JP5643438B2 - ヒンジ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、扉に取り付けられる取付部材の回転範囲の一方の限界位置が規制部材によって定められているヒンジ装置に関する。
一般に、ヒンジ装置は、筐体に取り付けられる本体部材と、扉に取り付けられる取付部材とを備えている。本体部材には、第1及び第2リンクの一端部が互いに平行な第1及び第2枢軸を介して回転可能に連結されている。取付部材には、第1及び第2リンクの他端部が第1及び第2枢軸と平行な第3及び第4枢軸を介して回転可能に連結されている。この結果、取付部材が本体部材に第1及び第2リンクを介して回転可能に連結され、ひいては扉が筐体にヒンジ装置を介して回転可能に連結されている。
上記構成のヒンジ装置においては、取付部材の閉位置と開位置との間の回転角度が所定の角度(例えば105°)に設定されている(以下、設定角度という。)。しかし、取付部材の回転角度を設定角度より小さくすることが望まれることがある。扉が閉位置から設定角度回転する前に、扉が壁にぶつかるような場合等である。そのような場合には、取付部材の回転角度が設定角度より小さいヒンジ装置が望まれるが、取付部材の回転角度の大きさ毎にヒンジ装置を設計、製造すると、ヒンジ装置の種類が増えてしまうという問題がある。
そこで、下記特許文献1に記載のヒンジ装置においては、規制部材が用いられている。規制部材は、第1リンクと第2リンクとの間に配置され、第1リンクの第2リンクとの対向面に設けられている。取付部材が閉位置から本来の設定角度より小さい所望の角度だけ回転すると、第2リンクが第1リンクに規制部材を介して突き当たる。これによって、取付部材の回転角度範囲が本来の設定角度より小さい所望の角度に規制されている。つまり、取付部材の回転範囲の一方の限界位置である開位置が規制部材によって定められているのである。
特開2009−13619号公報
しかしながら、規制部材が用いられた上記従来のヒンジ装置においては、規制部材を第1リンクに取り付け難いという問題があった。すなわち、規制部材を第1リンクの第2リンクとの対向面に取り付ける場合には、規制部材を第1リンクの第2リンクとの対向面に沿ってその他端側から一端側へ移動させる。ところが、第1リンクの他端側の前方には、カップ状をなす取付部材の底部が存在する。そこで、取付部材の底部には、規制部材を挿通するための貫通孔が形成されており、規制部材を第1リンクに取り付ける場合には、規制部材が貫通孔を通して第1リンクと第2リンクとの間に挿入され、さらに第1リンクの第2リンクとの対向面に沿って所定の位置まで移動させられる。規制部材をこのように移動させることは非常に困難な作業である。しかも、貫通孔と第1リンクとが離間しているため、規制部材を指で直接移動させることができず、ドライバー等の細長い部材で規制部材を押して移動させなければならず、取付作業がより一層困難になっていた。また、取付部材に貫通孔を形成しなければならず、その作業に手間がかかるという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するために、本体部材と、この本体部材にそれぞれの一端部が互いに平行な第1及び第2枢軸を介して回転可能に連結された第1及び第2リンクと、この第1及び第2リンクのそれぞれの他端部が上記第1及び第2枢軸と平行な第3及び第4枢軸を介して回転可能に連結され、それによって上記本体部材に回転可能に連結された取付部材と、上記取付部材の回転範囲の一方の限界位置を定める規制部材とを備えたヒンジ装置において、上記取付部材に上記第1及び第2枢軸と平行な第1及び第2支持軸が設けられ、上記第1支持軸と上記第2支持軸との間隔が、上記第1枢軸と上記第3枢軸との間隔及び上記第2枢軸と上記第4枢軸との間隔より狭い間隔に設定され、上記規制部材の両端部が上記第1及び第2支持軸にそれぞれ支持され、上記第1リンクが上記規制部材に突き当たることにより、上記取付部材の上記限界位置が定められていることを特徴としている。
この場合、上記第2リンクの上記第1リンクと対向する上記他端部には、上記第1リンク側に向かって開放された収容部が形成され、上記規制部材が上記収容部に上記第1リンクに対して接近離間する方向へ移動可能に収容され、上記規制部材が上記収容部の開放部から突出して上記第1リンクに突き当たることにより、上記取付部材の上記限界位置が定められていることが望ましい。
上記取付部材がカップ状に形成され、上記第3及び第4枢軸の少なくとも一部が上記取付部材の内部に設けられ、上記第1及び第2リンクの各他端部が、上記取付部材の内部にその開口部から挿入されて、上記第3及び第4枢軸にそれぞれ支持され、上記第1及び第2支持軸が上記取付部材の内部に設けられ、上記規制部材が上記第1及び第2支持軸に上記取付部材の開口部を通して着脱可能に支持されていることが望ましい。
上記規制部材の一端部が上記第3枢軸に支持され、上記第3枢軸が上記第1支持軸として兼用されていることが望ましい。
上記規制部材の他端部が上記第4枢軸に支持され、上記第4枢軸が上記第2支持軸として兼用されていることが望ましい。
上記規制部材の両端部が上記第3及び第4枢軸にそれぞれ支持され、上記第3及び第4枢軸が上記第1及び第2支持軸としてそれぞれ兼用されていることがさらに望ましい。
上記第1及び第2支持軸が、上記第3及び第4枢軸と別体に形成されていてもよい。
