JP5344889B2 - 積極イージング機構を用いた織機の送出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送出ビームから引き出される経糸を案内するイージングロールに積極的にイージング動作を行わせるとともに、そのイージングロールにテンションレバー等を介して張力検出器を取り付け、イージング動作と経糸の張力検出にイージングロールを共用する積極イージング機構を用いた織機の送出装置に関する。
図6は積極イージング機構を用いた織機の送出装置の従来例を示すものである。なお、以降の記載において、織機の送出装置の各部材における駆動装置からの連結順序に関して駆動装置に近い側の連結部を駆動側端部とし、遠い側の連結部を従動側端部とする。送出ビーム100から引き出された経糸101は、バックロール102を経てイージングロール103に案内され、その後、織前に導かれる。このイージングロール103の両端部は、テンションレバー104の中間部で支持されている。テンションレバー104は、揺動支点となる従動側端部で第1の軸105に揺動可能に支持され、駆動側端部には前進後退するコンロッド106の従動側端部を連結してある。そして、織機のフレームに対し支持された駆動部としての偏心クランク部107がコンロッド106の駆動側端部に連結してある。一方、第1の軸105は、第2のレバー108の駆動側端部に支持されている。この第2のレバー108は、中間部で第2の軸109に支持され、第2の軸109は、フレームに対して揺動可能に支持されている。したがって、積極イージング機構は、偏心クランク部107の駆動により、コンロッド106の従動側端部を前進後退させ、それによってテンションレバー104が第1の軸105を支点にして揺動し、その結果、イージングロール103を変位させるものである。
また、上述の織機の送出装置には、イージングロール103に伝わる経糸張力を検出するための経糸張力検出機構も含まれている。経糸張力検出機構は、積極イージング機構の一部を利用しており、第2のレバー108の従動側端部と織機のフレームとの間に張力検出器110を連結してある。したがって、経糸101の張力によってイージングロール103に作用する力が、テンションレバー104、第1の軸105を順次介して、第2の軸109を支点とする第2のレバー108に作用し、その作用した力を張力検出器110で検出することにより、経糸の張力が検出される。図6と同様の機構が特許文献1に記載されている。
特開2008−19516号公報
ところで、上記積極イージング機構を用いた織機の送出装置において、イージング量を調整可能としたものがある。例えば、イージング量の調整は、テンションレバー104とコンロッド106との連結位置を変更することにより行われる。
しかしながら、前述した従来の送出装置の場合において、テンションレバー104とコンロッド106との連結位置を変更してイージング量を調整すると、経糸張力が同じであっても張力検出器で検出される検出値が変化してしまう現象が生じていた。織機においては、張力検出器で検出される検出値に基づいて、経糸張力の制御を行っているため、調整前後で同じ経糸張力に対する検出値が変化すると、経糸張力の制御が不正確になり、織布の品質が低下するという問題が生じる。
本発明者の鋭意研究の結果、このように調整前後で検出値が変化する原因が、テンションレバー104とコンロッド106とのなす角度が調整前後で変化すること、及びテンションレバー104とコンロッド106との連結位置から揺動支点である第1の軸105までの距離が調整前後で変化することであることが分かった。
詳しくは、上記送出装置の構成に基づいて解説すると、図6に示すように、テンションレバー104は、コンロッド106との連結位置のピンP1と第1の軸105との2点で支持されている。そして、テンションレバー104の1点を支持する第1の軸105は、第2のレバー108を介して第2の軸109に支持されている。一方、テンションレバー104の残りの1点を支持するピンP1は、コンロッド106を介して偏心クランク部107に支持されている。
上述した構成である送出装置において、イージング量を調整するためにテンションレバー104とコンロッド106との連結位置を変更すると、テンションレバー104を支持する2点のうちの一方が変位するため、他方の支持点を支点としてテンションレバーが傾き、それに伴ってテンションレバーとコンロッドとのなす角度が調整前後で変化することになる。
また、テンションレバー104とコンロッド106とのなす角度が変化すると、張力検出器110での検出値も変化するのは、次の理由による。図6において、テンションレバー104は、コンロッド106との連結位置のピンP1と第1の軸105との2点で支持されている。また、コンロッド106は、テンションレバー104との連結位置のピンP1で支持され、駆動部107との連結位置において、回転自在に構成されている。したがって、テンションレバー104とコンロッド106との連結位置のピンP1に作用する力は、コンロッド106の長手方向の成分については、ピンP1によって支持され、その他の方向の成分については、テンションレバー104を介して第1の軸105によって支持されることになる。
さらに詳しく述べると、イージングロール103には経糸張力の合力が作用し、その合力はイージングロール103を支えるテンションレバー104に作用する。イージングロール103の軸103aに作用する経糸張力の合力をベクトルF1とすると、ベクトルF1はピンP1方向のベクトルF2と第1の軸105方向のベクトルF3とに分解され、そのベクトルF2とベクトルF3はそれぞれの延長方向にあるピンP1及び第1の軸105に作用する。
