JP4856579B2 - メタクリル酸製造用触媒、その製造方法、およびメタクリル酸の製造方法 - Google Patents

メタクリル酸製造用触媒、その製造方法、およびメタクリル酸の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造するためのメタクリル酸製造用触媒、その製造方法、およびメタクリル酸製造用触媒を用いたメタクリル酸の製造方法に関する。
メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造するメタクリル酸製造用触媒としては、モリブデンおよびリンを含むヘテロポリ酸系触媒が知られている。メタクリル酸製造用触媒としては、例えば、以下の触媒が提案されている。
(1) 比表面積が4〜20m2/g、細孔容積0.08〜0.5ml/gを有する触媒(特許文献1)。
(2) 比表面積が1.0〜10.0m2/g、細孔容積が0.10〜1.0cc/gであり、細孔径直径が1〜10μmおよび0.1〜1μm未満の範囲にそれぞれ集中して分布を有する触媒(特許文献2)。
(3) 触媒成分を二液に分けて短時間で混合し、熟成することなく直ちに噴霧乾燥することを特徴とする触媒(特許文献3)。
(4) 触媒成分元素を含む複数の均一溶液を、0〜25℃の温度範囲内で混合することで調製された触媒(特許文献4)。
(5) 触媒原料溶液を急速に供給し、高速攪拌混合下でドーソン型ヘテロポリ酸塩の沈殿を析出させ、かつ加熱熟成処理を高速攪拌下で行うことを特徴とする触媒(特許文献5)。
(1)、(2)は調製した触媒の成型による活性低下を抑制するための検討であり、触媒組成や調製法によるメタクリル酸の生産性向上については記載されていない。(3)、(4)は触媒成分を含む溶液の混合時間や調製方法に関する検討であり、触媒の比表面積については記載されていない。(5)はドーソン型ヘテロポリ酸を析出させる触媒調製法についての検討であり、ヘテロポリ酸塩をケギン型として析出する場合に関しては記載されていない。また(1)、(2)、(5)の文献では触媒中にCuが含まれていないか、またはMoの原子比率が12のときのCuの原子比率が0.4以上の触媒は記載されていない。
特開昭56−024048号公報 特開昭63−315148号公報 特開平04−182450号公報 特開平05−031368号公報 特開平07−185354号公報
本発明の目的は、メタクリル酸選択率および収率の高いメタクリル酸製造用触媒、メタクリル酸収率の高い触媒を得ることができるメタクリル酸製造用触媒の製造方法、およびメタクリル酸を生産性よく製造できるメタクリル酸の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、モリブデンおよびリンを含むヘテロポリ酸系触媒中のCuの原子比率増加により、触媒表面積あたりのメタクロレインの反応率が向上し、Vの原子比率増加によりメタクリル酸の選択率が向上することを見出した。ただし、従来公知の触媒製造方法では、Cu、Vの原子比率が大きい領域ではBET比表面積が10m2/g未満に減少し、それに伴いメタクロレインの反応率が大きく低下してしまうため、Cuの原子比率が0.4を超える領域に関しては従来検討例がなかった。ところが、触媒成分を含むpHが4以下の水性スラリーまたは水溶液にアルカリ金属化合物を加え、ケギン型ヘテロポリ酸塩を析出させる工程を15℃以下の温度領域で行い、また攪拌装置としてホモジナイザー等の高速回転剪断撹拌機を用いることで、BET比表面積の減少が抑制されることが示された。本発明者らはCu、Vの原子比率が大きい領域においても、このような手法を用いて触媒のBET比表面積を10〜15m2/gに保つことができ、触媒性能が大きく向上することを見出した。
すなわち本発明は、メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造する際に用いられる下記式(1)で表される組成を有する触媒であって、BET比表面積が10〜15m2/gであることを特徴とするメタクリル酸製造用触媒である。
MoabcCudefg ・・・(1)
