像と、前記第1の投影画像より高い解像度である第2の投影画像が重ね合わされて提示され、
前記画像領域の所定の画素は、隣り合うn(nは、2以上の整数)台の前記プロジェクタ装置からの投影画像の対応する画素によって重ね合わされる画像投影システムであって、
前記観測部は、
前記スクリーン上の前記画像領域を構成する画素の投影位置を観測する投影位置観測部と、
前記スクリーン上の画像領域の輝度を観測する輝度観測部と、を含み、
前記制御装置は、
前記投影位置観測部によって観測された前記画像領域の各画素の投影位置より、前記プロジェクタ装置毎に前記投影画像を構成する画素の位置を位置情報として算出する位置情報算出部と、
前記輝度観測部によって観測された前記画像領域の輝度と前記位置情報より、前記スクリーン上の前記画像領域の各画素の輝度を輝度情報として算出する輝度情報算出部と、
入力された前記第1の投影画像の画像信号に基づく画像を、所定の領域に分割するブロック分割部と、
前記位置情報に基づいて、前記ブロック分割部によって分割された前記画像領域のうち、最小値の輝度を、最小値輝度情報として算出する最小値輝度算出部と、
前記位置情報に基づいて、前記ブロック分割部によって分割された前記画像領域の輝度と前記最小値輝度情報に基づく輝度の差を、差分値輝度情報として算出する差分値輝度算出部と、
前記画像領域の前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報に対する各プロジェクタ装置の投影画像の輝度の配分を輝度補正係数として決定する輝度補正係数算出部と、
前記輝度補正係数算出部によって算出された前記輝度補正係数と前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報とに基づき各プロジェクタ装置の投影画像の目標投影輝度を決定し、決定した目標投影輝度、前記位置情報および前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像の各画素の画素値を算出する画素値算出部と、
前記画素値算出部によって算出された画素値に基づいて画像信号を生成し、前記画像信号を各プロジェクタ装置に供給する信号供給部と、を含む
画像投影システム。 - 請求項1に記載の画像投影システムにおいて、
前記プロジェクタ装置は、
前記スクリーンの対応する領域に投影する画像のうち、所定の領域と、他の領域とで、画像の拡大率が異なる画像拡大部と、を含む
画像投影システム。 - 請求項1に記載の画像投影システムにおいて、
前記制御装置は、
前記プロジェクタ装置は、m台であって、前記m台のプロジェクタ装置のうち、k台(kは1以上の整数)のプロジェクタ装置に前記差分値輝度情報に基づいて決定された画像信号を供給し、前記k台のプロジェクタ装置とは異なる(m−k)台のプロジェクタ装置に、前記最小値輝度情報に基づいて決定された画像信号を供給する
画像投影システム。 - 請求項1に記載の画像投影システムにおいて、
前記スクリーン上の画像領域の任意の画素について、当該画素に投影する前記プロジェクタ装置毎の画像の輝度の配分を、前記輝度補正係数に基づいて変更する
画像投影システム。 - 入力された画像信号に基づく画像を互いに所定量ずらして重ね合わせてスクリーンに投影する複数台のプロジェクタ装置と、
前記スクリーンに投影された複数の投影画像からなる画像領域の輝度を観測する観測部と、
前記観測部の観測結果に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像を構成する各画素の輝度値を調整した前記画像信号を、前記複数のプロジェクタ装置に供給する制御装置と、を含み、
前記複数の投影画像からなる画像領域は、第1の投影画像と、前記第1の投影画像より高い解像度である第2の投影画像が重ね合わされて提示され、
前記画像領域の所定の画素は、隣り合うn(nは、2以上の整数)台の前記プロジェクタ装置からの投影画像の対応する画素によって重ね合わされる画像投影システムであって、
前記観測部は、
前記スクリーン上の前記画像領域を構成する画素の投影位置を観測する投影位置観測部と、
前記スクリーン上の画像領域の輝度を観測する輝度観測部と、を含み、
前記制御装置は、
前記投影位置観測部によって観測された前記画像領域の各画素の投影位置より、前記プロジェクタ装置毎に前記投影画像を構成する画素の位置を位置情報として算出する位置情報算出部と、
前記輝度観測部によって観測された前記画像領域の輝度と前記位置情報より、前記スクリーン上の前記画像領域の各画素の輝度を輝度情報として算出する輝度情報算出部と、
R画像とG画像とB画像とで構成される入力された前記第1の投影画像の画像信号に基づく画像を、所定の領域に分割するブロック分割部と、
前記位置情報に基づいて、前記ブロック分割部によって分割された前記画像領域のうち、前記R画像とB画像の輝度をRB輝度情報として算出するRB輝度算出部と、
