JPH06265554A - 血液生化学成分の分析方法およびその装置 - Google Patents
血液生化学成分の分析方法およびその装置Info
- Publication number
- JPH06265554A JPH06265554A JP5112093A JP5112093A JPH06265554A JP H06265554 A JPH06265554 A JP H06265554A JP 5112093 A JP5112093 A JP 5112093A JP 5112093 A JP5112093 A JP 5112093A JP H06265554 A JPH06265554 A JP H06265554A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- measurement
- blood
- blood cells
- specimen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 検体が全血、血清の何れであっても測定を行
なうことができ、しかも誤操作、誤結果の発生を未然に
防止することにより分析の信頼性を高める。 【構成】 検体が全血か否かを判別し、全血で測定可能
な測定項目であるか否かを判別し、双方がYESの場合
に、先ず検体を撹拌してから測定、ヘマトクリット補正
を行なって結果を表示し、前者がNOの場合に、そのま
ま測定を行なって結果を表示し、後者がNOの場合には
正確な測定結果が得られないことを表示し、測定を続行
すべきか否かの指示を待つ。
なうことができ、しかも誤操作、誤結果の発生を未然に
防止することにより分析の信頼性を高める。 【構成】 検体が全血か否かを判別し、全血で測定可能
な測定項目であるか否かを判別し、双方がYESの場合
に、先ず検体を撹拌してから測定、ヘマトクリット補正
を行なって結果を表示し、前者がNOの場合に、そのま
ま測定を行なって結果を表示し、後者がNOの場合には
正確な測定結果が得られないことを表示し、測定を続行
すべきか否かの指示を待つ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は血液生化学成分の分析
方法およびその装置に関し、さらに詳細にいえば、希釈
された血液のみならず希釈されていない血液に基づく生
化学成分の分析をも行なうことができる新規な分析方法
およびその装置に関する。
方法およびその装置に関し、さらに詳細にいえば、希釈
された血液のみならず希釈されていない血液に基づく生
化学成分の分析をも行なうことができる新規な分析方法
およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】血液中の生化学成分の分析を行なうに当
って、従来は血液を血清あるいは血漿に分離する前処理
を行なった後に、所望の測定項目の測定を行なうことが
できる分析装置を用いて所定の分析処理を行なうように
している。また、酵素電極等を組込んだ分析装置を用い
て測定を行なうことも提案されており(特公平2−13
269号公報参照)、この場合には、測定原理上、血球
が測定を妨害することにはならないので、希釈された血
液あるいは希釈されていない血液を検体として所望の分
析処理を行なうことができる。
って、従来は血液を血清あるいは血漿に分離する前処理
を行なった後に、所望の測定項目の測定を行なうことが
できる分析装置を用いて所定の分析処理を行なうように
している。また、酵素電極等を組込んだ分析装置を用い
て測定を行なうことも提案されており(特公平2−13
269号公報参照)、この場合には、測定原理上、血球
が測定を妨害することにはならないので、希釈された血
液あるいは希釈されていない血液を検体として所望の分
析処理を行なうことができる。
【0003】したがって、検体の種類、測定項目に応じ
て何れかの分析装置を採用すればよく、検体の種類に影
響されることなく広範囲にわたる測定項目の測定を達成
することができる。
て何れかの分析装置を採用すればよく、検体の種類に影
響されることなく広範囲にわたる測定項目の測定を達成
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、血液を血清あ
るいは血漿に分離する前処理を行なった後に、所望の測
定項目の測定を行なう分析装置と、酵素電極等を組込ん
だ分析装置とを予め準備しておく場合には、占有面積が
著しく大きくなるのみならず、検体の種別に基づく分析
装置の選択が必要になるので操作者に余分な負担を強い
ることになる。
るいは血漿に分離する前処理を行なった後に、所望の測
定項目の測定を行なう分析装置と、酵素電極等を組込ん
だ分析装置とを予め準備しておく場合には、占有面積が
著しく大きくなるのみならず、検体の種別に基づく分析
装置の選択が必要になるので操作者に余分な負担を強い
ることになる。
【0005】また、希釈された血液あるいは希釈されて
いない血液を用いて分析処理を行なうに当っては、検体
の採取処理から測定開始までの所要時間の影響を受けて
しまう。特に、希釈されていない血液を検体とする場合
には、検体が採取された後にある程度の時間は放置され
ることになるので、血球成分が徐々に分離してしまう。
したがって、測定のために上の部分のみを分注した場合
と、下の部分のみを分注した場合とでは血球の容積値が
大幅に異なることになる。この結果、測定値が大きくば
らついてしまうことになる。したがって、検体中におけ
る血球の容積比、具体的には赤血球の容積比(以下、ヘ
マトクリット値と称する)を測定し、測定されたヘマト
クリット値に基づいて測定結果を補正することが必要に
なり、補正のための処理が著しく繁雑になってしまう。
いない血液を用いて分析処理を行なうに当っては、検体
の採取処理から測定開始までの所要時間の影響を受けて
しまう。特に、希釈されていない血液を検体とする場合
には、検体が採取された後にある程度の時間は放置され
ることになるので、血球成分が徐々に分離してしまう。
したがって、測定のために上の部分のみを分注した場合
と、下の部分のみを分注した場合とでは血球の容積値が
大幅に異なることになる。この結果、測定値が大きくば
らついてしまうことになる。したがって、検体中におけ
る血球の容積比、具体的には赤血球の容積比(以下、ヘ
マトクリット値と称する)を測定し、測定されたヘマト
クリット値に基づいて測定結果を補正することが必要に
なり、補正のための処理が著しく繁雑になってしまう。
【0006】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、血球を含み、かつ希釈されていない血液
から血清までの種々の検体に対処でき、しかも検体の種
別に応じた最適の測定処理を自動的に行なうことができ
る血液生化学成分の分析方法およびその装置を提供する
ことを目的としている。
たものであり、血球を含み、かつ希釈されていない血液
から血清までの種々の検体に対処でき、しかも検体の種
別に応じた最適の測定処理を自動的に行なうことができ
る血液生化学成分の分析方法およびその装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1の血液生化学成分の分析方法は、検体が
血球を含んでいるか否かを判別し、検体が血球を含んで
いることを示す判別結果に応答して、血球を含む検体に
より分析可能な測定項目のみが選択されているか否かを
判別し、血球を含む検体により分析可能な測定項目のみ
が選択されていることを示す判別結果に応答して、検体
