JPH08322060A - ビデオプロジェクタ - Google Patents

ビデオプロジェクタ

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JPH08322060A
JPH08322060A JP7152198A JP15219895A JPH08322060A JP H08322060 A JPH08322060 A JP H08322060A JP 7152198 A JP7152198 A JP 7152198A JP 15219895 A JP15219895 A JP 15219895A JP H08322060 A JPH08322060 A JP H08322060A
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JP
Japan
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image
light
red
blue
green
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Application number
JP7152198A
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English (en)
Inventor
Yutaka Ichii
豊 一井
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1の光変調型ディスプレイから緑色画像光
を出射させ、且つ、第2の光変調型ディスプレイから青
色画像光及び赤色画像光を2つの領域に分割した状態で
出射させさせる。 【構成】 第1光変調型ディスプレイ6の一つの画枠6
aから通常の画像寸法のまま緑色画像光を出射する一
方、第2光変調型ディスプレイ9の画枠9aを左右又は
上下に分割して各画像領域9a,9aから左右方向
又は上下方向にのみ通常の画像寸法に対して圧縮した状
態での赤色画像光及び青色画像光を夫々独立して出射
し、且つ、画像寸法を圧縮した状態での赤色画像光及び
青色画像光を光学的伸長手段17,18により元の画像
寸法に戻して、更に、光学的画像合成出射手段20,2
1で緑色画像光及び赤,青色合成画像光を一つの赤,
緑,青色合成画像光として拡大投射している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1の光変調型ディス
プレイから緑色画像光を出射させ、且つ、第2の光変調
型ディスプレイから青色画像光及び赤色画像光を2つの
領域に分割した状態で出射させて構成したビデオプロジ
ェクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、映像情報の多様化・高画質化が進
み、ハイビジョン放送規格やコンピータ・グラフィック
スのSVGA規格に代表される高品質画像データが増加
し、これに伴って高品質画像データを拡大表示するため
に、各種のビデオプロジェクタが盛んに提案されてい
る。
【0003】この種のビデオプロジェクタにおいて、C
RT(ブラウン管)に表示した画像を直接光学的に拡大
してスクリーンに投射するものや、小型の液晶パネルを
ライトバルブとして駆動させ、この液晶パネルに表示し
た画像を光学的に拡大してスクリーンに投射するものが
ある。この際、赤色用の画像,緑色用の画像,青色用の
画像を表示するために3つの光変調型ディスプレイを用
い、各色に対応した光変調型ディスプレイからの赤色画
像光,緑色画像光,青色画像光を光学的に合成して一つ
の赤,緑,青色合成画像光を投射レンズを介して拡大表
示する方法が一般的に行われている。
【0004】ところで、特開平6−11682号公報で
は、3つの光変調型ディスプレイを用いることなく、コ
スト低減のために2つの光変調型ディスプレイ(液晶ラ
イトバルブ)を用いた投影型液晶表示装置が開示されて
