JP4884992B2 - クランク式駆動装置における駆動量変更機構 - Google Patents

クランク式駆動装置における駆動量変更機構 Download PDF

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Description

本発明は、クランク式駆動装置における駆動量変更機構に関し、特に、織機におけるイージング装置等に用いられるクランク式駆動装置の駆動量変更機構に関する。
織機においては、送出ビームから送り出された経糸は、テンションロールに巻き掛けられて織前側へ向けて案内されている。そして、この経糸の開口運動等に伴う張力変動を緩和すべく、織機1サイクル毎に上記テンションロールに対し積極的にイージング運動を与えるイージング装置が用いられている。このイージング装置は、上記テンションロールの両端をそれぞれ支持する左右一対のイージングレバー、イージングレバーに対し往復揺動運動を与えるための駆動手段、及び駆動手段とイージングレバーとを連結する連結ロッド等を含んでいる。また、上記駆動手段としては、クランク式の駆動装置を用いたものが一般的に用いられている(例えば、特許文献1)。
また、織機に用いられるクランク式駆動装置としては、上記イージング装置以外にも、例えば、織機の開口装置に用いられるもの(例えば、特許文献2)や、パイル織機におけるテリーモーション機構に用いられるもの(例えば、特許文献3)がある。
ところで、織機においては、上記クランク式駆動装置を備えた各装置において、製織条件等の変更に伴い、駆動対象部材であるテンションロール(イージングレバー)や綜絖枠、又はテリーモーション機構の運動量を変更する必要が生じる場合がある。上記特許文献2では、上記のクランク式駆動装置について、その駆動量を変更するための構成が開示されている。
上記特許文献2では、クランク円盤に対し渦巻状の溝が形成されており、クランク円盤と揺動レバーとを連結するリンク部材のクランク円盤に対する連結位置を、上記溝に沿って変更することにより、クランク円盤の軸心に対する上記連結位置の偏心量が変更され、上記リンク部材の往復運動量(=駆動対象部材の往復運動量)が変更されるものとなっている。
しかし、上記特許文献2に記載のクランク式駆動装置の構成では、駆動対象部材の駆動量の変更が無段階に調整可能となっているため、その駆動量を調整するための作業が難しくて熟練を要すると共に、時間と手間を要してしまう。すなわち、無段階に調整可能である場合、所定の数種類の調整量を調整作業毎に再現するのが非常に難しく、また、イージング装置のように左右一対のイージングレバーのそれぞれを駆動対象とするものにおいては、両イージングレバーの運動量を完全に一致させる必要があり、その調整作業が非常に難しいものとなってしまう。
特開平7−42046号公報 特開平7−133545号公報 特開平10−331054号公報
従って、本発明の課題は、クランク式駆動装置を駆動手段とする各装置において、その駆動量の変更作業が極めて容易に行える駆動量変更機構を提供することにある。
本発明は、駆動軸が嵌挿されて前記駆動軸に対し回転不能に組み付けられる第1の支持部材と、該第1の支持部材に回転不能に組み付けられる第2の支持部材と、該第2の支持部材に支持される偏心軸と、該偏心軸を介して上記第2の支持部材に回転可能に支持されると共に駆動対象部材に連結される連結部材とを含むクランク式駆動装置を前提とする。
また、本発明が前提とするクランク式駆動装置においては、上記第2の支持部材が、上記駆動軸の軸線周りの角度位置として設定された2以上の固定位置で上記第1の支持部材に対し組み付けられるものとなっており、更に、上記偏心軸が、上記第1の支持部材に対する上記第2の支持部材の各固定位置のそれぞれにおいて、その軸線が上記駆動軸の軸線に対し異なる偏心位置となるように設けられるものとなっている。
その上で、本発明による上記クランク式駆動装置のための駆動量変更機構は、上記第2の支持部材を、前記固定位置を設定するための上記駆動軸周りの各角度位置において、上記駆動軸の軸心に対する前記偏心軸の軸心の偏心方向に移動可能な状態で上記第1の支持部材に対し組み付けられるものとし、更に、上記の第1の支持部材及び第2の支持部材の一方に、前記偏心方向への第2の支持部材の移動を係止する一対の係止部が形成されたものとし、上記固定位置を、前記第1の支持部材及び第2の支持部材の他方が上記係止部に当接した状態として設定されることを特徴とする。
また、本発明においては、上記駆動軸を機台(フレーム)に対し回転可能に支持され、且つ、機台から突出して配設されるものとし、更に、上記の第2の支持部材及び偏心軸に上記駆動軸が挿通される貫通孔が形成されていて上記の第2の支持部材及び偏心軸を前記駆動軸が上記貫通孔内に挿通された状態で配設されるものとし、上記第1の支持部材が上記第2の支持部材よりも反機台側で上記駆動軸に組み付けられるものとしてもよい。
上記したクランク式の駆動装置、より詳しくは、駆動軸の回転運動を駆動対象部材の往復運動に変換する偏心軸を備えたクランク式の駆動装置において、本発明では、上記偏心軸を支持する第2の支持部材が、予め定められた角度位置に基づいて設定された2以上の固定位置のそれぞれにおいて第1の支持部材に対し組み付けられる構成となっており、更に、各固定位置において偏心軸の軸心と駆動軸の軸心との距離(偏心量)が異なるように各固定位置が設定された構成となっている。そのため、所望の偏心量(駆動量)が得られるように各固定位置を設定することにより、駆動対象部材の駆動量を変更する作業に際しては、第1の支持部材に対する第2の支持部材の組み付け位置を、設定された2以上の固定位置のうちの所望の駆動量(偏心量)に対応する固定位置を選択してその固定位置へ切り換えるだけでよいため、熟練性に頼ることなく、どの作業者によっても容易にその作業を行うことができる。