を撹拌し、撹拌された検体に基づく測定処理を行なう方
法である。
めの、請求項1の血液生化学成分の分析方法は、検体が
血球を含んでいるか否かを判別し、検体が血球を含んで
いることを示す判別結果に応答して、血球を含む検体に
より分析可能な測定項目のみが選択されているか否かを
判別し、血球を含む検体により分析可能な測定項目のみ
が選択されていることを示す判別結果に応答して、検体
を撹拌し、撹拌された検体に基づく測定処理を行なう方
法である。
【0008】請求項2の血液生化学成分の分析方法は、
検体の撹拌が、吸入ノズルを検体収容槽の下部まで下降
させた状態で検体を所定量だけ吸入し、次いで吸入ノズ
ルを上昇させて検体を吐出することにより達成される方
法である。請求項3の血液生化学成分の分析装置は、検
体が血球を含んでいるか否かを判別する検体種別判別手
段と、検体が血球を含んでいることを示す検体種別判別
手段の判別結果に応答して、血球を含む検体により分析
可能な測定項目のみが選択されているか否かを判別する
測定項目判別手段と、血球を含む検体により分析可能な
測定項目のみが選択されていることを示す測定項目判別
手段の判別結果に応答して、検体を撹拌する検体撹拌手
段とを含んでいる。
検体の撹拌が、吸入ノズルを検体収容槽の下部まで下降
させた状態で検体を所定量だけ吸入し、次いで吸入ノズ
ルを上昇させて検体を吐出することにより達成される方
法である。請求項3の血液生化学成分の分析装置は、検
体が血球を含んでいるか否かを判別する検体種別判別手
段と、検体が血球を含んでいることを示す検体種別判別
手段の判別結果に応答して、血球を含む検体により分析
可能な測定項目のみが選択されているか否かを判別する
測定項目判別手段と、血球を含む検体により分析可能な
測定項目のみが選択されていることを示す測定項目判別
手段の判別結果に応答して、検体を撹拌する検体撹拌手
段とを含んでいる。
【0009】請求項4の血液生化学成分の分析装置は、
検体撹拌手段として、検体の吸入、吐出を行なう吸入ノ
ズルと、吸入ノズルを検体収容槽の下部まで下降させた
状態で検体を所定量だけ吸入させる吸入制御手段と、吸
入ノズルを上昇させて検体を吐出させる吐出制御手段と
を含むものを採用している。
検体撹拌手段として、検体の吸入、吐出を行なう吸入ノ
ズルと、吸入ノズルを検体収容槽の下部まで下降させた
状態で検体を所定量だけ吸入させる吸入制御手段と、吸
入ノズルを上昇させて検体を吐出させる吐出制御手段と
を含むものを採用している。
【0010】
【作用】請求項1の血液生化学成分の分析方法であれ
ば、検体が血球を含んでいるか否かを判別し、検体が血
球を含んでいることを示す判別結果に応答して、血球を
含む検体により分析可能な測定項目のみが選択されてい
るか否かを判別し、血球を含む検体により分析可能な測
定項目のみが選択されていることを示す判別結果に応答
して、検体を撹拌し、撹拌された検体に基づく測定処理
を行なうのであるから、血球を含む検体により分析可能
な測定項目が選択された場合に、先ず検体を撹拌して血
球成分が分離していない状態を生成して測定を行ない、
測定結果に対して補正を施すことにより正確な分析結果
を得ることができる。
ば、検体が血球を含んでいるか否かを判別し、検体が血
球を含んでいることを示す判別結果に応答して、血球を
含む検体により分析可能な測定項目のみが選択されてい
るか否かを判別し、血球を含む検体により分析可能な測
定項目のみが選択されていることを示す判別結果に応答
して、検体を撹拌し、撹拌された検体に基づく測定処理
を行なうのであるから、血球を含む検体により分析可能
な測定項目が選択された場合に、先ず検体を撹拌して血
球成分が分離していない状態を生成して測定を行ない、
測定結果に対して補正を施すことにより正確な分析結果
を得ることができる。
【0011】即ち、操作者は検体の種別を考慮すること
なく所定のセット処理等を行なうだけでよく、分析可能
であれば、検体の種別に対応する所定の一連の処理を行
なって正確な分析結果を得ることができる。この結果、
操作者に要求される作業および検体種別等に基づく判別
を大幅に低減でき、作業性を著しく高めることができ
る。
なく所定のセット処理等を行なうだけでよく、分析可能
であれば、検体の種別に対応する所定の一連の処理を行
なって正確な分析結果を得ることができる。この結果、
操作者に要求される作業および検体種別等に基づく判別
を大幅に低減でき、作業性を著しく高めることができ
る。
【0012】請求項2の血液生化学成分の分析方法であ
れば、検体の撹拌が、吸入ノズルを検体収容槽の下部ま
で下降させた状態で検体を所定量だけ吸入し、次いで吸
入ノズルを上昇させて検体を吐出することにより達成さ
れるのであるから、高い検体撹拌効果を達成でき、撹拌
前における血球分離の程度のばらつきを確実に解消して
高精度の測定結果を得ることができる。
れば、検体の撹拌が、吸入ノズルを検体収容槽の下部ま
で下降させた状態で検体を所定量だけ吸入し、次いで吸
入ノズルを上昇させて検体を吐出することにより達成さ
れるのであるから、高い検体撹拌効果を達成でき、撹拌
前における血球分離の程度のばらつきを確実に解消して
高精度の測定結果を得ることができる。
【0013】請求項3の血液生化学成分の分析装置であ
れば、検体が血球を含んでいるか否かを検体種別判別手
段により判別し、検体が血球を含んでいることを示す検
体種別判別手段の判別結果に応答して、血球を含む検体
により分析可能な測定項目のみが選択されているか否か
を測定項目判別手段により判別する。そして、血球を含
む検体により分析可能な測定項目のみが選択されている
ことを示す測定項目判別手段の判別結果に応答して、検
体撹拌手段により検体を撹拌し、撹拌された検体に基づ
く測定処理を行なうことができる。したがって、血球を
含む検体により分析可能な測定項目が選択された場合
に、先ず検体を撹拌して血球成分が分離していない状態
を生成して測定を行ない、測定結果に対して補正を施す
ことにより正確な分析結果を得ることができる。
れば、検体が血球を含んでいるか否かを検体種別判別手
段により判別し、検体が血球を含んでいることを示す検
体種別判別手段の判別結果に応答して、血球を含む検体
により分析可能な測定項目のみが選択されているか否か
を測定項目判別手段により判別する。そして、血球を含
む検体により分析可能な測定項目のみが選択されている
ことを示す測定項目判別手段の判別結果に応答して、検
体撹拌手段により検体を撹拌し、撹拌された検体に基づ
く測定処理を行なうことができる。したがって、血球を
含む検体により分析可能な測定項目が選択された場合
に、先ず検体を撹拌して血球成分が分離していない状態
を生成して測定を行ない、測定結果に対して補正を施す
ことにより正確な分析結果を得ることができる。
【0014】即ち、操作者は検体の種別を考慮すること
なく所定のセット処理等を行なうだけでよく、分析可能
であれば、検体の種別に対応する所定の一連の処理を行
なって正確な分析結果を得ることができる。この結果、
操作者に要求される作業および検体種別等に基づく判別
を大幅に低減でき、作業性を著しく高めることができ
る。
なく所定のセット処理等を行なうだけでよく、分析可能
であれば、検体の種別に対応する所定の一連の処理を行
なって正確な分析結果を得ることができる。この結果、
操作者に要求される作業および検体種別等に基づく判別
を大幅に低減でき、作業性を著しく高めることができ
る。
【0015】請求項4の血液生化学成分の分析装置であ
れば、検体撹拌手段として、検体の吸入、吐出を行なう
