JP4830455B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は半導体装置に関する。更に、具体的には、ヒューズを含む冗長回路を備えた半導体装置に関するものである。
近年、半導体装置の微細化、大容量化、高速化に伴い、半導体装置に形成される素子の数が増加し、その結果、素子不良部が半導体装置の製造歩留まりに与える影響が大きくなっている。従って、素子不良部に起因する半導体装置の製造歩留まり低下を抑えるため、半導体装置中に通常使用領域のメモリセルとは別に、予め複数の予備のメモリセルを設けた冗長回路構成が広く用いられている。この構成において、メモリセル内に素子不良が発見された場合、そのメモリセルを予備のメモリセルに置換することにより半導体装置を救済することができる。これにより、半導体装置の製造歩留まりを高く確保することができる。
ここで、素子不良の発見されたメモリセルと予備のメモリセルとを置換する方法としては、レーザトリミング方式が広く用いられている。レーザトリミング方式では、配線層をヒューズとして利用して、このヒューズを所定のコードに従ってレーザ光で切断することにより、メモリセルと予備のメモリセルとが置換される。レーザトリミングにおけるヒューズの切断不良を防止するため、多層構造のヒューズ配線に対して、波長の異なる複数のレーザ光を照射して、ヒューズを切断する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−134616号公報
レーザトリミングにおいてレーザ光によりヒューズ溶断される際、照射されたレーザ光の影響が、ヒューズ下層やその近傍にまで及ぶ場合がある。このためヒューズ下層やその近傍に信号線や電源線等の配線やトランジスタ等の素子が形成されていると、ヒューズ切断時に、これらの素子が損傷を受けることが考えられる。しかし、ヒューズ直下の領域やその近傍には素子を配置せず、ヒューズ下層の領域をヒューズのみが存在するような構造とすると、半導体装置の微細化を図る上での制限となることとなる。
また、多層配線構造の半導体装置においては、薄い層間膜が多層に積層される構造となる。従って、ヒューズ上にも、複数層に渡って絶縁膜が積層されることとなる。このため、ヒューズ上の絶縁膜は、積層された各層の絶縁膜のエッチングや成膜時のばらつきを全て含む。従って、ウェハ面内あるいは異なるロット間で、ヒューズ上絶縁膜の全体としての膜厚のばらつきを200nm内に制御することは困難である。
一方、ヒューズの膜厚が薄い場合、ヒューズ切断時に爆発が上方向に向かう力が弱くなる。ヒューズ爆発時に上方向に向かう力が小さい場合、ヒューズ切断時に形成される開口が大きくなり、隣接のヒューズや素子に影響を及ぼすことが考えられる。従って、ヒューズ切断時の開口を小さくするため、ヒューズの膜厚にはある程度の厚さが必要とされる。このため、ヒューズ上絶縁膜の許容可能な膜厚範囲は小さくなる。例えば、ヒューズ膜厚が250nm必要な場合、ヒューズ上絶縁膜は約200nm以下である必要がある。
しかし、上記のように、ヒューズ上絶縁膜のばらつきを200nm以下にすることは困難である。従って、例えば絶縁膜の全体の膜厚を200nm以下に制御しようとする場合、その膜厚の下限部分、すなわちばらつきが最大限に含まれてばらつきが最も小さくなっている部分では、ヒューズ表面が露出することとなる。このような状況は、ヒューズ切断が不安定となるため好ましいものではない。
従って、この発明は、以上のような問題を解決し、半導体装置の微細化を図りつつ、レーザトリミングをより確実に行うことができるように改良した半導体装置及びその製造方法について提供するものである。
上記目的を達成するため、この発明の半導体装置は、
基板と、
前記基板上に形成された複数層の配線層と、
前記配線層のうち最上層に形成された複数のヒューズと、
前記配線層上に、前記ヒューズ表面に接して形成された第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜上に形成された第2絶縁膜と、を備え、
前記第2絶縁膜は、前記ヒューズ上の領域において開口を有し、前記ヒューズの切断の際レーザ光が照射される領域上には、単一の膜からなる第1絶縁膜のみが形成され
前記配線層は、
前記ヒューズ下層に、少なくとも
第3絶縁膜と、
前記第3絶縁膜上に積層された第4絶縁膜と、
前記第4絶縁膜上に積層された第5絶縁膜と、
前記ヒューズが形成された層より下層の、前記ヒューズ直下に位置する領域に形成された、前記ヒューズを切断する際に用いられるレーザ光を反射する遮断層と、を備え、
前記遮断層は、
前記第3絶縁膜中に形成された第1遮断層と、
前記第4絶縁膜中に形成され、前記第1遮断層に接続する第2遮断層と、
前記第5絶縁膜中に形成され、前記第2遮断層に接続する第3遮断層と、を備え、
前記第2遮断層は、前記第1遮断層と前記第3遮断層とを接続する複数のビアであり、
前記複数のビアは、前記ヒューズ直下の領域において、前記ヒューズと前記ヒューズ直下に配置された前記ビアとの相対位置関係が、前記各ヒューズ間で同一となるように配置されていることを特徴とする。

