JP2011210425A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract


【課題】
放射雑音を低減して、近くに置いたラジオの受信障害等を低減した誘導加熱調理器を得る。
【解決手段】
加熱コイルを取り囲むように環状導電体を配設して加熱コイルからの放射雑音を抑制するとともに、加熱コイルと加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路との接続点を環状導電体内側に設け、インバータ回路と共振コンデンサと平滑コンデンサを加熱コイルの下方で環状導電体の内側に配置して、環状導電体によりインバータ回路等の加熱コイル以外に流れる高周波大電流で生じる放射雑音を抑制する。
【選択図】図6

Description

この発明は、加熱コイルから放射される放射雑音を低減させる誘導加熱調理器に関するものである。
従来の誘導加熱調理器においては、加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記インバータ回路と前記加熱コイルを接続する接続線の少なくとも一部を取り巻くように配設された磁性体からなる電波吸収体を備えたものがあった(例えば、特許文献1の請求項1に係る発明)。
また、加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、前記インバータ回路と前記加熱コイルを接続する接続線に沿って配設された導電体を備え、この導電体を直接あるいはコンデンサを介して大地あるいは低周波電源あるいは前記インバータ回路の電源整流器出力電位に接続したものがあった(例えば、特許文献1の請求項2に係る発明)。
上記の誘導加熱調理器では、加熱コイルとインバータ回路とを接続する接続線には大きな高周波電流が流れ、その接続線がアンテナとなって大きな放射雑音が生じるという課題に対し、磁性体からなる電波吸収体や導電体によるシールドによって放射雑音を抑制するようにしたものである。しかし、放射雑音は上記対策で減少するが十分ではない場合がある。また、磁性体からなる電波吸収体や導電体によるシールド部材を取り付けるため、加熱コイルやインバータ回路等を配設する際に容積が増加し、組立ての工数も増えるという問題点があった。
また、インバータ回路のスイッチング素子がONとOFFを繰り返すことにより、平滑コンデンサからスイッチング素子を経由して加熱コイルへ高周波電流が流れ、さらに、スイッチング素子をバイパスする逆並列ダイオードを経由する回生電流として、平滑コンデンサに相当の大きさの高周波電流が流れる。そのため、加熱コイルとインバータ回路との接続線以外にも、インバータ回路、共振コンデンサ、部分共振コンデンサ、平滑コンデンサからも、相当の大きさの放射雑音が発生する可能性があるという問題があった。
特開平3−127484号公報、請求項1及び2、図1乃至3
上記問題を解決するために、インバータ回路をコイル下面でコイルと近接して配置して、インバータ回路とコイルとの接続線を極力短くすることにより放射ノイズを押さえることが考えられる。しかしながら、加熱コイルは銅損を有するので、高周波大電流が流れる際に加熱コイル自体が発熱し、また、誘導加熱した鍋等の被加熱物からの輻射熱も受けるので、加熱コイルの下面は高温となる。従って、インバータ回路のスイッチング素子等の動作保障温度を超えた温度になってしまうため、このような配置にすることもできないという課題があった。
この発明に係る誘導加熱調理器は、交流電源の交流電力を直流電力に変換する直流電源回路と、前記直流電源回路の出力に接続され前記直流電源回路の直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路の一方の出力に接続された加熱コイル及び前記インバータ回路の他方の出力に接続された共振コンデンサと、前記加熱コイルの外周側面を取り囲むように配設した環状導電体と、前記加熱コイルの下面に配設して加熱コイルから放射する雑音の漏洩を低減する磁性体と、を備え、前記インバータ回路は、前記環状導電体の外周の内側、かつ、前記磁性体の下側で、前記加熱コイルとの接続線が短くなるように加熱コイルに近接して配置し、前記インバータ回路を構成するスイッチング素子をワイドバンドギャップ半導体で構成したものである。
この発明によれば、インバータ回路を構成するスイッチング素子をワイドバンドギャップ半導体で構成することにより、加熱コイルと磁性体の下面でインバータ回路を加熱コイルに近接して配置できるようになる。それにより、加熱コイルとインバータ回路との接続線が短くなるため、接続線から放出される放射雑音が低減される。また、環状導電体の内側にインバータ回路を配置することにより、インバータ回路からの放射雑音を低減することができる。
各実施の形態に係る加熱調理器全体を示す全体斜視図。 各実施の形態に係る加熱調理器全体の平面図。 各実施の形態に係る加熱調理器全体の電気回路構成図。 各実施の形態に係る加熱調理器本体の上部を一部部品を破断状態で示す横断面図。 各実施の形態に係る主要構成を示すブロック図。なお、右加熱減側の構成を代表して示しており、図中括弧内の数字は左加熱源側において対応する部分の符号を示している。 各実施の形態に係る加熱調理器の駆動回路の詳細な電気回路構成図。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルおよび環状導電体の斜視図。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイル、環状導電体、インバータ回路、共振コンデンサ、平滑コンデンサの位置関係を示す段面配置図。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器の加熱コイルおよび環状導電体の斜視図。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器の加熱コイル、環状導電体、インバータ回路、共振コンデンサ、平滑コンデンサの位置関係を示す断面配置図。 実施の形態3に係る誘導加熱調理器の送風手段と加熱コイル、環状導電体、インバータ回路、共振コンデンサ、平滑コンデンサの位置関係を示す断面配置図。 実施の形態4に係る誘導加熱調理器の加熱コイルおよび環状導電体の斜視図。 実施の形態5に係る誘導加熱調理器の加熱コイル、環状導電体、インバータ回路等の位置関係を示す断面配置図。 実施の形態6に係る誘導加熱調理器の送風手段と加熱コイル、環状導電体、インバータ回路、共振コンデンサ、平滑コンデンサ、プリント配線板の位置関係を示す断面配置図。 実施の形態7に係る誘導加熱調理器の送風手段と加熱コイル、環状導電体、インバータ回路、共振コンデンサ、平滑コンデンサ、プリント配線板の位置関係を示す断面配置図。 なお、各図において同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
実施の形態1.
(加熱調理器本体)
これらの図において、加熱調理器本体(以下、「本体」と称す)1は平面形状が長方形であって、金属板から形成された箱形状の本体ケース2と、本体ケース2の上面開口を塞ぐ金属製板から形成された額縁状の天板3と、から構成されている。本体1の内部には、天板3に載置された被加熱物を加熱するための電磁エネルギー又は熱エネルギーを発生する後記する加熱手段6L、6R、7と、該加熱手段6L、6R、7の調理条件を制御する後記する通電制御回路200(図5参照)と、該通電制御回路200に前記調理条件を入力する後記する入力手段20〜23と、該入力手段20〜23に入力された前記調理条件を表示する表示手段(中央表示・入力部)80とを備えている。以下、それぞれについて詳細に説明する。
(天板)
天板3の上面は、非磁性ステンレス板又はアルミ板などから形成された額縁形状の枠体4によって縁取られ、その中央に設けられた大きな開口部は、耐熱強化ガラスや結晶化ガラス等の赤外線を透過させる材料からなる長方形状のトッププレート(上板に同じ)5によって密閉状態に覆われている。したがって、トッププレート5の上面から水滴などが枠体4を通じて本体1の内部に侵入しないようにしてある。なお、トッププレート5の上面には、後記する加熱源6L、6R、7の位置を示す案内マーク6LM、6RM、7Mが、それぞれ表示されている。
(右加熱源)
本体1の内部であって、トッププレート5の右側位置の下面側に、右側電磁加熱コイル(以下、「右加熱源」と称す)6Rが配置されている。右加熱源6Rの上端部がトッププレート5に接触又は微小間隙を置いて近接しており、電磁誘導加熱源となる。例えば、最大消費電力(最大火力)3KWの能力を備えたものが使用される。右加熱源6Rは誘導加熱コイル(以下、「右加熱コイル」と称す)220R(図5参照)を渦巻状に1本又は複数本巻き、外形形状が円形になるように円盤形に成形されている。右加熱コイル220Rの直径(最大外径寸法)は例えば約180mmである。 なお、トッププレート5に右加熱源6Rの上方に対応する位置に表示された円(図1において破線、図2において実線)である案内マーク6RMは、右加熱源6Rの外形位置を示すものではなく、適正な誘導加熱領域を示すものであって、印刷などによって形成されている。
(左加熱源)
