JP4827319B2 - 液体ポンプのインペラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の燃料タンク等に設けられ、液体を圧送するための液体ポンプのインペラの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種液体ポンプのなかには、例えば燃料タンク内に配される燃料ポンプがあり、このようなものとしては、外径部に吸入口と排出口が形成されたポンプ室にインペラを回転自在に内装し、該インペラの回転に基づいて吸入口から吸入した燃料を排出口から圧送する構成としたものが知られている。前記燃料ポンプのインペラとしては、例えば図8に示すように、所定の板厚を有した円板体(インペラ)14の外周に、周回り方向に略直交する方向(回転軸方向)を向く複数の羽根14aと、これら隣接する羽根14aとのあいだの羽根溝14bとを、円板体14の板厚方向中間部Mを基準として両板面(両側面)側に互いに齟齬状となる関係で形成したものがある。このものにおいて、羽根溝14bは内径側縁部が板面に達する傾斜面14cとなっており、インペラ14の回転に伴い流入口から流入される燃料は傾斜面14cの内径側から傾斜面14cに沿うようにして外径側に流れ込み、ポンプ室を構成するインペラケーシングに形成される流路用のリング状凹溝とのあいだで渦流を形成しながら回転して、外径側に形成される排出口から圧送されるようになっている(図8(A)における白抜き矢印)。このものにおいて、燃料の流れをCFD(Computational Fluid Dynamics:計算流体力学)に基づいて解析してみると、回転方向後側面14dに衝突する流れがあって衝撃損失があること、傾斜面14cの回転方向先側面14eの後方に前記渦流とは別の渦流が形成されキャビテーションを生じていること、インペラ14の外径部の板厚方向中間部において淀みがあって逆流が生じていること等が判明し(図8(B)、(C)参照)、これらがポンプ効率を低減させる要因となっている。そして、これら各現象は、渦流が羽根14aの回転速度よりも遅れて流れるのに対し、インペラ14の羽根14a(羽根面)の形状が、板厚方向(回転軸方向)の面に対して平行な関係となっていること、羽根14aの外径側縁部とインペラケーシングの内径側面とが近接対向していることにより生じるものと考えられる。
そこで、特表平9−511812号公報により教示されるようなインペラが提唱されている。このものは、図9(A)に示すように、インペラ15の羽根15aを、円板体の周回り方向に設けた複数の貫通孔15bとのあいだに形成されるものとし、前記貫通孔15bの径方向内側面15cを、板厚方向中間部Mを基準として各板面側ほど内径側に傾斜する傾斜面(内径側縁部が板面に達する傾斜面)として燃料の流路とする一方、これら複数の羽根15aの外径側にリング状部15dが形成されたものとなっている。さらにこのものでは、各羽根15aを、円板体の回転軸に対して傾斜状、つまり円板体の板厚方向中間部Mを基準として円板体の両板面側ほど回転方向先側となるようそれぞれ傾斜状に形成して、渦流と羽根15a(貫通孔15b)との形状とを近似させ、貫通孔15bの回転方向後側面15eに対する流れの衝突(衝撃損失)を低減させるようにしたものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このものにおいて燃料の流れを、前記の従来例と同様にCFDに基づいて解析すると、図9(B)、(C)に示すように、インペラ15の外径部における淀みによる逆流が低減されていること、燃料の羽根15aに対する衝突、つまり貫通孔15bの回転方向先後側各面15f、15eに対する衝突が低減されていること、主となる渦流が貫通孔15bの径方向内側面15cに略沿うような状態でスムースに形成されていること等が判明し、ポンプ効率の改善が計られていると考えられる。しかるに、前記各図面に示されるように、燃料の流れは、径方向内側面15cに案内されて外径側に流れる主となる渦流とは別に、羽根溝15bの回転方向先側面15fの後方において小さな渦流が形成している他、回転方向先後側各面15f、15eに衝突する流れも存在している。このため、前記従来例と同様に、キャビテーションの発生や衝撃損失が依然として生じており、これらがポンプ効率を低下させる要因となっていることが考えられる。
