JP4678165B2 - 直動テーブル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、半導体製造装置、工作機械、またはそれらの部品の製造または処理等に使用される真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置に関する。
直動テーブル装置は、例えば図10に示すように、ベース2、リニアガイド3A,3B、移動テーブル4を備えており、さらに、移動機構500としてボールねじ510およびナットブラケット550等を備えている(例えば特許文献1参照)。
ところで、直動テーブル装置は、例えば、半導体製造装置、工作機械、またはそれらの部品の製造または処理等において使用される真空チャンバ内に設置されるものがある。
このような真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置では、直動テーブル装置を構成する軸受やボールねじ等の構成要素には、真空用のものが用いられるが、真空度の維持を図ることを考慮すると、例えば潤滑剤等は使用可能なものが限られる。そのため、このような真空仕様の直動テーブル装置の場合、大気用の直動テーブル装置の構成要素と比べると、相対的に寿命が短くなる傾向がある。したがって、直動テーブル装置を構成する軸受やボールねじ等の構成要素は、比較的メンテナンスの頻度が高くなるため、真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置の構成要素のメンテナンスを効率良く行なうことは重要である。
特開2003−239965号公報
ここで、直動テーブル装置を真空チャンバ内に設置する場合、直動テーブル装置を構成する軸受やボールねじ等の構成要素は、個々の構成要素を最初に組み付けて調整するときは、真空チャンバの外で組み付けや調整が行なえるので、比較的楽にその組み付け作業をすることができる。
しかしながら、真空チャンバ内に直動テーブル装置を設置後は、真空チャンバ内部で分解や組み付け等のメンテナンス作業を実施することになるが、真空チャンバ内は複雑かつ狭小な構造となっているため、十分なメンテナンス空間を確保することは困難である。そのため、直動テーブル装置を真空チャンバ内に設置した後は、直動テーブル装置の構成要素のメンテナンス作業には多大な手間を要する。また、メンテナンス作業中は、生産ラインの停止を伴うとともに、メンテナンス後においても真空引き等、生産ラインの再開までにはかなりの時間を要するという問題があるため、真空チャンバ内でのメンテナンスの作業性を改善することは重要な課題である。
例えば、上記特許文献1に記載の技術では、直動テーブル装置は、移動テーブル4に固定されたナットブラケット550に直接固定されたナット510b、および該ナット510bを軸方向に駆動するねじ軸510cを有するボールねじ510を備えている。ここで、ナットブラケット550とナット510bとは相互の組み付け位置の調整代を確保するために相対位置に自由度が必要なため、例えばナットブラケット550とナット510bとを直接インロー結合とすることは難しい。そのため、仮に真空チャンバ内部で直動テーブル装置の構成要素であるボールねじ510のメンテナンス作業を行なうときは、ナット510bをナットブラケット550に対してその都度相互の組み付け位置の調整を行ないつつ装着する必要がある。
しかし、ボールねじのメンテナンス作業において、移動テーブルの走り精度やボールねじの軸線を所望の平行度に納めるように組み付けるには、専門的な技術が必要であり、特に、狭い真空チャンバ内においてボールねじのねじ軸が所望の平行度になるようにしつつ、ボールねじを高精度に組み付け直すのはさらに困難である。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置のメンテナンスの作業性を改善することを目的としており、特に、真空チャンバ内での直動テーブル装置のボールねじのメンテナンスの作業性を改善することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置であって、ベースと、該ベースに対して直動可能に支持される移動テーブルと、該移動テーブルに取付けられたナットブラケットと、該ナットブラケットに着脱可能に支持されるナットおよび該ナットに螺合して当該ナットを軸方向に駆動するねじ軸を有するボールねじと、を備え、前記ナットブラケットは、前記ナットの径方向の相対位置を決める位置決め部が形成された位置決め部材を取付けてなり、前記ナットは、円筒部を有し、前記位置決め部材は、前記位置決め部として前記円筒部とインロー結合する開口部を有することを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置であって、ベースと、該ベースに対して直動可能に支持される移動テーブルと、該移動テーブルに取付けられたナットブラケットと、該ナットブラケットに着脱可能に支持されるナットおよび該ナットに螺合して当該ナットを軸方向に駆動するねじ軸を有するボールねじと、を備え、前記ナットブラケットは、前記ナットの径方向の相対位置を決める位置決め部が形成された位置決め部材を取付けてなり、前記ナットは、円筒部を有し、前記位置決め部材は、複数の部材の組から構成されるとともに、当該複数の部材に、前記位置決め部として前記円筒部の周囲と当接させる当接面をそれぞれ有することを特徴としている。
