JP4875391B2 - 検体分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検体分析装置に関し、特に、第1光学的情報取得部および第2光学的情報取得部を備えた検体分析装置に関する。
従来、臨床検出器(第2光学的情報取得部)による血清試料(検体)の光学的な測定(本測定)に先立って、その血清試料の吸光度(光学的情報)をプローブ(第1光学的情報取得部)で測定する装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、プローブのニードル管に吸引された血清試料に発光ダイオードから出射される光を照射することにより、ニードル管内の血清試料の吸光度を測定した後、その吸光度に基づいて、臨床分析器で測定可能な血清試料を臨床分析器に移送する装置が開示されている。この装置では、5つの発光ダイオードから出射される波長の異なる5種の光をニードル管内の血清試料に照射することにより、ニードル管内の血清試料に含まれる溶血、黄疸または脂肪血症の存在を分析している。そして、血清試料に含まれる溶血、黄疸または脂肪血症が予め定めた所定値よりも大きい場合には、プローブが廃棄用容器に対応する位置まで移動されて、ニードル管に吸引されている血清試料が廃棄用容器に廃棄される。これに対して、血清試料に含まれる溶血、黄疸または脂肪血症が予め定めた所定値以下の場合には、プローブが臨床分析器の容器に対応する位置まで移動されて、ニードル管に吸引されている血清試料を臨床分析器の容器に移した後、臨床分析器により光学的な測定(本測定)が行われる。
特許3255597号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された装置では、臨床分析器で光学的な測定(本測定)を行う場合には、プルーブのニードル管内の血清試料に照射する5つの発光ダイオードとは別の光源を設ける必要があるという不都合がある。その結果、臨床分析器で光学的な測定を行うための光源を設ける分だけ装置が大型化するという問題点がある。
また、臨床分析器の容器に収容される血清試料に光を照射するための光源を上記した5つの発光ダイオードとは別に設けた場合には、プルーブのニードル管内の血清試料に照射される発光ダイオードの光と異なる質の光が発光ダイオードとは別に設けた光源から臨床分析器の容器の血清試料に照射されるので、プルーブで測定した結果から臨床分析器の測定結果を正確に推定するのが困難になるという不都合がある。これにより、臨床分析器で測定可能な検体が臨床分析器に移される前に廃棄される可能性があるという不都合がある。その結果、本測定で分析可能な血清試料が減少するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、試薬を添加する前の検体を光学測定するとともに、検体に試薬を添加して調製された測定用試料を光学測定する検体分析装置において、装置が大型化するのを抑制しながら、分析可能な検体の数を増加させることが可能な検体分析装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による検体分析装置は、試薬を添加する前の検体に光を照射して、検体から第1光学的情報を取得する第1光学的情報取得部と、検体に試薬を添加して調製された測定用試料に光を照射して、測定用試料から第2光学的情報を取得する第2光学的情報取得部と、ランプと、ランプから照射された光から波長が異なる光を順次出射することが可能な多波長光出射部を有し、第1光学的情報取得部において検体に照射される光と、第2光学的情報取得部において測定用試料に照射される光とを供給する光源部と、複数の波長を有する光を用いて取得された検体の第1光学的情報に基づいて、分析に適した波長で取得された第2光学的情報を選択する制御部とを備えている。
この第1の局面による検体分析装置では、上記のように、第1光学的情報取得部において検体に照射される光と、第2光学的情報取得部において測定用試料に照射される光とを供給する光源部を設けることによって、1つの光源部で、第1光学的情報取得部の検体および第2光学的情報取得部の測定用試料の両方に光を供給することができる。これにより、第1光学的情報取得部の検体および第2光学的情報取得部の測定用試料に対して光を供給するための光源部を共通に用いることができるので、検体分析装置が大型化するのを抑制することができる。また、第1光学的情報取得部において検体に照射される光と、第2光学的情報取得部において測定用試料に照射される光とを供給する光源部を設けることによって、第1光学的情報取得部の検体および第2光学的情報取得部の測定用試料に実質的に同質の光を供給することができる。これにより、第1光学的情報取得部の検体から取得された第1光学的情報から、第2光学的情報取得部の測定用試料から取得される第2光学的情報を正確に推定することができる。このため、検体から取得された第1光学的情報に基づいて、第2光学的情報が分析可能な情報であるか否かを正確に判断することができる。その結果、第2光学的情報による分析可能な検体が分析の対象から外れるのを抑制することができるので、分析可能な検体の数を増加させることができる。また、光源部は、ランプから照射された光から波長が異なる光を順次出射することが可能な多波長光出射部を含んでいる。このように構成すれば、複数の波長を有する光を、それぞれ、第1光学的情報取得部および第2光学的情報取得部に供給することができる。これにより、第1光学的情報取得部において複数の波長を有する光を検体に照射することにより、複数の第1光学的情報を取得することができるとともに、第2光学的情報取得部において複数の波長を有する光を検体に照射することにより、複数の第2光学的情報を取得することができる。その結果、検体に添加される試薬の種類や測定項目によって測定用試料の測定に適切な波長が異なる場合でも、適切な波長で測定用試料を測定することができる。また、複数の波長を有する光を用いて取得された検体の第1光学的情報に基づいて、分析に適した波長で取得された第2光学的情報を選択する制御部をさらに備えている。このように構成すれば、所定の波長を有する光で測定した第2光学的情報が分析対象から外れる場合に、干渉物質の影響を受け難い高波長を有する光で測定した第2光学的情報を選択すれば、干渉物質の影響が少ない第2光学的情報を分析エラーなく分析することができる。その結果、分析対象となる測定用試料の数を増加させることができる。
また、この発明の第2の局面による検体分析装置は、試薬を添加する前の検体に光を照射して、検体から第1光学的情報を取得する第1光学的情報取得部と、検体に試薬を添加して調製された測定用試料に光を照射して、測定用試料から第2光学的情報を取得する第2光学的情報取得部と、ランプと、ランプから照射された光から波長が異なる光を順次出射することが可能な多波長光出射部を有し、第1光学的情報取得部において検体に照射される光と、第2光学的情報取得部において測定用試料に照射される光とを供給する光源部と、複数の波長を有する光を用いて取得された検体の前記第1光学的情報に基づいて、測定用試料を調製するか否かを制御する制御部とを備えている。この第2の局面による検体分析装置では、上記のように、第1光学的情報取得部において検体に照射される光と、第2光学的情報取得部において測定用試料に照射される光とを供給する光源部を設けることによって、1つの光源部で、第1光学的情報取得部の検体および第2光学的情報取得部の測定用試料の両方に光を供給することができる。これにより、第1光学的情報取得部の検体および第2光学的情報取得部の測定用試料に対して光を供給するための光源部を共通に用いることができるので、検体分析装置が大型化するのを抑制することができる。また、第1光学的情報取得部において検体に照射される光と、第2光学的情報取得部において測定用試料に照射される光とを供給する光源部を設けることによって、第1光学的情報取得部の検体および第2光学的情報取得部の測定用試料に実質的に同質の光を供給することができる。これにより、第1光学的情報取得部の検体から取得された第1光学的情報から、第2光学的情報取得部の測定用試料から取得される第2光学的情報を正確に推定することができる。このため、検体から取得された第1光学的情報に基づいて、第2光学的情報が分析可能な情報であるか否かを正確に判断することができる。その結果、第2光学的情報による分析可能な検体が分析の対象から外れるのを抑制することができるので、分析可能な検体の数を増加させることができる。また、光源部は、ランプから照射された光から波長が異なる光を順次出射することが可能な多波長光出射部を含んでいる。このように構成すれば、複数の波長を有する光を、それぞれ、第1光学的情報取得部および第2光学的情報取得部に供給することができる。これにより、第1光学的情報取得部において複数の波長を有する光を検体に照射することにより、複数の第1光学的情報を取得することができるとともに、第2光学的情報取得部において複数の波長を有する光を検体に照射することにより、複数の第2光学的情報を取得することができる。その結果、検体に添加される試薬の種類や測定項目によって測定用試料の測定に適切な波長が異なる場合でも、適切な波長で測定用試料を測定することができる。また、複数の波長を有する光を用いて取得された検体の第1光学的情報に基づいて、測定用試料を調製するか否かを制御する制御部をさらに備える。このように構成すれば、検体から取得された第1光学的情報に基づいて、測定用試料の調製を中止することによって、信頼性の高い結果を得ることができない検体に対して試薬を添加することがないので、試薬が無駄になるのを抑制することができる。そして、この後の測定用試料の第2光学的情報の取得も行われないので、分析効率を向上させることができる。