吸入ノズルと、吸入ノズルを検体収容槽の下部まで下降
させた状態で検体を所定量だけ吸入させる吸入制御手段
と、吸入ノズルを上昇させて検体を吐出させる吐出制御
手段とを含むものを採用しているので、高い検体撹拌効
果を達成でき、撹拌前における血球分離の程度のばらつ
きを確実に解消して高精度の測定結果を得ることができ
る。
れば、検体撹拌手段として、検体の吸入、吐出を行なう
吸入ノズルと、吸入ノズルを検体収容槽の下部まで下降
させた状態で検体を所定量だけ吸入させる吸入制御手段
と、吸入ノズルを上昇させて検体を吐出させる吐出制御
手段とを含むものを採用しているので、高い検体撹拌効
果を達成でき、撹拌前における血球分離の程度のばらつ
きを確実に解消して高精度の測定結果を得ることができ
る。
【0016】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図4はこの発明の血液生化学成分の分析方法
が適用される血液生化学成分分析システムの概略構成を
示す概略斜視図であり、試薬、検体、希釈液等が予め封
入されたキュベット1が複数個セットされるキュベット
ステージ2と、測定対象キュベット1に予め印刷されて
いるバーコード等からなる測定項目指示データを読み取
る測定項目指示データ読み取り部3と、測定対象キュベ
ット1に測定用の励起光を導入するとともに、信号光を
受光する光学的測定部4と、キュベットステージ2を移
動させて各キュベット1を順次光学的測定部4と正対さ
せるキュベット駆動部5と、少なくとも光学的測定部4
と正対されたキュベット1に対して希釈、混合等のため
の液体吸入および吐出を行なう分注系6と、光学的測定
部4と正対されたキュベット1に封入されている検体の
種別(例えば、血清か全血か)を判別する、透過型光学
センサなどからなる検体種別判別部7とを有している。
尚、5´はキュベット1を光学的測定部4に対して正確
に位置決めする位置決め部である。
説明する。図4はこの発明の血液生化学成分の分析方法
が適用される血液生化学成分分析システムの概略構成を
示す概略斜視図であり、試薬、検体、希釈液等が予め封
入されたキュベット1が複数個セットされるキュベット
ステージ2と、測定対象キュベット1に予め印刷されて
いるバーコード等からなる測定項目指示データを読み取
る測定項目指示データ読み取り部3と、測定対象キュベ
ット1に測定用の励起光を導入するとともに、信号光を
受光する光学的測定部4と、キュベットステージ2を移
動させて各キュベット1を順次光学的測定部4と正対さ
せるキュベット駆動部5と、少なくとも光学的測定部4
と正対されたキュベット1に対して希釈、混合等のため
の液体吸入および吐出を行なう分注系6と、光学的測定
部4と正対されたキュベット1に封入されている検体の
種別(例えば、血清か全血か)を判別する、透過型光学
センサなどからなる検体種別判別部7とを有している。
尚、5´はキュベット1を光学的測定部4に対して正確
に位置決めする位置決め部である。
【0017】図1はこの発明の血液生化学成分の分析方
法の一実施例を説明するフローチャートであり、ステッ
プSP1において必要数のキュベット1をキュベットス
テージ2にセットし、ステップSP2において図示しな
い分析開始スイッチが操作されるまで待ち、ステップS
P3においてキュベットステージ2を所定距離だけ移動
させ、ステップSP4において測定項目指示データを読
み取り、ステップSP5において検体の種別を判別す
る。
法の一実施例を説明するフローチャートであり、ステッ
プSP1において必要数のキュベット1をキュベットス
テージ2にセットし、ステップSP2において図示しな
い分析開始スイッチが操作されるまで待ち、ステップS
P3においてキュベットステージ2を所定距離だけ移動
させ、ステップSP4において測定項目指示データを読
み取り、ステップSP5において検体の種別を判別す
る。
【0018】ステップSP5において検体の種別が全血
であると判別された場合には、ステップSP6におい
て、測定項目が全血で測定可能な項目であるか否かを判
別する。測定項目に全血で測定可能な項目以外の項目が
含まれている場合には、ステップSP7において正確な
測定を行なうことができない旨を表示し、ステップSP
8において測定処理を続行すべきであるか否かの指示を
待つ。そして、測定処理を続行すべきでないことが指示
された場合には、再びステップSP1の処理を行なう。
であると判別された場合には、ステップSP6におい
て、測定項目が全血で測定可能な項目であるか否かを判
別する。測定項目に全血で測定可能な項目以外の項目が
含まれている場合には、ステップSP7において正確な
測定を行なうことができない旨を表示し、ステップSP
8において測定処理を続行すべきであるか否かの指示を
待つ。そして、測定処理を続行すべきでないことが指示
された場合には、再びステップSP1の処理を行なう。
【0019】上記ステップSP6において測定項目の全
てが全血で測定可能な項目であると判別された場合に
は、ステップSP9において検体の撹拌を行ない、ステ
ップSP10において、セットされた全てのキュベット
に対する撹拌が行なわれたか否かを判別し、撹拌が行な
われていないキュベットが存在していれば、再びステッ
プSP3の処理を行なう。逆に、ステップSP10にお
いて全てのキュベットに対する撹拌が行なわれたと判別
された場合には、ステップSP11において測定のため
の一連の処理を行なう。上記ステップSP5において検
体の種別が血清であると判別された場合、またはステッ
プSP8において測定処理を続行すべきことが指示され
た場合には、ステップSP12において測定のための一
連の処理を行なう。尚、ステップSP11における一連
の処理と、ステップSP12における一連の処理とは互
に同一である。
てが全血で測定可能な項目であると判別された場合に
は、ステップSP9において検体の撹拌を行ない、ステ
ップSP10において、セットされた全てのキュベット
に対する撹拌が行なわれたか否かを判別し、撹拌が行な
われていないキュベットが存在していれば、再びステッ
プSP3の処理を行なう。逆に、ステップSP10にお
いて全てのキュベットに対する撹拌が行なわれたと判別
された場合には、ステップSP11において測定のため
の一連の処理を行なう。上記ステップSP5において検
体の種別が血清であると判別された場合、またはステッ
プSP8において測定処理を続行すべきことが指示され
た場合には、ステップSP12において測定のための一
連の処理を行なう。尚、ステップSP11における一連
の処理と、ステップSP12における一連の処理とは互
に同一である。
【0020】そして、ステップSP11における処理が
行なわれた後は、ステップSP13において測定結果に
対してヘマトクリット補正を行なって補正後の測定結果
(正確な測定結果)を得る。ステップSP11またはス
テップSP12の処理が行なわれた後は、ステップSP
14において測定結果を表示し、ステップSP15にお
いて、セットされた全てのキュベット1に基づく測定が
行なわれたか否かを判別し、測定が行なわれていないキ
ュベット1が存在すると判別された場合には、再びステ
ップSP11の処理を行なう。逆に、ステップSP15
において、セットされた全てのキュベットに基づく測定
が行なわれたと判別された場合には、そのまま一連の処
理を終了する。
行なわれた後は、ステップSP13において測定結果に
対してヘマトクリット補正を行なって補正後の測定結果
(正確な測定結果)を得る。ステップSP11またはス
テップSP12の処理が行なわれた後は、ステップSP
