JP2924654B2 - ビデオプロジェクタ - Google Patents

ビデオプロジェクタ

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JP2924654B2
JP2924654B2 JP6197352A JP19735294A JP2924654B2 JP 2924654 B2 JP2924654 B2 JP 2924654B2 JP 6197352 A JP6197352 A JP 6197352A JP 19735294 A JP19735294 A JP 19735294A JP 2924654 B2 JP2924654 B2 JP 2924654B2
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3102Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators
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    • H04N9/315Modulator illumination systems
    • H04N9/3164Modulator illumination systems using multiple light sources

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、R,G,B専用に分離
設置した複数のブラウン管又は複数の液晶パネルに表示
した映像を、光増幅する複数の空間光変調素子に結像さ
せて、クロス型の3色合成部材を経たカラー映像を1つ
の投射レンズで拡大投射するよう構成したビデオプロジ
ェクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、映像情報の多様化・高画質化が進
み、ハイビジョン放送規格やコンピータ・グラフィクス
のSVGA規格に代表される高品質映像データが増加
し、これに伴って高品質映像データを拡大表示するため
に、各種のビデオプロジェクタが盛んに提案されてい
る。
【0003】この種のビデオプロジェクタにおいて、図
示を省略するものの、ブラウン管(以下、CRTと記
す)に表示した映像を直接光学的に拡大してスクリーン
に投射するものや、小型の液晶パネルをライトバルブと
して駆動させ、この液晶パネルに表示した映像を光学的
に拡大してスクリーンに投射するものがある。
【0004】これらの方法で高輝度を再現するには、C
RT又は液晶パネルに表示した映像を明るくしなくては
ならない。即ち、CRTの場合、映像を明るくするには
電子ビームの出力を上げればよいが、出力を高めるとC
RTの性質上、精細な映像を映し出せなくなる。一方、
液晶パネルの場合、液晶パネル後方の光源からの光をい
かに多く液晶パネルに通過させるかによつて明るさが左
右されるが、光の通過量を多くするために液晶パネル内
の窓(画素)の面積を大きくすると、画素数が減少し、
これにより解像度が低下する。従って、上記したような
各方法では、高精細度と高輝度との両立が困難である。
【0005】そこで、CRT又は液晶パネルに表示した
映像を、光増幅する空間光変調素子(商品名=ILA:
Image Light Amprifier)を用い
て、高精細と高輝度との両立を可能としたビデオプロジ
ェクタが、エレクトロニクスライフ…1993年9月号
(頁117〜頁121)に開示されている。
【0006】図10は1つのCRTと1つの空間光変調
素子とを用いた従来のビデオプロジェクタを説明するた
めの原理図、図11は図10に示した空間光変調素子の
構成及び動作を説明するための側面図、図12はR,
G,Bに分離した複数のCRTと複数の空間光変調素子
とを用いた従来のカラー方式によるビデオプロジェクタ
を説明するための斜視図である。
【0007】図10に示した従来のビデオプロジェクタ
1は、1つのCRTに表示した映像を直接光学的に拡大
することなく、光増幅する空間光変調素子を介してして
光学的に拡大するよう構成されており、同図において、
2はCRT,3は書き込みレンズ,4は空間光変調素
子,5は読み出し用の光源,6は偏光ビームスプリッ
タ,7は投射レンズ,8はスクリーンである。尚、CR
T2に置換して図示しない液晶パネルを採用する場合も
ある。
【0008】ここで、従来のビデオプロジェクタ1の動
作を説明する前に、図11を用いて光増幅する空間光変
調素子4の構成及び動作について説明する。
【0009】図11に拡大して示した如く、空間光変調
素子4は、読み出し光RLを微弱な書き込み光(映像)
WLで変調する映像光増幅器であり、その増幅度は10
0万倍を有するものである。
【0010】上記空間光変調素子4は、2枚のガラス基
板4a,4bに挟まれた数層の薄膜だけで構成され、画
素分割の微細加工なく形成されている。即ち、2枚のガ
ラス基板4a,4bの内側に設けた透明電極4c,4d
間には、光導電層4e,遮光膜4f,誘電体ミラー4
g,液晶4hが図示の順序でサンドイッチ状に積層して
膜付けされており、且つ、両透明電極4c,4d間には
