JP2008114162A - マイクロリアクターおよびその製造方法 - Google Patents

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健 木原
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裕 八木
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Abstract

【課題】高効率の触媒反応を可能とする信頼性の高いマイクロリアクターと、このマイクロリアクターを簡便に製造することができる製造方法を提供する。
【解決手段】マイクロリアクターを、原料導入口およびガス排出口が連通した密閉空間を有する容器と、この容器の内部壁面から密閉空間へ突出する複数の突起と、これらの突起及び内部壁面に形成された触媒担持層と、この触媒担持層に担持された触媒とを備えるものとする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、マイクロリアクターとその製造方法に係り、特に担持した触媒によって所望の反応を進行させるためのマイクロリアクターと、その製造方法に関する。
従来から、触媒を利用したリアクターが種々の分野で使用されており、目的に応じて最適な設計がなされている。
一方、近年、地球環境保護の観点で二酸化炭素等の地球温暖化ガスの発生がなく、また、エネルギー効率が高いことから、水素を燃料とすることが注目されている。特に、燃料電池は水素を直接電力に変換できることや、発生する熱を利用するコジェネレーションシステムにおいて高いエネルギー変換効率が可能なことから注目されている。これまで燃料電池は宇宙開発や海洋開発等の特殊な条件において採用されてきたが、最近では自動車や家庭用分散電源用途への開発が進んでおり、また、携帯機器用の燃料電池も開発されている。
携帯機器用の燃料電池では小型化が必須であり、炭化水素系燃料を水蒸気改質して水素ガスを生成する改質器用のマイクロリアクターが種々開発されている。このようなマイクロリアクターとして、例えば、発熱性基板に流体経路を形成し、この流体経路内に触媒を担持した構造のものが開発されている(特許文献1)。
特開2003−331896号公報
しかしながら、流体経路内に触媒を担持している従来のマイクロリアクターでは、流体経路内での原料移送における圧力損失が大きく、このため、原料移送用ポンプのパワーを大きくする必要があり、マイクロリアクター全体としてのエネルギー効率が悪く、さらに、小型化にも限界があった。また、従来のマイクロリアクターでは、触媒の担持性が良好な基板材料を用いて流体経路を作製する必要があり、使用する材料が限定され、マイクロリアクター全体としてのエネルギー効率の向上に支障を来たす場合があった。
また、流体経路が形成された基板の接合においては、接合される基板面が清浄であることが必要である。しかし、流体経路内に触媒を担持する工程において基板面の清浄性が低下し、基板の接合によるマイクロリアクター作製に支障が生じるという問題があった。さらに、流体経路内に担持した触媒が、基板接合工程等において著しく汚染されて劣化したり失活する場合があり、このため使用できる触媒が制限されたり、製造工程管理が難しいという問題もあった。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたものであり、高効率の触媒反応を可能とする信頼性の高いマイクロリアクターと、このマイクロリアクターを簡便に製造することができる製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明のマイクロリアクターは、原料導入口およびガス排出口が連通した密閉空間を有する容器と、該容器の内部壁面から前記密閉空間へ突出する複数の突起と、該突起及び前記内部壁面に形成された触媒担持層と、該触媒担持層に担持された触媒と、を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記突起は対向する1組の内部壁面の両面に突設され、一方の前記内部壁面から突出している個々の突起の先端部は、他方の前記内部壁面から突出している個々の突起の先端部と対向し、対向する突起は先端部が接合されて前記密閉空間内に柱体として存在するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記突起は対向する1組の内部壁面の両面に突設され、一方の前記内部壁面から突出している個々の突起の先端部は、他方の前記内部壁面から突出している個々の突起の先端部と対向し、対向する突起の先端部は当接、あるいは、近接しているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記突起は対向する1組の内部壁面の両面に突設され、一方の前記内部壁面から突出している前記突起の先端部は、他方の前記内部壁面から突出している前記突起の先端部と対向しないように位置しているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記突起は対向する1組の内部壁面の一方に突設され、個々の突起は先端部が他方の内部壁面に接合されて前記密閉空間内に柱体として存在するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記突起は対向する1組の内部壁面の一方に突設され、個々の突起の先端部は、他方の前記内部壁面に当接、あるいは、近接しているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記容器は、前記密閉空間用の凹部と該凹部に突設された複数の前記突起を備えた1組の金属基板が接合された接合体であるような構成とした。
