JP4889432B2 - 燃料ポンプ - Google Patents

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    • F04D29/406Casings; Connections of working fluid especially adapted for liquid pumps

Description

本発明は、燃料を吸入して昇圧し、昇圧した燃料を送出する燃料ポンプに関し、特に燃料ポンプが備えるインペラが回転するときにインペラに作用する摩擦力を低減する技術に関する。
従来の燃料ポンプの典型的な構成を、図11を参照して以下に説明する。
燃料ポンプ100は、モータ部200とポンプ部300が共通ハウジング110内に収容されている。モータ部200は回転子202を有している。回転子202は、モータ軸204と、モータ軸204に固定されている積層鉄芯206と、積層鉄芯206に巻かれている図示されていないコイルと、そのコイルの端部が接続されている整流子208を有している。モータ軸204は、共通ハウジング110に対して、軸受け210と、ポンプ部300の軸受け302によって回転可能に支持されている。共通ハウジング110の内側には、回転子202を取囲むように、永久磁石207が固定されている。共通ハウジング110の上部に取り付けられたトップカバー120には、図示されない端子が設けられており、モータ部200に電気が供給される。ブラシ210と整流子208を介してコイルに通電すると、回転子202とモータ軸204が回転する。
共通ハウジング110の下部にはポンプ部300が収容されている。ポンプ部300は、略円板状で外周部に昇圧口群312,314が設けられたインペラ310と、インペラ310を収容する上部ケーシング320と下部ケーシング330を備えている。インペラ310の表面(図11に示す上面)の外周に沿って設けられた昇圧口群312に対向して、上部ケーシング320には第1昇圧溝322が形成されている。インペラ310の裏面(図11に示す下面)の外周に沿って設けられた昇圧口群314に対向して、下部ケーシング330には第2昇圧溝334が形成されている。第1昇圧溝322と第2昇圧溝334は、インペラ310の回転方向に沿って上流端から下流端まで略C字型に形成されている。第2昇圧溝334の上流端に連通するように吸入口332が形成されている。第1昇圧溝322の下流端に連通するように吐出口324が形成されている。インペラ310の表面に設けられた昇圧口群312と上部ケーシング320に形成された第1昇圧溝322によって第1昇圧路342が形成され、インペラ310の裏面に設けられた昇圧口群314と下部ケーシング330に形成された第2昇圧溝334によって第2昇圧路344が形成されている。インペラ310の中心にはモータ軸204と相対回転不能に係合する中心開口が設けられており、モータ軸204が回転するとインペラ310が回転する。
インペラ310が上部ケーシング320と下部ケーシング330の間で回転すると、燃料が吸入口332からポンプ部300内に吸引されて昇圧路342,344に導入される。昇圧路342,344を流れるうちに昇圧された燃料は、吐出口324からモータ部200側に送出される。モータ部200に送出された燃料は、モータ部200を通過し、トップカバー120に形成されているポート122から外部に送出される。
モータ部200に送出された高圧の燃料の一部は、モータ軸204を伝って上部ケーシング320と下部ケーシング330の内部に還流する。この高圧燃料は、インペラ310の表面に作用してインペラ310を図11に示す下方に押し下げる。この結果、インペラ310は下部ケーシング330に押し付けられた状態で回転する。インペラ310に摩擦力が作用した状態でインペラ310が回転すると、インペラ310の回転数が低下してポンプ効率が低下する。
そこで、特許文献1の燃料ポンプは、図12に示すように、インペラ310の昇圧口群314の内側に、周方向に等間隔に環状に配置された複数の凹部316を有している。なお、図12は、特許文献1の燃料ポンプを図11のXII-XII線で切断したときの断面図である。この凹部316は、平面視するとインペラ回転方向における前側の縁が円弧状に形成されている。後ろ側の縁は直線状に形成されている。図13に、図12のXIII−XIII線断面図を示す。図13に示すように凹部316は、前縁側が後縁側よりも深く形成されている。インペラ310が回転すると、図13の矢印で示すように、インペラ310と下部ケーシング330の間にある燃料の一部が凹部316に導入される。凹部316に導入された燃料は、インペラ回転方向とは逆方向に、凹部316の壁面に沿って流れる。そして、インペラ310と下部ケーシング330との隙間に押し込められるように流れる。したがって、凹部316の後縁(凹部316とこの隙間との境界)に、インペラ310が下部ケーシング330から離間する方向の圧力が生じる。これにより、インペラ310が下部ケーシング330に押し付けられた状態で回転することが防止され、インペラが回転するときにインペラ310に作用する摩擦力を低減する。特許文献1では、この凹部316の後縁を、圧力を発生させるピンチポイントと称呼している。
特表平6−506279号公報
特許文献1で開示された燃料ポンプの場合、凹部316において、後縁のピンチポイントに向けて流路が次第に狭くなる領域は、上記圧力を発生させるための重要な領域である。したがって、この領域は特に厳しい寸法精度をもって形成する必要がある。凹部316は、前縁側の最深部でさえ数μmから数十μmの深さで形成される。このように微細な深さの凹部316において、後縁に向けて深さが次第に浅くなる(流路が次第に狭くなる)形状を形成することは、寸法誤差の許容範囲が狭く容易ではない。
本発明は、上記の問題点を解決するために創案されたものであり、インペラ等に許容される寸法誤差を大きくしても、インペラとケーシングとの間の摩擦力を低減することができる燃料ポンプを提供する。
(請求項1に記載された発明)
本発明は、以下の燃料ポンプに具現化される。その燃料ポンプは、略円板状のインペラと、そのインペラを回転可能に収容するケーシングとを備えている。インペラは、インペラの周方向における一方の方向のみに回転可能であってもよい。
このインペラの表裏両面のそれぞれには、インペラの外周近傍に沿って昇圧口群が周方向に繰返して形成されている。
