JP4703286B2 - 建築用シートシャッターのガイドローラ - Google Patents

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本発明は、建築物の開口部をシート体により開閉する建築用シートシャッターのガイドローラの技術分野に属するものである。
一般に、シート材で構成されるシート体が開口部を開閉する建築用シートシャッターにおいては、シート材が可撓性を有し、風圧や、障害物との当接で大きく撓んだり、変形したりすることが想定されるため、シート体の側部にガイド体を設け、該ガイド体を、開口部両側に配したガイドレールに抜け止め状に嵌合せしめ、これによって、ガイドレールによる移動案内、および、ガイドレールによる支持が受けられるようにしたものがある。
このものにおいて、シート体のガイドレールからの抜け止め機能を備えたガイド体を構成するためには、ガイド体を、シート体の表裏両面に突出する部材を備えた構成とすることが提唱される。このようなものの一例として、ガイド体を、シート体を貫通してシート体の表裏に突出する植え込みボルトと、該植え込みボルトの両端部にそれぞれ螺合する表裏一対の袋ナットとで構成したものが知られている。
特開2001−204835
ところが、前記従来のものは、ガイド体をシート体に取り付ける工程として、シート体の貫通孔に植え込みボルトを嵌め込む工程、植え込みボルトの表裏一方の端部に袋ナットを螺合する工程、植え込みボルトの他方の端部に袋ナットを螺合する工程と三工程が必要であり、しかも、シート体の表裏からそれぞれ螺合する作業が必要となる。そのうえ、袋ナットを螺合するためには植え込みボルト、または、既に螺合した袋ナットを押さえて固定した状態で作業をしなければならず、取り付け作業が煩雑、かつ、面倒であって問題がある。しかも、シート体に対し、ガイド体は複数設けなければならず、取り付け作業時間が長くなってしまうという問題もある。
ところで、シート体を開閉作動する場合に、該開閉作動を円滑なものとし、しかも、高速で開閉できる構成とするには、ガイド体を構成するナット部材をローラにすることが好ましい。この場合に、図7に示すように、シート体1の表裏にそれぞれあてがわれるローラ14同士は、回転性を損なうことがないようシート体1とのあいだにスペーサ15を介装し、一方のローラ14に雌螺子16を嵌入する一方、他方のローラ14に固定材17を嵌入し、該固定材17側から挿入した固定用の雄螺子18を、前記雌螺子16に螺合させることで取り付けられると考えられる。しかるに、このようにすると、部品点数が増加し、これら複数の部品を一つづつ、しかも、シート体の表裏両面からそれぞれ組み込まなければならず作業工程がさらに煩雑になるという問題がある。しかも、雄螺子18を雌螺子16に螺合する場合に、雌螺子16が回転しないよう固定する必要があり、そのため、雌螺子16固定用の治具19も必要となり、作業が一層煩雑、かつ、面倒になるという問題が想定され、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開口部を開閉するシート体の側部に所定間隙を存する状態で設けられ、開口部両側に配されたガイドレールに抜け止め状に移動案内されるガイドローラを、シート体の表裏にあてがわれる第一、第二ローラ支持片、およびこれら第一、第二ローラ支持片を連結する連結部備えたローラベースと、第一、第二ローラ支持片から表裏方向外方に突出形成したボス部にそれぞれ外嵌される一対のローラと、第一ローラ支持片の筒孔に遊嵌する雄螺子部材と、第二ローラ支持片の筒孔に内嵌される雌螺子部材とを備えて構成して、前記雄螺子部材を、シート体貫通孔を貫通し、前記雌螺子部材に螺合することでガイドローラをシート体に取付ける構成にした建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項2の発明は、請求項1において、ローラベースは、第一、第二ローラ支持片によりシート体を挟むことでシート体に仮保持されるように構成されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項3の発明は、請求項1または2の何れか一項において、ローラベースは、各ボス部にローラを仮保持する仮保持手段が設けられている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、ローラベースは、連結部がシート体の側縁部と係止することで第一、第二ローラ支持片の回り止めをするように構成されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項において、ローラベースの連結部は、シート面に直交し、シート体側縁部に対向する連結片で構成されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項において、前記雌螺子部材は、第二ローラ支持片に形成される第二筒孔に仮保持状に内装されるものである建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項7の発明は、請求項6において、雌螺子部材は、第二筒孔に回り止め状に内装されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項8の発明は、請求項5乃至7において、第一、第二ローラ支持片は、ボス部を基準として連結片側ほど拡開する形状に形成されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項9の発明は、請求項8において、ローラベースは、連結片側において螺子部材の回転方向後側の端部となる部位に円弧状の欠き部が形成されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項1の発明とすることにより、ガイドローラを操作性よく、簡単に取り付けることができ、作業時間の短縮を図ることができる。
請求項2の発明とすることにより、ローラベースの取り付け作業の簡略化を図れる。
請求項3の発明とすることにより、ローラベースの取り付け作業を容易にすることができる。
請求項4、5の発明とすることにより、ローラベースの取り付け作業を操作性よく、かつ、容易に行うことができる。
請求項6の発明とすることにより、ローラベースのコンパクト化を図れるうえ、ローラベースと、ローラと、雌螺子部材とを一度の操作でシート体に取り付けることができ、取り付け作業の簡略化が図れるうえ、操作性が向上する。
請求項7の発明とすることにより、取り付け作業を操作性よく、かつ、簡略化することができる。
請求項8の発明とすることにより、螺合作業時の回転抵抗を小さくすることができる。
請求項9の発明とすることにより、シート体の開閉作動時にローラベースが邪魔になるような不具合をなくすことができる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1はシートシャッターを構成するシート体であって、該シート体1は、可撓性を有したシート材から構成され、躯体天井部に配設されたシャッターケース2に回動自在に軸承された巻き取りシャフト(図示せず)に巻装されている。そして、シート体1は、図示しない開閉機の開閉駆動に基づいて、巻き取りシャフトが正逆回動することに伴い、開口部の開閉を行うように構成されており、これらの基本構成は、何れも従来通りとなっている。
そして、シート体1の下端縁部は、シート材を折返すことで袋状部1aに形成されており、該袋状部1aの左右方向両端部には、左右一対のボトムウエイトが内装されている。これによって、該ボトムウエイトがシート体1の下端部に錘として作用し、シート体1の自重による閉鎖作動を円滑にさせることができるように構成していると共に、障害物との当接時における衝撃吸収ができるように構成されている。
一方、シート体1の左右両側縁部は、開口部の間口幅方向(左右方向)両側に立設された一対のガイドレール3に、それぞれ抜け止め状に嵌合し、ガイドレール3による開閉方向の移動案内、および、左右側縁部の支持を受けるように構成されている。
つまり、本実施の形態では、前記シート体1の左右両側縁部の表裏にそれぞれ補強用シート材1bが積層されており、これによってシート厚が厚くなるように構成され、該補強用シート材1b積層部に、上下方向に所定間隙を存する状態で複数の貫通孔1cが開設されている。そして、これら貫通孔1cに、本発明が実施されたガイドローラ5がそれぞれ設けられ、ガイドレール3による支持を受けるように設定されており、これら各貫通孔1cには、それぞれはと目(図示せず)が設けられ、孔縁部における処理がなされている。
そして、ガイドローラ5は、可撓性を有した樹脂材で一体形成されたローラベース6を用いて構成されている。