14において測定結果を表示し、ステップSP15にお
いて、セットされた全てのキュベット1に基づく測定が
行なわれたか否かを判別し、測定が行なわれていないキ
ュベット1が存在すると判別された場合には、再びステ
ップSP11の処理を行なう。逆に、ステップSP15
において、セットされた全てのキュベットに基づく測定
が行なわれたと判別された場合には、そのまま一連の処
理を終了する。
【0021】図2は上記ステップSP9の処理を詳細に
説明するフローチャートであり、ステップSP1におい
て分注ノズルの先端をキュベット1の検体収容槽の底面
に近接する位置まで下降させ、ステップSP2において
所定量の検体を分注ノズルにより吸入し、ステップSP
3において分注ノズルの先端をキュベット1の検体収容
槽の底面から所定距離だけ離れるように上昇させ、ステ
ップSP4において上記ステップSP2で吸入した検体
を吐出する。そして、ステップSP5において必要回数
だけ吸入、吐出を反復したか否かを判別し、反復回数が
必要回数よりも少ない場合には、再びステップSP1の
処理を行なう。逆に、反復回数が必要回数と等しけれ
ば、そのまま一連の処理を終了する。
説明するフローチャートであり、ステップSP1におい
て分注ノズルの先端をキュベット1の検体収容槽の底面
に近接する位置まで下降させ、ステップSP2において
所定量の検体を分注ノズルにより吸入し、ステップSP
3において分注ノズルの先端をキュベット1の検体収容
槽の底面から所定距離だけ離れるように上昇させ、ステ
ップSP4において上記ステップSP2で吸入した検体
を吐出する。そして、ステップSP5において必要回数
だけ吸入、吐出を反復したか否かを判別し、反復回数が
必要回数よりも少ない場合には、再びステップSP1の
処理を行なう。逆に、反復回数が必要回数と等しけれ
ば、そのまま一連の処理を終了する。
【0022】図3は上記ステップSP11の処理を詳細
に説明するフローチャートであり、抗原抗体反応に基づ
く測定処理を行なう場合を説明している。ステップSP
1において検体を所定倍率に希釈し、ステップSP2に
おいて、希釈された所定量の検体を予め抗体が固定化さ
れてなる反応槽に分注し、ステップSP3において上記
固定化抗体と検体中の抗原との抗原抗体反応を、例えば
検体を撹拌しながら所定時間行なわせ、ステップSP4
において未反応の抗原等を含む検体を反応槽から排除
し、ステップSP5において、蛍光物質で標識された蛍
光標識抗体を含む試薬を反応槽に分注し、ステップSP
6において測定用励起光を導入して、抗原抗体反応の結
果拘束された抗原と抗原抗体反応を行なって拘束された
蛍光標識抗体の蛍光物質を励起し、蛍光物質が放射する
蛍光を信号光として受光することにより所定の測定項目
の測定結果を得ることができる。尚、ステップSP6に
おける測定所要時間は、信号光がほぼ飽和するまで待
つ、いわゆるエンドポイント法を採用するか、信号光の
変化率の最大値を測定結果として得る、いわゆるレート
法を採用するかに応じて大幅に異なる。
に説明するフローチャートであり、抗原抗体反応に基づ
く測定処理を行なう場合を説明している。ステップSP
1において検体を所定倍率に希釈し、ステップSP2に
おいて、希釈された所定量の検体を予め抗体が固定化さ
れてなる反応槽に分注し、ステップSP3において上記
固定化抗体と検体中の抗原との抗原抗体反応を、例えば
検体を撹拌しながら所定時間行なわせ、ステップSP4
において未反応の抗原等を含む検体を反応槽から排除
し、ステップSP5において、蛍光物質で標識された蛍
光標識抗体を含む試薬を反応槽に分注し、ステップSP
6において測定用励起光を導入して、抗原抗体反応の結
果拘束された抗原と抗原抗体反応を行なって拘束された
蛍光標識抗体の蛍光物質を励起し、蛍光物質が放射する
蛍光を信号光として受光することにより所定の測定項目
の測定結果を得ることができる。尚、ステップSP6に
おける測定所要時間は、信号光がほぼ飽和するまで待
つ、いわゆるエンドポイント法を採用するか、信号光の
変化率の最大値を測定結果として得る、いわゆるレート
法を採用するかに応じて大幅に異なる。
【0023】以上の説明から明らかなように、キュベッ
ト1に検体として血清が分注されている場合であって
も、全血が分注されている場合であっても、キュベット
1をセットする位置、キュベット1をセットすべき検査
システム等を特別に配慮する必要がなく、操作者に要求
される判別処理、作業を画一化でき、ひいては全体とし
ての作業を簡素化できる。
ト1に検体として血清が分注されている場合であって
も、全血が分注されている場合であっても、キュベット
1をセットする位置、キュベット1をセットすべき検査
システム等を特別に配慮する必要がなく、操作者に要求
される判別処理、作業を画一化でき、ひいては全体とし
ての作業を簡素化できる。
【0024】また、検体が全血であり、しかも全血に基
づいて測定可能な項目の測定を行なう場合には、無条件
に検体を撹拌するのであるから、キュベットステージ2
に複数個のキュベット1をセットした後、各キュベット
1に対する測定が行なわれるまでの所要時間がばらつ
き、血球成分の分離の程度がばらつくことに起因する不
都合を解消でき、全てのキュベット1について、血球成
分の分離が殆ど認められない状態での測定を行なうこと
ができる。このように、全てのキュベット1について血
球成分の分離が殆ど認められない状態での測定を行なう
ことになるのであるから、ヘマトクリット値も、検体の
種類に拘らずほぼ40%になる。したがって、検体毎に
ヘマトクリット値を測定しなくても、かなり高精度にヘ
マトクリット補正[具体的には、例えば、{測定結果/
(100−ヘマトクリット値(%))}×100の演
算]を達成できる。但し、このヘマトクリット値を任意
に設定可能としておけば、正確なヘマトクリット値が得
られた場合に正確なヘマトクリット補正を達成できる。
づいて測定可能な項目の測定を行なう場合には、無条件
に検体を撹拌するのであるから、キュベットステージ2
に複数個のキュベット1をセットした後、各キュベット
1に対する測定が行なわれるまでの所要時間がばらつ
き、血球成分の分離の程度がばらつくことに起因する不
都合を解消でき、全てのキュベット1について、血球成
分の分離が殆ど認められない状態での測定を行なうこと
ができる。このように、全てのキュベット1について血
球成分の分離が殆ど認められない状態での測定を行なう
ことになるのであるから、ヘマトクリット値も、検体の
種類に拘らずほぼ40%になる。したがって、検体毎に
ヘマトクリット値を測定しなくても、かなり高精度にヘ
マトクリット補正[具体的には、例えば、{測定結果/
(100−ヘマトクリット値(%))}×100の演
算]を達成できる。但し、このヘマトクリット値を任意
に設定可能としておけば、正確なヘマトクリット値が得
られた場合に正確なヘマトクリット補正を達成できる。
【0025】さらに、検体が全血であり、しかも全血で
は測定不可能または正確な測定結果が得られない測定項
目が指示されている場合には、キュベット1に対する検
体のセットミスである可能性が高いので、正確な測定を
行なうことができない旨を表示して操作者の注意を喚起
する。但し、検体が血清であっても、著しく濁っている
場合に、全血と判別される可能性があるので、このよう
な場合にも対処すべく、測定処理を続行すべきであるか
否かの指示を待つようにしている。したがって、特異な
検体であっても正常に測定を行なわせることができる。
は測定不可能または正確な測定結果が得られない測定項
