JP4602882B2 - 電子写真感光体、画像形成装置、フルカラー画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
(1)導電性支持体上に、少なくとも感光層を有する電子写真感光体であって、該導電性支持体表面が陽極酸化皮膜処理された支持体であり、該感光層に下記式(1)で表される電子輸送剤を有することを特徴とする電子写真感光体。
(2)前記陽極酸化被膜がアルマイトであることを特徴とする前記第(1)に記載の電子写真感光体。
本発明においては、下記式(1)で表される電子輸送剤は、感光層に含有される。
上述した感光層構成と併せてその添加方法について示す。
これらの光源のうち、発光ダイオード、及び半導体レーザーは照射エネルギーが高く、また600乃至800nmの長波長光を有するため、前述の電荷発生材料であるフタロシアニン顔料が高感度を示すことから良好に使用される。かかる光源等は、図4に示される工程の他に光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング工程、あるいは前露光などの工程を設けることにより、感光体に光が照射される。
本発明に用いる式(1)で表される電荷輸送物質は、下記に示す構造骨格を有する。
該置換又は無置換のアルキル基としては、炭素数1乃至25、好ましくは炭素数1乃至10の炭素原子を有するアルキル基、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ペプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基といった直鎖状のもの、i―プロピル基、s−ブチル基、t−ブチル基、メチルプロピル基、ジメチルプロピル基、エチルプロピル基、ジエチルプロピル基、メチルブチル基、ジメチルブチル基、メチルペンチル基、ジメチルペンチル基、メチルヘキシル基、ジメチルヘキシル基等の分岐状のもの、アルコキシアルキル基、モノアルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルキルカルボニルアルキル基、カルボキシアルキル基、アルカノイルオキシアルキル基、アミノアルキル基、エステル化されていてもよいカルボキシル基で置換されたアルキル基、シアノ基で置換されたアルキル基等が例示できる。なお、これらの置換基の置換位置については特に限定されず、上記置換又は無置換のアルキル基の炭素原子の一部がヘテロ原子(N、O、S等)に置換された基も置換されたアルキル基に含まれる。
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.0g(18.6mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノヘプタン2.14g(18.6mmol)とDMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、モノイミド体A 2.14g(収率31.5%)を得た。
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体A 2.0g(5.47mmol)と、ヒドラジン一水和物0.137g(2.73mmol)、p−トルエンスルホン酸10mg、トルエン50mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、式(2)で表される電子輸送物質1を 0.668g(収率33.7%)得た。質量分析(FD−MS)において、M/z=726のピークが観測されたことにより目的物であると同定した。元素分析は計算値、炭素69.41%、水素5.27%、窒素7.71%に対し、実測値で炭素69.52%、水素5.09%、窒素7.93%あった。
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物10g(37.3mmol)とヒドラジン一水和物0.931g(18.6mmol)、p−トルエンスルホン酸20mg、トルエン100mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、二量体C 2.84g(収率28.7%)を得た。
100ml4つ口フラスコに、二両体C 2.5g(4.67mmol)、DMF30mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノプロパン0.278g(4.67mmol)とDMF10mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、モノイミド体C 0.556g(収率38.5%)を得た。
50ml4つ口フラスコに、モノイミド体C 0.50g(1.62mmol)、DMF10mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノヘプタン0.186g(1.62mmol)とDMF5mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、上記式(3)で表される電子輸送物質2を0.243g(収率22.4%)得た。質量分析(FD−MS)において、M/z=670のピークが観測されたことにより目的物であると同定した。元素分析は計算値、炭素68.05%、水素4.51%、窒素8.35%に対し、実測値で炭素68.29%、水素4.72%、窒素8.33%あった。
