JP2001255605A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ

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JP2001255605A
JP2001255605A JP2000063519A JP2000063519A JP2001255605A JP 2001255605 A JP2001255605 A JP 2001255605A JP 2000063519 A JP2000063519 A JP 2000063519A JP 2000063519 A JP2000063519 A JP 2000063519A JP 2001255605 A JP2001255605 A JP 2001255605A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明るさや色バランス等の光学特性を所望の状
態にすることが容易であり、かつ高価なレンズを用いる
必要がなく低コスト化を図り易いプロジェクタを提供す
ること。 【解決手段】 光源10、色分離光学系30、光変調光
学系50、色合成光学系70を備えたプロジェクタにお
いて、光変調光学系50は、色分離光学系で分離された
3種類の色光のうちの1種類の色光を変調する単色変調
電気光学装置51と、他の2種類の色光を変調するマイ
クロレンズアレイが形成された2色変調電気光学装置6
1を備えている。2種類の色光を変調する画素の大きさ
を、単板式プロジェクタに使用される3色変調電気光学
装置よりも大きくできるので、電気光学装置から射出さ
れる光束の拡がり角を小さく抑えられ、明るい投写画像
を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源から射出され
た光束を3種類の色光に分離する色分離光学系と、この
色分離光学系で分離された各色光を画像情報に応じて変
調し色光毎の光学像を形成する光変調光学系と、この光
変調光学系で形成された色光毎の光学像を合成する色合
成光学系と、を備えたプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】特開平4−60538号公報に開示された
カラー液晶表示装置のように、マイクロレンズアレイを
具備した1つの液晶表示装置(電気光学装置)を特殊な
配置の3枚のダイクロイックミラー(色分離光学系)に
よって色分解した色光で照明する形態を有する単板式プ
ロジェクタが知られている(以下では、このような形態
のプロジェクタを空間色分離型プロジェクタと呼称す
る)。この形態のプロジェクタでは、1つの電気光学装
置でカラーの投写画像を形成できるのでプロジェクタの
小型化を図りやすく、一方、単板式であるにも係わらず
比較的明るい投写画像を実現できるという点で注目され
ている。
【0003】このような空間色分離型プロジェクタの要
部を図9に示す。図9に示すように、空間色分離型プロ
ジェクタ100は、赤(R)、緑(G)、青(B)の各
色光を反射する3枚のダイクロイックミラー131R、
131G、131Bを、光束の入射方向に対して互いに
異なる角度となるように配置し、3枚のダイクロイック
ミラー131R、131G、131Bにより分離された
各色光が互いに異なる方向から電気光学装置150に入
射するように構成される。例えば、電気光学装置150
に対して緑色光Gは入射角0度で、赤色光Rは入射角β
0で、青色光Bは入射角−β0で、入射するという具合
である。電気光学装置150には、図10に示すよう
に、RGBの各色光に対応した長方形状の3つのサブ画
素電極151R、151G、151Bが並置配列され、
これら3つのサブ画素電極151R、151G、151
Bに対して1つのマイクロレンズ153が形成されてい
る。マイクロレンズ153に対して異なる方向から入射
した各色光は、マイクロレンズ153により集光され、
対応する各サブ画素電極151R、151G、151B
に入射して色光毎に変調された後、投写レンズ190を
介して射出され、カラーの投写画像を形成する。
【0004】ここで、空間色分離型プロジェクタ100
では、1つの電気光学装置150の画像形成領域に、R
GBの各色光を独立に変調するためのサブ画素電極15
1R、151G、151Bを、3つ1組の単位で並置配
列する必要がある(この様な電気光学装置を3色変調液
晶パネルと呼称する)。そのため、3板式プロジェクタ
で使用される電気光学装置の画素と比較して、3色変調
液晶パネルのサブ画素電極151R、151G、151
Bの大きさは約1/3に微細化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】レンズの集光作用によ
って光束を細く絞り込む場合、レンズに入射する光束の
平行性が高いほど、また、レンズの焦点距離が短いほ
ど、絞り込まれた光束の断面寸法(光束径)を小さくで
きる。逆に、レンズの焦点距離が長くなれば、必然的に
光束の断面寸法は大きくなってしまう。従って、空間色
分離型プロジェクタ100において、電気光学装置15
0における光利用効率を低下させることなく、その電気
光学装置150のサブ画素電極151R、151G、1
51Bを微細化していく場合には、マイクロレンズ15
3の焦点距離をより短くし、また、電気光学装置150
に入射する光束の平行性をより高めて、小さな寸法のサ
ブ画素を通過できるように、光束をより細く絞り込む必
要がある。しかしながら、この様な短焦点のマイクロレ
ンズ153を用いた場合には、集光後の光束の発散角α
0は非常に大きくなってしまう。
【0006】さらに、空間色分離型プロジェクタ100
