JP2001054131A - カラー画像表示システム - Google Patents

カラー画像表示システム

Info

Publication number
JP2001054131A
JP2001054131A JP2000131462A JP2000131462A JP2001054131A JP 2001054131 A JP2001054131 A JP 2001054131A JP 2000131462 A JP2000131462 A JP 2000131462A JP 2000131462 A JP2000131462 A JP 2000131462A JP 2001054131 A JP2001054131 A JP 2001054131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color image
color
image data
display
partial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000131462A
Other languages
English (en)
Inventor
Tateo Osawa
健郎 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2000131462A priority Critical patent/JP2001054131A/ja
Priority to EP00111557A priority patent/EP1058158A3/en
Publication of JP2001054131A publication Critical patent/JP2001054131A/ja
Priority to US10/738,337 priority patent/US20040233213A1/en
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/3147Multi-projection systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers

Abstract

(57)【要約】 【課題】良好な画像品質で複数の部分表示画像を一画面
の画像として合成表示できるカラー画像表示システムを
提供する。 【解決手段】画像入力装置1からの入力カラー画像デー
タを画像データ変換装置2により表示用カラー画像デー
タに変換して部分カラー画像表示用のプロジェクタ3
A,3Bに入力し、部分カラー画像をスクリーン4上で
一画面のカラー画像として合成表示するカラー画像表示
システムにおいて、画像データ変換装置2はプロジェク
タ3A,3Bの色再現特性の違いを補正する色補正装
置、所定の設定バイアス上に部分カラー画像が表示され
るようにバイアス補正を行うバイアス補正装置、各部分
カラー画像の重複領域において重複領域に含まれる各部
分カラー画像が所定の割合で表示されるように画像デー
タの分配を行うデータ分配装置および各部分カラー画像
の色むらを補正するむら補正装置を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー画像表示シス
テムに係り、特に複数の部分カラー画像表示装置により
表示される部分カラー画像を一画面のカラー画像として
合成表示するために入力画像データを表示用カラー画像
データに変換する画像データ変換装置を有するカラー画
像表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数のプロジェクタによる表示画
像を合成することにより、一枚の高精細かつ大画面の画
像を表示するカラー画像表示システムが提案され、実用
化されている。すなわち、複数のプロジェクタにより部
分カラー画像をスクリーン上に投影表示することによっ
て、スクリーン上で一画面のカラー画像として合成表示
するシステムである。
【0003】このように複数のプロジェクタによる表示
画像を合成することによって一画面のカラー画像を表示
するシステムでは、各プロジェクタの幾何歪み、輝度の
違いにより、各プロジェクタによる表示画像間で画素位
置のずれや、再現輝度の違いが生じる。また、このよう
なシステムでは一般に各プロジェクタによる表示画像が
一部で重複するように合成されるため、その重複領域で
各表示画像の調整誤差による色ずれが生じる。
【0004】従来、これらの問題を解決するために、各
プロジェクタの投影位置の調整や画像データの補正によ
る幾何歪みの補正、各プロジェクタによる表示画像の重
複領域での画像データの補正による色ずれの補正が行わ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発明者らの検
討によれば、上述したように幾何歪みの補正や各プロジ
ェクタによる表示画像の重複領域での色ずれ補正を行っ
ただけでは、最終的に一画面として合成表示されるカラ
ー画像として十分な品質の画像が得られないという問題
点があった。
【0006】本発明は、良好な画像品質で複数の部分カ
ラー画像を一画面のカラー画像として合成表示できるカ
ラー画像表示システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は表示用カラー画像データがそれぞれ入力さ
れることにより、一画面のカラー画像として合成表示さ
れる部分カラー画像をそれぞれ表示する複数の部分カラ
ー画像表示手段と、入力カラー画像データを前記各部分
カラー画像表示手段に入力する表示用カラー画像データ
に変換する画像データ変換手段とからなるカラー画像表
示システムにおいて、画像データ変換手段ないしは部分
カラー画像表示手段を以下のように構成する。
【0008】(1)前記画像データ変換手段は、前記各
部分カラー画像表示手段の色再現特性の違いを補正する
色補正手段を有する。このような色補正手段を備えるこ
とにより、複数の部分カラー画像表示手段の色再現特性
が異なっていても、一画面として合成表示されたカラー
画像全体で表示される色が一致するので、部分カラー画
像間の不連続なつなぎ目が解消され、全体として高品質
のカラー画像を表示することが可能となる。
【0009】(2)前記画像データ変換手段は、前記部
分カラー画像表示手段において所定の設定バイアス上に
前記部分カラー画像が表示されるように、入力されるカ
ラー画像データをバイアス補正する補正手段を有する。
このようなバイアス補正を行う補正手段を備えることに
より、部分カラー画像表示手段に入力される表示用カラ
ー画像データがバイアス以下になるために画像として再
現できなくなる場合がなくなるか、もしくは低減され
る。
【0010】(3)前記画像データ変換手段は、前記各
部分カラー画像表示手段により表示される部分カラー画
像の重複領域において該重複領域に含まれる各部分カラ
ー画像が所定の割合で表示されるように、入力されるカ
ラー画像データを前記各部分カラー画像表示手段に入力
する表示用カラー画像データに分配するデータ分配手段
を有する。このデータ分配手段により、複数の部分カラ
ー画像表示手段による各部分カラー画像が重なる重複領
域においても、正確に所望の色を表示することが可能と
なる。
【0011】(4)前記画像データ変換手段は、前記各
部分カラー画像表示手段により表示される部分カラー画
像の色むらを補正するむら補正手段を有する。このよう
な色むら補正手段によって、各部分カラー画像表示手段
により表示される部分カラー画像を補正することによ
り、各部分カラー画像内においてより高画質な表示が行
われるだけでなく、各部分カラー画像表示手段毎に異な
る色むらにより生じる部分カラー画像の不連続な境界の
発生を防止することができる。
【0012】(5)前記各部分カラー画像表示手段は、
該部分カラー画像表示手段により表示される部分カラー
画像と他の部分カラー画像表示手段により表示される部
分カラー画像との重複領域において他の領域より表示輝
度が低下するように構成される。このように各部分カラ
ー画像表示手段を構成することにより、重複領域におい
てバイアスの増加をなくするか、または緩和することが
できる。
【0013】(6)(1)〜(5)における前記部分カ
ラー画像表示手段として、4以上の原色を有する多原色
ディスプレーを用いてもよく、それによってより広い色
再現域を実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 (第1の実施形態)図1に、本発明の第1の実施形態に
係るカラー画像表示システムを示す。このカラー画像表
示システムは、画像入力装置1と画像データ変換装置2
とプロジェクタ3A,3Bおよびスクリーン4からな
る。
【0015】画像入力装置1は、例えばディジタルカメ
ラを用いて被写体を撮像して得られた各画素当たりRG
B(赤、緑、青)3チャンネルの画像データを入力カラ
ー画像データとして得る装置である。この画像入力装置
1の感度特性は輝度に対して線形であり、入力カラー画
像データも輝度に対して線形なデータである。この画像
入力装置1によって得られた入力カラー画像データは、
画像データ変換装置2に出力される。
【0016】画像データ変換装置2は、画像入力装置1
からの入力カラー画像データを部分カラー画像表示手段
である二つのプロジェクタ3A,3Bへの表示用カラー
画像データに変換して、それぞれ対応する各プロジェク
タ3A,3Bへ出力する。
【0017】プロジェクタ3A,3Bは、本実施形態で
はRGBの三原色プロジェクタであり、それぞれに入力
される表示用カラー画像データに応じてスクリーン4上
に部分カラー画像を投影して表示する。以降、プロジェ
クタ3A,3Bによりスクリーン4上に表示される部分
カラー画像を部分表示画像ともいう。これによりスクリ
ーン4上では、各部分表示画像が全体として大きな一画
面のカラー画像(以下、合成表示画像もいう)として合
成表示される。この場合、スクリーン4上でのプロジェ
クタ3A,3Bによる各部分表示画像は、図1に示され
るように合成表示画像上で一部が重複する。
【0018】次に、図2を用いて画像データ変換装置2
について詳細に説明する。この画像データ変換装置2
は、各プロジェクタ3A,3Bに対応して設けられた色
補正装置11A,11B、幾何補正装置12A,12
B、バイアス補正装置13A,13B、データ分配装置
14A,14Bおよび階調補正装置15A,15Bから
構成される。色補正装置11Aと11B、幾何補正装置
12Aと12B、バイアス補正装置13Aと13B、デ
ータ分配装置14Aと14Bおよび階調補正装置15A
と15Bは、いずれも同一構成である。以下、画像デー
タ変換装置2の各部の構成について説明する。
【0019】[色補正装置11A,11Bについて]色
補正装置11A,11Bには、各プロジェクタ3A,3
Bにより表示可能な画像領域内の入力カラー画像データ
(入力信号値RGB)が画像入力装置1から入力され
る。入力カラー画像データは、プロジェクタ3A,3B
の特性には依存しない。これらの入力画像データの信号
値RGBは、色補正装置11A,11Bにより各プロジ
ェクタ3A,3Bの色再現特性に応じて、各プロジェク
タ3A,3Bでの表示に適した固有の信号値(表示信号
値という)に変換される。
【0020】図3に、プロジェクタ3A,3Bの色再現
特性の測定系を示す。画像出力装置5から出力されるカ
ラー画像データに基づいて、プロジェクタ3A,3Bに
よりスクリーン4上にR(赤)、G(緑)、B(青)の
