JP4859883B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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誘導加熱コイルは大電流の高周波電流を用いるため、僅かではあるが電磁波が周囲に放出される。かかる漏洩電磁波の放出量は人体に影響がないレベルであるものの、商品イメージの点から極力低減することが要請され、これに応える発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
(あ)電磁波シールド部材が金属製であるため、電磁波シールド部材自体が発熱する。
(い)誘導加熱コイルが電磁波シールド部材によって包囲されるため、誘導加熱コイルの冷却が阻害されるから、電磁波シールド部材内に熱が籠もり、誘導加熱コイルが高温になる。
(う)部材点数が増すため、製造コストが増すと共に、使用材料の多品種化によってリサイクル性が悪化する。
前記天板の裏面で前記コイルの直上範囲を除く範囲の一部または全部に磁性塗料が塗布され、
前記磁性塗料が、前記天板の裏面に沿って流れる空気流と並行になる複数の凹条および凸条を形成するように塗布されていることを特徴とする。
図1〜図3は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器を模式的に説明するものであって、図1は斜視図、図2は側面視の断面図、図3は平面図である。なお、各図は構成を模式的に表しているため、形状や大きさ(相対的な大小関係、縦横比率)は図示する形態に限定するものではない。また、各図における同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
そして、トッププレート20の表面には、直下に誘導加熱コイル30a、30bが位置していることを示す鍋載置サークル21a、21bと、直下にラジエントヒーターが位置していることを示す鍋載置サークル21cと、が描かれている。
さらに、本体ケース10の内部にはグリル加熱室60が設けられ、グリル加熱室60を開閉するグリル加熱室扉61が本体ケース10の前面11に設置されている。なお、グリル加熱室60からの排気も排気口24から庫外に排気されるものである。
したがって、誘導加熱コイル30a、30bから放出される漏洩電磁波が、円環状範囲に塗布された磁性塗料51a、51bによってシールされるから、僅かとはいえ放出される漏洩電磁波が庫外に漏洩しないため、誘導加熱調理器100に対する商品イメージが向上する。
なお、本発明は磁性塗料の組成を限定するものではなく、電磁波を遮断する効果あるいは電磁波の透過を抑制する効果を有するものであればよい。通常、磁性塗料には磁性粉、バインダーおよび溶剤の他に、導電性粒子、湿潤剤、潤滑剤および帯電防止剤などが含まれる。磁性粉の代表的なものは、γ−Fe3O3、CrO2、Feを主成分とするパウダーメタルである。また、バインダーとしてはウレタン樹脂、ビニル樹脂などが使用される。
さらに、前記磁性塗料に熱伝導率の高い物質が混在され、熱伝導率が向上されたものであってもよい。前記熱伝導率の高い物質としては、たとえば、銀粉末やアルミニウム粉末等が用いられるが、これに限定するものではない。
図4は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器を模式的に説明する平面図である。なお、実施の形態1(図3)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図4において、誘導加熱調理器200のトッププレート20の裏面には、円40a、40b、40cを除く全域(斜線にて示す)に磁性塗料52が塗布されている。なお、実線にて示す円40cは、トッププレート20の直下に配置されたラジエントヒーター(図示しない)の外径の位置を、説明の便宜上示すものであって、トッププレート20の裏面に描かれたものではない。
さらに、特別の電磁波シールド部材(たとえば、アルミニウム製のリング等)を設置する必要がないから、製造コストが抑えられる。また、本体ケース10内を流れる空気流は、誘導加熱コイルに到達するから、誘導加熱コイル30a、30bの冷却が阻害されることがない。
図5は、本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器を模式的に説明する平面図である。なお、実施の形態2(図4)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図5において、誘導加熱調理器300のトッププレート20の裏面には、トッププレート20の裏面に沿って流れる空気流と並行になる凹条および凸条を形成するように、磁性塗料53a、53bが塗布されている。
すなわち、誘導加熱コイル30a、30bを抱え込むように塗布された磁性塗料53a、53bによって凸条(所定幅の凸部であって、所定の長さを具備する)が形成され、該凸部に挟まれた範囲には、磁性塗料53a、53bが塗布されていない凹条(所定幅の凹部であって、所定の長さを具備する)が形成されている。このとき、トッププレート20の裏面は凹凸によって表面積が増すから、本体ケース10の内部を流れる空気流はトッププレート20の裏面と広い面積において熱交換することになる。なお、磁性塗料の塗布厚さを変更して、厚い範囲によって凸条を、薄い範囲によって凹条を形成するようにしてもよい。
