JP4875767B2 - 積分器、共振器及びオーバーサンプリングa/d変換器 - Google Patents

積分器、共振器及びオーバーサンプリングa/d変換器 Download PDF

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Description

本発明は、積分器に関し、特に、連続時間型ΔΣ変調器に好適な積分器に関する。
オーバーサンプリングA/D変換器は通信機器のフロントエンドや音声信号の変換などに広く用いられており、現在の通信、映像、音声信号処理回路に必須の回路技術である。オーバーサンプリングA/D変換器の一つに、連続時間型フィルタを備えた連続時間型ΔΣA/D変換器(CTDS-ADC:Continuous Time Delta-Sigma A/D converter)がある(例えば、非特許文献1,2参照)。
一般的なCTDS−ADCでは、入力信号は縦続接続されたn個の積分器(連続時間型フィルタ)を通って量子化器によって量子化される。量子化器のデジタル出力はn個のD/A変換器によってアナログ電流信号に変換されてからn個の積分器のそれぞれにフィードバックされる。CTDS−ADCでは、アナログ回路部分にスイッチが含まれないため低電圧化が可能となる。また、サンプリングフィルタを用いた場合に通常必要となる前置フィルタがCTDS−ADCでは不要である。これらの点から、CTDS−ADCは通信システムへの応用に適しており、近年、応用開発研究が盛んとなっている。
Richard Schreier and Bo Bang, "Delta-Sigma Modulators Employing Continuous-Time Circuitry", IEEE TRANSACTIONS ON CIRCUITS AND SYSTEMS--I: FUNDAMENTAL THEORY AND APPLICATIONS, VOL. 43, NO. 4, APRIL 1996 Xuefeng Chen et al., "A 18mW CT ΔΣ Modulator with 25MHz Bandwidth for Next Generation Wireless Applications", IEEE 2007 Custom Intergrated Circuits Conference, 2007
CTDS−ADCにおいて分解能とSN性能を向上させるには量子化ノイズ除去のためのフィルタ次数を上げる必要があり、その次数分の演算増幅器が必要となる。すなわち、CTDS−ADCの性能を向上しようとすると多数の演算増幅器を使用しなければならなくなる。しかし、演算増幅器の個数増加は回路規模と消費電力の増加を招くこととなり、携帯通信機器などに応用されるシステムLSIの性能向上に係るボトルネックの一因となる。
上記問題に鑑み、本発明は、1個の演算増幅器で高次の積分特性を発揮する積分器を提供することを課題とする。さらに、そのような積分器を用いた共振器及び連続時間型オーバーサンプリングA/D変換器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明は次のような手段を講じた。積分器として、演算増幅器と、演算増幅器の反転入力端に接続された第1のフィルタと、演算増幅器の反転入力端と出力端との間に接続された第2のフィルタとを備えたものとする。ここで、第1のフィルタは、直列接続されたn個の抵抗素子と、一端が前記抵抗素子の各接続点に接続され、他端が接地されたn−1個の容量素子とを有する。また、第2のフィルタは、直列接続されたn個の容量素子と、一端が容量素子の各接続点に接続され、他端が接地されたn−1個の抵抗素子とを有する。ただし、nは2以上の整数である。
これによると、第1のフィルタにおける抵抗素子及び容量素子並びに第2のフィルタにおける抵抗素子及び容量素子の各素子値について所定の関係が成り立つようにすることで、当該積分器の伝達関数は、その分母及び分子においてs(sはラプラス演算子である)からsn−1までの項が打ち消されて1/sの項のみとなる。すなわち、1個の演算増幅器でn次積分器を構成することができる。
上記の積分器は、第1のフィルタに並列接続された抵抗素子及び容量素子の少なくとも一つを有する第3のフィルタをさらに備えていることが好ましい。これによると、第3のフィルタは当該積分器の入力と演算増幅器の反転入力端との間でフィードフォワードパスとして作用する。これにより、当該積分器の出力に0次、1次、及び2次積分成分を生じさせることができる。
上記の積分器に、第1のフィルタにおける抵抗素子の接続点の少なくとも一つと演算増幅器の出力端との間に接続された少なくとも一つのGm素子又は抵抗素子を追加すると、共振器を構成することができる。