いる。
【0005】図10は従来例における一例の投影型液晶
表示装置を示した構成図である。図10に示した従来例
における一例の投影型液晶表示装置は、特開平6−11
682号公報に開示されており、ここでは簡略に説明す
ると、光源101からの平行光は、45°の傾きで設置
したハーフミラー102を透過後に直進した緑色光と、
ハーフミラー102を略直角に反射した赤,青色合成光
とに分離されている。その後、緑色光は一方の液晶ライ
トバルブ103を透過して緑色画像光を出射し、この緑
色画像光は45°の傾きで設置した全反射ミラー104
で直角に反射されてハーフミラー105により再度直角
に反射された後、投影レンズ106に集光されてスクリ
ーン上に投影される。また、赤,青色合成光は他方の液
晶ライトバルブ107を透過する際、液晶ライトバルブ
107に設けたカラーフイルター(図示せず)により赤
色画像光,青色画像光として分離されて出射し、この赤
色画像光,青色画像光は、45°の傾きで設置した全反
射ミラー108で直角に反射された後、上記したハーフ
ミラー105を透過し、このハーフミラー105により
赤色画像光,緑色画像光,青色画像光を光学的に合成し
て、一つの赤,緑,青色合成画像光が投影レンズ106
を介してスクリーン上に拡大投影されている。
【0006】この際、一方の液晶ライトバルブ103の
スクリーン上には緑色の画素が配置され、他方の液晶ラ
イトバルブ107のスクリーン上には赤色及び青色の画
素が配置されており、一方の液晶ライトバルブ103の
画素を基準に、他方の液晶ライトバルブ107の画素の
重なり合い(コンバージエンス)を電気的に左右又は上
下にずらしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来例における一例の投影型液晶表示装置では、赤色用の
画像,緑色用の画像,青色用の画像を表示するための液
晶ライトバルブ103,107を2つしか用いていない
ため、投影型液晶表示装置を安価に構成することがで
き、且つ、緑色光が透過する液晶ライトバルブ103に
は人間の目に対して感度が高い緑色の画素が多いので高
精細な画像が得られるものの、赤色光及び青色光が透過
する液晶ライトバルブ107には赤画像光,青色画像光
とを分離して出射するための赤色用及び青色用のカラー
フィルター(図示せず)が必要となり、これらのカラー
フィルターによって明るい画像が得られないばかりか、
通常カラーフィルターは液晶ライトバルブ103,10
7の製造プロセスにおいて液晶ライトバルブと一体に形
成されるものの、ここで適用される液晶ライトバルブ1
03,107はカラーフィルターの仕様が夫々異なって
いるので、共通の仕様で製造した液晶ライトバルブを使
用することができないなどの問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、発明は、一つの画枠内に緑色用
の画像を通常の画像寸法のまま表示して緑色画像光を出
射する第1の光変調型ディスプレイと、前記第1の光変
調型ディスプレイの前記画枠と同一寸法に形成した一つ
の画枠内に、赤色用の画像を表示する画像領域と青色用
の画像を表示する画像領域とを左右又は上下に分割し、
各画像を左右方向又は上下方向にのみ通常の画像寸法に
対して圧縮した状態で赤色画像光及び青色画像光を夫々
独立して出射する第2の光変調型ディスプレイと、前記
第2の光変調型ディスプレイから出射した前記赤色画像
光及び前記青色画像光の画像寸法を元の画像寸法に光学
的に伸長する光学的画像伸長手段と、前記第1の光変調
型ディスプレイから出射した前記緑色画像光と、前記光
学的伸長手段を経由した前記赤色画像光及び前記青色画
像光とを光学的に合成して、一つの赤,緑,青色合成画
像光を出射する光学的画像合成出射手段とを具備したこ
とを特徴とするビデオプロジェクタである。
【0009】また、上記発明のビデオプロジェクタにお
いて、前記光学的画像伸長手段としてアナモフィックレ