本体1の内部であって、トッププレート5の左側位置の下面側に、左側電磁加熱コイル(以下、「左加熱源」と称す)6Lが配置されている。左加熱源6Lの上端部がトッププレート5に接触又は微小間隙を置いて近接しており、電磁誘導加熱源となる。例えば、最大消費電力(最大火力)2.5KWの能力を備えたものが使用される。左加熱源6Lは誘導加熱コイル(以下、「左加熱コイル」と称す)220Lを渦巻状に1本又は複数本巻き、外形形状が円形になるように円盤形に成形されている。左加熱コイル220Lの直径(最大外径寸法)は例えば約180mmであるが、右加熱コイル220Rの最大火力より小さいため、例えば170mm程度に形成することができる。
なお、トッププレート5に左加熱源6Lの上方に対応する位置に表示された円(図1において破線、図2において実線)である案内マーク6LMは、左加熱源6Lの外形位置を示すものではなく、適正な誘導加熱領域を示すものであって、印刷などによって形成されている。
左加熱源6Lと右加熱源6Rとは、それぞれ独立して通電とその電力量が制御され、火力も別個に設定できるように後記する通電制御回路200に電気的に接続されている。図5に示すように、左加熱源6L及び右加熱源6Rの何れも、通電時に渦電流を発生するように渦状に巻かれた左加熱コイル220L及び右加熱コイル220Rを有している。なお、以下の説明において、左右に配置された部材について共有する内容については、名称における「左、右」及び符号における「L、R」の記載を省略する場合がある。
図5に示すように、加熱コイル220R、220Lは、その上面がトッププレート5の下面に対し一定の微小空隙を設けて対向するように設置されている。
(中央加熱源)
本体1の内部であって、例えばトッププレート5の左右中心線上で、かつ、トッププレート5の後部寄りの位置に、中央加熱源7が配置されている。中央加熱源7は、輻射によって加熱するタイプの電気ヒータ231(例えばニクロム線やハロゲンヒータ、ラジエントヒータ)が使用され、トッププレート5を通してその上方に置かれた鍋等の被加熱物Nを加熱するものである。そして、例えば、最大消費電力(最大火力)1.2KWの能力を備えたものが使用されている。
電気ヒータ231は断熱性の断熱カバー(図示せず)の内部に収納されている。断熱カバーは上面全体が開口した円形の容器形状を有している。断熱カバーは、直径(最大外径寸法)が例えば約180mmで、板厚が例えば5mmになっている。なお、トッププレート5に中央加熱源7の上方に対応する位置に表示された円(図1において破線、図2において実線)である案内マーク7Mは、中央加熱源7の外形位置を示すものではなく、適正な加熱領域を示すものであって、印刷などによって形成されている。
(前面操作部)
図1において、本体ケース2の右側前面に前面操作部10が設けられている。前面操作部10には、左加熱源6L、右加熱源6R、中央加熱源7及びオーブン調理やグリル調理用の電気ヒータ(図示せず。以下「グリルヒータ」と称す)の全ての電源を一斉に投入・遮断する主電源スイッチ201(図3参照)の操作ボタン11と、右加熱源6Rの通電とその通電量(火力)を制御する制御スイッチ(図示せず)の電気接点を開閉する右操作ダイアル12Rと、同じく左加熱源6Lの通電とその通電量(火力)を制御する制御スイッチ(図示せず)の電気接点を開閉する左操作ダイアル12Lと、中央加熱源7の通電とその通電量(火力)を制御する制御スイッチ(図示せず)の電気接点を開閉する中央操作ダイアル13と、が設けられている。そして、前面操作部10には、左操作ダイアル12Lによって左加熱源6Lに通電が行われている状態でのみ点灯する左表示灯15と、右操作ダイアル12Rによって右加熱源6Rに通電が行われている状態でのみ点灯する右表示灯14とが設けられている。
なお、左操作ダイアル12L、右操作ダイアル12R、及び中央操作ダイアル13は、使用しない状態では、図1に示されるように、前面操作部10の表面から突出しないように内側へ押し込まれており、使用する場合には、使用者が指で一度押すと前方にバネ力によって突出し、回せる状態になるものである。そして、この段階で左加熱源6L及び右加熱源6R及び中央加熱源7にはそれぞれ通電が開始される。そこで、突出している左操作ダイアル12L、右操作ダイアル12R、または中央操作ダイアル13の何れかを左右に回せば、その回動の量に応じて当該加熱源の通電量が決まり、火力設定が行えるようになっている。
さらに、前面操作部の下部分には、タイマーダイアル16、17、18が設けられている。タイマーダイアル16、17、18は、それぞれ右加熱源6R、左加熱源6L、中央加熱源7を通電開始から所望の時間だけ通電し、該所望の時間を経過した後は自動的に電源を切るタイマースイッチ(図示せず)を操作するためのものである。
(グリル室)
本体1の内部の下半分には、区画形成されたグリル室(以下、「加熱室」と称す)19が設けられている。図1及び図4に示すように、加熱室19は、金属板により左右、上下及び背面側の壁面が形成され、上部天井付近及び底部付近に設置された電気ヒータ(図示せず)を同時又は個別に通電してロースト調理(例えば焼き魚)、グリル調理(例えばピザやグラタン)や加熱室19内の雰囲気温度を設定して調理するオーブン調理(例えば、ケーキや焼き野菜)が行えるようになっている。例えば、上部天井付近には最大消費電力(最大火力)1200Wのグリルヒータ(図示せず)と、底部付近には例えば最大消費電力800Wの電気ヒータ(図示せず)がそれぞれ設けられる。
加熱室19の前面開口71はドア70によって開閉自在に覆われ、ドア70は前後方向に移動自在になるよう加熱室19に支持機構(図示せず)によって保持されている。また、ドア70の中央開口部は耐熱ガラスによって形成されて窓72が設置され、加熱室19の内部が視認できるようになっている。さらに、ドア70には水平方向に伸びる金属製の底板73が着脱自在に取り付けられ、この底板73の上には受皿(図示せず)が取り外し自在に置かれ、油の多い調理をする場合は、通常受皿上には金属製の焼き網(図示せず)が置かれる。
図1、図2及び図4に示すように、枠体4の後部中心部上面に右排気口74が設けられ、表面は使用者の指や異物等が入らないようにパンチングメタルや網、細かい格子で覆われている。右排気口74は加熱室19の内部まで排気ダクト76を介して連通しており、加熱室19の内部に発生した高温空気(調理物から発生した油煙を含む)が右排気口74から本体1の外部に排出される。
また、枠体4の後部中央上面に左排気口75が設けられ、表面は使用者の指や異物等が入らないようにパンチングメタルや網、細かい格子で覆われている。左排気口75は、本体1の内部で、前記加熱室19の上方に区画された空間(図示せず)に連通している。
(上面操作部)
図1に示すように、天板3の上面、具体的には枠体4の前部に上面操作部20が配置されている。本体1の左右中心線を挟んで、左側には左加熱源6Lの左火力設定用操作部22が、中央部には中央加熱源7及び加熱室に設置された電気ヒータ(図示せず)の中央操作部23が、右側には右加熱源6Rの右火力設定用操作部21が、それぞれ配置されている。
(右火力設定用操作部)
右火力設定用操作部21には、使用者が1度押圧するだけで右加熱源6Rの火力を簡単に設定することができる右ワンタッチキー部(図示せず)が設けられており、その右ワンタッチキー部は、弱火力キー、中火力キー、及び強火力キーの3つのワンタッチキーを備えている。例えば、弱火力キーは右加熱源6Rの火力を300Wに設定し、中火力キー(図示せず)は750Wに設定し、強火力キーは2.5KWに設定する。さらに、右ワンタッチキー部(図示せず)の右端部に強火力キー称するキーが設けられ、右加熱源6Rの火力を強力(例えば、3KW)にしたい場合、これを押圧操作する。
(左火力設定用操作部)
なお、左加熱源6Lの火力設定のための左火力設定用操作部22には、右火力設定用操作部21(右ワンタッチキー部が設置されている)と同様なワンタッチキー(図示せず)が設置されている。したがって、例えば、火力を300W、750W、または2.5KWの何れかに設定できるようになっている。
(中央操作部)
中央操作部23には、ロースト調理、オーブン調理及びグリル調理に用いられるグリルヒータ等の通電を開始する操作スイッチ(図示せず)の操作ボタン(図示せず)と、その通電を停止する操作スイッチ(図示せず)の操作ボタンが並べて設けられている。 また、中央操作部23には、グリルヒータ等によるグリル調理や左加熱源6L、右加熱源6Rによる電磁調理における制御温度を、1度ずつ加算的又は減算的に設定する温度調節スイッチ(図示せず)の操作ボタン(図示せず)が横一列に設けられている。
さらに、中央操作部23には便利メニューキー(図示せず)が設けられている。すなわち、揚げ物調理(左加熱源6L、右加熱源6Rを使用)、揚げ物予熱状態表示(左加熱源6L、右加熱源6Rを使用し、油を所定の予熱温度まで加熱)、タイマーカウンター(図示せず)によるタイマー調理(左加熱源6L、右加熱源6R、中央加熱源7、加熱室19の内部に設けた二つのグリルヒータ等をタイマーカウンターにて設定した時間中だけ通電して調理)を設定する際に押圧すれば、簡単に後述する中央表示・入力部80に所望の入力画面や調理状態表示画面を読み出せる。
