JP2000266131A - サイレントチェーン - Google Patents
サイレントチェーンInfo
- Publication number
- JP2000266131A JP2000266131A JP11069623A JP6962399A JP2000266131A JP 2000266131 A JP2000266131 A JP 2000266131A JP 11069623 A JP11069623 A JP 11069623A JP 6962399 A JP6962399 A JP 6962399A JP 2000266131 A JP2000266131 A JP 2000266131A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- link plate
- chain
- link
- silent chain
- longitudinal direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G13/00—Chains
- F16G13/02—Driving-chains
- F16G13/04—Toothed chains
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノイズを低減させ、音振性能を向上させる。
【解決手段】 一対の歯部およびピン孔を有する多数の
リンクプレート2,2′を厚み方向および長手方向に積
層して連結ピン3で連結することによりサイレントチェ
ーン1を構成する。この場合に、リンクプレート2′の
ラックピッチp2を他のリンクプレート2のラックピッ
チp1 と異ならせる(p2 >p1 とする)とともに、こ
のようなリンクプレート2′をチェーン長手方向に不規
則に混在させる。これにより、内股から外股に噛合いが
移行して外股で着座する際に、外股のスプロケット歯へ
の着座状態が変化し、その結果、音圧を低減でき、音振
性能を向上できる。
リンクプレート2,2′を厚み方向および長手方向に積
層して連結ピン3で連結することによりサイレントチェ
ーン1を構成する。この場合に、リンクプレート2′の
ラックピッチp2を他のリンクプレート2のラックピッ
チp1 と異ならせる(p2 >p1 とする)とともに、こ
のようなリンクプレート2′をチェーン長手方向に不規
則に混在させる。これにより、内股から外股に噛合いが
移行して外股で着座する際に、外股のスプロケット歯へ
の着座状態が変化し、その結果、音圧を低減でき、音振
性能を向上できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の歯部および
ピン孔を有する多数のリンクプレートを厚み方向および
長手方向に積層しかつ連結ピンで連結してなるサイレン
トチェーンに関し、とくに、その音振性能を向上させた
ものに関する。
ピン孔を有する多数のリンクプレートを厚み方向および
長手方向に積層しかつ連結ピンで連結してなるサイレン
トチェーンに関し、とくに、その音振性能を向上させた
ものに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】自動車や自動二輪車等の
動力伝達チェーンとして、従来よりサイレントチェーン
が用いられている。サイレントチェーンは、一般に、各
々一対の歯部およびピン孔を有する多数のリンクプレー
トを、各ピン孔内に挿入した連結ピンで連結することに
より構成されている。
動力伝達チェーンとして、従来よりサイレントチェーン
が用いられている。サイレントチェーンは、一般に、各
々一対の歯部およびピン孔を有する多数のリンクプレー
トを、各ピン孔内に挿入した連結ピンで連結することに
より構成されている。
【0003】このようなサイレントチェーンにおいて、
スプロケットとの噛合時に発生するピッチ音がノイズの
原因になっており、このようなピッチ音を低減させるべ
く、いわゆるランダムチェーンが実用化されている。
スプロケットとの噛合時に発生するピッチ音がノイズの
原因になっており、このようなピッチ音を低減させるべ
く、いわゆるランダムチェーンが実用化されている。