ンズ又は曲面ミラーを用いたことを特徴とするビデオプ
ロジェクタである。
【0010】
【実施例】以下に本発明に係わるビデオプロジェクタの
実施例を図1乃至図9を参照して<第1実施例>,<第
2実施例>,<第3実施例>の順に詳細に説明する。
【0011】<第1実施例>図1は本発明に係わる第1
実施例のビデオプロジェクタの構成を示した構成図、図
2は図1に示した第1光変調型ディスプレイの一つの画
枠内に緑色用の画像を表示した状態を示した図、図3
(A),(B)は図1に示した第2光変調型ディスプレ
イの一つの画枠内に赤色用の画像と青色用の画像とを分
割して表示した状態を説明するための図、図4は図1に
示した第2光変調型ディスプレイから出射した赤色画像
光,青色画像光の光路分離手段の変形例を説明するため
の図、図5(A),(B)は図1に示した第1,第2ア
ナモフィックレンズの構造を説明するための斜視図及び
下面図、図6(A),(B)は図1に示した第1,第2
アナモフィックレンズに置換して凹曲面ミラーを用いた
場合を説明するための図である。
【0012】図1に示した第1実施例のビデオプロジェ
クタにおいて、光源1からの平行光は光源1の光軸に対
して45°の傾きで順次設置した第1ダイクロイックミ
ラー2,第2ダイクロイックミラー4,全反射ミラー5
に順次出射されている。
【0013】ここで、第1ダイクロイックミラー2は、
光源1からの平行光のうちで緑色光を分離し、この緑色
光を略直角に反射して光透過型の第1光変調型ディスプ
レイ6に照射する一方、赤,青色合成光を透過して直進
させている。
【0014】上記第1光変調型ディスプレイ6は、図2
に示したように、一つの画枠6a内に緑色用の画像を通
常の画像寸法のまま表示しており、ここに照射した緑色
光を透過させて緑色画像光を出射している。この際、緑
色用の画像のみを第1光変調型ディスプレイ6に表示さ
せる理由は、先に従来例で説明したように、緑色画像光
は人間の目に対して感度が高いため高精細な画像が得ら
れるからである。
【0015】また、第1ダイクロイックミラー2の透過
側には遮蔽板3が開口されており、余分な赤,青色合成
光が第2ダイクロイックミラー4,全反射ミラー5に到
達しないようになっている。上記遮蔽板3を設けた理由
は、後述するように第2光変調型ディスプレイ9の一つ
の画枠9a(図3)内を2分割した時の各画像領域9a
,9aの照射面積に合わせて第2ダイクロイックミ
ラー4,全反射ミラー5の寸法が設定されているためで
ある。尚、第1実施例では、第1ダイクロイックミラー
2の透過側には蔽板3を設けた場合を説明したが、遮蔽
板3を設けることなく、第1ダイクロイックミラー2の
透過側にレンズ(図示せず)を設けて赤,青色合成光を
絞り込み、絞り込んだ赤,青色合成光を第2ダイクロイ
ックミラー4,全反射ミラー5に照射しても良い。
【0016】更に、第1光変調型ディスプレイ6から出
射された緑色画像光は、第1光変調型ディスプレイ6と
間隔を離して45°の傾きで設置した全反射ミラー7を
略直角に反射して後述の赤,緑,青色画像光合成用のダ
イクロイックミラー20に到達する 次に、第2ダイクロイックミラー4は、第1ダイクロイ
ックミラー2を透過した赤,青色合成光を赤色光と青色
光とに分離し、このうち赤色光を略直角に反射して光透
過型の第2光変調型ディスプレイ9の画枠9a内の一方
の画像領域9a側に照射し、青色光を透過して直進さ
せている。
【0017】更に、全反射ミラー5は、第2ダイクロイ
ックミラー4を透過した青色光を略直角に反射し、この
青色光を第2光変調型ディスプレイ9の画枠9a内の他
方の画像領域9a側に照射している。この際、第2ダ
イクロイックミラー4で反射された赤色光と、全反射ミ
ラー5で反射された青色光とは、第2ダイクロイックミ
ラー4に近設して光源2の光軸に対して略直角に設置し
た極薄い不透明の仕切板8により夫々独自の光路を経
て、仕切板8に対して略直角に設置した第2光変調型デ
ィスプレイ8に夫々独立して照射されている。
