JP5938558B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導加熱調理器の加熱コイルと調理プレートの構成に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器の本体構成としては、例えば、中央部には円形状の内加熱コイル、内加熱コイルの外側には長方形状の外加熱コイルというように、複数の加熱コイルが配置されて、鍋の大きさにより小さければ内加熱コイルだけを加熱したり、大きければ内加熱コイル及び外加熱コイルの両方とも加熱したりするものがあった(例えば、特許文献1参照)。
図13、14は前記文献に記載された従来の誘導加熱調理器の本体構成を示すものである。図13、14において、鍋の加熱を行う本体中央に配置された内加熱コイル1と焼き物を行う際に使用する略四角形状の調理プレート2の加熱を行う内加熱コイル1と内加熱コイルの外側に隙間を設けて配置された長方形の外加熱コイル3があり、両者は樹脂製の支持体4により、下方から支持されている。支持体4の下方には、内加熱コイル1と外加熱コイル3を駆動、制御するインバータ基板5が配置され、支持体4と共に外郭5により下方から支持されている。また、調理プレート2の底面には内加熱コイル1、外加熱コイル3からの磁力線により加熱されるステンレス製の発熱体6が埋め込まれている。
特開昭59−114789号公報
しかしながら、前記従来の構成では調理プレート2を加熱する際に、中央部の内加熱コイル1と内加熱コイル1の外側の外加熱コイル3がインバータ基板5からの制御により駆動し、調理プレート2の底面に埋め込まれた発熱体6が加熱され、一応調理プレート2全面が加熱されるが、調理プレート2の本体への保持がなされていないため、調理プレート2が本体指定の位置からずれた際には、調理プレート2の温度は全面均一に維持することはできず、調理物の焼きムラができたり等、十分な調理性能が確保されなかったり、また調理プレート2の発熱体6と内加熱コイル1及び外加熱コイル3との関係があいまいなため、外加熱コイル3より発熱体が小さい場合には、調理プレート2の外周側への加熱が少なく、温度が上がりにくくなったり(調理プレート外周部での調理性能が劣る) 、また外加熱コイル3及び内加熱コイル1からの輻射ノイズが外部へ大きく洩れてしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、加熱コイルと調理プレートの構成において、調理プレート底面に埋め込まれた発熱体を天板の下方にある外加熱コイルに確実に覆設させることで、調理プレート全面の温度分布を大幅に良化させ調理性能が良く、使い勝手の良い機器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、耐熱性の絶縁材からなる天板と、前記天板を下方から支持する天板支持体と、前記天板上に配置され調理を行う金属性の略長方形状の調理プレートと、前記天板の下方に配置され円形状に形成された内加熱コイルと、前記内加熱コイルの外周に隙間を設けて形成された外加熱コイルと、を備え、前記外加熱コイルは、前記調理プレートの外周の内側に沿って形成され、前記調理プレート底面具備された発熱体の外縁は、前記外加熱コイルの外周と略相似形であり、かつ前記外加熱コイルを覆設し、前記調理プレートは、底面に円形状の内発熱体を具備し、前記内発熱体は前記外発熱体の内側に配し、かつ前記内加熱コイルを覆設し、前記内発熱体と前記外発熱体との間の長手方向に三日月状の隙間を設け、短手方向で前記内発熱体と前記外発熱体が接続されるとともに、前記調理プレートには、前記天板上に前記調理プレートを係止る位置決め手段を設けた構成とする。これにより、確実に調理プレート全面の温度分布を良化させることができるため調理性能の良い機器を提供できる。また、より輻射ノイズを外部に洩れにくい信頼性の高い機器を提供できる。また、加熱時の調理プレートの反りをより抑えることができ、隙間により磁束の集中を抑えるため、調理プレートの温度分布はより向上できる。
