JPH02184740A - 吸光度測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は吸光度測定装置、特に液体試料を透過した光の
強度変化に基づき当該液体試料の吸光度を０１定する吸
光度ＪｐＪ定装置における光学系の特性変動対策に関す
る。

［従来の技術］ 溶液の吸光度は比色分析又は紫外分光分析等における重
要なデータとして知られており、この吸光度をａｌｌ定
することによってその吸光係数が既知である物質の溶液
中における濃度を求めることができる。

この吸光度測定の手法として、特に近年における病理学
の基礎研究あるいは病院検査室内での種々の血液検査・
尿検査等にはマイクロプレート方式のＭ１定装置が用い
られている。マイクロプレートとはスチロール等の透明
な合成樹脂の長方形プレートに円筒型等の試薬反応及び
測光用小容器（「ウェル」と称する）が縦横に整列配置
されてなるもので、通常縦８列、横１２列の計９６のウ
ェルが一枚のプレート上に並んだものを用いることが多
い。

第２図にこうしたマイクロプレート方式の吸光度測定装
置における光学系の構成例を示す。

ハロゲンランプ等の光源１から出力される光はレンズ等
からなりその内部に不要な赤外光を除去するための光学
フィルタが挿入された集光光学系２により集光される。

集光光学系２により集光された光は被測定対象物である
液体試料の吸収波長と同じ通過波長を有する干渉膜フィ
ルタ３を経て集光レンズ６によりバンドルファイバ７に
入射する。

バンドルファイバ７の出射端側はマイクロプレートの縦
又は横一列のウェルの数（多くの場合８又は１２）と同
じ数に分岐しており、各分岐の出射端には集光レンズ９
が設けられ、出射光をマイクロプレートの各ウェル１０
の中に入った試料１１の中を通過するよう導き、透過光
を光検出器１２によってｉｉｌ＋定している。

こうした各分岐に対応する測定系をチャンネルと称し、
このチャンネルをマイクロプレートの縦又は横のウェル
の数だけ設けることにより、マイクロプレートをある一
つの方向に順次送っていくだけで全ウェルの測定が可能
になり、測定時間の短縮化を図ることができる。もちろ
ん、ＩＪ１定チャンネルが一つしかない方式のものも存
在するが、この場合測定チャンネルあるいはマイクロプ
レートを縦横の２方向に走査しなければならず、機構が
複雑化して測定時間も長（なってしまう。

なお、図示例において、干渉膜フィルタとして液体試料
の吸収波長と同じ通過波長を有するもの３と参照用とし
て吸収波長から外れた通過波長を有するもの４とを備え
、これらを順次切換えるいわゆる２波長測光力式によっ
て液体試料の吸光度を測定している。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、こうした吸光度測定装置において、通常
光源や干渉膜フィルタ等の光学系は環境によってその特
性が変動する。従って、液体試料の吸光度をｆｉｌ定す
る前にこの温度特性等による変動をキャンセルするため
の補正値を予め算出しておく必要があり、例えばエアブ
ランクと称してマイクロプレートに載せない状態で測定
を行ってこの測定結果を補正値として用いるということ
が広く行われている。

ところが、こうした補正方法では、例えばマイクロプレ
ートの各ウェル中の試料を測定している間に温度変化が
生じたような場合には前記光学系の温度特性変動がその
まま測定値誤差として現れてしまい、正しい吸光測定値
の算出が不可能になるという問題があった。

発明の目的 本発明は上記従来の課題に鑑みなされたものであり、そ
の目的は、光学系の特性変動が及ぼす悪影響を確実に除
去して測定値を高精度に保持可能な吸光度測定装置を提
供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本発明は、分光素子により単
色化変換された光源からの光を収束してバンドルファイ
バ内に導きマイクロプレート上に整列配置された複数の
ウェル内に注入されている液体試料に対してそれぞれ照
射し、透過した単色光の強度に基づき複数の液体試料の
吸光度を同時に測定する装置において、前記バンドルフ
ァイバは吸光度ｆｌｌｌｌ定用とは別途に分岐されたモ
ニタ用バンドルファイバを含み、該モニタ用バンドルフ
ァイバから出力される光を常時検出測定するモニタ光セ
ンサと、光学系の特性変動が吸光度測定値に及ぼす影響
を除去するため前記モニタ測定値に基づき各液体試料の
吸光度測定値を修正する補正器と、を備えたことを特徴
とする。