各単色画像を投影させ、これら各単色画像の最大発光時
のXYZ三刺激値をスクリーン4上のパッチ画像6から
分光計7のような測定器により測定することによって、
プロジェクタ3A,3Bの色再現特性を求めることがで
きる。
【0021】また、色再現特性の測定には、例えばディ
ジタルカメラのような画像撮影装置を用いることもでき
る。その場合は、画像出力装置5から出力されるカラー
画像データに基づいて、プロジェクタ3A,3Bにより
スクリーン4上にR(赤)、G(緑)、B(青)の各単
色画像を投影させ、これら各単色画像の最大発光時の画
像を画像撮影装置により撮影して信号値を得ることによ
って、プロジェクタ3A,3Bの色再現特性を求めるこ
とができる。
【0022】こうして求められたプロジェクタ3A,3
Bの色再現特性は、色補正装置11A,11Bに与えら
れる。色補正装置11A,11Bでは、入力カラー画像
データの信号値RGBを次式に示す線形変換により表示
用カラー画像データの信号値(表示信号値)R'G'B'
に変換する。
【0023】
【数1】
【0024】ここで、Xr、Xg、Xbはそれぞれ信号
値R'、G'、B'による最大発光時のXであり、同様に
Yr、Yg、Ybは信号値R'、G'、B'による最大発
光時のY、またZr、Zg、Zbはそれぞれ信号値
R'、G'、B'による最大発光時のZを表し、これら
X、Y、Zの値でプロジェクタ3A,3Bの色再現特性
を表す。さらに、aijは入力カラー画像データRGBを
XYZ三刺激値に変換するためのマトリクスAの要素で
ある。
【0025】また、色再現特性の測定には、画像撮影装
置を用いることもできる。その場合は、上述と同様に画
像出力装置5から出力されるカラー画像データに基づい
て、プロジェクタ3A,3Bによりスクリーン4上にR
(赤)、G(緑)、B(青)の各単色画像を投影させ、
これら各単色画像の最大発光時の画像を画像撮影装置に
より撮影して信号値を得ることによって、プロジェクタ
3A,3Bの色再現特性を求めることができる。
【0026】こうして求められたプロジェクタ3A,3
Bの色再現特性は、色補正装置11A,11Bに与えら
れる。色補正装置11A,11Bでは、入力カラー画像
データの信号値RGBを次式に示す線形変換により表示
用カラー画像データの信号値(表示信号値)R'G'B'
に変換する。
【0027】
【数2】
【0028】ここで、aijは入力カラー画像データRG
BをXYZ三刺激値に変換するためのマトリクスAの要
素である。さらに、Xr、Yr、ZrはR(赤)の最大
発光時のXYZ、Xg、Yg、ZgはG(緑)の最大発
光時のXYZ、Xb、Yb、ZbはB(青)の最大発光
時のXYZであり、画像撮影装置から出力される信号値
に基づき次式により算出される。
【0029】
【数3】
【0030】ここで、マトリクスMは画像撮影装置で得
られた画像信号値SをXYZ値に変換する行列(色度値
変換マトリクス)、nは画像撮影装置のチャネル数であ
る。Sは画像撮影装置で得られた画像信号値であり、例
えばSr1はR(赤)の最大発光時の1チャネル目の信号
値を意味する。色度値変換マトリクスMは、予め画像撮
影装置の入出力特性に基づいて求められているものとす
る。
【0031】画像撮影装置には、TVカメラ、ディジタ
ルカメラ、4チャネル以上のマルチバンドカメラ等を用
いることができる。また、上述の説明では色再現特性の
取得のために、RGB各単色画像の最大発光時の画像を
撮影すると説明したが、独立な信号値の組み合わせによ
る色であれば、任意の色を用いることができる。
【0032】また、上述した色度変換値マトリクスMが
求められてない場合には、次式により各プロジェクタの
色補正を行うようにする。
【0033】
【数4】
【0034】ここで、a'ijは入力カラー画像データR
GBを所望のRGB空間の信号値に変換するためのマト
リクスA'の要素である。Sは画像撮影装置により取得
された信号値であり、例えばSr1はR(赤)の最大発光
時の1チャネル目の信号値を意味する。
【0035】図4に、色補正装置11A(11B)の具
体的な構成例を示す。この色補正装置11A(11B)
は、マトリクス算出装置21とマトリクスデータ記憶装
置22およびマトリクス変換装置23から構成される。
【0036】上述したマトリクスA及びプロジェクタ3
A(3B)の色再現特性は、予め測定されるかもしくは
設定され、マトリクス算出装置21に入力される。マト
リクス算出装置21では、入力カラー画像データの信号
値RGBを表示信号値R'G'B'に変換するためのマト
リクスが算出される。マトリクス算出装置21で算出さ
れたマトリクスは、マトリクスデータ記憶装置22に記
憶される。
【0037】マトリクス変換装置23では、変換時にマ
トリクスデータ記憶装置22から所定のマトリクスデー
タを読み込み、[数1]に示した式に基づいて、入力カ
ラー画像データの信号値RGBを表示信号値R'G'B'
に変換する。マトリクスデータ記憶装置22に記憶され
ているマトリクスデータは、プロジェクタ3A(3B)
の特性変化や画像入力装置1毎に異なるデータとなるた
め、マトリクスデータ記憶装置22は複数種類のデータ
の記憶/書き替えが可能となっている。このようにして
色補正装置11A,11Bでは、プロジェクタ3A,3
Bの色再現特性の違いが補正される。
【0038】[幾何補正装置12A,12Bについて]
次に、色補正装置11A,11Bから出力された表示信
号値R'G'B'は、幾何補正装置12A,12Bに入力
される。幾何補正装置12A,12Bは、プロジェクタ
3A,3Bによる各部分表示画像が正しい位置に投影さ
れるようにするための幾何補正を表示信号値R'G'B'
に対して行う。このような幾何補正の詳細については、
特開平9−326981に開示されているので、ここで
は説明を省略する。
【0039】[バイアス補正装置13A,13Bについ
て]次に、幾何補正装置12A,12Bにより幾何補正
されたカラー画像データの信号値R'G'B'は、バイア
ス補正装置13A,13Bに入力される。バイアス補正
装置13A,13Bでは、各プロジェクタ3A,3Bの
実際のバイアスデータとプロジェクタ3A,3Bによる
部分表示画像の重複領域の位置データとから、プロジェ
クタ3A,3Bの各画素位置における設定バイアスを設
定し、設定バイアス上に各部分表示画像が表示されるよ
うに、信号値R'G'B'のバイアス補正を行う。ここ
で、実際のバイアスとは、プロジェクタ3A,3Bへの
RGB入力信号が全て0の時に表示される色を表す。
【0040】図5に、プロジェクタ3A,3Bのそれぞ
れのバイアス(プロジェクタ3A,3Bによる部分表示
画像の実際のバイアス)とプロジェクタ3A,3Bの合
成バイアス(合成表示画像の実際のバイアス)のバイア
ス分布の例を示し、また図6(a)(b)(c)に、設
定バイアスの例を示す。図5および図6(a)(b)
(c)において、横軸は2次元の画素位置(x,y)、
縦軸は3次元の色空間Cを表す。
【0041】図6(a)では、プロジェクタ3A,3B
の表示画面全体の実際のバイアスの最大値と等しい一定
値を設定バイアスとしている。図6(b)では、プロジ
ェクタ3A,3Bの実際のバイアスの最大値を含む画面
中央付近では、実際のバイアスの最大値を設定バイアス
とし、画面周辺に寄るに従いなめらかに低下する値を設
定バイアスとしている。ここで、プロジェクタ3A,3
Bの実際のバイアスの最大値とは、例えば所定の色ベク
トル(例えばホワイトベクトル)への射影ベクトルが最
大となるバイアスである。
【0042】図6(a)(b)のような設定バイアス上
に画像データが分布するように表示することにより、プ
ロジェクタ3A,3Bの実際のバイアスよりも画像デー
タの値が小さいために表示画像が暗くなって表示不可能
となったり、表示画像がクリップされて不自然な画像と
して表示されるといったことがなくなる。
【0043】図6(c)では、各画素位置毎にプロジェ
クタ3A,3Bの全表示領域の実際のバイアスとバイア
ス補正装置13A,13Bに入力される全ての画像デー
タとの関係から設定バイアスを定めている。具体的に
は、画像データと実際のバイアスとのホワイトベクトル
(ホワイト軸)への射影ベクトルの差分ベクトル(言い
換えれば、画像データと実際のバイアスとのホワイト軸
に射影した色の差)が最大となる値を設定バイアスとす
る。図7に、実際のバイアスと画像データのホワイト軸
への射影の様子を模式的に示した。
【0044】プロジェクタ3A,3Bの各画素位置にお
ける実際のバイアスをB(x,y)、各画素位置に対応
する画像データをI(x,y)、表示画像のホワイト軸
をWとすると、B(x,y)、I(x,y)のホワイト
軸Wへの射影ベクトルのノルムNB(x,y)、NI
(x,y)は、
【0045】
【数5】
【0046】となる。ここで、・は内積演算、‖‖はベ
クトルのノルムを表す。設定バイアスは射影ベクトルの
ノルムの差ΔN(x,y)=NB(x,y)−NI
(x,y)が最大となる画素位置(x,y)のΔN
(x,y)をノルムNwとするホワイト軸W方向のベク
トル
【0047】
【数6】
【0048】とする。
【0049】このように各画素位置毎に、バイアス補正
装置13A,13Bに入力される実際にプロジェクタ3
A,3Bでの表示に供される画像データと、プロジェク
タ3A,3Bの実際のバイアスとの関係から設定バイア
スを定めることにより、設定バイアスによる色のずれを
最小限にでき、なおかつ設定バイアスのホワイト軸への
射影値よりも暗いために再現不可能となるような画像デ
ータの発生を避けることができる。
【0050】プロジェクタ3A,3Bの各画素位置にお
ける実際のバイアスに対応する表示信号値をR0(x,
y)、G0(x,y)、B0(x,y)、設定バイアスに
対応する表示信号値をRb(x,y)、Gb(x,
y)、Bb(x,y)とすると、バイアス補正後の表示
信号値R''(x,y)、G''(x,y)、B''(x,
y)は
【0051】
【数7】
【0052】により算出される。ここで、各画素位置に
おける実際のバイアスに対応する表示信号値R0(x,
y)、G0(x,y)、B0(x,y)は、実際のバイア
スの三刺激値X0(x,y)、Y0(x,y)、Z0
(x,y)を用いて
【0053】
【数8】
【0054】により算出される。同様に、各画素位置に
おける設定バイアスに対応する表示信号値Rb(x,
y)、Gb(x,y)、Bb(x,y)は、三刺激値X
b(x,y)、Yb(x,y)、Zb(x,y)を用い
【0055】
【数9】
【0056】のように表される。
【0057】実際のバイアスの三刺激値X0(x,
y)、Y0(x,y)、Z0(x,y)は、図3に示した
測定系によるプロジェクタ3A,3Bの色再現特性の測
定と同様、プロジェクタ3A,3Bの中心部付近におい
て測定されたXYZを用いる。これらの三刺激値X0
(x,y)、Y0(x,y)、Z0(x,y)が十分高精
度に測定することができないか、もしくは測定器の測定
可能な輝度範囲にない場合には、X0(x,y)=Y0
(x,y)=Z0(x,y)=0とおいてもよい。ま
た、プロジェクタ3A,3Bによる部分表示画像の重複
領域では、各プロジェクタ3A,3Bのバイアスの和と
して算出したXYZを三刺激値X0(x,y)、Y0
(x,y)、Z0(x,y)として用いる。
【0058】プロジェクタ3A,3Bの実際のバイアス
および設定バイアスは、予め測定もしくは設定によりバ
イアス補正装置13A,13Bの内部に記憶されている
ものとする。これらのバイアスのデータについては、プ
