JP4845234B2 - ランダムチェーンシステム - Google Patents

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Description

本発明は、チェーンの分野に関し、より詳細には、本発明は、スプロケット接触リングと、噛合先行側角部を有しかつ異なる形状のリンクプレートでランダム化されたリンクプレートとを含んで構成されたチェーン・スプロケット組立体に関する。
ローラチェーン、ブシュチェーンおよび内向歯チェーンについては、チェーン・スプロケット組立体におけるノイズの低減が、従来より2つの無関係な別個の方法によって達成されてきた。最初の方法においては、多角形作用とも呼ばれるコーダルアクション(弦振動)が、チェーンと接触する付加的な面を形成することによって、低減されている。多角形作用は、不快な振動につながり、これがシステムの運転ノイズを増加させる。チェーンとの付加的な接触面は、チェーンおよびスプロケット歯間の衝撃力を低減させることによって、運転ノイズの量を低減させるという利点を有している。これらのチェーン・スプロケット組立体は、コーダルアクションから生じるノイズを低減させるが、チェーンおよびスプロケット間の衝撃の規則的なタイミングによって生じる不快な噛合音を有している。
初期に導入された付加的な接触面は、運転ノイズというよりも、チェーンのフリクションおよび摩耗を低減させた。1901年12月24日に発行された、タイタスらによる「動力および運動の伝達のための機構」という名称の米国特許第 689,764号における付加的な接触面は、チェーンおよびスプロケット間のフリクションを最小限に抑えている。1905年9月12日に発行された、モールスによる「ドライブチェーン」という名称の米国特許第 799,074号における付加的な接触面は、スプロケット歯およびチェーンローラの摩耗を低減させている。
1934年4月3日に発行された、ベティンによる「トラスチェーン」という名称の米国特許第 1,953,388号においては、チェーンがコーダルアクションを減少させるためのトラスを有している。
1940年4月30日に発行された、ピアスによる「高耐久ドライブチェーン」という名称の米国特許第 2,199,292号においては、チェーンは、スプロケットとの第2の接触手段を提供してコーダルアクションを減少させるために、ローラに加えて歯を有している。
1949年11月22日に発行された、ローによる「チェーン・スプロケット組立体」という名称の米国特許第 2,489,039号においては、各ローラについて、チェーンがフィンガー部を有しており、該フィンガー部がスプロケット間の相補面と協働して、コーダルアクションを減少させている。
1971年8月10日に発行された、ジェフリーによる「可撓性動力伝達駆動装置」という名称の米国特許第 3,597,985号においては、スプロケットおよび、内向歯チェーンとして示されかつスプロケットと協働するチェーンが、不均一なピッチを有しており、相補的な係合面を与えられている。スプロケットは、ショルダ支持面または接触リングを有している。これにより、チェーンおよびスプロケット間の滑らかな噛合移行が提供されており、一定のスプロケットピッチ半径に沿ってチェーンをスプロケットとともに移動させている。
ガイドリンクは、移行面に接する点において、直近のチェーンピンとバンド支持面との間の距離に等しい半径を有する移行面を備えている。ガイドリンクの移行面は、ガイドリンクとスプロケットショルダ支持面との間で一定の噛合半径を提供している。
2003年11月13日に発行された、コルセらによる「チェーン伝動およびチェーン」という名称の国際公開第03/093700号公報においては、チェーンが、多角形作用に対抗するように設計されている。チェーン伝動は、スプロケット鎖車が一定速度で回転しているときに枢支軸が常時一定速度で動くように、チェーンリンクをガイドする支持手段を含んで構成されている。支持手段は、スプロケット鎖車とともに回転する支持部を有している。支持面は、リンク上に配置されている。回転軸と枢支軸の間の距離は、可変になっている。
ノイズ低減の第2の方法においては、運転ノイズを低減させるために、チェーン・スプロケット組立体の或る特徴部分におけるランダム化が実施されている。ローラチェーンシステム、ブシュチェーンシステムおよび内向歯チェーンシステムは、一般に、個々のチェーンピッチがスプロケットと噛み合うときに、衝撃の規則正しいタイミングによって生じる不快な噛合音を発生させる。
チェーンピッチのランダム化およびチェーンのスプロケット接触部分の材料のランダム化が、当該分野で知られている。ランダム化による調整は、コーダルアクションにより生じるノイズを低減させない。リンクプレート形状のランダム化は、従来行われていない。
1993年3月9日に発行された、スカーカらによる「ランダムピッチを有するローラチェーン」という名称の米国特許第 5,192,252号においては、チェーンおよびスプロケット間の接触のパターン、ならびにそれから生じるノイズスペクトルを変えるために、不均等なピッチからなるリンクの組がローラチェーンに設けられている。チェーンのピッチ長さの変更は、内側リンクまたは外側リンクのいずれかの長さを変えることによって達成されている。あるいは、ローラの大きさおよび形状が変えられている。ローラの形状は、円形、楕円形、または三角形を含み得る。リンクピッチの変化のパターンが、チェーン全体を通じてランダム化されている。
1993年7月13日に発行された、アイアチェッタらによる「ナイロンローラで構成されたローラチェーン」という名称の米国特許第 5,226,856号においては、ナイロン製のいくつかのローラを有するリンクがローラチェーンに設けられている。ナイロン製のローラは、1本または2本のローラチェーンの長さに沿って、従来の金属製のローラとともに所定のパターンで配列されている。ナイロンは、ポリテトラメチレン・アジパミドである。ナイロン製ローラは、ノイズスペクトルを変更するために、チェーン全体を通じてランダムにまたは所定のランダムパターンで配置されている。
チェーンおよびチェーン・スプロケット組立体の分野において、コーダルアクションを減少させるとともに、チェーンおよびスプロケット間の衝撃の規則的なタイミングを乱すことによって、運転ノイズを低減させたいとする要請がある。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、コーダルアクションを減少させ、スプロケットとの衝撃の規則的なタイミングを乱すことで、運転ノイズを低減できるランダムチェーンを提供することにある。
請求項1の発明に係るチェーンは、第1のスプロケット中心部、接触リングおよび複数の第1のスプロケット歯を有する第1のスプロケットとともに用いられるチェーンである。当該チェーンは、各々第1の先行側噛合部および第1のリンクプレートからなる複数の第1のリンクと、各々第2の先行側噛合部および第2のリンクプレートからなる複数の第2のリンクとを備えている。第1のリンクプレートは、第1の噛合先行側角部を有する第1の形状を有し、第1の噛合先行側角部は、第1の先行側噛合部とスプロケット歯との第1の衝突に先立って該第1の衝突が第1の角度まで遅れるように、接触リングと衝突している。第2のリンクプレートは、第1の形状と異なる第2の形状を有している。第1のリンクプレートおよび第2のリンクプレートはチェーン内に連続して配列されている。
