JPH10246727A - 血液分析装置の試料分注装置 - Google Patents

血液分析装置の試料分注装置

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JPH10246727A
JPH10246727A JP6231397A JP6231397A JPH10246727A JP H10246727 A JPH10246727 A JP H10246727A JP 6231397 A JP6231397 A JP 6231397A JP 6231397 A JP6231397 A JP 6231397A JP H10246727 A JPH10246727 A JP H10246727A
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JP
Japan
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sample
blood
blood cell
cell layer
layer
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Application number
JP6231397A
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English (en)
Inventor
Takafumi Tanigaki
隆文 谷垣
Hideki Yamamoto
英毅 山本
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な方法により血漿層と血球層の界面位置
を推定する。 【解決手段】 検体分注機構2は、検体容器に入れられ
遠心分離されて所定の位置に設置された血液検体を吸入
して血液分析装置に注入するとともに、その先端部に液
面位置を検知する液面検知手段を備えている。血球層位
置推定部4は検体容器の種類、液面検知手段により検知
された液面位置、及び予め設定され又は測定されたヘマ
トクリット値に基づいて検体容器内での血漿層と血球層
との界面位置を推定する。分注機構制御部6は、検体分
注機構2による検体分注の制御の際に、血球層の検体を
吸入するときに血球層位置推定部4が推定した界面位置
に基づいて検体分注機構2の下降量を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は臨床検査の分野にお
いて、血液検体を吸入して血液分析装置に注入する試料
分注装置に関し、特に遠心分離された検体から血球層の
みを吸入して血液分析装置に分注する機能を備えた試料
分注装置に関するものである。このような試料分注装置
は、例えば遠心分離された検体から血漿を分注してグル
コース検査等を行なったのち、同一検体から血球層を分
注してHbAIc測定を行なうような場合に利用されるの
に適する。
【0002】
【従来の技術】血液検体試料を遠心分離すると、下層部
が血球層となり、上層部が血漿層となる。そのように遠
心分離された血液検体に対し、血球層部分を吸入して血
液分析装置に分注するために、従来は検体分注機構の吸
引ノズルを検体容器の底まで下降させて血球層の吸引を
行なっていた。検体容器の底まで吸引ノズルを下降させ
ない方法もあるが、その場合は、ユーザが吸引ノズルの
下降位置を指定し、検体によらず固定された位置で血球
層の吸引を行なっていた。血漿層と血球層の界面を光学
的に検出する方法も行なわれており、その場合は光学的
手段により光透過率を測定して血球層と血漿層との境界
を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】検体分注機構の吸引ノ
ズルを検体容器の底まで下降させると、吸引ノズルが検
体に必要以上に侵入し、検体により汚染されるので、洗
浄を必要とする部分が多くなり、洗浄に時間がかかる。
また洗浄し切れないという問題も発生する。特に、血球
層に深く侵入して血餅が吸引ノズルに多量に付着したと
きなどは、粘度の高い付着物が多くなって洗浄が容易で
なくなり、問題となる。検体によらず吸引ノズルの下降
位置を固定する方法では、血球層のみの吸引が不正確と
なる。また、光学的手段を用いる方法では、そのような
手段を設置するためにコスト高につながる。本発明は簡
単な方法により血漿層と血球層の界面位置を推定し、そ
の位置に基づいて血球層の吸入を行なえるようにするこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1は本発明を概略的に
表わしたものである。検体分注機構2は、検体容器に入
れられ遠心分離されて所定の位置に設置された血液検体
を吸入して血液分析装置に注入するとともに、その先端
部に液面位置を検知する液面検知手段を備えている。血
球層位置推定部4は検体容器の種類、液面検知手段によ
り検知された液面位置、及び予め設定され又は測定され
たヘマトクリット値に基づいて検体容器内での血漿層と
血球層との界面位置を推定する。分注機構制御部6は、
検体分注機構2による検体分注の制御の際に、血球層の
検体を吸入するときに血球層位置推定部4が推定した界
面位置に基づいて検体分注機構2の下降量を決定する。
【0005】ヘマトクリットは血液中の赤血球容積比の
ことであり、一般に男性では40〜50%、女性では3
5〜45%である。この推定されるヘマトクリット値の
最小値をあらかじめ設定しておけば、血球層位置推定部
4は血漿層と血球層との界面位置を推定することができ
る。
【0006】患者IDが分かっておれば、別の血液分析
装置で測定された正確なヘマトクリット値を得て、ホス
トコンピュータを通じて血球層位置推定部4にそのヘマ
トクリット値を送ることにより、より正確な界面位置の
推定ができるようになる。
【0007】このように、界面位置を推定することによ
り、検体分注機構2の吸引ノズルを血球層の最適の位置
へ下降させることができ、血球層に必要以上に侵入させ