(式中、Mo、P、V、CuおよびOは、それぞれモリブデン、リン、バナジウム、銅および酸素を表し、Xは、カリウム、ルビジウム、およびセシウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、Yは、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、クロム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタンおよびセリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、a、b、c、d、e、fおよびgは、各元素の原子比を表し、a=12のとき、0.1≦b≦3、0.01≦c≦3、0.4≦d≦1.5、0.01≦e≦3、0≦f≦3であり、gは、前記各元素の原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。)
また本発明は前記のメタクリル酸製造用触媒の製造方法であって、少なくともモリブデン、リン、バナジウムおよび銅を含む水性スラリーまたは水溶液にアルカリ金属化合物を加え、ケギン型ヘテロポリ酸塩を析出させる工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を高収率で製造できるメタクリル酸製造用触媒、その触媒の製造方法、および高収率でメタクリル酸を製造することのできるメタクリル酸の製造方法を提供することができる。
<メタクリル酸製造用触媒>
本発明のメタクリル酸製造用触媒(以下、単に「触媒」とも記す。)は前記式(1)で表される組成であって、触媒のBET比表面積は10〜15m2/gである。Moの原子比率が12のときのCuの原子比率dは0.4≦d≦1.5であり、0.4≦d≦1が好ましい。Vの原子比率cは0.01≦c≦3であり、d/cの比率は0.13≦d/c≦3が好ましく、0.2≦d/c≦2.5が特に好ましい。
本発明の要件として、触媒のBET比表面積を10〜15m2/gに制御する必要がある。本発明における触媒のBET比表面積は窒素吸着法によって測定されたものである。BET比表面積10m2/g未満では触媒活性が低下し、一方15m2/gを超えるとメタクリル酸選択率が低下するため好ましくない。
製造されたメタクリル酸製造用触媒における触媒成分の組成は、例えばアンモニア水に溶解した成分をICP発光分析法と原子吸光分析法で分析することによって酸素以外の組成を分析できる。また窒素ガス吸着法による触媒のBET比表面積は、例えばMicromeritics社製自動比表面積/細孔分布測定装置「TriStar3000」等により測定できる。
<メタクリル酸製造用触媒の製造方法>
本発明のメタクリル酸製造用触媒は、モリブデン、リン、バナジウムおよび銅を含む水性スラリーまたは水溶液にアルカリ金属化合物を加え、ケギン型ヘテロポリ酸塩を析出させる工程を有する製造方法によって製造されたものである。
本発明のメタクリル酸製造用触媒は、例えば、少なくともモリブデン、リンおよびバナジウムを含む水性スラリーまたは水溶液を調製する工程(調製工程)と、水性スラリーまたは水溶液にアルカリ金属化合物を加え、ケギン型ヘテロポリ酸塩を析出させる工程(析出工程)と、析出物を含む液を乾燥して乾燥物を得る工程(乾燥工程)と、乾燥物を賦型して賦型品を得る工程(賦型工程)と、賦型品を熱処理する工程(熱処理工程)とを経て製造される。
(調製工程)
水性スラリーまたは水溶液の調製方法としては、共沈法、蒸発乾固法、酸化物混合法等の公知の方法が挙げられる。各元素の原料としては、各元素の硝酸塩、炭酸塩、酢酸塩、アンモニウム塩、酸化物、ハロゲン化物等が挙げられる。モリブデン原料としては、パラモリブデン酸アンモニウム、三酸化モリブデン、モリブデン酸、塩化モリブデン等が挙げられる。リン原料としては、正リン酸、五酸化リン、リン酸アンモニウム等が挙げられる。バナジウム原料としては、五酸化バナジウム、メタバナジン酸アンモニウム等が挙げられる。銅原料としては、硝酸銅、酸化銅、炭酸銅、酢酸銅等が挙げられる。
水性スラリーまたは水溶液の調製方法としては、簡便である点から、水に各元素の原料を加え、加熱しながら撹拌する方法が好ましい。加熱温度は、80〜130℃が好ましく、90〜130℃が特に好ましい。水性スラリーまたは水溶液のpHが高い場合には、リン酸根や硝酸根を多く含むよう原料を選択し、pHは4以下、より好ましくは2以下とする。
(析出工程)
BET比表面積を10〜15m2/gに制御するには、例えば析出工程において以下の方法を用いることが挙げられる。