なお、本発明は、凹条および凸条の形成形態を図示するもの(略U字状)に限定するものではなく、本体ケース10の内部に形成される空気流の形態に応じて凹条および凸条の形成形態も変更されるものである。
さらに、円40a、40bの内側に磁性塗料が塗布された場合には、アルミニウムや銅によって製造された鍋に働く浮力を抑えることができる。
図6は、本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器を模式的に説明する平面図である。なお、実施の形態1(図3)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図6において、誘導加熱調理器400のトッププレート20の裏面には、円40a、40bの内側に、放射状に磁性塗料54a、54bが塗布されている。
したがって、アルミニウムや銅によって製造された鍋を使用する場合であっても、当該鍋に働く浮力を抑えることができる。よって、かかる浮力を防止するため、トッププレート20と誘導加熱コイル30a、30bとの間にアルミニウムの薄板を介在させる必要がなくなるから、製造コストが安価になる。
なお、本発明は円40a、40bの外側に磁性塗料が塗布されることを排除するものではなく、誘導加熱調理器100、200、300(実施の形態1、2、3)において、円40a、40bの内側に磁性塗料54a、54bを塗布してもよい。
図7は、本発明の実施の形態5に係る誘導加熱調理器を模式的に説明するものであって、(a)は平面図、(b)は側面視の断面図である。なお、実施の形態1(図3)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図7において、誘導加熱調理器500のトッププレート20の裏面には、円40a、40bの内側に磁性塗料55a、55bが塗布され、円40a、40bの外側に磁性塗料51a、51bが円環状に塗布されている。このとき、磁性塗料55a、55bの厚さが、磁性塗料51a、51bの厚さより薄くなっている。
なお、本発明は円40a、40bの外側に塗布される磁性塗料の形態を限定するものではなく、誘導加熱調理器200、300(実施の形態1、2、3)において、円40a、40bの内側に磁性塗料55a、55bを塗布してもよい。
図8は、本発明の実施の形態6に係る誘導加熱調理器を模式的に説明する、一部断面の斜視図である。なお、実施の形態1(図2)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図8において、誘導加熱調理器600の誘導加熱コイル30a、30bが設置されたコイルベース31a、31bの外周面および外周寄り端面に、磁性塗料56aおよび57a、56bおよび57bが塗布されている。なお、これらは何れも同様の形態であるから、コイルベース31aについて説明し、コイルベース31bについての説明を省略する。
また、表面の内筒部33aと中間筒部34aとの間、および中間筒部34aと外筒部35aとの間に、それぞれ誘導加熱コイル30aが設置されている。また、裏面の内筒部33aと外筒部35aとの間にはフェライト36aが設置されている。
Claims (5)
- 非磁性体によって形成された天板と、該天板の直下に配置されたコイルと、を有し、
前記天板の裏面で前記コイルの直上範囲を除く範囲の一部または全部に磁性塗料が塗布され、
前記磁性塗料が、前記天板の裏面に沿って流れる空気流と並行になる複数の凹条および凸条を形成するように塗布されていることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記天板の裏面で前記誘導加熱コイルの直上範囲を包囲する環状範囲に磁性塗料が塗布されていることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
- 前記天板の裏面で前記コイルの直上範囲を除く範囲の一部または全部に追加して、前記天板の裏面で前記誘導加熱コイルの直上範囲にも磁性塗料が塗布され、
該直上範囲に塗布された磁性塗料の厚さが、前記直上範囲を除く範囲に塗布された磁性材料の厚さより薄いことを特徴とする請求項1または2記載の誘導加熱調理器。 - 前記天板の裏面で前記コイルの直上範囲を除く範囲の一部または全部に追加して、前記天板の裏面で前記誘導加熱コイルの直上範囲に放射状に磁性塗料が塗布されていることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
- 前記磁性塗料は、熱伝導率の高い物質が混在され、熱伝導率が向上されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の誘導加熱調理器。
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