目が指示されている場合には、キュベット1に対する検
体のセットミスである可能性が高いので、正確な測定を
行なうことができない旨を表示して操作者の注意を喚起
する。但し、検体が血清であっても、著しく濁っている
場合に、全血と判別される可能性があるので、このよう
な場合にも対処すべく、測定処理を続行すべきであるか
否かの指示を待つようにしている。したがって、特異な
検体であっても正常に測定を行なわせることができる。
【0026】上記ステップSP9における撹拌処理の具
体例として図2に示す撹拌方法を示したが、分注ノズル
を検体収容槽の底部に位置させたままで検体の吸入、吐
出を行なわせることも可能である。しかし、表1に示す
測定結果を考慮すれば、図2に示す撹拌方法を採用する
ことが最も好ましいことが分る。尚、表1中、Aは撹拌
処理を行なわなかった場合、Bは図2の方法に基づく撹
拌処理を行なった場合、Cは分注ノズルを検体収容槽の
底部に位置させたままで検体の吸入、吐出を行なった場
合をそれぞれ示している。但し、120μlの検体のう
ち、50μlを吸入し、吐出することによる撹拌を3回
反復した。また、0分、10分、30分は検体槽に検体
を注入した後の経過時間であり、EPはエンドポイント
法を示す、Rateはレート法を示し、B,C各欄の上
段の数字は信号値であり、下段の数字は、経過時間0分
の信号値を100とした場合における各信号値の割合を
示す値である。
体例として図2に示す撹拌方法を示したが、分注ノズル
を検体収容槽の底部に位置させたままで検体の吸入、吐
出を行なわせることも可能である。しかし、表1に示す
測定結果を考慮すれば、図2に示す撹拌方法を採用する
ことが最も好ましいことが分る。尚、表1中、Aは撹拌
処理を行なわなかった場合、Bは図2の方法に基づく撹
拌処理を行なった場合、Cは分注ノズルを検体収容槽の
底部に位置させたままで検体の吸入、吐出を行なった場
合をそれぞれ示している。但し、120μlの検体のう
ち、50μlを吸入し、吐出することによる撹拌を3回
反復した。また、0分、10分、30分は検体槽に検体
を注入した後の経過時間であり、EPはエンドポイント
法を示す、Rateはレート法を示し、B,C各欄の上
段の数字は信号値であり、下段の数字は、経過時間0分
の信号値を100とした場合における各信号値の割合を
示す値である。
【0027】
【表1】
【0028】表1のB欄の下段の値の最大値と最小値と
の差は5.1であるのに対して、C欄のそれは8.6で
ある。即ち、Bの撹拌を行なった方が、Cの撹拌を行な
った場合よりも測定値のばらつきが小さいことが分るの
で、Bの撹拌方法を採用することが好ましい。以上から
明らかなように、この実施例によれば、測定の誤操作、
誤結果を未然に防止できる。この効果は、誤操作、誤結
果がそのまま看過されれば、正常であるにも拘らず病気
であると診断され、または病気であるにも拘らず健康で
あると診断される等の重大な診断ミスに直結するのを未
然に防止できるという点からみて、著しく大きい効果で
ある。また、この効果を有しているからこそ、実際の診
断分野で実用に供することが可能になるのである。
の差は5.1であるのに対して、C欄のそれは8.6で
ある。即ち、Bの撹拌を行なった方が、Cの撹拌を行な
った場合よりも測定値のばらつきが小さいことが分るの
で、Bの撹拌方法を採用することが好ましい。以上から
明らかなように、この実施例によれば、測定の誤操作、
誤結果を未然に防止できる。この効果は、誤操作、誤結
果がそのまま看過されれば、正常であるにも拘らず病気
であると診断され、または病気であるにも拘らず健康で
あると診断される等の重大な診断ミスに直結するのを未
然に防止できるという点からみて、著しく大きい効果で
ある。また、この効果を有しているからこそ、実際の診
断分野で実用に供することが可能になるのである。
【0029】また、検体が全血である場合に、簡単なヘ
マトクリット補正を行なうだけで著しく高い測定精度を
達成できる。さらに、分析システム全体として小形化で
きるとともに、コストダウンをも達成できる。
マトクリット補正を行なうだけで著しく高い測定精度を
達成できる。さらに、分析システム全体として小形化で
きるとともに、コストダウンをも達成できる。
【0030】
【実施例2】図5はこの発明の血液生化学成分の分析装
置の一実施例を示すブロック図であり、測定項目指示デ
ータ読み取り部3に読み取られた測定項目指示データが
全血測定可能なものであるか否かを判別する測定項目判
別部8と、検体が全血であることを示す検体種別判別部
7の判別結果および測定項目指示データが全血測定可能
なものであることを示す測定項目判別部8の判別結果に
応答して、検体を各派難すべく分注系6を動作させる撹
拌制御部9と、撹拌制御部9による検体撹拌処理に続い
て測定動作を行なわせるべく分注系6および光学的測定
部4を動作させる第1測定制御部10と、第1測定制御
部10による測定処理に続いてヘマトクリット補正を行
なわせるべく信号処理系(図示せず)を動作させる補正
制御部11と、検体が血清であることを示す検体種別判
別部7の判別結果または測定項目指示データが全血測定
可能なものでないことを示す測定項目判別部8の判別結
果に応答して、測定動作を行なわせるべく分注系6およ
び光学的測定部4を動作させる第2測定制御部12と、
補正制御部11によるヘマトクリット補正処理または第
2測定制御部12による測定処理に続いて測定結果を表
示すべく動作する測定結果表示部13とを有している。
また、検体が全血であることを示す検体種別判別部7の
判別結果および測定項目指示データが全血測定可能なも
のでないことを示す測定項目判別部8の判別結果に応答
して、正確な測定結果が得られないことを表示する表示
部14と、表示部14による表示に続いて測定処理を続
行すべきか否かを指示する測定続行判別部15とを有し
ている。尚、構成各部の作用は図1のフローチャートの
該当ステップの処理と同様であるから詳細な説明は省略
する。
置の一実施例を示すブロック図であり、測定項目指示デ
ータ読み取り部3に読み取られた測定項目指示データが
全血測定可能なものであるか否かを判別する測定項目判
別部8と、検体が全血であることを示す検体種別判別部
7の判別結果および測定項目指示データが全血測定可能
なものであることを示す測定項目判別部8の判別結果に
応答して、検体を各派難すべく分注系6を動作させる撹
拌制御部9と、撹拌制御部9による検体撹拌処理に続い
て測定動作を行なわせるべく分注系6および光学的測定
部4を動作させる第1測定制御部10と、第1測定制御
部10による測定処理に続いてヘマトクリット補正を行
なわせるべく信号処理系(図示せず)を動作させる補正
制御部11と、検体が血清であることを示す検体種別判
別部7の判別結果または測定項目指示データが全血測定
可能なものでないことを示す測定項目判別部8の判別結
果に応答して、測定動作を行なわせるべく分注系6およ
び光学的測定部4を動作させる第2測定制御部12と、
補正制御部11によるヘマトクリット補正処理または第
2測定制御部12による測定処理に続いて測定結果を表
示すべく動作する測定結果表示部13とを有している。
また、検体が全血であることを示す検体種別判別部7の
判別結果および測定項目指示データが全血測定可能なも
のでないことを示す測定項目判別部8の判別結果に応答
して、正確な測定結果が得られないことを表示する表示
部14と、表示部14による表示に続いて測定処理を続
行すべきか否かを指示する測定続行判別部15とを有し
ている。尚、構成各部の作用は図1のフローチャートの
