JP2004250817A - 織機における経糸張力検出装置 - Google Patents

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慎也 阿部
Isao Makino
功 牧野
Yasutaka Murakami
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Abstract

【課題】積極イージング運動の慣性の影響を排除して精度の高い経糸張力検出を行い得る経糸張力検出装置を提供する。
【解決手段】ワープビーム11から送り出される経糸Tは、第1のローラ13及び第2のローラ14によって案内される。第2のローラ14は、クランク機構39の運動によって積極的に揺動される。第1のローラ13は、支持レバー21及び支軸17を介してバックブラケット15に支持されている。支持レバー21に連結された検出アーム35に含まれるロードセル25は、経糸Tの張力によって第1のローラ13に加えられる荷重を検出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、織機における経糸張力検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
経糸の開口運動は、製織時における経糸の張力を大きく変動させる要因である。このような経糸の張力変動の抑制は、品質のよい織物を織る上で重要である。特許文献1に開示の織機では、ワープビームから送り出される経糸を案内するテンションローラを回転可能に支持するテンションレバーに対して引っ張りばねのばね力を付与し、この引っ張りばねのばね力によって経糸の張力変動を吸収している。経糸の張力は、テンションローラを介してロードセルによって検出される。ワープビームを回転して経糸を送り出すための送り出しモータの回転速度は、ロードセルによって得られた経糸張力検出情報に基づいて制御されるようになっている。
【0003】
特許文献2に開示の織機では、ワープビームから送り出される経糸を案内しつつ張力を検出するための張力検出ローラに対して、織機回転に同期して揺動されるイージングレバーの揺動変位を伝えるようにしている。イージングレバーの揺動変位の伝達が経糸の張力変動を吸収する。経糸の張力は、張力検出ローラを介してロードセルによって検出される。ワープビームを回転して経糸を送り出すための送り出しモータの回転速度は、ロードセルによって得られた経糸張力検出情報に基づいて制御されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−269841号公報
【特許文献2】
特開平7−42046号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示の織機のように、引っ張りばねのばね力を利用して経糸の張力変動を吸収する構成では、織機運転が高速回転でない場合には、経糸の張力が小さい場合に対して適正な張力変動吸収が得られる。しかし、織機運転が高速回転である場合には、経糸の開口運動に対する引っ張りばねの伸縮運動の追随性が悪いという欠点がある。つまり、経糸の張力変動の吸収性が悪い。
【0006】
これに対し、特許文献2に開示の織機のように、張力検出ローラを積極的にイージングさせて経糸の張力変動を吸収する構成では、経糸の張力が小さくない場合には、織機運転が高速回転である場合にも、経糸の開口運動に対する張力検出ローラの揺動運動の追随性がよい。つまり、経糸の張力変動の吸収性がよい。しかし、経糸の張力が小さい場合には、張力検出ローラのイージング運動の慣性の影響が大きくなり、精度の高い経糸張力検出ができなくなるという欠点がある。経糸張力の検出精度が高くなければ、送り出しモータの回転速度を精度よく制御することができなくなり、経糸張力を所望の張力に収束させることが難しくなる。
【0007】
本発明は、経糸を案内するローラを積極的にイージングさせる構成において、イージング運動の慣性の影響を排除して精度の高い経糸張力検出を行い得る経糸張力検出装置を提供することを目的する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ワープビームから送り出される経糸を案内する第1のローラと第2のローラとを備え、織機の回転に同期して揺動されるイージングレバーの揺動変位を前記第2のローラに伝えるようにし、前記経糸の張力を検出するための荷重検出器を備えた織機における経糸張力検出装置を対象とし、請求項1に記載の発明では、前記第1のローラを支持する支持機構に対して前記経糸の張力によって加えられる荷重を前記荷重検出器によって検出するようにした。