ロジェクタ3A,3Bの特性変化や設定バイアスの設定
方法の違いに応じて複数のデータが記憶され、適宜書き
替えが行われる。
【0059】[データ分配装置14A,14Bについ
て]次に、データ分配装置14A,14Bでは、バイア
ス補正装置13A,13Bにより入力されるバイアス補
正後のカラー画像データの表示用カラー画像データへの
分配を画素単位で行う。この画像データの分配は、プロ
ジェクタ3A,3Bによる部分表示画像の重複領域にお
いて、この重複領域に含まれる各部分表示画像が所定の
割合で表示されるように、データ分配装置14A,14
Bに入力されるカラー画像データを補正して出力側へ分
配する処理である。
【0060】このデータ分配処理は、具体的には図8に
示すようにプロジェクタ3A,3Bに入力される表示用
カラー画像データの表示信号値の和が元のバイアス補正
後の表示用カラー画像データの表示信号値の和と一致す
るように、分配係数K1(x,y)、K2(x,y)を
バイアス補正後の表示用カラー画像データの信号値に乗
じることにより行われる。
【0061】すなわち、プロジェクタ3Aに分配する画
素位置(x,y)におけるR、G、Bの表示信号値
R'''1(x,y)、G'''1(x,y)、B'''1
(x,y)は、
【0062】
【数10】
【0063】となる。同様に、プロジェクタ3Bに分配
する画素位置(x,y)におけるR、G、Bの表示信号
値R'''2(x,y)、G'''2(x,y)、B'''2
(x,y)は、
【0064】
【数11】
【0065】となる。ただし、
【0066】
【数12】
【0067】である。
【0068】ここで、分配係数K1(x,y)、K2
(x,y)は、図8に示したようにプロジェクタ3A,
3Bによる部分表示画像の中心位置から遠ざかるに従い
小さくなるように設定する。また、このようにして設定
された分配係数K1(x,y)、K2(x,y)のいず
れか一方に乱数を加算した後に再計算することにより、
表示誤差による各部分表示画像の重複領域での境界が目
立たないようにすることができる。例えば、
【0069】
【数13】
【0070】により分配係数K1(x,y)、K2
(x,y)を再計算する。K1'(x,y)、K2'
(x,y)が再計算後の分配係数である。ただし、R
(X)は
【0071】
【数14】
【0072】の範囲をとる乱数とする。再計算前の分配
係数K1(x,y)、K2(x,y)は、予めデータ分
配装置14A,14Bの内部に設定しておく。
【0073】以上の色補正装置11A,11Bからデー
タ分配装置14A,14Bまでの処理をまとめると、画
素位置(x,y)における入力カラー画像データR
(x,y)、G(x,y)、B(x,y)は、次式のよ
うに表示用カラー画像データR'''(x,y)、G'''
(x,y)、B'''(x,y)へと変換される。
【0074】
【数15】
【0075】ただし、Kは分配係数K1(x,y)また
はK2(x,y)、あるいは再計算後の分配係数K1'
(x,y)またはK2'(x,y)である。
【0076】[階調補正装置15A,15Bについて]
データ分配装置14A,14Bから出力されるカラー画
像データR'''(x,y)、G'''(x,y)、B'''
(x,y)は、対応する階調補正装置15A,15Bに
入力される。階調補正装置15A,15Bでは、
【0077】
【数16】
【0078】により、データ分配装置14A,14Bか
ら出力される表示用カラー画像データR'''(x,
y)、G'''(x,y)、B'''(x,y)に対して階調
補正を行い、得られたRGBデータRout、Gout、Bou
を最終的な表示用カラー画像データとしてプロジェクタ
3A,3Bへ出力する。
【0079】ここで、γc-1(d)(c=r,g,b)
は階調補正データであり、最大値を1に正規化した入力
信号値dに対する出力輝度の逆関数を表す。この階調補
正データγc-1(d)は、図3に示した測定系と同様の
配置によりプロジェクタ3A,3BのRGB各原色の入
力信号値について、0から最大値に対するプロジェクタ
3A,3Bの表示輝度を測定することにより得られ、階
調補正装置15A,15Bの内部に予め記憶されている
ものとする。
【0080】階調補正データγc-1の取得には、分光計
や、色差計、輝度計、画像撮影装置などを用いることが
できる。スポット測光を行う分光計や、色差計、輝度計
で階調補正データを取得する方法は精度はよいが、時間
がかかる。これに対して、画像撮影装置で階調補正デー
タを取得する方法によれば、グラデーションパターンを
表示し、これを撮影することによって一度の撮影で階調
補正データを取得できる。その場合、さらに画像撮影装
置のシェーディング補正を行うことによって、より精度
の良いデータを取得することができる。
【0081】(第2の実施形態)図9に、本発明の第2
の実施形態に係るカラー画像表示システムにおける画像
データ変換装置2の構成を示す。本実施形態では、画像
データ変換装置2以外の構成は第1の実施形態と同様な
ので、説明は省略する。
【0082】本実施形態の画像データ変換装置2は、図
1中に示した各プロジェクタ3A,3Bにそれぞれ対応
して設けられた色補正装置11A,11B、幾何補正装
置12A,12B、バイアス補正装置16A,16B、
データ分配装置14A,14B、むら補正装置17A,
17Bおよび階調補正装置15A,15Bから構成され
る。本実施形態の画像データ変換装置2では、バイアス
補正装置16A,16Bおよびむら補正装置17A,1
7B以外は第1の実施形態と同様なので、説明を省略
し、バイアス補正装置16A,16Bおよびむら補正装
置17A,17Bについてのみ説明する。
【0083】[バイアス補正装置16A,16Bについ
て]本実施形態では、第1の実施形態とは異なり、各画
素毎にバイアスが異なる場合にも対応できるように、バ
イアス補正装置16A,16Bによるバイアス補正は、
各画素毎に測定されたバイアスデータを用いて行われ
る。ここで、各画素位置における実際のバイアスに対応
するR、G、Bの表示信号値R0(x,y)、G0(x,
y)、B0(x,y)は、各プロジェクタ3A,3Bに
より表示される部分カラー画像をディジタルカメラによ
り撮影して得られたカラー画像信号Rd(x,y)、G
d(x,y)、Bd(x,y)から、
【0084】
【数17】
【0085】により算出される。ここで、Rs、Gs、
Bs(s=r,g,b)はプロジェクタ3A,3Bのs
原色による最大発光時の色をディジタルカメラにより撮
影して得られるR信号値、G信号値、B信号値である。
表示信号値R0(x,y)、G0(x,y)、B0(x,
y)を十分高精度に測定・算出することができない場合
には、R0(x,y)=G0(x,y)=B0(x,y)
=0とおいてもよい。
【0086】[むら補正装置17A,17Bについて]
本実施形態では、プロジェクタ3A,3Bにより表示さ
れる各部分カラー画像内に、各画素位置毎の輝度の違い
による色むらがある場合を想定している。輝度の違いは
R、G、Bの各原色毎に異なり、各原色の色度値は各画
素位置毎に一定とする。この場合、R、G、Bの各原色
の発光色に対応する画像データR'''(x,y)、G'''
(x,y)、B'''(x,y)は、実際のプロジェクタ
3A,3Bへの表示用カラー画像データR''''(x,
y)、G''''(x,y)、B''''(x,y)に対して、
次式の関係となる。
【0087】
【数18】
【0088】ここで、kr(x,y)、kg(x,
y)、kb(x,y)は、それぞれR、G、Bの各原色
の輝度むらを表す。これより、プロジェクタ3A,3B
に入力される輝度むら補正後の表示用カラー画像データ
R''''(x,y)、G''''(x,y)、B''''(x,
y)は、
【0089】
【数19】
【0090】と表される。
【0091】むら補正装置17A,17Bでは、上式に
基づいて各画素位置毎およびR、G、Bの各原色毎に異
なる色むら補正係数1/ks(x,y)(s=r,g,
b)を用いた線形変換により色むら補正を行う。ここ
で、ks(x,y)はプロジェクタ3A,3BのR、
G、Bの各原色の最大発光時の表示画像をディジタルカ
メラにより撮影して得られた各画素位置のRGB原色信
号より得られる。ただし、感度特性が輝度に対して線形
なディジタルカメラを用いるか、あるいは撮影信号が輝
度に対して線形となるように補正された信号値を用いる
ものとする。
【0092】(第3の実施形態)図10に、本発明の第
3の実施形態に係るカラー画像表示システムを示す。こ
のカラー画像表示システムは、画像入力装置31と画像
データ変換装置32と多原色プロジェクタ33A,33
Bおよびスクリーン34からなる。
【0093】画像入力装置31は、例えばディジタルカ
メラを用いて被写体を撮像して得られた各画素当たり3
チャンネルの画像データを入力する装置である。この画
像入力装置1の感度特性は輝度に対して線形であり、入
力カラー画像データも輝度に対して線形なデータであ
る。画像入力装置31により入力された入力カラー画像
データは、画像データ変換装置32に出力される。
【0094】画像データ変換装置32は、画像入力装置
31からの入力カラー画像データを部分カラー画像表示
手段である二つの多原色プロジェクタ33A,33Bへ
の表示用カラー画像データに変換して、それぞれ対応す
る多原色プロジェクタ33A,33Bへ出力する。
【0095】多原色プロジェクタ33A,33Bは、例
えば6原色プロジェクタであり、画像データ変換装置3
2より入力される6チャネルの表示用カラー画像データ
に応じてスクリーン34上に部分カラー画像を投影して
表示する。これによりスクリーン34上では、各部分カ
ラー画像が大きな一画面のカラー画像として合成表示さ
れる。この場合、プロジェクタ33A,33Bによる各
部分表示画像は、合成表示画像上で一部が重複する。
【0096】次に、図11を用いて画像データ変換装置
32について詳細に説明する。図11に示すように画像
データ変換装置32は、各多原色プロジェクタ33A,
33Bに対応して設けられた色補正装置41A,41
B、幾何補正装置42A,42B、原色輝度補正装置4
3A,43Bおよび階調補正装置44A,44Bから構
成される。
【0097】[色補正装置41A,41Bについて]色
補正装置41A,41Bには、各多原色プロジェクタ3
3A,33Bにより表示可能な画像領域内の入力カラー
画像データが画像入力装置31から入力される。入力カ
ラー画像データは、多原色プロジェクタ33A,33B
の特性には依存しない。これらの入力画像データは、色
補正装置41A,41Bにより各多原色プロジェクタ3
3A,33Bの色再現特性に応じて各多原色プロジェク
タ33A,33Bに固有の6チャネルの信号値からなる
表示用カラー画像データに変換される。
【0098】多原色プロジェクタ33A,33Bの色再
現特性は、図3に示したような測定系を用い、6原色デ
ータ(C1,C2,C3,C4,C5,C6)に基づい
て各プロジェクタ33A,33Bによりスクリーン34
上にそれぞれ6原色の各単色を投影させ、これら各単色
画像の最大発光時のXYZ三刺激値を分光計等の測定器
により測定することにより得られる。
【0099】こうして求められた色再現特性は、色補正
装置41A,41Bに与えられる。色補正装置41A,
41Bでは、次式により入力カラー画像データRGBを
表示用カラー画像データ(C1,C2,C3,C4,C
5,C6)に変換する。
【0100】
【数20】
【0101】ここで、m(i)jk(i=1〜24、j=1
〜6、k=1〜3)は、プロジェクタ33A,33Bの