まず、調製工程にて加熱された水性スラリーまたは水溶液を冷却する。ついで、水性スラリーまたは水溶液を攪拌しながら水性スラリーまたは水溶液にアルカリ金属化合物を加え、アルカリ塩を析出させる。析出粒子のヘテロポリ酸塩構造は、次の乾燥工程で混合液を蒸発乾固して得られた乾燥物を赤外吸収分析で測定することにより確認できる。得られた析出物がケギン型ヘテロポリ酸塩構造である場合、赤外吸収スペクトルは、1060、960、870、780cm-1付近に特徴的なピークを有する。得られた析出物がドーソン型ヘテロポリ酸塩構造である場合、赤外吸収スペクトルは、1040、1020、930、720、680cm-1付近に特徴的なピークを有する。
水性スラリーまたは水溶液にアルカリ金属化合物を加える際の水性スラリーまたは水溶液の温度は、15℃以下が好ましく、10℃以下がより好ましい。これにより触媒のBET比表面積が10〜15m2/gに制御されやすくなる。水性スラリーまたは水溶液にアルカリ金属化合物を加える際の温度の下限は、水性スラリーまたは水溶液がアルカリ金属化合物の添加に影響を及ぼすような状態にならない限り、特に制限されない。
アルカリ金属化合物としては、セシウム化合物、カリウム化合物、およびルビジウム化合物等が挙げられ、熱安定性の点から、セシウム化合物が好ましい。セシウム化合物としては、重炭酸セシウム、硝酸セシウム、および酸化セシウム等が挙げられる。アルカリ金属化合物の添加量は、目的とする触媒の組成に応じて適宜決定すればよい。
攪拌はできる限り高速で行うのが好ましい。撹拌装置としては、回転翼撹拌機、高速回転剪断撹拌機(ホモジナイザー等)等の回転式撹拌装置、振り子式の直線運動型撹拌機、容器ごと振とうする振とう機、超音波等を用いた振動式撹拌機等の公知の撹拌装置が挙げられる。撹拌装置としては、撹拌の強度を容易に調節でき、工業上簡便である点から、回転翼撹拌機、高速回転剪断撹拌機等の回転式撹拌装置が好ましく、アルカリ塩が析出した後も攪拌を保持でき、BET比表面積が10〜15m2/gに制御された触媒を得ることができる点から、ホモジナイザー等の高速回転剪断撹拌機が特に好ましい。回転式撹拌装置における撹拌翼または回転刃の回転速度は、液の飛散等の不都合が起きない程度に、容器、撹拌翼、邪魔板等の形状、液量等を勘案して適宜調整すればよい。撹拌時の液の温度は、15℃以下が好ましく、10℃以下が特に好ましい。
上記の処理を施した水性スラリーまたは水溶液中の析出物(析出粒子)の平均粒子径は、0.1〜1μmが好ましく、0.1〜0.5μmが特に好ましい。析出粒子の平均粒子径は、レーザ回折式粒径分布測定法にて測定された、体積基準50%径である。また、アルカリ金属化合物を加えてからの撹拌時間は、析出粒子の平均粒子径が0.1〜1μmになるのに十分な時間であれば特に限定されない。
(乾燥工程)
析出粒子を含む液を、加熱して乾燥し、乾燥物を得る。乾燥方法としては、例えば、ドラム乾燥法、気流乾燥法、蒸発乾固法、噴霧乾燥法等の公知の方法が挙げられる。
(賦型工程)
乾燥物の賦型に用いる装置としては、打錠成形機、押出成形機、転動造粒機等の公知の粉体用成形機が挙げられる。賦型品の形状としては、特に制限はなく、球状、リング状、円柱状、星型状等の任意の形状が挙げられる。
(熱処理工程)
熱処理条件としては、特に限定はなく、公知の熱処理条件を適用できる。熱処理は、通常、空気等の酸素含有ガス流通下および/または不活性ガス流通下で、200〜500℃、好ましくは300〜450℃で、0.5時間以上、好ましくは1〜40時間で行う。
以上説明した本発明のメタクリル酸製造用触媒の製造にあっては、Moの原子比率が12のときのCuの原子比率dを0.4≦d≦1.5とし、触媒のBET比表面積を10〜15m2/gとしているため、メタクリル酸選択率および収率の高い触媒を得ることができる。
この理由としては、Cuの原子比率が触媒のケギン型ヘテロポリ酸塩へのヘテロ原子の取り込まれ方に影響を及ぼしており、Moの原子比率が12のときのCuの原子比率dを0.4≦dとすることでメタクリル酸を製造する反応に有効な化学構造が得られるためと推測している。また触媒のBET比表面積を10〜15m2/gとすることで、その効果が最大限発揮されると考えられる。一方、1.5<dとするとBET比表面積の制御が難しく、BET比表面積の小さな触媒が製造されてしまうため触媒活性が低下すると考えられる。
<メタクリル酸の製造方法>
次に、本発明のメタクリル酸の製造方法について説明する。
本発明のメタクリル酸の製造方法は、上記のようにして得られる本発明のメタクリル酸製造用触媒の存在下でメタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造する方法である。
