JP2013217877A - 検体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検体容器内に目標残量に足りるだけの血清を残しつつその検体容器内から血清を取り出す。
【解決手段】分注処理部10は、ノズル12を介して血液検体を吸引吐出する。液面計測部20は、採血管Tに入れられた血液検体の液面高さHdを計測する。血清量推定部30は、計測された液面高さHdから血液検体の量、つまり全血量を導出し、さらに、全血量とヘマトクリット値に基づいて、血液検体内において分離された血清量を推定する。残量推定部40は、血清量推定部30により推定された血清量と、分注処理部10により吸引される予定の血清の吸引量とに基づいて、吸引後における血清の推定残量を算出する。制御部100は、採血管T内に残しておくべき血清の目標残量よりも、推定残量が少なくならないように、分注処理部10の吸引動作を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、血液検体を処理する検体処理装置に関する。
血液検体と分離剤を入れた採血管を遠心分離処理すると、その採血管内において血液検体が分離剤を挟んで血清と血餅に分離される。例えば、採血管の底側に向かって遠心力が加えられ、採血管内において底側から血餅と分離剤と血清の順に分離される。そして、その遠心分離後の採血管内から、例えば分注装置等により血清が取り出され、採血管内に残された血清や採血管から取り出された血清に関する検査や分析が行われる。
採血管内に残された血清の検査や分析においては、その検査や分析に必要な量だけ血清を残しておかなければならない。ところが、採血管内から取り出す血清の量は、例えば分注装置等の吸引量などから比較的容易に把握できるものの、採血管内における血清の残量を把握することは容易ではない。
例えば、特許文献1には、試験管内において分離された血清の分離位置を検知する旨の技術が記載されている。血清の分離位置を検知することができれば、例えば、血清の分離位置と試験管の形状データなどから、血清の量を算出することができる。しかし、分離位置を検出することは容易ではなく、複雑な検知手段等が必要とされる。
一方、医学的な数値として、血液中に占める血球の体積の割合を示すヘマトクリット値が知られている。特許文献2には、そのヘマトクリット値を利用して、分離された血液検体の界面位置(分離位置)を推定する技術が記載されている。
特開2005−265813号公報 特開平10−246727号公報
上述した背景技術を鑑みつつ、本願の発明者は、採血管などの検体容器内から血清を取り出す装置について研究開発を重ねてきた。特に、検体容器内における血清の残量を把握する技術に注目した。
本発明は、その研究開発の過程において成されたものであり、その目的は、検体容器内に目標残量に足りるだけの血清を残しつつその検体容器内から血清を取り出す装置を提供することにある。
上記目的にかなう好適な検体処理装置は、検体容器内に入れられた血液検体の液面の高さを計測する液面計測部と、計測された液面の高さから導出される血液検体の量とヘマトクリット値に基づいて血液検体内において分離された血清量を推定する血清量推定部と、検体容器内から血清を吸引して取り出す検体吸引部と、前記血清量推定部により推定された血清量と前記検体吸引部により吸引される血清の吸引量とに基づいて、吸引後における血清の推定残量を得る残量推定部と、検体容器内に残しておくべき血清の目標残量よりも前記推定残量が少なくならないように前記検体吸引部の吸引動作を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
上記構成において、検体容器の具体例は採血管であり、例えば、血液検体と分離剤を入れた採血管を遠心分離装置により遠心分離処理することにより、その採血管内において血液検体が分離剤を挟んで血清と血餅に分離される。上記検体処理装置は、例えば、遠心分離装置により遠心分離処理された採血管(検体容器)内の血液検体を処理する。
上記構成によれば、検体容器内に目標残量に足りるだけの血清を残しつつその検体容器内から血清を取り出すことができる。また、血清の目標残量よりも推定残量が少なくならない限りにおいて、できるだけ多くの血清を取り出すこともできる。