上記の特徴構成を有するこの発明によれば、規制部材が第1及び第2支持軸に取り付けられているので、規制部材を第1リンクと第2リンクとの間にそれらの他端側から一端側へ移動させる必要がない。したがって、規制部材を第1及び第2支持軸に容易に取り付けることができる。しかも、取付部材に貫通孔を形成する必要なく、その分だけヒンジ装置の製造費を低減することができる。
請求項2に係る発明によれば、規制部材が第2リンクの収容部に収容されているので、第1リンクと第2リンクとの間隔を狭くし、あるいは規制部材が他の部材に干渉することを防止することができ、その分だけヒンジ装置の設計の自由度を広げることができる。
請求項3に係る発明によれば、規制部材を第1及び第2支持軸にカップ状をなす取付部材の開口部を通して取り付けることができるので、規制部材を第1及び第2支持軸にさらに容易に取り付けることができる。
請求項4に係る発明によれば、第3枢軸が第1支持軸として兼用されているので、その分だけ部品点数を減らすことができる。
請求項5に係る発明によれば、第4枢軸が第2支持軸として兼用されているので、その分だけ部品点数を減らすことができる。
請求項6に係る発明によれば、第3及び第4枢軸が第1及び第2支持軸として兼用されているので、部品点数をさらに減らすことができる。
図1は、この発明の第1実施の形態を、その取付部材を閉位置に位置させた状態で示す断面図である。 図2は、同実施の形態を、その取付部材を開位置に位置させた状態で示す一部省略断面図である。 図3は、同実施の形態の分解斜視図である。 図4は、同実施の形態において用いられている規制部材を示す斜視図である。 図5は、同規制部材の側面図である。 図6は、図5のX矢視図である。 図7は、同規制部材を第3及び第4枢軸に取り付ける方法を説明するための拡大断面図である。 図8は、この発明の第2実施の形態を、その取付部材を閉位置に位置させた状態で示す断面図である。 図9は、同実施の形態を、その取付部材を開位置に位置させた状態で示す一部省略断面図である。 図10は、同実施の形態において用いられている規制部材を示す斜視図である。 図11は、同規制部材の側面図である。 図12は、同規制部材を第3及び第4枢軸に取り付ける方法を説明するための拡大断面図である。 図13は、この発明の第3実施の形態を、その取付部材を閉位置に位置させた状態で示す断面図である。 図14は、同実施の形態を、その取付部材を開位置に位置させた状態で示す一部省略断面図である。 図15は、同実施の形態において用いられている規制部材を示す斜視図である。 図16は、同規制部材の側面図である。 図17は、同規制部材を第3及び第4枢軸に取り付ける方法を説明するための拡大断面図である。 図18は、この発明の第4実施の形態を、その取付部材を閉位置に位置させた状態で示す側面図である。 図19は、同実施の形態を図18と同様な状態で示す側断面図である。 図20は、同実施の形態を、その取付部材を開位置に位置させた状態で示す一部省略側面図である。 図21は、同実施の形態を図20と同様な状態で示す一部省略側断面図である。 図22は、同実施の形態の分解斜視図である。 図23は、同実施の形態を、規制部材を省略して示す図19と同様の側断面図である。 図24は、同実施の形態を、規制部材を省略して示す図21と同様の一部省略側断面図である。 図25は、同実施の形態において規制部材を第4枢軸及び支持軸に取り付ける方法を説明するための拡大断面図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図7は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置Aは、本体部材1、取付部材2並びに一対の第1及び第2リンク3,4を有している。
本体部材1は、金属製の板材からなるものであり、長方形の平板状をなす主板部1aと、この主板部1aの長辺部から互いに同一方向へほぼ直角に突出する一対の側板部1b,1cとによって断面略「コ」字状に形成されている。本体部材1は、開口部を有する筐体(図示せず)の内面の開口部近傍に長手方向を筐体の奥行き方向(開口部と奥部とを結ぶ方向)に向けて配置されている。説明の便宜上、この実施の形態においては、筐体がその前面部に開口部を有しているものとし、本体部材1が、その長手方向を前後方向に向け、一対の側板部1b,1cを上下方向に向け、さらに開放部(主板部1aと逆側の部分)を筐体の左側面に向けた状態で、筐体の左側壁内面に取り付けられているものとする。そして、ヒンジ装置Aの各構成については、筐体の前後左右及び上下を用いて説明する。勿論、ヒンジ装置Aは、そのような方向に限定されるものではない。
本体部材1は、筐体の左側壁内面に直接取り付けられることもあるが、通常は、図1において想像線で示すように筐体の左側壁内面に基部5を介して着脱可能に取り付けられる。
すなわち、基部5の前端部には、前方に向かって開放された第1係合凹部5aが形成されている。一方、本体部材1の前端部には、長手方向を上下方向に向けた第1係合軸1dが設けられている。この第1係合軸1dが第1係合凹部5aに入り込んで係合することにより、本体部材1の前端部が基部5の前端部に着脱可能に取り付けられている。
基部5の後端部には、長手方向を上下方向に向けた第2係合軸5bが設けられている。一方、本体部材1の後端部には、係合部材1eが長手方向を上下方向に向けた支持軸1fを介して回転可能に設けられている。係合部材1eは、付勢手段たるコイルばね1gによって図1の時計方向へ回転付勢されている。係合部材1eの第2係合軸5bと対向する部分には、第2係合凹部1hが形成されている。この第2係合凹部1hに第2係合軸5bが入り込んで係合することにより、本体部材1の後端部が基部5の後端部に着脱可能に取り付けられている。
