JP4094979B2 - 織機の経糸張力差検出装置 - Google Patents

織機の経糸張力差検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のワープビームを備えた織機において、緯入れ方向に隣り合う複数の経糸シートの張力差を簡易な方法により検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
2つのワープビームから緯入れ方向に隣り合って送り出される2つの経糸シートの経糸張力差を検出する装置の1つとして、2つの経糸シートの境界側端部に当接する当接面を緯入れ方向に間隔をおいた2箇所に有するロッカーバーと、経糸移動方向に伸びる軸線の周りに角度的回転可能にロッカーバーを支持する支柱と、支柱を間にして緯入れ方向に間隔をおいてロッカーバーに組み付けられた2つの基準面と、水平基準部材から基準面までの距離を経糸シート毎に測定する光学式又は容量式の2つのセンサとを含む装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この従来の装置は、ロッカーバーの水平基準部材からセンサの基準面までの距離の変位を経糸シート毎に光学式センサで測定して、経糸張力差を算出する。ここで、角度的回転とは、180°未満の回転をいう。
【0003】
2つの経糸シートの経糸張力差を検出する装置の他の1つとして、緯入れ方向に隣り合う経糸シートの境界側端部の経糸経路上に経糸張力検出器を経糸シート毎に配置して両経糸シートの境界側端部の経糸張力を経糸シート毎に検出し、検出した検出信号を処理する装置が知られている(例えば、特許文献2及び3を参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−41847号公報(段落番号0012、図1−2)
【特許文献2】
特許第3070265号公報(図1)
【特許文献3】
特許第3070266号公報(図1)
【0005】
【解決しようとする課題】
前者の装置では、光学式又は容量式の検出装置を用いて水平基準部材から基準面までの距離を光学的に測定しているから、経糸張力の検出が正確に行えない。
【0006】
すなわち、前者の装置において、ロッカーバーは支柱に支えられているにすぎないから、ロッカーバーは、経糸シートの張力差のみならず、織機の振動によって振動される。このため、ロッカーバーが経糸張力の変動に伴う角度的回転変位とは無関係に振動して変位すると、水平基準部材と基準面との間の距離又は容量も変化する。その結果、前者では、経糸張力の変化に対応する経糸の変位を正確に測定することができない。
【0007】
また、光学式検出装置では、風綿が検出器の送光面や受光面、検出対象物である経糸等に付着すると、検出器からの光がその風綿で反射される場合があり、その結果水平基準部材から基準面までの正確な距離を測定することができない。
【0008】
特に、ロッカーバーに設けられた基準面と検出装置の水平基準部材との距離を測定する装置では、0.1mm〜0.01mm程度の測定精度が要求されるが、光学式検出装置自体はそのような高い測定精度を有しているが、前者の装置のようなロッカーバーの構造では、基準面と水平基準部材との距離を高精度で測定することができない。
【0009】
後者の装置では、ツインワープビームからの経糸シートの経糸張力を経糸シート毎の経糸張力検出器により個別に検出するから、2つの経糸張力検出器が必要であり、しかも検出した両張力を演算処理しなければならない。
【0010】
本発明の目的は、複数の経糸シートの経糸張力差を簡易な方法により検出して、経筋の発生を防止することにある。
【0011】
【解決手段、作用、効果】
発明者らは、精鋭研究の結果、経筋が織布に発生することを防止するためには、隣り合う経糸シートの経糸張力値が略一定になるように制御されている状態において、両経糸シートの経糸張力差に基づいて経糸張力を経糸シート毎に微調整すればよい、との発想に基づき種々の実験及び研究を重ねた結果、隣り合う経糸シートの経糸張力差を、角度的回転力のような応力(トルク)として直接検出することが好ましい、ということを見出し、以下に記載する本発明を完成した。