【0004】ランダムチェーンは、図7および図8に示
すような二種類のリンクプレートを組み合わせることに
より構成されている。図7に示すリンクプレート100
は、標準的なリンクプレートであって、一対のピン孔1
01および歯部102を有しており、各歯部102は、
それぞれ内側フランク面(内股)103および外側フラ
ンク面(外股)104から構成されている。
すような二種類のリンクプレートを組み合わせることに
より構成されている。図7に示すリンクプレート100
は、標準的なリンクプレートであって、一対のピン孔1
01および歯部102を有しており、各歯部102は、
それぞれ内側フランク面(内股)103および外側フラ
ンク面(外股)104から構成されている。
【0005】図8は、いわゆるランダムリンク110を
示している。このランダムリンク110は、リンクプレ
ート100と同様のピン孔101を有しているが、各歯
部112の形状がリンクプレート100の各歯部102
の形状と異なっている。すなわち、歯部112は、リン
クプレート100の外側フランク面104と同様の形状
の外側フランク面104と、リンクプレート100の内
側フランク面103よりも外方に突出する凸状曲面から
形成された内側フランク面113とから構成されてい
る。なお、図8中の一点鎖線は、リンクプレート100
の内側フランク面103の外形線を示している。
示している。このランダムリンク110は、リンクプレ
ート100と同様のピン孔101を有しているが、各歯
部112の形状がリンクプレート100の各歯部102
の形状と異なっている。すなわち、歯部112は、リン
クプレート100の外側フランク面104と同様の形状
の外側フランク面104と、リンクプレート100の内
側フランク面103よりも外方に突出する凸状曲面から
形成された内側フランク面113とから構成されてい
る。なお、図8中の一点鎖線は、リンクプレート100
の内側フランク面103の外形線を示している。
【0006】この場合には、ランダムに選択された複数
のリンク列またはガイド列をランダムリンク110から
構成し、残りのリンク列またはガイド列をリンクプレー
ト100から構成することにより、ランダムチェーンが
構成される。
のリンク列またはガイド列をランダムリンク110から
構成し、残りのリンク列またはガイド列をリンクプレー
ト100から構成することにより、ランダムチェーンが
構成される。
【0007】ランダムチェーンの運転時には、内側フラ
ンク面がスプロケット歯と噛み合う際に、その内側フラ
ンク面を含むリンク列またはガイド列が標準的なリンク
プレート100から構成されているか、あるいはランダ
ムリンク110から構成されているかによって、スプロ
ケット歯との噛合状態が変化し、これにより、従来周期
的であったピッチ音が減少してノイズが低減する。
ンク面がスプロケット歯と噛み合う際に、その内側フラ
ンク面を含むリンク列またはガイド列が標準的なリンク
プレート100から構成されているか、あるいはランダ
ムリンク110から構成されているかによって、スプロ
ケット歯との噛合状態が変化し、これにより、従来周期
的であったピッチ音が減少してノイズが低減する。
【0008】しかしながら、前記従来のランダムチェー
ンでは、スプロケットとの噛合始めのノイズ低減を主目
的としており、噛合途中から噛合終了時(着座時)に到
るまでのノイズ低減に対しては十分なものとはいえな
い。
ンでは、スプロケットとの噛合始めのノイズ低減を主目
的としており、噛合途中から噛合終了時(着座時)に到
るまでのノイズ低減に対しては十分なものとはいえな
い。
【0009】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、噛合途中から着座時に到るまでのノイ
ズを低減でき、音振性能を向上できるサイレントチェー
ンを提供することを目的とする。また本発明の他の目的
は、噛合始めから着座時に到るまでのノイズを一層低減
でき、音振性能を向上できるサイレントチェーンを提供
することにある。
なされたもので、噛合途中から着座時に到るまでのノイ
ズを低減でき、音振性能を向上できるサイレントチェー
