JP4848677B2 - 水素製造装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池用の水素製造装置とその製造方法に係り、特に担持した触媒により所望の反応を進行させるための水素製造装置と、その製造方法に関する。
従来から、触媒を利用したリアクターが種々の分野で使用されており、目的に応じて最適な設計がなされている。
一方、近年、地球環境保護の観点で二酸化炭素等の地球温暖化ガスの発生がなく、また、エネルギー効率が高いことから、水素を燃料とすることが注目されている。特に、燃料電池は水素を直接電力に変換できることや、発生する熱を利用するコジェネレーションシステムにおいて高いエネルギー変換効率が可能なことから注目されている。これまで燃料電池は宇宙開発や海洋開発等の特殊な条件において採用されてきたが、最近では自動車や家庭用分散電源用途への開発が進んでおり、また、携帯機器用の燃料電池も開発されている。
携帯機器用の燃料電池では小型化が必須であり、炭化水素系燃料を水蒸気改質して水素ガスを生成する改質器の小型化が種々検討されている。例えば、シリコン基板やセラミックス基板にマイクロチャネルを形成し、このマイクロチャネル内に触媒を担持したマイクロリアクターが開発されている(特許文献1)。
特開2002−252014号公報
しかしながら、水素製造用のマイクロリアクターを含めて、従来のマイクロリアクターはマイクロチャネル内に触媒を担持しているため、触媒の担持性を考慮して水素製造装置の材質を選定する必要があり、熱の利用効率が悪い材料を使用せざるを得ない場合があった。
また、マイクロチャネル内に触媒を担持する工程において、マイクロチャネルが形成された基板面の清浄性が失われ、基板の接合によるマイクロリアクターの製造に支障を来たすという問題があった。
また、マイクロチャネル内に担持した触媒が、マイクロリアクター製造の後工程において著しく汚染されたり失活する場合もあり、使用できる触媒が制限されたり、製造工程管理が難しいという問題もあった。
また、水素製造用のマイクロリアクターでは、炭化水素系燃料を水蒸気改質して水素ガスを生成する改質用の反応装置と、生成された水素ガスから一酸化炭素を除去するためのCO除去用の反応装置との接続が必要となり、この接続部材における生成ガスの洩れが生じ易いという問題もあった。
さらに、従来の水素製造用のマイクロリアクターは反応効率が低く、より反応効率の高い水素製造装置が要望されている。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、小型で高効率の触媒反応を可能とする水素製造装置と、この水素製造装置を簡便に製造することができる製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の水素製造装置は、筐体と、該筐体内部に隔壁により区画された気化部、改質部、CO除去部と、前記気化部へ燃料を供給するための燃料導入路と、前記CO除去部から生成ガスを排出するための生成ガス排出路とを備えるとともに、前記気化部と前記改質部と前記CO除去部はこの順に連通され、前記改質部と前記CO除去部には触媒担持体を有し、前記隔壁は内部に断熱空間を有し、前記触媒担持体は波型に折り曲げた形状の金属基体と該金属基体を被覆する金属酸化膜とを有する担体の該金属酸化膜に触媒を担持したものであり、前記改質部の内壁面と前記CO除去部の内壁面は触媒を担持していないような構成とした。
本発明の他の態様として、前記気化部と前記改質部と前記CO除去部との連通は、前記隔壁に設けられた開口部でなされているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記気化部と前記改質部を連通するための前記開口部と、前記改質部と前記CO除去部を連通するための前記開口部とが、前記改質部内で最も距離が大きくなる位置に設けられているような構成とした。
本発明の他の態様として、少なくとも前記改質部と前記CO除去部を連通するための前記開口部が逆止弁を備えているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記気化部と前記改質部と前記CO除去部との連通は、前記隔壁の少なくとも一部に設けられた複数の微細孔でなされているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記燃料導入路と前記生成ガス排出路とが、前記筐体の同一壁面に配設されているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記筐体外部に、前記気化部、前記改質部、および、前記CO除去部と隣接するように燃焼室を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記筐体外部の前記気化部、前記改質部、および、前記CO除去部の各壁面に電熱体を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記隔壁は、前記断熱空間内に断熱材を備えているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記CO除去部に、酸素含有気体を導入するための導入路が接続されているような構成とし、また、前記導入路中に逆止弁が配設されているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記筐体が断熱部材で被覆されているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記燃料導入路に接続された燃料タンクを前記筐体外部に備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記生成ガス排出路にポンプが接続され、該ポンプにより生成ガスが燃料電池に導入可能であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記燃料導入路および/または前記生成ガス排出路は、円筒部と、該円筒部の所望部位に配設された鍔部とを備えたものであり、前記筐体に形成された孔部に外部から前記円筒部が挿入され、前記鍔部が前記筐体外壁面に固着されてなるような構成とした。
本発明の水素製造装置の製造方法は、開口面を有する筐体本体内を、内部に断熱空間を有する隔壁により区画して気化部、改質部、CO除去部を形成し、前記気化部に燃料導入路を設け、前記CO除去部に生成ガス排出路を設ける工程と、金属基体と該金属基体を被覆する金属酸化膜とを有し波型に折り曲げた成型体である担体の該金属酸化膜に所望の触媒を担持した触媒担持体を作製する工程と、該触媒担持体を前記改質部、前記CO除去部に載置した後、前記開口面を閉塞するように筐体蓋体を前記筐体本体に接合して筐体を形成するとともに、前記気化部と前記改質部と前記CO除去部をこの順に連通したものとする工程と、を有するような構成とした。
