JP4912090B2 - インペラ及びインペラを用いた燃料ポンプ - Google Patents

インペラ及びインペラを用いた燃料ポンプ Download PDF

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Description

本発明は、インペラ及びインペラを用いた燃料ポンプに関する。
特許文献1は、従来技術に係るインペラを開示している。このインペラには、表面及び裏面に、周方向に繰返す凹所群が形成されている。各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、インペラの内周側から外周側へ向かう方向において凹状に形成されている。各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、インペラの内周側から外周側へ向かう方向において凸状に形成されている。
このインペラは、通常、ポンプケーシング内に回転可能に収容されて使用される。ポンプケーシング内面には、インペラの凹所群に対向する領域を上流端から下流端まで伸びる溝が形成される。インペラがポンプケーシング内に収容されると、インペラの各凹所と、ポンプケーシング内面に形成された溝によって燃料流路が形成される。インペラがポンプケーシング内で回転すると、燃料流路内に燃料が吸入される。燃料流路内に吸入された燃料は、インペラの回転による遠心力を受けて、インペラの凹所とポンプケーシングの溝との間で旋回しながら、ポンプケーシングの溝を上流側から下流側へ流れる。これによって、燃料が昇圧され、昇圧された燃料が燃料流路の下流端からポンプケーシング外に吐出される。
特開2003−193992号公報
上述したように、この種の燃料ポンプでは、インペラがポンプケーシング内で回転すると、インペラの凹所とポンプケーシングの溝との間で燃料が旋回しながら、ポンプケーシングの溝内を上流側から下流側へ流れる。インペラの凹所とポンプケーシングの溝との間で燃料が旋回するときに燃料の流れに乱れが生じると、燃料が効率よく旋回することができず、ポンプ効率が低下する。一方、インペラの凹所とポンプケーシングの溝との間で燃料が旋回するときに燃料がスムーズに旋回することができると、ポンプ効率を向上することができる。
そこで、本発明は、燃料の流れの乱れを抑制し、好適に燃料を昇圧することができるインペラを提供することを目的とする。
本発明の燃料ポンプは、略円盤状のインペラと、このインペラを回転可能に収容するポンプケーシングとを有する。インペラの表面及び裏面に、周方向に繰返す凹所群が形成されている。表面の各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面のうち内周端と外周端の中間部より内周側の面は、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面において凸状となるように形成されている。裏面の各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面のうち内周端と外周端の中間部より内周側の面は、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面において凸状となるように形成されている。ポンプケーシングの内面のうちのインペラの表面と対向する第1内面に、表面の凹所群に沿って伸びる溝が形成されている。ポンプケーシングの内面のうちのインペラの裏面と対向する第2内面に、裏面の凹所群に沿って伸びる溝が形成されている。インペラを回転させたときに、表面の凹所群と第1内面の溝によって形成されている空間内に燃料の第1の旋回流が形成され、裏面の凹所群と第2内面の溝によって形成されている空間内に第1の旋回流とは反対回りに旋回する燃料の第2の旋回流が形成される。
この燃料ポンプは、凹所の前側の壁面の内周側の面が凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面において凸状となるように形成されているので、インペラの回転時に燃料が凹所内にスムーズに流入する。したがって、このインペラによれば、燃料の流れの乱れが抑制され、好適に燃料を昇圧することができる。
上述したインペラは、前記内周側の面が、前記縦断面において凸状の曲線となるように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、凹所内によりスムーズに燃料を流入させることができる。
上述したインペラは、各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面のうち内周端と外周端の中間部より外周側の面が、前記縦断面において凸状となるように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、凹所内から凹所外への燃料の流れがスムーズとなり、凹所内の燃料の流れをよりスムーズなものとすることができる。
上述したインペラでは、各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部がインペラの回転方向に対して内周端及び外周端よりも後側に位置するように形成されており、各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部がインペラの回転方向に対して内周端及び外周端よりも後側に位置するように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、凹所内への燃料の流入がスムーズなものとなり、凹所内の燃料の流れをよりスムーズなものとすることができる。
上述したインペラは、各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、開口部において、内周端がインペラの回転方向に対して最も前側に位置するように形成されており、各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、開口部において、内周端がインペラの回転方向に対して最も前側に位置するように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、インペラの回転方向前側から後側に向かって凹所の開口の面積が徐々に増大するため、凹所内によりスムーズに燃料を流入させることができる。
また、上述したインペラは、各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部と内周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凸状に形成されており、中間部と外周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凹状に形成されており、各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部と内周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凹状に形成されており、中間部と外周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凸状に形成されていてもよい。
このような構成によれば、インペラの回転時に凹所外から凹所内および凹所内から凹所外への燃料の流れがスムーズになるので、燃料の流れの乱れを抑制することができる。
上述したインペラは、各凹所の開口部は、インペラの回転方向に対して前側の壁面と内周側壁面とのなす角度が60度以下となるように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、インペラの回転方向前側から後側に向かって凹所の開口面積が徐々に増大するため、凹所内によりスムーズに燃料を流入させることができる。