また、上記第2の支持部材を、上記固定位置を設定するための各角度位置において、上記偏心方向へ移動可能に上記第1の支持部材に組み付けられるものとし、且つ、その偏心方向への第2の支持部材の移動を係止する一対の係止部を第1の支持部材又は第2の支持部材の一方に形成してその係止部と他方とが当接した状態で前記第1の支持部材と第2の支持部材とが固定されるものとすることにより、各角度位置において2つの固定位置が設定可能となり、駆動量(偏心量)の調整の範囲が広がると共に、一方に係止部を形成した第1の支持部材又は第2の支持部材の他方と係止部とが当接して位置決めが行われた状態で両者を固定するため、その作業を容易且つ正確に行うことができる。
更には、上記駆動軸がその一端を機台から突出した状態で機台に対し軸受によって回転自在に支持されているものにおいて、上記の第1の支持部材を第2の支持部材よりも反機台側で上記駆動軸に組み付ける構成とすることにより、上記第1の支持部材に対する上記第2の支持部材の固定位置の変更するための両者の相対的な角度位置の変更作業が、上記第1の支持部材を第2の支持部材から取り外して組み直す作業によって行えるため、その作業が容易に行える。しかも、駆動対象が連結される第2の支持部材が機台に近い位置で駆動軸に支持されているため、駆動軸及び駆動軸を支持する軸受等への負荷が軽減され、これらの部材の破損等を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜6に示すのは、本発明の一実施形態であって、本発明を織機のイージング装置に適用した場合について示している。
図6に示すのは、イージング装置の概略であって、イージング装置10は、経糸が巻き掛けられるテンションロール(図示せず)をその両端で支持するための一対のイージングレバー12a、12b(駆動対象部材)、本発明によるクランク式の駆動装置(以下、単に「駆動装置」という)20、20、並びにイージングレバー12a、12bとそれに対応する駆動装置20、20とを連結するためのロッド14、14及びアーム16、16を含む。
各イージングレバー12a、12bは、それぞれの上端部に形成された支持孔12a1、12b1に嵌挿される支持軸(図示せず)を介して織機のフレームに対し回動可能に支持される。そして、テンションロールは、その両端の軸部が、各イージングレバー12a、12bの中間部に形成された支持孔12a2、12b2に嵌挿固定され、イージングレバー12a、12bを介し、織機のフレームに対して支持孔12a1、12b1を中心に揺動自在に支持される。
また、各イージングレバー12a、12bの下端部に形成された支持孔12a3、12b3には、軸部材18、18が嵌挿固定され、この軸部材18、18に対し、軸受等を介してアーム16、16が回転可能に連結される。そして、各アーム16、16は、ロッド14、14を介し、対応する駆動装置20、20に連結されている。すなわち、テンションロールの両端をそれぞれ支持するイージングレバー12a、12bは、軸部材18、18、アーム16、16及びロッド14、14を介し、対応する駆動装置20、20に連結され、同期して往復揺動駆動される。そして、両イージングレバー12a、12bが往復揺動駆動されることにより、テンションロールが積極的にイージング運動を行う。なお、各駆動装置20、20は共に同じ構成であるため、以下では、その一方のみについて説明する。
図1及び図2に示すように、駆動装置20は、駆動軸34の端部に対し回転不能に組み付けられる第1の支持部材としてのクランクハブ22、クランクハブ22に組み付けられる第2の支持部材としてのホルダ24、及びホルダ24に回転可能に支持される連結部材26とを含む。なお、駆動軸34は、織機のフレーム32に対し軸受を介して回転自在に支持されており、その一端が織機フレーム32から突出するように設けられている。また、駆動軸34は、駆動伝達機構等を介して織機の主軸(図示せず)に連結され、主軸と同期して回転駆動される。
クランクハブ22は、図示の例では、駆動軸34の織機フレーム32からの突出部分の先端側に組み付けられている。詳しくは、クランクハブ22は、駆動軸34の軸心方向に形成された貫通孔22c内に駆動軸34の先端部が嵌挿された状態で駆動軸34と組み合わされ、その軸部22aに形成された割締め機構により、駆動軸34に対し締付け固定される。従って、クランクハブ22は、駆動軸34に対し自由に位相を変えて組み付けることが可能となっている。なお、駆動軸34に対するクランクハブ22の固定位置は、駆動軸34の先端部に限らず、クランクハブ22よりも反織機フレーム32側において他の部材(例えば、回転検出器、等)が駆動軸34に取り付けられるものであってもよい。
ホルダ24は、クランクハブ22のフランジ部22bの織機フレーム32側の端面22dに当接した状態で、クランクハブ22側から螺挿された複数(図示の例では3つ)のネジ部材によってクランクハブ22に対し組み付けられている。また、本実施例では、本発明の偏心軸に相当するものが、偏心軸部24aとしてホルダ24と一体的に形成されている。そして、偏心軸部24aを含むホルダ24には、駆動軸34が挿通される貫通孔24bが形成されている。