また、本発明に係るオーバーサンプリングA/D変換器は、上記の積分器と、積分器の出力を量子化する量子化器と、量子化器のデジタル出力を電流信号に変換して第1のフィルタにおける抵抗素子の各接続点にフィードバックするn−1個のD/A変換器と、量子化器のデジタル出力を電流信号に変換して第2のフィルタにおける容量素子の各接続点にフィードバックするn−1個のD/A変換器とを備えている。あるいは、本発明に係るオーバーサンプリングA/D変換器は、上記の積分器と、積分器の出力を量子化する量子化器と、量子化器のデジタル出力を電流信号に変換して第1のフィルタにおける抵抗素子の各接続点にフィードバックするn−1個のD/A変換器と、量子化器のデジタル出力を電流信号に変換して演算増幅器の反転入力端にフィードバックするD/A変換器とを備えている。あるいは、本発明に係るオーバーサンプリングA/D変換器は、上記の第3のフィルタを備えた積分器と、積分器の出力を量子化する量子化器と、量子化器のデジタル出力を電流信号に変換して積分器の入力側にフィードバックするD/A変換器とを備えている。これらオーバーサンプリングA/D変換器は、それが備えている演算増幅器の個数よりも高い次数のフィルタリング特性を発揮する。
なお、上記のオーバーサンプリングA/D変換器に、第1のフィルタにおける抵抗素子の接続点の少なくとも一つと演算増幅器の出力端との間に接続された少なくとも一つのGm素子又は抵抗素子を追加すると、量子化ノイズの伝達特性に零点を持つフィルタリング特性を発揮するようになる。
本発明によると、小型かつ低消費電力のn次積分器及びn次共振器を得ることができる。さらに、高分解能かつ高SN比のオーバーサンプリングA/D変換器の小型化及び低消費電力化が可能となる。
図1は、第1の実施形態に係る積分器の構成図である。 図2は、第2の実施形態に係る積分器の構成図である。 図3は、第3の実施形態に係る積分器の構成図である。 図4は、第4の実施形態に係るオーバーサンプリングA/D変換器の構成図である。 図5は、第5の実施形態に係るオーバーサンプリングA/D変換器の構成図である。 図6は、第6の実施形態に係るオーバーサンプリングA/D変換器の構成図である。 図7は、図6に示した本発明に係る共振器の過渡応答のシミュレーション結果を示すグラフである。 図8は、第7の実施形態に係るオーバーサンプリングA/D変換器の構成図である。 図9は、図8に示した本発明に係る共振器の過渡応答のシミュレーション結果を示すグラフである。 図10は、第8の実施形態に係るオーバーサンプリングA/D変換器の構成図である。 図11は、第9の実施形態に係るオーバーサンプリングA/D変換器の構成図である。
10 積分器
10A、10A’ 共振器
11 演算増幅器
12 フィルタ(第1のフィルタ)
121 抵抗素子
122 容量素子
13 フィルタ(第2のフィルタ)
131 容量素子
132 抵抗素子
14 フィルタ(第3のフィルタ)
141 抵抗素子
142 容量素子
15 Gm素子
16 抵抗素子
20 量子化器
30 D/A変換器
40 D/A変換器
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る積分器の構成を示す。当該積分器10は、演算増幅器11、演算増幅器11の反転入力端に接続されたフィルタ12、及び演算増幅器11の反転入力端と出力端との間に接続されたフィルタ13を備えている。フィルタ12は、直列接続された2個の抵抗素子121、及び一端がこれら抵抗素子の接続点に接続され、他端が接地された容量素子122を備えた2次ローパスフィルタである。フィルタ13は、直列接続された2個の容量素子131、及び一端がこれら容量素子の接続点に接続され、他端が接地された抵抗素子132を備えた2次ハイパスフィルタである。
積分器10において、入力電圧をVin、出力電圧をVout、抵抗素子121の抵抗値をR、容量素子122の容量値をC、抵抗素子132の抵抗値をR容量素子131の容量値をC 抵抗素子121と容量素子122との接続点の電圧をV、及び容量素子131と抵抗素子132との接続点の電圧をVとすると、次の節点方程式が導出される。ただし、sはラプラス演算子である。
Figure 0004875767
この節点方程式を解くと積分器10の伝達関数が次式のように導出される。
Figure 0004875767
ここで、C=4Cが成り立つとき、次の伝達関数が導出される。
Figure 0004875767