200ml4つ口フラスコに、1,4,5,8―ナフタレンテトラカルボン酸二無水物5.0g(18.6mmol)、DMF50mlを入れ、加熱還流させた。これに、2−アミノプロパン1.10g(18.6mmol)とDMF25mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間加熱還流させた。反応終了後、反応容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣にトルエンを加え、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/ヘキサンにより再結晶し、モノイミド体B 2.08g(収率36.1%)を得た。
100ml4つ口フラスコに、モノイミド体B 2.0g(6.47mmol)と、ヒドラジン一水和物0.162g(3.23mmol)、p−トルエンスルホン酸10mg、トルエン50mlを入れ、5時間加熱還流させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品をトルエン/酢酸エチルにより再結晶し、上記式(4)で表される電子輸送物質3 を0.810g(収率37.4%)得た。質量分析(FD−MS)において、M/z=614のピークが観測されたことにより目的物であると同定した。元素分析は計算値、炭素66.45%、水素3.61%、窒素9.12%に対し、実測値で炭素66.28%、水素3.45%、窒素9.33%あった。
(顔料合成例1)
特開2001−19871号公報に準じて、顔料を作製した。即ち、1,3−ジイミノイソインドリン29.2gとスルホラン200mlを混合し、窒素気流下でチタニウムテトラブトキシド20.4gを滴下する。滴下終了後、徐々に180℃まで昇温し、反応温度を170℃乃至180℃の間に保ちながら5時間撹拌して反応を行った。反応終了後、放冷した後、析出物を濾過し、クロロホルムで粉体が青色になるまで洗浄し、次にメタノールで数回洗浄し、更に80℃の熱水で数回洗浄した後乾燥し、粗チタニルフタロシアニンを得た。粗チタニルフタロシアニンを20倍量の濃硫酸に溶解し、100倍量の氷水に撹拌しながら滴下し、析出した結晶を濾過し、次いで、洗浄液が中性になるまでイオン交換水(pH:7.0、比伝導度:1.0μS/cm)により水洗いを繰り返し(洗浄後のイオン交換水のpH値は6.8、比伝導度は2.6μS/cmであった)、チタニルフタロシアニン顔料のウェットケーキ(水ペースト)を得た。得られたこのウェットケーキ(水ペースト)40gをテトラヒドロフラン200gに投入し、4時間攪拌を行った後、濾過を行い、乾燥して、チタニルフタロシアニン粉末を得た。これを顔料1とする。
X線管球:Cu
電圧:50kV
電流:30mA
走査速度:2°/分
走査範囲:3°乃至40°
時定数:2秒
(顔料合成例2)
−チタニルフタロシアニン結晶の合成−
顔料合成例1の方法に従って、チタニルフタロシアニン顔料の水ペーストを合成し、次のように結晶変換を行い、顔料合成例1よりも一次粒子の小さなフタロシアニン結晶を得た。
長さ340mm、直径30mmのアルミシリンダー(JIS1050)を導電性支持体とし、これを下記の陽極酸化皮膜処理を行い、下記組成の感光層塗工液を塗布、乾燥し、20μmの感光層を形成して感光体を得た(感光体1とする)。
支持体表面の鏡面研磨仕上げを行い、脱脂洗浄、水洗浄を行った後、液温20℃、硫酸15vol%の電解浴に浸し、電解電圧15Vにて30分間陽極酸化皮膜処理を行った。更に、水洗浄を行った後、7%の酢酸ニッケル水溶液(50゜C)にて封孔処理を行った。その後純水による洗浄を経て、6μmの陽極酸化皮膜(アルマイト)が形成された支持体を得た。
まず、電荷発生材料として先に合成した顔料1を30重量部、シクロヘキサンノン970重量とともにボールミル装置にて2時間分散せしめ、電荷発生材料分散液とした。これとは別にテトラヒドロフラン340重量部に、Z型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量;4万、帝人化成社製) 49重量部、先に合成した電子輸送剤1を20重量部、下記構造式の化合物29.5重量部、及びシリコーンオイル(KF50−100CS 信越化学工業社製)0.1重量部を溶解せしめ、これに前述の電荷発生材料分散液66.6重量部を添加し撹拌して感光層塗工液とした。
実施例1において、陽極酸化被膜処理時間を変え、陽極酸化皮膜の膜厚を15μmに変更した以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体3とする)。
実施例1において、陽極酸化被膜処理時間を変え、陽極酸化被膜の膜厚を18μmに変更した以外は、実施例1と同予に感光体を作製した(感光体4とする)。
実施例1において、使用した電子輸送剤1の代わりに電子輸送剤2を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体5とする)。
