JP4831487B2 - 示差走査熱量計 - Google Patents

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Description

本発明は、試料の物性が温度とともに、どのように変化するかを測定する熱分析装置に関するものである。特に、温度を変化させたときに、試料が参照試料に比べて余分に放出または吸収する熱量を、試料と参照試料との温度差(示差熱)に基づいて測定する示差走査熱量計に関するものである。
示差走査熱量計は、被測定試料と、例えばアルミナなどの熱的に安定な参照試料とを並べて配置し、両者の温度を一定の速度で変化させたときに、参照試料に比べて試料が余分に放出または吸収する熱量を示差的に検出する装置である。より具体的には、底板を有する円筒状の加熱炉と、加熱炉を外周から加熱するヒータと、加熱炉の底板上に固定された熱緩衝板と、熱緩衝板上に設けられたリング状の上部保持板及び下部保持板と、上部保持板と下部保持板とに挟み込まれてロウ付けして固定された平板状の伝熱板と、伝熱板上に載せられたサンプル容器及びリファレンス容器とを備えている(例えば、特許文献1参照)。ここで、加熱炉を形成する材質としては、銀などの高熱伝導率の材質が選択される。一方、熱緩衝板及び伝熱板を形成する材質としては、コンスタンタン等、加熱炉を形成する材質と比較して低い熱伝導率を有するものが選択される。そして、このような示差走査熱量計では、ヒータの熱が伝熱板を介してサンプル容器及びリファレンス容器に伝導し、両者の温度差を測定することで、サンプル容器に収納された被測定試料の熱量を示差的に検出することができる。特に、特許文献1によれば、ヒータの熱は、加熱炉から熱緩衝板及び下部保持板を介して伝熱板に伝導する。このため、サンプル容器とリファレンス容器とが並ぶ方向で、加熱炉に温度分布が発生してしまうことに起因して、サンプル容器とリファレンス容器との間に温度差が生じてしまうのを防ぐことができるとされている。
特開2000−28559号公報
しかしながら、特許文献1に示すような示差走査熱量計では、サンプル容器及びリファレンス容器を設置する伝熱板と、伝熱板に熱を伝導するリング状の下部保持板との接触条件が周方向に不均一である場合、伝熱板を介して流入する熱量がサンプル容器とリファレンス容器とで異なってしまう。例えば、下部保持板に伝熱板を固定するロウ付けの一部に巣が形成されている場合、巣が形成されている範囲と、巣が形成されていない範囲とでは、熱伝導率が異なる。すなわち、サンプル容器とリファレンス容器と巣が形成されている範囲との位置関係により、サンプル容器とリファレンス容器とで流入する熱量に差異が生じてしまう。このため、両者の温度差に基づいて、参照試料に比べて試料が余分に放出または吸収する熱量を正確に検出することができなくなってしまう問題がった。
また、ヒータから放出される熱には、温度揺らぎなど、加熱炉の周方向に異なるノイズ成分が含まれている。そして、このようなノイズ成分がヒータから加熱炉、熱緩衝板、下部保持板、及び、伝熱板を介してサンプル容器及びリファレンス容器に伝導すれば、流入する熱のノイズ成分によって検出される温度差にもノイズ成分が生じてしまう。このため、このような場合にも、参照試料に比べて試料が余分に放出または吸収する熱量を正確に検出することができなくなってしまう問題があった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、周囲から流入する熱の不均一性、及び、ノイズ成分の影響を受けること無く、サンプル容器とリファレンス容器との温度差に基づいて正確に被測定試料の熱量の変化を測定することが可能な示差走査熱量計を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の示差走査熱量計は、周囲を覆う略筒状の壁部及び該壁部の内周側に形成された略板状の熱流入部を有する断面略H形の加熱炉と、該加熱炉の前記壁部の外周に設けられ、該加熱炉を加熱するヒータと、前記加熱炉の前記壁部の中心軸方向に沿って配設された略棒状の部材で、前記熱流入部の両面から略等しい長さだけ突出して該熱流入部に固定されているとともに、前記加熱炉の材質よりも低熱伝導率の材質で形成された熱抵抗部材と、該熱抵抗部材の一端部に設けられ、被測定試料を収納するサンプル容器と、前記熱抵抗部材の他端部に設けられたリファレンス容器と、前記サンプル容器の温度と前記リファレンス容器の温度との差分を測定値として検出する示差熱流検出手段とを備えることを特徴としている。