【0009】
本発明において経糸の張力とは、ワープビームに巻かれた多数本の経糸の1本1本の張力の総和のことをいう。荷重検出器は、第1のローラを介して経糸の張力を反映する荷重を検出する。つまり、第2のローラのイージング運動の慣性は、荷重検出器の荷重検出に影響を与えないので、経糸の張力が小さい場合にも、精度の高い荷重検出(即ち、経糸張力検出)が行える。経糸張力変動は、第2のローラを積極的にイージングさせて吸収するので、経糸の張力が小さく、かつ織機運転が高速回転である場合にも、経糸の張力変動の吸収性がよい。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1において、前記経糸の移動経路に関して前記第2のローラを前記第1のローラよりも下流に配置した。
ワープビーム径の変化による第2のローラに対する経糸の巻き掛け角の変化は無いので、第2のローラを積極的にイージングさせて経糸張力変動を吸収することに対してワープビーム径の変化が悪影響を与えることはない。
【0011】
請求項3の発明では、請求項2において、前記支持機構の一部である支持レバーによって前記第1のローラを回転可能に支持し、前記第1のローラのローラ軸の軸方向に見て、前記支持レバーの支点位置と、前記支持レバーと前記第1のローラとの連結位置とを結ぶ線に対して交差するように、前記荷重検出器を一部として含む検出アームを前記支持レバーに連結し、前記ワープビームと前記第1のローラとの間の前記経糸の移動経路と前記線とがなす第1の角度と、前記第1のローラと第2のローラとの間の前記経糸の移動経路と前記線とがなす第2の角度とを異ならせ、前記第1の角度と第2の角度とのうちの小さい方の角度側に前記荷重検出器を配置した。
【0012】
請求項4の発明では、請求項3において、前記第2の角度を前記第1の角度よりも小さくした。
請求項3及び請求項4の発明では、検出アームと支持レバーとの連結位置は、前記支持レバーに関する作用点となる。経糸の張力は、支持レバーの支点位置を中心としたモーメントとして荷重検出器に波及する。前記した角度の関係の設定は、ワープビームにおける巻き径の変化による経糸の検出張力の誤差を低減する上で有効である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0014】
図1に示す11はワープビームである。ワープビーム11は、送り出しモータ12によって駆動される。ワープビーム11から送り出される経糸Tは、第1のローラ13及び第2のローラ14に接して案内される。第2のローラ14は、経糸Tの移動経路に関して、第1のローラ13よりも下流にある。
【0015】
図1において、ワープビーム11における実線円C1は、ワープビーム11の最大の巻き径を表し、ワープビーム11における破線円C2は、ワープビーム11の最小の巻き径を表す。ワープビーム11における巻き径が最小になった状態では、ワープビーム11における経糸の全てが消費された状態である。
【0016】
図3に示す経糸Tの移動経路S11(ワープビーム11と第1のローラ13との間の移動経路)は、ワープビーム11における巻き径が最大の場合に対応する。図3に示す経糸Tの移動経路S12(ワープビーム11と第1のローラ13との間の移動経路)は、ワープビーム11における巻き径が中間(最大の巻き径と最小の巻き径との中間)の場合に対応する。図3に示す経糸Tの移動経路S13(ワープビーム11と第1のローラ13との間の移動経路)は、ワープビーム11における巻き径が最小の場合に対応する。
【0017】
図2に示すように、図示しない左右のサイドフレームにはバックブラケット15,16が固定されている。図1に示すように、バックブラケット15には支軸17,18が片持支持されている。図2に示すように、バックブラケット16には支軸19,20が片持ち支持されている。支軸17,19には支持レバー21,22が回動可能に支持されており、支軸18,20にはイージングレバー23,24が回動可能に垂下支持されている。支持レバー21,22の後端部(図1において左側を後側、右側を前側としている)には第1のローラ13がローラ軸131を介して回転可能に支持されている。イージングレバー23,24の中間部には第2のローラ14がローラ軸141を介して回転可能に支持されている。第1のローラ13は、ローラ軸131を中心にして回転可能であり、第2のローラ14は、ローラ軸141を中心にして回転可能である。ワープビーム11から送り出される経糸Tは、第1のローラ13及び第2のローラ14を回転させながら図1に鎖線で示す移動経路S2,S3に沿って移動する。
