JP4883335B2 - 運賃収受システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は主として路面電車やLRT(Light Rail Transit)と呼ばれる中量軌道システムの交通機関で運用される運賃収受システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道、地下鉄等では、各駅に乗車券発行装置、また改札口には乗車券のチェックのために改札機(ゲート)が設備されている。乗客は乗車券発行装置で乗車券を購入する必要があり、現金の場合は、行き先に見合った現金を投入して乗車券(一般的には磁気式乗車券)を購入する。そして、その乗車券が乗車時と降車時に改札機に挿入されると、支払った金額に値する乗車区間であったかがチェックされる。乗車券は乗車時には返却されるが、降車時には乗り継ぎがない限り改札機に回収される。
【0003】
また磁気式カードの定期券あるいは予め金額が預託されているストアードフェア式磁気カードを持っている乗客は、乗車時/降車時には改札機にそれらのカードを直接挿入してチェックを受ける。そしてストアードフェア式磁気カードでは、乗車区間に見合った運賃が減額精算される。
【0004】
路線バス等の一般道路を走行する交通機関では、前記の乗車券発行装置や改札機を用いるシステムは、駅(バス路線では停留所と呼ばれる)の数が格段に多く膨大な設備費用となるため採用されていない。したがって路線バスでは、車内に整理券発行器、運賃表示器、運賃箱の一般的にはワンマン機器と呼ばれる機器を搭載して、バス車内で乗車区間に応じた運賃を受け取る運賃収受システムで運用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
鉄道等で採用されている乗車券発行装置や改札機を用いるシステムを中量軌道システムに応用した場合、膨大な設備費用となるため、中量軌道システムに適した低コストな運賃収受システムの実現が望まれている。
【0006】
また路線バス等で運用されている運賃収受システムを路面電車やLRTに用いた場合、2両、3両と車両が連結で編成される中量軌道システムでは、乗客が運賃を支払うためには運転乗務員がいる最前列車両の前出口まで移動しなければならず、乗客に大変な煩わしさをかけていた。また1両編成の車両であっても、満員の場合には、その移動が困難という問題があった。
【0007】
そのため、連結車では後部車両に車掌乗務員を乗務させる等の対応が必要であり、路線バスでは一般的になっている完全なワンマン運行に移行するには問題を残していた。
【0008】
また運行の定時制を守るには、乗車時あるいは降車時での乗客の取り扱い時間の短縮、すなわち運賃収受のための時間短縮が大変重要な問題であった。
【0009】
この発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、安価で、運賃収受のための処理時間を短縮できる中量軌道システムに適した運賃収受システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決する手段】
請求項1の発明では、各駅に設置される乗車券発行装置と、乗車券発行装置で発行される乗車券と、車両に搭載される車両側機器とからなる運賃精算システムにおいて、乗車券は、少なくともIDコードが記録可能な媒体であり、乗車券発行装置は、発行する乗車券のIDコードを読み取る手段と、乗車券を発行した情報となる少なくとも運賃または降車駅のデータをIDコードと共に乗車券情報として記憶する手段と、車両からのデータ送信要求によって上記乗車券情報を送信する手段とを備え、車両側機器は、上記乗車券発行装置との間でデータの送受信を可能にする無線装置と、上記無線装置で受信した乗車券情報と上記車両の運行情報とを記憶処理して上記乗車券情報および上記運行情報を各乗車券精算装置に配信する中央処理装置と、降車時に投入された乗車券のIDコードを読み取り、上記配信された乗車券情報および上記運行情報を参照して、降車駅において上記乗車券が有効か無効かを判定する乗車券精算装置とを備えている。
【0011】
請求項2の発明では、上記運行情報には、上記車両の現在位置情報および運賃表情報が含まれており、上記乗車券精算装置は、上記読み取った乗車券のIDコードに対応する上記運賃または降車駅のデータを上記乗車券情報から検索してこの検索されたデータと上記運賃情報とに基づいて上記乗車券の有効判定を行う。
【0012】
