JP3391532B2 - メタクリル酸製造用触媒の製造方法 - Google Patents

メタクリル酸製造用触媒の製造方法

Info

Publication number
JP3391532B2
JP3391532B2 JP33157393A JP33157393A JP3391532B2 JP 3391532 B2 JP3391532 B2 JP 3391532B2 JP 33157393 A JP33157393 A JP 33157393A JP 33157393 A JP33157393 A JP 33157393A JP 3391532 B2 JP3391532 B2 JP 3391532B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
methacrylic acid
producing
mixing
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33157393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07185354A (ja
Inventor
利明 宇井
顕仙 奥迫
功一 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP33157393A priority Critical patent/JP3391532B2/ja
Publication of JPH07185354A publication Critical patent/JPH07185354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3391532B2 publication Critical patent/JP3391532B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は気相接触酸化反応による
メタクリル酸の製造用触媒の改良に関する。詳しくはメ
タクロレイン、イソブタン、イソ酪酸、イソブチルアル
デヒドなどを分子状酸素で気相接触酸化してメタクリル
酸を製造するために用いられるヘテロポリ酸系触媒の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】メタクロレインを気相接触酸化してメタ
クリル酸を製造するための触媒は数多く提案されており
(例えば、特開昭50-101316 号、特開昭50-142510 号、
特開昭59-4445 号など)、すでにその一部は工業規模の
生産に用いられている。また、イソ酪酸の酸化脱水素
(特開昭57-72935号など)、イソブチルアルデヒドの酸
化(特開昭57-144238 号など)によるメタクリル酸の製
造のための触媒もよく知られている。更にイソブチレン
又は第三級ブタノールを酸化してメタクリル酸、メタク
ロレインを製造するための触媒(特開昭55-127328
号)、イソブタンを直接酸化してメタクリル酸、メタク
ロレインを製造するための触媒(特開平2-42032号な
ど)が提案されている。
【0003】これらの反応に用いられる触媒としては、
いずれもモリブデンおよび燐を主成分とするヘテロポリ
酸及び/又はその塩の構造を有するものが有効であるこ
とが知られており、組成に関してはバナジウムによるモ
リブデンの一部置換、銅、アンチモン、ヒ素などの助触
媒成分の添加等の改良が提案されている。
【0004】調製法に関しても環状アミンの使用等、種
々の改良がなされている。触媒原料の混合条件について
は加熱下で行うことが知られており、80℃程度以上
(特開平4-7037号、特開平4-63139 号など)で行うこと
が提案されている。更にラインミキサーを使用して混合
した後、すぐに噴霧乾燥する調製法も知られている(特
開平4-182450号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の知られている触媒の問題点は、すでに実用化されてい
るメタクロレインの酸化においても、反応収率(活性と
選択性)と触媒寿命の両者を満足させる点で必ずしも十
分でないことである。例えばアクロレインからアクリル
酸を製造する触媒に較べ、反応の選択性が低いばかりで
なく反応活性と寿命が十分でなく、したがって大量の触
媒が必要となり設備費用と触媒コストの負担が大きいの
が現状である。イソブタン、イソ酪酸などを原料とする
方法も未だに工業化出来ていないのも触媒の性能が十分
でないことが大きな理由の一つである。
【0006】本発明者らは、先に触媒前駆体としてドー
ソン型のヘテロポリ酸塩を成分とするスラリーを調製
し、濃縮乾燥、焼成することによりケギン型ヘテロポリ
酸の触媒とすることにより上記目的を改良する触媒が得
られることを提案した(特開平4-63139 号)。本発明の
課題はこの触媒を更に改良して、より高い反応活性、選
択性、触媒強度と長い触媒寿命を合わせもつ触媒を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を達成するためにヘテロポリ酸系触媒の改良について鋭
