JP4835959B2 - 回転電機制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両を駆動する回転電機を駆動制御する回転電機制御装置に関する。
永久磁石を利用するモータでは、回転磁界を作り出すコイルに電流を流さない場合でも永久磁石による磁束が残存し、永久磁石とコイルの鉄心との間にトルクリップルが生じる。特開2003−88159号公報(特許文献1)には、トルクリップルがモータの電気角の整数倍であることに着目して、モータ電気角の整数倍の任意の周波数、任意の振幅、任意の位相の正弦波をトルクリップル補正量としてトルク指令に加算して、変動を抑える技術が開示されている。
特開2003−88159号公報
トルクリップルは、理論的には永久磁石の極数と鉄心の突極数とに関係する高調波成分を有した脈動として現れるので、特許文献1に示された技術によりトルクリップルを抑制することが可能である。ところで、モータの一種である同期モータでは、永久磁石の磁界により形成される鎖交磁束とコイルに流れる電流との積によって生じるマグネットトルクに加えて、自己インダクタンスの位置による磁気エネルギーの変化によって生じるリラクタンストルクも活用される。但し、自己インダクタンスは変動する値である。例えば、出力トルクや回転数に応じてコイル電流が増加して磁気飽和が発生した場合に自己インダクタンスは変動する。また、モータのロータの回転角度によって、磁気抵抗が変化することによっても、自己インダクタンスは変動する。これも、トルクリップルに高次高調波成分が重畳される一要因となる。従って、トルクリップル補正量は、モータの回転状態などに応じて適切に設定されるべきであり、整合性が悪ければ、トルクリップルの抑制効果は限定的となる。特許文献1には、トルクリップル補正量としての正弦波を自由に設定できることが記載されているものの、具体的な決定方法については示唆もされておらず、良好なトルクリップル抑制効果を求める上で、さらなる技術が求められる。
但し、自己インダクタンスの変動が非線形であることや、一般的なモータ制御に用いられるPWM制御の分解能を考慮すれば、発生するトルクリップル対して厳密な補正量を求めてトルクリップルを抑制することは現実的ではない。このため、回転電機としてのモータを制御する回転電機制御装置の構成規模をいたずらに大きくすることなく、また、演算負荷を大きく増大させることもなく、回転電機の回転状態などに応じて適切なトルクリップル補正量を得ることが必要である。
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたもので、簡単な構成で、回転電機の回転状態に応じて適切にトルクリップルを抑制することが可能な回転電機制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る回転電機制御装置の特徴構成は、
車両を駆動する回転電機を駆動制御する回転電機制御装置であって、
前記回転電機の出力トルクの正負を判定する正負判定部と、
前記回転電機の磁極位置に対する、前記回転電機のトルクリップルを低減するための正弦波状のリップル補正波の位相差を、前記出力トルクの正負に応じて補正パラメータとして設定する補正パラメータ設定部と、
前記補正パラメータに基づいて、前記リップル補正波を生成する補正波生成部を備え、
前記リップル補正波を用いて前記回転電機を駆動制御する点にある。
特許文献1を参照して上述したように、トルクリップルに応じた正弦波をトルクリップル補正量としてトルク指令に加算することによって、トルクリップルを抑制することが可能である。但し、高い抑制効果を得ようとすれば、トルクリップル補正量は、上述したように、回転電機の回転状態に応じて設定されることが要求される。発明者らは、回転電機が車両の駆動源として用いられる場合、車両の前進と後進とで発生するトルクリップルが異なることを発見した。例えば、回転電機を車体に支持する支持部のマウントゴムの特性のバラツキや、回転電機から車輪までの駆動伝達系の構造に起因して、異なる特性のトルクリップルを生じる場合がある。本特徴構成のように、出力トルクの正負に応じて異なる位相のリップル補正波を生成すれば、発生するトルクリップルに応じた適切なリップル補正波を得ることができる。リップル補正波を用いて回転電機を駆動制御することで、トルクリップルが良好に抑制される。このように、本特徴構成によれば、回転電機の回転状態に応じて適切にトルクリップルを抑制することが可能な回転電機制御装置を提供することが可能となる。尚、出力トルクは、回転電機が実際に出力しているトルク、電流値などに基づいて推測されるトルク、上位のシステムから与えられる要求トルク等を含むものである。
また、本発明に係る回転電機制御装置は、少なくともアクセルペダルの操作量に基づいて前記回転電機の要求トルクを決定する要求トルク設定部を備え、前記要求トルクに前記リップル補正波を重畳した目標トルクに基づいて前記回転電機を駆動制御すると設定すると好適である。
トルクリップル補正波を回転電機の要求トルクに重畳した目標トルクに基づいて回転電機を制御するので、回転電機のトルクをドライバーの要求に通りに制御しながら、適切にトルクリップルを抑制することができる。
また、本発明に係る回転電機制御装置の前記補正パラメータ設定部は、前記要求トルクの正負に応じて、更に、前記リップル補正波の振幅を設定すると好適である。