反応は、通常、固定床で行う。また、触媒層は1層でもよく、2層以上でもよい。メタクリル酸製造用触媒は、担体に担持させたものであってもよく、その他の添加成分を混合したものであってもよい。
本発明のメタクリル酸製造触媒を用いてメタクリル酸を製造する際には、メタクロレインおよび分子状酸素を含む原料ガスと、触媒とを接触させる。
原料ガス中のメタクロレイン濃度は、広い範囲で変えることができ、1〜20容量%が好ましく、3〜10容量%が特に好ましい。メタクロレインは、水、低級飽和アルデヒド等の本反応に実質的な影響を与えない不純物を少量含んでいてもよい。
原料ガス中の分子状酸素濃度は、メタクロレイン1モルに対して0.4〜4モルが好ましく、0.5〜3モルが特に好ましい。分子状酸素源としては、経済性の点から、空気が好ましい。必要ならば、空気に純酸素を加えて分子状酸素を富化した気体等を用いてもよい。
原料ガスは、メタクロレインおよび分子状酸素源を、窒素、炭酸ガス等の不活性ガスで希釈したものであってもよい。原料ガスに、水蒸気を加えてもよい。水の存在下で反応を行うことにより、メタクリル酸をより高収率で得ることができる。原料ガス中の水蒸気の濃度は、0.1〜50容量%が好ましく、1〜40容量%が特に好ましい。
原料ガスとメタクリル酸製造用触媒との接触時間は、1.5〜15秒が好ましく、2〜5秒がより好ましい。反応圧力は、大気圧〜数気圧が好ましい。反応温度は、200〜450℃が好ましく、250〜400℃が特に好ましい。
以下、実施例および比較例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例および比較例中の「部」は質量部を意味する。
析出粒子のヘテロポリ酸塩構造は、混合液を蒸発乾固して得られた乾燥物を赤外吸収分析で測定することにより確認した。
メタクリル酸の製造方法において、原料ガスおよび生成物の分析は、ガスクロマトグラフィーを用いて行った。
ガスクロマトグラフィーの結果から、メタクロレインの反応率、メタクリル酸の選択率、およびメタクリル酸の収率を下記式にて求めた。
メタクロレインの反応率(%)=(B/A)×100
メタクリル酸の選択率(%)=(C/B)×100
メタクリル酸の収率(%)=(C/A)×100
式中、Aは供給したメタクロレインのモル数、Bは反応したメタクロレインのモル数、Cは生成したメタクリル酸のモル数である。
〔実施例1〕
純水400部に、三酸化モリブデン100部、メタバナジン酸アンモニウム3.1部、85質量%リン酸水溶液7.3部および硝酸銅5.6部を溶解し、これを攪拌しながら95℃に昇温し、液温を95℃に保ちつつ3時間攪拌した。15℃まで冷却後ホモジナイザーを用いて7000rpmで攪拌しながら、重炭酸セシウム11.2部を純水20部に溶解した溶液を添加してヘテロポリ酸塩を析出させ、さらに15℃で20分間攪拌した。混合液を101℃に加熱し、攪拌しながら蒸発乾固させた。得られた乾燥物中のヘテロポリ酸塩構造は、赤外吸収分析の結果ケギン型であった。この乾燥物を130℃で16時間さらに乾燥させた後、加圧成型により賦型した。得られた賦型品を空気流通下に380℃で5時間熱処理した。
得られた触媒のBET比表面積は13.78m2/gであり、酸素以外の元素組成(以下同じ)は、次の通りであった。
Mo120.451.1Cu0.4Cs1
この触媒を反応管に充填し、メタクロレイン5容量%、酸素10容量%、水蒸気30容量%、窒素55容量%の原料ガスを反応温度290℃、接触時間3.6秒で通じた。メタクロレインの反応率、メタクリル酸の選択率、およびメタクリル酸の収率を表1に示す。
〔比較例1〕
実施例1において、ホモジナイザーの代わりに回転翼撹拌機を用い100rpmで攪拌した以外は、実施例1と同様にしてヘテロポリ酸塩を析出させた。得られた混合液中のヘテロポリ酸塩構造はケギン型であった。該混合液を用いた以外は、実施例1と同様にして実施例1と同じ組成の触媒を得た。得られた触媒のBET比表面積は8.51m2/gであった。
この触媒を用いた以外は、実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行い、メタクロレインの反応率、メタクリル酸の選択率、およびメタクリル酸の収率を求めた。結果を表1に示す。
〔比較例2〕