前記位置情報に基づいて、前記ブロック分割部によって分割された前記画像領域のうち、前記G画像の輝度をG輝度情報として算出するG輝度算出部と、
前記画像領域の前記RB輝度情報と前記G輝度情報に対する各プロジェクタ装置の投影画像の輝度の配分を輝度補正係数として決定する輝度補正係数算出部と、
前記輝度補正係数算出部によって算出された前記輝度補正係数と前記RB輝度情報と前記G輝度情報とに基づき各プロジェクタ装置の投影画像の目標投影輝度を決定し、決定した目標投影輝度、前記位置情報および前記輝度情報に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像の各画素の画素値を算出する画素値算出部と、
前記画素値算出部によって算出された画素値に基づいて画像信号を生成し、前記画像信号を各プロジェクタ装置に供給する信号供給部と、を含む
画像投影システム。 - 請求項5に記載の画像投影システムにおいて、
前記RB輝度情報に基づいて決定された画像信号は、前記入力された画像信号に基づく画像の周波数帯域より下げてある
画像投影システム。 - 請求項6に記載の画像投影システムにおいて、
前記制御装置は、
前記プロジェクタ装置は、m台であって、前記m台のプロジェクタ装置のうち、k台(kは1以上の整数)のプロジェクタ装置に前記RB輝度情報に基づいて決定された画像信号を供給し、前記k台のプロジェクタ装置とは異なる(m−k)台のプロジェクタ装置に、前記G輝度情報に基づいて決定された画像信号を供給する
画像投影システム。 - 請求項6に記載の画像投影システムにおいて、
前記プロジェクタ装置は、
前記スクリーンに投影する画像から分離した前記R画像及びB画像を拡大投射する拡大光学部と、を含む
画像投影システム。 - 複数台のプロジェクタ装置によって、入力された画像信号に基づく画像を互いに所定量ずらして重ね合わせ、スクリーンに投影された複数の投影画像からなる画像領域の輝度を観測する観測部であって、前記スクリーン上の前記画像領域を構成する画素の投影位置を観測する投影位置観測部と、前記スクリーン上の画像領域の輝度を観測する輝度観測部と、を含む前記観測部の観測結果に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像を構成する各画素の輝度値を調整した前記画像信号を、前記複数のプロジェクタ装置に供給し、
前記複数の投影画像からなる画像領域を、第1の投影画像と、前記第1の投影画像より高い解像度である第2の投影画像を重ね合わせて提示し、
前記画像領域の所定の画素は、隣り合うn(nは、2以上の整数)台の前記プロジェクタ装置からの投影画像の対応する画素によって重ね合わせる制御装置であって、
前記投影位置観測部によって観測された前記画像領域の各画素の投影位置より、前記プロジェクタ装置毎に前記投影画像を構成する画素の位置を位置情報として算出する位置情報算出部と、
前記輝度観測部によって観測された前記画像領域の輝度と前記位置情報より、前記スクリーン上の前記画像領域の各画素の輝度を輝度情報として算出する輝度情報算出部と、
入力された前記第1の投影画像の画像信号に基づく画像を、所定の領域に分割するブロック分割部と、
前記位置情報に基づいて、前記ブロック分割部によって分割された前記画像領域のうち、最小値の輝度を、最小値輝度情報として算出する最小値輝度算出部と、
前記位置情報に基づいて、前記ブロック分割部によって分割された前記画像領域の輝度と前記最小値輝度情報に基づく輝度の差を、差分値輝度情報として算出する差分値輝度算出部と、
前記画像領域の前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報に対する各プロジェクタ装置の投影画像の輝度の配分を輝度補正係数として決定する輝度補正係数算出部と、
前記輝度補正係数算出部によって算出された前記輝度補正係数と前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報とに基づき各プロジェクタ装置の投影画像の目標投影輝度を決定し、決定した目標投影輝度、前記位置情報および前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像の各画素の画素値を算出する画素値算出部と、
前記画素値算出部によって算出された画素値に基づいて画像信号を生成し、前記画像信号を各プロジェクタ装置に供給する信号供給部と、を含む
制御装置。 - 複数台のプロジェクタ装置によって、入力された画像信号に基づく画像を互いに所定量ずらして重ね合わせ、スクリーンに投影し、
前記スクリーンに投影され、第1の投影画像と、前記第1の投影画像より高い解像度である第2の投影画像を重ね合わせて提示された複数の投影画像からなる画像領域を構成する画素であって、前記画像領域の所定の画素は、隣り合うn(nは、2以上の整数)台の前記プロジェクタ装置からの投影画像の対応する画素によって重ね合わせてある前記画像領域の輝度を観測し、