この発明によれば、ヒューズ切断の際レーザ光が照射される領域上には、単一の膜からなる第1絶縁膜のみが形成されている。このためヒューズ切断における安定化を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。また、以下の実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及する場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に限定されるものではない。また、実施の形態において説明する構造や、方法におけるステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における半導体装置を説明するための模式図である。図1においては、半導体装置の通常の配線が形成される配線領域と、ヒューズが形成される領域とヒューズ上下部の領域とを含むヒューズ形成領域とを模式的に表したものである。図1における半導体装置は、下層にSi基板2を備えている。Si基板2には素子間分離領域4が形成され、素子間分離領域4により分離された各領域には必要に応じてウェル(図示せず)等が形成されている。図1に示す断面部において、Si基板2上には、ゲート絶縁膜6を介してゲート電極8が形成されている。Si基板2上のゲート電極8の両側には、ゲート絶縁膜6を介してサイドウォール10が形成されている。Si基板2表面付近の、ゲート電極8の両側の部分には、不純物拡散層(ソース/ドレイン及びエクステンション)12が形成されている。ゲート電極8等を埋め込んで、Si基板2上には、PTEOS膜14が形成されている。ここでPTEOS膜14は、TEOS(tetra ethyl ortho silicate)を用いて、プラズマ化学気相成長(p−CVD)により成膜した膜である。PTEOS膜14を貫通して、ゲート電極8やSi基板2表面に接続するコンタクトプラグ16が形成されている。
PTEOS膜14上には、第1配線層が形成されている。第1配線層には、SiCOとSiCNとの積層膜からなるSiCO/SiCN膜20が形成され、その上にPTEOS膜22が形成されている。SiCO/SiCN膜20及びPTEOS膜22を貫通して、バリアメタル24及びCu26からなる配線が形成されている。PTEOS膜22上には、第2配線層が形成されている。第2配線層には、SiCO/SiCN膜32a、SiOC膜34a、SiOC膜36aが順に積層されている。第2配線層内には、SiCO/SiCN膜32a、SiOC膜34aあるいはSiOC膜36aの所定の位置を貫通して、バリアメタル38aとCu40aとからなる配線が形成されている。同様に、第2配線層のSiOC膜36a上には、第3配線層が形成されている。第3配線層には、SiCO/SiCN膜32b、SiOC膜34b、SiOC膜36bが順に積層されている。第3配線層内には、SiCO/SiCN膜32b、SiOC膜34bあるいはSiOC膜36b中には、これらの膜を貫通して、バリアメタル38bとCu40bとからなる配線が形成されている。
同様に第3配線層のSiOC膜36b上には、第4配線層が形成されている。第4配線層には、SiCO/SiCN膜32c、SiOC膜34c、SiOC膜36cが順に積層されている。SiCO/SiCN膜32c、SiOC膜34c、SiOC膜36cの配線領域には、これらの膜を貫通して、バリアメタル38cとCu40cとからなる配線が形成されている。第4配線層のSiOC膜36c上には、第5配線層が形成されている。第5配線層には、SiCO/SiCN膜32d、SiOC膜34d、SiOC膜36dが順に積層されている。SiCO/SiCN膜32d、SiOC膜34d、SiOC膜36dの配線領域には、これらの膜を貫通して、バリアメタル38dとCu40dとからなる配線が形成されている。
第4配線層(32c〜36c)と第5配線層(32d〜36d)とに跨って、ヒューズ形成領域には、Cuリフレクタ層42が形成されている。具体的にCuリフレクタ層42は、第4配線層のSiOC膜36cを貫通して形成されたCuリフレクタ下層42aを有している。具体的に、Cuリフレクタ下層42aは、SiOC膜36cのヒューズ形成領域に形成された開口に、Cuの拡散を防止するバリアメタル42bを介して、Cuが埋め込まれることにより構成されている。
Cuリフレクタ下層42b上には、第5配線層のSiCO/SiCN膜32d及びSiOC膜34dを貫通して形成されたCuリフレクタ接続層42cが接続されている。Cuリフレクタ接続層42cには、SiOC膜36dを貫通して形成されたCuリフレクタ上層42dが接続されている。Cuリフレクタ接続層42c及びCuリフレクタ上層42dは、第5配線層(32d〜36d)のヒューズ形成領域に形成されたCuリフレクタ形成用の開口に、バリアメタル42eを介してCuが埋め込まれることにより構成されている。
第5配線層のSiOC膜36d上には、第6配線層が形成されている。第6配線層には、SiCO/SiCN膜32e、SiOC膜34e、SiOF膜36e、PTEOS膜36fが順に積層されている。SiCO/SiCN膜32e、SiOC膜34e、SiOF膜36e、PTEOS膜36fの配線領域を貫通して、バリアメタル38eとCu40eとからなる配線が形成されている。第6配線層のヒューズ形成領域においては、SiOF膜36e及びPTEOS膜36fを貫通するヒューズ50が形成されている。ヒューズ50は、SiOF膜36e及びPTEOS膜36fに形成されたヒューズ50用の開口に、Cuの拡散を防止するバリアメタル50aを介して、Cu50bが埋め込まれることにより構成されている。尚、第5配線層のSiOF膜36eの膜厚は425nm、PTEOS膜36fの膜厚は75nmであり、従って、ヒューズ50の膜厚は約500nmである。