本発明の他の態様として、任意の複数個の前記突起間に架設されたジャマ板を有するような構成とした。
本発明の他の態様として、任意の複数個の前記突起が板形状でありジャマ板を構成するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記原料導入口から前記突起が配設された領域までの距離が均一であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記密閉空間が、前記原料導入口と前記ガス排出口とを結ぶ直線を介して対称であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記原料導入口近傍と前記ガス排出口近傍に配設される前記突起は、他の領域に配設される突起よりも太く疎な状態であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記容器および前記突起が同じ材質であるような構成とした。
本発明のマイクロリアクターの製造方法は、接合体を構成するための1組の金属基板の少なくとも一方の金属基板の片面に、密閉空間用の凹部と、該凹部から突出する複数の突起を形成するエッチング工程と、前記1組の金属基板の接合体構成時の対向面および前記突起に触媒担持層を形成する触媒担持層形成工程と、前記1組の金属基板を接合して接合体を形成することにより、原料導入口およびガス排出口が連通した密閉空間を有する容器とする接合工程と、前記容器の密閉空間内の前記触媒担持層に触媒を担持する触媒担持工程と、を有するような構成とした。
本発明の他の態様として、前記金属基板としてステンレス基板を使用し、前記接合工程では拡散接合を行うような構成とした。
本発明のマイクロリアクターは、突起を含む密閉空間の内部壁面に形成された触媒担持層に触媒を担持した構造であり、触媒と原料との接触面積が極めて大きなものとなり、反応効率が高いと共に、原料移送における圧力損失を生じる流体経路内に触媒を担持した構造ではないので、原料移送に必要なポンプパワーの省力化が可能であり、マイクロリアクターを含む装置全体の小型化、エネルギーの高効率化が可能であり、また、触媒担持性を考慮することなく容器の材料を選定することができ、例えば、容器の熱伝導率を低いものとして、容器内部からの熱放出を防止して熱の利用効率を向上させることができる。
また、本発明の製造方法では、エッチングにより複数の突起を形成するので、微細な突起形成が可能であり、また、接合により容器を形成する前の金属基板に触媒担持層を形成し、容器形成後に触媒が担持されるので、容器形成の接合時に触媒が汚染されたり失活することがなく、かつ、均一な触媒担持が可能で、難しい製造工程管理が不要となり、また、金属基板の接合が確実に行なわれるので、高効率で信頼性の高いマイクロリアクターの製造が可能である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[マイクロリアクター]
図1は本発明のマイクロリアクターの一実施形態を示す斜視図であり、図2は図1に示されるマイクロリアクターのA−A線における拡大部分縦断面図である。図1および図2において、本発明のマイクロリアクター1は、密閉空間3を有する容器2と、この容器2の内部壁面2aから密閉空間3へ突出する複数の突起6,9と、これらの突起6,9及び内部壁面2aに形成された触媒担持層10と、この触媒担持層10に担持された触媒Cとを備えている。また、容器2は、金属基板4と金属基板7とが接合された接合体であり、容器2の密閉空間3には原料導入口13Aとガス排出口13Bが連通している。尚、この原料導入口13Aとガス排出口13Bには、所望の形状の接続用部材等が配設されていてもよい。
図3は、図1に示されるマイクロリアクター1の容器2を構成する金属基板4と金属基板7を離間させた状態を示す斜視図であり、図4は図1に示されるマイクロリアクター1の容器2を構成する金属基板4と金属基板7の接合面側の平面図である。尚、図3、図4では、触媒担持層10を省略している。
図3および図4に示されるように、金属基板4は、密閉空間3用の凹部5と、その周縁に位置する枠部4aを有し、また、凹部5に突設された複数の突起6を備えている。また、この金属基板4には、原料導入口13Aとガス排出口13Bが形成されている。一方、金属基板7は、密閉空間3用の凹部8と、その周縁に位置する枠部7aを有し、また、凹部8に突設された複数の突起9を備えている。金属基板4の複数の突起6の先端部と、金属基板7の複数の突起9の先端部は、金属基板4と金属基板7とが接合されたときに当接するように配置されている。そして、枠部4aと枠部7aとが接合され、また、突起6の先端部と突起9の先端部とが接合されて、金属基板4と金属基板7との接合体である容器2が構成されている。この容器2では、凹部5,8により密閉空間3が構成され、凹部5,8の表面が内部壁面2aをなしており、先端部が接合された突起6と突起9により構成された複数の柱体11が密閉空間3内に存在している。
