JP7032259B2 - アシストグリップ - Google Patents

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Description

この発明は、アシストグリップに関するものである。
アシストグリップは、車体への取付構造が設けられたベース部材に、グリップ本体が回動可能に支持されて、グリップ本体を、ルーフなどの壁面に沿わせた収納姿勢と車室内に突き出た使用姿勢とに変えることができるものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のアシストグリップは、グリップ本体の端部に設けられた凹部の側壁に、貫通するように開口する軸孔と、ベース部材に設けられた軸受部の孔とに、軸をグリップ本体の外側から挿入することで、グリップ本体がベース部材に姿勢変位可能に支持されている。
特許第5477674号公報
前述したアシストグリップは、グリップ本体の横側に軸孔が車室側から見えるように開口し、また、グリップ本体と風合いの異なる軸が軸孔を介して車室側から見えてしまうので、見栄えが悪い。
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、見栄えのよいアシストグリップを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明のアシストグリップは、
端部に設けられた凹部の向かい合う壁部のそれぞれに、該凹部の内側に開口して形成された有底の軸受穴を有するグリップ本体と、
前記壁部の対向方向へ離して設けられ、該対向方向へ貫通する軸通孔がそれぞれ形成された一対の腕部を有し、該一対の腕部が前記壁部に重なるように設置されるベース部材と、
前記軸受穴および該軸受穴に整合する前記軸通孔の組のそれぞれに、前記一対の腕部の間から嵌め合わされ、前記グリップ本体を前記ベース部材に対して相対的な姿勢変位可能に支持する支持軸と、
端部に設けられた係合部が前記軸通孔に嵌まった前記支持軸に重なるように、前記一対の腕部の間に配置される保持軸と、
前記腕部における他方の腕部に向く内側に、該腕部の外縁から前記軸通孔に亘ってそれぞれ設けられ、該腕部の外縁から該軸通孔へ向けた前記係合部の通過を許容する係合溝と、を備えていることを要旨とする。
本発明に係るアシストグリップによれば、ベース部材に対してグリップ本体を支持する支持軸が外側から見えないので、見栄えを向上させることができる。
本発明の好適な実施例に係るアシストグリップを示す斜視図であり、取付装置の一方を分解して示している。 実施例の取付装置を分解して示す斜視図である。 実施例のアシストグリップを示す側面図である。 図1のA-A線断面図である。なお、係合部材および保持部材を省略し、ダンパーを二点鎖線で示している。 実施例の取付装置を一部切り欠いて示す裏面図である。 実施例の保持軸とダンパーとの関係を示す説明図である。 実施例の保持軸とトーションばねとの関係を示す説明図である。 実施例のベース部材とグリップ本体との組み付けを示す説明図である。 実施例のベース部材と保持軸との関係を示す説明図である。 実施例のベース部材への保持軸の取り付けを示す説明図である。
次に、本発明に係るアシストグリップにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1に示すように、実施例に係るアシストグリップ20は、グリップ本体22と、グリップ本体22の端部のそれぞれに設けられた取付装置24とを備えている。なお、グリップ本体22は、合成樹脂からなる成形品である。図3に示すように、アシストグリップ20は、取付装置24によって車体のパネル10に対して、車室の壁面を構成する壁材14を挟んで取り付けられる。アシストグリップ20は、取付装置24に対してグリップ本体22が支持軸26で支持されて、パネル10の表側に重ねて配置されて壁材14に沿う収納姿勢(図3の実線)と壁材14から立ち上がる使用姿勢(図3の二点鎖線)との間で、グリップ本体22が姿勢変位する。