本発明の水素製造装置は、改質部とCO除去部に触媒担持体が配設されており、筐体の内壁面に触媒を直接担持したものではないので、触媒担持性を考慮することなく筐体の材質を選定することができる。また、気化部、改質部およびCO除去部が、基板に形成されたマイクロチャネルではなく、隔壁により筐体内部を区画して形成されたものであるため、水素製造装置内部での圧力損失が少ないと同時に、筐体内で改質部の熱を気化部やCO除去部に効率的に利用して反応効率を向上させることができ、さらに、気化部、改質部およびCO除去部を連通する接続部材が不要であり、筐体外への生成ガスの洩れを生じることがない。また、触媒担持体の形状を粒子状、繊維状、板状(波状)等とした場合、燃料や生成ガスと触媒との接触効率をより向上させることができ、また、燃料導入路と生成ガス排出路とを筐体の同一壁面に配設した場合、燃料電池の更なる小型化が可能となる。
また、本発明の水素製造装置の製造方法では、筐体の内部に直接触媒を担持することなく、隔壁による筐体本体内部の区画と独立して触媒担持体を作製するので、触媒担持量のバラツキが抑制され、均一な触媒担持が可能であり、かつ、触媒の汚染や失活が生じることが防止され、また、筐体本体と筐体蓋体との接合面の清浄性が失われることがなく、かつ、接合面積が小さいものとなるので、接合の信頼性が高いとともに、この接合工程での熱による触媒の劣化、失活を防止することができ、難しい製造工程管理も不要となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
水素製造装置
[第1の実施形態]
図1は、本発明の水素製造装置の一実施形態を示す斜視図であり、図2は図1に示される水素製造装置のA−A線における拡大縦断面図である。図1および図2において、本発明の水素製造装置1は、筐体2と、この筐体2の内部に隔壁3,4により区画された気化部5、改質部6、CO除去部7と、改質部6内に配設された触媒担持体11と、CO除去部7内に配設された触媒担持体14と、を備えている。また、気化部5には燃料を供給するための燃料導入路8が接続され、CO除去部7には生成ガスを排出するための生成ガス排出路9が接続されている。そして、気化部5と改質部6とCO除去部7は、この順に(図2の矢印a方向に)連通されている。
また、図3は、図1および図2に示された水素製造装置1の筐体を分解した斜視図であり、図4は同じく平面図である。図3、図4に示されるように、筐体2は、開口面を有し内部を隔壁3,4によって気化部5、改質部6、CO除去部7に区画された筐体本体2Aと、この筐体本体2Aの開口面を閉塞するように接合(図3の斜線を付した部位で接合)された筐体蓋体2Bからなっている。
筐体2の内部に略平行に設けられた隔壁3,4には、それぞれ開口部3a,4aが形成されており、開口部3aによって気化部5と改質部6が連通され、開口部4aによって改質部6とCO除去部7が連通されている。尚、図3では、触媒担持体11,14を2点鎖線で示している。
気化部5は、燃料導入路8により導入された燃料、例えば、メタノールと水を混合して気化する部位であり、改質部6は触媒の存在の下で改質反応により水素を生成する部位であり、CO除去部7は、水素を含有する生成ガス中から触媒の存在の下で一酸化炭素を除去する部位である。
このような水素製造装置1を構成する筐体2(筐体本体2A、筐体蓋体2B)、および、隔壁3,4は、気化部5、改質部6、CO除去部7内での気化、反応に支障を来たさない材質であれば特に制限はなく、金属、シリコン、セラミックス等の材質から適宜選定することができる。また、本発明では、筐体2の内壁面に触媒を直接担持させないので、触媒担持性を考慮することなく筐体2(筐体本体2A、筐体蓋体2B)、隔壁3,4の材質を選定することができる。
筐体2(筐体本体2A、筐体蓋体2B)や隔壁3,4に使用する金属材料としては、例えば、Al、Si、Ta、Nb、V、Bi、Y、W、Mo、Zr、Hf、Fe、Cu、およびステンレス等を挙げることできる。また、セラミックス材料としては、Al23、Si34、SiC、AlN、ZrO2、SiO2等を挙げることができる。
筐体本体2Aの壁面の厚み、筐体蓋体2Bの厚み、隔壁3,4の厚みは、水素製造装置1の大きさ、使用する材料の熱容量、熱伝導率等の特性、形成する気化部5、改質部6、CO除去部7の容積等を考慮して適宜設定することができるが、例えば、100μm〜2mm程度の範囲で設定することができる。
水素製造装置1を構成する隔壁3,4の開口部3a,4aの大きさは、水素製造装置1の用途、気化部5、改質部6、CO除去部7の容積、形状等を考慮して適宜設定することができる。また、開口部3a,4aは、図示例では、筐体2内において反対側となる位置に設けられているが、これに限定されるものではない。例えば、開口部4aを下側に位置させることにより、開口部3aと開口部4aとの距離が更に大きくなるように設定してもよい。
また、本発明では、開口部3a,4aに逆止弁を設けて逆止機構としてもよい。これにより、燃料の不必要な燃焼反応や、生成した水素の酸化反応を防止することができる。逆止弁としては、スプリングがボールの支えとなり、順方向のみにガスを流す構造の逆止弁等の公知の構造のものを使用することができる。
筐体2に配設された燃料導入路8、生成ガス排出路9の形状は、図示例では、管形状であるが、これに限定されるものでない。例えば、図5に示されるように、燃料導入路8、生成ガス排出路9を、円筒部8a,9aと、この円筒部8a,9aの所望部位に配設された鍔部8b,9bとを備えたものとし、筐体本体2Aに形成した孔部に外側から円筒部8a,9aを挿入し、鍔部8b,9bを筐体本体2Aの外壁面に接合したものであってもよい。鍔部8b,9bと筐体本体2Aの外壁面との接合は、例えば、レーザー接合により行うことができる。また、燃料導入路8、生成ガス排出路9の材質は、特に制限されず、筐体用として挙げた金属、シリコン、セラミックス等の材質から、筐体2との接合性等を考慮して適宜選定することができる。また、本発明では、燃料導入路8、生成ガス排出路9として、筐体2に所望の形状で形成した開口であってもよく、この開口形状の燃料導入路8、生成ガス排出路9に、外部から燃料導入管、生成ガス排出管を接続可能としてもよい。
改質部6内に配設された触媒担持体11は触媒C1を担持したものであり、CO除去部7内に配設された触媒担持体14は触媒C2を担持したものであり、図示例では、波型に折り曲げた形状となっている。図6は、触媒担持体11を例として、断面構造を示す図であり、触媒C1を担持するための担体は、波型の金属基体12と、この金属基体12を覆う金属酸化膜13を備えたものであり、触媒担持体11は、この担体の金属酸化膜13に触媒C1を担持したものである。
上記の金属基体12としては、例えば、陽極酸化により金属酸化膜13を形成できる金属を使用することができる。このような金属としては、例えば、Al、Si、Ta、Nb、V、Bi、Y、W、Mo、Zr、Hf等を挙げることできる。また、金属基体12として、ベーマイト処理により金属酸化膜13の形成が可能な材料、例えば、Cu、ステンレス、Fe、Al等を使用することもできる。尚、後述のように、アルミナ溶射等の方法を用いて金属酸化膜13を形成する場合には、金属基体12の材質には特に制限はない。
