JPH05126210A - チエーンベルト - Google Patents

チエーンベルト

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JPH05126210A
JPH05126210A JP4116109A JP11610992A JPH05126210A JP H05126210 A JPH05126210 A JP H05126210A JP 4116109 A JP4116109 A JP 4116109A JP 11610992 A JP11610992 A JP 11610992A JP H05126210 A JPH05126210 A JP H05126210A
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Philip J Mott
フイリツプ・ジエイ・モツト
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/18V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts in the form of links

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷容量が大きく、騒音を減少したチエーン
ベルトを提供する。 【構成】 チエーンベルトは無段変速機のプーリのよう
な駆動装置と被駆動装置との間で伸び、そのチエーンベ
ルトは複数の差し挟まれたリンク36、136の組で形
成されている。リンクは通路を限定しかつ複数のロード
ブロックが通路80内に配置される。チエーンベルトに
よって発生される騒音を減少する幾つかの装置が開示さ
れ、そこにおいて、チエーンベルトのロードブロックは
プーリと異なる位置で係合してチエーンベルトによって
発生される騒音のパターンを変えかつ減少する。チエー
ンベルトはリンクの強度を保ちながら短いピッチ長さを
有する特別の形状のリンクを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プーリ伝動装置、特に
連続可変伝動装置すなわち無段変速機(CVT)のプー
リを接続するのに特に適した金属チエーンベルトに関
し、ピボット装置によって接続された隣接する組と共に
横の組に配置された複数の組み合わされたリンクで作ら
れた張力部材又はキャリアと、プーリと係合するようい
キャリアによって支持されたロードブロックとを備えた
チエーンベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】入力軸すなわち駆動軸から出力軸すなわ
ち被駆動軸にトルクを伝達するための可変プーリ変速機
は以前使用されていた。これらの変速機において、少な
くとも一方が円錐形である一対のフランジでつくられた
第1のプーリが、入力軸にフランジの少なくとも一方が
他のフランジに関して軸方向に移動可能であるようにし
て取り付けられている。同様につくられかつ調整可能な
第2のプーリが出力軸に取り付けられている。可撓性ベ
ルトが二つのプーリを接続して入力軸が駆動されたとき
それらの間でトルクを伝達する。一方のプーリの有効直
径が変えられると他方のプーリの有効直径が反対方向に
変えられ、入力軸と出力軸との間の駆動比は滑らかに、
連続的に調節される。
【0003】自動車技術者は、もし変速機がエンジンが
最大の運転効率状態に保持され、動作されるように異な
る負荷及び速度比に調整することによって制御されるな
らエンジンの最大運転効率が達成されることを、長い間
理解していた。これは従来の歯車変速機がエンジンと組
まれていたときは不可能であった。従来の歯車変速機に
おいて、駆動比は連続的でなく段階的に調整された。し
たがって、上記形式の無段変速機(CVT)を使用する
方向に努力が成されてきた。その努力により、プーリを
駆動的に相互に接続する可撓性の連続ゴムベルトを使用
するDAF乗用車がヨーロッパで生産され、市販される
こととなった。ゴムベルトは、作動しなければならない
種々の不利な条件のために金属ベルトより劣っている考
えられている。最近、ファイアット(Fiat)及びボ
ルボ(Volvo)がそれぞれ金属ベルト及びゴムベル
トを使用しているCVTを組み込んでいる自動車を生産
した。耐久性があり、動作が比較的静かでありかつ市場
で経済的な金属ベルトを生産する努力がこの特許及び他
の特許に記載されている。
【0004】CVT用の可撓性金属ベルトは、「プッシ
ュ」ベルト及び「プル」ベルトと呼ばれる一般的に2種
類ある。プッシュベルトはファイアットの自動車のCV
Tに最近使用されている。プッシュベルトの例はバンド
ーネ(Van Doorne)その他の米国特許第3,
720,113号に記載され、プルベルトの例はコール
・ジュニア(Cole,Jr.)その他の米国特許第
4,313,730に記載されている。バンドーネその
他のベルトは複数の組まれた金属バンドでつくられた無
端のキャリアと、キャリアを囲みかつキャリアに沿って
長手方向に移動可能なほぼ台形(前から見たとき)のロ
ードブロックの無端の配列とを有している。各ブロック
はプーリの間でトルクを伝達するためプーリ変速機のプ
ーリのフランジと係合する縁面を有している。コールジ
ュニアその他のベルトはキャリアとして無端のチエーン
を使用し、チエーンのリンクの組はピボット装置により
枢動可能に相互に接続されている。しかしながら、リン
クを囲むバンドーネその他のベルトのロードブロックと
同様のロードブロックはピボット装置によってチエーン
に沿った長手方向の移動が制限される。
【0005】プーリベルトの他の例はレドビナ(Led
vina)の米国特許第4,569,671に示され、
そのベルトは差し挟まれたリンクの組と、そのリンクの
組と関連付けられたロードブロックとを備えているチエ
ーンベルトを使用している。各リンクはつま先部が形成
され、各リンクのそのつま先部は股部によって接合され
た平行な内側フランクによって限定されている。ロード
ブロックは内側フランクの間で受けられかつリンクの回
りで伸びている。焼き入れされたインサートがリンクと
ブロックとの間に配置されリンクを保護しかつチエーン
の耐久性を改善している。
【0006】上述のようなプッシュベルトは製造が高価
でありかつ完全な無端のループとして装着、配置されな
ければならない。したがって、最初の組立のためだけで
なく一つ又はそれ以上のロードブロック若しくは一つ又
はそれ以上の支持バンドの破損によるプッシュベルトの
交換のためにもプーリ変速機の少なくとも一部の分解が
必要となる。
【0007】プルベルトはプッシュベルトより安価であ
る。支持部品の正確な合わせは必要でない。ベルトは有
限の長さで組み立てられ、プーリの回りに配置され、か
つ両端がピボット部材で接続される。したがって、最初
の取り付け又はベルトの交換に対してプーリに分解は必
要でない。
【0008】コストは別として、自動車技術者の主な関
心はプーリ伝動装置用の駆動ベルトによって発生される
騒音である。種々の周波数が混じった騒音は一定の周波
数の騒音よりも人には不快でない騒音である。近年、あ
る自動車技術者によって使用されている査定はここに記
載された形式の駆動ベルトによって発生される騒音を、
ベルトが装備された自動車を運転しかつ発生される騒音
を聞くことによって概して主観的な方法で評価すること
である。騒音は1から10の数字による尺度で評価さ
れ、大きな数字は不快な騒音が少ないことを示す。約6
及びそれ以上の評価を達成するベルトは通常自動車の駆
動装置に使用され、かつ商業上の品質として分類され
る。もちろんこのようなベルトは妥当な動作寿命を有す
るように耐久性がなければならない。
【0009】人が耐えられる騒音を発生するような方法
で動作するCVTに使用するためのベルトをつくるため
の種々の示唆が成され、その方法の幾つかに対する検討
は従来技術で見られる。幾つかの従来技術の記載は次の
通りである。
【0010】米国特許第4,464,152号は、ロー
ドブロックの積層体と共に介装された音減衰装置を有す
るチエーンベルトを示している。米国特許第4,51
6,964号は、横幅が異なるロードブロックを示し、
そのロードブロックの全てはプーリのフランジと接触す
るが、幾つかは他のものとプーリのフランジの半径方向
に異る位置で接触し、それによって発生される騒音のパ
ターンを変更する。
【0011】米国特許第4,516,965号は、幾つ
かのロードブロックがプーリのフランジと接触せず、ま
た幾つかのロードブロックが除かれ、これによって発生
される騒音のパターンを変更することを示している。米
国特許第4,516,963号は、ロードブロックとプ
ーリのフランジとの不規則な係合パターンを与え、それ
によって発生される騒音のパターンを変更するようにす
るロードブロックとフランジとの係合の不規則な組み合
わせを開示している。
【0012】ピボット装置がプーリのフランジと駆動的
に接触するチエーンにおける騒音パターンを変更する示
唆された方法は、例えば1982年8月17日に発効し
た米国特許第4,344,761号のような、異なるピ
ッチのリンクの混ぜ合わせでつくられた駆動チエーンを
提供することである。
【0013】1923年7月19日に発効した米国特許
第1,868,334号は、「チエーン駆動においてし
ばしば問題を引き起こすリズミカルな振動を壊す」ため
に、隣接する関節運動の中心間の距離の混ぜ合わせ又は
「有効ピッチ」の混ぜ合わせを提供するスプロケットと
共に使用するためのチエーンの製造を教示する。
【0014】ここに記載する発明は動力伝動装置のスプ
ロケット又はプーリを接続するために使用されるチエー
ン及びチエーンベルトに関する。本発明は、特にCVT
として一般的に知られている連続可変変速機すなわち無
段変速機のプーリを接続するために使用される。後述の
記載においてチエーンを例に示されるが、サイレントチ
エーンとして知られる歯付きチエーンのみならずチエー
ンベルトとして知られる構造も含み、そのチエーンベル
トは接続されたチエーンリンクのキャリア、差し挟まれ
たチエーンリンクを接続するピボット装置及び駆動ブロ
ックすなわちドライブブロックを有する。本発明は、基
本的に、プーリベルトとして知られている種々のチエー
ンベルトに適用可能である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は負荷支
持容量が大きく、不快な騒音が減少され、製造が簡単な
伝動装置用のチエーンベルトを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の一つの発明は、特
にプーリ伝動装置のプーリを接続するのに適したチエー
ンベルトにおいて、複数の差し挟まれたリンクの組であ
って、各組が複数の横方向に配置されたリンクを有し、
前記リンクが前記チエーンベルトの移動方向にほぼ平行
な基準線を有するリンクの組と、前記リンクに配置され
た一対の長手方向に隔てられた穴であって、中心を有
し、前記穴の前記中心の少なくとも幾つかは前記基準線
から隔てられている穴と、前記隣接するリンクの組を連
結して無端のループを形成するピボット装置と、前記リ
ンクの組によって限定された通路と、前記リンクに接続
された複数のロードブロックと、を備え、前記ロードブ
ロックはリンクの前記組の幅を横切って実質的に伸びか
つ前記通路内に配置され、前記通路は前記ロードブロッ
クを部分的に囲みそこにおいて前記ロードブロックの一
部は前記通路から前記リンクから離れる方向に伸び、前
記リンクの組に接続された前記ロードブロックは前記リ
