JP6755626B2 - シフトレバー装置 - Google Patents
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Description
図1〜図3に示されるように、シフトレバー装置10は、ハウジング12と、シフトレバー30と、カバー機構40と、を含んで構成されている。以下、各構成について説明する。
ハウジング12は、シフトレバー装置10の筐体として構成されると共に、略直方体箱状に形成されて、車両(自動車)のセンタコンソール等に設置されている。このハウジング12は、上側へ開放された略有底矩形筒状のハウジング本体14と、ハウジング12の上部を構成し且つハウジング本体14の開口部を塞ぐガイドプレート16と、を含んで構成されている。ガイドプレート16は、下側へ開放された、底の比較的浅い略有底矩形筒状に形成されて、ハウジング12の上端部に固定されている。
シフトレバー30は、略上下方向に延在された略丸棒状に形成されている。そして、シフトレバー30が、ガイドプレート16の案内孔20内を挿通して、シフトレバー30の上端側がハウジング12に対して上方側へ突出されている。シフトレバー30の下端部には、略球状の支持部30Aが形成されている。そして、図示は省略するが、支持部30Aが、ハウジング本体14によって揺動可能に支持されている。また、シフトレバー30の上端部には、シフトノブ32が固定されており、運転者がシフトノブ32を把持して、シフトレバー30を操作するようになっている。これにより、シフトレバー30が、案内孔20に沿ってセレクト方向及びシフト方向に操作可能に構成されている。
次に本発明の要部であるカバー機構40について説明する。
カバー機構40は、ガイドプレート16に形成されたピン42と、ガイドプレート16の案内孔20を塞ぐためのスライドカバー46と、を含んで構成されている。
a>c・・・(式1)
b>c・・・(式2)
すなわち、式1より、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作時において、スライドカバー46のガイドプレート16に対する相対変位が可能に構成されている。より詳しくは、シフトレバー30の「H」シフト位置から「R」シフト位置又は「D」シフト位置への操作において、スライドカバー46のガイドプレート16に対する相対変位が可能となるように、長孔46Aの長手方向の長さが設定されている。
また、式(2)より、少なくともシフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作時には、スライドカバー46の長孔46A(の右側端部)が、ガイドプレート16の案内孔20に上下方向に重ならないように設定されている。
次に本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたシフトレバー装置10では、図4(A)に示されるように、シフトレバー30の非操作状態において、シフトレバー30が「H」シフト位置に配置されている。また、この状態では、スライドカバー46が初期状態となっており、案内孔20がスライドカバー46によって塞がれている。具体的には、スライドカバー46の長孔46Aが案内孔20に対して左側に離間した状態でセレクト方向に延在されており、ハウジング12のピン42が、長孔46Aの長手方向一端部(右端部)に配置されている。
シフトレバー30の「R」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置へ操作された後、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向一方側(前側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、図4(D)に示されるように、「N」シフト位置では、スライドカバー46の長孔46Aがセレクト方向に延在されている。なお、この状態で後述するように「R」シフト位置及び「D」シフト位置への操作に伴う相対移動が可能なように「N」シフト位置において、ピン24に対してスライドカバー46の長孔46Aの端部が距離dを有するように離間している。
シフトレバー30の「D」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置へ操作された後に、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向他方側(後側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、図4(D)に示されるように、「N」シフト位置では、スライドカバー46の長孔46Aがセレクト方向に延在されている。
シフトレバー30の「B」シフト位置への操作では、シフトレバー30が「H」シフト位置から案内孔20の第2シフト通路を沿ってシフト方向他方側(図4(B)の矢印S3側)へ操作される。このため、スライドカバー46のレバー軸孔46Bがシフトレバー30の操作に伴ってシフト方向他方側へ移動する。
図5(A)に示されるように、バリエーション1では、ガイドプレート16のピン42が案内孔20に対して前方側に配置されている。具体的には、左右方向(セレクト方向)において、ピン42の軸心位置と、「H」シフト位置に配置されたシフトレバー30の軸心位置とが一致している。
また、バリエーション1では、スライドカバー46の初期状態において、スライドカバー46の長孔46Aがシフト方向(前後方向)に沿って直線状に延在されて、長孔46A内にピン42が挿通されている。そして、長孔46Aの長手方向の延長線L上に、「H」シフト位置に配置されたシフトレバー30の軸心が位置している。
以下、バリエーション1におけるスライドカバー46の作動を説明する。
シフトレバー30の「N」シフト位置への操作では、スライドカバー46のレバー軸孔46Bが、シフトレバー30の操作に伴ってセレクト方向一方側(図5(B)の矢印S1側)へ移動する。また、このときには、ピン42は、ガイドプレート16に相対移動不能に構成されており、シフトレバー30の操作方向(セレクト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向(シフト方向)とが交差している。このため、スライドカバー46は、レバー軸孔46Bに追従してピン42を中心にしてガイドプレート16に対して反時計回り(図5(B)の矢印E1側)に相対回動しながら、ガイドプレート16に対して右側へスライドする。さらに、このときには、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して、相対回動しながら、長孔46Aの長手方向に沿って相対移動する。そして、図5(B)に示されるように、シフトレバー30の「N」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して前側(シフト方向一方側)に距離b1を有するように離間されると共に、シフト方向一方側(前側)へ向かうに従いセレクト方向他方側(左側)へ傾斜した状態で配置される。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
シフトレバー30の「R」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置に操作された後、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向一方側(図5(C)の矢印S2側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、図5(D)に示されるように、「N」シフト位置では、平面視で長孔46Aが前側へ向かうに従い左側へ傾斜して配置される。