観測された前記画像領域の各画素の投影位置より、前記プロジェクタ装置毎に前記投影画像を構成する画素の位置を位置情報として算出し、
観測された前記画像領域の輝度と前記位置情報より、前記スクリーン上の前記画像領域の各画素の輝度を輝度情報として算出し、
入力された前記第1の投影画像の画像信号に基づく画像を、所定の領域に分割し、
前記位置情報に基づいて、分割された前記画像領域のうち、最小値の輝度を、最小値輝度情報として算出し、
前記位置情報に基づいて、分割された前記画像領域の輝度と前記最小値輝度情報に基づく輝度の差を、差分値輝度情報として算出し、
前記画像領域の前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報に対する各プロジェクタ装置の投影画像の輝度の配分を輝度補正係数として決定し、
算出された前記輝度補正係数と前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報とに基づき各プロジェクタ装置の投影画像の目標投影輝度を決定し、
決定した目標投影輝度、前記位置情報および前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像の各画素の画素値を算出し、
算出された画素値に基づいて画像信号を生成し、前記画像信号を各プロジェクタ装置に供給する
画像投影方法。 - 複数台のプロジェクタ装置によって、入力された画像信号に基づく画像を互いに所定量ずらして重ね合わせ、スクリーンに投影する処理と、
前記スクリーンに投影され、第1の投影画像と、前記第1の投影画像より高い解像度である第2の投影画像を重ね合わせて提示された複数の投影画像からなる画像領域を構成する画素であって、前記画像領域の所定の画素は、隣り合うn(nは、2以上の整数)台の前記プロジェクタ装置からの投影画像の対応する画素によって重ね合わせてある前記画像領域の輝度を観測する処理と、
観測された前記画像領域の各画素の投影位置より、前記プロジェクタ装置毎に前記投影画像を構成する画素の位置を位置情報として算出する処理と、
観測された前記画像領域の輝度と前記位置情報より、前記スクリーン上の前記画像領域の各画素の輝度を輝度情報として算出する処理と、
入力された前記第1の投影画像の画像信号に基づく画像を、所定の領域に分割し、
前記位置情報に基づいて、分割された前記画像領域のうち、最小値の輝度を、最小値輝度情報として算出する処理と、
前記位置情報に基づいて、分割された前記画像領域の輝度と前記最小値輝度情報に基づく輝度の差を、差分値輝度情報として算出する処理と、
前記画像領域の前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報に対する各プロジェクタ装置の投影画像の輝度の配分を輝度補正係数として決定する処理と、
算出された前記輝度補正係数と前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報とに基づき各プロジェクタ装置の投影画像の目標投影輝度を決定する処理と、
決定した目標投影輝度、前記位置情報および前記最小値輝度情報と前記差分値輝度情報に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像の各画素の画素値を算出する処理と、
算出された画素値に基づいて画像信号を生成し、前記画像信号を各プロジェクタ装置に供給する処理と、を
コンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項11に記載のプログラムを格納した
記録媒体。 - 複数台のプロジェクタ装置によって、入力された画像信号に基づく画像を互いに所定量ずらして重ね合わせ、スクリーンに投影された複数の投影画像からなる画像領域の輝度を観測する観測部であって、前記スクリーン上の前記画像領域を構成する画素の投影位置を観測する投影位置観測部と、前記スクリーン上の画像領域の輝度を観測する輝度観測部と、を含む前記観測部の観測結果に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像を構成する各画素の輝度値を調整した前記画像信号を、前記複数のプロジェクタ装置に供給し、
前記複数の投影画像からなる画像領域を、第1の投影画像と、前記第1の投影画像より高い解像度である第2の投影画像を重ね合わせて提示し、
前記画像領域の所定の画素は、隣り合うn(nは、2以上の整数)台の前記プロジェクタ装置からの投影画像の対応する画素によって重ね合わせる制御装置であって、
前記投影位置観測部によって観測された前記画像領域の各画素の投影位置より、前記プロジェクタ装置毎に前記投影画像を構成する画素の位置を位置情報として算出する位置情報算出部と、
前記輝度観測部によって観測された前記画像領域の輝度と前記位置情報より、前記スクリーン上の前記画像領域の各画素の輝度を輝度情報として算出する輝度情報算出部と、
