JPH11203596A - 地上側通信装置、車載通信装置及び情報授受システム - Google Patents

地上側通信装置、車載通信装置及び情報授受システム

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JPH11203596A
JPH11203596A JP513398A JP513398A JPH11203596A JP H11203596 A JPH11203596 A JP H11203596A JP 513398 A JP513398 A JP 513398A JP 513398 A JP513398 A JP 513398A JP H11203596 A JPH11203596 A JP H11203596A
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toll
communication device
road
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一也 堀尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用料金等の有料施設の使用情報を容易に把
握する。 【解決手段】 地上側に設置された地上側通信装置の受
信手段で、車載通信装置から送信される車両の走行予定
経路または目的地に関する経路データを受信し、演算手
段で経路データに基づき目的地までの間に含まれる有料
施設の使用情報、例えば有料道路の走行料金を求め、送
信手段で車両側の車載通信装置へ送信する。車両側で
は、地上側通信装置から送信された有料施設の使用情報
を受信してこれを報知する。これによって、料金改変等
の使用情報が頻繁に更新される場合であっても最新の使
用情報を乗員へ提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上側通信装置、
車載通信装置及び情報授受システムにかかり、特に、車
両に対して料金収受等の情報授受する地上側通信装置、
車両に搭載された車載通信装置及び情報授受システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】有料施設、例えば有料道路を走行する車
両は、その車種及び有料道路における走行距離に応じて
課金される。この有料道路の入口ゲートや出口ゲートで
料金を徴収することを自動的に行うため、該当車両に対
して情報を問い合わせるための質問器として道路側に電
波を送受信するアンテナを有する通信装置(以下、路上
機という。)を配設し、問い合わせのあった情報に対す
る返答をするための応答器としてアンテナを有する通信
装置(以下、車載機という。)を車両に配設して、車載
機と路上機との間で無線により情報の授受を行う路車間
通信システムがある。
【0003】ところで、近年、目的地までの経路指示や
走行補助のための地図表示を可能とするナビゲーション
システムが実用化されている。このナビゲーションシス
テムを用いれば、目的地まで最短距離や最短時間で走行
することができる。また、道路状況や走行しやすい道路
を選択する等のように経路を予め定めて、その順路に従
い走行(所謂、計画走行)することがある。
【0004】このように、計画走行する場合、その途中
経路に有料道路が含まれるとき、路車間通信システムに
より自動的に課金されることになるが、料金の徴収時点
で課金されるので、料金徴収以前の計画時点等において
は必要な金額を把握することができない。
【0005】このため、自己の車両内に料金テーブルを
記憶し、有料道路の料金を車両側で求めて表示する技術
が提案されている(特開平9−128572号公報参
照)。この技術では、ナビゲーションシステムにおい
て、課金対象金額と、演算金額を表示させて料金照合を
可能としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、自己の車両内に予め記憶された料金テーブル
を用いて料金を算出しているため、料金改変等によって
変更された課金対象となる料金テーブルと、それ以前に
予め記憶された料金テーブルとのように料金データが異
なる場合、実際の課金されることが予測される料金デー
タと一致しないことがある。
【0007】本発明は、上記事実を考慮して、使用料金
等の有料施設の使用情報を最適に把握することができる
地上側通信装置、車載通信装置及び情報授受システムを
得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明の地上側通信装置は、車両に搭
載されかつ通信により情報を授受する車載通信装置から
送信されるべき前記車両の走行予定経路または目的地に
関する経路データを受信するための受信手段と、前記経
路データに基づいて、前記車両の走行予定経路中または
目的地までの間に含まれる有料施設の使用情報を求める
演算手段と、前記使用情報を前記車載通信装置に対して
送信する送信手段と、を備え、地上側に設置されてい
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の地上側通信装置において、前記演算手段は、使用情報
として前記車両の走行予定経路中または目的地までの間
に含まれる有料施設の使用料金を求めることを特徴とす
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の地上側通信装置において、前記車両の車種を
判別する判別手段をさらに備え、前記演算手段は判別手
段の判別結果及び前記経路データに基づいて前記有料施
設の使用情報を求めることを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の地上側通信装置において、
有料施設毎の最新の料金テーブルを記憶する記憶手段を
さらに備え、前記演算手段は前記車両の走行予定経路中
または目的地までの間に含まれる有料施設の料金テーブ
ルを前記使用情報として求めることを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載の地上側通信装置において、
前記使用情報は、前記車載通信装置との間で情報授受が
可能な前記有料施設内の授受領域の一覧テーブルである
ことを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5の何れか1項に記載の地上側通信装置において、
前記送信手段及び受信手段は、前記有料施設の課金対象
領域に進入する以前の位置に設けられたことを特徴とす
る。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5の何れか1項に記載の地上側通信装置において、
前記車両が有料施設の課金対象領域に進入した後には、
前記演算手段は、前記車載通信装置との間で情報授受が
可能な授受領域に属する使用情報を求めることを特徴と
する。
【0015】請求項8に記載の発明の車載通信装置は、
地上側に設置された地上側通信装置へ向けて車両の走行
予定経路または目的地に関する経路データを送信しかつ
前記地上側通信装置から送信された前記経路データに基
づく前記車両の走行予定経路内または目的地までの間に
含まれる有料施設の使用情報を受信する車載送受信手段
と、有料施設毎の使用情報を予め記憶した車載記憶手段
と、前記車載送受信手段で受信した有料施設の使用情報
に、前記車載記憶手段に予め記憶された有料施設の使用
情報が含まれるときに前記車載記憶手段に予め記憶され
た使用情報を前記車載送受信手段で受信した使用情報で
更新し、含まれないときに前記車載送受信手段で受信し
た有料施設の使用情報を前記車載記憶手段に新規登録す
る書換手段と、を備え、車両に搭載されている。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の車載通信装置において、前記経路データと前記車載記
憶手段に記憶した使用情報に基づいて前記車両の走行予
定経路内または目的地までの間に含まれる有料施設の使
用情報を抽出し、抽出した使用情報を出力するための出
力手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項8また
は9に記載の車載通信装置において、前記車載記憶手段
は、前記使用情報として前記有料施設の料金テーブルを
記憶することを特徴とする。
【0018】請求項11に記載の発明の情報授受システ
ムは、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の地上
側通信装置と、地上側に設置された地上側通信装置へ向
けて車両の走行予定経路または目的地に関する経路デー
タを送信しかつ前記地上側通信装置から送信された前記
経路データに基づく前記車両の走行予定経路内または目
的地までの間に含まれる有料施設の使用情報を受信する
車載送受信手段と、前記使用情報を報知するための報知
手段と、を備えた車両に搭載された車載通信装置と、を
含んでいる。図1に示すように、請求項1の地上側通信
装置では、地上側に設置された地上側通信装置の受信手
段において、経路データを受信する。この経路データ
は、車載通信装置から送信されるべきデータであり、車
両の走行予定経路または目的地に関するものである。例
えば、経路データは、車載のナビゲーションシステムや
入力装置等により、車両内で入力したり生成したりする
ことができる。
【0019】車両の走行予定経路内または目的地までの
経路には、課金処理等を必要とする有料施設を通過する
場合がある。そこで、演算手段は、経路データに基づい
て、車両の走行予定経路中または目的地までの間に含ま
れる有料施設の使用情報を求める。使用情報は、送信手
段によって、車載通信装置に対して送信される。使用情
報は有料施設の使用に関する情報であり、有料施設には
高速道路等の有料道路や駐車場がある。これらの有料施
設の使用情報には、使用可能時間、使用料金、使用可能
か否かを表す可否情報、混雑状態を表す混雑情報等があ
る。
【0020】有料施設では、その使用に応じて課金され
る。例えば、有料駐車場では駐車時間に応じて使用料金
が定まり、また有料道路では走行距離に応じて使用料金
が定まる。従って、経路データが定まっていれば、使用
料金を求めることが可能となる。そこで、請求項2にも
記載したように、演算手段が、使用情報として車両の走
行予定経路中または目的地までの間に含まれる有料施設
の使用料金を求める。これによって、車両内のユーザへ
向けて、走行予定経路内または目的地までの間の有料施
設の使用料金を提供することができ、そのユーザは支払
金額の準備や経路変更を予め容易に行うことができる。
【0021】一般的に、車両には大きさや排気量による
複数の車種がある。これら複数の車種毎に有料施設の使
用状態が変更される場合がある。例えば、有料道路で
は、車種及び走行距離の双方によって定まる料金が課金