上記第1の局面または第2の局面による検体分析装置において、好ましくは、光源部は、ランプから照射された光を第1光学的情報取得部における検体に導く第1光誘導部と、ランプから照射された光を第2光学的情報取得部における測定用試料に導く第2光誘導部とを含んでいる。このように構成すれば、ランプから照射された実質的に同質の光を容易に第1光学的情報取得部および第2光学的情報取得部の両方に誘導することができる。
上記一の局面による検体分析装置において、好ましくは、複数の波長を有する光を用いて取得された検体の第1光学的情報に基づいて、分析に適した波長で取得された第2光学的情報を選択する制御部をさらに備えている。このように構成すれば、所定の波長を有する光で測定した第2光学的情報が分析対象から外れる場合に、干渉物質の影響を受け難い高波長を有する光で測定した第2光学的情報を選択すれば、干渉物質の影響が少ない第2光学的情報を分析エラーなく分析することができる。その結果、分析対象となる測定用試料の数を増加させることができる。
上記一の局面による検体分析装置において、好ましくは、複数の波長を有する光を用いて取得された検体の第1光学的情報に基づいて、測定用試料を調製するか否かを制御する制御部をさらに備える。このように構成すれば、検体から取得された第1光学的情報に基づいて、測定用試料の調製を中止することによって、信頼性の高い結果を得ることができない検体に対して試薬を添加することがないので、試薬が無駄になるのを抑制することができる。そして、この後の測定用試料の第2光学的情報の取得も行われないので、分析効率を向上させることができる。
上記第1の局面または第2の局面による検体分析装置において、好ましくは、多波長光出射部は、第1波長を有する光と第2波長を有する光とを出射可能であり、制御部は、第1波長を有する光を用いて取得された検体の第1光学的情報が第1範囲の場合には、第1波長を有する光を用いて取得された測定用試料の第2光学的情報を分析するように制御し、第1波長を有する光を用いて取得された検体の第1光学的情報が第2範囲の場合には、第2波長を有する光を用いて取得された検体の第1光学的情報に基づいて、第2波長を有する光で測定された測定用試料の第2光学的情報を分析するか否かを制御する。このように第1波長を有する光を用いて取得された検体の第1光学的情報が第1範囲の場合に、第1波長を有する光を用いて取得された測定用試料の第2光学的情報を分析するようにすれば、第1波長を用いて取得された第1光学的情報の結果から第2光学的情報の結果が正確に推定されているので、第2光学的情報の分析時に分析エラーが生じるのを抑制することができる。また、第1波長を有する光を用いて取得された検体の第1光学的情報が第2範囲の場合に、第2波長を有する光を用いて取得された検体の第1光学的情報に基づいて、第2波長を有する光で測定された測定用試料の第2光学的情報を分析するか否かを制御することによって、干渉物質の影響を受け難い高波長を有する光で測定した第2光学的情報を分析することができるとともに、干渉物質の影響を顕著に受けた分析不能な検体の測定を中止することもできる。
上記第1光誘導部および第2光誘導部を備えた検体分析装置において、好ましくは、光源部は、ランプから照射された光を第1光誘導部および第2光誘導部に導くために集光する集光部を含んでいる。このように構成すれば、1つのランプから照射された光を容易に第1光誘導部および第2光誘導部に導くことができる。
上記第2光学的情報取得部とその第2光学的情報取得部に導かれる第2光誘導部とを備えた検体分析装置において、好ましくは、第2光学的情報取得部は、測定用試料が収容される検体容器を設置するための複数の容器設置部を含み、第2光誘導部は、複数の分岐部を有しており、複数の分岐部は、それぞれ、複数の容器設置部に導かれる。このように構成すれば、複数の容器設置部に設置される複数の検体容器内の測定用試料のそれぞれに対して光を照射することができる。その結果、検体に試薬を添加して調製された複数の測定用試料をまとめて測定することができる。
この場合、好ましくは、第2光学的情報取得部の容器設置部は、分岐部により導かれたランプの光の特性を監視するための参照光監視部を有しており、参照光監視部には、検体容器が設置されていない。このように構成すれば、検体容器およびその検体容器に収容される測定用試料に起因する光学的情報を除いたランプ固有の光の特性(揺らぎなど)を監視することができる。その結果、第2光学的情報から参照光監視部で監視された光の特性を除去することにより、第2光学的情報の測定毎にランプの特性に起因する微差が生じるのを抑制することができる。
上記第1の局面または第2の局面による検体分析装置において、好ましくは、第1光学的情報取得部で取得された第1光学的情報および第2光学的情報取得部で取得された第2光学的情報を分析する分析部をさらに備えている。このように構成すれば、第1光学的情報および第2光学的情報を容易に分析することができる。また、上記第1の局面または第2の局面による検体分析装置において、好ましくは、検体を収容した検体容器を搬送するための搬送部と、検体容器に収容されている検体が分注される第1分析容器を保持するための第1分析容器保持部と、第1分析容器に収容された検体および試薬が分注される第2分析容器を保持するための第2分析容器保持部とをさらに備え、第1光学的情報取得部は第1分析容器に収容された検体から第1光学的情報を取得し、第2光学的情報取得部は第2分析容器に収容された測定用試料から第2光学的情報を取得する。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による検体分析装置の全体構成を示した斜視図であり、図2は、図1に示した一実施形態による検体分析装置の検出機構部および搬送機構部を示した平面図である。図3は、図1に示した一実施形態による検体分析装置の制御装置のブロック図である。また、図4〜図6は、図1に示した一実施形態による検体分析装置の第1光学的情報取得部の構成を示した図である。そして、図7〜図9は、干渉物質の吸光度スペクトルを示したグラフである。図10〜図12は、図1に示した一実施形態による検体分析装置のランプユニットの構成を示した図である。そして、図13〜図15は、図1に示した一実施形態による検体分析装置の第2光学的情報取得部の構成を示した図である。まず、図1〜図15を参照して、本発明の一実施形態による検体分析装置1の全体構成について説明する。
本発明の一実施形態による検体分析装置1は、血液の凝固・線溶機能に関連する特定の物質の量や活性の度合いを光学的に測定して分析するための装置であり、検体としては血漿を用いる。本実施形態による検体分析装置1では、凝固時間法、合成基質法および免疫比濁法を用いて検体の光学的な測定(本測定)を行っている。本実施形態で用いる凝固時間法は、検体が凝固する過程を透過光の変化として検出する測定方法である。そして、測定項目としては、PT(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)やFbg(フィブリノーゲン量)などがある。また、合成基質法の測定項目としてはATIII等、免疫比濁法の測定項目としてはDダイマー、FDP等がある。
そして、検体分析装置1は、図1に示すように、検出機構部2と、検出機構部2の前面側に配置された搬送機構部3と、検出機構部2に電気的に接続された制御装置4とにより構成されている。