【0012】
本発明に係る経糸張力差検出装置は、異なるワープビームから緯入れ方向に隣り合って送り出される複数の経糸シートの経糸張力差を検出する装置であって、隣り合う前記経糸シートの境界側端部に個々に当接する複数の当接面を備える張力受けと、前記経糸シートの隣り合う方向に対して直交する方向に伸びるシャフトであって前記張力受けを支持するシャフトと、前記張力受けの角度的回転を阻止する回転阻止部材と、前記シャフトの軸線の周りに作用する角度的回転力を検出する回転力検出器とを含む。
【0013】
経糸張力差検出装置は、さらに、前記張力受けから伸びる補助部材を含み、前記回転力検出器は、前記回転阻止部材として構成され、前記補助部材と織機のフレームとの間に配置されると共に前記補助部材から前記回転阻止部材に前記経糸シートの隣り合う方向に作用する前記角度的回転力を検出するようにしてもよい。そのようにすれば、回転力検出器は、筋打ち運動や開口運動等、大きい振動を織機に生じさせる運動(振動)の方向と大きく異なる方向である緯入れ方向に回転阻止部材(回転力検出器)に作用する力を検出することになるから、角度的回転力の検出結果はそれら大きい振動の影響を殆ど受けない。そのような検出手段として、ロードセルのようなひずみゲージによる荷重検出器をあげることができる。
【0014】
前記回転阻止部材は、前記シャフトの軸線の周りの角度的回転を阻止し、前記回転力検出器は、前記回転阻止部材として構成され、前記シャフトの軸線の周りの角度的回転力を検出するトルク変換器を含んでもよい。
【0015】
張力受けの角度的回転力は、隣り合う経糸シートの張力の相違には依存するが、織機の振動の影響は殆ど受けない。また、風綿が当接面や経糸等に付着しても、そのような風綿は、経糸が当接面に接触しつつ移動することにより、当接面や経糸から除去される。さらに、張力受けの角度的回転力を検出する装置は、基準位置と被測定位置との間の距離又は容量を検出する装置に比べ、経糸張力差を迅速かつ高精度に得ることができる。
【0016】
上記の結果、本発明によれば、経糸張力差の測定が、前記した従来の装置に比べ、織機の振動や風綿に影響されにくく、しかも経糸シートの張力差を、直接的にかつ正確に高精度で検出することができる。
【0017】
また、本発明によれば、隣り合う複数の経糸シートの経糸張力差を直接に検出するから、経糸張力差を測定するためのセンサは1つでよく、張力自体を測定するためのセンサは不要であり、その結果前記した従来の装置よりも、経糸張力差検出装置の部品点数が低減し、検出信号の演算処理が簡素化する。
【0018】
経糸張力差検出装置は、緯入れ方向に面した方向であればよい。このため、例えば、垂直方向に対して回転力検出器を設けてもよい。
【0019】
経糸張力差検出装置において、前記当接面は、前記経糸シートに対して垂直方向に変位可能とされていてもよい。
【0020】
経糸張力差検出装置において、前記軸線は、前記経糸シートに対して垂直方向における、前記両境界側面端部の位置の間に配置されていてもよい。また、前記軸線は、前記経糸シートの隣り合う方向に対して直交する方向における、前記当接面間の中央に位置していてもよい。詳細には、張力受けの互いの当接面の形状(長さ、面積)を前記軸線に対して対称に形成してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1を参照するに、経糸張力差検出装置10は、2つのワープビーム12及び14から緯入れ方向に隣り合って送り出される2つの経糸シート16及び18の経糸張力差を検出する。
【0022】
ワープビーム12及び14は、それらの回転軸線が一致するように、織機20のフレーム22に、緯入れ方向に間隔をおいて配置されている。ワープビーム12及び14は、それぞれ、複数の経糸24を巻回しており、それらの経糸24を1つのシート状に並列的に並べた経糸シート16及び18の形で緯入れ方向に隣り合って送り出す。ワープビーム12及び14における経糸の巻幅Lは同じである。