純水200部に、三酸化モリブデン100部、メタバナジン酸アンモニウム3.1部および85質量%リン酸水溶液7.3部を溶解し、これを攪拌しながら95℃に昇温し、液温を95℃に保ちつつ3時間攪拌した。15℃まで冷却後ホモジナイザーを用いて攪拌しながら、硝酸セシウム11.3部を純水20部に溶解した溶液およびアンモニア水36.3部を加えてヘテロポリ酸塩を析出させ、さらに15℃で20分間攪拌した。その後、液温を70℃に昇温し、硝酸銅5.6部を加えた。得られた混合液を101℃に加熱し、攪拌しながら蒸発乾固させた。得られた乾燥物中のヘテロポリ酸塩構造はドーソン型であった。該乾燥物を130℃で16時間さらに乾燥させた後、加圧成型により賦型した。得られた賦型品を空気流通下に380℃で5時間熱処理した。
得られた触媒のBET比表面積は6.13m2/gであり、酸素以外の元素組成は次の通りであった。
Mo120.451.1Cu0.4Cs1
この触媒を用いた以外は、実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行い、メタクロレインの反応率、メタクリル酸の選択率、およびメタクリル酸の収率を求めた。結果を表1に示す。
〔実施例2〕
実施例1において、硝酸銅の量を5.6部から8.4部に変更した以外は、実施例1と同様にして乾燥物を得た。得られた乾燥物中のヘテロポリ酸塩構造はケギン型であった。該乾燥物を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒を製造した。得られた触媒のBET比表面積は13.22m2/gであり、酸素以外の元素組成は次の通りであった。
Mo120.451.1Cu0.6Cs1
この触媒を用いた以外は、実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行い、メタクロレインの反応率、メタクリル酸の選択率、およびメタクリル酸の収率を求めた。結果を表2に示す。
〔実施例3〕
実施例1において、硝酸銅の量を5.6部から14.0部に変更した以外は、実施例1と同様にして乾燥物を得た。得られた乾燥物中のヘテロポリ酸塩構造はケギン型であった。該乾燥物を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒を製造した。得られた触媒のBET比表面積は11.35m2/gであり、酸素以外の元素組成は次の通りであった。
Mo120.451.1Cu1Cs1
この触媒を用いた以外は、実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行い、メタクロレインの反応率、メタクリル酸の選択率、およびメタクリル酸の収率を求めた。結果を表2に示す。
〔実施例4〕
実施例1において、硝酸銅の量を5.6部から14.0部に変更し、ホモジナイザーの代わりに回転翼撹拌機を用いた以外は、実施例1と同様にして乾燥物を得た。得られた乾燥物中のヘテロポリ酸塩構造はケギン型であった。該乾燥物を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒を製造した。得られた触媒のBET比表面積は10.34m2/gであり、酸素以外の元素組成は次の通りであった。
Mo120.451.1Cu1Cs1
この触媒を用いた以外は、実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行い、メタクロレインの反応率、メタクリル酸の選択率、およびメタクリル酸の収率を求めた。結果を表2に示す。
〔実施例5〕
実施例1において、硝酸銅の量を5.6部から14.0部、メタバナジン酸アンモニウムの量を3.1部から4.1部に変更した以外は、実施例1と同様にして乾燥物を得た。得られた乾燥物中のヘテロポリ酸塩構造はケギン型であった。該乾燥物を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒を製造した。得られた触媒のBET比表面積は10.10m2/gであり、酸素以外の元素組成は次の通りであった。
Mo120.61.1Cu1Cs1
この触媒を用いた以外は、実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行い、メタクロレインの反応率、メタクリル酸の選択率、およびメタクリル酸の収率を求めた。結果を表2に示す。
〔比較例3〕