実施例1において、使用した電子輸送剤1の代わりに電子輸送剤3を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体6とする)。
実施例1における陽極酸化被膜処理において、酢酸ニッケル水溶液による封孔処理を行わなかった以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体7とする)。
実施例1における感光層塗工液において、使用した顔料1の代わりに顔料2を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体8とする)。
実施例1において、アルミ支持体に陽極酸化皮膜処理を行わなかった以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体9とする)。
実施例1において、アルミ支持体に陽極酸化皮膜処理を行わず、下記組成の中間層塗工液を用い、0.3μmの中間層を導電性支持体と感光層の間に設けた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体10とする)。
アルコール可溶性ナイロン(東レ:アミランCM8000) 4部
メタノール 70部
n−ブタノール 30部
メタノールとブタノールを混合し、これにアルコール可溶性ナイロンを溶解し、中間層塗工液とした。
実施例1において、感光層塗工液に電子輸送剤1を使用しない以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体11とする)。
実施例1において、使用した電子輸送剤1の代わりに下記構造の物質を用いた以外は、実施例1と同様に感光体を作製した(感光体12とする)。
長さ340mm、直径30mmのアルミシリンダー(JIS1050)を導電性支持体とし、これを下記の陽極酸化皮膜処理を行い、下記組成の電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を順次塗布、乾燥し、0.3μmの電荷発生層、20μmの電荷輸送層を形成して感光体を得た(感光体14とする)。
支持体表面の鏡面研磨仕上げを行い、脱脂洗浄、水洗浄を行った後、液温20℃、硫酸15vol%の電解浴に浸し、電解電圧15Vにて30分間陽極酸化皮膜処理を行った。更に、水洗浄を行った後、7%の酢酸ニッケル水溶液(50゜C)にて封孔処理を行った。その後純水による洗浄を経て、6μmの陽極酸化皮膜(アルマイト)が形成された支持体を得た。
下記組成の分散液を下に示す条件のビーズミリングにより作製した。
ポリビニルブチラール(積水化学製:BX−1) 10部
2−ブタノン 280部
市販のビーズミル分散機に直径0.5mmのPSZボールを用い、ポリビニルブチラールを溶解した2−ブタノンおよび顔料を全て投入し、ローター回転数1200r.p.m.にて30分間分散を行ない、分散液を作製した。この分散液中の顔料粒子の粒度分布を、堀場製作所:CAPA−700にて測定した。その結果、平均粒径0.30μm、標準偏差0.19μmであった。
先に合成した電子輸送剤1 9部
Z型ポリカーボネート樹脂 10部
(帝人化成:パンライトTS2040)
テトラヒドロフラン 120部
シリコーンオイル 0.01部
(KF50−100CS 信越化学工業社製)
テトラヒドロフランにZ型ポリカーボネート樹脂を溶解し、次いで電子輸送剤1、シリコーンオイルの順に加えて、不溶部がなくなった時点で電荷輸送層塗工液とした。
実施例8において、アルミ支持体に陽極酸化皮膜処理を行わなかった以外は、実施例8と同様に感光体を作製した(感光体15とする)。
実施例8における電荷輸送層塗工液に使用した電子輸送剤1の代わりに、下記構造の物質を用いた以外は実施例8と同様に感光体を作製した(感光体16とする)。
以上のように作製した感光体1を図4に示すような画像形成装置に搭載し、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)、帯電部材としてスコロトロン帯電器、転写部材として転写ベルトを用い、除電光源として655nmLEDを用いた。試験前のプロセス条件が下記になるように帯電部材への印加バイアス、半導体レーザーの光量を設定し、書き込み率6%のチャート(A4全面に対して、画像面積として6%相当の文字が平均的に書かれている)を用い、連続1万枚印刷を行った。
現像バイアス: +350V
現像部位における露光部表面電位: +60V
評価は、1万枚の画像印刷前後における感光体露光部電位を測定した。測定方法としては、図4に示す現像部位置に、表面電位計を搭載し、感光体を+500Vに帯電した後、上記半導体レーザーでベタ書込みを行ない、現像部位における未露光部表面電位及び露光部電位を測定した。結果を表2に示す。また、1万枚後において白ベタ画像を出力し、地肌部の汚れを評価した。尚、地汚れ画像評価は4段階にて行ない、極めて良好なものを◎、良好なものを○、やや劣るものを△、非常に悪いものを×で表わした。結果を表2に示す。
実施例9において使用した感光体1の代わりに、感光体2乃至16を用いた以外は実施例9と同様に評価を行った。プロセス条件として、感光体帯電電位(未露光部電位)は+500V、現像バイアスは+350Vになるように固定した。露光量は、実施例9における感光体初期状態において、露光部電位が60Vになる光量と同じ光量に設定し、疲労試験前後における露光部表面電位を測定した。結果を表2に示す。