トルクリップルは正弦波成分を有しており、その成分には位相の他に振幅も存在する。振幅は、文字通り振動の大きさに関連するので、リップル補正波に適切な振幅が設定されることによって、回転電機のトルクリップルの大きさを適切に減衰させることができる。本構成のように、出力トルクの正負に応じて、さらにリップル補正波の振幅が設定されると、発生するトルクリップルに対して、より高い抑制効果が得られる。
また、本発明に係る回転電機制御装置の前記補正パラメータ設定部は、前記回転電機の回転速度に応じて前記リップル補正波の振幅を設定すると好適である。
トルクリップルが車両の搭乗者に与える不快感は、車両の速度、つまり回転電機の回転速度と関係がある。従って、回転電機の回転速度に応じて前記リップル補正波の振幅が設定されると、リップル補正波の重畳により、回転電機の効率を低下させる可能性を抑制し、回転電機の効率を向上させることができる。つまり、リップルトルクの低減と、回転電機の効率の低下の抑制とを両立させることができる。
また、本発明に係る回転電機制御装置の前記補正パラメータ設定部は、制限開始速度を超えて、当該制限開始速度より大きい値に設定された制限速度に達するまで、前記回転速度が上がるに従って前記リップル補正波の振幅が小さくなり、前記制限速度において前記リップル補正波の振幅がゼロとなるように前記リップル補正波の振幅を制限し、前記回転電機の回転速度が前記制限速度以上の時、前記リップル補正波の振幅をゼロに制限すると好適である。
車両の搭乗者は、車両の速度が低いとき、つまり、回転電機の回転速度が遅い時の方が、トルクリップルに起因する不快感を覚え易い。従って、回転電機の回転速度が遅いときにリップル補正波の振幅を大きくし、回転速度が上がるに従って、振幅を小さくすると、トルクリップルの発生による不快感を抑制すると共に、回転電機を高い効率で使用することができる。回転電機の回転速度が制限速度以上の高回転となると、トルクリップルに起因する不快感が問題にならなくなる。従って、この高回転域においては、リップル補正波を事実上加えないように、振幅をゼロとすると、回転電機を高い効率で利用することができる。また、制限開始速度から制限速度へと回転速度が上昇するに従って、リップル補正波の振幅を小さくするので、トルクリップルの補正量が急変することがなく、搭乗者に違和感を覚えさせることもない。
本発明の回転電機制御装置を含む車両のシステム構成の一例を模式的に示すブロック図 本発明の回転電機制御装置の構成の一例を模式的に示すブロック図 トルクリップルの高調波成分及びリップル補正波の関係を模式的に示す波形図 正トルク時のトルクリップルの位相及び振幅の特性を示すグラフ 負トルク時のトルクリップルの位相及び振幅の特性を示すグラフ リップル補正波を生成する手順の一例を示すフローチャート 正トルク時のリップル補正波を模式的に示す波形図 負トルク時のリップル補正波を模式的に示す波形図 リップル補正波の振幅を制限する速度係数の特性図 リップル補正波の振幅を制限するトルク係数の特性図
以下、本発明に係る回転電機制御装置の実施形態を、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両の駆動源となるモータ(回転電機)を制御する制御装置を例として、図面に基づいて説明する。図1は、そのようなモータMの制御装置(回転電機制御装置)100を含む車両のシステム構成の一例を模式的に示すブロック図である。モータMは、インバータ57を介して不図示のバッテリや、バッテリの出力電圧を昇圧する不図示のコンバータなどに電気的に接続され、電力の供給を受けて駆動力を発生する。インバータ57は、複数のスイッチング素子を有して構成される。スイッチング素子には、IGBT(insulated gate bipolar transistor)やMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)を適用すると好適である。以下、スイッチング素子としてIGBTを用いる場合を例として説明する。
インバータ57は、よく知られているように3相のブリッジ回路により構成される。インバータ57の入力プラス側と入力マイナス側との間に2つのIGBTが直列に接続され、この直列回路が3回線並列接続される。つまり、モータMのu相、v相、w相に対応するステータコイルMu、Mv、Mwのそれぞれに一組の直列回路が対応したブリッジ回路が構成される。各相の上段側のIGBTのコレクタはインバータ57の入力プラス側に接続され、エミッタは各相の下段側のIGBTのコレクタに接続される。また、各相の下段側のIGBTのエミッタは、インバータ57の入力マイナス側(例えば、グラウンド)に接続される。対となる各相のIGBTによる直列回路の中間点、つまり、IGBTの接続点は、モータMのステータコイルMu、Mv、Mwにそれぞれ接続される。
尚、IGBTには、それぞれフライホイールダイオード(回生ダイオード)が並列に接続される。フライホイールダイオードは、カソード端子がIGBTのコレクタ端子に接続され、アノード端子がIGBTのエミッタ端子に接続される形で、IGBTに対して並列に接続される。各IGBTのゲートは、ドライバ回路55を介してECU(electronic control unit)50に接続されており、それぞれ個別にスイッチング制御される。本実施形態では、他のECUと区別するために、ECU50をTCU(trans-axle control unit)50と称する。