この発明に係る示差走査熱量計によれば、ヒータから加熱炉の壁部へ放出される熱は、加熱炉の壁部から熱流入部を介して、熱流入部に固定された熱抵抗部材に伝導する。さらに、熱流入部に固定された位置で熱抵抗部材に伝導した熱は、熱抵抗部材の内部において、両端部へ伝導し、サンプル容器及びリファレンス容器に伝導する。すなわち、サンプル容器及びリファレンス容器に伝導する熱の各流入経路は、熱抵抗部材が熱流入部に固定される位置まで同一の経路である。また、熱抵抗部材が熱流入部に固定される位置以降、サンプル容器及びリファレンス容器のそれぞれまでの熱の各流入経路は、異なる流入経路となるが、熱抵抗部材が加熱炉の熱流入部の両面から略等しい長さで突出していてため、同一材質で、同一断面及び同一距離の流入経路を有していて、熱的に同一の条件である。このため、加熱炉と熱抵抗部材との接触条件に係らず、サンプル容器とリファレンス容器とには、常に均一に熱が供給されることとなる。また、ヒータから伝導する熱にノイズ成分が含まれていて、サンプル容器及びリファレンス容器の各温度がノイズ成分の影響を受けて変動したとしても、示差熱流検出手段によって両者の温度の差分を測定値として検出する際に、上記ノイズ成分による各温度の変動は打ち消されてしまうこととなる。
本発明の示差走査熱量計は、周囲を覆う略筒状の壁部及び該壁部の内周側に形成された略板状の熱流入部を有する断面略H形の加熱炉と、該加熱炉の前記壁部の外周に設けられ、該加熱炉を加熱するヒータと、前記加熱炉の前記壁部の中心軸方向に沿って配設された一対の略棒状の部材で、それぞれについて、前記熱流入部の両面から略等しい長さだけ突出して該熱流入部に固定されているとともに、前記加熱炉の材質よりも低熱伝導率の材質で形成された第一の熱抵抗部材及び第二の熱抵抗部材と、該第一の熱抵抗部材の一端部に設けられ、被測定試料を収納するサンプル容器と、前記第一の熱抵抗部材の他端部に設けられた第一のリファレンス容器と、前記第一の熱抵抗部材の前記一端部と同方向に突出する前記第二の熱抵抗部材の一端部に設けられた第二のリファレンス容器と、前記第二の熱抵抗部材の他端部に設けられた第三のリファレンス容器と、前記サンプル容器の温度から前記第一のリファレンス容器の温度を差し引いた値と、前記第二のリファレンス容器の温度から前記第三のリファレンス容器の温度を差し引いた値との差分を測定値として検出する示差熱流検出手段とを備えることを特徴としている。
この発明に係る示差走査熱量計によれば、上記同様に、サンプル容器と第一のリファレンス容器との間では、常に均一に熱が供給される。また、ヒータから放出される熱のノイズ成分の影響を受けたとしても、サンプル容器の温度から第一のリファレンス容器の温度を差し引いた値では、上記ノイズ成分は打ち消されてしまう。同様に、第二のリファレンス容器と第三のリファレンス容器との間では常に均一に熱が供給され、また、第二のリファレンス容器の温度から第三のリファレンス容器の温度を差し引いた値では、上記ノイズ成分は打ち消されてしまう。そして、示差熱流検出手段では、サンプル容器の温度から第一のリファレンス容器の温度を差し引いた値と、第二のリファレンス容器の温度から第三のリファレンス容器の温度を差し引いた値との差分が、測定値として検出される。ここで、第一のリファレンス容器と第三のリファレンス容器とで参照試料の条件を同一にすることで、両者の差分は、サンプル容器及び第一のリファレンス容器と、第二のリファレンス容器及び第三のリファレンス容器とで、熱の流入経路が異なって供給される熱が不均一となることに起因する温度差を表わすこととなる。すなわち、上記測定値を検出することで、熱の不均一性及びノイズ成分の影響を控除して、サンプル容器に収納された被測定試料と第二のリファレンス容器に収納された参照試料との温度差を正確に検出することができる。