長さ340mm、直径30mmのアルミシリンダー(JIS1050)を導電性支持体とし、これを下記の陽極酸化皮膜処理を行い、下記組成の電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を順次塗布、乾燥し、0.3μmの電荷発生層、20μmの電荷輸送層を形成して感光体を得た(感光体18とする)。
支持体表面の鏡面研磨仕上げを行い、脱脂洗浄、水洗浄を行った後、液温20℃、硫酸15vol%の電解浴に浸し、電解電圧15Vにて30分間陽極酸化皮膜処理を行った。更に、水洗浄を行った後、7%の酢酸ニッケル水溶液(50゜C)にて封孔処理を行った。その後純水による洗浄を経て、6μmの陽極酸化皮膜(アルマイト)が形成された支持体を得た。
下記組成の分散液を下に示す条件のビーズミリングにより作製した。
ポリビニルブチラール(積水化学製:BX−1) 10部
2−ブタノン 280部
先に合成した電子輸送剤1 1部
市販のビーズミル分散機に直径0.5mmのPSZボールを用い、ポリビニルブチラール及び電子輸送剤1を溶解した2−ブタノンおよび顔料を全て投入し、ローター回転数1200r.p.m.にて30分間分散を行ない、分散液を作製した。
下記構造の電荷輸送物質 7部
(帝人化成:パンライトTS2040)
テトラヒドロフラン 120部
シリコーンオイル 0.01部
(KF50−100CS 信越化学工業社製)
テトラヒドロフランにZ型ポリカーボネート樹脂を溶解し、次いで電荷輸送物質、シリコーンオイルの順に加えて、不溶部がなくなった時点で電荷輸送層塗工液とした。
実施例17における電荷発生層塗工液に使用した電子輸送剤1を使用しない以外は、実施例17と同様に感光体を作製した(感光体19とする)。
以上のように作製した感光体17を図4に示すような画像形成装置に搭載し、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)、帯電部材としてスコロトロン帯電器、転写部材として転写ベルトを用い、除電光源として655nmLEDを用いた。試験前のプロセス条件が下記になるように帯電部材への印加バイアス、半導体レーザーの光量を設定し、書き込み率6%のチャート(A4全面に対して、画像面積として6%相当の文字が平均的に書かれている)を用い、連続1万枚印刷を行った。
現像バイアス: −650V
現像部位における露光部表面電位: −110V
評価は、1万枚の画像印刷前後における感光体未露光部電位を測定した。測定方法としては、図4に示す現像部位置に、表面電位計を搭載し、感光体17が初期状態で−900Vに帯電される印加バイアスに固定し、現像部位における未露光部表面電位を測定した。この際、感光体1周目と2周目について評価を行った。結果を表3に示す。
実施例18で使用した感光体18に代えて、感光体19を用いた以外は実施例18と同様に評価を行った。結果を表3に示す。
先に作製した感光体1を図7に示すようなプロセスカートリッジに装着し、図8に示すようなタンデム型フルカラー画像形成装置に搭載し、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)、帯電部材として図5に示すような非接触ローラー帯電器、転写部材として転写ベルトを用い、除電光源として655nmLEDを用いた。試験前のプロセス条件が下記になるように設定し、書き込み率6%のチャート(A4全面に対して、画像面積として6%相当の文字が平均的に書かれている)を用い、連続1万枚印刷を行った。
現像バイアス: +350V(ネガ・ポジ現像)
除電後表面電位(書き込み光未露光部): +80V
評価は、1万枚の画像印刷前後における感光体露光部電位を測定した(黒ステーション)。
測定方法としては、図8に示す現像部位置に、表面電位計を搭載し、感光体を+500Vに帯電した後、上記半導体レーザーでベタ書込みを行ない、現像部位における露光部電位を測定した。
実施例21において使用した感光体1の代わりに、感光体2乃至17を用いた以外は実施例21と同様に評価を行った。プロセス条件として、感光体帯電電位(未露光部電位)は+500V、現像バイアスは+350Vになるように固定した。露光量は、実施例19における感光体初期状態において、露光部電位が80Vになる光量と同じ光量に設定し、疲労試験前後における露光部表面電位を測定した。結果を表4に示す。
32 陽極酸化皮膜
33 感光層
35 電荷発生層
37 電荷輸送層
39 保護層
図4の1 感光体
図4の2 除電ランプ
図4の3 帯電ローラ
図4の5 画像露光部
図4の6 現像ユニット
図4の7 転写前チャージャ
図4の8 レジストローラ
図4の9 転写紙
図4の10 転写チャージャ
図4の11 分離チャージャ
図4の12 分離爪
図4の13 クリーニング前チャージャ
図4の14 ファーブラシ
図4の15 クリーニングブレード
図5の1 感光体
図5の3 帯電ローラ
図5の21 ギャップ形成部材
図5の22 金属シャフト
図5の23 画像形成領域
図5の24 非画像形成領域
図6の21 感光体
図6の22a 駆動ローラ
図6の22b 駆動ローラ
図6の23 帯電チャージャ
図6の24 像露光源
図6の25 転写チャージャ
図6の26 クリーニング前露光