請求項2の発明では、請求項1において、第2のリンクプレートが、第2の噛合先行側角部を有する第2の形状を有しており、第2の噛合先行側角部が、第2の先行側噛合部とスプロケット歯との第2の衝突に先立って該第2の衝突が第1の角度と異なる第2の角度まで遅れるように、接触リングと衝突している。
請求項3の発明では、請求項において、複数の第3のリンクをさらに備えている。第3のリンクは、第3の先行側噛合部および第3のリンクプレートから構成されており、第3の先行側噛合部とスプロケット歯との第3の衝突に先立って第3のリンクプレートが接触リングと接触しないように、第3のリンクプレートが噛合先行側角部のない第3の形状を有している。第1のリンクプレート、第2のリンクプレートおよび第3のリンクプレートは連続して配列されている。
請求項4の発明では、請求項3において、第1のリンクプレート、第2のリンクプレートおよび第3のリンクプレートがランダムに配列されている。
請求項5の発明では、請求項3において、第1のリンクプレート、第2のリンクプレートおよび第3のリンクプレートが、ノイズシミュレーションテストに基づいて配列されている。
請求項6の発明では、請求項1において、第2の先行側噛合部とスプロケット歯との第2の衝突に先立って、第のリンクプレートが接触リングと接触しないように、第のリンクプレートが噛合先行側角部のない第の形状を有している。
請求項7の発明では、請求項1において、前記配列がランダム化されている。
請求項8の発明では、請求項1において、前記配列が、ノイズシミュレーションテストに基づいて決定されている。
請求項9の発明では、請求項1において、チェーンが、ローラチェーン、ブシュチェーンおよび内向歯チェーンからなるグループから選択されている。
請求項10の発明では、請求項1において、チェーンが1本のチェーンから構成されている。
請求項11の発明では、請求項1において、チェーンが複数本のチェーンから構成されている。
請求項12の発明では、請求項1において、チェーンが走行ラインに沿って第2のスプロケットから第1のスプロケットまで走行するとともに、第1のリンクの直前の第1のスプロケット歯が、走行ラインと直交する第1のスプロケット中心から半径方向のラインを通って選択された位置に配置される前に、第1の噛合先行側角部が接触リングと衝突して第1の衝突を遅らせている。
請求項13の発明に係るチェーン・スプロケット組立体において、組立体は、第1のスプロケット中心部、接触リングおよび複数の第1のスプロケット歯を有する第1のスプロケットを備えており、チェーンは、各々第1の先行側噛合部および第1のリンクプレートからなる複数の第1のリンクと、各々第2の先行側噛合部および第2のリンクプレートからなる複数の第2のリンクとを備えている。第1のリンクプレートは、第1の噛合先行側角部を有する第1の形状を有し、第1の噛合先行側角部は、第1の先行側噛合部とスプロケット歯との第1の衝突に先立って該第1の衝突が第1の角度まで遅れるように、接触リングと衝突している。第2のリンクプレートは、第1の形状と異なる第2の形状を有しており、第1のリンクプレートおよび第2のリンクプレートがチェーン内に連続して配列されている。
請求項14の発明では、請求項13において、第2のリンクプレートが、第2の噛合先行側角部を有する第2の形状を有しており、第2の噛合先行側角部が、第2の先行側噛合部とスプロケット歯との第2の衝突に先立って、該第2の衝突が第1の角度と異なる第2の角度まで遅れるように、接触リングと衝突している。
請求項15の発明では、請求項13において、複数の第3のリンクをさらに備えている。第3のリンクは、第3の先行側噛合部および第3のリンクプレートから構成されており、第3の先行側噛合部とスプロケット歯との第3の衝突に先立って第3のリンクプレートが接触リングと接触しないように、第3のリンクプレートが噛合先行側角部のない第3の形状を有しており、第1のリンクプレート、第2のリンクプレートおよび第3のリンクプレートが連続して配列されている。
請求項16の発明では、請求項15において、第1のリンクプレート、第2のリンクプレートおよび第3のリンクプレートがランダムに配列されている。
請求項17の発明では、請求項15において、第1のリンクプレート、第2のリンクプレートおよび第3のリンクプレートが、ノイズシミュレーションテストに基づいて配列されている。
請求項18の発明では、請求項13において、第2の先行側噛合部とスプロケット歯との第2の衝突に先立って第のリンクプレートが接触リングと接触しないように、第のリンクプレートが噛合先行側角部のない第の形状を有している。
請求項19の発明では、請求項13において、前記配列がランダム化されている。
請求項20の発明では、請求項13において、前記配列が、ノイズシミュレーションテストに基づいて決定されている。
請求項21の発明では、請求項13において、チェーンが、ローラチェーン、ブシュチェーンおよび内向歯チェーンからなるグループから選択されている。
請求項22の発明では、請求項13において、チェーンが1本のチェーンから構成されている。
請求項23の発明では、請求項1において、チェーンが複数本のチェーンから構成されている。
請求項24の発明では、請求項13において、チェーンが走行ラインに沿って第2のスプロケットから第1のスプロケットまで走行するとともに、第1のリンクの直前の第1のスプロケット歯が、走行ラインと直交する第1のスプロケット中心から半径方向のラインを通って選択された位置に配置される前に、第1の噛合先行側角部が接触リングと衝突して第1の衝突を遅らせている。
請求項25の発明に係る方法は、チェーン・スプロケット組立体におけるノイズを減少させるための方法である。当該方法は、以下の工程を備えている。
a)少なくとも一つのスプロケットが複数の歯と接触リングを含んで構成された少なくとも2つのスプロケットを提供する工程。
b)第1の噛合先行側角部を備えた第1の形状を有する第1のリンクプレートと、第1の先行側噛合部とから構成された複数の第1のリンクを提供する工程(なお、第1の先行側噛合部とスプロケット歯との第1の衝突に先立って該第1の衝突が第1の角度まで遅れるように、第1の噛合先行側角部が接触リングと衝突している)。
c)さらに、前記第1の形状と異なる第2の形状を有する第2のリンクプレートと第2の先行側噛合部とから構成された複数の第2のリンク、あるいは第1の形状と異なる第3の形状を有する第3のリンクプレートと第3の先行側噛合部とから構成された複数の第3のリンクを提供する工程と、
d)前記第1のリンクプレート、および第2または第3のリンクプレートがチェーン内に連続して配列されるとともに、少なくとも2つのスプロケットと用いられるチェーンを組み立てる工程と。
請求項26の発明では、請求項25において、前記配列がランダム化されている。
請求項27の発明では、請求項25において、前記配列が、ノイズシミュレーションテストに基づいて決定されている。
請求項28の発明では、請求項25において、チェーンが、ローラチェーン、ブシュチェーンおよび内向歯チェーンからなるグループから選択されている。
本発明においては、ローラチェーン、ブシュチェーンまたは内向歯チェーンのためのチェーンおよびチェーン・スプロケット組立体が開示されている。チェーンは、スプロケットの接触リングと協働する噛合先行側の角部を有し、異なる形状のリンクプレートとともにランダム化されたリンクプレートを有している。これにより、コーダルアクションを減少させて、ローラ(またはブシュ)およびスプロケット間、ならびにリンクプレートおよびスプロケット間の衝撃規則正しいタイミングを乱すことによって、ノイズが低減している。好ましくは、リンクプレートは、チェーンのすべてのリンクにおいてランダム化されている。