では、色分離光学系で分離されたRGBの各色光は電気
光学装置に対してある角度(入射角β0)を伴って異な
る方向から入射するため、結局、電気光学装置150か
らの光束は最大でα0+β0の大きな角度で射出される
発散光となる。この様な大きな角度(α0+β0)で射
出される色光を漏れなく投写レンズ190で集めて投写
画像を形成するためには、レンズのF値が小さく、か
つ、各色光の発散時の光束径を包含できる大口径の投写
レンズを使用することが必要となるが、このようなレン
ズは非常に高価であり、かつ、大型であるという問題が
ある。
【0007】また、マイクロレンズ153の製法上の制
限からマイクロレンズ153の短焦点化には限界があ
り、よって、光束を細く絞り込むことにも限界がある。
従って、電気光学装置150のサブ画素電極151R、
151G、151Bを微細化していく場合には、サブ画
素電極151R、151G、151Bとそこに入射する
光束の断面寸法との関係から、電気光学装置150にお
ける光利用効率が低下するという問題がある。
【0008】さらに、サブ画素電極151R、151
G、151Bが小さくなるにしたがって、平行性の高い
照明光束が要求されるが、平行性が高い光束を得るため
には、点光源に近い短アーク長の光源ランプが必要とな
る。しかし、現存する短アーク長の光源ランプでは、高
出力化と長寿命化が難しく、また、赤色光或いは青色光
の強度が弱いという問題がある。
【0009】さらにまた、電気光学装置150の画素
(サブ画素電極151R、151G、151B)が小さ
くなるにしたがって、光源110を含む照明光学系、投
写レンズ190等との間で高い相対位置精度を確保しな
ければ、明るさや色バランス等の光学特性を所望の状態
にすることが困難であるという問題がある。
【0010】そこで、本発明の目的は、明るさや色バラ
ンス等の光学特性を所望の状態にすることが容易であ
り、かつ高価な投写レンズを用いることなく、光利用効
率に優れたプロジェクタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るプロジェクタは、光源と、この光源か
ら射出された光束を3種類の色光に分離する色分離光学
系と、この色分離光学系で分離された3種類の色光のう
ち、いずれか1種類の色光を変調する単色変調電気光学
装置と、他の2種類の色光を変調する2色変調電気光学
装置と、前記単色変調電気光学装置と前記2色変調電気
光学装置とによって変調された各色光を合成する色合成
光学系とを備えたプロジェクタであって、前記単色変調
電気光学装置と前記2色変調電気光学装置とは、一対の
基板と、これら一対の基板間に挟持された電気光学材料
と、一方の前記基板上に形成された複数の画素電極とを
備え、前記2色変調電気光学装置は、さらに前記色分離
光学系側の前記基板にマイクロレンズを備えていること
を特徴とする。
【0012】ここで、色分離光学系としては、光源から
射出された光束を2種類の色光に分離する第1色分離光
学素子と、この第1色分離光学素子により分離された2
種類の色光のいずれか一方を、さらに2種類の色光に分
離する第2色分離光学素子とを備えた色分離光学系を採
用することができる。そして、第1および第2色分離光
学素子としては、ダイクロイックミラーまたはダイクロ
イックプリズムを採用することができる。
【0013】また、色合成光学系としては、色分離光学
素子と同様に、ダイクロイックミラーまたはダイクロイ
ックプリズムを採用することができる。
【0014】ダイクロイックミラーは比較的安価であり
軽量であるというメリットと、光合成面であるミラー面
に反りを生じ易く、また、ミラーの厚み分だけ光路がシ
フトするというディメリットを有する。一方、ダイクロ
イックプリズムは比較的高価であり重いというディメリ
ットと、光合成面に反りが生じたり光路シフトを生じる
ことがないというメリットを有する。そのため、高精度
の光束分離を必要としない色分離光学系にはダイクロイ
ックミラーを、高精度の光束合成を必要とする色合成光
学系にはダイクロイックプリズムを使用することが望ま
しい。
【0015】このような本発明によれば、光変調光学系
が単色変調電気光学装置および2色変調電気光学装置を
含んで構成されているので、明るさや色バランス等の光
学特性を所望の状態にすることが容易であり、かつ高価
なレンズを用いる必要がなく低コスト化を図り易い。す
なわち、1つの電気光学装置で3色の色光を変調する場
合に比較して、2色変調電気光学装置の場合、画像形成
領域を構成する画素の寸法を大きくすることができる。
そして、画素が大きくなれば、前段に配置されるマイク
ロレンズの集光角を小さくすることができ、電気光学装
置から射出される光束の発散角を小さくすることができ
る。さらに、1つの電気光学装置に入射する色光が最大
で2色であるから、色分離光学系でこの2色の色光を分
離する際の分離角を小さくして2色変調電気光学装置に
対して小さな入射角で光束を入射させることができ、こ
れに伴い、2色変調電気光学装置から射出される光束の
発散角を一層小さくすることができる。また、2つの電
気光学装置でプロジェクタを構成できるので、3板式の
プロジェクタよりも低コスト化を図ることができる。
【0016】以上において、単色変調電気光学装置は、
色分離光学系側の基板にマイクロレンズを備えているの
が好ましい。すなわち、単色変調電気光学装置の色分離
光学系側の基板にもマイクロレンズが設けられているの
で、該単色変調電気光学装置における光利用効率を向上
することができ、より明るく、色バランスに優れた投写
画像を実現することができる。
【0017】また、互いに直交する3つの軸をX軸、Y