交流バイアス電源4iにより交流バイアス電圧が10V
前後印加されている。従って、空間光変調素子4は、ガ
ラス基板4a側に加えた微弱な書き込み光WLに応じ
て、光導電層4eで光電変換によるインピーダンス変化
が発生し、液晶4hの両端に掛る電圧が制御される一
方、この時、読み出し用の光源からの光KLをガラス基
板4b側に加えると、光源からの光KLは液晶4hを通
り、誘電体ミラー4gで全反射され、再び液晶4hを経
る間に光学的変調を受ける。この動作において、読み出
し光RLは液晶層4hで書き込み光WLに対応した偏光
状態に変化し、変調されている。従って、空間光変調素
子4の特徴は、書き込み光WLの光量に応じて、読み出
し光WLの変調を制御しているにもかかわらず、誘電体
ミラー4gで完全遮断することで、書き込み光WLと読
み出し光RLの相互干渉が排除され、各々を独立させて
取り扱えるように構成されている。この際、光導電層4
eにアモルファスシリコンを用いているため高感度であ
り、微弱な書き込み光WLで良く、これによって書き込
み用としてCRTを用いた場合はビーム電流を小さくで
き、又は書き込み用として液晶パネルを用いた場合は駆
動電流を小さくできるので、高解像度の書き込みが可能
となる。
【0011】図10に戻り、上記のように構成した空間
光変調素子4を用いた従来のビデオプロジェクタ1の動
作は、まず、CRT2に表示した映像を、書き込みレン
ズ3を通して空間光変調素子4のガラス基板4a側に入
射して光電導層4eに結像させる。一方、読み出し用の
光源5からの光KLが偏光ビームスプリッタ6によって
S偏光成分だけが選択されて空間光変調素子4のガラス
基板4b側に入射され、上述の如く液晶層4hで書き込
み光(映像)WLに対応して偏光状態が変調され出力さ
れる。そして、空間光変調素子4から出力された読み出
し光RLは、P偏光成分のみが偏光ビームスプリッタ6
を通過し、光の強度に対応して変調された映像に変換さ
れた後、投射レンズ7を通してスクリーン8に拡大投射
される。
【0012】この際、上記偏光ビームスプリッタ6は、
ガラス材を用いて立方体形状に形成され、且つ、ガラス
材の内部には対角線に沿って誘電体多層膜6aが膜付け
形成されている。
【0013】次に、上記した従来のビデオプロジェクタ
1の原理を応用して、且つ、R,G,Bに分離設置した
複数のCRTと複数の空間光変調素子とを用いた従来の
カラー方式によるビデオフロジェクタ10について図1
2を用いて説明する。尚、上記した従来のビデオプロジ
ェクタ1と同一構成部材については、同一の符号を付し
て説明すると共に、R,G,B専用の構成部材にはR,
G,Bの補助符号を夫々付して説明する。
【0014】図12に示した従来のカラー方式によるビ
デオフロジェクタ10は、3色のR(赤),G(緑),
B(青)に対応して夫々各色専用のCRT2R,2G,
2B(ここでは2Rのみ図示)に表示した映像を、書き
込み用レンズ3R,3G,3B(ここでは3Rのみ図
示)を通して複数の空間光変調素子4R,4G,4Bに
夫々結像させている。一方、読み出し用の光源5からの
光KLは、ミラー11を経てダイクロイックフィルター
12B,12G,12Rの順にB,G,Rの波長域への
分離と3系統の光路に分離され、更にミラー13B,1
3G,13Rを経て偏光ビームスプリッタ6B,6G,
6Rに夫々入射している。そして、偏光ビームスプリッ
タ6R,6G,6Bでは、前記したと同様に空間光変調
素子4R,4G,4Bから夫々出力されたR,G,B成
分の読み出し光がR,G,B成分ごとに変調されて、各
色に対応した3本の投射レンズ7R,7G,7Bを通し
て投射されてスクリーン上でカラー映像に合成されてい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図示を省略
したものの、CRTに表示した映像を直接光学的に拡大
してスクリーンに投射するものや、小型の液晶パネルを
ライトバルブとして駆動させ、この液晶パネルに表示し
た映像を光学的に拡大してスクリーンに投射する方法で
は、前述したように両方法共に高精細度と高輝度の両立
が困難である。
【0016】一方、図12に示したように、R,G,B
専用に複数のCRT2R,2G,2B及び複数の空間光
変調素子4R,4G,4Bを用いた従来のカラー方式に
よるビデオプロジェクタ10では、R,G,B成分の出
力を3本の投射レンズ7R,7G,7Bを通してスクリ
ーン上でカラー合成しているため、R,G,B成分の夫
々の映像を3色重ね合わせるよう調整する際には、ビデ
オプロジェクタ10の設置時にスクリーンに投射しなが
ら行わねばならないことから、ビデオプロジェクタ10
の設置時の作業が非常に煩雑で困難であると共に、熟練
した作業員が設置場所に向かわねばならないので不便で
ある。
【0017】また3本の投射レンズ7R,7G,7Bを
用いることから、ズームレンズ(図示せず)の使用が困
難であり、固定焦点のレンズを用いた場合はスクリーン
迄の距離が限定され、設定スペースの自由度が制限され
る。
【0018】更に、3本の投射レンズ7R,7G,7B
を用いることから、ビデオプロジェクタ10のコストが