色再現特性により決まるマトリクスMの要素であり、
(i)は入力カラー画像データRGBのデータ値により
決まる。多原色プロジェクタ33A,33Bが6原色プ
ロジェクタの場合は、24種類のマトリクスを入力カラ
ー画像データRGBのデータ値がとる領域に応じて切り
替える。また、aijは入力カラー画像データRGBをX
YZに変換するためのマトリクスAの要素である。
【0102】色補正装置41A,41BにおけるXYZ
から表示用カラー画像データである多原色カラー画像デ
ータ信号への変換方法については、例えば特願平11−
048042において詳細に説明されている。マトリク
スM及びマトリクスAは、予め測定もしくは設定により
色補正装置41A,41Bの内部に記憶されているもの
とする。
【0103】[幾何補正装置42A,42Bについて]
次に、色補正装置41A,41Bにより補正された表示
用カラー画像データ(C1,C2,C3,C4,C5,
C6)は、幾何補正装置42A,42Bに入力される。
幾何補正装置42A,42Bは、表示用カラー画像デー
タ(C1,C2,C3,C4,C5,C6)に基づいて
多原色プロジェクタ33A,33Bで表示される部分カ
ラー画像が正しい位置に投影されるように幾何補正を行
う。幾何補正の詳細については特開平9−326981
に開示されているので、ここでは説明は省略する。
【0104】[原色輝度補正装置43A,43B(ゲイ
ン/バイアス補正手段+データ分配手段+むら補正手
段)について]次に、幾何補正装置42A,42Bによ
り幾何補正された表示信号(C1,C2,C3,C4,
C5,C6)は、原色輝度補正装置43A,43Bに入
力される。原色輝度補正装置43A,43Bは、ゲイン
/バイアス補正、データ分配およびむら補正に相当する
処理を行うものであり、各画素の各原色信号Cj(x,
y)(j=1〜6)を次式
【0105】
【数21】
【0106】により補正して階調補正装置44A,44
Bに出力する。ここで、αj(x,y)、βj(x,
y)はバイアス補正、データ分配、むら補正の全ての処
理を行うための補正係数である。
【0107】第2の実施形態と同様の仮定により色補
正、ゲイン/バイアス補正、データ分配、むら補正後の
信号値C'j(x,y)(j=1〜6)は、
【0108】
【数22】
【0109】と表される。よって、αj(x,y)、β
j(x,y)は次式
【0110】
【数23】
【0111】
【数24】
【0112】により算出される。
【0113】さらに、信号値C'j(x,y)(j=1
〜6)が入力カラー画像データが(0,0,0)のとき
(β1,β2,β3,β4,β5,β6)、入力カラー
画像データが(Rw,Gw,Bw)のとき(C'1w,
C'2w,C'3w,C'4w,C'5w,C'6w)とな
るように次式
【0114】
【数25】
【0115】により補正すると、
【0116】
【数26】
【0117】ただし
【0118】
【数27】
【0119】
【数28】
【0120】となる。
【0121】このようにα'j(x,y)、βj(x,
y)を設定し、α'j(x,y)によってゲイン補正、
βj(x,y)によってバイアス補正をそれぞれ行うこ
とにより、低輝度部で入力カラー画像データがバイアス
よりも小さいために再現できなくなる領域をなくし、高
輝度部ではバイアス補正による色ずれを防止して正確な
色再現が可能となる。図12に、α'j(x,y)、β
j(x,y)によるゲイン補正およびバイアス補正によ
って、表示されるカラー表示画像が正しく再現される様
子を概念的に示した。
【0122】[階調補正装置44A,44Bについて]
階調補正装置44A,44Bは、6原色用に補正データ
数が増えること以外は、第1の実施形態において説明し
たものと同様であるので、説明を省略する。
【0123】(第4の実施形態)次に、図13〜図14
を参照して本発明の第4の実施形態に係るカラー画像表
示システムについて説明する。本実施形態では、プロジ
ェクタ3A,3B、画像データ変換装置2以外の構成は
第1の実施形態で説明したものと同様なので、説明は省
略する。
【0124】本実施形態における画像データ変換装置2
は、図13に示すように各プロジェクタ3A,3Bに対
応して設けられた色補正装置51A,51Bおよび階調
補正装置52A,52Bから構成される。色補正装置5
1A(51B)は、色補正に加えて、バイアス補正、色
むら補正の機能を有し、図14に示すようにマトリクス
補正装置61とバイアス補正装置62とから構成されて
いる。
【0125】[マトリクス補正装置61について]マト
リクス補正装置61には、各プロジェクタ3A,3Bに
より表示可能な画像領域内の入力カラー画像データR
(x,y)、G(x,y)、B(x,y)が画像入力装
置1から入力される。入力カラー画像データR(x,
y)、G(x,y)、B(x,y)は、画素位置(x,
y)に対応した次式に示すマトリクスM(x,y)
【0126】
【数29】
【0127】により、マトリクス補正データR'(x,
y)、G'(x,y)、B'(x,y)に変換される。
【0128】
【数30】
【0129】マトリクスM(x,y)は次式により予め
算出され、マトリクス補正装置61の内部に記憶されて
いるものとする。
【0130】
【数31】
【0131】ここで、tji(x,y)は画素位置(x,
y)におけるむら補正を行うためのマトリクスT(x,
y)の要素であり、その他の表記は第1の実施形態にお
いて用いたものと同様である。マトリクスT(x,y)
は次式により算出される。
【0132】
【数32】
【0133】ここで、qji(x,y)は画素位置(x,
y)におけるプロジェクタのi信号による表示画像をデ
ィジタルカメラにより撮影したj番目のチャンネルの撮
影信号に変換するためのマトリクスQ(x,y)の要素
である。マトリクスQ(x,y)は、例えばプロジェク
タ3A,3Bの入力信号を1(255,0,0)、2
(0,255,0)、3(0,0,255)として、各
色を全面に表示してディジタルカメラにより撮影して得
られた画像データから、
【0134】
【数33】
【0135】により算出される。ここで、RkGkBk
(k=1〜3)はk番目の表示画像を撮影して得られた
RGB信号である。また、pjiは標準位置におけるプロ
ジェクタのi信号に基づいて表示される部分カラー画像
をディジタルカメラにより撮影して得られたj番目のチ
ャンネルの画像信号に変換するためのマトリクスPの要
素である。
【0136】マトリクスPは、例えばプロジェクタ3
A,3Bの入力信号を1(255,0,0)、2(0,
255,0)、3(0,0,255)として各色を標準
位置に表示してディジタルカメラにより撮影して得られ
た画像データから、
【0137】
【数34】
【0138】により算出される。ここで、RkGkBk
(k=1〜3)はk番目の表示画像を撮影して得られた
RGB信号である。マトリクスQ(x,y)、マトリク
スPの算出に用いるプロジェクタ3A,3Bの表示画像
は、独立な3色の入力信号により表示されるものであれ
ば任意である。
【0139】[バイアス補正装置62について]マトリ
クス補正データR'(x,y)、G'(x,y)、B'
(x,y)は、バイアス補正装置62に出力される。バ
イアス補正装置62では、マトリクス補正データR'
(x,y)、G'(x,y)、B'(x,y)から画素位
置(x,y)に対応したバイアスデータN(x,y)
【0140】
【数35】
【0141】を減算し、次式に示すようにバイアス補正
データR''(x,y)、G''(x,y)、B''(x,
y)を算出する。
【0142】
【数36】
【0143】バイアスデータN(x,y)は次式により
予め算出され、バイアス補正装置62の内部に記憶され
ているものとする。
【0144】
【数37】
【0145】こうして色補正装置51A,51Bから出
力されるバイアス補正データR''(x,y)、G''
(x,y)、B''(x,y)は、階調補正装置52A,
52Bに入力される。階調補正装置52A,52Bは、
第1の実施形態において説明したものと同様なので、説
明は省略する。
【0146】[プロジェクタ3A,3Bについて]次
に、本実施形態で使用されるプロジェクタ3A,3Bの
好ましい構成例について説明する。以下に説明するプロ
ジェクタ3A,3Bは、それぞれによる各部分表示画像
の重複領域において、他の領域(各部分表示画像の単独
表示領域)より各部分表示画像の表示輝度が低下するよ
うに構成されている。
【0147】図15(a)(b)に、プロジェクタ3
A,3Bの構成例を示す。プロジェクタ3A,3Bは、
いずれも光源71、コリメートレンズ72、NDフィル
タ73A(73B)、全反射ミラーであるアルミミラー
74,75,78,79、ハーフミラー76,77、プ
リズム80、プリズム80の3つの光入射面に対向して
それぞれ配置されたRフィルタを有するR液晶パネル8
1、Gフィルタを有するG液晶パネル82、Bフィルタ
を有するB液晶パネル83、および投射レンズを含む光
学系84から構成されている。
【0148】プロジェクタ3Aでは、図15(a)に示
すように光源71からの光はコリメートレンズ72を通
過して平行光となり、NDフィルタ73Aを透過した
後、アルミミラー74で反射してハーフミラー77に入
射する。ハーフミラー77は入射光の赤成分のスペクト
ルを透過させ、他のスペクトルは反射させる。
【0149】ハーフミラー77からの透過光R1はアル
ミミラー79で反射し、R液晶パネル81を通過した
後、プリズム80に入射する。ハーフミラー77からの
反射光は、ハーフミラー76に入射する。ハーフミラー
76は入射光の緑成分のスペクトルを反射させ、青成分
のスペクトルを透過させる。ハーフミラー76からの反
射光G1は、G液晶パネル82を通過した後、プリズム
80に入射する。ハーフミラー76からの透過光B1
は、アルミミラー75、アルミミラー78で順次反射
し、B液晶パネル83を通過してプリズム80に入射す
る。
【0150】このようにしてプリズム80に入射したR
1,G1,B1の光はプリズム80によって合成され、
その出射光が光学系84を通してスクリーン4に投射さ
れることにより、部分カラー画像が表示される。プロジ
ェクタ3Bは、図15(b)に示すようにNDフィルタ
73BがNDフィルタ73Aと異なる以外は、プロジェ
クタ3Aと同一の構成となっている。
【0151】図16に、プロジェクタ3A内のNDフィ
ルタ73Aとプロジェクタ3B内のNDフィルタ73B
の透過率分布を示す。同図に示すように、NDフィルタ
73AとNDフィルタ73Bの透過率分布は対称となっ
ており、プロジェクタ3A,3Bにより表示される部分
カラー画像の重複領域では端に寄るほど透過率が減少す
るように分布している。
【0152】このようにすることにより、プロジェクタ
3A,3Bにより表示される部分カラー画像の重複領域
でのバイアスの増大を緩和し、結果として重複領域での
輝度が単独表示領域での輝度に対して増大するのを避け
るすることができる。
【0153】図17に、比較のためプロジェクタ3A,
3B内にNDフィルタを挿入しない場合のバイアスを示
す。バイアスがプロジェクタ3Aとプロジェクタ3Bと
で等しい場合、部分カラー画像の重複領域では各プロジ
ェクタ3A,3Bのそれぞれにより単独で部分カラー画
像が表示される部分(単独表示領域)のバイアスの2倍
のバイアスが表示される。
【0154】これに対し、本実施形態に従ってプロジェ
クタ3A,3B内に図18(a)に示す透過率分布のN
Dフィルタ73A,73Bを装填した場合には、図18