以下の説明において、アシストグリップ20は、パネル10への取り付け状態を基準として方向を指称し、具体的には、車室へ向く側を表といい、車両外側へ向く側を裏という。また、アシストグリップ20において、車両の前後に離間して配置されるグリップ本体22の両端の離間方向(支持軸26の軸方向)を左右方向といい、車室側から見て左右を指称する。アシストグリップ20は、左右方向に延在する支持軸26で取付装置24に支持されたグリップ本体22の把持部分が収納姿勢で取付装置24より上方に配置され、グリップ本体22を収納姿勢から下方へ回動させて使用姿勢とする(図3参照)。なお、グリップ本体22の左右の端部に設けられる支持構造は、ダンパー(制動手段)60とトーションばね(付勢手段)66との違いを除いて基本的に同じなので、片方のみを以下に説明する。
アシストグリップ20において、グリップ本体22を取付装置24のベース部材28に対して姿勢変位可能に支持する支持構造について説明する。図1および図2に示すように、支持構造は、グリップ本体22に設けられた軸受穴30と、ベース部材28に設けられた軸通孔32との組に、円柱状の支持軸26を嵌め合わせる構成である。グリップ本体22からの荷重が加わる支持軸26は、金属などの高い剛性を有する材料で構成される。また、支持構造は、ベース部材28における左右の軸通孔32,32の間において支持軸26に重なるように配置される保持軸34を備えており、保持軸34によって支持軸26を抜け止めしている。
図1および図3に示すように、アシストグリップ20は、グリップ本体22における左右の端部に裏側へ開口するように設けられたグリップ凹部(凹部)36に、取付装置24がそれぞれ設置され、収納姿勢でグリップ凹部36に取付装置24が収まるようになっている。グリップ凹部36には、左右方向に対向するグリップ壁部(壁部)36aのそれぞれに、該グリップ凹部36の内側へ開口させて、有底の軸受穴30が形成されている(図4および図5参照)。左右の軸受穴30,30は、左右方向に同軸上に並べて配置され、何れもグリップ本体22の外壁面まで貫通しないように形成されている。軸受穴30は、支持軸26の軸方向寸法よりも浅く、支持軸26の直径に合わせて形成されている。軸受穴30は、グリップ凹部36の内側から挿入される支持軸26の一端部を保持し、この際に、他端部が該軸受穴30からグリップ凹部36の内側へ突出するようになっている。
図1および図2に示すように、取付装置24は、パネル10へ取り付く取付部材38や取付部材38を保持する保持部材40が設置されるベース部材28を備えている。ベース部材28は、表裏方向に貫通する保持孔44を内側に有する筒状本体42と、筒状本体42から下方へ延びる一対の腕部46,46とを備えている。一対の腕部46,46は、左右方向(グリップ凹部36におけるグリップ壁部36a,36aの対向方向)に離して設けられている。ベース部材28は、右側の腕部46が右側のグリップ壁部36aに重なると共に、左側の腕部46が左側のグリップ壁部36aに重なるように、一対の腕部46,46がグリップ凹部36の内側へ嵌め込まれる。各腕部46には、左右方向へ貫通する軸通孔32が形成されており、支持軸26を一対の腕部46,46の間から軸通孔32に挿入可能になっている。支持軸26は、軸受穴30および該軸受穴30に整合する軸通孔32の組に嵌め合わした際に、端(前述の他端部)が軸通孔32の内側に位置するように設定されており、支持軸26が一対の腕部46,46の間に突出しないようになっている。