また、上記の示差走査熱量計において、前記加熱炉は、前記中心軸を略鉛直とするようにして設置されていることがより好ましいとされている。
この発明に係る示差走査熱量計によれば、熱抵抗部材が鉛直方向に沿って配設されることで、各容器及び容器に収納された試料の重量、並びに、温度変化に対応した熱膨張または熱収縮による熱抵抗部材への負荷は、曲げとして作用せずに、軸力としてのみ作用することとなる。このため、熱抵抗部材の断面積を最小限にすることができる。また、各容器の試料を載置する面は熱抵抗部材が配設する方向と略直交する方向となる。このため、各容器と加熱炉の熱流入部との干渉を考慮すること無く、熱抵抗部材の熱流入部両面から突出する長さを最小限にすることができる。そして、熱抵抗部材の断面積及び長さを最小限にすることができることで、熱抵抗部材の熱伝導率を高くして、応答時定数を短くすることができる。
本発明の示差走査熱量計によれば、熱抵抗部材を備えることで、周囲から流入する熱の不均一性、及び、ノイズ成分の影響を受けること無く、サンプル容器とリファレンス容器との温度差を正確に検出することができる。これにより、サンプル容器とリファレンス容器との温度差に基づいて正確に被測定試料の熱量の変化を測定することができる。
図1及び図2は、この発明に係る実施形態を示している。図1に示すように、この実施形態の示差走査熱量計1は、炉体ケース2と、炉体ケース2の内部に脚体3によって支持された冷却ブロック4と、冷却ブロック4上に熱抵抗体5によって支持されたヒートシンク(加熱炉)6と、ヒートシンク6を加熱するヒータ7とを備える。また、ヒートシンク6の内部には、サンプル容器8及びリファレンス容器9と、サンプル容器8及びリファレンス容器9を支持する熱抵抗部材10と、サンプル容器8とリファレンス容器9との温度差を検出する示差熱流検出手段11とを備える。以下に各構成の詳細を説明する。
炉体ケース2には、蓋2aが設けられていて、内部と外部とで試料の交換を可能とするとともに、試料が配置された内部空間で熱対流が生じないように封じている。また、冷却ブロック4は、熱抵抗体5を熱の流入経路として、ヒートシンク6を冷却するものである。このため、冷却ブロック4は、熱抵抗体5に均一に熱を流入させるために高熱伝導率の材質で形成されていることが望ましく、例えば、純アルミニウムで形成されている。また、冷却ブロック4には挿入口4aが形成されていて、この挿入口4aに図示しない電気冷却器の冷却ヘッドを挿入することで冷却ブロック4全体を冷却し、これによりヒートシンク6を冷却することが可能である。なお、冷却ブロック4を冷却する方式としては、上記の電気冷却器による電気冷却式に限らず、冷却ブロック4の内部に窒素ガスなどの極低温のガスを流入させて冷却させるガス冷却方式でも良い。また、熱抵抗体5は、フランジを有する略円筒状の部材で、ヒートシンク6を冷却ブロック4から一定距離離間させて支持している。熱抵抗体5の部材寸法及び材質は、ヒータ7による加熱効率及び冷却ブロック4による冷却効率を考慮して決定されるものであるが、材質としては、例えばステンレス合金などが選択される。
ヒートシンク6は、略円筒状に形成されていて、サンプル容器8及びリファレンス容器9の周囲を覆う壁部12と、壁部12の内周側に形成された略板状の熱流入部13とを備え、これにより断面略H形に形成されている。そして、ヒートシンク6は、壁部12の中心軸Lが略鉛直となるようにして、熱抵抗体5によって支持されている。また、ヒータ7は、図示しない電源と接続された伝熱線であり、ヒートシンク6の壁部12の外周に巻回されていて、壁部12全体を加熱することが可能である。また、ヒートシンク6は、ヒータ7全体から放出された熱をサンプル容器8及びリファレンス容器9に均一に供給可能に、また、サンプル容器4及びリファレンス容器5から発生した熱を冷却ブロック4に均一に放出可能に、高熱伝導率の材質で形成されていて、例えば、純銀で形成されている。