望ましい具体例において、前記検体容器内に入れられた血液検体の検体情報を取得する検体情報取得部をさらに有し、前記血清量推定部は、血液検体の検体情報にその血液検体に関する個別的なヘマトクリット値が含まれる場合に、その個別的なヘマトクリット値を利用して当該血液検体の血清量を推定する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記血清量推定部は、血液検体の検体情報に、前記個別的なヘマトクリット値が含まれておらず、その血液検体に関する男女識別コードが含まれる場合に、その男女識別コードに応じた男性用ヘマトクリット値または女性用ヘマトクリット値を利用して当該血液検体の血清量を推定する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記血清量推定部は、血液検体の検体情報に、前記個別的なヘマトクリット値が含まれておらず、且つ、前記男女識別コードが含まれていない場合に、男性用ヘマトクリット値を利用して当該血液検体の血清量を推定する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、検体容器に既知量のサンプルを入れた場合におけるサンプルの液面の高さと既知量との対応関係が登録される容器情報記憶部をさらに有し、前記血清量推定部は、前記対応関係から得られる変換式を利用して、検体容器内に入れられた血液検体の液面の高さから当該血液検体の量を導出する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記残量推定部は、前記血清量推定部により推定された血清量と前記検体吸引部により複数回に亘って吸引される血清の各回ごとの吸引量とに基づいて、吸引の各回ごとに吸引後における血清の推定残量を算出し、前記制御部は、吸引の各回ごとに吸引後の推定残量と前記目標残量とを比較し、吸引後の推定残量が前記目標残量よりも少なくなる場合に、その回の吸引動作を行わないように前記検体吸引部を制御することを特徴とする。
本発明により、検体容器内に目標残量だけ血清を残しつつその検体容器内から血清を取り出す装置が提供される。
本発明の実施において好適な検体処理装置の全体構成を示す図である。 採血管データの登録を説明するための図である。 図1の検体処理装置による検体処理の全容を示すフローチャートである。 図1の検体処理装置による分注処理を示すフローチャートである。 図1の検体処理装置による処理結果の具体例を示す図である。
図1は、本発明の実施において好適な検体処理装置(本検体処理装置)の全体構成を示す図である。本検体処理装置は、採血管T内に入れられた血液検体を吸引して子検体容器に吐出する分注処理の機能を備えている。採血管T内の血液検体は、本検体処理装置の前工程において、例えば遠心分離装置により遠心分離処理され、採血管T内において底側から順に血餅と分離剤と血清に分離される。そして、その遠心分離後の採血管T内から、本検体処理装置の分注処理機能により血清が取り出され、採血管T内に残された血清や採血管Tから取り出された血清が、本検体処理装置の後工程に送られて検査や分析に利用される。
分注処理部10は、ノズル12を移動させるノズル駆動機構や、ノズル12を介して血液検体を吸引吐出するポンプなどを備えている。例えば、ラックに収容された採血管Tが搬送機構により分注位置まで搬送されると、ノズル駆動機構によりノズル12が採血管T内に挿入され、ポンプにより採血管T内の血清がノズル12に吸引される。そして、血清を吸引したノズル12がノズル駆動機構により子検体容器の位置まで移動され、子検体容器に血清が吐出される。
液面計測部20は、採血管Tに入れられた血液検体の液面高さHdを計測する。液面計測部20は、液面位置を検知することにより、予め分かっている採血管Tの底の位置から液面位置まで距離である高さHdを計測する。液面位置の検知には、例えば圧力方式が利用される。つまり、ノズル12の先端からエアを吐き出しつつその先端を液面に徐々に接近させ、ノズル12の先端が液面に接する寸前あるいは液面に接した瞬間におけるエアの圧力の変化から液面位置が特定される。なお、圧力方式に代えて、光センサ方式やマイクロ波方式や静電方式などの他の公知の方式により液面位置を検知してもよい。