TCU50は、マイクロコンピュータなどの論理回路を中核として構成される。本実施形態では、TCU50は、マイクロコンピュータであるCPU(central processing unit)51と、インターフェース回路52と、その他の周辺回路等とを有して構成される。インターフェース回路51は、EMI(electro-magnetic interference)対策部品やバッファ回路などにより構成される。CPU51は、本発明の回転電機制御装置に相当する制御装置100を構成する。高電圧をスイッチングするIGBTやMOSFETのゲートに入力される駆動信号は、マイクロコンピュータなどの一般的な電子回路の駆動電圧よりも高い電圧を必要とするため、ドライバ回路55を介して昇圧された後、インバータ57に入力される。
CPU51は、少なくとも、CPUコア11と、プログラムメモリ12と、パラメータメモリ13と、ワークメモリ14と、通信制御部15と、A/Dコンバータ16と、タイマ17と、ポート18とを有して構成される。CPUコア11は、CPU51の中核であり、命令レジスタや命令デコーダ、種々の演算の実行主体となるALU(arithmetic logic unit)、フラグレジスタ、汎用レジスタ、割り込みコントローラなどを有して構成される。プログラムメモリ12は、モータ制御プログラム(回転電機制御プログラム)が格納された不揮発性のメモリである。パラメータメモリ13は、プログラムの実行の際に参照される種々のパラメータが格納された不揮発性のメモリである。パラメータメモリ13は、プログラムメモリ12と区別することなく構築されてもよい。プログラムメモリ12やパラメータメモリ13は、例えばフラッシュメモリなどによって構成されると好適である。ワークメモリ14は、プログラム実行中の一時データを一時記憶するメモリである。ワークメモリ14は、揮発性で問題なく、高速にデータの読み書きが可能なDRAM(dynamic RAM)やSRAM(static RAM)により構成される。
通信制御部15は、車両内の他のシステムとの通信を制御する。本実施形態では、車両内のCAN(controller area network)80を介して、走行制御システム60やその他のシステム、センサ等との通信を制御する。A/Dコンバータ16は、アナログの電気信号をデジタルデータに変換する。本実施形態では、モータMの各ステータコイルMu,Mv,Mwに流れるモータ電流Iu,Iv,Iwの検出結果を電流センサ58から受け取り、デジタル値に変換する。尚、u相、v相、w相の3相は平衡しており、その瞬時値はゼロであるので、2相分のみの電流を検出し、残る1相はCPU51において演算により求めてもよい。本実施形態では、3相の全てが検出される場合を例示している。また、本例では、A/Dコンバータ16が3つのアナログ入力を有しているように図示しているが、これは3相の電流を計測していることを明示するためのものであって、必ずしも3つの入力を有する必要はない。例えば、インターフェース回路52にマルチプレクサを備えて、時分割により1つのアナログ入力からアナログの電流値を取得してもよい。
タイマ17は、CPU51のクロック周期を最小分解能として時間を計測する。例えば、タイマ17は、プログラムの実行周期を監視し、CPUコア11の割り込みコントローラに通知する。また、タイマ17は、IGBTを駆動するゲート駆動信号(pu,nu,pv,nv,pw,nw)の有効時間を計測して、当該ゲート駆動信号を生成する。
ポート18は、インバータ57のIGBTのゲート駆動信号などをCPU51の端子を介して出力したり、CPU51に入力される回転検出センサ59からの回転検出信号Rを受け取ったりする端子制御部である。回転検出センサ59は、モータMの近傍に設置されてモータMのロータの回転位置や回転速度を検出センサであり、例えば、レゾルバなどを用いて構成される。
上述したように、CPU51は車内ネットワークであるCAN80を介して種々のシステムやセンサと通信可能に接続されている。CPU51は、走行制御システム60の他、ブレーキシステム61やパワーステアリングシステム63と接続される。これら各システムは、モータMの制御装置100と同様にCPUなどの電子回路を中核として構成され、TCU50と同様に周辺回路と共にECU(electronic control unit)として構成される。
ブレーキシステム61は、ドライバーにより操作されるブレーキペダルの操作量をブレーキセンサ72により検出して、アクチュエータ71を介して車両に制動力を付加してブレーキ力を増強させるブレーキアシストなどを有した電動ブレーキシステムである。パワーステアリングシステム63は、例えば、ドライバーにより操作されるステアリングホイールの操作量をステアリングセンサ74により検出してアクチュエータ73によりアシストトルクを付加する電動パワーステアリング(EPS : electric power steering)システムである。
車輪速センサ75は、車両の車輪の回転量や単位時間当たりの回転数を検出するセンサである。ブレーキシステム61が、ブレーキのロックを抑制するABS(anti lock braking system)や、コーナリング時の車両の横滑りを抑制する横滑り防止装置(ESC : electronic stability control)である場合、CAN80を介して受け取った車輪速センサ75の検出結果に基づいて各種制御が実行される。例えば、左右の車輪の回転差などからブレーキのロックや、車輪の空回り、横滑りの兆候などが判定され、判定結果に応じた制御が実行される。従って、車輪速センサ75は、ブレーキシステム61に備えられている場合もある。
