JP2003197359A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器Info
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Abstract
を低減し、かつ温度上昇を少なくして他部品の冷却にも
使用可能な磁気シールド部材を提供する。 【解決手段】 加熱コイル15の周囲に設けられ、加熱
コイル15の発生する磁束を相殺する磁気シールド部材
20を備え、磁気シールド部材20は加熱コイル15の
外周に略平行な上方に開口した凹部21を形成してなる
ことにより、加熱コイル15からの漏洩磁界を低減する
とともに磁気シールド部材20の温度上昇を抑制する誘
導加熱調理器とすることができる。
Description
されて周囲に漏洩する磁界を低減する磁気シールド用部
材を備えた誘導加熱調理器に関する。
特許第3163520号公報に記載されているようなも
のがあった。図5(a)は従来例の誘導加熱調理器の側
断面図、図5(b)は同誘導加熱調理器の要部分解斜視
図である。
けられた支柱2の上には加熱コイル保持台3が載置さ
れ、ねじ4により固定されている。加熱コイル保持台3
には加熱コイル5が載置され、その上部にはセラミック
製のトッププレート6が配設されている。加熱コイル5
はコイルホルダー7によりその周辺部が加熱コイル保持
台3に押さえつけられて固定され、本体1内に配設され
たインバータなどの周波数変換装置8から高周波電流が
供給される。加熱コイル3の外周にはシールド部材10
を装着のための装着部12が設けられている。
状に巻き、両端部11を接続して閉ループ状に形成され
装着部12内に装着されている。またシールド部材10
と装着部12の間には合成樹脂もしくは接着剤が介装さ
れている。
来の構成では、磁気シールド部材は漏洩磁界を低減はす
るが低減効果が十分なものでなかった。本発明は磁気シ
ールド部材の漏洩磁界低減効果を高めるとともに、磁気
シールド部材自身に流れる誘導電流による発熱で磁気シ
ールド部材自身が温度上昇するのを抑制することを目的
とする。
るために、本発明の誘導加熱調理器は、磁気シールド部
材は加熱コイルの外周に略平行な上方に開口した凹部を
形成したものである。
外周に略平行な上方に開口した凹部は、加熱コイルの周
囲に複数の壁を設けることになり、加熱コイルの磁束の
相殺効果が増加するので加熱コイルからの漏洩磁束が少
なくなるとともに、磁気シールド部材自身の放熱効果が
増し、磁気シールド部材自身の発熱が抑制される。
ルと、前記加熱コイルの周囲に設けられ前記加熱コイル
の発生する磁束を相殺する磁気シールド部材とを備え、
前記磁気シールド部材は前記加熱コイルの外周に略平行
な上方に開口した凹部を形成したものである。
た加熱コイル外周に略平行な上方に開口した凹部は、加
熱コイルの周囲に複数の加熱コイル面に垂直な壁を設け
ることになり、各々の壁に誘導電流が誘起され加熱コイ
ルの磁束を相殺する効果が増加するので加熱コイルから
の漏洩磁束が少なくなるとともに、磁気シールド部材自
身の放熱効果が増し、磁気シールド部材自身の発熱が抑
制される。
ド部材は鋳造により形成されたことにより、加熱コイル
の外周に略平行な上方に開口した凹部を形成するのが容
易である。また、鋳造によれば磁気シールド部材の断面
積を増加させ易く、特に、加熱コイルから発生する磁界
の商用電源周波数成分の低減効果を高めることができも
のである。
ド部材は略半径方向に複数の切欠き溝を備えたものであ
る。そして冷却風は半径方向に溝を設けているので冷却
風は加熱コイルの外周に略平行な凹部に風の流れをさら
に与えて磁気シールド部材の温度上昇抑制効果を向上さ
せることができる。
により説明する。図1(a)は本発明の実施例1の誘導
加熱調理器の断面図、図1(b)は同要部分解斜視図、
図1(c)は同要部断面図である。図に示すように本体
11の底面に設けられた支柱12の上には加熱コイル支
持台13が載置され、ねじ14により固定されている。
加熱コイル支持台13は加熱コイル15が載置され、そ
の上部にセラミック製のトッププレート16が配設され
ている。加熱コイル15はコイルホルダー17によりそ
の周辺部が加熱コイル保持台13に押さえつけられて固
定され、本体11内に配設されたインバーターなどの周
