JP4838979B2 - モノフェノリック−ビスアリールトリアジンの単離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、モノフェノリック−ビスアリールトリアジン(monophenolic−bisaryl triazine)化合物をポリフェノリック(polyphenolic)−トリアジン化合物および他の不純物から単離する経済的で効率の良い一般目的の新規な方法に関する。より具体的には、本発明は、モノフェノリック−ビスアリールトリアジン化合物を塩基、アルコールおよび/または炭化水素溶媒と接触させることでそれを単離する方法に関する。
幅広く態様な材料、特に高分子量材料は太陽光および他の紫外(UV)線源にさらされると劣化を起こすことが知られている。例えば、高分子量材料、例えばプラスチックなどは紫外光に長期間さらされると結果としてしばしば変色を起こしそして/または脆くなる。従って、そのような劣化を抑制し得る材料、例えば紫外光吸収剤および安定剤などに向けた技術が多量に開発されてきた。紫外光吸収剤の他の用途分野には化粧品(例えばサンスクリーン剤)、繊維、スパンデックス、インク、写真材料および染料が含まれる。
紫外光吸収材料として知られるある種類の材料は、1,3,5−トリアジン環の2位、4位および6位に芳香置換基を有していて前記芳香環の中の少なくとも1つがトリアジン環結合地点に対してオルソ位に位置するヒドロキシル置換基を有する化合物である。この種類の化合物は一般に本技術分野で良く知られている。そのようないろいろなトリアジン系紫外光吸収剤(UVA)ばかりでなく製造方法の開示を特許文献1、2、3、4および5およびこれらに引用されている文献(これらは全部引用することによってあたかも詳細に示す如く本明細書に組み入れられる)に見ることができる。
好適な種類のトリアジン系UVAは、2−(2,4−ジヒドロキシアリール)−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンが基になった非対称モノフェノリック−ビスアリールトリアジン系UVA、例えばフェノールでない芳香基が2つ存在しかつレゾルシノールもしくは置換レゾルシノールに由来するフェノール系芳香基が1つ存在する化合物である。一般的には、親化合物である2−(2,4−ジヒドロキシアリール)−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンが有する4−ヒドロキシル基に官能化を受けさせることで最終使用目的の2−(2−ヒドロキシ−4−オキシアリール)−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジン誘導体を生じさせる。
好適な2−(2,4−ジヒドロキシアリール)−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジン系UVAを生じさせるアプローチが文献にいくつか報告されている[以前から公知のトリアジン系UVA製造方法の論評に関しては非特許文献1および2を参照のこと]。
そのようなアプローチの大部分は3段階から成る。1番目の段階(この段階は市販原料を用いた1段階もしくは多段階を伴い得る)で鍵となる中間体である2−クロロ−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンの調製を取り扱い、その後の2番目の段階で、それに1,3−ジヒドロキシベンゼン(レゾルシノール)または置換1,3−ジヒドロキシベンゼンによるアリール置換をルイス酸の存在下で受けさせることで親化合物である2−(2,4−ジヒドロキシアリール)−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンを生じさせる。この上に挙げたように、一般的には、その親化合物である2−(2,4−ジヒドロキシアリール)−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンにさらなる官能化、例えばアルキル置換などを受けさせることで、最終生成物である2−(2−ヒドロキシ−4−オキシアリール)−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンを生じさせる。
2−(2−ヒドロキシ−4−オキシアリール)−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジン製造の一般的スキーム
段階1:2−クロロ−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンの調製
段階2:2−(2,4−ジヒドロキシアリール)−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンの調製
段階3:2−(2,4−ジヒドロキシアリール)−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンの調製
非対称モノフェノリック−ビスアリールトリアジン系UVAを生じさせる最も多彩で経済的な方法は塩化シアヌルと非フェノール系芳香族のフリーデルクラフツ反応で最初に2−クロロ−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンを生じさせた後にフェノール系芳香族(この場合にはレゾルシノール)を用いた別のフリーデルクラフツ反応で所望のモノフェノリック−ビスアリール−トリアジンを生じさせる方法であると認識されていた。しかしながら、そのような特許文献6に開示されている如き公知方法を用いた時に塩化シアヌルの所望の二置換誘導体がある程度の選択率でもたらされるのは例外的な場合のみであることが従来技術に認識されている(特許文献7を参照)。芳香族化合物と塩化シアヌルをモル比(1:1)で反応させた時でも結果として一般に一、二および三アリール置換生成物を含有することに加えて未反応の塩化シアヌルを含有する混合物が生じる(特許文献8)(スキーム1)。
上述した方法を用いた時に所望中間体である2−クロロ−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンが有効な収率で得られるのはm−キシレンを芳香族反応体として用いた時のみである(特許文献9)。その単離した2−クロロ−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを2番目の段階でレゾルシノールと反応させる前にそれを再結晶化させて精製することでポリレゾルシノール−トリアジン不純物を含有しない2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを生じさせることが成された(特許文献10参照)。そのように2−クロロ−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの単離および再結晶化を行うと結果として収率が失われてしまう。他の芳香族を用いると所望の2−クロロ−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンが選択的に生じないことから可能なあらゆる生成物を含有する混合物の分離は困難である(例えば非特許文献3および2を参照)。
1番目のフリーデルクラフツ反応(スキーム1)で得た反応混合物に全く精製を受けさせないで次のレゾルシノールを用いたフリーデルクラフツ反応で処理を受けさせると、そのビスアリール誘導体によって所望のモノレゾルシノール−ビスアリール−トリアジンの生成がもたらされ、そしてそのモノアリール置換生成物によってモノアリール−ビスレゾルシノール誘導体の生成がもたらされる。他方、未反応の塩化シアヌルによってビス−およびトリス−レゾルシノール−トリアジン誘導体、即ちポリレゾルシノール−トリアジンの生成がもたらされてしまう(スキーム2を参照)。
そのようなポリレゾルシノール−トリアジン不純物(トリアジン環にレゾルシノールが2個以上結合)が存在していると、そのようなモノレゾルシノール−ビスアリール−トリアジンから生じさせた紫外線吸収剤をいろいろな重合体基質、例えばポリカーボネート、ラッカー、自動車用トップコーティングなどで用いると黄色化がもたらされてしまう。このように、前記モノレゾルシノール−ビスアリール−トリアジン誘導体がそのような不純物を含有しないようにすることができれば、そのようないろいろな用途にとって非常に望ましいことである。不幸なことには、ポリレゾルシノール不純物を含有する混合物からモノレゾルシノール−ビスアリール−トリアジン誘導体を単離する公知方法は文献に全く存在しない。塩化シアヌルのフリーデルクラフツ反応にはビスアリール置換の選択性が不足していることに加えてビスアリール中間体およびモノレゾルシノール−ビスアリール−トリアジン誘導体の単離に関連した問題によって、好適な種類のトリアジン系UVAを生じさせる最も多彩で経済的なアプローチの有効性がひどく制限されていた。
そのような障害を克服しかつポリレゾルシノール−トリアジンが生成しないようにする目的で、塩化シアヌルを出発材料として用いないでトリアジン環を異なる方法で合成するか或は直接的でない経路を用いてポリレゾルシノール不純物が生じないようにする他の経路が開発されたが、それらは経済的にあまり魅力的でなかった(例えば非特許文献4、5、3、特許文献11、12、13、14、15、16、17および18を参照)。