意検討した結果、触媒前駆体であるドーソン型のヘテロ
ポリ酸塩の調製工程を改良することで上記の課題を達成
することを見いだし、本発明を完成するに到った。
【0008】 すなわち本発明は一般式 Pa Mobc Asd
efg (式中、P、Mo、V、As及びOはそれぞれ燐、モリ
ブデン、バナジウム、ヒ素及び酸素を表し、Xはルビジ
ウム、セシウム及びタリウムからなる群より選ばれた少
なくとも一種の元素を表し、Yは銅、銀、ビスマス、
鉄、コバルト、アンチモン、ランタン及びセリウムから
なる群より選ばれた少なくとも一種の元素を表し、また
添字a、b、c、d、e、f及びgは各元素の原子比を
表し、b=12としたとき、a、c及びeは0(ゼロ)
を含まない3以下の値であり、d及びfは0を含む3以
下の値であり、gはO以外のそれぞれの元素の酸化状態
および原子比によって定まる数値である)で示されるヘ
テロポリ酸の部分中和塩からなるメタクリル酸製造用触
媒を、該触媒成分を少なくとも二種の触媒原料溶液と
し、該触媒原料溶液を混合し、混合液にアンモニウム根
並びに硝酸根及び/又は硫酸根を存在させて触媒前駆体
であるドーソン型ヘテロポリ酸塩の沈澱を析出させ、得
られるスラリー溶液を加熱熟成処理し、濃縮乾燥し、次
いで不活性ガス中で焼成することにより、製造する方法
において、前記触媒原料溶液の混合を、8分以内に行う
こと、前記触媒原料溶液の混合を、攪拌混合槽もしくは
ラインミキサーを用い、混合状態を表す指標である混合
時間が25sec以内で攪拌して行うか、高速回転剪断
攪拌機を用い、速度勾配が3000〜12000sec
-1 で攪拌して行うか、又はエレメント数3以上のスタテ
ィックミキサーを用いて行うこと、及び前記スラリー溶
液の加熱熟成処理を、加圧攪拌混合槽を用い、混合状態
を表す指標である混合時間が25sec以内で攪拌して
行うことを特徴とするメタクリル酸製造用触媒の製造方
法である。
【0009】本発明の触媒の基本的な構造は従来からよ
く知られているリンモリブデン酸のルビジウム,セシウ
ム,タリウムによる部分中和塩であるが、さらには必須
成分としてバナジウム、銅を含んでいる。他の成分とし
てヒ素はメタクリル酸選択性の向上に有効であり、この
目的のために添加することが推奨される。これらの元素
を含む触媒が有効であることはすでに知られている所で
あるが、本発明の特定の触媒調製条件と組み合わせるこ
とにより、その有効性はさらに向上する。上記の元素以
外に、アンチモン、銀、銅、鉄、コバルト、ランタン、
セリウム等の元素を任意成分として添加することが可能
である。
【0010】本発明において、触媒原料溶液を混合して
触媒前駆体であるドーソン型ヘテロポリ酸塩の沈澱を析
出させ、得られるスラリー溶液を加熱熟成処理する際
に、アンモニウム根並びに硝酸根及び/又は硫酸根を存
在させることが必須である。これらは通常、触媒原料と
して、又は触媒原料溶液に添加することによって存在さ
せる。
【0011】原料としては下記のものが使用可能であ
る。モリブデンおよびアンモニウムの原料としてはモリ
ブデン酸アンモニウムが適当であるが、酸化モリブデ
ン、リンモリブデン酸等とアンモニアまたはアンモニウ
ム塩との組合せで用いてもよい。バナジウムとしては五
酸化バナジウム、メタバナジン酸アンモニウム、蓚酸バ
ナジル、モリブドバナド燐酸等を用いることができる。
【0012】燐およびヒ素は燐酸、ヒ酸を用いるのが一
般的であるが、燐酸アンモニウムなど他の必須元素の塩
などの形で用いてもよい。硝酸根又は硫酸根の原料とし
てはルビジウム、セシウム、タリウムおよび任意成分の
いずれかを硝酸塩又は硫酸塩にするか、あるいは硝酸、
硝酸アンモニウム又は硫酸、硫酸アンモニウム等の硝酸
根含有化合物を添加するかによって行われる。硝酸根又
は硫酸根が原料のいずれかに存在すれば、他のルビジウ
ム、セシウム、タリウムおよび任意成分は塩化物、炭酸
塩、水酸化物、燐酸塩等を用いることもできる。
【0013】上記触媒原料は少なくとも二種の水溶液又
は懸濁溶液とし、この溶液を混合して沈澱を析出させ
る。触媒原料溶液を調製する際に、触媒前駆体であるド
ーソン型ヘテロポリ酸塩が析出しなければ、触媒原料を
どのように混合して原料溶液とするかは特に制限される
ものではないが、通常、モリブデン原料溶液とモリブデ
ン原料を除く原料溶液の二溶液が調製される。なお、バ
ナジウムについてはモリブデン原料を除く原料溶液に加
えて若しくは別溶液として同時に、又は他の原料溶液を
混合して触媒前駆体であるドーソン型ヘテロポリ酸塩が
析出した後に加えても良い。
【0014】これらの原料溶液の混合条件、すなわち混
合温度、供給速度、混合時の撹拌条件が触媒性能に多大
の影響を与える。
【0015】混合温度については室温〜80℃、好まし
くは室温〜50℃の温度で混合するのが良い。混合につ
いては両者をできる限り早くする方が有利である。すな
わち、その触媒組成比の割合で存在する少なくとも二種
の触媒原料溶液を8分以内、好ましくは5分以内、さら
に好ましくは2分以内に供給し、混合するのが良い。V
成分についてはこの時間にこだわることなく添加するこ
とができる。
【0016】工業的な規模で触媒調製を行う場合、一方