血清量推定部30は、計測された液面高さHdから血液検体の量、つまり全血量Vdを導出し、さらに、全血量Vdとヘマトクリット値に基づいて、血液検体内において分離された血清量を推定する。ヘマトクリット値は、血液中に占める血球の体積の割合を示す値であり、全血量Vdとヘマトクリット値から血清の推定量Vmが次式により算出される。
[数1]血清の推定量Vm=全血量Vd×(100−ヘマトクリット値)
また、液面高さHdから全血量Vdを導出するにあたっては、データ記憶部70に記憶された採血管データが利用される。採血管データは、本検体処理装置による分注処理に先立って、データ記憶部70に事前に登録される。
図2は、採血管データの登録を説明するための図である。採血管Tは、採血管Tの提供業者(例えばメーカー)ごとに形状等が異なっており、また、遠心分離に利用される採血管Tは、提供業者において予め既知量の分離剤を入れた状態でユーザ(検査者)に提供されるのが一般的である。そこで、本検体処理装置では、形状と大きさと分離剤の量が同じである採血管Tを同一の種類として、各種類ごとに(例えば各提供業者ごとに)採血管データを登録しておく。
図2は、ある1つの種類の採血管Tに関する採血管データの登録例を示している。つまり、図2に示されている複数の採血管Tは、互いに、形状と大きさと分離剤の量が同じである。もちろん、図2に示される複数の採血管Tが全て同一の採血管Tであってもよい。
採血管データの登録にあたっては、採血管T内に既知量のサンプルが入れられて、各既知量ごとにサンプルの液面高さが計測される。サンプルは、血液であってもよいし、他の液体、例えば水などでもよい。
図2は、同一の採血管T内に、既知量が0,V1,V2,V3,・・・のサンプルを入れた場合における複数の状態を示している。例えば、サンプル量がV1の場合の液面高さがH1であり、サンプル量がV2の場合の液面高さがH2であり、サンプル量がV3の場合の液面高さがH3である。なお、サンプル量が0(ゼロ)の場合には分離剤の高さH0が計測される。そして、サンプルの既知量とその場合の液面高さを対応付けた採血管データが登録される。
さらに、サンプルの既知量と液面高さの対応関係に基づいて、液面高さからサンプルの量を導出する近似式が形成される。つまり、血液検体の液面高さHdから、血液検体の量(全血量)Vdを得るための次の近似式が形成される。
[数2]Vd=α×Hd+β
サンプルの既知量と液面高さの対応関係に基づいて数2式のαとβを決定する。なお、液面高さHdの2次以上の項を含んだ近似式を形成してもよい。こうして形成された近似式も採血管データとして登録される。こうして、採血管Tの各種類ごとに採血管データが登録される。
図1に戻り、血清量推定部30は、液面計測部20が計測した液面高さHdから、データ記憶部70に記憶された例えば数2式の近似式を利用して、血液検体の量つまり全血量Vdを導出し、さらに、全血量Vdとヘマトクリット値に基づいて、数1式を利用して、採血管T内の血清量を推定する。
データ記憶部70には、分注処理に先立って、男性ヘマトクリット値Htmと女性ヘマトクリット値Htfも登録される。男性のヘマトクリット値は42〜45パーセント程度であり、女性のヘマトクリット値は38〜42パーセント程度であるため、例えば、これらの数値範囲内のいずれかの数値が男性ヘマトクリット値Htm、女性ヘマトクリット値Htfとして登録される。
例えば、42〜45パーセントの中間値を男性ヘマトクリット値Htmのデフォルト値とし、38〜42パーセントの中間値を女性ヘマトクリット値Htfのデフォルト値としてデータ記憶部70に記憶しておき、ユーザ(検査者)が必要に応じて操作デバイス80を利用して、男性ヘマトクリット値Htmと女性ヘマトクリット値Htfの設定を変更できるようにしてもよい。
残量推定部40は、血清量推定部30により推定された血清量と、分注処理部10により吸引される予定の血清の吸引量とに基づいて、吸引後における血清の推定残量を算出する。分注処理部10により吸引される予定の吸引量は、例えば、制御部100から残量推定部40に伝えられる。また、残量推定部40において算出された推定残量は、制御部100に伝えられる。