本発明の誘導加熱調理器は、調理プレートに埋め込まれた発熱体の外縁を外加熱コイルの外周より大きくし、かつ調理プレートを天板上に係止させる位置決め手段を設けることで、調理プレート全面の温度分布を大幅に向上させることができるため、使い勝手の良い機器を提供できる。また、加熱コイルから発生する輻射ノイズを外部に洩れにくくすることもできるため、信頼性の高い機器をも提供できる。また、加熱時の調理プレートの反りをより抑えることができ、隙間により磁束の集中を抑えるため、調理プレートの温度分布はより向上できる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の断面図 (a)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の調理プレートの裏面図(b)天板支持体を外した上面図 (a)本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の調理プレートの裏面図(b)上面図 本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の断面図 (a)本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の調理プレートの裏面図(b)天板支持体を外した上面図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の断面図 (a)本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の調理プレートの裏面図(b)天板支持体を外した上面図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の調理プレートを外した上面図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の上面図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の把手の裏面図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の把手とガード嵌合部の詳細図 本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の把手とガード嵌合部の詳細断面図 従来の誘導加熱調理器の天板支持体を外した上面図 従来の誘導加熱調理器の調理プレートの裏面図
第1の発明は、耐熱性の絶縁材からなる天板と、前記天板を下方から支持する天板支持体と、前記天板上に配置され調理を行う金属性の略長方形状の調理プレートと、前記天板の下方に配置され円形状に形成された内加熱コイルと、前記内加熱コイルの外周に隙間を設けて形成された外加熱コイルとを備え、前記外加熱コイルは前記調理プレートの外周の内側に沿って形成され、前記調理プレート底面に具備された外発熱体の外縁は、前記外加熱コイルの外周と略相似形であり、かつ前記外加熱コイルを覆設し、前記調理プレートは、底面に円形状の内発熱体を具備し、前記内発熱体は外発熱体の内側に配し、かつ前記内加熱コイルを覆設し、前記内発熱体と前記外発熱体との間の長手方向に略三日月状の隙間を設け、短手方向で前記内発熱体と前記外発熱体が接続されるとともに、前記調理プレートには前記天板上に前記調理プレートを係止する位置決め手段を設けた構成とすることにより、確実に調理プレート全面の温度分布を良化させることができるため調理性能の良い機器を提供できる。
また、前記調理プレートは底面に円形状の内発熱体を具備し、前記内発熱体は外発熱体の内側に配し、かつ前記内加熱コイルを覆設し、前記内発熱体と前記外発熱体との間の少なくとも一部に隙間を設けた構成とすることにより、より輻射ノイズを外部に洩れにくい信頼性の高い機器を提供できる。また、加熱時の調理プレートの反りをより抑えることができ、隙間により磁束の集中を抑えるため、調理プレートの温度分布はより向上できる。
の発明は、特に、第1の発明の前記天板支持体上には前記調理プレートの側面を包囲するように載置されたガードを備え、前記位置決め手段は前記調理プレートに設けることに代えて、前記ガードを介して前記天板上に前記調理プレートを係止する構成とすることにより、より確実に調理プレート全面の温度分布を良化させることができるため調理性能の良い機器を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜3は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の断面図、調理プレートの裏面図(a)と天板支持体を外した上面図(b)、調理プレートの裏面図(a)と上面図(b)を示すものである。