の触媒原料溶液に他方の触媒原料溶液を加える回分法で
多量の液の供給、混合を一度に短時間で行うのは困難で
あるが、この場合は触媒原料溶液を分割して少量づつ短
時間で供給、混合し、後で合わせても良いし、二種の触
媒原料溶液を所定流量で連続して併注して行っても良
い。V原子以外の触媒原料溶液がその組成比の割合で均
一に供給、混合されて沈澱を生成するのであれば問題な
く実施できる。
【0017】撹拌についてもできる限り高速で行うのが
よい。具体的には、一般的に用いられている所謂槽型の
攪拌混合槽、ラインミキサー、スタティックミキサー、
更にはホモミキサー、ホモジナイザー、パイプラインホ
モミキサー等で総称される高速回転剪断攪拌機等を用い
て行われる。高速回転剪断攪拌機は、高速回転する特殊
形状のタービン又はローターとその外周部に回転部から
2mm以下のクリアランスを隔てて設けられたステータ
ー又はスクリーンから構成されており、周速約1〜40
m/secで高速回転するタービン(ローター)とステ
ーター(スクリーン)の間で生じる剪断力、圧力変動、
キャビテーション、衝突力等の機械的エネルギーによる
攪拌である。高速回転剪断攪拌機としては、T.Kホモ
ミキサー、T.Kパイプラインホモミキサー(特殊機化
工業株式会社製)、クレアミックス(エム・テクニック
株式会社製)ポリトロンホモジナイザー(KINEMA
TICA)、スープラトン(月島機械株式会社製)等の
機種が挙げられる。攪拌機、攪拌翼の形状等は特に限定
されるものではなく、高速攪拌ができるものであれば特
に限定されるものではない。
【0018】攪拌状態を表す指標として、通常、単位体
積当たりの攪拌所要動力がある。しかし、攪拌所要動力
は同じでも粘度変化、邪魔板の有無及び攪拌翼の形状が
異なることによって混合状態が異なることがある。本発
明において触媒前駆体のスラリーの熟成中に著しい粘土
変化を起こすので、攪拌所要動力で攪拌状態を正確に表
すことは困難であるが、攪拌混合槽において、触媒前駆
体であるドーソン型ヘテロポリ酸塩の沈澱が析出直後の
撹拌所用動力は約0.1Kw/m3 以上、好ましくは約
0.25Kw/m3 以上、より好ましくは約0.5Kw
/m3 以上で行われる。
【0019】本発明においては攪拌状態を表す指標とし
て、攪拌混合槽またはラインミキサーでは、完全混合が
達成されるまでの時間である混合時間[sec](定義
は化学工学便覧 第五版 896頁を参照)、およびホ
モミキサー等を用いた高速回転剪断攪拌の場合には速度
勾配[sec-1](定義はフルイド・ミキシング・テク
ノロジー(Fluid Mixing Technology) ,24頁 (1983) ,
McGraw-Hill Publica-tion社刊行を参照)を用いる。
【0020】本発明では、攪拌混合槽またはラインミキ
サーを用いた場合には混合時間が約3〜25sec、好
ましくは約5〜10sec以内の攪拌を行う。混合時間
は短い方が好ましいが約3sec以下を実現するのは困
難であるし、必要以上のエネルギーを要するので実際上
意味がない。高速回転剪断攪拌機を用いた場合には速度
勾配が約3000〜12000sec-1、好ましくは約
5000〜10000sec-1の攪拌を行う。約120
00sec-1を越えて行うことは必要以上のエネルギー
を要するので実際上意味がない。またスタティックミキ
サーを用いた場合も上記と同等の攪拌性能を有する装置
とする必要があり、この場合は3エレメント数以上のス
タティックミキサーを用いる必要がある。
【0021】このような攪拌によって、析出するドーソ
ン型ヘテロポリ酸塩の2次粒子の平均粒径は約20μ以
下のものが得られる。触媒原料溶液の供給速度が遅くて
も、混合時の撹拌速度が遅くても、析出するドーソン型
ヘテロポリ酸塩の2次粒子径が大きくなるため、次に行
われる加熱熟成処理に悪影響を及ぼし、触媒性能が低下
する。なお、粒径の測定値は前処理等によって異なる
が、本発明においては、溶媒として水を用い、マグネチ
ックスタラーで300rpm以上で少なくとも5分以上
攪拌し、スラリーを分散させたものをサンプルとし、こ
れを遠心沈降式の粒度分布測定装置で測定した値であ
る。
【0022】混合後、得られたスラリーは約100〜2
00℃で1hr以上加熱熟成処理される。加熱熟成処理
が約100℃以下の場合はメタクリル酸への転化率が低
い触媒になってしまう。また約200℃以上にしても効
果が無いばかりか,加熱熟成処理設備が高価なものとな
ってしまう。加熱熟成処理の役割は、2次粒子の粉砕と
スラリー中の各触媒成分原子の析出、再溶出、つまり、
析出粒子(固相)と液相間の組成配分を変化させ、該触
媒が該反応に適切な固相、液相組成を持つスラリーにす
ることである。この加熱熟成処理によって2次粒子の平
均粒径は約4μ以下になる。
【0023】混合析出によって2次粒子の平均粒径が2
0μ以上の粒子が析出した場合、加熱熟成によっても粒
子の粉砕が起こりにくく、したがってスラリー中の固相
と液相間の組成配分の変化が起こりにくい。スラリー中
の固相と液相間の組成配分の変化は特にV原子において
顕著である。本触媒の場合、V原子がいかに固相に取り