請求項3の発明では、乗車券は非接触ICタグあるいは非接触ICカードであり、乗車券精算装置には、上記乗車券のIDコードを読み取るために非接触ICリーダが用いられる。
【0013】
請求項4の発明では、乗車券はサーマル式のバーコード印字乗車券であり、上記乗車券は乗車券発行装置で発行される時にIDコードが印字され、乗車券精算装置には、上記乗車券のIDコードのデータ読み取りのために光学式のバーコードリーダが用いられる。
【0014】
請求項5の発明では、乗車券は磁気式乗車券であり、上記乗車券は乗車券発行装置で発行される時にIDコードが磁気記録され、乗車券精算装置には、上記乗車券のデータ読み取りのために磁気式リーダが用いられる。
【0015】
請求項6の発明では、無線装置として光通信手段が用いられる。
【0016】
請求項7の発明では、乗車券精算装置は乗車券の有効と無効とを区別して表示または音声で報知する手段を備えている。
【0017】
請求項8の発明では、乗車券が無効の場合、操作盤に無効乗車券情報を送信し、操作盤は無効乗車券情報を表示または音声で報知する手段を備えている。
【0018】
請求項9の発明では、乗車券発行装置のメンテナンス情報または異常情報をデータ管理装置に送信する手段を備えている。
【0019】
請求項10の発明では、中央処理装置は乗車券発行装置から送信された乗車券情報をもとに現在乗車人数を算出し、操作盤に乗車人数を表示する手段を備えている。
【0020】
請求項11の発明では、中央処理装置は乗車券発行装置から送信された乗車券情報をもとに各駅の乗車/降車人数を算出し、その算出データをメモリ部に記録し、記録データを無線手段あるいはカートリッジタイプのメモリ部にしてデータ管理装置に記録データを転送する手段を備えている。
【0021】
請求項12の発明では、中央処理装置に乗車券情報を記憶し、中央処理装置は各乗車券精算装置から送信された乗車券IDコードをもとに乗車券が有効か無効かを判定するとともに、その結果を該当する乗車券精算装置に送信し、乗車券精算装置は中央処理装置から送信された判定結果を報知する手段を備えている。
【0022】
【発明の実施形態】
(第1の実施形態)
この発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。図1および図2は、この発明による運賃収受システムを示す概念図である。図1は、2両連結のLRT1,LRT2で運用される実施例であり、各機器の配置を示す。LRT1,LRT2には、取り付け場所は特に指定しない中央処理装置40,無線装置50、無線装置50に接続される外部アンテナ501と、乗降口30(場所を示す30A,・・・,30D)の近傍に必要に応じた台数の乗車券精算装置31(場所を示す31A,・・・,31D)が設置される。
【0023】
乗務員がいる運転席近傍には操作盤60が設置される。なお、中央処理装置40は、機能上の説明で分離したが、操作盤60と一体化してもよい。
【0024】
各駅には乗車券20を発行する乗車券発行装置10が設置される。乗車券発行装置10の内部構成を図3に示すが、この例では、乗車券20の媒体を非接触ICタグとした。乗車券20の媒体には、後述する他の媒体も応用可能であるが、実施例では特に断りがない限り非接触ICタグとして説明する。
【0025】
乗客は、乗車の前に乗車券20を購入する。現金であれば現金受付機構13Cに現金を投入し、磁気カードのプリペイドカードであれば磁気カード受付機構13Mにカードを挿入し、あるいは非接触カードのプリペイドカードであれば非接触カード受付機構13Iにカードをかざして、購入ボタンスイッチ群14から希望する行き先ボタンを選定して押す。行先信号を受けて制御部11は、乗車券発行機構15を制御して乗車券貯留庫151から乗車券20を1個取り出し、IDコードリーダ16で乗車券のIDコードを読み取った後、乗客に乗車券として発行する。なお、IDコードリーダ16は、アンテナ部161とICタグ制御回路162で主回路が構成される。
【0026】
乗車券20の媒体を図4に示す。このシステムでは低価格な読み取り専用のICタグ200が使用される。読み取り専用のICタグには、予めIDコード210が記録されており、新たな情報を付加することはできない。そのため乗車券発行装置10は、乗車券20を発行する前にIDコードを読み取り、IDコードと共に、乗車券の有効を判断するにために必要な少なくとも運賃あるいは降車駅コードを含む乗車券情報71をメモリ部12に記憶する。
【0027】