該当ステップの処理と同様であるから詳細な説明は省略
する。
【0031】したがって、検体種別判別部7により検体
が全血であるか血清であるかを判別し、検体が全血であ
ると判別された場合には、測定項目指示データが全血で
測定可能なものであるか否かを測定項目判別部8により
判別する。そして、検体が血清であると判別された場
合、または測定項目指示データが全血で測定可能ではな
いものであると判別され、かつ測定続行判別部15によ
り測定を続行すべきことが指示された場合には、そのま
ま第2測定制御部12により分注系6および光学的測定
部4を動作させて測定を行ない、測定結果表示部13に
より測定結果を表示する。
が全血であるか血清であるかを判別し、検体が全血であ
ると判別された場合には、測定項目指示データが全血で
測定可能なものであるか否かを測定項目判別部8により
判別する。そして、検体が血清であると判別された場
合、または測定項目指示データが全血で測定可能ではな
いものであると判別され、かつ測定続行判別部15によ
り測定を続行すべきことが指示された場合には、そのま
ま第2測定制御部12により分注系6および光学的測定
部4を動作させて測定を行ない、測定結果表示部13に
より測定結果を表示する。
【0032】逆に、検体が全血であり、かつ測定項目指
示データが全血で測定可能なものであると判別された場
合には、撹拌制御部9により分注系6を動作させ、検体
の撹拌を行なって血球成分の分離を殆ど認められない状
態にする。次いで、第1計測制御部10により分注系6
および光学的測定部4を動作させて測定を行ない、補正
制御部11によりヘマトクリット補正を行ない、測定結
果表示部13により測定結果を表示する。
示データが全血で測定可能なものであると判別された場
合には、撹拌制御部9により分注系6を動作させ、検体
の撹拌を行なって血球成分の分離を殆ど認められない状
態にする。次いで、第1計測制御部10により分注系6
および光学的測定部4を動作させて測定を行ない、補正
制御部11によりヘマトクリット補正を行ない、測定結
果表示部13により測定結果を表示する。
【0033】したがって、この実施例によれば、測定の
誤操作、誤結果を未然に防止できる。また、検体が全血
である場合に、簡単なヘマトクリット補正を行なうだけ
で著しく高い測定精度を達成できる。さらに、分析シス
テム全体として小形化できるとともに、コストダウンを
も達成できる。
誤操作、誤結果を未然に防止できる。また、検体が全血
である場合に、簡単なヘマトクリット補正を行なうだけ
で著しく高い測定精度を達成できる。さらに、分析シス
テム全体として小形化できるとともに、コストダウンを
も達成できる。
【0034】尚、この発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、蛍光標識抗体を励起して蛍光を
放射させる方法以外であっても、抗原抗体反応により拘
束される抗体を検出できる検出方法であれば同様に適用
することが可能であるほか、抗原抗体反応以外の反応原
理、例えば酵素反応等に基づく血液生化学成分の測定原
理を適用することが可能であり、その他、この発明の要
旨を変更しない範囲内において種々の設計変更を施すこ
とが可能である。
ものではなく、例えば、蛍光標識抗体を励起して蛍光を
放射させる方法以外であっても、抗原抗体反応により拘
束される抗体を検出できる検出方法であれば同様に適用
することが可能であるほか、抗原抗体反応以外の反応原
理、例えば酵素反応等に基づく血液生化学成分の測定原
理を適用することが可能であり、その他、この発明の要
旨を変更しない範囲内において種々の設計変更を施すこ
とが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、操作者
は検体の種別を考慮することなく所定のセット処理等を
行なうだけでよく、分析可能であれば、検体の種別に対
応する所定の一連の処理を行なって正確な分析結果を得
ることができるので、操作者に要求される作業および検
体種別等に基づく判別を大幅に低減でき、作業性を著し
く高めることができ、しかも誤操作、誤結果を確実に排
除できるので、信頼性が高い分析結果を得ることができ
るという特有の効果を奏する。
は検体の種別を考慮することなく所定のセット処理等を
行なうだけでよく、分析可能であれば、検体の種別に対
応する所定の一連の処理を行なって正確な分析結果を得
ることができるので、操作者に要求される作業および検
体種別等に基づく判別を大幅に低減でき、作業性を著し
く高めることができ、しかも誤操作、誤結果を確実に排
除できるので、信頼性が高い分析結果を得ることができ
るという特有の効果を奏する。
【0036】請求項2の発明は、高い検体撹拌効果を達
成でき、撹拌前における血球分離の程度のばらつきを確
実に解消して高精度の測定結果を得ることができるとい
う特有の効果を奏する。請求項3の発明は、操作者は検
体の種別を考慮することなく所定のセット処理等を行な
うだけでよく、分析可能であれば、検体の種別に対応す
る所定の一連の処理を行なって正確な分析結果を得るこ
とができるので、操作者に要求される作業および検体種
別等に基づく判別を大幅に低減でき、作業性を著しく高
めることができ、しかも誤操作、誤結果を確実に排除で
きるので、信頼性が高い分析結果を得ることができると
いう特有の効果を奏する。
成でき、撹拌前における血球分離の程度のばらつきを確
実に解消して高精度の測定結果を得ることができるとい
う特有の効果を奏する。請求項3の発明は、操作者は検
体の種別を考慮することなく所定のセット処理等を行な
うだけでよく、分析可能であれば、検体の種別に対応す
る所定の一連の処理を行なって正確な分析結果を得るこ
とができるので、操作者に要求される作業および検体種
別等に基づく判別を大幅に低減でき、作業性を著しく高
めることができ、しかも誤操作、誤結果を確実に排除で
きるので、信頼性が高い分析結果を得ることができると
いう特有の効果を奏する。
【0037】請求項4の発明は、高い検体撹拌効果を達
成でき、撹拌前における血球分離の程度のばらつきを確
実に解消して高精度の測定結果を得ることができるとい
う特有の効果を奏する。
成でき、撹拌前における血球分離の程度のばらつきを確
実に解消して高精度の測定結果を得ることができるとい
う特有の効果を奏する。
【図1】この発明の血液生化学成分の分析方法の一実施
例を説明するフローチャートである。
例を説明するフローチャートである。
【図2】撹拌処理を詳細に説明するフローチャートであ
る。
る。
【図3】測定処理を詳細に説明するフローチャートであ
る。
る。
【図4】この発明の血液生化学成分の分析方法が適用さ
れる血液生化学成分分析システムの概略構成を示す概略
斜視図である。
れる血液生化学成分分析システムの概略構成を示す概略
斜視図である。
【図5】この発明の血液生化学成分の分析装置の一実施
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
3 測定項目指示データ読み取り部 6 分注系 7 検体種別判別部 8 測定項目判別部 9 撹拌制御部 11 補正制御部 12 第2測定制御部 14 表示部
Claims (4)
- 【請求項1】 検体が血球を含んでいるか否かを判別
し、検体が血球を含んでいることを示す判別結果に応答
して、血球を含む検体により分析可能な測定項目のみが
選択されているか否かを判別し、血球を含む検体により
分析可能な測定項目のみが選択されていることを示す判
別結果に応答して、検体を撹拌し、撹拌された検体に基