(a)に示すように重複領域のバイアスは単独表示領域
のバイアスと等しくなる。
【0155】プロジェクタ3A,3Bのバイアスが互い
に異なる場合には、図13に示した透過率を有するND
フィルタを装填することにより、図18(b)に示すよ
うなバイアス分布となる。NDフィルタの透過率補正部
と部分表示画像の重複領域が完全に一致する場合は、前
記のように重複領域のバイアスの不連続性を改善でき
る。
【0156】NDフィルタの透過率補正部と部分表示画
像の重複領域が完全に一致せずに、透過率補正部に対し
て重複領域が狭い場合には、図18(c)に示すように
理想的なバイアス値よりも低い値となる。
【0157】また、NDフィルタの透過率補正部に対し
て重複領域が広い場合には、図18(d)に示すように
理想的なバイアス値よりも高い値となる。
【0158】このように、NDフィルタの透過率補正部
と部分表示画像の重複領域が完全に一致しない場合につ
いても、補正しない場合に比べてバイアスの不連続性が
改善される。
【0159】次に、図19〜図22を用いてプロジェク
タ3A,3Bの他の構成例について説明する。なお、図
19ではプロジェクタ3Aについて示しているが、プロ
ジェクタ3Bについても同様である。
【0160】図15と同一の構成要素に同一符号を付し
て説明すると、図15ではNDフィルタ73Aをコリメ
ートレンズ72の直後に配置したのに対し、図19では
NDフィルタ73Aをアルミミラー74とハーフミラー
77との間に配置し、図20ではNDフィルタ73Aを
プリズム80と光学系84との間に配置している。ま
た、図21では3枚のNDフィルタ73Aを用い、これ
らをプリズム80と液晶パネル81,82,83との間
に配置している。
【0161】図15、図19〜図21のいずれの例のプ
ロジェクタにおいても、NDフィルタはそれが設置され
るプロジェクタによる部分表示画像と他のプロジェクタ
による部分表示画像との重複領域に透過率補正部が対応
するように向きを設定可能とするために、容易に付け替
え可能に設置される。
【0162】図22に示すプロジェクタ3Aは、NDフ
ィルタの代用として、完全な遮光板85をプリズム80
と光学系84との間の端部に配置することにより、プロ
ジェクタ3A,3Bによる部分表示画像の重複領域に相
当する光を遮光して減光するようにした例である。
【0163】以上、本発明のいくつかの実施形態につい
て説明したが、本発明は前述の実施形態に限られるもの
ではなく、以下のように種々変形して実施することが可
能である。
【0164】(a)前記実施形態では、入力カラー画像
データを画像入力装置により入力されたRGB画像デー
タとしたが、これに限られるものではなく、XYZ画像
データや部分カラー画像表示手段での表示信号値であっ
てもよい (b)前記実施形態では、部分カラー画像表示手段とし
て反射型プロジェクタを用いた場合を例にとり説明した
が、これに限られるものではなく、リア型(背面投写
型)プロジェクタやCRTディスプレイ、液晶ディスプ
レイ等の他の方式の表示装置を部分カラー画像表示手段
として用いた場合についても、本発明を適用可能であ
る。
【0165】(c)前記実施形態では、複数の部分カラ
ー画像表示手段として2台の3原色プロジェクタあるい
は二台の6原色プロジェクタを用いたが、表示手段の
数、原色数に制限はなく、例えば4台の6原色プロジェ
クタを部分カラー画像表示手段として用いてもよい。
【0166】(d)前記実施形態では、色補正手段にお
いて各部分カラー画像表示手段の色再現性の違いを補正
するためのデータを分光計による測定で得ると説明した
が、分光計の代用としてディジタルカメラを用いること
も可能である。この場合、ディジタルカメラの分光感度
特性が等色関数の線形変換となっていれば、正確に表示
装置の色再現性の違いを補正するためのデータを測定す
ることができる。さらに、分光計に代えて色差計や照度
計を用いることも可能である。
【0167】(e)前記実施形態では、色補正手段は3
×3のマトリクス変換、3原色から多原色への変換を例
に説明したが、例えばニューラルネットを用いた変換、
高次の項を含む非線形変換、3次元ルックアップテーブ
ルと補間を用いた変換、等他の方式による色変換に置き
換えることも可能である。いずれにしても、色補正手段
においてはそれぞれの部分カラー画像表示手段の色再現
特性データを各部分カラー画像表示手段毎に測定して得
られたものを用いることが肝要となる。
【0168】(f)前記実施形態では、例えば第2の実
施形態で説明したように、データ分配装置14A,14
Bにおいて図8に示すような直線的な分布を持つ分配係
数K1(x,y)、K2(x,y)を用いたが、図23
に示すように部分カラー画像表示手段であるプロジェク
タ3A,3Bによる部分表示画像の重複領域において空
間的になめらかに変化する曲線分布を持つ分配係数を用
いてもよい。
【0169】(g)前記実施形態では、図22に示した
プロジェクタ3Aにおいて、完全な遮光板をプリズムと
光学系との間の端部に配置すると説明したが、遮光板の
位置はこれに限られるものでなく、光学系とスクリーン
との間でもよい。
【0170】以下に、上述した実施形態で開示した本発
明の好ましい態様を列挙する。 (1)表示用カラー画像データがそれぞれ入力されるこ
とにより、一画面のカラー画像として合成表示される部
分カラー画像をそれぞれ表示する複数の部分カラー画像
表示手段と、入力カラー画像データを前記各部分カラー
画像表示手段に入力する表示用カラー画像データに変換
する画像データ変換手段とからなるカラー画像表示シス
テムにおいて、前記画像データ変換手段は、前記各部分
カラー画像表示手段の色再現特性の違いを補正する色補
正手段を有することを特徴とするカラー画像表示システ
ム。 (1−1)前記色補正手段は、入力されるカラー画像デ
ータに対して非線形変換を含む補正を行うことを特徴と
する(1)記載のカラー画像表示システム。 (1−2)前記色補正手段は、前記色再現特性の補正に
用いるデータを取得するデータ取得手段を有することを
特徴とする(1)記載のカラー画像表示システム。 (1−3)前記データ取得手段は、少なくとも分光計、
色差計、画像撮影手段および照度計のいずれかを含むこ
とを特徴とする(1−2)記載のカラー画像表示システ
ム。 [効 果]複数の部分カラー画像表示手段の色再現特性
が異なっていても、一画面として合成表示されたカラー
画像全体では表示される色が一致するので、部分カラー
画像間の不連続なつなぎ目が解消され、全体として高品
質のカラー画像表示が可能となる。
【0171】(2)表示用カラー画像データがそれぞれ
入力されることにより、一画面のカラー画像として合成
表示される部分カラー画像をそれぞれ表示する複数の部
分カラー画像表示手段と、入力カラー画像データを前記
各部分カラー画像表示手段に入力する表示用カラー画像
データに変換する画像データ変換手段とからなるカラー
画像表示システムにおいて、前記画像データ変換手段
は、前記部分カラー画像表示手段において所定の設定バ
イアス上に前記部分カラー画像が表示されるように、入
力されるカラー画像データをバイアス補正する補正手段
を有することを特徴とするカラー画像表示システム。 (2−1)前記設定バイアスは、所定の一定値であるこ
とを特徴とする(2)記載のカラー画像表示システム。 (2−2)前記設定バイアスは、前記部分カラー画像表
示手段の実際のバイアスのうち所定の色ベクトルへの射
影ベクトルが最大となるバイアスであることを特徴とす
る(2)または(2−1)記載のカラー画像表示システ
ム。 (2−3)前記設定バイアスは、前記補正手段に入力さ
れる全カラー画像データと前記部分カラー画像表示手段
の全表示領域のバイアスとから算出されることを特徴と
する(2)、(2−1)、(2−2)のいずれか1項記
載のカラー画像表示システム。 (2−4)前記設定バイアスは、前記補正手段に入力さ
れるカラー画像データと前記部分カラー画像表示手段の
実際のバイアスの所定の色ベクトルへの射影ベクトルの
差分ベクトルに基づいて算出されることを特徴とする
(2)〜(2−3)のいずれか1項記載のカラー画像表
示システム。 (2−5)前記所定の色ベクトルは、前記部分カラー画
像表示手段により表示される部分カラー画像のホワイト
ベクトルであることを特徴とする(2−2)〜(2−
4)のいずれか1項記載のカラー画像表示システム。 (2−6)前記設定バイアスは、空間的になめらかに変
化することを特徴とする(2)記載のカラー画像表示シ
ステム。 (2−7)前記補正手段は、前記カラー画像表示手段に
より表示される画像の所定の色(先の例では(C'1
w,C'2w,C'3w,C'4w,C'5w,C'6
w))については正確に再現されるように、入力される
画像データを補正することを特徴とする(2)〜(2−
6)のいずれか1項記載のカラー画像表示システム。 (2−8)前記補正手段は、入力されるカラー画像デー
タに対して各原色毎に前記バイアス補正に加えてゲイン
補正を行うことを特徴とする(2−7)記載のカラー画
像表示システム。
【0172】[効 果]部分カラー画像表示手段に入力
される表示用カラー画像データがバイアス以下になるた
めに画像として再現できなくなる場合がなくなるか、も
しくは低減される。また、設定バイアスを全入力カラー
画像データと表示領域の全バイアスとから算出すること
により設定バイアスを最小にとどめることができ、設定
バイアスによる色ずれを最小限にし、かつ表示用カラー
画像データが部分カラー画像表示手段のバイアス以下と
なるために再現できなくなる場合をなくするか、もしく
は減少させることができる。さらに、カラー画像表示手
段により表示される画像の所定の色については正確に再
現されるようにすることにより、所定の色に近付くに従
い正確な色再現が可能で、なおかつ表示用カラー画像デ
ータが部分カラー画像表示手段のバイアス以下となるた
めに再現できなくなる場合をなくするか、もしくは減少
させることができる。
【0173】(3)表示用カラー画像データがそれぞれ
入力されることにより、一画面のカラー画像として合成
表示される部分カラー画像をそれぞれ表示する複数の部
分カラー画像表示手段と、入力カラー画像データを前記
各部分カラー画像表示手段に入力する表示用カラー画像
データに変換する画像データ変換手段とからなるカラー
画像表示システムにおいて、前記画像データ変換手段
は、前記各部分カラー画像表示手段により表示される部
分カラー画像の重複領域において該重複領域に含まれる
各部分カラー画像が所定の割合で表示されるように、入
力されるカラー画像データを前記各部分カラー画像表示
手段に入力する表示用カラー画像データに分配するデー
タ分配手段を有することを特徴とするカラー画像表示シ
ステム。 (3−1)前記データ分配手段は、前記各部分カラー画
像表示手段により表示される部分カラー画像の端ほど小
さい割合で、前記入力されるカラー画像データを前記各
部分カラー画像表示手段に入力する表示用カラー画像デ
ータに分配することを特徴とする(3)記載のカラー画
像表示システム。 (3−2)前記データ分配手段は、乱数を用いて前記入
力されるカラー画像データを前記各部分カラー画像表示
手段に入力する表示用カラー画像データに分配すること
を特徴とする(3)または(3−1)記載のカラー画像
表示システム。
【0174】[効 果]複数の部分カラー画像表示手段
による各部分カラー画像が重なる重複領域においても、
正確に所望の色を表示することが可能となる。また、部
分カラー画像の端ほど小さい割合で各部分カラー画像表