ピンP1において、ピンP1に作用するベクトルF2は、コンロッド106の長手方向の成分であるベクトルF4と第1の軸105方向の成分であるベクトルF5とに分解される。前述のように、テンションレバー104とコンロッド106との連結位置に作用する力は、コンロッド106の長手方向の成分のみがピンP1によって支持され、その他の方向の成分については、テンションレバー104を介して第1の軸105によって支持されることになる。したがって、ピンP1では、ベクトルF4のみがピンP1によって支持され、ベクトルF5については、テンションレバー104を介して第1の軸105によって支持される。
例えば、ピンP1と第1の軸105とを結ぶ直線とコンロッド106とのなす角度が90°の場合、ピンP1と軸103aとを結ぶ直線とピンP1と第1の軸105とを結ぶ直線とのなす角度をα°とすると、ピンP1におけるベクトルF2のコンロッド106の長手方向の成分はF4=F2×sinα°であり、第1の軸105方向の成分はF5=F2×cosα°である。ここで、前記ピンP1と第1の軸105とを結ぶ直線とコンロッド106とのなす角度が90°からθ°ずれると、コンロッドの長手方向の成分はF4’=F4×secθ°となり、第1の軸105方向の成分はF5’=F5+F4’×tanθ°となる。
以上より、テンションレバー104とコンロッド106とのなす角度が変化すると、テンションレバー104とコンロッド106との連結位置に支持される力の大きさが変化するとともに、第1の軸105に支持される力の大きさも変化することになり、これらの結果として、張力検出器110での検出値も変化するのである。
また、イージング量を調整するためにテンションレバー104とコンロッド106との連結位置を変更すると、テンションレバー104におけるレバー長さ(第1の軸とコンロッド106の連結位置との距離)が変化することも、第1の軸へ作用する力の変化を増大させることになり、その結果、張力検出器での検出値が更に変化することになる。
なお、織機においては、ワープライン高さ、間丁の少なくとも1つを調整可能としたものがある。ここで間丁とは、イージングロール103と図示しない綜絖枠との距離のことである。そして、上述の構成の送出装置を用いた織機においては、ワープライン高さ、又は間丁の調整構造は、イージングロール103を支持するテンションレバー104の位置を変更すべく、テンションレバー104を支持する第1の軸105の位置を移動させることによって行われる。但し、第1の軸105は第2のレバー108を介して第2の軸109に支持されているため、第1の軸105(テンションレバー104)の位置の変更は、第2の軸109の位置をフレームに対し変更することで為される。しかし、ワープライン高さ、又は間丁の調整をするために第1の軸105の位置を変更すると、テンションレバー104を支持する2点のうちの一方が変位することになるため、テンションレバーとコンロッドとのなす角度が調整前後で変化してしまう。そして、その場合も、上述のイージング量の調整の場合と同様に、調整前後で経糸張力の検出値が変化してしまう。
本発明は上記実情を考慮して開発されたもので、その目的はイージング量を調整した場合に、張力検出器での検出値を調整前後で、できるだけ変わらないようにし、織布の品質向上を図ることである。
本発明は、送出ビームから引き出される経糸を案内するイージングロールに積極的にイージング動作を行わせる積極イージング機構を用いた織機の送出装置であって、積極イージング機構は、イージングロールを支持すると共に第1の軸に揺動可能に支持される第1のレバーとしてのテンションレバーと、第1の軸を支持すると共に織機のフレームに固定的に配置された第2の軸に揺動可能に設けられた第2のレバーと、織機のフレームに固定配置された駆動部と前記駆動部に連結されたコンロッドとを含む駆動機構であってテンションレバーに連結されてテンションレバーを揺動駆動する駆動機構と、を備えることを前提とする。
そして、コンロッドは、織機のフレームに固定的に配置された第3の軸に揺動可能に設けられた第3のレバーと、第3のレバーに連結されたリンクとを介してテンションレバーに連結され、第2の軸と第3の軸とは、左右一対の織機のフレームと別体に形成された一対の支持部材に支持され、支持部材は、織機のフレームに対して変位可能に支持されることを特徴とする。
各支持部材は、一つの部材で構成されていても良いし、複数の部材で構成されていてもよい。ワープライン高さ及び間丁の調整作業を別々に、より正確に行えるようにするには、次のようにすることが望ましい。すなわち、前記各支持部材は、織機のフレームに対して上下方向に変位可能に支持されて後方へ延びる第1のブラケット部材と、第1のブラケット部材に対して前後方向に変位可能に支持された第2のブラケット部材との2体で構成され、第2のブラケット部材に第2の軸及び第3の軸が支持されることである。
第3のレバーは、1箇所のみでコンロッドと連結されるものであっても良いが、イージング量の調整をその連結位置で行うべく連結位置を変更可能としても良い。さらには、イージング量の調整作業を容易化するために次のようにすることが望ましい。すなわち、第3のレバーは、イージング量を調整可能にすべくコンロッドとの連結位置を2カ所以上備えるものである。