アクセルセンサ76は、ドライバーによるアクセルペダルの操作量を検出するセンサである。シフトレバーセンサ77は、シフトレバーの位置を検出するセンサ又はスイッチである。走行制御システム60は、ブレーキセンサ72、アクセルセンサ76、シフトレバーセンサ77、車輪速センサ75などによる検出結果に基づいて、モータMの要求トルクTrを演算する。例えば、シフトレバーセンサ77によりシフトレバーが「ドライブ」に設定されている状態でアクセルペダルが踏み込まれていれば、走行制御システム60は、正の値の要求トルクTr(出力トルク)を演算する。一方、ブレーキペダルが踏み込まれているとき、あるいは、シフトレバーセンサ77によりシフトレバーが「リバース」に設定されている状態でアクセルペダルが踏み込まれているとき、走行制御システム60は、負の値の要求トルクTrを演算する。この要求トルクTrは、CAN80を介してCPU51に伝達され、CPU51の通信制御部15によって受信される。走行制御システム60は、少なくともアクセルペダルの操作量に基づいてモータMの要求トルクTrを決定する要求トルク設定部として機能する。
本実施形態において、モータMの制御装置100は、CPU51を中核として構成される。つまり、CPUコア11を主として、ワークメモリ14やタイマ17なども含むハードウェアと、プログラムメモリ12やパラメータメモリ13に格納されたプログラムやパラメータなどのソフトウェアとの協働により、制御装置100が構成される。但し、制御装置100の実施態様は、このようなハードウェアとソフトウェアとの協働に限定されるものではなく、ASIC(application specific integrated circuit)などを利用してハードウェアのみで構成されてもよい。
モータMの制御装置100の機能的な構成の一例を模式的に示した図2のブロック図に示された各機能部は、当然ながら、ハードウェアのみによって構成されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの協働によって構成されてもよい。各機能部は、その実施態様に拘わらず、その機能が実現されれば問題はない。図2に示すように、制御装置100は、トルク制御部10と、電流制御部20と、電圧制御部30と、回転状態演算部40とを有して構成される。
交流モータを制御する方法として、ベクトル制御(field oriented control : FOC)と呼ばれる制御方法が知られている。ベクトル制御では、交流モータの3相各相のステータコイルに流れるコイル電流を、回転子に配置された永久磁石が発生する磁界の方向であるd軸と、d軸に直交するq軸とのベクトル成分に座標変換してフィードバック制御を行う。本例においても、このベクトル制御を採用している。
ベクトル制御における座標変換に際しては、モータMの回転状態をリアルタイムで知る必要がある。従って、図1に示すように、モータMの近傍にレゾルバなどの回転検出センサ59が備えられる。その検出結果は、上述したように、CPU51のポート18を介して、CPUコア11内のレジスタやワークメモリ14に伝達される。制御装置100に設けられた回転状態演算部40は、回転検出センサ59の検出結果Rに基づいて、ロータ位置(電気角θ)や、回転速度(角速度ω)を求める。求められた電気角θや角速度ωは、トルク制御部10や電流制御部20や電圧制御部30において用いられる。レゾルバなどの回転検出センサ59が、制御装置100が演算に利用可能な形態でロータ位置や回転速度の情報を提供する場合には、回転状態演算部40は制御装置100に設けられなくてもよい。
トルク制御部10は、要求トルクTr(トルク指令Ti)に応じて電流フィードバック制御のための目標電流(電流指令)id,iqを設定する機能部である。目標電流id,iqは、上述したd軸及びq軸に対応して設定される。このため、トルク制御部10は、回転状態演算部40により求められた電気角θに基づいてトルク指令Tiをd軸の目標電流id及びq軸の目標電流iqに座標変換する2相変換部6を有して構成される。通常、要求トルクTrはトルク指令Tiと同じである。しかし、本実施形態においては、トルクリップルを抑制するために、要求トルクTrに対してリップル補正波NTRを重畳させて目標トルクToを生成する重畳部5が備えられる。目標トルクToは、2相変換部6の入力となるトルク指令Tiとなる。このため、重畳部5は目標トルクToを設定する目標トルク設定部として機能するともいえる。リップル補正波NTR及び、その生成方法については後述する。
電流制御部20は、目標電流id,iqと、フィードバックされたモータ電流との偏差に基づいて、例えば比例積分制御(PI制御)や、比例微積分制御(PID制御)を行い、目標電圧(電圧指令)vd,vqを設定する機能部である。ここでは、比例微積分制御(PID制御)が行われる場合を例示しており、電流制御部20は、PID制御部21と2相変換部22とを有して構成される。電流センサ58により検出された電流値は、3相電流Iu,Iv,Iwであるから、2相変換部22は、回転状態演算部40により求められた電気角θに基づいて、2相電流Id,Iqに座標変換する。PID制御部21は、目標電流id,iqと、2相モータ電流Id,Iqとの偏差、及び、回転状態演算部40により求められた角速度ωに基づいて、PID制御を行い、目標電圧vd,vqを設定する。