第1のスプロケット中心部、接触リングおよび複数の第1のスプロケット歯を有する第1のスプロケットとともに用いられるチェーンが開示されている。チェーンは、複数の第1のリンクを含んで構成されており、第1のリンクの各々は、第1の先行噛合部および第1のリンクプレートを有している。第1のリンクプレートの各々は、第1の噛合先行側角部を有する第1の形状を有している。第1の噛合先行側角部は、第1の先行噛合部および第1のスプロケット歯との第1の衝突の前に、第1の衝突が第1の角度まで遅れるように、接触リングと衝突する。
チェーンはまた、複数の第2のリンクを含んで構成されており、第2のリンクの各々は、第2の先行噛合部および第2のリンクプレートを有している。第2のリンクプレートの各々は、第1の形状と異なる第2の形状を有している。第1のリンクプレートおよび第2のリンクプレートは、チェーン内に連続して配列されている。好ましい実施例においては、配列はランダム化されている。他の好ましい実施例においては、配列は、ノイズシミュレーションテストに基づいて決定されている。
本発明の一実施例においては、第2のリンクプレートの各々が、第2の噛合先行側角部を有する第2の形状を有している。第2の噛合先行側角部は、第2の先行噛合部およびスプロケット歯との第2の衝突の前に、接触リングと衝突する。第2の衝突は、第1の角度と異なる第2の角度まで遅れている。他の実施例においては、チェーンはさらに、複数の第3のリンクを有しており、第3のリンクの各々は、噛合先行側角部のない第3の形状を有している。第3のリンクプレートは、第3の噛合部材とスプロケット歯との第3の接触に先立って、接触リングとは接触しない。
第1のリンクプレート、第2のリンクプレート、および第3のリンクプレートは、連続して配列されている。好ましい一実施例においては、第1、第2および第3のリンクプレートは、ランダムに配列されている。好ましい他の実施例においては、第1、第2および第3のリンクプレートが、ノイズシミュレーションテストに基づいて配列されている。
本発明の他の実施例においては、第2のリンクプレートの各々が、噛合先行側角部のない第2の形状を有している。第2のリンクプレートは、第2の噛合部およびスプロケット歯間の第2の衝突に先立って、接触リングとは接触しない。
本発明のチェーンは、好ましくは、ローラチェーン、ブシュチェーンまたは内向歯チェーンである。一実施例においては、チェーンは、1本のチェーンである。他の実施例においては、チェーンは、多数本のチェーンである。さらに他の実施例においては、チェーンは、走行ラインに沿って第2のスプロケットから第1のスプロケットまで走行する。第1の噛合先行側角部は、接触リングと衝突するとともに、第1のリンクの直前の第1のスプロケット歯が、走行ラインと直交する第1のスプロケット中心から半径方向のラインを通って選択された位置に配置されるまで、第1の衝突を遅らせる。本発明の別の実施例においては、チェーン・スプロケット組立体が本発明のチェーンを含んで構成されており、第1のスプロケットが、第1のスプロケット中心部、接触リングおよび複数のスプロケット歯を有している。
チェーン・スプロケット組立体においてノイズを低減させるための方法についても開示されている。この方法は、少なくとも2つのスプロケットを提供することを含んでおり、このうち少なくとも1つのスプロケットは、複数の歯および1つの接触リングを有している。当該方法はさらに、複数の第1のリンクを提供することを含んでおり、第1のリンクの各々は、第1の先行噛合部および第1のリンクプレートを有している。第1のリンクプレートの各々は、第1の噛合先行側角部を有する第1の形状を有している。第1の噛合先行側角部は、第1の先行噛合部およびスプロケット歯間の第1の衝突の前に、接触リングと衝突している。
当該方法はさらに、複数の第2のリンクを提供することを含んでおり、第2のリンクの各々は、第2の先行噛合部および第2のリンクプレートを有している。第2のリンクプレートの各々は、第1の形状と異なる第2の形状を有している。当該方法はさらに、少なくとも2つのスプロケットとともに用いられるチェーンを組み立てることを含んでいる。第1のリンクプレートおよび第2のリンクプレートは、チェーン内において連続して配列さされている。
好ましい一実施例においては、配列はランダム化されている。好ましい他の実施例においては、配列は、ノイズシミュレーションテストに基づいて決定されている。チェーンは、好ましくは、ローラチェーン、ブシュチェーンまたは内向歯チェーンである。
本発明によれば、第1の先行側噛合部および第1の噛合先行側角部を含む第1の形状を有する第1のリンクプレートと、第1の形状と異なる第2の形状を有する第2のリンクプレートとをチェーン内に連続して配列して、運転時には第1のリンクプレートの第1の噛合先行側角部が、第1の先行側噛合部とスプロケット歯との第1の衝突に先立って、スプロケットの接触リングと衝突させるようにしたので、スプロケットとの接触時に第1のリンクプレートをリフトアップさせることができ、これにより、コーダルアクションによるノイズを低減できる。また、本発明によれば、第1および第2のリンクプレートがランダム配列されているので、スプロケットとの規則的なタイミングによる衝突を回避でき、ノイズを低減できる。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
本発明は、ランダム化された配列のリンクプレートを含み、例えば円筒状の接触リングを有するスプロケットと組み合わされるチェーンを有している。スプロケットの接触リングと協働する噛合先行側角部を有するリンクプレートは、異なる形状のリンクプレートとランダム(不規則に)に組み合わされている。「ランダム」および「ランダム化」は、一般に用いられているチェーン用語であって、この明細書内で使用されるとき、所定の意味に定義されている。「ランダム」配列は、真にランダムな方法で発生するが、一旦配列が決定されれば、その配列は一つのチェーンから次のチェーンまで用いられる。
なお、より一般的には、「ランダム」配列は、ノイズシミュレーションテストのような試行錯誤法によって予め決定される。このノイズシミュレーションテストにおいては、最小限のレベルまたは十分に低いレベルのノイズが得られるまで、配列が繰り返し調整されて、ノイズテストが行われる。こうして得られた最適の配列は、ランダム配列として用いられる。
異なるリンクプレートの組合せは、コーダルアクションを減少させ、チェーン部材およびスプロケット間の衝突の規則正しいタイミングを乱す。コーダルアクションは、不快な振動を生じさせ、この振動はチェーン・スプロケット組立体の運転ノイズを増加させる。規則正しいタイミングの衝突は、チェーン・スプロケット組立体の運転中の不快な噛合音につながることになる。本発明は、これら双方のノイズを低減させるように作用する。
図1Aに示すように、ローラチェーン、ブシュチェーンまたは内向歯チェーンのための従来の一般的なリンクプレート1は、平坦なまたはわずか凹状に湾曲した上面および下面3を含む概略楕円状の外形形状2を有している。リンクプレート1は、2つのピン孔4を有している。この簡単な構成のリンクプレートは、チェーンピッチを確立してチェーンピンを保持するように設計されている。リンクプレート1は、角部を有していない。