また、ケーシングのインペラ表面と対向する面には、インペラ表面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第1昇圧溝が形成されており、ケーシングのインペラ裏面と対向する面には、インペラ裏面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第2昇圧溝が形成されている。そしてケーシングには、第2昇圧溝の上流端とケーシング外とを連通する燃料吸入口と、第1昇圧溝の下流端とケーシング外とを連通する燃料吐出口とが形成されている。
本発明の燃料ポンプでは、さらに、少なくともインペラ裏面に、昇圧口群の内側の領域又は外側の領域うち少なくとも一方の領域において周方向に間隔を空けて配置された複数の第1凹部が形成されている。各第1凹部はインペラ回転方向における後ろ寄りに最深部が形成されている。各第1凹部はインペラ回転方向における後ろ寄りのみに最深部が形成されていてもよい。
なお、第1凹部は、少なくともインペラ裏面に形成されていればよく、インペラの表面と裏面の両方に形成されていてもよい。
また、複数の第1凹部は、周方向に間隔を空けて配置されていればよく、インペラの外周や昇圧口群に沿って配置されていなくてもよい。
モータ軸と連結されているインペラが、モータにより回転駆動されると、ケーシングの燃料吸入口から吸入された燃料がインペラの昇圧口群とケーシングの昇圧溝との間で昇圧されながら昇圧溝を流れる。そして、ケーシングの燃料吐出口から吐出される。インペラとケーシングの間であって、この昇圧経路が形成されていない領域では、燃料はそれ自体の粘性により、高速回転するインペラにつられてインペラ回転方向にある程度(粘性の度合い次第)の速度で回転する。この燃料の回転速度は、インペラの回転速度と比較して当然遅い。したがって、相対的に速度の遅い燃料の一部が、高速回転するインペラの第1凹部に導入され、第1凹部内をインペラ回転方向とは反対方向に流れる(逆流する)。すなわち、第1凹部内をインペラの回転方向の前側の縁から後ろ側の縁に向かって流れる。本発明の燃料ポンプの第1凹部は、最深部がインペラ回転方向における後ろ側に形成されている。このため、第1凹部内に導入された燃料は、第1凹部の最深部からケーシングに向けて流れることとなる。これにより、インペラをケーシングから離間する方向に圧力が生じる。この圧力によって、インペラがケーシングに押し付けられた状態で回転することが防止され、インペラが回転するときにインペラに作用する摩擦力を低減する。
本発明の燃料ポンプの第1凹部では、後ろ寄りの最深部から後縁までの領域が上記圧力を発生させる領域である。この領域では最深部からケーシングに向かう燃料の流れを起こさせばよいので、特別に厳しい寸法精度をもって形成する必要がなく誤差の許容範囲が広い。これにより、第1凹部を形成するためのコストを抑制することができる。ひいては、燃料ポンプの製造コストを抑制することができる。
(請求項2に記載された発明)
第1凹部は、インペラ回転方向における後ろ側の端縁の幅の方が前側の端縁の幅よりも小さいことが好ましい。
第1凹部は、例えば、平面視すると台形であって、後ろ側の辺が前側の辺よりも短い形状であってもよいし、平面視するとインペラ回転方向における前側の縁が弧状に形成されているとともに、後ろ側の縁は直線状に形成されている形状であってもよい。
本発明の第1凹部は前側の端縁の幅が広くなっている。これにより、第1凹部に燃料が導入され易い。そして、第1凹部は後側の端縁の幅が狭くなっている。これにより、第1凹部に導入された燃料が、狭くなっていく流路に押し込められ、最深部からケーシングに向かって強い力をもって流れる。したがって、インペラがケーシングから離間する方向に、大きい圧力を発生させることができる。
(請求項3に記載された発明)
第1凹部は、昇圧口群の内側の領域に形成されていてもよい。
インペラの回転による遠心力を燃料の昇圧に効果的に利用するためには、昇圧口群はインペラの外周近傍に形成することが好ましい。昇圧口群をインペラの外周近傍に形成すると、昇圧口群の内側の領域の方が外側の領域よりも広くなる。したがって、第1凹部を昇圧口群の内側の領域に配置した方が、第1凹部を容易に形成することができる。
(請求項4に記載された発明)
インペラは、インペラの表面側から裏面側に貫通するとともに、第1凹部の前端と連通している連通孔を備えていてもよい。
本発明の燃料ポンプによれば、第1凹部には、第1凹部が形成されているインペラの面とケーシングとの間の燃料が導入されるとともに、インペラの反対側の面とケーシングとの間の燃料も連通孔を通って導入される。例えば、第1凹部がインペラの裏面にのみ形成されていれば、第1凹部には、インペラの裏面とケーシングの一方の面(インペラの裏面と対向する面)との間の燃料が導入されるとともに、インペラの表面とケーシングの他方の面(インペラの表面と対向する面)との間の燃料も連通孔を通って導入される。したがって、より多くの燃料が第1凹部内に導入され、インペラがケーシングから離間する方向に、比較的大きい圧力を発生させることができる。
(請求項5に記載された発明)
ケーシングのインペラ裏面と対向する面には、インペラ裏面の昇圧口群と対向する領域の内側の領域又は外側の領域うち少なくとも一方の領域において周方向に間隔を空けて配置された複数の第2凹部が形成されていてもよい。その第2凹部はインペラ回転方向における前寄りに最深部が形成されていることが好ましい。
なお、第2凹部は、ケーシングの少なくともインペラ裏面に対向する領域に形成されていればよく、ケーシングのインペラの表面に対向する領域と裏面に対向する領域の両方に形成されていてもよい。
また、複数の第2凹部は、周方向に間隔を空けて配置されていればよく、昇圧溝に沿って配置されていなくてもよい。
本発明の燃料ポンプでは、インペラに形成された第1凹部に加え、さらにケーシングに形成された第2凹部を備えている。インペラとケーシングの間にある燃料の一部が、ケーシングの第2凹部に導入されて、第2凹部内をインペラ回転方向に流れる。本発明の燃料ポンプの第2凹部は、最深部がインペラ回転方向における前側に形成されている。したがって、第2凹部に導入された燃料は、第2凹部の最深部からインペラに向けて流れる。これにより、インペラをケーシングから離間する方向に圧力が生じる。この圧力によって、インペラがケーシングに押し付けられた状態で回転することが防止され、インペラが回転するときにインペラに作用する摩擦力を低減する。また、第2凹部では、前寄りに形成された最深部から前縁までの領域が上記圧力を発生させる領域となっている。この領域では最深部からインペラに向かう燃料の流れを起こせばよいので、特別に厳しい寸法精度をもって形成する必要がなく誤差の許容範囲が広い。これにより、第2凹部を形成するためのコストを抑制することができる。ひいては、燃料ポンプの製造コストを抑制することができる。