軸、Z軸とし、光の進行方向をZ軸方向、色分離光学系
によって色光が分離される方向をX軸方向としたとき、
単色変調電気光学装置の画素電極の面積およびX軸方向
の寸法を、2色変調電気光学装置の前記画素電極の面積
およびX軸方向の寸法の略2倍に設定し、単色変調電気
光学装置の前記画素電極のY軸方向の寸法を、2色変調
電気光学装置の画素のY軸方向の寸法と略同一とするこ
とが考えられる。すなわち、単色変調電気光学装置およ
び2色変調電気光学装置のそれぞれの画素をこのように
設定すれば、各電気光学装置の画像形成領域を構成する
画素数は同じとなるので、単色変調電気光学装置の画素
電極の面積は2色変調電気光学装置のそれの略2倍とな
る。従って、光強度の弱い色光単色変調電気光学装置に
入射させる構成とすれば、明るさ、色バランスに優れた
投写画像を実現できる。
【0018】一方、上記とは逆に、単色変調電気光学装
置の画素電極の面積およびX軸、Y軸方向の寸法を、2
色変調電気光学装置の画素電極の面積およびX軸、Y軸
方向の寸法と略同一とすることが考えられる。この場
合、単色変調電気光学装置で変調するのは、緑色光であ
るのが好ましい。
【0019】すなわち、このようにすれば、単色変調電
気光学装置の画像形成領域の画素数は、2色変調電気光
学装置の各色光ごとの画素の画素数の略2倍となるの
で、単色変調電気光学装置で変調した色光の解像度を高
くすることができる。特に、観察者の解像度に対する感
覚は、緑色光の解像度に影響され易いので、単色変調電
気光学装置で緑色光を変調すれば、解像度の高い投写画
像であると観察者に意識させることができる。
【0020】また、単色変調電気光学装置の画素電極の
面積が、2色変調電気光学装置の各色光ごとの画素の面
積と同じ場合、単色変調電気光学装置の画像形成領域内
における画素の配列と、2色変調電気光学装置の画像形
成領域内における画素の配列とは、1/2画素分ずれた
位置で対応させるのが好ましい。さらに、この1/2画
素分のずれは、X軸方向(色光が分離される方向)であ
ることがより好ましい。すなわち、このように1/2画
素分のずれを生じさせるので、両電気光学装置から射出
された光束が色合成光学系で合成されると、平面的に並
ぶ画素構造を目立たなくすることができ、投写画像の視
認性を向上できるうえ、高解像度を実現できる。また、
X軸方向(色光が分離される方向、電気光学装置におい
ては水平方向)でずらせば、人間の視特性から画素構造
を一層目立たなくすることができる。
【0021】さらに、上述した単色変調電気光学装置で
緑色光を変調しない場合、赤色光或いは青色光を変調す
るのが好ましい。プロジェクタに使用される光源ランプ
には、赤色光、緑色光、青色光の強度比が理想状態にあ
るものは、残念ながら存在せず、例えば、超高圧水銀ラ
ンプや一部のメタルハライドランプでは赤色光が少な
く、逆に、ハロゲンランプやキセノンランプ及び一部の
メタルハライドランプでは青色光が少ないといった状況
である。従って、単色変調電気光学装置で光強度が理想
値よりも小さい色光を変調するように設定すれば、上記
のような光源ランプを使用しても、画素数、または画素
面積の大きい単色変調電気光学装置を用いて、光強度が
小さい色光を無駄なく利用することができるので、これ
により他の色光との強度バランスを取って色バランスに
優れた投写画像を実現できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。 1.第1実施形態 図1には、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの
構造を表す模式図が示されている。このプロジェクタ
は、光源10、色分離光学系30、光変調光学系50、
色合成光学系70、および投写光学系としての投写レン
ズ90を備えている。光源10から射出された光束は、
色分離光学系30で3種類の色光に分離され、光変調光
学系50により、各色光ごとに画像情報に応じた光学像
が形成され、それらの各光学像は、色合成光学系70に
より合成され、投写レンズ90によってスクリーン上に
カラー画像として拡大投写される。ここで、本実施形態
では、光束の進行方向をZ軸方向とし、X軸方向をZ軸
方向に向かって3時の方向、Y軸方向を12時の方向と
する。
【0023】尚、図1では図示を略したが、光源10お
よび色分離光学系30の間には、明るさが均一な投写画
像を形成するための均一照明光学系、さらに、光源から
の非偏光な光束を偏光方向が揃った偏光光束に変換する
ための偏光変換光学系などを配置しても良い。均一照明
光学系は、光源10から射出された光束を複数の部分光
束に分割し、後述する単色変調液晶パネル51および2
色変調液晶パネル61の画像形成領域を均一な明るさで
照明するものであり、具体的には、レンズアレイやロッ
ドレンズ等を含んで構成することができる。偏光変換光
学系は、光源10から射出された非偏光な光束を、偏光
方向が直交する2種類の偏光光束に空間的に分離し、一
方の偏光光束の偏光方向を回転して他方の偏光光束のそ
れと揃えて射出するものであり、偏光分離膜、反射膜、
および位相差板等を含んで構成することができる。
【0024】前記光源10は、放射状に光線を射出する
光源ランプ11と、光源ランプ11から放射された光線
を略平行化し、一方向に向けて射出する放物面リフレク
タ12とを備えている。なお、放物面リフレクタに代え
て、楕円面リフレクタや球面リフレクタを使用すること
ができる。
【0025】前記色分離光学系30は、第1色分離光学
素子となるダイクロイックミラー31Rと、第2色分離
光学素子となるダイクロイックミラー31Gおよびダイ