本発明によれば、真空チャンバ内に組み付けられる直動テーブル装置のメンテナンス作業性を改善し得る直動テーブル装置を提供することができる。特に、ナットブラケットに対するナットの相対位置を位置決め部材によって容易に決めることができるため、真空チャンバ内での直動テーブル装置のボールねじのメンテナンスの作業性を改善することができる。
以下、本発明に係る直動テーブル装置の実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す図であり、同図は本発明に係る直動テーブル装置の概略構成を示す斜視図である。
この直動テーブル装置1は、図1に示すように、真空チャンバ10内に設置されるものであり、ベース2、リニアガイド3A,3B、移動テーブル4を備えるとともに、移動機構5としてボールねじ51、ナットブラケット55およびサポートブラケット54A,54B等を備えて構成されている。
ベース2は、平板部2aと、この平板部2aの左右両端部から上方に延長する案内レール取付け部2b,2cとで横断面が略コ字状に形成されたブロックであり、剛性が高い金属材料から製作されている。そして、各案内レール取付け部2b,2cの上面には、案内レール取付け面2d,2eがそれぞれ形成されている。この案内レール取付け面2d,2eは、移動テーブル4を移動させる走り方向に対して、リニアガイド3A,3Bを平行に設置できる精度を有してそれぞれ加工されている。そして、この各案内レール取付け面2d,2eにリニアガイド3A,3Bの各案内レール31A,31Bが、不図示の多数本のボルトによって移動テーブル4を移動させる走り方向に対して平行に取付けられる。
図2は、図1に示すリニアガイドの正面図である。
各リニアガイド3A,3Bは、図2に示すように、それぞれの案内レール31A,31Bと、各案内レール31A,31B上をスライド可能な2つのスライダ32とを備えて構成されている。各スライダ32内には、案内レール31A,31Bに同レールの長手方向に沿って形成された転動体転動溝に転動自在に係合する多数の球状転動体33が組み込まれている。
そして、移動テーブル4は、図1に示すように、リニアガイド3A,3Bのスライダ32上に固定される。さらに、この移動テーブル4を移動させる移動機構5は、リニアガイド3A,3Bと平行に設けられたボールねじ51と、このボールねじ51のねじ軸51cを支持するサポートブラケット54A,54Bとを備えている。
ここで、このサポートブラケット54A,54B部分について図3を参照しつつより詳しく説明する。なお、図3は、本発明の直動テーブル装置を示す断面図である。
各サポートブラケット54A,54Bは、図3に示すように、ボールねじ51を支持するそれぞれのサポートユニット52A,52Bを介してボールねじ51のねじ軸51cの軸方向両端をベース2上で支えている。
サポートユニット52A,52Bは、図3に示すように、玉軸受等の転がり軸受52a,52aを内装する軸受ハウジング52bと、外輪押え52fとを備えて構成されている。
軸受ハウジング52bは、転がり軸受52a,52aの外輪を収容する円筒部52dを有し、この円筒部52dの一方の軸方向端部における内周面に、内方に突出する円環状の外輪受部52cが形成されている。また、他方の軸受端部には、外方に突出する取付けフランジ52eが形成された構成を有する。そして、円筒部52d内に転がり軸受52a,52aを、その外輪が外輪受部52cに当接するように挿入した状態で取付けフランジ52e側から外輪押え52fを挿入することにより転がり軸受52a,52aを保持するようになっている。そして、転がり軸受52a,52aは、ねじ軸51cに形成した段部51hを有する軸受装着軸部51iをその内輪内に挿入し、その他端側に螺合されたロックナット56で締付けることにより、ねじ軸51cに装着される。
なお、サポートユニット52Bの構成は、必ずしもサポートユニット52Aと同じ構成でなくてもよい。例えば、軸受ハウジングに内嵌される転がり軸受は1個とし、外輪受部52c及び外輪押え52fを省略してもよい。
各サポートブラケット54A,54Bには、サポートユニット52A,52Bにおける軸受ハウジング52bの円筒部52dを装着する装着口54aがねじ軸51cの軸方向に貫通形成されている。そして、図3に示すように、軸受ハウジング52bの円筒部52dが各サポートブラケット54A,54Bの装着口54aに挿入されるとともに、外輪押え52fが軸受ハウジング52bとともに4つの止めねじ57によって各サポートブラケット54A,54Bの側面に形成された雌ねじにねじ止めされる。