PTEOS膜36f及びその表面に露出する配線やヒューズ50上には、SiCN膜52が形成されている。SiCN膜52の膜厚は約175nmである。SiCN膜52上にはPTEOS膜54が形成されている。PTEOS膜54及びSiCN膜52を貫通して、バリアメタル38eとCu40eとからなる配線に接続するタングステンプラグ55が形成されている。配線領域において、PTEOS膜54上には、タングステンプラグ55に接続するAlパッド56が形成されている。Alパッド56表面の一部にはTiNからなるバリアメタル58が形成されている。PTEOS膜54上には、Alパッド56を埋め込んで、パッシベーション膜としてPTEOS膜60及びSiN膜62が積層されている。SiN膜62上には、保護膜としてポリイミド64が形成されている。Alパッド56上の領域には、バリアメタル58、PTEOS膜60、SiN膜62、及びポリイミド64を貫通する開口66が形成され、開口66底部にはAlパッド56の表面が露呈している。また、ヒューズ形成領域には、PTEOS膜54、PTEOS膜60、SiN膜62、及びポリイミド64を貫通する開口68が形成されている。すなわち、ヒューズ50上にはSiCN膜52の一層のみが形成されている。
上記のように構成された半導体装置において、ヒューズ50は多層に積層された配線層の最上層に形成され、ヒューズ上にはSiCN膜52のみが形成されている。従って、ヒューズ50上の絶縁膜が薄くなっており、ヒューズ50切断時の爆発により形成される開口(ヒューズ切断痕)の広がりを抑えることができる。また、ヒューズ50上絶縁膜がSiCN膜52の一層のみによって構成されているため、ヒューズ50上絶縁膜の膜厚のばらつきは小さくおさえられている。したがって、ヒューズ50切断時におけるレーザ光の散乱を防止することができる。
このように、実施の形態1の半導体装置においては、ヒューズ50上の絶縁膜がSiCN膜52の一層のみとなるようにするため、ヒューズ50は最上の配線層(第6配線層)に形成されている。したがって、ヒューズ50下部には多層に配線層が積層され、ヒューズ50が形成された層とSi基板2との膜厚は厚いものとなっている。
ここで、ヒューズをレーザ光にて切断する場合、ヒューズに光吸収される成分は、(1)ヒューズを回折した光がヒューズに直接光吸収される成分、(2)ヒューズを透過したレーザ光が反射されてヒューズに照射される反射成分の大きく2つに分けることができる。光の波の性質により、(2)の反射成分はレーザ光が透過するヒューズ下絶縁膜の膜厚の影響を受ける。従って、ヒューズ下の絶縁膜の膜厚にばらつきが存在する場合には、そのばらつきの影響を受け、ヒューズの切断が不安定となる。
従来の半導体装置のように、ヒューズ下にリフレクタ層42が形成されていない構造の場合、ヒューズを透過したレーザ光は、絶縁膜を透過してSi基板において反射した後ヒューズに照射される。例えば実施の形態1と同様の6層の配線構造であれば、ヒューズ下には5層に渡って配線層が形成されている。このような場合、ヒューズ下の絶縁膜全体では、積層された各絶縁膜のそれぞれに含まれるばらつきの全て含み、大きなものとなっている。従って、従来の構成では、(2)の反射成分がヒューズとSi基板との間の絶縁膜膜厚ばらつきの影響を受けて不安定となり、その結果、ヒューズ切断が不安定なものとなる。
しかし、実施の形態1の半導体装置においては、ヒューズ50直下の第5、第4配線層に、3層のCuリフレクタ層42が配置されている。この半導体装置の場合、例えば近赤外領域波長の光に対するCuの反射率は99%以上であるため、Cu表面に照射された光の大部分はCuリフレクタ層42において反射される。すなわち、Cuリフレクタ層42を透過して下層に届く光はほとんどない。つまり、実施の形態1では、ヒューズ50より一層下の配線層にCuリフレクタ層42が配置されているため、反射面からヒューズまでの距離のばらつきは、SiOC膜34e及びSiCO/SiCN膜32eのばらつきだけとなる。従って、(2)の反射成分の膜厚ばらつきによる影響を抑えることができる。これによりヒューズ50下の膜厚ばらつきによるヒューズ切断への影響を改善し、ヒューズ切断の安定化を図ることができる。
また、Cuリフレクタ層42は、SiOC膜36cを貫通するCuリフレクタ下層42aと、SiCO/SiCN膜32d及びSiOC膜34dを貫通するCuリフレクタ接続層42cと、SiOC膜36dを貫通するCuリフレクタ上層42dとの3層により構成される。このように、Cuリフレクタ層42を3層構造にして厚く形成することにより、ヒューズ50切断時のレーザ光を、リフレクタ層42により確実に反射させることができる。
図2〜図4は、この発明の実施の形態1におけるヒューズ50とリフレクタ層42との位置関係を説明するための上面図である。図2〜図4においては、半導体装置の上面から、ヒューズ50とリフレクタ層42のみを透視して、両者の位置関係を表している。実施の形態1において、半導体装置のリフレクタ層42の幅Wは、以下の第1〜第3のいずれかの条件を満たすように形成される。