込まれるかが触媒性能を左右する要因である。固相への
V原子の取り込み量はV仕込組成にも依存するが、Mo
原子12に対して、少なくともV原子0.2以上が加熱
熟成処理の終了時点では固相にとりこまれていることが
好ましく、本発明の方法によってこれは達成される。
【0024】加熱熟成処理時間は約1hr以上で有れば
とくに制限されないが、通常は約1〜50時間である。
これ以上の時間処理してもそれに見合う効果がない。加
熱熟成処理は、通常のオートクレーブなどの加圧攪拌混
合容器で撹拌しながら実施されるが、その際の撹拌条件
も触媒の性能に多大な影響を与える。熟成処理時も触媒
原料溶液を混合して触媒前駆体であるドーソン型ヘテロ
ポリ酸塩を析出させると同様の高速攪拌が必要である。
加熱熟成処理では2次粒子の粉砕があるため、熟成が進
行するにつれ、スラリーの粘度は向上してくる。したが
って高速で撹拌しないと、熟成槽内の温度分布、粒度分
布が不均一になり、再現性よく高活性触媒を得ることは
できない。なお、触媒原料溶液の混合析出と加熱熟成処
理は同一の反応器にて処理することは可能である。
【0025】加熱熟成処理が終わったスラリーは公知の
方法、すなわち箱型乾燥機、ドラム乾燥機、噴霧乾燥
機、バンド乾燥機、赤外乾燥機、気流乾燥機等で濃縮乾
燥される。乾燥後の固体はドーソン型のヘテロポリ酸塩
となっている。これを約150〜350℃程度で加熱す
るとケギン型のヘテロポリ酸塩に転移するとともに,共
存する硝酸アンモニウム等の中和生成物が除去される。
この加熱の工程は公知の装置で実施されるが、硝酸アン
モニウムの急激な分解による触媒活性および強度への悪
影響を避けるため、約10mm以下に分割した形状のヘテ
ロポリ酸塩を数時間かけて加熱することが望ましい。
【0026】この段階で得られたヘテロポリ酸はアンモ
ニウム、X成分(ルビジウム等)との混合塩となってお
り、このままでは固体酸の性質がなく活性が低いので焼
成して活性化する。焼成は窒素などの不活性ガス雰囲気
中約400〜500℃、好ましくは約420〜450℃
の温度で焼成する。これによりほぼすべてのアンモニウ
ム成分が脱離し、プロトン酸となり高活性を発現する。
空気中で焼成した場合には、約400℃以上ではヘテロ
ポリ酸の分解、焼結がおこって活性が低くなり、約40
0℃以下ではアンモニウム根が多く残留してしまうため
やはり活性が低い。約400℃以下の温度の空気中で焼
成を行った後、約400〜500℃は不活性ガス雰囲気
中で行っても良い。不活性ガス中で焼成した後、空気中
で約400℃以下で焼成することは差し支えない。むし
ろ空気中で約400℃以下で焼成すると選択率が向上す
る。
【0027】本発明の触媒はメタクロレインの酸化をは
じめ種々の原料の酸化によるメタクリル酸の製造に用い
られるが、使用にあたっては触媒単独、またはαアルミ
ナ、シリカ、シリコンカーバイト等の低表面積担体に担
持または希釈混合した形で用いられ、円柱状、球状、リ
ング状、クローバー状、歯車状、塊状等に成形して用い
られる。反応形式は特に制限されるものではなく、固定
床、流動床,移動床などが用いられるが、触媒形状は反
応形式によって適宜選択される。
【0028】これらの形状に成形するための方法は公知
の成形法、すなわち打錠成形、転動造粒、押出成形、流
動造粒、噴霧造粒等の方法が用いられる。成形性の改良
あるいは成形体の活性、強度向上のためにグラファイ
ト、ステアリン酸、ガラス繊維等各種の添加物を成形時
に添加してもかまわない。
【0029】本発明で得られる触媒の物性は一般に、表
面積が約1〜20 m2 /g、成形後の細容積が約0.1〜
0.4cm3 /g、細孔半径が約500〜10000Å、圧
壊強度は1kg以上である。
【0030】本発明の触媒を用いて、メタクロレインを
気相で接触酸化してメタクリル酸を製造する場合、使用
される原料としては必ずしも純粋のメタクロレインであ
る必要はなく、イソブチレンやターシャリーブタノール
を気相接触酸化した得られたメタクロレイン含有ガスで
も、また液相法で得られたメタクロレインを気化したも
のでも良い。酸素源は純粋な酸素でも良いが、工業的に
は空気が使用される。その他の希釈ガスとしては、窒
素、二酸化炭素、水蒸気等を用いることができる。
【0031】反応原料ガス中のメタクロレイン濃度は約
1〜10%、メタクロレインに対する酸素の比は約1〜
5程度が用いられる。原料ガスの空間速度は約500〜
5000h-1の範囲,反応温度は約260〜340℃程
度が好ましい。反応圧力は常圧付近または若干の加圧下
で行われるのが普通である。
【0032】また本発明の触媒を用いて、イソブタンを
直接酸化してメタクリル酸、メタクロレインを製造する
場合は、原料ガス中のイソブタン濃度は約15%以上の
高濃度の方がよい。酸素源としては純酸素、酸素富化空
気、空気等が用いられる。
【0033】イソブタンに対する酸素の比は約0.2〜
2程度が適当である。反応ガス中には水蒸気を約3〜3
0%の範囲で含有することが望ましい。原料ガス中に窒
素、二酸化炭素、一酸化炭素等の希釈ガスが含まれてい
てもよい。この反応では転化率はさほど高くできないの
で、未反応イソブタンおよび場合により酸素は回収して