前記ローラベース6は、シート体1の表裏面に沿うプレート状の表裏一対の第一、第二ローラ支持片7、8と、これら表裏一対の第一、第二ローラ支持片7、8の左右方向一側部を連結し、シート面に直交状に配されてシート体1の側縁部に対向する連結片9とにより平面視コ字形状に形成されている。そして、第一、第二ローラ支持片7、8は、連結されない離間側(他側部)部位に位置して、後述するローラ10が嵌合するボス部7a、8aがそれぞれ同芯状に、かつ、反シート体方向(シート体1から離間する方向であって表裏方向外方)に突出して形成されている。これら第一、第二ローラ支持片7、8は、ボス部7a、8aの軸芯位置を基準として、連結片9側(一側部)ほど上下方向に拡開する形状となっており、連結片9側の上側部位には、円弧状の切り欠き部7b、8bが形成されている。これによって、連結片9は、第一、第二ローラ支持片7、8の切り欠き部7b、8bよりも下方部位を連結しており、連結片9の下端部9aはボス部7a、8aの軸芯位置よりも下方に位置し、連結片9の上端部9bは軸芯位置と略同位置となるように設定されている。
そして、ローラベース6は、前述したように、樹脂材により形成されているものであり、予め第一、第二ローラ支持片7、8の離間するボス部7a、8a形成側の部位同士を近接させて形成することにより、連結片9を基準としてボス部7a、8a形成側部位同士を拡開させ、シート体1の左右側縁部から挿し込んで組み込むことにより、第一、第二ローラ支持片7、8同士がシート体1を弾圧状に挟持して、ローラベース6をシート体1に対して仮保持状に組み込むことができるように設定されている。そして、ローラベース6を組み込んだ状態において、連結片9がシート体1の側縁部(外端縁部)に近接対向(あるいは当接)するように構成されている。
因みに、本実施の形態のシート体貫通孔1cには、はと目が設けられる構成であり、該はと目がシート体1のシート厚よりも厚くなっている。このため、はと目を設ける構成では、第一、第二ローラ支持片7、8を格別近付ける形状に成形することなくこれら第一、第二ローラ支持片7、8によるシート体1への仮保持を行うことができる。
一方、第一、第二ローラ支持片7、8の各ボス部7a、8aには、それぞれ同芯状の第一、第二筒孔7c、8cが形成されており、これら第一、第二筒孔7c、8c同士は互いに表裏方向に貫通状に連通するように形成されている。そして、ローラベース6は、これら第一、第二筒孔7c、8cと、シート体1に開設された貫通孔1cとが連通するようにシート体1に組み込まれる設定となっている。
さらに、前記各ボス部7a、8aは、突出基端部に大径部7d、8dがそれぞれ形成され、これによって、ボス部7a、8aにローラ10を外嵌したとき、ローラ10が大径部7d、8dに突き当てられ、第一、第二ローラ支持片7、8のプレート面とローラ10とのあいだにスペースが形成されるように構成されている。また、各ボス部7a、8aの筒外周面には、筒長方向に長い外周リブ7e、8eが周回り方向四箇所に一体形成されている。
そして、前記第一ローラ支持片7のボス部7aに形成される筒孔7cは真円形状に形成されている一方、第二ロー支持片8の筒孔8cは、真円形状の周回り方向二箇所に面取り部8fが形成されているとともに、該面取り部8fに、筒長方向に長い内周リブ8gが形成されたものになっている。
前記ローラ10は、樹脂材で構成されるリング状のローラ部10aの内径側に軸受け部10bが設けられる構成となっている。この軸受け部10bは、ローラ部10aに一体的に設けられる外輪10cと、該外輪10cの内径側に軸受けローラ10dを介して配され、外輪10cを回転自在に支持する内輪10eとにより構成されている。そして、軸受け部10bは、ローラ部10aよりも軸芯方向に短い形状に形成され、ローラ部10aの軸芯方向一方の端面に位置合せする状態で設けられ、軸受け部10bの軸芯方向他方の端面、即ち内輪10eの軸方向他方の端面が、ローラ部10aとのあいだに段差を介した突き当て面10fに構成されている。そして、これらローラ10は、内輪10eをボス部7a、8aに外嵌させることで組み込まれるが、このとき、各ローラ10の突き当て面10f形成部位(軸方向他方)は表裏方向外側に位置する状態となるように設定されている。この組み込み状態において、ローラ10は、ボス部7a、8a外周の外周リブ7e、8eにより仮保持状に組み込まれている。さらに、ローラ10は、前述したように、第一、第二ローラ支持片7、8の大径部7d、8dに突き当てられていて、ローラ10と第一、第二ローラ支持片7、8のプレート面とのあいだにスペースが形成されている。これによって、大径部7dがローラ10とシート体1とのあいだのスペーサとして機能して、ローラ10の円滑な回転が保証されるように構成されている。
