JPH06225247A

JPH06225247A - 液晶プロジェクタ

Info

Publication number: JPH06225247A
Application number: JP34823892A
Authority: JP
Inventors: Shunsuke Hanaoka; 俊介花岡
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1992-12-28
Filing date: 1992-12-28
Publication date: 1994-08-12

Abstract

(57)【要約】【目的】単板式の液晶プロジェクタによる表示画像の
画質を向上させる。【構成】光源２と、この光源２からの光が照射され画
像表示を行う液晶パネル３と、この液晶パネル３を透過
した光を投射する投射レンズ４とを有する液晶プロジェ
クタにおいて、投射レンズ４の前又は後の光路にアクテ
ィブプリズム１０を配置し、このアクティブプリズム１
０を駆動手段５で駆動させて投射光の光軸を微小にずら
すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、液晶パネルを使用して
スクリーン上に画像を投写させる液晶プロジェクタに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、投写型のカラー画像表示装置とし
て、液晶パネルを使用した液晶プロジェクタと称される
ものが開発されている。この液晶プロジェクタは、例え
ば図４に示すように、キセノンランプなどの光源１から
の光を反射鏡２などの光学部材により平行光線とした
後、投写する画像ｍが表示される液晶パネル３を透過さ
せ、この液晶パネル３の透過により像光を形成させ、こ
の像光を投写レンズ４によりスクリーン（図示せず）に
拡大投写させるものである。

【０００３】ここで、カラー画像を投写させる場合に
は、液晶パネル３に表示される画像をカラー画像とする
必要があり、１枚の液晶パネルでカラー画像を表示させ
るためには、液晶パネル３に形成された画素を、赤，
緑，青の３原色に分割し、それぞれの色の画素で投写す
る画像の赤色画像，緑色画像及び青色画像を形成させ
て、カラー画像を形成させる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、このように１
枚の液晶パネルを使用したプロジェクタでスクリーンに
拡大投影されて表示される画像は、赤，緑，青の３色の
画素が独立して存在することになり、液晶パネルの画素
数が十分に多ければこのような構成でも問題ないが、現
実的にはスクリーン上に表示された画像の各画素が比較
的容易に判別できる程度の画素数であり、滑らかなカラ
ー画像が表示されているとは言えなかった。

【０００５】この問題点を解決するためには、例えば３
枚の液晶パネルを使用して、各液晶パネルに赤色画像，
緑色画像及び青色画像を表示させ、それぞれの色の画像
を合成する方式のものもあるが、このように３枚の液晶
パネルを使用するものは構成が複雑になる不都合があっ
た。

【０００６】本発明はかかる点に鑑み、１枚の液晶パネ
ルを使用したいわゆる単板式の液晶プロジェクタによる
表示画像の画質を向上させることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図１に
示すように、光源２と、この光源２からの光が照射され
画像表示を行う液晶パネル３と、この液晶パネル３を透
過した光を投射する投射レンズ４とを有する液晶プロジ
ェクタにおいて、投射レンズ４の前又は後の光路にアク
ティブプリズム１０を配置し、このアクティブプリズム
１０を駆動手段５で駆動させて投射光の光軸を微小にず
らすようにしたものである。

【０００８】また、この場合に液晶パネル３の各色の画
素が重なるように、アクティブプリズム１０を駆動手段
５が駆動するようにしたものである。

【０００９】

【作用】本発明によると、アクティブプリズムによる光
軸の微小なずれにより、液晶パネルに表示された画像の
各画素が微小にずれて投射され、各画素を構成する原色
やブラックマトリクス部分が目立たなくなり、滑らかな
カラー画像が表示される。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を、図１を参照して
説明する。この図１〜図３において、図４に対応する部
分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。

【００１１】図１は本例の液晶プロジェクタの構成を示
す図で、本例においては液晶パネル３と投射レンズ４と
の間の光路に、アクティブプリズム１０を配置する。こ
のアクティブプリズム１０は、液晶パネル３を透過した
像光の光軸をずらす作用があるプリズムで、コイル等の
駆動手段５により駆動される。

【００１２】このアクティブプリズム１０の構成を図２
に示すと、２枚の透明なガラス板１１，１２が蛇腹部材
１３で連結され、このガラス板１１と１２との間に形成
される空間に、ガラスと屈折率がほぼ同じ液体１４が充
填される。そして、通常の状態では２枚のガラス板１
１，１２は平行状態とされ、光軸をずらす場合に駆動手
段５により２枚のガラス板１１，１２のなす角度を変化
させる。