再循環される。副生メタクロレインは再循環するか別の
反応器に導きメタクリル酸に酸化する。空間速度は約3
00〜3000h-1、反応温度は約270〜340℃程
度が好ましい。反応圧力は常圧または加圧下で行われ
る。
【0034】本発明の触媒は、イソ酪酸の酸化脱水素、
イソブチルアルデヒドの酸化によるメタクリル酸製造に
も用いることが出来る。またイソブチレンから一段でメ
タクリル酸を製造する際にも用いることが可能である。
これらの反応ではメタクロレインの酸化と同様な反応条
件が採用できる。
【0035】
【発明の効果】本発明の方法で得られる触媒はメタクリ
ル酸の製造において、従来の触媒よりも高い反応活性、
選択性、良好な強度と長い触媒寿命を有している。とく
に反応活性、選択性が高いため、その工業的な意義は極
めて大きい。
【0036】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定
されるものではない。転化率、および選択率の定義は下
記のとおりである。 転化率=〔(反応メタクロレイン モル数)÷(供給メタクロレイン モ
ル数)〕×100 選択率=〔(生成メタクリ酸 モル数)÷(反応メタクロレイン モ
ル数)〕×100 撹拌所用動力(永田の式で計算)は攪拌混合初期の低粘
度(20cp)での値を示す。
【0037】実施例1 イオン交換水4800gに85%燐酸450g、燐酸銅
Cu3(PO4)2 3H2O130g、硝酸セシウム819g、60
%砒酸水溶液284gを加え、40℃に保持して撹拌溶
解し、均一な水溶液(A液と称する)とした。2段パド
ル翼をつけた撹拌機を有するステンレス製20Lジャケ
ット付き攪拌混合槽(直径260mmφ、丸底)にイオン
交換水6990gを仕込み 温度を40℃に保持した。
そこにモリブデン酸アンモニウム〔(NH4)6Mo7O32・4H2O
〕6356gを添加し、撹拌溶解し水溶液(B液と称
する)とした。
【0038】2段パドル翼の撹拌速度を150rpm
(混合時間15.7sec、撹拌所用動力0.12Kw
/m3 )で撹拌下、A液を2分間で全量注入して沈澱を
析出させてスラリーとした後、五酸化バナジウム137
gを添加した。なお、沈澱析出時の粒子の粒径分布を遠
心沈降式の粒径分布測定装置にて測定したところ、2次
粒子の平均粒径は15μであった。
【0039】撹拌速度を200rpm(混合時間11.
8sec、撹拌所用動力0.28Kw/m3 )で撹拌下
に、ジャケットにスチームを流して125℃に加熱し、
熟成処理を42時間行ったところ、粘度4740cp、
2次粒子の平均粒径が2.6μのスラリーになった。ス
ラリー固相へのV原子の取り込み量は、Mo原子12に
対して0.22原子であった。得られたスラリーをバッ
トに移し120℃で乾燥機中で水分を蒸発させた。この
段階の乾固物は、X線回折の結果、いわゆるドーソン型
のヘテロポリ酸構造であった。
【0040】乳鉢で粉砕した乾固物100部に対し、水
30部およびガラス繊維4部を加えて混錬後、金型を用
い押出成形し、直径5mm、長さ約7mmの成形触媒原料を
得、これを120℃で乾燥後、窒素雰囲気中で435℃
で焼成した。この段階の触媒はX線回折および赤外吸収
分析の結果、ケギン型のヘテロポリ酸構造であった。こ
れを更に空気中で390℃で焼成し、触媒を得た。な
お、この触媒の組成は、成形のために加えたガラス繊維
成分及び酸素原子を除き、P1.5 Mo120.5 As0.4
Cu0.3 Cs1.4 である。
【0041】この触媒9mlを内径15mmのガラス製反応
管に充填し、メタクロレイン4モル%、酸素12モル
%、水蒸気16モル%、残りが窒素からなる組成の原料
ガスを空間速度(STP基準)670h-1で反応管を通
し、反応温度290℃で活性試験を行った。その結果メ
タクロレイン転化率90.5%、メタクリル酸選択率8
3.7%、メタクリル酸収率75.8%であった。
【0042】比較例1 実施例1において、B液を別の撹拌混合槽(混合時間4
4.4sec、撹拌所用動力0.03Kw/m3 )を用
い、A液を30分間かけて滴下し、平均粒径25μの2
次粒子を有するスラリーを得た。これ以外は実施例1と
同様に触媒を調製し、活性試験を行った。ただし、この
スラリーは実施例1と同様の加熱熟成処理を行っても、
全く粘度は向上しなかった。また、スラリー固相へのV
原子の取り込み量は、Mo原子12に対して0.17と
少なかった。活性試験の結果、メタクロレイン転化率9
3.8%、メタクリル酸選択率79.1%、メタクリル
酸収率73.7%であった。
【0043】比較例2 実施例1において、B液の入っている20Lジャケット
付き攪拌混合槽の2段パドル翼の撹拌速度を75rpm
(混合時間31.3sec、撹拌所用動力0.02Kw
/m3 )に設定し、撹拌下、A液を2分間で全量注入
し、平均粒径40μの2次粒子を有するスラリーを得
た。これ以外は実施例1と同様に触媒を調製し、活性試
験を行った。熟成終了時のスラリー固相へのV原子の取
り込み量は、Mo原子12に対して0.19であった。
活性試験の結果、メタクロレイン転化率89.9%、メ
タクリル酸選択率82.4%,メタクリル酸収率74.