制御装置4は、パーソナルコンピュータ401(PC)などからなり、図1に示すように、制御部4aと、表示部4bと、キーボード4cとを含んでいる。制御部4aは、検出機構部2および搬送機構部3の動作制御を行うとともに、検出機構部2で得られた検体の光学的な情報を分析するための機能を有している。この制御部4aは、CPU、ROM、RAMなどからなる。また、表示部4bは、検体中に存在する干渉物質(ヘモグロビン、乳び(脂質)およびビリルビン)に関する情報と、制御部4aで得られた分析結果とを表示するために設けられている。
次に、制御装置4の構成について説明する。制御部4aは、図3に示すように、CPU401aと、ROM401bと、RAM401cと、ハードディスク401dと、読出装置401eと、入出力インタフェース401fと、通信インタフェース401gと、画像出力インタフェース401hとから主として構成されている。CPU401a、ROM401b、RAM401c、ハードディスク401d、読出装置401e、入出力インタフェース401f、通信インタフェース401g、および画像出力インタフェース401hは、バス401iによって接続されている。
CPU401aは、ROM401bに記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM401cにロードされたコンピュータプログラムを実行することが可能である。そして、後述するようなアプリケーションプログラム404aをCPU401aが実行することにより、コンピュータ401が制御装置4として機能する。
ROM401bは、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROMなどによって構成されており、CPU401aに実行されるコンピュータプログラムおよびこれに用いるデータなどが記録されている。
RAM401cは、SRAMまたはDRAMなどによって構成されている。RAM401cは、ROM401bおよびハードディスク401dに記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU401aの作業領域として利用される。
ハードディスク401dは、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムなど、CPU401aに実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。本実施形態に係る干渉物質の有無や濃度を算出するためのアプリケーションプログラム404aも、このハードディスク401dにインストールされている。
読出装置401eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、またはDVD−ROMドライブなどによって構成されており、可搬型記録媒体404に記録されたコンピュータプログラムまたはデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体404には、本実施形態に係るアプリケーションプログラム404aが格納されており、コンピュータ401がその可搬型記録媒体404からアプリケーションプログラム404aを読み出し、そのアプリケーションプログラム404aをハードディスク401dにインストールすることが可能である。
なお、上記アプリケーションプログラム404aは、可搬型記録媒体404によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータ401と通信可能に接続された外部の機器から上記電気通信回線を通じて提供することも可能である。たとえば、上記アプリケーションプログラム404aがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにコンピュータ401がアクセスして、そのアプリケーションプログラム404aをダウンロードし、これをハードディスク401dにインストールすることも可能である。
また、ハードディスク401dには、たとえば、米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのグラフィカルユーザインタフェース環境を提供するオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、本実施形態に係るアプリケーションプログラム404aは上記オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
出力インタフェース401fは、たとえば、USB、IEEE1394、RS−232Cなどのシリアルインタフェース、SCSI、IDE、IEEE1284などのパラレルインタフェース、およびD/A変換器、A/D変換器などからなるアナログインタフェースなどから構成されている。入出力インタフェース401fには、キーボード4cが接続されており、ユーザがそのキーボード4cを使用することにより、コンピュータ401にデータを入力することが可能である。
通信インタフェース401gは、たとえば、Ethernet(登録商標)インタフェースである。コンピュータ401は、その通信インタフェース401gにより、所定の通信プロトコルを使用して検出機構部2との間でデータの送受信が可能である。
画像出力インタフェース401hは、LCDまたはCRTなどで構成された表示部4bに接続されており、CPU401aから与えられた画像データに応じた映像信号を表示部4bに出力するようになっている。表示部4bは、入力された映像信号にしたがって、画像(画面)を表示する。
搬送機構部3は、検出機構部2に検体を供給するために、検体を収容した複数(本実施形態では、10本)の試験管150が載置されたラック151を検出機構部2の吸引位置2a(図2参照)に搬送する機能を有している。また、搬送機構部3は、未処理の検体を収容した試験管150が収納されたラック151をセットするためのラックセット領域3aと、処理済みの検体を収容した試験管150が収納されたラック151を収容するためのラック収容領域3bとを有している。
検出機構部2は、搬送機構部3から供給された検体に対して光学的な測定を行うことにより、供給された検体に関する光学的な情報を取得することが可能なように構成されている。本実施形態では、搬送機構部3のラック151に載置された試験管150から検出機構部2のキュベット152(図2参照)内に分注された検体に対して光学的な測定が行われる。また、検出機構部2は、図1および図2に示すように、キュベット供給部10と、回転搬送部20と、検体分注アーム30と、第1光学的情報取得部40と、ランプユニット50と、2つの試薬分注アーム60と、キュベット移送部70と、第2光学的情報取得部80と、緊急検体セット部90と、キュベット廃棄部100と、流体部110とを備えている。
キュベット供給部10は、ユーザによって無造作に投入された複数のキュベット152(図4および図5参照)を回転搬送部20に順次供給することが可能なように構成されている。このキュベット供給部10は、図2に示すように、ブラケット11(図1参照)を介して装置本体に取り付けられたホッパ12と、ホッパ12の下方に設けられた2つの誘導板13と、2つの誘導板13の下端に配置された支持台14と、支持台14から所定の間隔を隔てて設けられた供給用キャッチャ部15とを含んでいる。2つの誘導板13は、キュベット152のつば部152a(図5参照)の直径よりも小さく、かつ、キュベット152の胴部152b(図5参照)の直径よりも大きくなるような間隔を隔てて互いに平行に配置されている。ホッパ12内に供給されたキュベット152は、つば部152aが2つの誘導板13の上面に係合した状態で、支持台14に向かって滑り落ちながら移動するように構成されている。また、支持台14は、誘導板13を滑り落ちて移動したキュベット152を、供給用キャッチャ部15が把持可能な位置まで回転移送する機能を有している。そして、供給用キャッチャ部15は、支持台14により回転移送されたキュベット152を回転搬送部20に供給するために設けられている。
回転搬送部20は、キュベット供給部10から供給されたキュベット152と、キュベット152内の検体に添加される試薬を収容した試薬容器(図示せず)とを回転方向に搬送するために設けられている。この回転搬送部20は、図2に示すように、円形状の試薬テーブル21と、円形状の試薬テーブル21の外側に配置された円環形状の試薬テーブル22と、円環形状の試薬テーブル22の外側に配置された円環形状の二次分注テーブル23と、円環形状の二次分注テーブル23の外側に配置された円環形状の一次分注テーブル24とにより構成されている。これらの一次分注テーブル24、二次分注テーブル23、試薬テーブル21および試薬テーブル22は、それぞれ、時計回り方向および反時計回り方向の両方に回転可能で、かつ、各々のテーブルが互いに独立して回転可能なように構成されている。