づく測定処理を行なうことを特徴とする血液生化学成分
の分析方法。 - 【請求項2】 検体の撹拌が、吸入ノズルを検体収容槽
の下部まで下降させた状態で検体を所定量だけ吸入し、
次いで吸入ノズルを上昇させて検体を吐出することによ
り達成される請求項1に記載の血液生化学成分の分析方
法。 - 【請求項3】 検体が血球を含んでいるか否かを判別す
る検体種別判別手段(7)と、検体が血球を含んでいる
ことを示す検体種別判別手段(7)の判別結果に応答し
て、血球を含む検体により分析可能な測定項目のみが選
択されているか否かを判別する測定項目判別手段(3)
(8)と、血球を含む検体により分析可能な測定項目の
みが選択されていることを示す測定項目判別手段(8)
の判別結果に応答して、検体を撹拌する検体撹拌手段
(6)(9)とを含むことを特徴とする血液生化学成分
の分析装置。 - 【請求項4】 検体撹拌手段(6)(9)が、検体の吸
入、吐出を行なう吸入ノズル(6)と、吸入ノズル
(6)を検体収容槽の下部まで下降させた状態で検体を
所定量だけ吸入させる吸入制御手段(9)と、吸入ノズ
ル(6)を上昇させて検体を吐出させる吐出制御手段
(9)とを含んでいる請求項3に記載の血液生化学成分
の分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5112093A JPH06265554A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 血液生化学成分の分析方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5112093A JPH06265554A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 血液生化学成分の分析方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06265554A true JPH06265554A (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=12877950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5112093A Pending JPH06265554A (ja) | 1993-03-11 | 1993-03-11 | 血液生化学成分の分析方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06265554A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6855562B1 (en) | 1996-07-30 | 2005-02-15 | Horiba, Ltd. | Immunoassay method for lyzed whole blood |
JP2005106506A (ja) * | 2003-09-29 | 2005-04-21 | Sysmex Corp | 臨床検査システムおよび臨床検査装置 |
WO2006104005A1 (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-05 | Sysmex Corporation | 検体分析方法および検体分析装置 |
EP1867997A1 (en) * | 2005-03-29 | 2007-12-19 | Sysmex Corporation | Specimen analyzing method and specimen analyzing device |
US7338809B2 (en) | 2001-03-09 | 2008-03-04 | Mitsubishi Kagaku Iatron, Inc. | Method for assaying whole blood |
WO2008053973A1 (en) | 2006-11-02 | 2008-05-08 | Kyowa Medex Co., Ltd. | Method of immunoassay of component to be measured |
US8064061B2 (en) | 2006-03-30 | 2011-11-22 | Sysmex Corporation | Sample analyzer and sample analyzing method |
JP2012037478A (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-23 | Nippon Koden Corp | 分析装置 |
US8557599B2 (en) | 2004-07-27 | 2013-10-15 | Mitsubishi Chemical Medience Corporation | Method for automatic determination of sample |
WO2013154018A1 (ja) * | 2012-04-12 | 2013-10-17 | 日立アロカメディカル株式会社 | 検体処理装置 |
WO2016009764A1 (ja) * | 2014-07-18 | 2016-01-21 | 株式会社 日立ハイテクノロジーズ | 液体攪拌方法 |
-
1993
- 1993-03-11 JP JP5112093A patent/JPH06265554A/ja active Pending
Cited By (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6855562B1 (en) | 1996-07-30 | 2005-02-15 | Horiba, Ltd. | Immunoassay method for lyzed whole blood |
US7338809B2 (en) | 2001-03-09 | 2008-03-04 | Mitsubishi Kagaku Iatron, Inc. | Method for assaying whole blood |
JP4490069B2 (ja) * | 2003-09-29 | 2010-06-23 | シスメックス株式会社 | 臨床検査システム |
JP2005106506A (ja) * | 2003-09-29 | 2005-04-21 | Sysmex Corp | 臨床検査システムおよび臨床検査装置 |
US8062591B2 (en) | 2003-09-29 | 2011-11-22 | Sysmex Corporation | Clinical laboratory test apparatus and clinical laboratory test system |
US8557599B2 (en) | 2004-07-27 | 2013-10-15 | Mitsubishi Chemical Medience Corporation | Method for automatic determination of sample |
US9028756B2 (en) | 2005-03-29 | 2015-05-12 | Sysmex Corporation | Specimen analyzing method and specimen analyzing apparatus |
US9316583B2 (en) | 2005-03-29 | 2016-04-19 | Sysmex Corporation | Specimen analyzing method and specimen analyzing apparatus |