クロイックミラー31Bと、ダイクロイックミラー31
Rを透過した色光の光路を後述する単色変調液晶パネル
51に向けて折り曲げる折り返しミラー33とを備えて
いる。
【0026】3種類のダイクロイックミラー31R、3
1G、31Bは、特定の波長域の色光を透過或いは反射
させる波長選択性を備えたミラーであり、ガラス等の透
明基板上に誘電体多層膜を形成することにより実現され
る。すなわち、ダイクロイックミラー31Rは赤色光R
を透過させ他の色光を反射させるミラーであり、ダイク
ロイックミラー31Gは緑色光Gを反射させ他の色光を
反射させるミラーであり、ダイクロイックミラー31B
は青色光Bを反射させ他の色光を反射させるミラーであ
る。光源10から射出された光束は、ダイクロイックミ
ラー31Rにより赤色光Rと、緑色光Gおよび青色光B
とに分離される。ダイクロイックミラー31Rを透過し
た赤色光Rは、折り返しミラー33で光路を略90度曲
げられ、後述する単色変調液晶パネル51に入射する。
ダイクロイックミラー31Rで反射された緑色光Gおよ
び青色光Bは、ダイクロイックミラー31Gで緑色光G
と青色光Bとに分離された後、緑色光Gは後述する2色
変調液晶パネル61に直接入射し、青色光Bはダイクロ
イックミラー31Bを経て同じ2色変調液晶パネル61
に入射する。尚、ダイクロイックミラー31Bでは色光
の分離を行う必要がないため、ダイクロイックミラー3
1Bに代えて一般的な反射ミラーを使用しても良い。
【0027】ここで、2つのダイクロイックミラー31
G、31Bは、光源10から射出された光束が互いに異
なる角度で入射するように配置される。具体的には、Z
−X平面上で入射光束の中心軸に対して45°をなすよ
うな仮想の軸Qを設定し、この軸を対称軸として2つの
ダイクロイックミラー31G、31Bが配置される。従
って、各ダイクロイックミラー31G、31Bで反射さ
れた緑色光Gおよび青色光Bは、Z−X平面上で僅かに
異なる2つの方向に分離されて射出される。
【0028】次に、前記光変調光学系50は、1種類の
色光を変調する単色変調電気光学装置である単色変調液
晶パネル51と、2種類の色光を変調する2色変調電気
光学装置である2色変調液晶パネル61とを備えてい
る。本実施形態では、単色変調液晶パネル51では赤色
光Rを、2色変調液晶パネル61では緑色光Gと青色光
Bを変調する設定としている。単色変調液晶パネル51
は、入射した赤色光Rを図示されない外部からの画像情
報に基づいて光変調し、入射側とは反対側から変調光束
を射出する透過型の液晶パネルである。この単色変調液
晶パネル51は、図2および図3に示すように、硝子等
で構成された2枚の透明な基板(対向基板511、TF
T基板512)の間にツイステッドネマチック(TN)
液晶513が封入されたものである。対向基板511に
は共通電極514および不要光を遮光するためのブラッ
クマトリクス515等が形成され、他方のTFT基板5
12には画素電極516、スイッチング素子としての薄
膜トランジスタ(TFT)517等が形成され、TFT
517を介して画素電極516に電圧が印加されると、
共通電極514との間に挟まれた液晶513が駆動され
るという構成である。なお、TFT基板512には、複
数の走査線518と複数のデータ線519が交差して配
置され、その交差部付近にTFT517がゲートを走査
線518、ソースをデータ線519、ドレインを画素電
極516に接続して配置される。そして、走査線518
には順次選択電圧が印加され、それに応じてオンしたX
軸方向の画素のTFT517を介して各画素の駆動電圧
が画素電極516に書き込まれる。TFT517は非選
択電圧の印加によりオフとなり印加された駆動電圧を図
示されない蓄積容量等に保持する。単色変調液晶パネル
51の開口部(ブラックマトリクス515の開口部)に
相当する領域に画素電極516は配置され、TFT51
7と画素電極516(必要に応じて画素電極に接続され
た蓄積容量)により各画素が構成される。なお、前記液
晶513はTN型だけでなく、強誘電型や反強誘電型、
水平配向型や垂直配向型など種々用いることが可能であ
る。
【0029】また、図3に示すように、対向基板511
の光入射側には、ダイクロイックミラー31Rで分離さ
れた赤色光Rを、画素電極516に集光するためのマイ
クロレンズアレイ531が設けられている。マイクロレ
ンズアレイ531は、マトリックス状、モザイク状等に
構成された複数の単位マイクロレンズ531Aを備えて
いる。単位マイクロレンズ531Aは、エッチング等に
より硝子板上に形成され、マイクロレンズアレイが形成
された硝子板とは異なる屈折率を有する樹脂層(接着
剤)532を介して対向基板511に接着されている。
単位マイクロレンズ531A(レンズの凸部または凹
部)のレンズピッチは、画素電極516の画素ピッチと
同じに設定される。そして、図2にも示すように、TF
T基板512の光射出側およびマイクロレンズアレイ5
31の光入射側には、それぞれ、偏光板542、541
が設けられている。
【0030】2色変調液晶パネル61も上述した単色変
調液晶パネル51と類似の構造を有し、図4および図5
に示すように、対向基板611、TFT基板612、液
晶613、共通電極614、ブラックマトリクス61
5、TFT617、走査線618、およびデータ線61
9を備えるが、サブ画素電極616G、616Bの寸法
形状が単色変調液晶パネル51の画素電極516とは相
違する。すなわち、単色変調液晶パネル51における1
つの画素電極516に対して、2色変調液晶パネル61
では緑色光Gを変調するサブ画素電極616Gと青色光
Bを変調するサブ画素電極616Bの2つのサブ画素電