乗車券情報71は、図5に示すIDコード210に関連づけられて、発行年月日211、発行時刻212、発行駅番号213、降車駅番号214、受領した金額による運賃215、発行機械番号216等を必要に応じてデータを加えて記憶される。乗車券情報71には、車両に送信したかどうかを示す送信済みフラグ217、乗り遅れた乗客のために再処理したことを示す再処理フラグ218などの条件が記憶される。なお列車への乗車券情報71の送信は駅ごとに管理できるため、車両側で駅番号を把握することができる。したがって、最低限、運賃あるいは降車駅番号のみで乗車券情報71の有効判定を行うことができる。
【0028】
乗車券発行装置10は、駅に到着した車両からデータ送信要求を受信すると、メモリ部12に記憶した乗車券情報71を車両に送信する。車両との情報送受は無線装置17、外部アンテナ171を介して行う。車両との無線距離は数10メートルでよいので特定小電力無線装置で可能である。後述する管理センタ90に設置されたデータ管理装置91と情報伝送を行う必要があれば、通信距離が遠距離になるので出力を上げた無線装置を用いるか、PHS等の電話回線を利用する第2の無線装置17A、アンテナ171Aを付加するなどランニングコストを考えて選定すればよい。
【0029】
乗り遅れの乗客に対しては、乗車券20を再発行処理機構18に一旦返却してもらい、乗車券のIDコードをもとにメモリ部12に再設定して乗車券20を再発行する。そして、次の車両到着時に乗車券情報を送信する。なお、乗客への案内等はメッセージ表示部19で行う。
【0030】
乗客は、乗車券20を購入して乗降口30A,・・・,30Dの任意の場所から乗車する。乗客は、乗車時には乗車券のチェックがないので自由な乗車となり、降車時のみ乗降口30A,・・・,30D近傍に設置された乗車券精算装置31A,・・・,31Dに乗車券20を投入すればよい。
【0031】
図2は、図1で説明した車両LRT1,LRT2に搭載した各機器の接続関係を示す図である。中央処理装置40は、無線装置50を介して、A駅に到着したときには、A駅に設置された乗車券発行装置10aから乗車券情報71aを、またB駅に到着したときには、B駅に設置された乗車券発行装置10bから乗車券情報71bを受信する。これらの乗車券情報71a、71bは、中央処理装置40の第1メモリ部401に記憶される。
【0032】
第2メモリ部402には、各運行路線毎の運行に必要となる運行情報72としての運行データ、運賃データ等が記憶され、運行にしたがって各駅で乗車券の有効判定に必要な運賃データが読み出される。この技術は、すでに路線バスで用いられているプリペイド式磁気カードの運賃判定で周知になっているため、簡単に説明する。運行の始発時、乗務員は、操作盤60に図示しない入力キーで運行路線番号62を入力する。また運行にしたがって、例えば次駅の案内放送装置に連動して駅信号63が外部信号から入力される。駅に到着したときは、扉の開閉信号64が外部信号から入力され到着時の動作処理をさせることができる。このようにして、中央処理装置40は運行路線番号62、駅信号63、扉開閉信号64等の信号をもとに、停車駅での駅番号を判断して、第2メモリ部402から乗車券の有効判定に必要となる運賃データあるいは停車駅番号等を読み出すことができる。中央処理装置40は、各乗車券精算装置31と高速通信ラインLで接続され、乗車券の有効判定に必要となるデータを運行情報72として送信する。また各乗車券精算装置31から乗車券の処理完了情報73を受信して、第1メモリ部401に記録する。
【0033】
メモリカートリッジ61は、乗車券の精算実績や乗車人員情報等の実績情報を記録するためのものであり、無線装置50を介して後述する管理センタ90に実績情報を送信することにより、実績情報を迅速かつ容易に把握することができる。また、メモリカートリッジ66を運行終了時に乗務員が抜き取って管理センタのデータ管理装置91でデータをダウンロードしてもよい。なおメモリカートリッジ66は、操作盤60に組み込み、中央処理装置40からデータを送信する例を説明したが、中央処理装置に組み込んでもよい。
【0034】
運行あるいは機器を管理する管理センタ90には、データ管理装置91と無線装置92、アンテナ921が設置される。無線装置92により各駅に設置された乗車券発行装置10から乗車券の販売実績やメンテナンス情報74を受信することにより、乗車券残量の不足や釣銭残量の不足を事前に確認でき、補充業務等がよりスムーズに運用できる。また車両とは必要に応じて現在地の位置情報や人員データの各種情報75を収集すれば、より極め細かな運行管理や効率よい運行再編成を企画する基礎データを収集することができる。