ンを提供することを目的とする。また本発明の他の目的
は、噛合始めから着座時に到るまでのノイズを一層低減
でき、音振性能を向上できるサイレントチェーンを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るサ
イレントチェーンは、一対の歯部およびピン孔を有する
多数のリンクプレートを厚み方向および長手方向に積層
するとともに連結ピンで連結してなるサイレントチェー
ンにおいて、ラックピッチの異なるリンクプレートをチ
ェーン長手方向に不規則に混在させたことを特徴として
いる。
イレントチェーンは、一対の歯部およびピン孔を有する
多数のリンクプレートを厚み方向および長手方向に積層
するとともに連結ピンで連結してなるサイレントチェー
ンにおいて、ラックピッチの異なるリンクプレートをチ
ェーン長手方向に不規則に混在させたことを特徴として
いる。
【0011】請求項2の発明に係るサイレントチェーン
は、一対の歯部およびピン孔を有する多数のリンクプレ
ートを厚み方向および長手方向に積層するとともに連結
ピンで連結してなるサイレントチェーンにおいて、ピン
孔中心がピン孔中心線と直交する方向に偏倚したリンク
プレートをチェーン長手方向に不規則に混在させたこと
を特徴としている。
は、一対の歯部およびピン孔を有する多数のリンクプレ
ートを厚み方向および長手方向に積層するとともに連結
ピンで連結してなるサイレントチェーンにおいて、ピン
孔中心がピン孔中心線と直交する方向に偏倚したリンク
プレートをチェーン長手方向に不規則に混在させたこと
を特徴としている。
【0012】請求項3の発明に係るサイレントチェーン
は、請求項1または3において、リンクプレートの内側
フランク面の突出量が異なるランダムリンクをチェーン
長手方向に不規則に配置したことを特徴としている。
は、請求項1または3において、リンクプレートの内側
フランク面の突出量が異なるランダムリンクをチェーン
長手方向に不規則に配置したことを特徴としている。
【0013】請求項1の発明では、ラックピッチの異な
るリンクプレートをチェーン長手方向に不規則に混在さ
せている。ここで、「ラックピッチ」とは、リンクプレ
ートのピン孔中心線から歯部側に所定の距離だけ離れて
平行線を引くとき、この平行線が歯部の両外側フランク
面と交わる二つの交点との間の距離をいい、具体的に
は、孔ピッチ(ピン孔中心間の距離)のたとえば1.5
倍に設定される。
るリンクプレートをチェーン長手方向に不規則に混在さ
せている。ここで、「ラックピッチ」とは、リンクプレ
ートのピン孔中心線から歯部側に所定の距離だけ離れて
平行線を引くとき、この平行線が歯部の両外側フランク
面と交わる二つの交点との間の距離をいい、具体的に
は、孔ピッチ(ピン孔中心間の距離)のたとえば1.5
倍に設定される。
【0014】このラックピッチが異なるリンクプレート
では、両外側フランク面の外方への突出量が他の標準的
なリンクプレートと異なっており、ラックピッチを大き
くした場合では、外側フランク面が他のリンクプレート
よりも外方に突出し、逆にラックピッチを小さくした場
合では、外側フランク面が他のリンクプレートよりも内
方に後退している。
では、両外側フランク面の外方への突出量が他の標準的
なリンクプレートと異なっており、ラックピッチを大き
くした場合では、外側フランク面が他のリンクプレート
よりも外方に突出し、逆にラックピッチを小さくした場
合では、外側フランク面が他のリンクプレートよりも内
方に後退している。
【0015】したがって、このようなラックピッチが異
なるリンクプレートをチェーン長手方向に混在させるこ
とにより、スプロケットとの噛合いが内側フランク面か
ら外側フランク面に移行して、外側フランク面がスプロ
ケット歯に着座する際に、外側フランク面とスプロケッ
ト歯との着座状態が変化し、これにより、噛合途中から
着座時に到るまでの音圧を低減してノイズを低減でき、
音振性能を向上できる。
なるリンクプレートをチェーン長手方向に混在させるこ
とにより、スプロケットとの噛合いが内側フランク面か
ら外側フランク面に移行して、外側フランク面がスプロ
ケット歯に着座する際に、外側フランク面とスプロケッ