第3のレバーは、単一の部材だけで構成され、共通の支持部材の内側、又は外側に配置されるものであってもよいが、イージングロールの全長を短くして慣性を小さくすること及びコストを低減すること、並びにイージング量の調整作業が容易に行えるようにするには、次のようにすることが望ましい。すなわち、第3のレバーは、共通の支持部材に対して内側に配置される第1の部材及び外側に配置される第2の部材の2体で構成され、支持部材を貫通する第3の軸で第1の部材と第2の部材とが連結されることである。
第2のレバーは、単一の部材だけで構成され、共通の支持部材の内側、又は外側に配置されるものであってもよいが、張力検出器の調整作業や交換作業が容易に行えるようにするには、次のようにすることが望ましい。すなわち、第2のレバーは、共通の支持部材に対して内側に配置される第3の部材及び外側に配置される第4の部材の2体で構成され、支持部材を貫通する第2の軸で第3の部材と第4の部材とが連結されることである。
駆動機構は、フレームの片側のみに設けられてもよい。この場合、イージング動作を伝達するためには、第3の軸を左右一対のフレーム間に通して、一本の通しの軸とする必要がある。また第3の軸にねじれが生じて張力検出が不安定になるのを防ぐには第3の軸の剛性を向上させる必要もある。軸の剛性を向上させる手法として、軸径の拡大や材質の変更があげられる。しかし、軸径の拡大によって第3の軸の慣性が大きくなり、材質の変更によって製造コストが高くなる。このようなことを防ぐ対策には、次のようにすることが望ましい。すなわち、駆動機構は、左右一対のフレームの両側に設けられることである。また、第3の軸は、ブラケット毎に独立して設けられた一対の軸として構成されることである。
第1の軸と第3の軸とは、各軸の軸線方向と平行な方向から見てリンクに対する別の側に配置されるものであってもよい。しかし、この場合にイージング量を調整すると、その調整の前後においてテンションレバーに対するリンクの振幅の中心が変化する。
図7、図8に基づいて詳しく説明する。テンションレバー10を基準に考えると、リンク36はテンションレバー10に対して揺動していることになる。そして、その揺動における振幅の中心は、最後退位置のテンションレバー10に対する前記リンク36の角度β1から最前進位置のテンションレバー10に対する前記リンク36の角度β2まで揺動するときの揺動における振幅の中間点の位置であり、テンションレバー10に対する角度が(β1+β2)/2の位置である。
図7のように、第1の軸10aと第3の軸33aとがリンク36に対する別の側に配置される場合、例えば、前記揺動の振幅はイージング量が大きくなるように調整すると最後退位置のテンションレバー10に対する前記リンク36の角度β1及び最前進位置のテンションレバー10に対する前記リンク36の角度β2が鈍角側へ片寄って拡大するので、前記振幅の中心としての角度(β1+β2)/2も鈍角側へ移動する。一般に、経糸張力は織機の1サイクル内において経糸の開口運動や筬打ちに伴って変動するものであり、イージングを行っていてもその変動は完全には解消されない。そこで、送出装置の張力制御においては、織機の1サイクル中(又は所定の平均期間)に複数回に亘って検出された経糸張力の検出値を平均化し、その平均値を制御のための経糸張力値として使用する場合がある。ところが、このような経糸張力の平均値を使用する場合において、前記振幅の中心が変化すると、実際の経糸張力が同じであっても算出された経糸張力値(平均値)がイージング量の調整前後で異なるものとなってしまう。その結果、上記のような平均値を経糸張力値として使用する送出装置の張力制御の場合には、経糸張力の制御が不正確になり、織布の品質が低下するという問題が生じてしまう。このようなことを抑制するには、次のようにすることが望ましい。すなわち、図8のように、第1の軸10aと第3の軸33aとは、各軸10a、33aの軸線方向と平行な方向から見てリンク36に対する同じ側に配置されることである。
本発明の積極イージング機構を用いた織機の送出装置によれば、コンロッドは、織機のフレームに固定的に配置された第3の軸に揺動可能に設けられた第3のレバーと、第3のレバーに連結されたリンクとを介してテンションレバーに連結されるので、イージング量の調整はコンロッドと第3のレバーとの連結位置を変更することにより可能であり、テンションレバーとリンクとのなす角度が調整前後で変化しない。したがって、イージングロールに作用する経糸張力によりリンクに支持される力が変化しないので、第1の軸に支持される力も変化しない。この結果として、張力検出器での検出値が調整前後で変化せず、この検出値に基づく経糸張力の制御が正確になり、織布の品質が向上する。
ワープライン高さや間丁の調整作業の場合には、第2の軸を移動する必要があり、このときにテンションレバーとリンクとのなす角度が調整前後で変化しない、すなわち張力検出器での検出値が調整前後で変化しないようにするためには、第2の軸との位置関係が変わらないように第3の軸も移動する必要がある。
そこで、第2の軸と第3の軸とは、左右一対の織機のフレームと別体に形成された一対の支持部材に支持され、支持部材は、織機のフレームに対して変位可能に支持されるので、支持部材を、織機の左右一対のフレームに対して変位させることで、テンションレバーとリンクとのなす角度を変化させることなく、ワープライン高さや間丁の調整作業を容易に行うことができる。
各支持部材を、織機のフレームに対して上下方向に変位可能に支持されて後方へ延びる第1のブラケット部材と、第1のブラケット部材に対して前後方向に変位可能に支持された第2のブラケット部材との2体で構成し、第2の軸及び第3の軸が第2のブラケット部材に支持される構成とすることにより、第1のブラケット部材を上下に変位させるか、第2のブラケット部材を前後に変位させることにより、ワープライン高さ及び間丁の調整作業が別々に、より正確に行える。