金属酸化膜13は、触媒C1を担持するために設けられたものであり、上述のような金属基体12の陽極酸化により形成されたもの、ベーマイト処理により形成されたもの、あるいは、アルミナ溶射等の方法により形成されたものであってよい。このような金属酸化膜13は、微細孔を有し、触媒C1の担持量が大きく、かつ、安定した触媒担持を可能とするものである。
金属基体12への陽極酸化による金属酸化膜13の形成は、金属基体12を外部電極の陽極に接続した状態で、陽極酸化溶液に浸漬して陰極と対向させ通電することにより行うことができる。金属酸化膜13厚みは、例えば、10〜100μm程度の範囲で設定することができる。
また、ベーマイト処理による金属酸化膜13の形成は、例えば、アルミナゾルのようなベーマイトアルミナが分散されている状態の懸濁液を用い、この懸濁液の粘度を十分に低下させたものを金属基体12に塗布(あるいは、金属基体12を浸漬)し、その後、乾燥させ、ベーマイト被膜を金属基体12の表面に固定化させることにより行うことができる。このようなベーマイト処理により形成される金属酸化膜13は、酸化アルミニウム薄膜であり、厚みは、例えば、0.1〜10μm程度の範囲で設定することができる。
金属酸化膜13に担持される触媒C1は、水素製造装置1の用途に応じて、改質部6で必要な触媒を適宜選択することができ、特に制限はなく、例えば、Cu−Zn系触媒を使用することができる。
触媒担持体14の構造も、上述の触媒担持体11と同様であり、金属酸化膜に担持される触媒C2は、水素製造装置1の用途に応じて、CO除去部7で必要な触媒C2を適宜選択することができ、特に制限はなく、例えば、Pt系触媒を使用することができる。
図示例では、触媒を担持するための担体は、板状担体を波型に折り曲げた成型体であるが、担体の形状には特に制限はなく、例えば、粒子状担体、繊維状担体、板状担体、繊維状担体の成型体(繊維状担体を所望の形状に圧縮成型したものであり、内部が多孔構造となっているもの)等であってよい。何れの形状の担体も、粒子状、繊維状、板状の金属基体を覆う金属酸化膜を備えたものであり、この金属酸化膜に触媒が担持される。
尚、図示例の波型に折り曲げた成型体である触媒担持体11,14や、繊維状担体の成型体は、改質部6、CO除去部7の容積、形状に応じて寸法を適宜設定することができる。また、粒子状担体は、改質部6、CO除去部7の容積、隔壁3,4の開口部3a,4aの大きさ等を考慮して、例えば、直径を1〜10mmの範囲で設定することができ、このような粒子状の触媒担持体は、改質部6、CO除去部7に充填される。
上述の水素製造装置1は、改質部6とCO除去部7にそれぞれ触媒担持体11,14が配設されており、筐体2の内壁面に触媒を直接担持したものではないので、触媒担持性を考慮することなく筐体2の材質を選定することができる。また、気化部5、改質部6およびCO除去部7が、基板に形成されたマイクロチャネルではなく、隔壁3,4により筐体2内部を区画して形成されたものであるため、水素製造装置1内部での圧力損失の低減が可能である。また、通常、最も高温となる改質部6の熱を気化部5やCO除去部7に効率的に利用して反応効率を向上させることができる。さらに、気化部5、改質部6およびCO除去部7を連通するための接続部材が不要であり、外部に生成ガスの洩れを生じることがない。また、触媒担持体の形状を上述のように種々の形状(粒子状、繊維状、板状(波状)等)とすることにより、燃料や生成ガスと触媒との接触効率をより向上させることができる。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す斜視図であり、上述の第1の実施形態の図3と同様に、水素製造装置の筐体を分解した斜視図であり、図8は平面図である。図7および図8において、本発明の水素製造装置21は、筐体22と、この筐体22の内部に隔壁23,24により区画された気化部25、改質部26、CO除去部27と、改質部26内に配設された触媒担持体31と、CO除去部27内に配設された触媒担持体34と、を備えている。また、気化部25には燃料を供給するための燃料導入路28が接続され、CO除去部27には生成ガスを排出するための生成ガス排出路29が接続されている。そして、気化部25と改質部26とCO除去部27は、この順に(図8の矢印a方向に)連通されている。尚、図7では、触媒担持体31,34を2点鎖線で示している。
水素製造装置21を構成する筐体22は、開口面を有し内部を隔壁23,24によって気化部25、改質部26、CO除去部27に区画された筐体本体22Aと、この筐体本体22Aの開口面を閉塞するように接合(図7の斜線を付した部位で接合)された筐体蓋体22Bからなっている。
筐体22の内部に設けられた隔壁23,24は、T字形状となるように、隔壁23の側面に隔壁24の先端が当接している。また、隔壁23の両端部には開口部23a,23bが形成されており、開口部23aによって気化部25と改質部26が連通され、開口部23bによって改質部26とCO除去部27が連通されている。図示例では、隔壁23の同じ端辺の両端部に開口部23a,23bが位置しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、開口部23aを隔壁23の他方の端辺の端部(筐体22の下側)に位置させることにより、開口部23aと開口部23bとの距離が最大となるように設定してもよい。また、本発明では、開口部23a,23bに逆止弁を設けて逆止機構としてもよい。
気化部25は、燃料導入路28により導入された燃料、例えば、メタノールと水を混合して気化する部位であり、改質部26は触媒の存在の下で改質反応により水素を生成する部位であり、CO除去部27は、水素を含有する生成ガス中から触媒の存在の下で一酸化炭素を除去する部位である。図示例では、燃料導入路28と生成ガス排出路29とが、筐体22の同一壁面22aに配設されている。
このような水素製造装置21を構成する筐体22(筐体本体22A、筐体蓋体22B)、および、隔壁23,24の材質は、触媒担持性を考慮することなく選定することができ、上述の実施形態の筐体2、隔壁3,4と同様とすることができる。
また、改質部26内に配設された触媒担持体31、CO除去部27内に配設された触媒担持体34は、上述の実施形態の触媒担持体11,14と同様とすることができる。
