JP6755626B2 - シフトレバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シフトレバー装置に関する。
下記特許文献1に記載のシフトレバー装置では、ハウジングに形成された案内孔内にシフトレバーが挿通されており、シフトレバーが案内孔に沿って操作される構造になっている。また、ハウジングには、カバーが組付けられて、カバーによって案内孔が塞がれている。これにより、案内孔からハウジング内への異物の侵入を防止している。
特許第4943911号公報
しかしながら、上記シフトレバーでは、2つのカバー(下部回動カバー及び上部回動カバー)によって、案内孔を塞ぐ構成になっているため、シフトレバー装置の体格が大型化する可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、体格を小型化することができるシフトレバー装置を提供することを目的とする。
形態1:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、セレクト方向及びシフト方向に操作可能に構成されたシフトレバーと、セレクト方向及びシフト方向に延在され且つ挿通された前記シフトレバーのシフト位置への操作を案内するための案内孔を有するガイドプレートと、前記ガイドプレートの裏面側に設けられたピンと、前記ガイドプレートの裏面側において前記案内孔を塞ぐと共に、前記シフトレバーが挿通されたレバー軸孔及び前記ピンが挿通された長孔を有し、前記シフトレバーの操作によって前記ガイドプレートに対して相対変位するスライドカバーと、を備え、前記シフトレバーの操作範囲内において、前記長孔と前記案内孔とが重ならないように前記長孔の位置が設定されているシフトレバー装置である。
形態2:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記シフトレバーの所定のシフト位置において、前記長孔がセレクト方向又はシフト方向に延在されるシフトレバー装置である。
形態3:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記シフトレバーの所定のシフト位置において、前記長孔の長手方向における前記長孔と前記案内孔との間の距離が、前記シフトレバーの所定のシフト位置から前記長孔の長手方向に一致する方向への操作距離よりも大きく設定されているシフトレバー装置である。
形態4:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記長孔の長手方向において前記ピンの長孔に対する相対移動可能な距離が、前記シフトレバーの前記所定のシフト位置から前記長孔の長手方向に一致する方向への操作距離よりも大きく設定されているシフトレバー装置である。
形態5:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記シフト位置は、前記シフトレバーの非操作時に前記シフトレバーが配置される初期位置と、前記初期位置から操作されることで前記シフトレバーが配置される選択位置と、を有しており、前記所定のシフト位置が初期位置とされ、当該初期位置が前記長孔の長手方向の延長線上に設定されているシフトレバー装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、シフトレバー装置の体格を小型化することができる。
本実施の形態に係るシフトレバー装置を示す平面図である。 図1に示されるシフトレバー装置の全体を示す右斜め後方から見た斜視図である。 図2に示されるガイドプレート及びスライドカバーを下方側から見た斜視図である。 (A)は、図1に示されるシフトレバーが「H」シフト位置に配置された状態を示す平面図であり、(B)は、(A)のシフトレバーが「B」シフト位置に操作された状態を示す平面図であり、(C)は、(A)のシフトレバーが「R」シフト位置に操作された状態を示す平面図であり、(D)は、(A)のシフトレバーが「N」シフト位置に操作された状態を示す平面図であり、(E)は、(A)のシフトレバーが「D」シフト位置に操作された状態を示す平面図である。 図1に示されるスライドカバーのバリエーション1を示す平面図であり、(A)は、シフトレバーが「H」シフト位置に配置された状態を示す平面図であり、(B)は、(A)のシフトレバーが「B」シフト位置に操作された状態を示す平面図であり、(C)は、(A)のシフトレバーが「R」シフト位置に操作された状態を示す平面図であり、(D)は、(A)のシフトレバーが「N」シフト位置に操作された状態を示す平面図であり、(E)は、(A)のシフトレバーが「D」シフト位置に操作された状態を示す平面図である。 図1に示されるスライドカバーのバリエーション2を示す平面図であり、(A)は、シフトレバーが「H」シフト位置に配置された状態を示す平面図であり、(B)は、(A)のシフトレバーが「B」シフト位置に操作された状態を示す平面図であり、(C)は、(A)のシフトレバーが「R」シフト位置に操作された状態を示す平面図であり、(D)は、(A)のシフトレバーが「N」シフト位置に操作された状態を示す平面図であり、(E)は、(A)のシフトレバーが「D」シフト位置に操作された状態を示す平面図である。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係るシフトレバー装置10について説明する。なお、図面において、適宜示される矢印UP、矢印FR,矢印RHは、シフトレバー装置10の上方側、前方側、右方側(幅方向一方側)を示している。そして、以下の説明に用いられる上下、前後、左右の方向は、特に断りのない限り、シフトレバー装置10の上下、前後、左右を示している。
(シフトレバー装置について)
図1〜図3に示されるように、シフトレバー装置10は、ハウジング12と、シフトレバー30と、カバー機構40と、を含んで構成されている。以下、各構成について説明する。
(ハウジングについて)