第1条件:図2に示すように、ヒューズ50切断時に照射されるレーザ光の直径に、位置誤差分の裕度を加えた長さよりも大きな幅となるようにする。Cuはレーザ光をほとんど吸収しない。しかし、Cuリフレクタ層42のバリアメタル42b、42eはレーザ光に対して光吸収がある。このため、Cuリフレクタ層42をレーザ光と同じ大きさにまで小さくしてしまうと、回折した光によって側面に光が照射され、Cuリフレクタ42が融解、爆発してしまう可能性がある。従って、レーザ光の直径に位置誤差分の裕度を加えた値よりも大きくしておく必要がある。
第2条件:図3に示すように、ヒューズ50切断後にヒューズ50に形成されるヒューズ切断痕のヒューズ長手方向の長さよりも大きな幅となるようにする。切断長は、レーザ光の直径と同一程度であるから、ヒューズ切断痕を基準として、Cuリフレクタ層42の幅を決定してもよい。
第3条件:図4に示すように、ヒューズ50が2箇所以上において切断される場合には、ヒューズ50のそれぞれにおいて、切断時に形成されるヒューズ切断痕の全てがCuリフレクタ層42内に納まるような幅となるようにする。すなわち、1のヒューズ50において、図4における最上部に位置するヒューズ切断痕の上端から、最下部に位置するヒューズ切断後の下端までの長さよりも大きな幅となるようにする。
以上の条件を満たすことにより、全てのヒューズ50の切断痕がリフレクタ層42上に位置するように形成されることとなる。従って、全てのヒューズ50について、ヒューズ50切断時のレーザ光をリフレクタ層42において反射させ、下層へのレーザ光の透過を遮断することができる。
図1の半導体装置において、Cuリフレクタ層42より下の第2、第1配線層には、ヒューズ形成領域においても配線等の素子が形成されている。このようにCuリフレクタ層42より下層に素子を形成しても、上記の構成により、Cuリフレクタ層42においてレーザ光を確実に遮断することができる。このため、ヒューズ50切断時における素子への影響を抑えることができる。従って、ヒューズ50下の領域を素子形成用の領域として利用することができ、半導体装置の微細化を図ることができる。
図5〜図7は、この発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法について説明するためのフローチャートである。また、図8〜図20は、実施の形態1の半導体装置の各製造工程における状態を説明するための模式図である。図5のステップS10の下地基板形成工程において、まず、図8を参照してSi基板2上にトランジスタ等の下地層が形成される(ステップS10)。具体的に、図6に示す製造工程のフローにおいて、Si基板2上に素子間分離領域4が形成され(ステップS102)、ウェル(図示せず)が形成される(ステップS104)。
次にSi基板2上にゲート絶縁膜6を構成する材料膜が形成される(ステップS106)。ゲート絶縁膜6は、用いる絶縁膜の種類に応じた公知の手法により形成される。次に、ゲート絶縁膜6上にゲート電極8を構成する材料膜が形成される(ステップ108)。ゲート電極8は用いる材料に応じた公知の手法により形成される。その後、ゲート電極8の材料膜が、ゲート電極8の形状にエッチングされて(ステップS110)、ゲート電極8が形成される。次に、ゲート電極8をマスクとして、Si基板2に不純物が注入されてエクステンションが形成される(ステップ112)。次に、ゲート電極8の側面にサイドウォール10が形成される(ステップS114)。サイドウォール10は、ゲート電極8を覆うように必要な絶縁膜を積層した後、これを異方性エッチングによりエッチバックすることにより形成される。その後、サイドウォール10及びゲート電極8をマスクとして不純物が注入される(ステップS116)。これにより、ゲート電極8の両側にエクステンションを含むソース/ドレインからなる不純物拡散層12が形成される。
次に、図5のフローのステップS12において、ゲート電極8等を埋め込んでPTEOS膜14が形成される(ステップS12)。PTEOS膜14は、TEOSを用いてp-CVDにより形成される。次にPTEOS膜14の必要な位置に貫通するコンタクトプラグ16が形成される(ステップS14)。コンタクトプラグ16は、PTEOS膜14の必要な位置を貫通する開口を形成し、この開口内部にバリアメタル及びCuを埋め込み、CMPによる平坦化を行うことにより形成される。
次に、図9を参照して、PTEOS膜14上に、第1配線層が形成される。具体的に、まずPTEOS膜14上に、SiCO/SiCN膜20が形成される(ステップS16)。次にSiCO/SiCN膜20上にPTEOS膜22が形成される(ステップS18)。PTEOS膜22は同様にTEOSを用いてp-CVDにより形成される。次に、PTEOS膜22の配線を形成する位置に開口が形成される(ステップS20)。次にPTEOS膜22に形成された開口内壁を含む表面全体に、バリアメタル24が形成される(ステップS22)。その後、バリアメタル24表面にCu26が形成され(ステップS24)、少なくともPTEOS膜22に形成された開口内部がバリアメタル24及びCu26により埋め込まれる。その後、PTEOS膜22表面に堆積された不要なバリアメタル24及びCu26がCMPにより除去されて(ステップS26)、PTEOS膜22に配線が形成される。これにより、PTEOS膜14上に第1配線層が形成される。