第3のレバーがコンロッドとの連結位置を2カ所以上備えることにより、連結位置の変更を定位置に対して行えるので、イージング量の調整作業が簡便になる。
第3のレバーが共通の支持部材に対して内側に配置される第1の部材と外側に配置される第2の部材との2体で構成され、支持部材を貫通する第3の軸で第1の部材と第2の部材とが連結された構成とすることにより、内側に配置される第1の部材とリンクとを連結し、外側に配置される第2の部材とコンロッドとを連結することができる。これにより、イージングロール、テンションレバー及びリンクを各支持部材に対して内側に、第3のレバーとコンロッドとの連結位置を支持部材に対して外側に配置することができ、イージングロールの全長を短くして慣性を小さくすること及びコストを低減することができ、またイージング量の調整作業が各ブラケットに対して外側で容易に行える。
第2のレバーが共通の支持部材に対して内側に配置される第3の部材と外側に配置される第4の部材との2体で構成され、支持部材を貫通する第2の軸で第3の部材と第4の部材とが連結された構成とすることにより、内側に配置される第3の部材とテンションレバーとを連結し、外側に配置される第4の部材と張力検出器とを連結することができる。これにより、張力検出器を支持部材に対して外側に配置することができ、張力検出器の調整作業や交換作業が容易に行える。
駆動機構が左右一対の織機のフレームの両側に設けられることにより、フレームの片側のみに駆動機構が設けられた場合に比べて、第3の軸の剛性を向上させなくて済むので、第3の軸を軽量にすることができ、慣性を小さくすることができる。
第3の軸が支持部材毎に独立して設けられた一対の軸で構成されることにより、第3の軸を短く且つ軽量にすることができ、さらに慣性を小さくすることができる。
第1の軸と第3の軸とは、各軸の軸線方向と平行な方向から見てリンクに対する同じ側に配置されることにより、イージング量を調整した場合であっても、その調整の前後においてテンションレバーに対するリンクの振幅の中心の変化が抑制される。したがって、織機の1サイクル中等において、複数回に亘って検出された検出値の平均値を張力制御のための経糸張力値として使用する場合であっても、イージング量の調整の前後において各検出値をほぼ同等に取り扱うことができ、イージング量の調整に伴う織物の品質の低下を防止できる。
積極イージング機構5を用いた織機の送出装置1の一例を図1〜図5に基づいて説明する。以降の記載において、「前後方向」とは経糸の送り出しによる経糸の移動方向をいう。また、織機の経糸方向の巻取装置側を「前側」とし、送出装置1側を「後側」とする。図1は、上記した織機の送出装置1における積極イージング機構5の説明図である。図の黒丸は、フレームに直接的又は間接的に固定された支点である。図の白丸は、フレームには固定されていない支点である。図2は、織機の送出装置1の平面図であって、後側から見て右側部分を示す。図3は、織機の送出装置1の平面図であって、後側から見て左側部分を示す。図4は、図2のA方向の矢視図で、織布の幅方向外側から張力検出器61、駆動部としての偏心クランク部31等を視た側面図である。図5は、図3のB−B線断面図で、織布の幅方向内側から第3のレバー33、リンク36等を視た側面図である。
織機の送出装置1は、複数本の経糸Tがシート状に巻かれた送出ビーム2と、送出ビーム2から引き出される経糸Tを案内するバックロール3と、バックロール3から送られた経糸Tを案内するイージングロール4と、イージングロール4にイージング動作を積極的に行わせる積極イージング機構5と、積極イージング機構5の一部を利用する経糸張力検出機構6と、積極イージング機構5の少なくとも一部を支える支持部材としてのブラケット7とを有する。なお、本実施例では、積極イージング機構5は、駆動機構30を左右一対の織機のフレームFの両外側に配置してイージングロール4を両側で駆動するものとしてあり、さらに、駆動機構30においてイージング量が調整可能な構成としてある。以下、各構成要素について詳述する。
送出ビーム2は、左右一対の織機のフレームFに対して回転可能に架設支持されている。また、バックロール3は、左右一対の織機のフレームFに対してブラケット7を介して回転可能に架設支持されている。更に、イージングロール4は、積極イージング機構5の左右一対のテンションレバー10に架設支持されている。
積極イージング機構5は、イージングロール4を支持すると共に従動側端部で第1の軸10aに支持される揺動可能な第1のレバーとしてのテンションレバー10と、第1の軸10aを駆動側端部で支持すると共に駆動側端部と従動側端部との間で第2の軸20aに支持される第2のレバー20と、テンションレバー10の駆動側端部に連結されると共にテンションレバー10を揺動させる駆動機構30とを備えている。そして、テンションレバー10と第2のレバー20と駆動機構30とがイージングロール4の両側で左右一対にそれぞれ設けられた積極イージング機構5は、駆動機構30の力をテンションレバー10の駆動側端部に作用させる。なお、積極イージング機構5における左右のそれぞれの構成は、経糸張力検出機構6に関連する部分以外は基本的に同じであるため、以降では、積極イージング機構5におけるイージングロール4の左右両側の構成のうち片側(経糸張力検出機構6側)を中心にして説明する。