【0023】
ワープビーム12及び14は、その両端部にビームフランジ26及び28を取り外し可能に取り付けており、また相反する側の側面に、ワープビーム歯車30及び32を取り外し可能に組み付けている。
【0024】
ワープビーム歯車30及び32は、それぞれ、モータ34及び36の出力軸に相対的回転不能に組み付けられた歯車38及び40と噛合しており、モータ34及び36の回転力をワープビーム12及び14に伝える。モータ34及び36の種類としては、例えば、ACサーボモータが採用される。
【0025】
モータ34及び36は、それぞれ、モータ34及び36の出力軸の回転速度を検出するエンコーダー(図示せず)で検出した値を、織機20の制御装置42に回転数信号S1及びS2として出力すると共に、制御装置42から出力される回転指令信号S3及びS4に基づいて回転される。
【0026】
ワープビーム12及び14から送り出された経糸シート16及び18は、経糸シート16及び18の幅寸法Lより大きい長さ寸法を有するテンションローラ44に掛けられる。経糸シート16及び18は、テンションローラ44によって送り出される方向を転向され、経糸張力差検出装置10を経て、筬打ち後、巻取装置の服巻きロール(図示せず)によりクロスビームに巻き取られる。
【0027】
テンションローラ44は、自身の回転軸線が緯入れ方向へ伸びるように、一端側においてベアリングのような支持部材45により回転可能に織機20のフレーム22に組み付けられており、他端側においてベアリングのような支持部材45によりロードセル46を介してフレーム22に支持されている。
【0028】
ロードセル46は、経糸シート16及び18からこれらの移動方向への力(経糸張力)を受けて、経糸シート16及び18の総経糸張力Tを検出し、検出した総経糸張力Tを総経糸張力信号S5として制御装置42に出力する。
【0029】
経糸張力差検出装置10は、経糸移動方向における、テンションローラ44より下流側で、しかも筬打ち位置より上流側の箇所において、経糸シート16及び18の張力差を検出する。
【0030】
経糸張力差検出装置10は、隣り合う経糸シート16及び18の間を横切って緯入れ方向に伸びる張力受け52を含む。張力受け52は、経糸シート16及び18の境界側端部から寸法wの範囲における一方側の面に当接する2つの当接面48及び50(図2参照)を備えている。当接面48及び50は、それぞれ、経糸シート16及び18に対応するように、緯入れ方向に間隔をおいている。
【0031】
張力受け52は、後に説明するように、経糸移動方向に伸びる軸線54の周りに角度的回転可能の回転軸62(図2参照)に組み付けられている。したがって、当接面48及び50は、経糸シート16及び18に対して垂直方向に変位可能とされている。
【0032】
経糸張力差検出装置10は、また、経糸シート16及び18の境界側端部から寸法wの範囲における他方側の面に当接する4つのヤーンガイド56を含む。ヤーンガイド56は、経糸シート16及び18毎に2つずつ備えられていると共に、経糸移動方向における張力受け52の前後に備えられている。ヤーンガイド56は、少なくとも張力受け52と略同じ長さ寸法wを有しており、また緯入れ方向に伸びている。
【0033】
テンションローラ44から送り出された経糸シート16及び18の境界側端部は、ヤーンガイド56の上側面、張力受け52の下側面及びヤーンガイド56の上側面にこの順に接触しながら移動される。図示の実施例では、張力受け52及びヤーンガイド56は、経糸シート16及び18の境界側端部からほぼ同数の経糸24に接触している。
【0034】
経糸張力差検出装置10は、経糸シート16及び18の境界側端部の張力差によって生じる、軸線54の周りにおける張力受け52の角度的回転変位又は角度的回転力を直接検出する角度的回転検出器を備えており、検出した角度的回転変位又は角度的回転力の値を、経糸張力差Tcを表す経糸張力差信号S6として制御装置42に出力する。
【0035】
