JPH10208096A - 運行管理方法およびその装置 - Google Patents

運行管理方法およびその装置

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JPH10208096A
JPH10208096A JP903597A JP903597A JPH10208096A JP H10208096 A JPH10208096 A JP H10208096A JP 903597 A JP903597 A JP 903597A JP 903597 A JP903597 A JP 903597A JP H10208096 A JPH10208096 A JP H10208096A
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JP
Japan
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card
driver
transportation
written
settlement
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JP903597A
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English (en)
Inventor
Yoshishige Nagata
良茂 永田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現金処理による清算をバス内で行う前提で機
器が整備されているので、運行管理を無線により実現し
ようとすると無線データ通信のための機器を増設する必
要が生じコストが上昇する課題があった。 【解決手段】 交通手段の利用を可能にする価値情報を
書き込んだ乗客カードを発行する発行過程と、該乗客カ
ードにより精算を行う精算過程と、該精算過程による精
算や前記交通手段の運行についてのデータを、前記交通
手段の営業所と車載装置との間で現場運転手により携帯
されて移動する運転手カードに書き込み、該運転手カー
ドを介して前記営業所と前記車載装置との間で授受し、
前記精算や前記交通手段の運行についての管理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、運転中に運転者
が現金を管理する負担を少なくし、乗客や運転者の管理
および運行管理を比較的簡易な装置構成で実現する運行
管理方法およびその装置に関し、特に非接触カード化に
より現金の取り扱いを少なくしてキャッシュレス化をす
すめ、運行管理主体のシステム化を促進できる運行管理
方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バスなどの運行では、バス料金精
算処理は現金処理方式を中心に、定期券、回数券および
プリペイドタイプのマグネット式プリペイドカードが利
用されている。この現金処理方式では、車載機として両
替機、運賃箱等の高価で高性能の機械設備を必要とする
が、回数券、定期券は運転手の目視確認のみであり、高
価な設備を必要としないので広く利用されている。一
方、運行管理システムが導入される場合には、無線によ
り伝送されるデータを各種受信センサで取り込み、走行
を目的とする運行管理データが作成され、料金精算処理
と別システムで扱われているのが一般的である。
【0003】図14は、従来のバス運行管理に適用され
た運行管理方法およびその装置の構成を示すブロック図
であり、図において、1は営業所設備、2はメモリカー
トリッジ、3はマグネット式プリペイドカード、4はバ
ス車載機である。1aは営業所設備1が備える料金精算
処理装置、1bはアンテナ、1cはアンテナ1bが接続
された無線機、1dは無線機1cとの間で送受信データ
の授受を行う運行管理処理装置である。4aはバス車載
機4が備える運賃箱、4bはバス表示器、4cは整理券
発行機、4dはメモリカートリッジ2やマグネット式プ
リペイドカード3に対する書き込みや読み出しを行うた
めのカードリーダライタである。4eは距離センサ、4
gは無線機、4fは無線機1cとの間で送受信データの
授受を行うバス車載機側の運行管理処理装置、4hは無
線機4gに接続されたアンテナである。
【0004】次に動作について説明する。図14に示す
ように、バス車載機4は運賃箱4aを中心に、ドア開信
号S1、テープ信号S2などの信号を取り込み、走行系
統、停留所の判別を行い、バス表示器4bに次停留所お
よび走行距離対応の料金を表示する。乗客は乗車時、整
理券発行機4cから乗車区間を示す整理券(紙片)を受
け取り、降車時、上記整理券と同時に、上記バス表示器
4bの料金表示の金額を上記運賃箱4aへ投入し、運転
手が金額を目視で確認する方法が一般的である。
【0005】一方、最近ではマグネット式プリペイドカ
ード3を使用して、このマグネット式プリペイドカード
3に書き込まれている情報をカードリーダライタ4dに
読み書きさせ、その結果をメモリカートリッジ2を介し
て、営業所設備1に設置してある料金精算処理装置1a
で精算処理させる運行管理方法およびその装置がある。
この運行管理方法およびその装置では、バス車載機4に
おいて距離センサ4e,ドア開信号S1,テープ信号S
2などの各種信号を取り込んで、運行管理処理装置4f
が走行系統や走行位置データなどの運行管理データを作
成し、無線機4gによりバス営業所の営業所設備1へ無
線データとして送信する。バス営業所ではバス車載機4
から送られてきた前記運行管理データを無線機1cで受
信し、運行管理処理装置1dで全体の運行管理データと
して処理する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の運行管理方法お
よびその装置は以上のように構成されているので、バス
運行に適用された場合にはバス料金の精算をバス内で現
金処理により行うことを前提に機器が整備され、運行管
理と切り離されて実施されている結果、前記無線による
データ通信で運行管理を実現しようとするとそのための
機器を新たに増設する必要が生じ、高価なシステムにな
ってしまう課題があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、信頼性の高い料金精算処理と運行
管理とを簡易な構成で実現できる運行管理方法およびそ
の装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る運行管理方法は、交通手段の利用を可能にする価値情
報を書き込んだ乗客カードを発行する発行過程と、該発
行過程で発行された乗客カードにより精算を行う精算過
程と、該精算過程による精算や前記交通手段の運行につ
いてのデータを、前記交通手段の営業所と前記交通手段
の車載装置との間で前記交通手段の現場運転手により携
帯されて移動する運転手カードに書き込み、書き込んだ
前記データを前記運転手カードを介して前記交通手段の
営業所と前記交通手段の車載装置との間で授受し、前記
精算や前記交通手段の運行についての管理を行う管理過
程とを備えるようにしたものである。
【0009】請求項2記載の発明に係る運行管理方法
は、乗客カードによる精算や運行ルート、運行時間など
の現場運転手に割り当てられた当日の運行業務の内容、
運行実績などの運転手カードに書き込まれたデータを、
交通手段の営業所と前記交通手段の車載装置との間で授
受し、前記交通手段の利用についての精算および運行に
ついての管理を管理過程で行うようにしたものである。
【0010】請求項3記載の発明に係る運行管理方法
は、運転手カードから収集した精算や運行実績などのデ
ータをもとに運行計画を作成する運行計画作成過程と、
該運行計画作成過程により作成された運行計画をもと
に、各営業所において運行ルート、運行時間などの自営
業所の運行業務の内容を決定し現場運転手毎の割り当て
を行う業務割当過程とを備えるようにしたものである。
【0011】請求項4記載の発明に係る運行管理方法
は、業務割当過程で割り当てられている運行業務の内容
および前記運行業務に必要な基本データを、現場運転手
の識別情報をもとに始業時に当該現場運転手の運転手カ
ードへ書き込む運行業務内容書込過程と、該運行業務内
容書込過程で運転手カードへ書き込んだ運行業務の内容
および前記運行業務に必要な基本データを、当該現場運
転手が運行を開始する際に車載装置へ読み込ませる運行
業務内容読込過程と、該運行業務内容読込過程で読み込
ませた前記運行業務の内容および前記運行業務に必要な
基本データをもとに前記現場運転手が行う交通手段の運
行に伴う精算や運行実績を前記運転手カードへ記憶させ
る精算・運行実績記憶過程と、該精算・運行実績記憶過
程で記憶した前記精算や前記運行実績についてのデータ
を交通手段の営業所で前記運転手カードから読み出して
処理する精算・運行実績読出過程とを備えるようにした
ものである。
【0012】請求項5記載の発明に係る運行管理方法
は、運行業務内容読込過程で運転手カードへ読み込ませ
た前記運行業務の内容を表示する運行業務内容表示過程
を有し、前記運行業務内容表示過程で表示した前記運行
業務の内容を現場運転手が確認しながら交通手段の運行
を行うことを可能にしたものである。
【0013】請求項6記載の発明に係る運行管理方法
は、交通手段の利用を可能にする価値情報およびカード
種別を書き込んだ乗客カードを発行し、発行された乗客
カードにより運賃の精算を行い、精算や前記交通手段の
運行についてのデータを運転手カードに書き込み、前記
運転手カードに書き込んだ前記データを前記交通手段の
営業所と前記交通手段の車載装置との間で当該運転手カ
ードを介して授受し、前記精算や前記交通手段の運行に
ついての管理を行うようにしたものである。
【0014】請求項7記載の発明に係る運行管理方法
は、交通手段利用の際に必要な現金に代えて前払方式に
よる金額情報の書き込まれた乗客カードを用いて運賃を
精算するようにしたものである。
【0015】請求項8記載の発明に係る運行管理方法
は、交通手段の利用開始地点、利用終了地点および料金
についての情報をもとに、乗客カードに書き込まれてい
る金額情報により運賃の精算を行った際のデータを、前
記乗客カードおよび運転手カードへ書き込むようにした
ものである。
【0016】請求項9記載の発明に係る運行管理方法
は、乗客カードに書き込まれている金額情報により運賃
の精算を行った際の集計データを運転手カードへ書き込
むようにしたものである。
【0017】請求項10記載の発明に係る運行管理方法
は、利用区間、経由地、使用開始年月日、有効期間など
の交通手段の利用を許可する範囲を規定する利用許可範
囲規定情報が書き込まれた定期カードを用いて運賃を精
算するようにしたものである。
【0018】請求項11記載の発明に係る運行管理方法
は、交通手段の利用開始地点、利用終了地点および利用
年月日が、定期カードに書き込まれている利用許可範囲