図1Bには、ローラチェーン、ブシュチェーンまたは内向歯チェーンのための本発明によるリンクプレート5が示されている。リンクプレート5は、2つのピン孔6、7を有している。リンクプレート5は、スプロケット接触リングと協働する2つの角部9、10を形成するように材料が追加されている点を除いて、図1Aのリンクプレートに類似した形状8を有している。
チェーン・スプロケット組立体のリンクプレートが図示右方11に移動する場合、リンクプレート5は、先行噛合側のピン孔6、噛合後端側のピン孔7および噛合先行側の角部9を有している。組み立てられたローラチェーンにおいては、リンクの先行噛合側ローラはブシュに取り付けられており、ブシュは、先行噛合側のピン孔6を通るピンに取り付けられている。
ブシュチェーンにおいては、リンクプレート5の先行噛合側のブシュが、先行噛合側のピン孔6を通るピンに取り付けられている。内向歯チェーンにおいては、リンクの先行噛合側の歯は、先行噛合側のピン孔6に最も接近している。「先行側噛合部」という用語は、スプロケットと接触してチェーンをスプロケットと係合させる、これら先行噛合部材のいずれかを表すのに用いられている。
図1Cには、ローラチェーン、ブシュチェーンまたは内向歯チェーンのための本発明による他のリンクプレート12が示されている。リンクプレート12は、2つのピン孔13、14を有している。リンクプレート12は、図1Bのリンクプレートに類似した形状15を有しており、スプロケット接触リングと協働する2つの角部16、17を有している。点線8は、図1Bのリンクプレート5の形状8が図1Cのリンクプレート12の形状15から外れていることを示している。図1Cのリンクプレート12は、その噛合先行側角部16が図1Bのリンクプレートよりも遅くスプロケット接触リングと接触するとともに、その先行側噛合部が図1Bのリンクプレートよりも速くスプロケットと噛み合うように、図1Bのリンクプレート5よりも小さくなっている。
チェーン・スプロケット組立体のリンクプレートが図示右方11に移動するとき、リンクプレート12は、先行噛合側のピン孔13、噛合遅れ側のピン孔14、および噛合先行側の角部16を有している。組み立てられたローラチェーンにおいては、先行噛合側のローラはブシュに取り付けられており、ブシュは、先行噛合側のピン孔13を通るピンに取り付けられている。ブシュチェーンにおいては、リンクプレート12の先行噛合側のブシュは、先行噛合側のピン孔13を通るピンに取り付けられている。内向歯チェーンにおいては、先行噛合側の歯は、先行噛合側のピン孔13に最も接近している。
図1Dないし図1Fには、本発明に用いられる噛合先行側の角部を有する他のリンクプレート形状の代表例が示されている。リンクプレート形状は、チェーンのコーダルアクションを減少させるように設計されている。いずれの場合にも、角部は異なる形状を有しており、各形状は、図1Cのリンクプレートの形状15と比較して示されている。
図1Dにおいて、角部18は、上述した図1Cのリンクプレートに比較して、より丸みを帯びている。図1Eの例では、上述した図1Cのリンクプレートに比較して、角部19がより接近して配置されており、図1Fの例では、角部20がより高い位置に配置されるとともにわずかに接近して配置されている。これらの変更は、リンクプレートがスプロケット接触リングと接触するとき、および先行側噛合部がスプロケットと接触するときに、影響を与える。
図1Bないし図1Fは、本発明の実施例で用いられる、噛合先行側の角部を有するリンクプレート形状の単なる代表例にすぎない。本発明の精神から逸脱することなく、その他の多くの形状が用いられる。
図示目的のために、本発明の実施例によるチェーン・スプロケット組立体におけるチェーンが、1本のローラチェーンとして図2ないし図8に示されている。本発明はまた、ブシュチェーンおよび内向歯チェーンにも適用可能である。本発明はまた、多数本のチェーンからなるチェーン組立体にも適用可能である。
本発明のチェーンは、すべてのリンクがランダム化されているのが好ましい。なお、図2ないし図8には、明確さおよび簡素化のために、本発明の実施例によるチェーン・スプロケット組立体のチェーンにおける交互配置のリンクから取り出されたリンクプレートのみが示されている。図9には、すべてのリンクのランダム化の全影響を図示するために、チェーンの一断面における各リンクから取り出されたリンクプレートが示されている。
図1Bのリンクプレートを含むローラチェーンが、接触リングを有するスプロケットとともに用いられるとき、ローラおよびスプロケット間の衝突が遅れて、コーダルアクションが減少する。
図2には、ローラ23、24、25をスプロケット22の歯26と係合させることによってスプロケット22と噛み合うローラチェーン21の一部が示されている。ローラチェーン21は、図1Bで既述したように、噛合先行側の角部を有する一連のリンクプレート27、28、29として概略的に示されている。交互に配置されたリンクプレートから取り出されたリンクプレートのみが示されている。
図2には図示していないが、チェーン・スプロケット組立体の第2のスプロケットが配置されている。この第2のスプロケットから図示スプロケット22までのチェーン走行ラインは水平になっている。ここで、走行ラインとは、本明細書中においては、チェーンが2つのスプロケット間で張られているときに、チェーンにより形成されるラインと定義される。
スプロケット22が時計方向30に回転する場合、リンクプレート28の直前の歯31が、スプロケット中心から鉛直上方に延びる半径方向ライン32と整列しているとき、リンクプレート28の噛合先行側の角部33は、スプロケット接触リング34と接触している。
この接触が、噛合時にとっていたであろう位置よりも高い位置の鉛直路までリンクを持ち上げる。これにより、運転中のコーダルアクションおよび振動ノイズが低減する。もしリンクプレート形状がこのスプロケット位置において接触リングとの間で何ら接触が生じないようなものであった場合には、噛合部材24がスプロケット歯の先行噛合側にすでに接触していたであろう。上記接触による相互作用はまた、先行噛合側のローラ24およびスプロケット22間での衝突を遅らせる。
図1Aのリンクプレートを含むローラチェーンが、接触リングを有するスプロケットとともに用いられるとき、チェーンは接触リングとは相互に作用しない。図3には、ローラ43、44、45をスプロケット42の歯46と噛み合わせることによって、ローラチェーン41の一部がスプロケット42と噛み合っている状態が示されている。ローラチェーン41は、一連の一般的なリンクプレート47、48、49により、概略的に示されている。交互に配置されたリンクから取り出されたリンクプレートのみが示されている。
図3には示されていないが、チェーン・スプロケット組立体の第2のスプロケットが、当該第2のスプロケットから図示スプロケット42までのチェーン走行ラインが水平になるように、配置されている。スプロケット42が時計方向50に回転する場合において、リンクプレート48の直前のスプロケット歯51が、スプロケット中心部から鉛直方向上方に延びる半径方向ライン52と整列すると、リンクプレート48の先行噛合側ローラ44はスプロケット42と噛み合う。
従来のリンクプレート48は噛合先行側角部を有しておらず、先行噛合側ローラ44およびスプロケット42間の衝突に先立って、スプロケット接触リング53と接触しない。この組立体においてはコーダルアクションが発生する。というのは、スプロケット42が図3の位置から半径方向ライン52上にローラ中心が配置された位置まで回転したとき、ローラが半径方向の点を過ぎて下降するまで鉛直方向に上昇する。このような鉛直方向の上下動は、チェーン41の噛合遅れ側の自由スパンの振動を生じさせ、運転ノイズにつながることになる。