される。そこで、請求項3にも記載したように、車両の
車種を判別する判別手段をさらに備える。これによっ
て、地上側で車両の車種を認知できる。そして、演算手
段は判別手段の判別結果及び経路データに基づいて有料
施設の使用情報を求める。これによって、車両の車種毎
に使用情報が変更される場合であっても、容易かつ最適
な有料施設の使用情報を求めることができる。
【0022】有料施設ではその使用に応じて課金される
が、有料施設内の使用可能領域や時間について段階的な
料金がテーブルとして定められていることがある。例え
ば、有料道路では、有料道路毎にその有料道路で使用可
能な出入口の各々について入口から出口までの間の走行
に対する料金が定められている。また、料金改定がなさ
れた場合や時間変動性の料金形態の場合、改定後の料金
や使用時間での料金が異なることがある。従って、過去
の料金に関する料金データを用いた場合、実際の料金と
異なる場合がある。
【0023】そこで、請求項4に記載したように、有料
施設毎の最新の料金テーブルを記憶する記憶手段をさら
に備える。そして、演算手段は車両の走行予定経路中ま
たは目的地までの間に含まれる有料施設の料金テーブル
を使用情報として求める。これによって、車両内のユー
ザには、最新の有料施設の使用料金を段階的に使用可能
領域について提供することができかつ、有料施設の使用
についての計画を予め容易に行うことができる。
【0024】なお、有料施設内には、車載通信装置との
間で情報授受が困難な、例えば調整中の箇所や地上側通
信装置の受信手段が未設置の領域が存在することがあ
る。そこで、請求項5に記載したように、使用情報とし
て、車載通信装置との間で情報授受が可能な有料施設内
の授受領域の一覧テーブルを採用する。これによって、
車両内のユーザへ向けて、情報授受が可能な有料施設に
関する情報を提供することができ、そのユーザは情報授
受が可能か否かに応じた計画の立案や対処を予め容易に
行うことができる。
【0025】有料施設内に進入した車両に対しては、料
金収受が必要となる。そこで、請求項6に記載したよう
に、前記送信手段及び受信手段を、有料施設の課金対象
領域に進入する以前の位置に設ける。これによって、有
料施設への進入以前に使用情報を車両内のユーザへ向け
て提供することができ、ユーザは有料施設の使用計画を
予め容易に行うことができる。
【0026】有料施設内では、路側通信装置と車載通信
装置との間での情報授受が可能なるが、情報授受が困難
な例えば調整中等の箇所が存在することがある。そこ
で、請求項7に記載したように、車両が有料施設の課金
対象領域に進入した後には、演算手段は、車載通信装置
との間で情報授受が可能な授受領域に属する使用情報を
求める。これによって、情報授受が可能な授受領域に属
する使用情報のみの提供が可能となる。
【0027】前記路側通信装置から送信された使用情報
は、請求項8に記載の車載通信装置によって、受信が可
能である。具体的には、車載送受信手段が、地上側に設
置された地上側通信装置へ向けて車両の走行予定経路ま
たは目的地に関する経路データを送信しかつ地上側通信
装置から送信された前記経路データに基づく車両の走行
予定経路内または目的地までの間に含まれる有料施設の
使用情報を受信する。この経路データは、車両の走行予
定経路または目的地に関するデータを生成するナビゲー
ションシステム生成手段によって生成した経路データを
用いてもよく、また入力装置で入力された経路データを
用いてもよい。
【0028】車両には、有料施設毎の使用情報を予め記
憶した車載記憶手段が搭載されており、書換手段によっ
て、車載送受信手段で受信した有料施設の使用情報に、
車載記憶手段に予め記憶された有料施設の使用情報が含
まれるときに車載記憶手段に予め記憶された使用情報を
車載送受信手段で受信した使用情報で更新され、含まれ
ないときに車載送受信手段で受信した有料施設の使用情
報を前記車載記憶手段に新規登録される。これによっ
て、車載記憶手段には、最新の使用情報が格納されるこ
とになる。
【0029】また、請求項9に記載したように、車載通
信装置に前記経路データと前記車載記憶手段に記憶した
使用情報に基づいて前記車両の走行予定経路内または目
的地までの間に含まれる有料施設の使用情報を抽出し、
抽出した使用情報を出力するための出力手段をさらに備
えることができる。これによって、車両内のユーザに使
用情報を提供することが容易となる。
【0030】前記車載記憶手段は、請求項10に記載し
たように、前記使用情報として前記有料施設の料金テー
ブルを記憶することによって、車両内のユーザには、最
新の有料施設の使用料金を段階的に使用可能領域につい
て提供することができかつ、有料施設の使用についての
計画を予め容易に行うことができる。
【0031】前記路側通信装置と車載通信装置とを用い
ることによって、車両と地上側との間で情報授受が容易
となる。すなわち、情報授受システムは、請求項11に
記載したように、請求項1乃至請求項7の何れか1項に
記載の地上側通信装置と、地上側に設置された地上側通
信装置へ向けて車両の走行予定経路または目的地に関す
る経路データを送信しかつ前記地上側通信装置から送信
された前記経路データに基づく前記車両の走行予定経路
内または目的地までの間に含まれる有料施設の使用情報
を受信する車載送受信手段と、前記使用情報を報知する
ための報知手段と、を備えた車両に搭載された車載通信
装置と、を含んでいる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0033】〔第1実施の形態〕第1実施の形態は、車
載通信装置としての車載機と地上側通信装置としての路
上機との間でなされる路車間通信を用いて有料施設とし
ての有料道路を走行する車両に対して自動的に課金処理
を行う自動課金システムが稼働する有料道路のゲートに
本発明を適用したものである。
【0034】なお、本実施の形態で用いられる情報授受
システムとしての自動課金システムは、車両に搭載され
た車載機と、ゲートと途中経路の地上側に設置されたフ
ラットアンテナを有する路上機との間で電波通信をする
ことによって、車両が停止することなく通行料金や走行
料金等を決済するためのシステムである。
【0035】本実施の形態に適用可能な、車載機30
(詳細は後述)と各種の情報を授受するための地上側設
備としては、有料道路の入口ゲート、分岐点の直前又は
直後等の途中経路、及び出口ゲートの各々に路上機が設
置されている。なお、本実施の形態では、入口ゲートへ
の進入前後の処理について説明する。また、入口ゲート
では1つのレーンに対する処理を一例にして説明する。
【0036】図2に示すように、路上機を構成する入口
ゲート100には、複数のフラットアンテナからなる入
口アンテナ120を備えたアーチ116と、入口アンテ
ナ120と接続された入口アンテナ制御装置132とか
らなる路上機が設置されている。この入口アンテナ制御
装置132は所謂トールアイランドと言われる分離帯1
10に配設されており、入口アンテナ制御装置132に
より入口アンテナ120を介して、有料道路のゲートの
位置や間隔等を表すゲート情報やゲート毎の料金を表す
料金情報を車両に搭載された車載機30との間で電波通
信によって交信することができる。
【0037】入口ゲート100には少なくとも1つのレ
ーン102を有しており、レーン102は分離帯108
と分離帯110との間に形成されている。このレーン1
02を跨ぐように、分離帯108から分離帯110にか
けてアーチ116が配設されており、アーチ116上に
は、レーン102の直上に位置するように、入口アンテ
ナ120が取り付けられている。入口アンテナ120
は、レーン102を走行する車両に対して情報の授受を
行うためのものである。
【0038】アーチ116の上流側のレーン102上に
は、明暗パターン142が設けられており、明暗パター
ン142に対応してラインセンサ146がレーン102
上方に設けられている。明暗パターン142は分離帯1
08から分離帯110にかけて各々所定幅の暗部と明部
が交互に位置するように路面に設けられている。ライン
センサ146は、この明暗パターン142を分離帯10
8から分離帯110にかけて直線的に検出するためのも
のである。
【0039】なお、この明暗パターン142近傍の分離
帯108上にはレーン102を走行する車両の速度を検
出するための車速検出装置150が設けられている。ま
た、アーチ116の下流側の分離帯110上には、車両
を撮影するためのカメラ144が設置されている。
【0040】入口アンテナ120は、フラットアンテナ
から構成される、車載機と交信(送受信)するためのア
ンテナであり、レーン102の何れの位置を走行しても
車両に対して交信が可能なように、レーン102の幅方
向の長さを網羅した通信領域が設定されている。
【0041】上記レーン102上に設けられた明暗パタ
ーン142をラインセンサ146が検出することで車両
90の到着及び車種を検出している。この車両90の到
着及び車種の検出について、上記明暗パターン142と
ラインセンサ146の作動と共に説明する。明暗パター
ン142とラインセンサ146は、レーン102へ進入
または走行する車両のレーンの幅方向の長さすなわち車
幅を検出するためのものである。
【0042】図3に示すように、レーン102上には車
両進行方向に所定幅の所謂縞模様の明暗パターン142
が描かれており、明暗パターン142上に車両が進入し
ていない場合、ラインセンサ146は明暗パターン14
2の暗部と明部とに応じた信号を交互に出力する。すな
わち、ラインセンサ146は、明暗パターン142の一
方から所定方向(図3の矢印B方向)に一定時間で走査
検出することによって、図4(1)に示すように、暗部
及び明部の各々の明るさに対応した信号振幅を有する矩
形状の信号を出力する。このように、ラインセンサ14
6からの出力信号は規則的な信号となる。
【0043】この明暗パターン142上に白色等の明る
い色の車両(明色車両)が進入すると、図4(2)に示
すように、ラインセンサ146からの出力信号は明色車
両が進入した位置に応じて信号レベルが大きな不規則な
部分を有することとなる。また、明暗パターン142上
に黒色等の暗い色の車両(暗色車両)が進入すると、図
4(3)に示すように、ラインセンサ146からの出力
信号は暗色車両が進入した位置に応じて信号レベルが小
さい不規則な部分を有することとなる。これらの明暗パ
ターン142から得られる信号の乱れは、車両の車幅及
び到着に対応する。
【0044】すなわち、走査時間t1は車幅に対応す
る。また、明暗パターン142の分離帯108側の最初
の明部pを基準としてみると、明部pの中心時刻t2か
ら走査時間t1の中心時刻t3までの経過時間t3は、
分離帯108からの車両の距離に対応する。このよう
に、ラインセンサ146からの出力信号によって進入車
両の車幅及び進入位置を検出することができる。すなわ
ち、規則正しいラインセンサの出力信号の不規則な部分
(乱れ)を検出するようにすれば、車両の色に拘わらず
進入車両の車幅及び進入位置を検出することができる。
すなわち、上記の明暗パターン142とラインセンサ1
46は、車両の到着検出及び到着時点のレーンの幅方向
の位置を検出することもできる。また、上記のように到
着を検出してから、ラインセンサ146からの出力信号
が規則的な信号となるまでを測定することで、通過時間
や通過時刻(車両の後端検出)を求めることができる。
【0045】なお、進入車両は、4輪車両と2輪車両と
で車幅が異なるが、予め標準的な車幅の範囲を2輪車両
について定めておくことにより、ラインセンサ146の
出力信号から2輪車両か4輪車両かをも判別できる。
【0046】このように、明暗パターン142とライン
センサ146を用いて、車両の到着検出及び通過時間や
通過時刻(車両の後端検出)の検出によって、車種を決
定することができる。なお、車種判定は、軸数検出や、
映像による車種検出による検出値で車種を判定してもよ
い。
【0047】図5に示すように、レーン102を走行す
る車両に対する地上側通信装置としての路上機は、入口
アンテナ120、ラインセンサ146、施設データを記
憶するための記憶装置148、車速検出装置150、カ
メラ144及び入口アンテナ制御装置132から構成さ
れている。なお、入口アンテナ制御装置132には、記
録媒体としてのフロッピーディスク(以下、FDとい
う)が挿抜可能なフロッピーデュスクユニット(FD
U)が接続されている。なお、後述する処理ルーチン等
は、FDUを用いてFDに対して読み書き可能である。
従って、後述する処理ルーチンは、入口アンテナ制御装
置132の内部に記憶することなく、予めFDに記録し
ておき、FDUを介してFDに記録された処理プログラ
ムを実行してもよい。また、入口アンテナ制御装置13
2にハードディスク装置等の大容量記憶装置(図示省
略)を接続し、FDに記録された処理プログラムを大容
量記憶装置(図示省略)へ格納(インストール)して実
行するようにしてもよい。また、記録媒体としては、C
D−ROM等の光ディスクや、MD,MO等の光磁気デ
ィスクがあり、これらを用いるときには、上記FDUに
代えてまたはさらにCD−ROM装置、MD装置、MO
装置等を用いればよい。
【0048】入口アンテナ制御装置132は、CPU1
72,RAM174,ROM176及び入出力ポート
(I/O)178からなるマイクロコンピュータで構成
され、各々はコマンドやデータの授受が可能なようにバ
ス180によって接続されている。なお、ROM176
には、後述する処理ルーチンが記憶されている。入出力
ポート178には、後述する送受信制御装置152を介
して入口アンテナ120が接続されている。また、入出
力ポート178には、検出信号を増幅しデジタル信号に
変換するためのドライバー154を介してラインセンサ
146が接続されている。また、入出力ポート178に
は、ドライバー156を介して既設データを記憶した記
憶装置148が接続されている。さらに、入出力ポート
178には、ドライバ158を介して車速検出装置15
0が接続され、ドライバー160を介してカメラ144
が接続されている。
【0049】次に、入口アンテナ120について送受信
処理を行う送受信制御装置152を説明する。
【0050】図6に示すように、入口アンテナ120
は、送信アンテナ22及び送受信アンテナ26から構成
されている。送受信制御装置152は、入出力ポート1
78から入出力されるデータやコマンドに応じて信号を
処理する信号処理回路12を備えている。信号処理回路
12は、命令を含むデータ信号(通信要求信号)を送信
する送信回路14に接続されている。送信回路14はミ
キサー18を介して送信アンテナ22に接続されてい
る。ミキサー18には所定周波数の搬送波を発生する搬
送波発生回路20が接続されており、ミキサー18は送
信回路14から入力される信号と搬送波発生回路20か
ら入力される搬送波とをミックスし、送信回路14から
入力された信号で搬送波発生回路20から入力された搬
送波を変調する。また、送信アンテナ22からはこの変
調波が電波として送信される。搬送波発生回路20に
は、車載機30から変調されて返送され送受信アンテナ
26で受信された変調波からデータ信号を取り出す送受
信回路24が接続されている。この送受信回路24は信
号処理回路12に接続されている。
【0051】なお、出口ゲートや途中経路等に設置され
た路上機は、上記入口ゲートと同様の構成であり、各々
図示を省略した中央コンピュータに接続可能である。こ
のように、図示を省略した中央コンピュータに各路上機
を接続することによって、有料道路への進入車両に関す
る情報、車両がどのような経路を経て走行したかを表す
経路情報、及び車両に対して課金したことを表す料金所
情報を統括的に管理することができる。
【0052】また、入口ゲート100には、手払いによ
って通行料を払うための従来と同様の料金所ボックスを
設けてもよい。また、入口ゲートでは通行券発行装置を
設けてもよい。
【0053】図7に示すように、路上機と交信するため
の車両90のインパネ上に搭載される車載機30は、料
金残高情報等が格納されたICカード62が着脱可能な
ICカードリードライト装置60を備えている。この車
載機30は、車両ナンバー等からなるIDコード及び車
種情報等の固定データを記憶した記憶回路48を備える
と共に、ICカードリードライト装置60によって装着
されたICカード62の料金残高情報を参照したり、I
Cカード62に料金残高情報の書き込みを行う。なお、
ICカードには、プリペイドカードやクレジットカード
を含むものである。
【0054】詳細には、車載機30は、路上機から送信
された信号を受信する受信アンテナ32を備えている。
受信アンテナ32は、受信アンテナ32で受信された変
調波を検波し、データ信号を得る検波回路34に接続さ
れている。検波回路34は、データ信号受信回路44を
介してマイクロコンピュータを含んで構成された信号処
理回路46に接続されている。
【0055】信号処理回路46には、料金収受のための
残高を表す料金残高情報、IDコードや搭載車両の車種
を表す車種情報等のデータを記憶する記憶回路48及び
IDコードを含むデータ信号等を応答信号として送信す
る送信回路50が接続されており、この送信回路50は
送受信アンテナ52に受信された無変調の搬送波である
問合せ信号を信号処理回路46からのデータ信号で変調
して送受信アンテナ52を介して返送する。また、信号
処理回路46には、自動課金処理するための残高を表す
残高情報が格納されたICカード62が着脱可能なIC
カードリードライト装置60が接続されている。さら
に、信号処理回路46には、表示装置45、スピーカ装
置47、及びキーボード等の入力装置49が接続されて
いる。
【0056】なお、車載機30の搭載位置(取付位置)
は、上記のように車両のインパネ上に限定されるもので
はなく、アンテナを路上機と交信可能な位置であればよ
く、例えば、後部座席等の車内でもよい。また、車載機
30は、車載機本体とアンテナとからなる別個の構成と
してもよい。このように車載機本体とアンテナとを別体
に構成した場合には、上述のようにアンテナのみをイン
パネ上や後部座席方向の位置等に設置することができる
と共に、取付位置情報は、アンテナが取付けられた位置
について登録されるものとする。
【0057】また、車載機にはイグニッションオン時に
車載バッテリーから常時電源が供給されている。
【0058】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、本実施の形態の自動課金システムの作動の概略を、
図8の機能ブロック図を参照して説明する。
【0059】図8に示すように、車両側について上記説
明したハードウェア資源(図7)及び後述するソフトウ
ェア資源(処理フロー)による作動を機能的に分類する
と、車両側200は、車両90の乗員により入力された
目的地までの最適経路を求める経路計算部204と、求
めた最適経路から有料道路の利用区間を抽出する抽出部
206と、路側212と情報(経路情報や料金情報)を
送受信する通信部208と、経路、選択指示コマンドや
走行料金を表示するための表示部210と、から構成さ
れる。また、路側212は車両側200と情報(経路情
報や料金情報)を送受信する送信手段及び受信手段とし
ての通信部220と、車両の車種を判別する判別手段と
しての判別部214と、経路情報と車種情報より料金を
計算する演算手段としての演算部216と、から構成さ
れる。
【0060】なお、抽出部206は、路側212に構成
してもよく(図8では点線で示した抽出部218)、車
両側200及び路側212の各々に構成してもよい。
【0061】乗員により走行の予定目的地が入力される
と、経路計算部204により走行経路が決定される。抽
出部206では、決定された経路内に有料道路が含まれ
る場合に、入口情報及び出口情報が抽出される。なお、
目的の出口までに複数の経路があり、選択可能な場合に
は、選択した経路の情報、または全ての経路の情報が抽
出される。
【0062】車両90が入口ゲートを通過するときに、
路側212の判別部214により通過車両の車種が判定
され、車種区分が決定される。また、通信部220によ
って入口情報及び出口情報と必要に応じて経路情報が車
両側から路側212に送信される。車種情報と車両側2
00から受信した情報を元に路側212の演算部216
では、経路内に含まれる有料道路の走行料金が計算さ
れ、計算結果の走行料金が通信部220によって車両側
200へ送信される。車両側200では、表示部210
によって、走行料金が表示される。
【0063】次に、本自動課金システムの作動の詳細を
説明する。まず、車載機と路上機との間で情報授受する
通信処理を説明する。本実施の形態では、車両90に取
り付けられた車載機30と、路上機との間で交信を行
い、IDコード、課金処理のための料金情報の授受や後
述するように経路データの授受や有料道路の料金の授受
を行う。
【0064】図9に示すように、入口ゲートに設置され
た路上機では、ステップ300において連続波からなる
問合せ信号を送信し、ステップ302で車載機からの応
答信号を受信したか否かを判断する。車載機からの応答
信号を受信しステップ302で肯定判断されると、次の
ステップ304において車両90の車載機30と交信す
ることによって情報授受を行い、交信が終了すると、本
ルーチンを終了する。この情報の授受には後述するよう
に経路情報や料金情報の授受がある。
【0065】図10に示すように、車両に取り付けられ
た車載機30では、車両90が入口ゲートへ至り路上機
からの問合せ信号を受信するまで、ステップ310の問
合せ信号を受信したか否かの判断を繰り返し、受信した
ときは、次のステップ312で受信した問合せ信号を搬
送波として自車を特定する車種情報を含む識別コードで