11は雌螺子部材であって、該雌螺子部材11は、ローラベース6の第二ローラ支持片部8(本発明の一方のローラ支持片部に相当する)の第二筒孔8cに予め内嵌されるように設定されている。前記雌螺子部材11は、ボス筒部11aの内周面に螺子溝11bが刻設されており、該ボス筒11aの一端部に大径の螺子頭11cが設けられている。さらに、ボス筒部11aの外周面には、第二筒孔8cに形成された面取り部8fに対応する面取り部11dが形成されている。そして、雌螺子部材11は、ローラ10が組み込まれる第二ボス部8bの第二筒孔8cに、面取り部8f、11d同士が対向する状態で組み込まれるように設定され、該組み込み状態において、雌螺子部材11は面取り部8f、11dによる周回り方向の回り止めがなされているとともに、内周リブ8gによる仮保持がなされた状態となり、さらには、螺子頭11cがローラ10の突き当て面10f、即ち軸受け部10bの内輪10eに突き当てられるように設定されている。
そして、シート体1にガイドローラ5を取り付ける場合に、予めローラベース6に一対のローラ10と雌螺子部材11とを組み込み、このものを、第一、第二ローラ支持片7、8の弾性変形により、連結片9がシート体1の側縁部に対向する状態としてシート体1の側部に仮保持状に組み込むことにより、ローラ10、第一、第二ローラ支持片7、8、雌螺子部材11の全ての部材が一度の操作で組み込まれ、しかも、シート体1の貫通孔1cに対して位置決め状、かつ、仮保持状に組み込むことができるように設定されている。これによって、組み込み操作時においてこれらの各部材がローラベース6から不用意に脱落してしまうような不具合がなく、シート体1への組み込み作業を簡単、かつ、容易にすることができるように設定されている。
そして、シート体1に対し仮固定状態のローラベース6は、第一ローラ支持片7の筒孔7cに遊嵌する雄螺子部材12を、シート体貫通孔1cを貫通し、雌螺子部材11に螺合することにより、雌螺子部材11と雄螺子部材12とのそれぞれの螺子頭11c、12aとが、表裏に配されるローラ10のローラ軸受け10bにおける内輪10eを固定する状態でシート体1に固定され、ローラ10の回転が円滑な状態での固定がなされるように設定されている。
この螺合作業は、ローラベース6を仮固定したシート体1を作業台上に載置して行うように設定されており、このとき、ローラベース6の第一ローラ支持片7が上側を向くような姿勢として作業台上に載置することにより、螺合作業が容易にできるように構成されている。
つまり、作業台上の上側に位置する第一ローラ支持片7に対し、筒孔7cに雄螺子12を挿通させ、該雄螺子部材12を治具13により雌螺子部材11側に押し付けるようにしながら回転せしめることで、雄螺子部材12の挿通先端部を雌螺子部材11に螺合させることができるが、このとき、治具13を回転させることによる回転負荷(回転抵抗)は、雌螺子部材11に作用しており、雌螺子部材11は雄螺子部材12とともに一体回転しようとするが、この場合に、雌螺子部材11は、前述したように、ローラベース6(第二ローラ支持片8の筒孔8c)に回り止めされているため、雌螺子部材11が回転することはない。そして、雌螺子部材11に作用する回転抵抗は、雌螺子部材11を内装する第二ローラ支持片8を介してローラベース6自体に作用することになるが、ローラベース6は、第一、第二ローラ支持片7、8のあいだに位置してシート体1の側縁部に対向する連結片9が設けられているため、該連結片9の下端部9aが、シート体1の側縁部に係止することにより第一、第二支持片7、8の回り止め(回転規制)をするように設定されている。これによって、雄螺子部材12を雌螺子部材11に螺合する場合に、雄螺子部材12の回転抵抗を連結片9を介してシート体1の側縁部が受けることになって、雌螺子部材11やローラベース6を固定する操作を不要にすることができ、もって、ローラベース6のシート体1への取り付けを、操作性よく、しかも、容易に行うことができるように構成されている。また、これら螺子部材11、12の螺合時において、雌螺子部材11には回転抵抗だけでなく軸方向の抵抗も発生することになり、該軸方向の抵抗は、内周リブ8gによる仮保持力では不足することが想定されるが、シート体1を作業台上に載置して作業することにより、軸方向の抵抗を作業台により受けることができ、これによって、螺合作業把持具を回転させることのみの操作でよいことになって、ガイドローラ5の取り付けを操作性よく、短時間で行うことができるように構成されている。
しかもこの場合に、雄螺子部材12を雌螺子部材11に螺合するときの回転方向は、図6(C)の矢印Xで示すように、時計回り方向に設定されており、雄螺子部材12を螺合するための回転負荷は連結片9の下端部9aがシート体1の側縁部に係止することでなされる設定となっている。
一方、前記連結片9の下端部9aは、ローラ10が取り付けられる位置、即ち、雄螺子部材12の軸芯位置(ボス部7a、8a軸芯位置)の真横(側方)ではなく、雄螺子部材12の回転方向先側に偏寄する位置にまで延出して形成されている。このため、雌螺子部材11の軸芯位置、即ち、回転負荷の発生箇所から最も離れた部位で回り止めをすることができ、螺合負荷を小さい負荷として受け止めることができるように構成されている。
また、この螺合状態において、連結片9は、下端部9aがシート体1側縁部に係止して螺合がなされる構成であるため、ローラベース6は、図7(C)に示すように、シート体1の側縁部に沿う姿勢から上端部9bがシート体1から僅かに離間して、下端部1aほどシート体1に近付く傾斜姿勢に変姿しやすくなっている。しかるに、このものにおいて、第一、第二ローラ支持片7、8は切り欠き部7a、8aが形成されていて、雄螺子12の回転方向後側端部となる連結片上端部9bの位置を、ローラ10取り付け位置の側方となるようにして、連結片9の上下方向長さが短くなるように構成されている。このため、連結片9の上端部9aがシート体1から左右方向外方に離れてしまう量をできるだけ小さくすることができ、もって、シート体1がガイドレール3を走行する際に、連結片9がガイドレール3の底片3aに当たって引っ掛かってしまうような不具合をなくし、円滑な走行ができるように構成されている。
尚、ローラベース6は方向性のある形状に構成されている。このため、シート体1の右側部への取り付けを前記実施の形態に沿って行った場合、左側部への取り付けは、シート体1の表裏を返して行うことで、ローラベース6の姿勢を左右で同様のものにすることができる。
叙述の如く構成された本形態において、シート体1は、ガイドローラ5がガイドレール4による移動案内、および、支持を受ける構成としたので、開閉操作が円滑になって、操作性のよいシートシャッターとすることができるが、この場合に、ガイドローラ5を構成するローラベース6は、連結片9により第一、第二ローラ支持片部7、8とが一体化されており、ボス部7a、8aにローラ10を支持させることにより、シート体1の表裏に配されるローラ10と、該ローラ10とシート体1とのあいだに配されるスペーサとしての第一、第二ローラ支持片7、8とを、一度の操作でシート体1に対し位置決め状に、かつ、仮保持状に組み込みセットすることができ、従来のように、シート体1の表裏側からそれぞれローラやスペーサを個々に位置決め状にあてがう等の煩わしい作業を不要にして、簡単、かつ、容易にすることができ、がイドローラ5の取り付け作業時間の大幅な短縮を図ることができる。
しかも、このものでは、ローラベース6をシート体1に取付けたとき、第一、第二ローラ支持片7、8が、シート体1を挟み込むようにして仮保持されるので、ローラベース6の固定作業を一層容易にすることができる。
そのうえ、このものでは、ローラ10を第一、第二ローラ支持片7、8のボス部7a、8aにローラ10を仮保持することができるので、シート体1へのローラベース6の取り付けを一層簡略化することができる。
そして、このものにおいて、第一、第二ローラ支持片7、8の連結部として連結片9が形成されていて、ローラベース6をシート体1に取り付ける際に、ローラベース6が回転しようとするのを、連結片9がシート体1の側縁部に係止することで回り止めするので、取り付け作業の簡略化を一層図ることができる。
さらに、このものにおいて、ローラベース6は、ローラ10が支持されるボス部7a、8aを形成するための筒部の筒孔7c、8cにおいて、雌螺子部材11と雄螺子部材12とによる螺合を行う構成としたので、ローラベース6のコンパクト化を図ることができる。そのうえ、雌螺子部材11と雄螺子部材12を用いており、雌螺子部材11は、予めローラベース6の第二筒孔8cに仮保持されるように構成されているので、シート体1にローラベース6を組み込むという一度の組み込み作業を行うことにより、ローラベース6とともにローラ10と雌螺子部材11とを一緒に、しかも、位置決め状に組み込むことができて、取り付け作業のさらなる簡略化が図れる。
そのうえ、雌螺子部材11は、第二筒孔8cに回り止めされる状態で仮保持状に内装され、第二筒孔8c(ローラベース6)は連結片9により回り止めされるので、雌螺子部材11を固定具により固定させる必要がなく、雄螺子部材12の雌螺子部材11に対する螺合作業を、何ら固定具を用いることなく、単に治具13の回転だけの操作で行うことができ、取り付け作業の操作性を一層簡略、かつ、容易にすることができる。
また、第一、第二ローラ支持片7、8のボス部7a、87a形成部位よりも拡開する側を連結する連結片9は、雄螺子部材12の回転方向先側となる下端部9aが雄螺子部材12の軸芯位置の側方ではなく、軸芯位置よりも下方に偏寄して設けられているので、該下端部9aと軸芯との距離を大きく確保でき、雄螺子部材12の螺合時において、連結片下端部9aに作用する回転抵抗を小さい負荷として受けることができる。
さらには、ローラベース6の第一、第二ローラ支持片7、8において、上側部位に切り欠き部7b、8bが形成されているので、連結片9における雄螺子部材12の回転方向後側端部である上端部9b位置が、雄螺子部材12の軸芯位置と略同位置とすることができ、雄螺子部材12を強く螺合して、連結片下端部9aがシート体1側縁部側に偏寄したとして、連結片上端部9bがシート体1側縁部から大きく左右方向外方に変位してしまうことがなく、シート体1の開閉作動時にローラベース6が邪魔になって、ガイドローラ5の円滑な走行を阻害してしまうことを回避できる。
シートシャッターの全体正面図である。 シート体の下端部を説明する一部を切り欠いた正面図である。 図3(A)、(B)はそれぞれシート体の一部を切り欠いた横断面図、縦断面図である。 図4(A)、(B)、(C)はそれぞれガイドローラの正面図、図4(A)のX−X断面図、背面図である。 図5(A)、(B)、(C)はそれぞれローラの断面図、雌螺子部材の側面図、正面図である。 図6(A)、(B)、(C)はそれぞれガイドローラの分解断面図、ガイドローラの組み込み状態を説明する分解断面図、正面図である。 従来例におけるローラの取付け構造を説明する分解平面図である。
符号の説明
1 シート体
1c 貫通孔
5 ガイドローラ
6 ローラベース
7 第一ローラ支持片
7a ボス部
7c 筒孔
7d 大径部
7e 外周リブ
8f 面取り部
8g 外周リブ
9 連結片
10 ローラ
11 雌螺子部材
12 雄螺子部材
13 治具

Claims (9)

  1. 開口部を開閉するシート体の側部に所定間隙を存する状態で設けられ、開口部両側に配されたガイドレールに抜け止め状に移動案内されるガイドローラを、シート体の表裏にあてがわれる第一、第二ローラ支持片、およびこれら第一、第二ローラ支持片を連結する連結部備えたローラベースと、第一、第二ローラ支持片から表裏方向外方に突出形成したボス部にそれぞれ外嵌される一対のローラと、第一ローラ支持片の筒孔に遊嵌する雄螺子部材と、第二ローラ支持片の筒孔に内嵌される雌螺子部材とを備えて構成して、前記雄螺子部材を、シート体貫通孔を貫通し、前記雌螺子部材に螺合することでガイドローラをシート体に取付ける構成にした建築用シートシャッターのガイドローラ。
  2. 請求項1において、ローラベースは、第一、第二ローラ支持片によりシート体を挟むことでシート体に仮保持されるように構成されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
  3. 請求項1または2の何れか一項において、ローラベースは、各ボス部にローラを仮保持する仮保持手段が設けられている建築用シートシャッターのガイドローラ。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項において、ローラベースは、連結部がシート体の側縁部と係止することで第一、第二ローラ支持片の回り止めをするように構成されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項において、ローラベースの連結部は、シート面に直交し、シート体側縁部に対向する連結片で構成されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項において、前記雌螺子部材は、第二ローラ支持片に形成される第二筒孔に仮保持状に内装されるものである建築用シートシャッターのガイドローラ。
  7. 請求項6において、雌螺子部材は、第二筒孔に回り止め状に内装されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
  8. 請求項5乃至7において、第一、第二ローラ支持片は、ボス部を基準として連結片側ほど拡開する形状に形成されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
  9. 請求項8において、ローラベースは、連結片側において螺子部材の回転方向後側の端部となる部位に円弧状の欠き部が形成されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
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