規定情報により規定される前記交通手段の利用を許可す
る範囲に含まれているか否かを乗車時および降車時に判
定し、前記交通手段に対する乗車や降車についてのデー
タを前記定期カードおよび運転手カードへ書き込むよう
にしたものである。
【0019】請求項12記載の発明に係る運行管理方法
は、利用許可範囲規定情報が書き込まれた定期カードを
利用した交通手段に対する乗車や降車についての集計デ
ータを運転手カードへ書き込むようにしたものである。
【0020】請求項13記載の発明に係る運行管理方法
は、前払方式により利用回数情報が書き込まれた回数カ
ードを用いて運賃を精算するようにしたものである。
【0021】請求項14記載の発明に係る運行管理方法
は、回数カードに書き込まれている利用回数情報により
運賃の精算を行った際のデータを、前記回数カードおよ
び運転手カードへ書き込むようにしたものである。
【0022】請求項15記載の発明に係る運行管理方法
は、回数カードに書き込まれている利用回数情報により
運賃の精算を行った際の集計データを運転手カードへ書
き込むようにしたものである。
【0023】請求項16記載の発明に係る運行管理方法
は、乗車時に乗客が現金と引き替えに現場運転手から受
け取る所定額の金額情報の書き込まれた臨時カードを発
行するとともに、前記現場運転手が現金と引き替えに乗
客に渡した前記臨時カードの枚数の集計データを運転手
カードへ書き込み、前記臨時カードによる運賃について
の精算や交通手段の運行についてのデータを運転手カー
ドに書き込み、前記運転手カードに書き込んだ前記デー
タを前記交通手段の営業所と前記交通手段の車載装置と
の間で授受し、前記運賃についての精算や前記交通手段
の運行についての管理を行うようにしたものである。
【0024】請求項17記載の発明に係る運行管理方法
は、臨時カードに書き込まれている所定額の金額情報に
より運賃の精算を行った際のデータを、前記臨時カード
および運転手カードへ書き込むようにしたものである。
【0025】請求項18記載の発明に係る運行管理方法
は、臨時カードに書き込まれている所定額の金額情報に
より運賃の精算を行った際の集計データを運転手カード
へ書き込むようにしたものである。
【0026】請求項19記載の発明に係る運行管理方法
は、乗車時に乗客の支払った金額に応じた金額情報が現
場運転手により書き込まれた臨時カードを発行するとと
もに、前記臨時カードの発行枚数の集計データおよび前
記臨時カードによる前記運賃についての精算や交通手段
の運行についてのデータを運転手カードに書き込み、前
記運転手カードに書き込んだ前記データを前記交通手段
の営業所と前記交通手段の車載装置との間で授受し、前
記運賃についての精算や前記交通手段の運行についての
管理を行うようにしたものである。
【0027】請求項20記載の発明に係る運行管理方法
は、乗客の支払った金額に応じて臨時カードに書き込ま
れている金額情報により運賃の精算を行った際のデータ
を、前記臨時カードおよび運転手カードへ書き込むよう
にしたものである。
【0028】請求項21記載の発明に係る運行管理方法
は、臨時カードに書き込まれている金額情報により運賃
の精算を行った際の集計データを運転手カードへ書き込
むようにしたものである。
【0029】請求項22記載の発明に係る運行管理方法
は、現場運転者が運行業務に就く際に持ち出した臨時カ
ード枚数の持出実績を登録し、現場運転者が運行業務を
終了する際に、運転手カードに書き込まれている前記臨
時カードの発行枚数の集計データと前記現場運転手が乗
客から受け取った現金の総額とを照合するようにしたも
のである。
【0030】請求項23記載の発明に係る運行管理方法
は、複数人による共同使用、学生・老人・障害者などの
乗客の割引処理などの特殊入力処理を精算過程において
現場運転手の操作で行うようにしたものである。
【0031】請求項24記載の発明に係る運行管理方法
は、乗客が乗車する際に特殊入力処理を現場運転手の操
作で行うようにしたものである。
【0032】請求項25記載の発明に係る運行管理装置
は、カード発行手段により発行された乗客カードに書き
込まれている価値情報を非接触で読み取り、精算処理結
果を前記乗客カードへ非接触で書き込む乗客カードリー
ドライト処理手段と、該乗客カードリードライト処理手
段が前記乗客カードから読み取った価値情報により交通
手段利用時の精算処理を行う精算処理手段と、該精算処
理手段による精算や前記交通手段の運行についてのデー
タを、前記交通手段の営業所と前記交通手段の車載装置
との間で前記交通手段の現場運転手により携帯されて移
動する運転手カードに書き込み、あるいは前記運転手カ
ードから読み出す運転手カードリードライト処理手段
と、該運転手カードリードライト処理手段により前記運
転手カードを介して前記データを前記交通手段の営業所
と前記交通手段の車載装置との間で授受し、前記精算や
前記交通手段の運行についての管理を行う管理手段とを
備えるようにしたものである。
【0033】請求項26記載の発明に係る運行管理装置
は、交通手段の営業所と前記交通手段の車載装置との間
で、乗客カードによる精算や運行ルート、運行時間など
の現場運転手に割り当てられた当日の運行業務の内容、
運行実績などのデータを運転手カードを介して運転手カ
ードリードライト処理手段により授受し、前記交通手段
の精算および運行についての管理を行う管理手段を備え
るようにしたものである。
【0034】請求項27記載の発明に係る運行管理装置
は、運転手カードから収集した精算や運行実績などのデ
ータをもとに各営業所の運行計画を作成する運行計画作
成手段と、該運行計画作成手段により作成された運行計
画をもとに、前記各営業所において運行ルート、運行時
間などの自営業所の運行業務の内容を決定し現場運転手
毎の割り当てを行う業務割当手段とを備えるようにした
ものである。
【0035】請求項28記載の発明に係る運行管理装置
は、業務割当手段により割り当てた運行業務の内容を、
現場運転手の識別情報をもとに始業時に当該現場運転手
の運転手カードへ書き込む運行業務内容書込手段と、該
運行業務内容書込手段が運転手カードへ書き込んだ運行
業務の内容を、当該現場運転手が運行を開始する際に車
載装置へ読み込む運行業務内容読込手段と、該運行業務
内容読込手段が読み込んだ前記運行業務の内容をもとに
前記現場運転手が行う交通手段の運行に伴う精算や運行
実績についてのデータを前記運転手カードへ記憶する精
算・運行実績記憶手段と、該精算・運行実績記憶手段に
より記憶した精算や運行実績についての前記データを交
通手段の営業所で読み出す精算・運行実績読出手段とを
備えるようにしたものである。
【0036】請求項29記載の発明に係る運行管理装置
は、運行業務内容読込手段により運転手カードへ読み込
まれた運行業務の内容を表示し、表示した前記運行業務
の内容を現場運転手が確認しながら交通手段の運行を行
うことを可能にする運行業務内容表示手段を備えるよう
にしたものである。
【0037】請求項30記載の発明に係る運行管理装置
は、交通手段の利用を可能にする価値情報およびカード
種別を書き込んだ乗客カードを発行するカード発行手段
と、該カード発行手段が発行した乗客カードにより運賃
を精算する精算処理手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0038】請求項31記載の発明に係る運行管理装置
は、前払方式によりカード発行手段が発行した金額情報
の書き込まれた乗客カードを用いて精算処理手段が運賃
を精算するようにしたものである。
【0039】請求項32記載の発明に係る運行管理装置
は、カード発行手段が発行した利用区間、経由地、使用
開始年月日、有効期間などの交通手段の利用を許可する
範囲を規定する利用許可範囲規定情報の書き込まれた定
期カードを用いて、精算処理手段が運賃を精算するよう
にしたものである。
【0040】請求項33記載の発明に係る運行管理装置
は、カード発行手段で発行された前払方式により利用回
数情報の書き込まれた回数カードを用いて、精算処理手
段が運賃を精算するようにしたものである。
【0041】請求項34記載の発明に係る運行管理装置
は、乗車時に乗客が現金と引き替えに現場運転手から受
け取る所定額の金額情報の書き込まれた臨時カードを発
行するとともに、前記現場運転手が現金と引き替えに乗
客に渡した前記臨時カードの枚数の集計データを運転手
カードリードライト処理手段により運転手カードへ書き
込むカード発行手段と、前記運転手カードリードライト
処理手段により運転手カードに書き込まれた前記臨時カ
ードによる運賃についての精算や交通手段の運行につい
てのデータおよび前記集計データを前記交通手段の営業
所と前記交通手段の車載装置との間で授受し、前記運賃
についての精算処理状況や前記交通手段の運行について
の管理を行う管理手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0042】請求項35記載の発明に係る運行管理装置
は、乗車時に乗客が現金と引き替えに受け取る、当該金
額に応じて現場運転手により金額情報が書き込まれた臨
時カードを発行するとともに、前記現場運転手が前記乗
客に渡した前記臨時カードの枚数の集計データを運転手
カードリードライト処理手段により運転手カードへ書き
込むカード発行手段と、前記運転手カードリードライト
処理手段により運転手カードに書き込まれた前記臨時カ
ードによる運賃についての精算や交通手段の運行につい
てのデータおよび前記集計データを前記交通手段の営業
所と前記交通手段の車載装置との間で授受し、前記運賃
についての精算や前記交通手段の運行についての管理を
行う管理手段とを備えるようにしたものである。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
バス運行管理に適用されたときの運行管理方法およびそ
の装置の構成を示す機能ブロック図である。図におい
て、10はバス営業所処理装置、20は運転手、運行、
運賃などの管理を行うための運転手カード、30は乗客
が携帯する乗客カード、40はバスに搭載された車載装
置である。10aはバス営業所処理装置10においてバ
ス運行計画を作成するバス運行計画作成手段(業務割当
手段)、10bはバス運行の実績を収集するバス運行実
績収集処理手段、10cは乗客カード30を発行するバ
スカード発行手段(カード発行手段)である。40aは
車載装置40において運転手カード20に書き込まれて
いるバス運行計画を処理したり、運行実績を処理するバ
ス運行計画・実績処理手段(管理手段)、40bはバス
料金の精算処理を行う料金精算処理手段、40cは乗客
カード30に対する残額情報の読み出しや書き換え、そ
の他各種情報の読み出しや書き換えを行う乗客カードリ
ードライト処理手段である。
【0044】図2は、バス営業所処理装置10において
バス運行計画作成手段10a,バス運行実績収集処理手