また、中央操作部23には、中央加熱源7の電源の入・切を操作するための制御スイッチ(図示せず)の操作ボタンが設けられている。中央操作部23の各操作ボタンや入力キーは、接触式の入力キー(例えば特許第2712399号で紹介されている)や押圧式のキーが使用されており、使用者が操作することにより後述する通電制御回路200に対する入力信号を発生する。さらに中央操作部23に設けた入力キーには、後述する中央表示・入力部80の液晶画面を見ながら、そこに表示された入力キーを操作して左右加熱源6R、6Lの火力や通電時間などを設定できるようになっている。
図1において、34Rは、前記したタイマー調理用のタイマーカウンター(図示せず)をスタートさせるスタートスイッチ(以下、「タイマースイッチ」と称す)であり、右火力設定用操作部21の右端部に設けてあり、使用者が1度押圧すると、その時点から時間が計測され、トッププレート5の右前方隅部に設けられた右液晶表示部35R(トッププレート5の下面近傍にあり、トッププレート5を介してその上方)に表示光を透過させて経過時間が「分」と「秒」単位で表示される。
また、右火力設定用操作部21とタイマースイッチ34Rとの間に右揚げ物選択スイッチ36Rが設けられ、使用者がこれを1度押圧すると、右加熱源6Rによる揚げ物(天ぷら)鍋の油の温度を180℃に初期設定することができ、その後、使用者は右加熱源6Rの火力を、右操作ダイアル12Rを操作して揚げ物に適する任意の適温、例えば200℃に設定することができる。
左側の左火力設定用操作部22の左端部にも、右火力設定用操作部21と同様に、左タイマースイッチ34Lと、左揚げ物選択スイッチ36Lとが設けられている。また、左液晶表示部35L(図1参照)も設けられている。そして、左タイマースイッチ34Lと右タイマースイッチ34R、左液晶表示部35Lと右液晶表示部35R、左揚げ物選択スイッチ36Lと右揚げ物選択スイッチ36Rは、それぞれ本体1の左右中心線を挟んで左右対称的位置に設けられている。
(火力表示ランプ)
図1及び図2に示すように、トッププレート5の右前側で、右加熱源6Rと右火力設定用操作部21との間の位置に対応した位置に、右加熱源6Rの火力の大きさを表示する右火力表示ランプ40Rが設けられている。右火力表示ランプ40Rはトッププレート5を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート5の下面近傍に設けられている。同様に、左加熱源6Lの火力の大きさを表示する左火力表示ランプ40Lが、トッププレート5の左前側で、左加熱源6Lと左火力設定用操作部22との間の位置に対応した位置に設けられ、トッププレート5を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート5の下面近傍に設けられている。これら右火力表示ランプ40R及び左火力表示ランプ40Lは、加熱源別運転表示部を構成している。
なお、右加熱源6R用の右火力表示ランプ40Rは、火力120Wから最大火力3KWまで12段階で表示できるようになっている。そして、これら12段階の火力を発光で示すために、右火力表示ランプ40Rは、図3に示す回路図の通り12個の発光ダイオード246〜257(発光素子)を直線的に配置してある。例えば、火力1である場合は、発光ダイオード246のみが点灯し、その赤い光を使用者はトッププレート5の表面上から容易に目視することができる。同様に、左加熱源6L用の左火力表示ランプ40Lは、図示していないが、例えば、火力120Wから最大火力2.5KWまでの間を11段階で表示できるようになっている。
(高温表示部)
トッププレート5において、右火力表示ランプ40Rの左側及び左火力表示ランプ40Lの右側には、トッププレート5が高温状態であることを前記本体外部へ報知する高温表示部502R及び502Lが設けられている。この高温表示部502R及び502Lは、後述の高温報知部503R及び503Lからの赤色光及びオレンジ色光を透過する透過部で構成されている。トッププレート5の上面において、高温表示部502R及び502Lの近傍には、高温表示を行う部分であることを文字などで表示し、その部分が赤色で光っている場合は、トッププレート5が高温であり、触れないように注意が必要である旨容易に理解できるようにしている。この高温表示部502R及び502Lは、本体1の枠体4の内側に設けたり、その枠体4の更に外側で本体1の上面に設けたり、更には前面操作部
10に設けても良い。
高温報知部503R及び503Lは、例えば赤色LEDや赤色ランプ及びオレンジ色LEDやオレンジ色ランプから構成されており、ここでは、赤色LEDを1個又は数個以上と、オレンジ色LEDを1個又は数個以上集合させたものから構成されている。赤色LEDとオレンジ色LEDは個別に発光するよう並列に電源側へ接続されている。また、高温報知部503R及び503Lは、図2に示すように、左右加熱源6R、6Lの前方(手前)側で、右火力表示ランプ40Rと左火力表示ランプ40Lの横に対応し、トッププレート5の下面に近接した位置にそれぞれ設置されている。また、図3に示す回路図の通り、高温報知部503R及び503Lは、駆動回路504に接続されており、通電制御回路200からの駆動信号に従って駆動回路504により駆動される。この高温報知部503R
及び503Lと駆動回路504とによって、トッププレート5が高温状態であることを本体外部へ報知する報知手段505を構成している。なお、報知手段505は、上記のように表示により高温報知を行う手段に限られず、光と音で高温報知するようにしてもよい。
(主電源スイッチ)
主電源スイッチ201(図3参照)の操作ボタン11と、右加熱源6Rの通電とその通電量(火力)を制御する制御スイッチ(図示せず)の電気接点を開閉する右操作ダイアル12Rと、左加熱源6Lの通電とその通電量(火力)を制御する制御スイッチ(図示せず)の電気接点を開閉する左操作ダイアル12Lとにより、中央操作部23、右加熱源6Rの右火力設定用操作部21、左加熱源6Lの左火力設定用操作部22の電源が遮断される構成になっている。したがって、例えば主電源スイッチ201を開成(OFF)すれば、それ以後、右操作ダイアル12R及び左操作ダイアル12Lの操作は一斉に無効となる。
(表示手段)
全ての加熱源に共通した表示手段(以下「中央表示・入力部」と称す)80が、トッププレート5の左右方向の中央部で、前後方向の前側に設けられている。中央表示・入力部80は、液晶パネルを主体に構成され、トッププレート5を介して(透過させて)その下面から表示光を上面側に放つようにトッププレート5の下面近傍に設けられている。中央表示・入力部80は、左加熱源6L、右加熱源6R、中央加熱源7及び加熱室19の内部に設けたグリルヒータ等の通電状態(火力や時間等)を入力したり、確認したりすることができるものである。すなわち、(i)加熱源6の機能(調理動作中であるかどうか等)と、(ii)中央加熱源7の機能(調理中であるかどうか等)と、(iii)グリル調理の場合には、加熱室19内部でグリル調理を行う場合の操作手順や機能(例えば、現在ロースタ、グリル、オーブンの調理の何れが行われているかどうか)と、が文字やイラスト
、グラフなどによって表示されるものである。
図1において、60は本発明の加熱調理器本体1が設置された流し台64の設置空間である台所の壁65に取り付けられた液晶TV又は液晶モニター等の画像表示器であり、これはパソコンの画面として接続して使用されるような周知のものでも良い。61は画像表示器60の電源コード、62は画像表示器60に対して画像信号を送出する接続ケーブルで、後述する通電制御回路200に駆動回路244を介して接続される。
画像表示器60の使用は使用者の任意であり、接続ケーブル62の端部にある接続プラグを簡単に本体1の出力端子から取り外せるので、電源接続口63に接続しない状態で加熱調理器を使用しても何ら調理動作には影響がなく、また中央表示・入力部80の動作にも影響はない。画像表示器60の上面、左右側面、下面及び前面の5面全体はカバー66によって覆われ、画像表示器60の前面、すなわち加熱調理器本体1に面する側は透明な材質で構成されているか、または透明な板で覆われた窓を設けており、画像表示器60に着脱自在に取り付けられている。この画像表示器60は、前記中央表示・入力部80の液晶画面に表示されるのと同じ内容の情報が同様な形式、色彩、配置等で表示されるので、正常運転時の加熱調理条件や調理の進行状態等は勿論、異常状態の各種警報及び詳しくは
後述する「高温報知」の表示が行なわれる。
中央表示・入力部80は、周知のドットマトリックス型液晶画面で構成されている。このため高精細(例えば、320×240ピクセルの解像度を備えているQVGAや640×480ドット、16色の表示が可能なVGA相当)の画面を実現でき、文字を表示する場合でも多数の文字を表示することができる。
中央表示・入力部80において情報を表示する画面区域81は、合計10個のエリアに割り当ててあり、左加熱源6Lの対応エリアと、中央加熱源7の対応エリアと、右加熱源6Rの対応エリアと、グリルやオーブン調理用のグリルヒータ(加熱源に同じ)等の対応エリアと、使用者に各種調理における注意や参考情報、警報情報を表示するガイドエリアと、をそれぞれ備えている。