上述したインペラは、各凹所の開口部は、インペラの回転方向に対して前側の壁面と内周側壁面とが滑らかに接続されるように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、凹所内によりスムーズに燃料を流入させることができる。
上述したインペラは、各凹所の開口部は、インペラの回転方向に対して前側の壁面と外周側壁面とが滑らかに接続されるように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、インペラの回転時に凹所内から凹所外へ燃料がスムーズに流出する。
上述したインペラは、各凹所の開口部は、インペラの回転方向に対して前側の壁面と外周側壁面とが半径R1の円弧状に接続され、前側壁面と内周側壁面とが半径R1よりも小さい半径R2の円弧状に接続されるように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、凹所内へ流入する燃料の流体抵抗と凹所内から凹所外へ流出する燃料の流体抵抗が好適な関係となり、凹所内の燃料の流れをよりスムーズなものとすることができる。
上述したインペラは、各凹所の開口部は、隣接する凹所間の隔壁が内周端と外周端の中間部から内周端に向かうに従って薄くなるよう形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、隔壁が均一な厚さで形成されている場合に比べて凹所の内周側の幅が広くなっているので、凹所内に燃料が流入する際の流体抵抗が低くなる。したがって、凹所内によりスムーズに燃料を流入させることができる。
上述したインペラは、各凹所の底面は、外側壁面及び内側壁面と滑らかな曲面によって接続されていることが好ましい。
このような構成によれば、インペラの回転時に凹所内を開口から底方向に向かって流れる燃料が、好適に流れの向きを変える。したがって、凹所内の燃料の流れをよりスムーズなものとすることができる。
上述したインペラは、各凹所の底面は、インペラの回転方向に対して後側の壁面と滑らかな曲面によって接続されていることが好ましい。
このような構成によれば、インペラの回転時に凹所内を開口から底方向に向かって流れる燃料が、好適に流れの向きを変える。したがって、凹所内の燃料の流れをよりスムーズなものとすることができる。
上述したインペラは、インペラ表面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、少なくとも底近傍においては、インペラの回転方向に傾斜してインペラ表面とのなす角度が鋭角な角度αとなっており、インペラ裏面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、少なくとも底近傍においては、インペラの回転方向に傾斜してインペラ裏面とのなす角度が鋭角な角度αとなっており、各凹所の底面と前側壁面とのなす角度βと前記角度αとの和が180度未満となっていることが好ましい。
このような構成によれば、インペラの回転時に凹所内を開口から底方向に向かって流れる燃料が、凹所の底面に好適に案内されて流れの向きを変える。したがって、凹所内の燃料の流れをよりスムーズなものとすることができる。
上述したインペラには、表面の凹所の底面とその凹所と対応するインペラの裏面の凹所とを連通する連通孔が凹所毎に形成されており、各連通孔は各凹所の底面のインペラの回転方向に対して中間部よりも前側に開口していることが好ましい。
このような構成によると、凹所内から凹所外へ流れる燃料と、凹所内から連通孔内に流れる燃料とが互いに作用して燃料の流れが乱れることを抑制することができる。また、凹所外から凹所内へ流入する燃料は、インペラの回転方向より後側の底面に案内されて流れの向きを変え、凹所内から凹所外へ流出する。このため、凹所内の燃料の流れをスムーズにすることができる。
上述したインペラは、インペラ表面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、少なくとも底近傍においては、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面においてインペラの回転方向に傾斜する直線となるように形成されており、インペラ裏面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、少なくとも底近傍においては、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面においてインペラの回転方向に傾斜する直線となるように形成されており、各連通孔のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、各連通孔をインペラの周方向に切断したときの縦断面において、インペラの厚み方向中間部よりも表面側の領域では、表面の凹所の後側壁面の直線部分と略同一角度で傾斜する直線となるように形成されており、インペラの厚み方向中間部よりも裏面側の領域では、裏面の凹所の後側壁面の直線部分と略同一角度で傾斜する直線となるように形成されていることが好ましい。
このような構成によると、凹所内の燃料がスムーズに連通孔内に流れることができる。
上述したインペラには、表面の凹所の底面とその凹所と対応するインペラの裏面の凹所とを連通する連通孔が凹所毎に形成されており、各連通孔は、各凹所の底面の外周端と内周端の中間部よりも外周側における開口面積が、中間部よりも内周側における開口面積より大きいことが好ましい。
このような構成によると、凹所の内周側から凹所内に流入した燃料が凹所の内周側の底面に案内されるため、凹所内の燃料の流れがスムーズとなる。
上述したインペラは、各凹所の内周側壁面は、インペラの外周側から内周側に向かう方向においては、内周側に傾斜していることが好ましい。
このような構成によると、凹所内に流入する燃料が内周側壁面に案内されて凹所内をスムーズに流れることができる。
また、本発明は、燃料の流れの乱れを抑制することができる新規なインペラを提供する。
このインペラは、略円盤状であって、表面及び裏面に、周方向に繰返す凹所群が形成されており、各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部と内周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凸状に形成されており、中間部と外周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凹状に形成されており、各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部と内周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凹状に形成されており、中間部と外周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凸状に形成されている。
このインペラによれば、インペラの回転時に凹所外から凹所内および凹所内から凹所外へ燃料がスムーズに流れるので、燃料の流れの乱れを抑制することができる。
また、本発明は、燃料の流れの乱れを抑制することができる新規なインペラを提供する。
このインペラは、略円盤状であって、表面及び裏面に、周方向に繰返す凹所群が形成されており、各凹所の開口部は、隣接する凹所間の隔壁が内周端と外周端の中間部から内周端に向かうに従って薄くなるよう形成されている。
このインペラによれば、隔壁が均一な厚さで形成されている場合に比べて凹所の内周側の幅が広くなっているので、凹所内により多くの燃料を流入させることができる。
また、本発明は、燃料の流れの乱れを抑制することができる新規なインペラを提供する。