段10b,バスカード発行手段10cなどを機能させる
ためのハードウェア構成を示すブロック図である。図に
おいて、50は乗客カード30に対し非接触でデータの
読み出しや書き込みを行うことの可能な非接触カードリ
ーダライタである。この非接触カードリーダライタとし
ては特開平5−266393号公報などに開示されてい
る構成、また接触式のカードリーダライタとしては特開
平6−162297号公報などに開示されている構成を
適用することができる。なお、非接触カードリーダライ
タとしては特開平5−266393号公報で開示された
もの以外にも多数の技術が公知となっており、これらの
技術を適用することも可能である。101はCPUなど
の処理装置(カード発行手段,運転手カードリードライ
ト処理手段,管理手段,業務割当手段,運行業務内容書
込手段,精算・運行実績読出手段)、102はCRTな
どの表示装置、103は補助メモリ(カード発行手
段)、104は運転手カード20との間でデータの授受
を行うPCカードインタフェース(運転手カードリード
ライト処理手段,運行業務内容書込手段,精算・運行実
績読出手段)、105はROM、106はRAM、10
7は非接触カードリーダライタ50との間でデータ通信
を行うための通信インタフェース、108はプリンタ6
0との間でデータの授受を行うためのプリンタインタフ
ェースである。
【0045】図3は、バスに搭載された車載装置40の
バス運行計画・実績処理手段40a,料金精算処理手段
40b,乗客カードリードライト処理手段40cなどを
機能させるためのハードウェア構成を示すブロック図で
ある。図において、201はCPUなどの処理装置(料
金精算処理手段,運転手カードリードライト処理手段,
管理手段,運行業務内容読込手段,精算・運行実績記憶
手段,運行業務内容表示手段)、202は表示装置(運
行業務内容表示手段)、203は補助メモリ、204は
運転手カード20との間でデータの授受を行うPCカー
ドインタフェース(運転手カードリードライト処理手
段,運行業務内容読込手段,精算・運行実績記憶手
段)、205はROM、206はRAM、207は非接
触カードリーダライタ50との間でデータ通信を行うた
めの通信インタフェース、208は表示データをバス表
示器70との間で入出力するための外部入出力インタフ
ェースである。250は営業所に設置されている非接触
カードリーダライタである。
【0046】図4は、この実施の形態1の運行管理方法
およびその装置を実現するためのバス営業所処理装置1
0側のソフトウェア構成を示す機能ブロック図、図5は
車載装置40側のソフトウェア構成を示す機能ブロック
図である。図4において、150は運行計画作成・実績
処理装置などの機能を集約した営業所サーバ(運行計画
作成手段)であり、例えば本社に設置されている。15
1は営業所サーバ通信処理、162は営業所サーバ通信
処理151へ送られる料金処理データ、163は営業所
サーバ通信処理151へ送られる運行実績データ、16
4は営業所サーバ通信処理151へ送られる統計デー
タ、152はバス営業所処理装置10の補助メモリ10
3に格納される基本データである。この基本データ15
2には、ダイヤデータ152a、勤務割当データ152
b、停留所データ152c、料金データ152d、当日
勤務データ152e、料金処理データ152f、運行実
績データ152g、統計データ152h、カード発行実
績データ152iなどがある。153はCRT・キーボ
ード操作・表示処理、154は当日勤務データ作成処
理、155は運転手カードリードライト処理、156は
当日統計データ作成処理、157は帳票出力処理、16
0は印字処理、161は乗客カード発行処理、165は
乗客カード発行処理161へ送られる停留所データ、1
66は乗客カード発行処理161へ送られる料金データ
である。
【0047】図5において、251は運転手カードリー
ドライト処理、252は車載装置40の補助メモリ20
3に格納される各種データであり、252aは勤務割当
データ、252bは停留所データ、252cは料金デー
タ、252dは走行実績データ、252eは料金処理実
績データである。253は乗客カードリードライト料金
収受処理、254は勤務割当内容を表示する勤務割当表
示処理、255は走行データを表示する走行データ表示
処理、256は各停留所を通過するたびに停留所表示、
料金表示を更新するための停留所スイッチ、257は特
殊入力処理である。
【0048】次に、運転手カード20の(1)始業点呼
時のデータの流れ、(2)終業点呼時のデータの流れ、
および乗客カード発行時のデータの流れについて説明す
る。運行計画作成・実績処理装置などの機能を集約する
営業所サーバ150により、営業所サーバ通信処理15
1を介してバス営業所の運行計画データを取り込み、ま
た運行実績データを返すことが出来るが、サーバ通信の
代わりにフロッピーディスクなどにより受け渡しするこ
とも可能である。運行計画データ、運行実績データはハ
ードディスクなどの補助メモリ103にダイヤデータ1
52a、勤務割当データ152b、停留所データ152
c、料金データ152dなどの基本データ152として
格納される。
【0049】(1)始業点呼時 運転手カード20が挿入されると運転手IDデータか
ら、前記基本データ152をもとに当日勤務データ作成
処理154において予め作成されている当日勤務データ
152eを補助メモリ103から取り出し、運転手カー
ドリードライト処理155によりデータが運転手カード
20へ書き込まれ、運転手カード20は運転手に渡され
る。運転手は、この運転手カード20を携帯してバスの
運転業務に入る。
【0050】運転手カード20に書き込まれた当日勤務
データ152eは運転手カード20が車載装置40に差
し込まれると、運転手カードリードライト処理251に
より車載装置40の補助メモリ203に勤務割当データ
252a、停留所データ252b、料金データ252c
として書き込まれる。また、勤務割当表示処理254に
より当日勤務データが表示装置202に示されるので運
転手はその表示内容に従って運転業務を行うことができ
る。一方、走行時に図示していないテープ案内装置など
と連動した停留所スイッチ256により走行データが更
新され、走行データ表示処理255により表示された走
行データ表示処理結果が、走行実績データ252dとし
て記録される。
【0051】また、乗客カード30に対しては、乗客の
乗降時に乗客カードリードライト料金収受処理253に
より料金計算され、個々の乗客カード30へ料金精算処
理結果が書き込まれる。また料金処理実績データ252
eとして補助メモリ203に書き込まれると同時に、運
転手カード20へも前記走行実績データ252dや料金
処理実績データ252eが書き込まれる。従って、運転
手カード20を介して運行計画の表示、運行実績データ
の収集が出来る。
【0052】このように運転手の始業点呼時には、バス
営業所処理装置10においてPCカードインタフェース
104を介して運転手カード20へ前記運行計画情報が
書き込まれ、運転手はバスに搭乗する際に、運転手カー
ド20に書き込まれている運行計画情報をPCカードイ
ンタフェース204を介して処理装置201に読み込ま
せる。そして、運転手は当該運行計画を表示装置202
へ表示させ、その日の運行計画を表示装置202で確認
しながらバスの運行を行う。そして、その日のバス運行
に伴う料金精算結果や運行実績結果は処理装置201に
より処理されて、補助メモリ203や運転手カード20
へ書き込まれる。
【0053】(2)終業点呼時 料金精算処理を含む運行実績データの入った運転手カー
ド20は、CRT・キーボード操作・表示処理153か
らの操作入力により運転手カードリードライト処理15
5により読み取られ、補助メモリ103へ料金処理デー
タ152f(料金処理の実績)、運行実績152gとし
て書き込まれ、当日統計データ作成処理156により統
計処理されて、統計データ152hとして補助メモリ1
03へ書き込まれる。この統計処理された当日統計デー
タはまた帳簿出力処理157へ送られて、印字処理16
0が行われる。
【0054】このように終業点呼時には、バス営業所処
理装置10のPCカードインタフェース104を介し
て、運転手カード20に書き込まれているその日の料金
精算結果についての情報、運行実績結果についての情報
を処理装置101に読み取らせる。読み取った前記料金
精算結果、運行実績結果についての情報は、表示装置1
02で表示したりバス運行実績収集処理手段10bで処
理される。
【0055】また、乗客カード30の発行は、前記基本
データ152から停留所、料金などのデータを読み出し
て、この読み出したデータをもとにCRT・キーボード
操作・表示処理153により乗客カード発行処理161
で発行される。この乗客カード30の発行の際には一部
のデータ入力操作を伴うが、大部分の処理は自動化・機
械化されている。この場合、バス営業所処理装置10の
処理装置101は乗客カード30の発行要求に応じて通
信インタフェース107を介して非接触で非接触カード
リーダライタ50により料金精算の際に利用可能な金
額、使用期限、乗車可能回数などの価値情報を乗客カー
ド30へ書き込んで発行する。
【0056】この乗客カード30に対しては、乗客の乗
降時の乗客カード30の提示により、車載装置40の非
接触カードリーダライタ250と通信インタフェース2
07を介して処理装置201の料金精算処理手段40b
が料金精算処理を行う。乗客カード30に書き込まれて
いる利用可能な金額、使用期限、乗車可能回数などの価
値情報は前記料金精算処理結果をもとに書き換えられ
る。
【0057】以上のように、この実施の形態1の運行管
理方法およびその装置では、バス営業所処理装置10で
乗客カード30の発行が行われ、運転手カード20を介
してバス営業所処理装置10と車載装置40との間でバ
ス運行計画情報、運行実績情報および料金精算情報など
が授受され料金の精算処理を含む運行管理が行われるの
で、バス営業所処理装置10と車載装置40との間でバ
ス運行計画情報、運行実績情報および料金精算情報など
のデータを無線で送受信する必要がなくなるため、比較
的簡易な構成で料金精算処理やバス運行管理を実現でき
る効果がある。なお、以上説明した実施の形態1では交
通機関としてバスの運行管理方法およびその装置につい
て説明したが、他の例えば鉄道などの交通機関に適用す
ることも可能である。
【0058】実施の形態2.前記実施の形態1では乗車
券に代る乗客カードを発行するものとして説明したが、
この実施の形態2では利用区間および利用期間が限られ
る定期カードを発行する。図6は、この発明の実施の形
態2による運行管理方法およびその装置による定期カー
ド発行処理を示すフローチャート、図7は料金精算処理
を示すフローチャートである。なお、バス営業所処理装
置10と車載装置40のハードウェアの構成は図2およ
び図3と同様であり、またソフトウェアの構成は図4お
よび図5と同様であると考えてよく、乗客カードを定期
カードに読み替える。以下、これらのフローチャートに
従って説明を進める。
【0059】先ず、図6のフローチャートに示す定期カ
ード発行処理について説明すると、バスカード発行にお
いて(ステップST1)定期カードを発行する場合に
は、バスカード発行処理ステップを経て定期カード発行
についての画面を開くことになる(ステップST2)。
この定期カード発行についての画面が開き表示が行われ
る(ステップST3)と、定期カード発行についての必
要事項、たとえば利用区間、経由地、使用開始年月日、
有効期間、カード種類等について画面上でデータ作成す
る(ステップST4)。さらにこれら入力結果を確認し
た後(ステップST5)、額面金額、カード発行番号、
発行日などについての情報を前記データ作成された情報
から自動生成する(ステップST6)。これらの作成デ
ータについての確認が行われた後(ステップST7)、
今度は定期カードへの書き込み処理と定期カードの発行
処理を行う(ステップST8)。この定期カードへの書
き込み処理と定期カードの発行処理を行った後、さらに
処理結果の実績登録が行われる(ステップST9)。
【0060】以上、定期カードの発行処理動作について
説明したが、次に乗客の乗降時の料金精算処理につい
て、図7のフローチャートに従って説明する。乗客はバ
スへ乗車する際および降車する際に定期カードを非接触
カードリーダライタ250へ近づけ、定期カードが有効
であることの確認が行われる。定期カードを非接触カー
ドリーダライタ250に近づけると(ステップST1
2)、定期カードのデータが非接触カードリーダライタ
250により読み取られ、利用区間、経由地、有効期間
年月日、カード番号、発行年月日、額面金額などが読み
出され(ステップST13)、例えば表示装置202に
表示される(ステップST14)。車載装置40の処理
装置201は期間、区間、前回の乗・降車データなどか
ら当該定期カードの使用が正規使用か否かを判定処理し
(ステップST15,ステップST16)、正規使用で
あれば判定結果が良いことを示す「判定良表示」を行う
(ステップST17)。一方、正規使用でなければ判定
結果が不良であることを示す「判定不良表示」を行い
(ステップST20)、別途、料金精算を行うことにな
る。「判定良表示」を行なったときには、定期カードへ
乗車、降車結果についての乗/降車結果データを書き込
み(ステップST18)、さらに運転手カード20へ集
計結果を書き込む(ステップST19)。
【0061】以上説明したように、従来は定期券の券面
を運転手が目視確認していたが、この実施の形態2では
非接触で定期カードに書き込まれているデータが読み出
され、定期カードが正規使用されているか否かが自動的
に判断されるため、運転手の負担が軽減され、さらに定
期カードの使用実績が自動的に集められ運行計画に利用
されるシステムを比較的簡易な構成で実現できる効果が
ある。
【0062】実施の形態3.前記実施の形態2では利用
区間および利用期間が限られる定期カードを発行するも
のとして説明したが、この実施の形態では、従来、回数
券と称されている回数カードを発行する。図8は、この
発明の実施の形態3による運行管理方法およびその装置
による回数カード発行処理を示すフローチャート、図9
は回数カードに対する料金精算処理を示すフローチャー
トである。なお、バス営業所処理装置10と車載装置4
0のハードウェアの構成は図2および図3と同様であ
り、またソフトウェアの構成は図4および図5と同様で
あると考えてよく、乗客カードを回数カードに読み替え
る。
【0063】以下、これらのフローチャートに従って説
明を進めるが、図8において図6と同一または相当のス
テップについては同一の符号を付し説明を省略する。回
数カードの発行は営業所において行われる。この回数カ
ードの発行処理は、前記実施の形態2の図6で説明した
定期カードの発行処理と同様であり、定期カードに代え
て回数カードを発行する。このため、ステップST32
で回数カード発行画面を開き、ステップST34では画
面上で「回数カード」であるカード種別を指定し、回数
カード発行のためのデータ作成を行う。また、ステップ
ST38では回数カードとして利用可能な額面金額、カ
ード番号、発行日、利用可能回数などの各種情報の書き
込み処理を行い、回数カードの発行を行う。
【0064】次に、図9(a)および図9(b)に示す
フローチャートを参照して乗客の乗降時の料金精算処理
について説明する。先ず、図9(a)に示す乗車時の精
算処理では、回数カードを非接触カードリーダライタ2
50に近づける(ステップST41)と、回数カードの
回数データを非接触カードリーダライタ250が読み取
る(ステップST42)。このとき非接触カードリーダ
ライタ250が読み取るデータは、回数カードに書き込
まれているカード種類、額面金額、残額、カード番号、
発行年月日などであり、これら読み取ったデータは表示
される(ステップST43)。また、乗車に際しては、
利用人数、割引処理などの特殊処理の有無についての判
定を行い(ステップST44)、複数人による共同使
用、学生・老人・障害者などの割引処理などの特殊入力
処理を行う必要があるときには、運転手の操作により特
殊処理についての入力処理を行い(ステップST4
5)、残額などから使用可能か否かを判定し(ステップ
ST46)、使用可能であるとの判定を行うと判定良表
示を行い(ステップST47)、次いで回数カードへ乗
車結果のデータの書き込みを行う(ステップST4
8)。一方、ステップST46において使用不可との判
定を得れば、判定不良表示を行い(ステップST4
9)、別料金で精算を行うことになる。
【0065】図9(b)に示す降車時の精算処理では、
非接触カードリーダライタ250に近づけられた回数カ
ードに書き込まれているデータを読み出した後(ステッ
プST51,ステップST52)、読み出したデータを
表示し(ステップST53)、料金精算処理を行う(ス
テップST54)。そして、この料金精算処理結果を回
数カードへ書き込んだ後(ステップST55)、運転手
カード20へ各回数カードについての集計結果を書き込
む(ステップST56)。
【0066】以上説明したように、従来は回数券を運転
手が目視確認していたが、この実施の形態3では非接触
で回数カードに書き込まれているデータが読み出され、
回数カードを利用した運賃精算処理が行われ、回数カー
ドの正規使用、不正使用が自動的に判断されるため運転
手の負担が軽減される。この場合に、複数人による共同
使用、学生・老人・障害者などの割引処理などを運転手
の操作により行うことができ、乗客が回数カードを利用
する形態や乗客が学生・老人・障害者などである場合な
ど、乗客の種別に応じた細かなサービスにも対応するこ
とが可能である。さらに回数カードの使用実績や使用状
況についての情報が運転手カード20を介して収集され
運行計画に利用することが出来、このようなシステムを
比較的簡易な構成で実現できる効果がある。
【0067】実施の形態4.前記実施の形態3では回数
カードを発行するものとして説明したが、この実施の形
態4では臨時カードの発行を行う。図10は、この発明
の実施の形態4による運行管理方法およびその装置によ
る臨時カード発行処理、営業所で終業点呼時に行う料金
精算処理を示すフローチャート、図11は乗降時の料金
精算処理を示すフローチャートである。なお、バス営業
所処理装置10と車載装置40のハードウェアの構成は
図2および図3と同様であり、またソフトウェアの構成
は図4および図5と同様であると考えてよく、乗客カー
ドを臨時カードに読み替える。
【0068】以下、これらのフローチャートに従って説
明を進める。臨時カードとして発行されるバスカードは
営業所で始業点呼時に運転手に渡され、バスカード仮発
行として登録される(ステップST61)。この臨時カ
ードには臨時カードとして利用可能なデータが予め書き
込まれており、運転手に始業時に手渡される(ステップ
ST62)。運転手は手渡された臨時カードの枚数を確
認し、使用に際して必要なデータの入力を行う(ステッ
プST63)。この結果、発行結果の実績登録が行われ
(ステップST64)、仮発行が完了する。
【0069】次に、終了点呼時に営業所において行われ
る精算処理について説明する。終業点呼時には、運転手
カード20に書き込まれている臨時カード発行データの
読み出しを行い(ステップST71)、集計処理を行い
(ステップST72)、集計処理結果を表示する(ステ
ップST73)。そして、料金箱に収納されていた現金
額と運転手カードの臨時カード発行データとの照合確認
を行う(ステップST74)。一方、未使用の臨時カー
ドは返却され、残った臨時カードの返却と仮発行処理に
伴う清算が行われ(ステップST75)、運転手カード
20から得られた臨時カード発行データと返却された臨
時カードを除く仮発行された臨時カードについての仮発
行枚数との一致判定や、料金箱に収納されていた現金額
と前記返却された臨時カードを除く仮発行された臨時カ
ードの総額などについての一致判定(ステップST7
6)を行う。
【0070】乗客の乗降時の料金精算処理は、基本的に
前記実施の形態3の回数カードの場合と同じであるが、
乗車時には、乗客はなるべく釣銭を要しない現金により
運転手から臨時カードを入手する(ステップST81,
ステップST82)。ステップST82以降の処理およ
び降車時の処理は前記実施の形態3の回数カードについ
ての処理と同じであり、この臨時カードは回数カードに
含まれる特別なカードとして扱われる(ステップST8
3,ステップST91)。ただし、この臨時カードにつ
いては残額の換金はいつでも可能とすることにより、カ
ードの回収・再利用が可能である。
【0071】以上説明したように、この実施の形態4で
は非接触で臨時カードに書き込まれているデータが読み
出され、臨時カードを利用した運賃精算処理が行われ、
臨時カードの正規使用、不正使用が自動的に判断される
ため運転手の負担が軽減される。この場合に、複数人に
よる共同使用、学生・老人・障害者などの割引処理など
を運転手の操作により行うことができ、乗客が回数カー
ドを利用する形態や乗客が学生・老人・障害者などであ
る場合など、乗客の種別に応じた細かなサービスにも対
応することが可能である。さらに臨時カードの使用実績
や使用状況についての情報が運転手カード20を介して
収集され、次回、臨時カードを発行する際の運行計画に
利用することの出来るシステムを比較的簡易な構成で実
現できる効果がある。
【0072】実施の形態5.この実施の形態5の運行管
理方法およびその装置では、図12(a)に示す臨時カ
ードの仮発行の形態、図12(b)に示す料金精算の形
態、および図13(b)に示す乗客の降車時の処理形態
は前記実施の形態4と同じであるが、臨時カードの額面
が無記入であり金額は乗客からの入手金額に応じて乗客
のバス乗車時に運転手が臨時カードへ書き込む。そし
て、運転手の書き込んだ結果は図12(b)に示すステ
ップST74において確認する。
【0073】また、乗客は乗車時に現金を払うことで
(ステップST81)、運転手が入手金額を入力するこ
とにより(ステップST122)、臨時カードへ金額デ
ータを書き込む(ステップST123)。乗客は内容を
確認して臨時カードを入手し(ステップST82)、臨
時カードの発行が行われる。ステップST83の処理
は、前記実施の形態3の図9(a)のステップST41
以降の処理と同じである。また、降車時のステップST
91の処理も前記実施の形態3の図9(b)のステップ
ST51以降の処理と同じである。
【0074】従って、この実施の形態5では臨時カード
の発行に際しての臨時カードの利用額が乗客から入手し
た金額に応じて運転手により書き込まれ、非接触でこの
臨時カードに書き込まれているデータが読み出され、臨
時カードを利用した運賃精算処理が行われ、臨時カード
の正規使用、不正使用が自動的に判断される。このため
臨時カードの利用額を書き込む運転手の負担は増える
が、乗客に対しては乗客の都合に応じた細かなサービス
を提供できる。また、臨時カードの使用実績や使用状況
についての情報が運転手カード20を介して収集でき、
次回、臨時カードを発行する際の運行計画に利用するこ
との出来るシステムを比較的簡易な構成で実現できる効
果もある。
【0075】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、価値情報の書き込まれた乗客カードによる精算や
交通手段の運行についてのデータを、前記交通手段の営
業所と前記交通手段の車載装置との間で前記交通手段の
現場運転手により携帯されて移動する運転手カードに書
き込み、書き込んだ前記データを前記運転手カードを介
して前記交通手段の営業所と前記交通手段の車載装置と
の間で授受し、前記精算や前記交通手段の運行について
の管理を行う管理過程を備えるように構成したので、前
記交通手段の営業所と車載装置との間で無線により運行
管理データを送受信する必要がなく、運転手カードを介
して精算処理についての管理を含む信頼性の高い運行管
理を簡易な構成で実現できる効果がある。
【0076】請求項2記載の発明によれば、乗客カード
による精算や運行ルート、運行時間などの現場運転手に
割り当てられた当日の運行業務の内容、運行実績などの
運転手カードに書き込まれたデータを、交通手段の営業
所と前記交通手段の車載装置との間で授受し、前記交通
手段の利用についての精算および運行についての管理を
行うように構成したので、交通手段の営業所と車載装置
との間で無線により運行管理データを送受信する必要が
なく、前記乗客カードによる精算結果や現場運転手に割
り当てられた当日の運行業務の内容、運行実績などの書
き込まれた運転手カードを介して精算処理についての管
理を含む信頼性の高い運行管理を簡易な構成で実現でき
る効果がある。
【0077】請求項3記載の発明によれば、運転手カー
ドから収集した精算や運行実績などのデータをもとに運
行計画を作成する運行計画作成過程と、該運行計画作成
過程により作成された運行計画をもとに、各営業所にお
いて運行ルート、運行時間などの自営業所の運行業務の
内容を決定し現場運転手毎の割り当てを行う業務割当過
程とを備えるように構成したので、例えば前記運行計画
作成過程により複数の営業所を含む広域の運行計画を作
成し、前記業務割当過程により前記運行計画に応じた各
営業所の運行業務の内容を決定し現場運転手毎の割り当
てを行うことにより、前記運行計画に見合った運行管理
を簡易な構成で実現できる効果がある。
【0078】請求項4記載の発明によれば、業務割当過
程で割り当てられている運行業務の内容および前記運行
業務に必要な基本データを、現場運転手の識別情報をも
とに始業時に当該現場運転手の運転手カードへ書き込む
運行業務内容書込過程と、該運行業務内容書込過程で運
転手カードへ書き込んだ運行業務の内容および前記運行
業務に必要な基本データを、当該現場運転手が運行を開
始する際に車載装置へ読み込ませる運行業務内容読込過
程と、該運行業務内容読込過程で読み込ませた前記運行
業務の内容および前記運行業務に必要な基本データをも
とに前記現場運転手が行う交通手段の運行に伴う精算や
運行実績についてのデータを前記運転手カードへ記憶さ
せる精算・運行実績記憶過程と、該精算・運行実績記憶
過程で記憶した前記精算や前記運行実績についてのデー
タを交通手段の営業所で前記運転手カードから読み出し
て処理する精算・運行実績読出過程とを備えるように構
成したので、各現場運転手毎の運転手カードに書き込ま
れた前記精算や前記運行実績についてのデータをもと
に、精算処理についての管理を含む信頼性の高い運行管
理を簡易な構成で実現できる効果がある。
【0079】請求項5記載の発明によれば、運行業務内
容表示過程で表示した運行業務の内容を現場運転手が確
認しながら交通手段の運行を行うことが出来るように構
成したので、現場運転手にとって利便性の向上が図られ
る信頼性の高い運行管理を簡易な構成で実現できる効果
がある。
【0080】請求項6記載の発明によれば、交通手段の
利用を可能にする価値情報およびカード種別を書き込ん
だ乗客カードによる運賃の精算や前記交通手段の運行に
ついてのデータを運転手カードに書き込み、前記運転手
カードに書き込んだ前記データを前記交通手段の営業所
と前記交通手段の車載装置との間で当該運転手カードを
介して授受し、前記運賃についての精算や前記交通手段
の運行についての管理を行うように構成したので、複数
種類の乗客カードによる運賃精算にも対応することが可
能になり、運転手カードを介して精算処理についての管
理を含む信頼性の高い運行管理を簡易な構成で実現でき
る効果がある。
【0081】請求項7記載の発明によれば、前払方式に
よる金額情報の書き込まれた乗客カードを用いて運賃を
精算するように構成したので、乗客カードに書き込まれ
た金額情報による運賃精算に対応することが可能にな
り、精算処理についての管理を含む信頼性の高い運行管
理を運転手カードを介して簡易な構成で実現できる効果
がある。
【0082】請求項8記載の発明によれば、交通手段の
利用開始地点、利用終了地点および料金などについての
情報をもとに、乗客カードに書き込まれている金額情報
により運賃の精算を行った際のデータを、前記乗客カー
ドおよび運転手カードへ書き込むように構成したので、
乗客カードに書き込まれた金額情報による運賃精算にも
対応することが可能になり、前記乗客カードに対する精
算処理についての管理を含む信頼性の高い運行管理を運
転手カードを介して簡易な構成で実現できる効果があ
る。
【0083】請求項9記載の発明によれば、乗客カード
に書き込まれている金額情報により運賃の精算を行った
際の集計データを運転手カードへ書き込むように構成し
たので、乗客カードに書き込まれた金額情報による運賃
精算にも対応することが可能になり、精算処理について
前記集計データによる管理を含む信頼性の高い運行管理
を運転手カードを介して簡易な構成で実現できる効果が
ある。
【0084】請求項10記載の発明によれば、利用区
間、経由地、使用開始年月日、有効期間などの交通手段
の利用を許可する範囲を規定する利用許可範囲規定情報
が書き込まれた定期カードを用いて運賃を精算するよう
に構成したので、前記定期カードに書き込まれた前記利
用許可範囲規定情報による運賃精算にも対応することが
可能になり、精算処理についての管理を含む信頼性の高
い運行管理を運転手カードを介して簡易な構成で実現で
きる効果がある。
【0085】請求項11記載の発明によれば、交通手段
の利用開始地点、利用終了地点および利用年月日が、定
期カードに書き込まれている利用許可範囲規定情報によ
り規定される利用許可範囲に含まれているか否かを乗車
時および降車時に判定する判定過程を有し、前記交通手
段に対する乗車や降車についてのデータを前記定期カー
ドおよび運転手カードへ書き込むように構成したので、
定期カードに書き込まれた利用許可範囲規定情報による
運賃精算にも対応することが可能になり、前記定期カー
ドに対する精算処理についての管理を含む信頼性の高い
運行管理を運転手カードを介して簡易な構成で実現でき
る効果がある。
【0086】請求項12記載の発明によれば、利用許可
範囲規定情報が書き込まれた定期カードを利用した乗車
や降車についての集計データを運転手カードへ書き込む
ように構成したので、定期カードに書き込まれた利用許
可範囲規定情報による運賃精算にも対応することが可能
になり、前記集計データによる管理を含む信頼性の高い
運行管理を運転手カードを介して簡易な構成で実現でき
る効果がある。
【0087】請求項13記載の発明によれば、前払方式
により利用回数情報の書き込まれた回数カードを用いて
運賃を精算するように構成したので、前記回数カードに
書き込まれた前記利用回数情報による運賃精算にも対応
することが可能になり、精算処理についての管理を含む
信頼性の高い運行管理を運転手カードを介して簡易な構
成で実現できる効果がある。
【0088】請求項14記載の発明によれば、回数カー
ドに書き込まれている利用回数情報により運賃の精算を
行った際のデータを、前記回数カードおよび運転手カー
ドへ書き込むように構成したので、回数カードに書き込
まれた利用回数情報による運賃精算にも対応することが
可能になり、前記回数カードに対する精算処理について
の管理を含む信頼性の高い運行管理を運転手カードを介
して簡易な構成で実現できる効果がある。
【0089】請求項15記載の発明によれば、回数カー
ドに書き込まれている利用回数情報により運賃の精算を
行った際の集計データを運転手カードへ書き込むように
構成したので、前記集計データによる管理を含む信頼性
の高い運行管理を運転手カードを介して簡易な構成で実
現できる効果がある。
【0090】請求項16記載の発明によれば、乗車時に
乗客が現金と引き替えに現場運転手から受け取る所定額
の金額情報の書き込まれた臨時カードを発行するととも
に、前記現場運転手が現金と引き替えに乗客に渡した前
記臨時カードの枚数の集計データおよび前記臨時カード
による運賃についての精算や交通手段の運行についての
データを運転手カードに書き込み、前記運転手カードに
書き込んだ前記データを前記交通手段の営業所と前記交
通手段の車載装置との間で授受し、前記運賃についての
精算や前記交通手段の運行についての管理を行うように
構成したので、前記臨時カードによる運賃精算にも対応
することが可能になり、運転手カードを介して前記臨時
カードによる精算処理についての管理を含む信頼性の高
い運行管理を簡易な構成で実現できる効果がある。
【0091】請求項17記載の発明によれば、臨時カー
ドに書き込まれている所定額の金額情報により運賃の精
算を行った際のデータを、前記臨時カードおよび運転手
カードへ書き込むように構成したので、前記臨時カード
に書き込まれた前記所定額の金額情報による運賃精算に
も対応することが可能になり、前記臨時カードに対する