極が対になって対応する構成となっている。ここで、2
つのサブ画素電極616G、616Bが並ぶ方向は、X
軸方向であり、走査線618が並ぶ方向であり、ダイク
ロイックミラー31G、31Bで色光が方向分離される
方向である。従って、サブ画素電極616G、616B
のY軸方向の長さ寸法は、画素電極516と同じである
が、X軸方向の幅寸法は、画素電極516の幅寸法の略
1/2に設定されている。その結果、2色変調液晶パネ
ル61の総画素数は、単色変調液晶パネル51の総画素
数の2倍となっている。
【0031】また、図5に示すように、このような2色
変調液晶パネル61の対向基板611の光入射側にも、
単色変調液晶パネル51と同様に、複数の単位マイクロ
レンズ631Aから構成されるマイクロレンズアレイ6
31が樹脂層632を介して配置されている。但し、単
色変調液晶パネル51の場合とは異なり、X軸方向に並
ぶ一対のサブ画素電極616B、616Gに対して1つ
の単位マイクロレンズ631Aが対応するように構成さ
れている。従って、単位マイクロレンズ631AのX軸
方向の幅寸法はサブ画素電極616Bの幅寸法とサブ画
素電極616Gの幅寸法の和に等しく、Y軸方向の長さ
寸法はサブ画素電極616B、616Gのそれと等し
い。尚、マイクロレンズアレイの光入射側およびTFT
基板612の光射出側には、偏光板642、641が設
けられている。
【0032】図1及び図5に示すように、第1色分離光
学素子となるダイクロイックミラー31Rで分離された
緑色光Gおよび青色光Bは、第2色分離光学素子を構成
するダイクロイックミラー31G、31Bで反射した
後、マイクロレンズアレイ631の各単位マイクロレン
ズ631Aに異なる角度で入射する。この各単位マイク
ロレンズ631Aに入射した緑色光Gおよび青色光B
は、それぞれ異なる角度で単位マイクロレンズ631A
から射出され、X軸方向に並ぶ一対のサブ画素電極61
6B、616Gの近傍に、色光毎に分かれてそれぞれ集
光される。そして、緑色光Gおよび青色光Bは、それぞ
れのサブ画素電極616B、616Gにより変調された
後、2色変調液晶パネル61の光束入射端面と直交する
方向(画像形成領域61Aの法線方向、Z軸方向)に対
して互いに対称な角度で射出される。
【0033】このような単色変調液晶パネル51および
2色変調液晶パネル61において、図6に示すように、
画素電極516を複数配置して構成される単色変調液晶
パネル51の画像形成領域51Aと、サブ画素電極61
6B、616Gを複数配置して構成される2色変調液晶
パネル61の画像形成領域61Aとは、同一形状、同一
面積に設定されている。そして、上述したように、画素
電極516は、サブ画素電極616Bとサブ画素電極6
16Gの2つを一対とした単位と対応している。さら
に、画像形成領域61Aは、列毎に2種類のサブ画素電
極616B、616Gの配列が入れ替えられていて、例
えば、青色光Bが入射するサブ画素電極616Bと隣り
合う上下、左右の位置には、緑色光Gが入射するサブ画
素電極616Gが配置される構成となっている。
【0034】前記色合成光学系70は、図1に示すよう
に、ダイクロイックプリズム71を備え、単色変調液晶
パネル51および2色変調液晶パネル61から射出され
た変調後の3種類の色光を合成してカラー画像を形成す
る。このダイクロイックプリズム71は立方体形状をな
し、赤色光Rを透過し、緑色光G及び青色光Bを反射さ
せる誘電体多層膜711が平面視正方形の対角線部分に
形成されている。そして、色合成光学系70で合成され
たカラー画像は、投写レンズ90から射出され、スクリ
ーン上に拡大投写される。尚、ダイクロイックプリズム
71に代えてダイクロイックミラーを使用しても色合成
光学系70を構成することは可能である。但し、板状の
ダイクロイックミラーを使用した場合には、光束合成面
であるミラーに反りが発生しやすく、その結果、投写画
像に歪みを生じやすいという問題がある。従って、光束
合成面に反りを発生し難いダイクロイックプリズム71
を用いて色合成光学系70を構成した方が、高品位の投
写画像を形成できるという点で優れている。
【0035】このような第1実施形態によれば、以下の
ような効果がある。光変調光学系50が単色変調液晶パ
ネル51および2色変調液晶パネル61を含んで構成さ
れているので、明るさや色バランス等の光学特性を所望
の状態にすることが容易であり、かつ投写レンズ90と
して高価なレンズを用いる必要がなく低コスト化を図り
易い。すなわち、電気光学装置の大きさが同じであれ
ば、従来の3色変調液晶パネルと比較して、2色変調液
晶パネル61を使用した場合には、サブ画素電極616
G、616BのX軸方向(入射する色光が方向分離され
る方向)の寸法を大きくすることができる。そして、サ
ブ画素電極616G、616Bが大きくなれば、前段に
配置される単位マイクロレンズ631Aの焦点距離を相
対的に長めに設定できるので、マイクロレンズによる集
光角を小さくすることができ、2色変調液晶パネル61
から射出される光束の発散角α1を小さくすることがで
きる(α1<α0)。さらに、従来の3色変調液晶パネ
ルに対して、2色変調液晶パネル61に入射する色光は
2種類であるから、色分離光学系30の第2色分離光学
素子で方向分離され、2色変調液晶パネル61に異なる
方向から入射する各色光の入射角度β1も小さくするこ
とができる(β1<β0)。従って、従来の3色変調液
晶パネルを用いた空間色分離型プロジェクタに対して、
本発明の2色変調液晶パネルを用いた空間色分離型プロ
ジェクタでは、光変調光学系から射出される発散光の発
散角を小さくできる(α1+β1<α0+β0)ので、