ハウジング12は、シフトレバー装置10の筐体として構成されると共に、略直方体箱状に形成されて、車両(自動車)のセンタコンソール等に設置されている。このハウジング12は、上側へ開放された略有底矩形筒状のハウジング本体14と、ハウジング12の上部を構成し且つハウジング本体14の開口部を塞ぐガイドプレート16と、を含んで構成されている。ガイドプレート16は、下側へ開放された、底の比較的浅い略有底矩形筒状に形成されて、ハウジング12の上端部に固定されている。
また、ガイドプレート16には、後述するシフトレバー30の操作を案内するための案内孔20が貫通形成されており、案内孔20は、ガイドプレート16の中央部に対して右側に配置されている。この案内孔20は、平面視で左右方向(セレクト方向)及び前後方向(シフト方向)に延在された、所定の屈曲形状に形成されている。具体的には、案内孔20は、セレクト方向に延在されたセレクト通路20Aと、セレクト通路20Aのセレクト方向一方側(右側)の端部からシフト方向一方側(前側)及びシフト方向他方側(後側)へ延出された第1シフト通路20Bと、セレクト通路20Aのセレクト方向他方側(左側)の端部からシフト方向他方側へ延出された第2シフト通路20Cと、を含んで構成されている。
そして、案内孔20において、後述するシフトレバー30のシフト位置が設定されている。具体的には、セレクト通路20Aの左端部に設定された「初期位置」及び「所定のシフト位置」としての「H」シフト位置(ホームポジション)と、セレクト通路20Aの右端部に設定された「N」シフト位置(ニュートラルポジション)と、第1シフト通路20Bの前端部に設定された「R」シフト位置(リバースポジション)と、第1シフト通路20Bの後端部に設定された「D」シフト位置(ドライブポジション)と、第2シフト通路20Cの後端部に設定された「B」シフト位置(ブレーキポジション)とが、設定されている。そして、「N」シフト位置、「R」シフト位置、「D」シフト位置、及び「B」シフト位置が、本発明の「選択位置」に対応している。
(シフトレバーについて)
シフトレバー30は、略上下方向に延在された略丸棒状に形成されている。そして、シフトレバー30が、ガイドプレート16の案内孔20内を挿通して、シフトレバー30の上端側がハウジング12に対して上方側へ突出されている。シフトレバー30の下端部には、略球状の支持部30Aが形成されている。そして、図示は省略するが、支持部30Aが、ハウジング本体14によって揺動可能に支持されている。また、シフトレバー30の上端部には、シフトノブ32が固定されており、運転者がシフトノブ32を把持して、シフトレバー30を操作するようになっている。これにより、シフトレバー30が、案内孔20に沿ってセレクト方向及びシフト方向に操作可能に構成されている。
また、ハウジング12内には、操作解除後のシフトレバー30を「H」シフト位置へ復帰させるための復帰機構(図示省略)が設けられている。すなわち、シフトレバー装置10は、操作解除後にシフトレバー30が「H」シフト位置へ自動的に復帰される所謂モーメンタリ式のシフトレバー装置として構成されている。
(カバー機構について)
次に本発明の要部であるカバー機構40について説明する。
カバー機構40は、ガイドプレート16に形成されたピン42と、ガイドプレート16の案内孔20を塞ぐためのスライドカバー46と、を含んで構成されている。
ピン42は、ガイドプレート16の裏面(下面)に一体に形成されると共に、軸方向を上下方向とした円柱状に形成されて、ガイドプレート16から下側へ突出されている。また、ピン42の直径は、シフトレバー30の直径に比べて、小さく設定されている。さらに、ピン42は、案内孔20に対して左側(セレクト方向他方側)に離間して配置されている。換言すると、案内孔20が、ピン42に対して右側(セレクト方向一方側)に離間して配置されている。また、シフト方向において、ピン42の軸心位置と、「H」シフト位置及び「N」シフト位置に配置されたシフトレバー30の軸心位置とが、一致している(図1参照)。
また、図3に示されるように、ピン42の先端部(下端部)には、略矩形板状の係止部44が一体に形成されている。この係止部44は、板厚方向を上下方向(ガイドプレート16と対向する方向)とした略長尺矩形状に形成されて、ピン42から前側及び後側へ延出されている。また、係止部44の幅寸法は、ピン42の直径と同じあるいはピン42の直径と比べて若干大きく設定されている。
図1〜図3に示されるように、スライドカバー46は、上下方向を板厚方向とした略楕円シート状に形成されて、ガイドプレート16の裏面側(下側)に配置されている。スライドカバー46の左側の部分には、長孔46Aが貫通形成されており、長孔46Aの幅寸法が、係止部44の幅寸法よりも若干大きく設定されている。そして、長孔46Aをシフト方向に延在されるようにスライドカバー46を配置し、係止部44を長孔46A内に挿入し、その後に、スライドカバー46をピン42の軸回りに回動させることで、スライドカバー46がガイドプレート16に組付けられている。これにより、スライドカバー46のガイドプレート16への組付状態では、ピン42が長孔46A内に相対移動可能に挿通されており、スライドカバー46における長孔46Aの周縁部が係止部44に係止されて、スライドカバー46の下側への移動が制限されている(図3参照)。
また、スライドカバー46には、長孔46Aの長手方向一方側の位置において、略円形状のレバー軸孔46Bが貫通形成されている。このレバー軸孔46Bの内径は、シフトレバー30の外径に対して若干大きく設定されており、レバー軸孔46B内にシフトレバー30が相対回動可能に挿通されている。これにより、シフトレバー30が案内孔20に沿って操作されるときには、レバー軸孔46Bがシフトレバー30の操作方向へ移動して、スライドカバー46がガイドプレート16に対して相対変位(スライド)するように構成されている。すなわち、スライドカバー46がガイドプレート16に対して相対変位するときには、長孔46Aがピン42に対して相対移動するようになっている。