このインペラは、略円盤状であって、表面及び裏面に、周方向に繰返す凹所群が形成されており、各凹所の底面は、平面状に形成されており、インペラ表面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、少なくとも底近傍においては、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面においてインペラの回転方向に傾斜する直線となるように形成されており、その直線部分とインペラ表面とのなす角度が鋭角な角度αとなっており、インペラ裏面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、少なくとも底近傍においては、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面においてインペラの回転方向に傾斜する直線となるように形成されており、その直線部分とインペラ裏面とのなす角度が鋭角な角度αとなっており、各凹所において、底面と前記直線部分とのなす角度βと前記角度αとの和が180度未満となることを特徴とする。
このインペラによれば、インペラの回転時に凹所内を開口から底方向に向かって流れる燃料が、凹所の底面に好適に案内されて流れの向きを変える。したがって、凹所内の燃料の流れをよりスムーズなものとすることができる。
上述したインペラには、表面の凹所の底面とその凹所と対応するインペラの裏面の凹所とを連通する連通孔が凹所毎に形成されており、各連通孔は各凹所の底面のインペラの回転方向に対して中間部よりも前側に開口していることが好ましい。
このような構成によると、凹所内から凹所外へ流れる燃料と、凹所内から連通孔内に流れる燃料とが互いに作用して燃料の流れが乱れることを抑制することができる。
上述したインペラは、各連通孔のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、各連通孔をインペラの周方向に切断したときの縦断面において、インペラの厚み方向中間部よりも表面側の領域では、表面の凹所の後側壁面の直線部分と略同一角度で傾斜する直線となるように形成されており、インペラの厚み方向中間部よりも裏面側の領域では、裏面の凹所の後側壁面の直線部分と略同一角度で傾斜する直線となるように形成されていることが好ましい。
このような構成によると、凹所内の燃料がスムーズに連通孔内に流れることができる。
なお、上述した本発明のインペラは燃料ポンプに好適に用いることができる。この燃料ポンプは、上述した本発明のインペラのいずれかと、そのインペラを回転可能に収容するポンプケーシングとを有している。
このような構成によれば、ポンプ効率の高い燃料ポンプを構成することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1)ウエスコポンプは、略円盤状のインペラと、そのインペラを回転可能に収容するポンプケーシングを有している。
(形態2)インペラの表面及び裏面には、周方向に繰返す凹所群が形成されている。
(形態3)各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面において凸状の曲線となるように形成されている。
(形態4)各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部がインペラの回転方向に対して内周端及び外周端よりも後側に位置するように形成されており、各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部がインペラの回転方向に対して内周端及び外周端よりも後側に位置するように形成されている。
(形態5)各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、開口部において、内周端がインペラの回転方向に対して最も前側に位置するように形成されており、各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、開口部において、内周端がインペラの回転方向に対して最も前側に位置するように形成されている。
(形態6)各凹所の開口部は、インペラの回転方向に対して前側の壁面と内周側壁面とのなす角度が60度以下となるように形成されている。
(形態7)各凹所の開口部は、インペラの回転方向に対して前側の壁面と内周側壁面とが滑らかに接続され、インペラの回転方向に対して前側の壁面と外周側壁面とが滑らかに接続されるように形成されており、これによって各凹所の開口部では、インペラの回転方向に対して前側の壁面と外周側壁面とが半径R1の円弧状に接続され、前側壁面と内周側壁面とが半径R1よりも小さい半径R2の円弧状に接続されている。
(形態8)各凹所の開口部は、隣接する凹所間の隔壁が内周端と外周端の中間部から内周端及び外周端に向かうに従って薄くなるよう形成されている。
(形態9)各凹所の底面は、外側壁面及び内側壁面と滑らかな曲面によって接続されている。
(形態10)各凹所の底面は、インペラの回転方向に対して後側の壁面と滑らかな曲面によって接続されている。
(形態11)インペラ表面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、底近傍においては、インペラの回転方向に傾斜してインペラ表面とのなす角度が鋭角な角度αとなっており、インペラ裏面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、底近傍においては、インペラの回転方向に傾斜してインペラ裏面とのなす角度が鋭角な角度αとなっており、各凹所の底面と前側壁面とのなす角度βが90°となっている。
(形態12)インペラには、表面の凹所の底面とその凹所と対応するインペラの裏面の凹所とを連通する連通孔が凹所毎に形成されており、各連通孔は各凹所の底面のインペラの回転方向に対して中間部よりも前側に開口している。
(形態13)各連通孔のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、インペラの厚み方向中間部よりも表面側の領域では、表面の凹所の後側壁面の底近傍と略同一角度で傾斜しており、インペラの厚み方向中間部よりも裏面側の領域では、裏面の凹所の後側壁面の底近傍と略同一角度で傾斜している。
(形態14)各連通孔は、各凹所の底面の外周端と内周端の中間部よりも外周側における開口面積が、中間部よりも内周側における開口面積より大きい。
(形態15)各凹所の内周側壁面は、インペラの外周側から内周側に向かう方向においては、内周側に傾斜している。
本発明を具現化した一実施例のウエスコポンプ10について説明する。
図1に示すウエスコポンプ10は、自動車等の燃料タンク中の燃料に浸漬された状態で使用され、燃料タンク内の燃料をエンジンに圧送する。
図1に示すように、ウエスコポンプ10は、モータ部12とポンプ部14がハウジング16内に収容されて構成されている。モータ部12は回転子18を有する。回転子18は、シャフト20と、シャフト20に固定されている積層鉄芯22と、積層鉄芯22に巻かれている図示されていないコイルと、そのコイルの端部が接続されている整流子24を有している。シャフト20は、ハウジング16に対して、軸受26,28によって回転可能に支持されている。ハウジング16の内側には、回転子18を取囲むように、永久磁石30が固定されている。ハウジング16の上部に取り付けられたトップカバー32には、図示されない端子が設けられており、モータ部12に電気が供給される。モータ部12に電気を供給すると、ブラシ34と整流子24を介してコイルに電流が流れ、回転子18が回転し、シャフト20も回転する。また、トップカバー32には、吐出ポート48が形成されている。
ハウジング16の下部にはポンプ部14が収容されている。ポンプ部14は、略円盤状のインペラ50と、インペラ50を収容するポンプケーシング39を備えている。