さらに、移動機構5を構成するボールねじ51は、図3に示すように、移動テーブル4にナットブラケット55を介して固定された円筒状のナット51bと、このナット51bを軸方向に駆動するねじ軸51cとを備えており、ナット51b内にはねじ軸51cに形成された螺旋状のボール転動溝51dに転動自在に係合する多数のボール51eが組み込まれている。なお、ナット51bの一端には、ナットブラケット55にナット51bを固定するための略長方形状に形成されたナットフランジ51fが設けられている。
ここで、ナットブラケット55にナット51bを固定している部分について図3および図4を参照しつつ詳しく説明する。
ナットブラケット55は、ねじ軸51cに螺合されたナット51bを支持するものであり、図3および図4に示すように、平行六面体状をなすブロック部材である。図3に示すように、同図でナットブラケット55の左右方向の面には、その中央部分にねじ軸51cの軸方向に貫通して、円筒状のナット51bの円筒部51pを収容する開口部55pが形成されている。この開口部55pの内径はナット51bの円筒部51pの外径より一回り大きい。そのため、ナットブラケット55とナット51bとは径方向での相対位置に自由度があるため、相互の組付け位置の調整代が確保される。
そして、このナットブラケット55には、ナットブラケット55に対するナット51bの相対位置を決める位置決め部53pが形成された位置決め部材53をナットブラケット55のナットフランジ51f側の側面に取付けている。なお、ナットフランジ51fを形成する側は特に限定されないが、本実施形態の例では、図3に示すように、ボールねじ51を駆動する駆動機構部の側にナットフランジ51fを形成している。
位置決め部材53は、図4に示すように、ナットフランジ51fとナットブラケット55のナットフランジ51f側の側面との間に介装されるスペーサであり、略長方形状に形成された一枚の板から形成されている。この位置決め部材53の略中央部には、円筒状のナット51bの円筒部51pを収容する円形の開口部が位置決め部53pとして形成されている。この位置決め部53pは、ナット51bの円筒部51pのもつ外径寸法に対してインロー結合する内径寸法を有して形成されている。
ここで、位置決め部材53の固定ねじ59はナット51bの固定ねじ58とは別個に備えられている。すなわち、図3および図4に示すように、位置決め部材53はナット51bのナットフランジ51fを固定している4本の固定ねじ58によってナットフランジ51fと共締めされるが、2本の固定ねじ59は単独で位置決め部材53を固定するようになっている。なお、ナットフランジ51fに形成される固定ねじ58の取付け孔、および位置決め部材53に形成される固定ねじ59の取付け孔は、それぞれ必要な調整代の範囲で取付け位置を動かすことができるように、いわゆるバカ穴になっている。
さらに、移動機構5は、ボールねじ51を駆動する駆動機構部を備えて構成されている。駆動機構部としては、例えば図3に示すように、ボールねじ51のねじ軸51cにカップリング93等を介してシール機能を備えたトルク伝達機構95を連結し、このトルク伝達機構95に駆動モータ98を接続し、その駆動モータ98をモータブラケット96等によって真空チャンバ10の外壁に固定するものを例示できる。このような構成であれば、真空チャンバ内の真空環境を損うことなく駆動モータ98の回転がトルク伝達機構95からカップリング93等を介してボールねじ51のねじ軸51cに伝わると、ボールねじ51のナット51bが軸方向に駆動されて、移動テーブル4がリニアガイド3A,3Bの案内レール31上をスライダ32と共に移動可能となる。
次に、上述した直動テーブル装置1の真空チャンバ内でのメンテナンス作業、およびその作用・効果について図5を参照しつつ詳しく説明する。なお、図5は、この直動テーブル装置1におけるボールねじ51のメンテナンス作業を説明する斜視図であり、同図では、ナットブラケット55およびボールねじ51のナット51b部分のみを示し、他の機構部材はその図示を省略している。
上述した構成からなる直動テーブル装置1によれば、位置決め部材53の位置決め部53pは、ナット51bの円筒部51pのもつ外径寸法に対してインロー結合する内径寸法を有して形成されている。そして、位置決め部材53の固定ねじ59はナット51bの固定ねじ58とは別個に備えられている。このような構成であれば、まず、真空チャンバ10の外でナットブラケット55にナット51bを組み付ける際に、固定ねじ59を仮止めしておき、位置決め部材53がバカ穴の範囲で動ける状態にしておいてナットブラケット55に対するナット51bの位置を決める。そして、ナット51bの位置が確定したら固定ねじ58及び59を本締めして、ナット51b及び位置決め部材53をナットブラケット55に固定する。