また、特許文献19に記述されているように、塩化シアヌルからモノレゾルシノール−ビスアリール−トリアジンを直接生じさせる代替アプローチでもポリレゾルシノール生成物の生成がもたらされ、かつその混合物からモノレゾルシノール−ビスアリール−トリアジン生成物を単離する方法は全く開示されていなかった。
より最近になって、この分野の突破口となる主要な発見によって一般に芳香族とハロゲン化シアヌルのフリーデルクラフツ反応によって所望のビスアリール−モノクロロ−トリアジンを例外的に高い選択率で生じさせる方法が開発された(特許文献5)。しかしながら、その選択率は100%ではなく、かつそれでも望まれないポリレゾルシノール不純物が少量生成し、1槽方法では、それがその後にレゾルシノールと反応してトリス−アリール−トリアジン不純物が生じてしまう。
この上で行った考察から明らかなように、合成方法とは関係なくポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジン不純物を含有しないモノフェノリック−ビスアリールトリアジンを単離する方法が得られたならば、これはトリアジン系紫外線吸収剤の分野にとって非常に価値のある高度に望ましい付加価値になるであろう。
本発明の利点の1つは、製造方法に関係なく再結晶化を行う必要なしにポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジン不純物を実質的に含有しないモノフェノリック−ビスアリールトリアジンを単離する非常に効率が良くて非常に経済的な方法である。このように、本発明を用いると、また、芳香族と塩化シアヌルの1番目のフリーデルクラフツ反応で生じる中間体である2−クロロ−4,6−ビスアリール−1,3,5−トリアジンの精製も単離もそれの選択率に関係なく行う必要なくしてフェノール、例えばレゾルシノールなどとの2番目のフリーデルクラフツ反応を1槽方法で行ってモノフェノール−ビスアリール−トリアジンを生じさせることができる。
本発明の別の利点は、モノフェノール−ビスアリールトリアジン化合物をポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジン、トリスアリール−トリアジン、レゾルシノール(または置換レゾルシノール)、フェノール、クロロベンゼンまたはジクロロベンゼン不純物から単離する方法である。
米国特許第6,239,275号 米国特許第6,239,276号 米国特許第6,242,597号 米国特許第6,225,468号 WO 00/29392 米国特許第3,268,474号 米国特許第3,394,134号 米国特許第3,394,134号 GB 884802 米国特許第3,244,708号 米国特許第4,092,466号 米国特許第5,084,570号 米国特許第5,106,972号 米国特許第5,438,138号 米国特許第5,726,310号 米国特許第6,020,490号 EP 0941989 日本特許09059263 米国特許第6,225,468 B1 H.BrunettiおよびC.E.Luethi、Helvetica Chimica Acta、55巻、1972、1566−1595頁 S.TanimotoおよびM.Ymagata、Senryo to Yakahin、40巻(12)、1995、325−339頁 H.BrunettiおよびC.E.Luethi、Helvetica Chimica Acta、55巻、1972、1575頁 A.Ostrogovich、Chemiker−Zeitung、No.78、738頁、1912 von R.Hirt、H.NideckerおよびR.Berchtold、Helvitica Chimica Acta、33巻、1365頁、1950
発明の要約
本発明は、式1
[式中、ArおよびArは、同一もしくは異なり、式2
で表される化合物の基であり、Rは水素であり、R、R、RおよびRは、同一もしくは異なり、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシル、置換もしくは未置換のビフェニレン、置換もしくは未置換のナフタレン、OR、NRR’、CONRR’、OCOR、CN、SR、SORであり、そして場合により、RとRまたはRとRのいずれかが一緒になって飽和もしくは不飽和の縮合炭素環式環の一部であってもよく、各R、R’、R、R、R、RおよびR10は、同一もしくは異なり、各々、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシル、置換もしくは未置換のビフェニレン、置換もしくは未置換のナフタレンであり、そして場合により、RとR、RとR、RとRまたはRとR10のいずれかが一緒になって場合により環中にO、NまたはS原子を含有していてもよい飽和もしくは不飽和の縮合炭素環式環の一部であってもよく、R、R、R、RおよびR10は、炭素数が1から24のアルコキシであってもよく、そしてYは、直接結合、O、NR”またはSR”であり、ここで、R”は、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシルである]
で表される化合物の単離方法に関する。本方法は、前記式1で表される化合物を含有する生成物混合物を塩基、アルコール、炭化水素溶媒またはこれらの混合物と接触させる段階を伴う。
(発明の詳細な説明)
本発明は、モノフェノリック−ビスアリールトリアジン化合物をポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジン不純物から単離する方法に関する。そのような不純物は典型的にこの上に示した一般スキーム1および一般スキーム2に示したようにフリーデルクラフツが基になった反応でモノフェノリック−ビスアリールトリアジン化合物を生じさせる合成反応の結果として生じる。しかしながら、本単離方法はモノフェノリック−ビスアリールトリアジン化合物を一般にポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジンおよび他の不純物から単離しようとする時に利用可能であり、特別な如何なる合成経路にも限定されるべきでないことを注目すべきである。実際、本方法は、一般に、モノフェノリック−ビスアリールトリアジン化合物をこれがいずれの合成反応から生じたものであるか否かに拘らずポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジンおよび他の望まれない化合物から単離しようとする時に使用可能である。
そのようなモノフェノリック−ビスアリールトリアジン化合物は、一般式1
[式中、ArおよびArは、同一もしくは異なり、式2
で表される化合物の基であり、Rは水素であり、R、R、RおよびRは、同一もしくは異なり、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシル、置換もしくは未置換のビフェニレン、置換もしくは未置換のナフタレン、OR、NRR’、CONRR’、OCOR、CN、SR、SORであり、そして場合により、RとRまたはRとRのいずれかが一緒になって飽和もしくは不飽和の縮合炭素環式環の一部であってもよく、各R、R’、R、R、R、RおよびR10は、同一もしくは異なり、各々、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシル、置換もしくは未置換のビフェニレン、置換もしくは未置換のナフタレンであり、そして場合により、RとR、RとR、RとRまたはRとR10のいずれかが一緒になって場合により環中にO、NまたはS原子を含有していてもよい飽和もしくは不飽和の縮合炭素環式環の一部であってもよく、R、R、R、RおよびR10は、炭素数が1から24のアルコキシであってもよく、そしてYは、直接結合、O、NR”またはSR”であり、ここで、R”は、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシルである]
で表される。
式1で表される好適な化合物は、
[式中、R、Rは、水素、炭素原子数が1から24のアルキルまたは炭素原子数が1から24の置換アルキルである]
である。
式1で表されるより好適な化合物は、
である。
本発明の1つの態様では、式1で表される化合物に加えてポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジンおよび他の不純物を含有する「生成物混合物」を塩基と接触させる。そのような不純物は、反応体、望まれない副生成物、連行された溶媒などが式1で表される所望化合物と一緒に塊になる合成工程の結果としてもたらされ得る。しかしながら、そのような生成物混合物は合成工程の結果としてもたらされたものである必要はなく、それには式1で表される所望化合物が望まれないポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジン化合物および他の不純物と一緒に存在する如何なる混合物も含まれることを注目すべきである。
そのような生成物混合物の形態は固体または液体であり得る。例えば、フリーデルクラフツ反応の場合、典型的には、水を用いたクエンチング(quenching)でアルミニウム錯体を壊すことで反応を停止させる。式1で表される化合物と望まれない不純物が析出して固体形態の生成物混合物を形成する。そのような沈澱した固体形態を塩基に直接添加してもよいか、或は溶媒に溶解させた後に塩基に添加してもよい。そのような生成物混合物を溶解させる適切な如何なる溶媒も使用可能である。そのような生成物混合物を溶解させる時に使用可能な溶媒の例には、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トルエン、キシレンおよびこれらの混合物が含まれる。
本発明で用いるに適した塩基には、無機塩基、有機塩基およびこれらの混合物が含まれる。無機塩基にはLiOH、NaOH、KOH、Mg(OH)、Ca(OH)、Zn(OH)、Al(OH)、NHOH、LiCO、NaCO、KCO、MgCO、CaCO、ZnCO、(NHCO、BaCO、CaMg(CO、NaHCO、KHCO、(CaO)、BaO、LiNH、NaNH、KNH、Mg(NH、Ca(NH、Zn(NH、Al(NH、NaH、CaH、KH、LiHおよびこれらの混合物が含まれる。
有機塩基には、アルコキサイド、アミン、アミド、カルボキシレートまたはチオレートを少なくとも1個含有しておりかつ1つ以上の位置がハライド、ヒドロキシル、エーテル、ポリエーテル、チオール、チオエーテル、アミン、例えば−NHR、−NR’、−NRR’など、カルボン酸、エステルまたはアミドで置換されていてもよいC−Cの環状もしくは非環状炭化水素化合物が含まれる。このような有機塩基は、好適には、第一級、第二級、第三級、脂肪族、環状、非環状、芳香族、複素芳香族または複素環状であるアミン、または第一級アミン、第二級アミン、アルコールまたは酸の塩である。有機塩基にはCH、CHCH、CHCHCH、(CHCHO、((CHCH)CHO、CHCHCHCH、(CHCO、CHNH、CHCHNH、CHCHCHNH、(CHCHNH、((CHCH)CHNH、CHCHCHCHNH、(CHCNH、(CH、(CHCH、(CHCHCH、((CHCH)、(((CHCH)CH)、(CHCHCHCH、((CHC)、蟻酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、安息香酸塩、そしてCHNH、CHCHNH、CHCHCHNH、(CHCHNH、((CHCH)CHNH、CHCHCHCHNH、(CHCNH、(CHNH、(CHCHNH、(CHCHCHNH、((CHCH)NH、((CHCH)EtN、(((CHCH)CH)NH、(CHCHCHCHNH、((CHC)NH、(CHN、(CHCHN、(CHCHCHN、((CHCH)N、(((CHCH)CH)N、(CHCHCHCHN、((CHC)N、ピロリジン、ピペリジン、N−アルキルピペリジン、ピペラジン、N−アルキルピペラジン、N,N−ジアルキルピペラジン、モルホリン、N−アルキルモルホリン、イミダゾール、ピロール、ピリジン、ルチジン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン、アニリン、N,N−ジアルキルアニリン、テトラメチレンジアミンおよびこれらの混合物が含まれる。有機塩基には、また、脱プロトン化(deprotonated)カルボン酸の塩、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸などとLi、Na、K、Mg、Ca、Al、Znまたは他の適切な任意カチオンの塩なども含まれる。
そのような適切な塩基を生成物混合物と接触させる前または後に望まれるならば水、有機溶媒または溶媒混合物に溶解させてもよい。適切な溶媒の例には、これらに限定するものでないが、水、アルコール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘプタンおよびこれらの混合物が含まれる。
単離用ブレンド物(isolation blend)に添加すべき塩基の量は、そのブレンド物のpHを約7.0から約14、好適には約9から約12の範囲に調整するに充分な量でなければならない。
そのような塩基を用いた単離段階を実施する時の温度は約10℃から単離用ブレンド物のほぼ還流温度の範囲の温度であってもよい。その温度を好適には約40℃からほぼ還流温度、または約60℃からほぼ還流温度にする。
その単離用ブレンド物を好適には適切な任意方法、例えばフローもしくはラインミキサー(flow or line mixers)などでか或は機械的もしくは気体による撹拌が用いられている撹拌型槽の中で混合または撹拌する。
このような単離段階に要する時間は約10分から約10時間、より典型的には約1から約4時間、そして約1から約2時間の範囲である。この単離段階で熱を用いた場合には、その単離用ブレンド物を冷却してもよい。
そのような生成物混合物を固体形態で塩基と接触させた場合には、単離段階後の単離用ブレンド物を典型的には濾過して式1で表される化合物を単離する。如何なる理論でも範囲を限定することを望むものでないが、そのような塩基は典型的なフリーデルクラフツ反応で使用するポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノールトリアジン化合物およびハロゲン含有不純物の多くを溶解させることで単離段階後の固体状マス(solid mass)が主に式1で表される化合物とトリスアリール−トリアジンを含有するようになると考えている。その濾液にはポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジンとハロゲン含有不純物が豊富に存在するであろう。塩基で可溶化すると考えている不純物(典型的なフリーデルクラフツ反応における)には、これらに限定するものでないが、下記の式で表される化合物が含まれる:
ここで、X、X、Xはハロゲンまたはヒドロキシであり、そして他の置換基はこの上で定義した通りである。
塩基で可溶化する好適な不純物は下記である:
生成物混合物を溶解させる目的で溶媒を用いる場合には、塩基を溶解させる目的で用いる溶媒と生成物混合物を溶解させる目的で用いる溶媒が実質的に混和しないことで個々別々の少なくとも2つの層が生じるようにするのが好適である。好適には、そのような塩基を溶解させる目的で用いる溶媒は水が基になった溶媒でありそして生成物混合物を溶解させる目的で用いる溶媒は有機が基になった溶媒である。単離段階後、その水が基になった層にハロゲンおよびポリレゾルシノール不純物の大部分が入る一方、有機が基になった層には主に前記水が基になった層に不溶な式1で表される化合物とトリスアリールトリアジン化合物が入ると考えている。その水が基になった層を適切な任意方法で除去して、式1で表される化合物が豊富に存在する有機層を残存させてもよい。
そのような塩基を用いた単離段階は、典型的に、ポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジンもハロゲン含有不純物も「実質的に除去される」ように反応混合物を処理することを伴う。本出願における「実質的に除去される」は、望まれない不純物の少なくとも約80%が単離段階中に反応混合物から除去されることを意味する。除去される不純物の量は好適には少なくとも約90%、より好適には少なくとも約95%、更により好適には少なくとも約98%である。
本発明の塩基を用いた単離段階を用いてまたポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジン化合物の単離を行うことも可能であることを注目すべきである。この上に述べたように、前記濾液または水が基になった層にはポリフェノリック−トリアジン化合物が豊富に存在する。前記濾液または水が基になった層に酸を添加すると、ポリフェノリック−トリアジン化合物が析出して固体形態になり、これを濾過してもよい。そのようなポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジン化合物を沈澱させる時、適切な如何なる有機酸も無機酸も使用可能である。好適には無機酸を用いる。そのような無機酸の例には、これらに限定するものでないが、HCl、HBr、HI、HNO、HNO、HS、HSOおよびHPOが含まれる。
別法として、前記濾液を酸性にした後、その水層からポリフェノリック−もしくはポリレゾルシノール−トリアジン化合物を溶媒抽出で単離することも可能である。この溶媒抽出では適切な如何なる溶媒も使用可能である。そのような適切な溶媒の例には、これらに限定するものでないが、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジクロロメタンおよびジクロロエタンが含まれる。
本発明の別の態様では、式1で表される化合物を含有する固体形態の生成物混合物を炭化水素溶媒と接触させることを通してトリスアリール−トリアジン不純物を除去する。適切な炭化水素溶媒には、飽和もしくは不飽和、環状もしくは非環状、芳香族もしくは非芳香族のC−C20炭化水素化合物が含まれる。使用可能な炭化水素溶媒の例には、これらに限定するものでないが、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、キシレン、メシチレン、テトラリン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンおよびこれらの混合物が含まれる。
この単離段階に存在させる前記炭化水素溶媒の量は式1で表される化合物1部当たり約1から約20部、好適には式1で表される化合物1部当たり約3から約10部の炭化水素溶媒である。
この炭化水素溶媒を用いた単離段階の温度は重要でなく、約10℃から単離用ブレンド物のほぼ還流温度の範囲の温度で実施可能である。この温度を好適には約40℃からほぼ還流温度、または約60℃から単離用ブレンド物のほぼ還流温度にする。
この単離段階に要する時間は典型的に約10分から約10時間、より典型的には約1から約4時間、または約1から約2時間の範囲である。この単離段階で熱を用いた時には、その単離用ブレンド物を好適には冷却する。
その単離用ブレンド物を好適には適切な任意方法、例えばフローもしくはラインミキサーなどでか或は機械的もしくは気体による撹拌が用いられている撹拌型槽の中で混合または撹拌する。
この単離段階後、その単離用ブレンド物を典型的には濾過して式1で表される化合物を単離する。
如何なる理論でも範囲を限定することを望むものでないが、そのような炭化水素溶媒はトリスアリールトリアジン化合物を固体形態から溶解させることで単離段階後に式1で表される化合物がより豊富に存在するそれが残存すると考えている。この炭化水素溶媒を用いた単離段階は典型的に反応混合物の処理をトリスアリール−トリアジン不純物が実質的に除去されるように行うことを伴う。その濾液に濃縮を受けさせることでトリスアリール−トリアジンを単離することも可能である。
好適には、塩基を用いた単離段階と炭化水素を用いた単離段階の両方を1段階または任意順の段階的様式のいずれかの様式で一緒に用いて式1で表される化合物を単離する。本出願における用語「段階的」は、一連の単離段階を実施することを意味する。用語「1段階」は単離段階を1段階のみ実施することを意味する。
本発明の別の態様では、式1で表される化合物を含有する生成物混合物をアルコールと接触させる。その生成物混合物は好適には固体形態である。その単離用ブレンド物を約40℃から約200℃、好適には約60℃から約200℃の温度、より好適には前記ブレンド物の還流温度に加熱する。この単離段階を約10分から10時間、好適には約1から約4時間、または約1から約2時間実施する。このブレンド物を好適には約40℃未満にまで冷却する。このアルコールを用いた単離段階を行う時に生成物混合物が固体形態の場合、典型的には、そのブレンド物を濾過することで式1で表される化合物を単離することになるであろう。
この態様では適切な如何なるアルコールも使用可能である。適切なアルコール化合物には、ヒドロキシル基を少なくとも1個有するC−C20の直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和、環状もしくは非環状、芳香族もしくは非芳香族の炭素化合物が含まれる。適切なアルコール化合物の例には、これらに限定するものでないが、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール、1,2−エタンジオール、3−クロロ−1−プロパノール、2−ヒドロキシル−酢酸、1−ヒドロキシル−3−ペンタノン、シクロヘキサノール、シクロヘキセノール、グリセロール、ベンジルアルコールおよびこれらの混合物が含まれる。
この単離段階で添加するアルコールの量は式1で表される化合物1部当たり約1から約20部、好適には式1で表される化合物1部当たり約3から約10部のアルコールである。
その単離用ブレンド物を好適には適切な任意方法、例えばフローもしくはラインミキサーなどでか或は機械的もしくは気体による撹拌が用いられている撹拌型槽の中で混合または撹拌する。
如何なる理論でも範囲を限定することを望むものでないが、そのようなアルコールは典型的なフリーデルクラフツ反応で使用するポリレゾルシノールおよびハロゲン含有不純物の多くを溶かすことで単離段階後の固体マスが主に式1で表される化合物を含有していてそれのトリスアリール−トリアジン濃度が低下すると考えている。このアルコールを用いた単離段階は典型的に反応混合物の処理をポリレゾルシノールもハロゲン含有不純物も実質的に除去されるように行うことを伴う。そのアルコールに可溶な濾液に濃縮を受けさせてポリレゾルシノール−トリアジンの回収を行うことも可能である。
このアルコールを用いた単離工程で固体状生成物混合物を有機溶媒に溶解させてもよいことを注目すべきである。好適には、生成物混合物を溶解させる目的で用いる溶媒が前記アルコールと混和しないことで個々別々の少なくとも2層が生じるようにする。そのような個々別々の層が生じるように前記アルコールに水をいくらか添加する必要もあり得る。そのようなアルコールが基になった層にハロゲンおよびポリレゾルシノール不純物の大部分が入りそして有機が基になった層には主に前記アルコールが基になった層に溶解しない式1で表される化合物とトリスアリールトリアジン化合物が入ると考えている。そのアルコールが基になった層を適切な任意方法で除去することで式1で表される化合物が豊富に存在する有機層を残存させてもよい。
好適には、アルコールを用いた単離段階と炭化水素を用いた単離段階の両方を1段階または任意順の段階的様式のいずれかの様式で一緒に用いて式1で表される化合物を単離する。
本発明の別の態様では、式1で表される化合物を含有する生成物混合物を塩基、アルコールおよび炭化水素溶媒から成る群から選択される少なくとも2種類の成分と接触させる。この態様でもこの上に記述した処理条件および量と同じ条件および量を用いることができる。その接触は段階的様式または1段階様式で実施可能である。一緒に処理を受けさせる成分は好適には塩基と炭化水素溶媒成分またはアルコールと炭化水素溶媒成分である。
以下に示す実施例で本発明の特定の態様および特徴を説明するが、それで限定するものでない。
実施例1
5%の炭酸ナトリウム水溶液を用いた処理で2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを単離
a.2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの調製(WO 00/29392に示されている手順に従う)
反応用フラスコに還流コンデンサ、窒素入り口および機械的撹拌機を取り付けて、これに塩化シアヌルを50g、オルソ−ジクロロベンゼン(ODCB)を191mLおよび塩化アルミニウムを108.5g加えた。この混合物を氷浴で5℃に冷却した後、6.5gの濃HClを20分かけて加えた。この混合物を室温に温めて2時間撹拌した。これを冷却して5℃に戻した後、温度を21℃にまで上昇させながら51.8gのm−キシレンを4時間かけてゆっくり加えた。この混合物を室温で更に16時間撹拌した。この反応混合物を約69℃に加熱した後、32.8gのレゾルシノールを30分かけて加えた。この混合物を約65℃に4時間保持した。次に、これを500mLの水に加えた後、ODCBを共沸で留出させた。沈澱して来た固体を濾別することで、水で湿っている2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを120g得た。HPLC分析により、それはトリスレゾルシノール−トリアジンとビスレゾルシノール−モノクロロ−トリアジンで主に構成されているポリレゾルシノールを約7%含有することが分かった。
b.2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの単離
反応用フラスコに還流コンデンサ、ディーンスターク(Dean−Stark)装置、窒素入り口および機械的撹拌機を取り付けて、これに水を225mLおよび炭酸ナトリウムを11.25g加えた。次に、その結果として生じた溶液に粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、即ち実施例1aの手順で生じさせたビスアリール−モノレゾルシノール−トリアジン(約50%湿っており、ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を100g加えた。この混合物のpHは約10であった。その結果として得た混合物を還流にまで加熱した後、それを還流に2時間保持しながら残存するODCBを共沸混合物としてディーンスターク装置で集めた。加熱を止めた後、その混合物を約50から60℃で濾過した。そのフィルターケーキ(filter cake)を112.5mLの5%炭酸ナトリウム水溶液に続いて600mLの50℃水で2回洗浄した後、濾過することで2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(約50%湿っている)を97.5g得た。HPLC分析により、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの中に残存するポリレゾルシノール−トリアジンの量は検出不能な量であることが分かった。これにはまたODCBも入っていなかった。
その濾液をHPLCで分析した結果、それには2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンが全く入っていなかった。
実施例2
3%の炭酸ナトリウム水溶液を用いた処理で2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを単離
反応用フラスコに還流コンデンサ、ディーンスターク装置、窒素入り口および機械的撹拌機を取り付けて、これに3%の炭酸ナトリウム水溶液を112.5mLおよび実施例1aで得た粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を50g加えた。その結果として得た混合物を還流にまで加熱した後、それを還流に2時間保持しながら残存するODCBを共沸混合物としてディーンスターク装置で集めた。加熱を止めた後、その混合物を約80℃で濾過した。そのフィルターケーキを112.5mLの3%炭酸ナトリウム水溶液に続いて300mLの50℃水で洗浄した。このようにして得た47gの残留物をHPLCで分析した結果、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンのポリレゾルシノール不純物含有量はゼロであった。
a.ポリレゾルシノール−トリアジンの単離
前記濾液をHCl水溶液で酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。その有機層をHPLCで分析することにより、それには主にポリレゾルシノール−トリアジンが入っていて2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンはほとんど全く入っていないことが分かった。
実施例3
水酸化ナトリウム水溶液を用いた処理で2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを単離
反応用フラスコに還流コンデンサ、ディーンスターク装置、窒素入り口および機械的撹拌機を取り付けて、これに実施例1aの手順で生じさせた粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を50g加えた後、0.25%の水酸化ナトリウム水溶液を175mL加えた。その反応混合物を還流に加熱しながら残存するODCBを共沸混合物としてディーンスターク装置で集めた。0.25%の水酸化ナトリウム水溶液を更に175mL添加することでpHを約10に維持しながら還流を更に1時間継続した。加熱を止めた。その混合物を濾過し、そのフィルターケーキを最初に300mLの0.25%水酸化ナトリウム水溶液に続いて500mLの水で洗浄した。このようにして得た生成物(47g)をHPLCで分析した結果、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンに残存するポリレゾルシノール−トリアジンの量は検出不能な量であることが分かった。
実施例4
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンからレゾルシノールおよびポリレゾルシノール不純物を除去
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンが5gでレゾルシノールが250mgでポリレゾルシノール−トリアジン(AlClを用いて塩化シアヌルとレゾルシノールを反応させることでポリレゾルシノール−トリアジンを生じさせた)が200mgの混合物を50mLの5%炭酸ナトリウム水溶液と一緒にして加熱した。この混合物を還流に3時間加熱した。加熱を止めた後、その混合物を濾過し、そのフィルターケーキを最初に5%の炭酸ナトリウム水溶液に続いて水で洗浄した。このようにして得た4.6gの固体状生成物をHPLCで分析した結果、それは2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンであり、レゾルシノールもポリレゾルシノール−トリアジンも全く含有していないことが分かった。
実施例5
2%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンから塩化シアヌルを除去
フラスコに磁気撹拌機、窒素入り口および還流コンデンサを取り付けて、これに2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンが9gで塩化シアヌルが1gの混合物を入れ、これに5%の炭酸ナトリウム水溶液を60mL加えた。この混合物を還流に2時間加熱した。加熱を止め、その混合物を濾過し、そのフィルターケーキを最初に5%の炭酸ナトリウム水溶液に続いて水で洗浄した後、乾燥させることで2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを8.8g得た。この生成物をHPLCで分析した結果、これには塩化シアヌルが入っていなかった。
実施例6
2%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンからレゾルシノール、塩化シアヌルおよびポリレゾルシノール−トリアジンを除去
フラスコに磁気撹拌機、窒素入り口および還流コンデンサを取り付けて、これにポリレゾルシノール−トリアジンを含有する粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンが10gでレゾルシノールが1gで塩化シアヌルが1gの混合物を入れ、これに2%の水酸化ナトリウム水溶液を75mL加えた。この混合物を還流に1時間加熱した。この混合物のpHは約11であった。加熱を止め、その混合物を室温に冷却した後、濾過した。そのフィルターケーキを最初に50mLの2%水酸化ナトリウム水溶液に続いて50mLの水で3回洗浄した後、乾燥させることで2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを9.4g得たが、これにはHPLC分析で塩化シアヌルもレゾルシノールもポリレゾルシノール−トリアジン不純物も入っていなかった。
実施例7
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンおよびポリレゾルシノール−トリアジンの単離
a.ポリレゾルシノール−トリアジンを高濃度で含有する2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの調製
反応用フラスコに還流コンデンサ、窒素入り口および磁気撹拌機を取り付けて、これに塩化シアヌルを2g、クロロベンゼンを25mL、塩化アルミニウムを4.4gおよびm−キシレンを2.34g加えた。この反応混合物を室温で約40時間撹拌した。次に、これにレゾルシノールを3.6g加えた後、90℃に2時間加熱した。その反応混合物に水を用いたクエンチを受けさせ(quenched)た後、クロロベンゼンを共沸で除去した。沈澱して来た材料を濾過し、そのフィルターケーキを水で洗浄した後、乾燥させることで粗生成物を4.5g得た。HPLC分析により、その生成物混合物はポリレゾルシノールを全体で62%(トリスレゾルシノール−トリアジンが約53%でビスレゾルシノール−モノキシリル−トリアジンが9%)含有していて2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの含有量は34%のみであることが分かった。
b.2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの単離
反応用フラスコに、この上に示した実施例7aに示した混合物を1g入れて、これを30mLの5%炭酸ナトリウム水溶液と一緒にして2時間加熱した。この混合物のpHは約10であった。加熱を止め、その混合物を濾過し、そのフィルターケーキを最初に5%の炭酸ナトリウム水溶液に続いて水で洗浄した。単離した固体状生成物(300mg)は2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンであるとHPLCで識別し、これにはポリレゾルシノール−トリアジン不純物が入っていなかった。
c.ポリレゾルシノール−トリアジンの単離
この上に示したパート(b)で得た濾液を氷浴で冷却しながら塩酸水溶液で酸性にした。これを酢酸エチルで抽出した。その有機層を分離した後、HPLCで分析した結果、それに入っているのはポリレゾルシノール−トリアジンのみであり、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンは全く入っていなかった。
実施例8
ポリレゾルシノール−トリアジンとトリスキシリル−トリアジンの両方を除去することで2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを単離する方法:手順1
A.ポリレゾルシノール−トリアジンの除去
フラスコに磁気撹拌機、窒素入り口および還流コンデンサを取り付けて、これにWO 00/29392の手順で生じさせた粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(50%湿っていてポリレゾルシノール−トリアジンおよびトリスキシリル−トリアジンを不純物として含有)を10g入れ、これに5%の炭酸ナトリウム水溶液を50mL加えた。この混合物を還流に2時間加熱した。この混合物のpHは約10であった。加熱を止め、その混合物を濾過し、そのフィルターケーキを水で洗浄した後、乾燥させることで2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを得て、これをHPLCで分析した結果、これにはポリレゾルシノール−トリアジンが入っていなかったが、トリスキシリル−トリアジン不純物が11%入っていた。
B.トリスキシリル−トリアジンの除去
この上に示した実施例8aで得た水で湿っている2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを9.5g用い、これを60mLのヘプタンと一緒にして還流に1時間加熱した。この混合物を冷却し、濾過した後、そのフィルターケーキを追加的ヘプタンで洗浄した。このようにして得た4gの乾燥固体である生成物をHPLCにかけた結果、それはポリレゾルシノール−トリアジン不純物を含有しない2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンであることが分かり、それのトリスキシリル−トリアジン含有量は0.3%にまで低下していた。
実施例9
トリスレゾルシノール−トリアジンとトリスキシリル−トリアジンの両方を除去することで2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを単離する方法:手順2
A.トリスキシリル−トリアジンの除去
WO 00/29392の手順で生じさせた粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(50%湿っていて不純物としてトリスキシリル−トリアジンを10%およびポリレゾルシノール−トリアジンを4%含有)が10gでヘプタンが70mLの混合物を還流に1時間加熱した。この混合物を冷却し、濾過し、そのフィルターケーキを追加的ヘプタンで洗浄した後、乾燥させることで2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを4.5g得て、これをHPLCで分析した結果、残存するトリスキシリル−トリアジンは0.9%のみであったが、ポリレゾルシノール−トリアジン不純物の濃度は変化しないままであった。
B.ポリレゾルシノール−トリアジンの除去
フラスコに磁気撹拌機、窒素入り口および還流コンデンサを取り付けて、これに実施例9Aで得て乾燥させた2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を4.5g入れ、これに5%の炭酸ナトリウム水溶液を25mL加えた。この混合物を還流に1時間加熱した。この混合物のpHは約10であった。加熱を止め、その混合物を濾過し、そのフィルターケーキを水で洗浄した後、乾燥させることで、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを4g得て、これをHPLCで分析した結果、これはポリレゾルシノール−トリアジンを含有していなかった。
実施例10
トリスキシリル−トリアジンを除去することで2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを単離する方法
WO 00/29392の手順で生じさせた粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(約40%湿っており、これはポリレゾルシノール−トリアジンを除去する目的で3%の炭酸ナトリウム水溶液を用いた処理を受けさせておいたものである)が20gでトルエンが20mLでヘプタンが80mLの混合物を還流に1時間加熱した。加熱を止めて、その混合物を30℃に冷却した。この混合物を濾過し、そのフィルターケーキをトルエンが20mLでヘプタンが80mLの混合物で洗浄した後、乾燥させることで、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを11.7g得て、これをHPLCで分析した結果、これはトリスキシリル−トリアジン不純物を含有していなかった。
実施例11
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンからp−クロロフェノール不純物を除去
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンが5gでp−クロロフェノールが1gの混合物に5%の炭酸ナトリウム水溶液を50mL加えた。この混合物を還流に3時間加熱した。加熱を止め、その混合物を濾過し、そのフィルターケーキを最初に5%の炭酸ナトリウム水溶液そして次に水で洗浄した。この固体状生成物(4.9g)のHPLCは、それが2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンであることを示しており、残存するp−クロロフェノールの量は検出不能な量であった。
実施例12
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの調製
フラスコに還流コンデンサ、窒素入り口および機械的撹拌機を取り付けて、これに塩化シアヌルを50g、ODCBを191mLおよび塩化アルミニウムを108.4g加えた。この混合物を氷浴で5℃に冷却した後、6.5gの濃HClを20分かけて加えた。この混合物を室温に温めて2時間撹拌した。これを冷却して5℃に戻した後、温度を21℃にまで上昇させながら54.7gのo−キシレンを3時間かけてゆっくり加えた。この混合物を室温で更に16時間撹拌した。この反応混合物を約63℃に加熱した後、34gのレゾルシノールを約30分かけて加えた。この混合物を約75℃に3時間保持した。次に、これを500mLの水に加えた後、ODCBを共沸で留出させた。沈澱して来た固体を濾別した後、水で洗浄した。この材料を真空オーブンに入れて乾燥させることで粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを96g得た。HPLC分析により、それはポリレゾルシノール−トリアジンを約5%とトリス−o−キシリル−トリアジンを10.7%含有することが分かった。
実施例13
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの単離:手順1
A.ポリレゾルシノール−トリアジンの除去
フラスコに磁気撹拌機、窒素入り口および還流コンデンサを取り付けて、これに粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を5gおよび3%の炭酸ナトリウム水溶液を30mL加えた。この混合物を還流に2時間加熱した。この混合物のpHは約10であった。加熱を止め、その混合物を濾過し、そのフィルターケーキを水で洗浄することで2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを得て、これをHPLCで分析した結果、これにはポリレゾルシノール−トリアジンが入っていなかったが、トリスキシリル−トリアジン不純物が11%入っていた。
B.トリス−o−キシリル−トリアジンの除去
フラスコにディーンスターク装置、窒素入り口および磁気撹拌棒を取り付けて、これに実施例13Aに示した湿っているフィルターケーキ[2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを含有]を11.4g入れて、これを40mLのトルエンと一緒にして還流にまで加熱した。水を共沸で除去した。2時間後に加熱を止めた。この混合物を冷却し、濾過した後、そのフィルターケーキを追加的トルエンで洗浄することで生成物を3.9g得た。このようにして得た固体状生成物のHPLCは、それが2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンであることを示しており、これにはポリレゾルシノール不純物が入っておらず、これのトリス−o−キシリル−トリアジン含有量は0.3%にまで低下していた。
実施例14
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの単離:手順2
A.トリス−o−キシリル−トリアジンの除去
フラスコに窒素入り口および磁気撹拌棒を取り付けて、これに実施例13Aに示した手順で生じさせた粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンが5gの混合物を入れて、これを30mLのトルエンと一緒にして還流にまで加熱した。2時間後に加熱を止めた。この混合物を冷却し、濾過し、そのフィルターケーキを追加的トルエンで洗浄することで生成物を4.1g得た。このようにして得た固体状生成物のHPLCは、それが2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンであることを示しており、これはポリレゾルシノール不純物を3.9%含有していたが、トリス−o−キシリル−トリアジンの含有量は1.6%にまで低下していた。
B.ポリレゾルシノール−トリアジンの除去
フラスコに磁気撹拌機、窒素入り口および還流コンデンサを取り付けて、これにこの上に示した2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を4.1gおよび3%の炭酸ナトリウム水溶液を30mL加えた。この混合物を還流に2時間加熱した。この混合物のpHは約10であった。加熱を止め、その混合物を濾過し、そのフィルターケーキを3%の炭酸ナトリウム水溶液に続いて水で洗浄することで、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを3.8g得て、これをHPLCで分析した結果、これはポリレゾルシノール−トリアジンを含有しておらず、かつトリス−o−キシリル−トリアジン不純物の含有量は1.7%であった。
実施例15
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの溶液を炭酸カリウム水溶液で処理することでそれを単離
フラスコに還流コンデンサ、窒素入り口および磁気撹拌機を取り付けて、これに酢酸エチルを50mLおよび粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を5g入れて室温で撹拌することで溶液を生じさせた。次に、これに5%の炭酸カリウム水溶液を25mL加えた後、その内容物を室温で10分間撹拌した。次に、その有機層を分離し、水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。次に、溶媒を減圧下で除去することで、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを4.7g得て、これをHPLCで分析した結果、ポリレゾルシノール−トリアジン不純物の含有量はゼロであった。
実施例16
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの溶液をトリエチルアミン水溶液で処理することでそれを単離
フラスコに酢酸エチルを50mL入れて、これに2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を5g溶解させた。これに5%のトリエチルアミン水溶液を15mL加えた。この混合物を室温で10分間撹拌した。その有機層を分離し、水で2回洗浄し、無水NaSOで乾燥させた後、溶媒を減圧下で除去することで、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを4.6g得て、これをHPLCで分析した結果、これはポリレゾルシノール−トリアジン不純物を含有していなかった。
実施例17
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンのナトリウム形態をトリエチルアミン水溶液で処理することでそれを単離
フラスコに2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を5gおよび5%のトリエチルアミン水溶液を25mL加えた。この混合物を80℃に1時間加熱した。この混合物のpHは約10であった。加熱を止めて、その混合物を室温に冷却した。次に、これを濾過し、そのフィルターケーキを最初に5%のトリエチルアミン水溶液そして次に水で洗浄した後、乾燥させることで、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを4.7g得て、これをHPLCで分析した結果、これはポリレゾルシノール−トリアジン不純物を含有していなかった。
実施例18
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの固体状混合物をトリエチルアミン水溶液で処理することでそれを単離
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)が5gで5%のトリエチルアミン水溶液が25mLの混合物。この混合物を80℃に1時間加熱した。これを室温に冷却し、濾過し、そのフィルターケーキを最初に15mLの5%トリエチルアミン水溶液に続いて15mLの水洗浄液で3回洗浄した。濾過で得た生成物(4.7g)をHPLCで分析した結果、これは2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(3,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを含有しており、ポリレゾルシノール−トリアジンは全く検出されなかった。
実施例19
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの固体混合物をトリエチルアミンの水性メタノール溶液で処理することでそれを単離
フラスコに2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を5gおよび水性メタノール(1:1)の中で調製した5%のトリエチルアミン溶液を25mL加えた。この混合物を60℃に1時間加熱した。これを室温に冷却し、濾過し、そのフィルターケーキを最初に15mLの5%トリエチルアミン水性メタノール溶液そして次に15mLの水洗浄液で3回洗浄した。濾過で得た生成物(4.6g)をHPLCで分析した結果、これは2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを含有しており、ポリレゾルシノール−トリアジンは全く検出されなかった。
実施例20
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの固体混合物をトリエチルアミンのメタノール溶液で処理することでそれを単離
フラスコに2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を5gおよびメタノール中5%のトリエチルアミンを25mL加えた。この混合物を60℃に1時間加熱した。これを室温に冷却し、濾過し、そのフィルターケーキを最初に15mLの5%トリエチルアミンメタノール溶液そして次に15mLのメタノール洗浄液で2回洗浄した。濾過で得た生成物(4.2g)をHPLCで分析した結果、これは2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを含有しており、ポリレゾルシノール−トリアジンは全く検出されなかった。
実施例21
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(エチルフェニル)−1,3,5−トリアジンの溶液を炭酸ナトリウム水溶液で処理することでそれを単離
フラスコに還流コンデンサ、窒素入り口および磁気撹拌機を取り付けて、これに酢酸エチルを50mLおよびWO 00/29392に示されている手順で生じさせた粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(エチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を5g加えて室温で撹拌することで溶液を生じさせた。次に、これに5%の炭酸ナトリウム水溶液を25mL加えた後、その内容物を室温で10分間撹拌した。次に、有機層を分離し、水で2回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。次に、溶媒を減圧下で除去することで、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(エチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを4.6g得て、これをHPLCで分析した結果、これのポリレゾルシノール−トリアジン不純物含有量はゼロであった。
実施例22
炭酸ナトリウム水溶液を用いた処理で2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(メチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを単離
フラスコに還流コンデンサ、窒素入り口および機械的撹拌機を取り付けて、これに5%の炭酸ナトリウム水溶液を30mLおよびWO 00/29392に示されている手順で生じさせた粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を5g加えた。その結果として得た混合物を還流にまで加熱して、それを還流に1時間保持した。この混合物のpHは約10であった。加熱を止めて、その混合物を室温に冷却した。次に、これを濾過し、そのフィルターケーキを15mLの5%炭酸ナトリウム水溶液に続いて20mLの水洗浄液で3回洗浄した。このようにして得た濾過生成物(4.7g)をHPLCで分析した結果、ポリレゾルシノール−トリアジン不純物を含有しない2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(メチルフェニル)−1,3,5−トリアジンであった。
実施例23
炭酸ナトリウム水溶液を用いた処理で2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビスフェニル−1,3,5−トリアジンを単離
フラスコに還流コンデンサ、窒素入り口および機械的撹拌機を取り付けて、これに5%の炭酸ナトリウム水溶液を10mLおよびWO 00/29392に示されている手順で生じさせた粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビスフェニル−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を2g加えた。その結果として得た混合物を還流にまで加熱して、それを還流に1時間保持した。加熱を止めて、その混合物を室温に冷却した。次に、これを濾過し、そのフィルターケーキを5mLの5%炭酸ナトリウム水溶液に続いて10mLの水洗浄液で3回洗浄した。このようにして得た濾過生成物(1.8g)をHPLCで分析した結果、ポリレゾルシノール−トリアジン不純物を含有しない2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビスフェニル−1,3,5−トリアジンであった。
実施例24
炭酸ナトリウム水溶液を用いた処理で2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(クロロフェニル)−1,3,5−トリアジンを単離
フラスコに還流コンデンサ、窒素入り口および機械的撹拌機を取り付けて、これに5%の炭酸ナトリウム水溶液を30mLおよびWO 00/29392に示されている手順で生じさせた粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(クロロフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を5g加えた。その結果として得た混合物を還流にまで加熱して、それを還流に1時間保持した。加熱を止めて、その混合物を室温に冷却した。次に、これを濾過し、そのフィルターケーキを15mLの5%炭酸ナトリウム水溶液に続いて20mLの水洗浄液で3回洗浄した。このようにして得た濾過生成物(4.6g)をHPLCで分析した結果、ポリレゾルシノール−トリアジン不純物を含有しない2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(クロロフェニル)−1,3,5−トリアジンであった。
実施例25
メタノールを用いた処理でポリレゾルシノール−トリアジンを除去することで2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンを単離
フラスコに還流コンデンサ、窒素入り口および機械的もしくは磁気撹拌機を取り付けて、これにWO 00/29392に示されている手順で生じさせた粗2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ポリレゾルシノール−トリアジンを不純物として含有)を6gおよびメタノールを60mL加えた。その混合物を還流に1時間加熱した。加熱を止めて、その混合物を室温に冷却した。次に、これを濾過し、そのフィルターケーキを25mLのメタノールで洗浄した。濾過で得た材料(5.3g)はポリレゾルシノール−トリアジンを全く含有しない2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジンであるとHPLCで識別した。

Claims (17)

  1. 式1
    [式中、Ar1およびAr2は、同一もしくは異なり、式2
    で表される化合物の基であり、R1は水素であり、R2、R3、R4およびR5は、同一もしくは異なり、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシル、置換もしくは未置換のビフェニレン、置換もしくは未置換のナフタレン、OR、NRR’、CONRR’、OCOR、CN、SR、SO2Rであり、
    そして場合により、R3とR4またはR4とR5のいずれかが一緒になって飽和もしくは不飽和の縮合炭素環式環の一部であってもよく、各R、R’、R6、R7、R8、R9およびR10は、同一もしくは異なり、各々、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシル、置換もしくは未置換のビフェニレン、置換もしくは未置換のナフタレンであり、そして場合により、R6とR7、R7とR8、R8とR9またはR9とR10のいずれかが一緒になって場合により環中にO、NまたはS原子を含有していてもよい飽和もしくは不飽和の縮合炭素環式環の一部であってもよく、R6、R7、R8、R9およびR10は、炭素数が1から24のアルコキシであってもよく、そしてYは、直接結合、O、NR”またはSであり、ここで、R”は、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシルである]
    で表される化合物の単離方法であって、前記式1で表される化合物とポリフェノリック−トリアジン化合物を含有する生成物混合物を塩基と接触させて単離用ブレンド物を生じさせ、そして該単離用ブレンド物を濾過することにより式1の化合物を単離させる方法。
  2. 前記塩基が無機塩基である請求項1記載の方法。
  3. 前記塩基が有機塩基である請求項1記載の方法。
  4. 前記生成物混合物が固体形態である請求項1記載の方法。
  5. 前記接触段階の温度が10℃から還流温度の範囲である請求項1記載の方法。
  6. 前記塩基を少なくとも1種の1番目の溶媒に溶解させそして/または前記生成物混合物を少なくとも1種の2番目の溶媒に溶解させる請求項1記載の方法。
  7. 前記接触段階のpHが7から14の範囲である請求項1記載の方法。
  8. 濾過段階に由来する濾液を酸と接触させてポリフェノリック−トリアジン化合物を単離する段階も更に含んで成る請求項4記載の方法。
  9. 前記塩基を少なくとも1種の1番目の溶媒に溶解させそして前記生成物混合物を少なくとも1種の2番目の溶媒に溶解させるが、前記2番目の溶媒が前記1番目の溶媒に実質的に混和せず、そして個々別々の少なくとも2層を生じさせる請求項記載の方法。
  10. 式1
    [式中、Ar1およびAr2は、同一もしくは異なり、式2
    で表される化合物の基であり、R1は水素であり、R2、R3、R4およびR5は、同一もしくは異なり、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシル、置換もしくは未置換のビフェニレン、置換もしくは未置換のナフタレン、OR、NRR’、CONRR’、OCOR、CN、SR、SO2Rであり、
    そして場合により、R3とR4またはR4とR5のいずれかが一緒になって飽和もしくは不飽和の縮合炭素環式環の一部であってもよく、各R、R’、R6、R7、R8、R9およびR10は、同一もしくは異なり、各々、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシル、置換もしくは未置換のビフェニレン、置換もしくは未置換のナフタレンであり、そして場合により、R6とR7、R7とR8、R8とR9またはR9とR10のいずれかが一緒になって場合により環中にO、NまたはS原子を含有していてもよい飽和もしくは不飽和の縮合炭素環式環の一部であってもよく、R6、R7、R8、R9およびR10は、炭素数が1から24のアルコキシであってもよく、そしてYは、直接結合、O、NR”またはSであり、ここで、R”は、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシルである]
    で表される化合物の単離方法であって、前記式1で表される化合物とポリフェノリック−トリアジン化合物を含有する生成物混合物を、少くとも一個のヒドロキシル基を有する、C1〜C20の直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和、環状もしくは非環状、芳香族もしくは非芳香族の炭素化合物から選択されるアルコール、と接触させて単離用ブレンド物を生じさせ、前記単離用ブレンド物を40℃から200℃の温度に10分から10時間加熱し、そして該単離用ブレンド物を濾過することにより式1の化合物を単離させる方法。
  11. 前記生成物混合物が固体形態である請求項10記載の方法。
  12. 前記アルコールの量が式1で表される化合物1部当たり1から20部である請求項10記載の方法。
  13. 式1
    [式中、Ar1およびAr2は、同一もしくは異なり、式2
    で表される化合物の基であり、R1は水素であり、R2、R3、R4およびR5は、同一もしくは異なり、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシル、置換もしくは未置換のビフェニレン、置換もしくは未置換のナフタレン、OR、NRR’、CONRR’、OCOR、CN、SR、SO2Rであり、
    そして場合により、R3とR4またはR4とR5のいずれかが一緒になって飽和もしくは不飽和の縮合炭素環式環の一部であってもよく、各R、R’、R6、R7、R8、R9およびR10は、同一もしくは異なり、各々、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシル、置換もしくは未置換のビフェニレン、置換もしくは未置換のナフタレンであり、そして場合により、R6とR7、R7とR8、R8とR9またはR9とR10のいずれかが一緒になって場合により環中にO、NまたはS原子を含有していてもよい飽和もしくは不飽和の縮合炭素環式環の一部であってもよく、R6、R7、R8、R9およびR10は、炭素数が1から24のアルコキシであってもよく、そしてYは、直接結合、O、NR”またはSであり、ここで、R”は、水素、炭素原子数が1から24のアルキル、炭素原子数が1から24のハロアルキル、炭素原子数が6から24のアリール、炭素原子数が2から24のアルケニル、炭素原子数が1から24のアシル、炭素原子数が1から24のシクロアルキル、炭素原子数が5から24のシクロアシル、炭素原子数が7から24のアラルキル、または炭素原子数が6から24のアラシルである]
    で表される化合物の単離方法であって、前記式1で表される化合物とポリフェノリック−トリアジン化合物を含有する生成物混合物を塩基、及びi)少くとも1個のヒドロキシル基を有する、C1〜C20の直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和、環状もしくは非環状、芳香族もしくは非芳香族の炭素化合物から選択されるアルコール、又はii)炭化水素溶媒、と接触させて単離用ブレンド物を生成させ、
    該単離用ブレンド物を10℃から単離用ブレンド物の還流温度の範囲の温度で加熱し、そして
    該単離用ブレンド物を濾過して式1で表される化合物を単離する段階を含んでなる方法。
  14. 該生成物混合物が塩素及び炭化水素溶媒と接触する請求項13の方法。
  15. 該炭化水素溶媒又はアルコールが、式1で表される化合物1部当り1〜20部である請求項13の方法。
  16. 塩素が無機塩基である請求項13の方法。
  17. 塩基が有機塩基である請求項13の方法。
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