インペラ50は、ポンプケーシング39内に収容されている。インペラ50の上面50a及び下面50bは平面状に形成されている。図2、図3に示すように、インペラ50の中心には、断面略D字形の貫通孔52が形成されている。貫通孔52には、シャフト20の下端が係合されている。これによって、インペラ50はシャフト20の軸方向に移動可能である一方で、シャフト20に対して相対回転不能となっている。したがって、シャフト20が回転するとインペラ50も回転する。図2に示すように、インペラ50の下面50bには、外周に沿って周方向に連続する凹所群54,54,・・・が設けられている。図3に示すように、インペラ50の上面50aには、外周に沿って周方向に連続する凹所群56,56,・・・が設けられている。各凹所56は、インペラ50の上面50aに形成されている凹所54とそれぞれ対応する位置に形成されている。
図4、図5は、凹所54の開口54eの拡大図を示している。図5に示すように、凹所54は、インペラ50の回転方向に対して前側の壁面54a、インペラ50の回転方向に対して後側の壁面54b、インペラ50の外周側の壁面54c、インペラ50の内周側の壁面54dを有している。
後述するが、凹所54の前側壁面54aは、開口54e近傍(図7の54g)では凸状の球面に形成されている。したがって、前側壁面54aの開口端線55aは円弧となっている。図5の点線A’は、前側壁面54aの内周端Aとインペラ50の中心を結んだ直線を示し、点線B’は、前側壁面54aの外周端Bとインペラ50の中心を結んだ直線を示し、点線C’は、前側壁面54aの内周端Aと外周端Bの中間部Cとインペラ50の中心を結んだ直線を示している。点線A’〜C’から分かるように、前側壁面54aは、開口54eにおいては中間部Cがインペラ50の回転方向に対して最も後ろ側に位置し、内周端Aがインペラ50の回転方向に対して最も前側に位置するように形成されている。
凹所54の後側壁面54bは、インペラ50の内周側から外周側に向かう方向においては、凹状の円弧形状となるように形成されている。したがって、後側壁面54bの開口端線55bは円弧となっている。後側壁面54bは、開口54eにおいては、内周端Dと外周端Eの中間部Fがインペラ50の回転方向に対して最も後ろ側に位置し、内周端Dがインペラ50の回転方向に対して最も前側に位置するように形成されている。
凹所54の外周側壁面54cは、インペラ50の外周面に平行(すなわち、インペラ50の回転軸を軸心とする円筒面と略平行)であり、インペラ50の下面50bに対して垂直(図9参照)な平面状に形成されている。したがって、外周側壁面54cの開口端線55cは略直線状となっている。
凹所54の内周側壁面54dは、インペラ50の外周面に平行(すなわち、インペラ50の回転軸を軸心とする円筒面と略平行)であり、インペラ50の内周側にインペラ50の厚み方向に対して角度ψだけ傾斜(図9参照)した平面状に形成されている。したがって、内周側壁面54dの開口端線55dは略直線状となっている。
前側壁面54aと内周側壁面54dは滑らかな曲面によって接続されている。これによって、前側壁面54aの開口端線55aと内周側壁面54dの開口端線55dは半径R1の円弧によって接続されている。図5の点Zは、前側壁面54aの開口端線55aをインペラ50の内周側に延長した線と、内周側壁面54dの開口端線55dをインペラ50の回転方向前側に延長した線との交点を示している。点Zにおける開口端線55aの延長線と開口端線55dの延長線とのなす角度θは、開口54eにおける前側壁面54aと内周側壁面54dとの角度を示している。前側壁面54a及び内周側壁面54dは、角度θが約40°(60°以下)となるように形成されている。
前側壁面54aと外周側壁面54cは滑らかな曲面によって接続されている。これによって、前側壁面54aの開口端線55aと外周側壁面54cの開口端線55cは半径R1よりも大きい半径R2の円弧によって接続されている。
後側壁面54bと内周側壁面54dは滑らかな曲面によって接続されている。これによって、後側壁面54bの開口端線55bと内周側壁面54dの開口端線55dは円弧によって接続されている。
後側壁面54bと外周側壁面54cは滑らかな曲面によって接続されている。これによって、後側壁面54bの開口端線55bと外周側壁面54cの開口端線55cは円弧によって接続されている。
図4に示すように、各凹所54を隔離する各隔壁53は、インペラ50の内周側から外周側へ向かう方向において、内周端(図4の矢印ADの部分)と外周端(図4の矢印BEの部分)の中間部(図4の矢印CFの部分)が厚く、中間部CFから内周端AD及び外周端BEに向かうに従って薄くなるように形成されている。
図6は、各凹所56の開口56eの拡大図を示している。図6に示すように、各凹所56は、インペラ50の回転方向に対して前側の壁面56a、インペラ50の回転方向に対して後側の壁面56b、インペラ50の外周側の壁面56c、インペラ50の内周側の壁面56dを有している。
図6に示すように、凹所56は、図5の凹所54に対応する形状に形成されている。
すなわち、凹所56の前側壁面56aは、開口56e近傍(図7の56g)では凸状の球面に形成されており、これによって、前側壁面56aの開口端線57aは円弧となっている。前側壁面56aは、開口56eにおいては内周端Gと外周端Hの中間部Iがインペラ50の回転方向に対して最も後ろ側に位置し、内周端Gがインペラ50の回転方向に対して最も前側に位置するように形成されている。
凹所56の後側壁面56bは、インペラ50の内周側から外周側に向かう方向においては、凹状の円弧形状となるように形成されている。したがって、後側壁面56bの開口端線57bは円弧となっている。後側壁面56bは、開口56eにおいては、内周端Jと外周端Kの中間部Lがインペラ50の回転方向に対して最も後ろ側に位置し、内周端Jがインペラ50の回転方向に対して最も前側に位置するように形成されている。
凹所56の外周側壁面56cは、インペラ50の外周面に平行(すなわち、インペラ50の回転軸を軸心とする円筒面と略平行)であり、インペラ50の上面50aに対して垂直(図9参照)な平面状に形成されている。したがって、外周側壁面56cの開口端線57cは略直線状となっている。
凹所56の内周側壁面56dは、インペラ50の外周面に平行(すなわち、インペラ50の回転軸を軸心とする円筒面と略平行)であり、インペラ50の内周側にインペラ50の厚み方向に対して角度ψだけ傾斜(図9参照)した平面状に形成されている。したがって、内周側壁面56dの開口端線57dは略直線状となっている。
前側壁面56aと内周側壁面56dは滑らかな曲面によって接続されている。これによって、前側壁面56aの開口端線57aと内周側壁面56dの開口端線57dは半径R1の円弧によって接続されている。前側壁面56a及び内周側壁面56dは、開口56eにおける角度θが約40°(60°以下)となるように形成されている。前側壁面56aと外周側壁面56cは滑らかな曲面によって接続されている。これによって、前側壁面56aの開口端線57aと外周側壁面56cの開口端線57cは半径R2の円弧によって接続されている。後側壁面56bと内周側壁面56dは滑らかな曲面によって接続されている。これによって、後側壁面56bの開口端線57bと内周側壁面56dの開口端線57dは円弧によって接続されている。後側壁面56bと外周側壁面56cは滑らかな曲面によって接続されている。これによって、後側壁面56bの開口端線57bと外周側壁面56cの開口端線57cは円弧によって接続されている。
各凹所56を隔離する各隔壁59は、インペラ50の内周側から外周側へ向かう方向において、内周端と外周端の中間部が厚く、中間部から内周端及び外周端に向かうに従って薄くなるように形成されている。
