JP4832182B2 - 電子写真感光体、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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(2)導電性支持体上に、少なくとも中間層、感光層を有する電子写真感光体であって、該中間層に下記式(1)で表される電子輸送剤を有することを特徴とする電子写真感光体。
(3)導電性支持体上に、少なくとも中間層、感光層を有する電子写真感光体であって、該中間層に下記式(2)で表される電子輸送剤を有することを特徴とする電子写真感光体。
(4)前記感光体は、下記一般式(3)で表される電荷輸送剤をさらに含有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
(5)前記中間層が平均粒径の異なる2種類の金属酸化物を含有し、粒径の大きな金属酸化物(T1)の平均粒径(D1)とし、他方の金属酸化物(T2)の平均粒径を(D2)とした場合、0.2<(D2/D1)≦0.5の関係を満たすものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
−電子輸送剤の合成−
本発明に用いる式(1)で表される電荷輸送剤は、下記に示す構造骨格を有する。
該置換又は無置換のアルキル基としては、炭素数1〜25、好ましくは炭素数1〜10の炭素原子を有するアルキル基、具体的には、メチル基、エチル基、n―プロピル基、n―ブチル基、n―ペンチル基、n―ヘキシル基、n―ペプチル基、n―オクチル基、n―ノニル基、n―デシル基といった直鎖状のもの、i―プロピル基、s―ブチル基、t―ブチル基、メチルプロピル基、ジメチルプロピル基、エチルプロピル基、ジエチルプロピル基、メチルブチル基、ジメチルブチル基、メチルペンチル基、ジメチルペンチル基、メチルヘキシル基、ジメチルヘキシル基等の分岐状のもの、アルコキシアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルカノイルオキシアルキル基、アミノアルキル基、エステル化されていてもよいカルボキシル基で置換されたアルキル基、シアノ基で置換されたアルキル基等が例示できる。なお、これらの置換基の置換位置については特に限定されず、上記置換又は無置換のアルキル基の炭素原子の一部がヘテロ原子(N、O、S等)に置換された基も置換されたアルキル基に含まれる。
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.0g(18.6mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2―アミノヘプタン2.14g(18.6mmol)とDMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、モノイミド体A 2.14g(収率31.5%)を得た。
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体A 2.0g(5.47mmol)と、ヒドラジン一水和物0.137g(2.73mmol)、p―トルエンスルホン酸10mg、トルエン50mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、式(1―1)で表される電子輸送剤1を0.668g(収率33.7%)得た。
尚、上述の式(1−2)で表される電子輸送剤は、下記の方法により製造した。
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物10g(37.3mmol)とヒドラジン一水和物0.931g(18.6mmol)、p―トルエンスルホン酸20mg、トルエン100mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、二量体C 2.84g(収率28.7%)を得た。
100ml4つ口フラスコに、二量体C 2.5g(4.67mmol)、DMF30mlを入れ、加熱還流させた。これに、2―アミノプロパン0.278g(4.67mmol)とDMF10mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、モノイミド体C 0.556g(収率38.5%)を得た。
50ml4つ口フラスコに、モノイミド体C 0.50g(1.62mmol)、DMF10mlを入れ、加熱還流させた。これに、2―アミノヘプタン0.186g(1.62mmol)とDMF5mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、上記式(1−2)で表される電子輸送剤2を0.243g(収率22.4%)得た。
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.0g(18.6mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2―アミノプロパン1.10g(18.6mmol)とDMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、モノイミド体B 2.08g(収率36.1%)を得た。