制御装置42は、総経糸張力信号S5及び経糸張力差信号S6から得た総経糸張力T及び経糸張力差Tcに基づいて、以下に示す式(6)及び(7)の演算を行い、経糸シート16及び18の経糸張力T1及びT2を求める。
【0036】
制御装置42は、モータ34及び36の回転数を表す回転数信号S1及びS2、並びに、算出した総経糸張力T及び経糸張力T1、T2を基に、モータ34及び36を所定の速度で回転させる回転指令信号S3及びS4を発生し、回転指令信号S3及びS4でモータ34及び36を駆動させる。このため、制御装置42は、モータ34及び36をフィードバック制御している。
【0037】
経糸張力T1及びT2は以下のようにして求められる。
【0038】
張力受け52の各当接面に作用する経糸シート16及び18の張力をそれぞれt1及びt2とすると、張力t1及びt2並びに経糸張力差Tcは、それぞれ、式(1)及び(2)並びに式(3)で表される。
【0039】
t1=(w・T1)/L …(1)
【0040】
t2=(w・T2)/L …(2)
【0041】
Tc=t1−t2 …(3)
【0042】
式1から3より、経糸張力差Tcは式(4)で示すことができる。
【0043】
Tc=(w(T1−T2))/L …(4)
【0044】
また、総経糸張力Tは、式(5)で表されるから、経糸張力T1及びT2は式(6)及び式(7)で示すことができる。
【0045】
T=T1+T2 …(5)
【0046】
T1=(T+(L・Tc)/w)/2 …(6)
【0047】
T2=(T−(L・Tc)/w)/2 …(7)
【0048】
図2を参照して、経糸張力差検出装置10を詳細に説明する。
【0049】
図2(A)に示すように、張力受け52は、その両端部の下側に当接面48及び50を有している。張力受け52は、その長手方向中央部から下側に伸びる補助部材58を一体的に連結しており、補助部材58と共に経糸移動方向から見てT字状の部材として作用する。
【0050】
図2(B)に示すように、張力受け52と両ヤーンガイド56とは、同じ直径寸法を有する。張力受け52は、両ヤーンガイド56と同じ高さ位置にあって経糸移動方向における両ヤーンガイド56の間を緯入れ方向に伸びている。このため、経糸シート16及び18は、一方のヤーンガイド56の上側面に接触し、次いで張力受け52の下側面に当接し、その後他方のヤーンガイド56の上側面に接触するように、移動される。
【0051】
また、上記の状態を保たれるならば、張力受け52と両ヤーンガイド56とは異なる直径でもよいし、互いに異なる高さ位置に設けてもよい。
【0052】
張力受け52の当接面48及び50は、経糸シート16及び18が接触する2つのヤーンガイド56及び56の接触部を結ぶ仮想面より図2(B)において下側に位置している。このため、経糸シート16及び18の経糸張力t1及びt2は、経糸シート16及び18の面と略垂直の方向(図2(B)において上側)に張力受け52に作用する。
【0053】
経糸張力差検出装置10は、張力受け52の角度的回転を角度的回転検出器60により回転力として検出する。
【0054】
角度的回転検出器60は、張力受け52を支持する回転軸62と、張力受け52から回転軸62と交差する方向に伸びる補助部材58と、補助部材58からの負荷が緯入れ方向から作用するように、補助部材58の先端部とフレーム22との間に配置された回転力検出器64とを含む。
【0055】
回転軸62は、経糸移動方向に伸びており、張力受け52をフレーム22に軸線54の周りに角度的回転可能に組み付けている。以下の説明では、張力受け52が回転軸62に相対的な角度的回転不能に組み付けられ、回転軸62がフレーム22に相対的な角度的な回転可能に組み付けられているものとする。
【0056】
しかし、張力受け52がフレーム22に角度的回転可能に支持されていれば、回転軸62と張力受け52とを相対的な角度的回転が可能に又は不能に組み付けてもよいし、回転軸62とフレーム22とを相対的な角度的回転が可能に又は不能に組み付けてもよい。
【0057】