第2係合軸5bが第2係合凹部1hに係合した状態においては、コイルばね1gの付勢力により、第1係合軸1dが第1係合凹部5aの底面に押し付けられるとともに、第2係合軸5bが第2係合凹部1hの底面に押し付けられている。これにより、第1及び第2係合軸1d,5bが第1及び第2係合凹部5a,1hに係合状態に維持され、ひいては本体部材1が基部5に取り付けられた状態に維持されている。
本体部材1を基部5から取り外す場合には、係合部材1eを反時計方向へ回転させて第2係合軸5bを第2係合凹部1hから抜き出す。その後、本体部材1を前方へ移動させて第1係合軸1dを第1係合凹部5aから前方へ抜き出す。これにより、本体部材1を基部5から取り外すことができる。本体部材1の基部5への取付構造は、周知の他の構造のものを採用してもよい。
取付部材2は、カップ状をなしており、扉(図示せず)の背面に取り付けられている。取付部材2は、後述するようにして本体部材1に回転可能に連結されている。この結果、扉が筐体にヒンジ装置Aを介して回転可能に連結されている。取付部材2は、図1に示す閉位置と、図2示す開位置との間を回転可能である。つまり、取付部材2の回転範囲は、閉位置と開位置(一方の限界位置)との間であり、それらの間の角度は、例えば85°程度に設定されている。
本体部材1の前端部には、第1及び第2枢軸6,7が互いに平行に、しかも長手方向を上下方向に向けて設けられている。第1枢軸6は、第2枢軸7より前方で、右側に位置するように配置されている。第1及び第2枢軸6,7の配置は、このような配置に限定されるものではない。
取付部材2には、軸部材8が設けられている。軸部材8は、略「U」字状をなしており、その両端部には、互いに平行な第1軸部(第3枢軸;第1支持軸)8a及び第2軸部(第4枢軸;第2支持軸)8bが形成されている。第1及び第2軸部8a,8bは、その長手方向を上下方向に向けて配置されている。したがって、第1及び第2軸部8a,8bは、第1及び第2枢軸6,7と平行になっている。第1軸部8aは、前後方向に関しては第2軸部8bより常時前方に位置している。しかし、左右方向に関しては、取付部材2の回転位置に応じて第2軸部8bに対する位置が変化する。すなわち、取付部材2が閉位置と所定の中間位置との間に位置しているときには、第2軸部より右側に位置し、取付部材2が中間位置に位置しているときには、第2軸部8bと左右方向において同一位置に位置し、取付部材2が中間位置と開位置との間に位置しているときには、第2軸部8bより左側に位置している。第1及び第2軸部8a,8bの間隔は、第1枢軸6と第1軸部8aとの間隔、第2枢軸7と第2軸部8bとの間隔、及び第1及び第2枢軸6,7の間隔のいずれよりも狭くなっている。
第1リンク3は、平板状をなす連結板部3aと、この連結板部3aの両側部から互いに同一方向へほぼ直角に突出する側板部3b,3cとによって断面略「コ」字状に形成されている。第1リンク3は、連結板部3aが側板部3b,3cより前側に位置し、かつ側板部3b,3cが上下方向に対向するように配置されている。
第1リンク3の側板部3b,3cの一端部は、第1枢軸6の両端部にそれぞれ支持されており、本体部材1に第1枢軸6を介して回転可能に連結されている。第1リンク3の側板部3b,3cの他端部は、第1軸部8aの両端部にそれぞれ支持されており、取付部材2に第1軸部8aを介して回転可能に連結されている。
第2リンク4は、互いに対向して配置された一対の側板部4a,4bと、この側板部4a,4bの一側部どうしを互いに連結する連結板部4cとによって構成されている。第2リンク4は、連結板部4cが側板部4a,4bより前側に位置するとともに、第1リンク3の連結板部3aと対向し、さらに側板部4a,4bの対向方向を上下方向に向けた状態で配置されている。第2リンク4の側板部4a,4bの外面(互いに逆方向を向く面)間の距離は、第1リンク3の側板部3b,3cの互いに対向する内面間の距離に対して同等かそれ以下に設定されており、第2リンク4は、第1リンク3の第1及び第2側板部3b,3c間にそれらに沿う方向へ変位可能に挿入されている。連結板部4cは、側板部4a,4bより大幅に短くなっており、側板部4a,4bの長手方向の中間部に配置されている。この結果、側板部4a,4bの一端部間及び他端部間には、第1及び第2空間部4d,4eがそれぞれ形成されている。第1及び第2空間部4d,4eは、前後方向及び左右方向に開放されている。したがって、第1及び第2空間部4d,4eは、第1リンク3に向かって開放されるとともに、取付部材2の開口部に向かって開放されている。
第2リンク4の側板部4a,4bの一端部は、第2枢軸7の両端部にそれぞれ支持されており、本体部材1に第2枢軸7を介して回転可能に連結されている。第2リンク4の側板部4a,4bの他端部は、第2軸部8bの両端部にそれぞれ支持されており、取付部材2に第2軸部8bを介して回転可能に連結されている。
上記のように、第1リンク3が第1枢軸6及び第1軸部8aに支持され、第2リンク4が第2枢軸7及び第2軸部8bに支持されている。また、第1枢軸6が第2枢軸8aより前方に配置されており、第1軸部8aが第2軸部8bより前方に配置されている。したがって、第1リンク3は、第2リンク4より前方に、つまり筐体の奥側から開口部側へ向かう方向において前方に配置されている。