示手段に入力される表示用カラー画像データに分配を行
うことにより、各部分カラー画像表示手段による各部分
カラー画像の色差による不連続なつなぎ目の発生を緩和
することができる。さらに、乱数を用いてカラー画像デ
ータの分配を行うことにより、各部分カラー画像表示手
段による部分カラー画像の色差による不連続なつなぎ目
の発生をより効果的に緩和することができる。
【0175】(4)表示用カラー画像データがそれぞれ
入力されることにより、一画面のカラー画像として合成
表示される部分カラー画像をそれぞれ表示する複数の部
分カラー画像表示手段と、入力カラー画像データを前記
各部分カラー画像表示手段に入力する表示用カラー画像
データに変換する画像データ変換手段とからなるカラー
画像表示システムにおいて、前記画像データ変換手段
は、前記各部分カラー画像表示手段により表示される部
分カラー画像の色むらを補正するむら補正手段を有する
ことを特徴とするカラー画像表示システム。 (4−1)前記むら補正手段は、ディジタルカメラによ
り撮影された画像データを用いて前記色むらを補正する
ことを特徴とする(4)記載のカラー画像表示システ
ム。 (4−2)前記むら補正手段は、各部分カラー画像表示
手段により表示される部分カラー画像の各原色の輝度む
らを補正することにより前記色むらを補正することを特
徴とする(4)または(4−1)記載のカラー画像表示
システム。 (4−3)前記むら補正手段は、各原色の表示画像をデ
ィジタルカメラにより撮影して得られた原色画像データ
に基づいて得られる色むら補正係数による線形変換によ
り前記色むらを補正することを特徴とする(4)、(4
−1)、(4−2)のいずれか1項記載のカラー画像表
示システム。
【0176】[効 果]各部分カラー画像表示手段によ
り表示される部分カラー画像を補正することにより、各
部分カラー画像内においてより高画質な表示が行われる
だけでなく、各部分カラー画像表示手段毎に異なる色む
らにより生じる部分カラー画像の不連続な境界の発生を
防止することができる。また、ディジタルカメラにより
撮影して得られた画像データを用いて色むら補正を行う
ことにより、各画素毎のレベルでむら補正が可能とな
る。この場合、色むらが各原色の輝度むらに起因するも
のであれば、任意の分光感度特性のディジタルカメラを
用いて、色むら補正のためのデータを測定することがで
きる。さらに、各原色の表示画像をディジタルカメラに
より撮影して得られた原色画像データに基づいて得られ
る色むら補正係数による線形変換によって色むらを補正
すれば、各原色の色度値が異なっている色むらについて
も補正が可能となる。
【0177】(5)表示用カラー画像データがそれぞれ
入力されることにより、一画面のカラー画像として合成
表示される部分カラー画像をそれぞれ表示する複数の部
分カラー画像表示手段と、入力カラー画像データを前記
各部分カラー画像表示手段に入力する表示用カラー画像
データに変換する画像データ変換手段とからなるカラー
画像表示システムにおいて、前記各部分カラー画像表示
手段は、該部分カラー画像表示手段により表示される部
分カラー画像と他の部分カラー画像表示手段により表示
される部分カラー画像との重複領域において他の領域よ
り表示輝度が低下するように構成されていることを特徴
とするカラー画像表示システム。 (5−1)前記部分カラー画像表示手段は、前記重複領
域において透過率が低下するNDフィルタを具備するこ
とを特徴とする(5)記載のカラー画像表示システム。 (5−2)前記部分カラー画像表示手段は、前記重複領
域において光路中に設置した遮光部材によるケラレによ
り表示輝度を低下させることを特徴とする(5)記載の
カラー画像表示システム。
【0178】[効 果]各部分カラー画像表示手段を各
部分カラー画像の重複領域において表示輝度が低下する
ように構成することにより、重複領域においてバイアス
の増加をなくするか、または緩和することができる。こ
の場合、重複領域において透過率が低下するNDフィル
タを用いると、このような重複領域において表示輝度が
低下する部分カラー画像表示手段を容易に実現できる。
さらに、重複領域において光路中に設置した遮光部材に
よるケラレにより表示輝度の低下を実現することによっ
て、このような重複領域において表示輝度が低下する部
分カラー画像表示手段をより安価な構成とすることがき
る。
【0179】(6)前記部分カラー画像表示手段は、4
以上の原色を有する多原色ディスプレーであることを特
徴とする(1)乃至(5)のいずれか1記載のカラー画
像表示システム。
【0180】[効 果]部分カラー画像表示手段を多原
色ディスプレーとすることにより、より広い色再現域を
実現することができる。
【0181】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば入
力カラー画像データを各部分カラー画像表示手段に入力
する表示用カラー画像データに変換するためのデータ変
換装置において、色補正、バイアス補正、データ分配、
色むら補正等を行い、あるいは複数の部分カラー画像表
示手段をそれぞれにより表示される部分カラー画像の重
複領域において各部分カラー画像の表示輝度が低下する
ように構成することによって、良好な画像品質で複数の
部分カラー画像を一画面のカラー画像として合成表示す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカラー画像表示
システムの概略構成を示す図
【図2】同実施形態における画像データ変換装置の内部
構成を示す図
【図3】プロジェクタの色再現特性の測定系を示す図
【図4】同実施形態における色補正装置の内部構成を示
す図
【図5】同実施形態における各プロジェクタよる部分表
示画像とこれらの合成表示画像のバイアス分布を示す図
【図6】同実施形態における設定バイアスの種々の例を
示す図
【図7】同実施形態における実際のバイアスと画像デー
タのホワイト軸への射影の様子を模式的に示す図
【図8】同実施形態におけるデータ分配装置での分配係
数の分布を示す図
【図9】本発明の第2の実施形態における画像データ変
換装置の内部構成を示す図
【図10】本発明の第3の実施形態に係るカラー画像表
示システムの概略構成を示す図
【図11】同実施形態における画像データ変換装置の内
部構成を示す図
【図12】同実施形態におけるゲイン/バイアス補正の
概念図
【図13】本発明の第4の実施形態における画像データ
変換装置の内部構成を示す図
【図14】同実施形態における色補正装置の内部構成を
示す図
【図15】同実施形態におけるプロジェクタの構成例を
示す図
【図16】プロジェクタ内に設置されるNDフィルタの
透過率分布を示す図
【図17】図16の透過率分布を有するNDフィルタを
設置したプロジェクタによる合成バイアスの分布を示す
【図18】種々の条件における合成バイアスの分布を示
す図
【図19】同実施形態におけるプロジェクタの他の構成
例を示す図
【図20】同実施形態におけるプロジェクタの他の構成
例を示す図
【図21】同実施形態におけるプロジェクタの他の構成
例を示す図
【図22】同実施形態におけるプロジェクタの他の構成
例を示す図
【図23】データ分配装置での分配係数の分布の他の例
を示す図
【符号の説明】
1,31…画像入力装置 2,32…画像データ変換装置(画像データ変換手段) 3A,3B,33A,33B…プロジェクタ(部分カラ
ー画像表示手段) 4,34…スクリーン 11A,11B…色補正装置(色補正手段) 12A,12B…幾何補正装置 13A,13B、16A,16B…バイアス補正装置
(バイアス補正手段) 14A,14B…データ分配装置(データ分配手段) 15A,15B…階調補正装置 17A,17B…むら補正装置(むら補正手段) 41A,41B…色補正装置(色補正手段) 42A,42B…幾何補正装置 43A,43B…原色輝度補正装置(バイアス補正手
段、データ分配手段、むら補正手段) 44A,44B…階調補正装置 51A,51B…色補正装置(色補正手段、バイアス補
正手段、むら補正手段) 52A,52B…階調補正装置 73A,73B…NDフィルタ 85…遮蔽板
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/02 G09G 5/02 B 5/377 H04N 9/64 J H04N 9/64 G09G 5/36 520L

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示用カラー画像データがそれぞれ入力さ
    れることにより、一画面のカラー画像として合成表示さ
    れる部分カラー画像をそれぞれ表示する複数の部分カラ
    ー画像表示手段と、 入力カラー画像データを前記各部分カラー画像表示手段
    に入力する表示用カラー画像データに変換する画像デー
    タ変換手段とからなるカラー画像表示システムにおい
    て、 前記画像データ変換手段は、前記各部分カラー画像表示
    手段の色再現特性の違いを補正する色補正手段を有する
    ことを特徴とするカラー画像表示システム。
  2. 【請求項2】前記色補正手段は、前記色再現特性の補正
    に用いるデータを取得するデータ取得手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載のカラー画像表示システム。
  3. 【請求項3】前記データ取得手段は、少なくとも分光
    計、画像撮影手段、色差計および照度計のいずれかを含
    むことを特徴とする請求項2記載のカラー画像表示シス
    テム。
  4. 【請求項4】表示用カラー画像データがそれぞれ入力さ
    れることにより、一画面のカラー画像として合成表示さ
    れる部分カラー画像をそれぞれ表示する複数の部分カラ
    ー画像表示手段と、 入力カラー画像データを前記各部分カラー画像表示手段
    に入力する表示用カラー画像データに変換する画像デー
    タ変換手段とからなるカラー画像表示システムにおい
    て、 前記画像データ変換手段は、前記部分カラー画像表示手
    段において所定の設定バイアス上に前記部分カラー画像
    が表示されるように、入力されるカラー画像データをバ
    イアス補正する補正手段を有することを特徴とするカラ
    ー画像表示システム。
  5. 【請求項5】表示用カラー画像データがそれぞれ入力さ
    れることにより、一画面のカラー画像として合成表示さ
    れる部分カラー画像をそれぞれ表示する複数の部分カラ
    ー画像表示手段と、 入力カラー画像データを前記各部分カラー画像表示手段
    に入力する表示用カラー画像データに変換する画像デー
    タ変換手段とからなるカラー画像表示システムにおい
    て、 前記画像データ変換手段は、前記各部分カラー画像表示
    手段により表示される部分カラー画像の重複領域におい
    て該重複領域に含まれる各部分カラー画像が所定の割合
    で表示されるように、入力されるカラー画像データを前
    記各部分カラー画像表示手段に入力する表示用カラー画
    像データに分配するデータ分配手段を有することを特徴
    とするカラー画像表示システム。
  6. 【請求項6】表示用カラー画像データがそれぞれ入力さ
    れることにより、一画面のカラー画像として合成表示さ
    れる部分カラー画像をそれぞれ表示する複数の部分カラ
    ー画像表示手段と、 入力カラー画像データを前記各部分カラー画像表示手段