図7は、図4のVII−VII線断面図を示している。図7に示すように、凹所54の後側壁面54bは、インペラ50の厚み方向においては、後側壁面54bとインペラ50の下面50bとのなす角度(反凹所側の角度)が所定の角度A(≒60°)となるように傾斜した直線状に形成されている。また、凹所54の前側壁面54aの開口近傍54gは、点60を中心とした凸状の球面に形成されている。前側壁面54aの底近傍54hは、インペラ50の厚み方向においては、インペラ50の中心断面CSとのなす角度(反凹所側の角度)がAとなるように傾斜した直線状に形成されている。したがって、インペラ50の厚み方向においては、前側壁面54aの底近傍54hと後側壁面54bはインペラ50に対して略同一角度で傾斜している。また、インペラ50の厚み方向の略中間部近傍には、凹所54の底面54fが形成されている。底面54fは、後側壁面54b及び前側壁面54aの底近傍54hに対して略直角となる平面状に形成されている。底面54fと後側壁面54bは、R状の曲面によって滑らかに接続されている。
また、凹所56の後側壁面56bは、インペラ50の厚み方向においては、断面がインペラ50に対して角度A(反凹所側の角度がA)だけ傾斜した直線状に形成されている。また、凹所56の前側壁面56aの開口近傍56gは、点62を中心とした凸状の球面に形成されている。凹所56の前側壁面56aの底近傍56hは、インペラ50の厚み方向においては、断面がインペラ50に対して角度A(反凹所側の角度がA)だけ傾斜した直線状に形成されている。したがって、インペラ50の厚み方向においては、前側壁面56aの底近傍56hと後側壁面56bは略同一角度で傾斜している。また、インペラ50の厚み方向の略中間部近傍には、凹所56の底面56fが形成されている。底面56fは、後側壁面56b及び前側壁面56aの底近傍56hに対して略直角となる平面状に形成されている。底面56fと後側壁面56bは、R状の曲面によって滑らかに接続されている。
また、図示するように、インペラ50には、凹所54の底面54fと、その凹所54に対応する凹所56の底面56fとを連通する連通孔58が、凹所毎に形成されている。図8は、図7の矢印X方向から底面54fを矢視した図を示している。図7、8に示すように、連通孔58は、底面54fのインペラ50の回転方向に対して前側近傍(すなわち、前側壁面54aと後側壁面54bとの中間(IX−IX線)より前側)と、底面56fのインペラ50の回転方向に対して前側近傍に開口している。また、連通孔58は、底面54fの外周側に偏った位置に開口している。これによって、底面54fのインペラ50の内周側から外周側へ向かう方向における中間線CLより外周側における連通孔58の開口面積は、中間線CLより内周側における開口面積より大きくなっている(図8参照)。また、底面56fにおいても、連通孔58は外周側に偏った位置に開口している。
連通孔58の前側壁面58aは、インペラ50の厚み方向における中間部CSよりも下面50b側の領域では、凹所54の前側壁面54aの底近傍54hと連続しており、底近傍54hと略同一角度で傾斜している(すなわち、インペラ50の下面50bに対して角度Aだけ傾斜している(図7参照))。前側壁面58aは、インペラ50の厚み方向における中間部CSよりも上面50a側の領域では、凹所56の前側壁面56aの底近傍56hと連続しており、底近傍56hと略同一角度で傾斜している。連通孔58の後側壁面58bは、インペラ50の厚み方向における中間部CSよりも下面50b側の領域では、凹所54の後側壁面54bと略同一角度で傾斜している(すなわち、インペラ50の下面50bに対して角度Aだけ傾斜している(図7参照))。後側壁面58bは、インペラ50の厚み方向における中間部CSよりも上面50a側の領域では、凹所56の後側壁面56bと略同一角度で傾斜している。
図9は、図7のIX−IX線断面図を示している。上述したように、凹所54の外周側壁面54cは、インペラ50の下面50bに対して略垂直であり、インペラ50の回転軸を軸心とする円筒面と略平行な平面状に形成されている。また、上述したように、凹所54の内周側壁面54dは、内周側にインペラ50の厚み方向に対して角度ψだけ傾斜しており、インペラ50の回転軸を軸心とする円筒面と略平行な平面状に形成されている。また、凹所54の底面54fは、インペラ50の内周側から外周側に向かう方向においては、インペラ50の下面50bと略平行となるように形成されている。外周側壁面54cと底面54fは曲面によって滑らかに接続されている。内周側壁面54dと底面54fも曲面によって滑らかに接続されている。
また、上述したように、凹所56の外周側壁面56cは、インペラ50の上面50aに対して略垂直であり、インペラ50の回転軸を軸心とする円筒面と略平行な平面状に形成されている。また、上述したように、凹所56の内周側壁面56dは、内周側にインペラ50の厚み方向に対して角度ψだけ傾斜しており、インペラ50の回転軸を軸心とする円筒面と略平行な平面状に形成されている。また、凹所56の底面56fは、インペラ50の内周側から外周側に向かう方向においては、インペラ50の上面50aと略平行となるよう形成されている。外周側壁面56cと底面56fは曲面によって滑らかに接続されている。内周側壁面56dと底面56fも曲面によって滑らかに接続されている。
図1に示すように、ポンプケーシング39は吐出側ケーシング38と吸入側ケーシング40とから構成されている。吸入側ケーシング40のケーシング面40bは、インペラ50の下面50bと平行な平面状に形成されている。ケーシング面40bには、インペラ50の凹所群54,54,・・・に対向する溝40aが形成されている。吐出側ケーシング38のケーシング面38bは、インペラ50の上面50aと平行な平面状に形成されている。ケーシング面38bには、インペラ50の凹所群56,56,・・・に対向する溝38aが形成されている。溝38aと溝40aは、インペラ50の回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる略C字状に形成されている。吸入側ケーシング40には、溝40aの上流端に連通する吸入口42が形成されている。吐出側ケーシング38には、溝38aの下流端に連通する吐出口43が形成されている。インペラ50の下面50bに設けられた凹所群54,54,・・・と吸入側ケーシング40に形成された溝40aによって第1昇圧路(燃料流路の一部)46が形成され、インペラ50の上面50aに設けられた凹所群56,56,・・・と吐出側ケーシング38に形成された溝38aによって第2昇圧路(燃料流路の一部)44が形成されている。
ブラシ34と整流子24を介して回転子18のコイルに電流を流すと、回転子18が回転し、シャフト20が回転する。これによって、インペラ50がポンプケーシング39内で回転する。インペラ50が回転すると、吸入口42からポンプ部14内に燃料が吸引される。ポンプ部14内に吸引された燃料は、第1昇圧路46に流入する。第1昇圧路46内に流入した燃料は、インペラ50の回転によって第1昇圧路46内を上流側から下流側へ流れる。また、燃料は、インペラ50の回転による遠心力によって、図10の矢印M,P,Q,Rに示すように第1昇圧路46内を旋回しながら流れる。
燃料が第1昇圧路46内を上流から下流に流れるときには、燃料は、図10の矢印Mに示すように、内周側壁面54d側を通って溝40aから凹所54内に流入する。また、燃料は、インペラ50の回転方向に対して前側から後側に向かうように溝40aから凹所56内に流入する。すなわち、燃料は、図4の矢印Nに示すように、前側壁面54aの内周端A及び後側壁面54bの内周端Dの近傍から凹所54内に流入する。
上述したように、前側壁面54aは、内周端Aがインペラ50の回転方向に対して最も前側に位置し、中間部Cが最も後側に位置するように形成されている。また、後側壁面54bも、内周端Dがインペラ50の回転方向に対して最も前側に位置し、中間部Eが最も後側に位置するように形成されている。また、凹所54は、開口54eにおいては、前側壁面54aと内周側壁面54dとのなす角度が40°(60°以下)となるように形成されている。また、前側壁面54aと内周側壁面54dは滑らかな曲面によって接続されており、これによって前側壁面54aの開口端線55aと内周側壁面54dの開口端線55dが半径R1の円弧によって接続されている。したがって、燃料がスムーズに溝40aから凹所54内に流入し、燃料の流れの乱れが抑制される。