高価となり、低価化に寄与できないなどの問題が生じて
いる。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、R、G、Bの3
色に対応した複数のブラウン管又は複数の液晶パネルに
表示した映像を、各色ごとに設けた複数の空間光変調素
子の一方の面側に夫々結像させ、且つ、読み出し用の光
源からの光を前記複数の空間光変調素子の他方の面側に
入射させ、前記複数の空間光変調素子の他方の面側から
出力されたR、G、B成分からなる複数の読み出し光を
投射レンズにより投射するビデオプロジェクタにおい
て、前記光源からの光をR、G、Bの3色の光に分離す
るクロス型の3色分光部材と、前記複数の空間光変調素
子の他方の面側から夫々出力されたR、G、B成分から
なる複数の読み出し光を3色合成する前記3色分光部材
と空間的に分離されたクロス型の3色合成部材と、前記
クロス型の3色合成部材で3色合成されたカラー映像を
投射する1つの投射レンズとを具備してなり、前記3色
分光部材と前記3色合成部材とを重ね合わせると共に、
この際、前記光源からの光が入射する前記3色分光部材
の面と3色合成された映像を投射する前記3色合成部材
の面とを同一方向に設定し、且つ、分離した各光を出射
する前記3色分光部材の各面と前記複数の空間光変調素
子からの複数の読み出し光を入射する前記3色合成部材
の各面とを各色ごとに同一方向に設定したことを特徴と
するビデオプロジェクタである。
【0020】また、第2の発明は、第1の発明のビデオ
プロジェクタにおいて、前記3色分光部材及び前記3色
合成部材と、各色ごとに設けた前記複数の空間光変調素
子との間に、2か所の誘電体多層膜を平行に分離形成し
た複数の偏光ビームスプリッタ・ブロックを各色ごとに
配置し、前記3色分光部材を通過した前記光源からの光
を前記複数の偏光ビームスプリッタ・ブロックにて偏光
して光軸を変え、各色ごとのS偏光成分を前記複数の空
間光変調素子の他方の面側に入射させ、該他方の面側か
ら夫々出力されたR、G、B成分からなる複数の読み出
し光を前記複数の偏光ビームスプリッタ・ブロックにて
夫々P偏光成分のみを取り出して前記3色合成部材に入
射させるよう構成したことを特徴とするビデオプロジェ
クタである。
【0021】
【実施例】以下に本発明に係わるビデオプロジェクタの
一実施例を図1乃至図9を参照して<第1実施例>,<
第2実施例>の順に詳細に説明する。
【0022】<第1実施例>図1は本発明に係わる第1
実施例のビデオプロジェクタを説明するため模式的に示
した斜視図、図2は同第1実施例のビデオプロジェクタ
において、上段に設置した読み出し用の光源側を示した
上面図、図3は同第1実施例のビデオプロジェクタにお
いて、上段に設置した読み出し用の光源側及び下段に設
置したブラウン管側を示した側断面図、図4は同第1実
施例のビデオプロジェクタにおいて、下段に設置しブラ
ウン管側を示した下面図、図5(A),(B)は図1に
示したクロス型の3色分光部材を説明するための斜視
図、図6(A),(B)は図1に示した偏光ビームスプ
リッタ・ブロックを説明するための斜視図、図7
(A),(B)は図1に示したクロス型の3色合成部材
を説明するための斜視図である。
【0023】尚、説明の便宜上、先に従来例で示した構
成部材と同一構成部材に対しては同一の符号を付して説
明すると共に、ここでもR,G,B専用の構成部材には
R,G,Bの補助符号を夫々付して説明する。
【0024】図1に示した本発明に係わる第1実施例の
ビデオプロジェクタ20では、R(赤),G(緑),B
(青)専用に分離設置した複数のブラウン管(以下、C
RTと記す)2R,2B,2Gに表示した映像を、複数
の書き込み用レンズ3R,3G,3Bを通して各色ごと
に設置した複数の空間光変調素子4R,4G,4Bの一
方の面側に夫々結像させ、且つ、読み出し用の光源5か
らの光をクロス型の3色分光部材25によりR,G,B
の3色の光に分離し、3色に分離した光を上下の2か所
に誘電体多層膜26a,26bを平行に分離形成した複
数の偏光ビームスプリッタ・ブロック26R,26G,
26Bに夫々通して複数の空間光変調素子4R,4G,
4Bの他方の面側に入射させ、これら空間光変調素子4
R,4G,4Bの他方の面側から出力されたR,G,B
成分からなる複数の読み出し光をクロス型の3色合成部
材28により3色合成して、3色合成したカラー映像を
1つの投射レンズ7により拡大投射するよう構成したこ
とを特徴とするものである。
【0025】図1において、R,G,B専用に夫々分離
して用意した複数のCRT2R,2B,2Gは、“十字
状”のクロス点から離れて略直交した3方に設置されて
いる。上記“十字状”のクロス点には、後述するように
上段にクロス型の3色分光部材25と、下段にクロス型
の3色合成部材28とが同軸的に重ねて合わせて設置さ
れている。また、複数のCRT2R,2B,2Gに対応
して、複数の書き込み用レンズ3R,3G,3Bと複数
の空間光変調素子4R,4G,4B(4Gの図示はを省
略)とが各色ごとに設けられている。そして、CRT2
R,2B,2Gに表示した各色の映像を、書き込み用レ