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体B 2.0g(6.47mmol)と、ヒドラジン一水和物0.162g(3.23mmol)、p―トルエンスルホン酸10mg、トルエン50mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、上記式(1―3)で表される電子輸送剤3を0.810g(収率37.4%)得た。
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.0g(18.6mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2―アミノペンタン1.62g(18.6mmol)とDMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、モノイミド体E 3.49g(収率45.8%)を得た。
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体E 3.0g(7.33mmol)と、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物0.983g(3.66mmol)、ヒドラジン一水和物0.368g(7.33mmol)、p―トルエンスルホン酸10mg、トルエン50mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて2回精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、構造式(2―1)で表される電子輸送剤4を0.939g(収率13.7%)得た。
(顔料合成例1)
特開2001―19871号公報に準じて、顔料を作製した。即ち、1,3―ジイミノイソインドリン29.2gとスルホラン200mlを混合し、窒素気流下でチタニウムテトラブトキシド20.4gを滴下する。滴下終了後、徐々に180℃まで昇温し、反応温度を170℃〜180℃の間に保ちながら5時間撹拌して反応を行った。反応終了後、放冷した後、析出物を濾過し、クロロホルムで粉体が青色になるまで洗浄し、次にメタノールで数回洗浄し、更に80℃の熱水で数回洗浄した後乾燥し、粗チタニルフタロシアニンを得た。粗チタニルフタロシアニンを20倍量の濃硫酸に溶解し、100倍量の氷水に撹拌しながら滴下し、析出した結晶を濾過し、次いで、洗浄液が中性になるまでイオン交換水(pH:7.0、比伝導度:1.0μS/cm)により水洗いを繰り返し(洗浄後のイオン交換水のpH値は6.8、比伝導度は2.6μS/cmであった)、チタニルフタロシアニン顔料のウェットケーキ(水ペースト)を得た。得られたこのウェットケーキ(水ペースト)40gをテトラヒドロフラン200gに投入し、4時間攪拌を行った後、濾過を行い、乾燥して、チタニルフタロシアニン粉末を得た。これを顔料1とする。
<X線回折スペクトル測定条件>
X線管球:Cu
電圧:50kV
電流:30mA
走査速度:2°/分
走査範囲:3°〜40°
時定数:2秒
(顔料合成例2)
―チタニルフタロシアニン結晶の合成―
顔料合成例1の方法に従って、チタニルフタロシアニン顔料の水ペーストを合成し、次のように結晶変換を行い、顔料合成例1よりも一次粒子の小さなフタロシアニン結晶を得た。
長さ340mm、直径30mmのアルミシリンダー(JIS1050)を導電性支持体とし、下記組成の中間層塗工液、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を塗布、乾燥し、3.5μmの中間層、0.3μmの電荷発生層、25μmの電荷輸送層を形成して感光体を得た(感光体1とする)。
酸化チタン(CR―EL:石原産業社製、平均粒径:0.25μm) 84部
先に合成した電子輸送剤1 20部
アルキッド樹脂[ベッコライトM6401―50―S(固形分50%)、
大日本インキ化学工業製] 33.6部
メラミン樹脂[スーパーベッカミンL―121―60(固形分60%)、
大日本インキ化学工業製] 18.7部
2―ブタノン 100部
◎電荷発生層塗工液
下記組成の分散液を下に示す条件のビーズミリングにより作製した。
ポリビニルブチラール(積水化学製:BX―1) 10部
2―ブタノン 280部
市販のビーズミル分散機に直径0.5mmのPSZボールを用い、ポリビニルブチラール及び電子輸送剤1を溶解した2―ブタノンおよび顔料を全て投入し、ローター回転数1200r.p.m.にて30分間分散を行ない、分散液を作製した。
Z型ポリカーボネート樹脂 10部
(帝人化成:パンライトTS2040)
テトラヒドロフラン 120部
シリコーンオイル 0.01部
(KF50―100CS 信越化学工業社製)
テトラヒドロフランにZ型ポリカーボネート樹脂を溶解し、次いで電荷輸送剤、シリコーンオイルの順に加えて、不溶部がなくなった時点で電荷輸送層塗工液とした。
実施例1における中間層塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体2とする)。
