JP2973600B2 - 織機における経糸張力調整装置 - Google Patents

織機における経糸張力調整装置

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JP2973600B2
JP2973600B2 JP3157075A JP15707591A JP2973600B2 JP 2973600 B2 JP2973600 B2 JP 2973600B2 JP 3157075 A JP3157075 A JP 3157075A JP 15707591 A JP15707591 A JP 15707591A JP 2973600 B2 JP2973600 B2 JP 2973600B2
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tension
roller
warp
loom
swing
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JP3157075A
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JPH055249A (ja
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譲得 佐藤
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワープビームから送り
出される経糸を位置固定式ガイドローラによって案内す
ると共に、揺動式テンションローラによって張力変動を
吸収しつつ経糸を案内する織機における経糸張力調整装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の経糸張力調整装置が特開昭61
−83353号公報に開示されている。この従来装置で
は積極イージング駆動伝達経路上にイージングスプリン
グが介在されており、クランク機構の揺動変位がイージ
ングスプリングを介してバックレストローラ(テンショ
ンローラ)に伝達されるようになっている。バックレス
トローラの揺動支点はバックレストローラの上方に設定
されており、経糸張力の変動は前記揺動支点を中心にし
たバックレストローラの揺動、即ちイーンジングスプリ
ングによって吸収される。ワープビームとバックレスト
ローラとの間には位置固定式のガイドローラがあり、バ
ックレストローラに対する経糸経路がワープビーム径の
変化によって影響を受けることはない。即ち、経糸張力
がワープビーム径の影響を受けることはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バックレストローラの
揺動支点は上方にあるが、この揺動支点とバックレスト
ローラの配置位置とは織機の前後方向に大きくずれてお
り、バックレストの自重モーメントはイージングスプリ
ングのばね作用に常に対抗する方向に作用している。こ
のような支持構造では張力減少という張力変動の補償に
起因するバックレストローラの慣性モーメントが前記自
重モーメントと打ち消し合う方向に生じるが、張力増大
という張力変動の補償に起因するバックレストローラの
慣性モーメントが前記自重モーメントに付加する方向に
生じる。慣性モーメントと自重モーメントとが加算され
る構成は織機の高速化の上で不利である。即ち、経糸張
力はイージングスプリングのばね力によって設定された
張力値になるように調整されるのであるが、バックレス
トローラの慣性モーメント及び自重モーメントがいずれ
も過剰張力から設定張力への変動復帰に対抗することに
なり、バックレストローラの高速変位が困難である。バ
ックレストローラの高速変位が困難であれば経糸張力の
調整精度が低下し、織布品質が低下する。
【0004】本発明は、ワープビームから送り出される
経糸を位置固定式ガイドローラによって案内すると共
に、揺動式テンションローラによって張力変動を吸収し
つつ経糸を案内する織機を対象とし、揺動式テンション
ローラが揺動前後中心線から前後いずれの側にずれても
揺動中心線位置へ復帰する応答性を高められるようにし
経糸張力調整装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
揺動式テンションローラの揺動支点をテンションローラ
の上方かつ織機1回転中のテンションローラの揺動前後
中心線上に設定し、前記中心線を鉛直線とした。
【0006】
【作用】テンションローラは織機1回転中の定期的な張
力変動によって前後に揺動し、揺動支点は定期的な前後
揺動の中心線上にある。テンションローラが鉛直線とな
揺動前後中心線からずれた場合には慣性モーメントと
自重モーメントとは互いに対抗し、揺動前後中心線への
テンションローラの復帰の応答性が高められる
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1及
び図2に基づいて説明する。1はワープビームであり、
織機駆動モータとは別の送り出しモータ(図示略)によ
って回転駆動される。ワープビーム1から送り出される
経糸Tはバックローラ2及びテンションローラ3に接し
て案内される。バックローラ2は図示しない左右両サイ
ドフレーム間に回転可能かつ位置変位不能に配設されて
いる。
【0008】テンションローラ3はローラ軸3aを介し
て左右一対のイージングレバー4間に架設支持されてい
る。テンションローラ3とローラ軸3aとの間にはベア