熱抵抗部材10は、均一な断面を有する略棒状の部材で、ヒートシンク6の熱流入部13の貫通孔13aを貫通して、熱流入部13に固定されている。より詳しくは、熱抵抗部材10は、ヒートシンク6の中心軸L方向に沿って略鉛直となるように配設されている。そして、熱抵抗部材10は、ヒートシンク6の熱流入部13の両面13b、13cから略等しい長さだけ突出するようにして、ヒートシンク6の熱流入部13に銀ロウ等によりロウ付けされ、固定されている。熱抵抗部材10を形成する材質としては、ヒートシンク6を形成する材質よりも低い熱伝導率の材質が選択され、例えば、コンスタンタンである。そして、被測定試料S1を収納するサンプル容器8は、被測定試料S1を載置する載置面8aを略水平となるようにして、熱抵抗部材10の上端部10aに固定されている。また、参照試料となるリファレンス容器9は、サンプル容器8と同材質、同形状で形成されていて、熱抵抗部材10の下端部10bに固定されている。
また、サンプル容器8には、クロメルで形成された熱電対細線14が溶接されていて、熱電対ジャンクションを形成している。同様にリファレンス容器9にもクロメルで形成された熱電対細線15が溶接されていて、熱電対ジャンクションを形成している。図2に示すように、これらの熱電対細線14、15は、増幅器16に接続されていて、これにより、サンプル容器8とリファレンス容器9との間で熱電対が構成されている。また、増幅器16の出力側には、制御部17が接続されている。このため、制御部17は、熱電対細線14、15から差動入力され、増幅器16によって増幅された出力によって、<数1>に示すように、サンプル容器8の温度Tsとリファレンス容器9の温度T1との差分ΔTを測定値として検出することができ、すなわち、熱電対細線14、15、増幅器16、及び、制御部17によって、示差熱流検出手段11が構成されている。そして、制御部17は、検出された測定値、すなわちサンプル容器8とリファレンス容器9との温度差に基づいて、サンプル容器8に収納された被測定試料S1の熱量の変化を測定することができる。なお、ヒートシンク6には、ヒートシンク6の温度を測定する制御熱電対18が設けられて制御部17と接続されていて、制御部17による制御のもと、ヒータ7及び冷却ブロック4によって加熱及び冷却させて、ヒートシンク6を所定の温度に設定することが可能である。
Figure 0004831487
次に、この示差走査熱量計1の作用について、被測定試料S1の熱量の変化の測定を例にして説明する。なお、参照試料についてはリファレンス容器9側に配置させないものとして、リファレンス容器9のみが存在するものとして説明する。まず、炉体ケース2の蓋2aを取り外して、所望の被測定試料S1をサンプル容器8に収納し、再び蓋2aを閉じる。そして、この状態で測定を開始する。制御部17は、予め設定された温度プログラム、及び、制御熱電対18からの出力から検出されるヒートシンク6の温度に基づいて、ヒータ7に所定の電力を供給して、ヒートシンク6を昇温させていく。ヒータ7から放出される熱は、ヒートシンク6の壁部12全体に伝導する。そして、壁部12に伝導した熱は、熱流入部13を介して、熱抵抗部材10において熱流入部13に固定された位置P、すなわち貫通孔13aから熱抵抗部材10に伝導する。さらに、貫通孔13aで熱抵抗部材10に伝導した熱は、熱抵抗部材10の内部において、上端部10a及び下端部10bへ伝導し、サンプル容器8及びリファレンス容器9に伝導する。サンプル容器8に伝導した熱により、サンプル容器8及び被測定試料S1も昇温する。また、リファレンス容器9に伝導した熱によりリファレンス容器9も昇温する。そして、示差熱流検出手段11によってサンプル容器8とリファレンス容器9との温度差を測定値として検出することで、物性の違いによって生じる被測定試料S1と参照試料(無し)との温度差を検出し、これに基づいて被測定試料S1の熱量が示差的に測定される。