また、上述したように、各凹所54を隔離する各隔壁53は、インペラ50の内周側から外周側へ向かう方向において、内周端ADと外周端BEの中間部CFが厚く、中間部CFから内周端ADに向かうに従って薄くなるよう形成されている(図4参照)。このように隔壁53が形成されているので、隔壁53を均一な厚さで形成した場合に比べて凹所54の内周端の幅(図4の矢印DA)が大きくなっている。したがって、燃料の流入時の流体抵抗が低くなり、凹所54内に多くの燃料を導入することができる。
なお、本実施例では、各凹所54を隔離する各隔壁53は、中間部CFから外周端BEに向かうに従って薄くなるよう形成されているが、この形状はインペラ50の製造時の制約によるものであるので、外周端BEは薄く形成されていなくてもよい。
また、上述したように、凹所54の前側壁面54aの開口近傍54gは、インペラ50の厚み方向においては、図7に示すように凸状の球面に形成されている。したがって、燃料は図5の矢印Oに示すようにスムーズに溝40aから凹所54内に流入し、燃料の流れの乱れが抑制される(燃料の流れが前側壁面54aの開口近傍54gから剥離することが抑制され、燃料の流れの乱れが抑制される。)。
凹所54内に流入した燃料は、図10の矢印Pに示すように、底面54fによって案内されて流れの向きを変える。上述したように、凹所54の内周側壁面54dは、内周側にインペラ50の厚み方向に対して角度ψだけ傾斜している。したがって、凹所54内に流入する際には、燃料が内周側壁面54dに案内されて、インペラ50の外周側に流れの向きをわずかに変える(図10の矢印M参照)。このように、流入時に燃料が内周側壁面54dに案内されるので、矢印Pに示すように凹所54内で流れの向きを変える際に、燃料の流れの乱れが抑制される。
また、上述したように、凹所54の底面54fは、外周側壁面54c及び内周側壁面54dと曲面によって滑らかに接続されている。したがって、図10の矢印Pに示すように燃料がスムーズに流れの向きを変え、燃料の流れの乱れが抑制される(燃料の流れに淀みが発生することが抑制される)。
また、上述したように、凹所54の底面54fは、インペラ50の厚み方向においては、後側壁面54b及び前側壁面54aの底近傍54hに対して略直角となる平面状に形成されている(図7参照)。また、底面54fは、後側壁面56bとR状の曲面によって滑らかに接続されている。したがって、図7の矢印Uに示すように、燃料がスムーズに流れの向きを変え、燃料の流れの乱れが抑制される(燃料の流れに淀みが発生することが抑制される)。
凹所56内で旋回した燃料は、図10の矢印Q及び図4の矢印Vに示すように、外周側壁面54c側を通って凹所54から溝40aに流出する。
上述したように、前側壁面54aと外周側壁面54cは滑らかな曲面によって接続されており、これによって前側壁面54aの開口端線55aと外周側壁面54cの開口端線55cが半径R2(>半径R1)の円弧によって接続されている。このように、凹所54が形成されているので、燃料の流出時の流体抵抗が流入時(図4の矢印N)に比べて低くなり、凹所54内の燃料がスムーズに溝40aに流出することができる。したがって、凹所54内での燃料の流れの乱れが抑制される。
溝40aに流出した燃料は、矢印Rに示すように流れ、矢印Mに示すように再度、凹所54内に流入する。このようにして、燃料は第1昇圧路46内を旋回しながら上流側から下流側へ流れる。
以上に説明したように、第1昇圧路46内の燃料は、スムーズに旋回しながら上流側から下流側へ流れる。これによって、燃料は第1昇圧路46内を流れるうちに好適に昇圧される。
第1昇圧路46内の燃料が旋回しながら流れると、第1昇圧路46内の燃料の一部が、図10の矢印Sに示すように、連通孔58を通って凹所54から凹所56内に流入する。
上述したように、連通孔58は、底面54fのインペラ50の回転方向に対して前側近傍(すなわち、前側壁面54aと後側壁面54bとの中間(IX−IX線)より前側(図8参照))に開口している。また、連通孔58は、底面54fの外周側に偏った位置に開口することによって、底面54fのインペラ50の内周側から外周側へ向かう方向における中間線CLより外周側における連通孔58の開口面積が、中間線CLより内周側における開口面積より大きくなっている。このように連通孔58が形成されているので、凹所54及び溝40a内で旋回する燃料の流れと、凹所54から連通孔58に流入する燃料の流れとが相互に作用して、凹所54内に燃料の流れの乱れが発生することが抑制される。
また、連通孔58の後側壁面58bは、インペラ50の厚み方向における中間部CSよりも下面50b側の領域では、凹所54の後側壁面54bと略同一角度で傾斜している(すなわち、インペラ50の下面50bに対して角度Aだけ傾斜している(図7参照))。したがって、凹所54から連通孔58にスムーズに燃料が流入し、燃料の流れの乱れを抑制される。
連通孔58から凹所56内に流入した燃料は、第2昇圧路44内を旋回しながら上流側から下流側へ流れる。上述したように、凹所56は、凹所54と同様に形成されているので、第2昇圧路44内の燃料は、第1昇圧路46内を流れる燃料と同様に流れる。すなわち、第2昇圧路44内の燃料は、スムーズに旋回しながら上流側から下流側へ流れる。したがって、燃料は、第2昇圧路44内を流れるうちに好適に昇圧される。
燃料が、昇圧路44、46内を旋回しながら流れ、第2昇圧路44の下流端に達すると、燃料は、吐出口43からモータ部12側に送り出される。モータ部12に送り出された燃料は、モータ部12を通過し、吐出ポート48から外部に送り出される。
以上に説明したように、本実施例のウエスコポンプでは、インペラの厚み方向においては、各凹所の前側壁面の開口近傍が凸状の球面に形成されている(すなわち、前側壁面の内周端と外周端の中間部より内周側の面が凸状の球面に形成されている)。また、各凹所の前側壁面は、内周端部がインペラの回転方向に対して最も前側に位置し、中間部がインペラの回転方向に対して最も後側に位置するように形成されている。また、凹所の開口においては、前側壁面と内側壁面とのなす角度が60°以下となっている。また、凹所の開口においては、前側壁面と外周側壁面とが半径R1の円弧状に接続され、前側壁面と内周側壁面とが半径R1よりも小さい半径R2の円弧状に接続されている。また、隣接する凹所間の隔壁は、内周端と外周端の中間部から内周端に向かうにしたがって薄くなるように形成されている。したがって、インペラの回転時に燃料がケーシングに形成された溝から凹所内にスムーズに流入し、燃料の流れの乱れが抑制される。
また、上述したウエスコポンプでは、各凹所の内周側壁面は、インペラの外周側から内周側に向かう方向においては、内周側に傾斜している。また、凹所の前側壁面の底近傍は、インペラに対して鋭角な角度Aで傾斜しており、各凹所の底面は、前側壁面に対して略直角となる平面状に形成されている。また、凹所の底面は、後側壁面とR状の曲面によって滑らかに接続されている。また、凹所の底面は、内側壁面及び外側壁面と滑らかな曲面によって接続されている。したがって、燃料が凹所内で淀むことなく好適に流れの向きを変え、燃料の流れの乱れが抑制される。
また、上述したウエスコポンプでは、インペラの表面の凹所とインペラの裏面の凹所を連通する連通孔は、凹所の底面のインペラの回転方向に対して中間部よりも前側に開口している。また、連通孔の後側壁面は、インペラの厚み方向中間部よりも表面側の領域では、表面の凹所の後側壁面の底近傍と略同一角度で傾斜しており、インペラの厚み方向中間部よりも裏面側の領域では、裏面の凹所の後側壁面の底近傍と略同一角度で傾斜している。また、連通孔は、各凹所の底面の外周端と内周端の中間部よりも外周側における開口面積が、中間部よりも内周側における開口面積より大きい。したがって、好適に凹所から連通孔内に燃料が流入し、燃料の流れの乱れが抑制される。