［作用］ 以上のごとく構成される本発明によれば、液体試料の吸
光度測定用バンドルファイバを通った光が液体試料に照
射する直前の強度に等しい光がモニタ用バンドルファイ
バから検出される。

従って、液体試料に照射される光がその前段に位置する
光源、干渉膜フィルタその他光学系の変動を受けて強度
が変化している場合にはモニタ用バンドルファイバから
の出力光にも同様の変化が生じていることになる。

この結果、液体試料を透過した光出力をモニタ用バンド
ルファイバの出力値で除算することによって変動誤差が
割り出され、これに基づき吸光度測定装置を補正すれば
正確な液体試料の吸光度が求められることになる。

［実施例］ 以下、図面に基づき本発明の好適な実施例を説明する。

なお、図中前記第２図に係る従来装置と同等の構成要素
には同一符号を付しその説明を省略する。

第１図に本発明装置の構成例を示す。

本発明において特徴的なことは液体試料の吸光度測定装
置から光学系の温度変動による影響を除去するために吸
光度測定用バンドルファイバとは別途のモニタ用バンド
ルファイバを分岐形成したことであり、該モニタ用バン
ドルファイバからの出力値を常時検出してこれによって
吸光度測定値を除算すれば容易に変動誤差が求められ、
これを以て測定値を補正すれば光学系の温度変動に係わ
りなく常時正確な測定吸光度を安定に得ることができる
。

図より明らかなように本発明において、バンドルファイ
バ７はマイクロプレート上に整列配置されているウェル
１０内の液体試料１１に照射するための吸光度測定用の
バンドルファイバ８より分岐されたモニタ用バンドルフ
ァイバ１３を含み、該モニタ用バンドルファイバ１３の
出力光はモニタ光センサ１４に入射している。

ここで、吸光度測定用のバンドルファイバ８からの出力
光と、モニタ用バンドルファイバ１３からの出力光は同
一強度であり、それまでの各光学系において生じた温度
変化その他による特性変動の影響は両ファイバ出力光に
同等に現れることになる。

従って、吸光度測定用バンドルファイバ８からの光が液
体試料１１を透過して光検出器１２に入射した光強度を
モニタ光センサ１４から出力される光強度を以て除算す
ればバンドルファイバからの光が液体試料１１を透過す
ることのみによって変化した値を割り出すことができる
こととなり、これと光［１からの出力光、その他の基準
値を基に所定演算処理を施せば、液体試料１１の純粋な
吸光度を算出可能となることが理解できる。なお、こう
した一連の測定値修正演算は不図示の補正器によってな
される。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、バンドルファイバ
の一部を吸光度測定用とは別途にモニタ用バンドルファ
イバとして形成し、その出力光を常時検出し、これを基
に液体試料の吸光度測定値を修正演算する構成としたの
で常に正確な吸光度を得ることができ、光学系に生じた
特性変動が測定値に及ぼす影響を確実に除去可能となる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明装置の構成図、 第２図は、従来装置の構成図である。 フィルタ切替機構 集光レンズ バンドルファイバ バンドルファイバ分岐 集光レンズ マイクロプレートウェル 液体試料 光検出器 モニタ用バンドルファイバ モニタ光センサ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 分光素子により単色化変換された光源からの光を収束し
   てバンドルファイバ内に導きマイクロプレート上に整列
   配置された複数のウェル内に注入されている液体試料に
   対してそれぞれ照射し、透過した単色光の強度に基づき
   複数の液体試料の吸光度を同時に測定する装置において
   、 前記バンドルファイバは吸光度測定用とは別途に分岐さ
   れたモニタ用バンドルファイバを含み、該モニタ用バン
   ドルファイバから出力される光を常時検出測定するモニ
   タ光センサと、 光学系の特性変動が吸光度測定値に及ぼす影響を除去す
   るため前記モニタ測定値に基づき各液体試料の吸光度測
   定値を修正する補正器と、を備えたことを特徴とする吸
   光度測定装置。