【0038】
乗車券精算装置31の内部構成を図6に示す。乗車券精算装置31はインターフェース回路312を介して中央処理装置40とデータ送受を行う。中央処理装置40からは、乗車券情報71の他、運行情報72として乗車券の有効判定に必要となる現在駅情報や運賃表情報が送信され、中央処理回路311は、インターフェース回路312を介して受信した情報をメモリ部313に記憶する。
【0039】
中央処理回路311は、乗車券20が乗車券受付機構314に投入されると、IDコードリーダ315で乗車券のIDコード210aを読み取り、メモリ部313に記憶されている乗車券情報71の中から、IDコード210aに該当する情報を読み出し、投入乗車券20が有効か無効かを判断する。有効であれば表示部318で有効を報知し、乗車券収納部317に収納する。また無効であれば表示部318で無効を報知すると共に乗車券返却機構部316の返却皿(図示せず)に返却し、乗客には乗務員へ申し出る等のメッセージを表示する。なお乗車券が無効の場合は、インターフェース回路312を介してその情報を操作盤60に送信し、乗務員に対し乗客への対応を促す表示を行う。また、処理された乗車券のIDコードは、適時、中央処理装置40側に処理完了情報73として返信される。
【0040】
中央処理装置40の動作を図7のフローチャートを用いて説明する。電源がオンされ(S01)、中央処理装置40の図示しない作業領域のメモリに一時記憶された不要な情報はイニシャライズがされる(S02)。始発駅では運行路線番号62等が設定され、また運行中には駅信号63、扉開閉信号64等の運行情報を取得して(S03)、駅データを判断する(S04)。そして各駅で乗車券発行装置10から乗車券情報71を受信して第1メモリ部401に記録し(S05)、各乗車券精算装置31に乗車券情報71と運行情報72を配信する(S06)。また各乗車券精算装置31から、処理完了情報73を精算データとして収集し(S07)、管理センタ90に各種情報75として送信し(S08)、最終駅に到着すると(S09)、次の路線運行に備えて作業領域メモリの初期化をする(S10)。
【0041】
乗車券精算装置31の動作を、図8のフローチャートで説明する。電源がオンされ(S01)、中央処理回路311の図示しない作業領域のメモリおよび前運行で記憶されていたメモリ部313の不要な乗車券情報71はイニシャライズがされる(S02)。これから運行する路線番号等の運行情報72が中央処理装置40から送信されるので、メモリ部313に記憶する(S03)。なお各駅で、中央処理装置40から乗車券情報71が送信されるが、これもメモリ部313に記憶しておく(S04)。降車駅で乗車券20が投入されると(S05)、IDコードリーダ315でIDコードを読み取る(S06)。メモリ部313に記憶された乗車券情報71から、前記読み出したIDコードに付加された運賃、乗車駅を検索し(S07)、運賃が適正かを判断し、有効/無効表示を処理する(S08)。乗車券が無効の場合、乗車券を返却処理し(S09)、有効の場合、乗車券を収納処理し(S10)、処理結果をメモリ部313に記憶処理した後、中央処理装置40に処理完了情報73を送信する(S11)。
【0042】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、乗車券に非接触ICタグ200を用いたが、乗車券をサーマル式のバーコード印字乗車券220に置き換えることも可能である。図9に示すように乗車券220にはバーコード式のIDコードが印字されるが、目視用の運賃、降車駅データ等を付加させて印字させてもよい。図10の乗車券発行装置10では、図3の乗車券発行機構15およびIDコードリーダ16がサーマルプリンタ15A1、カッタ機構15A2およびサーマル用紙15A3を主構成とした乗車券発行機構15Aに置き換わり、図6のIDコードリーダ315は、図11に示す光学バーコードリーダ315Aに置き換わる。乗車券220が投入された時、光学バーコードリーダ315Aで印字されたIDコードを読み取り、乗車券の有効/無効を判定処理すれば、降車時のみ乗車券の記録データを読み取るだけで、乗車券の有効性判定が可能となり、中量軌道システムに適した運賃収受システムを提供することができる。
【0043】