光変調光学系(電気光学装置)を高精細化していく場合
にも、Fナンバーが小さく大口径で高価な投写レンズを
用いることなく、光利用効率を低下させずに、明るく色
バランスに優れたカラー画像を投写表示することができ
る。逆に、2色変調液晶パネル61から射出される発散
光の発散角(α1+β1)を3色変調液晶パネルの場合
と同じに設定すれば、マイクロレンズの焦点距離をより
短くしてサブ画素電極616B、616Gに入射する光
束の径をより小さくすることができるため、サブ画素電
極への色光の入射効率を高められると共に、隣接する他
のサブ画素電極に不要な色光が入射することによって生
じる混色の発生を防止して、色表現性に優れたカラー画
像を投写表示することができる。
【0036】また、3色変調液晶パネルに比べて、2色
変調液晶パネルではサブ画素電極616G、616Bの
寸法が大きいため、光源を含む照明光学系、投写レンズ
等との間で高い相対位置精度を確保する必要性が低く、
その分プロジェクタの製造が容易となる。また、本発明
の空間色分離型プロジェクタでは、2つの液晶パネル5
1、61でプロジェクタを構成できるので、3板式のプ
ロジェクタよりも低コスト化と小型化を図ることができ
る。
【0037】さらに、単色変調液晶パネル51の画素電
極516の面積が、2色変調液晶パネル61のサブ画素
電極616G、616Bの面積の略2倍に設定されてい
るので、各液晶パネル51、61の画像形成領域51
A、61Aを構成する画素数を同じにすることができ、
明るさ、色バランスに優れた投写画像を実現できる。
【0038】さらに、1画素あたりの面積が大きい単色
変調液晶パネル51で赤色光Rを変調しているので、赤
色光Rの強度が相対的に小さい短アーク長の光源ランプ
(例えば、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ)
を光源に使用した場合においても、赤色光Rを無駄なく
利用することができる。これにより他の色光との間で強
度のバランスを取り易くなり、光利用効率を低下させる
ことなく色バランスに優れた投写画像を実現することが
できる。
【0039】さらに、単色変調液晶パネル51の画像形
成領域51Aの光入射側に各画素電極516に対応する
単位マイクロレンズ531Aが配置されているので、赤
色光Rの光利用効率を一層向上させることができ、より
明るく、色バランスに優れた投写画像を実現することが
できる。
【0040】さらに、色分離光学系30としてダイクロ
イックミラー31R、31G、31Bを採用しているの
で、プロジェクタの軽量化および低コスト化を図り易
い。尚、ダイクロイックミラーの使用においては、ミラ
ーの反りによる光路シフトを生じ易いという問題がある
が、色分離光学系30は、光源10を含む照明系側に配
置されるので、高精度性は要求されず問題とはならな
い。さらに、色合成光学系70としてダイクロイックプ
リズム71を採用しているので、誘電体多層膜711に
反りが発生することもなく、また、ダイクロイックミラ
ーのように光路シフトを生じることもないので、画像合
成を高精度に行うことができ、高品位な投写画像を表示
できる。
【0041】2.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、以
下の説明では、既に説明した部分と同一の部分について
は、同一符号を付してその説明を省略または簡略化す
る。前記第1実施形態では、単色変調液晶パネル51の
総画素数は2色変調液晶パネル61の総画素数の1/2
に、従って、単色変調液晶パネル51の画素電極516
の面積は、2色変調液晶パネル61のサブ画素電極61
6B、616Rの面積の略2倍に設定されていた。
【0042】これに対して、本実施形態では、図7およ
び図8に示すように、単色変調液晶パネル81の総画素
数は2色変調液晶パネル61の総画素数と等しく、従っ
て、単色変調液晶パネル81の画素電極816の面積及
び形状寸法は、2色変調液晶パネル61のサブ画素電極
616B、616Rの面積及び形状寸法と略同一に設定
されている点が相違する。また、前記第1実施形態で
は、単色変調液晶パネル51は赤色光Rを変調していた
が、本実施形態では、単色変調液晶パネル81は緑色光
Gを変調する点が相違する。尚、2色変調液晶パネル6
1は、前記第1実施形態と同様の構造であるが、第1実
施形態とは異なる青色光B、赤色光Rを変調するため、
サブ画素電極の符号のみ、色光に応じた616B、61
6Rという符号を使用し、他の部分については、第1実
施形態と同様の符号を用いた(図8参照)。
【0043】本実施形態に係るプロジェクタは、基本的
構造を第1実施形態に係るプロジェクタと同一とし(図
1参照)、第1色分離光学素子として赤色光Rを透過す
るダイクロイックミラー31Rを、緑色光Gを透過する
ダイクロイックミラーに変更し、第2色分離光学素子を
構成するダイクロイックミラー31Gを赤色光Rを反射
するダイクロイックミラーに変更したものである。
【0044】本実施形態に係る単色変調液晶パネル81
は、図7に示すように、画素電極816が第1実施形態
における画素電極516の略半分の幅寸法(長さ寸法は
同じ、図3参照)とされ、これに伴い、単色変調液晶パ
ネル81の対向基板511の光入射側に設けられるマイ
クロレンズアレイ831の単位マイクロレンズ831A
の大きさも変更されている。すなわち、単位マイクロレ
ンズ831AのX軸方向及びY軸方向におけるレンズピ
ッチは、画素電極816の対応する方向における画素電
極816のピッチに等しくなるように設定されている。
【0045】このような本実施形態において、図8に示
すように、単色変調液晶パネル81および2色変調液晶