ンズ3R,3G,3Bを通して空間光変調素子4R,4
G,4Bの一方の面側となるガラス基板4a(図11)
から入射して光電導層4e(図11)に夫々結像してい
る。尚、ここで用いた空間光変調素子4R,4G,4B
は、先に図11を用いて説明した空間光変調素子4をそ
のまま各色ごとに設置しているので、空間光変調素子4
R,4G,4Bの動作については先の説明を参照された
い。この際、CRT2R側のチャンネルと、CRT2B
側のチャンネルとが、CRT2G側のGチャンネルに対
して直交して設置され、且つ、各チャンネルからの映像
を、後述するように投射レンズ7まで導く光路系の構成
部材は、下記する読み出し用の光源5側に対して下段に
設置されている。
【0026】一方、図2及び図3に示した如く、上段に
設置した読み出し用の光源5側では、光源5からの光K
Lを集光レンズ21を通してミラー22で略直角に反射
させ、更にレンズ23を通してミラー24で略直角に反
射させて、上段の“十字状”のクロス点に設置したクロ
ス型の3色分光部材25に入射させている。
【0027】ここで、クロス型の3色分光部材25(2
5A,又は25B)の構造形態は、図5(A)に拡大し
て示したようなクロス型プリズム状のフィルターとか、
あるいは図5(B)に拡大して示したようなクロス型板
状のフィルターとか、いずれか一方を採用している。
【0028】即ち、図5(A)に拡大して示したような
クロス型プリズム状のフィルターで構成した3色分光部
材25Aは、耐熱性の良いガラス材を用いて直方体形状
に形成され、且つ、頂角が90度の2等辺3角形のガラ
スブロック4個を透明の接着剤で接合したものであり、
その境界面(接合面)には赤色波長帯を反射するRダイ
クロイック膜25eと青色波長帯を反射するBダイクロ
イック膜25fとが各々膜付けされている。従って、ク
ロス型プリズム状の3色分光部材25Aの特徴は、クロ
ス点Oが切れ目なく良好に形成されるので、3色分光性
能が良いものの、製作時にコスト高になる傾向をもって
いる。
【0029】ここで、3色分光部材25Aの動作を説明
すると、3色分光部材25Aの面25aに入射した光源
5からの光KLは、Rダイクロイック膜25eとBダイ
クロイック膜25fとのクロス点Oを境にして分離動作
が異なっている。
【0030】まず、3色分光部材25Aの面25aに入
射した光源5からの光KLのうちで、クロス点Oより図
示右側においては、Rダイクロイック膜25eで赤色波
長帯(長波長)が反射され、反射した光が角度を変えて
Bダイクロイック膜25fを通過して面25bからR
(赤)光のみが出射する。また、Rダイクロイック膜2
5eを通過した光は、次にBダイクロイック膜25fで
青色波長帯(短波長)が反射され、反射した光が角度を
変えて面25dからB(青)光のみが出射する。更に、
Rダイクロイック膜25e及びBダイクロイック膜25
f双方を通過した光(緑色光)は直進して、面25cか
らG(緑)光のみが出射する。
【0031】一方、3色分光部材25Aの面25aに入
射した光源5からの光KLのうちで、クロス点Oより図
示左側においては、Bダイクロイック膜25fで青色波
長帯(短波長)が反射され、反射した光が角度を変えて
Rダイクロイック膜25eを通過して面25dからB光
のみが出射する。また、Bダイクロイック膜25fを通
過した光は、次にRダイクロイック膜25eで赤色波長
帯(長波長)が反射され、反射した光が角度を変えて面
25bからR光のみが出射する。このように、3色分光
部材25Aの動作では、赤色波長の分光はRダイクロイ
ック膜25eの反射とBダイクロイック膜25fの透過
で行われ、青色波長の分光はBダイクロイック膜25f
の反射とRダイクロイック膜25eの透過で行われ、緑
色波長帯はRダイクロイック膜25e及びRダイクロイ
ック膜25fの双方を(通過)した中間波長帯が取り出
される。
【0032】一方、図5(B)に拡大して示したような
クロス型板状のフィルターで構成した3色分光部材25
Bは、耐熱性の良い複数の透明なガラス又は樹脂板など
に上記と同様に膜付けした後、クロス状に突き合わせて
組立て形成し、上記と同様に光源5からの光KLをR,
G,Bの3色の光に分離している。従って、クロス型板
状の3色分光部材25Bの特徴は、複数の透明なガラス
又は樹脂板などを交差させる際にクロス点に切れ目がで
きるため3色分光性能がやや劣るものの、板材を用いて
いるためコスト的には安価となる傾向をもっている。
【0033】この際、読み出し用の光源5からの不定偏
光々である光KLは、あらゆる方向から3色分光部材2
5に入射されているので、3色分光性能をそれほど要求
しないローコストタイプのビデオプロジェクタ20とし
て構成する場合には、図5(B)に拡大して示したよう
な安価なクロス型板状の3色分光部材25Bを用いた方
が良いし、一方、業務用などで3色分光性能を要求する
場合には、図5(A)に拡大して示したような性能の良
いクロス型プリズム状の3色分光部材25Aを用いれば
良い。
【0034】図1に戻り、クロス型の3色分光部材25
(25A)の面25b,25c,25dに夫々対向し
て、複数の偏光ビームスプリッタ・ブロック26R,2