また、本発明の燃料ポンプは、第1凹部と第2凹部の双方を備えているので、各凹部によってインペラがケーシングから離間する方向に発生する圧力が加算され、大きい圧力を発生させることができる。
(請求項6に記載された発明)
上記した第2凹部は、インペラ回転方向における前側の端縁の幅の方が後ろ側の端縁の幅よりも小さいことが好ましい。
第2凹部は、例えば、平面視すると台形であって、前側の辺が後ろ側の辺よりも短い形状であってもよいし、平面視するとインペラ回転方向における後ろ側の縁が弧状に形成されているとともに、前側の縁は直線状に形成されている形状であってもよい。
第2凹部は後ろ側の端縁の幅が広くなっている。これにより、第2凹部に燃料が導入され易い。また、第2凹部は前側の端縁の幅が狭くなっている。これにより、第2凹部に導入された燃料が、狭くなっていく流路に押し込められ、最深部からケーシングに向かって強い力をもって流れる。したがって、インペラがケーシングから離間する方向に、大きい圧力を発生させることができる。
(請求項7に記載された発明)
本発明は、また、以下の燃料ポンプに具現化される。その燃料ポンプは、略円板状のインペラと、そのインペラを回転可能に収容するケーシングとを備えている。
燃料ポンプは、略円板状のインペラと、そのインペラを回転可能に収容するケーシングとを備えている。インペラは、インペラの周方向における一方の方向のみに回転可能であってもよい。
インペラの表裏両面のそれぞれには、インペラの外周近傍に沿って昇圧口群が周方向に繰返して形成されている。ケーシングのインペラ表面と対向する面には、インペラ表面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第1昇圧溝が形成されている。ケーシングのインペラ裏面と対向する面には、インペラ裏面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第2昇圧溝が形成されている。
ケーシングには、第2昇圧溝の上流端とケーシング外とを連通する燃料吸入口と、第1昇圧溝の下流端とケーシング外とを連通する燃料吐出口とが形成されている。
本発明の燃料ポンプでは、さらに、少なくともケーシングのインペラ裏面と対向する面には、インペラの昇圧口群と対向する領域の内側の領域又は外側の領域のうち少なくとも一方の領域において周方向に間隔を空けて配置された複数の第2凹部が形成されている。各第2凹部はインペラ回転方向における前寄りに最深部が形成されている。各第2凹部はインペラ回転方向における前寄りのみに最深部が形成されていてもよい。
本発明の燃料ポンプでは、ケーシングに形成された第2凹部を備えている。インペラとケーシングの間にある燃料の一部が、ケーシングの第2凹部に導入されて、第2凹部内をインペラ回転方向に流れる。第2凹部は、最深部がインペラ回転方向における前側に形成されている。第2凹部に導入された燃料は、第2凹部の最深部からインペラに向けて流れる。これにより、インペラをケーシングから離間する方向に圧力が生じる。この圧力によって、インペラがケーシングに押し付けられた状態で回転することが防止され、インペラが回転するときにインペラに作用する摩擦力を低減する。また、第2凹部では、前寄りに形成された最深部から前縁までの領域が上記圧力を発生させる領域となっている。この領域では最深部からインペラに向かう燃料の流れを起こせばよいので、特別に厳しい寸法精度をもって形成する必要がない。これにより、第2凹部を形成するためのコストを抑制することができる。燃料ポンプの製造コストを抑制することができる。
本明細書には、また、以下の燃料ポンプが開示される。その燃料ポンプは、略円板状のインペラと、そのインペラを回転可能に収容するケーシングとを備えている。
燃料ポンプは、略円板状のインペラと、そのインペラを回転可能に収容するケーシングとを備えている。
インペラの表裏両面のそれぞれには、インペラの外周近傍に沿って昇圧口群が周方向に繰返して形成されている。
ケーシングのインペラ表面と対向する面には、インペラ表面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第1昇圧溝が形成されている。ケーシングのインペラ裏面と対向する面には、インペラ裏面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第2昇圧溝が形成されている。
ケーシングには、第2昇圧溝の上流端とケーシング外とを連通する燃料吸入口と、第1昇圧溝の下流端とケーシング外とを連通する燃料吐出口とが形成されている。
上記の燃料ポンプでは、インペラに、昇圧口群の内側の領域又は外側の領域うち少なくとも一方の領域において、インペラの表面側から裏面側に貫通する貫通孔が周方向に間隔を空けて複数形成されている。各貫通孔は、インペラ表面に形成された開口部の方がインペラ裏面に形成された開口部よりも大きい。また、少なくともインペラ回転方向における前側の内壁面は、インペラの表面側の開口部が裏面側の開口部に対してインペラの回転方向にずれるように傾斜している。
上記の燃料ポンプでは、インペラとケーシングの間の燃料の一部が、大きい開口部が形成されているインペラ表面側から貫通孔を通り、小さい開口部が形成されているインペラ裏面側に、インペラ回転方向とは反対方向に流れる(逆流する)。貫通孔に導入された燃料は、裏面に形成された小さい開口部に向かって押し込められながら流れ、ケーシングのインペラの裏面と対向する面に向けて流れる。これにより、インペラの裏面をケーシングから離間する方向に圧力が生じる。この圧力によって、インペラがケーシングに押し付けられた状態で回転することが防止され、インペラが回転するときにインペラに作用する摩擦力を低減する。
また、貫通孔はインペラ表面側よりもインペラ裏面側の方が開口面積が小さい。これにより、インペラから下部ケーシングに向け、開口面積が同じ貫通孔と比較して大きい圧力を発生させることができる。