1%であった。
【0044】実施例2 実施例1において、B液の入っている20Lジャケット
付き攪拌混合槽の2段パドル翼の撹拌速度を250rp
m(混合時間9.4sec、撹拌所用動力0.55Kw
/m3 )に設定し、撹拌下、A液を2分で全量注入し、
平均粒径7μの2次粒子を有するスラリーを得た。これ
以外は実施例1と全く同様に触媒を調製し、活性試験を
行った。熟成終了時のスラリー固相へのV原子の取り込
み量はMo原子12に対して0.28であり、2次粒子
の平均粒径は3.3μであった。活性試験の結果、メタ
クロレイン転化率91.8%、メタクリル酸選択率8
3.9%、メタクリル酸収率77.0%であった。
【0045】実施例3 イオン交換水4800gに85%燐酸450g、燐酸銅
Cu3(PO4)2 3H2O130g、硝酸セシウム819g、60
%砒酸水溶液284gを加え、40℃に保持して溶解撹
拌し、均一な水溶液(A液と称する)とした。40℃に
保持したイオン交換水6990gにモリブデン酸アンモ
ニウム〔(NH4)6Mo7O32・4H2O 〕6356gを添加し、撹
拌溶解し水溶液(B液と称する)とした。A液とB液を
それぞれ10分割し、40℃に保温して保存しておい
た。
【0046】アンカー翼をつけたガラス製2Lジャケッ
ト付きセパラブルフラスコのジャケットに50℃の温水
を循環させ、さらに200rpmで撹拌した。そこにA
液とB液を10分割したものを2分間で並注し(混合時
間12sec、撹拌所用動力0.26Kw/m3 )沈澱
を析出させスラリーとし、さらに2分間撹拌を継続した
後、2段パドル翼をつけた撹拌機を有するステンレス製
20Lジャケット付き攪拌混合槽に移送する操作を10
回繰り返した。その後、五酸化バナジウム137gを添
加し、実施例1と同様の加熱熟成処理、乾燥、成形、焼
成して触媒を調製し、活性試験を行った。熟成終了時の
スラリー固相へのV原子の取り込み量は、Mo原子12
に対して0.22であった。活性試験の結果、メタクロ
レイン転化率94.0%、メタクリル酸選択率80.7
%、メタクリル酸収率75.9%であった。
【0047】実施例4 実施例3と同様の操作でA液とB液を調製した後、50
00rpmで回転しているホモミキサー(特殊機化工業
(株)製 モデル−M)に、フィードポンプを用いてA
液は185ml/min 、B液は304ml/min で並注し、
沈澱を析出させスラリーを生成した。この高速回転剪断
攪拌の速度勾配は7850sec-1であった。スラリー
はホモミキサー内で20秒滞留した後、2段パドル翼を
つけた撹拌機を有するステンレス製20Lジャケット付
き攪拌混合槽に移送した。上記の操作を30分で終了し
た後、五酸化バナジウム137gを添加し、実施例1と
同様の加熱熟成処理、乾燥、成形、焼成して触媒を調製
し、活性試験を行った。熟成終了時のスラリー固相への
V原子の取り込み量は、Mo原子12に対して0.21
であった。活性試験の結果、メタクロレイン転化率9
1.2%、メタクリル酸選択率84.9%、メタクリル
酸収率77.4%であった。
【0048】比較例3 実施例4と同様の操作で沈澱を析出し、スラリーを調製
し、五酸化バナジウムを添加して加熱熟成を行ったが、
加熱熟成時の撹拌速度を200rpm(混合時間11.
8sec、撹拌所用動力で0.28Kw/m3 )から7
5rpm(混合時間31.3sec、撹拌所用動力0.
02Kw/m3 )に低下させて加熱熟成処理を開始し
た。熟成開始後よりスラリー粘度が向上し、5時間後に
は1100cpに達したが、槽内の温度(125℃)が
低下し始め、熟成開始後21時間では粘度2800c
p、槽内の温度が108℃まで低下した。そこでスラリ
ーを取り出し、実施例1と同様の乾燥、成形、焼成して
触媒を調製し、活性試験を行った。熟成終了時のスラリ
ー固相へのV原子の取り込み量は、Mo原子12に対し
て0.19であった。活性試験の結果、メタクロレイン
転化率91.0%、メタクリル酸選択率81.2%、メ
タクリル酸収率73.9%であった。
【0049】実施例5 翼長比(槽径に対する羽根径の比)0.5の2段パドル
翼をつけた攪拌機(4枚の邪魔板付き)を有するステン
レス製100リットルのジャケット付き攪拌混合槽を用
い、実施例1の5倍スケールで実施例1と同様に操作し
て触媒を調製した。その際、沈殿析出及び加熱熟成時の
攪拌速度は130rpm(混合時間21.1sec、攪
拌所要動力0.27Kw/m3 )であり、熟成終了時の
2次粒子の平均粒径は3.0であり、スラリー固相への
V原子の取り込み量は、Mo原子12に対して0.24
であった。実施例1と同様の活性試験の結果、メタクロ
レイン転化率92.6%、メタクリル酸選択率83.9
%、メタクリル酸収率77.7%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−63139(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 37/36

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 Pa Mobc Asdef
    g (式中、P、Mo、V、As及びOはそれぞれ燐、モリ
    ブデン、バナジウム、ヒ素及び酸素を表し、Xはルビジ
    ウム、セシウム及びタリウムからなる群より選ばれた少
    なくとも一種の元素を表し、Yは銅、銀、ビスマス、
    鉄、コバルト、アンチモン、ランタン及びセリウムから
    なる群より選ばれた少なくとも一種の元素を表し、また
    添字a、b、c、d、e、f及びgは各元素の原子比を
    表し、b=12としたとき、a、c及びeは0(ゼロ)
    を含まない3以下の値であり、d及びfは0を含む3以
    下の値であり、gはO以外のそれぞれの元素の酸化状態
    および原子比によって定まる数値である)で示されるヘ
    テロポリ酸の部分中和塩からなるメタクリル酸製造用触
    媒を、該触媒成分を少なくとも二種の触媒原料溶液と
    し、該触媒原料溶液を混合し、混合液にアンモニウム根
    並びに硝酸根及び/又は硫酸根を存在させて触媒前駆体
    であるドーソン型ヘテロポリ酸塩の沈澱を析出させ、得
    られるスラリー溶液を加熱熟成処理し、濃縮乾燥し、次
    いで不活性ガス中で焼成することにより、製造する方法
    において、前記触媒原料溶液の混合を、8分以内に行う
    こと、前記触媒原料溶液の混合を、攪拌混合槽もしくは
    ラインミキサーを用い、混合状態を表す指標である混合
    時間が25sec以内で攪拌して行うか、高速回転剪断
    攪拌機を用い、速度勾配が3000〜12000sec