さらに、シフトレバー30の「H」シフト位置では、長孔46Aがセレクト方向(左右方向)に延在されており、案内孔20が長孔46Aに対してセレクト方向一方側(右方側)に離間して配置されている。換言すると、シフトレバー30の「H」シフト位置では、長孔46Aが、シフトレバー30の操作方向(セレクト方向及びシフト方向)の一方(セレクト方向)の操作方向に沿って直線状に延在されている。そして、以下の説明では、シフトレバー30の「H」シフト位置におけるスライドカバー46の状態を、「初期状態」と称する。
また、上述したように、シフトレバー30の「H」シフト位置では、ピン42の軸心と、シフトレバー30の軸心と、が、シフト方向において一致する設定になっている。このため、スライドカバー46の初期状態では、長孔46Aの延長線L(長孔の幅方向の中心線を延長した線)上に、シフトレバー30の軸心が配置される設定になっている(図1参照)。また、この初期状態では、長孔46Aの長手方向一方側の端部に、ピン42が配置されている。
ここで、長孔46Aの長手方向においてピン42の長孔46Aに対する相対移動可能な距離を距離aとし、長孔46Aの長手方向における長孔46Aと案内孔20との間の距離を距離b(図1参照)とし、シフトレバー30における「H」シフト位置と「N」シフト位置との間の操作距離(シフトレバー30における「H」シフト位置からセレクト方向への操作可能な距離であり、図1参照)を距離cとすると、距離a、距離b、及び距離cは、以下の式(1)及び式(2)の関係となるように設定されている。
a>c・・・(式1)
b>c・・・(式2)
すなわち、式1より、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作時において、スライドカバー46のガイドプレート16に対する相対変位が可能に構成されている。より詳しくは、シフトレバー30の「H」シフト位置から「R」シフト位置又は「D」シフト位置への操作において、スライドカバー46のガイドプレート16に対する相対変位が可能となるように、長孔46Aの長手方向の長さが設定されている。
また、式(2)より、少なくともシフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作時には、スライドカバー46の長孔46A(の右側端部)が、ガイドプレート16の案内孔20に上下方向に重ならないように設定されている。
また、シフトレバー30が、「H」シフト位置から他のシフト位置の何れに操作されたときでも、平面視で、長孔46A及びスライドカバー46の外周部が、案内孔20に重ならないように、スライドカバー46の外形形状及び長孔46Aの位置が設定されている。すなわち、シフトレバー30が、どのシフト位置に操作された場合でも、長孔46Aの長手方向における長孔46Aと案内孔20との間の距離bが、「ゼロ」以上になるように設定されている。
(作用及び効果)
次に本実施の形態の作用及び効果について説明する。
<「N」シフト位置への操作>
上記のように構成されたシフトレバー装置10では、図4(A)に示されるように、シフトレバー30の非操作状態において、シフトレバー30が「H」シフト位置に配置されている。また、この状態では、スライドカバー46が初期状態となっており、案内孔20がスライドカバー46によって塞がれている。具体的には、スライドカバー46の長孔46Aが案内孔20に対して左側に離間した状態でセレクト方向に延在されており、ハウジング12のピン42が、長孔46Aの長手方向一端部(右端部)に配置されている。
そして、シフトレバー30の「N」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から案内孔20のセレクト通路20Aに沿ってセレクト方向一方側(図4(D)の矢印S1側)へ操作される。これにより、スライドカバー46のレバー軸孔46Bが、シフトレバー30の操作に伴って、セレクト方向一方側(右側)へ移動する。また、このときには、シフトレバー30の操作方向(セレクト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向とが一致している。このため、スライドカバー46の長孔46Aが、長孔46Aの長手方向に沿ってピン42に対して相対変位(スライド)する。すなわち、長孔46Aがセレクト方向に延在された状態を維持しながら、スライドカバー46が、ハウジング12に対してセレクト方向一方側へスライドする。そして、図4(D)に示されるように、シフトレバー30の「N」シフト位置では、長孔46Aが、セレクト方向に沿って配置されると共に、案内孔20に対して左側(セレクト方向他方側)に離間した距離b1を有するように構成されている。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
<「R」シフト位置への操作>
シフトレバー30の「R」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置へ操作された後、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向一方側(前側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、図4(D)に示されるように、「N」シフト位置では、スライドカバー46の長孔46Aがセレクト方向に延在されている。なお、この状態で後述するように「R」シフト位置及び「D」シフト位置への操作に伴う相対移動が可能なように「N」シフト位置において、ピン24に対してスライドカバー46の長孔46Aの端部が距離dを有するように離間している。
そして、シフトレバー30の「N」シフト位置から「R」シフト位置への操作では、シフトレバー30が「N」シフト位置からシフト方向一方側(図4(C)の矢印S2側)へ操作される。これにより、スライドカバー46のレバー軸孔46Bがシフトレバー30の操作に伴ってシフト方向一方側へ移動する。