また、ホルダ24には、図示のように、その周面の一部に対し切欠き24gが形成されている。この切欠き24gは、後述のように、偏心方向の指標とするためのものである。なお、ここでいう偏心方向とは、クランクハブ22の貫通孔22cの中心(=駆動軸34の軸心)に対する上記偏心軸部24aの軸心の位置の方向をいう。そして、貫通孔24bは、上記の偏心軸部24aの軸心と切欠き24gの中心とを結ぶ方向(=上記貫通孔22cの中心を通って上記偏心方向と平行な線の延在方向(以下、「第1の方向」という))における寸法が、駆動軸34の直径よりも大きく形成されている。従って、上記貫通孔24bに挿通された状態において、駆動軸34は上記第1の方向への移動が許容される状態となっている。
連結部材26は、ロッド14等を介してイージングレバー12a(12b)と連結される部材であって、軸受(ベアリング)28を介してホルダ24の偏心軸部24aに対し同心的に嵌装され、ホルダ24によって回転可能に支持されている。そして、この連結部材26と偏心軸部24aを含むホルダ24とによってクランクが構成されている。また、図示のように、ホルダ24は、駆動装置20が駆動軸34に組み付けられた状態において、その偏心軸部24aの軸心L2が、駆動軸34の軸心(=貫通孔22cの中心線)L1に対し、偏心した状態でクランクハブ22に対し組み付けられる(図1の状態では偏心量e1(図3参照))。
このような構成による駆動装置20では、上記偏心量により、イージングレバー12a(12b)の往復運動量が決定される。また、駆動軸34の回転位相に対するクランクハブ22の角度関係により、イージングレバー12a(12b)におけるアーム16との連結部が駆動装置20から最も遠い揺動限、すなわち、イージングレバー12a(12b)の往復揺動運動中の上死点に達するタイミングが決定される。因みに、イージングレバー12a(12b)が上記上死点に達した状態では、駆動軸34の軸心L1と揺動軸部24aの軸心L2とを結ぶ直線と、揺動軸部24aの軸心L2とイージングレバー12a(12b)のアーム16との連結中心とを結ぶ直線とが一直線状になる状態であり、言い換えれば、上記の偏心方向がロッド14及びアーム16の延在方向と一致した状態である。
従って、ホルダ24をクランクハブ22に組み付けた状態で、駆動軸34に対するクランクハブ22の角度関係を調整することにより、駆動軸34の1回転中のどの回転位相において駆動対象であるイージングレバー12a(12b)が上死点に達するかを設定することができる。そこで、織機上の他の装置(例えば、開口装置)の動作との関係において、イージングレバー12a(12b)が上死点に達するべき織機主軸の回転角度に対応する駆動軸34の回転位相において、上記の偏心方向がロッド14の延在方向に一致するようにクランクハブ22を駆動軸34に対し組み付けることにより、テンションロールに対し所望のイージング動作を与えることができる。
また、図示の構成では、ホルダ24には、クランクハブ22のフランジ部22bの織機フレーム側端面22dに当接する面24eに対し、上記第1の方向におけるクランクハブ22を挟む位置で、面24eからクランクハブ22側へ突出する一対の係止部24c、24dが形成されている。また、上記第1の方向におけるクランクハブ22(フランジ部22b)の両端面22b1、22b2と各係止部24c、24dのフランジ部22bに対向する面とは互いに平行に形成されている。そして、図示の状態では、クランクハブ22の端面22b1と係止部24cとを当接させた状態で、ホルダ24がクランクハブ22に対し組み付けられている。なお、クランクハブ22に対するホルダ24の固定は、クランクハブ22に形成された穿孔に嵌挿されるネジ部材を、ホルダ24に形成されたネジ孔に螺入して行われる。
このように、本実施例では、図3に示す状態においては、クランクハブ22に対するホルダ24の固定位置は、ホルダ24の係止部24cとクランクハブ22の端面22b1又は22b2とが当接して位置決めされた位置として設定されている。また、クランクハブ22に対しホルダ24を固定するためにホルダ24に形成される上記ネジ孔は、図3(a)の固定位置におけるクランクハブ22の上記穿孔に対応する位置と、図3(b)の固定位置におけるクランクハブ22の上記穿孔に対応する位置とのそれぞれに形成されている。すなわち、図示の例では、クランクハブ22に対するホルダ24の固定位置は、クランクハブ22のフランジ部22bとホルダ24の係止部との当接、及びクランクハブ22に形成された穿孔とホルダ24に形成されたネジ孔との位置関係によって設定されており、この設定された固定位置でのみクランクハブ22に対するホルダ24の取り付けが可能となっている。
また、図示の構成では、クランクハブ22には、織機フレーム側の端面22dから突出するガイド部22eが形成されており、一方で、ホルダ24には、貫通孔24bの上端部に上記ガイド部22eを受け入れる溝24fが形成されている。このクランクハブ22に形成されるガイド部22eは、上記の各固定位置において、上記第1の方向と直交する方向(以下、「第2の方向」という)の両側面が、上記第1の方向と平行に延在するように形成されている。また、ホルダ24の溝24fは、上記第2の方向で対向する両内壁面が、クランクハブ22のガイド部22eの上記両側面と平行であって上記両側面と摺接しつつ上記ガイド部22eを受け入れるように形成されている。また、図示の例では、上記の溝24fは、その上記第2の方向における中心線が、偏心軸部24aの中心を通って上記第1の方向へ延在する直線上に位置するように形成されている。