パネル61は、同一の面積の画像形成領域61A、81
Aを有するため、単色変調液晶パネル81で緑色光Gを
変調する画素の数は、2色変調液晶パネル61で赤色光
Rまたは青色光Bを変調する画素の数の2倍となる。そ
して、単色変調液晶パネル81の各画素電極816およ
び2色変調液晶パネル61のサブ画素電極616B、6
16Rの対応は、図8に示すように、X軸方向に1/2
画素分のずれが生じるように設定されている。
【0046】このような第2実施形態によれば、前記第
1実施形態で述べた効果の他に、以下のような効果があ
る。すなわち、人間の視覚特性上、観察者の解像度に対
する感覚は緑色光Gの解像度に影響され易いことを考慮
すると、本実施形態のプロジェクタでは、単色変調液晶
パネル81で変調される緑色光Gの解像度が、2色変調
液晶パネル61で変調される赤色光Rまたは青色光Bの
解像度の2倍となっていることから、より高解像度の投
写画像を表示することができる。
【0047】また、2色変調液晶パネル61の画像形成
領域61Aの画素配列と、単色変調液晶パネル81の画
像形成領域81Aの画素配列とを、X軸方向(走査線が
並ぶ方向、色光が分離される方向)に1/2画素分ずれ
た位置で対応させているので、両液晶パネル61、81
から射出された光束を合成したカラー投写画像では、平
面的に並ぶ画素構造を目立たなくすることができ、投写
画像の視認性を向上させた高品位の投写画像を実現でき
る。また、走査線が並ぶ方向(X軸方向)にずらしてい
るので、人間の視特性から画素構造を一層目立たなくす
ることができる。
【0048】尚、本発明は、前述の各実施形態に限定さ
れるものではなく、以下に示すような変形をも含むもの
である。前記各実施形態では、本発明を透過型液晶パネ
ルを用いたプロジェクタに採用していたが、これに限定
されない。また、電気光学装置としてTFTをスイッチ
ング素子として用いた液晶パネル51、61が採用され
ていたが、これに限定されない。すなわち、同じ液晶パ
ネルであっても、TFD(薄膜ダイオード)をスイッチ
ング素子として用いたものであってもよい。さらには、
PDLC(高分子分散型液晶)パネルを用いても同様の
効果を期待できるプロジェクタを構成することができ、
要するに、光源からの出射光束を変調する形式の電気光
学装置を備えた種々のプロジェクタに本発明を採用する
ことができる。また、前記各実施形態では、2色変調液
晶パネル61の画素配列は、マトリックス状に設定され
ていたが、これに限らず、ストライプ型、トライアング
ル型等種々の画素配列を採用してもよい。
【0049】さらに、前記第1実施形態では、第1色分
離光学素子として赤色光Rを透過するダイクロイックミ
ラー31Rを採用していたが、これに限定されない。す
なわち、第1色分離光学素子で分離する色光は、光源、
電気光学装置、色合成光学系の特性に応じて、適宜設定
すればよい。例えば、青色光Bの相対強度が小さい、ハ
ロゲンランプ、キセノンランプ、及び、ある種のメタル
ハライドランプ等を光源ランプとして用いる場合には、
単色変調液晶パネルに青色光Bを入射させる構成とすれ
ば、光利用効率と色バランスを両立できるため効果的で
ある。
【0050】尚、先の2つの実施形態においては、その
何れにおいても、単色変調液晶パネル51、81にはマ
イクロレンズアレイを配置していたが、これらのマイク
ロレンズは単色変調液晶パネル51、81における光利
用効率を向上させる目的で配置されているものであるか
ら、単色変調液晶パネル51、81に入射する色光の光
強度が十分に大きい場合には、これらのマイクロレンズ
アレイを省略することができ、その分、光学系の低コス
ト化を図ることができる。その他、本発明の実施の際の
具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成でき
る範囲で他の構造等としてもよい。
【0051】
【発明の効果】前述のような本発明に係るプロジェクタ
によれば、光変調光学系が2色変調電気光学装置を備え
ているので、従来の3色変調電気光学装置を備えたプロ
ジェクタに比べて、2色変調電気光学装置の画像形成領
域を構成する画素の寸法を大きくできる。従って、2色
変調電気光学装置の前段に配置されるマイクロレンズの
集光角αや、色光を方向分離する角度βを小さくするこ
とができので、明るさや色バランス等の光学特性を所望
の状態にすることが容易であり、かつ大型で高価な投写
レンズを用いる必要がなく、低コスト化を図り易いプロ
ジェクタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの構
造を表す模式図である。
【図2】前記実施形態における単色変調電気光学装置の
構造を表す斜視図である。
【図3】前記実施形態における単色変調電気光学装置の
構造を表す断面図である。
【図4】前記実施形態における2色変調電気光学装置の
構造を表す斜視図である。
【図5】前記実施形態における2色変調電気光学装置の
構造を表す断面図である。
【図6】前記実施形態における単色変調電気光学装置お
よび2色変調電気光学装置の画素配列の対応を表す模式
図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るプロジェクタを構
成する単色変調電気光学装置の構造を表す断面図であ
る。
【図8】前記実施形態における単色変調電気光学装置お
よび2色変調電気光学装置の画素配列の対応を表す模式
図である。
【図9】従来のプロジェクタの構造を表す要部模式図で
ある。
【図10】従来のプロジェクタに用いられる電気光学装
置の構造を表す断面図である。
【符号の説明】