また、このときには、ピン42は、ガイドプレート16に相対移動不能に構成されており、シフトレバー30の操作方向(シフト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向とが交差(具体的には、直交)している。このため、スライドカバー46は、レバー軸孔46Bに追従してピン42を中心にしてガイドプレート16に対して反時計回り(図4(C)の矢印E1側)に相対回動しながら、ガイドプレート16に対して前側へスライドする。さらに、このときには、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して、相対回動しながら、長孔46Aの長手方向に沿って若干相対移動する。そして、図4(C)に示されるように、シフトレバー30の「R」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して左側(セレクト方向他方側)に距離b2を有するように離間されると共に、セレクト方向一方側(右側)へ向かうに従いシフト方向一方側(前側)へ傾斜した状態で配置される。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
<「D」シフト位置への操作>
シフトレバー30の「D」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置へ操作された後に、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向他方側(後側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、図4(D)に示されるように、「N」シフト位置では、スライドカバー46の長孔46Aがセレクト方向に延在されている。
そして、シフトレバー30の「N」シフト位置から「D」シフト位置への操作では、シフトレバー30が「N」シフト位置からシフト方向他方側(図4(E)の矢印S3側)へ操作される。これにより、スライドカバー46のレバー軸孔46Bがシフトレバー30の操作に伴ってシフト方向他方側へ移動する。
また、このときには、ピン42は、ガイドプレート16に相対移動不能に構成されており、シフトレバー30の操作方向(シフト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向とが交差(具体的には、直交)している。このため、スライドカバー46は、レバー軸孔46Bに追従してピン42を中心にしてガイドプレート16に対して時計回り(図4(E)の矢印E2側)に相対回動しながら、ガイドプレート16に対して後側へスライドする。さらに、このときには、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して、相対回動しながら、長孔46Aの長手方向に沿って若干相対移動する。そして、図4(E)に示されるように、シフトレバー30の「R」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して左側(セレクト方向他方側)に距離b3を有するように離間されると共に、セレクト方向一方側(右側)へ向かうに従いシフト方向他方側(後側)へ傾斜した状態で配置される。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
<「B」シフト位置への操作>
シフトレバー30の「B」シフト位置への操作では、シフトレバー30が「H」シフト位置から案内孔20の第2シフト通路を沿ってシフト方向他方側(図4(B)の矢印S3側)へ操作される。このため、スライドカバー46のレバー軸孔46Bがシフトレバー30の操作に伴ってシフト方向他方側へ移動する。
また、このときには、ピン42は、ガイドプレート16に相対移動不能に構成されており、シフトレバー30の操作方向(シフト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向とが交差(具体的には、直交)している。このため、スライドカバー46は、レバー軸孔46Bに追従してピン42を中心にしてガイドプレート16に対して時計回り(図4(E)の矢印E2側)に相対回動しながら、ガイドプレート16に対して後側へスライドする。さらに、このときには、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して、相対回動しながら、長孔46Aの長手方向に沿って若干相対移動する。そして、図4(B)に示されるように、シフトレバー30の「B」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して左側(セレクト方向他方側)に距離b4を有するように離間されると共に、セレクト方向一方側(右側)へ向かうに従いシフト方向他方側(後側)へ傾斜した状態で配置される。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
以上説明したように、シフトレバー装置10では、ハウジング12の案内孔20を塞ぐスライドカバー46に、レバー軸孔46Bが形成されおり、レバー軸孔46B内にシフトレバー30が挿通されている。また、スライドカバー46には、長孔46Aが形成されており、ハウジング12に形成されたピン42が長孔46A内に挿通されている。これにより、上述のように、シフトレバー30の操作に追従して、スライドカバー46がハウジング12に対して相対移動(スライド)される。そして、シフトレバー30の操作範囲内において、長孔46Aと案内孔20とが重ならないようになっている。換言すると、上述のように、シフトレバー30が何れのシフト位置に操作されたときにも、長孔46Aの長手方向における長孔46Aと案内孔20との間の距離bが、b1からb4のように「ゼロ」以上となるように設定されている。このため、ガイドプレート16の案内孔20を塞ぐためのスライドカバー46を単一のカバーで構成することができる。したがって、スライドカバー46を複数のカバーで構成する場合と比べて、シフトレバー装置10の体格を小型化することができる。また、スライドカバー46を単一のカバーで構成することで、部品点数の削減及び組付工数の低減に寄与することができる。