上述の水素製造装置21は、改質部26とCO除去部27にそれぞれ触媒担持体31,34が配設されており、筐体22の内壁面に触媒を直接担持したものではないので、触媒担持性を考慮することなく筐体22の材質を選定することができる。また、気化部25、改質部26およびCO除去部27が、基板に形成されたマイクロチャネルではなく、隔壁23,24により筐体22内部を区画して形成されたものであるため、水素製造装置21内部での圧力損失が少ないものである。また、通常、最も高温となる改質部26の熱を気化部25やCO除去部27に効率的に利用して反応効率を向上させることができる。さらに、気化部25、改質部26およびCO除去部27を連通するための接続部材が不要であり、筐体22外への生成ガスの洩れを生じることがない。また、触媒担持体の形状を上述のように種々の形状(粒子状、繊維状、板状(波状)等)とすることにより、燃料や生成ガスと触媒との接触効率をより向上させることができる。また、燃料導入路28と生成ガス排出路29を筐体22の同一壁面22aに配設しているので、燃料電池の更なる小型化が可能となる。
尚、燃料導入路28と生成ガス排出路29は、第1の実施形態と同様に、円筒部に鍔部を備えた構造のものとし、鍔部を筐体本体22Aの外壁面に接合したものとすることができる。
[第3の実施形態]
図9は、本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図2相当の断面図であり、図10は、本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図8相当の平面図である。
まず、図9に示される水素製造装置1′は、隔壁として、複数の微細孔を備えた隔壁3′,4′を配設している他は、上述の実施形態の水素製造装置1と同様であり、同じ部材には同じ部材番号を付している。
隔壁3′,4′は、筐体2の内部を区画して気化部5、改質部6、CO除去部7とするとともに、複数の微細孔によって、気化部5と改質部6間の連通、改質部6とCO除去部7との連通を可能とするものである。このような隔壁3′,4′としては、板状部材に複数の微細孔が穿設されたもの、線状部材を用いてメッシュ構造とされたもの等を挙げることができる。隔壁3′,4′が備える微細孔(メッシュ開口)の大きさは、例えば、100μm〜1mmの範囲で設定することができる。また、隔壁3′,4′の全面に微細孔が穿設されたものであったり、隔壁3′,4′全体がメッシュ構造であってもよく、また、隔壁3′,4′の一部に微細孔が穿設されたり、メッシュ構造となっているものであってもよい。隔壁3′,4′を構成する材料は、上述の隔壁3,4と同様の材料を使用することができる。
このような水素製造装置1′は、上述の水素製造装置1と同様の作用、効果を発現する。
次に、図10に示される水素製造装置21′は、隔壁23の代わりに、複数の微細孔を備えた隔壁23′を配設している他は、上述の実施形態の水素製造装置21と同様であり、同じ部材には同じ部材番号を付している。尚、図10では、筐体22を構成する筐体本体22Aのみを示し、筐体蓋体は図示していない。
隔壁23′は、筐体22の内部において改質部26に対して気化部25とCO除去部27を区画するものであり、複数の微細孔によって、気化部25と改質部26間の連通、改質部26とCO除去部27との連通を可能とするものである。このような隔壁23′としては、上述の隔壁3′,4′と同様のものを使用することができる。
このような水素製造装置21′は、上述の水素製造装置21と同様の作用、効果を発現する。
尚、燃料導入路8,28と生成ガス排出路9,29は、第1の実施形態と同様に、円筒部に鍔部を備えた構造のものとし、鍔部を筐体本体2A,22Aの外壁面に接合したものとすることができる。
[第4の実施形態]
図11は、本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図2相当の断面図である。図11に示される水素製造装置41は、筐体42と、この筐体42の内部に隔壁43,44により区画された気化部45、改質部46、CO除去部47と、改質部46内に配設された触媒担持体51と、CO除去部47内に配設された触媒担持体54と、を備えている。また、気化部45には燃料を供給するための燃料導入路48が接続され、CO除去部47には生成ガスを排出するための生成ガス排出路49が接続されている。そして、気化部45と改質部46とCO除去部47は、隔壁43,44に設けられた開口部(図示せず)によって、この順に(図11の矢印a方向に)連通されている。
また、筐体42の外部であって、気化部45、改質部46、CO除去部47と隣接するように、燃焼室57が配設されている。この燃焼室57には、燃料供給路58と、排気ガス排出路59が接続されている。
さらに、筐体42の外部であって、上記の燃焼室57が配設された面と反対側において、気化部45、改質部46、CO除去部47の各壁面に、電気絶縁層61を介して電熱体60が配設されている。
上記の筐体42、隔壁43,44、気化部45、改質部46、CO除去部47、燃料導入路48、生成ガス排出路49、触媒担持体51、触媒担持体54は、上述の実施形態における筐体2、隔壁3,4、気化部5、改質部6、CO除去部7、燃料導入路8、生成ガス排出路9、触媒担持体11、触媒担持体14と同様とすることができる。
上記の燃焼室57は、燃料供給路58から供給された燃料を触媒燃焼させて、燃焼熱を筐体42に供給するためのものである。この燃焼室57の材質は特に制限されず、上述の実施形態で筐体用として挙げた金属、シリコン、セラミックス等の材質から、筐体42との接合性等を考慮して適宜選定することができる。また、この燃焼室57の内部に配設する燃焼触媒は、供給する燃料に応じて適宜選択することができ、例えば、メタノール燃焼触媒として、Pd系触媒を使用することができる。
上記の電熱体60は、気化部45、改質部46、CO除去部47内での反応に必要な熱を供給するためのものであり、カーボンペースト、ニクロム(Ni−Cr合金)、W(タングステン)、Mo(モリブデン)等の電熱材料を使用することができる。この電熱体60は、例えば、幅10〜200μm程度の細線を、気化部45、改質部46、CO除去部47が形成されている領域に相当する筐体42壁面に引き回したような形状とすることができる。また、気化部45、改質部46、CO除去部47が形成されている各領域に、電気的に独立して電熱体60をそれぞれ配設し、気化部45、改質部46、CO除去部47毎に温度制御可能としてもよい。このような電熱体60には、Au、Ag、Pd、Pd−Ag等の導電材料を用いて通電用の電極(図示せず)が形成されている。
このような水素製造装置41は、上述の水素製造装置1と同様の作用、効果を発現することに加えて、燃焼室57で大きな燃焼熱を得ることができ、反応効率がより高いものとなる。また、燃焼室57とともに、電熱体60を併用することにより、気化部45、改質部46、CO除去部47の独立した温度制御をより容易、確実に行うことができる。勿論、燃焼室57のみを配設した水素製造装置、電熱体60のみを配設した水素製造装置であってもよい。
尚、上述の水素製造装置1′,21,21′においても、本実施形態と同様に、燃焼室および/または電熱体を配設することができる。
尚、燃料導入路48と生成ガス排出路49は、第1の実施形態と同様に、円筒部に鍔部を備えた構造のものとし、鍔部を筐体42の外壁面に接合したものとすることができる。
[第5の実施形態]