図1Aおよび図1Bの具体的なリンクプレートの形状2、8が、例示目的で図4ないし図6に示されているが、図1Cないし図1Fのリンクプレートのようなリンクプレート設計の他の組合せが、本発明の範囲から逸脱することなく用いられている。
噛合先行側の角部は、従来のリンクプレートの縁部よりも、先行噛合側のピン孔から遠く離れた位置に配置されており、これにより、噛合先行側の角部を有するリンクプレートが、走行中に或る点で接触リングと接触するのに対し、従来のリンクプレートは接触リングとは接触しない。なお、このような限定の範囲内で、双方の種類のリンクプレートについての多くの代替形状が本発明には包含されている。
図4ないし図9には、具体的なリンクプレートの配列が示されているが、これらの配列は、図示目的のみのために選択されており、本発明の範囲内でランダム配列の数を限定する意図ではない。たとえば、図4は、2つの異なるリンクプレート形状から選択された4枚のリンクプレートの配列を示している。異なるランダム配列の数はXである。ここで、Xは、ランダム化された異なるリンクプレート形状の数であり、Nは、一続きのリンクの枚数である。
図4のチェーンの場合、4枚のリンクプレートについて図示された配列は、4枚のリンクプレートについて異なる配列である2つまり16通りの配列のうちの1つである。言い換えれば、もしチェーンの異なる部分から4枚のリンクが示されるのであれば、その配列は、これら16通りの配列のうちのいずれかになるであろう。図4の配列は、従来のリンクプレートを有するリンクがスプロケットと噛み合うときにどのようなことが起きるかを示すために一部選ばれたものである。図5および図6の配列は、図1Bのリンクがスプロケットと噛み合うときにどのようなことが起きるかを示すために一部選ばれたものである。図7ないし図9の配列は、図1Cのリンクがスプロケットと噛み合うときにどのようなことが起きるかを示すために一部選ばれたものである。
図4には、本発明によるランダム配列のリンクプレート62、63、64およびスプロケット65を有するローラチェーン61の一部が示されている。従来のリンクプレート62、64は、ローラチェーン61のリンクプレート配列にランダムに配列されている。単純化のために、交互に配置されたリンクから取り出されたリンクプレートのみが示されているが、本発明においては、好ましくはすべてのリンクがランダム配列されている。
2枚のリンクプレート62、64は、図1Aに示されたリンクプレート1に相等しており、他の2枚のリンクプレート63は、図1Bに示されたリンクプレート11に相等している。図4は、ランダムローラチェーン61の範囲内で、4枚のリンクプレート62、63、64についての多くの可能な配列のうちの一部を示している。
本発明によるランダムローラチェーン61は、ローラ66、67、68をスプロケット65の歯69と係合させることによって、スプロケット65と噛み合う。ローラチェーン61は、一続きのリンクプレート62、63、64として概略的に示されている。図4には図示していないが、チェーン・スプロケット組立体の第2のスプロケットが配置されており、当該第2のスプロケットから図示した第1のスプロケット65までのチェーン走行ラインは水平となっている。
スプロケット65が時計方向70に回転する場合において、リンクプレート64の直前のスプロケット歯71がスプロケット中心から鉛直方向上方に延びる半径方向ライン72と整列しているとき、リンクプレート64の先行噛合側ローラ67は、スプロケット65と噛み合う。一方、従来のリンクプレート64は、噛合先行側角部を有しておらず、先行噛合部であるローラ67とスプロケット65との衝突に先立って、スプロケット接触リング74とは接触しない。
図5は、4枚のリンクプレート82、83、84についての多くの可能なランダム配列のうちの他の例を具備した本発明によるランダムローラチェーン81を示している。図4と異なり、噛合リンクプレート84は、図1Aではなく図1Bのリンクプレートである。本発明においては、すべてのリンクがランダム配列されているのが好ましいが、単純化のために、交互に配置されたリンクから取り出されたリンクプレートのみが示されている。ローラ86、87、88をスプロケット85の歯89と係合させることによってスプロケット85と噛み合うローラチェーン81の一部が示されている。
1枚のリンクプレート83は、図1Aに示されたリンクプレート1に相等しており、その他の3枚のリンクプレート82、84は、図1Bに示されたリンクプレート11に相等している。図5は、ランダムローラチェーン81の範囲内で、4枚のリンクプレート82、83、84について多くの可能な配列のうちの一つを示している。図5には図示していないが、チェーン・スプロケット組立体の第2のスプロケットが配置されており、当該第2のスプロケットから図示した第1のスプロケット85までのチェーン走行ラインは水平となっている。
スプロケット85が時計方向90に回転する場合において、リンクプレート84の直前のスプロケット歯91がスプロケット中心から鉛直方向上方に延びる半径方向ライン92と整列しているとき、リンクプレート84の噛合先行側角部93は、スプロケット接触リング94と接触している。
この位置において、先行噛合側のローラ87は、まだスプロケット85とは接触しておらず、リンクは、噛合中に採るであろう位置よりも上方の鉛直路に持ち上げられている。これにより、運転中のコーダルアクションが減少するとともに、振動ノイズが減少する。このようにして、先行噛合側のローラ87およびスプロケット85間の衝突が遅延される。
図6には、図5のローラチェーン・スプロケット組立体の同じ部分が示されている。図6は、図5においてスプロケット85が実質的に時計方向90に回転したときの図5の組立体を示している。本発明においては、すべてのリンクがランダム配列されているのが好ましいが、単純化のために、交互に配置されたリンクから取り出されたリンクプレートのみが示されている。
スプロケット85が時計方向90に回転する場合、スプロケット歯91がスプロケット中心線と直交する半径方向ライン92を実質的に過ぎたとき、噛合リンクプレート84の先行噛合側ローラ87がスプロケット85と噛み合う。回転の具体的な角度95は、システムの幾何学的形状に依存しており、或る角度範囲が可能である。この衝突は、遅延させられるとともに、図1Aのリンクプレートがリンクプレート84の位置に配置されるときよりも実質的に遅く発生する。リンクプレート84は、この位置において依然としてスプロケット接触リング94と接触している。
噛合先行側角部の幾何学的形状、ならびに先行側噛合部およびスプロケットの関係に基づいて、先行側噛合部のスプロケットとの衝突は、各リンクプレート形状についての具体的な屈曲角度によって遅延させられる。図1Bないし図1Fの例のように、リンクプレートの噛合先行側角部の形状を変えることは、或る屈曲角度範囲が可能なように屈曲角度を変化させる。最大の屈曲角度は、360/N°である。ここで、Nは、スプロケットの歯数である。本発明において、屈曲角度は0〜360/N°の範囲の任意の角度であるが、遅延衝突のための好ましい範囲は、最大屈曲角度の15〜85%である。一例として、もしシステムが20枚歯のスプロケットを有しているのであれば、最大屈曲角度は、360/20°つまり18°である。この例における屈曲角度の好ましい範囲は、2.7〜15.3°である。