一方、近年、燃料ポンプの高出力化が望まれると同時に、コンパクト化が強く望まれており、このためには、さらなるポンプ効率の向上を計る必要があり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、吸入口と排出口が形成されたポンプ室に内装され、吸入口から吸入した液体を排出口から圧送するよう回転するインペラを、円板体の外周に、板厚方向に貫通する貫通孔を周回り方向に複数形成して、隣接する貫通孔間を羽根とし、かつ、前記各貫通孔の径方向内側面を、板厚方向中間部を基準として各板面側ほど内径側に位置する傾斜面として、液体を板厚方向中間部側に誘導するにあたり、前記径方向内側面を、回転方向先側ほど内径側に位置するよう傾斜させて液体の誘導面積を広く確保すると共に、前記各貫通孔の径方向外側面は、回転方向先側ほど内径側に位置するように傾斜している液体ポンプのインペラである。
そして、このようにすることにより、液体の流入部となる貫通孔の径方向内側面の面積が拡大され、主となる渦流の流量が多くなってポンプ効率が向上する。
請求項2の発明は、請求項1において、各貫通孔の径方向外側面は、板厚方向中間部を基準として各板面側ほど貫通孔の外径側にそれぞれ傾斜している液体ポンプのインペラである。
請求項3の発明は、請求項1または2において、ポンプ室には、羽根形成部位に対向して流路用のリング状凹溝が形成されるものとし、該リング状凹溝の内径側縁部は貫通孔の回転方向先側面に対向し、外径側縁部は貫通孔の回転方向後側面に対向して形成されている液体ポンプのインペラである。
請求項4の発明は、請求項1、2または3において、貫通孔の回転方向先後側各面は、板厚方向中間部を基準として円板体の各板面側ほど回転方向先側にそれぞれ傾斜する傾斜面に形成されている液体ポンプのインペラである。
請求項5の発明は、請求項1、2、3または4において、各貫通孔の回転方向先後側各面は、インペラの径線に対し外径側ほど回転方向先側に位置するよう傾斜している液体ポンプのインペラである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第一の実施の形態を図1〜図6に示す図面に基づいて説明する。
図面において、1は燃料タンク内に配される燃料ポンプであって、該燃料ポンプ1は、筒状のケーシング2の一端側にモータ部Mが構成され、他端側にポンプ部Pが構成されている。前記モータ部Mのモータ軸3は、ケーシング2一端側の筒端を覆蓋するように配されるブラケット(図示せず)と、ケ−シング2他端側の筒端を覆蓋するように配されるポンプケーシング4とに回動自在に軸承されている。尚、5はモータ軸3に一体的に外嵌されるアーマチュアコア、6はケーシング内周面に固着される永久磁石である。
【0006】
前記ポンプケーシング4は本発明のポンプ室を構成しているが、モータ軸3の軸方向に並列する一対の第一、第二プレート7、8により構成されている。そして、モータ軸他端部3aは、内側に位置する第一プレート7の貫通孔7aを貫通し、外側に位置する第二プレート8の軸受部8aに軸受8bを介して軸承される構成となっている。
前記第一、第二プレート7、8の対向間には、第二プレート8側に凹部8cを形成することで所定間隙が形成されており、該間隙に、モータ軸他端部3aに回り止め状に外嵌固定されたインペラ9が内装されている。そして、第一プレート7のインペラ9外周部に対向する部位には軸方向に凹設される状態でリング状凹溝7bが形成される一方、第二プレート8の凹部8c外径側、つまりインペラ9外周部に対向する部位には、第一プレートリング状凹溝7bと対向する状態で軸方向反対方向に凹設されたリング状凹溝8dが形成されている。これら各リング状凹溝7b、8dは、後述する寸法で形成され、インペラ9によるポンプ作動がなされたとき、インペラ9に形成される貫通孔10とともに燃料流路となるように設定されている。さらに、第一、第二プレート7、8には、前記各凹溝部7b、8dに連通する状態で排出口7c、吸入口8eが開設されており、モータ軸3の回転駆動に伴うインペラ9の回転に基づいて、燃料は第二プレート吸入口8eから吸入され、第一プレート排出口7cからモータ部M側に圧送、排出される設定となっている。
【0007】