上記の各エリア(表示領域)は、中央表示・入力部80の液晶画面の上に実現されたものではあるが、画面自体に物理的に個別に形成され、又は区画されているものではない。すなわち、画面表示のソフトウエア(マイコンのプログラム)により確立されたものであるので、そのソフトウエアによりその都度面積や形、位置を変えることは可能であるが、使用者の使い勝手を考え、左加熱源6L、中央加熱源7、右加熱源6Rなど各加熱源の並び順序に合わせて常に同じ並び順序にしている。つまり、中央表示・入力部80の液晶画面上では、常に左側に左加熱源6L、真中に中央加熱源7、右側に右加熱源6Rについての情報が表示される。
(制御回路)
図3は、この調理器の制御回路の全体を示す図であり、該制御回路は、1つ又は複数のマイクロコンピュータを内蔵して構成されている通電制御回路200によって形成されている。通電制御回路200は、入力部と、出力部と、記憶部と、演算制御部と、の4つの部分から構成され、定電圧回路(図示せず)を介して直流電源が供給されて、全ての加熱源(加熱手段)と中央表示・入力部(表示手段)80を制御する中心的な制御手段の役目を果たすものである。
図3において、主回路の母線202A、202Bに、例えば、200V電圧の電力を供給する商用電源202が接続され、主回路の一方の母線202Aに主電源スイッチ201が設けられている。そして、商用電源202に対し、互いに並列に接続された右加熱源6R用の右加熱源回路206Rと、右加熱源回路206Rと同様に構成された左加熱源6L用の左加熱源回路206Lと、中央加熱源7用の中央回路207と、グリル・オーブン用加熱源用のグリル回路208と、が設けられている。尚、右加熱源回路206Rについては後に詳述する。
中央回路207は、電磁リレー(図示せず)と電気ヒータ(図示せず)との直列回路を有し、この回路の両端が上記母線202A、202Bにそれぞれ接続されている。
また、通電制御回路200から出力される駆動信号に基づき、赤外線の光信号を発生させる赤外線駆動回路233を備えており、その駆動出力側に複数個(図3では3個のみ描かれている)の赤外線LED234、235、236の直列接続回路が接続されている。この直列接続回路の他端には抵抗237を介してトランジスタ238のコレクタが接続され、トランジスタ238のベースは赤外線駆動回路233に接続されている。なお、トランジスタ238のエミッタはアース接続されている。
(トッププレート割れ検知)
図3に示すように、本実施の形態の加熱調理器は、ガラス製のトッププレート(上板に同じ)5が割れたことを電気的または機械的に検知して所定の割れ検知信号を通電制御回路200に入力する割れ検知手段450を備えている。電気的に検出する手段としては、例えばトッププレート5の裏面に格子状又は網目状に貼付された導電性皮膜における電気抵抗値の変化を捉える方法があり、また機械的に検知する手段としては、例えば圧力スイッチがある。圧力スイッチを用いる場合には、圧力スイッチをトッププレート5に接触させておき、トッププレート5が割れた場合に圧力スイッチに作用する圧力変化を検出する。すなわち、トッププレート5の下面には、通常左加熱コイル220L及び右加熱コイル220R、その他これらを支える支持部材などの構造物が押し当てられており、トッププ
レート5が割れた場合、その割れによってトッププレート5が局部的に上方に持ち上がる。これをトッププレート5に接触している圧力スイッチが検知し電気信号に変えるというものである。
(換気装置)
本発明になる加熱調理器の構成の一部ではなく、本発明の加熱調理器に必須の装置や部品でもない換気装置239が、例えば、設置空間の上方となる台所の壁65(図1参照)上部などに設置されている。換気装置239は、換気用の排気ファンを駆動するファンモータ243と、制御部に内蔵された赤外線受光素子となるフォトダイオード240と、受信回路241と、制御回路242と、を有している。すなわち、フォトダイオード240が赤外線LED234〜236の直列回路から赤外線信号を受けると受信回路241を通じて制御回路242に信号が伝達され、その信号によりファンモータ243が回転駆動される。
(火力表示ランプ)
右加熱源6Rの右火力表示ランプ40Rを点灯させる駆動回路245には、通電制御回路200から駆動信号が入力される。右火力表示ランプ40Rは、図3に示すように、合計12個の発光ダイオード246〜257が互いに並列に接続されている回路を備えている。この並列回路の一端が駆動回路245に接続され、他端はそれぞれ抵抗258a〜258lを介して接地側接続点259に接続されている。また、左加熱源6L用の左火力表示ランプ40Lも同様に構成されて
いるが、発光ダイオードの数は11個である。
(温度センサー)
図3に示すように、本実施の形態の加熱調理器は、本体1の内部空間を一定の温度範囲に保つための冷却用ファン駆動回路260と、後述する合計12個の温度検出手段としての温度センサーS1〜S7Lの温度データが入力される温度検出回路311とを備えている。
各種温度センサーS1〜S7Lは次の通り各部分に配置されている。S1(図示せず)は中央加熱源7用の中央回路207の電気ヒータ231近傍に設けた温度センサー
で、サーミスタ等の熱伝式温度センサーを1対(2個)設けている。
S2は右加熱源6R用の温度センサーで、リング状誘導加熱コイル220R(図5参照)の外側前方位置に設けた温度センサーS2Aと、誘導加熱コイル220Rの内側中央空間部に設けた温度センサーS2Bとから構成されている。
温度センサーS2Bは、鍋などの被加熱物Nから放射される赤外線の量を検知して温度を測定できるフォトダイオード等から構成された赤外線式センサーであり、図5に符号P2で示すように、被加熱物Nの底部中心部に対応した位置で被加熱物Nの温度を検出する。また温度センサーS2Aは、被加熱物Nからの輻射熱により熱せられるトッププレート5の温度を使用者に近い前方位置P1で検知するもので、サーミスタ式センサーであり、トッププレート5の下面に密着するように下方からバネで常に押し上げられた状態に固定されている。CLは誘導加熱コイル220Rの垂直中心線を示すもので、この中心線CL上に前記温度センサーS2Bが設置されている。
二つの温度センサーS2AとS2Bの相互の優先度は次のようになっている。
(1)被加熱物Nの温度を検知する目的では、一方の温度センサーS2Bの温度検出情報が他方のセンサーS2Aに優先する。このため被加熱物Nに関しての適正な火力制御や温度過剰上昇を防止する制御(異常高温防止)ではこの温度センサーS2Bの方が優先する。この理由は、主に鍋などの被加熱物Nから放射される赤外線の量を検知して温度を測定できるようにフォトダイオード等から構成された赤外線式の温度センサーS2Bは、被加熱物Nから放射された赤外線を集約させ、かつリアルタイムで(時間差が殆んどなく)受信してその赤外線量から温度を検知できることでは優れているからである。この温度センサーS2Bは、被加熱物Nの手前にある耐熱ガラスやガラスセラミックス製等のトッププレート5の温度と被加熱物Nとの温度が同じでなくても、またトッププレート5の温度に拘わらず、被加熱物Nの温度を的確に検出できるようになっている。すなわち、被加熱物Nから放射される赤外線がトッププレート5に吸収されたり遮断されたりしないように工夫しているためである。例えばトッププレートは2.5μm以下の波長域の赤外線を透過させる素材が選択されており、一方、温度センサーS2Bは2.5μm以下の波長域の赤外線を検出するものが選択されている。
(2)トッププレート5の温度を検知(使用者が触れても安全な低い温度であるのかどうかを検出)する目的では、他方の温度センサーS2Aの温度検出情報が温度センサーS2Bからの温度検出情報に優先するように設定されている。この温度センサーS2Aは、サーミスタ等の伝熱式のものであり、上記した赤外線式温度センサーS2Bと比較すると急激な温度変化をリアルタイムで補足することでは劣るが、トッププレート5に密着していることによりトッププレート5の温度を確実に検出できる。また被加熱物Nが無い場合でもトッププレート5の温度を検出できるものである。
なお、この実施の形態においては、温度センサーS2AやS2Bがトッププレート5や被加熱物Nの温度を検知すると説明しているが、トッププレート5等の対象物固有の温度だけを検出することは物理的に不可能であるので、実際は被加熱物Nの底部中央の温度やその外周面の温度を(被測定物と)微小間隙を置いて間接的に検知し、その時の測定データが示す温度と、色々な実験結果から得られた実際の温度との差を検証し、温度センサーS2AやS2Bの検出温度がトッププレート5や被加熱物Nの現実の温度に近いものとなるように予め調整している。
ここで、本実施の形態では、被加熱物Nがトッププレート5の所定エリア上に載置されているかどうかを判定するための判定手段としての判定回路601を備えている。判定回路601は、温度センサーS2B(及び後述するS4B)からの温度情報に基づいて被加熱物Nの有無を判定するものである。温度センサーS2B(及び後述するS4B)は、被加熱物Nの底面からトッププレート5を透過して来た赤外線を受け、この赤外線の量に応じた温度情報を判定回路601に出力する。判定回路601は、その温度情報に基づき被加熱物Nの有無を判定し、その結果を通電制御回路200に出力する。つまり、被加熱物Nが左右加熱源6L、6Rの上方であるトッププレート5の所定エリアに無い場合、温度センサーS2Bに集められる赤外線の量は格段と減るので、この現象に基づき被加熱物N