【0018】
支持レバー21,22の前端部には荷重検出器としてのロードセル25,26が軸ピン27,28とロッド29,30とのピン結合を介して連結されている。又、ロードセル25,26は、軸ピン31,32とロッド33,34とのピン結合を介してバックブラケット15,16に連結されている。ロードセル25及びロッド29,33は、荷重検出器を一部として含む検出アーム35を構成する。ロードセル26及びロッド30,34は、荷重検出器を一部として含む検出アーム36を構成する。
【0019】
支持レバー21,22、支軸17,19及びバックブラケット15,16は、第1のローラ13を支持する支持機構を構成する。支軸17,19の軸中心171,191の位置は、第1のローラ13を回転可能に支持する支持レバー21,22に関する支点位置である。ローラ軸131の軸中心132の位置は、支持レバー21,22と第1のローラ13のローラ軸131との連結位置である。この連結位置は、支持レバー21,22に関する力点位置である。第1のローラ13は、第2のローラ14よりも下方かつ後方に配置されている。支持レバー21,22の支点位置(支軸17,19の軸中心171,191の位置)は、第1のローラ13の軸中心132の高さ位置以上、かつ第2のローラ14の軸中心142の高さ位置以下の高さ位置で第2のローラ14の前方に設定されている。
【0020】
荷重検出器としてのロードセル25,26を一部として含む検出アーム35,36は、第1のローラ13のローラ軸131の軸方向に見て、前記支点位置と前記力点位置とを結ぶ線L(図3及び図4に図示)に対して交差するように、支持レバー21,22に連結されている。支持レバー21と検出アーム35との交差の角度とは、ローラ軸131の軸方向に見た場合における軸ピン27,31の中心を通る線K1(図3に図示)と線Lとの交差の角度γのことである。支持レバー22と検出アーム36との交差の角度とは、ローラ軸131の軸方向に見た場合における軸ピン28,32の中心を通る線K2(図5に図示)と線Lとの交差の角度γのことである。本実施の形態では、前記交差の角度γは、直角にしてある。
【0021】
ワープビーム11の巻き径は、図1の実線円C1で示す最大径から破線円C2で示す最小径まで変化する。このような巻き径の変化に関係なく、ワープビーム11と第1のローラ13との間の経糸Tの移動経路と線Lとのなす第1の角度α(図4に図示)は、第1のローラ13と第2のローラ14との間の経糸Tの移動経路S2と線Lとのなす第2の角度β(図4に図示)よりも大きくなるようにしてある。ロードセル25,26は、第1のローラ13のローラ軸131の軸方向に見て、第1の角度αよりも小さい第2の角度βの側に配置されている。つまり、ロードセル25,26は、支持レバー21,22よりも上側に配置されている。
【0022】
イージングレバー23,24は、イージングロッド37,38を介してクランク機構39に作動連結されている。クランク機構39は、織機回転に同期して回転し、イージングレバー23,24が織機1回転中の定期的な張力変動に合わせて支軸18,20を中心にして揺動する。つまり、イージングレバー23,24は、織機回転に同期するクランク機構39の回転動作によって図3の実線位置と図4の実線位置との間を揺動する。第2のローラ14は、イージングレバー23,24の定期的な揺動によって織機1回転中の定期的な経糸張力変動に同期して前後動し、織機1回転中の定期的な経糸張力変動が第2のローラ14の揺動によって吸収される。
【0023】