シフトレバー30の「D」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置に操作された後、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向他方側(図5(E)の矢印S3側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、「N」シフト位置では、平面視で長孔46Aが前側へ向かうに従い左側へ傾斜して配置される。
シフトレバー30の「B」シフト位置への操作では、シフトレバー30が「H」シフト位置からシフト方向他方側(図5(B)の矢印S3側)へ操作される。これにより、スライドカバー46のレバー軸孔46Bが、シフトレバー30の操作に伴ってシフト方向他方側(後側)へ移動する。
図6(A)に示されるように、バリエーション2では、ガイドプレート16のピン42が案内孔20に対して後側に配置されている。具体的には、左右方向(セレクト方向)において、ピン42の軸心位置と、「N」シフト位置に配置されたシフトレバー30の軸心位置と、が、一致している(図6(D)参照)。
また、バリエーション2では、スライドカバー46の初期状態において、長孔46Aが、前側(シフト方向一方側)へ向かうに従い左側(セレクト方向他方側)へ傾斜されて、長孔46A内にピン42が挿通されている。そして、長孔46Aの長手方向の延長線L上に「H」シフト位置に配置されたシフトレバー30の軸心が配置され、長孔46Aが、案内孔20に対して後側(シフト方向他方側)に距離b1を有するように離間した状態で、シフト方向に沿って配置されている。すなわち、バリエーション2では、シフトレバー30が「N」シフト位置に操作されたときに、スライドカバー46の長孔46Aがシフト方向に沿って直線状に延在される設定になっている(図6(D)を参照)。
以下、バリエーション2におけるスライドカバー46の作動を説明する。
シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作では、スライドカバー46のレバー軸孔46Bが、シフトレバー30の操作に伴ってセレクト方向一方側(図6(D)の矢印S1側)へ移動する。また、このときには、ピン42は、ガイドプレート16に相対移動不能に構成されており、シフトレバー30の操作方向(セレクト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向(シフト方向)とが交差している。このため、スライドカバー46は、レバー軸孔46Bに追従してピン42を中心にしてガイドプレート16に対して時計回り(図6(D)の矢印E2側)に相対回動しながら、ガイドプレート16に対して右側へスライドする。さらに、このときには、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して、相対回動しながら、長孔46Aの長手方向に沿って相対移動する。そして、図6(D)に示されるように、シフトレバー30の「N」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して後側(シフト方向他方側)に距離bを有する離間した状態で、シフト方向に沿って配置される。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
シフトレバー30の「R」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置へ操作された後、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向一方側(図6(C)の矢印S2側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、「N」シフト位置では、平面視で長孔46Aがシフト方向に沿って延在されている(図6(D)参照)。
シフトレバー30の「D」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置へ配置された後、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向他方側(図6(E)の矢印S3側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、「N」シフト位置では、平面視で長孔46Aがシフト方向に沿って延在されている(図6(D)参照)。
シフトレバー30の「B」シフト位置への操作では、シフトレバー30が「H」シフト位置からシフト方向他方側(図6(B)の矢印S3側)へ操作される。これにより、スライドカバー46のレバー軸孔46Bが、シフトレバー30の操作に伴ってシフト方向他方側(後側)へ移動する。
12 ハウジング
14 ハウジング本体
16 ガイドプレート
20 案内孔
20A セレクト通路
20B 第1シフト通路
20C 第2シフト通路
30 シフトレバー
30A 支持部
32 シフトノブ
40 カバー機構
42 ピン
44 係止部
46 スライドカバー
46A 長孔
46B レバー軸孔
Claims (5)
- セレクト方向及びシフト方向に操作可能に構成されたシフトレバーと、
セレクト方向及びシフト方向に延在され且つ挿通された前記シフトレバーのシフト位置への操作を案内するための案内孔を有するガイドプレートと、
前記ガイドプレートの裏面側に設けられたピンと、
前記ガイドプレートの裏面側において前記案内孔を塞ぐと共に、前記シフトレバーが挿通されたレバー軸孔及び前記ピンが挿通された長孔を有し、前記シフトレバーの操作によって前記ガイドプレートに対して相対変位するスライドカバーと、
を備え、
前記シフトレバーの操作範囲内において、前記長孔と前記案内孔とが重ならないように前記長孔の位置が設定されているシフトレバー装置。 - 前記シフトレバーの所定のシフト位置において、前記長孔がセレクト方向又はシフト方向に延在される請求項1に記載のシフトレバー装置。
- 前記シフトレバーの所定のシフト位置において、前記長孔の長手方向における前記長孔と前記案内孔との間の距離が、前記シフトレバーの所定のシフト位置から前記長孔の長手方向に一致する方向への操作距離よりも大きく設定されている請求項2に記載のシフトレバー装置。
- 前記長孔の長手方向において前記ピンの長孔に対する相対移動可能な距離が、前記シフトレバーの前記所定のシフト位置から前記長孔の長手方向に一致する方向への操作距離よりも大きく設定されている請求項3に記載のシフトレバー装置。
- 前記シフト位置は、前記シフトレバーの非操作時に前記シフトレバーが配置される初期位置と、前記初期位置から操作されることで前記シフトレバーが配置される選択位置と、を有しており、
前記所定のシフト位置が初期位置とされ、当該初期位置が前記長孔の長手方向の延長線上に設定されている請求項2〜請求項4の何れか1項に記載のシフトレバー装置。
Priority Applications (1)
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JP2016225735A JP6755626B2 (ja) | 2016-11-21 | 2016-11-21 | シフトレバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018083435A JP2018083435A (ja) | 2018-05-31 |
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Family Applications (1)
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2016
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