テンションレバー10は、第1のレバーであって、イージングロール4を支持するものである。テンションレバー10は、図6に示す従来技術と同様の一体物のレバーであって、従動側端部に第1の軸10aを設け、駆動側端部を駆動機構30のリンク36にピンP1で連結してある。
テンションレバー10は、織機のフレームFの内側で第2のレバー20の駆動側端部において第1の軸10aに揺動可能に支持されている。詳述すると、テンションレバー10の従動側端部に貫通穴11が形成され、この貫通穴11の内側に滑り軸受12が嵌挿されている。一方、第2のレバー20には、テンションレバー10の従動側端部を内外から挟むように連結部23が、コの字状に形成されている。テンションレバー10の滑り軸受12に対応して、その両側に位置するこの連結部23にも一対の貫通穴23aが形成されている。一対の貫通穴23aと滑り軸受12には第1の軸10aが嵌合され、第1の軸10aの両端部と連結部23とは、止めねじ13によって連結されている。したがって、テンションレバー10は、第2のレバー20に相対回転不能に支持された第1の軸10aによって揺動可能に支持されている。
なお、イージングロール4は、テンションレバー10によって織機の左右のフレームF間で回転可能に支持されている。詳述すると、テンションレバー10には駆動側端部と従動側端部との間の位置に図示しない貫通穴が形成されると共にこの貫通穴に滑り軸受14が嵌挿され、滑り軸受14の中にイージングロール4の軸4aが嵌合されている。
第1の軸10aは、テンションレバー10を支持するための軸であって、図では片側のテンションレバー10ごとに別々に設けられ、左右一対のものである。第1の軸10aは、左右のテンションレバー10間に延在して左右のテンションレバー10を支持する通しの一本の軸であっても良い。
駆動機構30は、織機のフレームFの外側に固定配置された偏心クランク部31と、偏心クランク部31の外輪31eに基部が連結されたコンロッド32と、コンロッド32の従動側端部に駆動側端部が連結されると共に第3の軸33aを支点として揺動する第3のレバー33と、織機のフレームFの内側で第3のレバー33の従動側端部とテンションレバー10の駆動側端部とに両端を各々連結されたリンク36とを備える。
偏心クランク部31は、フレームFに回転可能に支持されるクランク軸31aと、クランク軸31aがハブ31bを介して回転不能に組み付けられた偏心輪31c(内輪)と、偏心輪31cの外側のころがり軸受31dに嵌合した外輪31eとを備える。外輪31eにはコンロッド32の基部が連結されている。したがって、クランク軸31aが回転駆動すると、偏心輪31cがクランク軸31aを中心にして回転し、外輪31eを介したコンロッド32の従動側端部が前後に往復運動することになる。クランク軸31aは、駆動伝達機構等を介して織機の主軸(図示せず)に連結され、主軸と同期して回転する。
コンロッド32の従動側端部と第3のレバー33の駆動側端部とは、球面軸受32aを介してピンP2となるボルトによりイージング量を調整可能に連結されている。詳細に言えば、コンロッド32の従動側端部には球面軸受32aが設けられ、一方、第3のレバー33の駆動側端部には雌ねじ穴35cが長手方向に間隔をあけて2カ所形成され、ピンP2となるボルトの軸部が球面軸受32aを経て何れかの雌ねじ穴35cに螺合されている。したがって、コンロッド32と第3のレバー33との連結位置が変更可能な構成となっており、その連結位置を変更することにより、コンロッド32の往復運動に伴う第3のレバー33の揺動量が変化し、イージング量が調整される。そして、図示の構成のように、コンロッド32と第3のレバー33との連結位置を2以上の特定の位置とすることにより、長穴等で無段階に調整するものと比べ、左右の調整量を容易に一致させることができ、イージング量の調整を容易に行うことができる。なお、図示の構成では、連結位置は2カ所形成されているが、連結位置は3カ所以上設けられていても良い。
本実施例では、第3のレバー33が、ブラケット7に対して内側に配置される第1の部材34と、ブラケット7に対して外側に配置される第2の部材35との2体で構成され、ブラケット7を内外方向に貫通する第3の軸33aで連結されている。
第1の部材34は、フレームFの内側に配置されたテンションレバー10にリンク36を介して連結される。第1の部材34の両端部(駆動側端部、従動側端部)には貫通穴34a、34bが形成され、従動側端部の貫通穴34aに対応するリンク36の駆動側端部には球面軸受36bが設けられ、ピンP3となるボルトの軸部が球面軸受36bを経て貫通穴34aを通り、前記軸部の先端に図示しないナットが螺合されている。
第2の部材35は、フレームFの外側に配置されたコンロッド32の従動側端部に連結される。第1の部材34における駆動側端部の貫通穴34bに対応して貫通穴35aが第2の部材35の従動側端部に形成され、これら貫通穴34b、35aに挟まれるようにしてブラケット7にも図示しない貫通穴が設けられ、この貫通穴には滑り軸受35bが嵌挿されている。そして、滑り軸受35bを貫通した第3の軸33aに対して第1の部材34と第2の部材35とが、それぞれ貫通穴34b及び貫通穴35aで割締めにより回転不能に連結されている。また、第2の部材35の駆動側端部には前述したようにピンP2用の雌ねじ穴35cが複数形成されている。
偏心クランク部31の回転運動により、コンロッド32を介して連結された第3のレバー33が揺動するため、第3のレバー33を支持する第3の軸33aも回転する。図示の構成では、第3の軸33aは左右の第3のレバー33ごとに独立して一対設けられているため、第3の軸33aを短く且つ軽量にすることができ、慣性を小さくでき、織機の高速運転時に、より追従したイージング動作が可能となる。