図2,図9および図10に示すように、腕部46は、その内側(対をなす相手方の腕部46に向く側)に、該腕部46の外縁から軸通孔32に亘って設けられた係合溝48を備えている。係合溝48は、軸通孔32の半径方向に延在しており、左右の腕部46,46に設けられた対をなす係合溝48,48は、同じ向きに延びている。係合溝48は、軸通孔32から裏側へ延びて腕部46の外縁裏面に達しており、腕部46の外縁側から軸通孔32側へ向けた保持軸34の通過を許容するようになっている。係合溝48は、グリップ本体22の収納姿勢において、腕部46の外縁側の挿入口が裏側に露出し、裏側からの保持軸34の挿入が可能になる。係合溝48は、グリップ本体22の使用姿勢において、腕部46の外縁側の挿入口がグリップ凹部36に収納される(図3の2点鎖線参照)。係合溝48は、対向する溝壁の間の溝幅が軸通孔32の直径よりも狭く設定されている。左側の腕部46には、該腕部46の外縁から軸通孔32に亘って係合溝48と同じ向きに、軸通孔32よりも一回り大きく形成された大径部50が設けられ、ダンパー60のハウジング62から突出するロータ64を大径部50に収容可能になっている。左右の腕部46,46には、同じ向きに延在する係合溝48,48が対向するように設けられ、実施例では、左右の係合溝48,48の溝幅が同じになっている。
図2および図4に示すように、左側の腕部46(腕部46の一方)には、軸通孔32を挟んで係合溝48と反対側に係合溝48と反対方向へ向けて凹む係合凹部52が設けられている。係合凹部52は、係合溝48の延長線上に軸通孔32から表側へ凹むように形成され、内側へ向けて開口する係合溝48と異なって、左右(支持軸26の軸方向)および上下が壁で囲まれている。なお、右側の腕部46(腕部46の他方)には、大径部50および係合凹部52が設けられていない。
図4および図5に示すように、保持軸34は、円柱状の軸本体54と、軸本体54の端のそれぞれに設けられた係合部56,58とを備えている。保持軸34は、端部の係合部56,58を対応の係合溝48に挿入して、軸本体54と軸通孔32とを支持軸26の軸方向に揃えて、左右の腕部46,46の間に配置される。また、保持軸34には、ロータリーダンパー等のダンパー60(左側)またはトーションばね66(右側)が組み付けられ、ダンパー60またはトーションばね66を保持軸34によって左右の腕部46,46の間において保持する。図6および図7に示すように、保持軸34は、軸本体54がダンパー60またはトーションばね66のコイル部68の軸方向寸法より大きく設定されて、係合部56,58がダンパー60またはコイル部68よりも突き出るようになっている。
図6および図7に示すように、係合部56,58は、係合溝48における腕部46の外縁から軸通孔32へ向けた延在方向に沿って長手が延在すると共に、係合溝48における対向する溝壁の対向方向へ短手が延在する四角柱状に形成されている。係合部56,58における長手面は、平面である。これに対して、係合部56,58における短手面は、長手の面に連なる縁から中央部に向かうにつれて膨らむように形成されている。左側の第1係合部56の長手面と右側の第2係合部58の長手面とは、同じ方向に延在している。
図6および図7に示すように、保持軸34は、軸本体54の左端(一端)に設けられた第1係合部(一方の係合部)56が、軸本体54より軸方向と交差する方向へ長手が延出すると共に、当該長手と直交する短手が軸本体54の端面内に形成されている。実施例において、第1係合部56は、長手が軸本体54から対称な関係で軸方向と直交する方向へ延出し、短手が軸本体54の直径よりも短く形成されている。第1係合部56は、ダンパー60のロータ64の内径またはトーションばね66のコイル部68の内径よりも長手が長尺に形成されており、第1係合部56は、ロータ64およびコイル部68の内側を挿通不能になっている。保持軸34は、軸本体54の右端(他端)に設けられた第2係合部(他方の係合部)58が、軸本体54の端面内に形成されている。実施例において、第2係合部58は、長手が軸本体54の直径よりもわずかに小さく形成されると共に、短手が第1係合部56の短手と同じ寸法で形成されている。第2係合部58は、ダンパー60のロータ64の内径またはトーションばね66のコイル部68の内径よりも長手が小さく形成されており、第2係合部58は、ロータ64およびコイル部68の内側を挿通可能になっている。第1係合部56と第2係合部58とは、長手寸法が異なっているが、短手寸法が同じである。