    -1 で攪拌して行うか、又はエレメント数3以上のスタテ
    ィックミキサーを用いて行うこと、及び前記スラリー溶
    液の加熱熟成処理を、加圧攪拌混合槽を用い、混合状態
    を表す指標である混合時間が25sec以内で攪拌して
    行うことを特徴とするメタクリル酸製造用触媒の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 高速回転剪断攪拌機がホモミキサー、ホ
    モジナイザーまたはパイプラインホモミキサーである請
    求項記載のメタクリル酸製造用触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】 析出した触媒前駆体であるドーソン型ヘ
    テロポリ酸塩の2次粒子の平均粒径が20μ以下である
    請求項1記載のメタクリル酸製造用触媒の製造方法。
  4. 【請求項4】 スラリー溶液の加熱熟成処理を100〜
    200℃で行う請求項1記載のメタクリル酸製造用触媒
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 加熱熟成処理終了時の固相へのV原子の
    取り込み量が、Mo原子12に対してV原子が少なくと
    も0.2である請求項1記載のメタクリル酸製造用触媒
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 不活性ガス中での焼成を400〜500
    ℃で行う請求項1記載のメタクリル酸製造用触媒の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 一般式 Pa Mobc Asdef
    g (式中、P、Mo、V、As及びOはそれぞれ燐、モリ
    ブデン、バナジウム、ヒ素及び酸素を表し、Xはルビジ
    ウム、セシウム及びタリウムからなる群より選ばれた少
    なくとも一種の元素を表し、Yは銅、銀、ビスマス、
    鉄、コバルト、アンチモン、ランタン及びセリウムから
    なる群より選ばれた少なくとも一種の元素を表し、また
    添字a、b、c、d、e、f及びgは各元素の原子比を
    表し、b=12としたとき、a、c及びeは0(ゼロ)
    を含まない3以下の値であり、d及びfは0を含む3以
    下の値であり、gはO以外のそれぞれの元素の酸化状態
    および原子比によって定まる数値である)で示されるヘ
    テロポリ酸の部分中和塩からなるメタクリル酸製造用触
    媒を、該触媒成分を少なくとも二種の触媒原料溶液と
    し、該触媒原料溶液を混合し、混合液にアンモニウム根
    並びに硝酸根及び/又は硫酸根を存在させて触媒前駆体
    であるドーソン型ヘテロポリ酸塩の沈澱を析出させ、得
    られるスラリー溶液を加熱熟成処理し、濃縮乾燥し、次
    いで不活性ガス中で焼成することにより、製造する方法
    において、前記触媒原料溶液の混合を、8分以内に行う
    こと、並びに前記触媒原料溶液の混合及び前記スラリー
    溶液の加熱熟成処理を、攪拌混合槽もしくはラインミキ
    サーを用い、混合状態を表す指標である混合時間が25
    sec以内で攪拌して行うか、高速回転剪断攪拌機を用
    い、速度勾配が3000〜12000sec -1 で攪拌し
    て行うか、又はエレメント数3以上のスタティックミキ
    サーを用いて行うことを特徴とするメタクリル酸製造用
    触媒の製造方法。
JP33157393A 1993-12-27 1993-12-27 メタクリル酸製造用触媒の製造方法 Expired - Fee Related JP3391532B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33157393A JP3391532B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 メタクリル酸製造用触媒の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33157393A JP3391532B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 メタクリル酸製造用触媒の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07185354A JPH07185354A (ja) 1995-07-25
JP3391532B2 true JP3391532B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=18245169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33157393A Expired - Fee Related JP3391532B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 メタクリル酸製造用触媒の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3391532B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013172414A1 (ja) 2012-05-18 2013-11-21 日本化薬株式会社 メタクリル酸製造用触媒、その製造方法及び該触媒を用いるメタクリル酸の製造方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7625834B2 (en) 2002-07-05 2009-12-01 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Process for producing catalysts for the production of methacrylic acid
KR100497173B1 (ko) * 2002-11-29 2005-06-28 주식회사 엘지화학 아크롤레인의 부분 산화 반응용 촉매의 제조방법
JP4665770B2 (ja) * 2005-01-28 2011-04-06 株式会社豊田中央研究所 触媒担体及びその製造方法
JP4933736B2 (ja) * 2005-02-02 2012-05-16 三菱レイヨン株式会社 メタクリル酸製造用触媒、その製造方法及びメタクリル酸の製造方法