制御部100は、採血管T内に残しておくべき血清の目標残量よりも、推定残量が少なくならないように、つまり採血管T内に目標残量の血清を残すように、分注処理部10の吸引動作を制御する。
本検体処理装置とその前後の工程を担う遠心分離や検査分析に係る装置は、互いに関連し合うシステムを構成し、そのシステムの全体をホストコンピュータが管理する。本検体処理装置は、通信部50を介して、そのホストコンピュータとの間で情報を交換する。
通信部50は、本検体処理装置により分注処理される採血管T内の血液検体に関する検体情報をホストコンピュータから取得する。その検体情報には、分注処理後に採血管T内に残しておくべき血清の残量である必須血清残量Vsが含まれている。制御部100は、この必須血清残量Vsを採血管T内に残しておくべき血清の目標残量とする。
また、血液検体の検体情報には、その血液検体に関して個別的に得られている個別ヘマトクリット値と、その血液検体が男性のものであるのか女性のものであるのかを示す男女識別コードが含まれている場合もある。また、通信部50は、血清量推定部30において推定された血清量や、残量推定部40において算出された推定残量などの推定結果をホストコンピュータに送信する。
制御部100は、通信部50が取得した検体情報などを参照して、本検体処理装置内の全体を制御する。そして、血清量推定部30において算出された血清量や、残量推定部40において算出された推定残量や、本検体処理装置による分注処理の結果などが、表示部60に表示される。
以下に、本検体処理装置を利用した検体処理についてさらに詳述する。なお、既に図1に示した構成については、以下の説明においても図1の符号を利用する。
図3は、図1の検体処理装置による検体処理の全容を示すフローチャートである。まず採血管データとヘマトクリット値がデータ記憶部70に事前に登録される(S300)。採血管データは、図2を利用して詳述したとおりであり、また、ヘマトクリット値として男性ヘマトクリット値Htmと女性ヘマトクリット値Htfが登録されることも既に説明したとおりである。
そして、例えば前工程の遠心分離装置により遠心分離処理された血液検体の採血管Tが本検体処理装置に搬入されて分注位置に配置され(S301)、その採血管Tに関する近似式が確認される(S302)。つまり、血清量推定部30が、データ記憶部70に記憶された例えば数2式の近似式を取得する。
さらに、分注位置に配置された採血管T内の血液検体に関する検体情報が、通信部50を介してホストコンピュータから取得される(S303)。検体情報には、必須血清残量Vsが含まれており、また、個別ヘマトクリット値Htと、男女識別コードが含まれている場合もある。
そして、液面計測部20が、分注位置に配置された採血管T内の液面高さHdを計測し(S304)、血清量推定部30が、液面高さHdから近似式を利用して全血量Vdを導出し、さらに、全血量Vdとヘマトクリット値に基づいて、数1式を利用して、採血管T内の血清の推定量Vmを算出する(S305)。
その算出において、血清量推定部30は、血液検体の検体情報にその血液検体に関する個別ヘマトクリット値Htが含まれる場合に、その個別ヘマトクリット値Htを利用して血清量Vmを算出する。また、血清量推定部30は、血液検体の検体情報に、個別ヘマトクリット値Htが含まれておらず、その血液検体に関する男女識別コードが含まれる場合に、その男女識別コードに応じた男性ヘマトクリット値Htmまたは女性ヘマトクリット値Htfを利用して血清量Vmを算出する。つまり、血液検体が男性のものであれば男性ヘマトクリット値Htmを利用し、血液検体が女性のものであれば女性ヘマトクリット値Htfを利用する。
また、血清量推定部30は、血液検体の検体情報に、個別ヘマトクリット値Htも男女識別コードも含まれていない場合に、男性ヘマトクリット値Htmを利用して血清量Vmを算出する。女性ヘマトクリット値Htfよりも男性ヘマトクリット値Htmの方が大きく、数1式で算出される血清量Vmは、男性ヘマトクリット値Htmを利用した方が少なくなる。そのため、個別ヘマトクリット値Htも男女別も不明な場合には、男性ヘマトクリット値Htmを利用して少なめの血清量Vmを推定し、より確実に残量が確保できるようにしている。