経糸シート16及び18のいずれか一方の張力が他方のそれより大きくなると、張力受け52は、張力の大きい経糸シート16又は18に接する当接面48又は50の側を引き上げられて、張力差に対応する角度だけ軸線54の周りに回転される。これにより、補助部材58が角度的に回転され、その回転量ひいては回転力は回転力検出器64に検出される。
【0058】
回転力検出器64は、補助部材58の回転力を緯入れ方向に受けるように、補助部材58の下端部に連結されていると共に、フレーム22に支持されている。そのような回転力検出器64として、ロードセルを用いることができる。
【0059】
回転力検出器64は、軸線54の周りにおける張力受け52の角度的回転を阻止する回転阻止部材66として作用すると共に、補助部材58により回転力検出器64の負荷軸線の方向に作用する張力受け52の角度的回転力を経糸張力差Tcとして検出し、検出した経糸張力差Tcを経糸張力差信号S6として制御装置42に出力する。
【0060】
より詳細には、張力受け52は、経糸シート16及び18の経糸張力t1及びt2を、それぞれ、当接面48及び50に受ける。張力受け52は、経糸張力t1>経糸張力t2の関係を有する場合、図2(A)において時計周りの回転力を受け、経糸張力t1<経糸張力t2の関係を有する場合、反時計周りの回転力を受ける。しかし、いずれの場合も、張力受け52は、回転を回転力検出器64により阻止されて、織機20のフレーム22に対して殆ど回転しない。
【0061】
式(3)で得られる経糸張力差Tcは、張力受け52を軸線54の周りにおける張力受け52の回転力を表しており、また補助部材58の下端部を介して回転力検出器64で直接検知される。
【0062】
上記のように回転力検出器64により直接検出される角度的回転力(経糸張力差)は、隣り合う経糸シート16及び18の張力の相違には依存するが、織機の振動、風綿等の影響を殆ど受けないし、単一の検出器64で迅速かつ高精度に得ることができる。
【0063】
図3を参照するに、経糸張力差検出装置70は、経糸移動方向へ伸びる軸線の周りにおける張力受け52の角度的回転を角度的回転検出器72によりトルクとして検出する。
【0064】
角度的回転検出器72は、経糸移動方向へ伸びる軸線の周りに角度的回転可能の回転軸74と、張力受け52に作用する角度的回転力を回転軸74を介して検出するトルク変換器76とを含む、トルク変換器として構成されている。
【0065】
回転軸74は、両経糸シート16及び18の間を経糸移動方向へ伸びて、張力受け52を緯入れ方向における中央において支持している。回転軸74の回転軸線は、経糸シート16及び18に対して垂直の方向における、経糸シート16及び18の境界側面端部の高さ位置の間とされている。トルク変換器76は、回転式のものであり、経糸移動方向へ伸びる軸線の周りにおける回転軸74の角度的回転力をトルクとして検出する。
【0066】
回転軸74は、トルク変換器76の負荷作用部と共通にしてもよい。また、回転軸74は、張力受け52と一体的に形成してもよいし、ねじ等の接合部材で相対的移動不能に組み付けていてもよい。
【0067】
トルク変換器76は、フレーム22に相対的移動不能に組み付けられていると共に、回転軸74を支持することにより張力受け52を、図2(B)に示すヤーンガイド56との位置関係を有する位置に支持する。経糸シート16及び18の経糸張力t1及びt2は、張力受け52の当接面48及び50に、経糸シート16及び18の面に対して略垂直の方向(上方)に作用する。
【0068】
張力受け52は、経糸張力t1>経糸張力t2の関係を有する場合、図3(A)において時計周りに回転力を受け、経糸張力t1<経糸張力t2の関係を有する場合、図3(A)において反時計周りに回転力を受ける。このため、経糸張力差Tcが角度的回転力としてトルク変換器76に作用する。
【0069】
トルク変換器76は、回転軸74を受けるトルク変換器76のハウジング部がトルク変換器76に対して相対的に回転しないことから、張力受け52の角度的回転を阻止する回転阻止部材78と、張力受け52の角度的回転力を検出する回転力検出器として作用する。