容器2を構成する金属基板4,7は、内部壁面2aや突起6,9の表面に直接触媒Cを担持しないので、凹部5,8や突起6,9の加工が容易で、かつ、接合が容易な金属材料を選択することができ、例えば、ステンレス基板、銅基板、アルミニウム基板、チタン基板、鉄基板、鉄合金基板等であってよい。ステンレス基板の場合、凹部5,8や突起6,9の精密加工が容易であるとともに、拡散接合により強固な接合体2が得られる。また、銅基板の場合、凹部5,8や突起6,9の精密加工が容易であるとともに、ロウ付けにより強固な容器2が得られる。金属基板4,7の厚みは、マイクロリアクター1の大きさ、使用する金属の熱容量、熱伝導率等の特性、形成する凹部5,8の深さや突起6,9の高さ等を考慮して適宜設定することができるが、例えば、50〜5000μm程度の範囲で設定することができる。
突起6,9の形状、寸法や、突起6,9の配設パターン、配設密度、および、凹部5,8の形状、深さ等は特に限定されるものではなく、密閉空間3内の表面積が大きく担持する触媒Cの量が多くなり、かつ、原料が原料導入口13Aからガス排出口13B方向に密閉空間3内を均一に流れるように適宜設定することができる。
触媒担持層10は、金属酸化膜とすることができる。金属酸化膜としては、例えば、アルミナ溶射により形成したアルミナ皮膜等のセラミックス被膜、あるいは金属基板4,6を陽極酸化して形成した金属酸化膜、あるいはウォッシュコート処理により形成した金属酸化膜が挙げられる。このような触媒担持層10の厚みは、例えば、10〜50μm程度の範囲で設定することができる。
触媒Cとしては、従来から水素製造に使用されているCu−Zn系、Pd−Zn系等の改質触媒、Pt、Pd、NiO、Co23、CuO等の燃焼触媒を使用することができる。
図5は本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図2相当の縦断面図である。図5において、本発明のマイクロリアクター21は、密閉空間23を有する容器22と、この容器22の内部壁面22aから密閉空間23へ突出する複数の突起26,29と、これらの突起26,29及び内部壁面22aに形成された触媒担持層30と、この触媒担持層30に担持された触媒Cとを備えている。容器22は、金属基板24と金属基板27とがその枠部24aと枠部27aとで接合された接合体であり、対向する突起26の先端部と突起29の先端部とは近接状態にある。
このように、マイクロリアクター21は、突起26と突起29とが接合しておらず、両者の間に間隙Sが形成されている点で、上述のマイクロリアクター1と相違している。このようなマイクロリアクター21では、原料が原料導入口(図示せず)からガス排出口(図示せず)方向に密閉空間23内を均一に流れ、かつ、触媒Cとの接触が確実に行なわれるように間隙Sの大きさ、突起26,29の形状、寸法、突起26,29の配設パターン、配設密度、および、凹部25,28の形状、深さ等を設定することができる。例えば、間隙Sは500μm以下で設定することができる。また、本発明では、対向する突起26の先端部と突起29の先端部とが当接状態(接合されていない)にあり、上記のような間隙Sが存在しないような形態であってもよい。
図6は本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図2相当の縦断面図である。図6において、本発明のマイクロリアクター31は、密閉空間33を有する容器32と、この容器32の内部壁面32aから密閉空間33へ突出する複数の突起36,39と、これらの突起36,39及び内部壁面32aに形成された触媒担持層40と、この触媒担持層40に担持された触媒Cとを備えている。容器32は、金属基板34と金属基板37とがその枠部34aと枠部37aとで接合された接合体であり、突起36の先端部は、突起39の先端部と対向しないように位置している。
このように、マイクロリアクター31は、突起36と突起39とが対向せずに互い違いに密閉空間33へ突出している点で、上述のマイクロリアクター1と相違している。このようなマイクロリアクター31では、原料が原料導入口(図示せず)からガス排出口(図示せず)方向に密閉空間33内を均一に流れ、かつ、触媒Cとの接触が確実に行なわれるように突起36,39の形状、寸法や、突起36,39の配設パターン、配設密度、および、凹部35,38の形状、深さ等を設定することができる。
図7は本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図2相当の縦断面図である。図7において、本発明のマイクロリアクター41は、密閉空間43を有する容器42と、この容器42の内部壁面42aの一方から密閉空間43へ突出する複数の突起46と、これらの突起46及び内部壁面42aに形成された触媒担持層50と、この触媒担持層50に担持された触媒Cとを備えている。容器42は、金属基板44がその枠部44aと突起46の先端部で金属基板(カバー部材)47に接合された接合体である。そして、突起46は、柱体として密閉空間43内に存在している。