なお、図示しないが、第3の軸33aは、左右のフレームF間に延在して、左右の第3のレバー33を支持する一本の通しの軸として設けても良い。このようにすると、両側駆動であるか片側駆動であるかに関係なく、イージングロール4の左右について、イージング動作を同調させる構成が容易に実現できる。ただし、偏心クランク部31とコンロッド32を左右に設ける、すなわち、両側駆動とすることにより第3の軸を独立させて構成させることができ、上記のような効果が得られる。
リンク36は、前述したように、その駆動側端部に固着された球面軸受36bが、第3のレバー33における第1の部材34に対して、ピンP3とナットによって連結されている。一方、リンク36の従動側端部には、同様に、球面軸受36aが固着されており、この球面軸受36aがテンションレバー10の駆動側端部に対して、ボルトであるピンP1とナットによって連結されている。
また、図示の構成では、リンク36に対する第1の軸10a及び第3の軸33aの配置について、第1の軸10aと第3の軸33aとは、各軸の軸線方向と平行な方向から見てリンク36に対し同じ側に配置されている。詳述すれば、図1は第1の軸10aおよび第3の軸33aの各軸の軸線方向と平行な方向から見た図であり、図1ではリンク36は右肩下がりの直線で示されており、この直線の延長線に対して、上側に第1の軸10aと第3の軸33aとが配置される。なお、図示しないが、リンク36に対して第1の軸10aと第3の軸33aとは異なる側に配置されても良い。
第2のレバー20は、第1の軸10aを支持すると共に、第1の軸10aにかかる力を経糸張力検出機構6の張力検出器61の長手方向にかかる力に変換するものである。第2のレバー20は、ブラケット7に支持される第2の軸20aを支点にして揺動可能なものであるが、従動側端部が張力検出器61を介してブラケット7に固定されるので、実質的に変位しないものでもある。なお、ここでの説明では、第2のレバー20は、経糸張力検出機構6を有する側のものについて述べたが、経糸張力検出機構6を有しない側では、第2のレバー20は、従動側端部をブラケット7に固定されない状態で第1の軸10aを支持している。ただし、その第2のレバー20は、第2の軸20aによって経糸張力検出機構6を有する側の第2のレバー20と相対回転不能に連結されることにより、実質的に変位しないものとなっている。
第2のレバー20は、ブラケット7に対して内側に配置される第3の部材21と、ブラケット7に対して外側に配置される第4の部材22との2体で構成され、ブラケット7を貫通する第2の軸20aで連結されている。なお、ここでの説明では、第2のレバー20は、経糸張力検出機構6を有する側の場合について述べたが、経糸張力検出機構6を有しない側の場合には、第2のレバー20は第3の部材21のみで構成され、第4の部材22を有しないものである。
第3の部材21は、両端部(駆動側端部、従動側端部)に貫通穴23a、23bが形成されている。駆動側端部の貫通穴23aには前述したように第1の軸10aを相対回転不能に支持している。
第4の部材22は、駆動側端部に貫通穴22aが形成され、この貫通穴22aが第3の部材21における従動側端部の貫通穴23bに対応している。これら貫通穴22a、23b挟まれるようにしてブラケット7にも図示しない貫通穴が設けられ、この貫通穴には滑り軸受24が嵌挿されている。そして、第3の部材21と第4の部材22との双方における貫通穴23b及び22aと、滑り軸受24とに第2の軸が貫通して設けられている。そして、第2の軸20aに対して第3の部材21と第4の部材22とが割締めにより相対回転不能に連結されている。したがって、第2の軸20aは実質的に回転せず、回転による慣性が生じないので、必要に応じて太くしてもよい。
また、第4の部材22は従動側端部にも図示しない貫通穴が設けられ、この貫通穴に対応して、張力検出器61の駆動側端部には球面軸受62が設けられている。そして、この貫通穴と球面軸受62に対してピンP4となるボルト及びナットを螺合させることにより、第4の部材22と張力検出器61とが連結されている。
第2の軸20aは、左右の第2のレバー20を支持する一本の通しの軸として設けられている。しかも、張力検出器61を片側のみに設けてあるので、この張力検出器61によってイージングロール4にかかる経糸張力の合計値を検出することができる。なお、第2の軸20aは、左右の第2のレバー20ごとに一対設けられていても良い。この場合に、張力検出器61を各第2のレバー20ごとに設ければ、双方の張力検出器61で得られた検出値を合計した値が、片方の第2のレバー20にのみ張力検出器61を設けてある図示の構成の場合に得られる検出値と等しくなる。
上述した積極イージング機構5の作用は次の通りである。偏心クランク部31の回転運動により、コンロッド32を介して偏心クランク部31に連結された第3のレバー33が揺動する。第3のレバー33の揺動により、リンク36を介して第3のレバー33に連結されたテンションレバー10がイージングロール4と一緒に揺動する。すなわち、イージングロール4がイージング運動する。
経糸張力検出機構6は、イージングロール4にかかる経糸張力をテンションレバー10、第2のレバー20を介して、張力検出器61で検出するものである。張力検出器61は、ロードセルであって、両端部に球面軸受62、63が設けられ、前述したように一端部の球面軸受62と第2のレバー20の第4の部材22とが連結される。また、他端部の球面軸受63に対応して、雌ねじ穴(図示せず)がブラケット7の後述する第2のブラケット部材72に設けられ、他端部の球面軸受63から通したピンP5となるボルトを雌ねじ穴に螺合させることにより、張力検出器61の他端部がブラケット7に固定されている。
そして、張力検出器61の検出値に基づいて、送出ビーム2の回転は制御される。検出値が設定値よりも高ければ、送出ビーム2の回転速度を上げて経糸Tの送り出し速度が速くされる。一方、検出値が設定値よりも低ければ、送出ビーム2の回転速度を下げて経糸Tの送り出し速度が遅くされる。
ブラケット7は、織機のフレームFとは別体であって、左右の一対のフレームFのそれぞれに対し変位可能に取り付けられる。ブラケット7は、第2の軸20aと第3の軸33aと張力検出器61とを支持している。したがって、ブラケット7を各フレームFに対し変位させることにより、第2の軸20aと第3の軸33aと張力検出器61とがフレームFに対し変位し、それに伴ってイージングロール4が変位する。このイージングロール4の変位は、ワープラインW高さや間丁の調整のために行われる。
構成を詳細に言えば、ブラケット7は、フレームFに対し上下方向に変位可能に取り付けられる第1のブラケット部材71と、第1のブラケット部材71に対し前後方向に変位可能に取り付けられる第2のブラケット部材72との2体で構成される。
第1のブラケット部材71は、フレームFの後面に取り付けられる取付部73と、取付部73から後方へ延びる延在部74と、延在部74の上端部から側方外側に突出するガイド部75とから構成される。
取付部73は、フレームFの後面(図では鉛直な面)に合わせて、鉛直な面を備えている。取付部73には上下に延びる複数の長孔73aが形成されている。各長孔73aを介してボルトB1をフレームFの雌ねじ穴(符号省略)に螺挿して締め付けることにより、取付部73(第1のブラケット部材71)がフレームFに固定される。ボルトB1を緩めることにより、第1のブラケット部材71を第2のブラケット部材72と一緒に高さ方向に変位可能とし、第2のブラケット部材72に支持されるイージングロール4の上下位置(ワープラインW高さ)が調整される。
延在部74は、鉛直な平板であって、内側の鉛直面を平滑なガイド面とし、このガイド面に第2のブラケット部材72の対応するガイド面を当接させてある。延在部74には前後に延びる複数の長孔74aが形成されている。各長孔74aを介してボルトB2を、フレームFの雌ねじ穴(図示せず)に螺挿して締め付けることにより、第1のブラケット部材71の側面に対して第2のブラケット部材72が固定される。
ガイド部75は、水平な平板であって、上面を平滑なガイド面とし、このガイド面に第2のブラケット部材72の対応するガイド面を載置して当接させてある。ガイド部75には前後に延びる長孔75aが形成されている。各長孔75aを介してボルトB3を、第2のブラケット部材72の雌ねじ穴(図示せず)に螺挿して締め付けることにより、第1のブラケット部材71の上面に対して第2のブラケット部材72が固定される。
このガイド部75用のボルトB3と前述した延在部74用のボルトB2とを緩めることにより、第1のブラケット部材71に対して第2のブラケット部材72を前後方向に変位可能とし、イージングロール4の前後位置(間丁)が調整される。なお、ガイド部75の外側面には目盛りM1が前後方向に沿って形成されており、第2のブラケット部材72には目盛りM1の位置を示す指針M2が固定されている。
第2のブラケット部材72は、第1のブラケット部材71の延在部74の内側面とガイド部75の上面に沿う形状をしている。第2のブラケット部材72は、前述したように、第1のブラケット部材71に対し前後方向に変位可能に取り付けられるだけでなく、第2のブラケット部材72の落下防止及び高さ調整を目的としたサポート部材76(ジャッキボルト)が上下動可能に支持されている。第2のブラケット部材72には上下に貫通する雌ねじ穴(図示せず)が設けられ、この雌ねじ穴にジャッキボルト76が螺合され、ジャッキボルト76の下端面が、フレームFの上面に当接可能となっている。したがって、ジャッキボルト76の締結量に応じて、第2のブラケット部材72の高さが調整される。
第2のブラケット部材72は、前述したように、第2の軸20aと第3の軸33aを支持し、張力検出器61の他端部を固定するだけでなく、バックロール3の軸3aをころがり玉軸受77を介して回転可能に支持している。
本発明は以上で説明した実施形態に限定されない。たとえば、図示の構成では、第2のレバー及び第3のレバーを、ブラケット7の内側に配置される部材と外側に配置される部材の2体で構成されるものとしたが、これに代えて、第2のレバー20及び/又は第3のレバー33を、単一の部材で形成し、ブラケット7(又はフレームF)の内側又は外側の一方にのみ配置されるものとしても良い。
また、図示の構成では、支持部材を、フレームFとは別体の部材であって、フレームFに対し上下方向に変位可能に取り付けられる第1のブラケット部材71と、第1のブラケット部材71に対し前後方向に変位可能に取り付けられる第2のブラケット部材72との2体で構成したが、これに代えて、フレームFとは別体の単一の部材からなるブラケットとして形成してもよい。この場合、一体のブラケットの取付部73およびフレームFの後面を傾斜した面とし、ブラケットをフレームFに対し前記傾斜した面にそって斜めに変位可能な構成とすることにより、ワープライン高さと間丁とを連動して同時に調整できるものとなる。