酸化チタン(CR―EL:石原産業社製、平均粒径:0.25μm) 42部
酸化チタン(PT―401M:石原産業社製、平均粒径:0.07μm) 42部
先に合成した電子輸送剤1 20部
アルキッド樹脂[ベッコライトM6401―50―S(固形分50%)、
大日本インキ化学工業製] 33.6部
メラミン樹脂[スーパーベッカミンL―121―60(固形分60%)、
大日本インキ化学工業製] 18.7部
2―ブタノン 100部
上記組成で、平均粒径の比(D2/D1)は0.28、両者の混合比(T2/(T1+T2))は0.5である。
実施例1における中間層塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体3とする)。
酸化チタン(CR―EL:石原産業社製、平均粒径:0.25μm) 75.6部
酸化チタン(PT―401M:石原産業社製、平均粒径:0.07μm)8.4部
先に合成した電子輸送剤1 20部
アルキッド樹脂[ベッコライトM6401―50―S(固形分50%)、
大日本インキ化学工業製] 33.6部
メラミン樹脂[スーパーベッカミンL―121―60(固形分60%)、
大日本インキ化学工業製] 18.7部
2―ブタノン 100部
上記組成で、平均粒径の比(D2/D1)は0.28、両者の混合比(T2/(T1+T2))は0.1である。
実施例1における中間層塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体4とする)。
酸化チタン(CR―EL:石原産業社製、平均粒径:0.25μm) 8.4部
酸化チタン(PT―401M:石原産業社製、平均粒径:0.07μm)75.6部
先に合成した電子輸送剤1 20部
アルキッド樹脂[ベッコライトM6401―50―S(固形分50%)、
大日本インキ化学工業製] 33.6部
メラミン樹脂[スーパーベッカミンL―121―60(固形分60%)、
大日本インキ化学工業製] 18.7部
2―ブタノン 100部
上記組成で、平均粒径の比(D2/D1)は0.28、両者の混合比(T2/(T1+T2))は0.9である。
実施例1における中間層塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体5とする)。
酸化チタン(CR―EL:石原産業社製、平均粒径:0.25μm) 42部
酸化チタン(TTO―F1:石原産業社製、平均粒径:0.04μm) 42部
先に合成した電子輸送剤1 20部
アルキッド樹脂[ベッコライトM6401―50―S(固形分50%)、
大日本インキ化学工業製] 33.6部
メラミン樹脂[スーパーベッカミンL―121―60(固形分60%)、
大日本インキ化学工業製] 18.7部
2―ブタノン 100部
上記組成で、平均粒径の比(D2/D1)は0.16、両者の混合比(T2/(T1+T2))は0.5である。
実施例1における中間層塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体6とする)。
酸化チタン(CR―EL:石原産業社製、平均粒径:0.25μm) 42部
酸化チタン(A―100:石原産業社製、平均粒径:0.15μm) 42部
先に合成した電子輸送剤1 20部
アルキッド樹脂[ベッコライトM6401―50―S(固形分50%)、
大日本インキ化学工業製] 33.6部
メラミン樹脂[スーパーベッカミンL―121―60(固形分60%)、
大日本インキ化学工業製] 18.7部
2―ブタノン 100部
上記組成で、平均粒径の比(D2/D1)は0.6、両者の混合比(T2/(T1+T2))は0.5である。
下記組成の電荷ブロッキング層塗工液、モアレ防止層塗工液を塗布乾燥し、実施例1における中間層を0.5μmの電荷ブロッキング層、3.5μmのモアレ防止層の積層構成に変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体7とする)。
N−メトキシメチル化ナイロン(FR101:鉛市製) 5部
先に合成した電子輸送剤1 1部
メタノール 70部
n―ブタノール 30部
◎モアレ防止層塗工液
酸化チタン(CR―EL:石原産業社製、平均粒径:0.25μm) 84部
アルキッド樹脂[ベッコライトM6401―50―S(固形分50%)、
大日本インキ化学工業製] 33.6部
メラミン樹脂[スーパーベッカミンL―121―60(固形分60%)、
大日本インキ化学工業製] 18.7部
2―ブタノン 100部
(実施例8)
実施例7において、電荷ブロッキング層の膜厚を0.3μmとした以外は、実施例7と同様に感光体を作製した(感光体8とする)。
(実施例9)
実施例7において、電荷ブロッキング層の膜厚を1.0μmとした以外は、実施例7と同様に感光体を作製した(感光体9とする)。
(実施例10)
実施例7において、電荷ブロッキング層の膜厚を2.0μmとした以外は、実施例7と同様に感光体を作製した(感光体10とする)。
(実施例11)
実施例7において、電荷ブロッキング層の膜厚を0.1μmとした以外は、実施例7と同様に感光体を作製した(感光体11とする)。
(実施例12)
