JP4835747B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、コンバインに係るものである。
従来より、コンバインは、走行装置の上側に脱穀装置を設け、この脱穀装置の前側に刈取装置を設け、刈取装置で刈り取った穀稈を脱穀装置に供給する穀稈供給搬送装置(フィードチェン)を設けている。
そして、特許文献1に示すように、走行装置を駆動する走行用無段変速装置と、刈取装置と穀稈供給搬送装置を駆動する刈取用無段変速装置を設け、この刈取装置と穀稈供給搬送装置を走行速度に同調して増減速させる技術が知られている。
特開2004−283048号公報
上記特許文献1記載の技術は、単に、刈取装置と穀稈供給搬送装置を走行速度に同調させて変速する構成である。従って、刈取装置から穀稈供給搬送装置までの穀稈の搬送は円滑になるが、一定速度で回する扱胴に対して穀稈供給搬送装置の搬送速度が変化する。このため、脱穀する穀稈の姿勢が乱れ、扱ぎ残しが発生したり、藁屑が多量に発生して選別精度が低下する問題がある。
また、上記特許文献1記載の技術では、刈取用無段変速装置がギヤケースの機体外側に設けられている。このため、刈取装置を駆動する回転出力軸をギヤケースの内側に設けねばならず、この回転出力軸と刈取装置の入力軸との間に設けた伝動ベルトのメンテナンス作業を、機体外側から容易に行なうことができない問題がある。
また、上記特許文献1記載の技術では、刈取用無段変速装置の出力軸と、この出力軸とは別のカウンタ軸に、刈取用の中間出力歯車と穀稈供給搬送装置の中間出力歯車とを別々に設けている。このため、刈取出力軸とカウンタ軸とが上下に離れて配置され、これらの軸を内装するギヤケースが上下方向に大きくなる。また、刈取装置駆動用の中間歯車と穀稈供給搬送装置駆動用の中間出力歯車を軸方向に並べて配置しているので、ギヤケースの左右方向の幅も大きくなる問題がある。
本発明は、上述の課題を解決するために、次の技術的手段を講じる。
即ち、請求項1記載の発明は、走行装置(3)の上側に脱穀装置(2)を設け、該脱穀装置(2)の前側に刈取装置(4)を設け、脱穀装置(2)の横側部には刈取装置(4)で刈り取った穀稈を挟持して脱穀装置(2)に供給する穀稈供給搬送装置(12)を設け、該穀稈供給搬送装置(12)の搬送始端部の機体内側の部位に前側供給搬送装置(13)を設け、前記走行装置(3)には、変速操作具(96)の操作量に対応して出力回転速度が増減する走行用無段変速装置(20)の出力回転を伝動し、前記脱穀装置(2)と穀稈供給搬送装置(12)にはエンジン(22)の出力回転を変速装置を介さずに伝動する構成としたコンバインにおいて、前記刈取装置(4)と前側供給搬送装置(13)には走行装置(3)の走行駆動速度に同調して出力回転速度が増減する刈取搬送用無段変速装置(21)の出力回転を伝動する構成とし、該刈取搬送用無段変速装置(21)を、前記エンジン(22)の出力回転を穀稈供給搬送装置(12)と刈取搬送用無段変速装置(21)に分岐させて伝動するギヤケース(50)の機体内側の部位に取り付けたことを特徴とするコンバインとした。
請求項2記載の発明は、前記刈取搬送用無段変速装置(21)の変速後の回転が出力される出力軸(38)と同一軸心上に、該出力軸(38)と一体回転する刈取中間出力軸(54)を設け、該刈取中間出力軸(54)に設けた刈取中間出力歯車(55)に、前記刈取装置(4)を駆動する刈取用中間出力軸(39)に設けた刈取用中間従動歯車(56)と、前記前側供給搬送装置(13)を駆動する搬送用出力軸(40)への伝動経路途中の中間軸(60)に設けた中間歯車(57)を噛み合わせたことを特徴とする請求項1記載のコンバインとした。
請求項3記載の発明は、前記刈取装置(4)を支持する縦支持フレーム(67)の上端部に横支持フレーム(65)を一体的に設け、該横支持フレーム(65)をリンク機構(68)を介して機体フレーム(1)上に支持することで、刈取装置(4)を機体外側方へ移動自在な構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンバインとした。
請求項4記載の発明は、前記エンジン(22)の冷却後の排風が刈取搬送用無段変速装置(21)に当たる構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のコンバインとした。
請求項1記載の発明によると、刈取搬送用無段変速装置(21)で刈取装置(4)と前側供給搬送装置(13)を走行速度に同調させて変速駆動するので、刈取装置(4)から前側供給搬送装置(13)まで穀稈を円滑に搬送でき、一方、脱穀装置(2)の駆動速度と穀稈供給搬送装置(12)の搬送速度は一定であるため、脱穀中の穀稈の搬送姿勢が乱れず、扱ぎ残しや藁屑の発生が減少し、脱穀作業の能率および精度を向上させることができる。
また、刈取搬送用無段変速装置(21)をギヤケース(50)の機体内側の部位に取り付けることで、刈取装置(4)を駆動する刈取用中間出力軸をギヤケース(50)の外側に設けることができ、この刈取用中間出力軸と刈取装置(4)の入力軸の間に設けた伝動ベルトのメンテナンス作業を、機体外側から容易に行なうことができる。
請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果に加え、刈取装置(4)および前側供給搬送装置(13)への伝動経路を簡素化することでギヤケース(50)を小型化でき、このギヤケース(50)の周囲のスペースを拡大して藁屑の溜まりを少なくし、このギヤケース(50)及びこのギヤケース(50)周辺の伝動部等の作動を円滑に維持することができる。
請求項3記載の発明によると、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、刈取装置(4)を機体外側方へ移動させることで、刈取搬送用無段変速装置(21)の周辺を開放することができ、この刈取搬送用無段変速装置(21)などのメンテナンスを容易に行なうことができる。
請求項4記載の発明によると、上記請求項1又は請求項2又は請求項3記載の発明の効果に加え、エンジン(22)冷却後の排風により、刈取搬送用無段変速装置(21)の冷却効果が増し、この刈取搬送用無段変速装置(21)の作動状態を適正に維持することができる。
コンバインの側面図 コンバインの伝動機構図 コンバインの要部の説明用側面図 コンバインの要部を一部断面および展開して示す説明用平面図 コンバインの要部を一部断面および展開して示す説明用正面図 ギヤケース部の伝動機構を展開して示す説明用正面図 ギヤケース部の伝動機構を展開して示す説明用正面図 ギヤケースの一部を断面および展開して示す説明用正面図 ギヤケース内の伝動軸の配置を示す説明用左側面図
本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1に示すように、本発明を実施するコンバインは、機体フレ−ム1の下側に走行装置3を設け、機体フレーム1の上側に脱穀装置2を設け、脱穀装置2の前側に刈取装置4を設け、脱穀装置2の右側に該脱穀装置2で脱穀された穀物を貯留するグレンタンク5を設け、グレンタンク5の前側にレバー形状の変速操作具96を備えた操縦部6を設け、グレンタンク5の後側には穀物を外部へ排出する排出装置7を設けて構成する。
前記走行装置3は、走行用無段変速装置(走行用の静油圧式無段変速装置)20の出力で駆動する構成とし、前記変速操作具96の操作角度に対応して、この走行用無段変速装置20の出力回転速度が増減速する構成とする。
前記刈取装置4は、機体フレーム1の前端部上方に支持された縦支持フレーム67に、分草体10、ラグ式の引起装置97、刈刃11および搬送装置98を備えて構成する。
脱穀装置2の左横側部には、搬送装置98の搬送終端部から引き継いだ穀稈を脱穀装置2の扱胴34に供給しながら後方へ搬送する穀稈供給搬送装置12を設ける。
この穀稈供給搬送装置12は、搬送供給チェン(フィードチェン)15と、この搬送供給チェン15の上側に対向する挟扼杆(図示省略)を備える。挾扼杆は、脱穀装置2の上部カバー16に上下動自在に取付け、搬送供給チェン15の上面側に付勢して穀稈を挟持搬送する構成とする。搬送供給チェン15は無端状のチェンにより構成し、案内レール(図示省略)で摺動案内する構成とする。
また、この穀稈供給搬送装置12の搬送始端部の内側(機体の奥側)には、前側供給搬送装置13を設ける。
この前側供給搬送装置13は、搬送装置98の搬送終端部から引継いだ穀稈を穀稈供給搬送装置12の搬送始端部へ円滑に引継ぐためのものであり、穀稈供給搬送装置12の搬送方向と平行に配置する。この前側供給搬送装置13の搬送始端部は、搬送装置98の搬送終端部に対して、平面視で一部重合させて配置する。また、前側供給搬送装置13の搬送終端部は、脱穀装置2の扱室の入口の直前の位置に配置する。
図3に示すように、この前側供給搬送装置13は、後部下方に配置した駆動スプロケット17と、前端部に配置した案内ローラ18との間に前側供給チェン19を掛け回して構成する。
図2に基づき、エンジン22から走行用無段変速装置20および刈取搬送用無段変速装置(刈取搬送用の静油圧式無段変速装置)21までの伝動機構について説明する。
25Aはエンジン22の出力プーリー、25Bは刈取脱穀用出力プーリー、26は走行用無段変速装置20の入力プーリー、27は走行用無段変速装置20を設けたミッションケース、28は刈取脱穀用出力プーリー25Bの回転が伝動される中間プーリー、29は中間軸、30は中間歯車、31は中間伝動軸、32,32は一対の脱穀用傘歯車、33は脱穀伝動軸、33Aは脱穀用中間プーリー、33Bは扱胴伝動用プーリー、34は扱胴、34Aは扱胴軸、35は処理胴、36は刈取用中間歯車、37は刈取搬送用無段変速装置21の入力軸、38は刈取搬送用無段変速装置21の出力軸、39は刈取用中間出力軸、40は搬送用出力軸、41は脱穀側の中間出力軸(穀稈供給搬送中間出力軸)、41Aは供給搬送用プーリー、42は唐箕、43は穀稈供給搬送装置12の駆動スプロケット、44は刈取脱穀用出力プーリー25Bと中間プーリー28の間に掛け回したベルトを緊張・弛緩させるテンションローラ式の刈取脱穀クラッチ、45は刈取用中間出力軸39に設けた刈取中間出力プーリー、46は刈取中間入力プーリー、47は刈取中間出力プーリー45と刈取中間入力プーリー46に掛け回したベルトである。
この伝動機構では、刈取搬送用無段変速装置21の入力軸である入力軸37は、脱穀伝動軸33よりも回転伝動経路の下手側に設けている。脱穀装置2には、変速装置を介することなく、脱穀伝動軸33を介してエンジン22の一定速回転が伝動される。
図4〜図7に示すように、前記中間伝動軸31は、左右方向の伝動ケース52内に軸受し、伝動ケース52の穀稈供給搬送装置12側(伝動ケース52の操縦部6とは反対の側)の端部にギヤケース50の基部を連結し、このギヤケース50の操縦部6側の面(機体内側の部位)に刈取搬送用無段変速装置21を取り付ける。前記伝動ケース52は、脱穀装置2の前側の機体フレーム1上に固定した支持台101上に取り付ける。
図5に示すように、ギヤケース50は、機体フレ−ム1上に搭載したバッテリー82の上方に配置し、ギヤケース50の内側面に刈取搬送用無段変速装置21を取り付ける。そして、ギヤケース50の外側面から刈取用中間出力軸39と搬送用出力軸40と中間出力軸41の夫々の端部を突出させて、ベルト47や前側供給チェン19を駆動する構成とする。
尚、図3、図9に示すように、この刈取搬送用無段変速装置21は、入力軸37を後側に配置し、出力軸38を前側に配置した横向きの姿勢で設置する。そして、出力軸38の上方に搬送用出力軸40を配置し、出力軸38の下方に刈取用中間出力軸39を配置する。
そして、図2、図5、図6に示すように、脱穀側の中間出力軸41に取り付けた刈取用中間歯車36に、刈取搬送用無段変速装置21の入力軸37に取り付けた入力歯車53を噛み合わせる。また、刈取搬送用無段変速装置21の出力軸である出力軸38と同軸心状に刈取中間出力軸54を設ける。刈取中間出力軸54には刈取中間出力歯車55を設ける。刈取中間出力歯車55には、刈取用中間従動歯車56と中間歯車57を噛み合わせる。
このように、同じ刈取中間出力歯車55に刈取用中間従動歯車56と中間歯車57の2個の歯車を噛み合わせることで、刈取装置4および前側供給搬送装置13への回転伝動経路の構成を簡素にし、ギヤケース50自体を小型化できる。
また、図6、図7に示すように、刈取中間出力軸54と出力軸38を別軸とし、刈取中間出力軸54に設けた刈取中間出力歯車55を筒状に形成し、この刈取中間出力歯車55の筒状部の内径部を出力軸38の端部にスプライン結合することで、刈取中間出力軸54と出力軸38が一体回転する構成とする。
60は中間軸、61は中間軸60に取り付けた中間歯車、62は従動歯車である。
しかして、図8に示すように、前記刈取中間出力軸54には、センサギヤ102を取り付ける。このセンサギヤ102は外周のギヤ部66の歯部の通過を電磁ピックアップ式のセンサ(図示省略)により検出することで、刈取中間出力軸54の回転速度を検出する構成とする。
また、前記センサギヤ102を中間歯車57の外側に配置し、このセンサギヤ102の外周部と中間歯車57の外周部とが軸芯方向視で重なるように配置する。
また、センサギヤ102を刈取用中間従動歯車56よりも外側に配置し、このセンサギヤ102の外周部と刈取用中間従動歯車56とが軸芯方向視で重なるように配置する。
また、図5〜図7に示すように、ギヤケース50の穀稈供給搬送装置12側の部位(機体外側の部位)から、脱穀側の中間出力軸41と刈取用中間出力軸39と搬送用出力軸40を延出させる。
また、ギヤケース50の機体内側の部位に刈取搬送用無段変速装置21を取り付け、エンジン22の冷却後の排風が刈取搬送用無段変速装置21に当たる構成とする。これにより、刈取搬送用無段変速装置21の冷却効果が増し、刈取搬送用無段変速装置21の作動状態を適正に維持することができる。
また、前記ミッションケース27内の伝動軸の回転速度から走行駆動速度を検出する車速センサ(図示省略)と前記センサギヤ102の回転速度を検出するセンサ(図示省略)をコントローラの入力側に接続し、前記刈取搬送用無段変速装置21の変速操作用の斜板軸を回動調節する電動モータ(図示省略)をコントローラの出力側に接続する。
尚、刈取装置4を支持する縦支持フレーム67の上端部には、左右方向姿勢の横支持フレーム65を一体に設け、図4に示すように、この横支持フレーム65を中心として刈取装置4が上下回動する構成とする。100は、刈取装置4を上下回動させる油圧シリンダである。そして、前記横支持フレーム65を、機体フレーム1上に縦軸回動自在に取り付けた2本のリンクアーム68A,68Bからなるリンク機構68で支持し、刈取装置4を、このリンク機構68で支持した状態で、機体外側方へ移動自在な構成とする。
また、刈取搬送用無段変速装置21内の油圧ポンプから油圧モータへの送油路と返油路の間を、チェックバルブを介して接続し、両油路を短絡させる。
また、刈取搬送用無段変速装置21内の油圧ポンプと油圧モータの間の油路には、走行用無段変速装置20側のチャージポンプからの作動油を分流して供給する構成とする。
以上の構成により、機体を走行させると、刈取装置4で圃場の穀稈を刈り取り、刈り取った穀稈を搬送装置98で後方へ搬送して前側供給搬送装置13から穀稈供給搬送装置12に引継ぎ、この穀稈を穀稈供給搬送装置12により一定速度で搬送しながら、脱穀装置2に供給して脱穀する。
操縦部6に設けた変速操作具96を前後方向に傾倒操作すると、この傾倒操作角度に対応して、走行用無段変速装置20がエンジン22の出力回転を無段階に変速して出力し、走行速度が変速される。そして、この走行速度が車速センサによって検出され、コントローラから電動モータへの出力によって、刈取搬送用無段変速装置21の出力回転速度が、走行速度に比例して上昇する。この走行速度に応じた刈取搬送用無段変速装置21の出力回転速度は、コントローラに制御ラインとして予め設定されており、センサギヤ102の回転速度を検出するセンサからの検出結果をフィードバックし、電動モータを制御して、刈取搬送用無段変速装置21の出力回転速度を、この制御ラインに合致させる。尚、上記の制御ラインとして、走行速度に対して刈取搬送用無段変速装置21の出力回転速度が所定の比率で増速する標準作業ラインと、この標準作業ラインよりも増速比率の高い倒伏作業ラインが設定されており、変速操作具96の把持部に設けたスイッチ(図示省略)の操作によって、いずれかの制御ラインを選択できる。
このように、刈取装置4および前側供給搬送装置13を駆動する刈取搬送用無段変速装置21の出力回転速度が走行装置3の走行駆動速度に同調して変速する構成としているので、刈取装置4から前側供給搬送装置13を介して穀稈供給搬送装置12への穀稈の引継ぎが円滑に行われる。
即ち、脱穀装置2と穀稈供給搬送装置12をエンジン22から変速装置を介さずに一定の回転速度で駆動することで脱穀効率を向上させつつ、刈取装置4および前側供給搬送装置13を走行速度に同調させて駆動することで、穀稈供給搬送装置12への穀稈の引継ぎを円滑にすることができる。
一方、エンジン22の出力回転が刈取脱穀クラッチ44を介して中間プーリー28に伝動され、中間プーリー28から中間軸29と中間歯車30を介してケース52内の中間伝動軸31に伝動され、中間伝動軸31から扱胴34側と中間出力軸41および刈取搬送用無段変速装置21側に分岐して伝動される。即ち、エンジン22の出力回転は、中間伝動軸31から脱穀用傘歯車32,32を介して扱胴34に伝動される。また、中間出力軸41の回転は、穀稈供給搬送装置12の終端側から入力され、穀稈供給搬送装置12が駆動される。
したがって、中間出力軸41は走行用無段変速装置20および刈取搬送用無段変速装置21とは無関係に、エンジン22からの一定速度に設定された出力回転を穀稈供給搬送装置12に伝動し、穀稈供給搬送装置12と扱胴34とは常時同じ速度関係で回転する。
それゆえ、一定速度で回転する扱胴34に対して穀稈供給搬送装置12の搬送速度は変化しないので、脱穀中の穀稈の姿勢が乱れず、扱ぎ残しがなくなり、藁屑の発生も少なくなる。
また、走行用無段変速装置20の出力回転を停止させた状態で、刈取搬送用無段変速装置21を単独で駆動できる構成とすれば、走行停止状態で前側供給搬送装置13と穀稈供給搬送装置12を駆動させることができるので、前側供給搬送装置13および穀稈供給搬送装置12へ手刈り穀稈を供給する作業(手扱ぎ作業)や、畦際の穀稈の刈取作業を容易に行なえ、刈取作業および脱穀作業の能率を向上させることができる。
また、刈取搬送用無段変速装置21をギヤケース50の機体内側の部位に取り付けることで、刈取装置4を駆動する刈取用中間出力軸39をギヤケース50の外側に設けることができ、この刈取用中間出力軸39と刈取装置4の入力軸との間に設けたベルト47のメンテナンス作業を、機体の外側から容易に行なうことができる。
また、刈取中間出力歯車55に刈取用中間従動歯車56と中間歯車57の2個の歯車を噛み合わせることで、刈取装置4および前側供給搬送装置13への伝動経路の構成を簡素にし、ギヤケース50自体を小型化できる。
そして、刈取中間出力歯車55の下部側に刈取用中間従動歯車56を噛み合わせ、刈取中間出力歯車55の上部側には中間歯車57を噛み合わせているので、刈取用中間従動歯車56と中間歯車57とを軸芯方向での位置を略同じか近接させることができ、ギヤケース50の左右方向の幅を狭くできる。
これにより、このギヤケース50の周囲のスペースを拡大して藁屑の溜まりを少なくし、このギヤケース50及びこのギヤケース50周辺の伝動部等の作動を円滑に維持することができる。
また、刈取中間出力軸54と出力軸38を別軸とし、刈取中間出力歯車55を筒状に形成し、刈取中間出力歯車55によって刈取中間出力軸54と出力軸38を一体回転するように連結し、更に、出力軸38を刈取中間出力歯車55から抜き差し自在に構成しているので、刈取搬送用無段変速装置21をギヤケース50に容易に着脱することができ、この刈取搬送用無段変速装置21のメンテナンスを容易に行なうことができる。
また、刈取中間出力軸54には、検出装置により回転速度を検出しうるセンサギヤ102を設けているので、刈取搬送用無段変速装置21の出力回転速度の検出精度を高め、刈取搬送用無段変速装置21の変速制御の精度を向上させることができる。また、センサギヤ102を設けるための軸を省略でき、部品点数を減少させ、製造コストを低減して安価に提供することができる。
また、センサギヤ102は、中間歯車57の外側に位置させ、軸芯方向視で中間歯車57と一部重合させて配置しているので、ギヤケース50全体をコンパクトに構成でき、製造コストを低減して安価に提供することができる。
同様に、センサギヤ102は、刈取用中間従動歯車56の外側に位置させ、軸芯方向視で刈取用中間従動歯車56と一部重合させて配置しているので、ギヤケース50全体をコンパクトに構成でき、製造コストを低減して安価に提供することができる。
また、刈取装置4を機体外側方へ移動自在な構成としているので、図4に示すように、刈取装置4を機体外側方へ回動させると、刈取搬送用無段変速装置21の周辺が開放され、この刈取搬送用無段変速装置21等のメンテナンスを容易に行なうことができる。
また、刈取搬送用無段変速装置21内の油圧ポンプから油圧モータへの送油路と返油路の間を、チェックバルブを介して接続して短絡させているので、油圧ポンプの入力回転が逆回転になったとしても、油圧モータ側へ逆方向の作動油は送油されず、刈取装置4の逆転による引起装置97や搬送装置98等の各部の破損を防止することができる。
また、刈取搬送用無段変速装置21内の油圧ポンプと油圧モータの間の油路に、走行用無段変速装置20側のチャージポンプからの作動油を分流して供給する構成としているので、走行用無段変速装置20と刈取搬送用無段変速装置21とで一つのチャージポンプを共用でき、製造コストを低減して安価に提供することができる。
2 脱穀装置
3 走行装置
4 刈取装置
12 穀稈供給搬送装置
13 前側供給搬送装置
20 走行用無段変速装置
21 刈取搬送用無段変速装置
22 エンジン
38 出力軸
39 刈取用中間出力軸
40 搬送用出力軸
50 ギヤケース
54 刈取中間出力軸
55 刈取中間出力歯車
56 刈取用中間従動歯車
57 中間歯車
60 中間軸
65 横支持フレーム
67 縦支持フレーム
68 リンク機構
96 変速操作具

Claims (4)

  1. 走行装置(3)の上側に脱穀装置(2)を設け、該脱穀装置(2)の前側に刈取装置(4)を設け、脱穀装置(2)の横側部には刈取装置(4)で刈り取った穀稈を挟持して脱穀装置(2)に供給する穀稈供給搬送装置(12)を設け、該穀稈供給搬送装置(12)の搬送始端部の機体内側の部位に前側供給搬送装置(13)を設け、前記走行装置(3)には、変速操作具(96)の操作量に対応して出力回転速度が増減する走行用無段変速装置(20)の出力回転を伝動し、前記脱穀装置(2)と穀稈供給搬送装置(12)にはエンジン(22)の出力回転を変速装置を介さずに伝動する構成としたコンバインにおいて、前記刈取装置(4)と前側供給搬送装置(13)には走行装置(3)の走行駆動速度に同調して出力回転速度が増減する刈取搬送用無段変速装置(21)の出力回転を伝動する構成とし、該刈取搬送用無段変速装置(21)を、前記エンジン(22)の出力回転を穀稈供給搬送装置(12)と刈取搬送用無段変速装置(21)に分岐させて伝動するギヤケース(50)の機体内側の部位に取り付けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記刈取搬送用無段変速装置(21)の変速後の回転が出力される出力軸(38)と同一軸心上に、該出力軸(38)と一体回転する刈取中間出力軸(54)を設け、該刈取中間出力軸(54)に設けた刈取中間出力歯車(55)に、前記刈取装置(4)を駆動する刈取用中間出力軸(39)に設けた刈取用中間従動歯車(56)と、前記前側供給搬送装置(13)を駆動する搬送用出力軸(40)への伝動経路途中の中間軸(60)に設けた中間歯車(57)を噛み合わせたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. 前記刈取装置(4)を支持する縦支持フレーム(67)の上端部に横支持フレーム(65)を一体的に設け、該横支持フレーム(65)をリンク機構(68)を介して機体フレーム(1)上に支持することで、刈取装置(4)を機体外側方へ移動自在な構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンバイン。
  4. 前記エンジン(22)の冷却後の排風が刈取搬送用無段変速装置(21)に当たる構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のコンバイン。
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