更には、支持部材をフレームFとは別体のブラケット7とすることに代え、ワープライン高さや間丁の調整が必要ではない場合、すなわちイージング量の調整のみが行えれば良い場合には、支持部材はフレームFの一部(フレームFと一体物)であってもよい。
また、駆動部31は、偏心クランク部に限らず、カム機構であってもよいし、電動モータを利用したものでもよい。
織機の送出装置における積極イージング機構の説明図である。 織機の送出装置の平面図であって、送り側から見て右側部分を示す。 織機の送出装置の平面図であって、送り側から見て左側部分を示す。 図2のA方向の矢視図で、織布の幅方向外側から張力検出器、偏心クランク部等を視た側面図である。 図3のB−B線断面図で、織布の幅方向内側から第3のレバー、リンク等を視た側面図である。 従来の積極イージング機構の説明図である。 図1の積極イージング機構における第1の軸と第3の軸とがリンクに対する同じ側に配置されない場合の部分説明図である。 図1の積極イージング機構における第1の軸と第3の軸とがリンクに対する同じ側に配置される場合の部分説明図である。
符号の説明
1送出装置、2送出ビーム、3バックロール、3a軸、4イージングロール、4a軸、
5積極イージング機構、6経糸張力検出機構、7支持部材(ブラケット)、
10第1のレバー(テンションレバー)、10a第1の軸、P1ピン、11貫通穴、
12滑り軸受、13止めねじ、14滑り軸受、
20第2のレバー、20a第2の軸、21第3の部材、22第4の部材、22a貫通穴、
23連結部、23a貫通穴、23b貫通穴、24滑り軸受、
30駆動機構、31駆動部(偏心クランク部)、31aクランク軸、31bハブ、
31c偏心輪、31dころがり軸受、31e外輪、32コンロッド、32a球面軸受、
33第3のレバー、33a第3の軸、34第1の部材、34a貫通穴、34b貫通穴、
P2ピン、35第2の部材、35a貫通穴、35b滑り軸受、35c雌ねじ穴、
P3ピン、36リンク、36a球面軸受、36b球面軸受、
61張力検出器、62球面軸受、63球面軸受、P4ピン、P5ピン
71第1のブラケット部材、72第2のブラケット部材、73取付部、73a長孔、
74延在部、74a長孔、75ガイド部、75a長孔、76ジャッキボルト、
77ころがり玉軸受、B1ボルト、B2ボルト、B3ボルト
M1目盛り、M2指針、Fフレーム、T経糸、Wワープライン、

Claims (8)

  1. 送出ビームから引き出される経糸を案内するイージングロールに積極的にイージング動作を行わせる積極イージング機構を用いた織機の送出装置であって、
    積極イージング機構は、イージングロールを支持すると共に第1の軸に揺動可能に支持される第1のレバーとしてのテンションレバーと、第1の軸を支持すると共に織機のフレームに固定的に配置された第2の軸に揺動可能に設けられた第2のレバーと、織機のフレームに固定配置された駆動部と前記駆動部に連結されたコンロッドとを含む駆動機構であってテンションレバーに連結されてテンションレバーを揺動駆動する駆動機構とを備え、
    コンロッドは、織機のフレームに固定的に配置された第3の軸に揺動可能に設けられた第3のレバーと、第3のレバーに連結されたリンクとを介してテンションレバーに連結され
    第2の軸と第3の軸とは、左右一対の織機のフレームと別体に形成された一対の支持部材に支持され、
    支持部材は、織機のフレームに対して変位可能に支持されることを特徴とする積極イージング機構を用いた織機の送出装置。
  2. 各支持部材は、織機のフレームに対して上下方向に変位可能に支持されて後方へ延びる第1のブラケット部材と、第1のブラケット部材に対して前後方向に変位可能に支持された第2のブラケット部材との2体で構成され、第2のブラケット部材に第2の軸及び第3の軸が支持されることを特徴とする請求項記載の積極イージング機構を用いた織機の送出装置。
  3. 第3のレバーは、イージング量を調整可能とすべくコンロッドとの連結位置を2カ所以上備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の積極イージング機構を用いた織機の送出装置。
  4. 第3のレバーは、共通の支持部材に対して内側に配置される第1の部材及び外側に配置される第2の部材の2体で構成され、支持部材を貫通する第3の軸で第1の部材と第2の部材とが連結されることを特徴とする請求項1〜のうち何れか1項に記載の積極イージング機構を用いた織機の送出装置。
  5. 第2のレバーは、共通の支持部材に対して内側に配置される第3の部材及び外側に配置される第4の部材の2体で構成され、支持部材を貫通する第2の軸で第3の部材と第4の部材とが連結されることを特徴とする請求項1〜のうち何れか1項に記載の積極イージング機構を用いた織機の送出装置。
  6. 駆動機構は、左右一対のフレームの両側に設けられることを特徴とする請求項1〜のうち何れか1項に記載の積極イージング機構を用いた織機の送出装置。
  7. 第3の軸は、支持部材毎に独立して設けられた一対の軸として構成されることを特徴とする請求項に記載の積極イージング機構を用いた織機の送出装置。
  8. 第1の軸と第3の軸とは、各軸の軸線方向と平行な方向から見てリンクに対する同じ側に配置されることを特徴とする請求項1〜のうち何れか1項に記載の積極イージング機構を用いた織機の送出装置。
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