6G,26Bが各色ごとに設置されている。上記複数の
偏光ビームスプリッタ・ブロック26R,26G,26
Bの構造は、図6(A)に拡大して示した如く、光の入
出力の方向に透明窓27a,27b,27cを備えた板
金などの密閉容器27の中に誘電体多層膜26a,26
bが膜付けされたガラス板材26c,26dが上下に平
行に配置されると共に、ガラス材と略同等の屈折率の透
明液体が充填されており、光の復屈折を防ぎ、且つビー
ム偏光の安定化をはかっている。ここでは、偏光ビーム
スプリッタ・ブロック26R,26G,26Bは、1つ
の面に入射した不定偏光々を光の吸収なく且つ光透過率
良くS偏光々とP偏光々とに分離する機能を備えてお
り、誘電体多層膜26a,26bを上下に2か所夫々設
けたことによって、S偏光々とP偏光々の分離精度が向
上し、純度の高いS偏光々が空間光変調素子4R,4
G,4Bに夫々入射でき、コントラスト・レシオの高い
出力光を得ることができる。尚、偏光ビームスプリッタ
・ブロック26R,26G,26Bを形成する場合に、
図6(B)に拡大して示した如く、接合部が平行な3個
のガラスブロックに別けて透明の接着剤で接合し、その
境界面(接合面)に誘電体多層膜26a,26bを膜付
けする構造でも良い。
【0035】上記のように形成した偏光ビームスプリッ
タ・ブロック26R,26G,26Bは、全て同一の構
造で形成されており、例えば偏光ビームスプリッタ・ブ
ロック26Rの動作について説明すると、クロス型の3
色分光部材25で分離されたR光を上段の透明窓27a
から入射させ、このR光を上段の誘電体多層膜26a
と、下段の誘電体多層膜26bとでS偏光成分のみを反
射させて、光軸を変えて上段の透明窓27aと反対側の
下段の透明窓27bから出射させている。この際、偏光
ビームスプリッタ・ブロック26Rに設けた下段の透明
窓27bは、先に説明した空間光変調素子4Rの他方の
面となるガラス基板4b(図11)側と対向しており、
下段の透明窓27bから出射したR光のS偏光成分は空
間光変調素子4Rのガラス基板4b側に入射され、ここ
で空間光変調素子4Rに入射したR光のS偏光成分は図
11図で説明したように液晶4hを通過したのち誘電体
ミラー4gで反射され、再び液晶4hを通過してR成分
の読み出し光として出力される。この間にR成分の読み
出し光は、液晶4hでCRT2Rによる書き込み光(映
像)に対応して偏光状態が変調され、光の強度に対応し
た映像に変換されて、R成分の読み出し光として出力さ
れ、更にR成分の読み出し光はP偏光成分のみが下段の
誘電体多層膜26bを透過して上段の透明窓27aと同
一側に形成した下段の透明窓27cから後述するクロス
型の色合成部材28に入射している。以下、同様に偏光
ビームスプリッタ・ブロック26G,26Bの動作が行
われ、空間光変調素子4G,4BからのG,B成分の読
み出し光は、偏光ビームスプリッタ・ブロック26G,
26Bを経てG,B成分の読み出し光のうちでP偏光成
分のみがクロス型の色合成部材28に入射している。
【0036】次に、クロス型の色合成部材28は、下段
の“十字状”のクロス点に設置されており、且つ、この
上に先に説明したクロス型の分光部材25が同軸的に位
置していると共に、色合成部材28の周辺には偏光ビー
ムスプリッタ・ブロック26R,26G,26Bが対向
設置されている。
【0037】ここで、クロス型の3色合成部材28(2
8A,又は28B)の構造形態は、前記した3色分光部
材25(25A,又は25B)の構造形態と同一構造形
態となっており、図7(A)に拡大して示したようなク
ロス型プリズム状のフィルターとか、あるいは図7
(B)に拡大して示したようなクロス型板状のフィルタ
ーとか、いずれか一方を採用している。言い換えると、
クロス型の3色合成部材28(28A,又は28B)
は、先に説明した3色分光部材25(25A,又は25
B)と同様に4ブロックからなり、Rダイクロイック膜
28eとBダイクロイック膜28fとが膜付けされ、光
の分離動作とは逆の動作でR,G,B成分の読み出し光
を3色合成している。
【0038】例えば、図7(A)において、偏光ビーム
スプリッタ・ブロック26GからのG成分の読み出し光
は、3色合成部材28Aの面28cから入射して、Rダ
イクロイック膜28e及びBダイクロイック膜28fを
通過して、3色合成部材28Aの面28aから直接出射
する。一方、偏光ビームスプリッタ・ブロック26Rか
らのR成分の読み出し光及び偏光ビームスプリッタ・ブ
ロック26BからのB成分の読み出し光は、Rダイクロ
イック膜28eとBダイクロイック膜28fとのクロス
点Oを境に下記の如く作用する。
【0039】先ず、3色合成部材28Aの面28bに入
射したR成分の読み出し光のうちで、クロス点Oより図
示左側においては、Rダイクロイック膜28eで反射さ
れ、反射した光が角度を変えてG成分の読み出し光と合
流し、Bダイクロイック膜28fを通過して3色合成部
材28Aの面28aから出射する。一方、3色合成部材
28Aの面28bに入射したR成分の読み出し光のうち
で、クロス点Oより図示右側においては、Bダイクロイ
ック膜28fを通過した後、Rダイクロイック膜28e