なお、上述した実施例では、各凹所54(56)が、前側壁面54a(56a)の内周端部A(G)がインペラの回転方向に対して最も前側に位置し、中間部C(I)がインペラの回転方向に対して最も後側に位置し、後側壁面54b(56b)の内周端部D(J)がインペラの回転方向に対して最も前側に位置し、中間部F(L)が最も後側に位置するように形成されていた。しかし、各凹所54(56)は、図11に示す形状に形成してもよい。図11では、前側壁面54aの内周端Aと中間部Cの間が凸状に形成されており、中間部Cと外周端Bの間が凹状に形成されている。また、後側壁面54bの内周端Dと中間部Fの間が凹状に形成されており、中間部Fと外周端Eの間が凸状に形成されている。このように凹所54が形成されていると、インペラの回転時に、凹所54内の燃料が、図11の矢印Tに示すようにインペラの回転方向に対して前側から後側へ向かって溝40a内に流出する。したがって、凹所54内からの燃料の流出がスムーズとなり、燃料の流れの乱れを抑制することができる。
また、上述した実施例では、インペラの製造時の制約のため、隔壁53は、中間部CFから外周端BEに向かうに従って薄くなるよう形成されていたが、製造時に制約を受けない場合は、その様にインペラを形成する必要はない。例えば、凹所54(56)は、図12に示す形状に形成してもよい。図12では、前側壁面54aの内周端部Aがインペラの回転方向に対して最も前側に位置し、後側壁面54bの内周端部Dがインペラの回転方向に対して最も前側に位置するように形成されている。また、図12では、隔壁53が中間部CFから内周端ADに向かうにしたがって薄くなるように形成されている。一方、隔壁53の外周端BEは、中間部CFよりも厚く形成されている。このような形状の凹所によっても、燃料の流れの乱れを抑制することができる。
また、上述した実施例では、各凹所の前側壁面は、図5に示すように開口近傍が凸状の曲面に形成されており、底近傍は、断面がインペラに対して傾斜した直線状となるように形成されていた。しかし、前側壁面は、図13に示すように形成しても良い。このように凹所の前側壁面を形成しても、燃料の流れの乱れを抑制することができる。また、図14に示すように、前側壁面の形状に応じて後側壁面の形状を凹状に形成しても良い。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
ウエスコポンプ10の概略断面図。 インペラ50を下面50b側から見た平面図。 インペラ50を上面50a側から見た平面図。 凹所54の拡大図。 凹所54の拡大図。 凹所56の拡大図。 図4のVII−VII線断面図。 図7の矢印X方向から底面54fを見た図。 図7のIX−IX線断面図。 昇圧路44、46内での燃料の流れを示した説明図。 他の実施例の凹所54の拡大図。 他の実施例の凹所54の拡大図。 他の実施例の凹所54、56の、図7に対応する断面形状を示す図。 他の実施例の凹所54、56の、図7に対応する断面形状を示す図。
符号の説明
10:ウエスコポンプ
12:モータ部
14:ポンプ部
16:ハウジング
18:回転子
20:シャフト
22:積層鉄芯
24:整流子
30:永久磁石
32:トップカバー
34:ブラシ
38:吐出側ケーシング
38a:溝
38b:ケーシング面
39:ポンプケーシング
40a:溝
40b:ケーシング面
42:吸入口
43:吐出口
44:第2昇圧路
46:第1昇圧路
48:吐出ポート
50:インペラ
50a:上面
50b:下面
52:貫通孔
53:隔壁
54:凹所
54a:前側壁面
54b:後側壁面
54c:外周側壁面
54d:内周側壁面
56:凹所
56a:前側壁面
56b:後側壁面
56c:外周側壁面
56d:内周側壁面
58:連通孔
58a:前側壁面
58b:後側壁面
59:隔壁

Claims (23)

  1. 略円盤状のインペラと、このインペラを回転可能に収容するポンプケーシングとを有する燃料ポンプであって、
    インペラの表面及び裏面に、周方向に繰返す凹所群が形成されており、
    表面の各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面のうち内周端と外周端の中間部より内周側の面は、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面において凸状となるように形成されており、
    裏面の各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面のうち内周端と外周端の中間部より内周側の面は、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面において凸状となるように形成されており、
    ポンプケーシングの内面のうちのインペラの表面と対向する第1内面に、表面の凹所群に沿って伸びる溝が形成されており、
    ポンプケーシングの内面のうちのインペラの裏面と対向する第2内面に、裏面の凹所群に沿って伸びる溝が形成されており、
    インペラを回転させたときに、表面の凹所群と第1内面の溝によって形成されている空間内に燃料の第1の旋回流が形成され、裏面の凹所群と第2内面の溝によって形成されている空間内に第1の旋回流とは反対回りに旋回する燃料の第2の旋回流が形成される、
    ことを特徴とする燃料ポンプ
  2. 前記内周側の面は、前記縦断面において凸状の曲線となるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ
  3. 各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面のうち内周端と外周端の中間部より外周側の面が、前記縦断面において凸状となるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料ポンプ
  4. 各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部がインペラの回転方向に対して内周端及び外周端よりも後側に位置するように形成されており、
    各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部がインペラの回転方向に対して内周端及び外周端よりも後側に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料ポンプ
  5. 各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、開口部において、内周端がインペラの回転方向に対して最も前側に位置するように形成されており、
    各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、開口部において、内周端がインペラの回転方向に対して最も前側に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料ポンプ
  6. 各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部と内周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凸状に形成されており、中間部と外周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凹状に形成されており、
    各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部と内周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凹状に形成されており、中間部と外周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凸状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料ポンプ