精算処理についての管理を含む信頼性の高い運行管理を
運転手カードを介して簡易な構成で実現できる効果があ
る。
【0092】請求項18記載の発明によれば、臨時カー
ドに書き込まれている所定額の金額情報により運賃の精
算を行った際の集計データを運転手カードへ書き込むよ
うに構成したので、前記集計データによる管理を含む信
頼性の高い運行管理を運転手カードを介して簡易な構成
で実現できる効果がある。
【0093】請求項19記載の発明によれば、乗車時に
乗客の支払った金額に応じた金額情報が現場運転手によ
り書き込まれた臨時カードを発行するとともに、前記臨
時カードの発行枚数の集計データおよび前記臨時カード
による運賃についての精算や交通手段の運行についての
データを運転手カードに書き込み、前記運転手カードに
書き込んだ前記データを前記交通手段の営業所と前記交
通手段の車載装置との間で授受し、前記運賃についての
精算や前記交通手段の運行についての管理を行うように
構成したので、前記臨時カードによる運賃精算にも対応
でき乗客に対する利便性も向上させた前記臨時カードに
よる精算処理についての管理を含む信頼性の高い運行管
理を、運転手カードを介して簡易な構成で実現できる効
果がある。
【0094】請求項20記載の発明によれば、臨時カー
ドに書き込まれている乗客の支払った金額に応じた金額
情報により運賃の精算を行った際のデータを、前記臨時
カードおよび運転手カードへ書き込むように構成したの
で、前記臨時カードに書き込まれた前記金額情報による
運賃精算にも対応でき乗客に対する利便性も向上させた
前記臨時カードによる精算処理についての管理を含む信
頼性の高い運行管理を運転手カードを介して簡易な構成
で実現できる効果がある。
【0095】請求項21記載の発明によれば、臨時カー
ドに書き込まれている金額情報により運賃の精算を行っ
た際の集計データを運転手カードへ書き込むように構成
したので、前記集計データによる管理を含む信頼性の高
い運行管理を運転手カードを介して簡易な構成で実現で
きる効果がある。
【0096】請求項22記載の発明によれば、現場運転
者が運行業務に就く際に持ち出した臨時カード枚数の持
出実績を登録する登録過程と、現場運転者が運行業務を
終了する際に、運転手カードに書き込まれている前記臨
時カードの発行枚数の集計データと前記現場運転手が乗
客から受け取った現金の総額とを照合する照合過程とを
備えるように構成したので、前記臨時カードによる精算
処理についての管理を含む信頼性の高い運行管理を運転
手カードを介して簡易な構成で実現できる効果がある。
【0097】請求項23記載の発明によれば、複数人に
よる共同使用、学生・老人・障害者などの割引処理など
の特殊入力処理を精算過程において現場運転手の操作で
行う特殊処理過程を備えるように構成したので、複数人
による共同使用、学生・老人・障害者などに対する利便
性も向上させた乗客カードによる精算処理についての管
理を含む信頼性の高い運行管理を運転手カードを介して
簡易な構成で実現できる効果がある。
【0098】請求項24記載の発明によれば、乗車する
際に特殊入力処理を現場運転手の操作で行う特殊処理過
程を備えるように構成したので、複数人による共同使
用、学生・老人・障害者などの乗車の際の利便性を向上
させた乗客カードによる精算処理についての管理を含む
信頼性の高い運行管理を運転手カードを介して簡易な構
成で実現できる効果がある。
【0099】請求項25記載の発明によれば、精算や交
通手段の運行についてのデータを、前記交通手段の営業
所と前記交通手段の車載装置との間で前記交通手段の現
場運転手により携帯されて移動する運転手カードに書き
込み、あるいは前記運転手カードから読み出す運転手カ
ードリードライト処理手段と、該運転手カードリードラ
イト処理手段により前記運転手カードを介して前記デー
タを前記交通手段の営業所と前記交通手段の車載装置と
の間で授受し、前記精算や前記交通手段の運行について
の管理を行う管理手段とを備えるように構成したので、
前記交通手段の営業所と車載装置との間で無線により運
行管理データを送受信する必要がなく、前記運転手カー
ドを介して精算処理についての管理を含む信頼性の高い
運行管理を簡易な構成で実現できる効果がある。
【0100】請求項26記載の発明によれば、交通手段
の営業所と前記交通手段の車載装置との間で、乗客カー
ドによる精算や運行ルート、運行時間などの現場運転手
に割り当てられた当日の運行業務の内容、運行実績など
のデータを運転手カードを介して運転手カードリードラ
イト処理手段により授受し、前記交通手段の精算および
運行についての管理を行う管理手段を備えるように構成
したので、前記交通手段の営業所と車載装置との間で無
線により運行管理データを送受信する必要がなく、前記
運転手カードを介して前記運転手カードリードライト処
理手段により授受した前記データをもとに精算処理につ
いての管理を含む信頼性の高い運行管理を簡易な構成で
実現できる効果がある。
【0101】請求項27記載の発明によれば、運転手カ
ードから収集した精算や運行実績などのデータをもとに
各営業所の運行計画を作成する運行計画作成手段と、該
運行計画作成手段により作成された運行計画をもとに、
前記各営業所において運行ルート、運行時間などの自営
業所の運行業務の内容を決定し現場運転手毎の割り当て
を行う業務割当手段とを備えるように構成したので、例
えば前記運行計画作成手段により複数の営業所を含む広
域の運行計画を作成し、前記業務割当手段により前記運
行計画に応じた各営業所の運行業務の内容を決定し現場
運転手毎の割り当てを行うことにより、運行計画に見合
った運行管理を簡易な構成で実現できる効果がある。
【0102】請求項28記載の発明によれば、業務割当
手段により割り当てた運行業務の内容を、現場運転手の
識別情報をもとに始業時に当該現場運転手の運転手カー
ドへ書き込む運行業務内容書込手段と、該運行業務内容
書込手段が運転手カードへ書き込んだ運行業務の内容
を、当該現場運転手が運行を開始する際に車載装置へ読
み込む運行業務内容読込手段と、該運行業務内容読込手
段が読み込んだ前記運行業務の内容をもとに前記現場運
転手が行う交通手段の運行に伴う精算や運行実績を前記
運転手カードへ記憶する精算・運行実績記憶手段と、該
精算・運行実績記憶手段により記憶した前記精算や前記
運行実績についてのデータを交通手段の営業所で読み出
す精算・運行実績読出手段とを備えるように構成したの
で、各現場運転手毎の運転手カードに書き込まれた前記
精算や前記運行実績についてのデータをもとに、精算処
理についての管理を含む信頼性の高い運行管理を簡易な
構成で実現できる効果がある。
【0103】請求項29記載の発明によれば、運行業務
内容読込手段により運転手カードへ読み込まれた運行業
務の内容を表示し、表示した前記運行業務の内容を現場
運転手が確認しながら交通手段の運行を行うことを可能
にする運行業務内容表示手段を備えるように構成したの
で、現場運転手にとって利便性の向上が図られる信頼性
の高い運行管理を簡易な構成で実現できる効果がある。
【0104】請求項30記載の発明によれば、交通手段
の利用を可能にする価値情報およびカード種別を書き込
んだ乗客カードを発行するカード発行手段と、該カード
発行手段が発行した乗客カードにより運賃を精算する精
算処理手段とを備えるように構成したので、複数種類の
乗客カードによる運賃精算にも対応することが可能にな
り、運転手カードを介して精算処理についての管理を含
む信頼性の高い運行管理を簡易な構成で実現できる効果
がある。
【0105】請求項31記載の発明によれば、カード発
行手段で発行された前払方式により金額情報の書き込ま
れた乗客カードを用いて運賃を精算する精算処理手段を
備えるように構成したので、前記乗客カードに書き込ま
れた前記金額情報による運賃精算に対応することが可能
になり、精算処理についての管理を含む信頼性の高い運
行管理を運転手カードを介して簡易な構成で実現できる
効果がある。
【0106】請求項32記載の発明によれば、利用区
間、経由地、使用開始年月日、有効期間などの交通手段
の利用を許可する範囲を規定する利用許可範囲規定情報
が書き込まれた定期カードを用いて運賃を精算する精算
処理手段を備えるように構成したので、前記定期カード
に書き込まれた前記利用許可範囲規定情報による運賃精
算にも対応することが可能になり、精算処理についての
管理を含む信頼性の高い運行管理を運転手カードを介し
て簡易な構成で実現できる効果がある。
【0107】請求項33記載の発明によれば、カード発
行手段で発行された利用回数情報の書き込まれた回数カ
ードを用いて運賃を精算する精算処理手段を備えるよう
に構成したので、前記回数カードに書き込まれた前記利
用回数情報による運賃精算にも対応することが可能にな
り、精算処理についての管理を含む信頼性の高い運行管
理を運転手カードを介して簡易な構成で実現できる効果
がある。
【0108】請求項34記載の発明によれば、乗車時に
乗客が現金と引き替えに現場運転手から受け取る所定額
の金額情報の書き込まれた臨時カードを発行するととも
に、前記現場運転手が現金と引き替えに乗客に渡した前
記臨時カードの枚数の集計データを運転手カードリード
ライト処理手段により運転手カードへ書き込むカード発
行手段と、前記運転手カードリードライト処理手段によ
り運転手カードに書き込まれた前記臨時カードによる運
賃についての精算や交通手段の運行についてのデータお
よび前記集計データを前記交通手段の営業所と前記交通
手段の車載装置との間で授受し、前記運賃についての精
算処理状況や前記交通手段の運行についての管理を行う
管理手段とを備えるように構成したので、前記臨時カー
ドによる運賃精算にも対応することが可能になり、運転
手カードを介して前記臨時カードによる精算処理につい
ての管理を含む信頼性の高い運行管理を簡易な構成で実
現できる効果がある。
【0109】請求項35記載の発明によれば、乗車時に
乗客が現金と引き替えに受け取る、当該金額に応じて現
場運転手により金額情報が書き込まれた臨時カードを発
行するとともに、前記臨時カードの発行枚数の集計デー
タを運転手カードリードライト処理手段により運転手カ
ードへ書き込むカード発行手段と、前記運転手カードリ
ードライト処理手段により運転手カードに書き込まれた
前記臨時カードによる前記運賃についての精算や交通手
段の運行についてのデータおよび前記集計データを前記
交通手段の営業所と前記交通手段の車載装置との間で授
受し、前記運賃についての精算や前記交通手段の運行に
ついての管理を行う管理手段とを備えるように構成した
ので、前記臨時カードによる運賃精算にも対応でき乗客
に対する利便性も向上させた前記臨時カードによる精算
処理についての管理を含む信頼性の高い運行管理を、運
転手カードを介して簡易な構成で実現できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるバス運行管理