リング11が介在されており、テンションローラ3はロ
ーラ軸3aに対して相対回転可能である。ローラ軸3a
はイージングレバー4に固定されている。
【0009】イージングレバー4は支軸5を介してテン
ションレバー7に揺動可能に支持されており、テンショ
ンレバー7は支軸8を介してサイドフレームに回動可能
に支持されている。
【0010】左右両サイドフレームにはブラケット6が
止着されており、ブラケット6とイージングレバー4と
の間にはイージングスプリング9が張設されている。左
右両サイドフレームとテンションレバー7との間にはロ
ードセル10が介在されている。
【0011】イージングレバー4はイージングスプリン
グ9の引っ張り作用によってバックローラ2側へ付勢さ
れており、イージングスプリング9のばね作用がイージ
ングレバー4及びテンションローラ3を介して経糸Tに
伝えられる。経糸Tの張力はロードセル10によって検
出され、前記送り出しモータはこの張力検出情報に基づ
いて駆動制御される。この駆動制御により経糸Tの送り
出し量が制御され、経糸張力制御が行われる。
【0012】経糸Tの張力は織機1回転中の経糸開閉口
及び筬打ちに起因する定期的な変動を生じるが、この張
力変動はイージングスプリング9によって吸収される。
即ち、織機1回転中の経糸張力増大時にはテンションロ
ーラ3が支軸5を中心に織機の前側に向けて揺動し、織
機1回転中の経糸張力減少時にはテンションローラ3が
支軸5を中心に織機の後側に向けて揺動する。
【0013】図2に示すテンションローラ3の仮想位置
は揺動範囲を表し、実線位置は揺動範囲の前後中心位置
を表す。支軸5はこの前後中心位置の直上に設定されて
いる。即ち、ローラ軸3aと支軸5とを結ぶ線Lは鉛直
線となる。従って、テンションローラ3が実線位置から
前後いずれの側にずれてもその慣性モーメントは自重モ
ーメントとは逆方向になり、テンションローラ3が揺動
前後中心線Lへ復帰する応答性が高められる
【0014】本実施例では相対回動可能な別々のレバー
7,4を用いてロードセル10とイージングスプリング
9とを並列させたが、この並列構成においてロードセル
10の支持ロッド10aと支軸8との距離x、支軸8,
5間の距離、及び支軸5とローラ軸3aとの間の距離を
適宜に設定することによってロードセル10に対する荷
重変動を低減することができる。この荷重変動の低減に
よって前記送り出しモータの制御、即ち経糸送り出し制
御が正確になる。又、ロードセル10に対する荷重変動
の低減によってロードセル10の耐久性も向上する。
【0015】又、ローラ軸3a及びイージングレバー4
が一体的に揺動するため、テンションローラ3の揺動は
全幅にわたって一定であり、経糸群全体に対する付与張
力は均一になる。しかしながら、イージングレバー4と
ローラ軸3aとの間で相対回転可能な構成としてもテン
ションローラ3の復帰の応答性の向上という作用効果に
変わりはない。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、揺動式テ
ンションローラの揺動支点をテンションローラの上方か
つ織機1回転中のテンションローラの揺動前後中心線上
に設定し、前記中心線を鉛直線としたので、テンション
ローラが揺動前後中心線から前後いずれの側にずれても
慣性モーメントと自重モーメントとが互いに対抗し、こ
の対抗作用によってテンションローラが前記揺動前後中
心線に復帰する応答性を高められるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】要部縦断面図である。
【符号の説明】
2…位置固定式のバックローラ、3…テンションロー
ラ、4…テンションローラを支持するイージングレバ
ー、5…揺動支点となる支軸、経糸T。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワープビームから送り出される経糸を位置
    固定式ガイドローラによって案内すると共に、揺動式テ
    ンションローラによって張力変動を吸収しつつ経糸を案
    内する織機において、揺動式テンションローラの揺動支
    点をテンションローラの上方かつ織機1回転中における
    テンションローラの揺動の前後中心線上に設定し、前記
    中心線を鉛直線とした織機における経糸張力調整装置。
JP3157075A 1991-06-27 1991-06-27 織機における経糸張力調整装置 Expired - Lifetime JP2973600B2 (ja)

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JPH055249A JPH055249A (ja) 1993-01-14
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CN103820928B (zh) * 2014-03-11 2015-02-11 长兴圣帆纺织有限公司 一种用于喷气织机的新型张力控制仪
CN105155111B (zh) * 2015-09-24 2016-09-07 湖州现代纺织机械有限公司 一种可调节型经轴后梁装置

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JPH055249A (ja) 1993-01-14

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