図6の27 クリーニングブラシ
図6の28 除電光源
図7の1 感光体
図7の3 帯電ローラ
図7の5 画像露光部
図7の15 クリーニングブラシ
図7の16 現像ローラ
図7の17 転写ローラ
図8の1C、1M、1Y、1K 感光体
図8の2C、2M、2Y、2K 帯電部材
図8の3C、3M、3Y、3K レーザー光
図8の4C、4M、4Y、4K 現像部材
図8の5C、5M、5Y、5K クリーニング部材
図8の6C、6M、6Y、6K 画像形成要素
図8の10 転写搬送ベルト
図8の11C、11M、11Y、11K 転写ブラシ
図8の12 定着装置
Claims (14)
- 前記陽極酸化被膜がアルマイトであることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記アルマイトは、封孔処理されていることを特徴とする請求項2に記載の電子写真感光体。
- 前記陽極酸化被膜は、膜厚が1μm以上15μm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子写真感光体。
- 前記感光層は、CuKαの特性X線に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、27.2゜に最大のピークを有するチタニルフタロシアニンをさらに含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子写真感光体。
- 前記チタニルフタロシアニンは、CuKαの特性X線に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、9.4゜、9.6゜及び24.0゜にピークを有し、7.3゜に最も低角側のピークを有し、該7.3°のピークと該9.4゜のピークの間にピークを有さず、26.3°にピークを有さないことを特徴とする請求項5に記載の電子写真感光体。
- 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子写真感光体を、帯電部材を用いて帯電させる工程と、該帯電した電子写真感光体に画像露光して静電潜像を形成する工程と、該電子写真感光体に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する工程と、該電子写真感光体に形成されたトナー像を転写する工程とを繰り返し行うことを特徴とする画像形成方法。
- 前記帯電部材に、直流成分に交流成分を重畳した電圧を印加することを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
- 前記帯電部材が前記電子写真感光体と接触又は近接して配置されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成方法。
- 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体を、帯電部材を用いて帯電させる帯電手段と、該帯電した電子写真感光体に画像露光して静電潜像を形成する画像露光手段と、該電子写真感光体に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、該電子写真感光体に形成されたトナー像を転写する転写手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体を、帯電部材を用いて帯電させる帯電手段と、該帯電した電子写真感光体に画像露光して静電潜像を形成する画像露光手段と、該電子写真感光体に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段とを有する画像形成要素が複数配列されていることを特徴とするフルカラー画像形成装置。
- 画像形成装置の本体に対して着脱可能である画像形成装置用のプロセスカートリッジであって、
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子写真感光体と、該電子写真感光体に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段と、該トナー像が転写された電子写真感光体の表面を清浄面化するクリーニング手段とを有することを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項12に記載のプロセスカートリッジが搭載されていることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項12に記載のプロセスカートリッジが搭載されていることを特徴とするフルカラー画像形成装置。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
JP2005271015A JP4602882B2 (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 電子写真感光体、画像形成装置、フルカラー画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
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