図1〜3において、鍋等を載置する耐熱性の絶縁材であるセラミックプレート等で構成された天板11があり、樹脂で構成された天板支持体12で天板11を下方から外周部分のみで支持している。天板11と天板支持体12は、シリコン接着剤13で外周部内側を全周にわたり接着されている。天板支持体12の下方には、本体を構成する外郭14があり、天板支持体12を支持し、ねじで締結されている。天板11上には、焼肉等の焼き物調理を行う金属製(アルミダイキャスト製)で略四角形状の調理プレート15が載置されている。天板11の下方には、数mm空隙を設けた位置に調理プレート15を加熱する円形状に巻回された銅あるいはアルミニウム製(いずれも絶縁皮膜付)の内加熱コイル16が配置され、内加熱コイル16の外周には隙間を設けて長方形状に巻回された銅あるいはアルミニウム製(いずれも絶縁皮膜付)の外加熱コイル17が配設されており、内加熱コイル16と外加熱コイル17は、支持体18により下方から支持されている。内加熱コイル16と外加熱コイル17それぞれのIN線、OUT線の端子部は、支持体18の下方にあり両者を駆動、制御するインバータ基板19の端子部と電気的に接続されている。さらに、支持体18、インバータ基板19も、外郭14によって支持され、ねじで締結されている。調理プレート15の底面には、ステンレス製で厚み1mm程度の発熱体20が具備されている。発熱体20は、調理プレート15に圧入やカシメ、インサート成形、締結等で埋め込み固定され、発熱体20にインバータ基板19からの駆動により、内加熱コイル16、外加熱コイル17から発生した磁力線が通ることにより、発熱体20が誘導加熱され、発熱体20からの熱伝導により調理プレート15が加熱される。さらに詳しく述べると、発熱体20は外周部は略長方形状の外発熱体21と中央部は略円形状の内発熱体22とで構成され、両者は2ヶ所でつながっている。外加熱コイル17駆動時は外発熱体21が加熱され、内加熱コイル16駆動時は、内発熱体22が加熱される。さらに外加熱コイル17は、調理プレート外周の内側23に沿って形成されて、外発熱体の外縁24は、外加熱コイルの外周25と略相似形でかつ外加熱コイルの外周25より大きく(1mm〜10mm程度)、外加熱コイル17を覆設している。調理プレート15底面の外周部には複数の凸部26が設けられ、凸部26が天板11の外周部と嵌合することにより、調理プレート15は天板11(本体)に前後左右に位置決め、保持される。
以上のように構成された誘導加熱調理器の本体構成について、以下その動作、作用を説明する。
まず、上記構成において調理プレート15を加熱する場合を考える。調理プレート15を天板11上に載置する。すると、調理プレート15底面の外周部には凸部26が複数設けられており、天板11の外周部と嵌合されている。嵌合されることにより、調理プレート15は天板11上に前後左右に位置決めされ、容易に動かなくなる。その後、調理プレート15を加熱するために加熱動作を行う。インバータ基板19の駆動により、内加熱コイル16と外加熱コイル17からそれぞれ磁力線が発生し、上方の発熱体20の外発熱体21と内発熱体22それぞれが誘導加熱される。外発熱体21と内発熱体22からなる発
熱体20は、調理プレート15底面の約7割程度を占めており、そこから熱伝導により伝わった熱は、調理プレート15内面へと伝わり、調理プレート15ほぼ全面が均一に加熱される。〔その際の調理プレート15の一定温度を保つための細かな入力制御(内加熱コイル16、外加熱コイル17の入力割合)は、マイコンにより行われる〕また、調理プレート15の凸部26と天板11の外周部との位置決め構成により、調理プレート15は容易に動かないため、確実に外発熱体の外縁24が外加熱コイルの外周25を覆設した位置で加熱することができる。調理プレート15と天板11両者が嵌合したその位置では、外発熱体の外縁24は外加熱コイルの外周25と略相似形で、かつ適度に大きな状態を確保し、外発熱体21の外周部まで加熱されることにより、今まで誘導加熱調理器において、加熱しづらく温度が上がりにくかった略四角形状の調理プレート15の外周部まで加熱することができるのである。これにより、調理プレート15の中央部と外周部の温度差がなく、温度分布を全面で均一にすることができるため、調理プレート15でホットケーキや餃子等の焼き物調理を行った際、焼きムラがなくおいしい料理を作ることができる。また、外発熱体の外縁24は、外加熱コイルの外周25より大きく覆設しているため、外加熱コイル17から加熱時に発生する輻射ノイズは、外発熱体21により吸収され、外部に洩れにくくできる。
以上のように、本実施の形態においては、調理プレートに埋め込まれた外発熱体の外縁は外加熱コイルの外周と略相似形でかつ覆設し、調理プレートを天板上に係止させる位置決め手段を設けることで、調理プレートの温度分布を大幅に向上させることができるため、使い勝手の良い機器を提供できる。また、加熱コイルから発生する輻射ノイズを外部に洩れにくくすることもできるため、信頼性の高い機器をも提供できる。