試薬テーブル21および22は、図2に示すように、それぞれ、円周方向に沿って所定の間隔を隔てて設けられた複数の孔部21aおよび22aを含んでいる。試薬テーブル21および22の孔部21aおよび22aは、検体から測定用試料を調製する際に添加される種々の試薬を収容した複数の試薬容器(図示せず)を載置するために設けられている。また、一次分注テーブル24および二次分注テーブル23は、それぞれ、円周方向に沿って所定の間隔を隔てて設けられた円筒形状の複数の保持部24aおよび23aを含んでいる。保持部24aおよび23aは、キュベット供給部10から供給されたキュベット152を保持するために設けられている。一次分注テーブル24の保持部24aに保持されたキュベット152には、一次分注処理の際に、搬送機構部3の試験管150に収容される検体が分注される。また、二次分注テーブル23の保持部23aに保持されたキュベット152には、二次分注処理の際に、一次分注テーブル24に保持されたキュベット152に収容される検体が分注される。また、保持部24aには、図5に示すように、保持部24aの側方の互いに対向する位置に一対の小孔24bが形成されている。この一対の小孔24bは、後述するランプユニット50の分岐光ファイバ58から出射された光を通過させるために設けられている。
検体分注アーム30は、搬送機構部3により吸引位置2aに搬送された試験管150に収容される検体を吸引するとともに、吸引した検体を回転搬送部20に移送されたキュベット152内に分注する機能を有している。
第1光学的情報取得部40は、試薬を添加する前の検体中の干渉物質(乳び、ヘモグロビンおよびビリルビン)の有無およびその濃度を測定するために、検体から光学的な情報を取得するように構成されている。具体的には、後述するランプユニット50から照射される5種類の光(340nm、405nm、575nm、660nmおよび800nm)の内の4種類の光(405nm、575nm、660nmおよび800nm)を用いて、干渉物質の有無およびその濃度を測定している。なお、405nmの波長を有する光は、図7〜図9に示すように、乳び、ヘモグロビンおよびビリルビンのいずれにも吸収される光である。すなわち、405nmの波長を有する光により測定された光学的な情報には、乳び、ヘモグロビンおよびビリルビンの影響が寄与している。また、575nmの波長を有する光は、ビリルビンには実質的に吸収されず、かつ、乳びおよびヘモグロビンに吸収される光である。すなわち、575nmの波長を有する光により測定された光学的な情報には、乳びおよびヘモグロビンの影響が寄与している。そして、660nmおよび800nmの波長を有する光は、ビリルビンおよびヘモグロビンには実質的に吸収されず、かつ、乳びに吸収される光である。すなわち、660nmおよび800nmの波長を有する光により測定された光学的な情報には、乳びの影響が寄与している。また、図9に示すように、乳びは、低波長域の405nmから高波長域の800nmまでの波長の光を吸収しており、660nmの波長を有する光の方が、800nmの波長を有する光に比べて、乳びによる吸収が多い。すなわち、800nmの波長を有する光で測定した光学的な情報の方が、660nmの波長を有する光で測定した光学的な情報より、乳びの影響が小さい。
この第1光学的情報取得部40による検体の光学的な情報の取得は、第2光学的情報取得部80による検体の光学的な測定(本測定)の前に行われる。第1光学的情報取得部40は、図2および図4に示すように、一次分注テーブル24の保持部24aに保持されたキュベット152内の検体から光学的な情報を取得する。第1光学的情報取得部40は、図4および図5に示すように、発光側ホルダ41と、光電変換素子42(図5参照)と、受光側ホルダ43と、ブラケット44と、光電変換素子42が実装される基板45とを含んでいる。
また、受光側ホルダ43は、図5に示すように、ブラケット44(図4参照)を介して発光側ホルダ41に取り付けられており、内部に光電変換素子42が実装される基板45を収容可能な形状に形成されている。この受光側ホルダ43には、所定の位置にスリット43bが設けられた蓋部材43aが取り付けられている。一次分注テーブル24の保持部24aに保持されたキュベット152を透過した後述する分岐光ファイバ58からの光は、保持部24aの一対の小孔24bおよび受光側ホルダ43のスリット43bを介して光電変換素子42により検出される。
基板45は、光電変換素子42で検出した電気信号を増幅して、制御装置4の制御部4aに送信する機能を有している。基板45は、図6に示すように、プリアンプ45aと、増幅部45bと、A/D変換器45cと、コントローラ45dとにより構成されている。また、増幅部45bは、アンプ45eと、電子ボリューム45fとを有している。プリアンプ45aおよびアンプ45eは、光電変換素子42で検出した電気信号を増幅するために設けられている。増幅部45bのアンプ45eは、コントローラ45dからの制御信号を電子ボリューム45fに入力することによりアンプ45eのゲイン(増幅率)を調整することが可能なように構成されている。A/D変換器45cは、アンプ45eにより増幅された電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換するために設けられている。
コントローラ45dは、後述するランプユニット50の分岐光ファイバ58から出射される光の波長(340nm、405nm、575nm、660nmおよび800nm)の周期的な変化に合わせて、アンプ45eのゲイン(増幅率)を変化させるように構成されている。また、コントローラ45dは、図6に示すように、制御装置4の制御部4aに電気的に接続されており、第1光学的情報取得部40において取得されたデジタル信号のデータ(光学的な情報)を制御装置4の制御部4aに送信する。これにより、制御装置4において、第1光学的情報取得部40からのデジタル信号のデータの分析(解析)が行われることにより、分岐光ファイバ58から出射される5種類の光に対するキュベット152内の検体の吸光度が求められるとともに、検体中の干渉物質の有無やその濃度などが分析される。そして、本実施形態では、検体中の干渉物質の有無やその濃度などに基づいて、後述する第2光学的情報取得部80で測定した光学的な情報を分析するか否かが判断される。
ここで、本実施形態では、ランプユニット50は、図2に示すように、第1光学的情報取得部40および第2光学的情報取得部80で行われる光学的な測定に用いられる光を供給するために設けられている。すなわち、1つのランプユニット50が、第1光学的情報取得部40および第2光学的情報取得部80に対して共通に用いられるように構成されている。このランプユニット50は、図10および図11に示すように、光源としてのハロゲンランプ51と、集光レンズ52a〜52cと、円盤形状のフィルタ部53と、モータ54と、光透過型のセンサ55と、光ファイバカプラ56と、11本の分岐光ファイバ57(図11参照)と、1本の分岐光ファイバ58(図11参照)とから構成されている。
ハロゲンランプ51は、図10に示すように、ハロゲンランプ51が発熱することによって熱せられた空気を冷却するための複数のフィンを有するランプケース51aに収容されている。
集光レンズ52a〜52cは、ハロゲンランプ51から照射された光を集光する機能を有している。そして、集光レンズ52a〜52cは、ハロゲンランプ51から照射された光を光ファイバカプラ56に導く光路上に配置されている。また、ハロゲンランプ51から照射されて集光レンズ52a〜52cにより集光された光は、後述するフィルタ部53の光学フィルタ53b〜53fのいずれか1つを透過して光ファイバカプラ56に導かれる。
また、ランプユニット50のフィルタ部53は、図12に示すように、モータ54のモータ軸(図示せず)を中心に回転可能に取り付けられている。このフィルタ部53は、5つの光透過特性(透過波長)のそれぞれ異なる光学フィルタ53b〜53fが設けられるフィルタ板53aを備えている。フィルタ板53aには、光学フィルタ53b〜53fを取り付けるための5つの孔53gと、光が透過しないように閉塞される孔53hとが設けられている。そして、5つの孔53gには、それぞれ、光透過特性(透過波長)の異なる5つの光学フィルタ53b、53c、53d、53eおよび53fが設置されている。この孔53gおよび53hは、フィルタ部53の回転方向に沿って所定の角度間隔(本実施形態では、60°の等間隔)で設けられている。なお、孔53hは、予備の孔であり、フィルタの追加が必要となった場合には、フィルタが装着される。