貫通孔のインペラ回転方向における後側の内壁面も、インペラの表面側の開口部が裏面側の開口部に対してインペラの回転方向にずれるように傾斜していてもよい。この場合は、前側の内壁面の方が後側の内壁面よりも傾斜が緩く形成されていることが好ましい。
前側の内壁面の傾斜を後側の内壁面の傾斜より緩くすることで、貫通孔に導入された燃料をスムーズにインペラの裏面に導入できる。また、貫通孔の断面積がインペラの表面側から裏面側に向かって徐々に小さくなるため、貫通孔を流れる燃料によって大きな圧力を発生することができる。
本明細書には、また、以下の燃料ポンプが開示される。その燃料ポンプは、略円板状のインペラと、そのインペラを回転可能に収容するケーシングとを備えている。
燃料ポンプは、略円板状のインペラと、そのインペラを回転可能に収容するケーシングとを備えている。
インペラの表裏両面のそれぞれには、インペラの外周近傍に沿って昇圧口群が周方向に繰返して形成されている。
ケーシングのインペラ表面と対向する面には、インペラ表面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第1昇圧溝が形成されている。ケーシングのインペラ裏面と対向する面には、インペラ裏面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第2昇圧溝が形成されている。ケーシングには、第2昇圧溝の上流端とケーシング外とを連通する燃料吸入口と、第1昇圧溝の下流端とケーシング外とを連通する燃料吐出口とが形成されている。
さらに、上記の燃料ポンプのインペラには、昇圧口群の内側の領域又は外側の領域うち少なくとも一方の領域おいてインペラの表面側から裏面側に貫通する貫通孔が周方向に間隔を空けて複数形成されている。各貫通孔のインペラ回転方向における後ろ側の内壁面は、各貫通孔のインペラの表面側の開口部が裏面側の開口部に対してインペラの回転方向にずれるように傾斜する平面又はインペラ表面に対して略直交する平面に形成されている。各貫通孔のインペラ回転方向における前側の内壁面は、インペラ表面側からインペラの裏面側に向かう方向において、その貫通孔のインペラ回転方向における後ろ側の内壁面に向かって突状に形成されている。
上記の燃料ポンプでは、インペラ表面とインペラ表面と対向するケーシングの面の間にある燃料の一部が、インペラ表面側から貫通孔を通りインペラ裏面側に向けて、インペラ回転方向とは反対方向に流れる(逆流する)。また、インペラ裏面とインペラ裏面と対向するケーシングの面の間にある燃料の一部が、貫通孔のインペラ裏面側で流路が広くなっている部分に導入され、その部分をインペラ回転方向とは反対方向に内壁面に沿って流れる(逆流する)。上記2つの経路で流れる燃料が合流して、ケーシングのインペラ裏面と対向する面に向けて流れる。これにより、インペラの裏面をケーシングから離間する方向に圧力が生じる。この圧力によって、インペラがケーシングに押し付けられた状態で回転することが防止され、インペラが回転するときにインペラに作用する摩擦力を低減する。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。
(第1形態)インペラとケーシングとの間の燃料を、インペラをケーシングから離間させる方向に向けて流す圧力発生手段を備えている。
(第2形態)インペラに形成された第1凹部は、インペラ回転方向における後ろ側の端縁に向けて開口幅が小さくなっている。
(第3形態)ケーシングに形成された第2凹部は、インペラ回転方向における前側の端縁に向けて開口幅が小さくなっている。
(第1実施例)
本発明を具現化した燃料ポンプの第1実施例を、図1〜図3を参照して説明する。図1は本実施例の燃料ポンプのポンプ部の断面図である。
図1に示すように燃料ポンプ1は、モータ部とポンプ部3が共通ハウジング内に収容されている。モータ部は従来の燃料ポンプと同様であるので、その説明を省略する。ポンプ部3は、インペラ10と上部ケーシング20と下部ケーシング30を備えている。
インペラ10は略円板形状であり、中心にモータ軸2aを相対回転不能に受け入れる中心開口10aを備えている。モータ軸2aが回転するとインペラ10が回転する。インペラ表面(図1に示す上側の面)の外周近傍には、昇圧口12が外周に沿って繰り返し形成されている。インペラ裏面(図1に示す下側の面)の外周近傍には、昇圧口14が外周に沿って繰り返し形成されている。
上部ケーシング20のインペラ表面と対向する面(以降、第1面という。)には、インペラ10の表面に形成された複数の昇圧口12に対向して、第1昇圧溝22が形成されている。下部ケーシング30のインペラ裏面と対向する面(以降、第2面という。)には、インペラ10の裏面に形成された複数の昇圧口14に対向して、第2昇圧溝34が形成されている。第1昇圧溝22と第2昇圧溝34は、インペラ10の回転方向に沿って上流端から下流端まで略C字型に形成されている。インペラ10の表面に設けられた複数の昇圧口12と上部ケーシング20に形成された第1昇圧溝22によって第1昇圧路42が形成され、インペラ10の裏面に設けられた複数の昇圧口14と下部ケーシング30に形成された第2昇圧溝34によって第2昇圧路44が形成されている。なお、第2昇圧溝34の上流端には、第2昇圧溝34に連通する燃料吸入口32が形成されている。第1昇圧溝22の下流端には、第1昇圧溝22に連通する燃料吐出口24が形成されている。
モータが駆動されると、インペラ10が上部ケーシング20と下部ケーシング30の中で回転し、燃料が燃料吸入口32からポンプ部3に吸引されて第1昇圧路42及び第2昇圧路44に導入される。第1昇圧路42及び第2昇圧路44を流れるうちに昇圧された燃料は、燃料吐出口24からモータ部に送出される。モータ部に送出された燃料は、モータ部を通過し、燃料ポンプ1の上部に形成されているポート(図示省略)から外部に送出される。
インペラ10の表面には、回転するときにインペラ10に作用する摩擦力を低減するための凹部16(請求項でいう第1凹部)が複数形成されている。複数の凹部16は、複数の昇圧口12の内周側に形成されている。また、インペラ10の裏面には、回転をするときにインペラ10に作用する摩擦力を低減するための凹部18(請求項でいう第1凹部)が複数形成されている。複数の凹部18は、複数の昇圧口14の内周側に形成されている。凹部16,18の形状について、以下に詳述する。