さらに、シフトレバー30の「H」シフト位置において、スライドカバー46の長孔46Aがセレクト方向に延在されている。すなわち、長孔46Aの長手方向が、シフトレバー30の操作方向(セレクト方向及びシフト方向)の一方(セレクト方向)の操作方向と一致している。このため、シフトレバー30を「H」シフト位置から「N」シフト位置へ操作させるとき、あるいは「N」シフト位置から「H」シフト位置へ復帰させるときには、スライドカバー46をピン42(ガイドプレート16)に対してスムースにスライドさせることができる。また、「R」シフト位置及び「D」シフト位置への操作では、ピン24を回転中心として回転する構成となっているため、引っかかりなく回転させることができる。これにより、運転者に対する操作フィーリングを向上することができる。
また、シフトレバー30の「H」シフト位置において、長孔46Aの長手方向における長孔46Aと案内孔20との間の距離bが、「H」シフト位置からのセレクト方向一方側へ操作距離cよりも大きく設定されている。このため、シフトレバー30が「H」シフト位置に対してセレクト方向一方側に配置された「N」シフト位置、「R」シフト位置、及び「D」シフト位置へ操作されたときでも、スライドカバー46の長孔46Aが案内孔20に重なることを抑制できる。すなわち、「H」シフト位置に対してシフト方向一方側に配置されたシフト位置に対して、案内孔20をスライドカバー46によって塞ぐことができる。
また、シフトレバー装置10の「H」シフト位置では、「H」シフト位置に配置されたシフトレバー30の軸心が、スライドカバー46の長孔46Aの長手方向の延長線L上に配置されている。このため、シフトレバー30が「H」シフト位置からセレクト方向一方側へ操作されるときに、スライドカバー46に入力されるシフトレバー30の操作力が長孔46Aの略延長線L上に作用するようになる。換言すると、ピン42に対してセレクト方向へスライドする長孔46Aと、スライドカバー46におけるシフトレバー30の操作力の作用点と、のシフト方向のずれを抑制することができる。これにより、ピン42に対して長孔46Aを効率よくスライドさせることができる。したがって、スライドカバー46をハウジング12に対して一層スムースにスライドさせることができる。
さらに、前述のように、シフトレバー30の「H」シフト位置では、長孔46Aがシフトレバー30の操作方向の一方に延在されており、非操作時には、シフトレバー30が「H」シフト位置に配置される。これにより、スライドカバー46において、「H」シフト位置からの使用頻度の高い操作方向に長孔46Aの長手方向を合わせることで、シフトレバー30に対してスライドカバー46を有効な向きに配置することができる。
すなわち、本実施の形態では、「N」シフト位置、「R」シフト位置、及び「D」シフト位置へシフトレバー30を操作するときには、シフトレバー30が、必ず「H」シフト位置から案内孔20のセレクト通路20Aを沿ってセレクト方向へ操作される。このため、このようなシフトパターンのシフトレバー装置に対しては、シフトレバー30の「H」シフト位置において、長孔46Aの長手方向をシフトレバー30のセレクト方向に設定することで、シフトレバー30に対してスライドカバー46を有効な向きに配置することができる。また、シフトレバー30の「N」シフト位置から「H」シフト位置への復帰時においても、シフトレバー30の復帰方向と長孔46Aの長手方向とが一致するため、スライドカバー46を「N」シフト位置へ良好に戻すことができる。
次に、スライドカバー46のバリエーションについて説明する。
(スライドカバーのバリエーション1)
図5(A)に示されるように、バリエーション1では、ガイドプレート16のピン42が案内孔20に対して前方側に配置されている。具体的には、左右方向(セレクト方向)において、ピン42の軸心位置と、「H」シフト位置に配置されたシフトレバー30の軸心位置とが一致している。
また、バリエーション1では、スライドカバー46の初期状態において、スライドカバー46の長孔46Aがシフト方向(前後方向)に沿って直線状に延在されて、長孔46A内にピン42が挿通されている。そして、長孔46Aの長手方向の延長線L上に、「H」シフト位置に配置されたシフトレバー30の軸心が位置している。
以下、バリエーション1におけるスライドカバー46の作動を説明する。
<「N」シフト位置への操作>
シフトレバー30の「N」シフト位置への操作では、スライドカバー46のレバー軸孔46Bが、シフトレバー30の操作に伴ってセレクト方向一方側(図5(B)の矢印S1側)へ移動する。また、このときには、ピン42は、ガイドプレート16に相対移動不能に構成されており、シフトレバー30の操作方向(セレクト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向(シフト方向)とが交差している。このため、スライドカバー46は、レバー軸孔46Bに追従してピン42を中心にしてガイドプレート16に対して反時計回り(図5(B)の矢印E1側)に相対回動しながら、ガイドプレート16に対して右側へスライドする。さらに、このときには、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して、相対回動しながら、長孔46Aの長手方向に沿って相対移動する。そして、図5(B)に示されるように、シフトレバー30の「N」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して前側(シフト方向一方側)に距離b1を有するように離間されると共に、シフト方向一方側(前側)へ向かうに従いセレクト方向他方側(左側)へ傾斜した状態で配置される。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
<「R」シフト位置への操作>