係合溝48は、対向する溝壁の間に係合部56,58を挟み得る溝幅で形成されている。すなわち、係合溝48の溝幅は、係合部56,58の短手寸法と同じまたは該短手寸法より小さく設定される。実施例では、係合溝48の溝幅が係合部56,58の短手寸法よりもわずかに小さく設定されて、係合部56,58が係合溝48と干渉するようになっている。係合凹部52の開口形状と第1係合部56において軸本体54から半径方向へ延出する延出部分の外形とは同じである。第1係合部56は、軸本体54から半径方向へ延出する延出部分の一方が係合凹部52に嵌まり、該延出部分の他方が係合溝48に挟持される。これにより、保持軸34は、ベース部材28に対して軸方向に位置決めされると共に、ベース部材28に対して回転不能に設置される。第2係合部58は、係合溝48を通って軸通孔32内に収まる。
図9に示すように、保持軸34における軸本体54の端面に当たる一対の腕部46,46の間が、軸本体54の軸方向寸法より小さくなっている。実施例では、係合溝48に係合部56,58を嵌め合わせた際に、軸本体54の左側の端面が左側の腕部46における大径部50に当たり、軸本体54の右側の端面が右側の腕部46の内面に当たる。ベース部材28は、筒状本体42から延出する一対の腕部46,46が、互いに近づくまたは離れる方向へ弾性変形可能に形成されている。保持軸34は、係合部56,58を係合溝48に嵌め合わせたときに、一対の腕部46,46を押し広げるようになっており、保持軸34を左右の軸通孔32,32に重なるように配置すると、一対の腕部46,46が元に戻って、軸本体54の右端部が右側の腕部46の軸通孔32に収まる。なお、保持軸34は、グリップ本体22から力が加わらないので、ベース部材28よりも柔らかい合成樹脂成形品を用いることができる。
図6に示すように、ダンパー60は、ハウジング62の内側に該ハウジング62に対して回転可能に設けられたロータ64を備え、ロータ64の回転軸方向に貫通する組付孔に保持軸34の軸本体54を通して、保持軸34に組み付けられる。ダンパー60は、ハウジング62から突出するロータ64の突出部分を、左側の腕部46に設けられた大径部50に収めて、左右の腕部46,46の間に配置される。図4に示すように、ダンパー60は、ハウジング62から突出する規制凸部62aを、グリップ凹部36の天面に凹状に形成された規制凹部37に挿入した状態で組み付けられる。そして、ダンパー60は、規制凸部62aと規制凹部37との嵌め合いを介して、グリップ本体22の姿勢変位を制動する。トーションばね66は、コイル部68の内側に軸本体54を通して、コイル部68から延びる一方のアーム70をベース部材28に当てると共に、コイル部68から延びる他方のアーム70をグリップ本体22に当てて組み付けられる。このように、保持軸34は、軸通孔32および軸受穴30に嵌め合わせた支持軸26を抜け止めするだけでなく、ダンパー60またはトーションばね66を、グリップ本体22とベース部材28との間で作用するように設置するための部材である。
次に、前述した支持構造の組み付けについて説明する。実施例では、ベース部材28に取付部材38および保持部材40を組み付けていない状態でベース部材28とグリップ本体22と接続することを例示している。なお、ベース部材28に取付部材38および保持部材40を組み付けた状態で、ベース部材28とグリップ本体22と接続することも可能である。図8(a)に示すように、グリップ本体22のグリップ凹部36にベース部材28を配置し、ベース部材28の軸通孔32とグリップ本体22の軸受穴30とを整合させる。ベース部材28における一対の腕部46,46の間から軸通孔32に支持軸26を差し込み、軸通孔32を通して軸受穴30に支持軸26を嵌め合わせる。これにより、支持軸26が、軸受穴30と軸通孔32とに亘って延在した状態になる(図8(b)参照)。