上記の第2の実施形態で説明した同じ機能部を変形して、非接触ICタグ200を磁気式乗車券に置き換えることも可能である。図は省略するが、乗車券発行装置10の乗車券発行機構が磁気式のリーダ/ライタになり、乗車券20を磁気券にしてIDコードを磁気データで記録する。乗車券精算装置31ではIDコードリーダ315が磁気式リーダ/ライタになり、乗車券20が磁気式リーダ/ライタに挿入された時に磁気情報を読み取り、乗車券の有効/無効を判定処理すれば、降車時のみ乗車券の記録データを読み取るだけで、乗車券の有効性判定が可能となり、中量軌道システムに適した運賃収受システムを提供することができる。なお、本実施例では、乗車券の発行時に乗車券のIDコードを磁気データとして記録する例を説明したが、予めIDコードを磁気データとして記録されている磁気式乗車券を用いてもよい。
【0044】
上記の実施形態は、以下のように変形して実施することもできる。
・上記の第1または第2の実施形態の無線装置を光通信手段に置き換え、乗車券発行装置から各乗車券の個別データを車両側の中央処理装置に送信して、乗車時は乗車券の記録データの読み取りを省略し、降車時のみ乗車券の記録データを読み取り乗車券の有効性判定を可能にした運賃収受システム。
【0045】
・上記の第1または第2の実施形態において、乗車券精算装置は、乗車券の有効と無効とを区別して表示または音声で報知するものとし、無効の時は操作盤に無効乗車券情報を送信して表示または音声で報知するようにした運賃収受システム。
【0046】
・上記の第1または第2の実施形態において、乗車券発行装置は、管理センタとの無線交信手段により、乗車券発行装置のメンテナンス情報、異常情報をデータ管理装置に送信するようにした運賃収受システム。
【0047】
・上記の第1または第2の実施形態において、中央処理装置は、乗車券発行装置から送信された乗車券情報をもとに現在乗車人数を算出し、操作盤に乗車人数を表示するようにした運賃収受システム。現在乗車人数情報は、乗務員が運行時においてサービス向上のために例えば冷暖房を入れるなどの判断情報として利用することができる。
【0048】
・上記の第1または第2の実施形態において、中央処理装置は、乗車券発行装置から送信された乗車券情報をもとに各駅の乗車/降車人数を算出し、その算出データをメモリ部に記録し、記録データを無線手段あるいはカートリッジタイプのメモリ部にしてデータ管理装置に記録データを転送するようにした運賃収受システム。
【0049】
・上記の第1または第2の実施形態において、中央処理装置は、乗車券情報を各乗車券精算装置に配信して行う方式であるが、中央処理装置に乗車券情報を持って、各乗車券精算装置からは乗車券が投入された都度にIDコーを中央処理装置に送信して有効を問い合わせ、その結果をもとに乗車券精算装置が有効/無効を報知するようにした運賃収受システム。この実施形態では、使用される乗車券精算装置の台数とデータ通信の伝送速度で処理時間を計算し、実用に問題ない処理内であれば同じ効果を得られる。
【0050】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、この発明によれば、乗車時の乗車券チェックが不要となるため、乗車時間を最短にでき、運行時間の短縮が図れる。
【0051】
また、鉄道等で使用されている改札機を用いるシステムに比べ、設備費を安価に抑えたまま、確実に運賃を収受できるシステムを提供することができる。
【0052】
さらに、乗車券に非接触ICタグを使用した場合、車上で使用済みの乗車券を回収し、その乗車券を乗車券発行装置に戻して再利用するリサイクル運用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による運賃収受システムの構成を示す図。
【図2】図1に示す車両側機器の接続関連を示す図。
【図3】図1に示す乗車券発行装置の内部構成を示す図。
【図4】乗車券の一実施例を示す図。
【図5】乗車券情報の一実施例によるデータ構成を示す図。
【図6】図1に示す乗車券精算装置の内部構成を示す図。
【図7】車両に搭載される中央処理装置の動作概要を示す図。
【図8】乗車券精算装置の動作概要を示す図。
【図9】本発明の第2の実施形態による乗車券を示す図。
【図10】本発明の第2の実施形態による乗車券発行装置の内部構成を示す図。
【図11】本発明の第2の実施形態による乗車券精算装置の内部構成を示す図。

Claims (12)

  1. 各駅に設置される乗車券発行装置と、乗車券発行装置で発行される乗車券と、車両に搭載される車両側機器とからなる運賃精算システムにおいて、
    乗車券は、少なくともIDコードが記録可能な媒体であり、