【0070】
トルク変換器76は、張力受け52の角度的回転力(トルク)を経糸張力差Tcとして検出し、検出した経糸張力差Tcを経糸張力差信号S6として制御装置42に出力する。
【0071】
上記のようにトルク変換器76により角度的回転力として直接検出されるトルク(経糸張力差)は、隣り合う経糸シート16及び18の張力の相違には依存するが、織機の振動、風綿等の影響を殆ど受けないし、単一の検出器76で迅速かつ高精度に得ることができる。
【0072】
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る経糸張力差検出装置の第1の実施例を備えた織機を示す図である。
【図2】 図1に示す織機で用いる経糸張力差検出装置を説明するための図であって、(A)は経糸移動方向から見た図、(B)は緯入れ方向から見た図である。
【図3】 本発明に係る経糸張力差検出装置の第2の実施例を示す図であって、(A)は(B)を経糸移動方向から見た図、(B)は経糸張力差検出装置を上から見た図である。
【符号の説明】
L ワープビームにおける経糸の巻幅寸法
S1,S2 回転数信号
S3,S4 回転指令信号
S5 総経糸張力信号
S6 経糸張力差信号
T 総経糸張力
T1,T2 経糸シートの経糸張力
t1,t2 当接面に受ける経糸シートの経糸張力
Tc 経糸張力差
10 経糸張力差検出装置
12,14 ワープビーム
16,18 経糸シート
20 織機
22 織機のフレーム
24 経糸
26,28 ビームフランジ
30,32 ワープビーム歯車
34,36 モータ
38,40 歯車
42 制御装置
44 テンションローラ
45 支持部材
46 ロードセル
48,50 当接面
52 張力受け
54 軸線
56 ヤーンガイド
58 補助部材
60,72,84 角度的回転検出器
62,74,88 回転軸
64 回転力検出器
66,78 回転阻止部材
70 経糸張力差検出装置
76 トルク変換器

Claims (6)

  1. 異なるワープビームから緯入れ方向に隣り合って送り出される複数の経糸シートの経糸張力差を検出する装置であって、
    隣り合う前記経糸シートの境界側端部に個々に当接する複数の当接面を備える張力受けと、
    前記経糸シートの隣り合う方向に対して直交する方向に伸びるシャフトであって前記張力受けを支持するシャフトと、
    前記張力受けの角度的回転を阻止する回転阻止部材と、
    前記シャフトの軸線の周りに作用する角度的回転力を検出する回転力検出器とを含む、織機の経糸張力差検出装置。
  2. さらに、前記張力受けから伸びる補助部材を含み、
    前記回転力検出器は、前記回転阻止部材として構成され、前記補助部材と織機のフレームとの間に配置されると共に前記補助部材から前記回転阻止部材に前記経糸シートの隣り合う方向に作用する前記角度的回転力を検出する、請求項1に記載の経糸張力差検出装置。
  3. 前記回転阻止部材は、前記シャフトの軸線の周りの角度的回転を阻止し、
    前記回転力検出器は、前記回転阻止部材として構成され、前記シャフトの軸線の周りの角度的回転力を検出するトルク変換器を含む、請求項1に記載の経糸張力差検出装置。
  4. 前記当接面は、前記経糸シートに対して垂直方向に変位可能とされている、請求項1から3のいずれか1項に記載の経糸張力差検出装置。
  5. 前記軸線は、前記経糸シートに対して垂直方向における、前記両境界側面端部の位置の間に配置されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の経糸張力差検出装置。
  6. 前記軸線は、前記経糸シートの隣り合う方向に対して直交する方向における、前記当接面間の中央に位置されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の経糸張力差検出装置。
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