実施例1において、硝酸銅の量を5.6部から2.8部に変更した以外は、実施例1と同様にして乾燥物を得た。得られた乾燥物中のヘテロポリ酸塩構造はケギン型であった。該乾燥物を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒を製造した。得られた触媒のBET比表面積は12.51m2/gであり、酸素以外の元素組成は次の通りであった。
Mo120.451.1Cu0.2Cs1
この触媒を用いた以外は、実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行い、メタクロレインの反応率、メタクリル酸の選択率、およびメタクリル酸の収率を求めた。結果を表2に示す。
〔比較例4〕
実施例1において、硝酸銅の量を5.6部から28.0部に変更した以外は、実施例1と同様にして乾燥物を得た。得られた乾燥物中のヘテロポリ酸塩構造はケギン型であった。該乾燥物を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒を製造した。得られた触媒のBET比表面積は10.35m2/gであり、酸素以外の元素組成は次の通りであった。
Mo120.451.1Cu2Cs1
この触媒を用いた以外は、実施例1と同様にしてメタクリル酸の製造を行い、メタクロレインの反応率、メタクリル酸の選択率、およびメタクリル酸の収率を求めた。結果を表2に示す。
以上の結果から、Moの原子比率が12のときのCuの原子比率dが0.4≦d≦1.5、触媒のBET比表面積が10〜15m2/gであり、触媒成分を含む水性スラリーにアルカリ金属化合物を加えてケギン型ヘテロポリ酸塩を析出させる事によって得られた触媒は、メタクロレインの反応率を大きく増加させ、高い収率でメタクリル酸を製造することができる。一方、触媒のBET比表面積が10m2/g未満である比較例1の触媒やヘテロポリ酸塩構造がドーソン型である比較例2の触媒は、いずれも触媒活性が低下していた。またCuの原子比率dを0.4≦d≦1.5とすることで、実施例1〜5に見られるように非常に高いメタクロレイン反応率を有する触媒を得ることができるのに比べ、d<0.4またはd>1.5である比較例3、4の触媒はいずれもメタクロレイン反応率は低い値となっていた。
Figure 0004856579
Figure 0004856579
本発明のメタクリル酸製造用触媒は、メタクリル酸選択率および収率が高く、メタクリル酸の製造に有用である。

Claims (3)

  1. メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造する際に用いられる下記式(1)で表される組成を有する触媒であって、BET比表面積が10〜15m2/gであることを特徴とするメタクリル酸製造用触媒。
    MoabcCudefg ・・・(1)
    (式中、Mo、P、V、CuおよびOは、それぞれモリブデン、リン、バナジウム、銅および酸素を表し、Xは、カリウム、ルビジウム、およびセシウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、Yは、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、クロム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、アルミニウム、ガリウム、ゲルマニウム、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタンおよびセリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を表し、a、b、c、d、e、fおよびgは、各元素の原子比を表し、a=12のとき、0.1≦b≦3、0.01≦c≦3、0.4≦d≦1.5、0.01≦e≦3、0≦f≦3であり、gは、前記各元素の原子比を満足するのに必要な酸素の原子比である。)
  2. 少なくともモリブデン、リン、バナジウムおよび銅を含む水性スラリーまたは水溶液にアルカリ金属化合物を加え、ケギン型ヘテロポリ酸塩を析出させる工程を含むことを特徴とする請求項1記載のメタクリル酸製造用触媒の製造方法。
  3. 請求項1記載のメタクリル酸製造用触媒を用いて、メタクロレインを分子状酸素により気相接触酸化してメタクリル酸を製造するメタクリル酸の製造方法。
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