ト歯との着座状態が変化し、これにより、噛合途中から
着座時に到るまでの音圧を低減してノイズを低減でき、
音振性能を向上できる。
【0016】請求項2の発明では、ピン孔中心がピン孔
中心線と直交する方向に偏倚したリンクプレートをチェ
ーン長手方向に不規則に混在させている。この場合に
は、ピン孔中心が偏倚したリンクプレートと偏倚してい
ないリンクプレートとを連結ピンで連結すると、ピン孔
中心が偏倚したリンクプレートにおける両外側フランク
面の外方への突出量は、ピン孔中心が偏倚していない他
の標準的なリンクプレートと異なっている。
中心線と直交する方向に偏倚したリンクプレートをチェ
ーン長手方向に不規則に混在させている。この場合に
は、ピン孔中心が偏倚したリンクプレートと偏倚してい
ないリンクプレートとを連結ピンで連結すると、ピン孔
中心が偏倚したリンクプレートにおける両外側フランク
面の外方への突出量は、ピン孔中心が偏倚していない他
の標準的なリンクプレートと異なっている。
【0017】したがって、請求項1の発明の場合と同様
に、スプロケットとの噛合いが内側フランク面から外側
フランク面に移行して、外側フランク面がスプロケット
歯に着座する際に、外側フランク面とスプロケット歯と
の着座状態が変化し、これにより、噛合途中から着座時
に到るまでの音圧を低減してノイズを低減でき、音振性
能を向上できる。
に、スプロケットとの噛合いが内側フランク面から外側
フランク面に移行して、外側フランク面がスプロケット
歯に着座する際に、外側フランク面とスプロケット歯と
の着座状態が変化し、これにより、噛合途中から着座時
に到るまでの音圧を低減してノイズを低減でき、音振性
能を向上できる。
【0018】請求項3の発明では、請求項1または3に
おいて、リンクプレートの内側フランク面の突出量が異
なるランダムリンクをチェーン長手方向に不規則に配置
するようにしたので、噛合途中から着座時に到るまでの
ノイズを低減できるばかりでなく、噛合始めのノイズを
低減でき、これにより、噛合始めから着座時に到るまで
のノイズを一層低減でき、音振性能を向上できる。
おいて、リンクプレートの内側フランク面の突出量が異
なるランダムリンクをチェーン長手方向に不規則に配置
するようにしたので、噛合途中から着座時に到るまでの
ノイズを低減できるばかりでなく、噛合始めのノイズを
低減でき、これにより、噛合始めから着座時に到るまで
のノイズを一層低減でき、音振性能を向上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を添付図
面に基づいて説明する。図1ないし図4は本発明の一実
施態様によるサイレントチェーンを説明するための図で
あって、図1はサイレントチェーンの平面部分図、図2
はサイレントチェーンの正面部分図、図3はサイレント
チェーンを構成する第1のリンクプレートの正面拡大
図、図4はサイレントチェーンを構成する第2のリンク
プレートの正面拡大図である。
面に基づいて説明する。図1ないし図4は本発明の一実
施態様によるサイレントチェーンを説明するための図で
あって、図1はサイレントチェーンの平面部分図、図2
はサイレントチェーンの正面部分図、図3はサイレント
チェーンを構成する第1のリンクプレートの正面拡大
図、図4はサイレントチェーンを構成する第2のリンク
プレートの正面拡大図である。
【0020】図1および図2において、このサイレント
チェーン1は、多数のリンクプレート2を厚み方向(図
1上下方向)および長手方向(同図左右方向)に積層
し、これらのリンクプレート2を連結ピン3で連結する
とともに、その最外側にガイドリンク4を配置した構成
を有している。
チェーン1は、多数のリンクプレート2を厚み方向(図
1上下方向)および長手方向(同図左右方向)に積層
し、これらのリンクプレート2を連結ピン3で連結する
とともに、その最外側にガイドリンク4を配置した構成
を有している。
【0021】またサイレントチェーン1は、リンクプレ
ート2およびガイドリンク4からなるガイド列5と、リ
ンクプレート2のみからなるリンク列6とが長手方向に
交互に配置されることにより構成されている。