また、第1及び第2リンク3,4の各一端部が本体部材1に第1及び第2枢軸6,7を介してそれぞれ回転可能に連結され、第1及び第2リンク3,4の各他端部が取付部材2に第1及び第2軸部8a,8bを介してそれぞれ回転可能に連結されることにより、取付部材2が本体部材1に回転可能に連結されている。取付部材2の回転範囲は、図1に示す閉位置と図2に示す開位置との間である。
ここで、取付部材2の図1に示す閉位置は、扉が筐体の前面に突き当たることによって定められているが、取付部材2は、ヒンジ装置A単体では閉位置よりもさらに閉方向へ所定の角度(例えば5°程度)だけ回転可能である。ヒンジ装置A単体での取付部材2の閉位置は、第1リンク3が取付部材2に突き当たることによって定められている。
一方、取付部材2の開位置は、図2に示すように、後述するように、規制部材13Aが第1リンク3の連結板部3aに突き当たることによって定められている。ここで、規制部材13Aが仮に設けられていなかったものとすると、そのときの取付部材2の開位置(以下、延長開位置という。)は、図2において右側に位置する取付部材2の端部が第2リンク4の側板部4a,4bに突き当たることによって定められる。この延長開位置は、取付部材2が閉位置から開位置に向かって回転した場合において、開位置を越えて所定の角度、例えば20°程度だけ回転したときの位置である。
本体部材1の前端部には、軸部材1iがその長手方向を上下方向に向けて設けられている。この軸部材1iには、回転付勢手段としての捩りコイルばね9が外挿されている。捩りコイルばね9の一端部9aは、第1リンク3の一方の側板部3bの本体部材1側に位置する端部に突き当たっている。捩りコイルばね9の他端部9bは、第2リンク4の側板部4bの本体部材1側の端部に突き当たっている。この結果、取付部材2が捩りコイルばね9により第1及び第2リンク3,4を介して回転付勢されている。取付部材2は、閉位置と延長開位置との間の所定の中間位置と、閉位置との間に位置しているときには、閉位置に向かって回転付勢され、中間位置と延長開位置との間に位置しているときには、延長開位置に向かって回転付勢されている。
第2枢軸7の第2空間部4e内に位置する部分には、回転ダンパ12が設けられている。回転ダンパ12は、取付部材2が開位置から閉位置に向かって回転するときに、その回転速度を低速に抑えるためのものである。回転ダンパ12は、取付部材2が閉位置から開位置に向かって回転するときに、その回転速度を低速に抑えるものであってもよく、いずれの回転方向へ回転するときにも取付部材2の回転速度を低速に抑えるものであってもよい。なお、回転ダンパ12は、この発明との関連性が低いので、その詳細な構造については説明を省略する。
第2リンク4の側板部4a,4bとの間に形成された第1空間部(収容部)4d内には、規制部材13Aが配置されている。規制部材13Aは、硬質の樹脂を成形することにより、側面視略「く」字状をなすブロック体として形成されている。規制部材13Aは、直方体状に形成してもよい。規制部材13Aの側板部4a,4bと対向する上下の側面間の幅は、側板部4a,4b間の距離とほぼ同一に設定されている。したがって、規制部材13Aは、第2リンク4に対し側板部4a,4bに沿う方向、つまり前後方向及び左右方向へは変位可能であるが、上下方向へは移動不能になっている。
規制部材13Aは、第1及び第2軸部8a,8bによって支持されている。すなわち、規制部材13Aの一端面には、規制部材13Aを上下方向に横断する第1係合凹部13aが形成されている。この第1係合凹部13aの底面は、中心線を規制部材13Aの一端面上に位置させた円筒面によって構成されている。したがって、第1係合凹部13aは、断面半円状に形成されており、第1係合凹部13aの幅は、開放部において最も広く、奥側へ向かって狭くなっている。
第1係合凹部13aを構成する円筒面の中心線は、第1係合凹部13aが形成された規制部材13Aの一端面から所定の微小距離(例えば、第1係合凹部13aを構成する円筒面の直径の1/10〜1/5程度)だけ規制部材13Aの内側へ離間した位置に配置してもよい。その場合には、第1係合凹部13aの幅が、開放部から第1係合凹部13aの底面を構成する円筒面の中心線までの間は奥側へ向かって広くなり、中心線から奥側へ向かって狭くなる。このように配置した場合であっても、規制部材13Aの一端部のうちの、第1係合凹部13aに隣接する部分が弾性変形することにより、第1係合凹部13aの開放部の幅を第1係合凹部13aを構成する円筒面の直径と同等以上にすることができる。
第1係合凹部13aを構成する円筒面の直径は、第1軸部8aの外径とほぼ同一に設定されている。したがって、第1軸部8aは、その径方向へ移動させることにより、第1係合凹部13aにその開放部から挿入可能であり、第1係合凹部13aに回転可能に挿入されている。第1係合凹部13aは、第1軸部8aをその径方向へ移動させて第1係合凹部13aの開放部から挿入することができ、しかも第1軸部8aが回転可能に挿入されるものであれば、断面円形に形成することなく、他の形状、例えば断面多角形状に形成してもよい。
規制部材13Aの他端部には、第2係合凹部13bが形成されている。この第2係合凹部13bは、「く」字状に屈曲した規制部材13Aの内側の面(図5において右側の面)の屈曲部に配置されており、規制部材13Aを上下方向に横断している。第2係合凹部13bの底面は、円筒面によって構成されている。その円筒面の中心線は、第2係合凹部13bが形成された内側の面より所定の微小距離(例えば、第2係合凹部13bを構成する円筒面の直径の1/10〜1/5程度)だけ規制部材13Aの内部側へ離間した位置に配置されている。したがって、第2係合凹部13bの幅は、開放部から円筒面の中心線までの間は奥側へ向かって広がり、中心線からは奥側へ向かって狭くなっている。第2係合凹部13bの開放部の幅は、規制部材13Aの第2係合凹部13bに隣接する部分が弾性変形することにより、第2係合凹部13bを構成する円筒面の直径と同等以上にすることができる。