図7は、本発明の他の実施例において、図1Bのリンクプレート102、図1Aのリンクプレート103および図1Cのリンクプレート104を備えたランダムローラチェーン101を示している。噛合リンクプレート104は、図1Cにおけるリンクプレートである。本発明においては、すべてのリンクがランダム配列されているのが好ましいが、単純化のために、交互に配置されたリンクから取り出されたリンクプレートのみが示されている。
ローラ106、107、108をスプロケット105の歯109と係合させることによって、スプロケット105と噛み合うローラチェーン101の一部が示されている。図7は、ランダムローラチェーン101の範囲内で、4枚のリンクプレート102、103、104について多くの可能な配列のうちの一つを示している。図7には示されていないが、チェーン・スプロケット組立体の第2のスプロケットが、当該第2のスプロケットから図示スプロケット105までの走行ラインが水平となるように、配置されている。
スプロケット105が時計方向110に回転する場合、スプロケット歯111が、スプロケット中心線と直交する半径方向ライン112を実質的に過ぎたときに、噛合リンクプレート104の先行噛合側ローラ107がスプロケット105と噛み合う。
回転角度113は、システムの幾何学的形状に依存しており、或る範囲の角度が可能である。このため、先行噛合側ローラおよびスプロケット間の衝突のタイミングは、これらのすべてのリンクプレート102、103、104の種類に応じて異なっており、これにより、運転中に先行噛合側ローラおよびスプロケット間、ならびに噛合先行側角部およびスプロケット接触リング114間の規則正しいタイミングを乱す。コーダルアクションは、噛合先行側角部およびスプロケット接触リング間の接触により提供されるリフトアップ〈持ち上げ〉効果によって減少する。
図8は、本発明の他の実施例において、図1Bのリンクプレート123、および図1Cのリンクプレート122、124を備えたランダムローラチェーン121を示している。この実施例においては、ランダム配列におけるすべてのリンクプレートが、スプロケット接触リング134と接触するための噛合先行側角部を有している。本発明においては、すべてのリンクがランダム配列されているのが好ましいが、単純化のために、交互に配置されたリンクから取り出されたリンクプレートのみが示されている。
ローラ126、127、128をスプロケット125の歯129と係合させることによって、スプロケット125と噛み合うローラチェーン121の一部が示されている。図8は、ランダムローラチェーン121の範囲内で、4枚のリンクプレート122、123、124について多くの可能な配列のうちの一つを示している。図8には示されていないが、チェーン・スプロケット組立体の第2のスプロケットが、当該第2のスプロケットから図示スプロケット125までの走行ラインが水平となるように、配置されている。
スプロケット125が時計方向130に回転する場合、リンクプレート124の直前のスプロケット歯131が、スプロケット中心から鉛直上方に延びる半径方向ライン132と整列しているとき、リンクプレート124の噛合先行側角部133がスプロケット接触リング134と接触している。この位置において、先行噛合側ローラ127は、未だスプロケット125とは接触していない。
これにより、リンクは、接触リングとの接触の結果、持ち上げられることになる。先行噛合側ローラ127およびスプロケット125間の衝突は遅延するが、その程度は、図1Bのリンクプレート123が当該位置に配置されているときよりも少ない。
運転中には、コーダルアクションが減少し、先行噛合側ローラおよびスプロケット間、ならびに噛合先行側角部およびスプロケット接触リング114間の規則正しいタイミングが乱される。
図9は、本発明の全範囲を図示するために、チェーンの或る断面内のすべてのリンクにおけるランダム配列のリンクプレートを示している。図9は、図7に示されたものと同じチェーン101を示しているが、図9においては、交互に配置されたリンクから取り出されたリンクプレート102、103、104のみではなく、各リンクからのリンクプレート102、103、104、141、142、143が示されている。交互に配置されたリンクの形状は、単純化のために点線で示されている。チェーンおよびスプロケットの形状は、図9の噛合先行側角部を有する各リンクプレートからの噛合先行側角部が、リンクプレートの先行噛合部の衝突の前に接触リングと接触し得るようなものである。
図9には、8枚の異なるリンクからなるリンクプレートがすべてまたは一部示されている。図示されたリンクプレートの組は、右から左に順に、図1C、図1B、図1B、図1A、図1B、図1C、図1A、図1Bからのリンクプレートから構成されているが、上述した例と同様に、この例は、多くの可能なランダム配列のうちの一つである。
上述した本発明による各実施例はこの図9のように示すことができる。図7のチェーンは、代表例としてのみ選択されたにすぎない。本発明の好ましい実施例においては、チェーンのすべてのリンクからのリンクプレートがランダム化されている。
図9は、各噛合部材のスプロケットとの衝突を遅延させることができるということと、本発明の原理のすべての実現化がチェーンの各リンクからのリンクプレートのランダム化を必要とするということを明確にしている。
図9には、6枚の連続したリンクにおける6枚のリンクプレートの噛合先行側縁部が示されている。噛合先行側角部144、145、146、147、148、149の配列は、噛合先行側角部144のあるリンク、噛合先行側角部145のないリンク、噛合先行側角部146のあるリンクが、図9に示す位置においてスプロケット105とすでに噛み合っているというようなものである。
次のリンク104は、噛合先行側角部147がスプロケット接触リング114と接触した状態で、スプロケットと噛み合っている。このとき、噛合先行側角部を有しないリンク143および噛合先行側角部149を有するリンク102は、これからスプロケットと噛み合おうとしている。
チェーンシステムの不快な噛合音は、スプロケット歯と衝突する先行噛合部の規則正しいタイミングを乱すことによって、かなり弱められる。このことは、噛合先行側角部を有するリンクプレートとこれとは異なる形状のリンクプレートとのランダム配列を含むチェーンを使用することによって、達成される。この異なる形状は、好ましくは、噛合先行側角部(もし存在していれば)が異なるタイミングで接触リングと接触するとともに、先行噛合部およびスプロケット間の衝突が異なる角度で遅れるように、異なっている。
噛合先行側角部のチェーンへの導入は、ローラおよびスプロケット間(またはブシュおよびスプロケット間)の衝突のタイミングの著しい遅れを生じさせる。というのは、先行噛合部材およびスプロケット間の衝突の前に、リンクプレートの外形がスプロケット接触リングと接触することになるからである。
先行噛合部材およびスプロケット間の規則正しい衝突周波数、ならびにリンクプレートおよびスプロケット接触リング間の規則正しい衝突周波数の双方が、不快な噛合音を生じさせる。本発明によるローラチェーンは、双方の衝突の規則正しいタイミングを乱すために、リンクプレートのランダム化された配列を有しており、これにより、不快なシステムノイズを減少させる。噛合先行側角部およびスプロケット接触リング間の接触により提供されるリフトアップは、コーダルアクションおよびこれに関連した振動音を低減させる。
