JP4703286B2 - 建築用シートシャッターのガイドローラ - Google Patents
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ところで、シート体を開閉作動する場合に、該開閉作動を円滑なものとし、しかも、高速で開閉できる構成とするには、ガイド体を構成するナット部材をローラにすることが好ましい。この場合に、図7に示すように、シート体1の表裏にそれぞれあてがわれるローラ14同士は、回転性を損なうことがないようシート体1とのあいだにスペーサ15を介装し、一方のローラ14に雌螺子16を嵌入する一方、他方のローラ14に固定材17を嵌入し、該固定材17側から挿入した固定用の雄螺子18を、前記雌螺子16に螺合させることで取り付けられると考えられる。しかるに、このようにすると、部品点数が増加し、これら複数の部品を一つづつ、しかも、シート体の表裏両面からそれぞれ組み込まなければならず作業工程がさらに煩雑になるという問題がある。しかも、雄螺子18を雌螺子16に螺合する場合に、雌螺子16が回転しないよう固定する必要があり、そのため、雌螺子16固定用の治具19も必要となり、作業が一層煩雑、かつ、面倒になるという問題が想定され、これらに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、請求項1において、ローラベースは、第一、第二ローラ支持片によりシート体を挟むことでシート体に仮保持されるように構成されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項3の発明は、請求項1または2の何れか一項において、ローラベースは、各ボス部にローラを仮保持する仮保持手段が設けられている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、ローラベースは、連結部がシート体の側縁部と係止することで第一、第二ローラ支持片の回り止めをするように構成されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項において、ローラベースの連結部は、シート面に直交し、シート体側縁部に対向する連結片で構成されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項において、前記雌螺子部材は、第二ローラ支持片に形成される第二筒孔に仮保持状に内装されるものである建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項7の発明は、請求項6において、雌螺子部材は、第二筒孔に回り止め状に内装されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項8の発明は、請求項5乃至7において、第一、第二ローラ支持片は、ボス部を基準として連結片側ほど拡開する形状に形成されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項9の発明は、請求項8において、ローラベースは、連結片側において螺子部材の回転方向後側の端部となる部位に円弧状の欠き部が形成されている建築用シートシャッターのガイドローラである。
請求項2の発明とすることにより、ローラベースの取り付け作業の簡略化を図れる。
請求項3の発明とすることにより、ローラベースの取り付け作業を容易にすることができる。
請求項4、5の発明とすることにより、ローラベースの取り付け作業を操作性よく、かつ、容易に行うことができる。
請求項6の発明とすることにより、ローラベースのコンパクト化を図れるうえ、ローラベースと、ローラと、雌螺子部材とを一度の操作でシート体に取り付けることができ、取り付け作業の簡略化が図れるうえ、操作性が向上する。
請求項7の発明とすることにより、取り付け作業を操作性よく、かつ、簡略化することができる。
請求項8の発明とすることにより、螺合作業時の回転抵抗を小さくすることができる。
請求項9の発明とすることにより、シート体の開閉作動時にローラベースが邪魔になるような不具合をなくすことができる。
図面において、1はシートシャッターを構成するシート体であって、該シート体1は、可撓性を有したシート材から構成され、躯体天井部に配設されたシャッターケース2に回動自在に軸承された巻き取りシャフト(図示せず)に巻装されている。そして、シート体1は、図示しない開閉機の開閉駆動に基づいて、巻き取りシャフトが正逆回動することに伴い、開口部の開閉を行うように構成されており、これらの基本構成は、何れも従来通りとなっている。
つまり、本実施の形態では、前記シート体1の左右両側縁部の表裏にそれぞれ補強用シート材1bが積層されており、これによってシート厚が厚くなるように構成され、該補強用シート材1b積層部に、上下方向に所定間隙を存する状態で複数の貫通孔1cが開設されている。そして、これら貫通孔1cに、本発明が実施されたガイドローラ5がそれぞれ設けられ、ガイドレール3による支持を受けるように設定されており、これら各貫通孔1cには、それぞれはと目(図示せず)が設けられ、孔縁部における処理がなされている。
前記ローラベース6は、シート体1の表裏面に沿うプレート状の表裏一対の第一、第二ローラ支持片7、8と、これら表裏一対の第一、第二ローラ支持片7、8の左右方向一側部を連結し、シート面に直交状に配されてシート体1の側縁部に対向する連結片9とにより平面視コ字形状に形成されている。そして、第一、第二ローラ支持片7、8は、連結されない離間側(他側部)部位に位置して、後述するローラ10が嵌合するボス部7a、8aがそれぞれ同芯状に、かつ、反シート体方向(シート体1から離間する方向であって表裏方向外方)に突出して形成されている。これら第一、第二ローラ支持片7、8は、ボス部7a、8aの軸芯位置を基準として、連結片9側(一側部)ほど上下方向に拡開する形状となっており、連結片9側の上側部位には、円弧状の切り欠き部7b、8bが形成されている。これによって、連結片9は、第一、第二ローラ支持片7、8の切り欠き部7b、8bよりも下方部位を連結しており、連結片9の下端部9aはボス部7a、8aの軸芯位置よりも下方に位置し、連結片9の上端部9bは軸芯位置と略同位置となるように設定されている。