10 光源 30 色分離光学系 50 光変調光学系 70 色合成光学系 51、81 単色変調電気光学装置 61 2色変調電気光学装置 51A、61A、81A 画像形成領域 R 赤色光 G 緑色光 B 青色光 531A、631A、831A 単位マイクロレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 360 G09F 9/00 360Z H04N 9/31 H04N 9/31 C Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 HA13 HA25 2H091 FA05X FA05Z FA14X FA14Z FA26X FA29X GA03 GA06 HA07 HA12 MA07 2H092 GA13 GA15 GA20 GA23 HA03 PA07 PA08 RA05 5C060 BC03 EA01 GB06 HC01 HC21 HD02 JA14 JB06 5G435 AA04 AA17 BB17 CC12 DD05 GG02 GG04 GG28 LL15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、この光源から射出された光束を3
    種類の色光に分離する色分離光学系と、この色分離光学
    系で分離された3種類の色光のうち、いずれか1種類の
    色光を変調する単色変調電気光学装置と、他の2種類の
    色光を変調する2色変調電気光学装置と、前記単色変調
    電気光学装置と前記2色変調電気光学装置とによって変
    調された各色光を合成する色合成光学系とを備えたプロ
    ジェクタであって、 前記単色変調電気光学装置と前記2色変調電気光学装置
    とは、一対の基板と、これら一対の基板間に挟持された
    電気光学材料と、一方の前記基板上に形成された複数の
    画素電極とを備え、 前記2色変調電気光学装置は、さらに前記色分離光学系
    側の前記基板にマイクロレンズを備えていることを特徴
    とするプロジェクタ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のプロジェクタにおいて、 前記単色変調電気光学装置は、前記色分離光学系側の前
    記基板にマイクロレンズを備えていることを特徴とする
    プロジェクタ。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のプロジェ
    クタにおいて、 前記色分離光学系は、前記光源から射出された光束を2
    種類の色光に分離する第1色分離光学素子と、この第1
    色分離光学素子により分離された2種類の色光のいずれ
    か一方を、さらに2種類の色光に分離する第2色分離光
    学素子とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、 互いに直交する3つの軸をX軸、Y軸、Z軸とし、光の
    進行方向をZ軸方向、前記色分離光学系によって前記色
    光が分離される方向をX軸方向としたとき、前記単色変
    調電気光学装置の前記画素電極の面積およびX軸方向の
    寸法は、前記2色変調電気光学装置の前記画素電極の面
    積およびX軸方向の寸法の略2倍に設定されており、前
    記単色変調電気光学装置の前記画素電極のY軸方向の寸
    法は、前記2色変調電気光学装置の前記画素のY軸方向
    の寸法と略同一であることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、 互いに直交する3つの軸をX軸、Y軸、Z軸とし、光の
    進行方向をZ軸方向、前記色分離光学系によって前記色
    光が分離される方向をX軸方向としたとき、前記単色変
    調電気光学装置の前記画素電極の面積およびX軸、Y軸
    方向の寸法は、前記2色変調電気光学装置の前記画素電
    極の面積ならびにX軸、Y軸方向の寸法と略同一である
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のプロジェクタにおいて、 前記単色変調電気光学装置の前記画素電極の配列は、前
    記2色変調電気光学装置の前記画素電極の配列と1/2
    画素分ずれた位置で対応していることを特徴とするプロ
    ジェクタ。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のプロジェクタにおいて、 前記単色変調電気光学装置の前記画素電極の配列は、前
    記2色変調電気光学装置の前記画素電極の配列と前記X
    軸方向でずれていることを特徴とするプロジェクタ。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、前記単色変調電気光学装置は、緑
    色光を変調するものであることを特徴とするプロジェク
    タ。
  9. 【請求項9】請求項1〜請求項7のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、前記単色変調電気光学装置は、赤
    色光を変調するものであることを特徴とするプロジェク
    タ。
  10. 【請求項10】請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    プロジェクタにおいて、前記単色変調電気光学装置は、
    青色光を変調するものであることを特徴とするプロジェ
    クタ。
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