血清量推定部30により採血管T内の血清量Vmが算出されると、制御部100は、必須血清残量Vsと血清量Vmを比較する(S306)。そして、必須血清残量Vsよりも血清量Vmが多い場合には、分注処理が行われ(S307)、分注処理の結果を表示部60に表示し、また分注処理の結果が通信部50からホストコンピュータへ報告される(S308)。一方、S306において血清量Vmが必須血清残量Vs以下の場合には、分注処理が行われず、分注処理が行われなかったことを示す警告画面などを表示し、また分注処理が行われなかった旨を通信部50からホストコンピュータへ報告する(S308)。
図4は、図1の検体処理装置による分注処理を示すフローチャートである。つまり、図4のフローチャートは、図3のS307において実行される分注処理を示している。この分注処理では、複数回に亘って、採血管Tから血清が取り出される。まず、制御部100が1回目の吸引量Vp1を算出する(S401)。例えば、ホストコンピュータから通信部50を介して取得される分注処理の指示情報、または、操作デバイス80を介してユーザが入力する分注処理の指示情報などに基づいて、吸引量Vp1が算出される。
吸引量Vp1が算出されると、残量推定部40は、1回目の吸引後における血清の推定残量Vm1=Vm−Vp1を算出する(S402)。推定残量Vm1が算出されると、制御部100は、必須血清残量Vsと推定残量Vm1を比較する(S403)。そして、必須血清残量Vsよりも推定残量Vm1が多い場合には、1回目の分注処理(1回目の吸引)後に必須血清残量Vsが確保できると判断し、制御部100が分注処理部10を制御して1回目の分注処理が行われる(S404)。
一方、S403において推定残量Vm1が必須血清残量Vs以下の場合には、1回目の分注処理が行われずに、図3のS308のステップへ進み、1回目の分注処理が行われなかったことを示す警告画面などを表示し、また分注できなかった旨が通信部50からホストコンピュータへ報告される。
制御部100は、吸引の各回ごとに吸引後の推定残量と必須血清残量Vsとを比較し、吸引後の推定残量が必須血清残量Vs以下となる場合に、その回の吸引動作を行わないように分注処理部10を制御する。つまり、n回目の分注処理において、制御部100は、n回目の吸引量Vpnを算出し(S411)、残量推定部40は、n回目の吸引後の血清の推定残量Vmn=Vm−Vp1−Vp2−・・・−Vpnを算出し(S412)、制御部100は、必須血清残量Vsと推定残量Vmnを比較する(S413)。
そして、必須血清残量Vsよりも推定残量Vmnが多い場合には、n回目の分注処理後に必須血清残量Vsが確保できると判断し、制御部100が分注処理部10を制御してn回目の分注処理が行われる(S414)。n回目の分注処理が最終回であれば、図3のS308のステップへ進み、分注処理の結果を表示部60に表示し、また分注処理の結果が通信部50からホストコンピュータへ報告される。
一方、S413において推定残量Vmnが必須血清残量Vs以下の場合には、n回目の分注処理が行われずに、図3のS308のステップへ進み、n回目の分注処理が行われなかったことを示す警告画面などを表示し、n回目の分注処理をしていない旨が通信部50からホストコンピュータへ報告される。
図5は、図1の検体処理装置による処理結果の具体例を示す図である。例えば、図5に示す内容が報告画面として表示部60に表示され、また、図5に示す内容の情報が通信部50からホストコンピュータに送信される。
検体IDは、血液検体に個別的に付与された識別子であり、各血液検体ごとに、血清量推定部30において算出された血清量や、残量推定部40において算出された推定残量が数値で示されている。採血管番号は、各血液検体を収容した採血管の種別である。また、各血液検体ごとに、分注量(吸引した量)や子検体に吐き出した吐出量などが数値で示されている。
