JP3153034U - 示差走査熱量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】炉体、ヒータ、バンド間の熱膨張差に起因して、炉体に温度分布の変化が発生し、試料と参照試料への炉体からの熱移動が不均衡になりベースラインドリフトやノイズが発生し易くなる問題を防止する示差走査熱量計を提供する。【解決手段】ヒータを板状で形成し、ナットにより、炉体3とヒータをこれらが互いに押圧する方向に締め付ける。また、ナットとヒータの間には、弾性材料からなるOリングを設ける。そうすると、ナットを締め付けることで、ヒータの上面と炉体3の下面が押し付けられ、ヒータの上面と炉体3の下面は平面で接触する。また、ヒータと炉体3の熱膨張差による接触力の変化は、Oリングが、発生する熱膨張差を吸収することができるため、ヒータから炉体3への熱伝達を一定に保つことができる。【選択図】図1

Description

本考案は、示差走査熱量計の特にヒータ固定機構の改良に関する。
示差走査熱量計においては、一般に、試料と参照試料(基準物質)とを加熱炉内に収容して、これら両者の温度を一定の熱的環境下で変化させるとともに、加熱炉内に設けられたDSC(示差走査熱量測定)センサによって試料と参照試料との刻々の温度差に係る情報を検出して、試料の相転位や融解等の熱的性質を測定する。
従来の示差走査熱量計の構成(例えば、特許文献1)を図2に示す。試料1と参照試料2が入れられた炉体3の下部には、マイクロヒータ4が巻きつけられており、マイクロヒータ4の周りはバンド5で固定されている。試料1と参照試料2は感熱板6上に設置されており、試料1と参照試料2が置かれている部分の感熱板6の下面には、熱電対7が溶接等により接合されている。熱電対は、試料1側と参照試料2側のそれぞれに設けられている。
特開平5‐223764号公報
前記構成の示差走査熱量計におけるマイクロヒータ4から試料1又は参照試料2への熱流入経路は、マイクロヒータ4→炉体3→感熱板6→試料1又は参照試料2という流れになる。各経路における熱交換は分析結果に影響を及ぼすため、重要である。その中でも、マイクロヒータ4と炉体3の接触状態が変化するとマイクロヒータ4から炉体3への熱伝導が変化し、炉体3内の温度分布が変化することになり、試料1と参照試料2への均一な熱流入が阻害されるため、ベースラインが乱れる原因になる。
試料1と参照試料2を設置しない状態でマイクロヒータ4により炉体3を昇温させると、理論上は試料1用の熱電対7と参照試料2用の熱電対7の温度は同じ温度で検出されるはずであり、温度差は発生せず、ベースラインは直線になるはずである。しかし、示差走査熱量計では、分析温度が−150〜700℃と非常に広く、現実は、特に高温でベースラインドリフトやノイズが発生し易い。その原因のひとつに炉体3、マイクロヒータ4、バンド5の材質の違いに起因する熱膨張差が挙げられる。すなわち、熱膨張差で炉体3とマイクロヒータ4の間、及び炉体3とバンド5の間の接触状態が大きく変化し、炉体3自身に温度分布の変化が発生して、試料1と参照試料2への炉体3からの熱移動が不均衡になりベースラインドリフトやノイズが発生し易くなる。このベースラインドリフトやノイズが発生すると正確な分析が行えなくなるため、本考案はこれらをなくすることが課題である。
前記課題を解決するためになされた考案は、試料および参照試料を収容する炉体と、前記炉体を加熱する加熱手段と、前記炉体内に配置され、試料と参照試料との刻々の温度差に係る情報を検出する検出手段を備えた示差走査熱量計において、前記加熱手段は板状であって前記炉体下面と接触し、前記加熱手段の下部には弾性体が設けられており、前記弾性体を介して、前記炉体と、前記加熱手段と、前記弾性体とを互いに押圧する押圧手段を備えたことを特徴とする示差走査熱量計である。
本考案によれば、加熱手段が板状のヒータであるため、炉体下面とヒータ上面が面接触する。この状態で、押圧手段が炉体、ヒータ、弾性体を、これらが並ぶ方向(以下、軸方向という。)に押圧するため、炉体やヒータが熱膨張したとしても、軸方向の熱膨張は弾性体の弾性変形が吸収するため、炉体とヒータの密着性を維持し易くなる。そのため、炉体温度分布の変化が小さくなる。
また、熱膨張差は、軸方向に対して垂直方向にも発生するが、弾性体の弾性力による摩擦力と比べて、炉体とヒータの熱膨張の方が遥かに大きいため、これらが膨張する際に、弾性体が弾性変形し、炉体とヒータの間でのスムーズな摺動が可能になり、垂直方向の熱膨張差に起因する炉体温度分布の差を小さくすることができる。
ヒータと炉体の面接触の密着性が維持されることにより、熱交換効率が向上するため、省エネにも貢献することができる。
本考案の示差走査熱量計の概略図 従来の示差走査熱量計の概略図
以下、本考案に係る示差走査熱量計の実施形態について、図1を用いて説明する。図1は本考案の示差走査熱量計の概略図である。
炉体3の内部には試料1及び参照試料2が設置されている。試料1と参照試料2は感熱板6上に設置されており、試料1と参照試料2が置かれている部分の感熱板6の下面には、それぞれの温度を測定するための熱電対7が溶接等により接合されている。熱電対は、試料1側と参照試料2側のそれぞれに設けられている。