ここで、サンプル容器8及びリファレンス容器9に伝導する熱の各流入経路は、それぞれ、ヒータ7からヒートシンク6の壁部12及び熱流入部13を経由して、熱抵抗部材10において熱流入部13の貫通孔13aに固定された位置Pまで同一の経路である。また、熱抵抗部材10において、熱流入部13の貫通孔13aに固定された位置Pからサンプル容器8及びリファレンス容器9がそれぞれ固定された上端部10a及び下端部10bまでは、同一材質で、同一断面及び同一距離の流入経路を有していて、熱的に同一の条件である。このため、ヒートシンク6の熱流入部13と熱抵抗部材10との接触が一部不良である、あるいは、ロウ付けの一部に巣が形成されているなど、熱抵抗部材10の周方向に接触条件が異なっていたとしても、サンプル容器8とリファレンス容器9とには、常に均一に熱が供給されることとなる。
また、ヒータ7から伝導する熱に、温度揺らぎなどのノイズ成分が含まれている場合、サンプル容器8及びリファレンス容器9の各温度は、ノイズ成分の影響を受けて変動してしまう。しかしながら、本実施形態においては、サンプル容器8及びリファレンス容器9に伝導する熱の各流入経路は、ヒータ7から熱抵抗部材10が固定された位置Pまで同一の経路であるとともに、上端部10a及び下端部10bまでも熱的に同一の条件である。このため、サンプル容器8及びリファレンス容器9における各温度の変動は同期しており、これにより示差熱流検出手段11によって両者の温度の差分を測定値として検出する際に、上記ノイズ成分による各温度の変動は打ち消されてしまうこととなる。
以上のように、本実施形態の示差走査熱量計1では、サンプル容器8及びリファレンス容器9には常に均一に熱が供給され、また、ヒータ7によるノイズ成分は示差熱流検出手段11によって検出する際に除去される。このため、周囲から流入する熱の不均一性、及び、ノイズ成分の影響を受けること無く、サンプル容器8とリファレンス容器9との温度差を正確に検出することができる。これにより、サンプル容器8とリファレンス容器9との温度差に基づいて正確に被測定試料S1の熱量の変化を測定することができる。
ところで、ヒートシンク6と熱抵抗部材10とは、互いに異なる材質で異なる熱膨張率を有するとともに、測定時においてはヒータ7及び冷却ブロック4によって幅広く温度変化させて熱膨張、熱収縮が繰り返される。このため、ヒートシンク6と熱抵抗部材10との固定部分には、温度変化に伴う応力が発生することとなる。しかしながら、本実施形態の示差走査熱量計1では、ヒートシンク6と熱抵抗部材10とのロウ付けなどによる固定を、熱流入部13の貫通孔13aにおける僅かな部分のみとすることできる。このため、固定部分における温度変化に伴う応力の発生を抑制し、劣化を防止して耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の示差走査熱量計1では、熱抵抗部材10がヒートシンク6の壁部12の中心軸L方向に配設され、サンプル容器8とリファレンス容器9も中心軸L方向に配列することで、従来と比較してヒートシンク6の外径を小さくすることができる。このため、ヒートシンク6自体の温度分布も小さく、ヒートシンク6の熱容量も小さくなるので、加熱、冷却速度の向上を図ることができる。