【００１３】そして本例においては、この駆動手段５に
よるアクティブプリズム１０の駆動を、液晶パネル３に
表示される画像の１ドットを構成する各色の画素が重な
って見えるように、微小に光軸をずらす処理を行う。即
ち、本例の液晶パネル３の画素構成は、図３に示すよう
に、赤色の画素Ｒと緑色の画素Ｇと青色の画素Ｂとが順
番に配列され、隣接する３個の画素Ｒ，Ｇ，Ｂで１ドッ
トｄが構成される。そして、この３個の画素Ｒ，Ｇ，Ｂ
で構成される１ドットｄが重なって見えるように、アク
ティブプリズム１０を駆動させる。この場合、この微小
な駆動は液晶パネル３に表示される映像の１フィールド
周期で行われる。

【００１４】その他の部分は、従来の単板式の液晶プロ
ジェクタと同様に構成する。

【００１５】このように構成される本例の液晶プロジェ
クタによると、スクリーン上に投影される画像が、各ド
ットを構成する個々の色（赤，緑，青の原色）が目立た
ない良好なものになる。即ち、表示される映像の１フィ
ールド周期で１ドットを構成する各色の画素が重なるよ
うに、アクティブプリズム１０で光軸をずらす処理が行
われることで、スクリーン上に投影される画像の各ドッ
トを構成する原色が重なって見え、３原色の合成による
色が良好に再現され、良好なカラー画像がスクリーン上
に投影されるようになる。さらに、各画素間のブラック
マトリクス部分も目立たなくなり、この点からも良好な
カラー画像が表示されるようになる。

【００１６】そして本例の場合には、このような表示画
素をずらす処理がアクティブプリズムにより行われるの
で、比較的簡単な構成で実現できる。即ち、例えばアク
ティブプリズムを設ける代わりに、液晶パネルや投射レ
ンズを微小に振動させても同様な効果が得られるが、液
晶パネルとして構成された基板や投射レンズを正確に微
小に振動させるための駆動源は構成が複雑になり、アク
ティブプリズムを使用して光軸をずらす処理を行った方
が、簡単に実現できる。

【００１７】なお、上述実施例では映像信号の１フィー
ルド周期でアクティブプリズムを駆動させるようにした
が、より高速で振動させるようにしても良い。

【００１８】また、上述実施例では液晶パネル上の各原
色の画素が重なるようにアクティブプリズムを駆動させ
るようにしたが、各原色の画素が重ならない状態で単純
に微小に振動させるだけでも画質改善が行える。即ち、
アクティブプリズムを微小に振動させると、液晶パネル
上の各画素間に存在するブラックマトリクス部分が目立
たなくなり、ブラックマトリクス部分のない良好な画像
がスクリーン上に投影されるようになる。

【００１９】また、上述実施例ではアクティブプリズム
を液晶パネルと投射レンズとの間に配置するようにした
が、投射レンズの後に配置するようにしても良い。

【００２０】

【発明の効果】本発明によると、アクティブプリズムに
よる光軸の微小なずれにより、液晶パネルに表示された
画像の各画素が微小にずれて投射され、各ドットを構成
するそれぞれの原色やブラックマトリクス部分が目立た
なくなり、滑らかなカラー画像が表示される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す構成図である。

【図２】一実施例に適用されるアクティブプリズムを示
す断面図である。

【図３】一実施例の液晶パネルの画素構成を示す構成図
である。

【図４】従来の単板式の液晶プロジェクタの一例を示す
構成図である。

【符号の説明】

１光源２反射鏡３液晶パネル４投射レンズ５駆動手段１０アクティブプリズム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】光源と、該光源からの光が照射され画像
表示を行う液晶パネルと、該液晶パネルを透過した上記
光を投射する投射レンズとを有する液晶プロジェクタに
おいて、上記投射レンズの前又は後の光路にアクティブプリズム
を配置し、該アクティブプリズムを駆動手段で駆動させ
て投射光の光軸を微小にずらすようにした液晶プロジェ
クタ。
【請求項２】液晶パネルの各色の画素が重なるよう
に、アクティブプリズムを駆動手段が駆動するようにし
た請求項１記載の液晶プロジェクタ。