すなわち、抵抗素子121及び132並びに容量素子122及び131の各素子値を適宜設定することで1/sの項のみからなる伝達関数を得ることができる。このように、本実施形態によると、1個の演算増幅器11で2次積分器を構成することができる。なお、本実施形態に係る積分器10を多重化することで4次以上の積分器を構成することができる。例えば、本実施形態に係る積分器10を2個多重化することで、2個の演算増幅器11で4次積分器を構成することができる。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態に係る積分器の構成を示す。当該積分器10は、図1の積分器10とは異なる構成のフィルタ12及び13を備えている。すなわち、フィルタ12は、直列接続された3個以上の抵抗素子121、及び一端がこれら抵抗素子の各接続点に接続され、他端が接地され、抵抗素子121よりも1個少ない容量素子122を備えたn次ローパスフィルタである。フィルタ13は、直列接続された3個以上の容量素子131、及び一端がこれら容量素子の各接続点に接続され、他端が接地され、容量素子131よりも1個少ない抵抗素子132を備えたn次ハイパスフィルタである。
抵抗素子121及び容量素子131の個数をnとすると当該積分器10の伝達関数は一般に次式で表される。ただし、α、β、γ、τ、κは抵抗素子121及び132並びに容量素子122及び131の各素子値によって決まる定数である。
Figure 0004875767
ここで、抵抗素子121及び132並びに容量素子122及び131の各素子値について所定の関係が成り立つようにすることで、上記の伝達関数の分母及び分子においてsからsn−1までの項が打ち消されて1/sの項のみからなる伝達関数が得られる。このように、本実施形態によると、1個の演算増幅器でn次積分器を構成することができる。
なお、上記の各実施形態において、フィルタ12における二つの抵抗素子121は互いに異なる抵抗値であってもよい。また、フィルタ13における二つの容量素子131もまた互いに異なる容量値であってもよい。いずれの場合でも、抵抗素子121及び132並びに容量素子122及び131の各素子値について所定の関係が成り立つようにすることで2次以上の積分器10を構成することができる。
(第3の実施形態)
図3は、第3の実施形態に係る積分器の構成を示す。当該積分器10は、図1又は図2の積分器10にフィルタ14を追加したものである。フィルタ14は、フィルタ12に並列接続された抵抗素子141及び容量素子142を備えている。フィルタ14は積分器10の入力と演算増幅器11の反転入力端との間でフィードフォワードパスとして作用する。これにより、積分器10の出力に、n次積分成分に加えて0次、1次及び2次の積分成分を生じさせることができる。各次数の積分成分は、抵抗素子141及び容量素子142の素子値を適宜設定することで調整可能である。
なお、抵抗素子141及び容量素子142のいずれか一方を省略してもよい。例えば、フィルタ14を抵抗素子141のみで構成した場合、積分器10の出力に、n次積分成分に加えて1次の積分成分を生じさせることができる。フィルタ14を容量素子142のみで構成した場合、積分器10の出力に0次及び1次の積分成分を生じさせることができる。
(第4の実施形態)
図4は、第4の実施形態に係るCTDS−ADCの構成を示す。本実施形態に係るCTDS−ADCは、図1の積分器10、積分器10の出力を量子化する量子化器20、量子化器20のデジタル出力を電流信号に変換してフィルタ12における抵抗素子121の接続点にフィードバックするD/A変換器30、量子化器20のデジタル出力を電流信号に変換してフィルタ13における容量素子131の接続点にフィードバックするD/A変換器40を備えている。ここで、D/A変換器30の出力電流をI、D/A変換器40の出力電流をIとすると、次の節点方程式が導出される。
Figure 0004875767
この節点方程式を解くと積分器10の出力電圧Voutと電流Iとの関係が次式のように導出される。
Figure 0004875767
ここで、C=4Cが成り立つとき、次の関係式が導出される。
Figure 0004875767
また、詳細な計算過程は省略するが、積分器10の出力電圧Voutと電流Iとの関係が次式のように導出される。
Figure 0004875767
すなわち、抵抗素子121及び132並びに容量素子122及び131の各素子値を適宜設定することで、D/A変換器30の出力をフィルタ12における抵抗素子121の接続点にフィードバックして2次積分操作を行うことができる。また、D/A変換器40の出力をフィルタ13における容量素子131の接続点にフィードバックして1次積分操作を行うことができる。このように、本実施形態によると、1個の演算増幅器11で2次フィルタリング特性(量子化ノイズ除去特性)を有するオーバーサンプリングA/D変換器を構成することができる。なお、積分器10を多重化することで4次以上のフィルタリング特性を発揮するオーバーサンプリングA/D変換器を構成することができる。例えば、積分器10を2個多重化することで、2個の演算増幅器11で4次フィルタリング特性を発揮するオーバーサンプリングA/D変換器を構成することができる。
(第5の実施形態)
図5は、第5の実施形態に係るCTDS−ADCの構成を示す。本実施形態に係るCTDS−ADCは、図2の積分器10、積分器10の出力を量子化する量子化器20、量子化器20のデジタル出力を電流信号に変換してフィルタ12における抵抗素子121の各接続点にフィードバックする複数のD/A変換器30、量子化器20のデジタル出力を電流信号に変換してフィルタ13における容量素子131の各接続点にフィードバックする複数のD/A変換器40を備えている。上述したように、抵抗素子121及び132並びに容量素子122及び131の各素子値について所定の関係が成り立つようにすることで、積分器10はn次積分特性を発揮するようになる。このように、本実施形態によると、1個の演算増幅器11でn次フィルタリング特性を発揮するオーバーサンプリングA/D変換器を構成することができる。
(第6の実施形態)
図6は、第6の実施形態に係るCTDS−ADCの構成を示す。本実施形態に係るCTDS−ADCは、一般的な1次積分器10’及び2次共振器10A及び10A’を備えており、全体として5次フィルタリング特性を発揮する。なお、図6において、各素子の傍らに示した記号は各素子値を表している。共振器10A及び10A’は、図1の積分器10にGm素子(トランスコンダクタ素子)15を追加したものである。Gm素子15は、演算増幅器11の出力を、フィルタ12における抵抗素子の接続点にフィードバックする。
図7は、図6に示した共振器10Aに共振周波数近傍の5MHzの正弦波を入力したときの共振器10Aの過渡応答のシミュレーション結果を示す。ただし、演算増幅器11のゲインは70dB、GBWは200MHzである。このシミュレーション結果から、共振器10Aは発振しないことがわかる。
(第7の実施形態)
図8は、第7の実施形態に係るCTDS−ADCの構成を示す。本実施形態に係るCTDS−ADCは、図6のCTDS−ADCにおいて、共振器10A及び10A’におけるGm素子15を抵抗素子16に置き換えたものである。
図9は、図8に示した共振器10Aに共振周波数近傍の5MHzの正弦波を入力したときの共振器10Aの過渡応答のシミュレーション結果を示す。ただし、演算増幅器11のゲインは70dB、GBWは200MHzである。このシミュレーション結果から、共振器10Aは発振しないことがわかる。さらに、図7のグラフと比較すると、第6の実施形態に係る共振器10Aよりも本実施形態に係る共振器10Aの方が過渡応答特性がよいことがわかる。
(第8の実施形態)
図10は、第8の実施形態に係るCTDS−ADCの構成を示す。本実施形態に係るCTDS−ADCは、一般的な1次積分器10’及び3次共振器10Aを備えており、全体として4次フィルタリング特性を発揮する。
共振器10Aは、図2の積分器10に3個のGm素子15を追加したものである。各Gm素子15は、演算増幅器11の出力を、フィルタ12における抵抗素子の各接続点にフィードバックする。図5のCTDS−ADCと同様に、フィルタ12における抵抗素子の各接続点には3個のD/A変換器30のそれぞれの出力がフィードバックされる。一方、図5のCTDS−ADCとは異なり、D/A変換器40の出力はフィルタ13における容量素子の各接続点ではなく演算増幅器11の反転入力端にフィードバックされる。このように、本実施形態によると、D/A変換器の総数が比較的少なくて済み、回路規模及び消費電力を低減することができる。
なお、Gm素子15を抵抗素子に置換してもよい。また、フィルタ12における抵抗素子のすべての接続点にGm素子15又は抵抗素子を接続する必要はない。すなわち、フィルタ12における抵抗素子の少なくとも一つの接続点に演算増幅器11の出力をGm素子又は抵抗素子を介してフィードバックすることで共振器が構成可能である。
(第9の実施形態)
図11は、第9の実施形態に係るCTDS−ADCの構成を示す。本実施形態に係るCTDS−ADCは、一般的な1次積分器10’及び2次共振器10Aを備えており、全体として3次フィルタリング特性を発揮する。共振器10Aは、図3の積分器10に、演算増幅器11の出力をフィルタ12における抵抗素子の接続点にフィードバックする抵抗素子16を追加したものである。
共振器10Aにおいてフィルタ14は共振器10Aの入力と演算増幅器11の反転入力端との間でフィードフォワードパスとして作用する。このため、フィルタ12における抵抗素子の接続点に量子化器20の出力をフィードバックしなくとも当該CTDS−ADCの位相補償が可能となる。したがって、本実施形態によると、D/A変換器をより一層削減することができ、回路規模及び消費電力のさらなる低減が可能となる。