次に、PTEOS膜22上に、第2配線層が形成される(ステップS30)。第2配線層の形成工程は、図7のフローに従って実行される。具体的には、まず、図10を参照して、PTEOS膜22上にSiCO/SiCN膜32aが形成され(ステップS302)、SiCO/SiCN膜32a上にSiOC膜34aが形成され(ステップS304)、SiOC膜34a上にSiOC膜36aが形成される(ステップS306)。次に、SiOC膜36a及びSiOC膜34aのエッチングが行われる(ステップS308)。このエッチングにおいて、配線38a、40aのビア部分、すなわち、SiOC膜34aまで貫通する部分と同じ大きさの開口が、SiOC膜36a及びSiOC膜34a膜を貫通するように形成される。具体的にここでは、SiOC膜36a上に所定の位置に開口するレジストマスクがリソグラフィ技術により形成され、このレストマスクをマスクとしてSiOC膜36a、SiOC膜34aをエッチングすることにより開口が形成される。ここでのエッチングは、SiOC膜34aとSiCO/SiCN膜32aとのエッチング選択比が十分大きくなる条件で行われ、SiCO/SiCN膜32aにおいて確実にエッチングが止められる。
次に、図11を参照して、SiOC膜36a及びSiOC膜34aに形成された開口内にレジストが埋め込まれ、レジストプラグ70が形成される(ステップS310)。
次に、図12を参照して、SiOC膜36aの配線が形成される位置に開口が形成される(ステップS312)。ここでは、SiOC膜36a上にレジストマスクが形成され、これをマスクとしてSiOC膜36aのエッチングが行われる。これにより、SiOC膜36a中に形成される各配線38a、40aの大きさの開口が、それぞれ、SiOC膜36aに開口が形成される。
次に、図13を参照して、SiOC膜36a上のレジストマスク及びSiOC膜34a内に埋め込まれたレジストプラグ70が除去される(ステップS314)。その後、開口底部に露出するSiCO/SiCN膜32aがエッチングにより除去される(ステップS316)。
次に、図14を参照して、第2配線層に形成された開口内壁部を含む表面全面に、バリアメタル38aが形成される(ステップS318)。バリアメタル38aはスパッタ法により成膜される。次に、バリアメタル38a上にCu40aが形成される(ステップ320)。Cu40aはまずCuシード膜を形成してCuメッキ法により所望の厚さに形成される。その後、CMPにより、SiOC膜36a上に形成された不要なCu40a及びバリアメタル38aが除去される(ステップS322)。これにより、第2配線層にデュアルダマシン構造の配線及びヒューズ形成領域下層の配線が形成される。
次に、図5のステップS30、すなわち図7の配線層形成の工程(ステップS302〜〜S322)を繰り返し行うことにより、第3配線層から第5配線層が形成される。各層の形成工程においては必要な箇所にCu配線(38a、40a)が形成される。また、第4配線層の形成においては、配線領域に配線を形成するのと同時に、ヒューズ形成領域にはCuリフレクタ下層42aが形成され、第5配線層の形成においては、配線領域に配線を形成するのと同時に、ヒューズ形成領域にCuリフレクタ接続層42c及びCuリフレクタ上層42dが形成される。具体的に、第4、第5配線層の形成においては、ステップS308あるいはS312において、ヒューズ形成領域に形成される開口が、第1、第2配線層形成時に形成される配線用の開口よりも大きな、Cuリフレクタ層42形成用の開口となる。例えば、図15に示すように、第4配線層形成時のステップS312においては、SiOC膜36cのヒューズ形成領域に形成される開口は大きなものとなる。開口形成後は同様に、ステップS314〜S322を実行することにより、図16に示すように配線領域の配線形成と同時にCuリフレクタ下層42aが形成される。
また、第5配線層のSiOC膜34d、SiOC膜36dのエッチング(ステップS308)においては、配線領域の開口形成と同時に、Cuリフレクタ接続層42cに対応する幅広の開口がSiCO膜34d、SiOC膜36dに形成される。その後、この開口にレジストが埋め込まれてレジストプラグ70が形成され(ステップS310)、図17に示すように、SiOC膜36dのエッチングが行われる(ステップS312)。このエッチングにおいても、SiOC膜36dのヒューズ形成領域には、配線領域の配線よりも広い、Cuリフレクタ上層42dに対応する開口が形成される。その後、ステップS314〜S322を実行することにより、Cuリフレクタ接続層42c及びCuリフレクタ上層42dが同時に形成される。
また、第6配線層の形成においても同様に、ステップS302〜S322が実行される。第6配線層の形成においては、ステップS306のSiOC膜の形成に代えて、SiOF膜36e、PTEOS膜36fが積層される。また、ステップS308においてエッチングを行う際には、PTEOS膜36f、SiOC膜36e及びSiOC膜34eが同時にエッチングされ、ステップS312においてエッチングを行う際には、PTEOS膜36fとSiOC膜36eとが同時にエッチングされる。これにより、配線38e及び40eの形成と同時に、ヒューズ形成領域のPTEOS膜36f及びSiOF膜36e中にヒューズ50が形成される。