光学フィルタ53b、53c、53d、53eおよび53fは、それぞれ、340nm、405nm、575nm、660nmおよび800nmの波長の光を透過し、その他の波長の光は透過しない。したがって、光学フィルタ53b、53c、53d、53eおよび53fを透過した光は、それぞれ、340nm、405nm、575nm、660nmおよび800nmの波長特性を有する。
また、フィルタ板53aは、円周方向に沿って所定の角度間隔(本実施形態では、60°の等間隔)で6つのスリットが設けられている。それら6つのスリットのうち1つは、他の5つの通常スリット53iよりもフィルタ板53aの回転方向のスリット幅が大きい原点スリット53jである。原点スリット53jおよび通常スリット53iは、隣接する孔53gおよび53hの間の中間角度位置に所定の角度間隔(本実施形態では、60°の等間隔)で形成されている。
ここで、本実施形態では、ランプユニット50から一次分注テーブル24のキュベット152に光が照射される場合には、フィルタ部53が連続的に回転するように構成されている。したがって、フィルタ板53aの回転に伴って、集光レンズ52a〜52c(図5参照)により集光された光の光路上に光透過特性の異なる5つの光学フィルタ53b〜53fと、1つの遮光された孔53h(図6参照)とが断続的に順次配置される。このため、波長特性の異なる5種類の光が断続的に順次照射される。
また、光透過型のセンサ55は、図12に示すように、フィルタ部53の回転に伴う原点スリット53jおよび通常スリット53iの通過を検出するために設けられている。このセンサ55は、原点スリット53jおよび通常スリット53iが通過すると、スリットを介して光源からの光を受光部が検出し、検出信号を出力する。なお、原点スリット53jは、通常スリット53iよりもスリット幅が大きいので、原点スリット53jが通過した場合には、センサ55から出力される検出信号は、通常スリット53iが通過した場合の検出信号よりも、出力期間が長い。したがって、センサ55からの検出信号に基づいて、フィルタ部53が正常に回転しているか否かが監視することが可能となる。
また、光ファイバカプラ56は、11本の分岐光ファイバ57および1本の分岐光ファイバ58のそれぞれに光学フィルタ53b〜53fを通過した光を入射させる機能を有している。つまり、本実施形態では、光ファイバカプラ56は、11本の分岐光ファイバ57および1本の分岐光ファイバ58に対して、同時に同質の光を導いている。また、11本の分岐光ファイバ57の先端は、図2に示すように、第2光学的情報取得部80に接続されており、ランプユニット50からの光を第2光学的情報取得部80にセットされるキュベット152内の測定用試料に導いている。具体的には、図13に示すように、11本の分岐光ファイバ57は、それぞれ、第2光学的情報取得部80の後述する10個の挿入孔81aおよび1つの参照光用測定孔81bに光を供給するように配置されている。また、1本の分岐光ファイバ58の先端は、図2および図4に示すように、11本の分岐光ファイバ57とは異なり、第1光学的情報取得部40に接続されており、ランプユニット50からの光を一次分注テーブル24の保持部24aに保持されるキュベット152内の検体に導いている。したがって、光学フィルタ53b〜53fを断続的に通過する波長特性の異なる5種類の光は、分岐光ファイバ57および58を介して、第1光学的情報取得部40および第2光学的情報取得部80の各々に供給されている。
試薬分注アーム60は、図1および図2に示すように、回転搬送部20に載置された試薬容器(図示せず)内の試薬を回転搬送部20に保持されたキュベット152に分注することにより、キュベット152内の検体に試薬を混合するために設けられている。これにより、第1光学的情報取得部40による光学的な測定が終了した検体に試薬を添加して測定用試料が調製される。また、キュベット移送部70は、キュベット152を回転搬送部20と第2光学的情報取得部80との間を移送させるために設けられている。
第2光学的情報取得部80は、検体に試薬を添加して調製された測定用試料の加温を行うとともに、その測定用試料から光学的な情報を測定するための機能を有している。この第2光学的情報取得部80は、図2に示すように、キュベット載置部81と、キュベット載置部81の下方に配置された検出部82とにより構成されている。キュベット載置部81には、図13に示すように、キュベット152(図2参照)を挿入するための10個の挿入孔81aと、キュベット152を挿入せずに参照光を測定するための1つの参照光用測定孔81bとが設けられている。また、キュベット載置部81には、挿入孔81aに挿入されたキュベット152を所定の温度に加温するための加温機構(図示せず)が内蔵されている。
また、本実施形態では、参照光用測定孔81bは、分岐光ファイバ57から照射された光の特性を監視するために設けられている。具体的には、分岐光ファイバ57から照射された光を直接検出部82の参照光用光電変換素子82eに受光させることにより、ランプユニット50のハロゲンランプ51(図10参照)に由来する揺らぎなどの特性を電気信号として検知している。そして、検知した光の特性(電気信号)を挿入孔81aに挿入されたキュベット152内の測定用試料の透過光に対応する信号から減算処理することにより、測定用試料の透過光に対応する信号を補正する。これにより、光学的な情報の測定毎に光の特性による微差が生じるのを抑制することが可能である。
また、第2光学的情報取得部80の検出部82は、挿入孔81aに挿入されたキュベット152内の測定用試料に対して複数の条件下で光学的な測定(本測定)を行うことが可能なように構成されている。この検出部82には、図8および図9に示すように、キュベット152が挿入される各挿入孔81aに対応して、コリメータレンズ82a、光電変換素子82bおよびプリアンプ82cが設けられるとともに、参照光用測定孔81b(図1参照)に対応して、参照光用コリメータレンズ82d、参照光用光電変換素子82eおよび参照光用プリアンプ82fが設けられている。
コリメータレンズ82aは、図13および図14に示すように、ランプユニット50(図10参照)からの光を誘導する分岐光ファイバ57の端部と、対応する挿入孔81aとの間に設置されている。このコリメータレンズ82aは、分岐光ファイバ57から出射された光を平行光にするために設けられている。また、光電変換素子82bは、挿入孔81aを挟んで分岐光ファイバ57の端部に対向するように設置された基板83の挿入孔81a側の面に取り付けられている。そして、光電変換素子82bは、挿入孔81aに挿入されたキュベット152内の測定用試料に光を照射したときに測定用試料を透過する光(以下、透過光という)を検出するとともに、検出した透過光に対応する電気信号(アナログ信号)を出力する機能を有している。この光電変換素子82bは、ランプユニット50の分岐光ファイバ57から照射される5種類の光を受光するように配置されている。なお、分岐光ファイバ57から照射される660nmの波長を有する光は、Fbg(フィブリノーゲン量)、PT(プロトロンビン時間)およびAPTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)を測定する際に用いられるメイン波長である。また、800nmの波長を有する光は、Fbg、PTおよびAPTTを測定する際に用いられるサブ波長である。合成基質法の測定項目であるATIIIの測定波長は405nmであり、免疫比濁法の測定項目であるDダイマーおよびFDPの測定波長は800nmである。また、血小板凝集の測定波長は、575nmである。このように、本実施形態に係る検体分析装置1は、1つの光源としてのハロゲンランプ51から照射された光をフィルタ部53の光学フィルタ53b〜53fに通して複数の波長の光を得、これらの光を用いて様々な測定項目の測定を行うようになっている。
プリアンプ82cは、基板83の挿入孔81aと反対側の面に取り付けられており、光電変換素子82bからの電気信号(アナログ信号)を増幅するために設けられている。