図2にインペラ10を図1の下方から見たときのインペラ10の平面図を示す。インペラ10の裏面には、周方向に等間隔に8つの凹部18が形成されている。それぞれの凹部18は、平面視すると略台形状に形成されている。そして、インペラ回転方向(図2に示す矢印方向)の後ろ側の幅の方が前側の幅(前側の辺の長さ)よりも狭く形成されている。なお、図示省略しているが、インペラ10の表面側にも図2に示す裏面側と同様に8つの凹部16が形成されている。なお、インペラ表面の凹部16も、凹部18と同様、平面視すると略台形状に形成されている。そして、インペラ回転方向の後ろ側の幅の方が前側の幅よりも狭く形成されている。
図3に図2のIII−III線断面図を示す。凹部16,18はインペラ回転方向の後ろ寄り(図3に示す左側)に最深部を有している。前縁から最深部に至る面と最深部から後縁に至る面は、滑らかな曲面に形成されている。前縁から最深部に至る面の方が、最深部から後縁に至る面よりも傾斜が緩くなっている。また、凹部16,18は、その最深部から後縁に向けて、断面積が小さくなるように形成されている。
インペラ10の表面と上部ケーシング20の間であって昇圧路42が形成されていない領域と、インペラ10の裏面と下部ケーシング30の間であって昇圧路44が形成されていない領域では、燃料が、それ自体の粘性により、高速回転するインペラ10につられてインペラ回転方向に、ある程度(粘性の度合い次第の程度)の速度で回転する。しかしながら、その回転速度とインペラ10の回転速度を比較すると、当然、インペラ10の回転速度の方が早い。したがって、インペラ10と比較して相対的に回転速度の遅い燃料は、図3に示すように、その一部がインペラ表面の凹部16とインペラ裏面の凹部18に導入され、凹部16,18内をインペラ回転方向とは反対方向に向けて凹部16,18の内壁面に沿って流れる(逆流する)。凹部16,18は、最深部がインペラ回転方向における後ろ寄りに形成されている。したがって、凹部16に導入された燃料は、凹部16の最深部から上部ケーシング20の第1面に向けて流れる。これにより、インペラ10が上部ケーシング20から離間する方向に圧力が生じる。また、凹部18に導入された燃料は、凹部18の最深部から下部ケーシング30の第2面に向けて流れる。これにより、インペラ10が下部ケーシング30から離間する方向に圧力が生じる。インペラ10は双方の圧力がつりあったところで、上部ケーシング20及び下部ケーシング30から離間した状態で回転する。これによって、インペラ10が上部ケーシング20や下部ケーシング30に押し付けられた状態で回転することが防止され、回転するときにインペラ10に作用する摩擦力が低減される。
凹部16,18では、最深部からインペラ回転方向における後縁までの領域が上記圧力を発生させる領域である。本実施例の燃料ポンプ1の凹部16,18では、この領域で最深部から各ケーシングに向かう燃料の流れを起こせばよいので、この領域を特別に厳しい寸法精度をもって形成する必要がなく誤差の許容範囲が広い。これにより、凹部16,18を形成するためのコストを低減することができる。ひいては、燃料ポンプ1の製造コストを低減することができる。
また、凹部16,18は、インペラ回転方向における前側の端縁の幅が広くなっているので、凹部16,18に燃料が導入され易い。そして、後側の端縁の幅が狭くなっており、最深部から後縁にむけてその断面積が小さくなっている。したがって、凹部16,18に導入された燃料が、狭くなっていく流路に押し込められ、最深部から各ケーシングに向かって比較的強い勢いで流れる。これにより、インペラ10が各ケーシングから離間する方向に、比較的大きい圧力を発生させることができる。
また、凹部16,18は、外周近傍に形成されている昇圧口12,14の内周側に形成されている。昇圧口12,14の内側の領域の方が外側の領域よりも広い。したがって、凹部16,18を容易に形成することができる。
また、インペラ10に、複数の凹部16,18が周方向に等間隔に形成されている。各凹部16によって発生する上記圧力が、凹部16の数の分(本実施例では8個分)だけ加算される。また、各凹部18によって発生する上記圧力が、凹部18の数の分(本実施例では8個分)だけ加算される。したがって、インペラ10が上部ケーシング20及び下部ケーシング30から離間する方向に大きな圧力が発生する。
本実施例では、インペラ10の表面に凹部16が形成されており、かつ、インペラ10の裏面にも凹部18が形成されている場合について説明したが、裏面にのみ凹部18が形成されていてもよい。一般的に、燃料ポンプのモータ部に送出された高圧の燃料の一部は、モータ軸2aを伝って上部ケーシング20と下部ケーシング30の内部に還流する。この高圧燃料は、インペラ10の表面に作用してインペラ10を下方に押し下げる。この結果、インペラ10は下部ケーシング30に押し付けられた状態で回転することになり易い。この状態を防止するためには、インペラ10の裏面にのみ凹部18が形成されていれば足りることがある。これによれば、凹部を形成する数が少なく、凹部を形成するためのコストを低減することができる。
また、凹部16,18は、インペラ10の周方向(すなわち、昇圧口12,14に沿った方向)に並んで配置されていなくてもよい。
また、本実施例の凹部16,18は平面視すると台形の形状である場合について説明したが、凹部16,18の形状はこれに限定されるものではなく、インペラ回転方向における後ろ側の端縁の幅の方が前側の端縁の幅よりも小さい形状であればよい。例えば、平面視するとインペラ回転方向における後ろ側の縁が弧状に形成されているとともに、前側の縁が直線状に形成されていてもよい。
(第2実施例)
次に、本発明を具現化した燃料ポンプの第2実施例を説明する。ここでは、第1実施例の燃料ポンプ1と異なる部分を中心に説明する。図4はインペラに設けられている凹部と連通孔の断面図である。燃料ポンプ1aのインペラ10aの表面には、第1実施例のインペラ10と同様(併せて図2参照)、複数の凹部16aが形成されている。また、インペラ裏面には複数の凹部18aが形成されている。凹部16aと凹部18aは、それぞれが表面と裏面の円周方向における同じ位置に形成されている。そして、凹部16aと凹部18aは、インペラ回転方向における前側で連通孔11によって連通している。
図4に示すように、インペラ10の表面と上部ケーシング20の間の燃料の一部がインペラ表面の凹部16aに導入される。凹部16aに導入された燃料は、凹部16a内をインペラ回転方向とは反対方向に向けて凹部16aの内壁面に沿って流れる(逆流する)。