あるIDコード等で搬送波を変調した変調波を応答信号
として送信する。この送信が終了すると、次に路上機か
らの信号を受信するまで、ステップ314の信号受信を
したか否かの判断を繰り返し、受信したと判断される
と、次のステップ316で路上機との交信を開始する。
そして、交信が終了すると、本ルーチンを終了する。
【0066】次に、路上機の処理の詳細を図11を参照
して説明する。図11に示すように、路上機では、ステ
ップ400において車両が到着するまでラインセンサ1
46を読み取り、車両の到着を検出するとステップ40
2へ進む。すなわち、上記説明したように、ラインセン
サ146の出力信号を検出し、乱れが生じると、ステッ
プ402へ進む。ステップ402では、ラインセンサ1
46の出力信号から車種を判別して次のステップ404
へ進む。次のステップ404では、車載機30から送信
される情報を受信するための通信処理を行う。このステ
ップ404では、後述するように、抽出された入口ゲー
トを表す入口情報及び出口ゲートを表す出口情報、また
目的の出口までに複数の経路があり選択可能な場合の選
択経路の情報または全経路の情報が受信される。
【0067】次のステップ406では、ステップ402
の判別結果の車種とステップ404の受信結果の情報を
用いて、乗員が入力した目的地までの経路内に含まれる
有料道路の走行料金が計算され、計算結果の走行料金が
次のステップ408で送信される。
【0068】次に、車載機30の処理の詳細を図11を
参照して説明する。車載機30では、ステップ410で
乗員によって目的地が入力されると、次のステップ41
2において経路が計算される。なお、ステップ412で
は計算された経路が表示される。この経路は、車両90
の現在位置から入力された目的地までの予定走行経路で
ある。なお、車両90の現在位置も入力可能とし、車両
90の現在位置に限定されず、入力された位置から目的
地までの予定走行経路として入力することもできる。次
のステップ414では、乗員に対して、ステップ412
の計算結果である予定走行経路で了承したことを表す入
力(例えば入力装置による確定コマンドキー入力)がな
されたか否かを判断し、了承されてステップ414で肯
定されるまで、判断を繰り返す。例えば、目的地までに
複数の経路があり、選択可能な場合には、ステップ41
4で否定されたときに次の経路が選択され、選択した経
路が表示される。なお、全ての経路を選択可能としても
よい。
【0069】次のステップ416では、決定された経路
内の有料道路が抽出される。次のステップ418では、
上記抽出された有料道路の有無が判断され、有料道路が
存在しない場合に否定され、予定走行経路で目的地迄の
走行に有料道路の料金が発生しないため、本ルーチンを
終了する。一方、有料道路が存在する場合、ステップ4
18で肯定され、次のステップ420において、予定走
行経路内で目的地迄の走行に料金が発生する有料道路の
入口情報及び出口情報が取得される。
【0070】次のステップ422では、車両90が入口
ゲートに到着したか否かが判断され、到着した場合には
ステップ422で肯定され、次のステップ424におい
て上記取得した情報すなわち入口情報及び出口情報を路
上機へ送信する。路上機では上記のように、乗員が入力
した目的地までの経路内に含まれる有料道路の走行料金
が計算され、計算結果の走行料金が送信される(ステッ
プ408)。この走行料金が次のステップ426におい
て車載機側で受信される。走行料金を受信すると、受信
した走行料金が次のステップ428で表示装置に表示さ
れる。
【0071】このように、本実施の形態では、乗員が予
定している走行経路内に含まれる有料道路を検出すると
共に、その有料道路の走行料金(使用料金)を路上機側
で求めている。そして、その走行料金は、車両90の搭
載された車載機30へ向けて路上機から送信され、車両
内に情報として提供することができる。路上機側では、
有料道路の走行料金を最新データに常時更新しているた
め、車両側で受け取る走行料金は最新のデータとなる。
このように、最新のデータを路上機から受け取るので、
料金改変が頻繁に生じる有料道路であっても、車両側で
最新データを常時保有することなく、乗員は実際の走行
料金に合致した料金を把握することができる。
【0072】また、路上機側で車種を判別し、その車種
に応じた走行料金を求めることができるので、牽引等に
よって、車種区分が変化する場合であっても、その車種
に応じた料金が自動的に求められ、車両側で車種毎のデ
ータを常時保有することなく、乗員は実際の走行料金に
合致した料金を把握することができる。
【0073】さらに、車載機では、目的地を入力するこ
とにより、有料道路の区間が自動的に抽出され、その区
間が定まるので、ナビゲーションシステムの地図や地図
帳を目視しながら料金所を設定したり、料金計算を行っ
たりする場合の入力ミスや煩わしさを解消することがで
きる。なお、上記実施の形態では、有料施設として有料
道路に本発明を適用した場合を説明したが、有料施設の
他例としては駐車場があり、駐車場にも本発明は容易に
適用することができる。
【0074】また、上記実施の形態では、車両90が入
口ゲートを通過するときに、車載機と路上機との間で情
報授受して、予定走行経路内に含まれる有料道路の走行
料金が車両側で表示できるようにしたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、車載機と路上機との間で情
報授受が可能であればよい。例えば、有料道路の最新デ
ータを入手可能な路上機を一般道路や駐車場に設置し
て、この路上機と車載機との間で情報可能なようにすれ
ば、有料道路の入口ゲートに進入せずとも、予定走行経
路内に含まれる有料道路の走行料金を表示できる。
【0075】さらに、走行料金を路上機から車載機へ送
信する場合、その有料道路の走行距離と料金(入口ゲー
トに対する出口ゲート毎の料金)との関係を表す料金テ
ーブルを送信するようにしてもよい。
【0076】〔第2実施の形態〕次に、第2実施の形態
を説明する。第2実施の形態は、自動課金システムが稼
働する有料道路において、プリペイドカードやICカー
ドの残高による支払いの可否を含めた情報授受に本発明
を適用したものである。なお、本実施の形態は、上記実
施の形態と略同様の構成であるため、同一部分には同一
符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0077】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、本実施の形態の自動課金システムの作動の概略を、
図13の機能ブロック図を参照して説明する。
【0078】図13に示すように、車両側について上記
説明したハードウェア資源(図7)及び後述するソフト
ウェア資源(処理フロー)による作動を機能的に分類す
ると、本実施の形態では、車両側200Aは、経路計算
部204と、抽出部206と、通信部208と、表示部
210と、ICカードの残高読取部222と、から構成
される。また、路側212Aは通信部220と、判別部
214と、演算部216と、ICカードの残高と有料道
路の走行料金との金額を比較するための比較部224
と、から構成される。
【0079】なお、上記実施の形態とで同様に、抽出部
206は、路側212Aに構成してもよく(図13では
点線で示した抽出部218)、車両側200A及び路側
212Aの各々に構成してもよい。
【0080】乗員により走行の予定目的地が入力される
と、経路計算部204で走行経路が決定され、抽出部2
06で経路内に含まれる有料道路の入口情報及び出口情
報や選択経路の情報または全経路の情報が抽出される。
【0081】車両90が入口ゲートを通過するときに、
路側212Aでは、判別部214により通過車両の車種
が判定されて車種区分が決定される。このとき、車両側
200Aでは、通信部220によって入口情報及び出口
情報(必要に応じて経路情報)が路側212Aに送信さ
れる。これと共に、車両側200Aでは、ICカードの
残高情報が送信される。路側212Aでは、演算部21
6において、車種情報と車両側200Aから受信した情
報を元に経路内に含まれる有料道路の走行料金が計算さ
れ、比較部224において上記計算結果の走行料金と受
信した残高情報とが比較され、計算結果の走行料金及び
比較結果の残高情報が通信部220によって車両側20
0へ送信される。車両側200Aでは、表示部210に
よって、走行料金及び残高が表示される。この比較部2
24で比較した比較結果が、残高不足のとき、残高内で
到達可能な区間を求め、到達可能区間情報として不可し
た残高情報を送信するようにしてもよい。
【0082】次に、本自動課金システムの作動の詳細を
説明する。車載機と路上機との間で情報授受する通信処
理(図9、図10)は上記実施の形態と同様のため、詳
細な説明を省略する。
【0083】まず、路上機の処理の詳細を図14を参照
して説明する。図14に示すように、路上機では、ライ
ンセンサ146の出力信号から車両の到着を検出しかつ
車種を判別して(ステップ400、402)、次のステ
ップ430において、車載機30から送信される情報を
受信するための通信処理を行う。このステップ430で
は、上記実施の形態と同様の車両側で抽出された入口情
報及び出口情報、また目的の出口までに複数の経路があ
り選択可能な場合の選択経路の情報または全経路の情報
が受信されると共に、後述するようにICカードの残高
情報が受信される。
【0084】次に、判別結果の車種と車載機からの受信
結果の情報を用いて、乗員が入力した目的地までの経路
内に含まれる有料道路の走行料金が計算され(ステップ
406)、次のステップ432において、上記のように
して計算した有料道路の走行料金と、車両側から送信さ
れた残高情報を比較する。この比較は、有料道路の走行
料金から残高情報を差し引くことで行うことができる。
比較結果が正数であるときは、有料道路の走行料金を支
払うための残高が現時点で十分あることを表し、零であ
るときは、有料道路の走行料金と支払うための残高とが
一致することを表し、負数のときは、有料道路の走行料
金を支払うための残高が不足していることを表してい
る。
【0085】次のステップ434では、上記ステップ4
06の計算結果の走行料金、及びステップ432の比較
結果が送信される。この送信では、上記差し引いた数を
そのまま送信してもよく、走行料金の支払後の残高に関
する情報(例えば、十分、ちょうど、不足等を表す情
報)を送信してもよい。
【0086】次に、車載機30の処理の詳細を図15を
参照して説明する。車載機30では、乗員により入力さ
れた目的地までの予定走行経路が計算され(ステップ4
10、412)、了承されると(ステップ414で肯
定)、決定された予定走行経路内の有料道路が抽出され
る(ステップ416)。有料道路が存在する場合には