の有無を判定回路601で検知している。そして、通電制御回路200は、判定回路601からの判定結果に基づき高温報知処理を行っているが、この高温報知処理の詳細については、以下の図7で説明する。なお、このように被加熱物Nからその温度に応じて発せられる赤外線を、赤外線センサーによってトッププレート5の下方から迅速に検出することは例えば特開2006−310115号公報や特開2007−18787号公報により知られている。
S3は中央表示・入力部80の温度センサーである。この温度センサーは温度感知素子をセラミック等の構造物で支持した、一対のサーミスタ型温度センサーS3A、S3Bから構成されており、図2の符号S3A、S3Bのように左右方向に所定間隔離して設置されている。なお、温度センサーS3は、図5においては高温報知部503Rの真後ろに並んでいるように描かれているが、実際は高温報知部503Rには近接しておらず、本体1の左右中央の中央表示・入力部80の真後ろ位置に設置されている。
この温度センサーS3が高温度を検知した場合は、中央表示・入力部80の表示画面の中に高温報知をして使用者に注意喚起する。また右加熱源6Rの高温報知部503Rが高温報知する場合は、中央表示・入力部80の表示画面の中に同様な高温報知が行なわれ、左加熱源6Lの高温報知部503Lが高温報知する場合は、同様に中央表示・入力部80の表示画面に高温報知が行なわれる。このようにしてトッププレート5が高温になっている可能性を広く報知することにより使用者の安全性を高めている。
左加熱源回路206Lにも右加熱源回路206Rと同じように、1対(2つ)の温度センサーS4を設置しており、左加熱源6Lでは、本体1の左右中心線を挟んで右加熱源6Rの温度センサーS2A及びS2Bと対照的な位置に、それぞれ温度センサーS4A及びS4Bを配置している。なお、このように左加熱源6Lと右加熱源6Rに、それぞれ温度センサーを1対ずつ設けた目的は、左右の加熱源6L、6Rは主要な加熱源であり、かつ高温度になるので、温度センサーをそれぞれ一対設け、二重に監視することとしている。
S5は加熱室19の天井部に設けた温度センサーである。なお、本体1内部の右空間部RRには1対の温度センサー(S6R、S7R)を設けている。
同様に、本体1内部の左空間部LRには1対の温度センサー(S6L、S7L)を配置している。
図3において、本体1の内部機構を冷却するための冷却用電動送風機(以下冷却用ファンと称する)261、262、263、264、265、266、の運転開始、停止及び回転速度(送風能力)は、それぞれ冷却用ファン駆動回路260により制御される。なお、右加熱コイル220Rの冷却用ファン263の送風能力は、左加熱コイル220L冷却用ファン264の送風能力より大きいものが選ばれている。この理由は、右加熱コイル220Rの方が、最大火力が大きく、それだけ発生する熱量が大きくなるためである
前記のように、前記した全ての温度センサーS1、S2A、S2B、S3A、S3B、S4A、S4B、S5、S6R、S6L、S7R、S7Lからの温度データは、それぞれ温度検出回路311を介して全て通電制御回路200に入力する構成になっている。
冷却用ファン駆動回路260は、温度検出回路311からの温度測定状況に応じ、それぞれの温度測定部分が所定温度以上高温にならないように常に冷却用ファン261、262、263、264、265、266の運転による風で冷却されている。
なお、前記風冷を行っても予め設定された異常判定温度を超えた場合は、通電制御回路200に温度検出回路311から異常温度信号が入力され、左加熱源6Lまたは右加熱源6Rや電気ヒータ231等の加熱源の電源が遮断されたり、制限(通電量を減らし火力をダウンさせること)されたり、安全動作のための保護信号が通電制御回路200から各加熱源に向けて出力されたりする。
つまり異常検出手段は、この通電制御回路200と、温度検出回路311と、電流検出センサー(図示せず)と、前記したトッププレート割れ検知手段450等と、から構成されている。
図3において、商用電源202から主電源スイッチ201により通電制御回路200を切り離す場合、その商用電源に代わり電源を供給する予備電源400が設けられている。例えば、充電池から構成されており、商用電源202から通電制御回路200の間で電気的に異常電流等の不具合が発生し、そのままでは危険な場合に通電制御回路200自身が主電源スイッチ201を開放する時に、逆に電源として接続されて使用される。
通電制御回路200の内部には、図示していないが不揮発性半導体記憶メモリーが内蔵されており、加熱調理器本体1に異常が発生してから商用電源が切れるまでの情報を記憶している。これは次に再度加熱調理装置が起動した際に、通電制御回路200が前回の故障(経年劣化による機能低下等の場合も含む)や不具合を判断し、不用意に通電しないようにするためである。また、加熱調理装置の修理業者やメーカが上記メモリーの故障履歴を読み出し、修理に役立てるようにすることもできる。また、通電制御回路200は、下記場合に限り、上面操作部20の各種キーの入力を制限する構成になっている。
場合1:上面操作部20の操作を検知し、最後に使用された加熱源(例えば右加熱源6Rなど)の通電が停止してから所定時間(例えば2分)経過した場合。
場合2:何れの加熱源も通電されていない状態で、かつ上面操作部20における各種入力キーが操作されてから所定時間(例えば5分)経過した場合。
これにより使用者が加熱調理器の前から離れている間に、何らかの原因で加熱調理の入力指令がされ、加熱が不用意に開始されてしまうことを防止している。この機能は、左加熱源6L、右加熱源6R及び中央加熱源7を、通電開始から所望の時間だけ通電し、以後自動的に電源を切るタイマースイッチ(図示せず)のタイマーダイアル16、17、18とは別のものである。
一方、制限された状態から復帰させるには、以下の2つの方法に限られる。
方法1:本体ケース2の右側前面に設けられた前面操作部10にある左操作ダイアル12Lと、右操作ダイアル12Rと、中央操作ダイアル13などのいずれか一つを回動したり、前方に突出させたりする等の操作をする。
方法2:上面操作部20における各種入力キーの中で、通常の調理では使用することが有り得ない特殊な押し方(例えば6つの中の、離れている特定な2つを5秒間だけ押し続けること)をする。
(本体内部の構造)
本体1の内部は、図4に示すように垂直に設置している金属製又は断熱性素材の仕切板290R、290Lにより左空間部LRと右空間部RRとが区画形成されている。右空間部RR内の底部に設けられた前記冷却用ファン261がモータFMに支持されている。そしてこのモータFMの駆動時には、本体ケース2の正面右側位置に多数形成した吸気孔(図示せず)から外気が右空間部RRに直接吸引されるようになっている。なお、図4において、74は加熱室19内部の高温空気がダクト76を介して排出される排気口で、本体1の枠体4の後部に形成されている。また371R、371L、372R、372Lはそれぞれ電源回路を構成する半導体素子で、放熱フィン372R、372Lの上面に直接固定されている。
同様に、左空間部LR内の底部にも冷却用ファン262とモータFMが設置されており、そのモータFMの駆動時には、本体ケース2の正面左側位置に多数形成した吸気孔(図示せず)から外気が直接左空間部LR内に吸引される。
右空間部RRの前方の天井面近くには、下面に吸い込み口を有し、かつ一端に吹出口を有するケーシングを持った冷却用ファン263が水平に配置されている。冷却用ファン263は、冷却用ファン261で吸い込まれ上昇してくる空気を吸い込み口で吸い込み、これを加熱室19の上方において本体1内部の加熱室19の上方空間へ吹き出す。
本体1の内部の上方空間には、前記中央表示・入力部80が設置されているので、この中央表示・入力部80に向けてその右側位置から冷却用ファン263からの冷却風が供給される構造になっている。なお加熱室19の上方には断熱板材270が水平に設置され、中央表示・入力部80や左右加熱源6R、6Lや中央加熱源7の設置空間へ加熱室19からの熱が極力伝達しないようにしてある。
同様に、左空間部LR前方の天井面近くには、下面に吸い込み口を有し、かつ一端に吹出口を有するケーシングを持った冷却用ファン264が水平に配置されている。冷却用ファン264は、左空間部LRの冷却用ファン262で左空間部LRに吸い込まれ上昇してくる本体1外部の空気を吸い込み口で吸い込み、これを本体1内部の上方空間275に設置された中央表示・入力部80に向けてその左側方向から供給する構造になっている。なお、上方空間275内の右半部に設置された冷却用ファン265は、右空間部RRに導入された外気を冷却用ファン263を経由せずに、右加熱源6Rの後方に吸引し、これをその右加熱コイル220Rへ向けて供給するものであり、また同様に上方空間275の左半部に設置された冷却用ファン266は、左空間部LRに導入された外気を冷却用ファン2
64を経由せずに、左加熱源6Lの後方に吸引し、これをその左加熱コイル220Lへ向けて供給するものである。各加熱コイル220R、220Rを冷却した後の空気流は、上方空間275の後部に対応した枠体4の排気口(図示せず)から本体1外部へ排出されるようになっている。
(表示手段の配置)