ート2およびガイドリンク4からなるガイド列5と、リ
ンクプレート2のみからなるリンク列6とが長手方向に
交互に配置されることにより構成されている。
【0022】図3および図4は、サイレントチェーン1
を構成するリンクプレートを示している。図3に示すリ
ンクプレート2は、標準的なリンクプレートであって、
一対のピン孔21および歯部22を有している。各歯部
22は、それぞれ内側フランク面23および外側フラン
ク面24から構成されている。
を構成するリンクプレートを示している。図3に示すリ
ンクプレート2は、標準的なリンクプレートであって、
一対のピン孔21および歯部22を有している。各歯部
22は、それぞれ内側フランク面23および外側フラン
ク面24から構成されている。
【0023】図4に示すサイレントチェーン2′は、リ
ンクプレート2と同様のピン孔21を有しているが、各
歯部22′の形状がリンクプレート2の各歯部22の形
状と異なっている。すなわち、歯部22′は、リンクプ
レート2の内側フランク面23と同様の形状の内側フラ
ンク面23と、リンクプレート2の外側フランク面24
よりも外方に突出する略直線状の外側フランク面24′
とから構成されている。なお、図4中の一点鎖線は、リ
ンクプレート2の外側フランク面24の外形線を示して
いる。
ンクプレート2と同様のピン孔21を有しているが、各
歯部22′の形状がリンクプレート2の各歯部22の形
状と異なっている。すなわち、歯部22′は、リンクプ
レート2の内側フランク面23と同様の形状の内側フラ
ンク面23と、リンクプレート2の外側フランク面24
よりも外方に突出する略直線状の外側フランク面24′
とから構成されている。なお、図4中の一点鎖線は、リ
ンクプレート2の外側フランク面24の外形線を示して
いる。
【0024】また、ピン孔中心線から距離k0 だけ離れ
てピン孔中心線と平行な平行線を引き、該平行線と両外
側フランク面24,24′との各交点との間の距離をそ
れぞれp1 ,p2 とするとき、このp1 ,p2 がラック
ピッチである。なお、k0 の値は、標準的なリンクプレ
ートについて、たとえば p1 =1.5p(p:孔ピッチ) となるような値に適宜設定される。
てピン孔中心線と平行な平行線を引き、該平行線と両外
側フランク面24,24′との各交点との間の距離をそ
れぞれp1 ,p2 とするとき、このp1 ,p2 がラック
ピッチである。なお、k0 の値は、標準的なリンクプレ
ートについて、たとえば p1 =1.5p(p:孔ピッチ) となるような値に適宜設定される。
【0025】図3および図4から明らかなように p2 >p1 となっている。すなわち、外側フランク面の突出量は、
リンクプレート2′の方がリンクプレート2よりも大き
くなっている。
リンクプレート2′の方がリンクプレート2よりも大き
くなっている。
【0026】サイレントチェーン1においては、リンク
プレート2′により構成されるガイド列5および(また
は)リンク列6がチェーン長手方向に不規則に混在して
配置されている。
プレート2′により構成されるガイド列5および(また
は)リンク列6がチェーン長手方向に不規則に混在して
配置されている。
【0027】したがって、この場合には、スプロケット
(図示せず)との噛合いが内側フランク面から外側フラ
ンク面に移行して、外側フランク面がスプロケット歯に
着座する際に、外側フランク面とスプロケット歯との着
座状態が変化し、これにより、噛合途中から着座時に到
るまでの音圧を低減してノイズを低減でき、音振性能を
向上できる。
(図示せず)との噛合いが内側フランク面から外側フラ
ンク面に移行して、外側フランク面がスプロケット歯に
着座する際に、外側フランク面とスプロケット歯との着
座状態が変化し、これにより、噛合途中から着座時に到
るまでの音圧を低減してノイズを低減でき、音振性能を
向上できる。
【0028】〔他の実施態様1〕図5および図6は、本
発明によるサイレントチェーンを構成するリンクプレー
トの変形例を示している。図5において、このリンクプ
レート2″は、前記実施態様における標準的なリンクプ
レート2と同様の形状を有しているが、ピン孔の位置の