すなわち、この直動テーブル装置1によれば、ナットブラケット55とナット51bとを最初に組み付けて調整するときは、真空チャンバの外で移動テーブルの走り精度やボールねじの軸線を所望の平行度に納めるように組み付けや調整を行なうことができる。そして、真空チャンバ内に直動テーブル装置を設置後に、ボールねじ51のメンテナンス作業を行なう場合等のため、ボールねじ51を取り外す際には、図5(a)に示すように、ナット51bを取り外しても、位置決め部材53の位置を、すでに調整された位置に残したままにすることができる。そのため、真空チャンバ10内でナット51bを再び組み付ける際には、図5(b)〜(c)に示すように、ナット51bは、ねじ軸51cに螺合させた状態で、その円筒部51pを前記当接部として、位置決め部材53に形成された位置決め部53pに、ナット51bの円筒部51pをインロー結合するような当接をさせて前記相対位置を再現するように組み付けることができる。すなわち、ナットブラケット55に上述のように位置決め部材53を取付けているため、ボールねじ51のねじ軸51cの径方向でのナット51bの位置を容易に再現することができる。したがって、複雑かつ狭小な構造となっており十分な作業空間が確保できない真空チャンバ10内であっても、ボールねじ51のメンテナンス作業を効率良く実施することができる。
なお、本発明に係る直動テーブル装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、位置決め部材53は、ナットフランジ51fと、ナットブラケット55のナットフランジ51f側の側面との間に介装されるスペーサであり、略長方形状に形成された一枚の板から形成されており、さらに、この位置決め部材53の略中央部には位置決め部53pが、ナット51bの円筒部51pのもつ外径寸法に対してインロー結合する内径寸法を有して形成されている例について説明したが、本発明に係る位置決め部材は、これに限定されるものではない。そこで、次に、位置決め部材の他の例について説明する。
図6は本発明の第一の変形例を示す斜視図であり、同図では、ナットブラケット65、ボールねじ51のナット51b部分、および位置決め部材のみを示し、他の機構部材はその図示を省略している。なお、この第一の変形例では、上述した実施形態に対して、位置決め部材の構成のみが異なっており、他の構成については同様であるため位置決め部材の構成以外の説明は省略する。
この第一の変形例では、ナットブラケット65に、同図(a)に示すように、ナットブラケット65に対するナット51bの相対位置を決める位置決め部64p,64qをもつ二つの位置決め部材64a,64bの組を、ナットフランジ51fと、ナットブラケット65のナットフランジ51f側の側面との間に介装されるスペーサとして備えている。すなわち、この二つの位置決め部材64a,64bは、上述した実施形態の位置決め部材を上下方向に分割した構成である。そのため、この二つの位置決め部材64a,64bでは、各位置決め部材64a,64bの位置決め部64p,64qを組み合わせることによって円形の当接面が形成される。しかし、この第一の変形例では、位置決め部64p,64qを組み合わせた円形の当接面は、ナット51bの円筒部51pのもつ外径寸法に対してインロー結合するような内径寸法を有して形成しなくてもよい。すなわち、この第一の変形例では、二つの位置決め部材64a,64bを別個に調整することができるから高い精度が必要なインロー結合となるように当接面を加工しなくとも、少なくともナット51bの円筒部51pの外径寸法より大きければ、ナット51bの真円度が出ていれば、位置決め部を当接部に突き当てるだけで、ボールねじ51のねじ軸51cの径方向でのナット51bの位置を所望の平行度に容易に再現することができるものである。また、加工を簡素化してコストを下げることもできる。
なお、各位置決め部材64a,64bに形成される、固定ねじ58及び59の取付け孔は、必要な調整代の範囲で取付け位置を動かすことができるように、それぞれバカ穴になっている(以下、他の例において同じ。)。これにより、同図(a)〜(c)に示すように、ナット51bの円筒部51pを前記当接部として、二つの位置決め部材64a,64bに形成された位置決め部64p,64qに、ナット51bの円筒部51pをそれぞれ当接させて前記相対位置を再現するように組み付けることができる。