次に、図5のフローのステップS32において、図18を参照して、PTEOS膜36f上にSiCN膜52が形成される。その後、SiCN膜52上にPTEOS膜54が形成される(ステップS34)。PTEOS膜54には、リソグラフィ行程とエッチング工程により、バリアメタル38eとCu40eとからなる配線と、Alパッド56とを接続するためのタングステンプラグ55が形成される(ステップS36)。PTEOS膜54の配線領域上には、Alパッド56用のAl膜が形成される(ステップS38)。Alパッド56用のAl膜表面にはバリアメタル58を構成するバリアメタル膜が形成される(ステップS40)。次に、Al膜及びバリアメタル膜のエッチングを行う(ステップS42)。これにより、表面がバリアメタル58により保護されたAlパッド56が形成される。
次にAlパッド56を埋め込んで、PTEOS膜54上にPTEOS膜60が形成され(ステップS44)、更にその上にSiN膜62が形成される(ステップS46)。次に、Alパッド56上及びヒューズ形成領域上に、開口66、68に対応する位置に開口を有するレジストマスク72が形成される(ステップS48)。
次に、図19を参照して、レジストマスク72をマスクとして、エッチングが行われる(ステップS50)。このエッチングによりバリアメタル58上に、SiN膜62及びPTEOS膜60を貫通する開口が形成され、ヒューズ形成領域上に、SiN膜62、PTEOS膜60を貫通し、PTEOS膜54の途中にまで至る開口が形成される。
次に、図20を参照して、再びエッチングが行われる(ステップS52)。このエッチングにより、開口部に露出するAlパッド56上のバリアメタル58が除去される。更に、ヒューズ形成領域に形成された開口底部に残るPTEOS膜54が除去される(ステップS54)。ここでは、C/O/Arをエッチングガスとして用いて、エッチングが行われ、PTEOS膜54が除去される。このガスにより、PTEOS膜54とSiCN膜52とのエッチング選択比が十分を大きくとることができ、SiCN膜52においてエッチングを停止することができる。その後レジストマスク72が除去される(ステップS56)。
その後、全面にポリイミド64が形成される(ステップS58)。次に、Alパッド56上及びヒューズ形成領域上の開口66、68に対応する位置に開口を有するレジストマスクが形成される(ステップS60)。次に、レジストマスクをマスクとして、ポリイミドの、開口66、682形成された部分が除去される(ステップS62)。その後、レジストマスクが除去される(ステップS64)。これにより、図1に示すように、ヒューズ形成領域側の開口68底部において、ヒューズ50上に形成される絶縁膜はSiCN膜52の一層のみとなる。
以上のようにヒューズ52上の絶縁膜を単層とすることによりヒューズ50上の絶縁膜の膜厚のばらつきを抑えると共に、ヒューズ50上絶縁膜の薄膜化を図ることができる。また、Cuリフレクタ層42及びヒューズ50上絶縁膜の形成工程は、配線領域の配線形成と同時に行われるため、工程数を増加させることなく、半導体装置の製造を行うことができる。
なお、実施の形態1において説明したゲート電極8の形状や配線の形状あるいはその接続状態は、この発明を拘束するものではない。実施の形態1においては、ヒューズ形成領域と通常の配線領域とを2つに分けて、模式的に表して説明したが、これらの配置や形状及びその接続状態は、その半導体装置に要求される機能等により異なるものである。
また、実施の形態1においてはデュアルダマシン法による配線の形成方法について説明した。しかし、この発明において配線やCuリフレクタ層42、ヒューズ50の形成方法は、実施の形態1に説明した方法に限るものではない。これらは、配線やリフレクタ層、ヒューズに用いる材料に応じて異なるものであり、適宜選択することができる。
また、実施の形態1においては、第2〜第6配線層の各絶縁膜は、全てSiCO/SiCN膜32、SiOC膜34、SiOC膜36a〜37dあるいはSiOF膜36eの積層構造として説明した。しかし、この発明の層間膜はこのような絶縁膜に限るものではなく、他の絶縁膜を用いるものであってもよい。また、配線層以外の層においても、絶縁膜の種類はこの発明を拘束するものではなく他の絶縁膜を用いることができる。但し、ヒューズ50上絶縁膜は、膜厚制御性や保護膜としての機能を考慮すると、SiCNあるいはSiCO/SiCN等の酸化膜でないことが好ましい。
図21は、この発明の実施の形態1における半導体装置の他の例を説明するための模式図である。図21における半導体装置は、ヒューズ上のSiCN膜52上に、PTEOS膜154が完全にエッチングされずに薄く残っている点を除き、図1の半導体装置と同じものである。図21の半導体装置の製造工程では、ステップS56のPTEOS膜54を完全にエッチングする工程を実行せず、PTEOS膜54が薄く残った状態で製造工程を終了する。このようにしても残るPTEOS膜154は薄いものであるため、ヒューズ50上絶縁膜はある程度膜厚のばらつきを抑えることができる。また、実施の形態1と同様に、3層以上のCuリフレクタ層42が厚く形成されているため、ヒューズ50切断時に確実にヒューズ50下層に形成された素子を保護することができる。
実施の形態2.