この構成によれば、クランクハブ22とホルダ24とを組み付けた場合、クランクハブ22のガイド部22eとホルダ24の溝24fとの嵌め合いによって両者の相対的な角度位置が規制された状態となる。従って、この構成によっても、上記固定位置を設定するための角度位置が画定される。
ここで、図3(a)に示す状態を、上記偏心方向に一致した角度位置0°の固定位置とすると、図3(b)に示す状態は、クランクハブ22とホルダ24との相対的な角度位置が180°変更されているため、角度位置180°の固定位置となる。なお、この角度位置とは、駆動軸34の軸心周りの回転角度として設定されるものであり、且つ、両部材の相対的なものである。そして、クランクハブ22に対するホルダ24の固定位置は、上記のようにこの角度位置によって画定されている。
そして、図示の構成では、クランクハブ22のフランジ部22bは、図3(a)に示すように、貫通孔22cの中心から端面22b1までの距離P1と貫通孔22cの中心から端面22b2までの距離P2とが異なるように形成されている(図示の例では、P2>P1)。従って、図3(a)示す角度位置0°の固定位置にある状態から、クランクハブ22とホルダ24との相対的な角度位置を180°変更し、図3(b)に示す角度位置180°の固定位置へ変更することにより、図3(a)に示す偏心量e1の状態から、偏心量がe2(<e1)の状態に変更される。
このように、図示の例では、クランクハブ22に対するホルダ24の固定に関し、上記2つの角度位置(0°、180°)において固定位置が設定されており、しかも、両固定位置は、いずれもクランクハブ22の端面22b1、22b2とホルダ24の係止部24cとを当接させ、クランクハブ22に対しホルダ24が位置決めされた状態で設定されるものである。加えて、駆動軸34の軸心L1に対する偏心軸部24aの軸心L2の偏心量は、両固定位置のそれぞれにおいて異なっている。
従って、駆動装置20による駆動量(偏心軸部24aの偏心量)を変更する作業においては、上記のいずれかの設定された固定位置(角度位置)を選択し、クランクハブ22に対するホルダ24の位置決めを行った状態(クランクハブ22のフランジ部22bをホルダ24の係止部24cに当接させた状態)で両者を固定するだけでよいため、その作業は、作業者の熟練度に関係なく、容易かつ正確にその変更作業を行うことができる。
なお、前述のように、本発明でいうクランクハブ22に対するホルダ24の角度位置とは、クランクハブ22とホルダ24との相対的なものである。従って、クランクハブ22に対するホルダ24の固定位置(角度位置)を変更する作業を行う場合においては、クランクハブ22の駆動軸34に対する角度関係を維持した状態でホルダ24の駆動軸34に対する角度関係を変更するものでもよいが、ホルダ24の駆動軸34に対する角度関係を維持したままでクランクハブ22を駆動軸34周りに回転させて両部材の相対的な角度位置を変更するものであってもよい。
更に、本実施例では、上記した固定位置を設定するための各角度位置において、クランクハブ22に対しホルダ24が前述の第1の方向に対し移動可能に構成されている。具体的には、ホルダ24における一対の係止部24c、24d間の距離がクランクハブ22の両端面22b1、22b2間の距離よりも大きく設定され、且つ、ホルダ24に形成された溝24fの上記第1の方向の寸法がクランクハブ22のガイド部22eの上記第1の方向の寸法よりも大きく形成されており、クランクハブ22とホルダ24との相対的な移動が許容される構成となっている。
この構成によれば、上記固定位置を設定する各角度位置にある状態において、両部材を固定している固定力を緩めることにより、ホルダ24は、図1等に示すクランクハブ22の端面22b1とホルダ24の係止部24cとが当接した状態から、クランクハブ22に対し反偏心方向へ移動可能な状態となる。また、この反偏心方向への移動は、クランクハブ22の端面22b2とホルダ24の係止部24dとが当接することによって係止される。すなわち、ホルダ24は、クランクハブ22に対し、上記の各角度位置において2つの位置決めされた位置を取り得る。なお、クランクハブ22とホルダ24との相対移動は、クランクハブ22のガイド部22eが、ホルダ24に形成された溝24fにおける上記第2の方向で対向する両内壁面に案内されることにより、上記第1の方向へのみ可能となっている。
上記構成により、本実施例の駆動装置20では、上記の各角度位置において、2つの位置決めされた固定位置が設定されるものであり、駆動装置20としては合計で4つの固定位置を設定されている。具体的には、図3(a)に示す角度位置0°の状態におけるクランクハブ22の端面22b1とホルダ24の係止部24cとが当接した位置、及び図3(b)に示す角度位置180°の状態におけるクランクハブ22の端面22b2とホルダ24の係止部24cとが当接した位置、並びに図4(a)に示す角度位置0°の状態におけるクランクハブ22の端面22b2とホルダ24の係止部24dとが当接した位置、及び図4(b)に示す角度位置180°の状態におけるクランクハブ22の端面22b1とホルダ24の係止部24dとが当接した位置の4つの固定位置である。いずれの固定位置も、上記第1の方向にのみ相対移動可能なクランクハブ22とホルダ24とが、その端面が当接して設定されるものであり、駆動量(固定位置)の変更作業において、その再現が容易に行えるものである。