    乗車券発行装置は、発行する乗車券のIDコードを読み取る手段と、乗車券を発行した情報となる少なくとも運賃または降車駅データをIDコードと共に乗車券情報として記憶する手段と、車両からのデータ送信要求によって上記乗車券情報を送信する手段とを備え、
    車両側機器は、上記乗車券発行装置との間でデータの送受信を可能にする無線装置と、上記無線装置で受信した乗車券情報と上記車両の運行情報とを記憶処理し上記乗車券情報および上記運行情報を各乗車券精算装置に配信する中央処理装置と、降車時に投入された乗車券のIDコードを読み取り、上記配信された乗車券情報および上記運行情報を参照して、降車駅において上記乗車券が有効か無効かを判定する乗車券精算装置とを備えることを特徴とする運賃収受システム。
  2. 請求項1に記載された運賃収受システムにおいて、
    上記運行情報には、上記車両の現在位置情報および運賃表情報が含まれており、
    上記乗車券精算装置は、上記読み取った乗車券のIDコードに対応する上記運賃または降車駅のデータを上記乗車券情報から検索してこの検索されたデータと上記運賃情報とに基づいて上記乗車券の有効判定を行うことを特徴とする運賃収受システム。
  3. 請求項1または2に記載された運賃収受システムにおいて、
    乗車券は非接触ICタグあるいは非接触ICカードであり、
    乗車券精算装置には、乗車券のIDコードを読み取るために非接触ICリーダを用いることを特徴とする運賃収受システム。
  4. 請求項1または2に記載された運賃収受システムにおいて、
    乗車券はサーマル式のバーコード印字乗車券であり、その乗車券は乗車券発行装置で発行される時にIDコードが印字され、
    乗車券精算装置には、その乗車券のIDコードのデータ読み取りのために光学式のバーコードリーダを用いることを特徴とする運賃収受システム。
  5. 請求項1または2に記載の運賃収受システムにおいて、
    乗車券は磁気式乗車券であり、その乗車券は乗車券発行装置で発行される時にIDコードが磁気記録され、
    乗車券精算装置には、その乗車券のデータ読み取りのために磁気式リーダを用いることを特徴とする運賃収受システム。
  6. 請求項ないし請求項4に記載の運賃収受システムにおいて、
    無線装置は光通信手段であることを特徴とする運賃収受システム。
  7. 請求項ないし請求項6に記載の運賃収受システムにおいて、
    乗車券精算装置は乗車券の有効と無効とを区別して表示または音声で報知する手段を備えることを特徴とする運賃収受システム。
  8. 請求項7に記載の運賃収受システムにおいて、
    乗車券が無効な場合、無効乗車券情報を操作盤に送信する手段を備え、
    上記操作盤は上記無効乗車券情報を表示または音声で報知する手段を備えることを特徴とする運賃収受システム。
  9. 請求項ないし請求項8に記載の運賃収受システムにおいて、
    乗車券発行装置はデータ管理装置にメンテナンス情報または異常情報を送信する手段を備え、
    上記データ管理装置は上記メンテナンス情報または異常情報を記録する手段を備えることを特徴とする運賃収受システム。
  10. 請求項ないし請求項9に記載の運賃収受システムにおいて、
    中央処理装置は乗車券発行装置から送信される乗車券情報をもとに現在乗車人数を算出する手段と、上記乗車人数を操作盤に送信する手段とを備え、
    操作盤は乗車人数を表示する手段を備えることを特徴とする運賃収受システム。
  11. 請求項ないし請求項10に記載の運賃収受システムにおいて、
    中央処理装置は乗車券発行装置から送信される乗車券情報をもとに各駅の乗車人数および降車人数を算出する手段を備え、
    上記算出した乗車人数および降車人数を記録するメモリ手段と、
    上記メモリ手段に記録した乗車人数および降車人数を無線手段あるいはカートリッジタイプのメモリ部を介してデータ管理装置に転送する手段を備えることを特徴とする運賃収受システム。
  12. 請求項ないし請求項11に記載の運賃収受システムにおいて、
    中央処理装置は各乗車券精算装置から送信された乗車券のIDコードをもとに乗車券が有効か無効かを判定する判定手段と、上記判定結果を乗車券精算装置に送信する手段とを備え、
    乗車券精算装置は中央処理装置から送信された判定結果を報知する手段を備えることを特徴とする運賃収受システム。
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