さらに、熱抵抗部材10がヒートシンク6の壁部12の中心軸Lに沿って略鉛直に配設されていることで、サンプル容器8とリファレンス容器9、及び、各容器に収納される試料の重量、並びに、温度変化に対応した熱膨張または熱収縮によって作用する熱抵抗部材10への負荷は、曲げとして作用せず、軸力としてのみ作用することとなる。このため、熱抵抗部材10の断面積を最小限にすることができる。また、各容器の試料を載置する面は、略水平とすることで、熱抵抗部材10が配設する方向と直交することとなる。このため、サンプル容器8及びリファレンス容器9とヒートシンク6の熱流入部13との干渉を考慮すること無く、熱抵抗部材10の熱流入部13の両面13b、13cから突出する長さを最小限にすることができる。そして、熱抵抗部材10の断面積及び長さを最小限にすることができることで、熱抵抗部材10の熱伝導率を高くして、応答時定数を短くすることができる。
なお、上記測定例においては、ヒータ7によって加熱し昇温させる場合について説明したが、これに限るものでは無く、冷却ブロック4によって冷却し降温させる場合でも同様の効果を有する。
(第2の実施形態)
図3及び図4は、この発明に係る第2の実施形態を示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態の示差走査熱量計20においては、ヒートシンク6の熱流入部13には、一対の貫通孔13d、13eが形成されていて、第一の熱抵抗部材21及び第二の熱抵抗部材22がそれぞれ対応する貫通孔13d、13eを貫通して、熱流入部13に固定されている。第一の熱抵抗部材21及び第二の熱抵抗部材22は、それぞれ、均一な断面を有する略棒状の部材であり、ヒートシンク6を形成する材質よりも低い熱伝導率の材質として、例えば、コンスタンタンで形成されている。また、第一の熱抵抗部材21及び第二の熱抵抗部材22は、ヒートシンク6の壁部12の中心軸L方向に沿って略鉛直となるように配設されていて、それぞれについて、熱流入部13の両面13b、13cから略等しい長さだけ突出して熱流入部13に固定されている。
そして、一方の第一の熱抵抗部材21においては、上端部21aにサンプル容器8が固定されているとともに、下端部21bに第一のリファレンス容器23が固定されている。また、他方の第二の熱抵抗部材22においては、上端部22aに第二のリファレンス容器24が固定されているとともに、下端部22bに第三のリファレンス容器25が固定されている。ここで、第一のリファレンス容器23、第二のリファレンス容器24、及び、第三のリファレンス容器25は、サンプル容器8と同材質、同形状で形成されている。
また、サンプル容器8には、クロメルで形成された熱電対細線26が溶接されていて、熱電対ジャンクションを形成している。また、第二のリファレンス容器24にも同様に、クロメルで形成された熱電対細線27が溶接されていて、熱電対ジャンクションを形成している。同様に、第一のリファレンス容器23及び第三のリファレンス容器25には、それぞれクロメルで形成された熱電対細線28の両端がそれぞれ溶接されて熱電対ジャンクションが形成されている。そして、図4に示すように、これらの熱電対細線の内、サンプル容器8及び第二のリファレンス容器24と対応する熱電対細線26、27は、増幅器29に接続されていて、これによりサンプル容器8と、第一のリファレンス容器24と、第三のリファレンス容器25と、第二のリファレンス容器24との間で熱電対が構成されている。また、増幅器29の出力側には、制御部17に接続されている。制御部17は、熱電対細線26、27から差動入力され、増幅器29によって増幅された出力によって、<数2>に示すように、サンプル容器8の温度Tsから第一のリファレンス容器22の温度T1を差し引いた値と、第二のリファレンス容器23の温度T2から第三のリファレンス容器24の温度T3を差し引いた値との差分ΔTを測定値として検出することができ、すなわち、熱電対細線26、27、28、増幅器29、及び、制御部17によって示差熱流検出手段30が構成されている。
Figure 0004831487
次に、この実施形態の示差走査熱量計20の作用について、被測定試料S1の熱量の変化の測定を例にして説明する。なお、参照試料については、第二のリファレンス容器24に参照試料S2を収納して被測定試料S1との比較を行うとともに、第一のリファレンス容器23及び第三のリファレンス容器25は、参照試料を配置しないものとして参照試料の条件を同一のものとしている。