波数変換装置18から高周波電流が供給される。加熱コ
イル保持台13の外側面には溝19を設け、この溝19
内には板状のアルミ板を断面が凹状にプレス加工して形
成した磁気シールド部材20が挿入されて固定されてい
る。
示すように温度の低い外気を吸入し、前記した本体内部
の構成部材を冷却して温度上昇した空気は本体11外へ
排出される。冷却風の一部は加熱コイル15とトッププ
レート16の間の隙間を通り磁気シールド部材20及び
加熱コイル15を冷却する。
数変換装置18から高周波電流が供給されると加熱コイ
ル15から磁界が発生する。この磁界はトッププレート
16上に載置されたたとえば鉄製の鍋に鎖交して鍋に渦
電流を発生させ、これにより鍋がジュール熱により発熱
する。
ールド部材20に誘導電流を発生させ加熱コイル15か
ら発生されて周囲に漏洩する磁界を抑制することができ
る。
ャートに示すように磁気シールド部材20の断面積の大
きさにより変化する(この場合のデータは商用電源周波
数成分の測定結果によるものである)。従って、加熱コ
イル15からの商用電源周波数における磁界の漏洩量を
少なくするため、磁気シールド部材20はある程度大き
な断面積が必要となる。磁気シールド部材20は、断面
が凹形状であるので加熱コイル15に垂直な壁が加熱コ
イル15の周囲に2重に配置されることになり、各々の
壁に誘導電流が発生して相殺磁界の量が増加して、加熱
コイル15からの磁界を低減することができる。また、
磁気シールド部材20は誘起された電流により発生し温
度上昇するが、上方に開口した凹部を形成してなるの
で、磁気シールド部材20の冷却効果を高めその温度上
昇を抑制することができる。
下方に開口した凹部を磁気シールド部材20を設けるこ
とにより、加熱コイル15からの磁界の低減効果を高め
ることができるものである。
気シールド部材の装着状態を示す分解斜視図、図3
(b)は同要部断面図を示す。全体の構成は既に説明し
た実施例1と同じであるので説明は省略する。同じ構成
部材は同じ符号を付している。実施例1と異なるところ
は磁気シールド部材20は、アルミニウム製で鋳造によ
り(アルミダイキャスト)で形成されている点、上方に
開口したループ状の溝23が完全な平面円形状でなく円
弧状となっている点である。
がアルミダイキャストにより形成されているので、加熱
コイル15の外周に略平行な上方に開口した凹部を容易
に形成することができる。また、磁気シールド部材20
を鋳造で形成するので、その断面積を大きくすることが
でき、商用電源周波数あるいはその付近の低周波磁界を
低減する効果を高めることができる。
方向の仕切壁20aの部分に加熱コイル15あるいは磁
気シールド部材20を加熱コイル保持台13に固定する
ための部品を取り付ける(例えば図1コイルホルダー1
7をこの仕切壁の20aの上に位置させてネジで締め付
ける)ことができるようにするためで、この仕切壁20
aは、場合によって磁界分布を乱す可能性があるので、
その程度を考慮して、あるいは、他の磁界分布補正手段
(例えば磁性体をさらに設けるなど)を付加して、適宜
削除したり、設けたりすることができる。
ルド部材の最外周に複数の切欠き溝を設けた図である。
実施例2と異なる点は磁気シールド部材20に半径方向
に複数の切欠き溝24を設けている点である。冷却風は
この切欠き溝24から中心方向に侵入するため磁気シー
ルド部材24の温度上昇がさらに抑制される。
からの磁界漏洩の抑制効果を高めるとともに、磁気シー
ルド部材自身の温度上昇が抑制され、周囲の部材に与え
る影響を少なくして誘導加熱調理器の品質の向上ができ
る。
器の断面図 (b)同要部分解斜視図 (c)同要部断面図
係を示すチャート
器の要部分解斜視図 (b)同要部断面図
部分解斜視図
Claims (3)
- 【請求項1】 加熱コイルと、前記加熱コイルの周囲に
設けられ前記加熱コイルの発生する磁束を相殺する磁気
シールド部材とを備え、前記磁気シールド部材は前記加
熱コイルの外周に略平行な凹部を形成してなる誘導加熱
調理器。 - 【請求項2】 磁気シールド部材は鋳造により形成され
た請求項1記載の誘導加熱調理器。 - 【請求項3】 磁気シールド部材は略半径方向に複数の
切欠き溝を備えた請求項1または2記載の誘導加熱調理
器。
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