なお、抵抗素子16をGm素子に置換してもよい。また、抵抗素子16を省略してもよい。その場合のCTDS−ADCは、量子化ノイズの伝達特性に零点を持たないフィルタリング特性を発揮することとなる。
また、上記の各実施形態において、各抵抗素子をスイッチトキャパシタ回路で構成してもよい。これにより、積分器10及び共振器10A、10A’を離散型フィルタにすることができる。離散型フィルタは容量比で回路の伝達関数を決定することができるため、フィルタリング精度を向上させることができる。
本発明に係る積分器、共振器及びオーバーサンプリングA/D変換器は、比較的小規模かつ低消費電力で高次の積分特性及びフィルタリング特性を発揮するため、携帯通信機器などに有用である。

Claims (8)

  1. 信号入力端と、
    信号出力端と、
    出力端が前記信号出力端に接続された演算増幅器と、
    前記信号入力端と前記演算増幅器の反転入力端との間に接続された第1のフィルタと、
    前記演算増幅器の前記反転入力端と前記出力端との間に接続された第2のフィルタとを備え、
    前記第1のフィルタは、nを2以上の整数として、
    前記信号入力端と前記演算増幅器の前記反転入力端との間に直列接続されたn個の抵抗素子と、
    前記n個の抵抗素子を個々に接続するn−1個の接続点と接地ノードとの間に挿入接続されたn−1個の容量素子とを有するものであり、
    前記第2のフィルタは、
    前記演算増幅器の前記反転入力端と前記出力端との間に直列接続されたn個の容量素子と、
    前記n個の容量素子を個々に接続するn−1個の接続点と前記接地ノードとの間に挿入接続されたn−1個の抵抗素子とを有するものである
    ことを特徴とする積分器。
  2. 請求項1の積分器において、
    前記第1のフィルタに並列接続された抵抗素子及び容量素子の少なくとも一つを有する第3のフィルタを備えている
    ことを特徴とする積分器。
  3. 請求項1及び2のいずれか一つの積分器において、
    前記抵抗素子は、いずれも、スイッチトキャパシタ回路である
    ことを特徴とする積分器。
  4. 請求項1から3のいずれか一つの積分器と、
    前記第1のフィルタにおける前記n−1個の接続点の少なくとも一つと前記演算増幅器の前記出力端との間に接続された少なくとも一つのGm素子又は抵抗素子とを備え
    前記積分器の前記信号入力端に信号を入力して、前記積分器の前記信号出力端から信号を出力する
    ことを特徴とする共振器。
  5. 請求項1の積分器と、
    前記積分器の出力を量子化する量子化器と、
    前記量子化器のデジタル出力を電流信号に変換して前記第1のフィルタにおける前記n−1個の各接続点にフィードバックするn−1個のD/A変換器と、
    前記量子化器のデジタル出力を電流信号に変換して前記第2のフィルタにおける前記n−1個の各接続点にフィードバックするn−1個のD/A変換器とを備え
    前記積分器の前記信号入力端にアナログ信号を入力して、前記量子化器の前記デジタル出力を出力信号とする
    ことを特徴とするオーバーサンプリングA/D変換器。
  6. 請求項1の積分器と、
    前記積分器の出力を量子化する量子化器と、
    前記量子化器のデジタル出力を電流信号に変換して前記第1のフィルタにおける前記n−1個の各接続点にフィードバックするn−1個のD/A変換器と、
    前記量子化器のデジタル出力を電流信号に変換して前記演算増幅器の前記反転入力端にフィードバックするD/A変換器とを備え
    前記積分器の前記信号入力端にアナログ信号を入力して、前記量子化器の前記デジタル出力を出力信号とする
    ことを特徴とするオーバーサンプリングA/D変換器。
  7. 請求項2の積分器と、
    前記積分器の出力を量子化する量子化器と、
    前記量子化器のデジタル出力を電流信号に変換して前記積分器の入力側にフィードバックするD/A変換器とを備え
    前記積分器の前記信号入力端にアナログ信号を入力して、前記量子化器の前記デジタル出力を出力信号とする
    ことを特徴とするオーバーサンプリングA/D変換器。
  8. 請求項5から7のいずれか一つのオーバーサンプリングA/D変換器において、
    前記第1のフィルタにおける前記n−1個の接続点の少なくとも一つと前記演算増幅器の前記出力端との間に接続された少なくとも一つのGm素子又は抵抗素子を備えている
    ことを特徴とするオーバーサンプリングA/D変換器。
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