経糸Tの張力によって第1のローラ13に加えられる荷重は、支持レバー21,22を介してロードセル25,26に分担受承される。ロードセル25,26は、支持レバー21,22によって分担受承される前記荷重を検出する。つまり、ロードセル25,26は、経糸Tの張力を反映する荷重を検出する。ロードセル25,26によって検出される荷重の情報は、制御コンピュータ10に送られる。制御コンピュータ10は、予め設定された目標張力を反映する目標荷重と、ロードセル25,26によって検出された荷重とを比較し、検出荷重が目標荷重に一致するように送り出しモータ12の回転速度を制御する。つまり、制御コンピュータ10は、ロードセル25,26によって検出された荷重に対応する経糸Tの張力と、目標張力とを一致させるように、送り出しモータ12の回転速度を制御する。
【0024】
第1の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1−1)荷重検出器であるロードセル25,26は、第1のローラ13を介して経糸Tの張力を反映する荷重を検出する。織機の回転に同期して揺動されるイージングレバー23,24の揺動変位は、第1のローラ13ではなくて第2のローラ14に伝えられる。つまり、第2のローラ14のイージング運動の慣性がロードセル25,26の荷重検出に影響を与えることはない。従って、経糸の張力が小さい場合にも、精度の高い経糸張力検出が行える。経糸張力変動は、第2のローラ14を積極的にイージングさせて吸収するので、経糸Tの張力が小さく、かつ織機運転が高速回転である場合にも、経糸張力変動の吸収性がよい。
【0025】
(1−2)経糸Tを巻いたワープビーム11の径は、製織を行うにつれて小さくなってゆき、第1のローラ13に対する経糸Tの巻き掛け角θ1(図3及び図4に図示)が変わってゆく。しかし、ワープビーム11の径の変化による第2のローラ14に対する経糸Tの巻き掛け角θ2の変化は無いので、第2のローラ14を積極的にイージングさせて張力変動を吸収することに対してワープビーム11の径の変化が悪影響を与えることはない。
【0026】
(1−3)検出アーム35,36は、第1のローラ13のローラ軸131の軸方向に見て、支持レバー21,22に関する支点位置と、支持レバー21,22に関する力点位置とを結ぶ線Lに対して交差するように、支持レバー21,22に連結されている。検出アーム35,36と支持レバー21,22との連結位置(つまり、支軸17,19の位置)は、前記支点位置に対する作用点となる。経糸Tの張力は、支持レバー21,22の支点位置を中心としたモーメントとしてロードセル25,26に波及する。
【0027】
図5における矢印Ro,R1,R2,R3は、経糸Tの張力を表す。以下においては、矢印Ro,R1,R2,R3で表される経糸Tの張力を張力Ro,R1,R2,R3と表すことにし、矢印Ro,R1,R2,R3で表される経糸Tの張力の値を張力値Ro,R1,R2,R3と表すことにする。張力Ro,R1,R2,R3の値は、同一である。経糸Tの張力を表す矢印R1の向きは、ワープビーム11における巻き径が最大の場合、つまり経糸Tの移動経路がS11の場合に対応する。経糸Tの張力を表す矢印R2の向きは、ワープビーム11における巻き径が中間の場合、つまり経糸Tの移動経路がS12の場合に対応する。経糸Tの張力を表す矢印R3の向きは、ワープビーム11における巻き径が最小の場合、つまり経糸Tの移動経路がS13の場合に対応する。
【0028】
図5における矢印Q1は、張力Roと張力R1との合力を表す。矢印Q2は、張力Roと張力R2との合力を表し、矢印Q3は、張力Roと張力R3との合力を表す。以下においては、矢印Q1,Q2,Q3で表される合力を合力Q1,Q2,Q3と表すことにし、矢印Q1,Q2,Q3で表される合力の値を合力値Q1,Q2,Q3と表すことにする。合力Q1,Q2,Q3は、ローラ軸131の軸中心132を通るように第1のローラ13に作用する。本実施の形態では、矢印Q1,Q2,Q3で表される合力の作用線は、支持レバー21,22の支点位置(つまり、支軸17,19の軸中心171,191)から外れた線上にある。
【0029】
図6のグラフにおける曲線Eは、ワープビーム11における巻き径の変化に応じて変化する前記した合力と、この合力を表す矢印(図示の場合には矢印Q1,Q2,Q3)と支軸17,19の軸中心171,191との距離(図5の場合には矢印z1,z2,z3で表す距離)との積、つまりモーメントの変化を表す。図示の例では、ワープビーム11における巻き径が中間の巻き径r2のときのモーメントM2が最小となる。ワープビーム11における巻き径が最小の巻き径r1のときのモーメントM1が最大となり、ワープビーム11における巻き径が最大の巻き径r3のときのモーメントM3は、最大のモーメントM1よりも少し小さいモーメントとなる。つまり、モーメントM1,M2,M3の間にはM1>M3>M2の大小関係がある。