ダンパー60のロータ64(トーションばね66のコイル部68)に、保持軸34を第2係合部58側から通す。ここで、第2係合部58は、軸本体54から出っ張っていないので、ロータ64にスムーズに通すことができ、軸本体54より延出している第1係合部56がロータ64に引っ掛かって抜け止めされる。図8(b)に示すように、ダンパー60(トーションばね66)と組み合わせた保持軸34の係合部56,58を、左右の腕部46,46において裏側へ開口する係合溝48,48にそれぞれ差し込み、保持軸34を係合溝48,48に沿って押し込む。係合部56,58が係合溝48,48に案内されて、第1係合部56の延出部分が係合凹部52に嵌め込まれ、保持軸34が軸通孔32に嵌め込まれた支持軸26に重なるように配置される(図8(c)参照)。このとき左右の腕部46,46の戻りにより、軸本体54の両端部が左右の腕部46,46の軸通孔32,32に嵌め込まれる。
アシストグリップ20は、支持軸26がグリップ凹部36の内側から有底の軸受穴30に嵌め込まれる構成であり、軸受穴30および支持軸26が車室側に臨むグリップ本体22の意匠面に露出しない。このように、アシストグリップ20は、グリップ本体22の意匠面の見栄えが良好である。また、アシストグリップ20は、内側から嵌め込んだ左右の支持軸26,26を、一対の腕部46,46の間に組み付けた保持軸34によって抜け止めしているので、グリップ本体22をガタツキなく適切に支持することができる。そして、アシストグリップ20は、保持軸34の係合部56,58を、腕部46の外縁に開口する係合溝48に差し込んで組み付ける構成であるから、保持軸34をベース部材28に組み付け易い。また、保持軸34を設置する際に、係合溝48に係合部56,58が案内されて保持軸34が軸通孔32に嵌まった支持軸26に重なるように配置されるので、保持軸34を簡単に組み付けることができると共に、支持軸26と保持軸34とを設定通りに配置できる。
アシストグリップ20は、係合溝48が、対向する溝壁の間に係合部56,58を挟み得る溝幅で形成されている。これにより、保持軸34をベース部材28に組み付けた際に、係合溝48に嵌まる第1係合部56の延出部分を係合溝48で挟持して、第1係合部56を抜け止めすることができる。また、保持軸34をベース部材28に組み付けた際に、軸通孔32に収まった第2係合部58が係合溝48を通過し難くなるので、第2係合部58を抜け止めすることができる。このように、アシストグリップ20は、ベース部材28に組み付けられた保持軸34が、半径方向へ移動規制されているので、保持軸34に取り付けられたダンパー60やトーションばね66を適切に保持することができる。
保持軸34は、係合部56,58が係合溝48に合わせた形状で形成されているので、係合部56,58の長手を係合溝48の溝壁に沿わせて係合溝48に挿入するという挿入向きが判り易い。また、第1係合部56と第2係合部58との間で、形状の明らかな差違が設けてあるので、第1係合部56を左側の腕部46の係合溝48に挿入し、第2係合部58を右側の腕部46の係合溝48に挿入することが判り易い。これにより、保持軸34の組み付け向きを間違えることが回避でき、保持軸34に組み付けてあるダンパー60やトーションばね66を正しい向きで組み付けることができる。また、第1係合部56が軸本体54より延出しているので、ダンパー60のロータ64やトーションばね66のコイル部68に軸本体54を通して組み合わせた際に、第1係合部56がロータ64やコイル部68に引っ掛かって抜け止めされる。ダンパー60やトーションばね66と保持軸34とが分離し難いので、ダンパー60等と一緒に保持軸34をベース部材28に組み付け易くすることができる。
保持軸34は、ベース部材28に組み付けた際に、第1係合部56の延出部分が係合凹部52に嵌まることで、軸方向の移動が規制される。これにより、保持軸34がベース部材28に対して軸方向へガタつくことを防止できる。保持軸34は、第1係合部56の延出部分が係合凹部52に嵌まったことで、ベース部材28に対して軸方向において適切な位置に配置されたことが判る。
保持軸34における軸本体54の端面に当たる一対の腕部46,46の間が、軸本体54の軸方向寸法より小さくなっているので、一対の腕部46,46の間に保持軸34を組み付けた際に、保持軸34をベース部材28から外れ難くすることができる。
前述した支持構造は、グリップ本体22から加わる荷重を、支持軸26を介してベース部材28で受けて、保持軸34に荷重がかからない。従って、保持軸34を合成樹脂で構成することができ、軽量に寄与し得る。そして、保持軸34をベース部材28よりも柔らかい材料で構成することで、保持軸34の撓みによりベース部材28に円滑に組み付けることができ、組み付け後はベース部材28の硬さにより保持軸34を抜け止めすることができる。
(変更例)
前述した実施例に限らず、例えば以下のように変更してもよい。
(1)係合部は、長手の面と短手の面との角をテーパ形状とすることで、係合溝に差し込み易くしてもよい。
(2)保持軸にダンパー等を組み付けない構成であってもよい。また、保持軸で保持する構成としては、ダンパーやトーションばねに限らない。
22 グリップ本体,26 支持軸,28 ベース部材,30 軸受穴,32 軸通孔,
34 保持軸,36 グリップ凹部(凹部),36a グリップ壁部(壁部),46 腕部,
48 係合溝,52 係合凹部,54 軸本体,56 第1係合部(一方の係合部),
58 第2係合部(他方の係合部),60 ダンパー,66 トーションばね

Claims (6)

  1. 端部に設けられた凹部の向かい合う壁部のそれぞれに、該凹部の内側に開口して形成された有底の軸受穴を有するグリップ本体と、
    前記壁部の対向方向へ離して設けられ、該対向方向へ貫通する軸通孔がそれぞれ形成された一対の腕部を有し、該一対の腕部が前記壁部に重なるように設置されるベース部材と、
    前記軸受穴および該軸受穴に整合する前記軸通孔の組のそれぞれに、前記一対の腕部の間から嵌め合わされ、前記グリップ本体を前記ベース部材に対して相対的な姿勢変位可能に支持する支持軸と、
    端部に設けられた係合部が前記軸通孔に嵌まった前記支持軸に重なるように、前記一対の腕部の間に配置される保持軸と、
    前記腕部における他方の腕部に向く内側に、該腕部の外縁から前記軸通孔に亘ってそれぞれ設けられ、該腕部の外縁から該軸通孔へ向けた前記係合部の通過を許容する係合溝と、を備えている
    ことを特徴とするアシストグリップ。
  2. 前記係合溝は、対向する溝壁の間に前記係合部を挟み得る溝幅で形成されている請求項1記載のアシストグリップ。
  3. 前記係合部は、前記係合溝の延在方向に沿って長手が延在すると共に、該係合溝における対向する溝壁の対向方向に短手が延在する四角柱状に形成され、
    前記保持軸は、軸本体の一端に設けられた一方の前記係合部が、該軸本体より軸方向と交差する方向へ前記長手が延出するように形成され、前記軸本体の他端に設けられた他方の係合部が、該軸本体の端面内に形成されている請求項1または2記載のアシストグリップ。
  4. 前記腕部の一方には、前記軸通孔を挟んで前記係合溝と反対側に、前記一方の係合部における前記軸本体から延出する延出部分を嵌め込み可能な係合凹部が設けられている請求項3記載のアシストグリップ。
  5. 前記保持軸における軸本体の端面に当たる前記一対の腕部の間が、前記軸本体の軸方向寸法より小さい請求項1~4の何れか一項に記載のアシストグリップ。
  6. 前記保持軸は、ダンパーまたはトーションばねを、前記一対の腕部の間で保持する請求項1~5の何れか一項に記載のアシストグリップ。
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Citations (5)

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