また、インペラ10の裏面と下部ケーシング30の間の燃料の一部が、インペラ裏面の凹部18aに導入される。凹部18aに導入された燃料は、凹部18a内をインペラ回転方向とは反対方向に向けて凹部18aの内壁面に沿って流れる(逆流する)。
さらに、インペラ10の表面と上部ケーシング20の間の隙間の方が、インペラ10の裏面と下部ケーシング30の間の隙間よりも広い場合は、凹部18aには、インペラ10の表面と上部ケーシング20の間の燃料の一部が、連通孔11を通って導入される。凹部18aでは、このようにして導入された燃料が合流する。一般的に、インペラ10は昇圧した燃料に起因する上方から圧力を受けている場合が多く、このように、インペラ10の表面と上部ケーシング20の間の隙間の方が、広い場合が多いと考えられる。
インペラ10の裏面と下部ケーシング30の間の隙間の方が、インペラ10の表面と下部ケーシング30の間の隙間よりも広い場合は、凹部16aには、インペラ10の裏面と下部ケーシング30の間の燃料の一部が、連通孔11を通って導入される(図4に示す点線矢印)。凹部16aでは、このようにして導入された燃料が合流する。
凹部16a,18aは、最深部がインペラ回転方向における後ろ寄りに形成されている。したがって、凹部16aに導入された燃料は、凹部16aの最深部から上部ケーシング20に向けて流れる。これにより、インペラ10aが上部ケーシング20から離間する方向に圧力が生じる。また、凹部18aに導入された燃料は、凹部18aの最深部から下部ケーシング30の第2面に向けて流れる。これにより、インペラ10aが下部ケーシング30から離間する方向に圧力が生じる。インペラ10aは双方の圧力がつりあったところで、上部ケーシング20及び下部ケーシング30の双方から離間した状態で回転する。インペラ10aが上部ケーシング20や下部ケーシング30に押し付けられた状態で回転することが防止されるため、回転するときにインペラ10に作用する摩擦力も低減される。
本実施例の燃料ポンプ1aによれば、各凹部16a,18aには、その凹部が形成されている側のインペラ10とケーシング20,30との間の燃料が導入されるとともに、その凹部が形成されていない側のインペラとケーシングとの間の燃料も連通孔11を通って導入される。例えば、インペラ裏面に凹部18aが形成されていれば、その凹部18aにはインペラ10表面側の燃料も、連通孔11を通って導入される。したがって、各凹部に導入される燃料が多くなり、インペラ10aがケーシングから離間する方向に比較的大きい圧力を発生させることができる。
参考例)
次に、本明細書に開示する燃料ポンプの参考例を説明する。ここでは、第1実施例の燃料ポンプ1と異なる部分を中心に説明する。参考例の燃料ポンプは、インペラに形成された昇圧口群の内周側にインペラの表裏両面を貫通する断面略くさび形状の貫通孔を有している。
図5はインペラに設けられている貫通孔の断面図である。燃料ポンプ1bのインペラ10bには複数の貫通孔13が周方向に間隔を空けて繰り返し形成されている。貫通孔13は、表面に形成された開口部の方が裏面に形成された開口部よりも大きい。そして、インペラ回転方向(図5に示す矢印方向)における前側の内壁面13aの傾斜が、後側の内壁面13bの傾斜よりも緩くなっている。
この燃料ポンプでは、インペラ10bの表面と上部ケーシング20の間の燃料の一部が、インペラ表面側に形成された大きい方の開口部から貫通孔13に導入される。貫通孔13に導入された燃料は、インペラ裏面側の小さい方の開口部に向かって(下部ケーシング30の第2面に向かって)、狭くなっていく流路に押し込められながら流れる。したがって、インペラ10bの裏面が下部ケーシング30から離間する方向の圧力が生じる。これによって、インペラ10bが下部ケーシング30に押し付けられた状態で回転することを防止する。
また、図6に示すインペラ10cのように、貫通孔14とインペラ裏面の凹部18cとが繋がって一体化した形状の孔15が形成されていてもよい。孔15では、凹部18cの最深部が貫通孔14と繋がっている。インペラ10cの断面をみると、インペラ回転方向における前側の内壁面14aが、インペラ表面から裏面にかけて、孔15の後ろ側の内壁面14bに向けて凸状に形成されている。後側の内壁面14bは、表面から裏面にかけて平坦に形成されている。後側の内壁面14bは、インペラ回転方向における前側から後側に向けて後退するように傾斜している。したがって、孔15は、その流路断面積が裏面寄りの位置で最も狭くなっている。
この燃料ポンプでは、インペラ10cの表面と上部ケーシング20の間の燃料の一部が、インペラ表面側に形成された開口部から孔15に導入される。孔15に導入された燃料は、インペラ裏面側の開口部に向かって(下部ケーシング30に向かって)、途中が狭くなっている流路に押し込められながら流れる。インペラ10cの裏面と下部ケーシング30の間の燃料の一部が、インペラ裏面側に形成された凹部18cに導入される。燃料は、凹部18c内をインペラ回転方向とは反対方向に向けて凹部18cの内壁面に沿って流れる(逆流する)。凹部18cに導入された燃料は、凹部18cの最深部(孔15が最も狭くなっている部分)からインペラ表面側に貫通孔14を通って流れることはない。これは、インペラ表面側からインペラ裏面側の開口部に向かう流れの方が強いことによる。この2つの燃料の流れが合流し、インペラ10cを下部ケーシング30から離間する方向に圧力が生じる。この圧力によって、インペラ10cが下部ケーシング30に押し付けられた状態で回転することが防止され、回転するときにインペラ10cに作用する摩擦力が低減される。
(第実施例)
次に、本発明を具現化した燃料ポンプの第実施例を参照して説明する。ここでは、第1実施例の燃料ポンプ1と異なる部分を中心に説明する。第実施例の燃料ポンプは、インペラと対向するケーシングの面に複数の凹部を備えている。
図7は本実施例の燃料ポンプのポンプ部の断面図である。図7に示すように、燃料ポンプ1dのポンプ部は、インペラ10dと上部ケーシング20dと下部ケーシング30dとモータ軸を備えている。
インペラ10dには、第1実施例のインペラ10と相違し、インペラが回転するときにインペラに作用する摩擦力を低減するための凹部が設けられていない。インペラ10dのその他の構成はインペラ10と同様であるので、その説明を省略する。