シフトレバー30の「R」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置に操作された後、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向一方側(図5(C)の矢印S2側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、図5(D)に示されるように、「N」シフト位置では、平面視で長孔46Aが前側へ向かうに従い左側へ傾斜して配置される。
そして、シフトレバー30の「N」シフト位置から「R」シフト位置への操作では、スライドカバー46のレバー軸孔46Bがシフトレバー30の操作に伴ってシフト方向一方側へ移動する。また、このときには、ピン42は、ガイドプレート16に相対移動不能に構成されており、シフトレバー30の操作方向(シフト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向とが交差している。このため、スライドカバー46は、レバー軸孔46Bに追従してピン42を中心にしてガイドプレート16に対して反時計回り(図5(C)の矢印E1側)に相対回動しながら、ガイドプレート16に対して前側へスライドする。さらに、このときには、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して、相対回動しながら、長孔46Aの長手方向に沿って相対移動する。そして、図5(C)に示されるように、シフトレバー30の「R」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して前側(シフト方向一方側)に距離b2を有するように離間されると共に、シフト方向一方側(前側)へ向かうに従いセレクト方向他方側(左側)へ傾斜した状態で配置される。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
<「D」シフト位置への操作>
シフトレバー30の「D」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置に操作された後、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向他方側(図5(E)の矢印S3側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、「N」シフト位置では、平面視で長孔46Aが前側へ向かうに従い左側へ傾斜して配置される。
そして、シフトレバー30の「N」シフト位置から「D」シフト位置への操作では、スライドカバー46のレバー軸孔46Bがシフトレバー30の操作によってシフト方向他方側へ移動する。また、このときには、ピン42は、ガイドプレート16に相対移動不能に構成されており、シフトレバー30の操作方向(シフト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向とが交差している。このため、スライドカバー46は、レバー軸孔46Bに追従してピン42を中心にしてガイドプレート16に対して時計回り(図5(E)の矢印E2側)に相対回動しながら、ガイドプレート16に対して後側へスライドする。さらに、このときには、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して、相対回動しながら、長孔46Aの長手方向に沿って相対移動する。そして、図5(E)に示されるように、シフトレバー30の「D」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して前側(シフト方向一方側)に距離b3を有するように離間されると共に、シフト方向一方側(前側)へ向かうに従いセレクト方向他方側(左側)へ傾斜した状態で配置される。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
<「B」シフト位置への操作>
シフトレバー30の「B」シフト位置への操作では、シフトレバー30が「H」シフト位置からシフト方向他方側(図5(B)の矢印S3側)へ操作される。これにより、スライドカバー46のレバー軸孔46Bが、シフトレバー30の操作に伴ってシフト方向他方側(後側)へ移動する。
また、このときには、シフトレバー30の操作方向(シフト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向とが一致している。このため、スライドカバー46が、ピン42に対して長孔46Aの長手方向に沿って相対変位する。すなわち、長孔46Aがシフト方向に延在される状態を維持しながら、スライドカバー46が、ハウジング12に対してシフト方向他方側へスライドされる。そして、図5(B)に示されるように、シフトレバー30の「B」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して前側(シフト方向一方側)に距離b4を有するように離間されると共に、シフト方向に沿った状態で配置される。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
以上説明したように、バリエーション1においても、シフトレバー30が何れのシフト位置に操作されたときに、長孔46Aの長手方向における長孔46Aと案内孔20との間の距離bが距離b1からb4のように「ゼロ」以上となるように設定されている。したがって、バリエーション1においても、単一のスライドカバー46によってガイドプレート16の案内孔20を塞ぐことができる。
また、バリエーション1では、「H」シフト位置において、スライドカバー46の長孔46Aがシフト方向に延在される設定になっている。このため、「H」シフト位置から「B」シフト位置へのシフトレバー30の操作をスムースにすることができる。
(スライドカバーのバリエーション2)
図6(A)に示されるように、バリエーション2では、ガイドプレート16のピン42が案内孔20に対して後側に配置されている。具体的には、左右方向(セレクト方向)において、ピン42の軸心位置と、「N」シフト位置に配置されたシフトレバー30の軸心位置と、が、一致している(図6(D)参照)。