    に入力する表示用カラー画像データに変換する画像デー
    タ変換手段とからなるカラー画像表示システムにおい
    て、 前記画像データ変換手段は、前記各部分カラー画像表示
    手段により表示される部分カラー画像の色むらを補正す
    るむら補正手段を有することを特徴とするカラー画像表
    示システム。
  7. 【請求項7】表示用カラー画像データがそれぞれ入力さ
    れることにより、一画面のカラー画像として合成表示さ
    れる部分カラー画像をそれぞれ表示する複数の部分カラ
    ー画像表示手段と、 入力カラー画像データを前記各部分カラー画像表示手段
    に入力する表示用カラー画像データに変換する画像デー
    タ変換手段とからなるカラー画像表示システムにおい
    て、 前記各部分カラー画像表示手段は、該部分カラー画像表
    示手段により表示される部分カラー画像と他の部分カラ
    ー画像表示手段により表示される部分カラー画像との重
    複領域において他の領域より表示輝度が低下するように
    構成されていることを特徴とするカラー画像表示システ
    ム。
  8. 【請求項8】前記部分カラー画像表示手段は、4以上の
    原色を有する多原色ディスプレーであることを特徴とす
    る請求項1乃至7のいずれか1項記載のカラー画像表示
    システム。
JP2000131462A 1999-05-31 2000-04-28 カラー画像表示システム Withdrawn JP2001054131A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000131462A JP2001054131A (ja) 1999-05-31 2000-04-28 カラー画像表示システム
EP00111557A EP1058158A3 (en) 1999-05-31 2000-05-30 Color image display system
US10/738,337 US20040233213A1 (en) 1999-05-31 2003-12-17 Color image display system

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15287399 1999-05-31
JP11-152873 1999-05-31
JP2000131462A JP2001054131A (ja) 1999-05-31 2000-04-28 カラー画像表示システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001054131A true JP2001054131A (ja) 2001-02-23

Family

ID=26481666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000131462A Withdrawn JP2001054131A (ja) 1999-05-31 2000-04-28 カラー画像表示システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20040233213A1 (ja)
EP (1) EP1058158A3 (ja)
JP (1) JP2001054131A (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6801365B2 (en) 2001-12-05 2004-10-05 Olympus Corporation Projection type image display system and color correction method thereof
JP2005165224A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Olympus Corp 画像投影表示装置
WO2005057941A1 (ja) * 2003-12-10 2005-06-23 Nec Corporation プロジェクタの色補正方法
JP2005227480A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Seiko Epson Corp マルチプロジェクションディスプレイおよびプロジェクタ
JP2005352171A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Sony Corp 画像投射システム及び画像投射装置
JP2006153952A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Nec Viewtechnology Ltd プロジェクタ装置
JP2008536172A (ja) * 2005-04-04 2008-09-04 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 多原色ディスプレイのために信号を変換する方法
JP2008295034A (ja) * 2007-04-26 2008-12-04 Sharp Corp 画像処理装置及び画像処理方法
JP2009014814A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Ntt Advanced Technology Corp ビデオ信号補正装置、方法、およびプログラム
US7630542B2 (en) 2005-04-13 2009-12-08 Canon Kabushiki Kaisha Color processing method and apparatus
JP2013229846A (ja) * 2012-03-27 2013-11-07 Canon Inc 画像処理装置および画像処理方法
WO2014077415A1 (ja) * 2012-11-15 2014-05-22 株式会社五藤光学研究所 複数のビデオプロジェクタによる映像投映方法
JP2017500800A (ja) * 2013-12-09 2017-01-05 シゼイ シジブイ カンパニー リミテッド 映像の重なり合い領域の歪みの補正方法、記録媒体および実行装置
CN106534820A (zh) * 2016-12-01 2017-03-22 北京利亚德视频技术有限公司 一种多屏显示校色方法和系统
JP2018120217A (ja) * 2017-01-20 2018-08-02 株式会社半導体エネルギー研究所 表示システム及び電子機器
JP2019211645A (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 キヤノン株式会社 画像投射装置およびその制御方法
WO2020184116A1 (ja) * 2019-03-08 2020-09-17 ソニー株式会社 映像出力システム及び映像出力制御方法
WO2021256134A1 (ja) * 2020-06-15 2021-12-23 ソニーグループ株式会社 画像処理装置と画像処理方法とプログラムおよび画像投写方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001096907A2 (en) 2000-03-31 2001-12-20 Imax Corporation Digital projection equipment and techniques
US7193654B2 (en) 2000-07-03 2007-03-20 Imax Corporation Equipment and techniques for invisible seaming of multiple projection displays
JP2005189542A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 National Institute Of Information & Communication Technology 表示システム、表示プログラム、表示方法
WO2006014598A2 (en) * 2004-07-08 2006-02-09 Imax Corporation Equipment and methods for the display of high resolution images using multiple projection displays
US7486255B2 (en) * 2004-07-21 2009-02-03 Microvision, Inc. Scanned beam system and method using a plurality of display zones
US20080068293A1 (en) * 2006-09-19 2008-03-20 Tvia, Inc. Display Uniformity Correction Method and System
US20080068396A1 (en) * 2006-09-19 2008-03-20 Tvia, Inc. Gamma Uniformity Correction Method and System
US20080068404A1 (en) * 2006-09-19 2008-03-20 Tvia, Inc. Frame Rate Controller Method and System
JP4363469B2 (ja) 2007-07-25 2009-11-11 ソニー株式会社 投射型表示装置
US11847984B2 (en) * 2021-12-10 2023-12-19 Texas Instruments Incorporated Methods and apparatus for a self-calibrating and adaptive display

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4463380A (en) * 1981-09-25 1984-07-31 Vought Corporation Image processing system
FR2549671B1 (fr) * 1983-07-22 1987-05-22 Thomson Csf Dispositif d'affichage d'une image de television de grandes dimensions et recepteur de television comportant un tel dispositif
US4825201A (en) * 1985-10-01 1989-04-25 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Display device with panels compared to form correction signals
US4985853A (en) * 1987-10-26 1991-01-15 Tektronix, Inc. Display-based color system
NL8902112A (nl) * 1989-08-22 1991-03-18 Philips Nv Doorzichtprojektiescherm en doorzichtprojektiesysteem voorzien van een dergelijk scherm.