このように、マイクロリアクター41は、密閉空間43用の凹部45と突起46とが形成された金属基板44と、金属基板(カバー部材)47とが接合されている点で、上述のマイクロリアクター1と相違している。このようなマイクロリアクター41では、原料が原料導入口(図示せず)からガス排出口(図示せず)方向に密閉空間43内を均一に流れ、かつ、触媒Cとの接触が確実に行なわれるように突起46の形状、寸法や、突起46の配設パターン、配設密度、および、凹部45の形状、深さ等を設定することができる。
また、本発明では、上記の突起46が金属基板(カバー部材)47に接合されず、図8に示すように、突起46の先端部が金属基板(カバー部材)47に近接状態であり間隙Sが存在するようなマイクロリアクター41′であってもよい。また、突起46の先端部が金属基板(カバー部材)47と当接状態(接合されていない)にある形態であってもよい。
図9は、本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図4相当の平面図である。図9に示すように、本発明のマイクロリアクター1を構成する金属基板4,7は、所定の突起6,6間、突起9,9間に架設されたジャマ板15を備えるものであってもよい。このジャマ板15は、原料を原料導入口13Aからガス排出口13B方向に密閉空間3内を均一に流すための部材である。図示例では、ジャマ板15が2個の突起間に架設されているが、ジャマ板15を架設する突起の数、および、ジャマ板15を架設する位置、個数には特に制限はない。このようなジャマ板15は、上述のマイクロリアクター21,31,41,41′においても同様に設置することができる。
また、図10は、本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図4相当の平面図である。図10に示されるように、本発明のマイクロリアクター1を構成する金属基板4,7は、複数の突起6,9の一部が板形状の突起6a,9aであってもよい。この板形状の突起6a,9aは、原料を原料導入口13Aからガス排出口13B方向に密閉空間3内を均一に流すための部材である。このような板形状の突起6a,9aを設ける位置、個数には特に制限はない。尚、このような板形状の突起6a,9aは、上述のマイクロリアクター21,31,41,41′においても同様に設置することができる。
また、図11は、本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図4相当の平面図である。図11に示される例では、原料導入口13Aから突起6,9が形成されている領域までの距離が均一となるように設定されている。これにより、原料を原料導入口13Aからガス排出口13B方向に密閉空間3内を均一に流すことができる。
また、図12は、本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図4相当の平面図である。図12に示される例では、金属基板4,7が菱形であり、密閉空間3が原料導入口13Aとガス排出口13Bと結ぶ直線を介して対称となるように設定されている。これにより、原料を原料導入口13Aからガス排出口13B方向に密閉空間3内を均一に流すことができる。
さらに、図13は、本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図4相当の平面図である。図13に示される例では、太さが異なる突起6,9が疎密を形成するように配設されている。すなわち、原料導入口13Aの近傍には中程度の太さの突起6,9(図示例では各7個)がやや疎な状態で配設され、ガス排出口13Bの近傍には最も太い突起6,9(図示例では各2個)が疎な状態で配設され、その中間領域には細い突起が密な状態で配設されている。このように突起6,9の太さや配設密度を変えることにより、上述のジャマ板と同様の効果によって、原料を原料導入口13Aからガス排出口13B方向に密閉空間3内を均一に流すことができる。
図14は本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図2相当の縦断面図である。図14において、本発明のマイクロリアクター1′は、上述のマイクロリアクター1の容器2の表面(金属基板4の表面)に絶縁膜61を介して発熱体62が設けられており、発熱体62には電極63,63が形成され、この電極63,63が露出するような電極開口部64a,64aを有する発熱体保護層64が、発熱体62を覆うように設けられたものである。
絶縁膜61は、例えば、ポリイミド、セラミック(Al23、SiO2)等とすることができる。また、絶縁膜61は、金属基板4の陽極酸化により形成した金属酸化膜であってもよい。このような絶縁膜61の厚みは、使用する材料の特性等を考慮して適宜設定することができ、例えば、1〜150μm程度の範囲で設定することができる。
発熱体62は、吸熱反応である原料の水蒸気改質等に必要な熱を供給するためのものであり、カーボンペースト、ニクロム(Ni−Cr合金)、W、Mo、Au等の材質を使用することができる。この発熱体62は、例えば、幅10〜200μm程度の細線を金属基板4(絶縁層61)上に引き回したような形状とすることができる。
このような発熱体62に形成された通電用の電極63,63は、Au、Ag、Pd、Pd−Ag等の導電材料を用いて形成することができる。