第2係合凹部13bを構成する円筒面の直径は、第2軸部8bの外径とほぼ同一に設定されている。したがって、第2軸部8bは、第2係合凹部13bにその開放部から挿入可能であり、第2軸部8bを径方向へ移動させることによって第2係合凹部に挿入されている。ここで、第2係合凹部13bの直径が第2軸部8bの外径と同一であるから、第2係合凹部13bの開口部の幅は、第2軸部8bの外径より狭くなっている。したがって、第2軸部8bの第2係合凹部13bへの挿入時には、第2軸部8bの第2係合凹部13bへの挿入に伴って規制部材13Aの他端部が弾性変形されて、第2係合凹部13bの開放部の幅が広げられる。第2係合凹部13bは、第2軸部8bをその径方向へ移動させて第2係合凹部13bにその開放部から挿入可能であれば、断面円形に形成することなく、他の形状、例えば多角形状に形成してもよい。
第1及び第2係合凹部13a,13bは、それらの中心間距離(第1及び第2係合凹部13a,13bを構成する円筒面の中心間の距離)が、第1及び第2軸部8a,8bの中心間の距離と同一になるように配置されている。しかも、第2係合凹部13bの開放部は、第1軸部8aを中心として規制部材13Aを回転させたとき、第2軸部8bが第2係合凹部13bにその開放部から入り込むことができるように配置されている。
規制部材13Aを第1及び第2軸部8a,8bに取り付ける場合には、図7に示すように、まず取付部材2を閉位置に位置させる。次に、規制部材13Aを取付部材2の内部にその開口部から挿入する。そして、第1係合凹部13aの開放部を第1軸部8aの側板部3b,3c間に位置する中間部の外周面と対向させる。その後、図7に示すように、規制部材13Aを第1軸部8aに対し矢印A方向へ相対移動させ、第1軸部8aを規制部材13Aに対し第1軸部8aの径方向へ相対移動させる。これにより、第1軸部8aを第1係合凹部13aにその開放部から挿入することができる。その後、第1軸部8aを中心として規制部材13Aを矢印B方向へ回転させる。すると、第2軸部8bの側板部4a,4b間に位置する中間部が第2係合凹部13bにその開放部から入り込む。第2軸部8bの半分弱の部分が第2係合凹部13bに入り込むと、第2軸部8bは、その後、第2係合凹部13b内にその開放部を開きながら入り込む。そして、第2軸部8b全体が第2係合凹部13bに入り込むことにより、規制部材13Aが第1及び第2軸部8a,8bに支持されている。しかも、支持状態においては、第2係合凹部13bの開放部の幅が第2軸部8bの外径より狭くなっているから、所定の大きさ以上の力で規制部材13Aを矢印B方向と逆方向へ回転させない限り、規制部材13Aが第1及び第2軸部8a,8bに支持された状態に維持される。
規制部材13Aを第1及び第2軸部8a,8bに取り付ける場合には、取付部材2を閉位置に位置させておくことが望ましい。取付部材2を閉位置に位置させた状態では、第1及び第2軸部8a,8bが本体部材1に対しその長手方向と直交する方向(図1及び図7において下方)へ大きく離間する。しかも、第1軸部8aが第1空間部4d及び取付部材2の開口部を介して後方(図1及び図7において右方)に露出するとともに、第2軸部8bが取付部材2の開口部を介して後方に露出する。その結果、規制部材13Aを取付部材2にその開口部から挿入した後、上記のようにして第1及び第2軸部8a,8bに容易に取り付けることができる。勿論、逆の手順を経ることによって規制部材13Aを軸部8a,8bから取り外すことができる。ただし、規制部材13Aの取付時に取付部材2を閉位置に位置させることは必須ではなく、規制部材13Aの取付が可能であるならば、取付部材2を他の位置、例えば開位置に位置させてもよい。
「く」字状に屈曲した規制部材13Aの外側の面、つまり図5において左上方を向く面及び上方を向く面のうちの左上方を向く面(第1係合凹部13aに対し左側において隣接する面)は、平面からなる当接面13cとされている。この当接面13cは、取付部材2が開位置及びその近傍に位置しているときには、第2リンク4の側板部4a,4bの他端部及び第1空間部4dから右斜め前方に突出するように配置されており、取付部材2が閉位置側から開位置まで回転すると、第1リンク3の連結板部3aに面接触状態で突き当たる。換言すれば、第1空間部4dから突出した当接面13cが第1リンク3の連結板部3aに突き当たることにより、取付部材2の開位置が定められているのである。
上記構成のヒンジ装置Aにおいては、規制部材13Aを取付部材2の開口部から挿入して第1及び第2軸部8a,8bに取り付けることができる。したがって、第1及び第2リンク間にそれらの他端側から規制部材を挿入していた従来のヒンジ装置に比して、規制部材13Aを第1及び第2軸部8a,8bに容易に取り付けことができる。しかも、規制部材13Aを取付部材2の開口部から取り付けることができるので、取付部材2の底部に貫通孔を形成する等の取付部材2の形状変更が全く必要ない。したがって、ヒンジ装置Aの製造費を安価に抑えることができる。