図1Bのリンクプレート5および図1Cのリンクプレート12は、2つの角部9、10および16、17を有するものとして示されているが、図2ないし図9は、先行噛合部およびスプロケット間の衝突の遅延のためには、噛合先行側角部9、16、33、93、133のみが存在していることが必要であることを例示している。角部を追加することによって、リンクプレート構造をバランスさせるとともに、噛合先行側角部が欠如することなくスプロケット上に多様な向きでリンクプレートを配置することができる。1つ、2つ、3つまたは4つの噛合先行側角部を有する本発明によるリンクプレートの変形例は、本発明の精神から逸脱するものではない。
図4ないし図8のチェーンは、ローラチェーンとして記述されているが、本発明は、ブシュチェーンや内向歯チェーンにも同様に適用可能である。噛合先行側角部を有するリンクプレートおよびスプロケット接触リングは、コーダルアクションを減少させるために、これら3種類のチェーンのすべてに適用可能である。さらに、噛合先行側角部のあるリンクプレートとのリンクプレートのランダム化が、チェーンおよびスプロケット間の衝突の規則正しいタイミングを乱して結果として生じる運転時の噛合音を低減させるために、導入されている。
図4ないし図8のチェーンは、2つのスプロケット配置における1本のチェーンとして示されているが、本発明は、2つ以上のスプロケットを備えた多数本のチェーン装置にも同様に適用可能である。
ここで述べられた本発明の実施例が本発明の原理を採用する単なる例示であるということが理解されるべきである。実施例の詳細にここで言及することは、特許請求の範囲を限定する意図ではない。特許請求の範囲自体は、発明に本質的であるとみなされる特徴部分について説明している。
噛合先行側に角部がない従来のリンクプレートの外形形状を示している。 噛合先行側に角部があるリンクプレートの外形形状を示している。 噛合先行側に角部を有しかつ図1Bのリンクプレート異なる形状を有する第2のリンクプレートの外形形状を示している。 噛合先行側に角部がある本発明によるリンクプレートの他の例を示している。 噛合先行側に角部がある本発明によるリンクプレートの他の例を示している。 噛合先行側に角部がある本発明によるリンクプレートの他の例を示している。 スプロケット接触リングと接触する図1Bのローラチェーンリンクプレートの噛合先行側角部の側面図である。 リンクプレートおよび接触リング間で何ら接触が生じない図1Aのリンクプレートを有するローラチェーンの側面図である。 先行噛合側ローラを伴う一般的なリンクプレートを有する本発明の実施例の側面図である。 先行噛合側ローラを伴う噛合先行側角部を有するリンクプレートを備えた本発明の実施例の側面図である。 図5の実施例においてスプロケットが時計回りに回転した状態を示している。 噛合先行側角部がある2種類のリンクプレートと、噛合先行側角部のない第3のタイプのリンクプレートとを備えた本発明の実施例の側面図である。 噛合先行側角部がある2種類のリンクプレートを備えた本発明の実施例の側面図である。 図示されたチェーンの断面におけるすべてのリンクプレートからのリンクプレートを有する図7のチェーンを示している。
符号の説明
81: ランダムローラチェーン
83:(第2の)リンクプレート
84:(第1の)リンクプレート
85: スプロケット
87: ローラ(先行側噛合部)
89: 歯
93: 噛合先行側角部
94: スプロケット接触リング

Claims (28)

  1. 第1のスプロケット中心部、接触リング(114)および複数の第1のスプロケット歯(109)を有する第1のスプロケット(105)とともに用いられるチェーン(101)であって、
    各々第1の先行側噛合部(107)および第1のリンクプレート(104)からなる複数の第1のリンクと、
    各々第2の先行側噛合部(108)および第2のリンクプレート(102)からなる複数の第2のリンクとを備え、
    第1のリンクプレート(104)が、第1の噛合先行側角部(147)を有する第1の形状(15)を有し、第1の噛合先行側角部(147)が、第1の先行側噛合部(107)とスプロケット歯(109)との第1の衝突に先立って該第1の衝突が第1の角度まで遅れるように、接触リング(114)と衝突しており、
    第2のリンクプレート(102)が、第1の形状(15)と異なる第2の形状(8)を有しており、
    第1のリンクプレート(104)および第2のリンクプレート(102)がチェーン(101)内に連続して配列されている、
    ことを特徴とするチェーン。
  2. 請求項1において、
    第2のリンクプレート(102)が、第2の噛合先行側角部(149)を有しており、第2の噛合先行側角部(149)が、第2の先行側噛合部(108)とスプロケット歯(109)との第2の衝突に先立って該第2の衝突が前記第1の角度と異なる第2の角度まで遅れるように、接触リング(114)と衝突している、
    ことを特徴とするチェーン。
  3. 請求項において、
    複数の第3のリンクをさらに備え、前記第3のリンクが第3の先行側噛合部(106)および第3のリンクプレート(103)から構成されており、第3の先行側噛合部(106)とスプロケット歯(109)との第3の衝突に先立って第3のリンクプレート(103)が接触リング(114)と接触しないように、第3のリンクプレート(103)が噛合先行側角部のない第3の形状(2)を有しており、第1のリンクプレート(104)、第2のリンクプレート(102)および第3のリンクプレート(103)が連続して配列されている、
    ことを特徴とするチェーン。
  4. 請求項3において、
    前記第1のリンクプレート(104)、第2のリンクプレート(102)および第3のリンクプレート(103)がランダムに配列されている、
    ことを特徴とするチェーン。
  5. 請求項3において、
    前記第1のリンクプレート(104)、第2のリンクプレート(102)および第3のリンクプレート(103)が、ノイズシミュレーションテストにより予め決定された配列で配列されている、
    ことを特徴とするチェーン。
  6. 請求項1において、
    第2の先行側噛合部(108)とスプロケット歯(109)との第2の衝突に先立って、第のリンクプレート(103)が接触リング(114)と接触しないように、第のリンクプレート(103)が噛合先行側角部のない第の形状(2)を有している、
    ことを特徴とするチェーン。
  7. 請求項1において、
    前記配列がランダム化されている、
    ことを特徴とするチェーン。
  8. 請求項1において、
    前記配列が、ノイズシミュレーションテストに基づいて決定されている、
    ことを特徴とするチェーン。
  9. 請求項1において、
    前記チェーンが、
    a)ローラチェーン
    b)ブシュチェーン
    c)内向歯チェーン
    からなるグループから選択されている、
    ことを特徴とするチェーン。
  10. 請求項1において、
    前記チェーンが1本のチェーンから構成されている、
    ことを特徴とするチェーン。
  11. 請求項1において、
    前記チェーンが複数本のチェーンから構成されている、
    ことを特徴とするチェーン。
  12. 請求項1において、
    チェーン(101)が走行ラインに沿って第2のスプロケットから第1のスプロケット(105)まで走行するとともに、前記第1のリンクの直前の第1のスプロケット(105)の歯が、前記走行ラインと直交する前記第1のスプロケット中心から半径方向のライン(112)を通って選択された位置に配置される前に、第1の噛合先行側角部(147)が接触リング(114)と衝突して前記第1の衝突を遅らせている、