また、発熱体保護層64は、例えば、Al23、SiO2等のセラミック材料、感光性ポリイミド、ワニス状のポリイミド等により形成することができる。また、発熱体保護層64の厚みは、使用する材料等を考慮して適宜設定することができるが、例えば、2〜25μm程度の範囲で設定することができる。
尚、上記の絶縁膜61、発熱体62、電極63,63、発熱体保護層64を金属基板7上に配設してもよいことは勿論である。
また、上述のマイクロリアクター21,31,41,41′においても、容器に絶縁膜、発熱体、電極、発熱体保護層を配設することができる。
上述の本発明のマイクロリアクターは例示であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、容器の同一平面に原料導入口とガス排出口を有する構造であるが、原料導入口とガス排出口とが異なる面に形成されているものであってもよい。
[マイクロリアクターの製造方法]
次に、本発明のマイクロリアクターの製造方法について説明する。
図15および図16は本発明のマイクロリアクター製造方法の一実施形態を説明するための工程図である。図15、図16では、上述のマイクロリアクター1を例にして説明する。
本発明の製造方法では、まず、エッチング工程において、金属基板4の一方の面に密閉空間3用の凹部5と複数の突起6を形成し、金属基板7の一方の面に密閉空間3用の凹部8と複数の突起9を形成し、さらに、金属基板4に原料導入口13Aとガス排出口13B(図1、3、4参照)を形成する(図15(A))。このエッチング工程では、金属基板4,7に所定の開口パターンを有するレジストパターン71,72を形成し、このレジストパターン71,72をマスクとして金属基板4,7をエッチングすることができる。すなわち、凹部5,8はレジストパターン71,72をマスクとした片面からのハーフエッチングにより形成され、原料導入口13Aとガス排出口13Bはレジストパターン71,72をマスクとした両面からのエッチングにより形成される。
金属基板4,7に形成する凹部5,8の形状は、周縁に枠部4aと枠部7aを残すように適宜設定することができる。また、突起6,9の形状、寸法や、突起6,9の配設パターン、配設密度、および、凹部5,8の深さ等は特に限定されるものではなく、後工程において形成される密閉空間3内の表面積が大きくなり、かつ、原料が原料導入口13Aからガス排出口13B方向に密閉空間3内を均一に流れるように適宜設定することができる。
尚、図9に示されるようなジャマ板15や、図10に示されるような板形状の突起6a,9aを形成する場合も、上記のレジストパターン71,72をマスクとしたエッチングにより、凹部5,8や突起6,9と同時形成することができる。
使用する金属基板4,7の材質は、凹部5,8(内部壁面2a)や突起6,9に直接触媒Cを担持しないので、エッチングによる凹部5,8や突起6,9の精密加工が容易で、かつ、接合が容易な金属材料を選択することができ、例えば、ステンレス基板、銅基板、アルミニウム基板、チタン基板、鉄基板、鉄合金基板等であってよい。尚、金属基板4への原料導入口13Aとガス排出口13Bの形成は、後工程にて行なってもよい。
次に、触媒担持層形成工程において、上記のレジストパターン71,72を介して、金属基板4,7(凹部5,8や突起6,9が形成されている面)にセラミックス溶射を行って触媒担持層10を形成する(図15(B))。その後、レジストパターン71,72を除去するとともに、不要な触媒担持層10をリフトオフして除去し、凹部5,8(内部壁面2a)と突起6,9の側面(先端部は除く)に触媒担持層10を形成する(図15(C))。
セラミックス溶射は、例えば、プラズマスプレー法(高温のプラズマを利用し、アルミナ溶射粉末を溶融して基材表面にスプレーコートする)により行うことができる。このような触媒担持層10の厚みは、例えば、10〜50μmの範囲で設定することができる。また、上述のように、レジストパターン71,72の除去と同時に、不要な触媒担持層10がリフトオフされるので、金属基板4,7において清浄な接合面が確保されることとなる。
尚、エッチング工程後、触媒担持層を形成する前に、凹部5,8と突起6,9の側面を粗面化処理してもよい。この粗面化処理は、例えば、サンドブラスト処理、エッチング処理および粗面化めっき処理のいずれかとすることができ、粗面化の程度は、例えば、中心線平均粗さ(Ra)が0.2〜2.0μmの範囲内となるように設定することができる。
また、上記のレジストパターン71,72が、研磨処理に対する耐性、セラミックス溶射に対する耐性を備えていない場合は、エッチング工程後にレジストパターン71,72を除去し、凹部5,8の突起6,9非形成領域に対応した開口部を有するメタルマスクを介してセラミックス溶射を行うことができる。あるいは、レジストパターン71,72を除去した後、金属基板4,7の枠部4a,7aと突起6,9の先端部に、セラミックス溶射に対する耐性を有するレジストパターンを形成し、このレジストパターンを介してセラミックス溶射を行うこともできる。いずれの場合も、不要な触媒担持層10がリフトオフされるので、金属基板4,7において清浄な接合面が確保されることとなる。
次に、接合工程において、1組の金属基板4,7を、凹部5と凹部8とが対向するように、枠部4aと枠部7aとを接合し、突起6の先端部と突起9の先端部とを接合して、金属基板4と金属基板7との接合体である容器2を形成する(図16(A))。このように形成された容器2では、凹部5,8により密閉空間3が構成され、凹部5,8の表面が内部壁面2aをなしており、先端部が接合された突起6と突起9により構成された複数の柱体11が密閉空間3内に存在している。そして、内部壁面2aと突起6,9(柱体11)には触媒担持層10が形成されている。