図22は、この発明の実施の形態2における半導体装置を説明するための模式図である。図22の半導体装置は、図1の半導体装置と、Cuリフレクタ接続層の形状が異なる点を除き、図1の半導体装置と同じものである。具体的に、図22の半導体装置においては、Cuリフレクタ接続層は、Cuリフレクタ下層80aとCuリフレクタ上層80dとを接続するリフレクタビア80cである。
図23は、図22の半導体装置のヒューズ50とリフレクタ層80と上面から透視した状態を表す模式図である。図24は、図23の点線で囲まれた部分を拡大して表した図である。図24に示すように、リフレクタ層80内には、Cuリフレクタビア80cが規則的に配列されている。図25は、更に図24の点線で囲まれた部分を拡大して表した図である。ヒューズ50下に位置する部分において、ヒューズ50とCuリフレクタビア80cの相対位置関係は、全てのヒューズ50について同じものとなっている。また、ヒューズ50下層において、Cuリフレクタ層80の各ビア80cは規則的に配列されている。図25に示す例では、ヒューズ50の細い部分(切断領域)の短手方向の長さは、0.6μmである。また、リフレクタビア80cの直径は0.13μmであり、隣り合うビア80cの間隔は0.2μmである。また、ヒューズ50のエッジと、ビア80cとの距離は0.07μmである。
図24を参照して、ヒューズ50下層に位置する部分と、ヒューズが直上には形成されていない部分との間でも、ビア80cは同じ大きさ、同じピッチで形成されている。すなわち、Cuリフレクタ層42全体でみると、各プラグ間隔は0.2μmである。但し、ヒューズ直下のビア80cとそのヒューズとの相対位置関係を全てのヒューズ50について同一にするため、隣合うヒューズ50間の中央部分において、ビア80cの間隔のずれを調整する。このため、隣合うヒューズ50間の中央部(図22のラインa)両側のビア80cの間隔のみ、他のビア80cの間隔(0.2μm)とは異なっている。つまり、中央部においてそのずれが吸収され、少なくともヒューズ50直下の部分のリフレクタビア80cについては、全て同じ数が同じ間隔で形成されている。
以上のように、実施の形態2においては、Cuリフレクタ接続層42cに代えて、Cuリフレクタビア80cによりCuリフレクタの接続部を構成する。実施の形態1のようにCuリフレクタ接続層42cを大きく開口する場合、同一の層に形成される配線領域のビアとのサイズの違いにより、同時に形成することが困難となることがある。従って、実施の形態2においてはCuリフレクタ80cを配線領域のビアにあわせたパターンとして敷き詰めることにより、配線領域の他のビアと同時に形成することが可能となる。
ヒューズ切断の際、Cuリフレクタ80にレーザ光が照射されると、Cuリフレクタ上層80dとCuリフレクタ下層80aとがCuリフレクタビア80cにより接続されている部分においては、その熱はCuリフレクタビア80cを介して、Cuリフレクタ下層80aに伝達される。従って、Cuリフレクタビア80cが形成されている部分では熱容量は大きく、Cuリフレクタ80が溶解され難い。一方、ビア80cによりCuリフレクタ上層80dとCuリフレクタ下層80aとが接続されていない部分においては、照射されたレーザ光のCuリフレクタ下層80aへの熱伝導が小さくなる。従って、Cuリフレクタが溶解されやすくなる。このため、ヒューズ50とCuリフレクタビア80cの相対位置がヒューズ50ごとに異なるものとなると、ヒューズ50ごとにCuリフレクタ80の溶解度合いが異なるものとなってしまう。従って、実施の形態2においては、図24、25に示すように、ヒューズ50ごとのCuリフレクタビア80cとの相対位置関係を、各ヒューズ50間で一致するように形成する。これにより、ヒューズ50ごとのCuリフレクタ80の溶解度合いを一致されるものとする。
実施の形態2のような半導体装置は、実施の形態1において説明した製造方法により製造することができる。但し、上記したように、各膜の製造方法等は、実施の形態1において説明した方法に限られるものではない。
また、実施の形態2におけるヒューズ50下のCuリフレクタビア80cの配置パターンはこれに限るものではなく他のパターンであってもよい。また、ヒューズ50直下の各領域において、ヒューズ50とビア80cとの相対位置関係は、ヒューズ50ごとに同じものとするものとした。これは、ヒューズ50ごとのCuリフレクタ80の溶解度合いを一致させるためである。しかし、この発明においてCuリフレクタのビアはこのような配置に限るものではなく、リフレクタ上層とリフレクタ下層を接続する層に、端に均一にビアを配置し、ヒューズごとのビアとの相対位置関係が多少異なるものであってもよい。
また、Cuリフレクタビア80cは、図23〜25においては、模式的に上面正方形に表している。しかし、ビアの形状はこれに限るものではなく、円形のものであっても良い。その他の部分の構成についても、この発明の範囲内で他の構成を取り得るものとする。
なお、例えば、実施の形態1、2において、第1配線層より下の、Si基板2及びトランジスタ等を含むPTEOS膜14を含む部分は、この発明の「基板」に該当し、第1〜第5配線層は、この発明の「配線層」に該当し、ヒューズ50は、この発明の「ヒューズ」に該当し、SiCN膜52は、この発明の「第1絶縁膜」に該当し、PTEOS膜54はこの発明の「第2絶縁膜」に該当する。また、例えば、Cuリフレクタ層42は、この発明の「遮断層」に該当し、SiOC膜36cはこの発明の「第3絶縁膜」に該当し、SiCO/SiCN膜32d及びSiOC膜34dは、この発明の「第4絶縁膜」に該当し、SiOC膜36dは、この発明の「第5絶縁膜」に該当し、SiCO/SiCN膜32e及びSiOC膜34eは、この発明の「第6絶縁膜」に該当する。また、例えば、Cuリフレクタ下層42b及び80bは、この発明の「第1遮断層」に該当し、Cuリフレクタ接続層42c及びCuリフレクタビア80cは、「第2遮断層」に該当し、Cuリフレクタ上層42d及び80dは、「第3遮断層」に該当する。