図12は、本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図2相当の断面図であり、図13は、本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図8相当の平面図である。
まず、図12に示される水素製造装置71は、隔壁73,74の内部に断熱空間80を備えている他は、上述の実施形態の水素製造装置1と同様である。すなわち、水素製造装置71は、筐体72と、この筐体72の内部に隔壁73,74により区画された気化部75、改質部76、CO除去部77と、改質部76内に配設された触媒担持体(図示せず)と、CO除去部77内に配設された触媒担持体(図示せず)と、を備えている。また、気化部75には燃料を供給するための燃料導入路78が接続され、CO除去部77には生成ガスを排出するための生成ガス排出路79が接続されている。そして、気化部75と改質部76とCO除去部77は、隔壁73,74に設けられた開口部(図示せず)によって、この順に(図12の矢印a方向に)連通されている。
隔壁73,74は、筐体72の内部を区画して気化部75、改質部76、CO除去部77とするとともに、内部に設けられた断熱空間80によって、気化部75と改質部76との間の不要な熱伝導、改質部76とCO除去部77との間の不要な熱伝導を防止するものである。このような隔壁73,74の材質は、上述の実施形態の隔壁3,4で挙げた材質と同様のものであってよい。また、断熱空間80の厚み、断熱空間80を備えた隔壁73,74の厚みは、隔壁73,74に使用する材質、水素製造装置71の形状、寸法等を考慮して設定することができ、例えば、断熱空間80の厚み100μm〜2mm程度の範囲で設定することができる。
このような水素製造装置71は、上述の水素製造装置1と同様の作用、効果を発現することに加えて、気化部75、改質部76、CO除去部77において最適な温度制御を行うことがより容易なものとなる。
次に、図13に示される水素製造装置81は、隔壁83,84の内部に断熱空間90を備えている他は、上述の実施形態の水素製造装置21と同様である。すなわち、本発明の水素製造装置81は、筐体82と、この筐体82の内部に隔壁83,84により区画された気化部85、改質部86、CO除去部87と、改質部86内に配設された触媒担持体(図示せず)と、CO除去部87内に配設された触媒担持体(図示せず)と、を備えている。また、気化部85には燃料を供給するための燃料導入路88が接続され、CO除去部87には生成ガスを排出するための生成ガス排出路89が接続されている。そして、隔壁83に設けられている開口部83a,83bによって、気化部85と改質部86とCO除去部87は、この順に(図13の矢印a方向に)連通されている。尚、図13では、筐体82を構成する筐体本体82Aのみを示し、筐体蓋体は図示していない。
隔壁83,84は、筐体82の内部を区画して気化部85、改質部86、CO除去部87とするとともに、内部に設けられた断熱空間90によって、気化部85と改質部86との間、改質部86とCO除去部87との間、気化部85とCO除去部87との間の不要な熱伝導を防止するものである。このような隔壁83,84の材質は、上述の実施形態の隔壁3,4で挙げた材質と同様のものであってよい。また、断熱空間90の厚み、断熱空間90を備えた隔壁83,84の厚みは、隔壁83,84に使用する材質、水素製造装置81の形状、寸法等を考慮して設定することができ、例えば、断熱空間90の厚み厚み100μm〜2mm程度の範囲で設定することができる。
このような水素製造装置81は、上述の水素製造装置21と同様の作用、効果を発現することに加えて、気化部85、改質部86、CO除去部87において最適な温度制御を行うことがより容易なものとなる。
尚、本実施形態において、断熱空間80,90に断熱材を充填してもよい。使用する断熱材としては、例えば、SiO2、グラスウール、ガラス板、セラミックス板等を挙げることができる。
また、このような水素製造装置71,81においても、上述の実施形態と同様に、燃焼室および/または電熱体を配設することができる。
尚、燃料導入路78,88と生成ガス排出路79,89は、第1の実施形態と同様に、円筒部に鍔部を備えた構造のものとし、鍔部を筐体72,82の外壁面に接合したものとすることができる。
[第6の実施形態]
図14は、本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図8相当の平面図である。図14に示される水素製造装置101は、CO除去部107に、酸素含有気体を導入するための導入路110が接続されている他は、上述の実施形態の水素製造装置21と同様である。すなわち、本発明の水素製造装置101は、筐体102と、この筐体102の内部に隔壁103,104により区画された気化部105、改質部106、CO除去部107と、改質部106内に配設された触媒担持体(図示せず)と、CO除去部107内に配設された触媒担持体(図示せず)と、を備えている。また、気化部105には燃料を供給するための燃料導入路108が接続され、CO除去部107には生成ガスを排出するための生成ガス排出路109が接続されている。そして、隔壁103に設けられている開口部103a,103bによって、気化部105と改質部106とCO除去部107は、この順に連通されている。尚、図14では、筐体102を構成する筐体本体102Aのみを示し、筐体蓋体は図示していない。
導入路110は、酸素含有気体をCO除去部107に導入するものであり、導入路110の途中には逆止弁111が配設されている。このような導入路110から、酸素含有気体をCO除去部107に導入することにより、一酸化炭素の部分酸化の効率が更に向上する。逆止弁111としては、スプリングがボールの支えとなり、順方向のみにガスを流す構造の逆止弁等の公知の構造のものを使用することができる。また、隔壁103の開口部103b(改質部106とCO除去部107との連通部)に逆止弁を設けて逆止機構としてもよい。
導入路110からCO除去部107に導入する酸素含有気体は、空気、酸素ガスいずれであってもよい。
このような水素製造装置101は、上述の水素製造装置21と同様の作用、効果を発現することに加えて、CO除去効率の更なる向上と、燃料の不必要な燃焼反応や、生成した水素の酸化反応を防止することができる。
尚、このような水素製造装置101においても、上述の実施形態と同様に、燃焼室および/または電熱体を配設することができる。
また、上述の水素製造装置1,1′,21′,41,71,81においても、CO除去部に、酸素含有気体を導入するための導入路が接続してもよい。
また、燃料導入路108と生成ガス排出路109は、第1の実施形態と同様に、円筒部に鍔部を備えた構造のものとし、鍔部を筐体本体102Aの外壁面に接合したものとすることができる。