図3において、右加熱源6Rの右加熱コイル220R外周縁の最前の位置に接する直線を横方向直線RLとし、左加熱源6Lの左加熱コイル220L外周縁の最前の位置に接する直線を横方向直線LLとしている。このとき、横方向直線RLと横方向直線LLとが横方向の一直線上に一致している。右加熱源6Rの最後部と、左加熱源6Lの最後部とを結ぶ直線を横方向直線BLにて示している。
そうすると、前後方向を横方向直線RL(横方向直線LLに同じ)と横方向直線BLとによって挟まれ、左右方向を左加熱源6Lと右加熱源6Rとによって挟まれた範囲が、かかる加熱源が対向する空間(以下「対向空間」と称する)SSに相当している。そして、中央表示・入力部80は、その最後部が対向空間SSの内部に入るように対向空間SS前方から対向空間SSの内側にまで設置されている。例えば、中央表示・入力部80は、その画面を構成する液晶基板280の縦寸法(H)の三分の一以上の長さが対向空間SSに入っている。
なお、図2において中央表示・入力部80の液晶画面の縦寸法Hと幅寸法Wは、例えば、それぞれ80mmである。
加熱室19から右排気口74に至るまでは排気ダクト76により区画され、途中で左右加熱源6L、6Rや中央表示・入力部80の設置空間と交わることが無い。したがって、加熱室19内部から排気口74に至るまでの排気と、左右加熱源6L、6Rや中央表示・入力部80を冷却し排気口75に至るまでの冷却風とは互いに干渉せず、本体1の外部にそれぞれ排出される。
また、中央表示・入力部80の表示画面を構成する液晶基板280の底面裏側には、複数のフィン284が熱伝的に取り付けられている。この複数の放熱フィン284は、液晶基板280を右側からは前記冷却用ファン265からの送風で、左側からは前記冷却用ファン266からの送風で冷却する場合の熱交換効率を上げるために設けている。
図3と図5において、発光手段510は、右加熱コイル220R及び左加熱コイル220Lがそれぞれ調理のために所定火力以上で通電されている場合に、LED等の発光素子を発光させて通電中であることを報知するための手段である。なお、発光手段510は例えば従来から特許第3941674号公報等により知られているが、この実施形態でも、右加熱コイル220Rの周囲を囲むように設置された全体形状が円形の導光体とLED等の発光素子512R、後述の発光素子512L及び電源を供給する駆動回路511から構成されている。図5において発光手段510の発光素子512Rからトッププレート5側へ出た破線の矢印は、発光素子512Rから放射された赤色やオレンジ色の光線を示し、この光線はトッププレート5を透過してその上方へ放射されるので、使用者はこの発光状
態を見て右加熱コイル220Rが通電中であることを容易に認知できる。なお、発光素子512Rの光線をトッププレート5から透過させるのに代えて、トッププレート5に投影することで、右加熱コイル220Rが通電中であることを通知するようにしてもよい。また左加熱コイル220Lの周囲にも同様の発光素子512Lが設置されている。なお、発光素子512R及び512Lの光の色は、加熱調理をしていない待機中は緑色、加熱調理中は赤色にする等、色を変化させても良い。
(加熱電源回路の構成)
ここで、本実施の形態は、インバータ回路等から放出される放射雑音を低減することを特徴とするものであり、以下、該内容について詳細に説明する。
図6に示すように、前記右加熱制御回路206Rは、直流回路アとインバータ回路イと負荷回路ウとより構成される。
直流回路アは、母線202A、202Bに入力側が接続された整流ブリッジ回路221と、整流ブリッジ回路の直流側出力端子の一端に接続されたチョークコイル222と、そのチョークコイルの出力と前記整流ブリッジ回路の直流側出力端子の他端と接続された平滑化コンデンサ223とから構成される。
インバータ回路イは、直列接続されたスイッチング素子225a及び225bと、そのスイッチング素子の少なくとも一つと並列に接続した部分共振コンデンサ225cと、前記スイッチング素子225a及び225bとそれぞれ逆並列に接続されたダイオード226a及び226bとから構成される、直列接続されたスイッチング素子225a及び225bは、平滑化コンデンサ223と並列に接続される。
負荷回路ウは、直列接続された加熱コイル220と共振コンデンサ224より構成される。加熱コイルの一端は、接続線Aを介して前記スイッチング素子225aと225bとの接続点と接続され、加熱コイルの他端は、接続線Bを介して共振コンデンサ224の一端に接続されている。そして、共振コンデンサの他端はスイッチング素子225bと接続されている。
221aは前記ダイオードブリッジ回路221の商用交流電源202からの入力電流を検出する入力電流検出手段であり、221bはダイオードブリッジ回路221の出力電圧を検出する入力電圧検出手段である。また、228はインバータ回路イのスイッチング素子225a、225bへ駆動信号を送出している駆動回路、200は調理器全体の制御を行う制御回路である。
(加熱電源回路の動作)
加熱電源回路は、直流回路アにおいて、整流ブリッジ回路221により母線202A、202Bに接続された商用電源202を直流に変換し、さらにチョークコイル222と平滑化コンデンサ223により平滑化しインバータ回路イに直流電圧を供給する。次にインバータ回路イにおいて、制御回路200によりスイッチング素子225aと、225bを交互にオン・オフすることによりその接続点に高周波電圧を発生させ負荷回路ウに高周波電圧を供給する。次に負荷回路ウにおいて、インバータ回路イにより生成された高周波電圧により、共振回路ウを構成する加熱コイル220と共振コンデンサ224に高周波電流が流れ、それにより生じる磁束が加熱コイル220上方に載置された鍋Nに渦電流を誘起して鍋自体を加熱する。
(環状導電体)
図7に示すように、円盤状に巻回した加熱コイル220の周囲には、アルミニウム等の高電気伝導性金属をリング状に形成した環状導電体220a(いわゆるシールドリング)が配設されている。加熱コイル220に高周波電流が流れることにより加熱コイルから放射雑音が発生するが、環状導電体がその放射雑音が外部へ漏洩することを低減している。
(インバータ回路、共振コンデンサ、平滑回路の配置)
図8の断面配置図に示すように、加熱コイル220は高耐熱性樹脂で形成されたコイルベース220b上に載置固定される。そして、前記のように環状導電体220aは加熱コイル220の側面を覆うようにコイルベース220bの外周に配置される。コイルベース220bの下面には加熱コイル220に流れる高周波電流により生じる磁束が漏洩することを低減する磁性体である板状のフェライト220cを加熱コイル220中心部の下方から放射状に配置固定している。さらにそのフェライト220cの下方に、銅箔電流パターンを有するプリント配線板Xを配置する。そのプリント配線板の下側の配線面に、インバータ回路イ、共振コンデンサ224、及び平滑コンデンサ223等をはんだ付けにより電気的に接続されるとともに、プリント配線板X上に固定されている。従って、インバータ回路は、上面方向から見た場合に環状導電体の外周の内側に配置され、側面方向から見た場合に磁性体の下側に配置される
また、プリント配線板Xはコイルベース220bの下面に固定されている。加熱コイル220の両端はコイルベース220bを貫通して、一方は共振コンデンサ224の一端に接続線Bを介して接続され、もう一方はインバータ回路イの出力端(スイッチング素子225a、225bの接続点)に接続線Aを介して接続される。
以上のような構成にすることで、接続線A、Bの長さを極力短くしている。具体的には、従来は接続線A、Bは20cm程度であったが、実施の形態1では例えば5cm以下に短くしている。また、インバータ回路イ、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223、加熱コイル220とインバータ回路との接続線、加熱コイル220と共振コイル224との接続線を、加熱コイル220、及びフェライト220cの下側の近傍で、環状導電体220aの内側に配置することができる。
また、インバータ回路イ、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223が実装されたプリント配線板Xは、加熱コイル220、及びフェライト220cを取り付けたコイルベース220bとモジュール化してもよい。なお、図7においては、インバータ回路イ、平滑コンデンサ223、および共振コンデンサ224は加熱コイル220の下面に位置しているが、表示されていない。
(実施の形態1の作用)
前記のように、加熱電源回路を動作させると、インバータ回路イのスイッチング素子225a、225bが交互にオン・オフすることにより、加熱コイル220とインバータ回路イ、共振コンデンサ224との接続線A、Bから放射雑音が放出される。また、スイッチング素子225a、225b、部分共振コンデンサ225c、平滑コンデンサ223、及び共振コンデンサにも高周波電流が流れるため、これらの部品自体からも放射雑音が発生する可能性がある。また、スイッチング素子225a、225bの銅損により、スイッチング素子225a、225b自体が発熱する。また、加熱コイル220自体も発熱する。
しかしながら、実施の形態1では、スイッチング素子225a、225bや共振コンデンサ14、部分共振コンデンサ225c、平滑コンデンサ223として、耐熱性の高い素子を使用している。特にスイッチング素子225a、225bについては、耐熱性が高く、かつ、損失が小さく自己発熱も小さくなるSiCやGaN、ダイヤモンド等のSiよりもバンドギャップの大きいワイドバンドギャップ半導体を使用するので、上記のように、インバータ回路イ、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223を高温となる加熱コイル220の近くに配置することが可能となる。
具体的には、4H−SiCのようなワイドバンドギャップ半導体は通常のSiと比較すると表1のような物理的な特性を有している。その為、例えば、絶縁破壊電界がSiが0.3MV/cmであるのに対し4H−SiCは3MV/cmであるため、オン抵抗が低くなり、それにより電力損失が低減でき、自らの発熱量が少なくなる。また、例えば、禁制帯幅がSiが1.1eVであるのに対し4H−SiCは3.25eVであるため200度以上の高温でも動作可能となる。
Figure 2011210425
以上のように、インバータ回路をコイルの近傍で高温となるような場所に配置することができるので、コイル220とインバータ回路等との接続線A、Bを短くすることが出来る。それにより、従来と比べて接続線が短くなった分、放射される雑音が少なくなる。
また、SiC等のワイドバンドギャップ半導体をスイッチング素子として使用することにより、発熱を減らし、消費電力を削減でき高効率化することができる。
また、接続線A、B、インバータ回路、共振コンデンサ224、及び平滑コンデンサ223を加熱コイル及びフェライトの下面、かつ、環状導電体220aの内側に配置できるので、インバータ回路及び共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223から放射される雑音が、フェライト、及び環状導電体220aにより遮蔽されるため、この雑音が外部へ漏洩することを低減することが出来る。また、加熱コイルとインバータ回路等を一体化できるので加熱調理器自体の小型化、薄型化等が容易になる。
なお、本実施の形態では、ワイドバンドギャップ半導体をスイッチング素子のみに適用したが、ダイオード11、12に用いることもできる。スイッチング素子とダイオードの両者にワイドバンドギャップ半導体を用いることで、さらなる高効率化が可能となる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、インバータ回路イや共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223、加熱コイルとインバータ回路との接続線A、B、等を加熱コイル220及びフェライト220cの下方に配置し、かつ、環状導電体220aの内側に配置することによって、加熱コイル220に流れる高周波大電流により生じる放射雑音を環状導電体により抑制するものであったが、実施の形態2では、環状導電体220a−1の筒状となる側面の縦方向の長さを長くし、加熱コイル220aの側面だけでなく、インバータ回路イや共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223等の側面も覆ったものである。図9は本実施の形態の加熱コイル220および環状導電体220aの斜視図であり、図10は加熱コイル220や環状導電体220a−1、インバータ回路イ等の位置関係を示す断面配置図を示す。
図10に示すように、側面方向から見て、インバータ回路イ、共振コンデンサ224、及び平滑コンデンサ223は、環状導電体220a−1の側面における上端から下端の間に渡るいずれかの位置に配置される。従って、共振コンデンサ224、及び平滑コンデンサ223の側面は、環状導電体220a−1の側面とオーバーラップするので、環状導電体220a−1の側面に覆われることになる。
本実施の形態では図9および図10に示したように、環状導電体220a−1により加熱コイル13の側面だけでなく、インバータ回路イや共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223の側面まで覆われるので、インバータ回路イ等に流れる高周波電流により生じる放射雑音を環状導電体220a−1により遮蔽する面積が広くなるので、その遮蔽効果も高くなる。従って、実施の形態1に比べて、インバータ等が放射する放射雑音を一層低減することができる。
実施の形態3.
実施の形態1、2では、インバータ回路イのスイッチング素子225a、225bをワイドギャップ半導体を用いることで、インバータ回路イを加熱コイルの近傍に配置するようにしたが、実施の形態3では、スイッチング素子225a、225bを環状導電体に熱結合させた上で環状導電体を冷却することで、インバータ回路等に対する冷却効果を高め、インバータ等を加熱コイルの下側に配置可能とするものである。
図11は、実施の形態3に係る誘導加熱調理器の送風手段267と加熱コイル220、環状導電体220a−2、インバータ回路イのスイッチング素子等の位置関係を示す断面配置図である。図11において、環状導電体220a−2は、実施の形態2と同様に、インバータ回路イ等を覆うように筒状となる側面の縦方向の高さを高くする。そして、インバータ回路イを環状導電体220a−2の近傍に配置することにより、インバータ回路イのスイッチング素子225a、225bを、加熱コイル220の周囲に配設された環状導電体220a−2の内側に接触して配置して熱結合させる。すなわち、スイッチング素子225a、225bには放熱板が設けられていたが、環状導電体220a−2を放熱板の代わりとして使用する。267は、冷却ファン267であり、環状導電体220a−2に向かって図中の矢印方向に冷却風を送ることで、加熱コイル220、インバータ回路イ等を冷却する。インバータ回路イのスイッチング素子225a、225bは、この冷却風が当たる箇所に配置する。
上記の構成において、インバータ回路イの動作中に、冷却ファン267を動作させて、環状導電体220a−2に向かって冷却風を送る。それにより、冷却風が当たる環状導電体220a−2の内側にインバータ回路イのスイッチング素子225a、225bが熱結合されているので、環状導電体220a−2が冷却されるとともに、スイッチング素子225a、225bも冷却される。
以上のように、本実施の形態では、インバータ回路のスイッチング素子を環状導電体220a―2と熱結合させて放熱板の代わりとして使用することで、従来使用していた放熱板を不要とすることができた。その結果、インバータ回路を小型化、薄型化することができ、インバータ回路を加熱コイルの近傍に一層コンパクトに配置することができる。よって、実施の形態2と同様に環状導電体220a−2が加熱コイルから生じる漏洩磁束や高周波雑音を抑制するとともに、インバータ回路等から生じる放射雑音も一層抑制する。
実施の形態4.
実施の形態3では、インバータ回路のスイッチング素子225a、225bを環状導電体220a−2と熱結合させたが、実施の形態4では、熱結合させずに環状導電体に切欠き220a−アを設けて、切欠き220a−アの開口から冷却風を入れて、インバータ回路等を冷却するものである。
図12は、実施の形態4に係る誘導加熱調理器の加熱コイル13および環状導電体220a−3の斜視図である。図に示したように、環状導電体220a−3に切欠き220a−アを設け、環状導電体内において、切欠き220a−アの開口側にインバータ回路を配置する。そして、切欠き220a−アから冷却ファン267により冷却風を吹き込み、環状導電体220a−3の内部に位置するインバータ回路イや共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223等を冷却する。冷却風はインバータ回路イ等を冷却した後、加熱コイル220の中心部から加熱コイル220上面に吹き出て、加熱コイル220を冷却しながら排気される。
以上のように、本実施の形態では、環状導電体220a−3が加熱コイル13やインバータ回路3等から生じる高周波雑音を遮蔽するとともに、環状導電体220a−3に切欠き220a−アを設けて冷却風を吹き込み、加熱コイル中心部等の加熱コイル13の隙間から加熱コイル上面側に吹き出して排気するようにしたので、環状導電体内のインバータ回路等を直接冷却することができ、スイッチング素子等の冷却効率が上がり、加熱コイルも冷却することができる。
実施の形態5.
実施の形態4では、環状導電体220aに設けるキリカキは1つであったが、実施の形態5では、切欠きを複数個設ける。図13は環状導電体220a−4に複数の切欠きを設けた場合の加熱コイル220やインバータ回路イ等の断面配置図である。この場合では、環状導電体220a−4において、一方の切欠220a−アと対向する側面に、切欠き220a−イを設ける。そして、冷却ファン267により、一方の切欠き220a−アから冷却風を吹き込んで、環状導電体220a−4内部のインバータ回路イ等を冷却し、他方のキリカキ220a−イから効率よく冷却後の空気を排出することができ、環状導電体220a−4自体がインバータ回路イ等を冷却するための風路を形成している。
以上のように、本実施の形態では、環状導電体220が加熱コイル220やインバータ回路イ等から生じる高周波雑音を抑制するとともに、環状導電体に複数の切欠きを設けて冷却風を環状導電体内に流すようにしたので、インバータ回路等を効率よく冷却することができる。
実施の形態6.
実施の形態3乃至5では環状導電体の側面方向に冷却ファン267を配置して冷却風を当てたが、実施の形態6では冷却ファン267をインバータ回路の下側に配置する。
図14は実施の形態6に係る誘導加熱調理器の送風手段267と加熱コイル220、環状導電体220a−5、インバータ回路イ、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223、プリント配線板Xの位置関係を示す断面配置図である。
図14において、銅箔電流パターンを有するプリント配線板X上に、インバータ回路イのスイッチング素子225a、225bと、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223がはんだ付けにより電気的に接続されるとともに、プリント配線板X上に固定されている。プリント配線板XにはスリットXaが複数設けてある。冷却ファン267はプリント配線板Xの下側に配置され、冷却風はプリント配線板XのスリットXaを通り、加熱コイル220中心部等の加熱コイル220の隙間から加熱コイル220上面側に吹き出して排気するようにしている。
冷却風はプリント配線板Xのスリットを通過する際に、風路断面積が縮小され、プリント配線板が噴流板の代わりとなるので、加熱コイル220やインバータ回路イ等にあたる冷却風の風速が増加するため、冷却効率が増加する。
以上のように、本実施の形態では、環状導電体220a−5が加熱コイル220やインバータ回路イ等から生じる高周波雑音を抑制するとともに、プリント配線板Xにスリットを設けて加熱コイル220等の部品にあたる冷却風の風速が増加するようにしたので、加熱コイル220やインバータ回路イ等を効率良く冷却する事ができる。
実施の形態7.
実施の形態6ではプリント配線板Xの同じ実装面にインバータ回路イのスイッチング素子225a、225b、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223を実装していたが、実施の形態7では、プリント配線板Xの加熱コイル220側にインバータ回路イのスイッチング素子225a、225bを配置し、プリント配線板Xの加熱コイル220と逆側に共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223を配置している。
図15は実施の形態7に係る誘導加熱調理器の送風手段267と加熱コイル220、環状導電体225a−6、インバータ回路イ、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223、プリント配線板Xの位置関係を示す断面配置図である。
前記のように、加熱コイル220には高周波大電流が流れるので加熱コイル220自体の銅損で発熱し、また、誘導加熱した鍋等からの輻射熱もある。さらに、高周波大電流を通電およびスイッチングするスイッチング素子225a、225bも大きな発熱を有する。そのため、加熱コイル220とプリント配線板Xで囲まれた空間は温度が高くなってしまう。
従って、実施の形態7では、プリント配線板Xの加熱コイルと逆側に、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223を配置し、加熱コイル220やスイッチング素子225a、225bの発熱の影響をプリント配線板Xによって分離している。冷却ファン267の送風する冷却風は、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223を冷却したあと、プリント配線板XのスリットXaを通過し、加熱コイル220、スイッチング素子225a、225bを冷却する。
共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223は、冷却ファン267の送風する冷却風の風上側に配置され、加熱コイル220やスイッチング素子225a、225bの発熱の影響を受けないようにしたため、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223の温度を低くすることができる。そのため、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223を耐熱性の低い安価な素子を使用する事ができる。
以上のように、本実施の形態では、環状導電体220a−6が加熱コイル220やインバータ回路イ等から生じる高周波雑音を抑制するとともに、プリント配線板Xにおいて、スイッチング素子225a、225bと、共振コンデンサ224、及び平滑コンデンサ223とを別な実装面に実装したので、共振コンデンサ224、平滑コンデンサ223を耐熱性の低い安価な素子を使用する事ができる。また、スリットを設けて加熱コイル220等の部品にあたる冷却風の風速が増加するようにしたので、加熱コイル13やインバータ回路イ等を効率良く冷却する事ができる。
実施の形態1乃至7では、夫々の特徴を個々に記載してあるが、これらの実施の形態を適宜組合せて実施しても構わない。また、実施の形態1乃至7では右側の加熱コイルの駆動回路について説明したが、左側の加熱コイルに適用してもよい。また、実施の形態2乃至7については、各実施の形態で説明した以外の本体構成、及び回路構成等は実施の形態1と同様である。
1 加熱調理器本体、5 トッププレート、6L 左加熱源(加熱コイル)、6LM 案内マーク、6R 右加熱源(加熱コイル)、6RM 案内マーク、7 中央加熱源、7M 案内マーク、10 前面操作部、11 操作ボタン、12L 左操作ダイアル、12R 右操作ダイアル、13 中央操作ダイアル、14 右表示灯、15 左表示灯、16 タイマーダイアル、19 加熱室、20 上面操作部、21 右火力設定用操作部、22 左火力設定用操作部、23 中央操作部、34L 左タイマースイッチ、34R 右タイマースイッチ、35L 左液晶表示部、35R 右液晶表示部、36L 物選択スイッチ、36R 物選択スイッチ、40L 左火力表示ランプ、40R 右火力表示ランプ、60 画像表示器、62 接続ケーブル、63 電源接続口、64 流し台、65 壁、66 カバー、70 ドア、71 前面開口、72 窓、73 底板、74 右排気口、75 左排気口、76 ダクト、80 中央表示・入力部、81 画面区域、200 通電制御回路、201 主電源スイッチ、202 商用電源、202A 母線、206L 左加熱源回路、206R 右加熱源回路、207 中央回路、208 グリル回路、220 加熱コイル、220L 左加熱コイル、220R 右加熱コイル、
220a 環状導電体、220b コイルベース、220c フェライト、221 整流ブリッジ回路、221a 入力電流検出回路、221b 入力電圧検出回路、222 コイル、223 平滑化コンデンサ、224 共振コンデンサ、225a スイッチング素子、225b スイッチング素子、225c 部分共振コンデンサ、226a ダイオード、226b ダイオード、228 駆動回路、233 赤外線駆動回路、237 抵抗、238 トランジスタ、239 換気装置、240 フォトダイオード、241 受信回路、
242 制御回路、243 ファンモータ、244 駆動回路、245 駆動回路、246〜257 発光ダイオード、258a〜258l 抵抗、259 接地側接続点、260 冷却用ファン駆動回路、261〜267 冷却用ファン、270 断熱板材、275 上方空間、280 液晶基板、284 放熱フィン、290R 仕切板、311 温度検出回路、372R 放熱フィン、400 予備電源、450 検知手段、502R、502L 高温表示部、503R、503L 高温報知部、504 駆動回路、505 報知手段、510 発光手段、511 駆動回路、512R、512L 発光素子、601 判定回路、FM モータ、LR 左空間部、M ファンモータ、N 被加熱物(鍋)、RR 右空間部、S1〜S7L 温度センサー、SS 対向空間、
ア 直流回路、イ インバータ回路、ウ 負荷回路、X プリント配線板。

Claims (13)

  1. 交流電源の交流電力を直流電力に変換する直流電源回路と、
    前記直流電源回路の出力に接続され前記直流電源回路の直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路と、
    前記インバータ回路の一方の出力に接続された加熱コイル及び前記インバータ回路の他方の出力に接続された共振コンデンサと、
    前記加熱コイルの外周側面を取り囲むように配設した環状導電体と、
    前記加熱コイルの下面に配設して加熱コイルから放射する雑音の漏洩を低減する磁性体と、
    を備え、
    前記インバータ回路は、前記環状導電体の外周の内側、かつ、前記磁性体の下側で、前記加熱コイルとの接続線が短くなるように加熱コイルに近接して配置し、
    前記インバータ回路を構成するスイッチング素子をワイドバンドギャップ半導体で構成することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、SiC、GaNまたはダイヤモンドからなることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記共振コンデンサを、前記環状導電体の外周の内側、かつ、前記磁性体の下側で、前記加熱コイルとの接続線が短くなるように加熱コイルに近接して配置したことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記直流電源回路を構成する平滑コンデンサを、前記環状導電体の外周の内側、かつ、前記磁性体の下側で、前記加熱コイルに近接して配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 送風装置を設け、前記環状導電体を冷却することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記インバータ回路の前記スイッチング素子を前記環状導電体に熱結合させたことを特徴とする請求項5に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記送風手段は、前記スイッチング素子を前記環状導電体に熱結合させた箇所に対して冷却風を当てることを特徴とする請求項6に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記環状導電体の一部に切欠きを設け、前記送風手段により前記切欠きの開口から冷却風を送り込み、前記環状導電体を風路の一部としたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記環状導電体の側面の縦方向の長さを長くし、インバータ回路、または、共振コンデンサ、または、平滑コンデンサの側面を覆うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記共振コンデンサ、または、平滑コンデンサを耐熱性の高い素子を使用することを特徴とする請求項1乃至9のずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記加熱コイルは加熱コイルを固定するためのコイルベースに取付けられ、
    前記インバータ回路、または、前記共振コンデンサ、または、前記平滑コンデンサは共通のプリント配線板に実装され、このプリント配線板が前記コイルベースに取付けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記冷却手段を前記プリント配線板の下側に配置し、前記プリント配線板に設けたスリットを介して前記インバータ回路に冷却風を送ることを特徴とする請求項11に記載の誘導加熱調理器。
  13. (実施の形態7)
    前記プリント配線基板の加熱コイル側に前記インバータ回路が実装され、前記プリント配線基板の加熱コイルと逆側に前記共振コンデンサおよび前記平滑コンデンサが実装されたことを特徴とする請求項11乃至12のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
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