みがリンクプレート2と異なっている。すなわち、リン
クプレート2″のピン孔21′の中心は、リンクプレー
ト2のピン孔21の中心よりもΔだけ歯部側に偏倚して
いる。
発明によるサイレントチェーンを構成するリンクプレー
トの変形例を示している。図5において、このリンクプ
レート2″は、前記実施態様における標準的なリンクプ
レート2と同様の形状を有しているが、ピン孔の位置の
みがリンクプレート2と異なっている。すなわち、リン
クプレート2″のピン孔21′の中心は、リンクプレー
ト2のピン孔21の中心よりもΔだけ歯部側に偏倚して
いる。
【0029】したがって、このリンクプレート2″とリ
ンクプレート2とを互いのピン孔21,21′が一致す
るようにして重ね合わせると、図6に示すように、それ
ぞれの外形線がずれて配置されることになり、リンクプ
レート2″のラックピッチp 3 はp3 <p1となる。す
なわち、外側フランク面の突出量は、リンクプレート2
の方がリンクプレート2″よりも大きくなっている。
ンクプレート2とを互いのピン孔21,21′が一致す
るようにして重ね合わせると、図6に示すように、それ
ぞれの外形線がずれて配置されることになり、リンクプ
レート2″のラックピッチp 3 はp3 <p1となる。す
なわち、外側フランク面の突出量は、リンクプレート2
の方がリンクプレート2″よりも大きくなっている。
【0030】このようなリンクプレート2″によりガイ
ド列および(または)リンク列を構成するとともに、こ
れらのガイド列および(または)リンク列をチェーン長
手方向に不規則に混在させることにより、サイレントチ
ェーンが構成される。
ド列および(または)リンク列を構成するとともに、こ
れらのガイド列および(または)リンク列をチェーン長
手方向に不規則に混在させることにより、サイレントチ
ェーンが構成される。
【0031】したがって、この場合においても、スプロ
ケット(図示せず)との噛合いが内側フランク面から外
側フランク面に移行して、外側フランク面がスプロケッ
ト歯に着座する際に、その着座状態が変化し、これによ
り、噛合途中から着座時に到るまでの音圧を低減してノ
イズを低減でき、音振性能を向上できる。
ケット(図示せず)との噛合いが内側フランク面から外
側フランク面に移行して、外側フランク面がスプロケッ
ト歯に着座する際に、その着座状態が変化し、これによ
り、噛合途中から着座時に到るまでの音圧を低減してノ
イズを低減でき、音振性能を向上できる。
【0032】〔他の実施態様2〕前記実施態様では、p
2 >p1 となるようにリンクプレート2′の外側フラン
ク面24′を形成した例を示したが、本発明は、これと
は逆に、p2 <p1 となるようにリンクプレートの外側
フランク面を形成したものにも同様に適用できる。
2 >p1 となるようにリンクプレート2′の外側フラン
ク面24′を形成した例を示したが、本発明は、これと
は逆に、p2 <p1 となるようにリンクプレートの外側
フランク面を形成したものにも同様に適用できる。
【0033】また前記他の実施態様1では、リンクプレ
ート2″のピン孔中心を歯部側に偏倚させることによ
り、p3 <p1 の関係が成立するようにした例を示した
が、本発明は、これとは逆に、リンクプレートのピン孔
中心を歯部とは逆側のリンクプレート背面側に偏倚させ
ることにより、p3 >p1 の関係が成立するようにした
ものにも同様に適用できる。
ート2″のピン孔中心を歯部側に偏倚させることによ
り、p3 <p1 の関係が成立するようにした例を示した
が、本発明は、これとは逆に、リンクプレートのピン孔
中心を歯部とは逆側のリンクプレート背面側に偏倚させ
ることにより、p3 >p1 の関係が成立するようにした
ものにも同様に適用できる。
【0034】〔他の実施態様3〕前記実施態様および他
の実施態様では、リンクプレートの内側フランク面に関
しては標準的なリンクプレートを採用した例を示した
が、本発明は、さらにランダムリンクを組み合わせたも
のにも同様に適用できる。この場合には、噛合途中から
着座時に到るまでのノイズを低減できるばかりでなく、
噛合始めのノイズを低減でき、これにより、噛合始めか