また、炉体3の下部にはヒ−タ8が配置され炉体3を介して試料1や参照試料2を加熱する。炉体3の材質としては、例えば銀等の金属が考えられる。ヒ−タ8の具体例としては、シース材をNi合金にしたものや、セラミックにしたものが考えられる。また、ヒータ8は板状であり、ヒータ8の上面と炉体3の下面は平面で接触している。そして、ヒータ8の下部には熱抵抗体9が設けられ、熱抵抗体9の下部には冷却板10が設けられている。熱抵抗体9が設けられているのは、ヒータ8から発生する熱は炉体3に熱移動すればよいため、ヒータ8から発生する熱がヒータ8の下部にある冷却板10や後述するOリング14へ熱移動することを防ぐためである。また、冷却板10が設けられているのは、室温以下の温度領域での測定を行うためであり、液体窒素を冷媒とした冷媒槽や他の冷媒とコンプレッサを用いた電気式冷却器により冷却される。なお、冷却板10による炉体3の冷却時は熱抵抗体9を介して炉体3が冷却されるため、冷却板10による炉体3の冷却が可能になるように、熱抵抗体9には適度な熱伝導率の材料であって適度な厚みのものを選択する必要がある。
炉体3には、軸11がナット12により取り付ける。また、熱電対7を軸11の内部を通して炉体3の外部に導けるようにすべく、軸11は中空にする必要があり、また、熱電対7を他から絶縁する必要性から軸11によって熱電対7と他を絶縁する必要がある。そのため、軸11は、下端にネジ加工がされた中空金属部品に中空絶縁材として碍子を挿入し、これらをろう付けで接合したものを用いるとよい。
ナット13を締め付けることにより、熱抵抗体9と冷却板10を介して、ヒータ8へ上方向の力が働くため、ヒータ8の上面と炉体3の下面が押し付けられ、ヒータ8の上面と炉体3の下面の面接触が良好になり、ヒータ8から炉体3への均一な熱流入が実現される。また、ナット13による締め付けにより、ヒータ8の上面と炉体3の下面を完全に固定してしまうと、軸方向の熱膨張差でヒータ8と炉体3の接触力が大きく変化し、熱伝達が変化するため、ナット13の上には、Oリング14が設けられている。Oリング14は弾性材料であるため、軸方向に発生する熱膨張差を吸収することができ、ヒータ8から炉体3への熱伝達を一定に保つことができる。なお、Oリング14は弾性材料であれば、Oリングであることに限定はされない。
ヒータ8を加熱することで、軸方向に発生する炉体3とヒータ8の間の熱膨張差は、各材料の熱膨張係数、厚み、ヒータ8の加熱温度で決まる。その正確な値を計算で求めるのは難しいが、熱膨張差としては約0.2〜0.3程度と考えられるため、この程度の熱膨張差であればOリング14の潰代で十分吸収可能である。また、これらの間での熱膨張差は、軸方向に対して垂直方向にも発生するが、Oリング14の弾性力による摩擦力よりも、炉体3とヒータ8の熱膨張力の方が遥かに大きいため、Oリング14が変形することにより、炉体3とヒータ8のスムーズな摺動が可能になり、炉体温度分布の差を小さくすることができる。
なお、Oリング14に伝わる熱は、その耐熱温度以下になるように熱抵抗体を調整する等して設計する必要がある。
また、ナット13を締め付けた際に、ナット13と共にOリング14が回転することを防ぐために、両部材間の潤滑を確保する必要がある。そして、ヒータ8から発生する熱が軸11を伝わりナット13経由でOリング14へ伝わるため、Oリング14への熱伝導を断熱する必要がある。そこで、潤滑用及び断熱用のフッ素系の樹脂リング15をナット13とOリング14の間に設けるとよい。
1 試料
2 参照試料
3 炉体
4 マイクロヒータ
5 バンド
6 感熱板
7 熱電対
8 ヒータ
9 熱抵抗体
10 冷却板
11 軸
12 ナット
13 ナット
14 Oリング
15 樹脂リング

Claims (1)

  1. 試料および参照試料を収容する炉体と、前記炉体を加熱する加熱手段と、前記炉体内に配置され、試料と参照試料との刻々の温度差に係る情報を検出する検出手段を備えた示差走査熱量計において、前記加熱手段は板状であって前記炉体下面と接触し、前記加熱手段の下部には弾性体が設けられており、前記弾性体を介して、前記炉体と、前記加熱手段と、前記弾性体とを互いに押圧する押圧手段を備えたことを特徴とする示差走査熱量計。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014126366A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Shimadzu Corp 示差走査熱量計
CN108931552A (zh) * 2017-05-26 2018-12-04 株式会社理学 热分析装置
CN109164128A (zh) * 2018-10-29 2019-01-08 中国科学院上海硅酸盐研究所 一种用于热分析仪器的炉体
DE102010008568B4 (de) * 2009-02-20 2019-03-14 Hitachi High-Tech Science Corporation Kalorimeter mit Differentialabtastung

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