すなわち、第一の実施形態同様に、制御部17は、予め設定された温度プログラム、及び、制御熱電対18からの出力から検出されるヒートシンク6の温度に基づいて、ヒータ7に所定の電力を供給して、ヒートシンク6を昇温させていく。そして、示差熱流検出手段30によって、被測定試料S1を有するサンプル容器8の温度から第一のリファレンス容器23の温度を差し引いた値と、参照試料S2を有する第二のリファレンス容器22の温度から第三のリファレンス容器の温度を差し引いた値との差分を測定値として検出する。
ここで、第一の実施形態同様に、サンプル容器8と第一のリファレンス容器23との間では、常に均一に熱が供給される。また、ヒータ7から放出される熱のノイズ成分の影響を受けたとしても、サンプル容器8の温度から第一のリファレンス容器23の温度を差し引いた値では、上記ノイズ成分は打ち消されてしまう。同様に、第二のリファレンス容器24と第三のリファレンス容器25との間では常に均一に熱が供給され、また、第二のリファレンス容器24の温度から第三のリファレンス容器25の温度を差し引いた値では、上記ノイズ成分は打ち消されてしまう。また、第一のリファレンス容器23と第三のリファレンス容器25とは、参照試料の条件を同一のものとしている。このため、両者の温度の差分は、試料の相違に起因によるものではなく、第一の熱抵抗部材21に設けられたサンプル容器8及び第一のリファレンス容器23と、第二の熱抵抗部材22に設けられた第二のリファレンス容器24及び第三のリファレンス容器25とで、熱の流入経路が異なり、供給される熱が不均一であることに起因する温度差を表わす。すなわち、上記測定値を検出することで、熱の不均一性及びノイズ成分の影響を控除して、サンプル容器8に収納された被測定試料S1と第二のリファレンス容器23に収納された参照試料S2との温度差を正確に検出することができる。このため、この温度差に基づいて正確に被測定試料S1の熱量の変化を測定することができる。
図5は、この実施形態の示差走査熱量計において、示差熱流検出手段を構成する熱電対細線の配線の変形例を示している。この変形例の示差熱流検出手段40では、サンプル容器8と第一のリファレンス容器23とに、それぞれクロメルで形成された熱電対細線41、42が溶接されていて、熱電対ジャンクションが形成されている。また、これらの熱電対細線41、42は、第一の増幅器43に接続されている。同様に、第二のリファレンス容器24と第三のリファレンス容器25とに、それぞれクロメルで形成された熱電対細線44、45が溶接されていて、これらの熱電対細線44、45は、第二の増幅器46に接続されている。さらに、第一の増幅器43及び第二の増幅器46の各出力は、第三の増幅器47に接続されていて、制御部17は、第三の増幅器47による出力を検出することが可能である。
ここで、サンプル容器8と第一のリファレンス容器23との間では、熱電対が構成されていて、第一の増幅器43では、サンプル容器8と第一のリファレンス容器23との温度差が出力される。同様に、第二のリファレンス容器24と第三のリファレンス容器25との間では、熱電対が構成されていて、第二の増幅器46では、第二のリファレンス容器24と第三のリファレンス容器25との温度差が出力される。そして、第三の増幅器47では、第一の増幅器43と第二の増幅器46との出力差、すなわち上記同様に、サンプル容器8の温度から第一のリファレンス容器23の温度を差し引いた値と、第二のリファレンス容器24の温度から第三のリファレンス容器25の温度を差し引いた値との差分を出力することができ、制御部17はこれを測定値として検出することができる。また、この変形例では、サンプル容器8と第一のリファレンス容器23との間に、また、第二のリファレンス容器24と第三のリファレンス容器25との間に、それぞれ対応して第一の増幅器43または第二の増幅器46が設けられている。