に適用されたときの運行管理方法およびその装置の構成
を示す機能ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるバス営業所
処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1におけるバスに搭載
された車載装置のハードウェア構成を示すブロック図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態1におけるバス営業所
処理装置側のソフトウェア構成を示す機能ブロック図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態1における車載装置側
のソフトウェア構成を示す機能ブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による運行管理方法
およびその装置における定期カード発行処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態2における料金精算処
理を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態3による運行管理方法
およびその装置による回数カード発行処理を示すフロー
チャートである。
【図9】 この発明の実施の形態3における回数カード
による料金精算処理を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態4による運行管理方
法およびその装置における臨時カード発行処理、営業所
で終業点呼時に行う料金精算処理を示すフローチャート
である。
【図11】 この発明の実施の形態4における乗降時の
料金精算処理を示すフローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態5による運行管理方
法およびその装置における臨時カード発行処理、営業所
で終業点呼時に行う料金精算処理を示すフローチャート
である。
【図13】 この発明の実施の形態5における乗降時の
料金精算処理を示すフローチャートである。
【図14】 従来のバスの運行管理に適用された運行管
理方法およびその装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10a バス運行計画作成手段(業務割当手段)、10
c バスカード発行手段(カード発行手段)、20 運
転手カード、30 乗客カード、40a バス運行計画
実績処理手段(管理手段)、40c 乗客カードリード
ライト処理手段、101 処理装置(カード発行手段,
運転手カードリードライト処理手段,管理手段,業務割
当手段,運行業務内容書込手段,精算・運行実績読出手
段)、103 補助メモリ(カード発行手段)、104
PCカードインタフェース(運転手カードリードライ
ト処理手段,運行業務内容書込手段,精算・運行実績読
出手段)、150 営業所サーバ(運行計画作成手
段)、201 処理装置(料金精算処理手段,運転手カ
ードリードライト処理手段,管理手段,運行業務内容読
込手段,精算・運行実績記憶手段,運行業務内容表示手
段)、202 表示装置(運行業務内容表示手段)、2
04 PCカードインタフェース(運転手カードリード
ライト処理手段,運行業務内容読込手段,精算・運行実
績記憶手段)。

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交通手段の利用を可能にする価値情報を
    書き込んだ乗客カードを発行する発行過程と、該発行過
    程で発行された乗客カードを用いて精算を行う精算過程
    と、該精算過程による精算や前記交通手段の運行につい
    てのデータを、前記交通手段の営業所と前記交通手段の
    車載装置との間で前記交通手段の現場運転手により携帯
    されて移動する運転手カードに書き込み、書き込んだ前
    記データを前記運転手カードを介して前記交通手段の営
    業所と前記交通手段の車載装置との間で授受し、前記精
    算や前記交通手段の運行についての管理を行う管理過程
    とを備えた運行管理方法。
  2. 【請求項2】 管理過程では、乗客カードによる精算や
    運行ルート、運行時間などの現場運転手に割り当てられ
    た当日の運行業務の内容、運行実績などの運転手カード
    に書き込まれたデータを、交通手段の営業所と前記交通
    手段の車載装置との間で授受し、前記交通手段を利用す
    る際の精算および運行についての管理を行うことを特徴
    とする請求項1記載の運行管理方法。
  3. 【請求項3】 運転手カードから収集した精算や運行実
    績などのデータをもとに運行計画を作成する運行計画作
    成過程と、 該運行計画作成過程により作成された運行計画をもと
    に、各営業所において運行ルート、運行時間などの自営
    業所の運行業務の内容を決定し現場運転手毎の割り当て
    を行う業務割当過程とを備えていることを特徴とする請
    求項2記載の運行管理方法。
  4. 【請求項4】 業務割当過程で割り当てられている運行
    業務の内容および前記運行業務に必要な基本データを、
    現場運転手の識別情報をもとに始業時に当該現場運転手
    の運転手カードへ書き込む運行業務内容書込過程と、 該運行業務内容書込過程で運転手カードへ書き込んだ運
    行業務の内容および前記運行業務に必要な基本データ
    を、当該現場運転手が運行を開始する際に車載装置へ読
    み込ませる運行業務内容読込過程と、 該運行業務内容読込過程で読み込ませた前記運行業務の
    内容および前記運行業務に必要な基本データをもとに前
    記現場運転手が行う交通手段の運行に伴う精算や運行実
    績についてのデータを前記運転手カードへ記憶させる精
    算・運行実績記憶過程と、 該精算・運行実績記憶過程で記憶した前記精算や前記運
    行実績についてのデータを交通手段の営業所で前記運転
    手カードから読み出して処理する精算・運行実績読出過
    程とを備えていることを特徴とする請求項3記載の運行
    管理方法。
  5. 【請求項5】 運行業務内容読込過程で運転手カードへ
    読み込ませた前記運行業務の内容を表示する運行業務内
    容表示過程を有し、 前記運行業務内容表示過程で表示した前記運行業務の内
    容を現場運転手が確認しながら交通手段の運行を行うこ
    とを可能にしたことを特徴とする請求項4記載の運行管
    理方法。
  6. 【請求項6】 発行過程では、交通手段の利用を可能に
    する価値情報およびカード種別を書き込んだ乗客カード
    を発行し、 精算過程では前記発行過程で発行された乗客カードを用
    いて運賃を精算し、 管理過程では、前記精算過程による前記運賃についての
    精算や前記交通手段の運行についてのデータを運転手カ
    ードに書き込み、前記運転手カードに書き込んだ前記デ
    ータを前記交通手段の営業所と前記交通手段の車載装置
    との間で当該運転手カードを介して授受し、前記運賃に
    ついての精算や前記交通手段の運行についての管理を行
    うことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいず
    れか1項記載の運行管理方法。
  7. 【請求項7】 交通手段の利用を可能にする価値情報
    は、交通手段利用の際に必要な現金に代えて前払方式に
    より乗客カードに書き込まれた金額情報であり、 精算過程では発行過程で発行された前記金額情報の書き
    込まれた乗客カードを用いて運賃を精算することを特徴
    とする請求項6記載の運行管理方法。
  8. 【請求項8】 精算過程では、交通手段の利用開始地
    点、利用終了地点および料金についての情報をもとに乗
    客カードに書き込まれている金額情報により運賃の精算
    を行った際のデータを、前記乗客カードおよび運転手カ
    ードへ書き込むことを特徴とする請求項7記載の運行管
    理方法。
  9. 【請求項9】 精算過程では、乗客カードに書き込まれ
    ている金額情報により運賃の精算を行った際の集計デー
    タを運転手カードへ書き込むことを特徴とする請求項8
    記載の運行管理方法。
  10. 【請求項10】 発行過程では定期券に代る定期カード
    を発行し、 前記定期カードに書き込まれている交通手段の利用を可
    能にする価値情報は、交通手段利用の際の利用区間、経
    由地、使用開始年月日、有効期間などの前記交通手段の
    利用を許可する範囲を規定する利用許可範囲規定情報で
    あり、精算過程では前記発行過程で発行された定期カー
    ドを用いて運賃を精算することを特徴とする請求項6記
    載の運行管理方法。
  11. 【請求項11】 精算過程は、交通手段の利用開始地
    点、利用終了地点および利用年月日が、定期カードに書
    き込まれている利用許可範囲規定情報により規定される
    前記交通手段の利用を許可する範囲に含まれているか否
    かを乗車時および降車時に判定する判定過程を有し、前
    記交通手段に対する乗車や降車についてのデータを前記
    定期カードおよび運転手カードへ書き込むことを特徴と
    する請求項10記載の運行管理方法。
  12. 【請求項12】 精算過程は、利用許可範囲規定情報が
    書き込まれた定期カードを利用した交通手段に対する乗
    車や降車についての集計データを運転手カードへ書き込
    むことを特徴とする請求項11記載の運行管理方法。
  13. 【請求項13】 発行過程では回数券に代る回数カード
    を発行し、 前記回数カードに書き込まれている交通手段の利用を可
    能にする価値情報は、交通手段利用の際に必要な現金に
    代えて前払方式により書き込まれた利用回数情報であ
    り、 精算過程では発行過程で発行された前記利用回数情報の
    書き込まれた回数カードを用いて運賃を精算することを
    特徴とする請求項6記載の運行管理方法。
  14. 【請求項14】 精算過程では、回数カードに書き込ま
    れている利用回数情報により運賃の精算を行った際のデ
    ータを、前記回数カードおよび運転手カードへ書き込む
    ことを特徴とする請求項13記載の運行管理方法。
  15. 【請求項15】 精算過程では、回数カードに書き込ま
    れている利用回数情報により運賃の精算を行った際の集
    計データを運転手カードへ書き込むことを特徴とする請
    求項14記載の運行管理方法。
  16. 【請求項16】 発行過程では、乗車時に乗客が現金と
    引き替えに現場運転手から受け取る所定額の金額情報の