この発明の実施の形態1における半導体装置を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置を説明するための上面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置を説明するための上面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置を説明するための上面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法を説明するためのフロー図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法を説明するためのフロー図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法を説明するためのフロー図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態1における他の半導体装置の例を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態2における半導体装置を説明するための断面模式図である。 この発明の実施の形態2における半導体装置を説明するための上面図である。 この発明の実施の形態2における半導体装置を説明するための拡大図である。 この発明の実施の形態2における半導体装置を説明するための拡大図である。
符号の説明
2 Si基板
4 層間分離領域
6 ゲート絶縁膜
8 ゲート電極
10 サイドウォール
12 不純物拡散層(ソース/ドレイン/エクステンション)
14 PTEOS膜
16 コンタクトプラグ
20 SiCO/SiCN膜
22 PTEOS膜
24 バリアメタル
26 Cu
32a〜32e SiCO/SiCN膜
34a〜34e SiOC膜
36a〜36d SiOC膜
36e SiOF膜
36f PTEOS膜
38a〜38e バリアメタル
40a〜40e Cu
42 Cuリフレクタ層
42a Cuリフレクタ下層
42b バリアメタル
42c Cuリフレクタ接続層
42d Cuリフレクタ上層
42e バリアメタル
50 ヒューズ
50a バリアメタル
50b Cu
52 SiCN膜
54 PTEOS膜
55 タングステンプラグ
56 Alパッド
58 バリアメタル
60 PTEOS膜(パッシベーション膜)
62 SiN膜(パッシベーション膜)
64 ポリイミド
66、68 開口
70 レジストプラグ
72 レジストマスク
80 Cuリフレクタ
80c Cuリフレクタビア

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された複数層の配線層と、
    前記配線層のうち最上層に形成された複数のヒューズと、
    前記配線層上に、前記ヒューズ表面に接して形成された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に形成された第2絶縁膜と、を備え、
    前記第2絶縁膜は、前記ヒューズ上の領域において開口を有し、前記ヒューズの切断の際レーザ光が照射される領域上には、単一の膜からなる第1絶縁膜のみが形成され
    前記配線層は、
    前記ヒューズ下層に、少なくとも
    第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜上に積層された第4絶縁膜と、
    前記第4絶縁膜上に積層された第5絶縁膜と、
    前記ヒューズが形成された層より下層の、前記ヒューズ直下に位置する領域に形成された、前記ヒューズを切断する際に用いられるレーザ光を反射する遮断層と、を備え、
    前記遮断層は、
    前記第3絶縁膜中に形成された第1遮断層と、
    前記第4絶縁膜中に形成され、前記第1遮断層に接続する第2遮断層と、
    前記第5絶縁膜中に形成され、前記第2遮断層に接続する第3遮断層と、を備え、
    前記第2遮断層は、前記第1遮断層と前記第3遮断層とを接続する複数のビアであり、
    前記複数のビアは、前記ヒューズ直下の領域において、前記ヒューズと前記ヒューズ直下に配置された前記ビアとの相対位置関係が、前記各ヒューズ間で同一となるように配置されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記遮断層の膜厚は、350nm以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記遮断層の幅は、前記レーザ光のレーザ径に、位置誤差分の裕度を加えた下限値よりも広いことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  4. 前記遮断層の幅は、前記ヒューズを切断した後に前記第1絶縁膜に残るヒューズ切断痕の、前記ヒューズ長手方向の長さよりも広いことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記遮断層の幅は、前記ヒューズが2以上の箇所において切断されて、前記ヒューズ上の第1絶縁膜に2以上のヒューズ切断痕が残る場合には、前記2以上のヒューズ切断痕の端部から反対側の端部までの長さよりも長いことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  6. 前記遮断層と前記ヒューズとの間には、第6絶縁膜のみが配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置。
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