上記の金属基板4,7の接合は、例えば、ステンレス基板を使用する場合には拡散接合により行うことができ、銅基板等を使用する場合には拡散接合、ロウ付け等により行うことができる。
次いで、触媒担持工程において、密閉空間3内の触媒担持層10に触媒Cを担持する(図16(B))。触媒担持層10への触媒Cの担持は、例えば、触媒懸濁液を容器2内に流して充填し、あるいは、触媒懸濁液内に容器2を浸漬し、その後、触媒懸濁液を容器2から抜いて乾燥することにより行うことができる。尚、上記の乾燥時に、振動あるいは回転を容器2に与えることにより、より均一な触媒担持が可能となる。
また、上述のマイクロリアクター21,31,41,41′の製造方法も、上述のマイクロリアクター1の製造方法と基本的に同様である。
例えば、マイクロリアクター21の製造では、エッチング工程で金属基板24の一方の面に密閉空間23用の凹部25と複数の突起26を形成し、金属基板27の一方の面に密閉空間23用の凹部28と複数の突起29を形成するが、その後、突起26,29が枠部24a,27aよりも低くなるように加工する。すなわち、接合工程で接合されて容器22が形成されたときに、突起26と突起29との間に所望の間隙Sが形成されるように、突起26,29の高さをエッチング、研磨等により低くする。
また、マイクロリアクター31の製造では、金属基板34に形成する突起36と、金属基板37に形成する突起39の位置を、接合工程で接合されて容器32が形成されたときに、突起36と突起39とが互い違いとなるように設定する。
また、マイクロリアクター41の製造では、エッチング工程において、金属基板44のみに凹部45と突起46を形成し、金属基板47はカバー部材として使用する。
また、マイクロリアクター41′の製造では、エッチング工程にて金属基板44に凹部45と突起46を形成するが、その後、突起46が枠部44aよりも低くなるように加工する。すなわち、接合工程で接合されて容器42が形成されたときに、突起46と金属基板47との間に所望の間隙Sが形成されるように、突起46の高さをエッチング、研磨等により低くする。
また、図14に示されるマイクロリアクター1′のように、金属基板4上に絶縁膜61、発熱体62、電極63,63、発熱体保護層64を形成する場合は、まず、金属基板4上に絶縁膜61を介して発熱体62を設け、さらに、通電用の電極63,63を形成する。
絶縁膜61は、例えば、容器2を外部電極の陽極に接続した状態で陽極酸化溶液に浸漬し、陰極と対向させ通電して陽極酸化することにより形成することができる。また、ポリイミド樹脂膜の形成、セラミック(Al23、SiO2)膜の形成により絶縁膜61としてもよい。
発熱体62は、カーボンペースト、ニクロム(Ni−Cr合金)、W、Mo、Au等の材質を使用して形成することができる。発熱体62の形成方法としては、上記の材料を含有するペーストを用いてスクリーン印刷により形成する方法、上記の材料を含有するペーストを用いて塗布膜を形成し、その後、エッチング等によりパターニングする方法、上記材料を用いて真空成膜法によりメタルマスクを介してパターン成膜する方法等を挙げることができる。また、通電用の電極63,63は、Au、Ag、Pd、Pd−Ag等の導電材料を用いて形成することができ、例えば、上記の導電材料を含有するペーストを用いてスクリーン印刷により形成することができる。
次いで、電極63,63が露出するように発熱体保護層64を発熱体62上に形成する。発熱体保護層64は、ポリイミド、セラミック(Al23、SiO2)等の材料を用いて形成することができ、例えば、上記材料を含有するペーストを用いてスクリーン印刷により電極開口部64a,64aを有するパターンで形成することができる。
尚、上述のマイクロリアクター製造方法の各実施形態は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
次に、より具体的な実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
[実施例1]
<エッチング工程>
金属基板として厚み1mmのSUS316L基板(40mm×52mm)を準備した。このSUS316L基板の両面に感光性レジスト材料(東京応化工業(株)製OFPR)をディップ法により塗布(膜厚7μm(乾燥時))した。次に、SUS316L基板の一方の面のレジスト塗膜をフォトマスクを介して露光し、炭酸水素ナトリウム溶液を使用して現像した。これにより、SUS316L基板の一方の面には、30mm×42mmの長方形状の開口部を有し、この開口部内に直径600μmの円形の透光部を1000μmピッチで有するレジストパターンが形成された。
また、上記と同様のSUS316L基板を準備し、一方の面に上記と同様にレジストパターンを形成した。ただし、このSUS316L基板では、反対面のレジストパターンに、原料導入口およびガス排出口に相当する直径600μmの円形の開口部を2箇所形成した。
次に、上記のレジストパターンをマスクとして、下記の条件でSUS316L基板をエッチング(3分間)した。
(エッチング条件)
・温度 : 50℃
・エッチング液(塩化第二鉄溶液) 比重濃度: 45ボーメ(°B’e)
これにより、1組のSUS316L基板は、その一方の面に、30mm×42mmの長方形状で深さが650μmの凹部と、この凹部内に1000μmピッチで突設された高さ650μmの複数の突起(突起の高さ方向中間部での直径は500μm)と、周縁に位置する幅5mmの枠部とを備えたものとなった。また、一方のSUS316L基板では、凹部内であって複数の突起が存在しない部位(長方形状の凹部の対角線上)に貫通孔(直径600μm)が穿設され、原料導入口およびガス排出口とした。
<触媒担持層形成工程>
上述のように凹部と突起が形成された1組のSUS316L基板の加工面に対して、プラズマスプレー法によりアルミナ溶射を行った。
次いで、水酸化ナトリウム溶液を用いてレジストパターンを除去し、水洗した。このレジストパターン除去により、不要なアルミナ溶射膜がリフトオフされ、凹部と突起の側面にアルミナ溶射膜からなる触媒担持層(厚み30μm)が形成された。
<接合工程>
次いで、上記の1組のSUS316L基板を、互いの枠部同士、および、突起の先端部同士が対向するように下記の条件で拡散接合して接合体を作製した。これにより、対向する凹部で密閉空間が構成され、先端部が接合された突起により構成された複数の柱体が密閉空間内に存在している容器(図16(A)参照)が形成された。
(拡散接合条件)
・雰囲気 :真空中
・接合温度 :1000℃
・接合時間 :12時間
<触媒担持工程>
次に、容器内に下記組成の触媒懸濁液を充填して放置(15分間)し、その後、触媒懸濁液を抜き、120℃、3時間の乾燥還元処理を施して、触媒担持層に触媒を担持させた。
(触媒懸濁液の組成)
・Al … 5.4重量%
・Cu … 2.6重量%
・Zn … 2.8重量%
・Siバインダー(日産化学工業(株)製 スノーテックスO)
… 5.0重量%
・水 … 残部
次に、上記の接合体を構成するSUS316L基板の一方に、スパッタリング法により酸化珪素からなる絶縁膜(厚み0.4μm)を形成した。
次いで、この絶縁膜上にメタルマスクを介して金を真空蒸着することにより発熱体と、この両端部に接続された2個の電極(0.5mm×0.5mm)を形成した。
このように形成した発熱体は、凹部が形成されている領域に相当する領域(30mm×42mm)全面を覆うように、幅100μmの細線が絶縁膜上に線間隔100μmで引き回されたような形状とした。尚、発熱体は、上記の原料導入口およびガス排出口を避けるように形成した。
次に、発熱体上に形成された2個の電極と原料導入口およびガス排出口を露出するようにメタルマスクを配し、スパッタリング法により酸化珪素からなるセラミックス膜を成膜して発熱体保護層(厚み0.7μm)とした。
これにより、図14に示されるようなマイクロリアクターを得た。
[実施例2]
エッチング工程において、図9に示されるように、原料導入口近傍にジャマ板(3箇所)を同時形成した他は、実施例1と同様にして、マイクロリアクターを作製した。
[比較例]
エッチング工程において凹部のみ形成し突起は形成しない他は、実施例1と同様にして、マイクロリアクターを作製した。
[メタノール転化率の測定]
上述にように作製した各マイクロリアクターについて、下記の条件でメタノールの水蒸気改質を行い、メタノール転化率を測定した。その結果、実施例1のマイクロリアクターでは70%、実施例2のマイクロリアクターでは90%であり、高いメタノール転化率が確認された。しかし、比較例のマイクロリアクターでは、メタノール転化率が40%であった。
(メタノールの水蒸気改質条件)
・メタノール流量 : 20μL/分
・発熱体温度 : 300℃
本発明は、メタノールの改質、一酸化炭素の酸化除去等の反応からなる水素製造の用途に利用することができる。
本発明のマイクロリアクターの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示されるマイクロリアクターのA−A線における拡大部分縦断面図である。 図1に示されるマイクロリアクターの容器を構成する金属基板を離間させた状態を示す斜視図である。 図1に示されるマイクロリアクターの容器を構成する金属基板と金属基板の接合面側の平面図である。 本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図2相当の縦断面図である。 本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図2相当の縦断面図である。 本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図2相当の縦断面図である。 本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図2相当の縦断面図である。 本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図4相当の平面図である。 本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図4相当の平面図である。 本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図4相当の平面図である。 本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図4相当の平面図である。 本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図4相当の平面図である。 本発明のマイクロリアクターの他の実施形態を示す図2相当の縦断面図である。 本発明のマイクロリアクター製造方法の一実施形態を説明するための工程図である。 本発明のマイクロリアクター製造方法の一実施形態を説明するための工程図である。
符号の説明
1,1′,21,31,41,41′…マイクロリアクター
2,22,32,42…容器
2a,22a,32a,42a…内部壁面
3,23,33,43…密閉空間
4,7,24,27,34,37,44,47…金属基板
5,8,25,28,35,38,45…凹部
6,6a,9,9a,26,29,36,39,46…突起
10,30,40,50…触媒担持層
11…柱体
13A…原料導入口
13B…ガス排出口
C…触媒

Claims (15)

  1. 原料導入口およびガス排出口が連通した密閉空間を有する容器と、該容器の内部壁面から前記密閉空間へ突出する複数の突起と、該突起及び前記内部壁面に形成された触媒担持層と、該触媒担持層に担持された触媒と、を備えることを特徴とするマイクロリアクター。
  2. 前記突起は対向する1組の内部壁面の両面に突設され、一方の前記内部壁面から突出している個々の突起の先端部は、他方の前記内部壁面から突出している個々の突起の先端部と対向し、対向する突起は先端部が接合されて前記密閉空間内に柱体として存在することを特徴とする請求項1に記載のマイクロリアクター。
  3. 前記突起は対向する1組の内部壁面の両面に突設され、一方の前記内部壁面から突出している個々の突起の先端部は、他方の前記内部壁面から突出している個々の突起の先端部と対向し、対向する突起の先端部は当接、あるいは、近接していることを特徴とする請求項1に記載のマイクロリアクター。
  4. 前記突起は対向する1組の内部壁面の両面に突設され、一方の前記内部壁面から突出している前記突起の先端部は、他方の前記内部壁面から突出している前記突起の先端部と対向しないように位置していることを特徴とする請求項1に記載のマイクロリアクター。
  5. 前記突起は対向する1組の内部壁面の一方に突設され、個々の突起は先端部が他方の内部壁面に接合されて前記密閉空間内に柱体として存在することを特徴とする請求項1に記載のマイクロリアクター。
  6. 前記突起は対向する1組の内部壁面の一方に突設され、個々の突起の先端部は、他方の前記内部壁面に当接、あるいは、近接していることを特徴とする請求項1に記載のマイクロリアクター。
  7. 前記容器は、前記密閉空間用の凹部と該凹部に突設された複数の前記突起を備えた1組の金属基板が接合された接合体であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のマイクロリアクター。
  8. 任意の複数個の前記突起間に架設されたジャマ板を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のマイクロリアクター。
  9. 任意の複数個の前記突起が板形状でありジャマ板を構成することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のマイクロリアクター。
  10. 前記原料導入口から前記突起が配設された領域までの距離が均一であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のマイクロリアクター。
  11. 前記密閉空間が、前記原料導入口と前記ガス排出口とを結ぶ直線を介して対称であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のマイクロリアクター。
  12. 前記原料導入口近傍と前記ガス排出口近傍に配設される前記突起は、他の領域に配設される突起よりも太く疎な状態であることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載のマイクロリアクター。
  13. 前記容器および前記突起が同じ材質であることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載のマイクロリアクター。
  14. 接合体を構成するための1組の金属基板の少なくとも一方の金属基板の片面に、密閉空間用の凹部と、該凹部から突出する複数の突起を形成するエッチング工程と、
    前記1組の金属基板の接合体構成時の対向面および前記突起に触媒担持層を形成する触媒担持層形成工程と、
    前記1組の金属基板を接合して接合体を形成することにより、原料導入口およびガス排出口が連通した密閉空間を有する容器とする接合工程と、
    前記容器の密閉空間内の前記触媒担持層に触媒を担持する触媒担持工程と、を有することを特徴とするマイクロリアクターの製造方法。
  15. 前記金属基板としてステンレス基板を使用し、前記接合工程では拡散接合を行うことを特徴とする請求項14に記載のマイクロリアクターの製造方法。
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