また、ヒンジ装置Aにおいては、規制部材13Aが第1リンク3に突き当たることによって取付部材2の開位置が定められており、取付部材2の開位置には第2リンク4が全く関与していない。したがって、取付部材2が開位置に達したときには、第1リンク3が弾性変形するだけであり、第2リンク4が変形することがない。その一方、規制部材13Aが変形することになるが、規制部材13Aの両端部が第1及び第2軸部8a,8bに支持されており、第1及び第2軸部8a,8bの間隔は、第1枢軸6と第1軸部8aとの間隔及び第2枢軸7と第2軸部8bとの間隔のいずれよりも狭い。したがって、規制部材13Aが第1リンク3に突き当たったとき、規制部材13Aはほとんど弾性変形することがない。また、規制部材13Aが第1及び第2軸部8a,8bに取り付けられているので、規制部材13Aは第1リンク3に対し第1軸部8a近傍の端部において突き当たる。したがって、規制部材13Aが第1リンク3に突き当たったときの第1リンク3の弾性変形量は、第1リンクの中間部が第2リンクに突き当たる従来のヒンジ装置に対して小さくすることができる。このように、第1リンク3と規制部材13Aとが互いに突き当たったときのそれらの弾性変形量が小さく、しかも第2リンク4が弾性変形しないので、取付部材2が開位置を越えて回転する量を小さくすることができ、扉が壁等にぶつかるような事態を未然に防止することができる。
さらに、この実施の形態においては、規制部材13Aを第1及び第2軸部8a,8bから取り外すことにより、ヒンジ装置Aを開位置が延長開位置であるヒンジ装置として用いることができる。また、規制部材13Aに代えて他の規制部材を用いることにより、取付部材2の開位置を所望の位置に変えることができる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態については、上記実施の形態と異なる構成だけを説明することとし、上記実施の形態と同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図8〜図12は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置Bにおいては、上記第1実施の形態の規制部材13Aに代えて規制部材13Bが用いられている。規制部材13Bにおいても、その一端部に第1係合凹部13aが形成され、他端部に第2係合凹部13bが形成されている。
説明の便宜上、まず第2係合凹部13bについて説明すると、第2係合凹部13bは、「く」字状に屈曲した規制部材13Bの内側の面のうちの図11において下方を向く面に形成されており、規制部材13Bの一端部側に向かって開放されている。第2係合凹部13bを構成する円筒面の中心線は、当該下方を向く面上に配置されている。したがって、第2係合凹部13bの幅は、開口部で最も広く、奥側へ向かって狭くなっている。第2係合凹部13bを構成する円筒面の中心線は、下方を向く面より上側で規制部材13Bの内部に配置してもよい。その場合には、第2係合凹部13bの幅が、開口部から中心線までは奥側に向かって広くなり、中心線から奥側に向かって狭くなる。第2係合凹部13bには、その開放部から第2軸部8bが挿入可能であり、第2係合凹部13bの開放部を第2軸部8bと対向させた状態で、規制部材13Bを第2軸部8bに対し規制部材13Bの他端部から一端部に向かう方向(図12の矢印A方向)へ相対移動させることにより、第2軸部8bが第2係合凹部13bにその開放部から挿脱可能に挿入されている。
一方、第1係合凹部13aは、「く」字状に屈曲した規制部材13Bの内側の面のうちの図11において右斜め下方を向く面の一端部に形成されている。第1係合凹部13aの開放部は、図12に示すように、第2係合凹部13bに挿入された第2軸部8bを中心として規制部材を矢印B方向へ回転させると、第1軸部8aがその径方向へ相対移動して第1係合凹部13aにその開放部から入り込むことができるように配置されている。
第1係合凹部13aを構成する円筒面の中心線は、当該左下方を向く面から規制部材13Bの内部側へ所定の微小距離だけ離間した位置に配置されている。したがって、第1係合凹部13aの幅は、開放部から中心線までは奥側へ向かって広くなり、中心線から奥側へ向かって狭くなっている。第1係合凹部13aの開放部の幅は、規制部材13Bの当該開放部に近接した部分が弾性変形することにより、第1軸部8aの外径と同等以上に拡幅可能である。
規制部材13Bを第1及び第2軸部8a,8bに取り付ける場合には、まず規制部材13Bを取付部材2の内部にその開口部から挿入する。そして、第2係合凹部13bの開放部を第2軸部8bと対向させる。その後、規制部材13Bをその他端から一端へ向かう方向(図12の矢印A方向)へ相対的に移動させる。すると、図12に示すように、第2軸部8bがその径方向へ相対移動して第2係合凹部13bにその開放部から入り込む。このようにして第2軸部8bを第2係合凹部13bに挿入したら、規制部材13Bを第2軸部8bを中心として図12の矢印B方向へ回転させる。すると、第1係合凹部13aの開放部と第1軸部8aとが回転円の接線方向に対向する。したがって、規制部材13Bをさらに回転させると、第1軸部8aが相対的にその径方向へ移動して第1係合凹部13aにその開放部から入り込む。勿論、第1軸部8aは、第1係合凹部13aの幅を広げながら第1係合凹部13a内に入り込む。第1軸部8aが第1係合凹部13a内に入り込むと、第1係合凹部13aの開放部の幅が狭くなる。それにより、規制部材13Bが第2軸部8bを中心として矢印B方向と逆方向へ回転することが阻止される。この結果、規制部材13Bが第1及び第2軸部8a,8bに取り付けられた状態に維持される。