【0030】
曲線Eで表されるモーメントの変化の仕方は、第1のローラ13のローラ軸131の位置、第2のローラ14のローラ軸141の位置、及び支持レバー21,22の支軸17,19の位置を本実施の形態のように配置したときに生じる。つまり、経糸Tの移動経路S11,S12,S13と線Lとのなす第1の角度αが経糸Tの移動経路S2と線Lとのなす角度よりも大きくなるように、ローラ軸131、ローラ軸141及び支軸17,19の各位置を設定したことによって、曲線Eで示すようなモーメントの変化傾向が得られる。
【0031】
ワープビーム11の回転中心111、ローラ軸131及びローラ軸141の位置関係を図示の例と同じとし、第1の角度αと第2の角度βとの大小関係がα>βである状態を維持するように、支持レバー21,22の支軸17,19の位置を上方へ変えたとする。そうすると、モーメントの変化は、例えば図6に示すように、曲線G1のような変化傾向になる。第1の角度αと第2の角度βとの大小関係がα>βである状態を維持するように、支持レバー21,22の支軸17,19の位置を下方へ変えたとする。そうすると、モーメントの変化は、例えば図6に示すように、曲線G2のような変化傾向になる。つまり、曲線G1における最小値に対応する巻き径は、巻き径r2よりも小さくなり、曲線G2における最小値に対応する巻き径は、巻き径r2よりも大きくなる。そして、巻き径r1〜r3の変化に対応する曲線G1,G2のモーメントの変化量は、曲線Eの場合よりも大きくなる。
【0032】
曲線Eで表されるモーメントの変化の仕方では、ワープビーム11における巻き径が最大径r3から最小径r1に変化する間のモーメントの変化量が最小に非常に近くなる。つまり、経糸の張力が変化しない状態で経糸の張力を検出した場合の検出張力の変化、即ち経糸の検出張力の誤差が最小に非常に近くなる。その結果、検出張力を利用した送り出しモータ12の回転速度制御は、所望の経糸張力をもたらすように精度良く行われる。
【0033】
一般的には、ワープビーム11の回転中心111、第1のローラ13の回転中心(ローラ軸131の軸中心132)、及び第2のローラ14の回転中心(ローラ軸141の軸中心142)が先ず決定される。ローラ軸131の軸中心132、及びローラ軸141の軸中心142が決定されると、第1のローラ13と第2のローラ14との間の経糸Tの移動経路が決まる。又、ワープビーム11における最大の巻き径及び最小の巻き径も予め決定されるため、ワープビーム11の回転中心111及びローラ軸131の軸中心132が決定されると、ワープビーム11と第1のローラ13との間の経糸Tの移動経路も決まる。従って、曲線Eを得るためには、支持レバー21,22の回転中心(支軸17,19の軸中心171,191)を最後に決定することによって前記したモーメントの変化の仕方が決定される。本実施の形態におけるローラ軸131、ローラ軸141及び支軸17,19の各位置は、前記したモーメントの変化が曲線Eのようになるように、つまりワープビーム11における巻き径が中間の巻き径のときに前記したモーメントが最小となるように決定されたものである。
【0034】
次に、図7及び図8の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が用いてある。
支持レバー21,22の前端部にはロッド形状のバランスウェイト40が架け渡されて支持されている。バランスウェイト40は、第1のローラ13のローラ軸131に対して平行となるように配設されている。バランスウェイト40、支持レバー21,22及びローラ軸131は、四角形の枠を構成する。
【0035】
バランスウェイト40は、連結されたローラ軸131と支持レバー21,22とのねじれを防ぐ。又、バランスウェイト40は、支軸17,19を中心とした第1のローラ13との重量バランスを保ってロードセル25,26に第1のローラ13とローラ軸131との分の重量を与えないようにするものである。このような重量バランスは、第1のローラ13の慣性力の影響を排除する上で有効である。
【0036】
本発明では以下のような実施の形態も可能である。