JP4895265B2 (ja) * 2005-09-16 2012-03-14 三菱レイヨン株式会社 メタクロレインおよび/またはメタクリル酸合成用触媒の製造方法
JP5392806B2 (ja) * 2005-10-26 2014-01-22 旭化成ケミカルズ株式会社 酸化物触媒の製造方法
JP4856579B2 (ja) * 2007-04-26 2012-01-18 三菱レイヨン株式会社 メタクリル酸製造用触媒、その製造方法、およびメタクリル酸の製造方法
JP4881229B2 (ja) * 2007-06-13 2012-02-22 三菱レイヨン株式会社 メタクリル酸製造用触媒、その製造方法及びこれを用いたメタクリル酸の製造方法
JP2008229627A (ja) * 2008-06-16 2008-10-02 Lg Chem Ltd アクロレイン酸化用触媒の製造方法
JP5149135B2 (ja) * 2008-12-03 2013-02-20 三菱レイヨン株式会社 不飽和カルボン酸合成用触媒の製造方法
WO2013148154A1 (en) 2012-03-27 2013-10-03 Dow Global Technologies Llc A process of preparing an ester of a cellulose ether
KR101674912B1 (ko) 2013-09-23 2016-11-10 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 반응 생성물 혼합물로부터 에스테르화된 셀룰로스 에테르를 회수하기 위한 방법
KR101609984B1 (ko) * 2014-07-09 2016-04-06 주식회사 엘지화학 고성능 폴리옥소메탈레이트 촉매 및 이의 제조 방법
KR102000860B1 (ko) * 2015-03-26 2019-07-16 아사히 가세이 가부시키가이샤 촉매의 제조 방법, 및 불포화 니트릴의 제조 방법
KR20220098013A (ko) 2020-01-08 2022-07-08 미쯔비시 케미컬 주식회사 메타크릴산 제조용 촉매의 제조 방법, 메타크릴산의 제조 방법 및 메타크릴산 에스터의 제조 방법, 및 메타크릴산 제조용 촉매의 제조 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013172414A1 (ja) 2012-05-18 2013-11-21 日本化薬株式会社 メタクリル酸製造用触媒、その製造方法及び該触媒を用いるメタクリル酸の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07185354A (ja) 1995-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3391532B2 (ja) メタクリル酸製造用触媒の製造方法
EP3056482B1 (en) Method for producing a supported catalyst
EP3263213B1 (en) Catalyst for manufacturing unsaturated aldehyde and/or unsaturated carboxylic acid and manufacturing method of same, and manufacturing method of unsaturated aldehyde and/or unsaturated carboxylic acid
JP4280797B2 (ja) 複合酸化物触媒の製造方法
KR101593723B1 (ko) 메타크릴산 제조용 촉매 및 그의 제조방법, 및 메타크릴산의 제조방법
JPH05239047A (ja) 無水フタル酸製造用触媒およびそれを用いてなる無水フタル酸の製造方法
EP2979757A1 (en) Catalyst for methacrylic acid production, method for producing same, and method for producing methacrylic acid
US20150105583A1 (en) Catalyst For Methacrylic Acid Production, Process For Producing The Same, And Process For Producing Methacrylic Acid Using The Catalyst
EP1880761A1 (en) Method for preparing catalyst for production of methacrylic acid
CN102049272A (zh) 生产用于制备甲基丙烯酸的催化剂的方法和制备甲基丙烯酸的方法
WO2005039760A1 (ja) メタクリル酸製造用触媒の製造方法、メタクリル酸製造用触媒、メタクリル酸の製造方法
JP3800043B2 (ja) メタクリル酸製造用触媒、その製造方法およびメタクリル酸の製造方法
JP3465350B2 (ja) メタクリル酸製造用触媒の製造法
JP3288197B2 (ja) メタクロレイン及びメタクリル酸合成用触媒の製造法
WO2005056185A1 (ja) 複合酸化物触媒の製造方法
JP3482476B2 (ja) メタクリル酸製造用触媒の製造方法およびメタクリル酸の製造方法
JP4207531B2 (ja) メタクリル酸製造用触媒の製造方法およびメタクリル酸の製造方法
JP2003164763A (ja) プロピレン酸化用複合酸化物触媒の製造方法
RU2818248C1 (ru) Способ производства катализатора и способ производства акриловой кислоты
US20240238768A1 (en) Catalyst precursor, catalyst using same, production method for compound and production method for catalyst
JPH0686932A (ja) メタクリル酸製造用触媒の製造方法
JP7459589B2 (ja) アクリル酸合成用触媒の製造方法
JP3298609B2 (ja) 無水フタル酸製造用触媒およびそれを用いてなる無水フタル酸の製造方法
EP4098361A1 (en) Method for producing catalyst, and method for producing acrylic acid
JPS6345658B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees