JP2011108432A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】シールド部材の漏洩磁界低減効果の確保とともに、シールド部材の誘導電流による発熱を低減し、高加熱効率にすること。
【解決手段】加熱コイル1と、加熱コイル1下方に設けたフェライトコア4と、加熱コイル1とフェライトコア4を保持するコイルベース5と、加熱コイル1からの漏洩磁界を低減するためのシールド部材10とを備え、シールド部材10は円盤状の平板でコイルベース5下面に固定し、加熱コイル1の外周より低い位置で漏洩磁界を低減すること。
【選択図】図1
【解決手段】加熱コイル1と、加熱コイル1下方に設けたフェライトコア4と、加熱コイル1とフェライトコア4を保持するコイルベース5と、加熱コイル1からの漏洩磁界を低減するためのシールド部材10とを備え、シールド部材10は円盤状の平板でコイルベース5下面に固定し、加熱コイル1の外周より低い位置で漏洩磁界を低減すること。
【選択図】図1
Description
本発明は、誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は加熱コイルからの漏洩磁界を低減する方法として、加熱コイルの外周に導電性金属板をリング状形成し漏洩磁界抑制を行っている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その構成について図5を参照しながら説明する。
図5は特許文献1に記載された従来の誘導加熱調理器の防磁構成を示す断面図である。図5に示すように、被加熱物1を載置するトッププレート2の下方に加熱コイル3、加熱コイル3の下方にフェライトコア4が配置され、加熱コイル3とフェライトコア4はコイルベース5に載置されている。また、加熱コイルの外周には導電性金属板をリング状に形成したシールド部材が配置されている。上記構成において、加熱コイル3から発生する磁力線6によりシールド部材8に渦電流が流れると、その渦電流により加熱コイル3が発生する磁力線6と反対方向の磁力線7が発生し、漏洩磁力線はシールド部材8近傍、すなわち加熱コイル3の外周で相殺される。
しかしながら、前記従来の構成では、シールド部材は漏洩磁界の低減効果はあるが、本来被加熱物を加熱する上で必要な磁束に対しても低減させてしまい、加熱効率が減少するという課題を有していた。
本発明は、シールド部材の漏洩磁界低減効果の確保とともに、シールド部材の誘導電流による発熱を低減し、高加熱効率の誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、加熱コイルと、前記加熱コイル下方に設けたフェライトコアと、前記加熱コイルと前記フェライトコアを保持するコイルベースと、前記加熱コイルからの漏洩磁界を低減するためのシールド部材とを備え、前記シールド部材は円盤状の平板で前記コイルベース下面に固定した構成としたものである。
これにより、加熱コイルの外周より低い位置で漏洩磁界を低減でき、被加熱物を加熱する磁束が増え、加熱効率を向上させることができる。また、磁束は加熱コイルの外周より下方のほうが弱いため、シールド部材の誘導電流による発熱も低減でき、損失を抑え加熱効率を向上させることができる。更に、加熱コイルの外周にシールド部材を配置しないことにより小型化することができる。
本発明の誘導加熱調理器は、シールド部材の漏洩磁界低減効果の確保とともに、シールド部材の誘導電流による発熱を低減し、高加熱効率にすることができる。
第1の発明は、加熱コイルと、加熱コイル下方に設けたフェライトコアと、加熱コイルとフェライトコアを保持するコイルベースと、加熱コイルからの漏洩磁界を低減するためのシールド部材とを備え、シールド部材は円盤状の平板で前記コイルベース下面に固定した構成としたことにより、加熱コイルの外周より低い位置で漏洩磁界を低減でき、被加熱物を加熱する磁束が増え、加熱効率を向上させることができる。また、磁束は加熱コイルの外周より下方のほうが弱いため、シールド部材の誘導電流による発熱も低減でき、損失を抑え加熱効率を向上させることができる。更に、加熱コイルの外周にシールド部材を配置しないことにより小型化することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のシールド部材とコイルベースの下面との間に隙間を設けた構成としたことにより、加熱コイルの裏面全面にわたり冷却風路が確保でき、コイルユニットの冷却性能を向上させることができる。また、コイルベースに温度調整を行うためのサーミスタなどを設けた場合において、設けた隙間で配線などの処理を行うことができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明のシールド部材に同心円状の開口を設けたことにより、加熱コイルの表面側と裏面側との間を通じる冷却風路が確保でき、コイルユニットの冷却性能を向上させることができる。また、開口を設けたことにより、被加熱物から放射される赤外線を検出する赤外線センサなどを配置することができる。
第4の発明は、特に、第1から第3のいずれか1つの発明のコイルベースの下面外周にリブを設け、リブの内径はシールド部材の外径より大きく、リブの高さはシールド部材の下面よりも高くなる構成としたことにより、シールド部材の外周端面の露出を防ぎ、外力によるシールド部材の変形を防止することができる。また、加熱コイルの下方にリード線などの配線を行う場合において、シールド部材の端面のエッジによる損傷を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の防磁構成を示す断面図である。
図1は本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の防磁構成を示す断面図である。
図1において、本実施の形態における誘導加熱調理器は、被加熱物1を載置するトッププレート2と、トッププレート2の下方に設けた加熱コイル3と、加熱コイル3の下方に設けたフェライトコア4と、加熱コイル3とフェライトコア4を保持するコイルベース5と、加熱コイル3からの漏洩磁界を低減するためのシールド部材10とを備え、シールド部材10は円盤状の平板でコイルベース5下面に固定されている。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
加熱コイル3から発生する磁力線6によりシールド部材10に渦電流が流れると、その渦電流により加熱コイル3が発生する磁力線6と反対方向の磁力線9が発生し、漏洩磁力線はシールド部材10の近傍、すなわち過熱コイル3の下方で相殺される。ここで、漏洩磁界の低減性能において、図5における従来の加熱コイル3の外周に配置されたシールド部材8と比較すると、加熱コイル3の外周からシールド部材8までの距離と加熱コイル3の外周からシールド部材10までの距離が同じであれば、同等の低減性能が期待できる。
以上より、加熱コイル3の外周より低い位置で漏洩磁界を低減でき、被加熱物1を加熱する磁束が増え、加熱効率を向上させることができる。また、磁束は加熱コイル3の外周より下方のほうが弱いため、シールド部材10の誘導電流による発熱も低減でき、損失を抑え加熱効率を向上させることができる。更に、加熱コイル3の外周にシールド部材8を配置しないことにより小型化することができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2における加熱コイル3、フェライトコア4、コイルベース5、シールド部材10の関連を示す断面図である。尚、実施の形態1に示した構成については同じ番号を付与して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図2は本発明の実施の形態2における加熱コイル3、フェライトコア4、コイルベース5、シールド部材10の関連を示す断面図である。尚、実施の形態1に示した構成については同じ番号を付与して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
シールド部材10とコイルベース5の下面との間に隙間11を設けた構成としたことにより、加熱コイル3の裏面全面にわたり冷却風路が確保でき、コイルユニットの冷却性能を向上させることができる。また、コイルベース5に温度調整を行うためのサーミスタなどを設けた場合において、設けた隙間11で配線などの処理を行うことができる。
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3における加熱コイル3、フェライトコア4、コイルベース5、シールド部材10の関連を示す断面図である。尚、実施の形態1に示した構成については同じ番号を付与して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図3は本発明の実施の形態3における加熱コイル3、フェライトコア4、コイルベース5、シールド部材10の関連を示す断面図である。尚、実施の形態1に示した構成については同じ番号を付与して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
実施の形態1または2に加えて、シールド部材10に同心円状の開口12を設けたことにより、加熱コイル3の表面側と裏面側との間を通じる冷却風路が確保でき、コイルユニットの冷却性能を向上させることができる。また、開口12を設けたことにより、被加熱物から放射される赤外線を検出する赤外線センサなどを開口12に配置することができる。
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態4における加熱コイル3、フェライトコア4、コイルベース5、シールド部材10の関連を示す断面図である。尚、実施の形態1に示した構成については同じ番号を付与して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図4は本発明の実施の形態4における加熱コイル3、フェライトコア4、コイルベース5、シールド部材10の関連を示す断面図である。尚、実施の形態1に示した構成については同じ番号を付与して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
実施の形態1または2または3に加えて、コイルベース5の下面外周にリブ13を設け、リブ13の内径はシールド部材10の外径より大きく、リブ13の高さはシールド部材10の下面よりも高くなる構成としたことにより、シールド部材10の外周端面の露出を防ぎ、外力によるシールド部材10の変形を防止することができる。また、加熱コイル3の下方にリード線などの配線を行う場合において、シールド部材10より先にリブ13が接触するのでシールド部材10の端面のエッジによる損傷を防止することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、シールド部材の漏洩磁界低減効果の確保とともに、シールド部材の誘導電流による発熱を低減し、加熱効率を向上することができるので、加熱コイルにシールド部材を有する家庭用、業務用の誘導加熱機器等の用途に適用できる。
1 被加熱物
2 トッププレート
3 加熱コイル
4 フェライトコア
5 コイルベース
6、7、9 磁力線
10 シールド部材
11 隙間
12 開口
13 リブ
2 トッププレート
3 加熱コイル
4 フェライトコア
5 コイルベース
6、7、9 磁力線
10 シールド部材
11 隙間
12 開口
13 リブ
Claims (4)
- 加熱コイルと、前記加熱コイル下方に設けたフェライトコアと、前記加熱コイルと前記フェライトコアを保持するコイルベースと、前記加熱コイルからの漏洩磁界を低減するためのシールド部材とを備え、前記シールド部材は円盤状の平板で前記コイルベース下面に固定した構成とした誘導加熱調理器。
- シールド部材とコイルベースの下面との間に隙間を設けた構成とした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
- シールド部材に同心円状の開口を設けた請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
- コイルベースの下面外周にリブを設け、前記リブの内径は、シールド部材の外径より大きく、前記リブの高さは前記シールド部材の下面よりも高くなる構成とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009260588A JP2011108432A (ja) | 2009-11-16 | 2009-11-16 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009260588A JP2011108432A (ja) | 2009-11-16 | 2009-11-16 | 誘導加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011108432A true JP2011108432A (ja) | 2011-06-02 |
Family
ID=44231703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009260588A Pending JP2011108432A (ja) | 2009-11-16 | 2009-11-16 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011108432A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2019239557A1 (ja) * | 2018-06-14 | 2021-04-01 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
-
2009
- 2009-11-16 JP JP2009260588A patent/JP2011108432A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2019239557A1 (ja) * | 2018-06-14 | 2021-04-01 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP7038812B2 (ja) | 2018-06-14 | 2022-03-18 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
US11910511B2 (en) | 2018-06-14 | 2024-02-20 | Mitsubishi Electric Corporation | Induction heating cooking apparatus |
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