さらに、この第一の変形例では、下側の位置決め部材64bで二点支持するような当接面としておけば、同図(a)に示すように、上側の位置決め部材64aを取り外す、または位置決め部材64aの固定ねじ60を緩めておいても、下側の位置決め部材64bのみで前記相対位置を再現するように組み付けることができる。この場合、ナット51bの円筒部51p全周でインロー結合となる拘束状態に比べて、ボールねじ51を挿入する軸方向の角度の自由度を大きくできるとともに、位置決め部材64bの加工精度を要求されず、製作も容易であるため、狭い真空チャンバ10内での組付け作業が行ない易くなるという効果がある。一方、インロー結合となるような精度寸法となるように二つの位置決め部材64a,64bを製作した場合は、前記第一の実施形態の場合と比べるとナット51bを軸方向に嵌合させずに済む分、組み立てが容易になるとともに、より高精度な位置決めの再現ができる。
なお、この第一の変形例では、位置決め部材を、二つの位置決め部材64a,64bに分割した例で説明したが、分割する個数を3個以上としてもよい。
次に、位置決め部を構成する他の例についてさらに説明する。
図7は本発明の第二の変形例を示す図であり、同図では、ナットブラケット75、ボールねじ51のナット51b部分、および位置決め部材のみを示し、他の機構部材はその図示を省略している。なお、この第二の変形例では、上述した実施形態に対して、位置決め部材の構成のみが異なっており、他の構成については同様であるため位置決め部材の構成以外の説明は省略する。
この第二の変形例では、同図(a)に示すように、位置決め部材53は、ナットブラケット55のナットフランジ51fとは反対の側の側面に装着される点のみが異なっている。このように、本発明に係る位置決め部材は、必ずしもナットフランジと、ナットブラケットのナットフランジ側の側面との間に介装されるスペーサとして取付ける場合に限定されない。なお、作用・効果は上記実施形態と同様である。
また、例えば第三の変形例として、図8に示すように、上述した第一の変形例と第二の変形例とを組み合わせた構成としてもよい。すなわち、位置決め部材を、二つの位置決め部材64a,64bの組から構成するとともに、ナットブラケット55のナットフランジ51fとは反対の側の側面に位置決め部材を装着するようにしてもよい。
また、例えば第四の変形例として、図9に示すように、位置決め部材を、3つの位置決め部材74a,74b,74cの組から構成するとともに、ナットブラケット55のナットフランジ51fとは反対の側の側面に装着するようにしてもよい。
本発明に係る直動テーブル装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示すリニアガイドの正面図である。 本発明に係る直動テーブル装置の概略構成を示す断面図である。 図3に示す直動テーブル装置のA方向矢視図である。 ボールねじのメンテナンス作業を説明する斜視図である。 本発明の変形例を説明する斜視図である。 本発明の変形例を説明する斜視図である。 本発明の変形例を説明する斜視図である。 本発明の変形例を説明する斜視図である。 従来の直動テーブル装置の概略構成例を示す斜視図である。
符号の説明
1 直動テーブル装置
2 ベース
2a 平板部
3A,3B リニアガイド
4 移動テーブル
5 移動機構
10 真空チャンバ
51 ボールねじ
51b ナット
51c ねじ軸
51f ナットフランジ
51p 円筒部(当接部)
52A,52B サポートユニット
53 位置決め部材
53p 位置決め面(位置決め部)
54A,54B サポートブラケット
55 ナットブラケット
56 ロックナット

Claims (2)

  1. 真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置であって、
    ベースと、該ベースに対して直動可能に支持される移動テーブルと、該移動テーブルに取付けられたナットブラケットと、該ナットブラケットに着脱可能に支持されるナットおよび該ナットに螺合して当該ナットを軸方向に駆動するねじ軸を有するボールねじと、を備え、
    前記ナットブラケットは、前記ナットの径方向の相対位置を決める位置決め部が形成された位置決め部材を取付けてなり、
    前記ナットは、円筒部を有し、前記位置決め部材は、前記位置決め部として前記円筒部とインロー結合する開口部を有することを特徴とする直動テーブル装置。
  2. 真空チャンバ内に設置される直動テーブル装置であって、
    ベースと、該ベースに対して直動可能に支持される移動テーブルと、該移動テーブルに取付けられたナットブラケットと、該ナットブラケットに着脱可能に支持されるナットおよび該ナットに螺合して当該ナットを軸方向に駆動するねじ軸を有するボールねじと、を備え、
    前記ナットブラケットは、前記ナットの径方向の相対位置を決める位置決め部が形成された位置決め部材を取付けてなり、
    前記ナットは、円筒部を有し、前記位置決め部材は、複数の部材の組から構成されるとともに、当該複数の部材に、前記位置決め部として前記円筒部の周囲と当接させる当接面をそれぞれ有することを特徴とする直動テーブル装置。
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