(ステップ418で肯定)、予定走行経路内で目的地迄
の走行に料金が発生する有料道路の入口情報及び出口情
報が取得される(ステップ420)。
【0087】次のステップ440では、車載機に装填さ
れているICカードの残高を読み取る。次に、車両90
が入口ゲートに到着したか否かが判断され(ステップ4
22)、到着した場合には、上記取得した情報すなわち
入口情報及び出口情報、及び読み取ったICカードの残
高を路上機へ送信する(ステップ424)。路上機では
上記のように、乗員が入力した目的地までの経路内に含
まれる有料道路の走行料金、及び残高との比較が計算さ
れ、計算結果の走行料金及び比較結果が送信される(ス
テップ434)。この走行料金及び比較結果の残高が次
のステップ444において車載機側で受信される。走行
料金及び比較結果の残高を受信すると、受信した走行料
金及び比較結果の残高が次のステップ446で表示装置
に表示される。
【0088】このように、本実施の形態では、車載機に
装填されているICカードの残高について乗員が予定し
ている走行経路内に含まれる有料道路を走行した場合を
想定した仮計算を行うことができるので、乗員は予め有
料道路を使用するに当たっての最新の料金でICカード
の残高を確認することができる。このため、車両側で最
新データを常時保有することなく、乗員は実際の走行料
金に合致した料金を把握することができる。
【0089】〔第3実施の形態〕次に、第3実施の形態
を説明する。なお、本実施の形態は、上記実施の形態と
略同様の構成であるため、同一部分には同一符号を付
し、詳細な説明を省略する。
【0090】自動課金システムが稼働している有料道路
は、その周辺に一般道路が接続される。乗員は、一般道
路から有料道路へ進入するときに、またはそれ以前にそ
の料金を確認できれば、支払いが可能なことや迂回路を
選択することを容易に選択することができる。そこで、
本実施の形態では、自動課金システムが稼働される領域
へ進入する以前に路上機と車載機との間で情報授受し
て、利用者すなわち乗員の利便性を向上させるためのも
のである。
【0091】図16は、本実施の形態が適用可能な自動
課金システムの一部を構成する出入口ゲート周辺を示し
たものである。自動課金システムを構成する入口ゲート
100に隣接して出口ゲート190が設けられている。
これら入口ゲート100及び出口ゲート190には、一
般道路192及び有料道路194が連続しており、一般
道路192から有料道路194への進入や、有料道路1
94から一般道路192への離脱が可能とされている。
すなわち、一般道路192を走行する車両90は、一般
道路192から有料道路194への進入を可能とする進
入路192A,192Bを走行して入口ゲート100を
通過して有料道路194への合流を可能とする合流路1
94A,194Bを走行して有料道路194へ合流す
る。また、有料道路194を走行する車両は、有料道路
194から一般道路192への離脱を可能とする離脱路
194C,194Dを走行して出口ゲート190の通過
時に課金処理がなされた後に、一般道路192への合流
を可能とする合流路192C,192Dを走行して一般
道路192へ合流する。
【0092】本実施の形態では、入口アンテナ制御装置
132(図5参照)に、入口アンテナ120に加えて路
上アンテナ122、124が接続されている。路上アン
テナ122、124は、一般道路192上でかつ一般道
路192から有料道路194への進入を可能とする進入
路192A,192Bの上流側の一般道路192上に、
設けられている。また、入口アンテナ制御装置132は
図示しない中央コンピュータを有する管制センタ196
に接続されており、管制センタ196は、後述するよう
に、有料道路への進入しようとする車両に対して料金情
報を統括的に管理するためのものである。
【0093】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、路上機の処理の詳細を図17を参照して説明する。
なお、本実施の形態では、路上アンテナ122、124
において通信処理が実行されるものである。すなわち、
入口アンテナ120へ到達以前の路上アンテナで通信処
理が実行される。
【0094】図17に示すように、路上機では、ライン
センサ146の出力信号から車両の到着を検出しかつ車
種を判別し(ステップ400、402)、車載機30か
ら送信される情報を受信するための通信処理を行う(ス
テップ430)。なお、このステップ430では、上記
実施の形態と略同様に車両側で抽出された入口情報及び
出口情報、また目的の出口までに複数の経路があり選択
可能な場合の選択経路の情報または全経路の情報、及び
ICカードの残高情報を受信可能であるが、本実施の形
態では、後述するように、車両側で料金演算が容易な場
合に、料金テーブルを要求する要求データを受信する。
この要求データは、後述する料金テーブルを車両側から
路上機側へ要求することまたは要求しないことを表すデ
ータである。
【0095】次のステップ450では、受信した情報に
要求データが含まれているか否かを判断することによっ
て、車両側で料金演算が可能か否かを判断する。要求デ
ータが、料金テーブルを車両側から路上機側へ要求する
ことを表すデータである場合には、ステップ450で肯
定され、次のステップ454において、最新の料金テー
ブルを取得し、ステップ434へ進む。
【0096】要求データが、料金テーブルを車両側から
路上機側へ要求しないことを表すデータである場合に
は、ステップ450で否定され、上記実施の形態と同様
に、上記判別結果の車種と車載機からの受信結果の情報
を用いて、乗員が入力した目的地までの経路内に含まれ
る有料道路の走行料金が計算され(ステップ406)、
上記のようにして計算した有料道路の走行料金と、車両
側から送信された残高情報を比較する(ステップ43
2)。
【0097】次のステップ456では、上記計算結果の
料金が車両側から送信された残高情報を超えるか否か
(料金>残高)が判断され、料金≦残高であるときはI
Cカードの残高で有料道路の走行料金を支払うことが可
能であるので、ステップ456で否定され、ステップ4
34へ進む。一方、料金>残高であるときは、有料道路
の走行料金が残高を上回り、有料道路の走行料金を支払
うことが困難になる可能性が高いので、ステップ456
で肯定され、次のステップ458で、現在の残高で利用
が可能な区間を求める。すなわち、現時点の入口ゲート
から有料道路へ進入し、現在の残高の範囲内で走行が可
能な区間の出口ゲートを求める。
【0098】ステップ434では、車載機へ情報送信す
る。このステップ434では、上記ステップ454で料
金テーブルを取得した場合には、情報として料金テーブ
ルを送信する。一方、料金を計算した場合には、その料
金(ステップ406の計算結果の走行料金)が送信され
る。この走行料金が送信されるときに、ステップ432
の比較結果を送信してもよい。また、ステップ456で
肯定判断された場合は、現在の残高の範囲内で走行が可
能な区間の出口ゲートの名称やコードが送信される。ま
たこの送信では、上記実施の形態と同様に、走行料金の
支払後の残高に関する情報(例えば、十分、ちょうど、
不足等を表す情報)を送信するようにしてもよい。
【0099】次に、車載機30の処理の詳細を図18を
参照して説明する。車載機30では、乗員により入力さ
れた目的地までの予定走行経路が計算され(ステップ4
10、412)、了承されると(ステップ414で肯
定)、決定された予定走行経路内の有料道路が抽出され
る(ステップ416)。有料道路が存在しない場合には
(ステップ418で否定)、本ルーチンを終了する。
【0100】一方、有料道路が存在する場合には(ステ
ップ418で肯定)、自己の車載機30において走行料
金の計算が可能か否かを判断する。この判断は、予め車
載機が設定された料金計算可能判断識別子によってなさ
れる。料金計算可能判断識別子は、車載機で料金テーブ
ルによる料金計算が可能な場合に予めセットされてお
り、不可能な場合に予めリセットされている。走行料金
の計算が可能な場合、ステップ460で肯定され、次の
ステップ462において、料金テーブルの送信要求を表
す要求データを生成し、ステップ422へ進む。
【0101】一方、走行料金の計算が不可能な場合、ス
テップ460で否定され、予定走行経路内で目的地迄の
走行に料金が発生する有料道路の入口情報及び出口情報
が取得される(ステップ420)。このステップ420
では、予定走行経路内で目的地迄の走行に料金が発生す
る有料道路の入口ゲートを入口情報及び出口ゲートを出
口情報として取得する。次のステップ440では、車載
機に装填されているICカードの残高を読み取り、ステ
ップ422へ進む。
【0102】次に、車両90が入口ゲート(すなわち、
路上アンテナ122、1254の何れかの位置)に到着
したか否かが判断され(ステップ422)、到着した場
合には、次のステップ442で路上機へ情報送信する。
このステップ442は、自己の車載機30において走行
料金の計算が可能な場合に要求データを送信し、不可能
な場合に上記取得した情報すなわち入口情報及び出口情
報、及び読み取ったICカードの残高を路上機へ送信す
る。路上機では要求データを受信した場合には料金テー
ブルを送信し、入口情報、出口情報及び残高を受信した
場合には乗員が入力した目的地までの経路内に含まれる
有料道路の走行料金、及び残高との比較が計算され、計
算結果の走行料金及び比較結果が送信される(ステップ
434)。この料金テーブルまたは走行料金及び比較結
果の残高が次のステップ444において車載機側で受信
される。
【0103】次のステップ464では、要求データを送
信したか否かを判断し、自己の車載機30において走行
料金の計算が可能な場合に肯定され、次のステップ46
6において、受信した料金テーブルを取得する。次のス
テップ468では、取得した料金テーブルを用いて、走
行料金及び残高を計算してステップ470へ進む。一
方、走行料金の計算が不可能な場合にステップ464で
否定され、そのままステップ470へ進む。
【0104】ステップ470では、走行料金が残高を超
えるか否か(料金>残高)が判断され、料金≦残高であ
るときはICカードの残高で有料道路の走行料金を支払
うことが可能であり、ステップ470で否定され、走行
料金及び残高が表示装置に表示される(ステップ44
6)。一方、料金>残高であるときは、有料道路の走行
料金が残高を上回り、有料道路の走行料金を支払うこと
が困難になる可能性が高く、ステップ470で肯定さ
れ、次のステップ472において料金不足の警告を行
う。なお、このステップ472では現在残高で走行可能
な区間を提示し、乗員に有料道路の走行可能区間を提示
することができる。すなわち、ステップ472では、現
時点の入口ゲートから有料道路へ進入し、現在の残高の
範囲内で走行が可能な区間の出口ゲートを表示させるこ
とができる。なお、情報提供は、音声によって行っても
よい。
【0105】このように、本実施の形態では、有料道路
に進入する以前に、予定走行経路内にある現在残高で有
料道路を走行可能か否かの判断、また現在残高での走行
可能な区間を求め、乗員に提示できるので、乗員は事前
に有料道路走行できるか否かを容易に判断することがで
きる。
【0106】本実施の形態では、常時最新の料金データ
を取得することがきるので、混雑状態に応じて料金を変
更する混雑度変動課金システムへの適用も可能である。
【0107】〔第4実施の形態〕次に、第4実施の形態
を説明する。
【0108】自動課金システムが稼働している有料道路
内では、路上機と車載機との間の情報授受が正常に動作
されないことがある。例えば、路上機が未設置のゲート
やメインテナンス中のゲートでは、路上機と車載機との
間の情報授受が正常に動作されない。本実施の形態は、
予定走行経路中に含まれる有料道路内で、路上機と車載
機との間の情報授受が可能な対応ゲートを予め確認する
ためのものである。
【0109】なお、本実施の形態は、上記実施の形態と
略同様の構成であるため、同一部分には同一符号を付
し、詳細な説明を省略し、以下異なる部分である作用を
説明する。
【0110】まず、路上機の処理の詳細を図19を参照
して説明する。図19に示すように、路上機では、ライ
ンセンサ146の出力信号から車両の到着を検出しかつ
車種を判別し、車載機30から送信される情報を受信す
るために通信処理する(ステップ400〜404)。な
お、車載機30から送信される情報は、後述するよう
に、抽出された入口情報及び出口情報、また目的の出口
までに複数の経路があり選択可能な場合の選択経路の情
報または全経路の情報が受信される。また、対応テーブ
ルを要求する対応データを受信するができる。この対応
データは、本実施の形態にかかる路上機と車載機との間
の情報授受が可能な対応ゲートを予め確認するための対
応テーブルを路上機側へ要求することまたは要求しない
ことを表すデータである。
【0111】次に、ステップ500では、受信した情報
に対応データが含まれているか否かを判断することによ
って、車両側で対応テーブルを要求しているかか否かを
判断する。対応データが、対応テーブルを要求すること
を表すデータである場合には、ステップ500で肯定さ
れ、次のステップ502において、最新の対応テーブル
を取得し、ステップ516へ進む。この対応テーブル
は、有料道路内で路上機と車載機との間の情報授受が可
能な対応ゲートの一覧を表すものである。
【0112】対応データが、対応テーブルを要求しない
ことを表すデータである場合には、ステップ500で否
定され、次のステップ504において、上記判別結果の
車種と車載機からの受信結果の情報を用いて、対応する
ゲートを照合する。このステップ504では乗員が入力
した目的地までの経路内に含まれる有料道路のゲートに
ついて、路上機と車載機との間の情報授受が可能な対応
ゲートの有無を確認するものである。
【0113】次にステップ506では、上記ステップ5
04の確認結果で、予定走行経路内に含まれる有料道路
のゲート(入口及び出口)全てが対応ゲートであるとき
に肯定され、次のステップ508で対応していることを
決定し対応ゲートを表すゲート番号や名称等のゲート情
報を生成した後に、ステップ516へ進む。一方、経路
の入口及び出口の何れか一方に未対応のゲートが存在す
るときには、ステップ506で否定され、ステップ51
0において、未対応警告情報を生成する。この未対応警
告情報は、入口ゲート及び出口ゲートの何れか一方が未
対応ゲートであることを表すものであり、その未対応の
ゲートを表すゲート番号や名称等のゲート情報で構成さ
れる。
【0114】次のステップ512では、予定走行経路内
に含まれる未対応の有料道路のゲート(入口及び出口)
について最寄りのゲートに対応ゲートが存在するか否か
が判断され、最寄りのゲートに対応ゲートが存在しない
ときに否定され、ステップ516へ進む。一方、最寄り
のゲートに対応ゲートが存在するときにはステップ51
2で肯定され、最寄りの対応ゲートについて対応のゲー
トを表すゲート番号や名称等の情報を最寄り属性として
未対応警告情報に付加してステップ516へ進む。
【0115】次のステップ516では、車載機へ情報送
信する。このステップ516では、上記ステップ502
で対応テーブルを取得した場合には、情報として対応テ
ーブルを送信する。一方、ゲート照合した場合には、そ
の照合結果の情報が送信される。この照合結果の情報
は、ステップ508で決定された対応するゲートを表す
ゲート情報、または未対応警告情報(最寄り属性を含む
ことがある)である。
【0116】次に、車載機30の処理の詳細を図20を
参照して説明する。車載機30では、乗員により入力さ
れた目的地までの予定走行経路が計算され、予定走行経
路内の有料道路が抽出される(ステップ410〜41
6)。有料道路が存在しない場合には(ステップ418
で否定)、本ルーチンを終了する。
【0117】一方、有料道路が存在する場合には(ステ
ップ418で肯定)、自己の車載機30において対応ゲ
ートの照合が可能か否かを判断する。この判断は、予め
車載機が設定された対応照合可能判断識別子によってな
される。対応照合可能判断識別子は、車載機で対応テー
ブルによる対応照合が可能な場合に予めセットされてお
り、不可能な場合に予めリセットされている。
【0118】対応照合が可能な場合、ステップ520で
肯定され、次のステップ522において、対応テーブル
の送信要求を表す対応データを生成し、ステップ526
へ進む。一方、対応照合が不可能な場合、ステップ52
0で否定され、ステップ524において、予定走行経路
内で目的地迄の走行に通過することが予測される有料道
路の入口情報及び出口情報のゲート情報が取得される。
このステップ524では、有料道路の入口ゲートを入口
情報及び出口ゲートを出口情報として取得する。
【0119】次に、車両90が入口ゲート(すなわち、
路上アンテナ122、124の何れか)に到着したか否
かが判断され(ステップ526)、到着した場合には、
次のステップ528で路上機へ情報送信する。このステ
ップ528は、自己の車載機30において対応照合が可
能な場合に対応データを送信し、不可能な場合に上記取
得した情報すなわち入口情報及び出口情報を路上機へ送
信する。路上機では対応データを受信した場合には対応
テーブルを送信し、入口情報及び出口情報を受信した場
合にはそれぞれのゲートの対応を照合し照合結果が送信
される(図19のステップ516)。この対応テーブル
または照合結果が次のステップ530において車載機側
で受信される。
【0120】次のステップ532では、対応データを送
信したか否かを判断し、自己の車載機30において対応
照合が可能な場合に肯定され、次のステップ534にお
いて、受信した対応テーブルを取得する。次のステップ
536では、受信した対応テーブルを用いて、対応する
ゲートを照合する。次にステップ538では、予定走行
経路内に含まれる有料道路のゲート(入口及び出口)全
てが対応ゲートであるときに肯定され、次のステップ5
46で対応結果が良好であることを決定し対応のゲート
を表すゲート番号や名称等のゲート情報を生成した後
に、ステップ548へ進む。一方、予定走行経路の入口
及び出口の何れか一方に未対応のゲートが存在するとき
には、ステップ538で否定され、ステップ540にお
いて、未対応警告情報を生成する。
【0121】次のステップ542では、予定走行経路内
に含まれる未対応の有料道路のゲート(入口及び出口)
について最寄りのゲートに対応ゲートが存在するか否か
が判断され、最寄りのゲートに対応ゲートが存在しない
ときに否定され、ステップ548へ進む。一方、最寄り
のゲートに対応ゲートが存在するときにはステップ54
2で肯定され、最寄りの対応ゲートについて対応のゲー
トを表すゲート番号や名称等の情報を最寄り属性として
未対応警告情報に付加してステップ548へ進む。
【0122】次のステップ548では、予定走行経路内
に含まれる有料道路のゲート(入口及び出口)が対応ゲ
ートであるか否かを判断し、対応ゲートであるときは、
次のステップ552において、ゲート情報を提供する。
例えば、表示装置に表示したり音声によって提供したり
する。一方、未対応であるときはステップ548で否定
され、次のステップ550において未対応情報を提供す
る。この未対応情報は、未対応のゲートを表すゲート情
報、または未対応警告情報(最寄り属性を含むことがあ
る)である。
【0123】このように、本実施の形態では、自動課金
システムが稼働している有料道路について有料道路に進
入する以前に、予定走行経路中に含まれる有料道路内
で、路上機と車載機との間の情報授受が可能な対応ゲー
トを予め確認することができるので、路上機が未設置の
ゲートやメインテナンス中のゲート等の路上機との間で
情報授受が正常に動作されない場合であっても、乗員は
事前に有料道路走行できるか否かを容易に判断すること
ができる。
【0124】〔第5実施の形態〕次に、第5実施の形態
を説明する。なお、本実施の形態は、上記実施の形態と
略同様の構成であるため、同一部分には同一符号を付
し、詳細な説明を省略する。
【0125】自動課金システムが稼働している有料道路
に進入する場合、情報授受が可能な路上機が未設置のゲ
ートやメインテナンス中のゲート等や残高不足の車両
は、自動課金システムによる課金処理を行うことができ
ないので、手払いによって料金収受する必要がある。本
実施の形態は、有料道路に進入した場合に、自動課金シ
ステムの処理を効率的な実行を可能とするためのもので
ある。
【0126】なお、本実施の形態は、上記実施の形態と
略同様の構成であるため、同一部分には同一符号を付
し、詳細な説明を省略し、以下異なる部分である作用を
説明する。
【0127】まず、路上機の処理の詳細を図21を参照
して説明する。なお、本実施の形態では、路上アンテナ
122、124においての通信処理を必要としない。す
なわち、入口アンテナ120における通信処理について
実行されるものである。
【0128】図21に示すように、路上機では、ステッ
プ560において車載機との間で情報授受処理がなされ
る。このステップ560の情報授受処理は、図17の処
理と同様であるため、説明を省略する。
【0129】ステップ560では、車載機30から送信
される抽出された出口情報による最新の料金テーブルを
用いて、乗員が入力した目的地までの経路内に含まれる
有料道路の走行料金と、残高情報とを比較し、比較結果
により有料道路の料金が車両側から送信された残高情報
を超えるか否か(料金>残高)が判断される(図17参
照)。
【0130】次のステップ562では、料金>残高か否
かを判断し、有料道路の料金が車両側から送信された残
高情報を超えるときは、自動課金システムによる課金処
理を行うことができないので、ステップ562で肯定さ
れ、自動課金システムによる自動課金処理を行うことな
く、ステップ564において、手払いによる料金収受を
行うわせるため、通常処理である通行券の発券を行う。
一方、有料道路の料金が車両側から送信された残高情報
以内のときは、自動課金システムにより自動課金処理で
きるので、ステップ562で否定され、ステップ566
において自動課金システムによる自動課金処理を行う。
すなわち、入口ゲートに関する情報を授受する。
【0131】次に、車載機30の処理の詳細を図22を
参照して説明する。図22に示すように、車載機30で
は、ステップ570において路上機との間で情報授受処
理がなされる。このステップ570の情報授受処理は、
図18の処理と同様であるため、詳細な説明を省略す
る。
【0132】ステップ570では、予定走行経路内で目
的地迄の走行に料金が発生する有料道路の走行料金を求
め、次のステップ572において、有料道路の走行料金
が残高を超えるか否か(料金>残高)が判断される。料
金≦残高であるときは残高で有料道路の走行料金を支払
うことが可能であるので、ステップ572で否定され、
継ぎのステップ576で、自動課金システムに対する自
動課金処理のための通信による情報授受がなされる。一
方、料金>残高であるときは、有料道路の走行料金が残
高を上回り、有料道路の走行料金を支払うことが困難に
なる可能性が高いので、ステップ572で肯定され、次
のステップ574において自動課金システムに対する自
動課金処理のための通信による情報授受を禁止すること
によって、自動処理を禁止する。これによって、乗員は
手払いによる料金収受が可能となる。
【0133】このように、本実施の形態では、有料道路
の自動課金システムに対して、自動処理が可能な場合に
通信による情報授受が可能となり、不可能な場合にはこ
れを禁止している。これによって、残高不足やメインテ
ナンス等で通信による情報授受が不可能な場合であって
も、手払いによる料金収受に容易に対応させることがで
きる。
【0134】なお、予定走行経路中に含まれる有料道路
内で、路上機と車載機との間の情報授受が可能な対応ゲ
ートを予め確認し、自動料金収受に移行する場合には
(図19、及び図20参照)、図21のステップ562
の判断及び図22のステップ572の判断を対応ゲート
が存在するか否かの判断に変更すればよい。このように
することによって、路上機と車載機との間の情報授受が
可能な対応ゲートの確認の後に、手払いによる料金収受
または自動課金処理のための通信による情報授受へ容易
に移行することができる。
【0135】〔第6実施の形態〕次に、第6実施の形態
を説明する。本実施の形態は、車両から他の交通機関に
乗り換えを可能とする所謂パークアンドライド駐車場
(以下、P&R駐車場という)を経由地点に設定した場
合を本発明に適用したものである。なお、本実施の形態
は、上記実施の形態と略同様の構成であるため、同一部
分には同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0136】図23に示すように、本実施の形態の有料
道路194には、P&R駐車場188が接続されてい
る。P&R駐車場188には、公共の交通機関や鉄道等
の他の交通機関189の乗り継ぎが可能な構成である。
【0137】P&R駐車場188は、駐車可能である許
容駐車台数が設置時から定まっており、P&R駐車場1
88へ進入する以前に駐車が可能か否かを確認できるこ
とが望ましい。そこで、P&R駐車場188に入口にお
いて、進入車両(出車した車両を除く)の台数を計数
し、許容駐車台数から減算することで、P&R駐車場1
88が未だ駐車可能である空車状態であるか、許容駐車
台数の車両が駐車しており満車状態であるかを判別する
ことができる。この空車状態または満車状態であること
を進入以前に車両側へ報知すれば、車両側の乗員はP&
R駐車場188の駐車状態を事前に確認することができ
る。この場合、路上機である、途中経路や入口ゲートで
P&R駐車場188の空車状態または満車状態を駐車情
報として付加し、車両との間で授受すれば、進入以前に
車両側へ報知することができる。
【0138】また、P&R駐車場188は、単に駐車可
能であること以外に、駐車時間に応じて料金が発生する
場合がある。すなわち、有料道路は、通常、走行距離に
応じて料金が発生するが、駐車場では走行距離に代えて
駐車時間に応じて料金が発生する場合がある。この場
合、予め駐車料金を確認できることが望ましい。そこ
で、予め駐車時間が予測可能である場合、例えば計画走
行等の場合にはその駐車時間による駐車料金を車両側へ
報知すれば、車両側の乗員はP&R駐車場188の駐車
時間における駐車料金を事前に確認することができる。
なお、料金自体を情報として授受するのみに限定され
ず、料金表を車両側へ送信するようにしてもよい。この
場合、路上機である、途中経路や入口ゲートでP&R駐
車場188の駐車料金や料金表を駐車情報として付加
し、車両との間で授受すれば、進入以前に車両側へ報知
することができる。
【0139】また、P&R駐車場188は、予約が可能
な場合がある。この場合は、予約状況や予約可能である
ことを表す予約情報を車両側で受信し、その予約情報を
車両側へ報知すれば、車両側の乗員はP&R駐車場18
8の予約状態や予約する要求を事前に行うことができ
る。
【0140】また、P&R駐車場188から乗ることが
可能な交通機関は、通常、定時に発着する。この発着に
は時刻表があることが一般的である。そこで、交通機関
189の時刻表を車両側で受信し、その時刻表を車両側
へ報知すれば、車両側の乗員はP&R駐車場188から
交通機関189へ乗り換える最適な時間を事前に確認す
ることができる。なお、計画走行等により、P&R駐車
場188へ到達する時刻が指定できる場合には、その時
間帯を限定してもよい。このようにすれば、必要とする
時間帯のみの最適な時刻表で乗員は確認することができ
る。また、この時刻表と同時または別個に交通機関18
9の料金または料金表を車両側で受信し、その時刻表を
車両側へ報知するようにしてもよい。さらに、交通機関
189が座席予約が可能な場合には、予約状況や予約可
能であることを表す座席予約情報を車両側で受信し、そ
の座席予約情報を車両側へ報知すれば、車両側の乗員は
P&R駐車場188から乗り換える交通機関189の予
約状態や予約する要求を事前に行うことができる。
【0141】〔第7実施の形態〕次に、第7実施の形態
を説明する。本実施の形態は、駐車場に本発明を適用し
たものである。なお、本実施の形態は、上記実施の形態
と略同様の構成であるため、同一部分には同一符号を付
し、詳細な説明を省略する。
【0142】図24に示すように、本実施の形態では、
一般道路192には、有料駐車場198が接続されてい
る。有料駐車場198は、入口ゲート100と出口ゲー
ト190が設けられている。なお、出口ゲート190に
は、駐車時間に応じて駐車料金を自動的に課金処理する
ためのアンテナ191が設けられている。
【0143】有料駐車場198への進入以前の一般道路
192上には、上記実施の形態と同様に、路上アンテナ
122、124が設けられており、路上アンテナ12
2、124は入口アンテナ制御装置132(図5)に、
接続されている。
【0144】有料駐車場198は、上記P&R駐車場1
88と同様に、駐車可能である許容駐車台数が設置時か
ら定まっており、有料駐車場198へ進入する以前に駐
車が可能か否かを確認できることが望ましい。そこで、
有料駐車場198に入口において、進入車両(出車した
車両を除く)の台数を計数し、許容駐車台数から減算す
ることで、有料駐車場198が未だ駐車可能である空車
状態であるか、許容駐車台数の車両が駐車しており満車
状態であるかを判別することができる。この空車状態ま
たは満車状態であることを進入以前の路上アンテナ12
2、124から車両側へ報知すれば、車両側の乗員は有
料駐車場198の駐車状態を事前に確認することができ
る。この場合、有料駐車場198の空車状態または満車
状態を駐車情報として付加し、車両との間で授受すれ
ば、進入以前に車両側へ報知することができる。
【0145】なお、有料駐車場198が空車状態であ
り、車両90が進入した場合には、既に駐車中の車両に
ついて駐車位置を検知することによって、空きスペース
への誘導が可能となる。
【0146】また、有料駐車場198が満車状態である
ときは、駐車中の車両が予め予定駐車時間を定めていた
場合、その予定駐車時間を経過した後には空車になるこ
とが予測されるので、その時間を待ち時間情報として用
いることができる。すなわち、駐車中の車両の進入時間
に予定駐車時間を加算した時間を予測空車状態として、
その予測空車状態迄の時間を待ち時間として求め、その
待ち時間を進入以前の路上アンテナ122、124から
車両側へ報知すれば、車両側の乗員は有料駐車場198
に駐車するまでに必要とする待ち時間を事前に確認する
ことができる。この場合、有料駐車場198の満車状態
を駐車情報として待ち時間を付加し、車両との間で授受
すれば、進入以前に車両側へ報知することができる。
【0147】また、有料駐車場198が駐車時間に応じ
て料金が発生する場合、予め駐車料金を確認できること
が望ましい。そこで、予め駐車時間が予測可能である場
合、すなわち上記実施の形態と同様に、例えば計画走行
等の場合にはその駐車時間による駐車料金を車両側へ報
知すれば、車両側の乗員は有料駐車場198の駐車時間
における駐車料金を事前に確認することができる。な
お、料金自体を情報として授受するのみに限定されず、
料金表を車両側へ送信するようにしてもよい。この場
合、路上機である、途中経路や入口ゲートで有料駐車場
198の駐車料金や料金表を駐車情報として付加し、車
両との間で授受すれば、進入以前に車両側へ報知するこ
とができる。
【0148】また、計画走行等のように予め駐車時間が
設定されている場合には、駐車料金である支払い金額を
予測することができるので、有料駐車場への進入以前に
車両側へ報知することによって、乗員は有料駐車場への
進入の選択を容易にすることができる。また、路上機で
は、有料駐車場の入口において駐車時間に応じた駐車料
金が残高を超えることが予測される場合、自動的に課金
処理を実行することなく、手払いによる通常処理に移行
するように、駐車券を発券することによって、駐車料金
の支払い時の煩わしさを解消することができる。
【0149】また、有料駐車場側で自動的に課金処理を
実行することが可能なカードが定められている場合、こ
の支払可能カード情報を有料駐車場への進入以前に車両
側へ報知することによって、乗員は有料駐車場で駐車し
たときの駐車料金の支払いを自己が所持するカードで可
能な否かの判断を容易にすることができる。なお、この
場合、車両側に搭載されているカードと有料駐車場側で
自動的に課金処理を実行することが可能なカードとを比
較し、報知するようにしてもよい。
【0150】なお、本実施の形態では、有料駐車場へ進