電圧制御部30は、目標電圧vd,vqに基づいて、インバータ57の3相のIGBTを駆動するゲート駆動信号pu,nu,pv,nv,pw,nwを生成する。電圧制御部30は、3相変換部31とPWM制御部32とを有して構成される。インバータ57は、モータMの3相のステータコイルMu,Mv,Mwに対応して、3相分設けられているから、2相の目標電圧vd,vqが、回転状態演算部40により求められた電気角θに基づいて、3相の目標電圧vu,vv,vwに座標変換される。PWM制御部32は、インバータ57のIGBTを、PWM(pulse width modulation )制御する。
具体的には、PWM制御部32は、各相が上段側、下段側の2段のIGBTにより構成され、3相で合計6段構成された各段のIGBTのゲートを個別に制御する6つのゲート駆動信号pu,nu,pv,nv,pw,nwを生成する。ゲート駆動信号pu,nu,pv,nv,pw,nwは、順に、u相上段、u相下段、v相上段、v相下段、w相上段、w相下段のIGBTのゲート駆動信号に相当する。CPU51のタイマ17により各ゲート駆動信号の有効時間が計測され、ポート18を介してパルス状のゲート駆動信号pu,nu,pv,nv,pw,nwが出力される。
ところで、上述したように、永久磁石を利用するモータでは、回転磁界を作り出すコイルに電流を流さない場合でも永久磁石による磁束が残存し、永久磁石とコイルの鉄心との間にトルクリップルが生じる。トルクリップルは、モータを駆動する3相交流の基本波成分の高調波成分を有している。この高調波成分の次数は、永久磁石の極数と鉄心の突極数とに関係する。一般的な3相交流モータの場合、1極当たりのスロット数が6であることが多く、影響の大きい高調波は6次高調波となる場合が多い。例えば、ロータ1/4回転(機械角90°)で電気角が360°となるモータでは、極数が8で、スロット数が48であることが多く、この場合も、影響の大きい高調波は6次高調波となる。
図3には、発明者らにより、トルクリップルの高調波成分をFFT(fast Fourier transform)解析、及び、FEM(finite element method)解析した波形が示されている。図3においては、横軸は位相であり、モータMを駆動する交流基本波の電気角の0〜60°に相当する期間が抜き出されている。電気角0°の時点を基準位相とする。図3に示す波形TRは、トルクリップルを示している。この例における理想的なトルクは、100[Nm]の一定値であり、このトルクに対して交流成分としてトルクリップルTRが重畳されている。図3から明らかなように、トルクリップルTRは、種々の成分の高次高調波が合成された波形である。FFT解析、FEM解析によって、トルクリップルTRの最も大きな周波数成分である6次高調波成分を取りだした波形が、図3に示す波形TRである。
波形TRは、基本波の6次高調波であるから、交流基本波の電気角の0〜60°の範囲に1周期の全てが含まれる。但し、その位相は、例えば交流基本波の電気角の0°である基準位相から240°遅れている(又は、120°進んでいる。)。また、その振幅は、定常値である100[Nm]に対して105[Nm]であるから、定常値の5%である。このトルクリップルTRの6次高調波成分TRを打ち消すためには、図3に示すように、逆位相の正弦波を用いればよい。トルクリップルTRの6次高調波成分TRに対して、逆位相の正弦波をリップル補正波NTRと称する。リップル補正波NTRは、トルクリップルTRの6次高調波成分TRの逆位相であるので、交流基本波の電気角の0°である基準位相から60°遅れている(又は、300°進んでいる。)。また、リップル補正波NTRは、トルクリップルTRの6次高調波成分TRに対して、逆位相且つ同一振幅の正弦波であるとさらに好適である。トルクリップルTRに、リップル補正波NTRを加えることによって、トルクリップルTRの6次高調波成分TRを消去することができる。尚、基準位相は、この例に限らず、他の位相に設定されてもよい。
図3を利用して説明したように、位相と振幅とが定義されたリップル補正波NTRを生成して、要求トルクTrに重畳すれば、発生するトルクリップルTRの6次高調波成分TRを相殺することができ、モータMの脈動を抑制することが可能となる。図2に示す補正波演算部4において位相と振幅とが定義されたリップル補正波NTRを生成し、重畳部5において要求トルクTrにリップル補正波NTRを重畳すれば、好適な目標トルクToが設定される。
ところで、発明者らによる実験によれば、モータMが車両の駆動源となるモータの場合、車両が前進する際と、後進する際とにおいて、トルクリップルTRの特性に違いが見られることがわかった。図4は、車両が前進する際、即ち、モータMが正トルク時のトルクリップルTRの6次高調波成分TRの位相及び振幅の特性を示すグラフである。図5は、車両が後進する際、即ち、モータMが負トルク時のトルクリップルTRの6次高調波成分TRの位相及び振幅の特性を示すグラフである。横軸は、トルクの絶対値であり、縦軸は、振幅の絶対値及び定常値に対する割合(百分率)である。
図4及び図5に示すように、基準位相に対するトルクリップルTRの6次高調波成分TRの位相差は、トルクの絶対値に拘わらず、概ね安定している。但し、正トルク時の位相が110°〜135°程度であるのに対し、負トルク時の位相差は−108〜−138°と異なった値となっている。
一方、図4及び図5に示すように、トルクリップルTRの6次高調波成分TRの振幅は、トルクの絶対値により大きく変動する。トルクリップルTRの発生により、車両に乗っているドライバーや同乗者の体感には、トルクリップルTR(TR)の振幅の絶対値よりも、定常値に対する割合の方が強く関係する。そこで、トルクリップルTR(TR)の定常値に対する振幅の割合が最も大きいトルクに注目する。図4に示すように、正トルクの場合には、トルクの絶対値が30[Nm]の際に、振幅の百分率が最大となる。また、図5に示すように、負トルクの場合には、トルクの絶対値が60[Nm]の際に、振幅の百分率が最大となる。このように、モータMのトルクが正トルクの際と、負トルクの際とで、トルクリップルTR(TR)の定常値に対する振幅の割合が最も大きいトルクが異なる。
このように、モータMが正トルクを出力する際と負トルクを出力する際とにおいて、トルクリップルTRの特性に違いが見られる。従って、制御装置100は、要求トルクTrの正負に応じて、リップル補正波NTRを生成する際の位相や振幅を設定する。具体的には、図2に示すように、トルク制御部10の補正波演算部4は、正負判定部1と、補正パラメータ設定部2と、補正波生成部3とを有して構成される。正負判定部1は、要求トルクTr(出力トルク)の正負を判定する機能部である。補正パラメータ設定部2は、基準位相に対するリップル補正波の位相差を、要求トルクTr(出力トルク)の正負に応じて補正パラメータとして設定する機能部である。補正パラメータ設定部2は、正トルクパラメータ2pと負トルクパラメータ2nとを選択する選択スイッチ2sを備えて構成される。正負判定部1の判定結果に基づいて、選択スイッチ2sが制御され、正トルクパラメータ2p又は負トルクパラメータ2nが補正パラメータ2hとして設定される。補正波生成部3は、補正パラメータ2hに基づいて、リップル補正波NTRを生成する。
上述したように、図4を参照すれば、モータMが正トルクを出力する場合、トルクの絶対値が30[Nm]の際に、振幅の百分率が最大の5.2%となる。この時、振幅の絶対値は1.5[Nm]であり、位相差は120°である。振幅の百分率5.2%が、振幅に関する補正パラメータ(振幅パラメータ)Aとなる。リップル補正波NTRはトルクリップルTRの6次高調波成分TRの反転であるから、下記式(1)により求められる値が、位相差に関する補正パラメータ(位相差パラメータ)φとなる。
φ = 120- 180 = -60 [°] ・・・(1)
上述したように、図5を参照すれば、モータMが負トルクを出力する場合、トルクの絶対値が60[Nm]の際に、振幅の百分率が最大の5.0%となる。この時、振幅の絶対値は3.0[Nm]であり、位相差は−110°である。振幅の百分率5.0%が、振幅に関する補正パラメータ(振幅パラメータ)Aとなる。リップル補正波NTRはトルクリップルTRの6次高調波成分TRの反転であるが、トルクの符号が負のために自動的に反転されることになる。従って、上記位相差−110°が補正パラメータ(位相差パラメータ)φとなる。
尚、本実施形態においては、トルクの正負に応じて、それぞれ1つずつ補正パラメータが選択される場合を例示したが、これに限定されることなく、正負それぞれ、複数の補正パラメータが設定されてもよい。例えば、トルクの絶対値に応じて、複数の補正パラメータが設定されていてもよい。
以下、図6のフローチャートも利用して、リップル補正波NTRの生成手順について説明する。上述したように、走行制御システム60から要求トルクTrを受け取ったCPU51は、CPUコア11の汎用レジスタや、ワークメモリ14などのワークエリアに要求トルクTrを一時記憶させる。そして、CPUコア11は、ワークエリアを参照し、モータMに対する要求トルクTrの正負を判定する正負判定機能を実行する(正負判定工程#1)。
次に、CPUコア11は、基準位相に対するリップル補正波NTRの位相差を、要求トルクTrの正負に応じて補正パラメータ(位相差パラメータφ)2hとして設定する補正パラメータ設定機能を実行する(補正パラメータ設定工程#2及び#3)。尚、補正パラメータ設定機能には、リップル補正波NTRの振幅を定義する補正パラメータ(振幅パラメータA)2hを設定する機能を含めてもよい。要求トルクTrが正の値であった場合は、CPUコア11は、正トルク用の補正パラメータ2pをパラメータメモリ13から読み出し、ワークエリアに一時記憶させる(正トルク用の補正パラメータ設定工程#2)。正トルク用の補正パラメータ2pは、上述したように、位相差パラメータφが「−60°」、振幅パラメータAが「5.2%」である。
次に、CPUコア11は、設定された補正パラメータ2h(φ、A)に基づいて、下記式(2)を演算してリップル補正波NTRを生成する補正波生成機能を実行する(補正波生成工程#4)。
NTR = A・Tr・sin(6θ+φ) = 0.052Tr・sin(6θ-60) ・・・(2)
これにより、図7に示すように、正トルク時のリップル補正波NTRが生成される。図7の上段は、横軸が時間であり、縦軸はモータMを駆動する交流基本波の電気角θ(磁極位置)を示している。図7には、概ね、電気角θの1周期分が示されている。図7の下段には、トルクリップルの6次高調波成分TRと、それに対するリップル補正波NTRが示されている。電気角θがゼロの時刻を基準位相とし、6次高調波成分の位相として60°位相が遅れ、要求トルクTrの5.2%の振幅を有する正弦波がリップル補正波NTRとして生成されている。これは、トルクリップルの6次高調波成分TRの逆位相の正弦波であり、要求トルクTrにリップル補正波NTRが重畳された目標トルクToに基づいて、上述したモータ制御演算が実行されることで、トルクリップルTRが抑制される。
要求トルクTrが負の値であった場合は、CPUコア11は、負トルク用の補正パラメータ2nをパラメータメモリ13から読み出し、ワークエリアに一時記憶させる(負トルク用の補正パラメータ設定工程#3)。負トルク用の補正パラメータ2nは、上述したように、位相差パラメータφが「−110°」、振幅パラメータAが「5.0%」である。CPUコア11は、設定された補正パラメータ2h(φ、A)に基づいて、下記式(3)を演算してリップル補正波NTRを生成する補正波生成機能を実行する(補正波生成工程#4)。
NTR = A・Tr・sin(6θ+φ) = 0.050Tr・sin(6θ-110) ・・・(3)
これにより、図8に示すように、負トルク時のリップル補正波NTRが生成される。図8の上段は、図7と同様に横軸が時間であり、縦軸はモータMを駆動する交流基本波の電気角θ(磁極位置)を示している。但し、時間軸の進行方向は図7とは逆である。図8にも、図7と同様に、概ね、電気角θの1周期分が示されている。図8の下段には、トルクリップルの6次高調波成分TRと、それに対するリップル補正波NTRが示されている。電気角θがゼロの時刻を基準位相とし、6次高調波成分の位相として112°位相が遅れ、要求トルクTrの5.0%の振幅を有する正弦波がリップル補正波NTRとして生成されている。これは、トルクリップルの6次高調波成分TRの逆位相の正弦波であり、要求トルクTrにリップル補正波NTRが重畳された目標トルクToに基づいて、上述したモータ制御演算が実行されることで、トルクリップルTRが抑制される。
尚、トルクリップルTrは、モータMの回転数により、乗員への影響が異なることも発明者らの実験によって知られている。従って、補正パラメータ設定部2は、さらに、モータMの回転速度に応じてリップル補正波NTRの振幅を設定するとよい。1つの形態として、図2に示すように、補正パラメータ設定部2に、回転数フィルタ2rを備え、モータMの回転数(角速度ω)に応じた速度係数krが補正パラメータとして設定されるとよい。回転数フィルタ2rは、例えば、モータMの回転数(角速度ω)を引数としたテーブルとして構成され、パラメータメモリ13に格納されると好適である。速度係数krが補正パラメータに含まれる場合、補正波生成部3は、下記式(4)によりリップル補正波NTRを生成する。
NTR = kr・A・Tr・sin(6θ+φ) ・・・(4)
また、回転数フィルタ2rは、図9に示すような特性を有して構成されると好適である。図9に示すグラフの縦軸は、速度係数krであり、横軸は、モータMの回転速度の絶対値である。モータMの回転速度が所定の制限開始速度S1以下の場合には、リップル補正波NTRの振幅は制限されない。モータMの回転速度が所定の制限開始速度S1を超え、回転速度が上がるに従ってリップル補正波NTRの振幅が小さくなり、制限開始速度S1より大きい制限速度S2においてリップル補正波NTRの振幅がゼロとなるようにリップル補正波NTRの振幅が制限される。さらに、制限速度S2以上の時、リップル補正波NTRの振幅をゼロに制限する。
トルクリップルTrは、モータMの回転数が上がると乗員への影響が少なくなること、つまり、乗員がトルクリップルTrの発生を体感しにくくなることが発明者らの実験によって知られている。従って、モータMの回転速度が制限開始速度S1以下では、リップル補正波NTRを100%の振幅で要求トルクTrに重畳させ、制限開始速度S1を超えた後、次第にリップル補正波NTRの振幅を小さくし、制限速度S2を超えた後には、リップル補正波NTRの振幅をゼロとして、リップル補正波NTRの要求トルクTrへの重畳を無くすと好適である。このような回転数フィルタ2rを設けることにより、低速回転時には良好にトルクリップルTrを抑制でき、高速回転時には不要なトルク指令を加えることがなく効率のよい制御が可能となる。また、速度係数krは、回転速度に応じて徐々に変化するため、急激にリップル補正波NTRの振幅が変わることがなく乗員に対する不快感も与えることがない。
補正パラメータ設定部2は、さらに、モータMの要求トルクTrに応じてリップル補正波NTRの振幅を設定してもよい。つまり、補正パラメータ設定部2に、不図示のトルクフィルタを備え、要求トルクTrに応じたトルク係数ktが補正パラメータ2hとして設定されてもよい。トルク係数ktが補正パラメータに含まれる場合、補正波生成部3は、下記式(5)によりリップル補正波NTRを生成する。
NTR = kt・kr・A・Tr・sin(6θ+φ) ・・・(5)
トルクフィルタ2rは、回転数フィルタ2rと同様、図10に示すような特性を有して構成されると好適である。図10に示すグラフの縦軸は、トルク係数ktであり、横軸は、要求トルクの絶対値である。モータMの要求トルクTrが所定の制限開始トルクT1以下の場合には、リップル補正波NTRの振幅は制限されない。要求トルクTrが所定の制限開始トルクT1を超え、要求トルクTrが上がるに従ってリップル補正波NTRの振幅が小さくなり、制限開始トルクT1より大きい制限トルクT2においてリップル補正波NTRの振幅がゼロとなるようにリップル補正波NTRの振幅が制限される。さらに、制限トルクT2以上の時、リップル補正波NTRの振幅をゼロに制限する。
要求トルクTrがモータMの制限トルクT2の近傍に有るとき、要求トルクTrにリップル補正波NTRが重畳されると、目標トルクToの瞬時値が制限トルクT2に達したり、制限トルクT2を超えたりする可能性がある。これにより、目標トルクToや、目標電流id,iqに制限が掛かると、この制限により別の脈動を生じる可能性がある。従って、リップル補正波NTRの瞬時値が充分に制限トルクに達しないような振幅中心を制限トルクT2とし、制限トルクT2に達するまで制限開始トルクT1から徐々にリップル補正波NTRの振幅を減少させると好適である。モータMの要求トルクTrが制限開始トルクT1以下では、リップル補正波NTRは100%の振幅で要求トルクTrに重畳される。トルク係数ktは、要求トルクTrに応じて徐々に変化するため、急激にリップル補正波NTRの振幅が変わることがなく乗員に対する不快感も与えることがない。
尚、本発明においては、要求トルクTrの正負に応じて補正パラメータが設定される。補正パラメータには、位相差φも含まれるため、要求トルクTrが正の場合と負の場合とにおいて、リップル補正波NTRは大きく異なる波形となる。例えば、急激に要求トルクTrの正負が反転した場合、リップル補正波NTRは大きく変動し、乗員に不快感を与える可能性がある。このため、このような正負の判定を含む制御においては、しばしばヒステリシスが設定される。しかし、以下に説明する理由により、本発明においては、ヒステリシスの設定は不要である。従って、制御装置100を簡潔に構成することができ、また、要求トルクTrの正負の変化に対しても迅速に追従することができる。
1つの実用的な数値を例に挙げて検証してみれば、要求トルクTrに対する実トルクの差であるトルク精度は、概ね±1.5[Nm]である。つまり、トルクの正負が反転する可能性が生じる領域は、要求トルクTrが±1.5[Nm]の範囲であると言える。しかし、車両の走行抵抗が、±5[Nm]程度存在するため、要求トルクTrが±1.5[Nm]の範囲では、車両は停止状態である。従って、実質的に車両が停止している状態がヒステリシスの役割を果たすことにもなるので、要求トルクTrの正負を判定する正負判定部1はヒステリシスを設けて判定を行う必要がない。その結果、非常に簡潔なシステムを構築することができる。
〔他の実施形態〕
図2に示したように、上記実施形態においては、要求トルクTrに基づいて、トルクの正負が判定される場合を例として説明した。しかし、トルクの正負の判定は、モータMが実際に出力しているトルク、電流値などに基づいて推測されるトルクであってもよい。これらのトルク及び要求トルクTrは、本発明の出力トルクに相当するものである。
また、同様に図2に示したように、上記実施形態においては、要求トルクTrに対してリップル補正波NTRが重畳される場合を例として説明した。しかし、これに限定されることなく、要求トルクTr(トルク指令)に基づいて演算される電流指令に重畳されてもよい。
本発明は、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両を駆動するモータ(回転電機)を、目標トルクと回転速度とに基づいて駆動制御する回転電機制御装置に適用することができる。
1:正負判定部
2:補正パラメータ設定部
3:補正波生成部
5:目標トルク設定部
60:走行制御システム(要求トルク設定部)
100:モータの制御装置(回転電機制御装置)
M:モータ(回転電機)
NTR:リップル補正波
S1:制限開始速度
S2:制限速度
To:目標トルク
Tr:要求トルク(出力トルク)
TR:トルクリップル
φ:リップル補正波の位相差
ω:角速度(回転速度)

Claims (5)

  1. 車両を駆動する回転電機を駆動制御する回転電機制御装置であって、
    前記回転電機の出力トルクの正負を判定する正負判定部と、
    前記回転電機の磁極位置に対する、前記回転電機のトルクリップルを低減するための正弦波状のリップル補正波の位相差を、前記出力トルクの正負に応じて補正パラメータとして設定する補正パラメータ設定部と、
    前記補正パラメータに基づいて、前記リップル補正波を生成する補正波生成部とを備え、
    前記リップル補正波を用いて前記回転電機を駆動制御する回転電機制御装置。
  2. 少なくともアクセルペダルの操作量に基づいて前記回転電機の要求トルクを決定する要求トルク設定部を備え、
    前記要求トルクに前記リップル補正波を重畳した目標トルクに基づいて前記回転電機を駆動制御する請求項1に記載の回転電機制御装置。
  3. 前記補正パラメータ設定部は、前記出力トルクの正負に応じて、更に、前記リップル補正波の振幅を設定する請求項1又は2に記載の回転電機制御装置。
  4. 前記補正パラメータ設定部は、前記回転電機の回転速度に応じて前記リップル補正波の振幅を設定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機制御装置。
  5. 前記補正パラメータ設定部は、制限開始速度を超えて、当該制限開始速度より大きい値に設定された制限速度に達するまで、前記回転速度が上がるに従って前記リップル補正波の振幅が小さくなり、前記制限速度において前記リップル補正波の振幅がゼロとなるように前記リップル補正波の振幅を制限し、前記回転電機の回転速度が前記制限速度以上の時、前記リップル補正波の振幅をゼロに制限する請求項4に記載の回転電機制御装置。
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