因みに、本実施の形態のシート体貫通孔1cには、はと目が設けられる構成であり、該はと目がシート体1のシート厚よりも厚くなっている。このため、はと目を設ける構成では、第一、第二ローラ支持片7、8を格別近付ける形状に成形することなくこれら第一、第二ローラ支持片7、8によるシート体1への仮保持を行うことができる。
さらに、前記各ボス部7a、8aは、突出基端部に大径部7d、8dがそれぞれ形成され、これによって、ボス部7a、8aにローラ10を外嵌したとき、ローラ10が大径部7d、8dに突き当てられ、第一、第二ローラ支持片7、8のプレート面とローラ10とのあいだにスペースが形成されるように構成されている。また、各ボス部7a、8aの筒外周面には、筒長方向に長い外周リブ7e、8eが周回り方向四箇所に一体形成されている。
そして、前記第一ローラ支持片7のボス部7aに形成される筒孔7cは真円形状に形成されている一方、第二ロー支持片8の筒孔8cは、真円形状の周回り方向二箇所に面取り部8fが形成されているとともに、該面取り部8fに、筒長方向に長い内周リブ8gが形成されたものになっている。
この螺合作業は、ローラベース6を仮固定したシート体1を作業台上に載置して行うように設定されており、このとき、ローラベース6の第一ローラ支持片7が上側を向くような姿勢として作業台上に載置することにより、螺合作業が容易にできるように構成されている。
一方、前記連結片9の下端部9aは、ローラ10が取り付けられる位置、即ち、雄螺子部材12の軸芯位置(ボス部7a、8a軸芯位置)の真横(側方)ではなく、雄螺子部材12の回転方向先側に偏寄する位置にまで延出して形成されている。このため、雌螺子部材11の軸芯位置、即ち、回転負荷の発生箇所から最も離れた部位で回り止めをすることができ、螺合負荷を小さい負荷として受け止めることができるように構成されている。
1c 貫通孔
5 ガイドローラ
6 ローラベース
7 第一ローラ支持片
7a ボス部
7c 筒孔
7d 大径部
7e 外周リブ
8f 面取り部
8g 外周リブ
9 連結片
10 ローラ
11 雌螺子部材
12 雄螺子部材
13 治具
Claims (9)
- 開口部を開閉するシート体の側部に所定間隙を存する状態で設けられ、開口部両側に配されたガイドレールに抜け止め状に移動案内されるガイドローラを、シート体の表裏にあてがわれる第一、第二ローラ支持片、およびこれら第一、第二ローラ支持片を連結する連結部を備えたローラベースと、第一、第二ローラ支持片から表裏方向外方に突出形成したボス部にそれぞれ外嵌される一対のローラと、第一ローラ支持片の筒孔に遊嵌する雄螺子部材と、第二ローラ支持片の筒孔に内嵌される雌螺子部材とを備えて構成して、前記雄螺子部材を、シート体貫通孔を貫通し、前記雌螺子部材に螺合することでガイドローラをシート体に取付ける構成にした建築用シートシャッターのガイドローラ。
- 請求項1において、ローラベースは、第一、第二ローラ支持片によりシート体を挟むことでシート体に仮保持されるように構成されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
- 請求項1または2の何れか一項において、ローラベースは、各ボス部にローラを仮保持する仮保持手段が設けられている建築用シートシャッターのガイドローラ。
- 請求項1乃至3の何れか一項において、ローラベースは、連結部がシート体の側縁部と係止することで第一、第二ローラ支持片の回り止めをするように構成されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
- 請求項1乃至4の何れか一項において、ローラベースの連結部は、シート面に直交し、シート体側縁部に対向する連結片で構成されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
- 請求項1乃至5の何れか一項において、前記雌螺子部材は、第二ローラ支持片に形成される第二筒孔に仮保持状に内装されるものである建築用シートシャッターのガイドローラ。
- 請求項6において、雌螺子部材は、第二筒孔に回り止め状に内装されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
- 請求項5乃至7において、第一、第二ローラ支持片は、ボス部を基準として連結片側ほど拡開する形状に形成されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
- 請求項8において、ローラベースは、連結片側において螺子部材の回転方向後側の端部となる部位に円弧状の欠き部が形成されている建築用シートシャッターのガイドローラ。
Priority Applications (1)
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JP2005184273A JP4703286B2 (ja) | 2005-06-24 | 2005-06-24 | 建築用シートシャッターのガイドローラ |
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ID=37688406
Family Applications (1)
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Citations (6)
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-
2005
- 2005-06-24 JP JP2005184273A patent/JP4703286B2/ja active Active
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