前記インペラ9は、所定の板厚Sに設定された円板状の板体(円板体)の中央部にモータ軸3に回り止め状に外嵌するためのモータ軸用貫通孔9aが形成されている。また、インペラ9の外径部である前記第一、第二プレート凹溝部7b、8dと対向する部位には、板厚方向に貫通する燃料流路用の貫通孔10が、周回り方向に並列する状態で複数形成されており、これによって、インペラ9の外径部には、隣接する貫通孔10とのあいだに周回り方向に並列する複数の羽根9bが形成され、さらにこれら羽根9aの外径側において周回り方向に一体化されたリング状部9cが形成されている。
【0008】
さて、燃料の流路となるインペラ9の貫通孔10は、回転方向に対向する回転方向先後側各面10a、10bと、径方向に対向する径方向内外側面10c、10dとの四周面で囲まれて、軸方向を向く貫通状の孔に構成されている。そして、前記回転方向先行側面10a、10bは、板厚方向中間部M(板厚Sの中央部位であって、S/2部位)を基準として、円板体の各板面側(円板体の両側面側)ほど回転方向先側にそれぞれ傾斜して、前記中間部Mを鋭角状の溝部とするV字状の面になっている。さらに、このようにV字状に形成された回転方向先後側各面10a、10bは、インペラ9の径線Rに対し外径側ほど回転方向先側に位置するよう、角度αを存する状態で傾斜して形成されている。尚、本実施の形態における回転方向先後側各面10a、10bは、径線Rに対する傾斜角度αがそれぞれ異なった角度で形成されているが、該角度は、用途や燃料の種類等の諸条件に対応して適宜角度を設定することができる。
【0009】
また、貫通孔10の径方向内外側各面10c、10dは、前述したように燃料の流入部、排出部となる部位であるが、これら各面10c、10dは、板厚方向中間部M(板厚Sの中央部位であって、S/2部位)を基準として、円板体の各板面側ほど貫通孔10の外側となるようそれぞれ傾斜して形成されている。因みに、径方向内側面10cの傾斜面は燃料の流入部であって燃料を誘導する面となるが、該内側面10cは従来のもののように湾曲状の傾斜面に形成され、外側面10dは直線状の傾斜面となっている。さらに、これら各面10c、10dは、回転方向先側ほど内径側に位置するよう、接線Gに対して角度βを存して傾斜状に形成されている。これによって、径方向内外側各面10c、10dは燃料流入、排出方向に向けて延出するように面積が増大するように設定されている。
尚、本実施の形態における径方向内外側各面10c、10dは、接線Gに対する傾斜角度βがそれぞれ異なった角度で形成されているが、前記径方向先後側各面10c、10bと同様に、用途や燃料の種類等の諸条件に対応して適宜角度を設定することができる。
【0010】
また、前記第一、第二プレート7、8に形成されるリング状凹溝7b、8dは、内径側縁部は貫通孔10の回転方向先側面10aの内径側縁に対向して寸法設定され、外径側縁部は貫通孔10の回転方向後側面10bの外径側円に対向して寸法設定されて形成されている。これによって、各リング状凹溝7b、8dは、貫通孔10と対向したとき、径方向内外側面10c、10dに対して位置ズレしており、流路に段差部が形成される状態となるが、図6(A)に示すように、流入部となる貫通孔10の回転方向先側の内径側、そして排出部となる貫通孔10の回転方向後側の外径側においては、それぞれ径方向内側面10cとリング状凹溝7b、8d、径方向外側面10dとリング状凹溝7b、8dとに段差部が形成されないように設定されている。
【0011】
つぎに、このように形成されたインペラ9において、モータ軸3が回転駆動してインペラ9が矢印L方向に回転した場合の流れの状態を、CFDを用いた解析に基づき、図4(A)、(B)を用いて説明する。
因みに、インペラ9は矢印L方向に回転するように設定されており、該L方向に羽根9bが回転することにより、燃料は、第二プレート流入口8eから吸入され、貫通孔10と前記第一、第二プレート凹溝部7b、8dとで形成される流路となる空間を渦流となって回転方向後方に流れ、第一プレート排出口7cからモータ部M側に排出されるように設定されている。
【0012】
図4(A)、(B)は、貫通孔10における燃料の流れが示されており、燃料は、貫通孔10の径方向内側面10cの内径側でかつ回転方向先側の部位から流入し、径方向外側面10dにおける板厚方向中間部M側でかつ回転方向後側の部位に向けて流れており、羽根9bに沿うような状態となっている。そして主となる渦流の他に小さな渦流は形成していない。