また、バリエーション2では、スライドカバー46の初期状態において、長孔46Aが、前側(シフト方向一方側)へ向かうに従い左側(セレクト方向他方側)へ傾斜されて、長孔46A内にピン42が挿通されている。そして、長孔46Aの長手方向の延長線L上に「H」シフト位置に配置されたシフトレバー30の軸心が配置され、長孔46Aが、案内孔20に対して後側(シフト方向他方側)に距離b1を有するように離間した状態で、シフト方向に沿って配置されている。すなわち、バリエーション2では、シフトレバー30が「N」シフト位置に操作されたときに、スライドカバー46の長孔46Aがシフト方向に沿って直線状に延在される設定になっている(図6(D)を参照)。
以下、バリエーション2におけるスライドカバー46の作動を説明する。
<「N」シフト位置への操作>
シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作では、スライドカバー46のレバー軸孔46Bが、シフトレバー30の操作に伴ってセレクト方向一方側(図6(D)の矢印S1側)へ移動する。また、このときには、ピン42は、ガイドプレート16に相対移動不能に構成されており、シフトレバー30の操作方向(セレクト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向(シフト方向)とが交差している。このため、スライドカバー46は、レバー軸孔46Bに追従してピン42を中心にしてガイドプレート16に対して時計回り(図6(D)の矢印E2側)に相対回動しながら、ガイドプレート16に対して右側へスライドする。さらに、このときには、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して、相対回動しながら、長孔46Aの長手方向に沿って相対移動する。そして、図6(D)に示されるように、シフトレバー30の「N」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して後側(シフト方向他方側)に距離bを有する離間した状態で、シフト方向に沿って配置される。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
<「R」シフト位置への操作>
シフトレバー30の「R」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置へ操作された後、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向一方側(図6(C)の矢印S2側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、「N」シフト位置では、平面視で長孔46Aがシフト方向に沿って延在されている(図6(D)参照)。
そして、シフトレバー30の「N」シフト位置から「R」シフト位置への操作では、スライドカバー46のレバー軸孔46Bがシフトレバー30によってシフト方向一方側(前方側)へ移動する。また、このときには、シフトレバー30の操作方向(シフト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向とが一致している。このため、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して自身の長手方向に沿って相対変位する。すなわち、長孔46Aがシフト方向に延在された状態を維持しながら、スライドカバー46が、ハウジング12に対してシフト方向一方側へスライドされる。そして、図6(C)に示されるように、シフトレバー30の「R」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して後側(シフト方向他方側)に距離b2を有するように離間された状態で配置される。これにより、スライドカバー46による案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
<「D」シフト位置への操作>
シフトレバー30の「D」シフト位置への操作では、シフトレバー30が、「H」シフト位置から「N」シフト位置へ配置された後、「N」シフト位置から案内孔20の第1シフト通路20Bに沿ってシフト方向他方側(図6(E)の矢印S3側)へ操作される。そして、シフトレバー30の「H」シフト位置から「N」シフト位置への操作は、上述と同様に行われる。すなわち、「N」シフト位置では、平面視で長孔46Aがシフト方向に沿って延在されている(図6(D)参照)。
そして、シフトレバー30の「N」シフト位置から「D」シフト位置への操作では、スライドカバー46のレバー軸孔46Bがシフトレバー30によってシフト方向他方側(後方側)へ移動する。また、このときには、シフトレバー30の操作方向(シフト方向)とスライドカバー46の長孔46Aの長手方向とが一致している。このため、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して自身の長手方向に沿って相対変位する。すなわち、長孔46Aがシフト方向に延在された状態を維持しながら、スライドカバー46が、ハウジング12に対してシフト方向他方側へスライドされる。そして、図6(E)に示されるように、シフトレバー30の「D」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して後側(シフト方向他方側)に距離b3を有するように離間された状態で配置される。これにより、スライドカバー46による案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
<「B」シフト位置への操作>
シフトレバー30の「B」シフト位置への操作では、シフトレバー30が「H」シフト位置からシフト方向他方側(図6(B)の矢印S3側)へ操作される。これにより、スライドカバー46のレバー軸孔46Bが、シフトレバー30の操作に伴ってシフト方向他方側(後側)へ移動する。