【0018】上記した第1,第2光変調型ディスプレイ
6,9は、映像される画像を表示すると共に、映像に従
って変調された各色の画像光を出射(生成)するディス
プレイであり、この第1実施例では第1,第2光変調型
ディスプレイ6,9として周知の透過型液晶パネルを用
いていると共に、これらの第1,第2光変調型ディスプ
レイ(透過型液晶パネル)6,9には各色を分離するた
めのカラーフイルターが設けられてなく、各色ごとに明
るい画像光を出射できるように構成されている。
【0019】次に、第2光変調型ディスプレイ9は、赤
色用の画像信号と青色用の画像信号とを時分割多重する
ことにより、第1光変調型ディスプレイ6の一つの画枠
6aと同一寸法に形成した一つの画枠9a内を赤色用の
画像を表示する画像領域9aと青色用の画像を表示す
る画像領域9aとに分割(2分割)させており、例え
ば図3(A)に示したように一つの画枠9a内を左右に
分割したときに、各画像を左右方向にのみ通常の画像寸
法に対して1/2に圧縮して表示し、且つ、上下方向は
通常の画像寸法のまま表示している。尚、第2光変調型
ディスプレイ9の画像領域9a,9aを図3(B)
に示したように上記とは別に上下に分割しても良く、一
つの画枠9a内を上下に分割したときに、各画像を上下
方向にのみ通常の画像寸法に対して1/2に圧縮して表
示し、且つ、左右方向は通常の画像寸法のまま表示して
いる。この際、第2光変調型ディスプレイ9は、第1光
変調型ディスプレイ6と共通の仕様で同一構造のものを
用いており、各画像領域9a,9a間の境界部位で
は電気的に処理されているにすぎないものである。
【0020】そして、第2光変調型ディスプレイ9内の
赤色用の画像領域9aに赤色光のみが透過してこの画
像領域9aaから赤色画像光が独立して出射される一
方、青色用の画像領域9aに青色光のみが透過してこ
の画像領域9aから青色画像光が独立して出射されて
いる。
【0021】次に、第2光変調型ディスプレイ9の出射
側には、ここから夫々独立して出射される赤色画像光と
青色画像光とを2系統の光路に分離するために光路分離
手段が夫々の光路長を略等しく設定して設けられてお
り、赤色画像光の光路側には3つの全反射ミラー10〜
12が図示の状態で配置され、青色画像光の光路側には
4つの全反射ミラー13〜16が図示の状態で配置され
ている。即ち、第2光変調型ディスプレイ9の出射側に
は、各画像領域9a1,9aの境界部位に接近して対
称に45°の傾きで全反射ミラー10,13がハ字状に
設置されており、全反射ミラー10で赤色画像光を取り
出してその後全反射ミラー11,12により赤色画像光
の光路を形成する一方、全反射ミラー13で青色画像光
を取り出してその後全反射ミラー14〜16により青色
画像光の光路を形成している。
【0022】尚、第2光変調型ディスプレイ9の出射側
に全反射ミラー10,13を45°の傾きでハ字状に接
近させることなく、図4に示したような変形例の光路分
離手段で構成しても良く、この場合には全反射ミラー1
0,13を第2光変調型ディスプレイ9の出射側に45
°の傾きで夫々所定の距離はなして、赤色画像光,青色
画像光を互いに干渉し合うことなく取り出す構成であ
り、この後は全反射ミラーを夫々の光路に沿って光路長
が略等しくなるように適宜に設ければ良い。
【0023】次に、第2光変調型ディスプレイ9から出
射された赤色画像光は、図示のように設置した複数の全
反射ミラー10〜12を経てこの色の光路中に設置した
第1アナモフィックレンズ17に入射する一方、青色画
像光は複数の全反射ミラー13〜16を経てこの色の光
路中に設置した第2アナモフィックレンズ18に入射し
ている。
【0024】上記第1,第2アナモフィックレンズ1
7,18は、本発明の要部を構成するものであり、これ
らの第1,第2アナモフィックレンズ17,18は第2
光変調型ディスプレイ9に赤,青色用の画像を左右又は
上下に分割して夫々表示し、且つ、各色の画像を左右方
向又は上下方向にのみ通常の画像寸法に対して1/2に