そして、各血液検体ごとに、分注結果が示されている。図5の例では、検体ID0001と検体ID0002の血液検体について分注処理が正常に行われ、検体ID0003の血液検体について分注処理が行われなかった(停止された)旨を示している。なお、分注処理の結果として、複数回に亘る分注処理の各回ごとに、分注量や推定残量や正常異常の判定結果を示すようにしてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上述した実施形態によれば、必須血清残量Vsに足りるだけの血清を採血管に残しつつ、できるだけ多くの血清を取り出すことができるため、血清を有効に利用することができる。また、必須血清残量と推定された血清量を比較して、分注を行うか否かを確認しているため、例えば、血清量が足りない場合の分注処理を回避できる。また、推定残量を確認しつつ分注処理を行うため、例えば分離剤を吸収することによるノズル12の故障なども回避できる。さらに、分注処理前の血清量や分注処理後の推定残量などをエビデンスとして残すことが可能になる。
10 分注処理部、20 液面計測部、30 血清量推定部、40 残量推定部、50 通信部、60 表示部、70 データ記憶部、80 操作デバイス、100 制御部。

Claims (6)

  1. 検体容器内に入れられた血液検体の液面の高さを計測する液面計測部と、
    計測された液面の高さから導出される血液検体の量とヘマトクリット値に基づいて、血液検体内において分離された血清量を推定する血清量推定部と、
    検体容器内から血清を吸引して取り出す検体吸引部と、
    前記血清量推定部により推定された血清量と前記検体吸引部により吸引される血清の吸引量とに基づいて、吸引後における血清の推定残量を得る残量推定部と、
    検体容器内に残しておくべき血清の目標残量よりも前記推定残量が少なくならないように前記検体吸引部の吸引動作を制御する制御部と、
    を有する、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  2. 請求項1に記載の検体処理装置において、
    前記検体容器内に入れられた血液検体の検体情報を取得する検体情報取得部をさらに有し、
    前記血清量推定部は、血液検体の検体情報にその血液検体に関する個別的なヘマトクリット値が含まれる場合に、その個別的なヘマトクリット値を利用して当該血液検体の血清量を推定する、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  3. 請求項2に記載の検体処理装置において、
    前記血清量推定部は、血液検体の検体情報に、前記個別的なヘマトクリット値が含まれておらず、その血液検体に関する男女識別コードが含まれる場合に、その男女識別コードに応じた男性用ヘマトクリット値または女性用ヘマトクリット値を利用して当該血液検体の血清量を推定する、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  4. 請求項3に記載の検体処理装置において、
    前記血清量推定部は、血液検体の検体情報に、前記個別的なヘマトクリット値が含まれておらず、且つ、前記男女識別コードが含まれていない場合に、男性用ヘマトクリット値を利用して当該血液検体の血清量を推定する、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の検体処理装置において、
    検体容器に既知量のサンプルを入れた場合におけるサンプルの液面の高さと既知量との対応関係が登録される容器情報記憶部をさらに有し、
    前記血清量推定部は、前記対応関係から得られる変換式を利用して、検体容器内に入れられた血液検体の液面の高さから当該血液検体の量を導出する、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の検体処理装置において、
    前記残量推定部は、前記血清量推定部により推定された血清量と前記検体吸引部により複数回に亘って吸引される血清の各回ごとの吸引量とに基づいて、吸引の各回ごとに吸引後における血清の推定残量を算出し、
    前記制御部は、吸引の各回ごとに吸引後の推定残量と前記目標残量とを比較し、吸引後の推定残量が前記目標残量よりも少なくなる場合に、その回の吸引動作を行わないように前記検体吸引部を制御する、
    ことを特徴とする検体処理装置。
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