そして、基板83には、図15に示すように、上記した光電変換素子82b(参照光用光電変換素子82e)、プリアンプ82c(参照光用プリアンプ82f)の他に、増幅部82gと、A/D変換器82hと、ロガー82iと、コントローラ82jとが設けられている。そして、増幅部82gは、所定のゲイン(増幅率)を有するアンプ(L)82kと、アンプ(L)82kよりも高いゲイン(増幅率)を有するアンプ(H)82lと、切替スイッチ82mとを有している。本実施形態では、プリアンプ82cからの電気信号は、アンプ(L)82kおよびアンプ(H)82lの両方に入力される。アンプ(L)82kおよびアンプ(H)82lは、プリアンプ82cからの電気信号をさらに増幅するために設けられている。また、切替スイッチ82mは、アンプ(L)82kからの電気信号をA/D変換器82hに出力するか、アンプ(H)82lからの電気信号をA/D変換器82hに出力するかを選択するために設けられている。この切替スイッチ82mは、コントローラ82jからの制御信号が入力されることにより切替動作を行うように構成されている。
A/D変換器82hは、増幅部82gからの電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換するために設けられている。ロガー82iは、A/D変換器82hからのデジタル信号のデータ(光学的な情報)を一時的に保存するための機能を有している。このロガー82iは、制御装置4の制御部4aに電気的に接続されており、第2光学的情報取得部80において取得されたデジタル信号のデータを制御装置4の制御部4aに送信する。これにより、制御装置4において、予め取得済みの第1光学的情報取得部40からのデジタル信号のデータ(光学的な情報)の分析結果に基づいて、第2光学的情報取得部80から送信されたデジタル信号のデータ(光学的な情報)が分析されて、表示部4bに表示される。
緊急検体セット部90は、図1および図2に示すように、緊急を要する検体に対しての検体分析処理を行うために設けられている。この緊急検体セット部90は、搬送機構部3から供給された検体に対しての検体分析処理が行われている際に、緊急検体を割り込ませることが可能なように構成されている。キュベット廃棄部100は、回転搬送部20のキュベット152を廃棄するために設けられている。キュベット廃棄部100は、図2に示すように、廃棄用キャッチャ部101と、廃棄用キャッチャ部101から所定の間隔を隔てて設けられた廃棄用孔102(図1参照)と、廃棄用孔102の下方に設置された廃棄ボックス103とにより構成されている。廃棄用キャッチャ部101は、回転搬送部20のキュベット152を、廃棄用孔102(図1参照)を介して廃棄ボックス103に移動させるために設けられている。流体部110は、検体分析装置1のシャットダウン処理の際に、各分注アームに設けられるノズルに洗浄液などの液体を供給するために設けられている。
図16は、図1に示した一実施形態による検体分析装置の検体分析動作の手順を示したフローチャートである。次に、図1〜図6、図10、図12、図14および図16を参照して、検体分析装置1の検体の分析動作について詳細に説明する。なお、ここでは、凝固時間法を用いた測定における動作について説明する。
まず、図1に示した検体分析装置1の検出機構部2および制御装置4の電源をそれぞれオン状態にすることにより、検体分析装置1の初期設定が行われる。これにより、キュベット152を移動させるための機構と各分注アームとを初期位置に戻すための動作や、制御装置4の制御部4aに記憶されているソフトウェアの初期化などが行われる。
そして、図2に示した搬送機構部3によって、検体を収容した試験管150が載置されたラック151の搬送が行われる。これにより、ラックセット領域3aのラック151が検出機構部2の吸引位置2aに対応する位置まで搬送される。
そして、ステップS1において、検体分注アーム30により試験管150から所定量の検体の吸引が行われる。そして、検体分注アーム30を回転搬送部20の一次分注テーブル24に保持されたキュベット152の上方に移動させる。その後、検体分注アーム30から一次分注テーブル24のキュベット152内に検体が吐出されることにより、キュベット152内に検体が分取される。
そして、一次分注テーブル24を回転させて、検体が分注されたキュベット152を第1光学的情報取得部40による測定が可能な位置に搬送する。これにより、ステップS2において、第1光学的情報取得部40による検体に対する光学的な測定が行われて、検体から光学的な情報が取得される。具体的には、一次分注テーブル24の保持部24a(図5参照)に保持されたキュベット152内の検体を透過した5種類(340nm、405nm、575nm、660nmおよび800nm)の光を、順次、光電変換素子42が検出する。そして、光電変換素子42により検出された電気信号をプリアンプ45a(図6参照)およびアンプ45eで増幅するとともに、A/D変換器45cでデジタル信号に変換する。その後、コントローラ45dによりデジタル信号のデータを制御装置4の制御部4aに送信する。これにより、第1光学的情報取得部40による検体に対する光学的な情報(第1光学的情報)の取得が完了する。
そして、ステップS3において、制御装置4の制御部4aは、受信したデジタル信号のデータ(第1光学的情報)を用いて、検体の吸光度を算出するとともに、検体中の干渉物質(乳び、ヘモグロビン、ビリルビン)の有無およびその濃度を算出する。具体的には、ランプユニット50(図10参照)から照射される4種類(405nm、575nm、660nmおよび800nm)の光を用いて取得された光学的な情報(第1光学的情報)に基づいて、制御装置4の制御部4aは、検体の吸光度を算出し、この吸光度をRAM401cに記憶する。
その後、ステップS4において、RAM401cに記憶されている吸光度のうち、メイン波長での吸光度が閾値以下か否かが判断される。具体的には、検体の検査項目が「PT」、「APTT」、「Fbg」等の凝固時間法の検査項目の場合には、これらの項目のメイン波長である660nmを有する光を照射して測定された第1光学的情報から算出した吸光度が閾値(たとえば、2.0)以下か否かが判断される。
そして、ステップS4において、第1光学的情報取得部40で測定された第1光学的情報から算出したメイン波長での吸光度が閾値以下の場合には、ステップS5において、検体分注アーム30により一次分注テーブル24の保持部24aに保持されたキュベット152から所定量の検体が吸引される。その後、検体分注アーム30から二次分注テーブル23の複数のキュベット152に所定量の検体が各々吐出されることにより二次分注処理が行われる。そして、試薬分注アーム60を駆動させて、試薬テーブル21および22に載置された試薬容器(図示せず)内の試薬を二次分注テーブル23のキュベット152内の検体に添加する。これにより、測定用試料の調製が行われる。そして、キュベット移送部70を用いて、測定用試料が収容された二次分注テーブル23のキュベット152を第2光学的情報取得部80のキュベット載置部81の挿入孔81aに移動させる。
そして、ステップS6において、第2光学的情報取得部80の検出部82によりキュベット152内の測定用試料に対して複数の条件下で光学的な測定(本測定)が行われることによって、測定用試料から複数(10種類)の光学的な情報(第2光学的情報)が取得される。具体的には、まず、キュベット載置部81の挿入孔81aに挿入されたキュベット152は、加温機構(図示せず)により所定の温度に加温される。その後、図14に示すように、キュベット載置部81のキュベット152へ、ランプユニット50の分岐光ファイバ57から光が照射される。なお、分岐光ファイバ57からは、5つの異なる波長(340nm、405nm、575nm、660nmおよび800nm)の光が、フィルタ部53(図12参照)の回転によって周期的に照射される。分岐光ファイバ57から照射され、キュベット152およびキュベット152内の測定用試料を透過した上記各波長の光は、光電変換素子82bによって順次検出される。そして、光電変換素子82bにより変換された5つの異なる波長の光に対応する電気信号がプリアンプ82cで増幅された後、順次、増幅部82gに入力される。
増幅部82gでは、プリアンプ82c(図15参照)からの5つの異なる波長の光に対応する電気信号が、増幅率の高いアンプ(H)82lおよび通常の増幅率のアンプ(L)82kに各々入力される。そして、コントローラ82jにより切替スイッチ82mを制御することにより、アンプ(H)82lにより増幅された電気信号がA/D変換器82hに出力された後、アンプ(L)82kにより増幅された電気信号がA/D変換器82hに出力される。ここで、切替スイッチ82mは、ランプユニット50におけるフィルタ部53(図12参照)の回転のタイミングに応じて繰り返し切り替えられる。これにより、増幅部82gにおいては、5つの異なる波長の光に対応する電気信号がそれぞれ2つの異なる増幅率で増幅され、合計10種類の電気信号がA/D変換器82hに繰り返し出力される。そして、10種類の電気信号は、A/D変換器82hでデジタル信号に変換され、ロガー82iに一時的に記憶された後、制御装置4の制御部4aに順次送信される。これにより、第2光学的情報取得部80によって測定用試料に対する複数(10種類)の光学的な情報(第2光学的情報)の取得が完了する。