なお、上記したホルダ24のクランクハブ22に対する移動量は、クランクハブ22の端面22b1、22b2間の寸法とホルダ24の係止部24c、24d間の距離との関係で定められる。従って、この移動量と、クランク22のフランジ部22bにおける貫通孔22cの中心から端面24b1までの寸法(距離)及び貫通孔22cの中心から端面24b2までの寸法(距離)との関係を適宜に設定することにより、各固定位置における駆動軸34の軸心L1に対する偏心軸部24aの軸心L2の偏心量を異ならせることができ、図示の構成において4種類の上記偏心量を得ることができる。因みに、図示の例では、図4(a)の状態における上記偏心量はe3(<e2)であり、図4(b)の状態における上記偏心量はe4(<e3)である。
また、上記のようにして偏心量を設定する構成によれば、最も小さい偏心量e4を0に設定することも可能である。すなわち、複数の駆動量(偏心量)が設定可能な駆動装置において、偏心量0の状態を設定することが可能となっている。
以上のような駆動装置20において、本実施例では、駆動装置20が更に以下の構成を含んでいる。
(1)いずれの固定位置においても、ホルダ24に対する上記偏心方向が同じ(一定)となるように構成されている。すなわち、上記した4つの固定位置のいずれにおいても、クランクハブ22に対しホルダ24を組み付けた状態で、クランクハブ22の貫通孔22の中心に対するホルダ24の偏心軸部24aの軸心の方向が、ホルダ24の所定位置を指向するように構成されている。
具体的には、図3に示すクランクハブ22の貫通孔22cから各端面22b1、22b2までの距離P1、P2は、いずれもホルダ24の係止部24cのクランクハブ22との当接面から偏心軸部24aの軸心までの距離よりも小さく設定されている。従って、図3(a)、(b)に示す角度位置0°及び180°のそれぞれにおける一方の各固定位置において、その偏心方向は両固定位置とも同じとなっている。しかも、図3(a)、(b)に上記一方の各固定位置から、ホルダ24をクランクハブ22に対し反偏心方向へ移動させて他方の固定位置へ変更する場合において、その移動量が、上記一方の固定位置での偏心量よりも小さく設定されている。すなわち、上記の距離P1、P2は、いずれもホルダ24の係止部24dのクランクハブ22との当接面から偏心軸部24aの軸心までの距離よりも大きく設定されている。従って、上記の各角度位置において、クランクハブ22とホルダ24との第1の方向への相対移動によっても、ホルダ24に対する偏心方向は同じ方向に維持される。これにより、織機のイージング装置10等のように織機上の他の装置(例えば、開口装置)との関係でタイミングが設定されているものの場合でも容易に適用することが可能である。
(2)クランクハブ22とホルダ24とを組み付けた状態で、上記偏心方向に対応する位置に目印(図示の例では、ホルダ24に形成した切欠き24g)が設けられているため、上記したクランクハブ22に対するホルダ24の角度位置を変更する作業を行った後でも、上記偏心方向を駆動装置20に対し一定とすることが容易に行える。
上記のように、図示の構成では、角度位置(固定位置)を変更してもホルダ24に対する偏心方向は一定である。従って、その方向を示す位置に目印を設けることにより、クランクハブ22を駆動軸34に対し組み付ける角度位置の指標とすることができる。
詳しくは、角度位置の変更のためには、クランクハブ22とホルダ24との固定状態を解除し、更に、ガイド部22eと溝24fとの嵌め合いを解除するために、駆動軸34に対するクランクハブ22の固定状態を解除する必要がある。その状態では、クランクハブ22と駆動軸34との角度関係は崩れており、また、ホルダ24も駆動軸34に対し回転自在の状態となっている。クランクハブ22とホルダ24との相対的な角度位置は両者の組み付けによって容易に設定位置とすることができるが、それを角度位置変更前と同じ角度関係で駆動軸34に組み付けることは困難である。そこで、上記切欠き24gを指標とし、これが上記角度位置の変更前と同じ位置となるようにしてクランクハブ22を駆動軸34に対し組み付けることにより、前述のように各固定位置で偏心方向が不変であることと相まって、駆動軸34(駆動装置20)に対する上記偏心方向を、角度位置変更前と同じ方向とすることができる。
具体的な作業としては、上記角度位置の変更作業に際し、ホルダ24の切欠き24gがロッド14の延在方向に一致した位置、すなわち、イージングレバー12a(12b)が上記上死点にある状態で織機を停止させ、上記角度位置の変更作業を開始する。クランクハブ22に対するホルダ24の角度位置を変更して両者を組み付けた後、上記切欠き24gをロッド14の延在方向に合せた状態とし、その状態でクランクハブ22を駆動軸34に対し固定する。それにより、駆動装置20に対する上記偏心方向を、上記角度位置の変更前と同じ状態とすることができる。
なお、上記の目印は、図示の例のような切欠き24gに限らず、指標となるようなものであればどのような形態のものであってもよい。また、上記では、上記目印(切欠き24g)を、その位置がロッド14の延在方向と一致するように位置合せするものとしたが、これに代えて、連結部材26側の上記目印と対応する位置に同様の目印を設け、両者の目印の位置を一致させて位置合わせするようにしてもよい。