で反射され、G成分の読み出し光と合流した後、3色合
成部材28Aの面28aから出射する。更に、3色合成
部材28Aの面28dに入射したB成分の読み出し光の
うちで、クロス点Oより図示左側においては、Bダイク
ロイック膜28fで反射され、反射した光が角度を変え
てG成分の読み出し光と合流し、Rダイクロイック膜2
8eを通過して3色合成部材28Aの面28aから出射
する。一方、3色合成部材28Aの面28dに入射した
B成分の読み出し光のうちで、クロス点Oより図示右側
においては、Rダイクロイック膜28eを通過した後、
Bダイクロイック膜28fで反射され、G成分の読み出
し光と合流した後、3色合成部材28Aの面28aから
出射する。
【0040】以上のようにR成分の読み出し光及びB成
分の読み出し光は、3色合成部材28A内でG成分の読
み出し光と合流して、1本のカラー映像に合成され、こ
のカラー映像を3色合成部材28Aの面28a側に設置
した1つの投射レンズ7(図3,図4)から投射するよ
うになっている訳であるが、R成分の読み出し光及びB
成分の読み出し光は1回反射のためにG成分の読み出し
光とは映像が反転することから、予めCRT2R及びC
RT2Bに表示した映像を反転させて対応している。
【0041】更に、3色分光部材25と3色合成部材2
8とを上下に重ね合わせる際に、読み出し用の光源5か
らの光KLが入射する3色分光部材25の面25aと3
色合成された映像を投射する3色合成部材28の面28
aとを同一方向に設定し、且つ、分離した各光を出射す
る3色分光部材25の各面25b〜25dと複数の空間
光変調素子4R,4G,4Bからの複数の読み出し光を
入射する3色合成部材28の各面28b〜28dとを各
色ごとに同一方向に設定したことになる。
【0042】この際、3色合成性能をそれほど要求しな
いローコストタイプのビデオプロジェクタ20として構
成する場合には、図7(B)に拡大して示したような安
価なクロス型板状の3色合成部材28Bを用いた方が良
いし、一方、業務用などで3色合成性能を要求する場合
には、図7(A)に拡大して示したような性能の良いク
ロス型プリズム状の3色合成部材28Aを用いれば良
い。
【0043】尚、前述した如く、読み出し用の光源5か
らの不定偏光々である光KLを3色の光に分離する際
に、3色分光性能をそれほど要求しないローコストタイ
プのビデオプロジェクタ20としてクロス型板状の3色
分光部材25Bを用いて構成した場合でも、3色合成時
に3色合成性能の良いクロス型プリズム状の3色合成部
材28Aを用いれば、Rダイクロイック膜28eとBダ
イクロイック膜28fとのクロス点Oが切れ目なく良好
に形成されているので、クロス型板状の3色分光部材2
5Bを用いたローコストタイプでも、カラー映像を高画
質に拡大表示できる。
【0044】上記詳述した本発明に係わる第1実施例の
ビデオプロジェクタ20によると、R,G,Bの3色に
対応した複数のCRT2R,2G,2Bに表示した映像
を、各色ごとに設けた複数の空間光変調素子4R,4
G,4Bの一方の面側に夫々結像させ、且つ、読み出し
用の光源5からの光KLをクロス型の3色分光部材25
でR,G,Bの3色の光に分離して複数の空間光変調素
子4R,4G,4Bの他方の面側に入射させ、複数の空
間光変調素子4R,4G,4Bから夫々出力されたR,
G,B成分からなる複数の読み出し光をクロス型の3色
合成部材28で3色合成しているので、3色合成部材2
8で3色合成されたカラー映像を1つの投射レンズ7で
スクリーンに投射できる光学系となり、従来のカラー方
式のビデオプロジェクタに比べて投射レンズの数が減
り、第1実施例のビデオプロジェクタ20の構成が簡単
となりコスト軽減に寄与できるばかりでなく、R,G,
Bの3色の映像の重ね合わせ調整は工場で行い得るの
で、熟練した作業員を設置場所に向かわせることなく、
誰がビデオプロジェクタ20を設置しても簡単な作業に
より、高精細度で且つ高輝度なカラー映像をスクリーン
に投射できる。更に、投射レンズ7が1本になるとズー
ムレンズの使用が可能となり、設置スペースの自由度が
増す。
【0045】<第2実施例>図8は本発明に係わる第2
実施例のビデオプロジェクタにおいて、上段に設置した
読み出し用の光源側を示した上面図、図9は同第2実施
例のビデオプロジェクタにおいて、下段に設置したブラ
ウン管側を示した上面図である。
【0046】尚、説明の便宜上、先に従来例で示した構
成部材及び第1実施例の構成部材と同一構成部材に対し
ては同一の符号を付して説明すると共に、ここでは第1
実施例と異なる点を中心に簡略に説明する。
【0047】図8及び図9に示した本発明に係わる第2
実施例のビデオプロジェクタ30では、第1実施例の技
術思想をそのまま投入して、ビデオプロジェクタ30の
占有面積を小さくするよう小型化を図っている。
【0048】先に説明した第1実施例のビデオプロジェ
クタ20では、先に説明したようにCRT2R側のチャ
ンネルと、CRT2B側のチャンネルとが、CRT2G
側のGチャンネルに対して直交して設置されているた
め、ビデオプロジェクタ20の占有面積が大きく、スペ