また、このときには、スライドカバー46の長孔46Aは、前方側へ向かうに従い、左側へ傾斜されているため、シフトレバー30の操作方向(シフト方向)と長孔46Aの長手方向とが交差している。また、ピン42は、ガイドプレート16に相対移動不能に構成されている。このため、スライドカバー46は、レバー軸孔46Bを中心にしてガイドプレート16に対して反時計回り(図6(B)の矢印E1側)に相対回動しながら、ガイドプレート16に対して後側へスライドする。さらに、このときには、スライドカバー46の長孔46Aが、ピン42に対して、相対回動しながら、長孔46Aの長手方向に沿って若干相対移動する。そして、図6(B)に示されるように、シフトレバー30の「B」シフト位置では、長孔46Aが、案内孔20に対して後側(シフト方向他方側)に距離b4を有するように離間された状態で配置される。これにより、スライドカバー46によって案内孔20を塞ぐ状態が維持されている。
以上説明したように、バリエーション2においても、シフトレバー30が何れのシフト位置に操作されたときに、長孔46Aの長手方向における長孔46Aと案内孔20との間の距離bがb1からb4のように「ゼロ」以上となるように設定されている。したがって、バリエーション2においても、単一のスライドカバー46によってガイドプレート16の案内孔20を塞ぐことができる。
また、バリエーション2では、「N」シフト位置が所定のシフト位置にあたり、「N」シフト位置において、スライドカバー46の長孔46Aがシフト方向に延在される設定になっている。このため、「N」シフト位置から「R」シフト位置又は「D」シフト位置へのシフトレバー30の操作をスムースにすることができる。
なお、本実施の形態では、スライドカバー46の初期状態において、長孔46Aの延長線L上に、「H」シフト位置のシフトレバー30の軸心が配置されているが、シフトレバー30の軸心を、長孔46Aの延長線Lに対してずらしてもよい。例えば、セレクト方向に延在された長孔46A及びピン42を、本実施の形態に対して、前側又は後側へずらして配置してもよい。
また、本実施の形態では、ピン42及び長孔46Aが案内孔20に対して左側(スライド方向他方側)に配置されているが、ピン42及び長孔46Aを案内孔20に対して右側(スライド方向一方側)に配置してもよい。この場合には、スライドカバー46の初期状態において、セレクト方向に延在された長孔46Aの長手方向他方側の端部(左端部)にピン42を配置してもよい。
また、本実施の形態では、シフトレバー装置10が、所謂モーメンタリ式のシフトレバー装置として構成されているが、シフトレバー装置10を、所謂ステーショナリ式のシフトレバー装置としてもよい。すなわち、非操作状態のときに、シフトレバー30を「H」シフト位置へ復帰させる機構を省略してもよい。
また、本実施の形態では、ガイドプレート16の案内孔20が所定の屈曲形状に形成されているが、案内孔20の形状は各種車両に応じて適宜変更可能である。例えば、案内孔20、ピン42、及びスライドカバー46を左右に反転させた構造に変更してもよい。また、案内孔を、平面視でE字形状やH字形状に形成して、スライドカバー46を案内孔に対応した形状に変更してもよい。
また、本実施の形態では、シフトレバー30の支持部30Aが略球状に形成されて、ハウジング本体14に支持されているが、シフトレバー30の下端側の構成はこれに限らない。例えば、シフトレバー30を、セレクト方向及びシフト方向に延在された2つの軸によって回動可能に支持する構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、ピン42とガイドプレート16とが一体に構成されているが、ピン42をガイドプレート16と別体に構成して、ピン42をガイドプレート16に組付ける構成にしてもよい。
10 シフトレバー装置
12 ハウジング
14 ハウジング本体
16 ガイドプレート
20 案内孔
20A セレクト通路
20B 第1シフト通路
20C 第2シフト通路
30 シフトレバー
30A 支持部
32 シフトノブ
40 カバー機構
42 ピン
44 係止部
46 スライドカバー
46A 長孔
46B レバー軸孔

Claims (5)

  1. セレクト方向及びシフト方向に操作可能に構成されたシフトレバーと、
    セレクト方向及びシフト方向に延在され且つ挿通された前記シフトレバーのシフト位置への操作を案内するための案内孔を有するガイドプレートと、
    前記ガイドプレートの裏面側に設けられたピンと、
    前記ガイドプレートの裏面側において前記案内孔を塞ぐと共に、前記シフトレバーが挿通されたレバー軸孔及び前記ピンが挿通された長孔を有し、前記シフトレバーの操作によって前記ガイドプレートに対して相対変位するスライドカバーと、
    を備え、
    前記シフトレバーの操作範囲内において、前記長孔と前記案内孔とが重ならないように前記長孔の位置が設定されているシフトレバー装置。
  2. 前記シフトレバーの所定のシフト位置において、前記長孔がセレクト方向又はシフト方向に延在される請求項1に記載のシフトレバー装置。
  3. 前記シフトレバーの所定のシフト位置において、前記長孔の長手方向における前記長孔と前記案内孔との間の距離が、前記シフトレバーの所定のシフト位置から前記長孔の長手方向に一致する方向への操作距離よりも大きく設定されている請求項2に記載のシフトレバー装置。
  4. 前記長孔の長手方向において前記ピンの長孔に対する相対移動可能な距離が、前記シフトレバーの前記所定のシフト位置から前記長孔の長手方向に一致する方向への操作距離よりも大きく設定されている請求項3に記載のシフトレバー装置。
  5. 前記シフト位置は、前記シフトレバーの非操作時に前記シフトレバーが配置される初期位置と、前記初期位置から操作されることで前記シフトレバーが配置される選択位置と、を有しており、
    前記所定のシフト位置が初期位置とされ、当該初期位置が前記長孔の長手方向の延長線上に設定されている請求項2〜請求項4の何れか1項に記載のシフトレバー装置。
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