上部ケーシング20dの第1面には、インペラ10dの表面の複数の昇圧口12に対向して、第1昇圧溝22dが形成されている。下部ケーシング30dの第2面には、インペラ10dの裏面の複数の昇圧口14に対向して、第2昇圧溝34dが形成されている。第1昇圧溝22dと第2昇圧溝34dは、インペラ10dの回転方向に沿って上流端から下流端まで略C字型に形成されている(併せて図8、図9参照)。インペラ10dの表面に設けられた複数の昇圧口12と上部ケーシング20dに形成された第1昇圧溝22dによって第1昇圧路42dが形成され、インペラ10dの裏面に設けられた複数の昇圧口14と下部ケーシング30dに形成された第2昇圧溝34dによって第2昇圧路44dが形成されている。なお、第2昇圧溝34dの上流端には、第2昇圧溝34dに連通するように燃料吸入口32(併せて図9参照)が形成されている。第1昇圧溝22dの下流端には、第1昇圧溝22に連通するように燃料吐出口24(併せて図8参照)が形成されている。
インペラ10dが上部ケーシング20dと下部ケーシング30dの間で回転すると、燃料吸入口32から燃料がポンプ部内に吸引されて第1昇圧路42d及び第2昇圧路44dに導入される。第1昇圧路42d及び第2昇圧路44dを流れるうちに昇圧された燃料は、燃料吐出口24からモータ部側に送出される。モータ部に送出された燃料は、モータ部を通過し、燃料ポンプ1dの上部に形成されているポート(図示省略)から外部に送出される。
図8は図7に示すポンプ部のVIII−VIII線の断面図であって、上部ケーシング20dを図7の下方からみた図である。燃料ポンプ1dでは、上部ケーシング20dの第1昇圧溝22dの内側の領域に、8つの凹部26が形成されている。凹部26は、上部ケーシング20dの第1面に周方向に等間隔に繰り返し形成されている。それぞれの凹部26は、平面視すると略台形状に形成されている。そして、インペラ回転方向(図8に示す矢印方向)における前側の端縁の幅が、後側の端縁の幅よりも狭く形成されている。
図9は図7に示すポンプ部のIX−IX線の断面図であって、下部ケーシング30dを図7の上方からみた図である。燃料ポンプ1dでは、下部ケーシング30dの第2昇圧溝34dの内側の領域に、8つの凹部36が形成されている。凹部36は、下部ケーシング30dの第2面に周方向に等間隔に繰り返し形成されている。それぞれの凹部36は、平面視すると略台形状に形成されている。そして、インペラ回転方向(図9に示す矢印方向)における前側の端縁の幅が、後側の端縁の幅よりも狭く形成されている。
図10に、図8、図9に示す凹部26,36のX−X線の断面図を示す。凹部26,36の最深部は、インペラ回転方向における前側に形成されている。また、凹部26,36は、最深部から後ろ側の端縁に至って、その断面積が小さくなるように形成されている。
インペラ10dが回転すると、インペラ10dの表面と上部ケーシング20dの間であって昇圧路が形成されていない領域と、インペラ10dの裏面と下部ケーシング30dの間であって昇圧路が形成されていない領域では、燃料が、それ自体の粘性により、高速回転するインペラ10につられてインペラ回転方向に、ある程度の速度で回転する。上部ケーシング20d及び下部ケーシング30dは固定されているので、インペラ10dの表面と上部ケーシング20dの間の燃料の一部が、図10に示すように、上部ケーシング20表面の凹部26に導入される。凹部26に導入された燃料は、凹部26の内壁面に沿ってインペラ回転方向と同方向に流れる。凹部26は、最深部がインペラ回転方向における前寄りに形成されており、凹部26に導入された燃料は、凹部26の最深部からインペラの表面に向けて流れる。これにより、インペラ10が上部ケーシング20から離間する方向に圧力が生じる。
また、インペラ10dの裏面と下部ケーシング30dの間の燃料の一部が、図10に示すように、下部ケーシング30d表面の凹部36に導入される。凹部36に導入された燃料は、凹部36内の内壁面に沿ってインペラ回転方向と同方向に流れる。凹部36は、最深部がインペラ回転方向における前寄りに形成されており、凹部36に導入された燃料は、凹部36の最深部からインペラの裏面に向けて流れる。これにより、インペラ10dを下部ケーシング30から離間する方向に圧力が生じる。
インペラ10dは双方の圧力がつりあったところで、上部ケーシング20d及び下部ケーシング30dから離間した状態で回転する。これによって、インペラ10dが上部ケーシング20dや下部ケーシング30dに押し付けられた状態で回転することが防止され、回転するときにインペラ10dに作用する摩擦力が低減される。
凹部26,36では、最深部からインペラ回転方向における前縁までの領域が上記圧力を発生させる領域である。本実施例の燃料ポンプ1dの凹部26,36では、この領域で最深部からインペラに向かう燃料の流れを起こせばよいので、特別に厳しい寸法精度をもって凹部26,36を形成する必要がなく誤差の許容範囲が広い。これにより、凹部26,36を形成するためのコストを低減することができる。ひいては、燃料ポンプ1dの製造コストを低減することができる。
また、凹部26,36は、インペラ回転方向における後ろ側の端縁の幅が広くなっているので、凹部26,36に燃料が導入され易い。そして、前側の端縁の幅が狭くなっており、最深部から前側の端縁に向けて断面積が小さくなっている。このため、凹部26,36に導入された燃料が、狭くなっていく流路に押し込められ、最深部からインペラ10dに向かって比較的強い力をもって流れる。したがって、インペラ10dが各ケーシングから離間する方向に、比較的大きい圧力を発生させることができる。
また、凹部26,36は、外周近傍に略C字形状で形成されている昇圧溝22d,34dの内周側に形成されている。昇圧溝22d,34dの内周側の領域の方が、昇圧溝22d,34dの外周側の領域よりも広い。したがって、凹部26,36を容易に形成することができる。
また、各ケーシングに、複数の凹部26,36が周方向に等間隔に形成されている。各凹部26によって発生する上記圧力が、凹部26の数の分(本実施例では8個分)だけ加算される。また、各凹部36によって発生する上記圧力が、凹部36の数の分(本実施例では8個分)だけ加算される。このため、インペラ10dが上部ケーシング20d及び下部ケーシング30dから離間する方向に、比較的大きい圧力を発生させることができる。