ース効率が悪いことから、これを改善すべく、第2実施
例のビデオプロジェクタ30では、図8及び図9に示し
たように各構成部材を設置している。
【0049】即ち、図8に示した如く、上段に設置した
読み出し用の光源5側においては、光源5からの光KL
をクロス型の3色分光部材25でR光,G光,B光に分
離した後、3色分光部材25の面25bから出たR光は
ミラー31を介して偏光ビームスプリッタ・ブロック2
6Rへ、3色分光部材25の面25cから出たG光はそ
のまま直進させて偏光ビームスプリッタ・ブロック26
Gへ,3色分光部材25の面25dから出たB光はミラ
ー32を介して偏光ビームスプリッタ・ブロック26B
へ夫々入射させ、ここで偏光ビームスプリッタ・ブロッ
ク26R,26Bの入射光軸を偏光ビームスプリッタ・
ブロック26Gの入射光軸と略平行になるよう設置して
いる。
【0050】また、図9に示した如く、上段の光源5側
と対応して下段側では、CRT2R側のチャンネルの光
軸と、CRT2B側のチャンネルの光軸とが、CRT2
G側のチャンネルの光軸と略平行になるように、偏光ビ
ームスプリッタ・ブロック26Rを経由したR成分の読
み出し光をミラー33を介してクロス型の3色合成部材
28の面28bへ、偏光ビームスプリッタ・ブロック2
6Gを経由したG成分の読み出し光をそのまま直進させ
て3色合成部材28の面28cへ、偏光ビームスプリッ
タ・ブロック26Bを経由したB成分の読み出し光をミ
ラー34を介して3色合成部材28の面28dへ入射さ
せている。
【0051】この際、ミラー33,34を追加したこと
により、R成分の読み出し光及びB成分の読み出し光
は、光路中で第1実施例よりも一回多く反射するので、
G成分の読み出し光とは映像が反転しなくなり、予めC
RT2R及びCRT2Bに表示した映像を反転させる必
要がなくなる。
【0052】従って、本発明に係わる第2実施例のビデ
オプロジェクタ30は、第1実施例のビデオプロジェク
タ20と略同様の効果が得られると共に、とくに、ビデ
オプロジェクタ30を小型化でき、更に、CRT2R,
2G,2Bに表示した映像を反転させる必要がないなど
の利点がある。
【0053】尚、第1,第2実施例のビデオプロジェク
タ20,30の構成において、3色分光部材25(25
A,又は25B)と、3色合成部材28(28A,又は
28B)とは、使用機能は3色分離と3色合成とで異な
るものの、構造形態は前述したように両者25,28共
に同一であることから、読み出し用の光源5側を下方
に、投射レンズ7側を上方に設置する構成も可能である
ことは明らかである。
【0054】更に、第1,第2実施例のビデオプロジェ
クタ20,30では、R,G,B専用に分離設置した複
数のブラウン管(以下、CRTと記す)2R,2B,2
Gに表示した画像を、複数の書き込み用レンズ3R,3
G,3Bを通して複数の空間光変調素子4R,4G,4
Bの一方の面側に夫々結像させて説明したが、図示を省
略するものの、R,G,B専用に分離設置した複数の液
晶パネルに表示した画像を、複数の書き込み用レンズ3
R,3G,3Bを通して複数の空間光変調素子4R,4
G,4Bの一方の面側に夫々結像させても良く、この場
合でも第1,第2実施例と同様の効果が得られることは
明かである。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わるビデオプロ
ジェクタにおいて、請求項1記載によると、R,G,B
の3色に対応した複数のブラウン管(CRT)又は複数
の液晶パネルに表示した映像を、各色ごとに設けた複数
の空間光変調素子の一方の面側に夫々結像させ、且つ、
読み出し用の光源からの光をクロス型の3色分光部材で
R,G,Bの3色の光に分離して複数の空間光変調素子
の他方の面側に入射させ、複数の空間光変調素子から夫
々出力されたR,G,B成分からなる複数の読み出し光
をクロス型の3色合成部材で3色合成しているので、3
色合成部材で3色合成されたカラー映像を1つの投射レ
ンズでスクリーンに投射できる光学系となり、従来のカ
ラー方式のビデオプロジェクタに比べて投射レンズの数
が減り、本発明のビデオプロジェクタの構成が簡単とな
りコスト軽減に寄与できるばかりでなく、R,G,Bの
3色の映像の重ね合わせ調整は工場で行い得るので、熟
練した作業員を設置場所に向かわせることなく、誰がビ
デオプロジェクタを設置しても簡単な作業により、高精
細度で且つ高輝度なカラー映像をスクリーンに投射でき
る。更に、投射レンズが1本になるとズームレンズの使
用が可能となり、設置スペースの自由度が増す。
【0056】また、請求項2記載によると、請求項1記
載のビデオプロジェクタにおいて、3色分光部材及び3
色合成部材と、各色ごとに設けた複数の空間光変調素子
との間に、2か所の誘電体多層膜を平行に分離形成した
複数の偏光ビームスプリッタ・ブロックを各色ごとに設
置したので、S偏光々とP偏光々の分離精度が向上し、
純度の高いS偏光々が空間光変調素子に入射可能とな
り、コントラスト・レシオの高い出力光を得ることがで
き、これにより階調の高い高精細度で且つ高輝度なカラ
ー映像を1つの投射レンズでスクリーンに投射できるば