実施例7における電荷ブロッキング層塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例7と同様に感光体を作製した(感光体12とする)。
アルコール可溶性ナイロン(東レ:アミランCM8000) 4部
先に合成した電子輸送剤1 1部
メタノール 70部
n―ブタノール 30部
(実施例13)
実施例1において、使用した電子輸送剤1の代わりに電子輸送剤2を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体13とする)。
実施例1において、使用した電子輸送剤1の代わりに電子輸送剤3を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体14とする)。
実施例1における感光層塗工液において、使用した顔料1の代わりに顔料2を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体15とする)。
実施例1において、使用した電子輸送剤1の代わりに電子輸送剤4を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体16とする)。
実施例1において、使用した電子輸送剤1の代わりに電子輸送剤5を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体17とする)。
実施例1において、使用した電子輸送剤1の代わりに電子輸送剤6を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体18とする)。
実施例1における中間層塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体19とする)。
酸化チタン(CR―EL:石原産業社製、平均粒径:0.25μm) 84部
先に合成した電子輸送剤1 15部
先に合成した電子輸送剤7 5部
アルキッド樹脂[ベッコライトM640150―S(固形分50%)、
大日本インキ化学工業製] 33.6部
メラミン樹脂[スーパーベッカミンL―121―60(固形分60%)、
大日本インキ化学工業製] 18.7部
2―ブタノン 100部
(実施例20)
実施例1における中間層塗工液を下記組成のものに変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体20とする)。
酸化チタン(CR―EL:石原産業社製、平均粒径:0.25μm) 84部
先に合成した電子輸送剤1 15部
先に合成した電子輸送剤8 5部
アルキッド樹脂[ベッコライトM6401―50―S(固形分50%)、
大日本インキ化学工業製] 33.6部
メラミン樹脂[スーパーベッカミンL―121―60(固形分60%)、
大日本インキ化学工業製] 18.7部
2―ブタノン 100部
(参考例21)
実施例19において、使用した電子輸送剤1の代わりに電子輸送剤4を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体21とする)。
実施例20において、使用した電子輸送剤1の代わりに電子輸送剤4を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体22とする)。
実施例1において、中間層塗工液に電子輸送剤1を使用しない以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体23とする)。
実施例7において、電荷ブロッキング層塗工液に電子輸送剤1を使用しない以外は、実施例7と同様に感光体を作製した(感光体24とする)。
実施例1において、使用した電子輸送剤1の代わりに下記構造の物質を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体25とする)。
以上のように作製した感光体1を図3に示すような画像形成装置に搭載し、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)、帯電部材としてスコロトロン帯電器、転写部材として転写ベルトを用い、除電光源として655nmLEDを用いた。試験前のプロセス条件が下記になるように帯電部材への印加バイアス、半導体レーザーの光量を設定し、書き込み率6%のチャート(A4全面に対して、画像面積として6%相当の文字が平均的に書かれている)を用い、連続3万枚印刷を行った。
現像バイアス: −650V
現像部位における露光部表面電位: −120V
評価は、3万枚の画像印刷前後における感光体未露光部電位を測定した。測定方法としては、図3に示す現像部位置に、表面電位計を搭載し、感光体1が初期状態で−900Vに帯電される印加バイアスに固定し、現像部位における未露光部表面電位を測定した。この際、感光体1周目と2周目について評価を行ない、ΔVDとして、(2周目未露光部電位−1周目未露光部電位)を求めた。また、3万枚出力前後において白ベタ画像を出力し、地肌部の汚れを評価した。尚、地汚れ画像評価は4段階にて行ない、極めて良好なものを◎、良好なものを○、やや劣るものを△、非常に悪いものを×で表わした。更に、1ドット画像を出力し、モアレの発生を確認した。
実施例23で使用した感光体1に代えて、感光体2〜26を用いた以外は実施例23と同様に評価を行った。結果を表2に示す。
先に作製した感光体1を図6に示すようなプロセスカートリッジに装着し、図7に示すようなタンデム型フルカラー画像形成装置に搭載し、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)、帯電部材として接触ローラー帯電器、転写部材として転写ベルトを用い、除電光源として655nmLEDを用いた。試験前のプロセス条件が下記になるように設定し、書き込み率6%のチャート(A4全面に対して、画像面積として6%相当の文字が平均的に書かれている)を用い、連続3万枚印刷を行った。
現像バイアス: −500V
現像部位における露光部表面電位: −100V
評価は、3万枚の画像印刷前後において、図10に示す画像を出力し、ハーフトーン部における残像の程度を評価した。極めて良好なものを◎、良好なものを○、やや劣るものを△、非常に悪いものを×で表わした。
1 感光体
3 帯電ローラ
21 ギャップ形成部材
22 金属シャフト
23 画像形成領域
24 非画像形成領域
(図6)
1 感光体
3 帯電ローラ
5 画像露光部
15 クリーニングブラシ
16 現像ローラ
17 転写ローラ
(図7)
1C、1M、1Y、1K 感光体
2C、2M、2Y、2K 帯電部材
3C、3M、3Y、3K レーザー光
4C、4M、4Y、4K 現像部材
5C、5M、5Y、5K クリーニング部材
6C、6M、6Y、6K 画像形成要素
10 転写搬送ベルト
11C、11M、11Y、11K 転写ブラシ
12 定着装置
Claims (15)
- 前記中間層は、第一の金属酸化物及び第二の金属酸化物をさらに含有し、
該第一の金属酸化物の平均粒径をD1[μm]とし、該第二の金属酸化物の平均粒径をD2[μm]とすると、式
0.2<(D2/D1)≦0.5
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。 - 式
0.05<D2<0.2
を満たすことを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体。 - 前記第一の金属酸化物及び前記第二の金属酸化物の総重量に対する前記第二の金属酸化物の重量の比が0.2以上0.8以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載の電子写真感光体。
- 前記中間層は、電荷ブロッキング層及びモアレ防止層が積層されていることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷ブロッキング層は、絶縁性材料及び前記電子輸送剤を含有し、膜厚が0.1μm以上4.0μm未満であることを特徴とする請求項5に記載の電子写真感光体。
- 前記絶縁性材料は、ポリアミドであることを特徴とする請求項6に記載の電子写真感光体。
- 前記ポリアミドは、N−メトキシメチル化ナイロンであることを特徴とする請求項7に記載の電子写真感光体。
- 前記感光層は、CuKαの特性X線に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、27.2゜に最大のピークを有するチタニルフタロシアニンを含有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記チタニルフタロシアニンは、CuKαの特性X線に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、9.4゜、9.6゜及び24.0゜にピークをさらに有し、7.3゜に最も低角側のピークをさらに有し、該7.3°のピークと該9.4゜のピークの間にピークを有さず、26.3°にピークを有さないことを特徴とする請求項9に記載の電子写真感光体。
- 前記チタニルフタロシアニンは、平均粒子サイズが0.25μm以下であることを特徴とする請求項9又は10に記載の電子写真感光体。
- 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の電子写真感光体を有することを特徴とする画像成形装置。
- 前記電子写真感光体と、該電子写真感光体を帯電させる帯電装置と、該帯電した電子写真感光体に像露光して、静電潜像を形成する像露光装置と、該電子写真感光体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像装置とを有する画像形成要素が複数配列されていることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 画像形成装置の本体に対して着脱可能であり、
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の電子写真感光体を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項14に記載のプロセスカートリッジを有することを特徴とする画像成形装置。
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