図13〜図17は、この発明の第3実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置Cにおいては、規制部材13Aに代えて規制部材13Cが用いられている。この規制部材13Cにおいては、第1係合凹部13aが、第1実施の形態と同様に、規制部材13Cの一端面に形成されている。第1係合凹部13aは、図16の下方に向かって開放されている。
第1係合凹部13aを構成する円筒面の中心線は、規制部材13Cの一端面より図16において上側に、つまり規制部材13Cの内部に配置されている。したがって、第1係合凹部13aの幅は、開放部から中心線までは奥側へ向かって広がり、中心線からは奥側に向かって狭くなっており、開放部の幅は第1軸部8aの外径より狭くなっている。勿論、第1係合凹部13aの開放部の幅は、規制部材13Cの第1係合凹部13aに隣接する部分が弾性変形することにより、第1軸部8aの外径と同等以上に拡幅可能である。
一方、第2係合凹部13bは、「く」字状をなす規制部材13Aの内側の面のうちの、図16において下方を向く面に形成されている。第2係合凹部13bは、下方に向かって開放されている。つまり、第2係合凹部13bの開放部は、第1係合凹部13aの開放部と同一方向に向けられている。
第2係合凹部13bを構成する円筒面の中心線は、第2係合凹部13bが形成された面よりも上側で規制部材13Cの内部に配置されている。したがって、第2係合凹部13bの幅は、開放部から中心線までは奥側に向かって広がり、中心線から奥側に向かって狭くなっており、開放部の幅は第2軸部8bの外径より狭くなっている。勿論、第2係合凹部13bの開放部の幅は、規制部材13Cの第2係合凹部13bに隣接する部分が弾性変形することにより、第2軸部8bの外径と同等以上に拡幅可能である。
規制部材13Cを第1及び第2軸部8a,8bに取り付ける場合には、図17に示すように、第1及び第2係合凹部13a,13bの各開放部を第1及び第2軸部8a,8bの各外周面と対向させる。その後、規制部材13Cを第1及び第2係合凹部13a,13bの開放部の開放方向(図17の矢印A方向)へ向かって移動させ、第1及び第2軸部8a,8bを規制部材13Cに対し第1及び第2軸部8a,8bの径方向へ相対的に平行移動させる。すると、第1及び第2軸部8a,8bが第1及び第2係合凹部13a,13bにその開放部を広げながら入り込む。第1及び第2軸部8a,8bが第1及び第2係合凹部13a,13bに入り込むと、第1及び第2係合凹部13a,13bの開放部の幅が狭まる。これにより、規制部材13Cが第1及び第2軸部8a,8bに取り付けられる。第1及び第2係合凹部13a,13bのいずれか一方については、その開放部の幅を当該一方に挿入される第1又は第2軸部8a,8bの外径と同一にしてもよい。
図18〜図25は、この発明の第4実施の形態を示す。この実施の形態のヒンジ装置Dにおいては、軸部材8に代えて互いに別体である二つの軸部材8A,8Bが用いられている。一方の軸部材8Aは、取付部材2の上側(図22において左側)の側部に取り付けられており、他方の軸部材8Bは、取付部材2の下側(図22において左側)の側部に取り付けられている。軸部材8A,8Bは、いずれも「J」字状をなしており、長さが短い短軸部(第3枢軸)8c,8dと、長さが長い長軸部8e,8fを有している。短軸部8c,8dと長軸部8e,8fとは互いに平行に形成されている。
軸部材8A,8Bの短軸部(第3枢軸)8c,8dは、上記の実施の形態の第1軸部8aと同一軸線上に配置されている。一方の短軸部8cの先端部は、取付部材2の上側の側壁部を貫通して取付部材2の内部に突出させられている。他方の短軸部8dの先端部は、下側の側壁部を貫通して取付部材2の内部に突出させられている。取付部材2の内部に突出した短軸部8c,8dの先端部には、第1リンク3の側板部3b,3cの他端部(取付部材2側の端部)が設けられている。この結果、第1リンク3の他端部が、取付部材2に短軸部8c,8dを介して回転可能に連結されている。
軸部材8Bの長軸部(第4枢軸;第2支持軸)8fは、上記実施の形態の第2軸部8bと同一軸線上に配置されており、その先端部は取付部材2の下側の側壁部から上側の側壁部までを貫通している。そして、長軸部8fの取付部材2内に位置する部分には、第2リンク4の側板部4a,4bの他端部(取付部材2側の端部)が設けられている。この結果、第2リンク4の他端部が、取付部材2に長軸部8fを介して回転可能に連結されている。
軸部材8Aの長軸部(第1支持軸)8eは、その軸線方向から見たとき、短軸部8c,8d及び長軸部8fとで三角形を構成するように配置されている。より詳しくは、取付部材2が閉位置に位置しているとき、短軸部8c,8dに対して左側(図23において下側)で、長軸部8fに対して前側(取付部材2の底部側;図23において左側)に位置するように配置されている。
長軸部8e,8fには、規制部材13Dが次のようにして着脱可能に取り付けられている。すなわち、規制部材13Dは、取付部材2の内部にその開口部から挿入されている。そして、第1係合凹部13aを長軸部8eと対向させて規制部材13Dを図25の矢印A方向へ移動させる。このとき、規制部材13Dが長軸部8fに接するので、長軸部8fをガイドとすることができる。規制部材13Dを所定の位置まで移動させると、長軸部8eが第1係合凹部13aにその底部に突き当たるまで挿入される。すると、第2係合凹部13bが長軸部8fと対向する。そこで、規制部材13Dを矢印B方向へ移動させると、長軸部8fが第2係合凹部13bにその底部に突き当たるまで挿入される。これにより、規制部材13Dが長軸部8e,8fに着脱可能に取り付けられている。