入する以前に駐車料金を確認できるので、有料駐車場の
システムを混雑度合いに応じて料金が変動する混雑度別
料金システムの導入・移行が容易である。また、有料駐
車場に商業施設等の他の施設が併設されている場合に
は、併設されている施設の看板や広告等の情報を車両側
へ提供することもできる。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明によれば、地上側の受信手段において受信した経路
データから演算手段により走行予定経路中または目的地
までの間に含まれる有料施設の使用情報を求めて送信手
段により車両側へ送信するので、車両側では有料施設に
関する使用情報を記憶する必要がなく使用情報の変更や
追加が生じた場合であっても容易に車両側へ提供するこ
とができる、という効果がある。請求項2に記載した発
明によれば、有料施設の使用料金を使用情報として求め
ることができるので、走行予定経路内または目的地まで
の間の有料施設の使用料金等を容易に提供することがで
きる、という効果がある。
【0152】請求項3に記載した発明によれば、判別手
段により車両の車種を判別できるので、車両の車種に応
じた有料施設の使用情報を容易に求めることができる、
という効果がある。
【0153】請求項4に記載した発明によれば、記憶手
段で有料施設毎の最新の料金テーブルを記憶し、演算手
段で車両の走行予定経路中または目的地までの間に含ま
れる有料施設の料金テーブルを使用情報として求めるの
で、車両内のユーザへ最新の有料施設の使用料金を段階
的に使用可能領域について提供することができる、とい
う効果がある。
【0154】請求項5に記載した発明によれば、使用情
報に車載通信装置との間で情報授受が可能な有料施設内
の授受領域の一覧テーブルを採用することができるの
で、情報授受が可能な有料施設に関する情報を提供する
ことができる、という効果がある。
【0155】請求項6に記載した発明によれば、地上側
の送信手段及び受信手段を有料施設の課金対象領域に進
入する以前の位置に設けるので、有料施設への進入以前
に使用情報を車両内のユーザへ向けて提供することがで
きる、という効果がある。
【0156】請求項7に記載した発明によれば、車両が
有料施設の課金対象領域に進入した後に、演算手段が車
載通信装置との間で情報授受が可能な授受領域に属する
使用情報を求めるので、情報授受が可能な授受領域に属
する使用情報のみの提供が可能となる、という効果があ
る。
【0157】請求項8に記載した発明によれば、書換手
段により、車載送受信手段で受信した有料施設の使用情
報を更新または新規登録するので、車両側では最新の使
用情報を記憶することができる、という効果がある。
【0158】請求項9に記載した発明によれば、出力手
段によって、経路データと使用情報に基づいて走行予定
経路内または目的地までの間に含まれる有料施設の使用
情報を抽出し、その使用情報を出力することができるの
で、車両内のユーザに使用情報を提供することが容易と
なる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための説明図である。
【図2】本発明の第1実施の形態の自動課金システムに
おける入口ゲートを示す概略斜視図である。
【図3】車両の到着を検出するための明暗パターンを示
す線図である。
【図4】ラインセンサの出力信号を示す時間特性図であ
る。
【図5】第1実施の形態の路上機の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図6】路上機の入口アンテナで送受信処理する送受信
制御装置の一例を示すブロック図である。
【図7】車載機を示すブロック図である。
【図8】第1実施の形態の自動課金システムの機能別ブ
ロック図である。
【図9】路上機側の送受信の処理ルーチンを示す流れ図
である。
【図10】車載機側の送受信の処理ルーチンを示す流れ
図である。
【図11】第1実施の形態の路上機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図12】第1実施の形態の車載機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図13】第2実施の形態の自動課金システムの機能別
ブロック図である。
【図14】第2実施の形態の路上機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図15】第2実施の形態の車載機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図16】第3実施の形態の自動課金システムにおける
出入口ゲート周辺を示す概略図である。
【図17】第3実施の形態の路上機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図18】第3実施の形態の車載機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図19】第4実施の形態の路上機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図20】第4実施の形態の車載機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図21】第5実施の形態の路上機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図22】第5実施の形態の車載機側の処理ルーチンを
示す流れ図である。
【図23】第6実施の形態の自動課金システムにおける
出入口ゲート周辺を示す概略図である。
【図24】第7実施の形態の自動課金システムにおける
出入口ゲート周辺を示す概略図である。
【符号の説明】
100 入口ゲート 132 入口アンテナ制御装置 146 ラインセンサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されかつ通信により情報を授
    受する車載通信装置から送信されるべき前記車両の走行
    予定経路または目的地に関する経路データを受信するた
    めの受信手段と、 前記経路データに基づいて、前記車両の走行予定経路中
    または目的地までの間に含まれる有料施設の使用情報を
    求める演算手段と、 前記使用情報を前記車載通信装置に対して送信する送信
    手段と、 を備えた地上側に設置された地上側通信装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、使用情報として前記車
    両の走行予定経路中または目的地までの間に含まれる有
    料施設の使用料金を求めることを特徴とする請求項1に
    記載の地上側通信装置。
  3. 【請求項3】 前記車両の車種を判別する判別手段をさ
    らに備え、前記演算手段は判別手段の判別結果及び前記
    経路データに基づいて前記有料施設の使用情報を求める
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の地上側通信
    装置。
  4. 【請求項4】 有料施設毎の最新の料金テーブルを記憶
    する記憶手段をさらに備え、前記演算手段は前記車両の
    走行予定経路中または目的地までの間に含まれる有料施
    設の料金テーブルを前記使用情報として求めることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の地
    上側通信装置。
  5. 【請求項5】 前記使用情報は、前記車載通信装置との
    間で情報授受が可能な前記有料施設内の授受領域の一覧
    テーブルであることを特徴とする請求項1乃至請求項4
    の何れか1項に記載の地上側通信装置。
  6. 【請求項6】 前記送信手段及び受信手段は、前記有料
    施設の課金対象領域に進入する以前の位置に設けられた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に
    記載の地上側通信装置。
  7. 【請求項7】 前記車両が有料施設の課金対象領域に進
    入した後には、前記演算手段は、前記車載通信装置との
    間で情報授受が可能な授受領域に属する使用情報を求め
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項
    に記載の地上側通信装置。
  8. 【請求項8】 地上側に設置された地上側通信装置へ向
    けて車両の走行予定経路または目的地に関する経路デー
    タを送信しかつ前記地上側通信装置から送信された前記
    経路データに基づく前記車両の走行予定経路内または目
    的地までの間に含まれる有料施設の使用情報を受信する
    車載送受信手段と、 有料施設毎の使用情報を予め記憶した車載記憶手段と、 前記車載送受信手段で受信した有料施設の使用情報に、
    前記車載記憶手段に予め記憶された有料施設の使用情報
    が含まれるときに前記車載記憶手段に予め記憶された使
    用情報を前記車載送受信手段で受信した使用情報で更新
    し、含まれないときに前記車載送受信手段で受信した有
    料施設の使用情報を前記車載記憶手段に新規登録する書
    換手段と、 を備えた車両に搭載された車載通信装置。
  9. 【請求項9】 前記経路データと前記車載記憶手段に記
    憶した使用情報に基づいて前記車両の走行予定経路内ま
    たは目的地までの間に含まれる有料施設の使用情報を抽
    出し、抽出した使用情報を出力するための出力手段をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項8に記載の車載通信
    装置。
  10. 【請求項10】 前記車載記憶手段は、前記使用情報と
    して前記有料施設の料金テーブルを記憶することを特徴
    とする請求項8または9に記載の車載通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項7の何れか1項に
    記載の地上側通信装置と、 地上側に設置された地上側通信装置へ向けて車両の走行
    予定経路または目的地に関する経路データを送信しかつ
    前記地上側通信装置から送信された前記経路データに基
    づく前記車両の走行予定経路内または目的地までの間に
    含まれる有料施設の使用情報を受信する車載送受信手段
    と、前記使用情報を報知するための報知手段と、を備え
    た車両に搭載された車載通信装置と、 を含む情報授受システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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