    ことを特徴とするチェーン。
  13. チェーン・スプロケット組立体であって、
    当該組立体が、
    第1のスプロケット中心部、接触リング(114)および複数の第1のスプロケット歯(109)を有する第1のスプロケット(105)を備え、
    チェーン(101)が、
    各々第1の先行側噛合部(107)および第1のリンクプレート(104)からなる複数の第1のリンクと、
    各々第2の先行側噛合部(108)および第2のリンクプレート(102)からなる複数の第2のリンクとを備え、
    第1のリンクプレート(104)が、第1の噛合先行側角部(147)を有する第1の形状(15)を有し、第1の噛合先行側角部(147)が、第1の先行側噛合部(107)とスプロケット歯(109)との第1の衝突に先立って該第1の衝突が第1の角度まで遅れるように、接触リング(114)と衝突しており、
    第2のリンクプレート(102)が、第1の形状(15)と異なる第2の形状(8)を有しており、
    第1のリンクプレート(104)および第2のリンクプレート(102)がチェーン(101)内に連続して配列されている、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体。
  14. 請求項13において、
    第2のリンクプレート(102)が、第2の噛合先行側角部(149)を有しており、第2の噛合先行側角部(149)が、第2の先行側噛合部(108)とスプロケット歯(109)との第2の衝突に先立って、該第2の衝突が前記第1の角度と異なる第2の角度まで遅れるように、接触リング(114)と衝突している、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体
  15. 請求項13において、
    複数の第3のリンクをさらに備え、前記第3のリンクが第3の先行側噛合部(106)および第3のリンクプレート(103)から構成されており、第3の先行側噛合部(106)とスプロケット歯(109)との第3の衝突に先立って第3のリンクプレート(103)が接触リング(114)と接触しないように、第3のリンクプレート(103)が噛合先行側角部のない第3の形状(2)を有しており、前記第1のリンクプレート(104)、第2のリンクプレート(102)および第3のリンクプレート(103)が連続して配列されている、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体
  16. 請求項15において、
    第1のリンクプレート(104)、第2のリンクプレート(102)および第3のリンクプレート(103)がランダムに配列されている、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体
  17. 請求項15において、
    第1のリンクプレート(104)、第2のリンクプレート(102)および第3のリンクプレート(103)が、ノイズシミュレーションテストによって予め決定された配列で配列されている、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体
  18. 請求項13において、
    第2の先行側噛合部(108)とスプロケット歯(109)との第2の衝突に先立って第のリンクプレート(103)が接触リング(114)と接触しないように、第のリンクプレート(103)が噛合先行側角部のない第の形状(2)を有している、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体
  19. 請求項13において、
    前記配列がランダム化されている、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体
  20. 請求項13において、
    前記配列が、ノイズシミュレーションテストによって予め決定されている、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体
  21. 請求項13において、
    チェーン(101)が、
    a)ローラチェーン
    b)ブシュチェーン
    c)内向歯チェーン
    からなるグループから選択されている、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体
  22. 請求項13において、
    チェーン(101)が1本のチェーンから構成されている、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体
  23. 請求項13において、
    チェーン(101)が複数本のチェーンから構成されている、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体
  24. 請求項13において、
    チェーン(101)が走行ラインに沿って第2のスプロケットから第1のスプロケット(105)まで走行するとともに、前記第1のリンクの直前の第1のスプロケット(105)の歯が、前記走行ラインと直交する前記第1のスプロケット中心から半径方向のライン(112)を通って選択された位置に配置される前に、第1の噛合先行側角部(147)が接触リング(114)と衝突して前記第1の衝突を遅らせている、
    ことを特徴とするチェーン・スプロケット組立体
  25. チェーン・スプロケット組立体におけるノイズを減少させるための方法であって、
    a)少なくとも一つのスプロケット(105)が複数の歯(109)と接触リング (114)を含んで構成された少なくとも2つのスプロケットを提供する工程と、
    b)第1の噛合先行側角部(147)を備えた第1の形状(15)を有する第1のリンクプレート(104)と、第1の先行側噛合部(107)とから構成された複数の第1のリンクを提供する工程と備え、
    第1の先行側噛合部(107)とスプロケット歯(109)との第1の衝突に先立って、第1の噛合先行側角部(147)が接触リング(114)と衝突しており、
    c)さらに、第1の形状(15)と異なる第2の形状(8)を有する第2のリンクプレート(102)と第2の先行側噛合部(108)とから構成された複数の第2のリンク、あるいは第1の形状(15)と異なる第3の形状(2)を有する第3のリンクプレート(103)と第3の先行側噛合部(106)とから構成された複数の第3のリンクを提供する工程と、
    d)第1のリンクプレート(104)および第2または第3のリンクプレート(102、103)がチェーン(101)内に連続して配列されるとともに、少なくとも2つのスプロケットと用いられるチェーンを組み立てる工程と、
    を備えた方法。
  26. 請求項25において、
    前記配列がランダム化されている、
    ことを特徴とする方法
  27. 請求項25において、
    前記配列が、ノイズシミュレーションテストに基づいて決定されている、
    ことを特徴とする方法
  28. 請求項25において、
    前記チェーンが、
    a)ローラチェーン
    b)ブシュチェーン
    c)内向歯チェーン
    からなるグループから選択されている、
    ことを特徴とする方法
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