(1)前記した実施の形態において、第1の角度αと第2の角度βとの間にα<βの大小関係を設定し、第1の角度αの側にロードセル25,26を配置すること。つまり、支持レバー21,22よりも下側にロードセル25,26を配置してもよい。
【0037】
(2)経糸の移動経路に関して第1のローラを第2のローラよりも下流に配置してもよい。
(3)バックブラケット15側及びバックブラケット16側のいずれか一方にのみロードセルを配設する構成としてもよい。この場合、図1〜図4に示す実施形態における検出アーム35,36のうちの一方は、ロードセルのない単なるレバーとなる。
【0038】
(4)検出アーム35,36と線Lとの交差の角度を直角以外の角度にしてもよい。
前記した実施の形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
【0039】
〔1〕請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記第1のローラに掛かる経糸の張力の合力の作用線は、前記支持レバーの支点位置から外れた線上にある織機における経糸張力検出装置。
【0040】
〔2〕請求項1乃至請求項4及び前記〔1〕項のいずれか1項において、前記第1のローラを前記第2のローラよりも下方かつ後方に配置し、前記支持レバーの支点位置を前記第1のローラの軸中心の高さ位置以上、かつ前記第2のローラの軸中心の高さ位置以下の高さ位置で前記第2のローラの前方に設定した織機における経糸張力検出装置。
【0041】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、経糸を案内するローラを積極的にイージングさせる構成において、イージング運動の慣性の影響を排除して精度の高い経糸張力検出を行い得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す側断面図。
【図2】要部斜視図。
【図3】要部拡大側断面図。
【図4】要部拡大側断面図。
【図5】要部拡大側断面図。
【図6】モーメントの変動を示すグラフ。
【図7】第2の実施の形態を示す要部斜視図。
【図8】要部拡大側断面図。
【符号の説明】
11…ワープビーム。13…第1のローラ。131…ローラ軸。132…連結位置としての軸中心。14…第2のローラ。15,16…支持機構を構成するバックブラケット。17,19…支持機構を構成する支軸。171,191…支点位置としての軸中心。21,22…支持機構を構成する支持レバー。23,24…イージングレバー。25,26…荷重検出器としてのロードセル。35,36…検出アーム。T…経糸。L…線。S11,S12,S13…ワープビームと第1のローラとの間の経糸の移動経路。S2…第1のローラと第2のローラとの間の経糸の移動経路。α…第1の角度。β…第2の角度。Ro,R1,R2,R3…張力。

Claims (4)

  1. ワープビームから送り出される経糸を案内する第1のローラと第2のローラとを備え、織機の回転に同期して揺動されるイージングレバーの揺動変位を前記第2のローラに伝えるようにし、前記経糸の張力を検出するための荷重検出器を備えた織機における経糸張力検出装置において、
    前記第1のローラを支持する支持機構に対して前記経糸の張力によって加えられる荷重を前記荷重検出器によって検出するようにした織機における経糸張力検出装置。
  2. 前記経糸の移動経路に関して前記第2のローラを前記第1のローラよりも下流に配置した請求項1に記載の織機における経糸張力検出装置。
  3. 前記支持機構の一部である支持レバーによって前記第1のローラを回転可能に支持し、前記第1のローラのローラ軸の軸方向に見て、前記支持レバーの支点位置と、前記支持レバーと前記第1のローラとの連結位置とを結ぶ線に対して交差するように、前記荷重検出器を一部として含む検出アームを前記支持レバーに連結し、前記ワープビームと前記第1のローラとの間の前記経糸の移動経路と前記線とがなす第1の角度と、前記第1のローラと第2のローラとの間の前記経糸の移動経路と前記線とがなす第2の角度とを異ならせ、前記第1の角度と第2の角度とのうちの小さい方の角度側に前記荷重検出器を配置した請求項2に記載の織機における経糸張力検出装置。
  4. 前記第2の角度を前記第1の角度よりも小さくした請求項3に記載の織機における経糸張力検出装置。
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