ンクの前記組に接続された前記ロードブロックと異なる
位置で前記プーリに接続され、それによって前記チエー
ンベルトによって発生される騒音が減少されるように構
成されている。本願の他の発明は、特にプーリ伝動装置
のプーリを接続するようになっている動力伝動チエーン
ベルトにおいて、複数の差し挟まれた第1のリンクの組
であって、各々が複数の横方向に配置されたリンクを有
する第1のリンクの組と、複数の差し挟まれた第2のリ
ンクであって、各々が複数の横方向に配置されたリンク
を有する第2のリンクの組と、前記隣接する第1及び第
2のリンクの組を連結して無端のループを形成するピボ
ット装置と、前記第1のリンクの組によって限定された
通路であって、中心点を有しかつ前記中心点が前記リン
クの中心を通して前記チエーンベルトの移動方向に垂直
な方向に伸びる線に沿って配置されている通路と、前記
第2のリンク)の組によって限定された通路であって、
中心点を有しかつ前記中心点が前記リンクの中心を通し
て前記チエーンベルトの移動方向に垂直な方向に伸びる
線に沿って配置されている通路と、前記リンクに接続さ
れた複数のロードブロックと、を備え、前記ロードブロ
ックが前記差し挟まれた第1及び第2のリンクの組の幅
方向に実質的に伸び、前記ロードブロックが前記通路内
に配置され、前記ロードブロックが前記リンクの前記組
の側部にのみ配置され、その側部において前記通路が配
置され、各ロードブロックが前記伝動装置の前記プーリ
と接触するための縁面を有し、前記通路内の前記ロード
ブロックが前記通路内の前記ロードブロックと異なる点
で前記プーリと接触しそれによって動作中に前記チエー
ンベルトによって発生される騒音が減少されるように構
成されている。本願の別の発明は、特にプーリ伝動装置
のプーリを接続するようになっているチエーンベルトに
おいて、複数の差し挟まれたリンクの組であって、各々
が複数の横に並べられたリンクを有し、前記リンクが一
対の隔てられた穴を有するリンクの組と、前記隣接する
リンクの組を連結して無端のループを形成するピボット
装置であって、前記リンクの穴内に配置されたピボット
装置と、前記リンクによって限定される通路と、前記リ
ンクに接続された複数のロードブロックと、を備え、前
記通路が前記穴から距離(A)だけ隔てられ、前記距離
(A)が前記通路に最も近い前記穴の部分から伸びる接
線と前記通路の上部から伸びる接線との間の間隔であ
り、前記距離が前記隔てられた穴の間の距離のかなりの
部分であり、前記ロードブロックが前記通路に配置さ
れ、各ロードブロックが前記伝動装置の前記プーリと接
触するための縁面を有するように構成されている。本願
の更に別の発明は、特にプーリ伝動装置のプーリを接続
するようになっているチエーンベルトにおいて、複数の
差し挟まれたリンクの組であって、各々が複数の横に並
べられたリンクを有するリンクの組と、前記隣接するリ
ンクの組を連結して無端のループを形成するピボット装
置と、前記リンクによって限定される通路と、前記リン
クに接続された複数のロードブロックと、各リンクの組
の端部に配置された保持リンクとを備え、前記ロードブ
ロックが前記通路に配置され、各ロードブロックが前記
伝動装置の前記プーリと接触するための縁面を有し、前
記ロードブロックが前記ロードブロックの各端部に配置
された溝を有し、前記溝が前記ロードブロックの各側部
で伸びるように構成されている。前記保持リンク(26
6)が保持通路(267)を有し、その保持通路が前記
ロードブロック(260)の前記溝(263)と係合し
て前記通路(255)内で前記ロードブロック(26
0)を保持する助けをする
【0017】
【作 用】チエーンベルトは連続可変変速機すなわち無
段変速機のプーリのような駆動装置と被駆動装置との間
で伸び、チエーンベルトは複数の差し挟まれたリンクの
組で構成されている。リンクは通路を限定しかつ複数の
ロードブロックがその通路内に配置されている。チエー
ンベルトによって発生される騒音を減少するための幾つ
かの装置が開示され、それによってチエーンベルトの幾
つかのロードブロックは異なる位置でプーリと係合して
チエーンベルトによって発生される騒音のパターンを変
え或いは減少する。チエーンベルトは、リンクが短いピ
ッチ長さを有しながらリンクの強度を保てるようにした
特定の形状を有するリンクを備えている。
【0018】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例について
説明する。図1及び図2は無段変速機(以下CVT)1
0を二つの駆動比で示している。CVT10は軸16及
び18にそれぞれ接続された一対のプーリ12及び14
を備え、その軸の一方は被駆動軸であり他方は駆動軸で
ある。プーリ12は一対のフランジ20、22を備え、
その少なくとも一方は円錐形であり、プーリ14は一対
のフランジ24、26を備え、その少なくとも一方は円
錐形である。プーリはベルト28によって接続され、そ
のベルトの側縁30がプーリのフランジと摩擦係合す
る。各プーリの少なくとも一方のフランジは、プーリ間
の駆動比を変えるように、他方のフランジに関して軸方
向に移動可能である。矢印は異なる駆動比を得るための
フランジの移動を示す。少なくとも一方のフランジを他
方に関して軸方向に移動させるための装置が設けられ得
る。
【0019】本発明のチエーンベルト32(チエーンベ
ルト32の一部を示す図3及び図4を参照)は、複数の
差し挟まれた又は組み合わされたリンク36の組34を
備え、各リンクは一対の隔てられた穴38、39を有し
ている。穴はピボット装置40が隣接するリンクの組を
接続してチエーンベルトが関節運動できるように配置さ
れている。ピボット装置40はピン及びロッカ形式で示
されているが、あらゆる知られているピボット装置が使
用できる。組み合わせのため一つ置きのリンクの組は他
のリンクの組とリンクの数が異なっている。
【0020】各リンクは一対のつま先部42A、42B
を有し、それらのつま先部は外側フランク44A、44
Bと内側フランク46A、46Bとによって限定されて
いる。つま先部42A、42Bは、チエーンベルトがC
VTに適切に配置されたときCVTの軸16、18に向
かう方向にリンクから伸びるように、配置されている。
内側フランクはほぼ対向する関係で隔てられている。内
側フランクは円弧状をしており、曲がった股部48によ
って共に接合されている。内側フランク及び曲がった股
部48の形状により対向するつま先部がほぼ円形の通路
80を形成し、ピボットピンから隔てられたつま先部の
端部は開口82を限定する。
【0021】ロードブロック50は各組のリンクに取り
付けられかつ対向するつま先部によって形成された通路
80内に受けられている。ロードブロックの上区域84
は通路80と同じ基本形状を有しかつロードブロックが
通路内に配置されるように大きさが僅かに小さくなって
いる。ロードブロックは通路から伸びる下部分86を有
しかつCVT10のプーリのフランジと係合するように
設計された端部88を有している。ロードブロックは好
ましくは一体の又は中実の金属ブロックであり、CVT
が動作するときに大きな強度及び摩耗抵抗を発揮する。
しかしながら、ロードブロックは中実の金属の一部品以
上の部品で作られ得る。
【0022】ロードブロック50は各端部に溝すなわち
切欠き90を有している。切欠きは通路80に面するロ
ードブロックの上区域84に配置されている。チエーン
ベルトはチエーンベルトの各側の外側リンクとして配置
された保持リンク92を有している。保持リンク92は
対向するつま先部によって限定された通路80内に伸び
る突起94を有している。突起94は、ロードブロック
50がチエーンベルト32の移動方向に関して横の方向
に移動するのを抑制するためにロードブロックの切欠き
90と係合するよう配置されている。この形状におい
て、切欠き90はリンク36を共に保持する助けを行
い、リンクが互いに分離するのを防止する。
【0023】チエーンベルトが動作しているとき、チエ
ーンベルトがCVT10のプーリ12及び14と接触す
ると、ロードブロック50の上区域は押されてリンクの
湾曲の股部48の区域と接触する。湾曲の股部はリンク
の非常に強い部分でありかつロードブロック50に加え
られた負荷を取り扱うのに非常に有効である。ロードブ
ロック50が遭遇する力はリンク36の幅を横切って分
配されかつ非常に強くなっているリンクの部分に向けら
れる。つま先部42A及び42BはCVT10のプーリ
によってロードブロック50に加えられた力の多くを受
けない。
【0024】CVT10のプーリのフランジはロードブ
ロック50に基本的に2種類の負荷を加える。ロードブ
ロックに作用する力は図18に示されている。ロードブ
ロック上の主な負荷すなわち力はチエーンベルトの移動
方向にほぼ垂直な半径方向である。半径方向の力は、矢
印51で示されるように、ロードブロック50をリンク
36の股部48に向かって押すように作用する。ほぼ接
線方向すなわちチエーンベルト32の移動方向と同じ方
向を向く小さな力がロードブロック50に作用する。接
線方向の力は図18に矢印53で示されている。大きな
半径方向の力51と小さな接線方向の力53との組み合
わせによる矢印55で示される合力のベクトルは、図3
及び図18に示されるようにリンク36の股部48の区
域の接触点47の間に常に作用する。股部48は、股部
の区域が接触点47においてロードブロック50の各側
部で接触するように、つくられている。ロードブロック
50の各側部のこれらの接触点はロードブロックを安定
させる作用をし、かつチエーンベルト32の使用中にロ
ードブロックが回転するのを実質的に除去する。上述の
ように、接触点47におけるリンク36の股部48の接
触区域は、ロードブロックに作用する合力のベクトルが
常に接触点47の間になるように、配置されている。従
って、ロードブロック50は股部48の接触区域によっ
て常に各側部で接触されかつこれによりロードブロック
50が回転しようとする可能性を無くしている。ロード
ブロック50に作用する殆どの力はリンク36の股部4
8の区域に向けられかつ非常に小さな力がリンクのつま
先部42A、42Bに向けられる。
【0025】各リンク36は一対のつま先部を有してい
るように記載されてきたが、つま先部はロードブロック
50を受ける通路80を形成することが必要なだけであ
る。各リンクが1個のつま先部のみを有し、反対向きに
すなわち対向して配置された隣接するリンクのつま先部
とロードブロック50用の通路を形成することも可能で
ある。つま先部がほぼ円形の通路80を形成することは
必ずしも必要でない。つま先部によって形成された通路
がロードブロック50を受けることができかつそのロー
ドブロックをリンク36に隣接した位置に保つことがで
きる限り、つま先部は別の形状でもよい。通路内に配置
されたロードブロック50の部分はCVTからの力を前
述の方法で伝達するような形状であることが好ましい。
【0026】上述の構造ではチエーンベルト32はロー
ドブロック50とほぼ同じ幅にすることが可能であり、
その結果チエーンベルトに対して高い引っ張り容量与え
ることが可能である。従来のチエーンベルトでは、チエ
ーンベルトはしばしばロードブロックの窓すなわち開口
を通っており、チエーンはロードブロックより幅が狭く
ならざるをえない。これはチエーンの最大寸法を効果的
に減少しかつチエーンに対する最大の負荷支持容量を減
少する。ロードブロック50をチエーンベルト32の下
側に支えることによってチエーンベルトの幅は広くな
る。これは、チエーンベルトの負荷支持容量を改善する
ためにチエーンベルトに使用されるリンクを多くかつ重
くできるようにする。ロードブロック50はチエーンベ
ルト32の下に配置されえるので、この幅の増加はCV
Tのプーリ12及び14と接触しているチエーンベルト
の有効幅を増加することなく達成される。事実、本発明
のチエーンベルト32は、CVTに使用される前述の従
来のものより引っ張り容量が約55%増加したことが分
かった。
【0027】本発明のロードブロック50は、好ましく
は、チエーンベルト32のリンクに抗して直接駆動する
一枚岩のようなブロックである。一枚岩のようなロード
ブロック50はロードブロックを形成するように隣接し
て配置された数枚の板から形成された従来のロードブロ
ックより強い。これらの従来のロードブロックは窓すな
わち開口を有していて、チエーンベルトはその開口内に
配置されている。本発明のロードブロックは、好ましく
は、一体の部品でありかつロードブロックを貫通する窓
すなわち開口を有していない。これらのロードブロック
50は従来のロードブロックより非常に強くかつ高い負
荷及びCVTに存在する動作条件を容易に受ける。ロー
ドブロックの外側縁60はCVT10のプーリ12及び
14のフランジと係合するように形つくられている。も
し従来のロードブロックの幾つかの板のサイズが僅かに
変化し或はチエーンベルトの回りに異なって配置された
なら、CVTのプーリと接触するように配置された外側
縁が変化する。このような変化はロードブロックの外側
表面を不均一にする。この状態において、ロードブロッ
クを形成する板の総てはCVTのプーリに接触すること
はできない。このような状態が発生したとき、ロードブ
ロックを形成する板の間に不均一な負荷の分配が発生し
かつロードブロックはプーリ間でトルクを伝達するのに
及びCVTの使用中の摩耗に抵抗するのに効果的でなく
なる。本発明の一体の、一枚岩のようなロードブロック
は上述の従来のロードブロックの欠点を除去する。
【0028】本発明のロードブロック50はチエーンベ
ルト32に配置するのが容易である。ロードブロックは
チエーンベルトの各リンク36から伸びる対向するつま
先部42A及び42Bによって形成された通路80内に
配置される。ロードブロックを通路に配置するのは容易
でありかつロードブロックが通路内で移動するのを阻止
するために保持リンク92を使用する。これはチエーン
ベルトがロードブロックの開口内に配置される従来のロ
ードブロックよりも製造方法がより簡単である。ロード
ブロックはそれからリンクの組に隣接して共に固定され
るピンによって適所に保持される。この従来の装置は、
基本的に、チエーンベルトの製造中にロードブロックが
チエーンベルトの回りに配置されることを必要とする。
このような構造は本発明のロードブロックより使用する
のが困難で、高価である。したがって、本発明は従来の
チエーンベルトよりもより安価でかつ組立が容易なCV
T用のチエーンベルトを提供する。
【0029】本発明のロードブロック50はチエーンベ
ルトのリンクに抗して直接駆動する。CVTのプーリに
よってロードブロック50に加えられた負荷はリンク3
6の二股区域48に伝達される。この負荷はチエーンベ
ルト32の全幅に亙って分配される。これは力をロード
ブロック50からチエーンベルト32に伝達する非常に
有効な方法である。多くの従来のチエーンベルトにおい
て、ロードブロックは、隣接するリンクの組を連結して
チエーンベルトを形成するピボットピンによって又はリ
ンク上のタブによってチエーンベルトの適所に保持され
ていた。このような装置ではピン又はリンク及びロード
ブロックの小さな部分に非常に高い負荷が加えられるこ
とになる。このような高い負荷はこのようなチエーンベ
ルト構造によって有効に扱われる力をしばしば制限す
る。本発明は、チエーンベルトの負荷支持容量を著しく
改善した、ロードブロック50からチエーンベルト32
に負荷を伝達するための装置を提供する。
【0030】図7は本発明の他の実施例を示し、そこに
おいて、各つま先部42A、42Bは通路80内に伸び
ている突起96を有している。溝98がロードブロック
50各側部に配置されている。溝98はつま先部に配置
された突起96と整合するように配置されている。ロー
ドブロック50がチエーンベルト32に配置されたと
き、突起94は溝98内に伸びかつロードブロック50
をチエーンベルトのリンク36に隣接した位置に保持す
るように作用する。
【0031】図8、図9、図10及び図11はロードブ
ロック50がチエーンベルト32の横方向に移動するの
を抑制するように使用される他の実施例を示している。
この実施例において、複数の保持ブラケット101がロ
ードブロック50をチエーンベルトに固定するために使
用されている。保持ブラケット101はリンク36の各
組34の配置されかつリンクの側部を横切って伸びる第
1の部分103を備え、その部分は通路80と反対側に
隔てられている。保持ブラケットの第2の部分105は
リンクの側部に沿って伸びている。第2の部分105は
脚部109で終わりかつその脚部はピボット装置40の
下まで伸びている。ピボット装置は保持ブラケット10
1の各端部をチエーンベルト32に固定している。保持
ブラケットはロードブロック50の端部の少なくとも一
部を被って伸び、ロードブロックがチエーンベルトの移
動方向に関して横の方向に移動するのを防止する。ロー
ドブロック50の端部の切欠き91は保持ブラケット1
01の第2の部分105の脚部109を受けるように配
置されている。図9及び図10に示されるように、切欠
き91はロードブロック50のぎりぎりの端部に配置さ
れ得る。ロードブロック50の端部の切欠き91は保持
ブラケット101の脚部109の厚さより僅かに大きく
つくられ得る。切欠き91の構造は、ロードブロック5
0が通路80内で横方向に僅かに移動するのを許容し、
ロードブロックがCVT10のプーリを通過するときロ
ードブロック50が整合されるのを許容する。しかしな
がら、保持ブラケット101はロードブロック50をリ
ンク36によって形成された通路80内に保持する作用
をする。
【0032】保持ブラケット101は対称の第2の部分
105を有することが可能でありかつ第2の部分は非対
称であり得る。実際において、第2の部分は図8及び図
11に示されるように、非対称であるのが好ましい。非
対称の形状で保持ブラケット101の各側部の脚部は反
対方向に伸びかつ各脚部109はリンク36の組の一端
に配置されたピボット装置と係合する。このように、保
持ブラケット101はリンクの一つの組に取り付けられ
たピボット装置によって保持されかつピボット装置と保
持ブラケットとの間には相対運動はない。保持ブラケッ
トの各端部の脚部109は溝付き部分111を有し、そ
の溝部分はピボット装置40と整合して配置される。溝
付き部分111は保持ブラケット内で移動させることな
くピボット装置が回転するのを許容する。第2の部分1
05は、ピボット装置40の回転が保持ブラケット10
1の移動を引き起こさないようにピボット装置40と隙
間があるごとく作られている。
【0033】保持ブラケット101の第2の部分105
にリセス115が脚部109と反対に配置され得る。リ
セス115は隣接する保持ブラケット101の脚部10
9を受けるように配置される。これにより、隣接する保
持ブラケットが互いに落ち着き少ないスペースを使用し
かつチエーンベルトの関節運動のときの干渉を少なくす
る。
【0034】保持ブラケットの第1の部分103はリン
ク36に向かって歪むように曲げられ得る。保持ブラケ
ット101がリンク36の上に配置されると、第1の部
分はリンクによって移動されてばねのように作用する。
したがって、第1の部分103は第2の部分105を付
加ブロック50から離れる方向に引っ張るように作用す
る。脚部109がピボット装置40の下に位置決めされ
ると、第1の部分103のばね作用は脚部109を保持
ブラケット101の各側部でピボット装置と接触させて
おくように作用する。第1の部分103のばね作用はそ
れによって保持ブラケット101をチエーンベルト上の
適所に保持する助けをする。
【0035】図8ないし図11に示された実施例は、基
本的には前述のチエーンベルトと同じ方法で作用し、前
述のチエーンベルトと同じ効果を有する。加えて、付加
ブロック50を通路80に配置するのが非常に容易であ
る。リンク36の組が完全に組み立てられた後、付加ブ
ロック50は通路80内に位置決めされかつ保持ブラケ
ット101はチエーンベルト上に位置決めされて付加ブ
ロック50を通路80内の適所に保持する。
【0036】図12は本発明の他の実施例を示し、そこ
において、ロードブロック50は端部に切欠き91を有
している。切欠き91はロードブロック50のぎりぎり
の端部に切削されている。ガイドリンク121はチエー
ンベルト32の各側に外側リンクとして位置決めされて
いる。ガイドリンク121は切欠き91内に伸びてい
る。ピン式のピボット装置40の選ばれた一つのピボッ
ト装置の端部はガイドリンク121の開口93内に嵌め
られる。ガイドリンク121はロードブロック50がチ
エーンベルト32の移動方向に関して横の方向に移動す
るのを防止するように作用する。ガイドリンク121は
リンク36のつま先部によって形成された通路80内に
ロードブロック50を保持するように作用する。切欠き
91はガイドリンク121の厚さより僅かに大きくつく
られ、ロードブロックが横方向に僅かに移動できるよう
にする。ロードブロックのこの僅かな横方向移動により
ロードブロックはCVTのプーリを通過するとき整合す
ることができる。ロードブロックの僅かな横方向移動は
ロードブロック50とガイドリンク121との間の摩耗
を減少する。
【0037】図13ないし図17はばねリンク131が
前述のチエーンベルト32に配置される本発明の他の実
施例を示している。ばねリンク131はつま先部132
A及び132Bを有しかつロードブロック50用のチャ
ンネルすなわち溝134を形成する。一つのばねリンク
131がチエーンベルトのリンク36の各組に配置され
ている。ばねリンクの溝134はチエーンベルト32の
他のリンクによって形成された、ロードブロック50を
受けるための通路80とほぼ整合されている。しかしな
がら、ばねリンク131の溝134は通路80より僅か
に小さくかつロードブロック50はばねリンク131に
固定されるように溝134内に締まり嵌めされている。
ばねリンク131はそれによってロードブロックが通路
80から横方向に移動するのを押さえるように作用す
る。ばねリンク131は、図14に示されるようにチエ
ーンベルトの上部から見たときほぼ正弦波形をしてい
る。正弦波形はばねリンク131が横方向にたわみ或は
曲がってロードブロック50の小さな横方向移動を許容
する。この小さな横方向移動はロードブロック50がば
ねリンク131に関して相対的に移動するを押さえかつ
ロードブロック50とばねリンク131との間の締まり
嵌めを保つ。ばねリンク131がロードブロック50と
共に移動できないので、ロードブロック50がCVTの
プーリを通して移動するとき整合されるなら締まり嵌め
は緩められる。ばねリンク131を使用するとロードブ
ロック50に溝又は切欠きを形成しないで済む。チエー
ンベルト32のリンクを共に保持するチエーンベルトの
各側部の保持リンク133は、ロードブロック50の上
部が嵌まる溝135を有している。ばねリンク131を
使用すると、保持リンクとロードブロックの切欠きとの
間の摩耗の問題を除去できる。チエーンベルトのこの構
造により、チエーンベルトのリンク36が組み立てられ
た後副次的動作としてロードブロック50が通路80内
に挿入される。これによりチエーンベルトの組立を簡単
にしコストを低減できる。リンク36の各組34には単
に一つのばねリンク131が示されているが、もし望む
ならば二つ以上のばねリンクを使用できること及びリン
クの組の異なる位置をばねリンクに使用できることが明
らかである。
【0038】図19はチエーンベルト(32)の使用中
に発生される騒音を減少するのに使用できる本発明の特
徴を示す。この騒音減少概念は従来技術の米国特許第
4,650,445号の技術に基づいている。この米国
特許は本発明の特徴の説明を大幅に簡略化するためにこ
の出願において引用される。本発明と上記米国特許に示
された発明との主な相違は、異なる形式のリンク、ロー
ドブロック及びロードブロックを本発明に使用されてい
るリンクの組に固定するための装置にある。
【0039】図19に示されるように、[A]にこの特
許出願で既に記載したチエーンベルト32をつくるのに
使用される標準リンク36示されている。リンクは隔て
られた穴38及び39と、通路80とを有している。ロ
ードブロック50は、既に述べたように通路80内に配
置されている。穴38及び39の中心は線175の上に
配置され、その線はリンク36の長手方向中心線にほぼ
沿って伸びている。
【0040】図19の[B]にはチエーンベルト32用
のリンクの組を形成するように使用されるリンク136
が示されている。リンク136は一対の長手方向に隔て
られた穴138、139を有している。リンク136は
通路80を有し、その通路は前述のようにロードブロッ
ク50を受けるようになっている。リンク136におい
て、少なくとも一つの長手方向の穴138、139はリ
ンク136の中心線にほぼ沿って伸びる線175から隔
てられている。図19に示されるように、穴138の中
心は線175の上に少しの距離ずらされかつ穴139の
中心は線175の上に配置されている。しかしながら、
長手方向に隔てられた穴の中心は線の上又は下に隔てら
れかつ穴138、139は両者とも線175から片寄ら
され得る。穴138、139は同じ方向又は逆の方向に
片寄らされ得る。通常、穴138、139はリンク13
6のピッチ長さの約5%まで線175からいずれかの方
向に片寄らされ得る。
【0041】チエーンベルト32を形成するとき、リン
クの組の各リンクは穴が同じ向きにされる。しかしなが
ら、各組は他の組のリンクと異なる穴の向きを有するリ
ンクで構成され得る。チエーンベルトは少なくとも一つ
のリンク136の組を有する通常のリンク36の組で構
成され、そのリンク136において穴は基準線175に
関してずらされている。チエーンベルト32がリンクの
組の混ぜ合わせを含むことが可能であり、そこにおいて
各リンクの組はある一定の向きを有している。もし異な
る向きのリンクの組で構成されているなら、リンクの組
は不規則なパターン又は所定のパターンで接続されてチ
エーンベルトを完成し得る。このように構成されたチエ
ーンベルトはほぼ一定のピッチを有する。リンク136
は「ずらされた」又は「片寄らされた」穴を有すると表
現され得る。
【0042】チエーンベルト32にリンク136を組と
して使用する特徴は、リンク136によって形成される
通路80内に配置されたロードブロック50が標準のリ
ンク36に形成された通路80内に配置されたロードブ
ロック50と僅かに異なる向きを有することである。し
たがって、ずらされた穴を有するリンク136に取り付
けられたロードブロック50は、標準のリンク36に取
り付けられたロードブロック50とは異なる位置でプー
リのシーブすなわちベルト車と当たる。これにより、ロ
ードブロックが無段変速機のプーリのシーブに当たる時
に発生される騒音のパターンが崩される。また、これに
より、チエーンベルト32が米国特許第4,650,4
45号に記載されたようなCVTのプーリに巻き付くと
き又はプーリから離れるとき、そのチエーンベルトに関
連する弦運動のパターンを変える。
【0043】図20は、使用中にチエーンベルト32に
よって発生される騒音を減少するために使用され得る発
明の他の特徴を示している。図20の[A]は既に記載
した標準のリンク36を示している。標準のリンク36
はピッチ長さAを有し、そのピッチ長さAは二つの穴3
8及び39の中心間の距離である。図20の[B]はチ
エーンベルト32を形成する第2のリンクの組内に配置
される他のリンク146を示している。リンク146は
隔てられた穴148、149を有している。リンク14
6に対するピッチは線Bで示され、その線Bは穴148
及び149の中心点間で伸びる。リンク146のピッチ
長さBはリンク36に対するピッチ長さAと異なる。図
20において、ピッチ長さBはリンク36のピッチ長さ
Aより僅かに長い。しかしながら、ピッチ長さBはピッ
チ長さAより短くてもよく、これでも本発明では十分に
機能する。通常、リンク146のピッチ長さBは標準の
リンク36のピッチ長さAに対して、標準のリンク36
のピッチ長さの約5%から約50%までの距離だけ相違
している。
【0044】チエーンベルト32は、第1のリンク36
の組と、少なくとも一つの第2のリンク146の組とで
前述の方法で形成される。ロードブロック50はリンク
36及び146によって限定される通路80内に前述の
ように配置される。リンクの各組は各組に配置された一
つの形式のリンクのみを有し、チエーンベルト32はリ
ンク36の組とリンク146の組との混ぜ合わせであ
る。リンクの組は不規則なパターンで又は所定のパター
ンで接続され得る。
【0045】チエーンベルト32の第2のリンク146
の組に対するピッチ長さの変化により、ロードブロック
50はCVTのプーリとリンク36の組に取り付けられ
たロードブロックとは異なる位置で係合することにな
る。前に述べたように、これによりチエーンベルトによ
って発生される騒音のパターンは崩されかつチエーンベ
ルトの騒音レベルを著しく減少する。
【0046】図21は運転中チエーンベルト32によっ
て発生される騒音を減少するために使用され得る発明の
他の特徴を示す。図21の[A]に前述の標準のリンク
36が示されている。このリンクは隔てられた穴38及
び39と、通路80とを有し、その通路内にロードブロ
ック50が前述のように配置される。通路80は通路の
中心が平面Dに沿って存在するように配置されている。
平面Dはチエーンベルトの移動方向に垂直な方向に伸
び、かつ穴38及び39の中心から等しい距離にある。
したがって、平面Dはリンク36の中心を実質的に通り
かつ通路80はこの平面の回りで対称に配置されてい
る。
【0047】図21の[B]に隔てられた穴158、1
59を有する他のリンク156が示されている。リンク
156は通路180を有し、かつこの通路180の中心
点は、チエーンベルト32の移動方向に垂直にリンク1
56の中心を通る平面Dから隔てられている。図21に
示されるように、通路180は線Eで示される中心点が
平面Dから穴158に向かう方向にずらされている。し
かしながら、通路180に対する中心点Eは平面Dから
穴159に向かう方向にずらされてもよい。通路180
に対する中心点はリンク156のピッチ長さの35%ま
で平面Dからいずれかの方向にずらされ得る。
【0048】前述のように、チエーンベルト32の各リ
ンクの組は、標準のリンク36又は通路がずらされたリ
ンク156のいずれか一つの形式のリンクを含みえる。
少なくとも一つの通路がずらされたリンク156がチエ
ーンベルトい配置さえ得る。チエーンベルト32はリン
クの組の混ぜ合わせでよく、そこにおいて各リンクの組
は特定の向きを有する。もしチエーンベルトが異なる向
きのリンクの組でつくられるなら、リンクの組は不規則
なパターン又は所定のパターンで接続されてチエーンベ
ルトを形成する。
【0049】前述のように、リンク156のずらされた
通路180により、ロードブロック50は標準のリンク
36のロードブロックと異なる場所でCVTのプーリの
シーブに当たる。これにより、チエーンベルト32によ
って発生される騒音のパターン及び周期は変えられ、か
つ運転中にチエーンベルトによって発生される全体の騒
音が減少される。
【0050】図22はチエーンベルト32によって発生
される騒音を減少するために使用される本発明の他の特
徴を示す。図22の[A]において、標準のリンク36
が示される。このリンクは隔てられた穴38及び39
と、通路80とを有し、その通路内にロードブロック5
0が前述のように配置されている。穴38及び39は中
心点を有しかつ穴の中心点は基準線175の上に配置さ
れ、その基準線はチエーンベルト32の移動方向にほぼ
平行な方向にリンク36の中心を通る。通路の上部は基
準線175から距離Fだけ隔てられている。
【0051】図22の[B]に隔てられた穴168及び
169を有するリンク166が示され、それらの穴の中
心はリンク166の中心を実質的に通る基準線175に
沿って配置されている。通路181が前述のロードブロ
ック50を受けるようにリンク166に設けられてい
る。通路181の上部は基準線175から距離Gだけ隔
てられている。距離Gは標準のリンク36に対して示さ
れた距離Gと相違している。図22に示されるように、
距離Gは通路80が基準線175から隔てられている距
離Fよりわずかに大きく示されている。しかしながら、
距離Gは標準のリンク36に対して示された距離Fより
大きくても小さくてもよい。通路181の上部が基準線
175から隔てられる距離Gは、リンク166のピッチ
長さの10%まで標準のリンク36に対する距離Fと、
いずれの方向にも違えられ得る。
【0052】チエーンベルト32は、標準のリンク36
の組及びリンク166の組を使用して前述の方法でつく
られ得る。リンク166の組はチエーンベルトに不規則
なパターンで又は所定のパターンで配置され得る。リン
ク166を使用する組は、標準のリンク36を使用する
組のロードブロック50と基準線175に関して異なる
向きに配置されたロードブロック50を有する。これに
より、リンク166を有する組のロードブロック50
は、標準のリンク36の組に取り付けられたロードブロ
ック50と異なる位置でCVTのプーリと接触すること
になる。これにより、CVTによって発生される騒音の
パターンが崩されかつ動作中にチエーンベルト32によ
って発生される騒音が減少される。
【0053】図23はチエーンベルト32によって発生
される騒音を減少するために使用される発明の他の特徴
を示す。この実施例に使用された概念は米国特許第4,
516,964号の概念と同様であり、上記米国特許は
発明の特徴の説明を簡素化するために引用されている。
米国特許第4,516,964号の教示と本発明との間
の主な相違はロードブロックにあり、かつチエーンベル
トにロードブロックを保持する装置は上記米国特許に示
されたものと異なる。
【0054】図23[A]において、前述の特許出願に
記載された方法でつくられたチエーンベルト32が示さ
れている。ロードブロック50が前述の方法でチエーン
ベルト32に接続されている。ロードブロック50は線
Hで表される幅を有する。図23[B]に示されるチエ
ーンベルト32は次の点を除いて前述のチエーンベルト
32と実質的に同じである。すなわちこのチエーンベル
ト32はロードブロック150が取り付けられかつその
ロードブロック150の幅は線Iで表される点である。
ロードブロック150は、ロードブロック150の幅が
ロードブロック50の幅と僅かに異なる点を除いてロー
ドブロック50と実質的に同じである。図23に示され
るように、ロードブロック150はロードブロック50
より僅かに狭い。通常、ロードブロック150はチエー
ンベルトに使用されるロードブロック50よりも約0.
05mm(0.002インチ)から約0.2mm(0.
008インチ)広いか又は狭い。
【0055】チエーンベルト32はロードブロック15
0を有するチエーンベルトを形成する少なくとも一つの
リンクの組でつくられる。加えて、ロードブロック15
0はチエーンベルト32全体に亙って不規則に配置され
或いは所定のパターンで配置される。ロードブロック5
0及びロードブロック150の幅の変化は、全てのロー
ドブロックがCVT用のプーリのシーブと接触できるの
に十分に小さい。しかしながら、ロードブロックは幅が
変化するので、ロードブロックは異なる半径方向位置で
シーブと接触し、かつこれによりシーブに当たるロード
ブロックによって発生される騒音のパターンが崩されか
つ動作中にチエーンベルトによって発生される全体の騒
音が減少される。プーリのシーブは角度を成しているの
で、ロードブロック150に対するプーリにおける半径
方向変位はロードブロック50とロードブロック150
との幅の差よりもかなり大きい。
【0056】図24ないし図26は、チエーンベルトに
よって発生される騒音を減少するために使用される発明
の他の特徴を示している。図24に示される概念は米国
特許第4,708,701号に教示された概念と同じで
ありかつその米国特許は発明の説明を簡略化するために
この特許出願において引用されている。上記米国特許と
本発明との間の主な相違は、ロードブロックの形状及び
ロードブロックをチエーンベルト32に保持する装置に
ある。
【0057】図24は隔てられた穴38、39を有する
標準のリンク36を示し、穴の中心点は、チエーンベル
ト32の移動方向に平行な方向にリンク36の中心を通
る基準線175に沿って配置されている。リンク36は
前述のロードブロック50を受けるための通路80を有
する。ピボット装置が整合された穴38、39内に配置
されて差し挟まれたリンクの組を前述のように共に連結
する。ピボット装置は一対の対称のピン140、141
を備え、それらはピン及びロッカーとして作用し、隣接
するリンクが関節運動するのを許容する。ピン140、
141の対称の性質により、図24の二つのピン間の接
触点177は穴38、39の中心を通路80に向かう方
向に通る基準線175からずらされる。ピン140、1
41に対する接触点177はチエーンベルト32を形成
するリンク36の組に対する関節運動点を表す。対称の
ピン140、141を使用することにより、この関節運
動点を穴38、39の中心点から動かすことが可能であ
る。対称のピンにより通路80内のロードブロック50
がCVTのプーリのシーブと接触する点が変わり、チエ
ーンベルトによって発生される騒音が減少される。
【0058】図25に示されかつ米国特許第4,70
8,701号に記載されるように、もし対称のピン14
0、141の一方が反対向きで挿入されるなら、接触点
178は穴38、39の中間点を通る基準線175上に
ほぼ存在する。図26に示されるように、もし穴38、
39内の対称なピン140、141の両者が回転される
なら、接触点179は通路80から離れる方向に基準線
175から隔てられる。したがって、対称のピン14
0、141を使用することによってピンに対する接触点
を移動させかつリンクの組に対する関節運動点を変える
ことが可能である。リンクの組に対する異なる関節運動
点により、ロードブロックは前述のようにプーリのシー
ブと異なる位置で接触することになり、これによりチエ
ーンベルト32によって発生される騒音が減少される。
対称なピンはチエーンベルトに不規則に配置されるか或
いは所定のパターンで配置され、所望の騒音特性にす
る。
【0059】図24ないし図26に示される概念は、図
19に示された穴をずらす概念と動作及び騒音減少の点
で非常に似通っている。しかしながら、騒音減少の利点
はリンクの組を共に連結してチエーンベルト32を形成
するのに使用されるピンを変えることによって達成され
る。リンクの穴を変えるよりピンを変える方が容易でか
つ安価である。また、対称のピンを使用してチエーンベ
ルトをつくることは、ピンが不適当に挿入される機会が
非常に少ないので、より容易である。したがって、図2
4ないし図26に示された実施例は、チエーンベルト3
2によって発生される騒音を減少するための安価で容易
に実施できる方法を提供する。
【0060】図27は動作中にチエーンベルト32によ
って発生される騒音を減少するために使用される発明の
他の特徴を示す。図27において、一対の隔てられた穴
38、39及び前述のようにロードブロック50を受け
るための通路80を有する標準のリンク36が示されて
いる。穴38、39内にはピボット装置173を形成す
る一対のピン170、171が配置されている。この実
施例において、ピン170、171は同じ寸法ではな
い。代わりに、ピン171はピン170よりかなり大き
い。ピン171は本出願で前述したピン40より僅かに
大きくかつピン170はそのピン40より僅かに小さ
い。ピン170、171を使用することにより、ピン1
70、171に対する接触点180の位置が穴38、3
9に関して変化する。図27に示されるように、穴3
8、39内の接触点180は更に遠く隔てられ、したが
って、ピン170、171を有するリンク36の組を利
用するチエーンベルトに対する関節運動の点は更に遠く
隔てられる。これによりピン170、171を使用する
リンクの組に対する有効ピッチ長さが効果的に長くな
る。もちろん、ピンは、ピン170、171間の接触点
180が共に接近しその結果ピン170、171を利用
するリンクの組の有効ピッチ長さが減少されるように、
形成され得る。図27に示されたピンを利用することに
よって、リンクの組に対する有効ピッチ長さは増加又は
減少され、かつこれにより、通路80内に配置されるロ
ードブロック50は標準のピン40を使用する標準のリ
ンク36に取り付けられたロードブロックと異なる位置
でCVTのプーリのシーブと接触することになる。ピン
170、171を利用するリンクの組はチエーンベルト
32に不規則に配置され、或いはこれらのリンクの組を
チエーンベルトに配置するために所定のパターンが使用
され得る。図27に示された概念は、図20に示される
ようなリンク146を利用する組に非常に似ているリン
クの組をつくる。しかしながら、この特定の実施例にお
いて、リンクの組の有効ピッチ長さの変化は、穴が移動
される他の一連のリンクを製造する代わりに、穴38、
39内に配置されるピンを変更することによって達成さ
れる。
【0061】図28及び図29は本発明によるチエーン
ベルト250の他の実施例を示す。チエーンベルト25
0は複数のリンク251及び252を有する。しかしな
がら、リンク251及び252は立面がほぼ同じであ
り、その厚さはチエーンベルト250のリンクの位置及
び目的によりしばしば変わる。リンク251及び252
は本体部分253と、垂下するつま先部254とを有
し、そのつま先部は通路255を限定する。リンク25
1及び252は横に伸びるピン259を受ける隔てられ
た穴258を限定する。
【0062】チエーンベルト250は中央部分261を
有し横に伸びるロードブロック260を備え、その中央
部分261はリンク251又は252の整合された通路
255内に配置されている。ロードブロック260の端
部262はCVTのプーリ12及び14の壁と係合する
ように形成されている。ロードブロック260はまた端
部262に隣接して溝部分263を限定する。溝部分2
63はロードブロック260の各側に配置されかつ溝部
分はチエーンベルト250の移動方向にほぼ垂直な方向
に伸びる。下保持通路267を有する保持リンク266
は、溝部分263が保持通路267内に配置されるよう
に、ロードブロック260の端部262に隣接して配置
される。通常、保持通路267は溝部分263に締まり
嵌めされ、ロードブロック260を通路255内に配置
する。保持リンク266は開口268を有する。ピン2
59が段付きの端部269を限定し、その端部269は
開口268内に受けられかつそこに固定される。
【0063】図30において、チエーンベルト250の
リンク251又は252は距離「A」を有し、この距離
は穴258の底において引かれた接線と通路255の上
端において引かれた接線との間の距離である。寸法
「B」は穴258と通路255との間の最も短い距離を
示す。寸法「B」によって示されるリンクの部分はリン
クに対して強度を与えるのに適していなければならな
い。寸法「A」及び「B」は直接関係がある。もしリン
クの強度を増加したいなら、寸法「A」を増加して寸法
「B」を増加し得る。もし寸法「A」が増加されないな
ら、穴258は更に隔てられて寸法「A」によって表さ
れるリンクの領域に十分な材料を与え、リンクを適当な
強さにする。穴258を更に離すことによりチエーンベ
ルト250のピッチ長さを増加でき、その結果騒音の小
さい望ましいチエーンベルトになる。また、もしチエー
ンベルトのリンクのピッチ長さを減少することを望むな
ら、寸法「A」を増加して寸法「B」によって表される
リンクの領域により多くの材料を与える。したがって、
寸法「A」を増加することは、リンクのピッチ長さを減
少してリンクの強度を保つ方法である。距離「A」は少
なくともピッチの7%であるべきであり、好ましくは少
なくともピッチの15.0%である。寸法「A」の上限
はそれほど重要でなくかつピッチの21.0%から50
%又はそれ以上であり得る。
【0064】図30に示されたチエーン構造の他の特徴
は、ロードブロック160の底が通路255を形成する
つま先部254の下に伸びていることである。これによ
りロードブロック160の底はCVTのプーリ12及び
14内に深く移動できる。この特性はCVTの比率の範
囲を増加する。
【0065】
【効果】本発明によれば、構造が簡単で製造が容易にも
拘わらず負荷支持容量の大きなチエーンベルトをつくる
ことができる。上記は説明のために与えられた。前述の
請求の範囲から外れることなく前述以外に種々の改良、
変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速機(CVT)の概略説明図である。
【図2】無段変速機の概略説明図である。
【図3】本発明のチエーンベルトの側面図である。
【図4】図3の線4ー4に沿って切断した断面図であ
る。
【図5】チエーンベルトの平面図である。
【図6】本発明のチエーンベルトの要素を示す展開図で
ある。
【図7】本発明の他の実施例の側立面図である。
【図8】本発明の他の実施例の側立面図である。
【図9】図8の線9ー9に沿って切断した断面図であ
る。
【図10】図8の実施例の上面図である。
【図11】この実施例の要素を示す展開図である。
【図12】本発明の他の実施例の要素を示す展開図であ
る。
【図13】本発明の他の実施例の側立面図である。
【図14】図13の実施例の要素の平面図である。
【図15】図14の要素の側立面図である。
【図16】本発明のこの実施例の平面図である。
【図17】本発明の図13の実施例の要素を示す展開図
である。
【図18】本発明の一部の部分側立面図である。
【図19】本発明のリンクの形状の前面図である。
【図20】他のリンクの形状の前面図である。
【図21】本発明のリンクの形状の前面図である。
【図22】本発明のリンクの形状前面図である。
【図23】本発明のチエーンベルトの横断面図である。
【図24】本発明のリンク及びピン装置の前面図であ
る。
【図25】リンク及びピン装置の部分前面図である。
【図26】リンク及びピン装置の部分前面図である。
【図27】本発明のリンク及びピン装置の前面図であ
る。
【図28】本発明によるチエーンの他の実施例の要素を
示す展開斜視図である。
【図29】図4と同じ断面図であって図19の実施例を
組み立てられた関係で示す図である。
【図30】本発明によるチエーンのリンク部分の側立面
図である。
【符号の説明】
10 伝動装置 12、14 プ
ーリ 32 チエーンベルト 34 組 36 リンク 40 ピボット
装置 42A,42B つま先部 47 接触点 50 ロードブロック 80 通路 82 開口 88 縁面 90 切欠き 92 保持リン
ク 94 突起 101 保持ブ
ラケット 109 脚部 121 保持リ
ンク 131 ばねリンク 132A,13
2B つま先部 134 溝 136 リンク 138、139 穴 146 リンク 148、149 穴 150 ロード
ブロック 156 リンク 166 リンク 173 ピボット装置 180、181
通路 251、252 リンク 255 通路 258 穴 259 ピボッ
ト装置 260 ロードブロック 262 縁面 263 溝 266 保持リ
ンク 267 保持通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フイリツプ・ジエイ・モツト アメリカ合衆国ニユーヨーク州13053,ド ライデン,キンバリー・サークル 1

Claims (51)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特にプーリ伝動装置(10)のプーリ
    (12、14)を接続するのに適したチエーンベルト
    (32)において、 複数の差し挟まれたリンク(36、136)の組(3
    4)であって、各組(34)が複数の横方向に配置され
    たリンク(36、136)を有し、前記リンクが前記チ
    エーンベルト(32)の移動方向にほぼ平行な基準線
    (175)を有するリンクの組(34)と、 前記リンク(36、136)に配置された一対の長手方
    向に隔てられた穴(38、39、138、139)であ
    って、中心を有し、前記穴(138、139)の前記中
    心の少なくとも幾つかは前記基準線(175)から隔て
    られている穴と、 前記隣接するリンク(36、136)の組(34)を連
    結して無端のループを形成するピボット装置(40)
    と、 前記リンク(36、136)の組(34)によって限定
    された通路(80)と、 前記リンク(36、136)に接続された複数のロード
    ブロック(50)と、を備え、前記ロードブロック(5
    0)はリンクの前記組(34)の幅を横切って実質的に
    伸びかつ前記通路(80)内に配置され、前記通路(8
    0)は前記ロードブロック(50)を部分的に囲みそこ
    において前記ロードブロック(50)の一部は前記通路
    (80)から前記リンク(36、136)から離れる方
    向に伸び、前記リンク(136)の組に接続された前記
    ロードブロック(50)は前記リンク(36)の前記組
    に接続された前記ロードブロック(50)と異なる位置
    で前記プーリ(12、14)に接続され、それによって
    前記チエーンベルト(32)によって発生される騒音が
    減少されるチエーンベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のチエーンベルト(3
    2)において、前記基準線(175)から隔てられた前
    記穴(138、139)の中心を有する前記リンク(1
    36)の前記組が前記チエーンベルト(32)に不規則
    に配置されているチエーンベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のチエーンベルト(3
    2)において、前記基準線(175)から隔てられた前
    記穴(138、139)の中心を有する前記リンク(1
    36)の前記組が前記チエーンベルト(32)に所定の
    パターンで配置されているチエーンベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のチエーンベルト(3
    2)において、前記基準線(175)から隔てられた前
    記穴(138、139)の中心を有する前記リンク(1
    36)の前記組が前記通路(80)に向かう方向で前記
    基準線から隔てられた前記穴(138、139)を有す
    るリンク(136)の前記組の一部及び前記通路(8
    0)から離れる方向で前記基準線から隔てられた前記穴
    (138、139)を有するリンク(136)の前記組
    の一部を有するチエーンベルト。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のチエーンベルト(3
    2)において、前記基準線(175)から隔てられた前
    記穴(138、139)の中心を有する前記リンク(1
    36)の前記組が両方の穴を前記基準線(175)から
    同じ方向に隔てられた前記リンク(136)に有するチ
    エーンベルト。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のチエーンベルト(3
    2)において、前記基準線(175)から隔てられた前
    記穴(138、139)の中心を有する前記リンク(1
    36)の前記組が前記穴(138、139)を前記基準
    線(175)から反対方向に隔てられた前記リンク(1
    36)に有するチエーンベルト。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のチエーンベルト(3
    2)において、前記リンク(136)の組が前記穴の前
    記中心を前記基準線(175)から隔てられた前記リン
    ク(136)の一端にのみ有し、前記組の前記リンク
    (136)が前記基準線(175)上に配置されている
    チエーンベルト。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のチエーンベルト(3
    2)において、幾つかのリンク(36)の組は前記穴の
    前記中心が前記基準線(175)の上に配置されている
    チエーンベルト。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のチエーンベルト(3
    2)において、前記基準線から隔てられた前記穴(13
    8、139)の前記中心を有する前記リンク(136)
    の前記組は、前記穴(138、139)が前記基準線か
    ら前記穴(138、139)の前記中心間の距離の約5
    %までであるチエーンベルト。
  10. 【請求項10】 プーリ伝動装置(10)のプーリ(1
    2、14)を接続するようになっているチエーンベルト
    (32)において、 複数の差し挟まれた第1のリンク(36)の組であっ
    て、各第1の組が複数の横に並べられたリンク(36)
    を有し、前記リンク(36)が各端部に配置された穴
    (38、39)を有し、前記穴(38、39)が中心を
    有しかつ前記穴(38、39)の中心がほぼ一定の距離
    で隔てられている第1のリンクの組と、 少なくとも一つの差し挟まれた第2のリンク(146)
    の組であって、各第2の組が複数の横に並べられたリン
    ク(146)を有し、前記リンク(146)が各端部に
    配置された穴(148、149)を有し、前記穴(14
    8、149)が中心を有しかつ前記穴の中心がほぼ一定
    の距離で隔てられ、その一定の距離が前記穴が前記リン
    ク(36)の穴から隔てられる前記距離と相違する第2
    のリンクの組と、 前記第1及び第2のリンク(36、146)の組を連結
    して無端のループを形成するピボット装置(40)と、 前記リンク(36、146)の組によって限定される通
    路(80)と、 前記リンク(36、146)に接続された複数のロード
    ブロック(50)と、を備え、前記ロードブロック(5
    0)が前記差し挟まれたリンク(36、146)の組の
    幅方向に実質的に伸び、前記ロードブロック(50)は
    前記通路(80)内に配置され、前記ロードブロック
    (50)が前記リンク(36、146)の組の前記通路
    (80)が配置された側部にのみ配置され、前記通路
    (50)が前記ロードブロック(50)を前記リンク
    (36、146)に隣接する位置に保持する助けをし、
    前記通路(50)が前記ロードブロック(50)を部分
    的に囲みそこにおいて前記ロードブロック(50)の一
    部が前記通路(80)から前記リンクから離れる方向に
    伸び、各ロードブロック(50)が前記伝動装置(1
    0)の前記プーリ(12、14)と接触するための縁面
    (88)を有するチエーンベルト。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のリンク(146)の組が
    前記チエーンベルト(32)に不規則に配置されている
    チエーンベルト。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のリンク(146)の組が
    前記チエーンベルト(32)に所定のパターンで配置さ
    れているチエーンベルト。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記リンク(146)の前記穴(1
    48、149)の前記中心が前記リンク(36)の前記
    穴(38、39)の前記中心よりも遠く隔てられている
    チエーンベルト。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記リンク(146)の前記穴(1
    48、149)の前記中心が前記リンク(36)の前記
    穴(38、39)の前記中心よりも接近して隔てられて
    いるチエーンベルト。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のリンク(146)の組の
    前記穴(148、149)の前記中心間の距離が前記第
    1のリンク(36)の組の前記穴(38、39)の前記
    中心間の距離よりも約5%から50%長いチエーンベル
    ト。
  16. 【請求項16】 特にプーリ伝動装置(10)のプーリ
    (12、14)を接続するようになっている動力伝動チ
    エーンベルト(32)において、 複数の差し挟まれた第1のリンク(36)の組であっ
    て、各々が複数の横方向に配置されたリンク(36)を
    有する第1のリンクの組と、 複数の差し挟まれた第2のリンク(156)であって、
    各々が複数の横方向に配置されたリンク(156)を有
    する第2のリンクの組と、 前記隣接する第1及び第2のリンク(36、156)の
    組を連結して無端のループを形成するピボット装置(4
    0)と、 前記第1のリンク(36)の組によって限定された通路
    (80)であって、中心点を有しかつ前記中心点が前記
    リンク(36)の中心を通して前記チエーンベルト(3
    2)の移動方向に垂直な方向に伸びる線に沿って配置さ
    れている通路と、 前記第2のリンク(156)の組によって限定された通
    路(180)であって、中心点を有しかつ前記中心点が
    前記リンク(156)の中心を通して前記チエーンベル
    ト(32)の移動方向に垂直な方向に伸びる線に沿って
    配置されている通路と、 前記リンク(36、156)に接続された複数のロード
    ブロック(50)と、を備え、前記ロードブロック(5
    0)が前記差し挟まれた第1及び第2のリンク(36、
    156)の組(34、155)の幅方向に実質的に伸
    び、前記ロードブロック(50)が前記通路(80、1
    80)内に配置され、前記ロードブロック(50)が前
    記リンク(36、156)の前記組(34、155)の
    側部にのみ配置され、その側部において前記通路(8
    0)が配置され、各ロードブロック(50)が前記伝動
    装置(11)の前記プーリ(12、14)と接触するた
    めの縁面(88)を有し、前記通路(180)内の前記
    ロードブロック(50)が前記通路(80)内の前記ロ
    ードブロック(50)と異なる点で前記プーリ(12、
    14)と接触しそれによって動作中に前記チエーンベル
    ト(32)によって発生される騒音が減少されるチエー
    ンベルト。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のチエーンベルト
    (32)において、第2のリンクの組が前記チエーンベ
    ルト(32)に不規則に配置されているチエーンベル
    ト。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載のチエーンベルト
    (32)において、第2のリンクの組が前記チエーンベ
    ルト(32)に所定のパターンで配置されているチエー
    ンベルト。
  19. 【請求項19】 請求項16に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記通路(180)に対する中心点
    が前記リンク(156)の前記中心を通る線からいずれ
    かの方向に隔てられ得るチエーンベルト。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記通路(180)に対する中心点
    が、前記線から前記リンク(156)に対するピッチ長
    さの35%までである距離だけ、移動され得るチエーン
    ベルト。
  21. 【請求項21】 特にプーリ伝動装置(10)のプーリ
    (12、14)を接続するようになっているチエーンベ
    ルト(32)において、 複数の差し挟まれた第1のリンク(36)の組であっ
    て、各々が複数の横方向に配置されたリンク(36)を
    有する第1のリンクの組と、 複数の差し挟まれた第2のリンク(156)であって、
    各々が複数の横方向に配置されたリンク(156)を有
    する第2のリンクの組と、 前記隣接する第1及び第2のリンク(36、156)の
    組を連結して無端のループを形成するピボット装置(4
    0)と、 前記第1のリンク(36)の組によって限定される通路
    (80)であって、前記チエーンベルト(32)の移動
    方向に前記リンク(36)の中心を通して通る線から隔
    てられた通路(80)と、 前記第2のリンク(166)の組によって限定される通
    路(181)であって、前記第1のリンク(32)の組
    の前記通路(80)に対する距離と異なる距離で前記線
    から隔てられた通路(181)と、 前記リンク(36、166)に接続された複数のロード
    ブロック(50)と、を備え、前記ロードブロック(5
    0)が前記差し挟まれた第1及び第2のリンク(36、
    166)の組の幅方向に実質的に伸び、前記ロードブロ
    ック(50)が前記通路(80、180)内に配置さ
    れ、各ロードブロック(50)が前記伝動装置(11)
    の前記プーリ(12、14)と接触するための縁面(8
    8)を有し、前記通路(180)内の前記ロードブロッ
    ク(50)が前記通路(80)内の前記ロードブロック
    (50)と異なる点で前記プーリ(12、14)と接触
    しそれによって前記チエーンベルト(32)によって発
    生される騒音が減少されるチエーンベルト。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のリンク(166)の組が
    前記チエーンベルト(32)に不規則に配置されている
    チエーンベルト。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のリンク(166)の組が
    前記チエーンベルト(32)に所定のパターンで配置さ
    れているチエーンベルト。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記通路(181)がリンク(3
    6)の前記通路(80)よりも前記線に接近して配置さ
    れているチエーンベルト。
  25. 【請求項25】 請求項21に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記通路(181)がリンク(3
    6)の前記通路(80)よりも前記線から隔てられてい
    るチエーンベルト。
  26. 【請求項26】 請求項21に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記線からの前記通路(181)の
    間隔が、前記線からの前記通路(80)の間隔からリン
    ク(166)のピッチ長さの約10%まで変化できるチ
    エーンリンク。
  27. 【請求項27】 特にプーリ伝動装置(10)のプーリ
    (12、14)を接続するようになっているチエーンベ
    ルト(32)において、 複数の差し挟まれたリンク(36)の組であって、各々
    が複数の横に並べられたリンク(36)を有するリンク
    の組と、 前記隣接するリンク(36)の組を連結して無端のルー
    プを形成するピボット装置(40)と、 前記リンク(36)の組(34)によって限定される通
    路(80)と、 前記リンク(36)に接続された第1の複数のロードブ
    ロック(50)及び第2の複数のロードブロック(15
    0)と、を備え、前記第1及び第2のロードブロック
    (50、150)が実質的に前記差し挟まれたリンク
    (36)の組(34)の幅方向に伸び、前記第1及び第
    2のロードブロック(50、150)が前記通路(8
    0)内に配置され、前記第1及び第2のロードブロック
    (50、150)が前記通路(80)が配置されたリン
    ク(36)の組の側部にのみ配置され、前記通路(8
    0)が前記第1及び第2のロードブロック(50、15
    0)を前記リンク(36)に隣接して適所に保持する助
    けをし、前記通路(80)が前記第1及び第2のロード
    ブロック(50、150)を部分的に包囲しそこにおい
    て前記第1及び第2のロードブロック(50、150)
    の一部が前記通路(80)から前記リンクから離れる方
    向に伸び、各第1及び第2のロードブロック(50、1
    50)が前記伝動装置(10)の前記プーリ(12、1
    4)と接触するための縁面(88)を有し、前記第2の
    ロードブロック(150)が前記第1のロードブロック
    (50)と僅かに相違する幅を有し、前記第2のロード
    ブロック(150)が前記第1のロードブロック(5
    0)と異なる点で前記プーリ(12、14)と接触しそ
    れによって動作中に前記チエーンベルト(32)によっ
    て発生される騒音を減少するチエーンベルト。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のロードブロック(15
    0)が前記チエーンベルト(32)に不規則に配置され
    ているチエーンブロック。
  29. 【請求項29】 請求項27に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のロードブロック(15
    0)が前記チエーンベルト(32)に所定のパターンで
    配置されているチエーンブロック。
  30. 【請求項30】 特にプーリ伝動装置(10)のプーリ
    (12、14)を接続するようになっているチエーンベ
    ルト(32)において、 複数の差し挟まれたリンク(36)の組(34)であっ
    て、各々が複数の横に並べられたリンク(36)を有
    し、前記リンク(36)が各端部に配置された穴(3
    8、39)を有し、前記穴が中心を有しかつ前記穴の中
    心が前記チエーンベルト(32)の移動方向に実質的に
    平行な基準線(175)上に配置されているリンクの組
    と、 前記隣接するリンク(36)の組(34)を連結して無
    端のループを形成するピボット装置(40)と、 前記リンク(36)の組(34)によって限定される通
    路(80)と、 前記リンク(36)に接続された複数のロードブロック
    (50)と、を備え、前記ピボット装置が前記リンク
    (36)の組(34)を接続するように前記穴(38、
    39)内に配置された一対の非対称のピン(140、1
    41)を備え、前記ピン(140、141)が前記連結
    されたリンク(36)の組(34)のための関節運動の
    点を限定する接触点を有し、前記ピン(140、14
    1)は前記穴(38、39)の幾つか内の前記ピン(1
    40、141)に対する前記接触点が前記基準線(17
    5)上に配置されるように位置決めされ、前記ピン(1
    40、141)は前記ピン(140、141)に対する
    前記接触点が前記基準線(175)からずれたところで
    一つのリンク(36)の組(34)の少なくとも一つの
    穴(38、39)内に配置され、それによって前記リン
    ク(36)の組の穴(38、39)に対する関節運動の
    前記点が前記リンク(36)の組と異なっており、そこ
    で前記ピン(140、141)に対する前記接触点が前
    記基準線に沿って配置され、 前記ロードブロック(50)は前記差し挟まれたリンク
    (36)の組(34)の幅方向に実質的に伸び、前記ロ
    ードブロック(50)が前記通路(80)内に配置さ
    れ、前記ロードブロック(50)が前記リンク(36)
    の組(34)の側部上にのみ配置され、その側部で前記
    通路(80)が配置され、前記通路(80)が前記リン
    ク(36)に隣接する位置に前記ロードブロック(5
    0)を保持する作用をし、前記通路(80)が前記ロー
    ドブロック(50)を部分的に包囲しそこにおいて前記
    ロードブロック(50)の一部が前記通路(80)から
    前記リンクから離れる方向に伸び、各ロードブロック
    (50)が前記伝動装置(10)の前記プーリ(12、
    14)と接触するための縁面(88)を有し、前記非対
    称のピン(140、141)に対するずれた接触点によ
    り前記ロードブロック(50)がプーリ(12、14)
    と異なる位置で接触し、それによって前記チエーンベル
    ト(32)によって発生される騒音が減少されるチエー
    ンベルト。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記基準線(175)からずれた接
    触点を有する前記ピン(140、141)が前記リンク
    (36)の組(34)の前記穴(38、39)内に不規
    則に配置されているチエーンベルト。
  32. 【請求項32】 請求項30に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記基準線(175)からずれた接
    触点を有する前記ピン(140、141)が前記リンク
    (36)の組(34)の前記穴(38、39)内に所定
    のパターンで配置されているチエーンベルト。
  33. 【請求項33】 請求項30に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記ピン(140、141)の一部
    に対する前記接触点が前記通路(80)に向かう方向に
    前記基準線(175)から隔てられかつ前記ピン(14
    0、141)の一部に対する前記接触点が前記通路(8
    0)から離れる方向に前記基準線(175)から隔てら
    れているチエーンベルト。
  34. 【請求項34】 請求項30に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記リンク(36)の組(34)が
    前記穴(38、39)内で前記ピン(140、141)
    に対する前記接触点を前記基準線(175)から同じ方
    向にずらされて有しているチエーンベルト。
  35. 【請求項35】 請求項30に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記リンク(36)の組(34)が
    前記穴(38、39)内で前記ピン(140、141)
    に対する前記接触点を前記基準線(175)から反対の
    方向にずされて有しているチエーンベルト。
  36. 【請求項36】 請求項30に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記リンク(36)の組(34)の
    一つの穴(38、39)内の前記ピン(140、14
    1)に対する前記接触点が前記基準線(175)から隔
    てられ、かつ前記リンク(36)の組(34)の他の穴
    (38、39)内の前記ピン(140、141)に対す
    る前記接触点が前記基準線(175)上に実質的に配置
    されているチエーンベルト。
  37. 【請求項37】 請求項30に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記ピン(140、141)に対す
    る前記接触点が、前記リンク(36)のピッチ長さの約
    10%までの距離前記基準線(175)からいずれかの
    方向にずらされ得るチエーンベルト。
  38. 【請求項38】 特にプーリ伝動装置(10)のプーリ
    (12、14)を接続するようになっているチエーンベ
    ルト(32)において、 複数の差し挟まれたリンク(36)の組(34)であっ
    て、各々が複数の横に並べられたリンク(36)を有
    し、前記リンク(36)が各端部に配置された穴(3
    8、39)を有るリンクの組と、 無端のループを形成するように前記隣接するリンク(3
    6)の組(34)の一部を連結する第1のピボット装置
    (40)及び前記隣接するリンク(36)の組(34)
    の残りを連結する第2のピボット装置(173)と、 前記リンク(36)の組(34)によって限定される通
    路(80)と、 前記リンク(36)に接続された複数のロードブロック
    (50)と、を備え、前記第1及び第2のピボット装置
    (40、173)が前記リンク(36)の前記穴(3
    8、39)内に配置され、前記第1のピボット装置(4
    0)が前記穴(38、39)内に配置された第1及び第
    2のピン(40)を有し、前記第2のピボット装置(1
    73)が前記穴(38、39)内に配置された第1のピ
    ン(170)及び第2のピン(171)を有し、前記第
    2のピボット装置(173)の前記第1及び第2のピン
    (170、171)が前記第1のピボット装置(40)
    の前記第1及び第2のピン(40)の前記直径と異なる
    直径を有し、前記リンク(36)の穴(38、39)内
    の前記ピン(170、171)間の接触点が前記リンク
    (36)に対するピッチ長さを限定し、前記第1のピボ
    ット装置(40)及び第2のピボット装置(173)を
    使用することにより前記リンク(36)の組(34)に
    対する前記ピッチ長さを変え、 前記ロードブロック(50)は前記差し挟まれたリンク
    (36)の組(34)の幅方向に実質的に伸び、前記ロ
    ードブロック(50)が前記通路(80)内に配置さ
    れ、前記ロードブロック(50)が前記リンク(36)
    の組(34)の側部上にのみ配置され、その側部に前記
    通路(80)が配置され、前記通路(80)が前記リン
    ク(36)に隣接する位置に前記ロードブロック(5
    0)を保持する作用をし、前記通路(80)が前記ロー
    ドブロック(50)を部分的に包囲しそこにおいて前記
    ロードブロック(50)の一部が前記通路(80)から
    前記リンクから離れる方向に伸び、各ロードブロック
    (50)が前記伝動装置(10)の前記プーリ(12、
    14)と接触するための縁面(88)を有し、前記第2
    のピボット装置(173)を利用する前記リンク(3
    6)の組に取り付けられた前記ロードブロックが前記第
    1のピボット装置(40)を利用する前記リンク(3
    6)の組と異なる点で前記プーリと接触し、それによっ
    て使用中に前記チエーンベルト(32)によって発生さ
    れる騒音が減少されるチエーンベルト。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のピボット装置(173)
    の前記第1のピン(170)及び第2のピン(171)
    が、前記第2のピボット装置(173)を利用する前記
    リンク(36)の組に対するピッチ長さが前記第1のピ
    ボット装置(40)を利用する前記リンク(36)の組
    に対するピッチ長さを越えて増加するように、形成され
    ているチエーンベルト。
  40. 【請求項40】 請求項38に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のピボット装置(173)
    の前記第1のピン(170)及び第2のピン(171)
    が、前記第2のピボット装置(173)を利用する前記
    リンク(36)の組に対するピッチ長さが前記第1のピ
    ボット装置(40)を利用する前記リンク(36)の組
    に対するピッチ長さを越えて減少するように、形成され
    ているチエーンベルト。
  41. 【請求項41】 請求項38に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のピボット装置を利用する
    前記リンク(36)の組(34)に対する前記ピッチ長
    さが、前記第1のピボット装置(40)を利用する前記
    リンク(36)の組(34)に対する前記ピッチ長さの
    約2%から20%まで変化できるチエーンベルト。
  42. 【請求項42】 請求項38に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のピボット装置(173)
    が前記チエーンベルト(32)に不規則に配置されてい
    るチエーンベルト。
  43. 【請求項43】 請求項38に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記第2のピボット装置(173)
    が前記チエーンベルト(32)に所定のパターンで配置
    されているチエーンベルト。
  44. 【請求項44】 特にプーリ伝動装置(10)のプーリ
    (12、14)を接続するようになっているチエーンベ
    ルト(32)において、 複数の差し挟まれたリンク(251、252)の組であ
    って、各々が複数の横に並べられたリンク(251、2
    52)を有し、前記リンク(251、252)が一対の
    隔てられた穴(258)を有するリンクの組と、 前記隣接するリンク(251、252)の組を連結して
    無端のループを形成するピボット装置(259)であっ
    て、前記リンク(251、252)の穴(258)内に
    配置されたピボット装置と、 前記リンク(251、252)によって限定される通路
    (255)と、 前記リンク(251、252)に接続された複数のロー
    ドブロック(260)と、を備え、前記通路(255)
    が前記穴(258)から距離(A)だけ隔てられ、前記
    距離(A)が前記通路(255)に最も近い前記穴(2
    58)の部分から伸びる接線と前記通路(255)の上
    部から伸びる接線との間の間隔であり、前記距離が前記
    隔てられた穴(258)の間の距離のかなりの部分であ
    り、 前記ロードブロック(260)が前記通路(255)に
    配置され、各ロードブロック(260)が前記伝動装置
    (10)の前記プーリ(12、14)と接触するための
    縁面(262)を有するチエーンベルト。
  45. 【請求項45】 請求項44に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記距離(A)が前記穴(258)
    の中心間の距離の少なくとも7%であるチエーンベル
    ト。
  46. 【請求項46】 請求項44に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記距離(A)が前記穴(258)
    の中心間の距離の少なくとも15%であるチエーンベル
    ト。
  47. 【請求項47】 請求項44に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記距離(A)が前記穴(258)
    の中心間の距離の約7%から約50%又はそれ以上まで
    であるチエーンベルト。
  48. 【請求項48】 請求項44に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記距離(A)を限定する前記接線
    が前記チエーンベルト(32)の移動方向に実質的に平
    行であるチエーンベルト。
  49. 【請求項49】 特にプーリ伝動装置(10)のプーリ
    (12、14)を接続するようになっているチエーンベ
    ルト(32)において、 複数の差し挟まれたリンク(251、252)の組であ
    って、各々が複数の横に並べられたリンク(251、2
    52)を有するリンクの組と、 前記隣接するリンク(251、252)の組を連結して
    無端のループを形成するピボット装置(259)と、 前記リンク(251、252)によって限定される通路
    (255)と、 前記リンク(251、252)に接続された複数のロー
    ドブロック(260)と、 各リンク(251、252)の組の端部に配置された保
    持リンク(266)とを備え、 前記ロードブロック(260)が前記通路(255)に
    配置され、各ロードブロック(260)が前記伝動装置
    (10)の前記プーリ(12、14)と接触するための
    縁面(262)を有し、前記ロードブロック(260)
    が前記ロードブロック(260)の各端部に配置された
    溝(263)を有し、前記溝(263)が前記ロードブ
    ロック(260)の各側部で伸び、 前記保持リンク(266)が保持通路(267)を有
    し、その保持通路が前記ロードブロック(260)の前
    記溝(263)と係合して前記通路(255)内で前記
    ロードブロック(260)を保持する助けをするチエー
    ンベルト。
  50. 【請求項50】 請求項49に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記溝(263)が前記ロードブロ
    ック(260)の各側部に配置されかつ前記溝(26
    3)が前記チエーンベルト(32)の移動方向に実質的
    に垂直な方向に伸びるチエーンベルト。
  51. 【請求項51】 請求項49に記載のチエーンベルト
    (32)において、前記保持リンク(266)の前記保
    持通路(267)が前記溝(263)に締まり嵌めされ
    て前記ロードブロック(260)を前記通路(255)
    内に保持するチエーンベルト。
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