    書き込まれた臨時カードを発行するとともに、前記現場
    運転手が現金と引き替えに乗客に渡した前記臨時カード
    の枚数の集計データを運転手カードへ書き込み、 精算過程では前記臨時カードを用いて運賃を精算し、 管理過程では、前記精算過程での前記臨時カードによる
    前記運賃についての精算や交通手段の運行についてのデ
    ータを運転手カードに書き込み、前記運転手カードに書
    き込んだ前記データを前記交通手段の営業所と前記交通
    手段の車載装置との間で授受し、前記運賃についての精
    算や前記交通手段の運行についての管理を行うことを特
    徴とする請求項6記載の運行管理方法。
  17. 【請求項17】 精算過程では、臨時カードに書き込ま
    れている所定額の金額情報により運賃の精算を行った際
    のデータを、前記臨時カードおよび運転手カードへ書き
    込むことを特徴とする請求項16記載の運行管理方法。
  18. 【請求項18】 精算過程では、臨時カードに書き込ま
    れている所定額の金額情報により運賃の精算を行った際
    の集計データを運転手カードへ書き込むことを特徴とす
    る請求項17記載の運行管理方法。
  19. 【請求項19】 発行過程では、乗車時に乗客の支払っ
    た金額に応じた金額情報が現場運転手により書き込まれ
    た臨時カードを発行するとともに、前記臨時カードの発
    行枚数の集計データを運転手カードへ書き込み、 精算過程では前記臨時カードを用いて運賃を精算し、 管理過程では、前記精算過程での前記臨時カードによる
    前記運賃についての精算や交通手段の運行についてのデ
    ータを運転手カードに書き込み、前記運転手カードに書
    き込んだ前記データを前記交通手段の営業所と前記交通
    手段の車載装置との間で授受し、前記運賃についての精
    算や前記交通手段の運行についての管理を行うことを特
    徴とする請求項6記載の運行管理方法。
  20. 【請求項20】 精算過程では、臨時カードに書き込ま
    れている乗客の支払った金額に応じた金額情報により運
    賃の精算を行った際のデータを、前記臨時カードおよび
    運転手カードへ書き込むことを特徴とする請求項19記
    載の運行管理方法。
  21. 【請求項21】 精算過程では、臨時カードに書き込ま
    れている金額情報により運賃の精算を行った際の集計デ
    ータを運転手カードへ書き込むことを特徴とする請求項
    20記載の運行管理方法。
  22. 【請求項22】 管理過程は、 現場運転者が運行業務に就く際に持ち出した臨時カード
    枚数の持出実績を登録する登録過程と、 現場運転者が運行業務を終了する際に、運転手カードに
    書き込まれている前記臨時カードの発行枚数の集計デー
    タと前記現場運転手が乗客から受け取った現金の総額と
    を照合する照合過程とを備えていることを特徴とする請
    求項16から請求項21のうちのいずれか1項記載の運
    行管理方法。
  23. 【請求項23】 複数人による共同使用、学生・老人・
    障害者などの乗客についての割引処理などの特殊入力処
    理を精算過程において現場運転手の操作で行う特殊処理
    過程を備えていることを特徴とする請求項13から請求
    項22のうちのいずれか1項記載の運行管理方法。
  24. 【請求項24】 乗客が乗車する際に特殊入力処理を現
    場運転手の操作で行う特殊処理過程を備えていることを
    特徴とする請求項23記載の運行管理方法。
  25. 【請求項25】 交通手段の利用を可能にする価値情報
    を書き込んだ乗客カードを発行するカード発行手段と、 前記乗客カードに書き込まれている価値情報を非接触で
    読み取り、精算処理手段による精算処理結果を前記乗客
    カードへ非接触で書き込む乗客カードリードライト処理
    手段と、 該乗客カードリードライト処理手段が前記乗客カードか
    ら読み取った価値情報により交通手段利用時の精算処理
    を行う精算処理手段と、 該精算処理手段による精算や前記交通手段の運行につい
    てのデータを、前記交通手段の営業所と前記交通手段の
    車載装置との間で前記交通手段の現場運転手により携帯
    されて移動する運転手カードに書き込み、あるいは前記
    運転手カードから読み出す運転手カードリードライト処
    理手段と、 該運転手カードリードライト処理手段により前記運転手
    カードを介して前記データを前記交通手段の営業所と前
    記交通手段の車載装置との間で授受し、前記運賃につい
    ての精算や前記交通手段の運行についての管理を行う管
    理手段とを備えた運行管理装置。
  26. 【請求項26】 管理手段は、交通手段の営業所と前記
    交通手段の車載装置との間で、乗客カードによる精算や
    運行ルート、運行時間などの現場運転手に割り当てられ
    た当日の運行業務の内容、運行実績などのデータを運転
    手カードを介して運転手カードリードライト処理手段に
    より授受し、前記交通手段の精算および運行についての
    管理を行うことを特徴とする請求項25記載の運行管理
    装置。
  27. 【請求項27】 運転手カードから収集した精算や運行
    実績などのデータをもとに各営業所の運行計画を作成す
    る運行計画作成手段と、 該運行計画作成手段により作成された運行計画をもと
    に、前記各営業所において運行ルート、運行時間などの
    自営業所の運行業務の内容を決定し現場運転手毎の割り
    当てを行う業務割当手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項26記載の運行管理装置。
  28. 【請求項28】 業務割当手段により割り当てた運行業
    務の内容を、現場運転手の識別情報をもとに始業時に当
    該現場運転手の運転手カードへ書き込む運行業務内容書
    込手段と、 該運行業務内容書込手段が運転手カードへ書き込んだ運
    行業務の内容を、当該現場運転手が運行を開始する際に
    車載装置へ読み込む運行業務内容読込手段と、 該運行業務内容読込手段が読み込んだ前記運行業務の内
    容をもとに前記現場運転手が行う交通手段の運行に伴う
    精算や運行実績を前記運転手カードへ記憶する精算・運
    行実績記憶手段と、 該精算・運行実績記憶手段により記憶した前記精算や前
    記運行実績についてのデータを交通手段の営業所で読み
    出す精算・運行実績読出手段とを備えていることを特徴
    とする請求項27記載の運行管理装置。
  29. 【請求項29】 運行業務内容読込手段により運転手カ
    ードへ読み込まれた運行業務の内容を表示し、表示した
    前記運行業務の内容を現場運転手が確認しながら交通手
    段の運行を行うことを可能にする運行業務内容表示手段
    を備えていることを特徴とする請求項28記載の運行管
    理装置。
  30. 【請求項30】 カード発行手段は、交通手段の利用を
    可能にする価値情報およびカード種別を書き込んだ乗客
    カードを発行し、 精算処理手段は前記カード発行手段が発行した乗客カー
    ドにより運賃を精算することを特徴とする請求項25か
    ら請求項29のうちのいずれか1項記載の運行管理装
    置。
  31. 【請求項31】 交通手段の利用を可能にする価値情報
    は、交通手段利用の際に必要な現金に代えて前払方式に
    より乗客カードに書き込まれた金額情報であり、 精算処理手段はカード発行手段で発行された前記金額情
    報の書き込まれた乗客カードを用いて運賃を精算するこ
    とを特徴とする請求項30記載の運行管理装置。
  32. 【請求項32】 カード発行手段は定期券に代る定期カ
    ードを発行し、 前記定期カードに書き込まれている交通手段の利用を可
    能にする価値情報は、交通手段利用の際の利用区間、経
    由地、使用開始年月日、有効期間などの前記交通手段の
    利用を許可する範囲を規定する利用許可範囲規定情報で
    あり、精算処理手段は前記カード発行手段で発行された
    定期カードを用いて運賃を精算することを特徴とする請
    求項30記載の運行管理装置。
  33. 【請求項33】 カード発行手段は回数券に代る回数カ
    ードを発行し、 前記回数カードに書き込まれている交通手段の利用を可
    能にする価値情報は、交通手段利用の際に必要な現金に
    代えて前払方式により書き込まれた利用回数情報であ
    り、 精算処理手段は、カード発行手段で発行された前記利用
    回数情報の書き込まれた回数カードを用いて運賃を精算
    することを特徴とする請求項30記載の運行管理装置。
  34. 【請求項34】 カード発行手段は、乗車時に乗客が現
    金と引き替えに現場運転手から受け取る所定額の金額情
    報の書き込まれた臨時カードを発行するとともに、前記
    現場運転手が現金と引き替えに乗客に渡した前記臨時カ
    ードの枚数の集計データを運転手カードリードライト処
    理手段により運転手カードへ書き込み、 精算処理手段は前記臨時カードによる運賃の精算を行
    い、 管理手段は、前記運転手カードリードライト処理手段に
    より運転手カードに書き込まれた前記精算処理手段によ
    る前記臨時カードでの前記運賃についての精算や交通手
    段の運行についてのデータおよび前記集計データを前記
    交通手段の営業所と前記交通手段の車載装置との間で授
    受し、前記運賃についての精算や前記交通手段の運行に
    ついての管理を行うことを特徴とする請求項30記載の
    運行管理装置。
  35. 【請求項35】 カード発行手段は、乗車時に乗客が現
    金と引き替えに受け取る、当該金額に応じて現場運転手
    により金額情報が書き込まれた臨時カードを発行すると
    ともに、前記現場運転手が前記乗客に渡した前記臨時カ
    ードの枚数の集計データを運転手カードリードライト処
    理手段により運転手カードへ書き込み、 精算処理手段は前記臨時カードにより運賃を精算し、 管理手段は、前記運転手カードリードライト処理手段に
    より運転手カードに書き込まれた前記精算処理手段によ
    る前記臨時カードによる前記運賃についての精算や交通
    手段の運行についてのデータおよび前記集計データを前
    記交通手段の営業所と前記交通手段の車載装置との間で
    授受し、前記運賃についての精算や前記交通手段の運行
    についての管理を行うことを特徴とする請求項30記載
    の運行管理装置。
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