R画像とG画像とB画像とで構成される入力された前記第1の投影画像の画像信号に基づく画像を、所定の領域に分割するブロック分割部と、
前記位置情報に基づいて、前記ブロック分割部によって分割された前記画像領域のうち、前記R画像とB画像の輝度をRB輝度情報として算出するRB輝度算出部と、
前記位置情報に基づいて、前記ブロック分割部によって分割された前記画像領域のうち、前記G画像の輝度をG輝度情報として算出するG輝度算出部と、
前記画像領域の前記RB輝度情報と前記G輝度情報に対する各プロジェクタ装置の投影画像の輝度の配分を輝度補正係数として決定する輝度補正係数算出部と、
前記輝度補正係数算出部によって算出された前記輝度補正係数と前記RB輝度情報と前記G輝度情報とに基づき各プロジェクタ装置の投影画像の目標投影輝度を決定し、決定した目標投影輝度、前記位置情報および前記輝度情報に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像の各画素の画素値を算出する画素値算出部と、
前記画素値算出部によって算出された画素値に基づいて画像信号を生成し、前記画像信号を各プロジェクタ装置に供給する信号供給部と、を含む
制御装置。 - 複数台のプロジェクタ装置によって、入力された画像信号に基づく画像を互いに所定量ずらして重ね合わせ、スクリーンに投影し、
前記スクリーンに投影され、第1の投影画像と、前記第1の投影画像より高い解像度である第2の投影画像を重ね合わせて提示された複数の投影画像からなる画像領域を構成する画素であって、前記画像領域の所定の画素は、隣り合うn(nは、2以上の整数)台の前記プロジェクタ装置からの投影画像の対応する画素によって重ね合わせてある前記画像領域の輝度を観測し、
観測された前記画像領域の各画素の投影位置より、前記プロジェクタ装置毎に前記投影画像を構成する画素の位置を位置情報として算出し、
観測された前記画像領域の輝度と前記位置情報より、前記スクリーン上の前記画像領域の各画素の輝度を輝度情報として算出し、
R画像とG画像とB画像とで構成される入力された前記第1の投影画像の画像信号に基づく画像を、所定の領域に分割し、
前記位置情報に基づいて、分割された前記画像領域のうち、前記R画像とB画像の輝度をRB輝度情報として算出し、
前記位置情報に基づいて、分割された前記画像領域のうち、前記G画像の輝度をG輝度情報として算出し、
前記画像領域の前記RB輝度情報と前記G輝度情報に対する各プロジェクタ装置の投影画像の輝度の配分を輝度補正係数として決定し、
算出された前記輝度補正係数と前記RB輝度情報と前記G輝度情報とに基づき各プロジェクタ装置の投影画像の目標投影輝度を決定し、
決定した目標投影輝度、前記位置情報および前記輝度情報に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像の各画素の画素値を算出し、
算出された画素値に基づいて画像信号を生成し、前記画像信号を各プロジェクタ装置に供給する
画像投影方法。 - 複数台のプロジェクタ装置によって、入力された画像信号に基づく画像を互いに所定量ずらして重ね合わせ、スクリーンに投影する手順、
前記スクリーンに投影され、第1の投影画像と、前記第1の投影画像より高い解像度である第2の投影画像を重ね合わせて提示された複数の投影画像からなる画像領域を構成する画素であって、前記画像領域の所定の画素は、隣り合うn(nは、2以上の整数)台の前記プロジェクタ装置からの投影画像の対応する画素によって重ね合わせてある前記画像領域の輝度を観測する手順、
観測された前記画像領域の各画素の投影位置より、前記プロジェクタ装置毎に前記投影画像を構成する画素の位置を位置情報として算出する手順、
観測された前記画像領域の輝度と前記位置情報より、前記スクリーン上の前記画像領域の各画素の輝度を輝度情報として算出する手順、
R画像とG画像とB画像とで構成される入力された前記第1の投影画像の画像信号に基づく画像を、所定の領域に分割する手順、
前記位置情報に基づいて、分割された前記画像領域のうち、前記R画像とB画像の輝度をRB輝度情報として算出する手順、
前記位置情報に基づいて、分割された前記画像領域のうち、前記G画像の輝度をG輝度情報として算出する手順、
前記画像領域の前記RB輝度情報と前記G輝度情報に対する各プロジェクタ装置の投影画像の輝度の配分を輝度補正係数として決定する手順、
算出された前記輝度補正係数と前記RB輝度情報と前記G輝度情報とに基づき各プロジェクタ装置の投影画像の目標投影輝度を決定する手順、
決定した目標投影輝度、前記位置情報および前記輝度情報に基づいて、前記プロジェクタ装置毎に投影する画像の各画素の画素値を算出する手順、
算出された画素値に基づいて画像信号を生成し、前記画像信号を各プロジェクタ装置に供給する手順とを
コンピュータに実行させるプログラム。 - 請求項15に記載のプログラムを格納した
記録媒体。
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