そして、第一の増幅器43及び第二の増幅器46においてそれぞれ増幅率を調整することによって、第三の増幅器47へ差動入力される入力値を合わせ込むことができる。このため、サンプル容器8と第一のリファレンス容器23との間に構成される熱電対と、第二のリファレンス容器24と第三のリファレンス容器25との間に構成される熱電対とで、熱起電力に微差が生じているときでも、第一の増幅器43及び第二の増幅器44の各増幅率の調整によって正確にサンプル容器8と第二のリファレンス容器23との温度差を検出することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
この発明の第1の実施形態の示差走査熱量計の概要図である。 この発明の第1の実施形態の示差走査熱量計において、示差熱流検出手段の配線図である。 この発明の第2の実施形態の示差走査熱量計の概要図である。 この発明の第2の実施形態の示差走査熱量計において、示差熱流検出手段の配線図である。 この発明の第2の実施形態の変形例の示差走査熱量計において、示差熱流検出手段の配線図である。
符号の説明
1、20 示差走査熱量計
6 ヒートシンク(加熱炉)
7 ヒータ
8 サンプル容器
9 リファレンス容器
10 熱抵抗部材
11、30、40 示差熱流検出手段
12 壁部
13 熱流入部
21 第一の熱抵抗部材
22 第二の熱抵抗部材
23 第一のリファレンス容器
24 第二のリファレンス容器
25 第三のリファレンス容器
L 中心軸

Claims (3)

  1. 周囲を覆う略筒状の壁部及び該壁部の内周側に形成された略板状の熱流入部を有する断面略H形の加熱炉と、
    該加熱炉の前記壁部の外周に設けられ、該加熱炉を加熱するヒータと、
    前記加熱炉の前記壁部の中心軸方向に沿って配設された略棒状の部材で、前記熱流入部の両面から略等しい長さだけ突出して該熱流入部に固定されているとともに、前記加熱炉の材質よりも低熱伝導率の材質で形成された熱抵抗部材と、
    該熱抵抗部材の一端部に設けられ、被測定試料を収納するサンプル容器と、
    前記熱抵抗部材の他端部に設けられたリファレンス容器と、
    前記サンプル容器の温度と前記リファレンス容器の温度との差分を測定値として検出する示差熱流検出手段とを備えることを特徴とする示差走査熱量計。
  2. 周囲を覆う略筒状の壁部及び該壁部の内周側に形成された略板状の熱流入部を有する断面略H形の加熱炉と、
    該加熱炉の前記壁部の外周に設けられ、該加熱炉を加熱するヒータと、
    前記加熱炉の前記壁部の中心軸方向に沿って配設された一対の略棒状の部材で、それぞれについて、前記熱流入部の両面から略等しい長さだけ突出して該熱流入部に固定されているとともに、前記加熱炉の材質よりも低熱伝導率の材質で形成された第一の熱抵抗部材及び第二の熱抵抗部材と、
    該第一の熱抵抗部材の一端部に設けられ、被測定試料を収納するサンプル容器と、
    前記第一の熱抵抗部材の他端部に設けられた第一のリファレンス容器と、
    前記第一の熱抵抗部材の前記一端部と同方向に突出する前記第二の熱抵抗部材の一端部に設けられた第二のリファレンス容器と、
    前記第二の熱抵抗部材の他端部に設けられた第三のリファレンス容器と、
    前記サンプル容器の温度から前記第一のリファレンス容器の温度を差し引いた値と、前記第二のリファレンス容器の温度から前記第三のリファレンス容器の温度を差し引いた値との差分を測定値として検出する示差熱流検出手段とを備えることを特徴とする示差走査熱量計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の示差走査熱量計において、
    前記加熱炉は、前記中心軸を略鉛直とするようにして設置されていることを特徴とする示差走査熱量計。
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