(3)ホルダ24がクランクハブ22よりも織機フレーム32側でクランクハブ22に対し組み付けられており、クランクハブ22に対するホルダ24の角度位置を変更する作業が容易に行える構成となっている。
詳しくは、ホルダ24の反クランクハブ22側には連結部材26が設けられるため、クランクハブ22に対するホルダ24の組み付けは、クランクハブ22側から挿入されたネジ部材によって行われる。そのため、クランクハブ22がホルダ24よりも織機フレーム32側に設けられる構成では、ネジ部材の頭部がクランクハブ22と織機フレーム32との間に位置し、そのネジ部材の操作が行い難い。これに対し、上記構成によれば、クランクハブ24とホルダ24とを固定するネジ部材は、クランクハブ22の反織機フレーム32側で露出しているため、その操作が行い易い。従って、クランクハブ22に対するホルダ24の固定位置を変更するための両者の固定状態を解除する作業を容易に行うことができる。
また、前述のように、クランクハブ22とホルダ24との相対的な角度位置が、クランクハブ22のガイド部eとホルダ24の溝24fとの嵌め合いによって画定されているものの場合、その角度位置を変更するためには、上記の嵌め合い状態を解除しなければならない。通常は、反織機フレーム32側に位置する部材を駆動軸34の軸線方向へ移動させて上記嵌め合い状態の解除を行うが、その部材がホルダ24である場合、すなわち、ホルダ24がクランクハブ22よりも反織機フレーム32側でクランクハブ22に組み付けられている構成の場合、ホルダ24には連結部材26を介してロッド14及びアーム16等のリンク系が連結されているため、ホルダ24を駆動軸34の軸線方向へ移動させるにあたり、そのリンク系を連結部材26から外さなければならなくなる。そのため、ホルダ24がクランクハブ22よりも反織機フレーム32側でクランクハブ22に組み付けられている構成では、クランクハブ22とホルダ24との相対的な角度位置を変更する作業において、重量物であるテンションロール等が連結されたリンク系を連結部材から取り外し、再び組み付けるといった作業を行わなければならず、作業が大掛かりで大変なものとなる。
これに対し、ホルダ24がクランクハブ22よりも織機フレーム32側でクランクハブ22に対し組み付けら構成、言い換えれば、クランクハブ22がホルダ24よりも反織機フレーム32側に設けられる構成では、クランクハブ22とホルダ24との相対的な角度位置を変更する作業において、ホルダ24を移動させることなく、クランクハブ22を操作することで両者の相対的な角度位置を変更可能とすることができるため、その作業を容易に行うことができる。
(4)クランクハブ22に対するホルダ24の固定位置の変更作業時に、駆動軸34を案内する円弧面24hがホルダ24の貫通孔24b内に形成されている(図5)。
ホルダ24に対し貫通孔24bを形成するにあたり、その貫通孔24bの前記第2の方向における中心線が、溝24fの前記第2の方向における中心線、すなわち、クランクハブ22を組み付けた状態における駆動軸34の軸心に一致するように形成することは加工精度上難しいため、その第2の方向における孔径は、駆動軸34の径に対し余裕を持って大きく形成される。何故なら、貫通孔24bの前記第2の方向における孔径を駆動軸34と嵌り合う大きさに形成した場合、その第2の方向における中心線と溝24fの中心とが厳密に一致していないと、前述したクランクハブ22とホルダ24との相対的な角度位置を変更した場合において、クランクハブ22を駆動軸34に組み付けた状態においてガイド部22eを溝24fに嵌め合せることができなくなるからである。
上記のように貫通孔24bの第2の方向における孔径を駆動軸34の径よりも大きく形成した場合、クランクハブ22とホルダ24との固定状態を解除すると、ホルダ24は、第駆動軸34に対し自由な位置を取り得る、すなわち、貫通孔24bの中心線が駆動軸34の軸芯と一致しない状態となり、その結果、クランクハブ22の貫通孔22c内に駆動軸34を挿通させた状態でクランクハブ22とホルダ24とを組み付けるべく、クランクハブ22のガイド部22eをホルダ22の溝24fに嵌め込もうとしても、その作業を円滑に行うことができない。
そこで、貫通孔24b内の前記第1の方向に対向する内壁面の一部に対し、その中心が溝24fの第2の方向における中心線上に位置するように形成された円弧面24hをホルダ24のに形成してする。この構成によれば、例えば、ホルダ22に対し、連結部材26等を介して円弧面24hを駆動軸34に押し付ける方向の外力(ロッド14等を介して作用する経糸の張力及び/又は駆動対象部材等の自重)を作用させることで、その円弧面24hによって、駆動軸34はその軸心が円弧面24hの中心を通って第1の方向に延在する直線上、すなわち、溝24fの第2の方向における中心線上に位置するように案内される。それにより、クランクハブ22の貫通孔22c内に駆動軸34を挿通させた状態でクランクハブ22のガイド部22eとホルダ24の溝24fとを嵌め合せる作業が容易に行えるものとなる。
なお、上記した円弧面24fは、駆動軸34を案内するために、駆動軸34の半径よりも僅かに大きい半径であって中心角が180°以下の円弧として形成されている。また、上記のように駆動軸34を案内する面は、上記した円弧に限らず、溝24fの第2の方向で対向する内壁面から前記第2の方向における中心線に向けて収斂する2つの面とすることもできる。
また、上記説明では、駆動軸34の軸心を溝24fの第2の方向における中心線上に案内するために円弧面24hを駆動軸34に押し付ける方向の外力を作用させるものとしたが、このような外力を作用させることに代えて、ホルダ24及び軸受を介してホルダ24に組み付けられた連結部材自体の自重によっても同様の作用を得ることができる。すなわち、クランクハブ22のガイド部22eとホルダ22の溝24fとの嵌め合いを外した状態では、ホルダ24等はその自重により下方へ落ちようとし、それが貫通孔24b内の駆動軸34によって支えられた状態となっている。その状態において、ホルダ24を、上記円弧面24hが上記自重方向と対向する方向となるように徐々に回転させていくことにより、最終的には円弧面24hによって案内されて駆動軸34の軸心を溝24fの第2の方向における中心線上に案内された状態となる。なお、円弧面24は、ホルダ24の重心位置との関係から、駆動軸34に支えられたときの安定性を考えて、溝24fの偏心方向と対向する内壁面ではなく、図5に示すように反偏心方向に対向する内壁面に形成するのが好ましい。
以上で説明した実施例に対し、本発明では、以下のような別の実施形態を採用することも可能である。
(1)前述の実施例では、クランクハブ22の前記第1の方向における両端面22b1、22b2とホルダ24の係止部24c、24dとの当接、及びクランクハブ22のガイド部22eとホルダ24の溝24fとの嵌め合いによってクランクハブ22に対するホルダ24の角度位置を画定するものとしたが、上記ガイド部22e及び溝24fを省略することも可能である。また、ホルダ24の係止部24c、24dを省略し、上記ガイド部22eと溝24fとによって上記角度位置を画定し、且つ固定位置を設定することも可能である。
また、前述の実施例では、ホルダ24を前記第1の方向においてクランクハブ22よりも大きい部材としてホルダ24に係止部24c、24dを形成する構成としたが、これに代えて、クランクハブ22を前記第1の方向においてホルダ24よりも大きく形成し、クランクハブ22に係止部を設ける構成としてもよい。
(2)前述の実施例では、設定された各角度位置(0°、180°)において、ホルダ24をクランクハブ22に対し第1の方向へ移動可能として各角度位置において2つの固定位置を設定可能としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図7に示すように、各角度位置においてクランクハブ22の両端面22b1、22b2とホルダ24の係止部24c、24dとが共に当接し、各角度位置のそれぞれにおいて1つの固定位置のみが設定可能な構成であってもよい。
(3)前述の実施例では、クランクハブ22とホルダ24との相対的な角度位置及びその角度位置における固定位置を、クランクハブ22の端面22b1、22b2とホルダ24の係止部24c、24dとの当接、並びにクランクハブ22のガイド部22eとホルダ24の溝24fとの嵌め合いによって画定しているが、これに代え、クランクハブ22及びホルダ24の一方に対し他方に向けて伸びる複数の凸部(例えば、位置決めピン)を形成すると共に、他方の上記凸部に対応する位置に孔部を形成し、上記一方の凸部を他方の孔部に嵌挿して両者の角度位置及び固定位置を画定するものとしてもよい。また、上記孔部を前記第1の方向に長い長孔とすることにより、クランクハブ22とホルダ24とを第1の方向へ相対的に移動可能とすることもできる。
(4)前述の実施例では、上記の設定された4つの固定位置のいずれにおいてもホルダ24に対する偏心方向が同じとなるように上記の偏心量と移動量との関係が設定されているが、本発明はこれに限定されず、偏心量を変更するための固定位置の変更に伴って、上記偏心方向が、変更前に対し逆方向(180°反転させた方向)となるように、上記した偏心量と移動量との関係を設定してもよい。但し、この場合には、前述のクランク機構が上死点に達するタイミングが主軸の回転角で180°変更されるため、偏心量の変更後に調整が必要となる。因みに、この調整は、固定位置を変更してクランクハブ22とホルダ24とを組み付けた後、駆動軸34とクランクハブ22との位相関係を180°変更する操作を行えばよい。この場合でも、調整は必要であるが、従来の技術と比べ、偏心量の変更を正確に行うことができる。
(5)前述の実施例では、固定位置を設定するための角度位置を、上記偏心方向に対応する角度位置、すなわち、偏心方向に一致した角度位置0°の位置と、それを180°回転させた角度位置180°の位置としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、図7の(a)〜(d)に示すように、上記の角度位置0°を基準として、回転角90°毎に設定するようにしてもよい。
なお、図7の例においては、クランクハブ22における貫通孔22cの中心から端面22b1までの距離及び貫通孔22cの中心から端面22b2までの距離を、上記実施例と同じく、それぞれP1及びP2としてある。また、図7の例では、上記偏心方向と直交する方向のクランクハブ22の各端面22b3、22b4から貫通孔22cの中心までの距離を、それぞれP3及びP4としてある(P2>P3>P4>P1)。そして、図の(a)は、角度位置0°の固定位置を示しており、偏心軸部24aの軸心L2の駆動軸34の軸心L1に対する偏心量は、上記実施例の図3(a)の状態と同じくe1となっている。また、図の(b)は、角度位置180°の固定位置を示しており、上記偏心量は、上記実施例の図4(b)の状態と同じくe4となっている。
また、図の(c)は、角度位置90°の固定位置を示しており、その上記偏心量はe5(e1>e5>e4)となっている。なお、図示の例では、この偏心量e5は、上記P3と偏心軸部24aの軸心L2から係止部24cの当接端面までの距離、もしくは上記P4と偏心軸部24aの軸心L2から係止部24dの当接端面までの距離によって決定される。同様に、図の(d)は、角度位置270°の固定位置を示しており、その上記偏心量はe6(e5>e6>e4)となっている。
そして、図示の構成では、角度位置(固定位置)を変化させた場合でも、上記偏心方向が変化しないように上記の寸法P1〜P4及び各固定位置におけるクランクハブ22に対するホルダ24の取付位置が設定されている。但し、前述のように、固定位置の変更に伴って偏心方向が変更されても、調整によってタイミングを変更することができるため、本発明は図示の構成に限定されるものではない。
また、固定位置を設定するための角度位置についても、前述の実施例における角度位置0°及び180°や、図7の例のように90°毎に設定するものに限らず、例えば、60°毎(図8(a))、もしくは45°毎(図8(b))等に設定するものであってもよい。但し、角度位置が多すぎると固定位置が設定し難くなるため、取り付け位置との関係で固定位置が設定し易い範囲(例えば、45°毎まで)とするのが好ましい。
更に、図7等の例では、各角度位置において1つの固定位置のみを設定する構成としてあるが、前述の実施例のように、各角度位置において、クランクハブ22とホルダ24とが偏心方向に相対的に移動可能となるように構成し、各角度位置毎に2つの固定位置が設定されるようにしてもよい。
(6)前述の実施例では、本発明でいう偏心軸を、偏心軸部24aとしてホルダ24と一体的に形成したものとしたが、これに代えて、図9に示すように、偏心軸部26aとして連結部材26と一体的に形成したものであってもよい。また、偏心軸をホルダ24及び連結部材26とは別体に形成し、ホルダ24又は連結部材26に固定する構成としてもよい。また、前述の実施例では、クランクハブ22とホルダ24との前記偏心方向への相対移動を係止する係止部が、ホルダ24に形成される構成としたが、これに代えて、上記係止部がクランクハブ22側に形成されるものであってもよい。
なお、本発明は、以上で説明したいずれの実施例にも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
本発明の一実施形態を示す一部断面側面図。 本発明の一実施形態を示す正面図。 本発明の一実施形態の要部を示す正面図及び一部断面側面図。 本発明の一実施形態の要部を示す正面図。 本発明の一実施形態の一部を示す正面図。 本発明が適用されたイージング装置を示す斜視図。 本発明の他の実施形態の要部を示す正面図。 本発明の他の実施形態の要部を示す正面図。 本発明の他の実施形態を示す一部断面側面図。
符号の説明
10 イージング装置
12a、12b イージングレバー
20 クランク式の駆動装置
22 クランクハブ(第1の支持部材)
22c 貫通孔
24 ホルダ(第2の支持部材)
24a 偏心軸部(偏心軸)
24b 貫通孔
24c、24d 係止部
24f 溝
26 連結部材
26a 偏心軸部(偏心軸)

Claims (2)

  1. 駆動軸が嵌挿されて前記駆動軸に対し回転不能に組み付けられる第1の支持部材と、前記第1の支持部材に回転不能に組み付けられる第2の支持部材と、該第2の支持部材に支持される偏心軸と、該偏心軸を介して前記第2の支持部材に回転可能に支持されると共に駆動対象部材に連結される連結部材とを含むクランク式駆動装置であって、
    前記第2の支持部材が、前記駆動軸の軸線周りの角度位置として設定された2以上の固定位置で前記第1の支持部材に対し組み付けられると共に、前記偏心軸が、前記第1の支持部材に対する前記第2の支持部材の各固定位置のそれぞれにおいて、その軸線が前記駆動軸の軸線に対し異なる偏心位置となるように設けられるクランク式駆動装置において、
    前記第2の支持部材は、前記固定位置を設定するための前記駆動軸周りの各角度位置において、前記駆動軸の軸心に対する前記偏心軸の軸心の偏心方向へ移動可能に前記第1の支持部材に対し組み付けられており、
    前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材の一方には、前記偏心方向への前記第2の支持部材の移動を係止する一対の係止部が形成されており、
    前記固定位置は、前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材の他方が前記係止部に当接した状態として設定される、
    ことを特徴とするクランク式駆動装置における駆動量変更機構。
  2. 前記駆動軸は、機台に対し回転可能に支持されると共に機台から突出して配設され、
    前記第2の支持部材及び前記偏心軸には、前記駆動軸が挿通される貫通孔を有し、前記駆動軸が前記貫通孔に挿通された状態で配設され、
    前記第1の支持部材は、前記第2の支持部材よりも反機台側で前記駆動軸に組み付けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクランク式駆動装置における駆動量変更機構。
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