一方、ステップS4において、第1光学的情報取得部40で測定された第1光学的情報から算出したメイン波長での吸光度が閾値より大きい場合には、ステップS7において、第1光学的情報取得部40で測定された第1光学的情報から算出したサブ波長での吸光度が閾値以下か否かが判断される。具体的には、検体の検査項目が「PT」、「APTT」、「Fbg」等の凝固時間法の検査項目の場合には、これらの項目のサブ波長である800nmを有する光を照射して測定された第1光学的情報から算出した吸光度が閾値(たとえば、2.0)以下か否かが判断される。
そして、ステップS7において、第1光学的情報取得部40で測定された第1光学的情報から算出したサブ波長での吸光度が閾値以下の場合には、ステップS8およびステップS9において、上記したステップS5およびステップS6と同様にして、第2光学的情報取得部80によって測定用試料に対する複数(10種類)の光学的な情報(第2光学的情報)を取得する。
また、一方、ステップS7において、第1光学的情報取得部40で測定した第1光学的情報から算出したサブ波長での吸光度が閾値より大きい場合には、検体に含有される干渉物質(ビリルビン、ヘモグロビンおよび乳び)の影響が大きいため信頼性の高い分析を行うことが困難であると判断して、本測定を中止する。これにより、干渉物質の影響を顕著に受けた分析不能な検体に対して、試薬を添加して測定用試料を調製することがないので、試薬が無駄になるのを抑制することが可能となる。なお、信頼性の高い測定を行うことが困難な場合(本測定を中止する場合)として、第1光学的情報取得部40で検出した検体中に干渉物質が多量に存在することにより、検体を透過する光が遮られて、検体を透過する透過光を実質的に検出できない場合などが挙げられる。
そして、上記したステップS6の第2光学的情報取得部80による第2光学的情報の取得(本測定)の後、ステップS10において、第2光学的情報取得部80において測定された複数の第2光学的情報の中からメイン波長で測定した測定用試料の第2光学的情報が制御装置4の制御部4aに送信されて、その制御部4aのハードディスク401dにインストールされるアプリケーションプログラム404aにより分析される。たとえば、検体の検査項目が「PT」の場合には、まず、「PT」のメイン波長である660nmを有する光を照射して測定された第2光学的情報が制御装置4の制御部4aに送信される。その後、メイン波長で取得された第2光学的情報を受信した制御部4aが、その第2光学的情報に基づいて、分析結果を出力する。
また、同様にして、上記したステップS9の第2光学的情報取得部80による第2光学的情報の取得(本測定)の後、ステップS11において、第2光学的情報取得部80において測定された複数の第2光学的情報の中からサブ波長で測定した測定用試料の第2光学的情報が制御装置4の制御部4aに送信されて、その制御部4aのハードディスク401dにインストールされるアプリケーションプログラム404aにより分析される。具体的には、検体の検査項目が「PT」の場合には、まず、「PT」のサブ波長である800nmを有する光を照射して測定された第2光学的情報が制御装置4の制御部4aに送信される。その後、サブ波長で取得された第2光学的情報を受信した制御部4aが、その第2光学的情報に基づいて、分析結果を出力する。
そして、ステップS10およびステップS11の制御装置4の制御部4aによる分析が終了した後には、ステップS12において、上記ステップS10またはステップS11で得られた分析結果を制御装置4の表示部4bに表示する。このようにして、検体分析装置1の検体の分析動作が終了する。
本実施形態では、上記のように、第1光学的情報取得部40において検体に照射される光と、第2光学的情報取得部80において測定用試料に照射される光とを供給するランプユニット50を設けることによって、1つのランプユニット50で、第1光学的情報取得部40の検体および第2光学的情報取得部80の測定用試料の両方に光を供給することができる。これにより、第1光学的情報取得部40の検体および第2光学的情報取得部80の測定用試料に対して光を供給するためのランプユニット50を共通で用いることができるので、検体分析装置1が大型化するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、第1光学的情報取得部40において検体に照射される光と、第2光学的情報取得部80において測定用試料に照射される光とを供給するランプユニット50を設けることによって、第1光学的情報取得部40の検体および第2光学的情報取得部80の測定用試料に実質的に同質の光を供給することができる。これにより、第1光学的情報取得部40の検体から取得された第1光学的情報から、第2光学的情報取得部80の測定用試料から取得される第2光学的情報を正確に推定することができる。このため、検体から取得された第1光学的情報に基づいて、分析対象の第2光学的情報を複数の中から選択すれば、分析可能な検体が分析の対象から外れるのを抑制することができる。その結果、分析可能な検体の数を増加させることができる。
また、本実施形態では、ランプユニット50に、ハロゲンランプ51と、ハロゲンランプ51から照射された光を第1光学的情報取得部40における検体に導く1本の分岐光ファイバ58と、ハロゲンランプ51から照射された光を第2光学的情報取得部80における測定用試料に導く11本の分岐光ファイバ57とを設けることによって、ハロゲンランプ51から照射された実質的に同質の光を容易に第1光学的情報取得部40および第2光学的情報取得部80の両方に誘導することができる。
また、本実施形態では、5つの光透過特性(透過波長)のそれぞれ異なる光学フィルタ53b〜53fを有するフィルタ部53を設けることによって、複数の波長を有する光を、それぞれ、第1光学的情報取得部40および第2光学的情報取得部80に供給することができる。これにより、第1光学的情報取得部40において複数の波長を有する光を検体に照射することにより、複数の第1光学的情報を取得することができるとともに、第2光学的情報取得部80において複数の波長を有する光を検体に照射することにより、複数の第2光学的情報を取得することができる。その結果、検体に添加される試薬の種類や測定項目(PT(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)、Fbg(フィブリノーゲン量)、ATIII、Dダイマー、FDP、血小板凝集等)によって測定用試料の測定に適切な波長が異なる場合でも、適切な波長で測定用試料を測定することができる。
また、本実施形態の検体分析装置1で分析される検体の測定項目が「PT」、「APTT」、「Fbg」等の凝固時間法の測定項目である場合では、660nm(メイン波長)の波長を有する光を用いて取得された検体の吸光度が閾値(たとえば、2.0)より大きい場合で、かつ、800nmの波長(サブ波長)を有する光を用いて取得された検体の吸光度が閾値(たとえば、2.0)以下の場合に、ステップS11において、800nmの波長(サブ波長)を有する光を用いて取得された測定用試料の第2光学的情報を分析することによって、干渉物質(ヘモグロビンおよびビリルビン)の影響が実質的にない800nmの波長を用いて取得された第2光学的情報を分析することができる。その結果、第2光学的情報の分析時に干渉物質が検体中に存在することに起因する分析エラーが生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、660nm(メイン波長)の波長を有する光を用いて取得された検体の吸光度が閾値(たとえば、2.0)より大きい場合で、かつ、800nmの波長(サブ波長)を有する光を用いて取得された検体の吸光度が閾値(たとえば、2.0)より大きい場合に、測定を中止することによって、信頼性の高い結果を得ることができない検体に対して試薬を添加することがないので、試薬が無駄になるのを抑制することができる。また、信頼性の高い結果を得ることができない検体から第2光学的情報を取得することもないので、分析効率も向上させることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、5つの異なる波長の光を照射するランプユニットを用いて、第2光学的情報取得部から10種類の光学的な情報(デジタル信号のデータ)をすべて取得するとともに、第1光学的情報取得部からの第1光学的情報の分析結果に基づいて、取得された10種類の第2光学的情報から分析に適していると判断された第2光学的情報を選択して分析する例について示したが、本発明はこれに限らず、第1光学的情報取得部により取得された第1光学的情報の分析結果に応じて、測定条件(取得条件)を選択するとともに、その選択された条件下で第2光学的情報を取得するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、異なる波長の光を透過させる5つの光学フィルタを備えるフィルタ板を回転させ、ランプユニットから照射される光が各光学フィルタを通過することにより、5種類の波長の光を照射する構成について述べたが、これに限定されるものではなく、例えば、それぞれ異なる波長の光を照射するLEDを複数(例えば5つ)設け、これらのLEDを同時または順次発光させることにより複数種類の波長の光を照射することができる構成としてもよい。また、複数種類の波長の光を照射する構成でなくても、白色光のような複数の波長の光が混合された光をキュベットへ照射し、キュベットを透過した光を複数種類の光学フィルタに通過させ、これらの波長の光を受光素子で受光する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、凝固時間法を用いて検体(測定用試料)の光学的な測定(本測定)を行う例を示したが、本発明はこれに限らず、凝固時間法以外の合成基質法や免疫比濁法などを用いて検体(測定用試料)の光学的な測定を行ってもよい。
また、上記実施形態では、検出機構部と制御装置とを別個に設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、制御装置の機能を検出機構部に設けてもよい。
本発明の一実施形態による検体分析装置の全体構成を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による検体分析装置の検出機構部および搬送機構部を示した平面図である。 図1に示した一実施形態による検体分析装置の制御装置のブロック図である。 図1に示した一実施形態による検体分析装置の第1光学的情報取得部を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による検体分析装置の第1光学的情報取得部の構成を説明するための模式図である。 図1に示した一実施形態による検体分析装置の第1光学的情報取得部のブロック図である。 干渉物質(ヘモグロビン)の吸光度スペクトルを示したグラフである。 干渉物質(ビリルビン)の吸光度スペクトルを示したグラフである。 干渉物質(乳び)の吸光度スペクトルを示したグラフである。 図1に示した一実施形態による検体分析装置のランプユニットを示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による検体分析装置のランプユニットの構成を説明するための模式図である。 図10に示したランプユニットのフィルタ部を示した拡大斜視図である。 図1に示した一実施形態による検体分析装置の第2光学的情報取得部の検出部の内部構造を説明するための概略図である。 図1に示した一実施形態による検体分析装置の第2光学的情報取得部の検出部の構成を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による検体分析装置の第2光学的情報取得部のブロック図である。 図1に示した一実施形態による検体分析装置の検体分析動作の手順を示したフローチャートである。
符号の説明
1 検体分析装置
4a 制御部(分析部)
40 第1光学的情報取得部
50 ランプユニット(光源部)
51 ハロゲンランプ(ランプ)
52a〜52c 集光レンズ(集光部)
53 フィルタ部(多波長光出射部)
57 分岐光ファイバ(第2光誘導部、分岐部)
58 分岐光ファイバ(第1光誘導部)
80 第2光学的情報取得部
81 キュベット載置部(容器設置部)
81b 参照光用測定孔(参照光監視部)

Claims (9)

  1. 試薬を添加する前の検体に光を照射して、前記検体から第1光学的情報を取得する第1光学的情報取得部と、
    前記検体に試薬を添加して調製された測定用試料に光を照射して、前記測定用試料から第2光学的情報を取得する第2光学的情報取得部と、
    ランプと、前記ランプから照射された光から波長が異なる光を順次出射することが可能な多波長光出射部を有し、前記第1光学的情報取得部において前記検体に照射される光と、前記第2光学的情報取得部において前記測定用試料に照射される光とを供給する光源部と
    複数の波長を有する光を用いて取得された前記検体の前記第1光学的情報に基づいて、分析に適した波長で取得された第2光学的情報を選択する制御部とを備えた、検体分析装置。
  2. 試薬を添加する前の検体に光を照射して、前記検体から第1光学的情報を取得する第1光学的情報取得部と、
    前記検体に試薬を添加して調製された測定用試料に光を照射して、前記測定用試料から第2光学的情報を取得する第2光学的情報取得部と、
    ランプと、前記ランプから照射された光から波長が異なる光を順次出射することが可能な多波長光出射部を有し、前記第1光学的情報取得部において前記検体に照射される光と、前記第2光学的情報取得部において前記測定用試料に照射される光とを供給する光源部と、
    複数の波長を有する光を用いて取得された前記検体の前記第1光学的情報に基づいて、前記測定用試料を調製するか否かを制御する制御部とを備えた、検体分析装置。
  3. 前記光源部は、前記ランプから照射された光を前記第1光学的情報取得部における前記検体に導く第1光誘導部と、前記ランプから照射された光を前記第2光学的情報取得部における前記測定用試料に導く第2光誘導部とを含む、請求項1または2に記載の検体分析装置
  4. 前記多波長光出射部は、第1波長を有する光と第2波長を有する光とを出射可能であり、
    前記制御部は、
    前記第1波長を有する光を用いて取得された前記検体の前記第1光学的情報が第1範囲の場合には、前記第1波長を有する光を用いて取得された前記測定用試料の前記第2光学的情報を分析するように制御し、
    前記第1波長を有する光を用いて取得された前記検体の前記第1光学的情報が第2範囲の場合には、前記第2波長を有する光を用いて取得された前記検体の前記第1光学的情報に基づいて、前記第2波長を有する光で測定された前記測定用試料の前記第2光学的情報を分析するか否かを制御する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の検体分析装置。
  5. 前記光源部は、前記ランプから照射された光を前記第1光誘導部および前記第2光誘導部に導くために集光する集光部を含む、請求項に記載の検体分析装置。
  6. 前記第2光学的情報取得部は、前記測定用試料が収容される検体容器を設置するための複数の容器設置部を含み、
    前記第2光誘導部は、複数の分岐部を有しており、前記複数の分岐部は、それぞれ、前記複数の容器設置部に導かれる、請求項またはに記載の検体分析装置。
  7. 前記第2光学的情報取得部の容器設置部は、前記分岐部により導かれた前記ランプの光の特性を監視するための参照光監視部を有しており、
    前記参照光監視部には、前記検体容器が設置されていない、請求項に記載の検体分析装置。
  8. 前記第1光学的情報取得部で取得された前記第1光学的情報および前記第2光学的情報取得部で取得された前記第2光学的情報を分析する分析部をさらに備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の検体分析装置。
  9. 検体を収容した検体容器を搬送するための搬送部と、
    前記検体容器に収容されている検体が分注される第1分析容器を保持するための第1分析容器保持部と、
    前記第1分析容器に収容された検体および試薬が分注される第2分析容器を保持するための第2分析容器保持部とをさらに備え、
    前記第1光学的情報取得部は前記第1分析容器に収容された検体から前記第1光学的情報を取得し、前記第2光学的情報取得部は前記第2分析容器に収容された測定用試料から前記第2光学的情報を取得する、請求項1〜のいずれか1項に記載の検体分析装置。
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