なお、第1及び第2係合凹部13a,13bの幅は、その開口部より若干奥側の部分において最も広くなっている。
軸部材8A,8B,第1及び第2リンク3,4、並びに規制部材13Dの関係は、各種に変形することができる。
例えば、長軸部8eを長軸部8fの位置に配置し、長軸部8fを長軸部8eの位置に配置する。そして、長軸部8eに第2リンク4を設けるとともに、規制部材13Dの第2係合凹部13bに長軸部8eを係合させる一方、長軸部8fを規制部材13Dの第1係合凹部13aに係合させてもよい。
また、短軸部8c、8dにより、第2リンク4の他端部を支持させてもよい。その場合には、長軸部8e,8fのいずれか一方が第1リンク3の他端部及び規制部材13Dの一端部を支持し、他方は規制部材13Dの他端部を支持するだけになる。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
例えば、上記の実施の形態においては、規制部材13A,13B,13C,13Dに第1及び第2係合凹部13a,13bが形成されているが、第1及び第2係合凹部13a,13bに代えて開放部のない孔を形成してもよい。その場合には、第1及び第2軸部8a,8bをその軸線方向へ移動させることにより、第1及び第2軸部8a,8bが各孔にそれぞれ挿入される。
また、上記の実施の形態においては、規制部材13A〜13Dにより、取付部材2の開位置を規制しているが、取付部材2の閉位置を規制するようにしてもよい。
A ヒンジ装置
B ヒンジ装置
C ヒンジ装置
D ヒンジ装置
1 本体部材
2 取付部材
3 第1リンク
4 第2リンク
4d 第1空間部(収容部)
6 第1枢軸
7 第2枢軸
8a 第1軸部(第3枢軸:第1支持軸)
8b 第2軸部(第4枢軸;第2支持軸)
8c 短軸部(第3枢軸)
8d 短軸部(第3枢軸)
8e 長軸部(第1支持軸)
8f 長軸部(第4枢軸;第2支持軸)
13A 規制部材
13B 規制部材
13C 規制部材
13D 規制部材
13a 第1係合凹部
13b 第2係合凹部

Claims (7)

  1. 本体部材と、この本体部材にそれぞれの一端部が互いに平行な第1及び第2枢軸を介して回転可能に連結された第1及び第2リンクと、この第1及び第2リンクのそれぞれの他端部が上記第1及び第2枢軸と平行な第3及び第4枢軸を介して回転可能に連結され、それによって上記本体部材に回転可能に連結された取付部材と、上記取付部材の回転範囲の一方の限界位置を定める規制部材とを備えたヒンジ装置において、
    上記取付部材に上記第1及び第2枢軸と平行な第1及び第2支持軸が設けられ、上記第1支持軸と上記第2支持軸との間隔が、上記第1枢軸と上記第3枢軸との間隔及び上記第2枢軸と上記第4枢軸との間隔より狭い間隔に設定され、
    上記規制部材の両端部が上記第1及び第2支持軸にそれぞれ支持され、上記第1リンクが上記規制部材に突き当たることにより、上記取付部材の上記限界位置が定められていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 上記第2リンクの上記第1リンクと対向する上記他端部には、上記第1リンク側に向かって開放された収容部が形成され、
    上記規制部材が上記収容部に上記第1リンクに対して接近離間する方向へ移動可能に収容され、
    上記規制部材が上記収容部の開放部から突出して上記第1リンクに突き当たることにより、上記取付部材の上記限界位置が定められていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
  3. 上記取付部材がカップ状に形成され、
    上記第3及び第4枢軸の少なくとも一部が上記取付部材の内部に設けられ、
    上記第1及び第2リンクの各他端部が、上記取付部材の内部にその開口部から挿入されて、上記第3及び第4枢軸にそれぞれ支持され、
    上記第1及び第2支持軸が上記取付部材の内部に設けられ、
    上記規制部材が上記第1及び第2支持軸に上記取付部材の開口部を通して着脱可能に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ装置。
  4. 上記規制部材の一端部が上記第3枢軸に支持され、上記第3枢軸が上記第1支持軸として兼用されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジ装置。
  5. 上記規制部材の他端部が上記第4枢軸に支持され、上記第4枢軸が上記第2支持軸として兼用されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジ装置。
  6. 上記規制部材の両端部が上記第3及び第4枢軸にそれぞれ支持され、上記第3及び第4枢軸が上記第1及び第2支持軸としてそれぞれ兼用されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジ装置。
  7. 上記第1及び第2支持軸が、上記第3及び第4枢軸と別体に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジ装置。
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