圧縮して赤画像光,青色画像光を出射した後に、赤画像
光,青色画像光の画像寸法を元の画像寸法まで光学的に
伸長する光学的画像伸長手段となるものである。
【0025】即ち、図5(A),(B)に示した如く、
第1,第2アナモフィックレンズ17,18は、凹レン
ズと凸レンズとを組み合わせて構成されており、凹レン
ズと凸レンズとを光軸に対して左右,上下の向きを図示
の状態に設定した場合には、第2光変調型ディスプレイ
9に表示された赤色用の画像及び青色用の画像が左右方
向にのみ画像寸法を1/2に圧縮されて表示されていれ
ば、夫々の色の光路を経て凹レンズに入射した赤色画像
光又は青色画像光は光軸を通過する以外の光が左右にひ
ろがって凸レンズに入射し、この後凸レンズから平行光
として出射するので、赤色画像光又は青色画像光の画像
寸法を左右方向にのみ元の大きさまで光学的に伸長で
き、且つ、上下方向の画像寸法はそのまま通常の画像寸
法となる。勿論、第2光変調型ディスプレイ9内で夫々
の色に対応する画像が上下方向にのみ1/2に圧縮され
て表示されている場合には、凹レンズと凸レンズとを光
軸に対して上記から90°回転させて上下方向の画像寸
法のみ元の大きさまで光学的に伸長できるように各レン
ズを設計すれば良い。
【0026】尚、実施例では、光学的画像伸長手段とし
て第1,第2アナモフィックレンズ17,18を用いて
いるが、これらに置換して、図6(A),(B)に示し
た如く、凸曲面ミラー及び凹曲面ミラーを図示のような
位置関係で設置しても上記に第1,第2アナモフィック
レンズ17,18と同様な光学的画像伸長機能を備える
ことができる。
【0027】次に、第1アナモフィックレンズ17で画
像寸法を元に戻された赤色画像光と、第2アナモフィッ
クレンズ18で画像寸法を元に戻された青色画像光と
が、第1,第2アナモフィックレンズ17,18の出射
側に45°の傾きで設置した赤,青色画像光合成用のダ
イクロイックミラー19により互いに夫々の画像位置を
合致させた状態で光学的に合成されている。この後、ダ
イクロイックミラー19から出射した赤,青色合成画像
光は、このダイクロイックミラー19と間隔を離して平
行に設置した赤,緑,青色画像光合成用のダイクロイッ
クミラー20に到達すると共に、先に説明したようにダ
イクロイックミラー20には別の光路を経て緑色画像光
も到達しているので、このダイクロイックミラー20に
より赤,青色合成画像光と緑色画像光とが光学的に合成
されて一つの赤,緑,青色合成画像光として投射レンズ
21に集光されてスクリーン上に拡大投射される。
【0028】ここで、赤,緑,青色画像光合成用のダイ
クロイックミラー20,投射レンズ21は、第1の光変
調型ディスプレイ6から出射した緑色画像光と、光学的
伸長手段17,18を経由した赤色画像光及び青色画像
光とを光学的に合成して、一つの赤,緑,青色合成画像
光として出射する光学的画像合成出射手段を構成してい
る。尚、第1実施例では、赤,青色合成画像光と緑色画
像光とをダイクロイックミラー20で合成しているが、
これに限ることなく、直方形状のダイクロイックプリズ
ムを用いれば、3面から夫々入射した3色を同時に光学
的に合成でき、且つ、1面から合成光を出射させること
ができる。
【0029】従って、上記構成による第1実施例のビデ
オプロジェクタによると、第1光変調型ディスプレイ6
の一つの画枠6aから通常の画像寸法のまま緑色画像光
を出射する一方、第2光変調型ディスプレイ9の画枠9
aを左右又は上下に分割して各画像領域9a,9a
から左右方向又は上下方向にのみ通常の画像寸法に対し
て圧縮した状態での赤色画像光及び青色画像光を夫々独
立して出射し、且つ、画像寸法を圧縮した状態での赤色
画像光及び青色画像光を光学的伸長手段17,18によ
り元の画像寸法に戻して、更に、光学的画像合成出射手
段20,21で緑色画像光及び赤,青色合成画像光を一
つの赤,緑,青色合成画像光として拡大投射しているの
で、第2光変調型ディスプレイ9には従来例で説明した
ような赤色画像光,青色画像光を分離するためのカラフ
ィルターを全く必要とせず、これによりスクリーンに拡
大投射された画像を明るく表示でき、ビデオプロジェク
タの画像品質が向上すると共に、第1,第2光変調型デ
ィスプレイ6,9は共通の仕様で同一構造のものを使用
できるので生産性向上にも寄与できる。
【0030】<第2実施例>図7は本発明に係わる第2
実施例のビデオプロジェクタの構成を示した構成図であ
る。
【0031】図7に示した第2実施例のビデオプロジェ
クタは、先に説明した第1実施例のビデオプロジェクタ
の構成と一部を除いて同様の構成であり、説明の便宜
上、先に示した構成部材に対しては同一の符号を付し、
且つ、ここでは第1実施例と異なる点を中心に説明す
る。
【0032】図7に示した如く、第2実施例のビデオプ
ロジェクタでは、第1光変調型ディスプレイ6から出射
された緑色画像光が第1実施例と同様な光路を経る一
方、第1実施例と異なる点は、第2光変調型ディスプレ
イ9から出射された赤色画像光は全反射ミラー10〜1
2を介して左右方向又は上下方向の画像寸法を圧縮され
たまま赤,青色画像光合成用のダイクロイックミラー1
9に直接到達し、且つ、第2光変調型ディスプレイ9か
ら出射された青色画像光も全反射ミラー13〜16を介
して左右方向又は上下方向の画像寸法を圧縮されたまま
ダイクロイックミラー19に直接到達し、このダイクロ
イックミラー19で赤色画像光,青色画像光が圧縮され
たまま互いに夫々の画像位置を合致させた状態で光学的
に合成されている。この後、ダイクロイックミラー19
から圧縮されたまま出射した赤,青色合成画像光は一つ
のアナモフィックレンズ22で画像寸法を元に戻され
て、赤,緑,青色画像光合成用のダイクロイックミラー
20に到達し、別の光路を経て到達した緑色画像光と光
学的に合成されて一つの赤,緑,青色合成画像光として
投射レンズ21に集光されてスクリーン上に拡大投射さ
れている。
【0033】この際、第2光変調型ディスプレイ9の出
射側から赤,青色画像光合成用のダイクロイックミラー
19の入射側までの赤色画像光,青色画像光の各光路長
を略等しく設定している。尚、上記した一つのアナモフ
ィックレンズ22は、図5に示した第1,第2アナモフ
ィックレンズ17,18と同様の光学的画像伸長機能を
備えていることは言うまでもない。
【0034】従って、第2実施例では、第2光変調型デ
ィスプレイ9から出射された赤色画像光,青色画像光の
画像寸法を圧縮したままの状態で光学的に合成した後、
一つのアナモフィックレンズ22により画像寸法を元に
戻しているので、アナモフィックレンズの数が少ない分
だけ第1実施例より構成が簡単となる。
【0035】<第3実施例>図8は本発明に係わる第3
実施例のビデオプロジェクタの構成を示した構成図であ
る。
【0036】図8に示した第3実施例のビデオプロジェ
クタは、先に説明した第1実施例のビデオプロジェクタ
の構成と一部を除いて同様の構成であり、説明の便宜
上、先に示した構成部材に対しては同一の符号を付し、
且つ、ここでは第1実施例と異なる点を中心に説明す
る。
【0037】図8に示した如く、第3実施例のビデオプ
ロジェクタでは、光源1からの平行光を緑,赤,青色光
の3色に分離する構成部材はなく、且つ、第1,第2光
変調型ディスプレイ6,9に自家発光するCRT(ブラ
ウン管)を用いることにより、第1光変調型ディスプレ
イ6から通常の画像寸法で緑色画像光が出射される一
方、第2光変調型ディスプレイ9から左右又は上下に分
割されて画像寸法を圧縮された赤色画像光及び青色画像
光が夫々独立して出射されている点が第1実施例と異な
る点であり、その後の構成は第1実施例と全く同一であ
るので説明を省略する。
【0038】この際、第1光変調型ディスプレイ6はC
RTの管面に緑色の蛍光体を塗る一方、第2光変調型デ
ィスプレイ9はCRTの管面に赤色の蛍光体と青色の蛍
光体とを左右又は上下に分割して塗っている。
【0039】尚、第3実施例のビデオプロジェクタでも
第2実施例と同様に一つのアナモフィックレンズ22を
用いる構成も可能である。
【0040】従って、第3実施例では、光源1からの平
行光を緑,赤,青色光の3色に分離する構成部材ない分
だけ第1実施例より構成が簡単となる。
【0041】次に、以上詳述した第1〜第3実施例のビ
デオプロジェクタでは、第1,第2光変調型ディスプレ
イ6,9に透過型液晶パネル又はCRT(ブラウン管)
を用いて説明したが、微弱な書き込み光を照射して画像
を読み出し光により光増幅しながら出射する光アドレス
・空間光変調素子を用いてもよく、この光アドレス・空
間光変調素子の構造形態について図9を用いて簡略に説
明する。
【0042】図9は第1,第2光変調型ディスプレイと
して光アドレス・空間光変調素子を用いた場合の光アド
レス・空間光変調素子の構造を示した図である。図9に
示した如く、光アドレス・空間光変調素子は、2枚のガ
ラス基板に挟まれた数層の薄膜だけで構成され、画素分
割の微細加工なく形成されている。即ち、2枚のガラス
基板の内側に設けた透明電極間には、光導電層,遮光
膜,誘電体ミラー,液晶が図示の順序でサンドイッチ状
に積層して膜付けされており、且つ、両透明電極間には
交流バイアス電源により交流バイアス電圧が10V前後
印加されている。従って、光アドレス・空間光変調素子
は、一方のガラス基板側に加えた微弱な書き込み光に応
じて、光導電層で光電変換によるインピーダンス変化が
発生し、液晶の両端に掛る電圧が制御される一方、この
時、読み出し用の光源からの光を他方のガラス基板側に
加えると、光源からの光は液晶を通り、誘電体ミラーで
全反射され、再び液晶を経る間に光学的変調を受ける。
この動作において、読み出し光は液晶層で書き込み光に
対応した偏光状態に変化し、変調されている。これによ
り、光アドレス・空間光変調素子の特徴は、書き込み光
の光量に応じて、読み出し光の変調を制御しているにも
かかわらず、誘電体ミラーで完全遮断することで、書き
込み光と読み出し光の相互干渉が排除され、各々を独立
させて取り扱えるように構成されている。
【0043】この際、光導電層にアモルファスシリコン
を用いているため高感度であり、微弱な書き込み光で良
く、これによって書き込み用として液晶パネルを用いた
場合は駆動電流を小さくでき、書き込み用としてCRT
(ブラウン管)を用いた場合はビーム電流を小さくで
き、高解像度の書き込みが可能となるものであり、液晶
パネルと光アドレス・空間光変調素子との組み合わせ又
はCRT(ブラウン管)と光アドレス・空間光変調素子
との組み合わせにより、図1,図7,図8中の第1,第
2光変調型ディスプレイ6,9の位置に構成しても良い
ものである。
【0044】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わるビデオプロ
ジェクタによると、第1の光変調型ディスプレイの一つ
の画枠から通常の画像寸法のまま緑色画像光を出射する
一方、第2の光変調型ディスプレイの画枠を左右又は上
下に分割して各画像領域から左右方向又は上下方向にの
み通常の画像寸法に対して圧縮した状態での赤色画像光
及び青色画像光を夫々独立して出射し、且つ、画像寸法
を圧縮した状態での赤色画像光及び青色画像光を光学的
伸長手段により元の画像寸法に戻して、更に、光学的画
像合成出射手段で赤色画像光,緑色画像光,青色画像光
を一つの赤,緑,青色合成画像光として拡大投射してい
るので、第2の光変調型ディスプレイには従来例で説明
したような赤色画像光,青色画像光を分離するためのカ
ラフィルターを全く必要とせず、これによりスクリーン
に拡大投射された画像を明るく表示でき、ビデオプロジ
ェクタの画像品質が向上すると共に、第1,第2の光変
調型ディスプレイは共通の仕様で同一構造のものを使用
できるので生産性向上にも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施例のビデオプロジェク
タの構成を示した構成図である。
【図2】図1に示した第1光変調型ディスプレイの一つ
の画枠内に緑色用の画像を表示した状態を示した図であ
る。
【図3】(A),(B)は図1に示した第2光変調型デ
ィスプレイの一つの画枠内に赤色用の画像と青色用の画
像とを分割して表示した状態を説明するための図であ
る。
【図4】図1に示した第2光変調型ディスプレイから出
射した赤色画像光,青色画像光の光路分離手段の変形例
を説明するための図である。
【図5】(A),(B)は図1に示した第1,第2アナ
モフィックレンズの構造を説明するための斜視図及び下
面図である。
【図6】(A),(B)は図1に示した第1,第2アナ
モフィックレンズに置換して凹曲面ミラーを用いた場合
を説明するための図である。
【図7】本発明に係わる第2実施例のビデオプロジェク
タの構成を示した構成図である。
【図8】本発明に係わる第3実施例のビデオプロジェク
タの構成を示した構成図である。
【図9】は第1,第2光変調型ディスプレイとして光ア
ドレス・空間光変調素子を用いた場合の光アドレス・空
間光変調素子の構造を示した図である。
【図10】従来例における一例の投影型液晶表示装置を
示した構成図である。
【符号の説明】
6…第1光変調型ディスプレイ、6a…画枠、 9…第2光変調型ディスプレイ、9a…の画枠、 9a…赤色用の画像を表示する画像領域、 9a…青色用の画像を表示する画像領域、 17…第1アナモフィックレンズ、 18…第2アナモフィックレンズ、 19…赤,青色画像光合成用のダイクロイックミラー、 20…赤,緑,青色画像光合成用のダイクロイックミラ
ー、 21…投射レンズ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つの画枠内に緑色用の画像を通常の画像
    寸法のまま表示して緑色画像光を出射する第1の光変調
    型ディスプレイと、 前記第1の光変調型ディスプレイの前記画枠と同一寸法
    に形成した一つの画枠内に、赤色用の画像を表示する画
    像領域と青色用の画像を表示する画像領域とを左右又は
    上下に分割し、各画像を左右方向又は上下方向にのみ通
    常の画像寸法に対して圧縮した状態で赤色画像光及び青
    色画像光を夫々独立して出射する第2の光変調型ディス
    プレイと、 前記第2の光変調型ディスプレイから出射した前記赤色
    画像光及び前記青色画像光の画像寸法を元の画像寸法に
    光学的に伸長する光学的画像伸長手段と、 前記第1の光変調型ディスプレイから出射した前記緑色
    画像光と、前記光学的伸長手段を経由した前記赤色画像
    光及び前記青色画像光とを光学的に合成して、一つの
    赤,緑,青色合成画像光を出射する光学的画像合成出射
    手段とを具備したことを特徴とするビデオプロジェク
    タ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のビデオプロジェクタにおい
    て、 前記光学的画像伸長手段としてアナモフィックレンズ又
    は曲面ミラーを用いたことを特徴とするビデオプロジェ
    クタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000171896A (ja) * 1998-12-04 2000-06-23 Sanyo Electric Co Ltd 多面スクリーンを有する投写型表示装置
JP2004133181A (ja) * 2002-10-10 2004-04-30 Nippon Soken Inc 車両用分割表示装置
JP2009206665A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Sony Corp 画像投影システム、画像投影方法、プログラム及び記録媒体

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