これは、貫通孔10の回転方向先後側各面10a、10bが、それぞれ板厚方向中間部Mを基準として板面側ほど回転方向先側に位置する形状となっていて、貫通孔10形状と渦流形状とが近似したことによることは勿論であるが、さらに、燃料の流入部、排出部となる径方向内外側各面10c、10dが回転方向先側ほど内径側に位置するよう傾斜して形成されることにより、これら各面10c、10dの面積が前記従来のものに比して広く確保されていることによるものと考えられる。
つまり、燃料は、前述したように、貫通孔10の径方向内側面10cの内径側でかつ回転方向先側の部位から流入し、径方向外側面10dにおける板厚方向中間部M側でかつ回転方向後側の部位に向けて流れるものが主渦流となる。このため、ポンプ効率を向上させるためには該主渦流の流量を多くなるようにすることが要件となる。これに対し、本実施の形態のものでは、主渦流を形成するべく燃料を誘導する径方向内側面10cが広い面積を確保したものに形成されているため、燃料が主渦流を形成する流れに集中しやすくなり、該渦流の他に渦流ができてしまうようなことが防止されると考えられる。
【0013】
このとき、インペラ貫通孔10とポンプケーシング4の各リング状凹溝7b、8dとは、前述したように、流入部となる貫通孔10の回転方向先側の内径側、そして排出部となる貫通孔10の回転方向後側の外径側以外の部位においては段差部が形成されない状態となっている。従って、段差部が形成される部位側への流れには衝撃損失が生じることになるが、液体が流入、排出する部位(流入部、排出部)においては段差部が形成されることがなく、これによって、主となる渦流の流れの側に多くの燃料が誘導されることになって、さらなる流れの集中化が計れると考えられる。
【0014】
因みに、本第一の実施の形態の燃料ポンプ1を、図8、9に示す従来のインペラを備えた燃料ポンプとの比較をするため、それぞれのポンプ効率を同条件下において測定した。その結果、図8のインペラ14を用いた燃料ポンプではポンプ効率19.3%、図9のインペラ15を用いた燃料ポンプではポンプ効率36.1%、そして、本第一の実施の形態の燃料ポンプ1ではポンプ効率38.9%という結果が得られ、本発明の有効性が実証された。
【0015】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、モータ部Mの駆動に伴いモータ軸3が回転すると、インペラ9が回転して羽根9cによる燃料のポンプ作動がなされる。この場合に、貫通孔10を構成する径方向内外側各面10c、10dは、回転方向先側ほど内径側に傾斜して面積が広くなっている。この結果、燃料は内外側各面10c、10dに沿って(誘導されて)集中して流入、排出することができて主渦流の流量を多くすることができる。しかもこのものでは、ポンプケーシング4側のリング状凹溝7b、8dと貫通孔10との対向部に段差部が形成されるが、主となる渦流の流れに沿う状態で段差部のない部位が形成されるため、流れが段差部のない部位に集中して、さらに主となる渦流の流量を多くさせることができる。そのうえ、貫通孔10の回転方向先後側各面10a、10bがインペラ9の径線に対し外径側ほど回転方向先側に位置するよう傾斜しているため、より渦流の形状に沿うことができ、これらの結果、衝撃損出やキャビテーションによるポンプ効率の低下を計ることができて、ポンプ効率の向上が計れる。
【0016】
このように、本実施の形態のものにあっては、さらなるポンプ効率の向上が計れて高出力化を果すことができ、もって、燃料ポンプの小型化を計ることができる。このように、ポンプ効率を高めることにより、必要な吐出量を確保するための回転数を低く抑えることができ、静粛で耐久性のある燃料ポンプを提供することができる。
【0017】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、図7(A)、(B)に示す第二、第三の実施の形態のようにすることもできる。図7(A)のものは、インペラ11に形成される貫通孔12の径方向外側辺12dを、従来のものと同様に平板状に形成されたものとなっている。このものにおいて、貫通孔12と、第一、第二プレート7、8に形成される凹溝部7b、8dとで形成される燃料流路における流体圧を測定した結果を等圧線により示す。この結果によると、燃料の流入部、排出部となる径方向内外側各辺12c、12dの周辺部が高圧域となるが、該高圧域が従来のインペラを用いた場合よりも広範囲に亘ることが測定された。このように、内外径側各辺12c、12dをV字状に形成しない状態であっても面積が増大し、燃料の流速を高速化できて、ポンプ効率の向上を計ることができる。