JP4881855B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2012-02-22 | シスメックス株式会社 | 検体分析方法および検体分析装置 |
EP1867997A1 (en) * | 2005-03-29 | 2007-12-19 | Sysmex Corporation | Specimen analyzing method and specimen analyzing device |
US7854891B2 (en) | 2005-03-29 | 2010-12-21 | Sysmex Corporation | Method of specimen analysis and specimen analyzer |
US10261016B2 (en) | 2005-03-29 | 2019-04-16 | Sysmex Corporation | Specimen analyzing method and specimen analyzing apparatus |
EP1867997A4 (en) * | 2005-03-29 | 2014-01-01 | Sysmex Corp | METHOD AND DEVICE FOR ANALYZING SPECIMENS |
WO2006104005A1 (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-05 | Sysmex Corporation | 検体分析方法および検体分析装置 |
US8064061B2 (en) | 2006-03-30 | 2011-11-22 | Sysmex Corporation | Sample analyzer and sample analyzing method |
US8043822B2 (en) | 2006-11-02 | 2011-10-25 | Kyowa Medex Co., Ltd. | Method of immunoassaying a component to be measured |
WO2008053973A1 (en) | 2006-11-02 | 2008-05-08 | Kyowa Medex Co., Ltd. | Method of immunoassay of component to be measured |
US8257935B2 (en) | 2006-11-02 | 2012-09-04 | Kyowa Medex Co., Ltd. | Method of immunoassaying a component to be measured |
JP2012037478A (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-23 | Nippon Koden Corp | 分析装置 |
WO2013154018A1 (ja) * | 2012-04-12 | 2013-10-17 | 日立アロカメディカル株式会社 | 検体処理装置 |
US10036691B2 (en) | 2012-04-12 | 2018-07-31 | Hitachi, Ltd. | Specimen processor |
JP2013217877A (ja) * | 2012-04-12 | 2013-10-24 | Hitachi Aloka Medical Ltd | 検体処理装置 |
WO2016009764A1 (ja) * | 2014-07-18 | 2016-01-21 | 株式会社 日立ハイテクノロジーズ | 液体攪拌方法 |
JPWO2016009764A1 (ja) * | 2014-07-18 | 2017-04-27 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 液体攪拌方法 |
US10761000B2 (en) | 2014-07-18 | 2020-09-01 | Hitachi High-Tech Corporation | Liquid stirring method |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2040080B1 (en) | Sample analyzer and method for analyzing samples | |
EP2040081B1 (en) | Sample analyzer and error information displaying method | |
EP1840577B1 (en) | Automatic analyzer with sample retesting in case of suspected carryover | |
US5470534A (en) | Analytical system useful in diagnosis of the condition of a disease | |
JP2525063B2 (ja) | 自動分析方法 | |
US20020155616A1 (en) | Measuring instrument comprising cartridge container, measuring method, and program recorded medium | |
US9213037B2 (en) | Sample analyzer and sample analyzing method | |
US20080056944A1 (en) | Automated analyzer | |
CN101493386B (zh) | 试样处理装置及处理结果的输出方法和分析仪的控制系统 | |
JPH06249857A (ja) | 自動分析装置 | |
CN103217536A (zh) | 试样分析装置及试样分析方法 | |
CN102346181B (zh) | 尿样本检查装置及尿样本测定结果处理装置 | |
US9075043B2 (en) | Sample analyzer, sample information processing apparatus, and sample analysis method | |
JP3271741B2 (ja) | 自動分析方法及び装置 | |
JPH06265554A (ja) | 血液生化学成分の分析方法およびその装置 | |
JPH08114600A (ja) | 生体試料分析システム | |
US6635488B1 (en) | Automated analyzer and automated analysis | |
JPS59206744A (ja) | 遠心分析装置 | |
EP0417968B1 (en) | Method and apparatus for electrochemical analysis and an aqueous solution for use therein | |
JPH11326334A (ja) | 自動分析装置 | |
JP2008076342A (ja) | 自動分析装置 | |
JP2002196005A (ja) | 再計算機能を有する自動化学分析装置 | |
JPH09257796A (ja) | 分析装置および分析方法 | |
JP3314546B2 (ja) | 自動分析装置 | |
JP2000266754A (ja) | 自動化学分析装置 |