尚、上述の水素製造装置の各実施形態は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、水素製造装置21を覆うように、あるいは、水素製造装置41の筐体42と燃焼室57とを覆うように断熱部材を配設してもよい。このような断熱部材としては、例えば、SiO2、グラスウール、ガラス板、セラミックス板等を使用することができる。また、燃料導入路に燃料タンクを着脱可能に装着してもよい。さらに、生成ガス排出路にポンプを接続し、このポンプにより生成ガスを燃料電池に導入可能としてもよい。
水素製造装置の製造方法
次に、本発明の水素製造装置製造方法の一実施形態について、図3、図6を参照しながら説明する。
本発明の水素製造装置の製造方法では、まず、開口面を有する筐体本体2A内を隔壁3,4により区画して気化部5、改質部6、CO除去部7を形成し、気化部5には燃料導入路8を設け、CO除去部7に生成ガス排出路8を設ける。この加工方法には特に制限はなく、例えば、金属ブロック体を切削して筐体本体2Aと隔壁3,4とを一体的に形成することができる。また、金属ブロック体を切削して開口面を有する筐体本体2Aを作製し、その後、所望の形状に加工した隔壁3,4を筐体本体2A内に接合配設してもよい。あるいは、ロストワックス法、MIM加工により筐体本体2Aと隔壁3,4を一体的に形成することもできる。隔壁3,4には、連通用の開口部3a,4aを形成するが、この開口部3a,4aは、上記の筐体本体2Aと隔壁3,4の形成と同時に形成してもよく、また、筐体本体2Aと隔壁3,4の形成後に開口部3a,4aのみを形成してもよい。
筐体本体2Aや隔壁3,4に使用する材料としては、触媒担持性を考慮することなく、金属、シリコン、セラミックス等から適宜選定することができる。
尚、燃料導入路8と生成ガス排出路9を、図5に示したように、円筒部8a,9aに鍔部8b,9bを備えた構造のものとすることにより、筐体本体2Aに形成した孔部に外側から円筒部8a,9aを挿入し、鍔部8b,9bを筐体本体2Aの外壁面に当接させて仮止めし、その後、レーザー接合等により鍔部8b,9bを筐体本体2Aの外壁面に接合することができ、作業性が著しく向上する。
一方、上述の筐体本体2Aの加工工程とは独立して、表面に所望の触媒を担持した触媒担持体を作製する。この工程では、金属基材12を被覆するように金属酸化膜13を形成し、この金属酸化膜13に触媒C1を担持させて触媒担持体11を作製する。同様に、触媒C2を担持した触媒担持体14を作製する。
金属基体12は、例えば、陽極酸化により金属酸化膜13を形成できる金属、例えば、Al、Si、Ta、Nb、V、Bi、Y、W、Mo、Zr、Hf等とすることができる。また、金属基体12を、ベーマイト処理により金属酸化膜13の形成が可能なCu、ステンレス、Fe、Al等としてもよい。
金属基体12への陽極酸化による金属酸化膜13の形成は、金属基体12を外部電極の陽極に接続した状態で、陽極酸化溶液に浸漬して陰極と対向させ通電することにより行うことができる。また、ベーマイト処理による金属酸化膜13の形成は、例えば、アルミナゾルのようなベーマイトアルミナが分散されている状態の懸濁液を用い、この懸濁液の粘度を十分に低下させたものを金属基体12に塗布(あるいは、金属基体12を浸漬)し、その後、乾燥させ、ベーマイト被膜を金属基体12の表面に固定化させることにより行うことができる。
金属酸化膜13への触媒C1の担持は、例えば、金属酸化膜13で被覆された金属基体12を触媒前駆体溶液に浸漬したり、触媒前駆体溶液を塗布して、適量を金属酸化膜13に付着させ、その後、触媒前駆体溶液を乾燥することにより行うことができる。
尚、触媒担持体11,14を波型に折り曲げる成型加工は、金属基体に金属酸化膜を形成する前段階、金属基体に金属酸化膜を形成した段階、金属酸化膜に触媒を担持した段階のいずれであってもよい。
この触媒担持工程では、上述のように、金属基体12上に均一な金属酸化膜13を形成することができ、また、金属酸化膜13上に触媒前駆体溶液を均一に付着させることができるので、所望の担持量で触媒を均一に担持させることができる。
次に、触媒担持体11,14を改質部6、CO除去部7に載置した後、筐体本体2Aの開口面を閉塞するように、筐体蓋体2Bを筐体本体2Aに接合(図3の斜線を付した部位で接合)して筐体2を形成する。これにより、気化部5と改質部6とCO除去部7がこの順に連通したものとなり、本発明の水素製造装置1が得られる。この筐体本体2Aと筐体蓋体2Bの接合は、例えば、拡散接合、ロウ付け、レーザー溶接、抵抗溶接、陽極接合等により行うことができ、特にレーザー溶接が触媒C1,C2への熱による影響が少なく好ましい。
上述のような本発明の水素製造装置の製造方法では、筐体2の内部に直接触媒を担持することなく、隔壁3,4による筐体本体2A内部の区画と独立して触媒担持体11,14を作製するので、触媒担持量のバラツキが抑制され、均一な触媒担持が可能であり、かつ、触媒C1,C2の汚染や失活が生じることが防止される。また、筐体本体2Aと筐体蓋体2Bとの接合面の清浄性が失われることがなく、かつ、接合面積が小さいもの(図3の斜線を付した部位)となるので、接合の信頼性が高いとともに、この接合工程での熱による触媒C1,C2の凝集、失活を防止することができる。
尚、上述の本実施形態により、図7、図8に示される水素製造装置21の製造も可能である。
また、隔壁3,4の代わりに、複数の微細孔を備えた隔壁3′,4′、隔壁23′を使用することにより、上記と同様の工程により、上述の水素製造装置1′,21′を製造することができる。
また、筐体2の一方の面に燃焼室57を接合することにより、上述の水素製造装置41を製造することができる。筐体2と燃焼室57との接合は、例えば、拡散接合、ロウ付け、レーザー溶接、抵抗溶接、陽極接合等により行うことができる。
また、隔壁3,4の代わりに、断熱空間80を備えた隔壁73,74を使用することにより、あるいは、断熱空間90を備えた隔壁83,84を使用することにより、上記と同様の工程により、上述の水素製造装置71,81を製造することができる。断熱空間を備えた隔壁は、例えば、少なくとも一方の板材に断熱空間形成用の切欠き部が形成された1対の板材を、切欠き部が内部となるように接合して形成することができる。
また、CO除去部7に、酸素含有気体を導入するための導入路を接続することにより、上述の水素製造装置101のような構造の水素製造装置を製造することができる。
尚、上述の水素製造装置製造方法の実施形態は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
次に、より具体的な実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
[実施例1]
(筐体本体の作製)
SUS304のブロック体(72mm×24mm、高さ10mm)を準備し、このブロック体の一方の面から切削加工を行った。これにより、厚み3mmの2個の隔壁により内部が区画され、気化部(15mm×18mm、深さ9mm)、改質部(30mm×18mm、深さ9mm)、CO除去部(15mm×18mm、深さ9mm)がこの順に配列され、隔壁の端部には1.8m×1.8mmの開口部が形成された。
次いで、筐体本体の気化部とCO除去部の壁部に直径2mmの開口を形成し、この開口に外径3mm、内径2mmのSUS304のパイプを銀ロウ付により接合した。これにより、図3に示されるような筐体本体を得た。
(触媒担持体の作製)
金属基体として、厚み100μmのアルミニウム薄板(幅16mm、長さ500mm)を準備し、このアルミニウム薄板を外部電極の陽極に接続し、陽極酸化溶液(4%シュウ酸溶液)に浸漬して陰極と対向させ、下記の条件で通電することにより、表面に酸化アルミニウム薄膜を形成した。この酸化アルミニウム薄膜の厚みをエリプソメーターで測定した結果、約30μmであった。
(陽極酸化の条件)
・浴温 : 25℃
・電圧 : 25V(DC)
次いで、酸化アルミニウム薄膜を形成したアルミニウム薄板を、下記組成の触媒前駆体溶液内に浸漬(2時間)し、引き上げ、350℃、6時間の乾燥処理を施して、酸化アルミニウム薄膜に触媒(Cu/ZnO)を担持させた。その後、長さ方向に8mmピッチで波状に50段の折り曲げを行い、改質部用の触媒担持体とした。
(触媒前駆体溶液の組成)
・Cu … 0.5モル/L
・Zn … 0.5モル/L
また、上記と同様にして、アルミニウム薄板に酸化アルミニウム薄膜を形成し、このアルミニウム薄板を、下記組成の触媒前駆体溶液内に浸漬(2時間)し、引き上げ、350℃、6時間の乾燥処理を施して、酸化アルミニウム薄膜に触媒(Pt/Fe23)を担持させた。その後、長さ方向に8mmピッチで波状に25段の折り曲げを行い、CO除去部用の触媒担持体とした。
(触媒前駆体溶液の組成)
・Pt … 0.5モル/L
・Fe … 0.5モル/L
(筐体本体と筐体蓋体の接合)
上述の筐体本体の改質部、CO除去部に、それぞれ改質部用の触媒担持体、CO除去部用の触媒担持体を載置した。
次いで、SUS304からなる筐体蓋体(70mm×22mm、厚み0.5mm)を準備し、上述の筐体本体の開口面を閉塞するように配置し、その後、下記の条件でレーザー溶接により筐体本体と筐体蓋体を接合した。
(レーザー溶接の条件)
・出 力 : 180W
・パルスエネルギー: 6.4J
・周波数 : 30Hz
次いで、筐体の一方の面上に絶縁層用塗布液(東レ(株)製 フォトニース)をスピンコート法により塗布し、乾燥して絶縁層(厚み5μm)を形成した。
次に、上記の絶縁層上に下記組成の発熱体用ペーストをスクリーン印刷により印刷し、200℃で硬化させて、電気的に独立した3つの発熱体を形成した。形成した発熱体は、幅100μmの細線を、気化部、改質部、CO除去部に相当する各領域(気化部:15mm×18mm、改質部:30mm×18mm、CO除去部:15mm×18mm)を覆うように線間隔100μmで引き回したような形状とした。
(発熱体用ペーストの組成)
・カーボン粉末 … 20重量部
・微粉末シリカ … 25重量部
・キシレンフェノール樹脂 … 36重量部
・ブチルカルビトール … 19重量部
また、下記組成の電極用ペーストを用いて、スクリーン印刷により各発熱体の所定の2ヶ所に電極(0.5mm×0.5mm)を形成した。
(電極用ペーストの組成)
・銀めっき銅粉末 … 90重量部
・フェノール樹脂 … 6.5重量部
・ブチルカルビトール … 3.5重量部
次に、各発熱体上に形成された計6個の電極を露出するように、下記組成の保護層用ペーストを用いて、スクリーン印刷により発熱体保護層(厚み20μm)を発熱体上に形成した。
(保護層用ペーストの組成)
・樹脂分濃度 … 30重量部
・シリカフィラー … 10重量部
・ラクトン系溶剤(ペンタ1−4−ラクトン) … 60重量部
これにより、本発明の水素製造装置を得ることができた。
[実施例2]
(筐体本体の作製)
SUS304のブロック体(43mm×43mm、高さ13mm)を準備し、このブロック体の一方の面から切削加工を行った。これにより、図7、図8に示されるように、厚み3mmのT字型の隔壁により内部が区画され、気化部(17mm×17mm、深さ10mm)、改質部(17mm×37mm、深さ10mm)、CO除去部(17mm×17mm、深さ10mm)がこの順に反時計周りに配列され、1つの隔壁の両端部には1.8mm×1.8mmの開口部が形成された筐体本体を得た。
次いで、気化部とCO除去部が隣接する筐体本体の1つの壁面に直径2mmの開口を2個形成し、各開口に外径3mm、内径2mmのSUS304のパイプを銀ロウ付により接合した。これにより、図7、図8に示されるような筐体本体を得た。
(触媒担持体の作製)
金属基体として、厚み100μmのアルミニウム薄板(幅16mm、長さ500mm)を準備し、実施例1と同様に、陽極酸化によって酸化アルミニウム薄膜を形成し、この酸化アルミニウム薄膜に触媒(Cu/ZnO)を担持させた。その後、長さ方向に1mmピッチで波状に40段の折り曲げを行い、改質部用の触媒担持体とした。
また、金属基体として、厚み100μmのアルミニウム薄板(幅16mm、長さ250mm)を準備し、実施例1と同様に、陽極酸化によって酸化アルミニウム薄膜を形成し、この酸化アルミニウム薄膜に触媒(Pt/Fe23)を担持させた。その後、長さ方向に1mmピッチで波状に20段の折り曲げを行い、CO除去部用の触媒担持体とした。
(筐体本体と筐体蓋体の接合)
上述の筐体本体の改質部、CO除去部に、それぞれ改質部用の触媒担持体、CO除去部用の触媒担持体を載置した。
次いで、SUS304からなる筐体蓋体(41mm×41mm、厚み0.5mm)を準備し、上述の筐体本体の開口面を閉塞するように配置し、その後、下記の条件でレーザー溶接により筐体本体と筐体蓋体を接合した。
(レーザー溶接の条件)
・出 力 : 180W
・パルスエネルギー: 6.4J
・周波数 : 30Hz
次いで、筐体の一方の面上に、実施例1と同様にして、絶縁層(厚み5μm)を形成した。
次に、上記の絶縁層上に実施例1と同様にして、電気的に独立した3つの発熱体を形成した。形成した発熱体は、幅100μmの細線を、気化部、改質部、CO除去部に相当する各領域(気化部:15mm×15mm、改質部:15mm×35mm、CO除去部:15mm×15mm)を覆うように線間隔100μmで引き回したような形状とした。
また、実施例1と同様にして、各発熱体の所定の2ヶ所に電極(0.5mm×0.5mm)を形成した。
さらに、実施例1と同様にして、各発熱体上に形成された計6個の電極を露出するように発熱体保護層(厚み20μm)を発熱体上に形成した。
これにより、本発明の水素製造装置を得ることができた。
本発明は、担持した触媒により所望の反応を得るための用途、例えば、炭化水素系燃料を水蒸気改質して水素を製造する用途等に利用することができる。
本発明の水素製造装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示される水素製造装置のA−A線における拡大縦断面図である。 図1および図2に示された水素製造装置の筐体を分解した斜視図である。 図1および図2に示された水素製造装置の筐体を分解した平面図である。 本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図4相当の平面図である。 本発明の水素製造装置を構成する触媒担持体の断面図である。 本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す筐体を分解した斜視図である。 本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す筐体を分解した平面図である。 本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図2相当の断面図である。 本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図8相当の平面図である。 本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図2相当の断面図である。 本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図2相当の断面図である。 本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図8相当の平面図である。 本発明の水素製造装置の他の実施形態を示す図8相当の平面図である。
符号の説明
1,1′,21,21′,41,71,81,101…水素製造装置
2,22,42,72,82,102…筐体
2A,22A,42A,72A,82A,102A…筐体本体
2B,22B…筐体蓋体
3,4,3′,4′,23,23′,24,43,44,73,74,83,84,103,104…隔壁
3a,4a,23a,23b,83a,83b,103a,103b…開口部
5,25,45,75,85,105…気化部
6,26,46,76,86,106…改質部
7,27,47,77,87,107…CO除去部
8,28,48,78,88,108…燃料導入路
9,29,49,79,89,109…生成ガス排出路
8a,9a…円筒部
8b,9b…鍔部
11,14,31,34,51,54…触媒担持体
12…金属基体
13…金属酸化膜
57…燃焼室
60…電熱体
80,90…断熱空間
110…酸素含有気体の導入路
C1,C2…触媒

Claims (16)

  1. 筐体と、該筐体内部に隔壁により区画された気化部、改質部、CO除去部と、前記気化部へ燃料を供給するための燃料導入路と、前記CO除去部から生成ガスを排出するための生成ガス排出路とを備えるとともに、前記気化部と前記改質部と前記CO除去部はこの順に連通され、前記改質部と前記CO除去部には触媒担持体を有し、前記隔壁は内部に断熱空間を有し、前記触媒担持体は波型に折り曲げた形状の金属基体と該金属基体を被覆する金属酸化膜とを有する担体の該金属酸化膜に触媒を担持したものであり、前記改質部の内壁面と前記CO除去部の内壁面は触媒を担持していないことを特徴とする水素製造装置。
  2. 前記気化部と前記改質部と前記CO除去部との連通は、前記隔壁に設けられた開口部でなされていることを特徴とする請求項1に記載の水素製造装置。
  3. 前記気化部と前記改質部を連通するための前記開口部と、前記改質部と前記CO除去部を連通するための前記開口部とが、前記改質部内で最も距離が大きくなる位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の水素製造装置。
  4. 少なくとも前記改質部と前記CO除去部を連通するための前記開口部が逆止弁を備えていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の水素製造装置。
  5. 前記気化部と前記改質部と前記CO除去部との連通は、前記隔壁の少なくとも一部に設けられた複数の微細孔でなされていることを特徴とする請求項1に記載の水素製造装置。
  6. 前記燃料導入路と前記生成ガス排出路とが、前記筐体の同一壁面に配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の水素製造装置。
  7. 前記筐体外部に、前記気化部、前記改質部、および、前記CO除去部と隣接するように燃焼室を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の水素製造装置。
  8. 前記筐体外部の前記気化部、前記改質部、および、前記CO除去部の各壁面に電熱体を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の水素製造装置。
  9. 前記隔壁は、前記断熱空間内に断熱材を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の水素製造装置。
  10. 前記CO除去部に、酸素含有気体を導入するための導入路が接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の水素製造装置。
  11. 前記導入路中に逆止弁が配設されていることを特徴とする請求項10に記載の水素製造装置。
  12. 前記筐体が断熱部材で被覆されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の水素製造装置。
  13. 前記燃料導入路に接続された燃料タンクを前記筐体外部に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の水素製造装置。
  14. 前記生成ガス排出路にポンプが接続され、該ポンプにより生成ガスが燃料電池に導入可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の水素製造装置。
  15. 前記燃料導入路および/または前記生成ガス排出路は、円筒部と、該円筒部の所望部位に配設された鍔部とを備えたものであり、前記筐体に形成された孔部に外部から前記円筒部が挿入され、前記鍔部が前記筐体外壁面に固着されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の水素製造装置。
  16. 開口面を有する筐体本体内を、内部に断熱空間を有する隔壁により区画して気化部、改質部、CO除去部を形成し、前記気化部に燃料導入路を設け、前記CO除去部に生成ガス排出路を設ける工程と、
    金属基体と該金属基体を被覆する金属酸化膜とを有し波型に折り曲げた成型体である担体の該金属酸化膜に所望の触媒を担持した触媒担持体を作製する工程と、
    該触媒担持体を前記改質部、前記CO除去部に載置した後、前記開口面を閉塞するように筐体蓋体を前記筐体本体に接合して筐体を形成するとともに、前記気化部と前記改質部と前記CO除去部をこの順に連通したものとする工程と、を有することを特徴とする水素製造装置の製造方法。
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