ることを防ぐことができる。その結果、分析精度を向上
させることができ、かつ検体分注機構2のノズルの洗浄
が簡単になる。それにともなって全体の分析時間を短縮
できて性能が向上し、また洗浄が十分に行なえるように
なることからコンタミネーションも減少し、分注及び分
析の精度や確度も向上する。界面位置を検出するための
光学的手段を別途設けるのに比べると、低コストに実現
することができる。また、採血量が変動してもそれに追
従して界面位置を推定することができる。
【0008】
【実施例】図2は一実施例を表わしたものである。10
は検体分注機構2で血液検体を吸入する吸引機構のノズ
ルであり、その先端には液面検知手段2aとして液面セ
ンサが設けられている。検体分注機構2の上下駆動手段
2bはノズル10を上下方向に駆動する。
【0009】CPU12は図1の血球層位置推定部4と
分注機構制御部6を実現するものである。記憶部14は
血漿層を使ったグルコース分析等の際の血漿層表面の液
面位置の検出結果を一時的に記憶するRAMなどによる
記憶部である。抗凝固剤入り採血管20に血液検体を所
定量採取し、遠心分離にかけると、底部が血球層22と
なり、上層部が血漿層24となるように分離する。
【0010】図3は内径が13mmで高さが75mmの
採血管を使用したときの血漿液面高さと界面(血漿層と
血球層の界面)の高さの関係を示したものである。高さ
を表わす縦軸は、採血管底部のわん曲したデッドボリュ
ーム位置を基準として計測した高さである。ヘマトクリ
ット値を設定又は測定することにより、血漿液面高さか
ら界面高さが一義的に定まる。
【0011】血液分析装置の分析方法としては、初め血
漿層を使ったグルコース分析が行なわれ、その後そのグ
ルコース分析の結果をもとにして血球層を使ったHbAI
c分析が行なわれる。HbAIcはグルコースがヘモグロビ
ンに非酵素的に結合したものであり、その含有量は血糖
値に比例し、健常者では総ヘモグロビンの約3%を占め
る。糖尿病患者ではそれが2〜3倍に増加するため、糖
尿病の血糖管理の指標としても利用されるものである。
【0012】本発明により血液分析を行なう例をさらに
詳しく図4に示す。遠心分離された血液検体に対し、血
漿部分の液面検出が行なわれ、血漿層が吸入されて分析
装置に分注される。そのときの液面検出位置が記憶さ
れ、検体容器の種類から検体の液量が決定される。その
分注された血漿部分によるグルコース分析が行なわれ
る。
【0013】次に、あらかじめ設定されたヘマトクリッ
ト値を用い、対象検体容器の形状(種類)と検体液量か
ら血漿層と血球層の界面位置が推定される。検体分注機
構の吸引ノズルは、その推定された界面位置まで降下さ
れて血球層の吸入が行なわれる。分取された血球層が溶
血された後、血液分析装置に注入されてHbAIcの分析
が行なわれる。
【0014】分注機構の一例を図5に示す。検体分注機
構2はその先端部にノズル10を備え、ノズル10の先
端には液面センサ2aが設けられている。採血管20と
しては種々のものがラックなどに配置され、検体分注機
構2はその基端部を中心とする回転と上下方向の変位に
より所定の採血管20中にノズル10を下降させて血液
検体を吸入する。血球層を吸入するときは、この発明に
より血漿層と血球層との界面を推定して下降量を決定す
る。
【0015】
【発明の効果】本発明では遠心分離された血液検体をこ
の試料分注装置に置き、血漿層表面の液面高さを検知す
るだけで血漿層と血球層との界面位置を推定することが
できるので、たとえばグルコース分析の結果によるHb
AIc分析を自動的、かつ簡単に行なえるようになる。自
動分析用のHbAIc用試薬を使用するためには、血漿部
分の蛋白が反応を阻害することもあるが、本発明によれ
ば血球層のみを分注して溶血された検体を装置内で容易
に作れるようになる。吸引ノズルを検体に必要以上に侵
入させることがなくなり、吸引ノズルの洗浄が簡単にな
ることにより、全体の分析時間を短縮することができ
る。また洗浄が十分に行なえるようになることからコン
タミネーションも減少し、分注及び分析の精度や確度も
向上する。また、採血量が変動してもそれに追従して界
面位置を推定することができる。界面位置を検出するた
めの光学的手段を別途設けるのに比べると、低コストに
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を概略的に示すブロック図である。
【図2】一実施例を示すブロック図である。
【図3】ある採血管を使用したときの血漿液面高さと界
面高さの関係を示す図である。
【図4】一実施例を用いた血液分析の動作を示すフロー
チャート図である。
【図5】分注機構の一例を採血管の断面図とともに示す
正面図である。
【符号の説明】
2 検体分注機構 2a 液面検知手段 2b 上下駆動手段 4 血球層位置推定部 6 分注機構制御部 10 ノズル 12 CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体容器に入れられ遠心分離されて所定
    の位置に設置された血液検体を吸入して血液分析装置に
    注入するとともに、その先端部に液面位置を検知する液
    面検知手段を備えた検体分注機構と、 前記検体容器の種類、前記液面検知手段により検知され
    た液面位置、及び予め設定され又は測定されたヘマトク
    リット値に基づいて前記検体容器内での血漿層と血球層
    との界面位置を推定する血球層位置推定部と、 前記検体分注機構による検体分注の制御の際に、血球層
    の検体を吸入するときに前記血球層位置推定部が推定し
    た界面位置に基づいて検体分注機構の下降量を決定する
    分注機構制御部とを備えたことを特徴とする試料分注装
    置。
JP6231397A 1997-02-28 1997-02-28 血液分析装置の試料分注装置 Pending JPH10246727A (ja)

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