本実施例では、上部ケーシング20dの第1面に凹部26が形成されているとともに、下部ケーシング30dの第2面に凹部36が形成されている場合について説明したが、下部ケーシング30dの第2面にのみ凹部36が形成されていてもよい。
また、本実施例の凹部26,36は平面視すると台形の形状である場合について説明したが、凹部26,36の形状はこれに限定されるものではなく、インペラ回転方向における前側の端縁の幅の方が後ろ側の端縁の幅よりも小さい形状であればよい。例えば、平面視するとインペラ回転方向における前側の縁が弧状に形成されているとともに、後ろ側の縁が直線状に形成されていてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
なお、上述した各実施例では、インペラとケーシングのいずれか一方に凹部が形成されている燃料ポンプについて説明したが、燃料ポンプにはインペラとケーシングの双方に凹部が形成されていてもよい。
第1実施例の燃料ポンプ1のポンプ部の断面図である。 図1のII−II線断面図であり、インペラ10の平面図である。 図2のIII−III線断面図であり、インペラ10に設けられている凹部16,18の断面図である。 第2実施例の燃料ポンプ1aの、インペラ10aが備える凹部16a,18aと連通孔11の断面図である。 参考例の燃料ポンプ1bの、インペラ10bが備える貫通孔13の断面図である。 参考例の燃料ポンプ1cの、インペラ10cが備える凹部18cと貫通孔15の断面図である。 実施例の燃料ポンプ1dのポンプ部の断面図である。 図7のVIII−VIII線断面図であり、上部ケーシング20dの平面図である。 図7のIX−IX線断面図であり、下部ケーシング30dの平面図である。 図8、図9のX−X線断面図であり、上部ケーシング20dと下部ケーシング30dとインペラ10dの断面図である。 従来の燃料ポンプ100の断面図である。 従来のインペラ310の平面図である。 インペラ310が備える凹部316の断面図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d 燃料ポンプ
3 ポンプ部
10,10a,10b,10c,10d インペラ
11 連通孔
12,14 昇圧口
13,15 貫通孔
13a,13b,14a,14b 内壁面
16,18 凹部
20,20d 上部ケーシング
22,22d,34,34d 昇圧溝
24 燃料吐出口
26,36 凹部
30,30d 下部ケーシング
32 燃料吸入口
42,42d,44,44d 昇圧路

Claims (7)

  1. 略円板状のインペラと、そのインペラを回転可能に収容するケーシングとを備える燃料ポンプであり、
    インペラは、インペラの周方向における一方の方向のみに回転可能であり、
    インペラの表裏両面のそれぞれには、インペラの外周近傍に沿って昇圧口群が周方向に繰返して形成されており、
    ケーシングのインペラ表面と対向する面には、インペラ表面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第1昇圧溝が形成されており、
    ケーシングのインペラ裏面と対向する面には、インペラ裏面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第2昇圧溝が形成されており、
    ケーシングには、第2昇圧溝の上流端とケーシング外とを連通する燃料吸入口と、第1昇圧溝の下流端とケーシング外とを連通する燃料吐出口とが形成されており、
    少なくともインペラ裏面には、昇圧口群の内側の領域又は外側の領域のうち少なくとも一方の領域において周方向に間隔を空けて配置された複数の第1凹部が形成されており、各第1凹部はインペラ回転方向における後ろ寄りのみに最深部が形成されている燃料ポンプ。
  2. 前記第1凹部は、インペラ回転方向における後ろ側の端縁の幅の方が前側の端縁の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1の燃料ポンプ。
  3. 前記第1凹部は、昇圧口群の内側の領域に形成されていることを特徴とする請求項1又は2の燃料ポンプ。
  4. インペラは、インペラの表面側から裏面側に貫通するとともに、前記第1凹部の前端と連通している連通孔を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの燃料ポンプ。
  5. ケーシングのインペラ裏面と対向する面には、インペラ裏面の昇圧口群と対向する領域の内側の領域又は外側の領域のうち少なくとも一方の領域において周方向に間隔を空けて配置された複数の第2凹部が形成されており、その第2凹部はインペラ回転方向における前寄りに最深部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの燃料ポンプ。
  6. 前記第2凹部は、インペラ回転方向における前側の端縁の幅の方が後ろ側の端縁の幅よりも小さいことを特徴とする請求項5の燃料ポンプ。
  7. 略円板状のインペラと、そのインペラを回転可能に収容するケーシングとを備える燃料ポンプであり、
    インペラは、インペラの周方向における一方の方向のみに回転可能であり、
    インペラの表裏両面のそれぞれには、インペラの外周近傍に沿って昇圧口群が周方向に繰返して形成されており、
    ケーシングのインペラ表面と対向する面には、インペラ表面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第1昇圧溝が形成されており、
    ケーシングのインペラ裏面と対向する面には、インペラ裏面の昇圧口群に対向する領域をインペラ回転方向に沿って上流端から下流端まで伸びる第2昇圧溝が形成されており、
    ケーシングには、第2昇圧溝の上流端とケーシング外とを連通する燃料吸入口と、第1昇圧溝の下流端とケーシング外とを連通する燃料吐出口とが形成されており、
    少なくともケーシングのインペラ裏面と対向する面には、インペラの昇圧口群と対向する領域の内側の領域又は外側の領域のうち少なくとも一方の領域において周方向に間隔を空けて配置された複数の第2凹部が形成されており、各第2凹部はインペラ回転方向における前寄りのみに最深部が形成されている燃料ポンプ。
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