ATE199046T1 (de) * 1990-05-09 2001-02-15 Canon Kk Erzeugung von mustern und herstellungsverfahren für halbleiteranordnungen mit diesem muster
US5136390A (en) * 1990-11-05 1992-08-04 Metavision Corporation Adjustable multiple image display smoothing method and apparatus
US5235363A (en) * 1991-05-10 1993-08-10 Nview Corporation Method and apparatus for interacting with a computer generated projected image
US6205259B1 (en) * 1992-04-09 2001-03-20 Olympus Optical Co., Ltd. Image processing apparatus
JPH06102509A (ja) * 1992-06-17 1994-04-15 Xerox Corp 光カップリング・レンズアレイ付きフルカラー表示装置
US5526051A (en) * 1993-10-27 1996-06-11 Texas Instruments Incorporated Digital television system
US5534949A (en) * 1994-04-08 1996-07-09 Hughes Aircraft Company Two channel field sequential color display system
US6545653B1 (en) * 1994-07-14 2003-04-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and device for displaying image signals and viewfinder
JPH08115872A (ja) * 1994-10-13 1996-05-07 Nikon Corp 露光装置
JP3488313B2 (ja) * 1995-04-21 2004-01-19 ソニー株式会社 映像信号処理装置および合成画面投影装置
JP3454971B2 (ja) * 1995-04-27 2003-10-06 株式会社半導体エネルギー研究所 画像表示装置
US6377230B1 (en) * 1995-10-05 2002-04-23 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Three dimensional display unit and display method
KR100363250B1 (ko) * 1995-12-30 2003-03-15 삼성전자 주식회사 2차원색도분할을이용한색처리방법및장치
DE19619090A1 (de) * 1996-04-30 1997-11-13 Cfb Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur Erzeugung eines Kompositbildes
BE1010288A3 (nl) * 1996-05-07 1998-05-05 Barco Nv "wide gamut" - displayaansturing.
JP3735158B2 (ja) * 1996-06-06 2006-01-18 オリンパス株式会社 画像投影システム、画像処理装置
IL119259A (en) * 1996-09-17 2000-12-06 Comview Graphics Ltd Electro-optical display apparatus and method of using same
US6115022A (en) * 1996-12-10 2000-09-05 Metavision Corporation Method and apparatus for adjusting multiple projected raster images
JPH10186270A (ja) * 1996-12-27 1998-07-14 Hitachi Ltd 投写光学系及びそれを用いた投写型画像デイスプレイ装置
US5963276A (en) * 1997-01-09 1999-10-05 Smartlight Ltd. Back projection transparency viewer with overlapping pixels
US5956000A (en) * 1997-05-12 1999-09-21 Scitex Corporation Ltd. Digital image display system and method
US6229562B1 (en) * 1997-07-08 2001-05-08 Stanley H. Kremen System and apparatus for the recording and projection of images in substantially 3-dimensional format
JP2856207B1 (ja) * 1997-09-10 1999-02-10 日本電気株式会社 画像位置調整装置及び画像位置調整プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体
DE69833302T2 (de) * 1997-10-06 2006-11-02 Canon K.K. Verfahren und Vorrichtung zur Bildsynthese
JPH11205648A (ja) * 1998-01-09 1999-07-30 Olympus Optical Co Ltd 画像合成装置
US6195101B1 (en) * 1998-04-06 2001-02-27 Mgi Software Corporation Method and system for image templates
JP2000338950A (ja) * 1999-05-26 2000-12-08 Olympus Optical Co Ltd 色再現システム
US6927778B2 (en) * 2002-05-16 2005-08-09 Ati Technologies, Inc. System for alpha blending and method thereof

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6801365B2 (en) 2001-12-05 2004-10-05 Olympus Corporation Projection type image display system and color correction method thereof
JP2005165224A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Olympus Corp 画像投影表示装置
US7822269B2 (en) 2003-12-10 2010-10-26 Nec Corporation Projector color correcting method
WO2005057941A1 (ja) * 2003-12-10 2005-06-23 Nec Corporation プロジェクタの色補正方法
KR100873231B1 (ko) * 2003-12-10 2008-12-10 닛본 덴끼 가부시끼가이샤 프로젝터의 색 보정 방법
JP2005227480A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Seiko Epson Corp マルチプロジェクションディスプレイおよびプロジェクタ
JP2005352171A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Sony Corp 画像投射システム及び画像投射装置
JP4591751B2 (ja) * 2004-06-10 2010-12-01 ソニー株式会社 画像投射システム及び画像投射装置
JP2006153952A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Nec Viewtechnology Ltd プロジェクタ装置
JP2008536172A (ja) * 2005-04-04 2008-09-04 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 多原色ディスプレイのために信号を変換する方法
US7630542B2 (en) 2005-04-13 2009-12-08 Canon Kabushiki Kaisha Color processing method and apparatus
JP2008295034A (ja) * 2007-04-26 2008-12-04 Sharp Corp 画像処理装置及び画像処理方法
JP2009014814A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Ntt Advanced Technology Corp ビデオ信号補正装置、方法、およびプログラム
JP4691070B2 (ja) * 2007-07-02 2011-06-01 エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 ビデオ信号補正装置、方法、およびプログラム
JP2013229846A (ja) * 2012-03-27 2013-11-07 Canon Inc 画像処理装置および画像処理方法
WO2014077415A1 (ja) * 2012-11-15 2014-05-22 株式会社五藤光学研究所 複数のビデオプロジェクタによる映像投映方法
JP2017500800A (ja) * 2013-12-09 2017-01-05 シゼイ シジブイ カンパニー リミテッド 映像の重なり合い領域の歪みの補正方法、記録媒体および実行装置
CN106534820A (zh) * 2016-12-01 2017-03-22 北京利亚德视频技术有限公司 一种多屏显示校色方法和系统
JP2018120217A (ja) * 2017-01-20 2018-08-02 株式会社半導体エネルギー研究所 表示システム及び電子機器
US11676558B2 (en) 2017-01-20 2023-06-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display system and electronic device
JP2019211645A (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 キヤノン株式会社 画像投射装置およびその制御方法
JP7150488B2 (ja) 2018-06-05 2022-10-11 キヤノン株式会社 画像投射装置およびその制御方法
WO2020184116A1 (ja) * 2019-03-08 2020-09-17 ソニー株式会社 映像出力システム及び映像出力制御方法
WO2021256134A1 (ja) * 2020-06-15 2021-12-23 ソニーグループ株式会社 画像処理装置と画像処理方法とプログラムおよび画像投写方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20040233213A1 (en) 2004-11-25
EP1058158A2 (en) 2000-12-06
EP1058158A3 (en) 2005-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001054131A (ja) カラー画像表示システム
US8406562B2 (en) System and method for automated calibration and correction of display geometry and color
US6814448B2 (en) Image projection and display device
US8055070B2 (en) Color and geometry distortion correction system and method
US6900821B2 (en) System and method for optimizing image resolution using pixelated imaging device
JP4761471B2 (ja) タイル・ディスプレイの継ぎ目を平滑化するシステムおよび方法
JP4197788B2 (ja) 色再現システム
US7038727B2 (en) Method to smooth photometric variations across multi-projector displays
JP3766672B2 (ja) 画像補正データ算出方法
JP3497805B2 (ja) 画像投影表示装置
US7050074B1 (en) Color correction in image display
EP1931142B1 (en) Projector and adjustment method of the same
US20040017379A1 (en) Color reproducing apparatus
US6984043B2 (en) Image display apparatus for displaying superimposed images from a plurality of projectors
US20040201598A1 (en) Display for simulation of printed material
JP3790928B2 (ja) 画像表示装置における補正データ取得方法およびキャリブレーションシステム
JP5200743B2 (ja) 画像処理装置、画像表示装置、画像処理方法、画像表示方法及びプログラム
JPWO2003103298A1 (ja) マルチプロジェクションシステム及びマルチプロジェクションシステムにおける補正データ取得方法
JP2011217304A (ja) 画像処理装置、プロジェクター、マルチプロジェクションシステム及び画像処理方法
US10222683B2 (en) Image display device and method of controlling same
JP5522241B2 (ja) 画像処理装置、画像表示装置、画像処理方法、画像表示方法及びプログラム
JP2014161054A (ja) 画像処理装置、画像表示装置、画像処理方法、画像表示方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070703