かりでなく、スペース効率の良いビデオプロジェクタに
構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施例のビデオプロジェク
タを説明するため模式的に示した斜視図である。
【図2】本発明に係わる第1実施例のビデオプロジェク
タにおいて、上段に設置した読み出し用の光源側を示し
た上面図である。
【図3】本発明に係わる第1実施例のビデオプロジェク
タにおいて、上段に設置した読み出し用の光源側及び下
段に設置したブラウン管側を示した側断面図である。
【図4】本発明に係わる第1実施例のビデオプロジェク
タにおいて、下段に設置しブラウン管側を示した下面図
である。
【図5】図1に示したクロス型の3色分光部材を説明す
るための斜視図である。
【図6】図1に示した偏光ビームスプリッタ・ブロック
を説明するための斜視図である。
【図7】図1に示したクロス型の3色合成部材を説明す
るための斜視図である。
【図8】本発明に係わる第2実施例のビデオプロジェク
タにおいて、上段に設置した読み出し用の光源側を示し
た上面図である。
【図9】本発明に係わる第2実施例のビデオプロジェク
タにおいて、下段に設置したブラウン管側を示した上面
図である。
【図10】1つのCRTと1つの空間光変調素子とを用
いた従来のビデオプロジェクタを説明するための原理図
である。
【図11】図10に示した空間光変調素子の構成及び動
作を説明するための側面図である。
【図12】R,G,Bに分離した複数のCRTと複数の
空間光変調素子とを用いた従来のカラー方式によるビデ
オプロジェクタを説明するための斜視図である。
【符号の説明】
2R,2B,2G…ブラウン管(CRT)、 3R,3G,3B…書き込み用レンズ、 4R,4G,4B…空間光変調素子、 5…読み出し用の光源、 7…投射レンズ、 20…第1実施例のビデオプロジェクタ、 25(25A,25B)…クロス型の3色分光部材、2
5a〜25d…面、 26R,26G,26B…偏光ビームスプリッタ・ブロ
ック、 26a,26b…誘電体多層膜、 28(28A,28B)…クロス型の3色合成部材、2
8a〜28d…面、 30…第2実施例のビデオプロジェクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 津田 俊明 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 27/18 G02F 1/13 505

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】R、G、Bの3色に対応した複数のブラウ
    ン管又は複数の液晶パネルに表示した映像を、各色ごと
    に設けた複数の空間光変調素子の一方の面側に夫々結像
    させ、且つ、読み出し用の光源からの光を前記複数の空
    間光変調素子の他方の面側に入射させ、前記複数の空間
    光変調素子の他方の面側から出力されたR、G、B成分
    からなる複数の読み出し光を投射レンズにより投射する
    ビデオプロジェクタにおいて、 前記光源からの光をR、G、Bの3色の光に分離するク
    ロス型の3色分光部材と、 前記複数の空間光変調素子の他方の面側から夫々出力さ
    れたR、G、B成分からなる複数の読み出し光を3色合
    成する前記3色分光部材と空間的に分離されたクロス型
    の3色合成部材と、 前記クロス型の3色合成部材で3色合成されたカラー映
    像を投射する1つの投射レンズとを具備してなり、 前記3色分光部材と前記3色合成部材とを重ね合わせる
    と共に、この際、前記光源からの光が入射する前記3色
    分光部材の面と3色合成された映像を投射する前記3色
    合成部材の面とを同一方向に設定し、且つ、分離した各
    光を出射する前記3色分光部材の各面と前記複数の空間
    光変調素子からの複数の読み出し光を入射する前記3色
    合成部材の各面とを各色ごとに同一方向に設定したこと
    を特徴とするビデオプロジェクタ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のビデオプロジェクタにおい
    て、 前記3色分光部材及び前記3色合成部材と、各色ごとに
    設けた前記複数の空間光変調素子との間に、2か所の誘
    電体多層膜を平行に分離形成した複数の偏光ビームスプ
    リッタ・ブロックを各色ごとに配置し、前記3色分光部
    材を通過した前記光源からの光を前記複数の偏光ビーム
    スプリッタ・ブロックにて偏光して光軸を変え、各色ご
    とのS偏光成分を前記複数の空間光変調素子の他方の面
    側に入射させ、該他方の面側から夫々出力されたR、
    G、B成分からなる複数の読み出し光を前記複数の偏光
    ビームスプリッタ・ブロックにて夫々P偏光成分のみを
    取り出して前記3色合成部材に入射させるよう構成した
    ことを特徴とするビデオプロジェクタ。
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