ら着座時に到るまでのノイズを一層低減でき、音振性能
を向上できる。
の実施態様では、リンクプレートの内側フランク面に関
しては標準的なリンクプレートを採用した例を示した
が、本発明は、さらにランダムリンクを組み合わせたも
のにも同様に適用できる。この場合には、噛合途中から
着座時に到るまでのノイズを低減できるばかりでなく、
噛合始めのノイズを低減でき、これにより、噛合始めか
ら着座時に到るまでのノイズを一層低減でき、音振性能
を向上できる。
【0035】
【発明の効果】以上のように第1の発明に係るサイレン
トチェーンによれば、ラックピッチの異なるリンクプレ
ートをチェーン長手方向に不規則に混在させ、あるいは
ピン孔中心がピン孔中心線と直交する方向に偏倚したリ
ンクプレートをチェーン長手方向に不規則に混在させる
ようにしたので、噛合途中から着座時に到るまでのノイ
ズを低減でき、音振性能を向上できる効果がある。
トチェーンによれば、ラックピッチの異なるリンクプレ
ートをチェーン長手方向に不規則に混在させ、あるいは
ピン孔中心がピン孔中心線と直交する方向に偏倚したリ
ンクプレートをチェーン長手方向に不規則に混在させる
ようにしたので、噛合途中から着座時に到るまでのノイ
ズを低減でき、音振性能を向上できる効果がある。
【0036】また第2の発明に係るサイレントチェーン
によれば、第1の発明に係るサイレントチェーンにおい
て、リンクプレートの内側フランク面の突出量が異なる
ランダムリンクをチェーン長手方向に不規則に配置させ
るようにしたので、噛合始めから着座時に到るまでのノ
イズを一層低減でき、音振性能を向上できる効果があ
る。
によれば、第1の発明に係るサイレントチェーンにおい
て、リンクプレートの内側フランク面の突出量が異なる
ランダムリンクをチェーン長手方向に不規則に配置させ
るようにしたので、噛合始めから着座時に到るまでのノ
イズを一層低減でき、音振性能を向上できる効果があ
る。
【図1】本発明の一実施態様によるサイレントチェーン
の平面部分図。
の平面部分図。
【図2】前記サイレントチェーンの正面部分図。
【図3】前記サイレントチェーンを構成する第1のリン
クプレートの正面拡大図。
クプレートの正面拡大図。
【図4】前記サイレントチェーンを構成する第2のリン
クプレートの正面拡大図。
クプレートの正面拡大図。
【図5】前記サイレントチェーンを構成する第2のリン
クプレートの変形例の正面拡大図。
クプレートの変形例の正面拡大図。
【図6】前記リンクプレート(図5)を前記第1のリン
クプレート(図3)と重ね合わせた状態を示す正面拡大
図。
クプレート(図3)と重ね合わせた状態を示す正面拡大
図。
【図7】従来のサイレントチェーンを構成する標準的な
リンクプレートの正面拡大図。
リンクプレートの正面拡大図。
【図8】ランダムリンクの正面拡大図。
1 サイレントチェーン 2 リンクプレート 2′ リンクプレート 2″ リンクプレート 21,21′ ピン孔 22,22′ 歯部 3 連結ピン p1 ,p2 ,p3 ラックピッチ
Claims (3)
- 【請求項1】 一対の歯部およびピン孔を有する多数の
リンクプレートを厚み方向および長手方向に積層すると
ともに連結ピンで連結してなるサイレントチェーンにお
いて、 ラックピッチの異なるリンクプレートをチェーン長手方
向に不規則に混在させた、ことを特徴とするサイレント
チェーン。 - 【請求項2】 一対の歯部およびピン孔を有する多数の
リンクプレートを厚み方向および長手方向に積層すると
ともに連結ピンで連結してなるサイレントチェーンにお
いて、 ピン孔中心がピン孔中心線と直交する方向に偏倚したリ
ンクプレートをチェーン長手方向に不規則に混在させ
た、ことを特徴とするサイレントチェーン。 - 【請求項3】 請求項1または2において、 リンクプレートの内側フランク面の突出量が異なるラン
ダムリンクをチェーン長手方向に不規則に配置した、こ
とを特徴とするサイレントチェーン。
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2000
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