  7. 各凹所の開口部は、インペラの回転方向に対して前側の壁面と内周側壁面とのなす角度が60度以下となるように形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の燃料ポンプ
  8. 各凹所の開口部は、インペラの回転方向に対して前側の壁面と内周側壁面とが滑らかに接続されるように形成されていることを特徴とする請求項7に記載の燃料ポンプ
  9. 各凹所の開口部は、インペラの回転方向に対して前側の壁面と外周側壁面とが滑らかに接続されるように形成されていることを特徴とする請求項8に記載の燃料ポンプ
  10. 各凹所の開口部は、インペラの回転方向に対して前側の壁面と外周側壁面とが半径R1の円弧状に接続され、前側壁面と内周側壁面とが半径R1よりも小さい半径R2の円弧状に接続されるように形成されていることを特徴とする請求項9に記載の燃料ポンプ
  11. 各凹所の開口部は、隣接する凹所間の隔壁が内周端と外周端の中間部から内周端に向かうに従って薄くなるよう形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の燃料ポンプ
  12. 各凹所の底面は、外側壁面及び内側壁面と滑らかな曲面によって接続されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の燃料ポンプ
  13. 各凹所の底面は、インペラの回転方向に対して後側の壁面と滑らかな曲面によって接続されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の燃料ポンプ
  14. インペラ表面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、少なくとも底近傍においては、インペラの回転方向に傾斜してインペラ表面とのなす角度が鋭角な角度αとなっており、
    インペラ裏面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、少なくとも底近傍においては、インペラの回転方向に傾斜してインペラ裏面とのなす角度が鋭角な角度αとなっており、
    各凹所の底面と前記壁面とのなす角度βと前記角度αとの和が180度未満となることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の燃料ポンプ
  15. インペラには、表面の凹所の底面とその凹所と対応するインペラの裏面の凹所とを連通する連通孔が凹所毎に形成されており、
    各連通孔は各凹所の底面のインペラの回転方向に対して中間部よりも前側に開口していることを特徴とする請求項14に記載の燃料ポンプ
  16. インペラ表面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、少なくとも底近傍においては、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面においてインペラの回転方向に傾斜する直線となるように形成されており、
    インペラ裏面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、少なくとも底近傍においては、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面においてインペラの回転方向に傾斜する直線となるように形成されており、
    各連通孔のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、各連通孔をインペラの周方向に切断したときの縦断面において、インペラの厚み方向中間部よりも表面側の領域では、表面の凹所の後側壁面の直線部分と略同一角度で傾斜する直線となるように形成されており、インペラの厚み方向中間部よりも裏面側の領域では、裏面の凹所の後側壁面の直線部分と略同一角度で傾斜する直線となるように形成されていることを特徴とする請求項15に記載の燃料ポンプ
  17. インペラには、表面の凹所の底面とその凹所と対応するインペラの裏面の凹所とを連通する連通孔が凹所毎に形成されており、
    各連通孔は、各凹所の底面の外周端と内周端の中間部よりも外周側における開口面積が、中間部よりも内周側における開口面積より大きいことを特徴とする請求項14に記載の燃料ポンプ
  18. 各凹所の内周側壁面は、インペラの外周側から内周側に向かう方向においては、内周側に傾斜していることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の燃料ポンプ
  19. 略円盤状のインペラであって、
    表面及び裏面に、周方向に繰返す凹所群が形成されており、
    各凹所のインペラの回転方向に対して前側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部と内周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凸状に形成されており、中間部と外周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凹状に形成されており、
    各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、開口部において、内周端と外周端の中間部と内周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凹状に形成されており、中間部と外周端との間の領域がインペラの内周側から外周側に向かう方向において凸状に形成されていることを特徴とするインペラ。
  20. 略円盤状のインペラであって、
    表面及び裏面に、周方向に繰返す凹所群が形成されており、
    各凹所の底面は、平面状に形成されており、
    インペラ表面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、少なくとも底近傍においては、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面においてインペラの回転方向に傾斜する直線となるように形成されており、その直線部分とインペラ表面とのなす角度が鋭角な角度αとなっており、
    インペラ裏面に形成された各凹所のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、少なくとも底近傍においては、各凹所をインペラの周方向に切断したときの縦断面においてインペラの回転方向に傾斜する直線となるように形成されており、その直線部分とインペラ裏面とのなす角度が鋭角な角度αとなっており、
    各凹所において、底面と前記直線部分とのなす角度βと前記角度αとの和が180度未満となることを特徴とするインペラ。
  21. インペラには、表面の凹所の底面とその凹所と対応するインペラの裏面の凹所とを連通する連通孔が凹所毎に形成されており、
    各連通孔は各凹所の底面のインペラの回転方向に対して中間部よりも前側に開口していることを特徴とする請求項20に記載のインペラ。
  22. 各連通孔のインペラの回転方向に対して後側の壁面は、各連通孔をインペラの周方向に切断したときの縦断面において、インペラの厚み方向中間部よりも表面側の領域では、表面の凹所の後側壁面の直線部分と略同一角度で傾斜する直線となるように形成されており、インペラの厚み方向中間部よりも裏面側の領域では、裏面の凹所の後側壁面の直線部分と略同一角度で傾斜する直線となるように形成されていることを特徴とする請求項21に記載のインペラ。
  23. 請求項19〜22のいずれかに記載のインペラと、このインペラを回転可能に収容するポンプケーシングとを有する燃料ポンプ。
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