なお、本実施の形態の発熱体は、ステンレス製と記載したがステンレス製の板に限らず、鉄板もしくは鉄粉の溶射でもよく、また調理プレートもアルミダイキャスト製でなくクラッド材(ステンレス、アルミニウム等の階層構造)や鉄板や鉄鋳物製のものでもよく、その際は、調理プレートの底面全てが外発熱体に代用される。
また、今回外発熱体は外加熱コイルを覆設していると記載したが、外発熱体の外縁の一部が中央に向かって数mm程度切りかかれたり、外発熱体全体に直径5mm程度の穴(外発熱体の調理プレートへのカシメ用)が多数開いたりして、厳密には完全に外加熱コイルを覆設していない場合も考えられるが、これらも外発熱体の外形が外加熱コイルの外周より大きければ、覆設していることに含む。
また、今回発熱体において、外発熱体と内発熱体は2ヶ所でつながっていると記載しているが、4ヶ所でも6ヶ所でも同様の効果がえられる。
また、今回上記のように、外発熱体と内発熱体とに分けた構成を記載、つまり外発熱体と内発熱体との間に三日月状の隙間を設けた構成で説明したが、中抜きされない(三日月状の隙間なし)略長方形状の発熱体形状でも同様の効果が得られる。しかしながら、今回の説明のように隙間を設ける構成の方が、加熱時の反りをより抑えることができるため、調理プレートの温度分布はより向上できる。
また、今回内加熱コイルは、一重コイルで記載したが、隙間を設けて同心円状の二重コイルにしたり、完全に分割して複数の同心円状の分割コイルにしても同様の効果が得られるし、外加熱コイルも内コイル同様、二重コイルや分割コイルにしても同様の効果が得られる。
また、内加熱コイルと外加熱コイルの周回比率も今回は1重+1重で記載したが、2重+1重、1重+2重等でも同様の効果が得られる。
また、今回調理プレートの外周部に凸部を設けての天板への位置決め構成を示したが、調理プレートに凹部、天板に凸部を設けて位置決め構成としてもいいし、また調理プレートに凸部、天板に凹部を設けて位置決め構成としても同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
図4、5は本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の断面図、調理プレートの裏面図(a)と天板支持体を外した上面図(b)を示すものである。
図4、5において、基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。
外加熱コイル17は、調理プレート外周の内側23に沿って形成されて、外発熱体の外縁24は、外加熱コイルの外周25と略相似形でかつ外加熱コイルの外周25より大きく(1mm〜10mm程度)、外加熱コイル17を覆設している。さらに、調理プレート15底面に円形状の内発熱体22を具備し、内発熱体22は外発熱体21の内側に隙間27を設けて配され、内発熱体の外縁28は内加熱コイルの外周29と略相似形でかつ、内加熱コイル16より大きく(1mm〜10mm程度)、内加熱コイル16を覆設している。
以上のように構成された誘導加熱調理器の本体構成について、以下その動作、作用を説明する。
動作、作用についても、実施の形態1の内容と違う部分についてだけ述べるため、同様の内容は実施の形態1を参照とする。
まず上記構成において、調理プレート15を加熱する場合を考える。調理プレート15を天板11上に載置する。すると、調理プレート15底面の外周部には凸部26が複数設けられており、天板11の外周部と嵌合されている。嵌合されることにより、調理プレート15は天板11上に前後左右に位置決めされ、容易に動かなくなる。その後、調理プレート15を加熱するために加熱動作を行う。インバータ基板19の駆動により、内加熱コイル16と外加熱コイル17からそれぞれ磁力線が発生し、上方の発熱体20の外発熱体21と内発熱体22それぞれが誘導加熱される。内発熱体22においても、外発熱体21の調理プレート15及び外加熱コイル17との関係同様に、外発熱体21から隙間27を設けて配され、内発熱体の外縁28は、内加熱コイルの外周29と略相似形で、かつ適度に大きな大きさ状態を確保されているので、内発熱体の外縁28まで加熱されることになる。これにより、調理プレート15の中央部と外周部の間あたりの加熱を効率良く行うことができるため、調理プレート15の中央部と外周部の温度差がなく、温度分布を全面で均一にすることができるため、調理プレート15でホットケーキや餃子等の焼き物調理を行った際、焼きムラがなくおいしい料理を作ることができる。さらに、外発熱体の外縁24が外加熱コイルの外周25より大きく、覆設していることに加え内発熱体の外縁28も内加熱コイルの外周29より大きく、覆設しているため、外加熱コイル17の加熱時だけでなく、内加熱コイル16の加熱時に発生する輻射ノイズも内発熱体22により吸収され、大幅に外部に洩れにくくできる。
以上のように、本実施の形態においては、調理プレートに埋め込まれた外発熱体の外縁は外加熱コイルの外周と略相似形でかつ覆設し、さらに調理プレート底面には円形状の内発熱体を具備し、内発熱体は外発熱体の内側に配し、内加熱コイルを覆設し、かつ調理プレートを天板上に係止させる位置決め手段を設けることで、調理プレートの温度分布をより大幅に向上させることができるため、使い勝手の良い機器を提供できる。また、加熱コイルから発生する輻射ノイズを外部に洩れにくくすることもできるため、信頼性の高い機
器をも提供できる。
なお、本実施の形態の発熱体は、ステンレス製と記載したがステンレス製の板に限らず、鉄板もしくは鉄粉の溶射でもよく、また調理プレートもアルミダイキャスト製でなくクラッド材(ステンレス、アルミニウム等の階層構造)や鉄板や鉄鋳物製のものでもよく、その際は、調理プレートの底面全てが外発熱体及び内発熱体に代用される。
また、今回外発熱体は外加熱コイルを覆設していると記載したが、外発熱体の外縁の一部が中央に向かって数mm程度切りかかれたり、外発熱体全体に直径5mm程度の穴(外発熱体の調理プレートへのカシメ用)が多数開いたりして、厳密には完全に外加熱コイルを覆設していない場合も考えられるが、これらも外発熱体の外形が外加熱コイルの外周より大きければ、覆設していることに含む。(内加熱コイルも同様)
また、今回上記のように、外発熱体と内発熱体とに分けた構成を記載、つまり外発熱体と内発熱体との間に三日月状の隙間を設けた構成で説明したが、中抜きされない(三日月状の隙間なし)略長方形状の発熱体形状でも同様の効果が得られる。しかしながら、今回の説明のように隙間を設ける構成の方が、加熱時の調理プレートの反りをより抑えることができるため、調理プレートの温度分布はより向上できる。
また、加熱コイルがある位置の上方周辺部のみに、発熱体があるので、不要な発熱体を省くことができ(隙間を設ける構成)、重量低減をはかりつつ、温度分布も確保できる。これは、もし隙間が無く発熱体があると、隙間を埋めた部分の発熱体には加熱コイルの磁束が比較的多く、集中的に加熱されてしまうので、温度分布良く加熱するには、発熱体に隙間が有る方が良いことによる。
当然、実施の形態1に記した同様の効果も得られる。
(実施の形態3)
図6〜12は本発明の第3の実施の形態における誘導加熱調理器の断面図、調理プレートの裏面図(a)と天板支持体を外した上面図(b)、調理プレートを外した上面図、上面図、把手の裏面図、把手とガード嵌合部の詳細図、把手とガード嵌合部の詳細断面図を示すものである。
図6〜12において、基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、構成の違うところのみを説明する。天板支持体12上には、調理プレート15の側面を包囲するように載置されたロ状のガード30を備え、調理プレート15の両側面には調理プレート15にねじで固定された金属製のZ状の把手金具31と、把手金具31にねじで固定され、持ち運び時に手で支える樹脂製の把手32が設けられている。ガード30の底面には、天板11の外周部と嵌合し、前後左右に位置決めされる複数の凸形状33が設けられ、調理プレート15は、側面に設けられた把手32の切欠部34がガード30の溝部35の両サイドに設けられたリブ36と嵌合し、前後左右に位置決めされている。ということで、調理プレート15と天板11はガード30を介して、嵌合、前後左右に位置決めされている。
動作、作用についても、実施の形態1の内容と違う部分についてだけ述べるため、同様の内容は実施の形態1を参照とする。
まず上記構成において、調理プレート15を加熱する場合を考える。ガード30を天板支持体12上に載置する。すると、ガード30の底面には複数の凸形状33が設けられているため、天板11の外周部と嵌合される。つまり、ガード30は天板11に前後左右に位置決めされる。次に、調理プレート15を天板11上に載置する。すると、調理プレート15両側面には把手金具31を介して取り付けられた把手32があり、その把手32の
切欠部34がガード30の溝部35両サイドに設けられたリブ36に嵌合され、前後左右に位置決めされる。つまり、調理プレート15は、天板11上にガード30を介して、前後左右に位置決めされ、容易に動かなくなる。その後、調理プレート15を加熱するために加熱動作を行う。インバータ基板19の駆動により、内加熱コイル16と外加熱コイル17からそれぞれ磁力線が発生し、上方の発熱体20の外発熱体21と内発熱体22それぞれが誘導加熱される。外発熱体21と内発熱体22からなる発熱体20は、調理プレート15底面の約7割程度を占めており、そこから熱伝導により伝わった熱は、調理プレート15内面へと伝わり、調理プレート15ほぼ全面が均一に加熱される。〔その際の調理プレート15の一定温度を保つための細かな入力制御(内加熱コイル16外加熱コイル17の入力割合)は、マイコンにより行われる〕調理プレート15に設けられた把手32とガード30の溝部35との位置決め構成により、調理プレート15は容易に動かないため、確実に外発熱体の外縁24が外加熱コイルの外周25を覆設した位置で加熱することができる。調理プレート15とガード30の両者が嵌合したその位置では、外発熱体の外縁24は外加熱コイルの外周25と略相似形で、かつ適度に大きな状態を確保し、外発熱体21の外周部まで加熱されることにより、今まで誘導加熱調理器において、加熱しづらく温度が上がりにくかった略四角形状の調理プレート15の外周部まで加熱することができるのである。これにより、調理プレート15の中央部と外周部の温度差がなく、温度分布を全面で均一にすることができるため、調理プレート15でホットケーキや餃子等の焼き物調理を行った際、焼きムラがなくおいしい料理を作ることができる。また、外発熱体の外縁24は、外加熱コイルの外周25より大きく覆設しているため、外加熱コイル17から加熱時に発生する輻射ノイズは、外発熱体21により吸収され、外部に洩れにくくできる。
以上のように、本実施の形態においては、調理プレートに埋め込まれた外発熱体の外縁は外加熱コイルの外周と略相似形でかつ覆設し、調理プレートを天板上に係止させる位置決め手段をガードで設けることで、調理プレートの温度分布を大幅に向上させることができるため、使い勝手の良い機器を提供できる。また、加熱コイルから発生する輻射ノイズを外部に洩れにくくすることもできるため、信頼性の高い機器をも提供できる。
また、今回の説明では調理プレート15の凸部26をなしで説明しているが、凸部26があってもよい。
当然、実施の形態1、2に記した同様の効果も得られる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、調理プレートの温度分布を良化させることができるので、卓上で使用する調理機器等の用途にも適用できる。
11 天板
12 天板支持体
13 シリコン接着剤
14 外郭
15 調理プレート
16 内加熱コイル
17 外加熱コイル
18 支持体
19 インバータ基板
20 発熱体
21 外発熱体
22 内発熱体
23 調理プレート外周の内側
24 外発熱体の外縁
25 外加熱コイルの外周
26 凸部
27 隙間
28 内発熱体の外縁
29 内加熱コイルの外周
30 ガード
31 把手金具
32 把手
33 凸形状
34 切欠部
35 溝部
36 リブ

Claims (2)

  1. 耐熱性の絶縁材からなる天板と、前記天板を下方から支持する天板支持体と、前記天板上に配置され調理を行う金属性の略長方形状の調理プレートと、前記天板の下方に配置され円形状に形成された内加熱コイルと、前記内加熱コイルの外周に隙間を設けて形成された外加熱コイルとを備え、
    前記外加熱コイルは前記調理プレートの外周の内側に沿って形成され、前記調理プレート底面に具備された外発熱体の外縁は、前記外加熱コイルの外周と略相似形であり、かつ前記外加熱コイルを覆設し、
    前記調理プレートは底面に円形状の内発熱体を具備し、前記内発熱体は前記外発熱体の内側に配し、かつ前記内加熱コイルを覆設し、
    前記内発熱体と前記外発熱体との間の長手方向三日月状の隙間を設け、短手方向で前記内発熱体と前記外発熱体が接続されるとともに、
    前記調理プレートには前記天板上に前記調理プレートを係止する位置決め手段を設けた誘導加熱調理器。
  2. 前記天板支持体上には前記調理プレートの側面を包囲するように載置されたガードを備え、前記位置決め手段は前記調理プレートに設けることに代えて、前記ガードを介して前記天板上に前記調理プレートを係止する構成とした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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