また、図7(B)に示す第三の実施の形態のインペラ13は、貫通孔を構成する回転方向先後側各面13a、13bがインペラの径線に沿って放射状に形成され、これら先後側各面13a、13bがV字状ではなく平面状になっており、径方向内側面13cは形斜面になっているが外側面13dは平面状となっているものであるが、該インペラ13の径方向内外側各面13c、13dは回転方向先側ほど内径側に位置するよう傾斜して形成され、燃料の誘導面積が広くなるように形成されている。そしてこのものでも、燃料の流れが主渦流に集中してポンプ効率の向上を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料ポンプの一部断面側面図である。
【図2】図2(A)、(B)はそれぞれインペラの正面図、図2(A)のX−X断面図である。
【図3】図3(A)、(B)はそれぞれインペラの一部拡大正面図、一部を切欠いた要部拡大斜視図である。
【図4】図4(A)、(B)はそれぞれ貫通孔における燃料流路を説明する斜視図、貫通孔内の燃料流れの可視化図である。
【図5】図5(A)、(B)はそれぞれ図2(A)におけるY−Y断面図、図5(A)におけるX−X断面図である。
【図6】図6(A)、(B)はそれぞれ図2(A)におけるM−M断面図、N−N断面図である。
【図7】図7(A)は第二の実施の形態における要部拡大側面図であって、燃料流路における流体圧を説明するパターン図、図7(B)は第三の実施の形態におけるインペラの正面図である。
【図8】図8(A)、(B)、(C)はそれぞれ従来例におけるインペラの一部切欠き斜視図、貫通孔における燃料流路を説明する斜視図、貫通孔における燃料流れの可視化図である。
【図9】図9(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ従来例におけるインペラの正面図、貫通穴における燃料流路を説明する斜視図、貫通孔内の燃料流れの可視化図、貫通孔における燃料流れを説明する断面図である。
【符号の説明】
1 燃料ポンプ
2 ケーシング
3 モータ軸
7 第一プレート
7b 凹溝部
8 第二プレート
9 インペラ
9b はね
9c リング状部
10 貫通孔
10a 回転方向先側面
10b 回転方向後側面
10c 径方向内側面
10d 径方向外側面

Claims (5)

  1. 吸入口と排出口が形成されたポンプ室に内装され、吸入口から吸入した液体を排出口から圧送するよう回転するインペラを、円板体の外周に、板厚方向に貫通する貫通孔を周回り方向に複数形成して、隣接する貫通孔間を羽根とし、かつ、前記各貫通孔の径方向内側面を、板厚方向中間部を基準として各板面側ほど内径側に位置する傾斜面として、液体を板厚方向中間部側に誘導するにあたり、前記径方向内側面を、回転方向先側ほど内径側に位置するよう傾斜させて液体の誘導面積を広く確保すると共に、前記各貫通孔の径方向外側面は、回転方向先側ほど内径側に位置するように傾斜している液体ポンプのインペラ。
  2. 請求項1において、各貫通孔の径方向外側面は、板厚方向中間部を基準として各板面側ほど貫通孔の外径側にそれぞれ傾斜している液体ポンプのインペラ。
  3. 請求項1または2において、ポンプ室には、羽根形成部位に対向して流路用のリング状凹溝が形成されるものとし、該リング状凹溝の内径側縁部は貫通孔の回転方向先側面に対向し、外径側縁部は貫通孔の回転方向後側面に対向して形成されている液体ポンプのインペラ。
  4. 請求項1、2または3において、貫通孔の回転方向先後側各面は、板厚方向中間部を基準として円板体の各板面側ほど回転方向先側にそれぞれ傾斜する傾斜面に形成されている液体ポンプのインペラ。
  5. 請求項1、2、3または4において、各貫通孔の回転方向先後側各面は、インペラの径線に対し外径側ほど回転方向先側に位置するよう傾斜している液体ポンプのインペラ。
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